JP2002138530A - 給水の配管システム - Google Patents

給水の配管システム

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JP2002138530A
JP2002138530A JP2000331432A JP2000331432A JP2002138530A JP 2002138530 A JP2002138530 A JP 2002138530A JP 2000331432 A JP2000331432 A JP 2000331432A JP 2000331432 A JP2000331432 A JP 2000331432A JP 2002138530 A JP2002138530 A JP 2002138530A
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pipe
valve
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water supply
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JP2000331432A
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English (en)
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Shigeki Inatomi
繁樹 稲富
Masatoshi Enoki
正寿 榎
Muneo Araki
宗雄 荒木
Hachihei Watanabe
八平 渡邊
Masato Kurihara
正人 栗原
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分岐配管した分水管の内部の水に雑菌が繁殖
するのを防止して、衛生的な給水の配管システムを提供
すること。 【解決手段】 本発明では、居住空間内の水使用器具へ
それぞれ配管した可撓性を有する分水管の始端部を一箇
所に集中合流して合流部となるヘッダーを形成し、同ヘ
ッダーに給水供給管を接続するとともに、ヘッダーから
分岐配管した分水管に吐水部を接続し、同吐水部は、水
使用器具の送水管を着脱自在に接続可能に構成するとと
もに、送水管の接続作動により自動的に分水管の吐水部
から通水し、送水管の取り外しにより自動的に分水管の
吐水部が止水すべく構成した止水弁を具備し、しかも、
ヘッダーから分岐配管した分水管の始端部に開閉弁を設
けるとともに、同開閉弁を開閉操作するための開閉弁操
作手段を所要位置に設けることとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給水の配管システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅において用いられていた給水
の配管システムは、屋外から引いた水道水の給水供給管
に鋼管等の金属管を接続して床下に敷設することにより
構成していた。
【0003】このように、金属管を床下に敷設する場
合、床下の基礎の周りに逃げ配管を埋設施工する作業が
必要となり、また、配管の敷設作業に際しては、現場で
金属管の切断、接続等の煩雑な作業を必要とし、また、
床下において配管の折曲が多いためエルボ管の接続箇所
も多くなっていた。
【0004】従って、床の基礎の周りに埋設した逃げ管
の埋設部の点検は、漏水事故が発生して初めて行われる
ことになり、予防的点検ができないおそれがあり、ま
た、現場での管継手作業を行うのは熟練作業が必要であ
り、また、現場で配管加工作業をすると、管の中に切り
屑等の異物が混入するおそれがあり、また、継手やエル
ボ管等の接続箇所が多い分だけ接続の際の管の締め付け
忘れや接着剤の塗布忘れが発生するおそれがあった。
【0005】かかる従来の床下配管の欠点を解消すべ
く、一箇所に集中的に配管を集めて合流部を形成してそ
れから各水使用個所に分配して水道水を分水する構造の
ヘッダーを床下に設置し、この配管合流部たるヘッダー
から水使用器具までそれぞれ一本の合成樹脂性の分水管
で直結し、その間では管継ぎを行わないようにしたヘッ
ダー工法が開発された。
【0006】これは、従来の継手作業や継手管の使用か
ら派生する各種欠点、即ち、従来の金属管を用いた床下
配管に伴う各種欠点を回避せんとするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなヘ
ッダーを用いたヘッダー工法にも未だに次のような課題
を有していた。
【0008】すなわち、ヘッダーから分配した分水管の
終端の末端吐水口は水使用器具に接続されるが、かかる
接続作業は、工事担当者が現場で行う必要があり、簡単
に接続が行えない欠点がある。特に、水使用器具の取り
替えを行う毎に端末吐水口への接続作業を行わねばなら
ず、この接続作業は、ワンタッチで接続できるように構
成することは可能であるが、接続作業時に分水管を、所
定位置、例えば、末端吐水口に設けた水栓又は止水栓を
閉栓し、一旦吐水を止めて接続し、次いで水栓又は止水
栓を開栓して吐水を行って水使用器具へ送水するという
煩雑な水栓操作作業を必要としており、通常のガスコン
セントや電源コンセントのように、例えば、ガス器具を
ガス配管の室内コンセントに接続したり、電気器具のコ
ードを電源コンセントに接続するように、簡便に水使用
器具を分岐配管に接続して通水、止水を行うような構成
にはなっていなかった。
【0009】また、配管の合流部たるヘッダーから派生
する多数の分水管のうち、長期間送水されない不使用分
水管があった場合、管内の水道水が腐敗して不使用分水
管中に雑菌が発生するおそれがあり、この雑菌が他の分
水管中に流入して非衛生的となるおそれがあり、これは
ガスや電気にはない水特有の問題である。
【0010】そこで、上記問題を考慮しつつ、本発明者
は、浴室、台所、洗面化粧台、トイレといった通常水を
必要とする場所だけでなく、例えば、玄関、廊下、階
段、居間、寝室等の他の居住空間においても簡単に水を
使用することができる新しくかつ快適な水廻り環境を提
供すべく、ヘッダー工法に着目して鋭意開発研究に取り
組んできた。
【0011】そして、給水箇所を使用頻度の少ない場所
にも設置し、使用者が気軽に使用する際の問題点を解決
して、本発明に至った。
【0012】尚、単にヘッダーに開閉弁を配置しただけ
では、逆流による止水部からの雑菌侵入を防止すること
ができず、実現性にかけているといえる。つまり、水道
設備とは、衛生的な配慮にともなって形成されるもので
あり、衛生性を損ねるものであってはならないことを十
分に考慮しなければならないのである。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、水
使用器具へそれぞれ配管した可撓性を有する分水管の始
端部を一箇所に集中合流して合流部となるヘッダーを形
成し、同ヘッダーに給水供給管を接続するとともに、ヘ
ッダーから分岐配管した分水管に吐水部を接続し、同吐
水部は、水使用器具の送水管を着脱自在に接続可能に構
成するとともに、送水管の接続作動により自動的に分水
管の吐水部から通水し、送水管の取り外しにより自動的
に分水管の吐水部が止水すべく構成した止水弁を具備
し、しかも、ヘッダーから分岐配管した分水管の始端部
に開閉弁を設けるとともに、同開閉弁を開閉操作するた
めの開閉弁操作手段を所要位置に設けたことを特徴とす
る給水の配管システムを提供せんとするものである。
【0014】また、開閉弁操作手段は、各開閉弁に対応
した弁操作用の手動レバーにて行うように構成したこ
と、分水管の末端吐水口にそれぞれ設けた開閉弁操作手
段にて行うこと、所定位置に配設した操作盤に集中的に
設けたことにも特徴を有する。
【0015】更には、居住空間内の水使用器具へそれぞ
れ配管した可撓性を有する分水管の始端部を一箇所に集
中合流して合流部となるヘッダーを形成した分水盤を所
要位置に設置し、同分水盤は、分水盤ケーシングの内部
にヘッダーと開閉弁とを収容したこと、給水供給管とヘ
ッダーとの間に減圧弁を介設したことにも特徴を有す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】まず、給水供給管を通して屋外か
ら給水される水道水を屋内に設置した分水盤の合流部に
給水する。
【0017】そして、水道水は、分水盤内の合流部から
各末端吐水口へ可撓性を有する分水管を介して分岐送水
される。
【0018】分水管は、分水盤から壁裏、天井裏や床下
に敷設されて、少ない接続部により末端吐水口へ配管さ
れる。
【0019】そして、末端吐水口には、カップリング盤
が設けられており、壁面に埋設装着されたカップリング
盤から送水を行う吐水部には、散水用の送水管や、トイ
レタンク、局部洗浄乾燥装置、浴室や洗面化粧台や台所
用の混合水栓、洗濯機等の水使用器具への送水管がワン
タッチで接続可能に構成されている。
【0020】しかも、このようにヘッダーから分岐配管
した分水管に接続した吐水部は、水使用器具の送水管を
着脱自在に接続することができ、かかる送水管の接続作
動により自動的に通水し、他方送水管の取り外しにより
自動的に止水する止水弁を有している。
【0021】従って、室内に電源コンセントのように分
水管の末端吐水口を開口していても、送水管の離脱時に
自動的に止水することになるため、給水、送水、止水操
作が極めて簡便かつ安全となり、給水位置の選択に支障
がない効果を有する。
【0022】この際、分水盤の上手側では減圧弁によっ
て水道水の水圧が一定水圧に調節されているため、カッ
プリング盤の吐水管や水栓金具等の水使用器具に不用意
に高圧力がかからず、水使用器具の性能、品質が安定
し、ひいては、商品寿命を延ばすことができる。
【0023】また、カップリング盤に設けられた自動止
水を行う止水弁も、水圧が分水盤の上手側で減圧調整さ
れているために容易に作動しやすいものである。
【0024】また、分水盤の各分岐部には、それぞれ開
閉弁が設けられており、開閉弁を止水操作することによ
り、止水操作した分水管内と合流部とは縁切りされて水
の交流はなくなる。
【0025】従って、分水管の末端吐水口に接続したカ
ップリング盤から、送水管を離脱すると水が吐水口から
不用意に吐水されなくなって自動的に止水する。さら
に、この際に分水管の分岐部で開閉弁を閉弁すれば、当
該分水管が長期間使用されない場合に仮に分水管内の水
が腐敗して雑菌が発生しても分水管の分岐部分で止水操
作すれば雑菌が逆流して合流部や合流部を介して他の分
水管に混入されることはない。
【0026】しかも、分水管の分岐部分で止水操作すべ
く開閉弁を操作するに際して、以下のような各種操作手
段で行うことができる。すなわち、開閉弁に直接に付設
した手動レバーを操作することにより開閉弁の操作を行
う。
【0027】また、分水管の末端吐水口に設けたカップ
リング盤内に配設された開閉弁操作手段、例えば開閉弁
を電磁弁で構成するとともにカップリング盤内に配設し
たスイッチと電磁弁とを電気的に導通してカップリング
盤内のスイッチの操作により電気的に電磁弁を操作して
開閉弁を開閉させることもできる。
【0028】また、開閉弁操作手段として遠隔レバーを
操作することにより同レバーと開閉弁の弁軸との間に連
動連結したワイヤを介して機械的に開閉弁の操作をする
こともできる。
【0029】また、屋内の居住頻度の高い場所に操作盤
を配設しておき、操作盤内に各分水管の始端部、すなわ
ち分水盤の各分岐部にそれぞれ設けた開閉弁をそれぞれ
操作する開閉弁操作手段を集中して配設し、この開閉弁
操作手段は分水盤の各分岐部にそれぞれ設けた開閉弁を
それぞれ電磁弁で構成するとともに、所要場所に配設し
た操作盤内に各電磁弁たる開閉弁とそれぞれ電気的に導
通したスイッチを集中して設け、所定のスイッチにより
所定の開閉弁を開閉操作することもできる。
【0030】また、開閉弁操作手段としてそれぞれ遠隔
レバーとしワイヤーを介して開閉弁の弁軸に連動連結し
操作盤内に集中的に配設した遠隔レバーを操作すること
により機械的に開閉弁の操作を行うこともできる。
【0031】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら具体的に説明する。
【0032】図1及び図2は、給水の配管システム1を
示した図であり、同配管システム1は、屋外に敷設され
た水道水の給水供給管2に配水盤3を接続し、同配水盤
3に配水管4を連通連結し、同配水管4を中途で分岐さ
せて、一方の配水管4aには給湯機5を介して分水盤6を
接続し、他方の配水管4bには分水盤6を直接接続し、更
には、分水盤6にて複数の流路に分岐させて台所用湯水
混合栓7、浴室用湯水混合栓8、洗濯機68、洗面化粧台
用湯水混合栓11、トイレ等に分水管13とカップリング盤
14とを介して接続している。配水管4及び分水管13に
は、架橋ポリエチレンやポリブテン等の可撓性を有する
合成樹脂管を用いている。尚、カップリング盤14は、玄
関、廊下、階段、居間、寝室、ベランダ、屋外壁等の居
住空間にも設置しておくことができる。
【0033】そして、配管システム1は、給水供給管2
から供給される水道水を配水盤3にて一定の水圧に減圧
した後に、一部を給湯機5で加熱して分水盤6に供給
し、分水盤6にて複数の流路に分岐させて、台所用湯水
混合栓7、浴室用湯水混合栓8等の水使用器具に供給す
るようにしている。
【0034】しかも、各分水管13の終端部に接続したカ
ップリング盤14の吐水部には、止水弁44を設けている。
かかる止水弁44は、後述するように、カップリング盤14
に散水用の送水管や水使用器具の送水管77を接続すると
自動的に通水し、カップリング盤14から送水管77を取外
すと自動的に止水するように構成している。
【0035】したがって、止水弁44を有するカップリン
グ盤14を電源コンセントのように使うことができるの
で、屋内の任意の場所にて給水を利用することができ、
既存の給水概念を一新した新たな給水の配管システム1
となっている。
【0036】更には、各分水管13の始端部に開閉弁79を
それぞれ設けており、所要位置での開閉弁操作によって
各分水管13の始端部を開閉できるように構成している。
【0037】そのため、止水弁44の作用によってカップ
リング盤14から送水管77を取外すことで自動的に止水さ
せても、止水した分水管13が長期間使用されない場合に
は、分水管13の内部の水が腐敗して雑菌が発生するおそ
れがあるが、分水管13の始端部の開閉弁79を閉弁してお
くことで、仮に分水管13の内部の水が腐敗して雑菌が発
生しても、かかる雑菌が分水盤6に流入したり、分水盤
6を介して他の分水管13に流入するのを防止でき、従っ
て、衛生的な給水の配管システム1となっている。
【0038】尚、本実施例では、配管システム1に供給す
る給水として水道水を用いた場合を示しているが、水道
水に限らず、給湯機5で加熱した湯や浄化した浄水や中
水等を給水として用いることもできる。
【0039】次に、配管システム1の各部の構成につい
て詳細に説明する。
【0040】(配水盤)配水盤3は、水使用器具に供給
する水の状態、例えば、水質や水圧等を集中的に管理す
るものであり、ケーシングの内部に水中の異物を除去し
たり水を浄化して水質を改善するためのフィルター18や
水圧を調節する減圧弁19等の機能部品を収容すること
で、水質や水圧等の管理を容易なものとすることができ
る。
【0041】具体的には、配水盤3は、図3に示すよう
に、家屋15の基礎65の外側面に取付けており、矩形箱型
状の配水盤ケーシング16の内部に開閉バルブ17とフィル
ター18と減圧弁19とを収容している。そして、配水盤3
は、配水盤ケーシング16の左端部に入水用接続管20を突
出させ、同入水用接続管20の上流側に給水供給管2を連
通連結する一方、入水用接続管20の下流側に開閉バルブ
17を連通連結し、同開閉バルブ17にフィルター18を連通
連結し、同フィルター18に減圧弁19を連通連結し、同減
圧弁19に出水用接続管21を連通連結し、更には、同出水
用接続管21の先端部を配水盤ケーシング16の右端部に突
出させるとともに、出水接続管21の先端部に配水管4の
始端部を接続している。図中、66は配水盤ケーシング16
の上部に着脱自在に設けた蓋体である。
【0042】そして、配水盤3は、開閉バルブ17を閉じ
ることによって、給水供給管2から分水盤6やカップリ
ング盤14を介して台所用湯水混合栓7や浴室用湯水混合
栓8等の各水栓への水道水の供給を遮断し、一方、開閉
バルブ17を開くことによって、フィルター18で給水供給
管2から供給される水道水に含まれる不純物を除去した
後、減圧弁19で一定の水圧(0.4MPa以下、好ましくは0.
3MPa以下)に減圧して、各水栓に一定の水圧で水道水を
供給するようにしている。
【0043】配水盤3の出水用接続管21は、配水管4に
連通され、配水管4の中途を分岐して、一方の配水管4a
は配水盤3の近傍に設置した給湯機5に接続し、他方の
配水管4bは直接に分水盤6に接続される。
【0044】尚、配水盤3と給湯機5とを隣接させて、
配水盤3の内部で配水管4を分岐して給湯機5に配管
し、さらに、給湯機5からの配水管4aは、配水盤3を介
して分水盤6に接続するようにしてもよい。
【0045】(分水盤)分水盤6は、水道水を各種の水使
用器具それぞれに分岐供給するものであり、各種の水使
用器具へそれぞれ配管する分水管13の始端部を一箇所に
集中合流した合流部として機能するヘッダーをケーシン
グの内部に集中して配設したものである。
【0046】具体的には、分水盤6は、家屋15の一階天
井裏部(二階床下部)に配設しており、図4に示すよう
に、矩形箱型状の分水盤ケーシング22の内部に円筒状の
給水ヘッダー23と給湯ヘッダー24とを前後に間隔を開け
て平行に配設しており、給水ヘッダー23には、配水盤3
に連通連結した配水管4bが直接接続されて水道水が供給
され、給湯ヘッダー24には、配水盤3に給湯機5を介し
て連通連結した配水管4aが接続されて給湯機5で加熱さ
れた水道水が供給されている。図中、25はヘッダー吊下
具である。
【0047】給水ヘッダー23及び給湯ヘッダー24の周壁
には、複数の分岐端管26を一定間隔を保持して分岐突設
しており、各分岐端管26には、開閉弁79を内蔵した弁ケ
ーシング80を接続し、同弁ケーシング80に分水管13の始
端部を接続している。尚、未使用の分岐端管26に接続し
た弁ケーシング80には止水蓋27を取付けている。
【0048】かかる開閉弁79は、後述するように、所要
位置に設けた開閉弁操作手段、即ち各開閉弁79に直接設
けた開閉弁操作手段100や、各分水管13の末端吐水口73
に設けた開閉弁操作手段104や、家屋内の所定位置に配
設した操作盤122に集中的に設けた開閉弁操作手段123に
より開閉操作できるように構成している。
【0049】そして、所要位置に設けた開閉弁操作手段
にて各開閉弁79を止水操作すると、止水操作した開閉弁
79によって分水管13とヘッダー23,24とが縁切りされて
水の交流がなくなるようにしている。
【0050】このように、ヘッダー23,24から分岐配管
した各分水管13の始端部に開閉弁79をそれぞれ設けてい
るため、分水管13に接続した水使用器具が長期間使用さ
れない場合に、仮に分水管13の内部の水が腐敗して雑菌
が発生しても、分水管13の分岐部分に設けた開閉弁79を
止水操作することによって、雑菌がヘッダー23,24に流
入したり、更にはヘッダー23,24を介して他の分水管13
に流入するのを未然に防止することができ、衛生的に分
水管13からの給水を使用することができる。
【0051】給水ヘッダー23及び給湯ヘッダー24は、給
水供給管2を配水盤3及び配水管4を介して接続してお
り、居住空間内に配設した各種の水使用器具へそれぞれ
配管する分水管13の始端部を一箇所に集中合流した合流
部として機能するものである。尚、本実施例では、配水
盤3を分水盤6とは別個(別位置)に設けて、給水供給
管2に分水盤6を配水盤3を介して接続しているが、配
水盤3と分水盤6とを一体的に構成してもよい。また、
分水盤6と給湯機5とを隣接させてもよい。さらには、
給水供給管2に分水盤6の給水ヘッダー23を直接接続す
るとともに、給水供給管2に給湯ヘッダー24を給湯機5
を介して接続してもよい。
【0052】また、分水盤6は、分水盤ケーシング22の
側壁28に複数の挿通孔29を左右に間隔を開けて穿設し、
各挿通孔29に樹脂製の鞘管30の端部を密封状に連通して
いる。分岐端管26に接続した分水管13は、挿通孔29を貫
通して、鞘管30の内部に挿通される。
【0053】尚、ここでは、天井に分水盤6を設置した
場合について説明をし、ヘッダー23,24と開閉弁79との
関係をわかりやすくするために、ヘッダー23,24から分
岐配管した各分水管13の始端部の上側に開閉弁79を設け
た構造のもので説明をしたが、一階の天井裏に点検口を
設けた場合には、開閉弁79を各分水管13の始端部の下側
に設け、一方、二階の床に点検口を設けた場合には、分
水盤ケーシング22にヘッダー23,24を下側から支持する
構造のものにすることで、点検や補修を容易にすること
ができる。また、分水盤6は、床下や壁裏に設置するこ
ともできる。
【0054】(カップリング盤)カップリング盤14は、
図5〜図7に示すように、家屋15の側壁3 4に嵌め込ま
れており、矩形箱型状のカプラーケーシング35の内部に
吐水部として機能する吐水管36と流量調節バルブ37とを
収容し、カプラーケーシング35の前面に化粧板38を覆設
している。そして、カップリング盤14は、分水盤6に接続
した分水管13の末端吐水口73に流量調節バルブ37を連通
連結し、同流量調節バルブ37に吐水管36を連通連結し、
同吐水管36の先端部を化粧板38に形成した突出口39から
突出させている。図中、40は流量調節バルブ37と分水管
13とを接続するための接続具、41は接続具40の近傍での
漏水を受け止める漏水受具、42は枠体、43は流量調節ツ
マミである。
【0055】また、カップリング盤14は、カプラーケー
シング35の右側下部に円筒状の挿入口50を形成し、同挿
入口50の外周部に鞘管30の終端部を密封状に連通すると
ともに、挿入口50の内部に分水管13を挿通させている。
【0056】カプラーケーシング35は、底部49を前側中
央部に向けて下り傾斜に形成し、最下部に排水間隙76を
形成しており、カプラーケーシング35の内部に収容した
吐水管36と流量調節バルブ37との接続部分等で漏水が発
生した場合に、カプラーケーシング35の底部49の中央部
の排水間隙76から漏水を排出するようにしている。従っ
て、使用者が流量調節ツマミ43を操作する際に視認によ
り漏水の発生を直ちに気づくようにしている。尚、カプ
ラーケーシング35の内部に漏水検知器を収容して、漏水
が発生した場合に漏水検知器より警報を鳴らすようにす
ることもできる。
【0057】吐水管36は、図7に示すように、先端部に
止水弁44を形成している。即ち、吐水管36の先端部に弁
体45を進退自在に挿入する一方、吐水管36の内部に鍔部
46を形成し、同鍔部46と弁体45の基端部との間に弁体45
を先端部に向けて付勢する付勢スプリング47を介設して
おり、弁体45の基端外周部にはパッキン48を取付けてい
る。
【0058】かかる吐水管36の先端部には、水使用器具
の送水管77がワンタッチで容易に着脱することができ
る。即ち、吐水管36の先端吐水部180に送水管77の始端
部に取付けた接続具78を挿入することで吐水管36に送水
管77が接続され、その際には、接続具78の外周上部に変
位自在に形成した抜け止め爪181が吐水管36の先端部に
取付けた係止片182に係止しており、送水管77が吐水管3
6から抜けないことを確認できるようにしている。一
方、抜け止め爪181を変位させて抜け止め爪181と係止片
182との係止を解除しながら送水管77の接続具78を引っ
張ることで吐水管36から送水管77を取外すことができ
る。
【0059】そして、吐水管36から送水管77を取外した
状態では、吐水管36の内部の水圧と付勢スプリング47の
付勢力とで弁体45のパッキン48が吐水管36の内周面に当
接していて、吐水管36から吐水されないようになってお
り、水使用器具の送水管77の先端部を吐水管36に接続す
ると、弁体45の先端部が接続具78の内周部に形成した段
部183に当接し、弁体45が吐水管3 6の内部の水圧と付勢
スプリング47の付勢力とに抗して吐水管36の内部に押し
込まれ、弁体45のパッキン48が吐水管36の内周面から離
反して弁体45の外周面と吐水管36の内周面との間に間隙
が形成され、吐水管36から吐水される。
【0060】このように、カップリング盤14の吐水管36
は、先端部に設けた止水弁44の作用によって、水使用器
具の送水管77の接続作動によって自動的に吐水が開始さ
れ、送水管77の取り外しによって自動的に吐水が停止す
るように構成している。
【0061】したがって、従来のように台所や洗面所等
の室内の特定の場所でしか水を使用できないといった形
態とは全く異なり、電源コンセントのように室内の任意
の場所、例えば、玄関、廊下、階段、居間、寝室等の居
住空間、並びに、ベランダや屋外壁にカップリング盤14
を配設することができ、室内の任意の場所で水を使用す
ることができることになり、既存の給水概念を全く一新
して、人間の居住生活のスタイルを大きく変化させ、う
るおいのある生活を提供することができる。
【0062】しかも、カップリング盤14の吐水管36から
送水管77が不用意に離脱しても、止水弁44によって吐水
管36からの吐水が自動的に停止するので、屋内の汚損を
防止することができる。
【0063】また、本実施例では、配水盤3に設けた減
圧弁19によって給水供給管2から供給される水道水を一
定の水圧に減圧してから各吐水管36へ供給しているた
め、吐水管36に水使用器具の送水管77を接続する際に吐
水管36の弁体45を内部に押し込むための操作力が軽減さ
れ、容易に接続することができ、また、送水管77を取外
す際にも高水圧がかかっていないために、水飛沫を上げ
て勢いよく取り外れることがなく、安心して取外すこと
ができる。更には、給水供給管2から供給される水道水
の高水圧がカップリング盤14の吐水管36や同吐水管36に
接続する水使用器具に直接かかることがないので、吐水
管36や水使用器具の破損が防止され、商品寿命が延びる
とともに、給水装置の性能・品質が安定して給水機能の
信頼性を向上させることができる。
【0064】また、本実施例では、家屋15の天井部近傍
に分水盤6を設置するとともに、同分水盤6よりも上方
に二階のカップリング盤14を設置し、更には、分水盤6よ
りも下方に一階のカップリング盤14を設置しているた
め、配水盤3に設けた開閉バルブ17を閉塞させた状態と
するとともに一階のカップリング盤14の吐水管36に設け
た止水弁44を開放させた状態にし、二階のカップリング
盤14の吐水管36から強制的にエアーを吹き込むことによ
って、あるいは水位差を利用することによって、配水管
4や分水管13の内部の水道水を一階のカップリング盤14
の吐水管36から外部に排出させることができ、寒冷地で
の管内水抜きや入居前における残留水の水抜き等の作業
を容易に行うことができ、管内残留水の凍結や腐敗によ
る配管の破損を防止できる。
【0065】カップリング盤14に設ける吐水管36は、上
記構成のものに限られず、様々な構成のもの、例えば、
止水弁44に加えて、吐水管36の先端部から汚水が逆流す
るのを防止するとともに、水圧の急速な変動を緩和して
ウォーターハンマー現象を防止するためのウォーターハ
ンマー防止機能付き逆止弁84を設けたものや、先端部が
メス型のカップリング構造となっているもの、吐水管36
の先端部を二又に分岐させた構造となっているもの等が
ある。
【0066】すなわち、図8は、ウォーターハンマー防
止機能付き逆止弁84を設けた吐水管83を示した図であ
り、かかる逆止弁84は、吐水管83の中途部に弁保持体85
と弁座86とを摺動自在に収容し、同弁保持体85と弁座86
との間に形成される空間内に弁本体87を配設しており、
同弁本体87は、弁保持体85によって進退自在に保持さ
れ、弁本体87の進退作動によって弁本体87が弁座86に接
離するように構成している。図中、88は弁本体87を弁座
86に向けて付勢するためのスプリング、89は抜け止め、
90は弁保持体85と弁座86を抜け止め89に向けて付勢する
ためのスプリングである。
【0067】そして、逆止弁84は、通水状態にある場合
には、水圧によって弁本体87がスプリング88の付勢力に
抗して進出し、弁本体87が弁座86から離反して、弁本体
87と弁座86との間隙を通して通水されるが、逆止弁84が
作動して通水状態から止水状態になった場合には、通水
が止まり、水流に負けていたスプリング88の付勢力によ
り、弁体87が弁座86に当接して逆流が防止される。ま
た、逆止弁84の近傍での水圧が高くなり、ウォーターハ
ンマー現象が生じるが、弁保持体85と弁座86とがスプリ
ング90の付勢力に抗して後退することで、ウォーターハ
ンマー現象による衝撃を緩和させることができる。
【0068】図9及び図10は、先端部がメス型のカップ
リング構造となっている吐水管91を示しており、同吐水
管91は、先端部に円筒状の弁保持体92を取付け、同弁保
持体92の内部に弁体93を進退自在に挿入しており、弁体
93は、先端部に中空円筒状の通水口94を形成し、中途部
に通水路95を形成し、基端部に弁本体96を形成し、止水
状態では弁本体96が弁保持体92の内部に取付けた弁座97
に当接するようにしている。図中、98は弁保持体92と弁
体93との間に介設した弁本体96を弁座97に向けて付勢す
るためのスプリング、99は接続具である。
【0069】そして、図9に示す止水状態の場合には、
スプリング98の付勢力によって弁本体96が弁座97に当接
しており、吐水管91からの吐水が停止するようになって
おり、その状態から送水管77の先端部を吐水管91の先端
部に挿入すると、送水管77の先端部がスプリング98の付
勢力に抗して弁体93を押し込み、弁本体96が弁座97から
離反して間隙が生じ、かかる弁本体96と弁座97との間隙
と通水路95を通して吐水管91から送水管77への吐水が開
始されるようになっている。
【0070】このように、本実施例でも、水使用器具の
送水管77の接続作動によって自動的に吐水管91から水使
用器具への吐水が開始され、送水管77の取り外しによっ
て自動的に吐水管91から水使用器具への吐水が停止する
ように構成している。
【0071】図11は、先端部を二又に分岐させた構造の
吐水管125を示した図であり、矩形箱型状のカプラーケ
ーシング126の内部に吐水部として機能する吐水管125を
収容し、カプラーケーシング126の前面に化粧板127を覆
設している。そして、吐水管125の基端部に分水管13を連
通連結するとともに、吐水管125の先端部を二又に分岐
させて上側吐水管128と下側吐水管129とを形成し、両吐
水管128,129を化粧板127に形成した開口130,131から突
出させている。図中、132は分水管13の先端部に接続し
た継手、133は継手132と吐水管125の基端部とをワンタ
ッチで容易に接続するためのクイックファスナー、134
は分水管13を挿入するための挿入口である。
【0072】かかる吐水管125の上下側吐水管128,129に
は、前述した止水弁44及びウォーターハンマー防止機能
付き逆止弁84を内蔵している。
【0073】そして、上側吐水管128には、トイレの洗
浄を行うためのトイレタンクへの送水管135を介して接
続しており、一方、下側吐水管129には、局部洗浄乾燥
装置を送水管136を介して接続している。
【0074】給水の配管システム1は、以上のように構
成しており、その施工に際しては、家屋15の建築途中に
おいて屋外に配水盤3と給湯機5とをそれぞれ設置する
とともに、一階天井裏部に分水盤6を設置し、配水盤3
と分水盤6との間を鞘管及び配水管13で接続する。更に
は、各所に設けた水使用器具の近傍の壁面にカップリン
グ盤14を付設し、分水盤6とカップリング盤14との間に
鞘管30を介設し、分水盤6の内部から分水盤ケーシング2
2の側壁28に設けた挿通孔29を通って鞘管30の内部へ分
水管13を挿貫し、分水管13の始端部及び終端部を分水盤
6の分岐端管26及びカップリング盤14にそれぞれ接続す
る。
【0075】かかる給水の配管システム1において、本
発明の要旨は、居住空間内の水使用器具へそれぞれ配管
した可撓性を有する分水管13の始端部を一箇所に集中合
流した合流部に開閉弁79を設け、同開閉弁79を屋内の所
要位置に設けた開閉弁操作手段にて止水操作できるよう
に構成して、開閉弁79の止水操作によって合流部と分水
管13との間での水の交流をなくし、未使用の分水管13の
内部の水が腐敗して雑菌が発生しても、雑菌が合流部に
流入したり、合流部を介して他の分水管13に流入するの
を防止して、衛生的に分水管13からの給水を使用するこ
とができるようにしたことにある。
【0076】このような給水の配管システム1とするこ
とで、例えば、玄関、廊下、階段、居間、寝室等の水の
使用頻度の少ないところにもカップリング盤14を設置
し、自由に好きな場所で十分な流量の給水を得ることが
でき、新しい快適な水廻り環境を提供することができ
る。
【0077】そして、開閉弁79の開閉弁操作手段の形態
としては、各開閉弁79に直接設ける場合、各分水管13の
末端吐水口73に設ける場合、家屋内の所定位置に配設し
た操作盤122に集中的に設ける場合の三形態が考えられ
る。
【0078】(開閉弁操作手段の第1の形態)開閉弁操
作手段の第1の形態として、各開閉弁79に開閉弁操作手
段100としての手動レバー82を直接設けた場合を示す。
【0079】かかる開閉弁79は、弁ケーシング80の内部
に収容されており、同開閉弁79に弁軸81の基端部を連設
し、同弁軸81の先端部に手動レバー82を付設している。
【0080】そして、手動レバー82を流路に沿わせた状
態に手動で回動操作すると開閉弁79が開弁して分水管13
への給水が始まり、一方、手動レバー82を流路に直交さ
せた状態に手動で回動操作すると開閉弁79が閉弁して分
水管13への給水が止まるようになっている。
【0081】このように、それぞれの分水管13の始端部
に設けた各開閉弁79の操作を各開閉弁79に対応した弁操
作用の手動レバー82にて行うように構成することによっ
て、不使用の分水管13を手動により簡単に閉弁すること
ができる。
【0082】(開閉弁操作手段の第2の形態)開閉弁操
作手段の第2の形態として、分水盤102の内部で分岐配
管した各分水管13の始端部に開閉弁103としての電磁弁
を設けるとともに、各分水管13の末端吐水口73に開閉弁
操作手段104としてのスイッチ111を設けた場合を示す。
【0083】すなわち、分水盤102は、図12及び図13に
示すように、矩形箱型状の分水盤ケーシング105の内部
に円筒状の給水ヘッダー106と給湯ヘッダー107とを前後
に間隔を開けて平行に配設しており、給水ヘッダー106
には、配水盤3に連通連結した配水管4bが直接接続され
て水道水が供給され、給湯ヘッダー107には、配水盤3
に給湯機5を介して連通連結した配水管4aが接続されて
給湯機5で加熱された水道水が供給されている。図中、
108はヘッダー吊下具である。
【0084】給水ヘッダー106及び給湯ヘッダー107の周
壁には、複数の分岐端管109を一定間隔を保持して分岐
突設しており、各分岐端管109には、開閉弁103としての
電磁弁を接続し、同開閉弁109に分水管13の始端部を接
続している。図中、110は、止水栓である。
【0085】一方、各カップリング盤14には、開閉弁操
作手段104としてのスイッチ111を配設しており、各スイ
ッチ111は、各カップリング盤14に接続される分水管13
の始端部に設けた開閉弁(電磁弁)103に接続されてい
る。図中、112は開閉弁103とスイッチ111とを接続する
電線を示しており、各電線112は、鞘管30と分水管13と
の間隙を利用して配線している。
【0086】そして、各カップリング盤14に設けたスイ
ッチ111をONにすると、開閉弁(電磁弁)103が開弁し
て分水管13への給水が開始され、一方、各カップリング
盤14に設けたスイッチ111をOFFにすると、開閉弁
(電磁弁)103が閉弁して分水管13への給水が停止する
ようにしている。尚、スイッチ111は、カップリング盤1
4の化粧板38に取付けるてもよく、さらには、化粧板38
に開閉蓋を設け、その内部に取付けてもよい。
【0087】このように、開閉弁103の開閉弁操作手段1
04を各分水管13の末端吐水口73にそれぞれ設けた場合に
は、わざわざ分水管13の合流部(分水盤102)まで移動
して開閉弁操作をする必要性がなくなり、水使用器具の
近傍で分水管13の末端吐水口73の止水を行うと同時に開
閉弁103の止水操作を行うことができる。
【0088】尚、本実施例では、開閉弁操作手段104と
して電気的なスイッチ111を用い、同スイッチ111と開閉
弁103とを電線112で接続しているが、スイッチ111と開
閉弁103とを無線通信により接続することもでき、更に
は、開閉弁操作手段104としてレバーを用い、かかるレ
バーを開閉弁103の弁軸にプッシュプルワイヤーを用い
て連動連結することによって、開閉弁操作手段104とし
てのレバーと開閉弁103とを機械的に接続することもで
きる。
【0089】(開閉弁操作手段の第3の形態)開閉弁操
作手段の第3の形態として、分水盤102の内部で分岐配
管した各分水管13の始端部に開閉弁103としての電磁弁
を設けるとともに、各開閉弁103の操作を操作盤122に開
閉弁操作手段123としてのスイッチ124を集中的に設けた
場合を示す。
【0090】操作盤122は、屋内の居住頻度の高い場
所、例えば、台所、居間、洗面所、脱衣所、玄関等に設
置されており、同操作盤122には、図14に示すように、
各分水管13の始端部に設けた開閉弁103としての電磁弁
に電気的に接続した開閉弁操作手段123としてのスイッ
チ124を集中的に配設している。
【0091】そして、操作盤122に設けた各スイッチ124
をONにすると、開閉弁(電磁弁)103が開弁して分水
管13への給水が開始され、一方、各カップリング盤14に
設けたスイッチ111をOFFにすると、開閉弁(電磁
弁)103が閉弁して分水管13への給水が停止するように
している。
【0092】このように、操作盤122に複数の開閉弁操
作手段123を集中して配設することによって、各開閉弁1
03の操作を操作盤122に集中的に設けた開閉弁操作手段1
23にて行なえ、わざわざ分水盤6や各分水管13の末端吐
水口73まで移動して開閉弁操作をする必要がなくなり、
開閉弁103の集中操作管理が行なえ分水管13のヘッダー1
06,107から分岐した各分水管13の内部の腐敗水が他の分
水管13に逆流するのを集中的に防止することができる。
【0093】しかも、操作盤12 2に複数の開閉弁操作手
段123を集中して配設しているために、操作盤122の開閉
弁操作手段123を目視するだけでいずれの分水管13が止
水状態になっているかを容易に確認することができる。
【0094】更には、操作盤122に複数の開閉弁操作手
段123を集中して配設しているために、複数の開閉弁操
作手段123を集中的に配設した操作盤122にコントローラ
ーを設けて、同コントローラーによって各開閉弁操作手
段123を一括して制御できるように構成することは容易
であり、例えば、浴室用湯水混合栓8にて所定量を超え
る多量の湯水が使用されている場合には、洗濯機用水栓
9に通じる分水管13の始端部の開閉弁103を閉弁して洗
濯機用水栓9への給水を停止して、浴室用湯水混合栓8
への給水を優先させることによって、浴室を使用する者
に不快感を与えないように制御することができる。
【0095】また、操作盤122に全ての開閉弁103を閉弁
するためのメインスイッチを設け、同メインスイッチに
より全ての開閉弁103を一度の操作で閉弁できるように
構成することもできる。
【0096】尚、本実施例でも、開閉弁操作手段123と
して電気的なスイッチ124を用い、同スイッチ124と開閉
弁103とを電線112で接続しているが、スイッチ124と開
閉弁103とを無線通信により接続することもでき、更に
は、開閉弁操作手段123としてレバーを用い、かかるレ
バーを開閉弁103の弁軸にプッシュプルワイヤーを用い
て連動連結することによって、開閉弁操作手段123とし
てのレバーと開閉弁103とを機械的に接続することもで
きる。
【0097】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような形態で
実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0098】すなわち、請求項1に係る本発明によれ
ば、可撓性を有する分水管をヘッダーから分岐配管して
吐水部まで配管したために、接続箇所が少なくなるの
で、圧力損失がなく安定した水圧を維持することができ
る。
【0099】また、分水管の末端吐水口に送水管を着脱
自在に接続可能にし、送水管の接続作動により自動的に
分水管の末端吐水口から通水できるようにし、送水管の
取り外しにより自動的に分水管の末端吐水口が止水する
ように構成しているために、分水管の末端吐水口から不
用意に送水管が離脱しても水が分水管の末端吐水口から
吐水されることはない効果を有する。
【0100】更には、このように分水管の末端吐水口を
自動的に止水する構成としたために、末端吐水口を室内
の所定箇所に配設することができ、水使用器具の使用後
に送水管を離脱する際に不用意に水が室内に吐水して室
内を汚損するおそれを解消できる効果があり、ひいて
は、給水、吐水を電源コンセントのように室内の任意の
場所、例えば居住部屋に配設することができることにな
り、既存の給水概念を全く一新して、人間の居住生活の
スタイルを大きく変化させ、うるおいのある生活を提供
できる効果を有する。
【0101】また、分水盤の配管の分岐部に開閉弁を介
設したために、長期間水を使用しない端末吐出口に至る
分岐部の開閉弁を止水操作しておくと、長期間不使用の
分水管内の水が腐敗して雑菌が発生しても、分水盤の合
流部内や他の分水管に逆流することがなく、衛生的に分
水盤からの分水管を使用できる効果がある。従って、分
水管の末端吐水口から送水管が取り外された場合に自動
的に止水されても止水された水が分水管に溜まって腐敗
し他の分水管に逆流するというおそれを解消できる効果
がある。ひいては、分水管の末端吐水口を居住空間内の
いかなる場所にも配設することができることになり、そ
れにともなう不都合も解消できるため、水をめぐる生活
スタイルを大きく変化させることができる効果がある。
【0102】また、配管の分岐部に開閉弁を設けている
ので、ある配管経路で漏水が起こった場合においても、
全ての配管の給水を遮断することなく、漏水が起こった
配管に設けた開閉弁だけを遮断することができ、これに
より、漏水点検時や補修時においても他の配管からの給
水を通常通り行うことができる。
【0103】請求項2に係る発明によれば、それぞれ分
水管の始端部に設けた各開閉弁の操作を各開閉弁に対応
した弁操作用の手動レバーにて行うように構成している
ために、不使用の分水管を手動により簡単に閉弁するこ
とができる効果がある。
【0104】また、手動レバーにて開閉弁操作を行う際
に、開閉弁近傍での漏水の有無を目視により容易に確認
することができる効果がある。
【0105】請求項3に係る発明によれば、開閉弁の操
作を各分水管の末端吐水口にそれぞれ設けた開閉弁操作
手段にて行うために、わざわざ分水管の合流部まで移動
して開閉弁操作手段を操作する必要性はなく、水使用器
具の近傍で分水管の末端吐水口の止水を行うと同時に開
閉弁操作が行なえる効果がある。
【0106】請求項4に係る発明によれば、開閉弁の操
作を操作盤に集中的に設けた開閉弁操作手段にて行なえ
るために、開閉弁の集中操作管理が行なえ分水管の集中
合流部から分岐した各分水管内の腐敗水が他の分水管に
逆流するのを集中的に防止できる効果がある。
【0107】請求項5に係る発明によれば、居住空間内
の水使用器具へそれぞれ配管した可撓性を有する分水管
の始端部を一箇所に集中合流して合流部となるヘッダー
を形成した分水盤を所要位置に設置することにより、分
水盤の合流部と水使用器具近傍との間に分水管を配管す
るだけの作業で配管施工が行えるため、簡便に施工でき
る効果を有し、また、施工現場において、分水盤からの
分岐配管の増減が容易に行える効果もある。
【0108】また、分水盤ケーシングの内部にヘッダー
と開閉弁とを収容しているため、分水盤をユニット化で
き、取付け作業の作業性を向上することができる。ま
た、分水盤ケーシングの内部でヘッダーと分水管の始端
部とを接続することができ、接続部での漏水確認などの
点検を容易に行うことができる効果がある。
【0109】請求項6に係る本発明では、給水供給管と
ヘッダーとの間に減圧弁を介設しているため、吐水部に
水使用器具の送水管を接続する際の操作力が軽減され、
容易に接続することができ、また、送水管を取外す際に
も高水圧がかかっていないために、水飛沫を上げて勢い
よく取り外れることがなく、安心して取外すことがで
き、更には、水使用器具に高い水圧が直接かかることが
ないので、吐水部や水使用器具の破損が防止され、商品寿
命が延びるとともに、給水装置の性能・品質が安定して
給水機能の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給水の配管システムを示す説明
図。
【図2】本発明に係る給水の配管システムを模式的に示
す説明図。
【図3】配水盤を示す斜視図。
【図4】分水盤を示す斜視図。
【図5】カップリング盤を示す斜視図。
【図6】同分解斜視図。
【図7】同断面図。
【図8】緩衝弁を有する吐水管を示す断面図。
【図9】メス型の吐水管(止水状態)を示す断面図。
【図10】メス型の吐水管(通水状態)を示す断面図。
【図11】先端を二又に分岐させた吐水管をしめす側面
図。
【図12】開閉弁操作手段を分水管の末端吐水口に設け
た場合の給水の配管システムを模式的に示す説明図。
【図13】電磁弁を設けた分水盤を示す斜視図。
【図14】開閉弁操作手段を操作盤に集中的に設けた場
合の給水の配管システムを模式的に示す説明図。
【符号の説明】
1 配管システム 2 給水供給管 3 配水盤 4 配水管 5 給湯機 6 分水盤 13 分水管 14 カップリング盤 16 配水盤ケーシング 17 開閉バルブ 18 フィルター 19 減圧弁 22 分水盤ケーシング 23 給水ヘッダー 24 給湯ヘッダー 29,32 挿通孔 30,33 鞘管 31 水溜部 35 カプラーケーシング 36 吐水管 37 流量調節バルブ 44 止水弁 62 漏水検知器 63 漏水検知センサー 71,72 流下間隙 73 末端吐水口 77 送水管 79,103 開閉弁 100,104,123 開閉弁操作手段 122 操作盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 宗雄 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 渡邊 八平 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 栗原 正人 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D060 AB03 AC03 BB07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水使用器具へそれぞれ配管した可撓性を
    有する分水管の始端部を一箇所に集中合流して合流部と
    なるヘッダーを形成し、 同ヘッダーに給水供給管を接続するとともに、ヘッダー
    から分岐配管した分水管に吐水部を接続し、 同吐水部は、水使用器具の送水管を着脱自在に接続可能
    に構成するとともに、送水管の接続作動により自動的に
    分水管の吐水部から通水し、送水管の取り外しにより自
    動的に分水管の吐水部が止水すべく構成した止水弁を具
    備し、 しかも、ヘッダーから分岐配管した分水管の始端部に開
    閉弁を設けるとともに、同開閉弁を開閉操作するための
    開閉弁操作手段を所要位置に設けたことを特徴とする給
    水の配管システム。
  2. 【請求項2】 開閉弁操作手段は、各開閉弁に対応した
    弁操作用の手動レバーにて行うように構成したことを特
    徴とする請求項1記載の給水の配管システム。
  3. 【請求項3】 開閉弁操作手段は、分水管の末端吐水口
    にそれぞれ設けた開閉弁操作手段にて行うことを特徴と
    する請求項1記載の給水の配管システム。
  4. 【請求項4】 開閉弁操作手段は、所定位置に配設した
    操作盤に集中的に設けたことを特徴とする請求項1記載
    の給水の配管システム。
  5. 【請求項5】 水使用器具へそれぞれ配管した可撓性を
    有する分水管の始端部を一箇所に集中合流して合流部と
    なるヘッダーを形成した分水盤を所要位置に設置し、同
    分水盤は、分水盤ケーシングの内部にヘッダーと開閉弁
    とを収容したことを特徴とする請求項1〜請求項4のい
    ずれかに記載の給水の配管システム。
  6. 【請求項6】 給水供給管とヘッダーとの間に減圧弁を
    介設したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれ
    かに記載の給水の配管システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003064737A (ja) * 2001-08-28 2003-03-05 Mym Corp 給水装置

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