JP2002141274A - 膜厚測定装置及びその方法 - Google Patents
膜厚測定装置及びその方法Info
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Abstract
測定作業を容易にすること。 【解決手段】 ウエハWを保持する載置部6と、光源5
4と分光器55とを含む分光器ユニット53と、前記載
置部6と対向するように設けられ、前記分光器ユニット
53と光ファイバ52で接続されるプローブ51と、前
記載置部6と前記プローブ51とを相対的に移動させる
駆動部42とを備えた膜厚測定ユニット4において、前
記載置部6のプローブ51と対向する面に、一部が前記
プローブ51と対向するように反射体62を埋設する。
レジスト膜の膜厚を測定する前に、前記反射体62の反
射スペクトルAを測定し、当該スペクトルAとセットア
ップ時に測定した反射体62の基準スペクトルとを比較
してキャリブレーションを行うようにすると、ベアシリ
コンウエハの搬送が不要となり、工程数が減少する。
Description
やLCD基板(液晶ディスプレイ用ガラス基板)等の基
板上に形成された例えばレジスト膜の膜厚を測定する膜
厚測定装置及びその方法に関する。
において行われるフォトリソグラフィと呼ばれる技術
は、基板例えば半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)
にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成し、フォトマ
スクを用いてそのレジスト膜を露光した後、現像処理を
行うことによって、基板上に所望のレジストパタ−ンを
作製する技術である。
形成する場合、レジスト膜の膜厚に応じた処理条件で露
光及び現像が行われるので、前記膜厚は所定の大きさに
収まっていることが要求されるが、レジスト液の塗布処
理の処理状態は、温度、湿度などの変動やウエハ表面の
状態あるいは気圧などの要因により、一定の処理条件で
処理を行っていても、実際の膜厚が目標膜厚から外れる
こともある。
処理及び現像処理を行う塗布現像装置に露光装置を接続
したシステムで前記フォトリソグラフィー技術を行なっ
た後、例えば一定枚数の基板を処理するごとに基板を抜
き取り、当該基板を塗布現像装置と別個に設けられた膜
厚測定ユニットに搬送して膜厚測定を行い、その測定結
果に基づいてレジスト液の塗布処理の処理条件が適切か
どうかを判断し、その判断に基づき処理条件を補正して
これ以降に製造ラインに送られる基板のレジスト膜厚が
目標値に近づくようにしていた。
膜厚計により膜厚測定を行うものであって、基板表面に
光源から光線を照射し、この光線の反射光に基づいてス
ペクトルを得、そのスペクトルに基づいて膜厚を検出す
るものである。この膜厚測定の原理について、図14に
より説明すると、先ず光の波長とウエハWの反射率との
関係を求めるが、この際先ず図中11で示すレジスト膜
が形成されていないベアシリコンウエハのスペクトルを
測定し、次いで図中12で示すレジスト膜が形成された
膜付きウエハのスペクトルを測定する。このようにして
求めたスペクトルでは、(膜付きウエハのスペクトル1
2)−(ベアシリコンウエハのスペクトル11)がレジ
スト膜の強度特性であり、このデータを解析することに
より膜厚が検出されるようになっている。
定ユニットでは、前記光源が劣化していると、ベアシリ
コンウエハのスペクトル11自体が狂ってしまい、信頼
性が確保されないので、レジスト膜厚の測定毎にベアシ
リコンウエハのスペクトル11を測定し、当該スペクト
ル11に狂いがないかどうかを確認しており、この作業
をキャリブレーションと呼んでいる。
われるので、この度にベアシリコンウエハを膜厚測定ユ
ニットに搬送しなければならないが、このように膜厚測
定毎に検査用のウエハWとベアシリコンウエハとを搬送
すると、これらウエハWの搬送が組み合わされて当該膜
厚測定ユニットでの工程数が多くなり、膜厚検査作業が
煩雑になってしまう。
たものであり、その目的は、基板上に形成された薄膜の
膜厚を膜厚測定装置にて測定するにあたり、膜厚検査工
程数を削減することにより、当該膜厚検査作業を容易に
することにある。
置は、基板を薄膜形成面を上にした状態で略水平に保持
する載置部と、光源と分光器とを含む分光器ユニット
と、前記載置部の基板載置面と対向するように設けら
れ、前記分光器ユニットと光ファイバで接続されるプロ
ーブと、前記載置部と前記プローブとを相対的に略水平
方向に移動させる駆動機構と、と、を備え、前記基板の
前記薄膜形成面に光を照射して反射光のスペクトルを
得、このスペクトルに基づいて膜厚を検出する膜厚測定
装置において、前記載置部に基板が載置されたときにこ
の基板と衝突しないように、当該載置部の基板載置面に
一部が前記プローブと対向するように反射体を埋設し、
基板上に形成された薄膜の膜厚を測定する前に、前記反
射体と前記プローブとを対向させて反射体に光を照射
し、この反射光のスペクトルを測定することを特徴とす
る。
した状態で略水平に保持する載置部と、光源と分光器と
を含む分光器ユニットと、前記載置部の基板載置面と対
向するように設けられ、前記分光器ユニットと光ファイ
バで接続されるプローブと、前記載置部と前記プローブ
とを相対的に略水平方向に移動させる駆動機構と、と、
を備え、前記基板の前記薄膜形成面に光を照射して反射
光のスペクトルを得、このスペクトルに基づいて膜厚を
検出する膜厚測定装置において、反射体を保持するため
の略水平な支持部材と、前記プローブと前記反射体とを
相対的に略水平方向に移動させる水平駆動機構と、を備
え、基板上に形成された薄膜の膜厚を測定する前に、前
記反射体と前記プローブとを対向させて反射体に光を照
射し、この反射光のスペクトルを測定することを特徴と
する。
室の内部に設けられ、基板を略水平に保持するための載
置部と、前記載置部と相対的に略水平方向に移動可能に
構成され、光源と分光器とを含む分光器ユニットと光フ
ァイバにより接続されるプローブと、を備えた膜厚測定
装置にて、基板の薄膜形成面に光を照射して反射光のス
ペクトルを得、このスペクトルに基づいて膜厚を検出す
る膜厚測定方法において、前記測定室の内部に設けられ
た反射体の反射スペクトルを得、これを基準スペクトル
とする工程と、前記載置部に薄膜が形成されていない基
板を載置してこの基板の反射スペクトルを得、これを基
板スペクトルとする工程と、基板に形成された薄膜の膜
厚を測定する前に、前記反射体の反射スペクトルを得、
これを第1のスペクトルとする工程と、前記基準スペク
トルと第1のスペクトルとの差分スペクトルを算出し、
これを第1の差分スペクトルとする工程と、前記第1の
差分スペクトルが第1の許容値以内であれば、前記載置
部に薄膜が形成された基板を載置してこの基板の反射ス
ペクトルを得、これを第2のスペクトルとする工程と、
前記第2のスペクトルと基板スペクトルとの差分スペク
トルを算出し、これに基づいて薄膜の膜厚を検出する工
程と、を含むことを特徴とする膜厚測定方法が実施され
る。
薄膜の膜厚を測定する前に、前記測定室の内部に設けら
れた反射体のスペクトルを測定していわゆるキャリブレ
ーションを行っているので、キャリブレーション毎にベ
アシリコンウエハを搬送する必要がなくなり、工程数が
減少するため、膜厚測定作業を容易に行うことができ
る。
えた塗布現像装置の実施の形態について説明する。図1
及び図2は、夫々塗布現像装置100を露光装置200
に接続したレジストパタ−ン形成装置A1の全体構成を
示す平面図及び概観図である。
て簡単に説明する。図中21は例えば25枚の基板であ
る半導体ウエハ(以下ウエハという)Wが収納されたキ
ャリアCを搬入出するためのキャリアステーションであ
り、このキャリアステーション21は、前記キャリアC
を載置するキャリア載置部22と受け渡し手段23とを
備えている。受け渡し手段23はキャリアCから基板で
あるウエハWを取り出し、取り出したウエハWをキャリ
アステーション21の奥側に設けられている処理部S1
へと受け渡すように、左右、前後に移動自在、昇降自
在、鉛直軸回りに回転自在に構成されている。
けられており、これを取り囲むように例えばキャリアス
テーション21から奥を見て例えば右側には塗布ユニッ
ト3A及び現像ユニット3Bが、左側、手前側、奥側に
は加熱・冷却系のユニット等を多段に積み重ねた棚ユニ
ットU1,U2,U3が夫々配置されている。塗布ユニ
ット3A及び現像ユニット3Bはこの例では各々2個づ
つ設けられ、塗布ユニット3Aは現像ユニット3Bの下
段側に配置されている。
のユニットが積み上げられて構成され、例えば加熱ユニ
ットや冷却ユニットのほか、ウエハの受け渡しユニット
25や疎水化処理ユニット等が上下に割り当てられてい
る。前記主搬送手段24は、昇降自在、進退自在及び鉛
直軸まわりに回転自在に構成され、棚ユニットU1,U
2,U3及び塗布ユニット25並びに現像ユニット26
の間でウエハWを搬送する役割を持っている。但し図2
では便宜上受け渡し手段23及び主搬送手段24は描い
ていない。
を介して露光装置200と接続されている。インタ−フ
ェイス部S2は受け渡し手段26と、バッファカセット
C0と、膜厚測定装置をなす膜厚測定ユニット4とを備
えており、受け渡し手段26は、例えば昇降自在、左
右、前後に移動自在かつ鉛直軸まわりに回転自在に構成
され、前記処理部S1と露光装置200とバッファカセ
ットC0と膜厚測定ユニット4との間でウエハWの受け
渡しを行うようになっている。
1におけるウエハの流れについて述べておくと、先ず外
部からキャリアCがキャリア載置部22に搬入され、受
け渡しアーム23によりこのキャリアC内からウエハW
が取り出される。ウエハWは、受け渡しアーム23から
棚ユニットU2の受け渡しユニット25(図2参照)を
介して主搬送手段24に受け渡され、更に棚ユニットU
2(あるいはU1、U3)の処理ユニットに順次搬送さ
れて、所定の処理例えば疎水化処理、冷却処理などが行
われる。
レジスト液が塗布され更に加熱処理されてレジスト液の
溶剤が揮発された後、棚ユニットU3の図では見えない
受け渡しユニットからインターフェイス部S2を経て露
光装置200に送られる。ウエハWに形成されたレジス
ト膜の膜厚測定を行う場合には、そのウエハWはインタ
ーフェイス部S2内の膜厚測定ユニット4内に搬入され
る。
は、逆の経路で棚ユニットU3の受け渡しユニット25
を介して処理部S1に戻され、主搬送手段24により現
像ユニット3Bに搬送され、現像処理される。なお詳し
くは、ウエハWは、現像処理の前に加熱処理及び冷却処
理される。現像処理されたウエハWは上述と逆の経路で
受け渡しアーム23に受け渡され、キャリア載置部22
に載置されている元のキャリアCに戻される。
ット3Bと膜厚測定ユニット4について説明する。先ず
塗布ユニット3Aの一例について図3を参照しながら説
明すると、31は基板保持部であるスピンチャックであ
り、真空吸着によりウエハWを水平に保持するように構
成されている。このスピンチャック31はモータ及び昇
降部を含む駆動部32により鉛直軸まわりに回転でき、
且つ昇降できるようになっている。またスピンチャック
31の周囲にはウエハWからスピンチャック31に跨る
側方部分を囲い、且つ下方側全周に亘って凹部が形成さ
れた液受けカップ33が設けられ、当該液受けカップ3
3の底面には排気管34及びドレイン管35が接続され
ている。液受けカップ33の上方側には、レジスト液供
給ノズル36が設けられており、このノズル36はウエ
ハWの中央部上方と前記液受けカップ33の外側との間
で移動できるように構成されている。
おいては、前記主搬送手段24によりウエハWが搬入さ
れてスピンチャック31に受け渡される。そしてノズル
36からウエハWの中央部にレジスト液を供給すると共
に、予め設定された回転数でスピンチャック31を回転
させると、レジスト液はその遠心力によりウエハWの径
方向に広がってウエハW表面にレジスト液の液膜が形成
され、振り切られた分は液受けカップ33Aへと流れ落
ちるようになっている。
とほぼ同一の構成であるが、現像ユニット3Bは例えば
ウエハWの直径方向に配列された多数の供給孔を備えた
供給ノズルが備えており、このノズルからウエハWの中
央部に現像液を供給すると共に、予め設定された回転数
でスピンチャック33を半回転させることにより、ウエ
ハW上に現像液が液盛りされるようになっている。
膜厚測定ユニット4は、図4〜図6に示すように側面に
搬送口41aを有する測定室をなす筐体41内に、光干
渉式膜厚計5と、ウエハWを載置するための載置部6
と、この載置部6を移動させるための駆動部42とを備
えて構成されている。
されたウエハW表面のほぼ中央に対向するように設けら
れたプローブ51と、光ファイバ52と、分光器ユニッ
ト53とを備えている。分光器ユニット53には、図4
に示すように、例えば発光ダイオードよりなる光源54
と、分光器55と、光電素子56とが設けられており、
ウエハW表面に光源54から光ファイバ52,プローブ
51を介して所定の波長の光線を照射し、この光線の反
射光に基づいて分光器55,光電素子56によりウエハ
Wの反射スペクトルを得、これに基づいて膜厚を検出す
るようになっている。
リエーテルエーテルケトン)により略円板状に構成され
ており、例えばウエハWの載置面側のほぼ中央部の前記
プローブ51に対向する位置には、図4,図5に示すよ
うに、凹部60が形成されている。この凹部60は、途
中に段部60aが形成されていて、下方側の第1の凹部
61aと、第1の凹部61aよりも大きく第1の凹部6
1aよりも上方側の第2の凹部61bとよりなり、これ
らの凹部60は、例えば平面が四角形状に構成されてい
る。第1の凹部61aの内部には、前記プローブ51か
ら照射される光線の照射領域よりも大きい、例えば5m
m×5mm×0.7mm程度の大きさの反射体例えばシ
リコン片62が設けられている。
部61aを覆うための例えばPEEKにより形成された
カバー体63が、前記段部60aにより下面周縁部を支
持される状態で設けられており、例えば第1の凹部61
aよりも外側の位置でネジ663aにより載置部6に取
り付けられている。このカバー体63の大きさは、第1
の凹部61aを覆う大きさであって、カバー体63の上
面が後述する突部よりも低い位置になるように設定さ
れ、例えば25mm×10mm×2mm程度の大きさに
形成されている。
ように当該カバー体63を略垂直方向に貫通するように
孔部64が形成されており、孔部64はプローブ51か
ら照射され、シリコン片62で反射された光線の通過領
域よりも大きい大きさに設定されている。これによりこ
の孔部62を介してプローブ51とシリコン片62との
間で直接に光の授受が行われることとなる。
には、ウエハWの裏面側を支持するための、複数個例え
ば3個の環状の突部65(65a,65b,65c)が
同心円上に設けられている。図中66は吸引路であり、
この吸引路66の一端側は例えば最も内側の突部65a
とこれに隣接する突部65bとの間に接続されて載置部
6表面の2カ所の位置に開口67を形成しており、吸引
路66の他端側は例えば後述する回転軸45の内部を介
して排気手段68に接続されている。これによりウエハ
Wは裏面側を突部65にて支持される状態で、載置部6
に真空吸着されることになる。
Y駆動機構44とを組み合わせて構成されており、載置
部6を略垂直な回転軸45を介して回転かつX及びY方
向に移動させるようになっている。図中7は制御部であ
り、駆動部42により載置部6を移動制御すると共に、
前記分光器ユニット53から得られた信号を処理してウ
エハWの各位置における膜厚を求め膜厚分布を作成した
り膜厚の平均値などを求める機能を有している。
光装置200にて露光されたウエハWについて、周縁部
のレジストを除去するために当該周縁部の露光を行う周
縁露光装置を共用するように構成されている。即ち筐体
41内には露光手段46が設けられると共にウエハWの
周縁部を検出するためのラインセンサー47がウエハW
の通過領域を上下に挟むように設けられている。
ば光干渉式膜厚計5によりウエハW表面に光を照射し、
この光の反射光に基づいて反射率を検出し、制御部7に
より、駆動部42を介して載置部6をX,Y方向及び鉛
直軸回りに移動制御すると共に前記分光器ユニット53
から得られた信号を処理して膜厚の平均値などが求めら
れるようになっている。
レシピの作成や管理を行うと共に、レシピに応じて膜厚
測定ユニット4の制御を行うように構成されている。図
7はこの制御部7の構成を示すものであり、実際にはC
PU(中央処理ユニット)、プログラム及びメモリなど
により構成されるが、各機能をブロック化し、構成要素
として説明するものとし、この実施の形態におけるその
働きの要点は、実際に膜厚測定を行う前のキャリブレー
ション、つまりシリコン片62の反射スペクトルの測定
による光源54の光量の調整及びシリコン片62の交換
時期のタイミング設定等にあるので、この点に重点をお
いて説明するものとする。
格納部、72はレシピ選択部、73は算出部、74はス
ペクトル選択部、75はメモリ部、76は比較部、7A
は第1アラーム発生部、7Bは第2アラーム発生部、7
Cは第3アラーム発生部である。レシピ作成部70は、
レジスト種類、第1〜第3の許容値といった、膜厚測定
に必要な条件を組み合わせたレシピの入力を行うことが
できるようになっており、ここで作成されたレシピはレ
シピ格納部72へ格納される。このレシピ作成部70は
レシピ作成プログラムやレシピの入力や編集のための操
作画面等からなる。レシピは例えばレジスト膜の種類に
応じて複数用意され、オペレータはレシピ選択部72に
て前記レシピ格納部71に格納されている複数のレシピ
から目的とするレシピを選択することとなる。なおB1
はバスである。
62の反射スペクトルAのいわば誤差範囲であり、この
範囲内にセットアップ時のシリコン片62の反射スペク
トルである基準スペクトルとレジスト膜の膜厚測定時の
シリコン片62の反射スペクトルAとの差分スペクトル
Hが入っていれば正常状態として取り扱い、続いてレジ
スト膜の膜厚の測定を行うものである。また第2の許容
値とは、前記差分スペクトルHが第1の許容値から外れ
た場合であってもこの範囲内に入っていれば、光源54
の異常として取り扱い、光量の調整を行った後、レジス
ト膜の膜厚の測定を行うものである。また第3の許容値
とは、前記差分スペクトルHがこの第3の許容値から外
れた場合には、装置等の異常として取り扱い、第2の許
容値から外れた場合であってもこの範囲内に入っていれ
ば、シリコン片62の汚染等の異常として取り扱い、シ
リコン片62の交換を行った後、レジスト膜の膜厚の測
定を行うものである。
ト膜の種類に対応して設定されるものであって、本発明
者らがレジスト膜の種類を変えて種々の実験を行った結
果、経験的に得たものである。つまり本発明者らは種々
の実験により、シリコン片62の反射スペクトルAが基
準スペクトルと異なっている場合には、その原因は光源
54の劣化による光量の変化と、シリコン片62自体の
汚れとの2つに帰着し、これらの原因に応じてスペクト
ルの違いの程度が異なることを見出した。即ちスペクト
ルAが基準スペクトルの誤差範囲である第1の許容値か
ら外れている場合には、比較的に外れた程度が小さい場
合には光源54の光量の調整により、反射スペクトルA
が基準スペクトルとほぼ同じなり、外れた程度が大きい
場合にはシリコン片62の交換により基準スペクトルA
とほぼ同じなることを認め、これに基づいて第2の許容
値及び第3の許容値の基準値を設定している。
時や、実際の膜厚測定時等に、基準スペクトルと他のス
ペクトルの差分スペクトルを算出するためのものであ
り、メモリ部74は測定された反射スペクトルや、算出
部73で得られた差分スペクトル等を格納するためのも
のである。スペクトル選択部75はメモリ部に格納され
たスペクトルや差分スペクトルを選択するためのもので
あり、比較部76はスペクトル選択部75にて選択され
た差分スペクトルと第1,第2,第3の許容値とを比較
するためのものである。
生部7B,第3アラーム発生部7Cは、夫々装置の異常
状態、光源54の光量調整が必要である場合、シリコン
片62の交換が必要である場合に警報を発生するための
ものであり、例えばブザー音の鳴動、警報ランプの点
灯、操作画面へのアラーム表示といったことを行う。
説明する。先ず上述のレジストパターン形成装置A1で
形成されたレジスト膜の種類に対応して膜厚測定ユニッ
ト4の測定レシピを作成し、セットアップを行う。この
セットアップの方法は、先ず新規にレシピを作成する場
合には、制御部7のレシピ入力部70にてレジスト膜の
種類に対応して第1,第2,第3の許容値を入力し、既
存のレシピを利用する場合にはレシピ選択部72により
レシピ格納部71から目的のレシピを選択する。
ペクトルである基準スペクトル(以下基準スペクトルと
する)を測定する。つまりプローブ51からシリコン片
62に孔部67を介して所定の波長例えば500nm〜
800nm、所定の強度80%〜90%(MAX100
%)の光線を照射し、このシリコン片62の基準スペク
トルを測定し、これをメモリ部75に保存する。
る前の状態のベアシリコンウエハW1を載置し、前記基
準スペクトルの測定と同様の条件で、このベアシリコン
ウエハW1の反射スペクトル(以下基板スペクトルとす
る)を測定し、これをメモリ部75に保存する。これに
よりセットアップを終了する。
スト膜の膜厚を測定する手法について図8のフローチャ
ートに基づいて説明する。この際、先ずレジストパター
ン形成装置A1にてレジスト膜が形成されたウエハWが
膜厚測定ユニット4に搬入される前に、載置部6のシリ
コン片62の反射スペクトルをセットアップ時と同条件
で測定し、第1のスペクトルをなす、当該シリコン片6
2の反射スペクトル(スペクトルAとする)を得(ステ
ップS1)、制御部7の比較部76にてこのスペクトル
Aと前記基準スペクトルとの比較を行う。この比較は、
例えば制御部7の算出部73にて、第1の差分スペクト
ルをなす、このスペクトルAと前記基準スペクトルとの
差分スペクトル(以下差分スペクトルHとする)を算出
し(ステップS2)、この差分スペクトルHと前記第1
〜第3の許容値とを比較する。ここで差分スペクトル
は、以下に示すような手法により算出する。
と第3の許容値とを比較し(ステップS3)、差分スペ
クトルが第3の許容値から外れていれば装置の異常とし
て第1アラーム発生部7Aによりアラームを出力し(ス
テップS4)、膜厚測定を終了する。一方第3の許容値
以内であれば次のステップS5に進み、ここで差分スペ
クトルHと第2の許容値とを比較して、第2の許容値か
ら外れていれば第3アラーム発生部7Cにてアラームを
出力し(ステップS6)、載置部6に埋め込まれるシリ
コン片62を交換した後(ステップS7)、再びシリコ
ン片の反射スペクトルAの測定を行う(ステップS
1)。
にて差分スペクトルHと第1の許容値とを比較して、第
1の許容値から外れていれば第2アラーム部7Bにてア
ラームを出力し(ステップS9)、分光器ユニット53
の光源54の光量をスペクトルAが基準スペクトルとほ
ぼ同じになるように調整して(ステップS10)、ステ
ップS11にてレジスト膜が形成されたウエハWの膜厚
を測定する。つまりレジスト膜が形成されたウエハWを
載置部6に載置して、第2のスペクトルをなす、当該ウ
エハWの反射スペクトル(以下スペクトルBとする)を
測定する。そして制御部7の算出部73にてこのスペク
トルBとメモリ部75にメモリされたベアシリコンウエ
ハW1の基板スペクトルとの差分スペクトル(差分スペ
クトルIとする)を算出し、この差分スペクトルIに基
づいてレジスト膜の膜厚を検出する。第1の許容値以内
であれば、ステップS11にて同様にレジスト膜が形成
されたウエハWの膜厚を測定し、測定プログラムを終了
する。
62の反射スペクトルAと前記基準スペクトルとの差分
スペクトルHを得、この差分スペクトルHが第1の許容
値以内であればウエハW上のレジスト膜の膜厚測定を行
い、第1の許容値から外れて第2の許容値以内であれば
光源54の光量を調整し、第2の許容値から外れていれ
ば載置部6に埋め込まれるシリコン片62を交換するこ
とを特徴としたものであるので、オペレータが反射スペ
クトルのデータを見て、差分スペクトルHを算出するよ
うにしてもよいし、上述の例のように当該差分スペクト
ルHの算出を自動で行うようにしてもよい。
3の許容値との比較もオペレータがデータを見て行うよ
うにしてもよいし、自動で行うようにしてもよい。さら
に光源54の光量の調整もオペレータが手動で行うよう
にしてもよいし、光量を調整しながらスペクトルAと基
準スペクトルとがほぼ同じになるようにスペクトルAの
測定とスペクトルAと基準スペクトルとの比較とを繰り
返して行い、こうして自動で光量の最適値への調整を行
うようにしてもよい。
54の劣化やシリコン片62の汚染などの発見、いわゆ
るキャリブレーションを、載置部6に組み込まれたシリ
コン片62の反射スペクトルを測定することにより行っ
ているので、測定毎にベアシリコンウエハを膜厚測定ユ
ニット4に搬送する必要が無くなる。従ってベアシリコ
ンウエハの搬送に要する工程を行わなくて済むので、膜
厚測定工程の工程数が減少し、膜厚測定に要する手間や
時間が削減され、スループットの向上を図ることができ
る。この際この例では、ウエハWを保持する突部65を
環状に設け、吸引路66を介して前記突部65の間から
ウエハWの裏面側を吸引することによりウエハWを真空
吸着して保持する構造を採用しているので、真空吸着用
の載置部6であっても、当該載置部6の表面側にシリコ
ン片を埋設することができる。
リコン片62のスペクトルAとの差分スペクトルHの大
きさと、光源64の異常やシリコン片62の汚染のよう
な差分スペクトルHの発生原因とを対応付けているの
で、差分スペクトルHの発生原因を排除しやすく、キャ
リブレーションを容易に行うことができる。
ることにより、シリコン片62の汚染が防止できるの
で、シリコン片62の交換間隔が長くなる。このため長
い間シリコン片62の交換を行わなくても済むので、結
果としてキャリブレーションに要する時間が短縮でき、
スループットの向上につながる。
の膜厚測定ユニット8について図9により説明する。こ
のユニット8は、載置部81にシリコン片62を埋設す
る代わりに、載置部81とは別の場所にシリコン片62
を設ける構成であり、この例では駆動部42により回転
自在、X,Y方向に移動自在に構成され、真空吸着によ
りウエハWを略水平に保持するための載置部81と、光
干渉式膜厚計5と、略水平な支持アーム82上に搭載さ
れたシリコン片62と、を備えている。
間で略水平方向に移動自在に構成され、前記光干渉式膜
厚計5は上述の実施の形態と同様に構成されて、プロー
ブ51は、載置部81が測定位置にあるときに当該載置
部81と対向するように設けられている。また前記支持
アーム82は、移動機構83により載置部81の側方側
(この例では図中右側)において、待機位置と測定位置
との間で略水平方向移動自在に構成されている。これに
よりシリコン片62と載置部81とは夫々の測定を行う
ときに互いに干渉しないようになっている。図中上述の
実施の形態と同符号を付した部材は、上述の実施の形態
と同様に構成されたものである。なおこの例のシリコン
片62も、上述の実施の形態と同様に、光の授受を行う
ための孔部64が形成されたカバー体63で表面を被覆
するようにしてもよい。またこの例の膜厚測定ユニット
8にも周辺露光装置を設けるようにしてもよい。
態と同様に、セットアップ、レジスト膜厚の測定が行わ
れるが、セットアップ時には、図10(a)に示すように
支持アーム82を待機位置からシリコン片62がプロー
ブ51と対向する測定位置に移動させて当該シリコン片
62の基準スペクトルを測定し、次いで図10(b)に示
すように支持アーム82を待機位置に移動させると共
に、載置部81にレジスト膜が形成されていないベアシ
リコンウエハW1を載置して、当該載置部81をプロー
ブ51と対向する測定位置に移動させ、ベアシリコンウ
エハW1の基板スペクトルを測定する。
のシリコン片62をプローブ51と対向させて、当該シ
リコン片62の反射スペクトルAを測定し、実際にレジ
スト膜の膜厚を測定するときには、載置部81にレジス
ト膜が形成されたウエハWを載置して、当該載置部81
をプローブ51と対向する測定位置に移動させ、レジス
ト膜の膜厚を測定する。
施の形態と同様の効果が得られる他、載置部81とは別
個にシリコン片62を設けているので、載置部81の構
成を変化させることなく、シリコン片62によるキャリ
ブレーションを行なうことができ、既存の載置部を利用
することができ、有効である。
施の形態の膜厚測定ユニット9である。このユニット9
は、駆動部42により回転自在、X,Y方向に移動自在
に構成され、真空吸着によりウエハWを略水平に保持す
るための載置部91と、光干渉式膜厚計5と、シリコン
片62を保持するための筒状体92と、を備えている。
前記筒状体92は、プローブ51の先端側(載置部91
と対向する側)の外周囲に嵌合して設けられており、こ
の筒状体92の内部の、プローブ51と近接する部分に
は、例えばプローブ51の先端部と同じ程度の大きさに
形成された透明反射体例えばガラス93が当該筒状体9
2に嵌合して設けられている。図中上述の実施の形態と
同符号を付した部材は、上述の実施の形態と同様に構成
されたものである。なおこの例の膜厚測定ユニットにも
周辺露光装置を設けるようにしてもよい。
態と同様に、セットアップ、レジスト膜厚の測定が行わ
れるが、セットアップ時には、図12(a)に示すよう
に、載置部91にレジスト膜が形成されていないベアシ
リコンウエハW1を載置して、この反射スペクトル(以
下スペクトルXとする)を測定する。当該スペクトルX
にはガラス93とベアシリコンウエハW1との両方のス
ペクトルが含まれている。次いで図12(b)に示すよう
に、載置部91からベアシリコンウエハW1を搬出し、
ガラス93の下方側に反射体がない状態にして、基準ス
ペクトルである、ガラス93のみのスペクトルを測定す
る。そして基準スペクトルとスペクトルXとの差分スペ
クトルK(スペクトルX−基準スペクトル)により、基
板スペクトルをなすベアシリコンウエハW1のスペクト
ルを算出する。
ように、ガラス93の下方側に反射体がない状態にして
ガラス93のスペクトルYを測定する。そして(スペク
トルY−基準スペクトル)により、第1の差分スペクト
ルをなす、基準スペクトルとスペクトルYとの差分スペ
クトルLを算出し、上述の実施の形態と同様に、この差
分スペクトルLと第1〜第3の許容値とを比較してキャ
リブレーションを行う。こうして差分スペクトルLが第
1の許容値内である場合には、図12(d)に示すよう
に、載置部91にレジスト膜が形成されたウエハWを載
置して、第2のスペクトルをなす、当該ウエハWの反射
スペクトルZを測定し、このスペクトルZと基板スペク
トルとの差分スペクトルに基づいて膜厚の検出を行う。
示す実施の形態と同様の効果が得られる他、載置部91
とは別個にシリコン片62を設けているので既存の載置
部を利用することができ、またプローブ51に筒状体9
2を嵌合する構成であり、筒状体92は小型なので、装
置全体を小型化することができる。
射体)の基準スペクトルの測定、ベアシリコンウエハの
基板スペクトルの測定等といったいわゆるセットアップ
操作をウエハWを所定枚数検査する毎に定期的に行うこ
とが望ましく、これによりプローブ51とウエハWの測
定面の間の高さの変化等の測定環境の変化を抑えること
ができる。
エハWの検査の度に測定された、反射体(透明反射体)
のスペクトルと基準スペクトルとの差分スペクトルの大
きさと、ウエハWの検査枚数との相関関係を求めること
により、この相関曲線の勾配から、光源54の寿命つま
り光量調整時期や光源54自体の交換のタイミングや、
反射体(透明反射体)の交換のタイミングを予測するよ
うにしてもよく、この場合には所定の時期に予め光源や
シリコン片が交換されるので、検査時にこれらの交換を
行う回数が減少し、結果として検査時間を短縮すること
ができて、検査のスループットを向上につながる。
に、制御部7の算出部73により基準スペクトルと基板
スペクトルとの差分スペクトルを算出し、これを差分ス
ペクトルSとしてメモリ部75に保存する。そして前記
差分スペクトルSと反射体のスペクトルA(又はスペク
トルY)との加分スペクトルK(スペクトルS+スペク
トルA)を算出し、この加分スペクトルKと前記基板ス
ペクトルの差分スペクトルP(加分スペクトルK−基板
スペクトル)を算出し、この差分スペクトルPと第1,
第2,第3の許容値とを比較するようにしてもよい。
設けられた反射体又は透明反射体の反射スペクトルを測
定して、当該スペクトルとこれらの基準スペクトルとの
差分スペクトルを得、この差分スペクトルが第1の許容
値以内であればウエハW上のレジスト膜の膜厚測定を行
うことを特徴とするものであるので、上述の実施の形態
に係わらず、反射体(透明反射体)は測定室内の何れの
場所に設けるようにしてもよいし、反射体にカバー体を
設けない構成としてもよい。また光源の光量が調整には
光源の交換も含むものとし、反射体(透明反射体)の交
換には反射体(透明反射体)の交換も含むものとする。
また必ずしも周辺露光装置を設ける必要はない。
薄膜の種類としては、上述のレジスト膜の他に、反射防
止膜(TARC,BARC)、層間絶縁膜(SOD膜,
SOG膜)、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、ポリシ
リコン、金属膜等がある。さらに反射体としてはシリコ
ン片以外にSUS片、アルミニウム片、セラミックス片
等、透明反射体としてはガラス以外にプラスチック等を
夫々用いることができる。さらにまた本発明で用いられ
る基板はLCD基板であってもよい。
の膜厚を測定するにあたり、測定室内に設けられた反射
体の反射スペクトルを測定することによって光源の光量
の調整や反射体の交換などを行っているので、膜厚検査
工程数が減少し、膜厚検査作業が容易になる。
ストパターン形成装置の一実施の形態の全体構成を示す
平面図である。
視図である。
布ユニットの主要部を示す縦断側面図である。
る。
断面図である。
図である。
る場合のフロ−チャ−トである。
ットを示す縦断側面図である。
ある。
測定ユニットを示す縦断側面図である。
ある。
査枚数と、差分スペクトルの大きさとの相関関係を示す
特性図である。
図である。
15)
Claims (10)
- 【請求項1】 基板を薄膜形成面を上にした状態で略水
平に保持する載置部と、 光源と分光器とを含む分光器ユニットと、 前記載置部の基板載置面と対向するように設けられ、前
記分光器ユニットと光ファイバで接続されるプローブ
と、 前記載置部と前記プローブとを相対的に略水平方向に移
動させる駆動部と、を備え、前記基板の前記薄膜形成面
に光を照射して反射光のスペクトルを得、このスペクト
ルに基づいて膜厚を検出する膜厚測定装置において、 前記載置部に基板が載置されたときにこの基板と衝突し
ないように、当該載置部の基板載置面に一部が前記プロ
ーブと対向するように反射体を埋設し、 基板上に形成された薄膜の膜厚を測定する前に、前記反
射体と前記プローブとを対向させて反射体に光を照射
し、この反射光のスペクトルを測定することを特徴とす
る膜厚測定装置。 - 【請求項2】 基板を薄膜形成面を上にした状態で略水
平に保持する載置部と、 光源と分光器とを含む分光器ユニットと、 前記載置部の基板載置面と対向するように設けられ、前
記分光器ユニットと光ファイバで接続されるプローブ
と、 前記載置部と前記プローブとを相対的に略水平方向に移
動させる駆動部と、を備え、前記基板の前記薄膜形成面
に光を照射して反射光のスペクトルを得、このスペクト
ルに基づいて膜厚を検出する膜厚測定装置において、 反射体を保持するための略水平な支持部材と、 前記プローブと前記反射体とを相対的に略水平方向に移
動させる水平駆動機構と、を備え、 基板上に形成された薄膜の膜厚を測定する前に、前記反
射体と前記プローブとを対向させて反射体に光を照射
し、この反射光のスペクトルを測定することを特徴とす
る膜厚測定装置。 - 【請求項3】 前記反射体の表面を被覆するカバー体
と、 このカバー体の反射体に対応する位置にカバー体を貫通
するように形成された孔部と、を備え、前記カバー体の
孔部を介して反射体とプローブとを対向させ、これらの
間で光の授受を行うことを特徴とする請求項1又は2記
載の膜厚測定装置。 - 【請求項4】 前記反射体はシリコンであることを特徴
とする請求項1ないし3の何れかに記載の膜厚測定装
置。 - 【請求項5】 基板を薄膜形成面を上にした状態で略水
平に保持する載置部と、 光源と分光器とを含む分光器ユニットと、 前記載置部の基板載置面と対向するように設けられ、前
記分光器ユニットと光ファイバで接続されるプローブ
と、 前記載置部と前記プローブとを相対的に略水平方向に移
動させる駆動部と、を備え、前記基板の前記薄膜形成面
に光を照射して反射光のスペクトルを得、このスペクト
ルに基づいて膜厚を検出する膜厚測定装置において、 前記プローブの前記載置部と対向する側の端部の外周囲
に嵌合するように設けられた筒状体と、 前記筒状体に、前記プローブの前記載置部と対向する側
の端部と対向するように設けられた透明反射体と、を備
え、 基板上に形成された薄膜の膜厚を測定する前に、前記プ
ローブの透明反射体に光を照射し、この反射光のスペク
トルを測定することを特徴とする膜厚測定装置。 - 【請求項6】 前記透明反射体はガラスであることを特
徴とする請求項5記載の膜厚測定装置。 - 【請求項7】 測定室の内部に設けられ、基板を略水平
に保持するための載置部と、前記載置部と相対的に略水
平方向に移動可能に構成され、光源と分光器とを含む分
光器ユニットと光ファイバにより接続されるプローブ
と、を備えた膜厚測定装置にて、基板の薄膜形成面に光
を照射して反射光のスペクトルを得、このスペクトルに
基づいて膜厚を検出する膜厚測定方法において、 前記測定室の内部に設けられた反射体の反射スペクトル
を得、これを基準スペクトルとする工程と、 前記載置部に薄膜が形成されていない基板を載置してこ
の基板の反射スペクトルを得、これを基板スペクトルと
する工程と、 基板に形成された薄膜の膜厚を測定する前に、前記反射
体の反射スペクトルを得、これを第1のスペクトルとす
る工程と、 前記基準スペクトルと第1のスペクトルとの差分スペク
トルを算出し、これを第1の差分スペクトルとする工程
と、 前記第1の差分スペクトルが第1の許容値以内であれ
ば、前記載置部に薄膜が形成された基板を載置してこの
基板の反射スペクトルを得、これを第2のスペクトルと
する工程と、 前記第2のスペクトルと基板スペクトルとの差分スペク
トルを算出し、これに基づいて薄膜の膜厚を検出する工
程と、を含むことを特徴とする膜厚測定方法。 - 【請求項8】 前記第1の差分スペクトルが第2の許容
値以内であれば、前記光源の光量を第1のスペクトルが
基準スペクトルに近づくように調整する工程を含むこと
を特徴とする請求項7記載の膜厚測定方法。 - 【請求項9】 前記第1の差分スペクトルが第3の許容
値以内であれば、前記反射体を交換する工程を含むこと
を特徴とする請求項7又は8記載の膜厚測定方法。 - 【請求項10】 前記薄膜はレジスト膜であることを特
徴とする請求項7ないし9の何れかに記載の膜厚測定方
法。
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