JP2002155785A - 燃焼機関の制御装置及び制御方法 - Google Patents

燃焼機関の制御装置及び制御方法

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JP2002155785A
JP2002155785A JP2000353282A JP2000353282A JP2002155785A JP 2002155785 A JP2002155785 A JP 2002155785A JP 2000353282 A JP2000353282 A JP 2000353282A JP 2000353282 A JP2000353282 A JP 2000353282A JP 2002155785 A JP2002155785 A JP 2002155785A
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combustion
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fuel
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abnormal
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JP2000353282A
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Teruhiro Sakurai
井 輝 浩 桜
Toshiji Amano
野 寿 二 天
Tomohito Morimoto
本 智 史 森
Yasuharu Kawabata
端 康 晴 川
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G13/00Chains
    • F16G13/02Driving-chains
    • F16G13/06Driving-chains with links connected by parallel driving-pins with or without rollers so called open links

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Chain Conveyers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、着火性に乏しいか或いは燃
焼速度が遅い燃料を主燃料とする燃焼機関において、良
好な始動性で、高温吸気混合気の供給を縮小し、不安定
燃焼を回避し、安全にして、迅速、且高精度な燃焼制御
を可能とする制御装置及び制御方法の提供。 【解決手段】 本発明によれば、着火性が悪く或いは燃
焼速度が遅い燃料を主燃料とする燃焼機関において、吸
気中に燃焼を促進するための燃焼促進剤を供給する燃焼
促進剤供給手段(8A)と、燃焼ガスと燃焼促進剤を混
合する燃焼促進剤混合手段(7)と、燃焼状態を検出
し、この情報に基づき始動状態や運転状態の良否を判断
する状態判断手段(10)と、始動状態または運転状態
が良好な場合に燃焼促進剤の供給を停止する燃焼促進剤
供給量制御手段(12A)とを含み、該状態判断手段
(10)と、該燃焼促進剤供給量制御手段(12A)は
始動性や運転状態の良否の程度に応じて燃焼促進剤の量
を加減することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着火性が悪く或い
は燃焼速度が遅い燃料(例えば、天然ガスの様に、メタ
ンを主成分とする燃料)を主燃料とする燃焼機関の運転
制御装置及び始動または運転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】着火性が悪く或いは燃焼速度が遅い燃料
(例えば、天然ガスの様にメタンを主成分とする燃料)
を主燃料とする燃焼機関においては、燃料をそのまま用
いたのでは、着火性に乏しく燃焼速度が遅いため、その
ままの燃料性状では、始動性の改善や燃焼効率の向上は
困難である。一方、燃焼機関における始動性、運動可能
範囲、運転時の出力或いは効率等の運転特性は、混合気
の温度、圧力や燃料濃度等の運転制御因子により大きく
変化することが知られている。例えば、供給温度が高温
である程、或いは、燃料濃度が高い程、自着火が起き易
い。
【0003】しかし、上記運転制御因子の制御は応答性
が悪く、例えば内燃機関の多気筒機関においては気筒間
のばらつきも生じ、迅速且高精度な制御は困難である。
ここで、機関始動時において、燃料の濃い混合気を供給
すれば始動性が向上する。しかしながら、混合気におけ
る僅かな濃度差に起因して、燃焼機関の損傷をもたらす
ノック状の燃焼が惹起されてしまう。換言すれば、初期
の燃焼不安定状態において、燃料濃度の高い混合気を供
給して始動性を向上させる手法は、燃焼機関における機
関寿命を損ねるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、良好な始
動性で、高温吸気混合気の供給を縮小し、不安定燃焼を
回避し、安全にして、迅速且つ高精度な燃焼制御を可能
とする燃焼機関の制御装置及び制御方法の提供を目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の燃焼機関の制御
装置は、着火性が悪く或いは燃焼速度が遅い燃料を主燃
料とする燃焼機関の制御装置において、吸気中に主燃料
の燃焼性状を向上させ燃焼を促進する燃焼促進剤を供給
する燃焼促進剤供給手段(8A)と、(例えば内燃機関
においては筒内圧を検出し、この筒内圧の情報に基づ
き)前記燃焼機関の始動時の燃焼状態の良否を判断する
始動状態判断手段(10)と、該始動状態判断手段(1
0)の判断結果に応答して燃焼促進剤の供給量を調節す
る(例えば、始動状態が不良であれば燃焼促進剤の供給
量を増加し、始動状態が良好であれば燃焼促進剤の供給
量を減少し或いは供給を停止する)燃焼促進剤供給量制
御手段(12A)、とを含んでいる。
【0006】係る構成を具備する制御装置を運転するた
め、本発明の燃焼機関の制御方法は、着火性が悪く或い
は燃焼速度が遅い燃料を主燃料とする燃焼機関の制御方
法において、吸気中に燃焼を促進する燃焼促進剤を供給
する燃料促進剤供給工程(S2)と、(例えば内燃機関
においては筒内圧を検出し、この筒内圧の情報に基づ
き)始動状態の良否を判断する始動状態判断工程(S
3)と、始動状態が良好な場合に燃焼促進剤の供給を停
止する燃焼促進剤供給停止工程(S4)と、始動運転が
完了したか否かを判断する始動運転完了判断工程(S
5)、とを含んでいる。
【0007】また、本発明の燃焼機関の制御装置は、着
火性が悪く或いは燃焼速度が遅い燃料を主燃料とする燃
焼機関の制御装置において、(例えば内燃機関において
は筒内圧を検出し、この筒内圧の情報に基づき)通常運
転中に異常燃焼(例えば振動・衝撃を伴う異常燃焼)の
有無を判断する異常燃焼判断手段(10)と、吸気中に
燃焼を抑制する燃焼抑制剤を供給する燃焼抑制剤供給手
段(8B)と、前記異常燃焼判断手段(10)の判断結
果に応答して燃焼抑制剤の供給量を調節する(例えば、
異常燃焼が生じた場合に燃焼抑制剤を吸気中に供給し、
異常燃焼が収まった場合に燃焼抑制剤の供給を停止す
る)燃焼抑制剤供給量制御手段(12B)とを含んでい
る。
【0008】そして係る構成を具備する制御装置を運転
するため、本発明の燃焼機関の制御方法は、着火性が悪
く或いは燃焼速度が遅い燃料を主燃料とする燃焼機関の
制御方法において、前記燃焼機関の通常運転中に異常燃
焼の有無を判断する異常燃焼判断工程(S2、S4)
と、異常燃焼が生じた場合に異常燃焼の抑制剤を吸気中
に供給する異常燃焼抑制剤供給工程(S3)と、異常燃
焼が収まった場合に異常燃焼抑制剤の供給を停止する異
常燃焼抑制剤停止工程(S5)と、通常運転を終了する
か否かを判断する通常運転終了判断工程(S6)、とを
含んでいる。
【0009】さらに本発明の燃焼機関の制御装置は、着
火性が悪く或いは燃焼速度が遅い燃料を主燃料とする燃
焼機関において、吸気中に燃焼を促進するための燃焼促
進剤を供給する燃焼促進剤供給手段(8A)と、吸気中
に燃焼を抑制するための燃焼抑制剤を供給する燃焼抑制
剤供給手段(8B)と、前記燃焼機関の始動状態の良否
及び通常運転中の異常燃焼の有無を判断する運転状態判
断手段(10)と、該運転状態判断手段(10)の判断
結果に応答して燃焼促進剤の供給量を調節する(例え
ば、始動状態が良好な場合に燃焼促進剤の供給を停止
し、燃焼機関が始動しない又は始動し難い場合には燃焼
促進剤の量を増加させる)燃焼促進剤供給量制御手段
(12A)と、前記運転状態判断手段(10)の判断結
果に応答して燃焼抑制剤の供給量を調節する(例えば、
始動状態が良好でない場合に燃焼抑制剤の供給を停止
し、通常運転時に振動・衝撃を伴う異常燃焼が発生した
場合に燃焼抑制剤の量を増加させる)燃焼抑制剤供給量
制御手段(12B)、とを含んでいる。
【0010】さらに、係る構成を具備する制御装置を運
転するため、本発明の燃焼機関の制御方法は、着火性が
悪く或いは燃焼速度が遅い燃料を主燃料とする燃焼機関
の制御方法において、前記燃焼機関の始動時に吸気中に
燃焼を促進する燃焼促進剤を供給する燃料促進剤供給工
程(S2)と、(例えば内燃機関においては筒内圧を検
出し、この筒内圧の情報に基づき)始動状態の良否を判
断する始動状態判断工程(S3)と、始動状態が良好な
場合に燃焼促進剤の供給を停止すると共に燃焼抑制剤を
供給する工程(S4:燃焼促進剤供給停止及び燃焼抑制
剤供給工程)と、始動運転が完了したか否かを判断する
始動完了判断工程(S5)と、前記燃焼機関の通常運転
中に異常燃焼(例えば、振動・衝撃を伴う異常燃焼)が
生じているか否かを判断する異常燃焼判断工程(S8)
と、異常燃焼が生じた場合に抑制剤を吸気中に供給する
抑制剤供給工程(S10)と、通常運転を終了するか否
かを判断する通常運転終了判断工程(S9)、とを含ん
でいる。ここで、始動中に異常燃焼が生じているか否か
を判断する始動時異常判断工程(S6)と、前記始動完
了判断工程(S5)で始動完了と判断された場合に、通
常運転を行わせる通常運転工程(S7)、とを含むのが
好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1−図8を参照しつつ説明する。図1は本発明の第一実
施形態を示す制御装置の構成図であり、図2はその制御
フローを示すフローチャートである。
【0012】図1において、吸気管5の途中に燃焼ガス
と燃焼促進剤を混合する燃焼促進剤混合手段であるミキ
サー7が介装されており、このミキサー7には、第一の
連通管11Aを介して、燃焼促進剤供給装置8Aが連通
している。ここで第一の連通管11Aには、燃焼促進剤
供給量制御手段である流量制御弁12Aが介装されてい
る。
【0013】一方、シリンダ1の燃焼室Cの上部には、
筒内圧を検出する圧力センサ9が組込まれており、この
圧力センサ9からの信号(筒内圧のデータ)は、信号伝
達ラインL1を介してコントローラ10(始動状態の良
否を判断する始動状態判断手段)に送られる。コントロ
ーラ10は、受信した信号に基づいて始動状態を判断
し、最適な始動運転となるように燃焼促進剤の供給量を
決定し、信号伝達ラインL2を介して、前記流量制御弁
12Aに出力信号を発信するように構成されている。
又、前記コントローラ10が始動運転が完了したと判断
した場合、前記流量制御弁12Aは燃焼促進剤の供給を
停止するように動作する。尚、図1中、符号2はピスト
ンを示し、符号3は吸気弁を示し、符号4は排気弁を示
し、符号6は排気管を示している。
【0014】次に、図2をも参照して、第一実施形態に
おける制御を説明する。図2において、スタートして、
機関運転を開始し(ステップS1)、燃焼促進剤が燃焼
促進剤供給装置8Aから流量制御弁12Aを介装した第
一の連通管11Aを介して、ミキサー7に供給される
(ステップS2)。
【0015】圧力センサ9からの入力信号(筒内圧のデ
ータ)によって、コントローラ10は始動状態を判断す
る(ステップS3)。始動状態が良好であれば(ステッ
プS3においてNO)、ステップS4に進み、始動しな
かったり失火した場合(ステップS3においてYES)
にはステップS1に戻る。
【0016】ステップ4では、流量制御弁12Aが閉
じ、燃焼促進剤の供給が停止される。そしてステップ5
に進み、コントローラ10が始動運転完了と判断すれば
(ステップS5においてYES)、制御を終了する。始
動運転が完了していないと判断すれば(ステップS5に
おいてNO)、ステップS3に戻る。
【0017】図3、図4は本発明の第二実施形態を示
す。ここで、図3は制御装置の構成図であり、図4はそ
の制御フローを示すフローチャートである。図3におい
て、吸気管5の途中には、燃焼ガスと燃焼促進剤を混合
する燃焼促進剤混合手段であるミキサー7が介装されて
いる。ミキサー7は、第二の連通管11Bを介して、燃
焼抑制剤供給装置8Aと連通している。ここで第二の連
通管11Bには、燃焼抑制剤供給量制御手段である流量
制御弁12Bが介装されている。
【0018】一方、シリンダ1の燃焼室Cの上部には筒
内圧を検出する圧力センサ9が組込まれており、この圧
力センサ9からの信号(筒内圧のデータ)は、信号伝達
ラインL1を介してコントローラ10(通常運転中に振
動・衝撃を伴う異常燃焼の有無を判断する異常燃焼判断
手段)が受信する。コントローラ10は、異常燃焼が生
じていると判断した場合には、燃焼抑制剤の量を適正な
量だけ供給し、以って異常燃焼を回避すべく、適正な燃
焼抑制剤の供給量に相当する制御信号を、信号伝達ライ
ンL2を介して流量制御弁12Bに発信する。
【0019】一方、コントローラ10が異常燃焼は生じ
ていないと判断した場合、前記流量制御弁12Bは、燃
焼抑制剤の供給を停止するように動作する。尚、図3に
おいて、符号2はピストンを示し、符号3は吸気弁を示
し、符号4は排気弁を示し、符号6は排気管を示してい
る。
【0020】次に、図4をも参照して、第二実施形態の
制御を説明する。図4のステップS1で示す段階では、
燃焼機関は通常運転を行っており、ステップS2におい
て圧力センサ9からの入力信号(筒内圧のデータ)によ
ってコントローラ10は異常燃焼の有無を判断する。異
常燃焼が認められれば(ステップS2においてYE
S)、流量制御弁12Bを開弁制御し、燃焼抑制剤供給
手段8Bからミキサー7に対して燃焼抑制剤を供給する
(ステップS3)。一方、異常燃焼が認められない場合
には(ステップS2においてNO)、ステップS6に進
む。
【0021】ステップS3で燃焼抑制剤を供給したなら
ば、ステップS2で述べたのと同様な手法により再度異
常燃焼の有無を判断し(ステップS4)、異常燃焼が認
められれば(ステップS4においてYES)、再び燃焼
抑制剤を供給する(ステップS3)。異常燃焼が認めら
れない場合には(ステップS2においてNO)、流量制
御弁12Bを閉弁し、燃焼抑制剤の供給を停止する(ス
テップS5)。そして、制御はステップS2に戻る。
【0022】異常燃焼が認められず(ステップS2にお
いてNO)、ステップS6に進んだならば、通常運転を
終了するか否かを判断する。通常運転を続行する場合は
(ステップS6においてNO)、制御はステップS2に
戻る。一方、通常運転を終了するのであれば(ステップ
S6においてYES)、制御を終了する。
【0023】図5、図6は本発明の第三実施形態を示し
ており、図5は制御装置の構成図であり、図6はその制
御フローを示すフローチャートである。図5において、
吸気管5の途中には、燃焼ガスと燃焼促進剤を混合する
燃焼促進剤混合手段であるミキサー7が介装されてい
る。このミキサー7は、第一の連通管11Aを介して、
燃焼促進剤供給装置8Aと連通している。ここで、第一
の連通管11Aには、流量制御弁12A(燃焼促進剤供
給量制御手段)が介装されている。
【0024】さらにミキサー7には、(第一の連通管1
1Aと並列に配置されている)第二の連通管11Bを介
して、(燃焼促進剤供給装置8Aと併設された態様の)
燃焼抑制剤供給装置8Aが連通している。そして第二の
連通管11Bには、流量制御弁12B(燃焼抑制剤供給
量制御手段)が介装されている。
【0025】一方、シリンダ1の燃焼室Cの上部には筒
内圧を検出する圧力センサ9が組込まれており、この圧
力センサ9からの信号は、信号伝達ラインL1を介して
コントローラ10(運転状態判断手段)に受信される。
コントローラ10は、始動状態の良否及び通常運転中の
異常燃焼の有無を判断し、各々供給量制御である流量制
御弁12A(燃焼促進剤供給量制御手段)、12B(燃
焼抑制剤供給量制御信号)の開弁指令信号、開度制御信
号、閉弁指令信号を、それぞれ信号伝達ラインL21、L
22を介して、前記流量制御弁12A及び前記流量制御
弁12Bに対して発信する様に構成されている。
【0026】次に、図6をも参照して、第三実施形態に
おける制御を説明する。スタートして、機関運転を開始
し(ステップS1)、燃焼促進剤が、燃焼促進剤供給装
置8Aから流量制御弁12A及び第一の連通管11Aを
介してミキサー7に供給される(ステップS2)。そし
て、圧力センサ9からの入力信号(筒内圧のデータ)に
よってコントローラ10は始動状態を判断して(ステッ
プS3)、始動状態が良好であれば(ステップS3にお
いてNO)、ステップS4に進む。一方、機関が不始動
であったり始動状態が良好でない場合には(ステップS
3においてYES)、ステップS1に戻る。
【0027】始動状態が良好で(ステップS3において
NO)ステップS4に進んだならば、流量制御弁12A
が閉鎖して燃焼促進剤の供給が停止される。それと共
に、始動運転時におけるノッキング等の異常燃焼(振動
・衝撃を伴う異常燃焼)を防止するため、流量制御弁1
2Bが開弁して、コントローラ10によって算出された
適量の燃焼抑制剤がミキサー7へ供給される。
【0028】そして、コントローラ10により、圧力セ
ンサ9から得た筒内圧のデータから、始動が完了したか
否かを判断する(ステップS5)。圧力センサ9から得
た筒内圧のデータからは、始動運転が完了していないと
判断されるのであれば(ステップS5においてNO)、
ステップS6に進む。一方、始動運転は完了したと判断
されれば(ステップS5においてYES)、通常運転
(ステップS7)に進む。
【0029】ステップS5で始動運転が完了していない
(ステップS5がNO)と判断された場合、前記コント
ローラ10は、運転状況から異常燃焼(例えば、ノッキ
ングの様な振動や衝撃を伴う異常燃焼や、急激な燃焼の
発生)の有無を判断する(ステップS6)。異常燃焼が
ある場合(ステップS6がYES)には燃焼抑制剤の供
給量を増加し(ステップS4に戻り)、異常燃焼が無い
場合(ステップS6がNO)には始動運転の状態の良否
を判断する(ステップS3に戻る)。
【0030】ステップS5で始動運転完了と判断された
場合(ステップS5がYES)、ステップ7において通
常運転を行う。そして、前記コントローラ10は筒内圧
のデータにより異常燃焼の有無を判断する(ステップS
8)。異常燃焼がある場合には(ステップS8がYE
S)、流量制御弁12Bを開弁して燃焼抑制剤を供給し
(ステップS10)、再び通常運転を行う(ステップS
7に戻る)。一方、異常が無い場合には(ステップS8
がNO)、運転を終了するか否かを判断する(ステップ
S9)。運転続行の場合は(ステップ9がNO)、通常
運転に戻り(ステップS7に戻る)、運転終了の場合に
は(ステップ9がYES)、制御を終了する。
【0031】図示の実施形態において、図1では吸気管
5に介装したミキサー7を介して燃焼促進剤を吸気に混
合しているが、ミキサー7に限定すること無く、例え
ば、図7に示すように、吸気管5にポートインジェクタ
71を介装させ、このポートインジェクタ71に、燃焼
促進剤供給手段8A或いは燃焼抑制剤供給手段8Bを連
通してもよい。或いは、図8に示すように燃焼室Cの上
部に筒内インジェクタ72を介装して、この筒内インジ
ェクタ72に、燃焼促進剤供給手段8A或いは燃焼抑制
剤供給手段8Bを連通してもよい。また、明確には図示
されていないが、ミキサ7、ポートインジェクタ71、
筒内インジェクタ72を設けること無く、燃焼促進剤供
給手段8Aに連通する第一の連通管11A或いは燃焼抑
制剤供給手段8Bに連通する第二の連通管11Bを吸気
管5に合流し、所謂「ラインミキシング」により吸気中
に燃焼促進剤或いは燃焼抑制剤を混入する事も可能であ
る。
【0032】この様に、図示の実施形態によれば、燃焼
促進剤を吸気中に供給することで始動性を向上させ、従
って高温吸気混合気の供給装置を小型化できる。また、
燃焼抑制剤を給気中の供給することにより、通常運転時
の振動・衝撃を伴う異常燃焼(ノッキング等)を抑制で
き、従って機関寿命を伸ばすことが出来る。
【0033】ここで、燃料ガスに供給する燃焼促進剤と
しては、例えば、軽油やn−ブタンが挙げられ、抑制剤
としては、例えばCO2やN2、冷却された空気等が挙
げられる。
【0034】
【発明の効果】本発明の作用効果を、以下に列挙する。 (1) 燃焼促進剤を吸気中に供給することにより始動
性が向上する。 (2) 高温吸気混合気の供給装置を小型化できる。 (3) 燃焼抑制剤を給気中の供給することにより、通
常運転時の振動・衝撃を伴う異常燃焼を抑制でき、従っ
て機関寿命を延伸することが出来る。 (4) 始動から停止まで円滑で高効率な運転が出来、
燃費向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態のブロック図。
【図2】本発明の第一実施形態の燃焼制御を示すフロー
チャート。
【図3】本発明の第二実施形態のブロック図。
【図4】本発明の第二実施形態の燃焼制御を示すフロー
チャート。
【図5】本発明の第三実施形態のブロック図。
【図6】本発明の第三実施形態の燃焼制御を示すフロー
チャート。
【図7】本発明の他の実施形態を示すブロック図。
【図8】本発明のさらに別の実施形態を示すブロック
図。
【符号の説明】
1・・・シリンダ 2・・・ピストン 3・・・吸気弁 4・・・排気弁 5・・・吸気管 6・・・排気管 7・・・燃焼促進剤混合手段 8A・・・燃焼促進剤供給手段 8B・・・燃焼抑制剤供給手段 9・・・圧力センサ 10・・・コントローラ制御盤 11A・・・第一の連通管 11B・・・第二の連通管 12A、12B・・・流量制御弁 L1、L2・・・信号伝達ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 368 F02D 45/00 368U F02M 21/02 F02M 21/02 L 25/00 25/00 D T (72)発明者 森 本 智 史 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 川 端 康 晴 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 Fターム(参考) 3G084 BA11 CA01 DA09 DA28 FA21 3G092 AA06 AB08 DE04S EC02 FA03 FA31 GA01 HC01Z 3G301 HA22 JA21 KA01 MA11 NE01 PC01Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着火性が悪く或いは燃焼速度が遅い燃料
    を主燃料とする燃焼機関の制御装置において、吸気中に
    主燃料の燃焼性状を向上させ燃焼を促進する燃焼促進剤
    を供給する燃焼促進剤供給手段と、前記燃焼機関の始動
    時の燃焼状態の良否を判断する始動状態判断手段と、該
    始動状態判断手段の判断結果に応答して燃焼促進剤の供
    給量を調節する燃焼促進剤供給量制御手段、とを含むこ
    とを特徴とする燃焼機関の制御装置。
  2. 【請求項2】 着火性が悪く或いは燃焼速度が遅い燃料
    を主燃料とする燃焼機関の制御方法において、吸気中に
    燃焼を促進する燃焼促進剤を供給する燃料促進剤供給工
    程と、始動状態の良否を判断する始動状態判断工程と、
    始動状態が良好な場合に燃焼促進剤の供給を停止する燃
    焼促進剤供給停止工程と、始動運転が完了したか否かを
    判断する始動運転完了判断工程、とを含むことを特徴と
    する燃焼機関の制御方法。
  3. 【請求項3】 着火性が悪く或いは燃焼速度が遅い燃料
    を主燃料とする燃焼機関の制御装置において、通常運転
    中に異常燃焼の有無を判断する異常燃焼判断手段と、吸
    気中に燃焼を抑制する燃焼抑制剤を供給する燃焼抑制剤
    供給手段と、前記異常燃焼判断手段の判断結果に応答し
    て燃焼抑制剤の供給量を調節する燃焼抑制剤供給量制御
    手段、とを含むことを特徴とする燃焼機関の制御装置。
  4. 【請求項4】 着火性が悪く或いは燃焼速度が遅い燃料
    を主燃料とする燃焼機関の制御方法において、前記燃焼
    機関の通常運転中に異常燃焼の有無を判断する異常燃焼
    判断工程と、異常燃焼が生じた場合に異常燃焼の抑制剤
    を吸気中に供給する異常燃焼抑制剤供給工程と、異常燃
    焼が収まった場合に異常燃焼抑制剤の供給を停止する異
    常燃焼抑制剤停止工程と、通常運転を終了するか否かを
    判断する通常運転終了判断工程、とを含むことを特徴と
    する燃焼機関の制御方法。
  5. 【請求項5】 着火性が悪く或いは燃焼速度が遅い燃料
    を主燃料とする燃焼機関において、吸気中に燃焼を促進
    するための燃焼促進剤を供給する燃焼促進剤供給手段
    と、吸気中に燃焼を抑制するための燃焼抑制剤を供給す
    る燃焼抑制剤供給手段と、前記燃焼機関の始動状態の良
    否及び通常運転中の異常燃焼の有無を判断する運転状態
    判断手段と、該運転状態判断手段の判断結果に応答して
    燃焼促進剤の供給量を調節する燃焼促進剤供給量制御手
    段と、前記運転状態判断手段の判断結果に応答して燃焼
    抑制剤の供給量を調節する燃焼抑制剤供給量制御手段、
    とを含むことを特徴とする燃焼機関の制御装置。
  6. 【請求項6】 着火性が悪く或いは燃焼速度が遅い燃料
    を主燃料とする燃焼機関の制御方法において、前記燃焼
    機関の始動時に吸気中に燃焼を促進する燃焼促進剤を供
    給する燃料促進剤供給工程と、始動状態の良否を判断す
    る始動状態判断工程と、始動状態が良好な場合に燃焼促
    進剤の供給を停止すると共に燃焼抑制剤を供給する工程
    と、始動運転が完了したか否かを判断する始動完了判断
    工程と、前記燃焼機関の通常運転中に異常燃焼が生じて
    いるか否かを判断する異常燃焼判断工程と、異常燃焼が
    生じた場合に異常燃焼の抑制剤を吸気中に供給する異常
    燃焼抑制剤供給工程と、通常運転を終了するか否かを判
    断する通常運転終了判断工程、とを含むことを特徴とす
    る燃焼機関の制御方法。
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