JP2002142424A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JP2002142424A
JP2002142424A JP2000336016A JP2000336016A JP2002142424A JP 2002142424 A JP2002142424 A JP 2002142424A JP 2000336016 A JP2000336016 A JP 2000336016A JP 2000336016 A JP2000336016 A JP 2000336016A JP 2002142424 A JP2002142424 A JP 2002142424A
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JP
Japan
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diode
cooling plate
plus
vehicle
cooling
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JP2000336016A
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English (en)
Inventor
Hideaki Mori
英明 森
Keizo Kawamura
圭三 川村
Susumu Sasaki
進 佐々木
Makoto Hirama
誠 平間
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両用交流発電機において、簡単な構成で、ダ
イオードの発熱に対する冷却性能を向上してダイオード
の信頼性を確保し、高出力化と量産性向上を両立させる
こと。 【解決手段】固定子40と回転軸6を支持する前ブラケ
ット10及び後ブラケット11と、ダイオード32を取
付けたダイオードマイナス冷却板21及びダイオードプ
ラス冷却板22からなる整流器35と、ダイオードプラ
ス冷却板22の周囲に通風するファン16とを備え、フ
ァン16の通風路内に位置してダイオードプラス冷却板
22または整流器35に熱的に接続した冷却部材25を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用交流発電機
に係り、特に整流器を備えた車両用交流発電機に好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】通称オルタネータと呼ばれる車両用交流
発電機は、車両の内燃機関などの機関により駆動され車
両内の様々な電装品の電力をまかなうためのものであ
る。通常、この車両用交流発電機は内燃機関の駆動軸に
設けられたプーリによってベルト駆動される。車両用交
流発電機で発生する出力は交流であるが、該発電機に取
付けられたダイオードを有する整流器にて直流変換する
内燃機関の回転数は様々に変化するが、電装品に供給し
なければならない電圧は、例えば13.5Vなどの一定
の電圧を必要とするので、電圧調整器によって発電機の
直流出力電圧を検知し、励磁コイルへの通電電流を調節
することによって一定電圧に保つ。車両用交流発電機に
おける励磁コイル、固定子コイル、ダイオード、電圧調
整器は、発電中には電流が流れるために当然発熱する。
したがって、これらが過熱しないように冷却することが
必要である。従来はこの発熱を除去するために、回転子
の軸方向前後に設けられたファンによってこれらを空冷
するようにしている。
【0003】しかし、電装品の電力消費量が増加するに
伴って車両用交流発電機の出力増加が求められ、車両用
交流発電機における励磁コイル、固定子コイル、ダイオ
ード、電圧調整器の発熱量が増加してきている。このた
め、ファン風量の増加によって冷却能力の増大を図るこ
とが考えられるが、励磁コイルや固定子コイルはファン
風量の増加で比較的容易に温度を低減しやすい反面、ダ
イオードは寸法的な制約が大きいためにファン風量増加
のみでは温度を十分に低減することが難しく、ダイオー
ドを如何に冷却するかが空冷車両用交流発電機の出力向
上のポイントとなっている。
【0004】そこで、従来の車両用交流発電機の整流装
置としては、特開平8−126274号公報には、発電
機の外枠を構成するエンドフレームに、複数個の整流ダ
イオードを保持する(−)側冷却フィンと(+)側冷却
フィンと熱伝導性絶縁シート部材を介して重ねて配置
し、各々冷却フィンと熱伝導性絶縁シート部材との間に
弾力性のある熱伝導性ペースト状絶縁部材或いは熱伝導
性シート状絶縁部材を介在させた整流装置することによ
り、(+)側冷却フィンと(−)側冷却フィンの間の温
度差を縮小させて整流装置の冷却効率を向上させること
が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係る特
開平8−126274号公報には、(+)側冷却フィン
に設けられた整流ダイオードで発生した熱が、熱伝導部
材を介して(−)側冷却フィンに伝達し(−)側整流ダ
イオードで発生した熱と共にエンドフレームに熱伝達し
冷却されること、及びその熱伝達を良好にすることが示
されているが、車両用交流発電機の出力の更なる増加に
対応するためには、従来構造を大幅に変更することな
く、ダイオードの発熱に対する冷却性能を更に向上する
ことが望まれる。
【0006】本発明の目的は、簡単な構成で、ダイオー
ドの発熱に対する冷却性能を大幅に向上することにより
ダイオードの信頼性を確保し、高出力化と量産性向上を
両立できる車両用交流発電機を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の特徴は、プーリを介して車両の機関よ
り回転力が伝達される回転軸と、この回転軸に固着さ
れ、励磁コイルにより励磁される回転子と、この回転子
の外方に配置され、固定子コイルが巻装された固定子
と、この固定子をプーリ側より支持すると共に、軸受け
を介して前記回転軸を支持する前ブラケットと、前記固
定子を反プーリ側より支持すると共に、軸受けを介して
前記回転軸を支持する後ブラケットと、複数の車両用交
流発電機のマイナス出力側ダイオード固着したダイオー
ドマイナス冷却板と、複数の車両用交流発電機のプラス
出力側ダイオードを固着したダイオードプラス冷却板
と、前記ダイオードマイナス冷却板及び前記ダイオード
プラス冷却板間を電気的に絶縁する絶縁部材と、後ブラ
ケット側から順に配置した前記ダイオードマイナス冷却
板、前記絶縁部材及び前記ダイオードプラス冷却板を後
ブラケットに固定する固定部材と、前記ブラケット内を
通風するファンとを備えた車両用交流発電機において、
前記ファンの通風路内に位置しかつ前記ダイオードプラ
ス冷却板に熱的に接続した冷却部材を設けたことにあ
る。
【0008】好ましくは、前記冷却部材を前記ダイオー
ドプラス冷却板に電気的絶縁を保ちながら熱的に接続さ
せると共に、前記冷却部材を前記固定部材に熱的に接続
し、前記固定部材を熱伝導性の良好な部材とすると共に
前記後ブラケットに熱的に接続して固定したことにあ
る。
【0009】また、好ましくは、前記冷却部材とダイオ
ードプラス冷却板との間に熱伝導が良好で電気的絶縁性
を有するモールド端子を介在させたことにある。
【0010】本発明の第2の特徴は、プーリを介して車
両の機関より回転力が伝達される回転軸と、この回転軸
に固着され、励磁コイルにより励磁される回転子と、こ
の回転子の外方に配置され、固定子コイルが巻装された
固定子と、この固定子をプーリ側より支持すると共に、
軸受けを介して前記回転軸を支持する前ブラケットと、
前記固定子を反プーリ側より支持すると共に、軸受けを
介して前記回転軸を支持する後ブラケットと、複数の車
両用交流発電機のマイナス出力側ダイオード固着したダ
イオードマイナス冷却板と、複数の車両用交流発電機の
プラス出力側ダイオードを固着したダイオードプラス冷
却板と、前記ダイオードマイナス冷却板及び前記ダイオ
ードプラス冷却板間を電気的に絶縁する絶縁部材と、前
記後ブラケット側から順に配置した前記ダイオードマイ
ナス冷却板、前記絶縁部材及び前記ダイオードプラス冷
却板を前記後ブラケットに固定する固定部材と、前記ブ
ラケット内を通風するファンとを備えた車両用交流発電
機において、前記絶縁部材を前記固定部材が貫通する部
分で筒状に形成して前記ダイオードマイナス冷却板と前
記ダイオードプラス冷却板との間に空隙を形成したこと
にある。
【0011】本発明の第3の特徴は、プーリを介して車
両の機関より回転力が伝達される回転軸と、この回転軸
に固着され、励磁コイルにより励磁される回転子と、こ
の回転子の外方に配置され、固定子コイルが巻装された
固定子と、この固定子をプーリ側より支持すると共に、
軸受けを介して前記回転軸を支持する前ブラケットと、
前記固定子を反プーリ側より支持すると共に、軸受けを
介して前記回転軸を支持する後ブラケットと、複数の車
両用交流発電機のマイナス出力側ダイオード固着したダ
イオードマイナス冷却板と、複数の車両用交流発電機の
プラス出力側ダイオードを固着したダイオードプラス冷
却板と、前記ダイオードマイナス冷却板及び前記ダイオ
ードプラス冷却板間を電気的に絶縁する絶縁部材と、前
記後ブラケット側から順に配置した前記ダイオードマイ
ナス冷却板、前記絶縁部材及び前記ダイオードプラス冷
却板を前記後ブラケットに固定する固定部材と、前記ブ
ラケット内を通風するファンとを備えた車両用交流発電
機において、前記ダイオードマイナス冷却板と前記後ブ
ラケットとの間に前記固定部材が貫通する筒状スぺーサ
を設けて前記ダイオードマイナス冷却板と前記後ブラケ
ットとの間に空隙を形成したことにある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施例を図を用
いて説明する。なお、第2実施例以降の実施例において
は第1実施例と共通する構成の一部を省略すると共に、
重複する説明を省略する。各実施例の図における同一符
号は同一物又は相当物を示す。
【0013】まず、本発明の第1実施例を図1から図4
を用いて説明する。図1は本発明の第1実施例の車両用
交流発電機を示す断面図、図2は図1の車両用交流発電
機の整流器部の冷却部材を省略した状態の説明図、図3
は図1の車両用交流発電機に用いる冷却部材の断面斜視
図、図4は図3の冷却部材の変形例を示す断面斜視図で
ある。
【0014】回転子1は、回転軸6に固着されており、
励磁コイル4により励磁され、回転子爪2により極数に
応じて回転子周方向にNおよびS極を発生する。励磁コ
イル4にはスリップリングにより直流電流が供給され
る。スリップリングは、ブラシホルダに保持されたカー
ボンが主体のブラシ9と、回転軸6に固着されたブラシ
リング34とにより構成される。なお、スリップリング
と励磁コイル4間には接続ターミナル7を置き、スリッ
プリングからのリード線および励磁コイル4の導線をこ
こで接続することにより組立性を向上させるようになっ
ている。励磁コイル4は図示していないが電気絶縁性を
有するボビンに絶縁被覆を施した導線を多数回巻回した
ものである。ボビンは励磁コイル4で発生した熱を回転
子に伝えやすくするために熱抵抗の小さな素材、例え
ば、酸化アルミニウム粉を分散混入させた熱伝導率を向
上させたエポキシなどの有機系樹脂や鉄などの金属の表
面に絶縁性の塗料または樹脂をコーティングした複合素
材などが好ましい。
【0015】回転子1の両端面には遠心ファン15、1
6が設けられている。前ブラケット10および後ブラケ
ット11にはファン15、16の吸込側および吐出側に
連通する箇所に開口部10a、10b、11a、11b
が開けられている。ファン15は、冷却空気を開口部1
0aより吸い込んで前ブラケット内を通風した後に、開
口部10bより吐出する。また、ファン16は、冷却空
気を開口部11aより吸い込んで後ブラケット内を通風
した後に、開口部11びょり吐出する。後ブラケット1
1側においては、ファン16の吸込側と吐出側がファン
ガイド33にて構造的に分割され、そのファンガイド3
3の両側に開口部11a、11bが位置している。両ブ
ラケット10、11およびファンガイド33とで形成さ
れる通風面積はできるだけ大きくしてファンの通風抵抗
とならないようにすることが望ましい。なお、図の矢印
は、ファン15、16による風の流れを示す。
【0016】固定子40は、積層鋼板によって構成され
た固定子鉄心8に設けたスロットに固定子コイル31を
埋設したものである。スロットの数は、3相交流を発生
させるので極数の3倍である。固定子コイル31は、絶
縁被覆導線を多数巻回したものであり、スロット内では
固定子鉄心8との間に絶縁シートを挟みこみ導体の絶縁
の保護を兼ねた絶縁が施されている。絶縁被覆導線は、
スロットの導体線占率を大きくするために角線が望まし
い。しかしながら、丸線の方が製作および巻線が容易で
ある。いずれにしろスロット内の空隙はワニスや樹脂な
どを含浸して導体同士を固定すると共にコイルで発生し
た熱を固定子8に伝えやすくする。固定子鉄心8は、前
ブラケット10と後ブラケット11で挟み、通しボルト
(図示せず)で強固に固定されている。
【0017】回転軸6は、その両側部分をベアリング1
8を介して前ブラケット10及び後ブラケット11に回
転自在に支持されている。回転軸6の前ブラケット側端
部にはエンジンからの動力を伝達させるためのプーリ1
2が設けられている。前ブラケット10および後ブラケ
ット11には、エンジンに車両用交流発電機本体を固定
するための支持脚10c、11dが設けられている。後
ブラケット11には励磁コイル4への電流を調整し、発
電電圧を回転数に関らず一定にするための電圧調整器3
0と、固定子コイル31で発生した交流を直流に変換す
る整流器35が固定されている。
【0018】整流器35は、ダイオード32と、このダ
イオード32が取り付けられたダイオードマイナス冷却
板21及びダイオードプラス冷却板22と、この両冷却
板21、22の間に配置された絶縁シート(図示せず)
と、モールド端子23と、冷却部材25と、これらを後
ブラケット11に固定するための固定部材24とを有し
ている。具体的には、後ブラケット11の内側面からダ
イオードマイナス冷却板21、絶縁シート、ダイオード
プラス冷却板22、モールド端子23及び冷却部材25
の順にこれらが重ねられた状態で配置され、これらに連
通する貫通孔を設けて固定部材24を冷却部材25側か
ら貫通させ、固定部材24の一端側を冷却部材25に当
接すると共にその先端部を後ブラケット11に固定し、
冷却部材25を後ブラケット11側に押圧することによ
り、整流器35が後ブラケット11に固定されるもので
ある。
【0019】ダイオードマイナス冷却板21は、熱伝導
の良好な部材で構成され、反後ブラケット11側の面に
複数のダイオード32を取り付けており、後ブラケット
11との間に熱伝導性のグリースなどを塗って両者間の
熱抵抗を小さくして後ブラケット11に熱的に接続され
ている。これにより、ダイオード32で発生する熱は、
後ブラケット11に伝えられ、後ブラケット11より放
熱される。
【0020】ダイオードプラス冷却板22は、熱伝導の
良好な部材で構成され、後ブラケット11の反対側の面
に複数のダイオード32を取り付けており、ダイオード
マイナス冷却板21との間に絶縁部材を構成する絶縁シ
ートを介すると共に冷却部材25との間にモールド端子
23を介して配置され、これらに電気的に絶縁されると
共に熱的に接続されている。
【0021】ダイオードマイナス冷却板21とダイオー
ドプラス冷却板22の間に挟み込まれた絶縁シートは、
双方の冷却板21、22より外方に突出させて正負極の
絶縁距離を保つことが望ましい。この絶縁シートは、ダ
イオードマイナス冷却板21からダイオードプラス冷却
板22への熱抵抗を小さくするため、熱伝導率が大きい
ものが用いられている。これにより、ダイオードプラス
冷却板22に取付けられたダイオード32で発生する熱
の一部は、ダイオードプラス冷却板22から絶縁シート
を介してダイオードマイナス冷却板21に伝えられ、さ
らには、後ブラケット11に伝えられて後ブラケット1
1から放熱される。
【0022】ダイオードプラス冷却板22と冷却部材2
5との間に挟み込まれたモールド端子23は、ダイオー
ド端子と固定子コイル口出し部を固定するものであり、
電気的に絶縁性を有する部材で構成されている。できれ
ば、熱伝導が良好な部材が望ましい。これにより、冷却
部材25及び固定部材24はダイオードプラス冷却板2
2に対して電気的に絶縁されている。
【0023】冷却部材25は、熱伝導の良好な部材で構
成され、ダイオードプラス冷却板22に熱的に接続して
設けられると共に、ファン16の通風路内に位置して設
けられ、ダイオードプラス冷却板22より外方に突出し
た大きさ及び広い表面積を有している。具体的には、冷
却部材25は、アルミで製作され、図3で明らかなよう
に、モールド端子23に当接する平板部25aと、この
平板部25aから突出する複数のフィン25bとを有し
ている。この冷却部材25を配置する通風路部分は空気
の通風面積が小さな部分であり、冷却部材25のフィン
枚数が多すぎると通風抵抗が大きくなりすぎるので、通
風抵抗と冷却性能とのバランスで冷却部材25の伝熱面
積を決める必要がある。なお、平板部25aには、固定
部材24を通すための貫通孔26が形成されている。
【0024】係る構成により、ダイオードプラス冷却板
22に取付けられたダイオード32で発生する熱の一部
は、ダイオードプラス冷却板22から冷却部材25に伝
えられ、ファン16によって通風される空気中に放熱さ
れる。
【0025】固定部材24は、熱伝導が良好な部材で構
成され、一側端部が冷却部材25に密着して熱的に接続
して取り付けられると共に、他側端部が後ブラケット1
1に熱的に接続して取付けられる。両者24、25の熱
接触を良くするために熱伝導性グリースを用いることが
好ましい。ダイオードプラス冷却板22に取付けられた
ダイオード32で発生する熱の一部は、ダイオードプラ
ス冷却板22からモールド端子23を介して冷却部材2
5に伝えられ、さらには、冷却部材25から後ブラケッ
ト11に伝えられて後ブラケット11から放熱される。
【0026】次に、冷却部材25の変形例を図4を用い
て説明する。この変形例の冷却部材25は、単なる平板
状のアルミ板としたものであり、モールド端子23とフ
ァンガイド33の隙間に十分な余裕が無い場合に用い
る。図4の矢印の様に冷却空気を流すことにより通風抵
抗をほとんど増やすことなく高い冷却効果が得られる。
この場合、冷却部材25とファンガイド33は近づけす
ぎると通風抵抗が増加するので、約2mm程度以上離し
て取り付けることが望ましい。なお、図3および図4に
示す冷却部材25は一例であり、冷却部材25を取り付
ける空間に応じてその形状を設定することが望ましい。
【0027】以上説明した本実施例によれば、ファン1
6の通風路内に位置してダイオードプラス冷却板22に
熱的に接続した冷却部材25を設けているので、ダイオ
ードプラス冷却板22に取付けられたダイオード32で
発生する熱を冷却部材25に伝えて冷却部材25から通
風路を流れる空気中に放熱することができ、簡単な構成
で、ダイオード32の信頼性を確保することができる。
これにより、高出力化と量産性向上を両立できる車両用
交流発電機とすることができる。
【0028】また、冷却部材25をダイオードプラス冷
却板22に電気的絶縁を保ちながら熱的に接続させると
共に、冷却部材25を固定部材24に熱的に接続し、固
定部材24を熱伝導性の良好な部材とすると共に後ブラ
ケット11に熱的に接続して固定しているので、ダイオ
ードプラス冷却板22に取付けられたダイオード32で
発生する熱を固定部材24に伝え、さらに、固定部材2
4から後ブラケット11に伝えて後ブラケット11から
放熱することができる。これにより、部品を増加するこ
となく、ダイオード32の冷却を行なうことができる。
【0029】さらに、冷却部材25とダイオードプラス
冷却板22との間に熱伝導が良好で電気的絶縁性を有す
るモールド端子23を介在させているので、電気絶縁部
材を別途設ける必要がなく、この点からも簡単な構成
で、電気的絶縁性を確保しつつダイオード32の冷却性
能を向上することができる。
【0030】次に、本発明の第2実施例を図5を用いて
説明する。図5は本発明の第2実施例の車両用交流発電
機の要部断面図である。本実施例は、次に述べる通り第
1実施例と相違するものであり、その他の点については
第1実施例と基本的には同一である。
【0031】本実施例は、固定部材24が貫通する部分
で、絶縁部材27を筒状に形成してダイオードマイナス
冷却板21とダイオードプラス冷却板22との間に空隙
を設け、この空隙がファン16による通風路となるよう
に形成しているので、冷却空気がこの空隙を流れること
によってダイオードマイナス冷却板21及びダイオード
プラス冷却板22を直接冷却することができる。特に、
この面にはモールド端子23など冷却および通風の障害
になるものはないので効果的に冷却が可能である。な
お、隙間としては通風抵抗の関係から約2mm以上設け
ることが望ましい。
【0032】このように、ダイオードマイナス冷却板2
1及びダイオードプラス冷却板22を冷却空気により直
接冷却することにより、ダイオードマイナス冷却板21
に取付けられたダイオード32及びダイオードプラス冷
却板22に取付けられたダイオード32を確実に冷却す
ることができ、簡単な構成で、ダイオード32の信頼性
を確保することができる。これにより、高出力化と量産
性向上を両立できる車両用交流発電機とすることができ
る。
【0033】また、図5には、冷却部材を示していない
が、本実施例の筒状絶縁部材27を設けてもモールド端
子23とファンガイド33の隙間に余裕がある場合に
は、図4に示す冷却部材25を設けることにより、更に
冷却性能を向上することができる。
【0034】次に、本発明の第3実施例を図6を用いて
説明する。図6は本発明の第3実施例の車両用交流発電
機の要部断面図である。本実施例は、次に述べる通り第
1実施例と相違するものであり、その他の点については
第1実施例と基本的には同一である。
【0035】本実施例は、ダイオードマイナス冷却板2
1と後ブラケット11との間に固定部材24が貫通する
筒状スぺーサ36を設けてダイオードマイナス冷却板2
1と後ブラケット11との空隙がファン16の通風路と
なるように形成しているので、冷却空気がこの空隙を流
れることによってダイオードマイナス冷却板21を直接
冷却することができる。特に、ダイオードマイナス冷却
板21に対向する後ブラケット11の部分に開口部11
cを設けることにより、冷却空気をより効果的に取り入
れて、ダイオードマイナス冷却板21を冷却することが
できる。これにより、簡単な構成で、ダイオード32の
信頼性を確保することができ、高出力化と量産性向上を
両立できる車両用交流発電機とすることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な構成で、ダイオードの発熱に対する冷却性能を大
幅に向上することによりダイオードの信頼性を確保し、
高出力化と量産性向上を両立できる車両用交流発電機を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の車両用交流発電機を示す
断面図である。
【図2】図1の車両用交流発電機の整流器部の冷却部材
を省略した状態の説明図である。
【図3】図1の車両用交流発電機に用いる冷却部材の断
面斜視図である。
【図4】図3の冷却部材の変形例を示す断面斜視図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例の車両用交流発電機の要部
断面図である。
【図6】本発明の第3実施例の車両用交流発電機の要部
断面図である。
【符号の説明】
1…回転子、2…回転子爪、4…励磁コイル、6…回転
子軸、8…固定子鉄心、9…ブラシリング、10…前ブ
ラケット、10a、10b…開口部、11…後ブラケッ
ト、11a、11b、11c…開口部、12…プーリ
ー、15、16…ファン、18…ベアリング、21…ダ
イオードマイナス冷却板、22…ダイオードプラス冷却
板、23…モールド端子、24…固定部材、25…冷却
部材、26…貫通孔、27…絶縁部材、30…電圧調整
器、31…固定子コイル、32…ダイオード、33…フ
ァンガイド、34…ブラシ、35…整流器、36…筒状
スぺーサ、40…固定子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 圭三 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 佐々木 進 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 平間 誠 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 Fターム(参考) 5H609 BB05 PP02 PP05 PP06 PP07 PP09 PP12 PP16 QQ02 RR58 RR63 5H619 AA11 BB02 BB06 BB17 PP31 PP32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プーリを介して車両の機関より回転力が伝
    達される回転軸と、この回転軸に固着され、励磁コイル
    により励磁される回転子と、この回転子の外方に配置さ
    れ、固定子コイルが巻装された固定子と、この固定子を
    プーリ側より支持すると共に、軸受けを介して前記回転
    軸を支持する前ブラケットと、前記固定子を反プーリ側
    より支持すると共に、軸受けを介して前記回転軸を支持
    する後ブラケットと、複数の車両用交流発電機のマイナ
    ス出力側ダイオード固着したダイオードマイナス冷却板
    と、複数の車両用交流発電機のプラス出力側ダイオード
    を固着したダイオードプラス冷却板と、前記ダイオード
    マイナス冷却板及び前記ダイオードプラス冷却板間を電
    気的に絶縁する絶縁部材と、後ブラケット側から順に配
    置した前記ダイオードマイナス冷却板、前記絶縁部材及
    び前記ダイオードプラス冷却板を後ブラケットに固定す
    る固定部材と、前記ブラケット内を通風するファンとを
    備えた車両用交流発電機において、前記ファンの通風路
    内に位置しかつ前記ダイオードプラス冷却板に熱的に接
    続した冷却部材を設けたことを特徴とする車両用交流発
    電機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載された車両用交流発電機に
    おいて、前記冷却部材を前記ダイオードプラス冷却板に
    電気的絶縁を保ちながら熱的に接続させると共に、前記
    冷却部材を前記固定部材に熱的に接続し、前記固定部材
    を熱伝導性の良好な部材とすると共に前記後ブラケット
    に熱的に接続して固定したことを特徴とする車両用交流
    発電機。
  3. 【請求項3】請求項2に記載された車両用交流発電機に
    おいて、前記冷却部材とダイオードプラス冷却板との間
    に熱伝導が良好で電気的絶縁性を有するモールド端子を
    介在させたことを特徴とする車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】プーリを介して車両の機関より回転力が伝
    達される回転軸と、この回転軸に固着され、励磁コイル
    により励磁される回転子と、この回転子の外方に配置さ
    れ、固定子コイルが巻装された固定子と、この固定子を
    プーリ側より支持すると共に、軸受けを介して前記回転
    軸を支持する前ブラケットと、前記固定子を反プーリ側
    より支持すると共に、軸受けを介して前記回転軸を支持
    する後ブラケットと、複数の車両用交流発電機のマイナ
    ス出力側ダイオード固着したダイオードマイナス冷却板
    と、複数の車両用交流発電機のプラス出力側ダイオード
    を固着したダイオードプラス冷却板と、前記ダイオード
    マイナス冷却板及び前記ダイオードプラス冷却板間を電
    気的に絶縁する絶縁部材と、前記後ブラケット側から順
    に配置した前記ダイオードマイナス冷却板、前記絶縁部
    材及び前記ダイオードプラス冷却板を前記後ブラケット
    に固定する固定部材と、前記ブラケット内を通風するフ
    ァンとを備えた車両用交流発電機において、前記絶縁部
    材を前記固定部材が貫通する部分で筒状に形成して前記
    ダイオードマイナス冷却板と前記ダイオードプラス冷却
    板との間に空隙を形成したことを特徴とする車両用交流
    発電機。
  5. 【請求項5】プーリを介して車両の機関より回転力が伝
    達される回転軸と、この回転軸に固着され、励磁コイル
    により励磁される回転子と、この回転子の外方に配置さ
    れ、固定子コイルが巻装された固定子と、この固定子を
    プーリ側より支持すると共に、軸受けを介して前記回転
    軸を支持する前ブラケットと、前記固定子を反プーリ側
    より支持すると共に、軸受けを介して前記回転軸を支持
    する後ブラケットと、複数の車両用交流発電機のマイナ
    ス出力側ダイオード固着したダイオードマイナス冷却板
    と、複数の車両用交流発電機のプラス出力側ダイオード
    を固着したダイオードプラス冷却板と、前記ダイオード
    マイナス冷却板及び前記ダイオードプラス冷却板間を電
    気的に絶縁する絶縁部材と、前記後ブラケット側から順
    に配置した前記ダイオードマイナス冷却板、前記絶縁部
    材及び前記ダイオードプラス冷却板を前記後ブラケット
    に固定する固定部材と、前記ブラケット内を通風するフ
    ァンとを備えた車両用交流発電機において、前記ダイオ
    ードマイナス冷却板と前記後ブラケットとの間に前記固
    定部材が貫通する筒状スぺーサを設けて前記ダイオード
    マイナス冷却板と前記後ブラケットとの間に空隙を形成
    したことを特徴とする車両用交流発電機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006504386A (ja) * 2002-10-28 2006-02-02 ヴァレオ エキプマン エレクトリク モトゥール オルタネータ、またはオルタネータ/スタータの後部に一体化された電力電子装置を冷却する装置
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