JPH09250579A - 電気式ディスクブレーキ - Google Patents

電気式ディスクブレーキ

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JPH09250579A
JPH09250579A JP8062620A JP6262096A JPH09250579A JP H09250579 A JPH09250579 A JP H09250579A JP 8062620 A JP8062620 A JP 8062620A JP 6262096 A JP6262096 A JP 6262096A JP H09250579 A JPH09250579 A JP H09250579A
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JP
Japan
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motor
nut
screw shaft
brake
friction clutch
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Application number
JP8062620A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kawase
和夫 川瀬
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Akebono Research and Development Centre Ltd
Original Assignee
Akebono Research and Development Centre Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/14Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2121/00Type of actuator operation force
    • F16D2121/18Electric or magnetic
    • F16D2121/24Electric or magnetic using motors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2125/00Components of actuators
    • F16D2125/18Mechanical mechanisms
    • F16D2125/20Mechanical mechanisms converting rotation to linear movement or vice versa
    • F16D2125/34Mechanical mechanisms converting rotation to linear movement or vice versa acting in the direction of the axis of rotation
    • F16D2125/40Screw-and-nut

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ブレーキ解放時の応答性を良くするとともに、
パッドのクリアランスを一定に保ことができる小型軽量
の電気作動式ディスクブレーキを提供する。 【解決手段】モータの出力部材8、8aを一方向クラッ
チ19を介してローラーネジ機構のナット17に伝達す
るとともに、該ナット17の回転によりローラーネジ機
構のスクリュウシャフト14を軸方向に移動させてブレ
ーキ力を得ることができるようにし、前記ナット17は
ブレーキ力が働いた時の反力により第1摩擦クラッチ2
0を介してモータの出力部材と接続されるべく構成され
ており、ブレーキ作動時のモータの回転力は前記一方向
クラッチ19および前記摩擦クラッチ20を介してスク
リュウシャフト14に伝達できるように構成したことを
特徴とする電気式ディスクブレーキである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気式ディスクブ
レーキに関するものであり、さらに詳細には、ブレーキ
解放時の応答性を良くするとともに、パッドのクリアラ
ンスを一定に保ことができる小型軽量の電気式ディスク
ブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキは乗用車、大型トラッ
ク、電車、さらには航空機など種々の乗物に採用されて
きれいるが、近年になって、車両重量の減少および構造
の簡素化等の必要性から電気的に作動するブレーキシス
テム(いわゆるバイワイヤー方式のブレーキシステム)
の開発が盛んになってきている。このようなブレーキシ
ステムは各乗物に適した機能を発揮できる構造を有して
いるとともに低コストで且つ実用的なものでなければな
らない。こうした電気式ディスクブレーキの一例とし
て、特表平3−500920号がある。この電気式ディ
スクブレーキは、電気モータによって作動し、高効率の
ナット・ネジ機構および特有の解除機構付きの一方向ク
ラッチ機構を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このデ
ィスクブレーキは、一方向クラッチのみを介してモータ
のトルクをブレーキピストンに伝達する機構となってい
るため、クラッチの強度が必要となり、クラッチそのも
のが大きくなるため小型軽量化の点で難点あり、また、
ブレーキ解放時に電気モータを逆回転させると一方向ク
ラッチが切れてしまうため、電気モータのトルクをピス
トンに伝達することができず、ピストン戻し時の応答性
が遅くなる等の不都合がある。そこで、本発明は、一方
向回転クラッチと併せて押圧部材(ピストン)に発生し
た軸力により作動する摩擦クラッチを採用し、この摩擦
クラッチを介してモータの回転力を押圧部材に伝達でき
る機構を採用し、ディスクブレーキ全体の構成を小型化
することを目的とする。また、ブレーキ解放の初期段階
において、即ち、押圧部材による押しつけ力が発生して
いる間において、モータの回転力を摩擦クラッチを介し
て押圧部材に伝達できる構造とし、ブレーキ解放時モー
タにより押圧部材を積極的に戻すようにしてブレーキ作
動の応答性を良くする。さらに、押圧部材の押しつけ力
が解放された後は、摩擦クラッチにより、モータの回転
力を伝達する部材の惰性回転を止めるようにすることを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明が採用
した技術解決手段は、モータの出力部材8、8aを一方
向クラッチ19を介してローラーネジ機構のナット17
に伝達するとともに、該ナット17の回転によりローラ
ーネジ機構のスクリュウシャフト14を軸方向に移動さ
せてブレーキ力を得ることができるようにした電気式デ
ィスクブレーキであって、前記ナット17はブレーキ力
が働いた時の反力により第1摩擦クラッチ20を介して
モータの出力部材と接続されるべく構成されており、ブ
レーキ作動時のモータの回転力は前記一方向クラッチ1
9および前記摩擦クラッチ20を介してスクリュウシャ
フト14に伝達できるように構成したことを特徴とする
電気式ディスクブレーキであり、
【0005】モータの出力部材を一方向クラッチ19を
介してローラーネジ機構のスクリュウシャフト14に伝
達するとともに、該スクリュウシャフト14の回転によ
りローラーネジ機構のナット17を軸方向に移動させて
ブレーキ力を得ることができるようにした電気式ディス
クブレーキであって、前記スクリュウシャフト14はブ
レーキ力が働いた時の反力により第1摩擦クラッチ20
を介してモータの出力部材と接続されるべく構成されて
おり、ブレーキ作動時のモータの回転力は前記一方向ク
ラッチ19および前記摩擦クラッチ20を介してナット
17に伝達できるように構成したことを特徴とする電気
式ディスクブレーキである。
【0006】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形
態を説明すると、図1は第1実施形態としての電気式デ
ィスクブレーキの断面図であり、図2は同ディスクブレ
ーキ内に配置するローラーネジ機構の模式的な斜視図で
ある。図1において、ディスクブレーキはキャリパ1を
備えており、キャリパ1には後述する機構からなる電動
モータ2が適宜手段にて固定されている。キャリパ1は
周知のように一対の摩擦要素(ディスクパッド)3を備
えており、これらディスクパッド3が相互の方向に移動
することによってディスクロータを挟持し、ブレーキ力
を働かせることができる構成となっている。
【0007】電動モータ2はキャリパ1と固定されてい
るハウジング4を備えており、このハウジング4内に二
個のラジアルベアリング5、6と一個のスラストベアリ
ング7によりモータ2の円筒形ロータ8(モータの出力
部材)が回転自在に保持されている。モータ2のハウジ
ング4にはステータ側のコイル9が配置されており、こ
のコイル9に電流が流れると永久磁石10を有する円筒
形ロータ8が回転し、後述の駆動手段を介してディスク
パッド3を備えた押圧部材15を移動し、ブレーキを働
かせることができるようになっている。円筒形ロータ8
の回転はハウジングカバー11との間に設けた回転速度
センサ12により検出され、図示せぬ制御装置で制御さ
れる。モータ2は、たとえば運転者がブレーキぺダルを
踏み込んだことを図示せぬ踏力センサが検知すると制御
装置からの信号により回転を始め、また、ブレーキ解放
時には、モータ2の電流と回転速度センサ12からの回
転速度との関係で、モータ2の消費電流がゼロまたはゼ
ロに近いところでモータ2の電流をカットできるように
なっている。
【0008】円筒形ロータ8の内部には、図2に示すよ
うなローラーネジ機構13が配置され、このローラーネ
ジ機構13のスクリューシャフト14に押圧部材15が
固定され、さらに押圧部材15にディスクパッド3の一
方が取付けられている。ここでローラーネジ機構13と
円筒形ロータ8との関係をさらに詳細に説明すると、図
1に示す如く円筒形ロータ8の内部にはベアリング16
を介してローラーネジ機構のナット17が回転自在に保
持されているとともに、前述のナット17はナット17
の軸方向に僅かに移動可能に構成され、例えば図1に示
す状態のときには、キャリパ1側との間に僅かな隙間S
をもって配置されている。そして、ナット17の外周と
円筒形ロータ8との間には一方向クラッチ19が配置さ
れ、さらにナット17と円筒形ロータ8との間およびナ
ット17とキャリパ1との間に第1、第2摩擦クラッチ
20、21が設けられている。
【0009】一方向クラッチ19は周知の機構のもので
あり、円筒形ロータ8が一方向に回転する時のみ、具体
的には、ブレーキ力を発揮する方向に円筒形ロータ8が
回転する時(以下正回転という)にのみ、円筒形ロータ
8とナット17とを接続し、ナット17を円筒形ロータ
8とともに回転する。また、第1摩擦クラッチ20は、
ブレーキ作動時に、押圧部材15に作用する反力により
ナット17と円筒形ロータ8とを接続する機能を有して
いる。さらに第2摩擦クラッチ21はブレーキ解放時に
惰性によって回転しながら移動してきたナット17とキ
ャリパ1とを接続しナット17の回転を防止する機能を
有している。
【0010】ナット17の内周面にはネジが形成されて
おり、遊星歯車機構を構成する複数のローラネジ18が
このネジと噛み合うように配置され、さらに、ローラネ
ジ18はスクリュウシャフト14のスクリュウと噛み合
っている。また、ローラネジ18は回転しつつスクリュ
ウシャフト14上をナット17側に設けたストッパ2
5、25の範囲内で移動自在に配置されている。なお、
図中22は複数のローラネジ18を等間隔に保持するス
ペーサである。スクリュウシャフト14は図示の如く中
空に形成され、ディスクパッド3側の一端には押圧部材
15が適宜手段により固定されており、この押圧部材1
5にディスクパッド3が取付けられている。またスクリ
ュウシャフト14の他側の端部にはハウジングカバー1
1と一体の軸部11aが挿入され、この軸部11aとス
クリュウシャフト14の内周との間には摺動抵抗部材2
3が配置されている。
【0011】つづいて以上の構成からなる電気式ディス
クブレーキの作動を説明する。運転者がブレーキぺダル
を踏み込んだことを図示せぬ踏力センサが検知すると制
御装置からの信号によりモータ2に電流が流れ、モータ
2内の円筒形ロータ8が回転を始める。円筒形ロータ8
の回転によりローラーネジ機構のナット17との間に配
置した一方向クラッチ19が接続され、ナット17が円
筒形ロータ8とともに回転する。このナット17の回転
はナット17とネジで噛み合っているローラネジ18に
伝達され、ローラネジ18は公転、且つ自転しつつ、ロ
ーラネジ18とネジで噛みあっているスクリュウシャフ
ト14をディスクロータ側に押し出し、ブレーキを働か
せる。ブレーキが働き始めると、スクリュウシャフト1
4には、ディスクパッド3をディスクロータに押しつけ
る時に生じる反力が作用し、この反力が押圧部材15→
スクリュウシャフト14→ローラネジ18を介してナッ
ト17に作用し、第1摩擦クラッチ20が働いてナット
17と円筒形ロータ8とを接続する。このナット17と
円筒形ロータ8との接続により、モータ2の回転力は第
1摩擦クラッチ20側からもスクリュウシャフト14に
伝達され、強力なブレーキ力を発生させることができ
る。なお、モータ2の回転は回転速度センサ12で常時
検知され、制御装置によってモータ2の回転状態は制御
される。
【0012】ブレーキを解放すると、踏力センサがその
状態を検知し、図示せぬ制御装置を介してモータ2を逆
回転させる。この逆回転は、ディスクパッド3からの反
力によって接続状態にある第1摩擦クラッチ20を介し
てローラーネジ機構のナット17に伝達され、さらにロ
ーラネジ18を介してスクリュウシャフト14をディス
クロータから離す方向に移動する。この時一方向クラッ
チ19はモータ2が逆回転であるために切られた状態と
なっている。そして、ブレーキ力が低下し、モータ2の
電流と回転速度センサ12からの回転速度との関係で、
モータ2の消費電流がゼロまたはゼロに近くなるとモー
タ2の電流がカットされる。この時、ナット17が惰性
により回転を続けると、スクリュウシャフト14は摺動
抵抗部材23の抵抗によって軸方向への移動が禁止され
ているため、ナット17は図中左方に移動し、第2摩擦
クラッチ21が接続されて、それ以上の惰性によるナッ
ト17の回転は防止される。更にパッドがディスクロー
タの僅かな揺れにより押され、押圧部材に摺動抵抗以上
の力が作用するとねじ機構全体が右方へ移動し初期状態
に復帰する。
【0013】つづいて本発明の第2実施形態を説明する
と、図3は第2実施形態としての電気式ディスクブレー
キの断面図である。第1実施形態ではモータの回転力を
ローラネジ機構のナット17→ローラネジ18を介して
スクリュウシャフト14に伝達する構成であったのに対
し、第2実施形態ではモータの回転力をスクリュウシャ
フト14→ローラネジ18を介してナット17に伝達に
するようにした点に特徴がある。したがって第2実施形
態ではスクリュウシャフト14がモータ2の出力軸(モ
ータの出力部材)に連結され、ナット17にディスクパ
ッド3が取付けられている。
【0014】図3において、キャリパ1にはボア1aが
形成されており、このボア1a内にローラーネジ機構の
ナット17が摺動自在に設けられている。ナット17に
はディスクパッド3が取り付けられ、またナット17と
ボア1aとの間には摺動抵抗部材23が配置されてい
る。ナット17の内面にはネジが形成され、遊星運動す
る複数のローラネジ18がこのネジと噛み合うように配
置され、さらに、ローラネジ18はローラーネジ機構の
スクリュウシャフト14と噛み合っている。図中22は
複数のローラネジ18を保持するためのスペーサであ
り、25はローラネジの移動量を規制するストッパであ
る。
【0015】スクリュウシャフト14の一端側には円盤
部14aが形成されており、さらにこの円盤部14aの
中心部には一方向クラッチ19を介してモータ2の出力
軸が取り付けられている。モータ2はキャリパ1に取り
付けたカバー11に取り付けられており、モータ2本体
とスクリュウシャフト14の円盤部14aとの間には円
盤クラッチ本体30が配置され、この円盤クラッチ本体
30はキー31によりスクリュウシャフト14に対して
回転不能に取り付けられている。円盤クラッチ本体30
はスラストベアリング32およびラジアルベアリング3
3によってカバー11に対して回転可能に軸支されてお
り、スクリュウシャフト14の円盤部14aと円盤クラ
ッチ本体30との間には第1摩擦クラッチ20が設けら
れており、また、スクリュウシャフト14の円盤部14
aの外周部とキャリパ1との間には第2摩擦クラッチ2
1が配置されている。またモータ2には図示せぬが回転
速度センサが設けられている。
【0016】つづいて以上の構成からなる電気式ディス
クブレーキの作動を説明する。運転者がブレーキぺダル
を踏み込んだことを図示せぬ踏力センサが検知すると制
御装置からの信号によりモータ2に電流が流れ、モータ
2の出力軸が回転し、一方向クラッチ19が接続されて
スクリュウシャフト14が回転をはじめる。スクリュウ
シャフト14の回転はスクリュウシャフト14とネジで
噛み合っているローラネジ18に伝達され、ローラネジ
18は公転、且つ自転しつつ、ローラネジ18とネジで
噛みあっているナット17をディスクロータ側に押し出
し、ブレーキを働かせる。ブレーキが働き始めると、ス
クリュウシャフト14には、ディスクパッド3をディス
クロータに押しつける時に生じる反力がナット17およ
びローラネジ18を介して伝達され、スクリュウシャフ
ト14の円盤部14aと円盤クラッチ本体30との間に
設けた第1摩擦クラッチ20を接続する。この円盤クラ
ッチ本体30とスクリュウシャフト14の円盤部14a
との接続により、モータ2の回転力は第1摩擦クラッチ
20を介してもスクリュウシャフト14に伝達され、ス
クリュウシャフト14の回転によりナット17が移動し
てさらに強力なブレーキ力を発生させることができる。
なお、モータ2の回転は回転速度センサで常時検知さ
れ、制御装置によってモータ2の回転状態は制御され
る。
【0017】ブレーキを解放すると、踏力センサがその
状態を検知し、図示せぬ制御装置を介してモータ2を逆
回転させる。この逆回転は、ディスクパッド3からの反
力によって接続状態にある第1摩擦クラッチ20を介し
てローラーネジ機構のスクリュウシャフト14に伝達さ
れ、さらにローラネジ18を介してナット17をディス
クロータから離す方向に移動する。この時一方向クラッ
チ19はモータ2が逆回転であるために切られた状態と
なっている。そして、ブレーキ力が低下し、モータ2の
電流と回転速度センサからの回転速度との関係で、モー
タ2の消費電流がゼロまたはゼロに近くなるとモータ2
の電流がカットされる。この時、スクリュウシャフト1
4が惰性により回転を続けると、ナット17は摺動抵抗
部材23の抵抗によって軸方向への移動が禁止されてい
るため、スクリュウシャフト14が図中左方に移動し、
第2摩擦クラッチ21が接続されて、それ以上の惰性に
よるスクリュウシャフト14の回転は防止される。更に
ディスクパッド3がディスクロータによる僅かな揺れに
より押され、押圧部材に摺動抵抗以上の力が作用すると
ねじ機構全体が右方へ移動し初期状態に復帰する。上述
のように第2実施形態は回転力伝達経路を第1実施形態
の経路とは逆にした点に特徴がある。
【0018】以上のように、本発明では、ブレーキ作動
時には一方向クラッチおよび第1摩擦クラッチ20を介
してモータ2の回転力をスクリュウシャフト14に伝達
できるため、従来のような一方向クラッチのみによって
モータ2の回転力をスクリュウシャフト14に伝達する
ものに比較して、一方向クラッチを簡素化することがで
き、装置全体を軽量化、小型化することができる。ま
た、ブレーキ解放時には、ディスクパッド3側からの反
力があるうちは、第1摩擦クラッチ20が接続状態にあ
るため、モータ2の回転力によりディスクパッド3を戻
すことができ、ブレーキ解放のパッドの引きずり現象が
解消され応答性が良くなる。また第2摩擦クラッチの作
用によりローラーネジ機構内のナット17の惰性回転を
防止することができる。さらに、第1実施形態のように
モータ2の円筒形ロータ8内にローラーネジ機構を配置
すると、全体構成をより一層コンパクトに纏めることが
できる。なお、本発明に係わる電気式ディスクブレーキ
はブレーキ作動のタイミングを制御装置によって制御す
ることにより容易にアンチロック制御やトラクション制
御等を実行することができることは言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明によれば、
一方向回転クラッチと併せてディスクパッド側で発生し
た軸力により作動する摩擦クラッチを採用たため、摩擦
クラッチを介してモータの回転力を押圧部材(ピスト
ン)に伝達でき、より強力なブレーキ力を得ることがで
きる。また一方向クラッチに小型のものを使用できるた
め、全体として装置を小型化することができる。また、
ディスクパッドに押しつけ力が発生している間におい
て、モータの回転力を摩擦クラッチを介してピストンに
伝達できるため、ブレーキ解放時モータによりピストン
を積極的に戻すことができ、ブレーキパッドの引きずり
現象を解消でき、ブレーキ作動の応答性を良くできる。
さらに、ディスクパッドへの押しつけ力が解放された後
は、ローラーネジ機構内の部材の惰性回転を止めること
ができなどの優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる、電気式ディスク
ブレーキの断面図である。
【図2】本形態内に使用するローラーネジ機構の斜視図
である。
【図3】本発明の第2実施形態に係わる、電気式ディス
クブレーキの断面図である。
【符号の説明】
1 キャリパ 2 電動モータ 3 ディスクパッド 4 ハウジング 5、6 ラジアルベアリング 7 スラストベアリング 8 円筒形ロータ 9 コイル 10 永久磁石 11 ハウジングカバー 12 回転速度センサ 13 ローラーネジ機構 14 スクリュウシャフト 15 押圧部材 16 ベアリング 17 ナット 18 ローラネジ 19 一方向クラッチ 20 第1摩擦クラッチ 21 第2摩擦クラッチ 22 スペーサ 23 摺動抵抗部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの出力部材8、8aの回転トルクを
    一方向クラッチ19を介してローラーネジ機構のナット
    17に伝達するとともに、該ナット17の回転によりロ
    ーラーネジ機構のスクリュウシャフト14を軸方向に移
    動させてブレーキ力を得ることができるようにし、前記
    ナット17はブレーキ力が働いた時の反力により第1摩
    擦クラッチ20を介してモータの出力部材と接続される
    べく構成されており、ブレーキ作動時のモータの回転力
    は前記一方向クラッチ19および前記摩擦クラッチ20
    を介してスクリュウシャフト14に伝達できるように構
    成したことを特徴とする電気式ディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】前記ローラーネジ機構は、モータ2の円筒
    形ロータ8内に収納されていることを特徴とする請求項
    1に記載の電気式ディスクブレーキ。
  3. 【請求項3】モータの出力部材の回転トルクを一方向ク
    ラッチ19を介してローラーネジ機構のスクリュウシャ
    フト14に伝達するとともに、該スクリュウシャフト1
    4の回転によりローラーネジ機構のナット17を軸方向
    に移動させてブレーキ力を得ることができるようにし、
    前記スクリュウシャフト14はブレーキ力が働いた時の
    反力により第1摩擦クラッチ20を介してモータの出力
    部材と接続されるべく構成されており、ブレーキ作動時
    のモータの回転力は前記一方向クラッチ19および前記
    摩擦クラッチ20を介してナット17に伝達できるよう
    に構成したことを特徴とする電気式ディスクブレーキ。
JP8062620A 1996-03-19 1996-03-19 電気式ディスクブレーキ Pending JPH09250579A (ja)

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