JP2002166431A - 金型装置 - Google Patents

金型装置

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JP2002166431A
JP2002166431A JP2000362778A JP2000362778A JP2002166431A JP 2002166431 A JP2002166431 A JP 2002166431A JP 2000362778 A JP2000362778 A JP 2000362778A JP 2000362778 A JP2000362778 A JP 2000362778A JP 2002166431 A JP2002166431 A JP 2002166431A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置全体の高さ寸法を抑え、メンテナンスも
容易に行えしかも汎用性が高い金型装置を提供する。 【解決手段】 下型ベースユニット2内でスライド可能
に設けられ、該下型ベースユニット2内へ進入する向き
に小径となる傾斜面を有する押動棒45と、下面側が押
動棒45の傾斜面に当接して支持され上面側に下型リテ
ーナロッド48が支持され、押動棒45の移動に伴って
下型ベースユニット2内で上下方向に移動可能な傾斜板
47とを備え、押動棒45をスライドさせて傾斜板47
に支持された下型リテーナロッド48を上下動させて駆
動伝達が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、半導体製造装置に
設けられた、プラテン上に金型ベースユニット、金型チ
ェイスユニットが順に支持されてなる金型内で駆動伝達
する駆動伝達機構を備えた金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造装置のうち、例えば樹脂封止
装置においては、成形品を金型より離型させるためのエ
ジェクタピンがエジェクタピンプレートに支持されてい
る。このエジェクタピンは、金型が型開きする際に金型
面より突出して成形品を離型させるため、金型内でエジ
ェクタピンプレートに駆動伝達して作動させる機構が備
わっている。例えば、エジェクタピンプレートは、下型
チェイスユニットに設けられており、下型ベースユニッ
ト側に設けられたエジェクタロッドを作動させて押動さ
れるようになっている。
【0003】金型装置内の駆動伝達機構について、特開
平10−156898号公報を参照して具体的に説明す
る。特開平10−156898号公報には下型駆動タイ
プの金型装置が設けられている。金型装置には、上型と
固定プラテン、下型と可動プラテンとの間に、型開閉力
とは独立した駆動源より駆動伝達するエジェクションユ
ニットが各々設けられている。各エジェクションユニッ
トは、油圧駆動機構により、金型ベースユニットに設け
られたエジェクタロッドを押動する。エジェクタロッド
は、金型チェイスユニットに設けられたエジェクタピン
プレートを押動してエジェクタピンプレートを押動する
ようになっている。これによりエジェクタピンプレート
に設けられたエジェクタピンは、金型面より突き出され
て成形品の離型動作が行われる。
【0004】下型側に設けられたエジェクションユニッ
ト100について図9を参照して説明する。シリンダ取
付ベースプレート101には油圧シリンダ102が内臓
されており、図示しない油圧回路に連通して油圧駆動さ
れる。油圧シリンダ102の頂部には押動ヘッド103
が設けられており、該押動ヘッド103にはエジェクタ
ロッドの下端側が当接するようになっている。油圧シリ
ンダ102は、エジェクタピンプレートを均一に押動す
るように複数箇所に設けられている。シリンダ取付ベー
スプレート101の上部には断熱プレート104が設け
られており、高温に加熱される金型からの熱が可動プラ
テン側に伝達されないように設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平10−
156898号公報に示す金型装置においては、上型と
固定プラテン、下型と可動プラテンとの間に、エジェク
ションユニットが各々設けられているため、樹脂封止装
置全体の高さ寸法が増大する。また、エジェクションユ
ニットは一旦金型内に組み付けつけられると、メンテナ
ンスが困難である。メンテナンスを行うには、金型ベー
スユニットを取り外す必要があり、特に下型側に設けら
れたエジェクションユニット100は油圧回路に連繋し
て外部に設けられた油圧駆動機構と一体となって駆動伝
達する機構であるため、メンテナンス時に油圧回路より
作動油が漏れるおそれがあった。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、装置全体の高さ寸法を抑え、メンテナンスも容易
に行えしかも汎用性が高い金型装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。即ち、プラテン上に金
型ベースユニット、金型チェイスユニットが順に支持さ
れてなる金型内で駆動伝達する駆動伝達機構を備えた金
型装置において、金型ベースユニット内でスライド可能
に設けられ、該金型ベースユニット内へ進入する向きに
小径となる傾斜面を有する第1の可動支持部と、下面側
が前記第1の可動支持部の傾斜面に当接して支持され上
面側に駆動伝達用ロッドが支持された、金型ベースユニ
ット内で上下方向に移動可能な第2の可動支持部とを備
え、第1の可動支持部をスライドさせて第2の可動支持
部に支持された駆動伝達用ロッドを上下動させて駆動伝
達が行われることを特徴とする。
【0008】また、第1の可動支持部は下型ベースユニ
ット内で水平方向へスライド可能に設けられており、該
第1の可動支持部を前記下型ベースユニット内へ押し込
むことで、第2の可動支持部が駆動伝達用ロッドを下型
ベースユニットから下型チェイスユニットに向かって押
動することを特徴とする。具体的には、金型がクランプ
状態において、下型ベースユニットに設けられた第2の
可動支持部に支持された下型リテーナロッドが、下型チ
ェイスユニットより突出させることにより、該下型リテ
ーナロッドに対向して配置された上型リテーナロッドを
上型チェイスユニット側へ押し上げるように駆動伝達す
ることを特徴とする。また、第1の可動支持部と第2の
可動支持部とは、金型ベースユニットの収容部に一体で
交換可能に組み込まれているのが望ましい。また、第1
の可動支持部は、金型ベースユニットに隣接して着脱可
能に配置された駆動源により押動されてスライド可能に
設けられていても良い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る金型装置の好
適な発明の実施の形態について添付図面と共に詳述す
る。本実施の態様は半導体製造装置の一例として樹脂封
止装置に組み込まれた金型装置について説明するものと
する。図1は下型の正面説明図、図2は上型の正面説明
図、図3は型開き状態を示す樹脂封止装置の正面図、図
4は型閉じ状態を示す樹脂封止装置の正面図、図5は図
3の樹脂封止装置の左側面図、図6(a)(b)は下型
内に組み込まれた駆動伝達機構及び駆動機構の上視図及
び左側面図、図7(a)(b)(c)は下型内の駆動伝
達機構の部分説明図、図8(a)(b)は金型装置の駆
動伝達動作説明図である。
【0010】先ず、本発明に係る金型装置を備えた樹脂
封止装置の概略構成について図1〜図4を参照して説明
する。図3及び図4において、1は下型であり、下型ベ
ースユニット2及び下型チェイスユニット3(下型装
置)を備えている。4は上型であり、上型ベースユニッ
ト5及び上型チェイスユニット6(上型装置)を備えて
いる。下型1は可動プラテン7に支持されており、上型
4は固定プラテン8に支持されている。可動プラテン7
は、ボトムプラテン9に設けられたシリンダ10に支持
されている。図示しない駆動源(電動モータ等)により
シリンダ10を作動させると、可動プラテン7がガイド
ポスト11にガイドされて上動し、型閉じするようにな
っている。
【0011】次に、下型1の構成について、図1を参照
して具体的に説明する。下型ベースユニット2は可動プ
ラテン7に支持されている。即ち、可動プラテン7に
は、下型バックアッププレート12、下型断熱板13を
介して下型ベースブロック14が順に設けられている。
下型断熱板13は、下型ベースブロック14側の熱が可
動プラテン7側に伝わらないように設けられている。
【0012】下型ベースブロック14の下面側に形成さ
れた空間部15には、当接プレート16がサポートピラ
ー17により可動可能に支持されている。可動プラテン
7が下動した際に、ボトムプラテン9に立設された当接
ロッド18が可動プラテン7を挿通して当接プレート1
6に突き当たるようになっている。当接プレート16の
上面側には、突き上げロッド19が下型ベースブロック
14を挿通して設けられている。
【0013】下型ベースブロック14には、下型スライ
ドプレート20が設けられており、該下型スライドプレ
ート20上には、下型チェイスユニット3が支持されて
いる。即ち、下型スライドプレート20には、下型ガイ
ドブロック21が設けられており、該下型ガイドブロッ
ク21には下型チェイスブロック22が支持されてい
る。下型チェイスブロック22には、下型インサートブ
ロック23が嵌め込まれている。また、下型インサート
ブロック23には、被成形品(リードフレーム、樹脂基
板など)24が載置される。
【0014】下型チェイスブロック22及び下型インサ
ートブロック23には、ポットインサート25が嵌め込
まれている。ポットインサート25内には、プランジャ
26が上下動可能に設けられている。プランジャ26
は、可動プラテン7、当接プレート16、下型ベースブ
ロック14、下型スライドプレート20を挿通してポッ
トインサート25にわたって設けられており、ボトムプ
ラテン9側に設けられた図示しないプランジャ駆動機構
により上下動するようになっている。
【0015】下型チェイスブロック22の下面側には、
下型エジェクタピンプレート27がポットインサート2
5を挿通して設けられている。下型エジェクタピンプレ
ート27には、下型エジェクタピン28が設けられてお
り、該下型エジェクタピン28は下型チェイスブロック
22及び下型インサートブロック23を挿通可能に設け
られている。下型エジェクタピンプレート27と下型チ
ェイスブロック22との間には、スプリング29が弾装
されており、下型エジェクタピン28の端面を下型イン
サートブロック23より突出しないように下型エジェク
タピンプレート27を引き下げる方向へ付勢している。
【0016】型開きが行われて、可動プラテン7が下動
して当接ロッド18に当接プレート16が突き当たり、
更に下動して突き上げロッド19に下型エジェクタピン
プレート27が突き当たると、該下型エジェクタピンプ
レート27がスプリング29の付勢力に抗して僅かに押
し上げられ、下型エジェクタピン28の端面を下型イン
サートブロック23より突出させて成形品を離型するよ
うになっている。
【0017】次に、上型4の構成について、図2を参照
して具体的に説明する。上型ベースユニット5は固定プ
ラテン8に支持されている。即ち、固定プラテン8に
は、上型バックアッププレート30、上型断熱板31を
介して上型ベースブロック32が順に設けられている。
上型断熱板31は、上型ベースブロック32側の熱が固
定プラテン8側に伝わらないように設けられている。
【0018】上型ベースブロック32には、上型スライ
ドプレート33が設けられており、該上型スライドプレ
ート33上には、上型チェイスユニット6が支持されて
いる。即ち、上型スライドプレート33には、上型ガイ
ドブロック34が設けられており、該上型ガイドブロッ
ク34には上型チェイスブロック35が支持されてい
る。上型チェイスブロック35には、上型インサートブ
ロック36が嵌め込まれている。上型インサートブロッ
ク36には、キャビティ36aが形成されている。上型
チェイスブロック35は、上型スライドプレート33に
垂設されたサポートピラー37に支持されている。
【0019】上型チェイスブロック35の上方には、上
型エジェクタピンプレート38がサポートピラー37を
挿通して設けられている。上型エジェクタピンプレート
38には、キャビティ36aに対応する部位に上型エジ
ェクタピン39が設けられており、該上型エジェクタピ
ン39は上型チェイスブロック35及び上型インサート
ブロック36を挿通して設けられている。また、上型エ
ジェクタピンプレート38の両側には、上型リテーナロ
ッド40が設けられており、上型チェイスブロック35
を挿通して設けられている。上型エジェクタピンプレー
ト38と上型スライドプレート33との間にはスプリン
グ41が弾装されており、上型エジェクタピン39の端
面をキャビティ36aの底部より突出させ、上型リテー
ナロッド40を上型インサートブロック36より突出さ
せるように、上型エジェクタピンプレート38を下方へ
押し出す方向へ付勢している。モールド金型がクランプ
した状態では、上型リテーナロッド40は後述する下型
リテーナロッドに突き当たって押し戻され、上型エジェ
クタピンプレート38はスプリング41の付勢に抗して
上型スライドプレート33側へ押し上げられて、上型エ
ジェクタピン39は端面がキャビティ36aの底部に倣
った位置まで引き込まれるようになっている。
【0020】型開きに先だって、後述する下型内の駆動
伝達機構から駆動伝達されて上型リテーナロッド40が
更に上方に押し戻されると、上型エジェクタピンプレー
ト38はスプリング41の付勢に抗して更に上型スライ
ドプレート33側へ押し上げられて、上型エジェクタピ
ン39は端面がキャビティ36aの底部に倣った位置か
ら上型インサートブロック36内へ引き込まれるため、
成形品より離型させるようになっている。
【0021】ここで、下型内の駆動伝達機構について、
図1、図5、図6及び図7を参照して説明する。図1に
おいて、下型ベースユニット2内には、下型断熱板13
から下型ベースブロック14、下型スライドプレート2
0にわたってユニット収容部42が形成されている(図
7(a)参照)。このユニット収容部42の底部にあた
る下型バックアッププレート12上には底部ガイド部4
3が設けられており、その両側には側壁ガイド部44が
設けられている。底部ガイド部43は、下型バックアッ
ププレート12に設けられた固定ピン12a及びネジ穴
12bにて固定されるようになっている(図7(a)参
照)。この底部ガイド部43上には第1の可動支持部と
しての押動棒45がベアリング46を介してスライド可
能に組込まれている。この押動棒45は、図7(b)に
示すように、下型ベースユニット2内へ進入する向きに
小径となる傾斜面(テーパー面)が形成されている。本
実施例では押動棒45とベアリング46が一体となった
ニードルベアリングが用いられている。
【0022】押動棒45の上には、第2の可動支持部と
しての傾斜板47がベアリング46を介してスライド可
能に支持されている。この傾斜板47の下面には、下型
ベースユニット2内へ進入する向きに高さ方向で板厚が
増すように傾斜面(テーパー面)が形成されている。傾
斜板47及び押動棒45は、底部ガイド部43及び側壁
ガイド部44に囲まれた駆動伝達ユニットとして、下型
バックアッププレート12上に形成されたユニット収容
部42に一体で組み込まれている(図7(a)(b)参
照)。傾斜板47の上部側はスライドプレート20に摺
動可能に嵌め込まれている。よって、下型1より下型チ
ェイスユニット3を取り外して、スライドプレート20
を取り外すことにより、傾斜板47及び押動棒45を含
む駆動伝達ユニットを交換できる。
【0023】傾斜板47の上面側には下型リテーナロッ
ド48の下端に当接して支持する押動用凸部47aが設
けられている(図7(b)参照)。スライドプレート2
0には、押動用凸部47aが摺動可能に嵌め込まれる軸
受部(位置決め用)20aと塵埃防止用シール部品20
bが設けられている。本実施例では、傾斜板47に押動
用凸部47aが3個設けられており、中心部分の押動用
凸部47aが軸受部20aに、両側部分の押動用凸部4
7aが塵埃防止用シール部品20bに各々嵌め込まれる
ようになっている。塵埃防止用シール部品20bの代わ
りに全て軸受部20aとしても良い。また、スライドプ
レート20と傾斜板47との間にはスプリング49が弾
装されており、傾斜板47の浮き上がりを抑えている
(図7(c)参照)。
【0024】図1において、下型リテーナロッド48
は、下型側の駆動伝達用ロッドであり、上型側の駆動伝
達ロッドである上型リテーナロッド40に対向して配置
されている。下型リテーナロッド48は、フランジ部4
8aと下型チェイスブロック22との間に弾装されたス
プリング50により下方に付勢されている。このスプリ
ング50の付勢により、下型リテーナロッド48の下端
は傾斜板47の押動用凸部47aに突き当てられ、上端
側が下型チェイスブロック22を挿通して下型面より僅
かに突出した状態で保持されている。
【0025】また、図5において下型1の下動プラテン
7に設けられた下型バックアップレート12上には、下
型ベースユニット2に隣接して駆動機構51が配置され
ている。この駆動機構51は、駆動力を供給して押動棒
45を下型ベースブロック14に進入若しくは退避させ
て傾斜板47を上下動させ、該傾斜板47に支持された
下型リテーナロッド48から上型リテーナロッド40へ
駆動力を伝達するようになっている。
【0026】図6(a)(b)において、駆動機構51
は側板フレーム52が下型バックアッププレート12に
固定されて取付けられている。取付フレーム53には駆
動源であるエアシリンダ54が並んで固定されている。
また、底板フレーム55上には、ガイドレール56が押
動棒45のスライド方向と平行に設けられており、ガイ
ドレール56には、ガイド57を介してスライドプレー
ト58がスライド可能に取り付けられている。エアシリ
ンダ54のシリンダロッド54aは、スライドプレート
58に設けられた起立板59に治具60により連繋して
いる。スライドプレート58上には、リンク棒61が押
動棒45に対応する位置に固定されている。このリンク
棒61には図7(a)に示すように、スリーブボルト6
2が嵌め込まれており、先端部は押動棒45の端面に設
けられたネジ穴45a(図7(b)参照)に螺合してい
る。このリンク棒61に設けられたスリーブボルト62
を着脱することで、駆動機構51と金型内の駆動伝達ユ
ニットとを切り離すことができる。このため、押動棒4
5を手動で操作でき、より精密な高さ調整が可能とな
る。尚、図6(a)において、スライドプレート58の
位置はセンサ65により検出されて移動ストロークが一
定に保たれている。図6(b)おいて、駆動機構51の
カバーフレーム63には、2点鎖線に示すように金型交
換治具64に下型チェイスブロック22を載せて交換作
業を行うことができる。
【0027】次に、駆動機構51より金型装置内への駆
動伝達動作について図8(a)(b)を参照して説明す
る。先ず、下型1と上型4とで被成形品24をクランプ
して樹脂封止動作が行われた後の動作について説明す
る。図8(a)において、エアシリンダ54を作動さ
せ、シリンダロッド54aを矢印A方向に突き出させる
と、該シリンダロッド54aの先端部に連繋した起立板
59が設けられたスライドプレート58がガイドレール
56上を矢印A方向へスライドさせる。このとき、スラ
イドプレート58に設けられたリンク棒61、該リンク
棒61に嵌め込まれたスリーブボルト62が連繋する押
動棒45を、ベアリング46を介して金型ベースユニッ
ト2内に進入する方向に移動させる。
【0028】押動棒45は、底部ガイド部43上で長手
方向両側を側壁ガイド部44にガイドされながら水平方
向にスライドする。これにより、押動棒45に載置され
た傾斜板47は、押動棒45に形成された傾斜面(テー
パー面)に沿って上動して押動用凸部47aが、スプリ
ング50の付勢力に抗して下型リテーナロッド48を押
し上げ、該下型リテーナロッド48に対向して設けられ
た上型リテーナロッド40を押し上げる。したがって、
型開きに先だって、上型エジェクタピンプレート38を
上動させて上型エジェクタピン39をキャビティ36a
底部より退避させて成形品より離型させることができる
(図4参照)。
【0029】また、図8(b)において、型開きにタイ
ミングをあわせてエアシリンダ54を作動させ、シリン
ダロッド54aを矢印B方向へ戻すと、スライドプレー
ト58がガイドレール56上を矢印A方向へスライドさ
せる。このとき、スライドプレート58に設けられたリ
ンク棒61、該リンク棒61に嵌め込まれたスリーブボ
ルト62が連繋する押動棒45を、ベアリング46を介
して金型ベースユニット2内より退避させる方向に移動
させる。
【0030】このとき、押動棒45に形成された傾斜面
(テーパー面)に沿って傾斜板47が下動して、スプリ
ング50の付勢力により下型リテーナロッド48を押動
用凸部47aに当接したまま押し下げ、該下型リテーナ
ロッド48に対向して設けられた上型リテーナロッド4
0が押し下げられる。したがって、型開きにあわせて、
上型エジェクタピンプレート38を下動させて上型エジ
ェクタピン39をキャビティ36a底部より突き出させ
て、成形品を確実に下型1側に載置した状態で取り出す
ことができる(図3参照)。
【0031】上記構成によれば、金型装置には、金型ベ
ースユニット内に駆動伝達機構が組み込まれ、駆動機構
を金型ベースユニットに隣接して着脱可能に設けたの
で、装置全体の高さを低く抑えることができ、駆動機構
が金型の熱による影響を受け難くメンテナンスも容易に
行える。また、半導体製造装置に応じて駆動源の使用未
使用の選択も行え、駆動源をシリンダ駆動やモータ駆動
にするなどの設計の自由度も高く、汎用性の高い金型装
置を提供できる。特に、下型内の駆動伝達機構は、下型
1より下型チェイスユニット3を取り外して押動棒45
と傾斜板47とがユニットとして交換できるので、従来
のように下型ベースユニット2を可動プラテン7より取
り外す必要がないのでメンテナンスが容易である。
【0032】また、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるのではなく、例えば、駆動機構51はシリンダ駆動
に限らずモータ駆動などであってもよく、また、油圧を
使用しても熱の影響を受け難く、油漏れによる金型への
影響を少なくできる。また、下型1から上型4のエジェ
クタピンプレートへ駆動伝達する機構について説明した
が、これに限定されるものではなく、例えば下型及び/
又は上型でワークを押さえるワーク押さえピンが設けら
れたプレートへ駆動伝達したり、或いは上型チェイスブ
ロックにフローティング支持された上型キャビティブロ
ックを下型側より上下動させるキャビティ上下ピンを作
動させるように応用するなど他の用途に金型装置を用い
ても良い。また、エジェクタピン上下動用、ワーク押さ
えピン上下動用、キャビティブロック上下動用などに駆
動伝達する機構を金型装置内に全て若しくはこれらを組
み合わせて組み込んでも良い。また、金型装置内の駆動
伝達機構は、下型1のみ又は上型4のみに設けも良く、
上型4及び下型1の両方に設けても良い。また、金型装
置は、樹脂封止装置に限らず、プレス装置など他の半導
体製造装置にも適用可能である等、発明の精神を逸脱し
ない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る金型装置を用いれば、金型
ベースユニット内に駆動伝達機構が組み込まれ、駆動機
構を金型ベースユニットに隣接して取り外し可能に設け
たので、装置全体の高さを低く抑えることができ、駆動
機構が金型の熱による影響を受け難くメンテナンスも容
易に行える。また、半導体製造装置に応じて駆動源の使
用未使用の選択も行え、駆動源をシリンダ駆動やモータ
駆動にするなどの設計の自由度も高く、汎用性の高い金
型装置を提供できる。特に、金型内の駆動伝達機構は、
金型装置より金型チェイスユニットを取り外して第1の
可動支持部と第2の可動支持部とがユニットとして交換
できるので、従来のように金型ベースユニットをプラテ
ンより取り外す必要がないのでメンテナンスが容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】下型の正面説明図である。
【図2】上型の正面説明図である。
【図3】型開き状態を示す樹脂封止装置の正面図であ
る。
【図4】型閉じ状態を示す樹脂封止装置の正面図であ
る。
【図5】図3の樹脂封止装置の左側面図である。
【図6】下型内に組み込まれた駆動伝達機構及び駆動機
構の上視図及び左側面図である。
【図7】下型内の駆動伝達機構の部分説明図である。
【図8】金型装置の駆動伝達動作説明図である。
【図9】従来の金型装置に用いられる駆動伝達機構の説
明図である。
【符号の説明】 1 下型 2 下型ベースユニット 3 下型チェイスユニット 4 上型 5 上型ベースユニット 6 上型チェイスユニット 7 可動プラテン 8 固定プラテン 9 ボトムプラテン 10 シリンダ 11 ガイドポスト 12 下型バックアッププレート 13 下型断熱板 14 下型ベースブロック 15 空間部 16 当接プレート 17、37 サポートピラー 18 当接ロッド 19 突き上げロッド 20 下型スライドプレート 21 下型ガイドブロック 22 下型チェイスブロック 23 下型インサートブロック 24 被成形品 25 ポットインサート 26 プランジャ 27 下型エジェクタピンプレート 28 下型エジェクタピン 29、41、49、50 スプリング 30 上型バックアッププレート 31 上型断熱板 32 上型ベースブロック 33 上型スライドプレート 34 上型ガイドブロック 35 上型チェイスブロック 36 上型インサートブロック 36a キャビティ 38 上型エジェクタピンプレート 39 上型エジェクタピン 40 上型リテーナロッド 42 ユニット収容部 43 底部ガイド部 44 側壁ガイド部 45 押動棒 46 ベアリング 47 傾斜板 47a 押動用凸部 48 下型リテーナロッド 48a フランジ部 51 駆動機構 52 側板フレーム 53 取付フレーム 54 エアシリンダ 55 底板フレーム 56 ガイドレール 57 ガイド 58 スライドプレート 59 起立板 60 治具 61 リンク棒 62 スリーブボルト 63 カバーフレーム 64 金型交換治具 65 センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテン上に金型ベースユニット、金型
    チェイスユニットが順に支持されてなる金型内で駆動伝
    達する駆動伝達機構を備えた金型装置において、 前記駆動伝達機構は、金型ベースユニット内でスライド
    可能に設けられ、該金型ベースユニット内へ進入する向
    きに小径となる傾斜面を有する第1の可動支持部と、 下面側が前記第1の可動支持部の傾斜面に当接して支持
    され上面側に駆動伝達用ロッドが支持された、前記金型
    ベースユニット内で上下方向に移動可能な第2の可動支
    持部とを備え、 前記第1の可動支持部をスライドさせて前記第2の可動
    支持部に支持された駆動伝達用ロッドを上下動させて駆
    動伝達が行われることを特徴とする金型装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の可動支持部は下型ベースユニ
    ット内で水平方向へスライド可能に設けられており、該
    第1の可動支持部を前記下型ベースユニット内へ押し込
    むことで、前記第2の可動支持部が駆動伝達用ロッドを
    下型ベースユニットから下型チェイスユニットに向かっ
    て押動することを特徴とする請求項1記載の金型装置。
  3. 【請求項3】 金型がクランプ状態において、前記下型
    ベースユニットに設けられた第2の可動支持部に支持さ
    れた下型リテーナロッドが、前記下型チェイスユニット
    より突出させることにより、該下型リテーナロッドに対
    向して配置された上型リテーナロッドを上型チェイスユ
    ニット側へ押し上げるように駆動伝達することを特徴と
    する請求項2記載の金型装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の可動支持部と第2の可動支持
    部とは、金型ベースユニットの収容部に一体で交換可能
    に組み込まれていることを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の金型装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の可動支持部は、金型ベースユ
    ニットに隣接して着脱可能に配置された駆動源により押
    動されてスライド可能に設けられていることを特徴とす
    る請求項1、2、3又は4記載の金型装置。
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