JP2002168043A - 電動スライドドアの開閉装置 - Google Patents

電動スライドドアの開閉装置

Info

Publication number
JP2002168043A
JP2002168043A JP2000362772A JP2000362772A JP2002168043A JP 2002168043 A JP2002168043 A JP 2002168043A JP 2000362772 A JP2000362772 A JP 2000362772A JP 2000362772 A JP2000362772 A JP 2000362772A JP 2002168043 A JP2002168043 A JP 2002168043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub
sliding door
coaster
opening
cone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000362772A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kayano
好一 茅野
Koichi Watanabe
功一 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP2000362772A priority Critical patent/JP2002168043A/ja
Publication of JP2002168043A publication Critical patent/JP2002168043A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単でコストを低減することができ、
しかも、エネルギ効率を向上させ得る電動スライドドア
の開閉装置を提供すること。 【解決手段】 巻取ドラム体11としてチェーン駆動ス
プロケット31a付きのコースターハブを利用し、その
ハブ軸30aを自動車ボディに固定したブラケットにて
支承し、牽引手段6a,6bの各々の一端を上記コース
ターハブのつば部36a、36bに結着すると共に、ス
プロケット31aとモータ12とをチェーン連結し、コ
ースターハブにおける正転伝動機構をスライドドア2の
開又は閉方向の何れか一方向の駆動機構とする一方、コ
ースターハブの逆転伝動機構における制動機能を発揮し
ない様に回転自在な構成に変更してスライドドア2の閉
又は開方向の他方向駆動機構とし、スライドドア2側か
らの開閉操作によるコースターハブにおけるハブ胴36
の正逆双方向への回転力が、コースターハブの正転逆転
用の伝導機構の自由回転によりスプロケット31a及び
モータ12に伝達されることがなく、スライドドア2を
手動にて自由に開閉操作可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のスライド
ドアに一端を結着したベルト又はワイヤ等の牽引手段の
他端を巻取りドラムに結着し、この巻取りドラムの回転
を電動モータにより正逆に切り換えてスライドドアを開
閉するようにした電動スライドドアの開閉装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電動スライドドアの開閉装置にお
いては、モータの回転を減速機により減速し、この動力
を電磁クラッチを介して巻取りドラムに伝達している。
そして、巻取りドラムの正回転時にスライドドアを開動
作し、逆回転時に閉動作している。また、電動スライド
ドアを手動で開閉する場合には、電磁クラッチを解放す
る必要がある為に、故障時等も考慮してノーマル解放型
の電磁クラッチを採用しているのが一般である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の構成において
は、電磁クラッチを必要とするので、コストが掛かると
いう問題点がある。
【0004】また、電動スライドドアの開閉作動中に
は、常に電磁クラッチを通電していなければならないの
で、エネルギの消費量が大きく、エネルギ効率が悪いと
いう問題がある。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は、構造が簡単でコストを低減すること
ができ、しかも、エネルギ効率を向上させ得る電動スラ
イドドアの開閉装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明が採った手段は、実施例で使用する符号を付し
て説明すると、請求項1の発明は、自動車の側面に設け
たスライドドア2と、電動モータ12により正転逆転駆
動される巻取ドラム体11と、このドラム体11とスラ
イドドア2とに夫々端部が結着されたベルト又はワイヤ
ー6a,6b等の牽引手段とからなり、電動モータ12
の正逆転制御による上記牽引手段6a,6bの巻取巻戻
しによりスライドドア2を開閉動作可能にした電動スラ
イドドアにおいて、上記巻取ドラム体11としてチェー
ン駆動スプロケット31a付きのコースターハブを利用
し、そのハブ軸30aを自動車ボディに固定したブラケ
ットにて支承し、上記牽引手段6a,6bの各々の一端
を上記コースターハブのつば部36a、36bに結着す
ると共に、上記スプロケット31aとモータ12とをチ
ェーン連結し、コースターハブにおける正転伝動機構を
スライドドア2の開又は閉方向の何れか一方向の駆動機
構とする一方、コースターハブの逆転伝動機構における
制動機能を発揮しない様に回転自在な構成に変更してス
ライドドア2の閉又は開方向の他方向駆動機構とし、ス
ライドドア2側からの開閉操作による上記コースターハ
ブにおけるハブ胴36の正逆双方向への回転力が、上記
コースターハブの正転逆転用の伝導機構の自由回転によ
りスプロケット31a及びモータ12に伝達されること
がなく、スライドドア2を手動にて自由に開閉操作可能
に構成したところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、巻取ドラム体11とし
てのコースターハブに、JISD9419に規定する構
造の自転車用コースターハブ機構Bタイプを利用してな
り、当該ハブにおける正転伝動機構がハブ胴36内周面
に押圧されるローラー32及び、そのカム台33とから
構成され、他方の逆転伝動機構が上記カム台33端面の
円周カム33aに対応する円周カム34bを端面に有す
るエキスパンダー34と、このエキスパンダー34の内
周とハブ軸30aとの間に嵌挿されるテーパーコーン
体、及びエキスパンダー34の外周とハブ胴36の内周
面との間に介在されるブレーキシュー35とから構成さ
れると共に、上記テーパーコーン体を内側の固定軸部4
1と、これに回転自在に嵌合させた外側の回転コーン4
2とに2分割構成に変更してなることを特徴とする。
【0008】さらに、請求項3の発明は、巻取ドラム体
11としてのコースターハブに、ハブ軸30aに沿って
往復変位可能な山形のクラッチコーン51を有する自転
車用コースターハブを利用してなり、当該ハブにおける
正転伝動機構が、スプロケット31aを結着した駆動体
50にカムネジ嵌合された上記クラッチコーン51及
び、クラッチコーン51が押圧されるハブ胴36’内周
面とから構成され、他方の逆転伝動機構が、上記クラッ
チコーン51とハブ胴36’内周面との間に介在された
ブレーキシュー及び、このブレーキシューの内周とハブ
軸との間に嵌挿されたテーパーコーン体とから構成され
ると共に、当該テーパーコーン体を内側の固定軸部55
と、これに回転自在に嵌合させた外側の回転コーン56
とに2分割構成に変更してなることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き図面を参照して説明する。先ず図2において、車両の
側面には、スライドドア2が取着されている。車体3に
は、レール4が取付けられており、これの両端部にリタ
ーンプーリ5が取着されている。これらリターンプーリ
5間にレール4に沿って、開ドア用と閉ドア用のベルト
又はワイヤ等の牽引手段(本実施例の場合はのワイヤ6
a,6bの事例を示す)が配設されている。スライドド
ア2の連結具7には牽引手段としてのワイヤ6a,6b
の一端が連結され、スライドドア2はレール4用のガイ
ドローラー付き連結具7及び前方のレール4b用のガイ
ドローラー付き連結具7b等により支持され、レール
4,4bに沿って開閉される。
【0010】巻取ドラム体11には、上記ワイヤ6a,
6bの他端が固着されており、モータ12により減速機
20を介して正逆回転される。この巻取ドラム体11
は、モータ12が一方向の正転回転したときに開ドア用
ワイヤ6aを巻き取ってスライドドア2を開動作し、モ
ータ12が他方向の逆転回転したときに閉ドア用ワイヤ
6bを巻き取ってスライドドア2を閉動作する。
【0011】つぎに、本発明の巻取ドラム体11につい
て説明する。巻取ドラム体11は、例えばJISD94
19に規定する自転車用コースターハブ機構Bタイプを
改良したものである。一般の自転車用のコースターハブ
Bタイプは「ローラークラッチ駆動式」であり、その概
要を図3に示す。
【0012】正転時に動力伝達を果たすための正転伝動
機構としての第1のクラッチ30は、チェーン駆動され
るスプロケット31aにより駆動される駆動体31、動
力伝達の媒介をするローラー32、このローラー32を
制御するカム台33から構成されている。カム台33に
は、端面部に傾斜した円周カム面33aが形成され、外
周部にはローラー32を載置する凹部が形成されてお
り、ここに大径部33b及び小径部33cが形成されい
る(図4,5参照)。
【0013】そして、通常の正転駆動走行時は、駆動体
31は矢印方向に回転する。5本のローラー32は、図
4に示すように、カム台33の斜面によって大径部33
bに移動して強くハブ胴36の内周面に圧着され、駆動
体31とハブ胴36が一体となって矢印の方向に正転駆
動される。この間、ブレーキシュー35は、エキスパン
ダー34のボール体34aがブレーキコーン37のテー
パー面によって拡径されていないため、ハブ胴36の内
周面から離れて、抵抗とならない。
【0014】スプロケット31が逆転駆動されると、駆
動体31及びカム台33が逆転し、この逆転時に動力伝
達、即ちコースターハブの場合は、ブレーキ制動効果を
果たす為の逆転伝動機構としての第2のクラッチ40が
機能する。カム台33端面の傾斜した円周カム面33a
は、エキスパンダー34端面の対向する円周カム面34
bの作動によってエキスパンダ−34を左方へ移動させ
る。このため、ブレーキシュー35は、ブレーキコーン
37のテーパ面に乗り上げ、エキスパンダー34の放射
配列されたボール体34aを介して径方向に押されて拡
張し、ハブ胴36の内周面に強く押しつけられ、ブレー
キ制動力を発生させる。
【0015】このとき、カム台33の周辺に配置された
5本のローラー32は、カム台33の斜面によって小径
部33cに移動してハブ胴36から離れる(図5参
照)。走行中ペダルを止めたときも同様にローラー32
は離れるため、ハブ胴36が矢印a方向に回転しても、
駆動体31には動力伝達がなされず停止状態を維持した
ままフリーホィールのような惰走状態が可能である。
【0016】本願発明は、この自転車用のコースターハ
ブBタイプを改良して巻取ドラム体11として利用した
ものである。図1,図4,図5,図6に示すように、正
転伝動機構としての第1のクラッチ30に関しては、同
じ構成を利用している。この際、ハブ胴36は巻取ドラ
ム体11として機能する様、一般のコースターハブの取
付と同様ハブ軸30aを支承すべく車体ボディに図示し
ないブラケットを介して取付ける。
【0017】本発明の特徴は、前記した一般のコースタ
ーハブにおける逆転伝動機構における制動機能を発揮し
ない様に回転自在な構成に変更し、これを逆転伝動機構
としての第2のクラッチ40とするものである。以下、
この改良点について詳述する。
【0018】逆転伝動機構としての第2のクラッチ40
に関しては、従来のブレーキコーン37を、ハブ軸30
aに嵌合する内側の固定軸部41と、これに回転可能に
嵌合させた外側の回転コーン42とに二分割構成したも
のである。即ち、図6に示す様に、固定軸部41に回転
自在に嵌合されたテーパー外周面を持つ回転コーン42
(抜け止めされている)と、この回転コーン42の小径
側へエキスパンダ34を付勢するためのリターンスプリ
ング43及びスラスト板44とを設けたものである。
【0019】駆動体31の回転力は、正転時は前述と同
様にカム台33及びローラー32を介して巻取ドラム体
11のハブ胴36に伝えられ、ハブ胴36端部のつば部
36aに結着されたワイヤ6aを巻き取ることができ
る。
【0020】また、逆転時にはエキスパンダ34が円周
カム33a、34bの作用を受けてリターンスブリング
43に抗し軸方向図示左側のテーパー状の回転コーン4
2に向けて移動される。これにより、前述と同様にエキ
スパンダ34におけるボール体34aが径方向に押し出
され、ブレーキシュー35はエキスパンダ34により拡
張され、巻取ドラム体11のハブ胴36内面に強く押し
つけられ、巻取ドラム体11は駆動軸31と一体となっ
て同方向に回転する。この時、ハブ胴36端部のつば部
36bに結着したワイヤ6bを巻き取ることができる。
尚、この際、回転コーン42はハブ胴36と一体とな
り、固定軸部41の外周を回転する。
【0021】モータ12が停止すると、リターンスプリ
ング43がエキスパンダ34を図示右方向に移動させボ
ール体34aが後退するので、ブレーキシュー35は縮
小してハブ胴36の内周面から離反するので、巻取ドラ
ム体11が回転してもモータ12側にスプロケット31
aを介して回転力は伝わらない。即ち、スライドドア2
を手動で開閉操作するときに、モータ12との伝達経路
を分離することができ自由に開閉操作することができ
る。このとき、リターンスプリング43及びエキスパン
ダ34はトルクリミッター機能も有する。
【0022】つぎに上記構成の巻取ドラム体11を使用
した際の電動スライドドア2の開閉作用について説明す
る。スライドドア2を自動的に開作動する場合には、モ
ータ12及びスプロケット31aを一方向例えば正転方
向(図4に示す矢印方向)に回転させる。これにより、
巻取ドラム体11の第1のクラッチ30は、ローラー3
2がカム台33の大径部33bに移動してカム台33と
巻取ドラム体11のハブ胴36とに圧接されて両者が一
体化される。従って、巻取ドラム体11がそのつば部3
6aに結着されたワイヤ6aを巻き取ってスライドドア
2を開作動することができる。
【0023】モータ12が停止すると、ローラー32は
カム台33の小径部33cに移動してハブ胴36から離
れる。従って、手動でスライドドア2を移動させると
き、モータ12の負荷や減速機20の負荷を受けること
なくスライドドア2を軽く操作できる。
【0024】また、スライドドア2を自動的に閉作動す
る場合には、モータ12及びスプロケット31aを他方
向例えば逆転方向に回転させる。これにより、エキスパ
ンダ34が図示左方向に移動してブレーキシュー35が
テーパー状の回転コーン42により押し出されたボール
体34aにより拡張され、巻取ドラム体11のハブ胴3
6内面に強く押しつけられ、巻取ドラム体11は駆動軸
31と一体となって同方向に逆転回し、そのつば部36
bに結着されたワイヤ6bを巻き取ってスライドドア2
を閉作動することができる。尚、この際、回転コーン4
2は巻取ドラム体11のハブ胴36と一体となり、固定
軸部41の外周を回転する。
【0025】モータ12が停止すると、リターンスプリ
ング43がエキスパンダ34を図示右方向に移動させる
ので、ボール体34aが後退しブレーキシュー35は縮
小してハブ胴36から離反するので、巻取ドラム体11
が回転してもモータ12及びスプロケット31aが回転
力を受けることがない。即ち、スライドドア2を手動で
操作するときに、モータ12を分離することができるの
で、軽く手動開閉操作することができる。このとき、リ
ターンスプリング43及びエキスパンダ34はトルクリ
ミッター機能も有するので、坂道で停止した場合にスラ
イドドア2が惰性で自走することを防止できる。
【0026】次に、本発明の巻取ドラム体11の別の実
施例、即ち、巻取ドラム体11として利用可能な別の形
式の自転車用コースターハブの応用例を図7及び図8に
基づいて説明する。第8図は、逆回転時(制動時)に作
用するブレーキシュー35と、正転、逆転伝動の何れに
も作用する山形のクラッチコーン51からなる一般的な
シュー式のコースターハブであり、図中50は上記クラ
ッチコーン51に対するカムネジ部50aを有する駆動
体、52は固定支持される制動機能用のブレーキコー
ン、36cはハブ胴36’の内周面に形成した、正転伝
動時に上記クラッチコーン51の山形摩擦面と係合する
摩擦面、53’は上記クラッチコーン51と駆動体50
との間にカムネジ部50aに基づく相対変位を生じさせ
る為のフリクションバネである。その他、前記コースタ
ーハブにおけると同一部品には同一符号を付すと共に、
その作動については、一般品であるのでここでは省略す
る。
【0027】上記コースターハブを利用して、本発明の
場合、次の改良を施して利用する。即ち、第7図に示す
様に、正軸伝動機構としての第1のクラッチ30’は、
ハブ軸30aに回転自在に支承された駆動体50にカム
ネジ部50aにて係合された外周面に山形の摩擦接触面
を有するクラッチコーン51と、上記山形の摩擦接触面
の一方と対向する様、巻取ドラム体11’のハブ胴3
6’の内周面に形成された摩擦面36cとにより構成さ
れ、スプロケット31aの正転方向への駆動により駆動
体50が正転方向へ回転されるとき、カムネジ部50a
の螺合を介してクラッチコーン51が図中右方向へ移動
させられて摩擦面36cとクラッチコーン51が当接
し、これによりハブ胴36’をスプロケット31aと同
一方向(正転方向)へ一体的に回転させ、つば部36a
に結着されたワイヤー6aを巻取ることができ、スライ
ドドア2を自動開作動することができる。
【0028】一方、逆転伝動機構としての第2のクラッ
チ40’は、上記クラッチコーン51と、ハブ胴36’
とクラッチコーン51との間に介装されたブレーキシュ
ー35と、このブレーキシュー35の他端内周面を支え
るテーパー面56aを形成した回転コーン56、及び、
この回転コーン56内端と上記クラッチコーン51内端
との間に介装されたフリクションバネ53’とスラスト
板54とから構成され、上記回転コーン56は、一般的
なブレーキコーン52(図8参照)を、内側の固定軸部
55と、この固定軸部55の外周に回転自在に嵌合させ
たテーパー面56a付きの回転コーン56とに2分割構
成してなる。
【0029】スプロケット31aの逆転方向への駆動に
より駆動体50が逆転方向へ回転されるとき、カムネジ
部50aの螺合を介してクラッチコーン51が図中左方
向へ移動せられて、ブレーキシュー35が回転コーン5
6のテーパ面56aとの協働楔作用によって拡径され、
ハブ胴36’の内周面と圧接し、これによりハブ胴3
6’をスプロケット31aと同一方向(逆転方向)へ一
体的に回転させ、つば部36bに結着されたワイヤー6
bを巻取ることができ、スライドドア2を自動閉作動す
ることができる。
【0030】尚、モータを駆動せずに、スライドドア2
を手動にて開閉操作する時、即ち、巻取ドラム体11’
としてのハブ胴36’側が正逆何れの方向に回転駆動さ
れるときは、上記第1及び第2クラッチ30’、40’
とが何れもハブ胴36’の内周面から離れているので、
回転力は駆動体50に伝達されることがなく、従って、
モータ負荷や減速機負荷とは関係なく自由にハブ胴3
6’を回転し、ワイヤー6a、6bを巻取り巻戻しする
ことができるので、手動にて軽くスライドドア2を開閉
操作することができる。
【0031】上記各実施例によれば、つぎの効果を奏す
る。 1.モータ12による自動開閉動作と手動開閉動作との
切り換えのための操作が不要。 2.切り換えのための電磁クラッチやソレノイドが不要
である。 3.僅かな部品変更で、頭初の機能を発揮するクラッチ
が得られ、安価にできる。 4.又、機械的及び機能的な信頼性並びに耐久性等も、
自転車部品の流用の為極めて高い。 5.自動ドアの機能は自動開閉動作が可能であると共
に、モータ電源ダウン又は、故障等の不測の時でも、モ
ータ及びその減速機構の負荷の影響を全く受けることな
く軽く手動で操作することができ、フェール保証できる
と共に、自動と、手動との操作モード切換え設定とした
場合であっても、上記1、2の効果を奏する。
【0032】
【発明の効果】本発明は、主に、自動車の側面に設けた
スライドドアと、電動モータにより正転逆転駆動される
巻取ドラム体と、このドラム体とスライドドアとに夫々
端部が結着されたベルト又はワイヤー等の牽引手段とか
らなり、電動モータの正逆転制御による上記牽引手段の
巻取り巻戻しによりスライドドアを開閉動作可能にした
電動スライドドアにおいて、上記巻取ドラム体としてチ
ェーン駆動スプロケット付きのコースターハブを利用
し、そのハブ軸を自動車ボディに固定したブラケットに
て支承し、上記牽引手段の各々の一端を上記コースター
ハブのつば部に結着すると共に、上記スプロケットとモ
ータとをチェーン連結し、コースターハブにおける正転
伝動機構をスライドドアの開又は閉方向の何れか一方向
の駆動機構とする一方、コースターハブの逆転伝動機構
における制動機能を発揮しない様に回転自在な構成に変
更してスライドドアの閉又は開方向の他方向駆動機構と
し、スライドドア側からの開閉操作による上記コースタ
ーハブにおけるハブ胴の正逆双方向への回転力が、上記
コースターハブの正転逆転用の伝導機構の自由回転によ
りスプロケット及びモータに伝達されることがなく、ス
ライドドアを手動にて自由に開閉操作可能に構成したの
で、構造が簡単でコストを低減することができ、しか
も、エネルギ効率を向上させ得るという優れた効果を奏
するものであると共に、信頼性の高いものとすることが
できる他、前記1〜5項の効果を併せて奏することがで
き、実用効果の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電動スライドドアの開閉装置におけ
る巻取ドラム体の縦断正面図である。
【図2】 電動スライドドアの全体構成を示す図であ
る。
【図3】 自転車用コースターハブ機構Bタイプの縦断
正面図である。
【図4】 本発明の巻取ドラム体としてのコースターハ
ブにおいて第1のクラッチの作用時における断面図であ
る。
【図5】 本発明の巻取ドラム体としてのコースターハ
ブにおいて第1のクラッチの非作用時における断面図で
ある。
【図6】 本発明のコースターハブにおける第2のクラ
ッチの改良部分の拡大縦断面図である。
【図7】 本発明の巻取ドラム体として利用可能なコー
スターハブの別の実施例を示す一部破断面図である。
【図8】 従来一般の自転車用コースターハブの別の構
造を示す一部破断面図である。
【符号の説明】 2 電動スライドドア 11 巻取ドラム体 12 モータ 20 減速機 30 第1のクラッチ部 31、50 駆動体 31aスプロケット 34 エクスパンダ 35 ブレーキシュー 36、36’ ハブ胴 36a、36b つば部 37 ブレーキコーン 40 第2のクラッチ部 41、55 固定軸部 42、56 テーパー状の回転コーン 51 クラッチコーン
フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA09 CA06 DA01 DA03 DB01 DB03 EA13 EB01 GC01 GC05 JA01 KA01 KA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の側面に設けたスライドドアと、
    電動モータにより正転逆転駆動される巻取ドラム体と、
    このドラム体とスライドドアとに夫々端部が結着された
    ベルト又はワイヤー等の牽引手段とからなり、電動モー
    タの正逆転制御による上記牽引手段の巻取り巻戻しによ
    りスライドドアを開閉動作可能にした電動スライドドア
    において、 上記巻取ドラム体としてチェーン駆動スプロケット付き
    のコースターハブを利用し、そのハブ軸を自動車ボディ
    に固定したブラケットにて支承し、上記牽引手段の各々
    の一端を上記コースターハブのつば部に結着すると共
    に、上記スプロケットとモータとをチェーン連結し、コ
    ースターハブにおける正転伝動機構をスライドドアの開
    又は閉方向の何れか一方向の駆動機構とする一方、 コースターハブの逆転伝動機構における制動機能を発揮
    しない様に回転自在な構成に変更してスライドドアの閉
    又は開方向の他方向駆動機構とし、スライドドア側から
    の開閉操作による上記コースターハブにおけるハブ胴の
    正逆双方向への回転力が、上記コースターハブの正転逆
    転用の伝導機構の自由回転によりスプロケット及びモー
    タに伝達されることがなく、スライドドアを手動にて自
    由に開閉操作可能に構成したことを特徴とする電動スラ
    イドドアの開閉装置。
  2. 【請求項2】 巻取ドラム体としてのコースターハブ
    に、JISD9419に規定する構造の自転車用コース
    ターハブ機構Bタイプを利用してなり、当該ハブにおけ
    る正転伝動機構がハブ胴内周面に押圧されるローラー及
    び、そのカム台とから構成され、他方の逆転伝動機構
    が、上記カム台端面の円周カムに対応する円周カムを端
    面に有するエキスパンダーと、このエキスパンダーの内
    周とハブ軸との間に嵌挿されるテーパーコーン体、及び
    エキスパンダーの外周とハブ胴の内周面との間に介在さ
    れるブレーキシューとから構成されると共に、上記テー
    パーコーン体を内側の固定軸部と、これに回転自在に嵌
    合させた外側の回転コーンとに2分割構成に変更してな
    ることを特徴とする請求項1記載の電動スライドドアの
    開閉装置。
  3. 【請求項3】 巻取ドラム体としてのコースターハブ
    に、ハブ軸に沿って往復変位可能な山形のクラッチコー
    ンを有する自転車用コースターハブを利用してなり、当
    該ハブにおける正転伝動機構が、スプロケットを結着し
    た駆動体にカムネジ嵌合された上記クラッチコーン及
    び、クラッチコーンが押圧されるハブ胴内周面とから構
    成され、他方の逆転伝動機構が、上記クラッチコーンと
    ハブ胴内周面との間に介在されたブレーキシュー及び、
    このブレーキシューの内周とハブ軸との間に嵌挿された
    テーパーコーン体とから構成されると共に、当該テーパ
    ーコーン体を内側の固定軸部と、これに回転自在に嵌合
    させた外側の回転コーンとに2分割構成に変更してなる
    ことを特徴とする請求項1記載の電動スライドドアの開
    閉装置。
JP2000362772A 2000-11-29 2000-11-29 電動スライドドアの開閉装置 Pending JP2002168043A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000362772A JP2002168043A (ja) 2000-11-29 2000-11-29 電動スライドドアの開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000362772A JP2002168043A (ja) 2000-11-29 2000-11-29 電動スライドドアの開閉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002168043A true JP2002168043A (ja) 2002-06-11

Family

ID=18833990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000362772A Pending JP2002168043A (ja) 2000-11-29 2000-11-29 電動スライドドアの開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002168043A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101503846B1 (ko) 2013-04-27 2015-03-19 (주) 다원에스디에스 창문용 자동 폐쇄장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101503846B1 (ko) 2013-04-27 2015-03-19 (주) 다원에스디에스 창문용 자동 폐쇄장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5069655A (en) Driving hub for a vehicle
US4836338A (en) Electrically operated disc brakes
US5931759A (en) Friction-roller speed changer
JP2010169248A (ja) ディスクブレーキ
JP4496515B2 (ja) 電動ブレーキ装置
JP2004098795A (ja) ドア開閉装置
JPH02502115A (ja) 電気作動式ディスクブレーキ
JP2004108573A (ja) 駆動装置
JP2014190347A (ja) 電動式ディスクブレーキ装置
JP4351154B2 (ja) ランドビークル、特にカートのためのトランスミッション装置
JP2002168043A (ja) 電動スライドドアの開閉装置
JP3770627B2 (ja) 電気作動ブレーキ装置
JPH08276888A (ja) クラッチユニット
JP3528514B2 (ja) 摩擦ローラ式変速機
JPH09250579A (ja) 電気式ディスクブレーキ
JP2002276691A (ja) 双方向回転クラッチ及びその応用装置
JP2002195310A (ja) 楔ローラー型双方向回転クラッチ及びその応用装置
CN111101781A (zh) 一种基于方向控制的无源全程锁闭装置
US5918716A (en) Solenoid actuated reversing mechanism
JPH0158774B2 (ja)
JP3528516B2 (ja) 摩擦ローラ式変速機
JP2004169731A (ja) アクチュエータ
JPH0587202A (ja) 変速プーリ装置
JP2002242959A (ja) 直動型双方向回転クラッチ及びその応用装置
JP3939573B2 (ja) モータアクチュエータ