JP2002129605A - 住宅用給水システム - Google Patents

住宅用給水システム

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JP2002129605A
JP2002129605A JP2000321337A JP2000321337A JP2002129605A JP 2002129605 A JP2002129605 A JP 2002129605A JP 2000321337 A JP2000321337 A JP 2000321337A JP 2000321337 A JP2000321337 A JP 2000321337A JP 2002129605 A JP2002129605 A JP 2002129605A
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water supply
water
supply system
unit
residential
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JP2000321337A
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English (en)
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Masatoshi Enoki
正寿 榎
Junichi Naganuma
純一 永沼
Masato Kurihara
正人 栗原
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 給水の状態、給水の使用状態を経時的に記憶
することのできる住宅用給水システムを提供する。さら
には、この記憶されたデータに基づいて、最適な設計を
行なうことができ、適切なメンテナンス時期を把握する
ことができ、事前に異常が発生するおそれがあることを
検知することができ、または、異常が発生したときに即
対応ができる住宅用給水システムを提供することを目的
とする。 【解決手段】 住宅用給水システムにおいて、各分岐配
管の給水に関する情報を検知する検知手段と、前記検知
手段にて検知したデータを演算処理する処理装置と、前
記処理装置にて得られた結果を処理装置から受けて記憶
する記憶手段と、を備えてなること。さらに、異常があ
る場合または異常が起こる可能性がある場合に、警報手
段にてその旨を知らせること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本件発明は、住宅用給水シス
テムに関する。詳しくは、給水の状態、給水の使用状態
を経時的に記憶することのできる住宅用給水システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の住宅における水の使用状態の制御
については、湯を供給するために、給湯機を介在させ
て、湯温を制御し、また、給湯機の能力以上の湯量とな
らないように制御している。一方、水の供給について
は、何ら制御していない。そのため、総使用流量を本給
水管の上流に設けた水道メーターにより把握する以外
は、詳細にどこにどれくらい給水、給湯したのかを把握
することはできない。そのため、余計な給水をしている
場所を把握し、その給水個所で節水するように心掛ける
ようにすることもできない。さらに、従来の配管におい
ては、事前に異常が発生しそうであることを予知した
り、また、異常が発生したときに即対応したり、さらに
は、適切な時期にメンテナンスを行なうことはできな
い。
【0003】次に、各地域による水の状態(水質、水
圧、等)については、各地域によって異なるが、地域に
左右されない給水システムを提供するには至っていな
い。また、本給水管から末端機器(水栓、止水栓など)
まで総合的な設計はされていないため、給水の状態に左
右されずにどの地域でも使用できるように、各構成部品
毎に個別に品質を確保するように設計している。そのた
め、水圧や水質が良好な地域においては、その分、高品
質の商品となってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本件発明は、
上記課題を解決するためになされたもので、給水の状
態、給水の使用状態を経時的に記憶することのできる住
宅用給水システムを提供することを目的とする。さらに
は、この記憶されたデータに基づいて、住宅用給水シス
テムの最適な設計を行なうことができる、住宅用給水シ
ステムならびに各構成部品の適切なメンテナンス時期を
把握することができる、事前に異常が発生するおそれが
あることを検知することができる、または、異常が発生
したときに即対応ができる住宅用給水システムを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本件発明の請求項1は、本給水管を分岐して、給水
用ヘッダーと給湯機を介して給湯用ヘッダーとに接続
し、これら各ヘッダーと各給水部とを分岐配管を用いて
それぞれ接続してなる住宅用給水システムにおいて、各
分岐配管の給水に関する情報を検知する検知手段と、前
記検知手段にて検知したデータを演算処理する処理装置
と、前記処理装置にて得られた結果を処理装置から受け
て記憶する記憶手段と、を備えてなることである。
【0006】これにより、各分岐配管から各給水部に流
れる水や湯などの状態を検知して、そのデータを経時的
に記憶させておくことができる。そのため、長期に亘
り、水や湯などの状態または/および使用状態を把握す
ることができるので、リフォームや修理時にその家庭に
おける最適な住宅用給水システムの設計を行なうことが
できる。また、水や湯などの状態または/および使用状
態を把握することにより、状態が良好で、かつ、使用状
態も良好である家庭においては、住宅用給水システムの
保証期間を通常よりも長く設定する等の対策を行なうこ
とができるようになる。そのため、さらに使用者の満足
度を向上することができる。
【0007】本件発明の請求項2は、前記検知手段は、
各分岐配管を流れる給水量を検知する流量検知手段であ
ることである。
【0008】これにより、各分岐配管を流れる給水量を
経時的に把握することができる。そのため、たとえば、
同時給水となって、十分な流量を各給水部で確保するこ
とができない場合には、給水、給湯を行なう時間をずら
すことにより、同給水システムにおいて、十分な流量を
確保する対応をとることができる。つまり、記憶したデ
ータを利用して、本住宅用給水システムを最大限有効に
利用することができる。
【0009】本件発明の請求項3は、前記検知手段は、
各分岐配管の給水圧を検知する水圧検知手段であること
である。
【0010】これにより、各分岐配管内の給水圧(静水
圧)を把握することができるので、異常を初期の段階で
検知、さらには予知することができる。そのため、住宅
用給水システムに余計な負荷を与えることなく、さらに
は住宅用給水システムの異常による建築駆体への悪影響
を大幅に低減することができる。たとえば、給水部で吐
水している場合において、給水圧が通常値よりも大幅に
低い場合には、どこかで漏水が起こっている等の異常を
示しており、また、給水圧が通常値よりも大幅に高い場
合には、減圧弁が故障している等の異常であることを示
している。所定圧力以上または所定圧力以下の状態が断
続的ではあるが、頻繁に長い時間その状態が保持される
場合は、異常が起きる可能性が高いことを意味し、継続
的に保持された場合には、異常が起きていることを意味
するため、水圧による管理が可能となる。特に、ヘッダ
ー工法における給水システムは継手が少ないため、管路
内での圧力損失が少なく、上述したように水圧による給
水システムの管理をすることができるのである。
【0011】本件発明の請求項4は、本給水管にヘッダ
ーを接続し、このヘッダーと各給水部とを分岐配管を用
いてそれぞれ接続してなる住宅用給水システムにおい
て、前記本給水管の上流にフィルターと、かつ、そのフ
ィルターの目詰まりを検知する目詰検知手段とを備えて
なり、さらに、前記目詰検知手段にて検知したデータを
演算処理する処理装置と、前記処理装置にて得られた結
果を処理装置から受けて記憶する記憶手段と、を備えた
ことである。
【0012】これにより、フィルターの適切なメンテナ
ンス時期を把握することができる。そのため、目詰まり
して給水に影響を受ける前に、事前にメンテナンスする
ことができる。また、仮に目詰まりにより給水部への給
水圧が下がったとしても、その原因を早期に追求するこ
とができ、即対応をすることができる。また、経時的に
データを記憶するので、適切なメンテナンス時期を把握
することができる。そのため、この目詰検知手段は、給
水システムを導入した家屋において、その給水の状態な
らびに使用の状態により、適切なメンテナンス時期を把
握するまでの期間だけ設けて、その後取り外しても良
い。
【0013】本件発明の請求項5は、前記目詰検知手段
は、フィルターの上流側と下流側に水圧検知手段をそれ
ぞれ設け、その水圧検知手段の水圧差より検知すること
である。
【0014】これにより、上流側の水圧と下流側の水圧
を検知して、その水圧差を算出することで、目詰まりし
ているかどうか把握することができる。つまり、通常の
水圧差よりも大きくなれば、目詰まりが起こって、そこ
での圧力損失が生じていることになる。そのため、この
水圧差を管理することで、適切なメンテナンス時期を把
握することができる。なお、水圧による検知は、圧力損
失が殆どないため、特に有用である。
【0015】本件発明の請求項6は、前記処理装置は、
前記検知手段もしくは目詰検知手段から得られたデータ
により、給水システムに異常があるかどうかまたは異常
が起こる可能性があるかを検知するとともに、さらに、
異常がある場合または異常が起こる可能性がある場合
に、その情報を警報手段に送信し、警報手段を作動させ
ることである。
【0016】これにより、記憶手段にて記憶させ、さら
には、警報手段により、使用者に知らせることができる
ので、異常を予知したとき、もしくは、異常を検知した
とき、早期に対応することができる。
【0017】本件発明の請求項7は、前記警報手段は、
視覚表示により警報することである。
【0018】これにより、使用者に知らせることができ
るので、異常を予知したとき、もしくは、異常を検知し
たとき、早期に対応することができる。なお、この視覚
表示とは、ランプ表示でも、ディスプレイ表示でもよ
い。好ましくは、ディスプレイ表示として、どのような
異常なのか、または、どのような異常予知なのかを使用
者に知らせることで、異常原因を把握することができる
ため、住宅用給水システムに異常が起こったことに対す
る使用者の不安を取り除くことができる。さらには、そ
の異常および異常予知に対して、即対応することができ
るので、被害を拡大させる前に処理することができる。
【0019】本件発明の請求項8は、前記警報手段は、
音声により警報することである。
【0020】これにより、使用者に知らせることができ
るので、異常を予知したとき、もしくは、異常を検知し
たとき、早期に対応することができる。特に、ブザー等
の音声でもよいが、どのような異常なのか、異常予知な
のかを音声により使用者に知らせることで、使用者の不
安を取り除くことができる。さらには、その異常および
異常予知に対して、即対応することができるので、被害
を拡大させる前に処理することができる。
【0021】本件発明の請求項9は、前記ヘッダーと分
岐配管との間に、開閉弁を設けてなり、さらに、上記記
憶手段に記憶したデータに基づいて、処理装置からの制
御指令を受けて前記開閉弁の開閉を操作することであ
る。
【0022】これにより、異常が発生した分岐配管経路
への給水または給湯を個別に遮断することができる。そ
のため、異常が発生していない個所への給水、給湯を行
ないながら、異常が発生した分岐配管経路の点検補修を
行なうことができる。
【0023】本件発明の請求項10は、前記開閉弁は、
流量を調整することができる流量調整手段を備えてな
り、さらに、上記記憶手段に記憶したデータに基づい
て、処理装置からの制御指令を受けて前記開閉弁の開度
を調整することである。
【0024】これにより、給水、給湯の使用状態を検知
し把握して開閉弁の開度を調整することで、必要以上に
給水給湯している個所の流量を抑え、節水することがで
きる。
【0025】本件発明の請求項11は、前記開閉弁の操
作部を、室内に設置した操作盤に集中して設けたことで
ある。
【0026】これにより、これにより各分岐配管への給
水、給湯を室内から操作することにより、容易に管理す
ることができる。
【0027】本件発明の請求項12は、前記記憶手段
は、操作盤に設けられていることである。
【0028】これにより、記憶手段を室内の設置条件の
よい場所に設けることができる。そのため、湿気や熱気
などにより、記憶したデータが破壊されることなく、経
時的に保存しておくことができる。なお、この記憶手段
は、操作盤から取り外し自在として、別途、得たいデー
タに加工処理しても良い。
【0029】本件発明の請求項13は、前記記憶手段の
データを外部に送信する通信手段を備えたことである。
【0030】これにより、異常を予知した場合や異常を
検知した場合に、外部に通報して、即対応することがで
きる。そのため、住宅用給水システムならびに建築駆体
への被害が増大する前に対処することができる。
【0031】本件発明の請求項14は、前記警報手段
は、前記操作盤に設けられていることである。
【0032】これにより、操作盤にて、この住宅用給水
システムの管理をすることができる。また、湿気や熱気
に対する対策をせずに済み、低コストで提供することが
できる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本件発明の一実施の形態に
ついて説明する。図1乃至図3は、本件発明における一
実施の形態の住宅用給水システム1をそれぞれ示す。こ
の住宅用給水システム1は、配水部2、分水部3、及
び、給水部4と、それらを結ぶ配管6、7と、それらを
操作する操作部5から構成されている。なお、ヘッダー
工法における住宅用給水システム1としているので、配
管6、7の継手数が少なく、管路内における圧力損失が
小さいので、水圧によって住宅用給水システム1の管理
ができる。
【0034】以下に、この住宅用給水システム1の各構
成要素ならびに住宅用給水システム1に対して各構成要
素の役割について説明する。(配水部2)配水部2と
は、配水機能部を搭載して、少なくとも本給水管6から
の給水の水質、水圧や水温等の状態を制御し管理する個
所である。
【0035】この配水機能部について、以下に説明す
る。本給水管6には、給水される水質を制御、管理する
ために、給水中の異物混入を除去するためのフィルター
10や、浄化するための中空糸膜などのフィルター1
0、水の臭いを除去するための活性炭フィルター10、
さらには、イオン水を生成するための電解槽によるイオ
ン水生成装置、などを接続することができる。
【0036】さらに、上記フィルター10の除去を検知
するための検知手段として、目詰検知手段12を設ける
ことが好ましい。目詰検知手段12としては、フィルタ
ー10を挟んで上流側と下流側にそれぞれ水圧検知手段
13を設置することが考えられる。そして、その圧力差
を検知することでフィルター10の汚れを検知すること
ができる。つまり、フィルター10が目詰まりすれば、
その分、管路内の圧力損失が生じるので、上流側と下流
側での圧力差が大きくなる。この圧力差を検知すること
で目詰まりを検知して、メンテナンスの時期を知らせる
ことができるのである。なお、フィルター10が正常な
場合の圧力差と、目詰まりを生じてメンテナンスが必要
な場合の圧力差を予め設定し、所定圧力差以上になった
場合に、使用者もしくは外部のメンテナンス業者に通知
するようにする。または、さらに好ましい形態として
は、所定圧力差以上になった場合に、フィルター10の
目詰まり除去を自動的に行なうようにする。たとえば、
所定圧力差以上になったときに、フィルター10に対し
て給水を逆流させて、目詰まりしている異物を除去する
逆流機構を設けておく。または、中空糸膜のフィルター
10の場合は、熱湯を流して異物を除去したり、フィル
ター10を蒸気で煮沸させて異物除去してもよい。
【0037】次に、水圧を制御、管理するための検知手
段として、水圧検知手段13を流路内に設置する。この
水圧検知手段13により、使用水圧を検知する。なお、
この水圧検知手段13は、上述した目詰検知手段12で
用いた水圧検知手段13を兼用してもよい。そして、所
定の最大圧力以上に使用水圧がかかっている場合は、減
圧弁11を設ける。また、所定の最少圧力以下しか使用
水圧がかかっていない場合には、水圧ポンプを設ける。
このように所定の水圧範囲(0.4MPa〜0.07M
Pa、好ましくは、0.3MPa〜0.2MPa)に給
水圧を制御管理することで、下流側に設ける機器や配管
への負荷を低減することができ、商品寿命を延ばすこと
ができる。なお、この水圧検知手段13として、歪みゲ
ージを用いてもよい。配管6は、樹脂製であるため、給
水圧によって配管が膨張する。この膨張を歪みゲージに
て検知して水圧を算出することができる。
【0038】次に、水温を制御、管理するために、給湯
機8を本給水管6の給湯経路内に設置する。なお、使用
給湯量によって、給湯機8の能力(号数)を設定する必
要がある。そのため、住宅用給水システム1における使
用給湯量を把握することで、適切な号数の給湯機8を選
ぶことができる。
【0039】また、本給水管6からの給水量を検知する
検知手段として、本流量検知手段14を設けている。こ
れにより、この住宅用給水システム1において、本給水
管6からの総給水量を把握することができる。この総給
水量を検知して、そのデータを外部に送信し、水道料金
の請求書を発行してもよい。
【0040】また、本給水管6の上流側に、本開閉弁9
を設けておく。この本開閉弁9は、開閉の機能だけでも
よいが、流量調整手段22を備えた本開閉弁9とするこ
とが好ましい。たとえば、渇水時に外部からの信号を通
信手段35により受信して、所定水圧以上ある住宅につ
いては、この本開閉弁9の開度を少し絞ることにより節
水することができる。そのため、本住宅用給水システム
1は、個々の住宅における使用性だけでなく、地域環境
を考慮した住宅用給水システム1を提供することができ
る。
【0041】上述した配水機能部を選択して搭載した住
宅用給水システム1の配水部2の搭載例を、図1に基づ
いて説明する。本給水管6は、配水部2のケーシング3
0内に取り込まれ、上流側から順番に、本開閉弁9、水
圧検知手段13、フィルター10、水圧検知手段13、
本流量検知手段14、減圧弁11を接続している。そし
て、この本給水管6は、給湯機8と給水用ヘッダー15
aとに分岐配管されている。また、給湯機8からの戻り
配管6は、給湯用ヘッダー15bに接続している。な
お、配水部2のケーシング30内には、漏水を検知する
ための検知手段として、漏水検知手段19が設けられて
いる。ケーシング30内において、少量の漏水を検知し
た場合は、操作部5を用いて使用者に通報する。また、
大量の漏水を検知した場合は、操作部5を用いて使用者
ならびに外部のメンテナンス会社に通報する。さらに
は、被害を拡大させないために、操作部5からの信号に
より、自動的に本開閉弁9を閉の状態にすることが好ま
しい。
【0042】(分水部3)次に、分水部3について以下
に説明する。分水部3とは、少なくともヘッダー15を
用いて、配水部2からの給水を分水する個所である。つ
まり、配水部2から分岐した本給水管6をヘッダー15
に接続し、そのヘッダー15と給水部4とを分岐配管7
で接続する。なお、ここでは、給水、給湯を分水するた
めに用いたヘッダー15を例に挙げているが、さらに、
適温の湯水、中水、浄水、イオン水などを分水するため
のヘッダー15としてもよい。
【0043】さらに、この分水部3に分水機能部を搭載
することにより、住宅用給水システム1の使用性をさら
に向上することができる。たとえば、分水機能部とし
て、ヘッダー15と分岐配管7との間に、開閉弁16、
水圧検知手段13、流量検知手段14、水温検知手段1
7、空気混入部18などを設けることができる。
【0044】では、これらの分水機能部の各構成要素に
ついて以下に説明する。開閉弁16は、各分岐配管7の
給水流路を個別に開いたり閉じたりするものである。た
とえば、長期給水せずに分岐配管7内に水が停滞した場
合、その停滞水が腐るおそれがある。そのため、長期使
用しない給水部4に接続した分岐配管7の開閉弁16を
閉の状態としておく。こうすることで、ヘッダー15を
介して、長期停滞し腐敗した水が、他の分岐配管7に流
れ込むおそれはなくなる。
【0045】また、各開閉弁16に、それぞれ流量調整
手段22を備えておくことが好ましい。必要に応じて、
流量調整手段22により開度を絞ることで、各給水部4
への給水量を管理して低減させて、必要以上に給水しな
いようにして、節水効果を上げることができる。また、
浴室などで用いるシャワーの給水を十分に確保するため
に、他の分岐配管7への給水量を低減させる場合は、他
の流量調整手段22により開度を絞ることで実現可能と
なる。
【0046】次に、水圧検知手段13は、各分岐配管7
内の水圧を検知する検知手段である。各分岐配管7にか
かる水圧を検知することにより、所定水圧以上の水圧が
かからないようにし、分岐配管7の破裂などを未然に防
ぐことができる。また、水の凍結にともなう体積膨張も
検知することができる。このような場合には、水圧を下
げるように、給水部4から分岐配管7内の水を吐水した
り、凍結の場合は、分岐配管7内に水または湯を流すな
どの対処を行なう。このようにすることで、分岐配管7
自体の商品寿命を延ばすことができる。また、給水部4
で給水していない止水状態において、もしも通常の静水
圧以下となっていることを検知した場合は、分岐配管7
経路内で漏水が発生したおそれがある。そのため、漏水
被害が拡大する前に、使用者もしくは外部のメンテナン
ス会社に漏水のおそれがあることを知らせることができ
る。そして、使用者もしくは外部のメンテナンス会社
は、早期の補修点検をすることができる。
【0047】次に、流量検知手段14は、各分岐配管7
内を流れる給水量を検知する検知手段である。流量検知
手段14は、各分岐配管7に流れる給水量を検知するこ
とができるので、各給水部4での使用給水量を把握で
き、給水部4毎の節水意識を喚起することができる。た
とえば、給水部4での瞬間給水量が必要以上に出てしま
う場合には、流量調整手段22を用いて開度を絞って調
整することが可能である。また、下水管への排水を伴な
わない給水、たとえば、庭への散水など、の給水量を把
握することもできる。現在は、給水量に応じて排水量を
想定しており、それにより下水道の使用料が決められて
いる。もしも、下水道を使用しない給水量が確実に把握
できるようになれば、下水道の使用料を低減させるシス
テムを作ることも可能となると言える。なお、この流量
検知手段14は、水圧検知手段13を利用して、圧力か
ら流量を検知する検知手段としてもよい。つまり、ヘッ
ダー工法における住宅用給水システム1としているの
で、配管の継手数が少なく、管路内における圧力損失が
小さいので、水圧によって流量の管理ができる。
【0048】次に、水温検知手段17は、供給される水
温を検知するための検知手段である。たとえば、この水
温検知手段17によって、給水側の分岐と給湯側の分岐
の水温(湯温)を検知する。さらに、上述した流量検知
手段14で給水量および給湯量を検知する。これらの検
知結果を基づいて、給水部4での湯水混合した給湯の湯
温がどれくらいになるかを算出することができる。そし
て、各給水部4において設定する湯温さらには湯量とな
るように、上述した流量調整手段22により給水側と給
湯側の開度比を調整する。
【0049】次に、空気混入部18は、管路内に空気を
送り込むためのものである。たとえば、各分岐配管7の
水抜きを行なう場合に用いることができる。この空気混
入部18を、各分岐配管7の開閉弁16よりも下流側に
設ければ、長期使用しない分岐配管7経路のみ、水抜き
を行なうことができる。これにより、分岐配管7内に水
が停滞し腐敗することはない。また、この空気混入部1
8を用いて、給水に空気を混入させることもできる。た
とえば、シャワーやキッチンなどの給水量が十分に確保
できない場合において、空気を混入させることにより、
十分な使用感を得ることができる。たとえば、空気混入
部18は、図5に示すように、空気開放弁18aが設け
られており、通常は、この空気開放弁18aがばね18
bの抑制力により上部に押し当てられて、通路18cを
塞いでいる。空気を混入する場合は、この空気開放弁1
8aを押し込んで、通路18cを形成し、エアコンプレ
ッサーなどから空気をこの通路18cから送り込み、流
路内に混入することができる。または、この空気開放弁
18aを送り込む空気圧によって開き、通路18cを形
成するようにしてもよい。または、空気開放弁18aを
電磁弁とし、さらに、各空気混入部18にエアコンプレ
ッサーを接続して、空気混入スイッチを押すことで、電
磁弁を開きさらにコンプレッサーを作動させて、空気を
送り込むようにしてもよい。また、開閉弁16とこの空
気混入部18への空気を送り込む操作とを連動させても
よい。開閉弁16の操作手段34aにより弁を閉じたと
きに、空気を送り込んで水抜きを行なうようにしてもよ
い。上述したような空気混入部18を形成して、この空
気混入部18から空気を送り込んで、分岐配管7内の水
抜きを行なうことができる。そのため、長期使用しない
給水部4の分岐配管7の流路内に水が停滞して、水が腐
るおそれはない。なお、この空気混入部18を利用し
て、上述したように給水に気泡を混入することも可能と
なる。ただし、分岐配管7を流れるうちに、気泡が成長
して大きくなってしまうため、給水部4において成長し
た気泡を壊して微細にする必要がある。そのため、細か
な網目状のフィルターを流路内に介在させるようにす
る。また、図3に示すように、この空気混入のためのエ
アコンプレッサーは、気泡浴槽43に用いるエアコンプ
レッサー41と兼用してもよい。そのため、浴室ユニッ
トの天井裏に分水部3(ヘッダー15)およびエアコン
プレッサーを設けるようにすることが好ましい。なお、
このような配置とすることにより、浴室ユニットの点検
口42からこの分水部3の点検、補修が可能となる。な
お、図13に示すように、操作部5に、この空気混入部
18から空気を混入するための操作手段18dを設けて
もよい。また、操作部5に、この空気混入部18からの
空気の混入量を調整できるようにしてもよい。
【0050】上述した分水機能部を選択して搭載した住
宅用給水システム1の分水部3の搭載例を、図1および
図4に基づいて説明する。配水部2から分岐した本給水
管6は、一方を給水用ヘッダー15aに接続して、他方
を給湯機8を経由して給湯用ヘッダー15bに接続して
いる。そして、これら各ヘッダー15に設けられた分岐
接続部に、流量調整手段22を備えた開閉弁16と、空
気混入部18と、水圧検知手段13と、流量検知手段1
4と、水温検知手段17と、を介在させて、分岐配管7
を接続している。さらに、各分岐配管7は、各給水部4
へと連設されている。なお、使用していない分岐接続部
には止水蓋40を用いて封止しておく。また、これらの
分水機能部の制御は、各分水機能部と操作部5を電線に
より接続し、この操作部5に設けた処理装置32によっ
てなされている。なお、制御は、無線での制御としても
よい。なお、この処理装置32は、給湯機8の機能部を
制御管理する処理装置32と兼用し、給湯機8を含めた
住宅用給水システム1のトータル制御管理を行なうこと
が好ましい。そのため、この処理装置32は、操作部5
に設け、操作部5と給湯機8を交信可能にせしめること
が好ましい。また、操作部5は、室内に設けられるの
で、湿気や熱気など悪条件による劣化を防止することが
できる。ただし、熱気や湿気に対する対策をすれば、操
作部5ではなく、配水部2や分水部3に設けてもよく、
また、給湯機8に設けてもよい。
【0051】さらに、分水部3ケーシング30内には、
漏水を検知するための検知手段として、漏水検知手段1
9が設けられている。ケーシング30内において、少量
の漏水を検知した場合は、操作部5を用いて使用者に通
報する。また、大量の漏水を検知した場合は、操作部5
を用いて使用者ならびに外部のメンテナンス会社に通報
する。さらには、被害を拡大させないために、操作部5
からの信号により、自動的に本開閉弁9を閉の状態にす
ることが好ましい。
【0052】(給水部4)次に、給水部4について、以
下に説明する。給水部4とは、少なくとも使用者が水を
使用するために給水を得る個所である。なお、この給水
部4から配管をさらに延設して給水してもよい。
【0053】たとえば、図6に示すように、給水部4の
ケーシング30を壁に埋め込み、このケーシング30内
に分水部3からの分岐配管7を取り込む。そして、この
ケーシング30内で分岐配管7に接続継手24を接続す
る。図11に示すように、この接続継手24に嵌合する
ように水栓本体20の継手部25を接続する。そして、
クイックファスナー26を取付けることにより、嵌合し
た接続継手24と水栓本体20の継手部25が抜けない
ように、抜け方向に対して抑制している。なお、この接
続構造は、ヘッダー15と本給水管6との接続や、ヘッ
ダー15と各分水機能部と分岐配管7との接続、本給水
管6と各配水機能部との接続にも用いている。この給水
部の接続構造においては、さらに、漏水トレイ31によ
りこの接続部からの漏水を鞘管38から流れ出ないよう
にして、カバー29下に設けた孔(図示せず)から室内
側に流れるようにしている。
【0054】さらに、この水栓本体20の吐水部27を
カバー29から突出させて設けている。また、吐水部2
7には、図7に示すように、吐水部27に送水管39を
接続することで通水路28bを形成し、送水管39を外
すことでばね28aの弾性力により通水路28bを閉ざ
すように通水および止水の機能をする止水弁28を設け
ている。ここでは、吐水部27を2つ設けているので、
たとえば、この給水部4をトイレに設置して、一方の吐
水部27にはトイレの洗浄用の送水管39を接続し、他
方の吐水部27には局部洗浄乾燥装置用の送水管39を
簡単に接続することができる。また、この給水部4を台
所に設置して、一方の吐水部27にはキッチンシンクの
水栓用の送水管39を接続し、他方の吐水部27には食
器洗浄乾燥器用の送水管39を簡単に接続することがで
きる。
【0055】また、吐水部27の止水弁28よりも上流
側には、図12に示すウォーターハンマーを防止するた
めの緩衝機能付逆止弁21を設けている。まず、この緩
衝機能付逆止弁21の逆止弁21の機能について説明す
る。通水されると、流水圧に対して弁体21aを抑制し
ているばね21bが押し負けて通水路21cを形成し、
矢印の方向に水が流れるようになっている。一方、止水
するもしくは逆流しようとする時には、弁体21aが通
水路21cを塞ぐようにばね21bの弾性力が働く。
【0056】次に、緩衝機能付逆止弁21の緩衝部21
dの機能について説明する。給水部4を急に開から閉に
した場合、その衝撃による一瞬の水圧の上昇にともない
高水圧になり、また、その衝撃による波動が分岐配管7
内に伝わる。しかしながら、緩衝部21dに設けたばね
21dの弾性力により水圧の上昇を吸収するように逆止
弁21本体が移動するように作動する。そのため、分岐
配管7内の水圧上昇も抑制される。また、この緩衝部2
1dにより、波動も反射されることなく吸収されるた
め、ウォーターハンマーの低減に繋がる。
【0057】図8は、給水部4の別の実施形態を示す。
上述した給水部4との同じ構成部分については説明を省
略する。この給水部4にも、吐水部27に送水管39を
接続することで通水路28bを形成し、送水管39を外
すことでばね28aの弾性力により通水路28bを閉ざ
すように機能する止水弁28を吐水部27に設けている
が、図10に示すように、吐水部27の接続構造はオス
型となっている。つまり、止水弁28が吐水部27から
突出して設けられており、吐水部27に送水管39を接
続することで、この止水弁28が押し込まれ通水状態と
なる。さらに、水栓本体20は、流量調整手段22を備
えており、これを操作する操作手段23は、レバーハン
ドルから構成されており、このレバーハンドルをこのカ
バー29から突出させて設けている。このレバーハンド
ルを回転させることで、流量調整手段22であるボール
バルブを開き、流路を形成する。
【0058】図9は、給水部4のさらに別の実施形態を
示す。流量調整手段22の操作手段23を、図8のレバ
ーハンドル式からスイッチボタン式としたものであり、
カバー29にスイッチボタンを設けて、電気制御によ
り、開度を調整している。
【0059】これらの止水弁28を備えた吐水部27を
有する給水部4は、配水部2に減圧弁11を設けて、圧
力を4MPa以下好ましくは3MPa以下とすること
で、給水を得るために、送水管39を接続するだけでよ
く、電気コンセントと同様の感覚で、給水用のコンセン
トとして用いることができる。
【0060】さらに、給水部4のケーシング30の底面
内部には、漏水を検知するための検知手段として、漏水
検知手段19が設けられている。ケーシング30内にお
いて、漏水を検知した場合は、ケーシング30に設けた
警報手段37が作動して、使用者に漏水が発生している
ことを知らせることができる。
【0061】なお、ここでは、ケーシング30を壁に埋
め込む給水部4を例に挙げて説明したが、ケーシング3
0を床に埋め込んで用いてもよい。この場合、ケーシン
グ30内に継手との接続部が収納されるため、点検補修
が容易となるとともに、樹脂製の分岐配管7の更新も容
易に行なうことができる。
【0062】(配管)上述した配水部2と分水部3、分
水部3と給水部4とは、可撓性を有する配管6、7によ
り接続されている。可撓性を有する配管6、7は、たと
えば、架橋ポリエチレンやポリブデンなどの合成樹脂配
管が挙げられる。なお、配管6、7の更新性を考慮し
て、鞘管38を敷設して、この鞘管38内に配管6、7
を挿入するようにすることが好ましい。
【0063】(操作部5)次に、操作部5について、以
下に説明する。この操作部5には、少なくとも配水機能
部と分水機能部の機能を操作する操作手段34が設けら
れている。ここでは、その他の機能として、表示手段3
6、処理装置32、記憶手段33、警報手段37、通信
手段35を備えている。なお、この操作部5は、図3で
は、脱衣室の壁に設けているが、設置場所は使用者の任
意の場所に設けることができる。たとえば、外出する時
に、操作部5の確認が行ないやすいように、玄関に設け
てもよい。さらには、いつも確認できるように、台所や
リビングに操作部5を設けてもよい。
【0064】操作手段34としては、分水部3の開閉弁
16の開閉を行なう操作手段34aが設けられている。
また、流量調整手段22が設けられている場合は、操作
手段34aにより流路の開度調整を可能とする。図13
では、流量調整手段22を備えた開閉弁16を操作する
操作手段34aを操作部5に設けている。この操作手段
34aは、開度を徐々に開くスイッチと、開度を徐々に
閉じるスイッチと、開度を閉じて遮断するスイッチとを
備え、さらに開度(流量の量)をレベルゲージにて表示
するようにしている。また、すべての開閉弁16の開度
を一度に閉じる遮断スイッチ34Aを設けている。な
お、本開閉弁9の開閉も併せて遮断するようにしてもよ
い。ここでは、各給水部4への流量を調整するように給
水用ヘッダー15aと給湯用ヘッダー15bを同時に管
理しているが、各給水部4の各ヘッダー15毎に管理し
ても良い。また、操作部5には、各空気混入部18へ空
気を送り込むための操作手段をそれぞれ設けている。な
お、この操作部5に、本開閉弁9の流量を調整するため
の開閉を行なう操作手段を設けても良い。
【0065】次に、表示手段36は、分岐配管7毎の使
用流量ならびに本給水管6からの給水流量の表示をす
る。各流量検知手段14により各分岐配管7に流れた給
水量を検知して、その検知データに基づき、処理装置3
2を用いて、瞬間給水量、1日毎の合計使用給水量、1
ヶ月毎の合計使用給水量を演算する。また、本給水管6
に設けた本流量検知手段14にて得られた検知データに
基づき、処理装置32を用いて、総瞬間給水量、1日毎
の合計総使用給水量、1ヶ月毎の合計総使用給水量を演
算する。
【0066】そして、それらの結果を表示手段36に表
示する。なお、切替ボタン34cにて表示を切り替えて
各給水量を表示する。また、上記の給水量の演算に加
え、所定の期間の合計給水量を確認できるようにするた
めのリセットボタン34dを備えておくことが好まし
い。このリセットボタン34dを押すことで、合計給水
量をゼロとして、リセットしたときからの合計給水量を
算出するようにしている。そして、上述した表示手段3
6に切替ボタン34cにて表示を切り替えて表示するよ
うにする。これにより使用性をさらに向上させることが
できる。
【0067】次に、記憶手段33は、少なくともこの住
宅用給水システム1における水および湯に関する情報
(給水の使用状態ならびに給水の状態(水質、水圧等)
のデータ)を記憶させておくものである。たとえば、記
憶手段33に、図14に示す表を作成できるように、上
述した処理装置32にて得られた各分岐配管7毎の1日
毎の合計使用給水量、1ヶ月毎の合計使用給水量、なら
びに、1日毎の合計総使用給水量、1ヶ月毎の合計総使
用給水量を記憶する。また、本給水管6、各分岐配管7
の静水圧を1日毎に検知して、その結果を記憶手段33
に記憶する。これにより、水の使用量ならびに水の供給
する静水圧の状況を把握することができる。そのため、
メンテナンス会社は、本住宅用給水システム1のメンテ
ナンス時に経時的な使用状態と水の環境データを収集
し、その家庭における次回の最適なメンテナンス時期な
らびに部品の交換時期を設定することができる。さらに
はこのデータを利用して、その家庭における最適な水廻
りの環境作りを提案することができる。
【0068】また、記憶手段33に、図15に示す表を
作成できるように、所定期間毎(1日毎、1週間毎、ま
たは、1ヶ月毎)に、フィルター10の目詰まりを検知
する2つの水圧検知手段13による水圧ならびにその差
圧を記憶する。これにより、フィルター10の目詰まり
の経時的変化を後で確認することができる。
【0069】また、記憶手段33に、図16に示す表を
作成できるように、給湯機8におけるオーバーカット機
能が作動したかどうかを1日毎に記憶する。さらに、オ
ーバーカット機能が作動した日時と何分間作動したかを
作動毎に、記憶される。この記憶手段33に記憶された
データにより、給湯機8の能力が適切かどうか使用状況
を後で確認することができる。その結果、給湯に不満で
ある理由が給湯機8の能力不足であることが分かれば、
給湯を十分に確保したい給水部4に優先して湯を供給す
るように開閉弁16を制御したり、新たに給水部4に電
気温水器を設置したり、さらには次期買い替え時には、
適切な給湯能力のある給湯機8を選択することができ
る。
【0070】なお、この記憶手段33は、記憶媒体に記
憶するようにし、操作部5から取り外し可能としてもよ
い。これら記憶したデータに基づいて、メンテナンス会
社もしくはシステム設計会社は、住宅用給水システム1
のリフォーム時や機器交換時に、個々の住宅における使
用環境、使用状況に合うように、個別に最適な住宅用給
水システム1や機器を提供することができるのである。
【0071】次に、警報手段37は、住宅用給水システ
ム1の異常や点検補修時期を使用者に知らせるものであ
る。つまり、分岐配管7の漏水が検知された場合、配水
部2に設けたフィルター10のメンテナンスが必要とな
った場合などの住宅用給水システム1の異常や点検補修
時期に、操作部5に設けた視覚表示である表示ランプ3
7cにて、使用者に異常を知らせるようにする。また、
ブザーを用いて通知してもよい。なお、何の異常である
か、何の点検補修が必要であるかを、スピーカー37b
からの音声やディスプレイ表示37aにより、状況を使
用者に知らせることが好ましい。さらに、スピーカー3
7bからのブザーやスピーカー37bからの状況を知ら
せる音声、表示ランプ37cと、状況を知らせるディス
プレイ表示37aを2つ以上組み合わせた警報手段37
としても良い。また、上記の警報に加え、通信手段35
により、外部のメンテナンス会社に通報してもよい。な
お、分岐配管7の漏水の検知は、上述したように、分水
機能部によって得られたデータにより検知することがで
きる。また、配水部2に設けたフィルター10の点検補
修時期は、フィルター10の目詰まり量が多くなり、フ
ィルター10の上流側と下流側に設けた水圧検知手段1
3の差圧が所定以上となったことを検知することで判断
することができる。
【0072】次に、通信手段35は、外部とのやりとり
を行なうためのものである。つまり、送信と受信を行な
うものである。たとえば、この住宅用給水システム1に
なんらかの異常が発生した場合に、外部に通報するため
に用いられる。また、この通信手段35を用いて、渇水
時に所定水圧以上ある住宅については、外部からの信号
を受信して、本開閉弁9の開度を少し絞るようにして、
節水することができる。また、この住宅用給水システム
1においては、1ヶ月毎の合計総使用給水量を記憶手段
33にて記憶しているので、その合計総使用給水量を外
部機関(水道局)に送信し、水道料金の請求書の発行を
行なうことができる。そのため、各住宅毎に検針をする
必要がなくなり、費用低減に繋がる。なお、ここでの送
受信の方法は、電話回線を利用して行なっても、また、
無線で行なっても良い。
【0073】次に、図17に示すように、処理装置32
は、上述したように各検知手段から得られたデータを、
所定のデータに変換加工し、その加工データを表示手段
36や記憶手段33に送信するものである。また、加工
データに基づき、住宅用給水システム1に異常が発生し
たと判断したときに警報等を行なうための情報を警報手
段37や通信手段35に送信するものである。さらに、
各機能部から得られたデータもしくは外部から受信した
信号に基づいて何らかの対処をすべく各機能部への制御
指令を送信するものである。なお、処理装置32は、操
作部5に設けずに、給湯機8(配水部2)に設けて給湯
機8の制御も兼ねても良い。なお、この操作部5は、給
湯機8の制御を行なう操作部5を兼ねるようにすること
が好ましい。これにより、複数のメイン操作部5を設け
なくてもよく、使用性を向上させることができる。図1
3では、給湯機8の電源34eが操作部5に設けられて
いる。さらに、各給水部4へ給湯する湯温設定を湯温設
定手段34bにより行なうことができる。この場合、上
述したように水温検知手段17と開閉弁16を操作して
湯温を調整すればよい。なお、各給水部4での利用目的
が決まっていると言えるため、各給水部4での給水瞬間
流量は、ほぼ一定としても差し支えないといえる。その
ため、ヘッダー15に設けた開閉弁16が、流量調整手
段22を備えているので、給水部4には、止水弁28
(もしくは開閉弁16)と逆止弁21を備え、流量調整
手段22を備えないようにしてもよい。
【0074】(住宅用給水システム1)次に、この住宅
用給水システム1を設置した場合の一実施の形態を示
す。まず、図2は、この住宅用給水システム1を採用し
た一実施形態における家屋の平面図を示す。配水部2を
屋外に設け、分水部3を脱衣室(洗面所)の床下に設け
ている。この分水部3から各給水部4(洗面化粧台、浴
室、トイレ、キッチン、玄関、外用水栓、など)まで分
岐配管7を敷設している。なお、ここでは、給湯用ヘッ
ダー15bからの分岐配管7は省略している。図3は、
この住宅用給水システム1を採用した別の実施形態にお
ける家屋の側断面を示す。浴室はユニットバスを採用し
ており、この浴室の外壁に配水部2を埋め込んで設置し
ている。ここでは、半埋め込み式としているが、全埋め
込み式として、外観の見栄えを良くするようにしてもよ
い。配水部2からの本給水管6は、浴室と1階用分水部
3と2階用分水部3に分岐されている。浴室を他とは独
立して分岐配管したのは、給湯機8からの配管長をでき
るだけ短くして、給水部4からの適温の湯水が直に吐水
されるようにするためである。特に浴室では、使用者の
身体を洗ったりするのに、シャワー等を用いるが、適温
の湯水が出るまでの湯待ち時間が長い場合、冷めたい湯
水を浴びるおそれがある。そのため、使用者の給水満足
度を低減させ、また、適温の湯水が出るまで、無駄な湯
水を流すことになってしまう。したがって、浴室におけ
る湯待ち時間が短くなるように、浴室の外壁に配水部2
(給湯機8)を設置し、かつ、独立して分岐配管してい
るのである。
【0075】さらに、分水部3を、1階用と2階用とに
分けて設置して、各分水部3に配水部2から分岐して配
管している。1階用の分水部3は、浴室に隣接する脱衣
室(洗面所)の床下に設置している。そして、この分水
部3から1階の給水部4(洗濯機用水栓、洗面化粧台、
キッチン、外用水栓)へ分岐配管7を接続している。ま
た、2階用の分水部3は、2階の床下(1階天井裏)
に、設置している。そして、この分水部3から2階の給
水部4(トイレ、洗面化粧台)に分岐配管7を接続して
いる。
【0076】なお、1階の分水部3から2階の給水部4
に分岐配管すると、1階から立ち上げた配管7を曲げ
て、各給水部4まで配管しなければならず、2階の床下
(1階天井裏)の十分な高さがない空間で、この配管7
の取廻しをすることは、非常に困難である。そのため、
このように2階にも分水部3を設けることで、1階から
の本給水管6を曲げることなく直接分水部3のヘッダー
15に接続して配管の向きを変えるようにしている。そ
のため、十分な高さがない空間においても、配管の取廻
しが容易に行なえる。また、1階用、2階用の分水部3
は、点検補修可能とするために床に点検口を設けてい
る。
【0077】この住宅用給水システム1においては、操
作部5を、脱衣室の壁に設置している。そして、1階用
分水部3の機能部に接続され、さらにこの分水部3を経
由して、配水部2、ならびに、2階用分水部3に接続し
ている。なお、浴室への給水の制御、管理は、配水部2
で行なうようにしている。
【0078】(住宅用給水システム1の作動状態)次に
この住宅用給水システム1の機能別に作動状態につい
て、図17に基づき、説明する。まず、使用状態を検知
し、そのデータを記憶手段33に記憶し、さらには、そ
の記憶したデータを利用する場合について説明する。
【0079】住宅用給水システム1における給水に関す
る情報(給水の使用状態ならびに給水の状態(水質、水
圧等)のデータ)は、各検知手段により検知される。そ
して、この検知したデータは、処理装置32に送信さ
れ、所定の処理データに演算処理される。次に、この処
理データは、記憶手段33に処理装置32から送信され
る。そして、随時検知された処理データが、記憶手段3
3に蓄積される。
【0080】この記憶手段33に蓄積した経時的な処理
データを以下のように利用することができる。まず、こ
の記憶手段33に蓄積した処理データを処理装置32に
送信し、経時的な変化を確認する。そして、正常値(許
容範囲)から外れるデータが数回(たとえば3回以上)
続けて検知された場合は、警報手段37により、どのよ
うな異常が発生する可能性があること、ならびに、事前
にどのような対策(点検、補修)をすべきかを具体的に
使用者に通知する。さらに、正常値から外れるデータが
さらに続けて(たとえば10回以上)検知された場合
は、警報手段37により、どのような異常が発生した
か、さらには、それに対してどのような対策(流量調整
手段22を閉としたなど)をしたかを使用者に通知す
る。また、必要に応じて、外部のメンテナンス会社に通
信手段35にて通報する。
【0081】また、その家庭における給水に関する情報
(給水の使用状態ならびに給水の状態(水質、水圧等)
のデータ)についての経時的な変化を確認することで、
その家庭における住宅用給水システム1の最適なメンテ
ナンス時期を設定することができる。さらには、この経
時的な給水に関する情報を蓄積することで、その家庭に
おける最適な住宅用給水システム1を設計することがで
きる。特に、リフォームする場合においては、現行の住
宅用給水システム1を最大限利用して、部品交換や追加
機能の導入を最低限に留めて低コストによるリフォーム
が行うことができる。そのため、使用者の満足度を確保
するとともに、現行の住宅用給水システム1の利用でき
るところを最大限利用することにより廃棄物を減らすこ
ともでき、環境保護にも貢献することができる。
【0082】次に、漏水状態を検知する場合について説
明する。この住宅用給水システム1においては、配水部
2、分水部3、給水部4ともに配管との接続をケーシン
グ30内でおこなっているため、ケーシング30内を点
検することで、この住宅用給水システム1の全ての継手
を点検できるようになっている。さらに、万が一、接続
不良等で接続部分から漏水が発生しても、ケーシング3
0内でその漏水を受けることができるため、建築駆体へ
の被害を最小限に抑えることができるのである。特に、
図18に示すように、このケーシング30内に漏水検知
手段19を設けているため、漏水が発生した場合に、操
作部5等に設けた警報手段37により、使用者に漏水を
早期に知らせることができる。また、図18に示すよう
に、漏水検知手段19をケーシング30の底面と底面か
ら所定の高さ離した側面とに設けることが好ましい。つ
まり、底面の漏水検知手段19が検知した場合は、使用
者への通報だけとし、さらに、側面の漏水検知手段19
が検知した場合には、本開閉弁9の開度を閉じて給水を
遮断するように制御する。このようにすることで、漏水
が発生したからと言って直に給水部4全てが使用できな
くなるのではなく、初期の漏水では、使用者に通報をし
て喚起し、建築駆体に影響が及ぼすおそれがあるくらい
のかなりの漏水が発生した場合は、給水を遮断するよう
にし、使用性を考慮している。
【0083】また、漏水の原因としては、配管6、7自
体からの漏水が挙げられる。たとえば、分岐配管7等
は、可撓性を有する樹脂製の配管6、7としており、壁
裏にこの樹脂製の配管6、7を敷設した場合、壁に絵な
どを飾るために釘打ちしたときに、誤って配管6、7に
も釘を打ってしまうことが考えられる。または、配管
6、7自体の寿命に伴なう劣化により、表面に亀裂が生
じた場合などが考えられる。そこで、この住宅用給水シ
ステム1においては、給水部4が止水状態であることを
検知するとともに、水圧検知手段13もしくは流量検知
手段14により、静水圧より低いか、管路内の流速があ
るかを検知して、漏水しているかどうか検知する。さら
に、所定水圧以下もしくは所定流速以上となっているこ
とを検知した場合には、漏水が激しくなっていることを
意味するので、この場合は、ヘッダー15からその分岐
配管7経路への給水を遮断するために開閉弁16を閉じ
るように制御する。そして、操作部5等に設けた警報手
段37にて、使用者に漏水している管路がどこかを知ら
せる。なお、ディスプレイ表示37aや音声37bによ
る通報としてもよい。
【0084】次に、渇水時における作動状態について、
図19に基づき、説明する。この住宅用給水システム1
においては、配水部2に設けた本開閉弁9は、流量調整
手段22を備えており、かつ、外部からの信号を通信手
段35にて受信して、本開閉弁9の開度を調整すること
ができるようになっている。そのため、渇水時に外部
(水道局)からの信号を通信手段35にて受信して、本
給水部4に設けた水圧検知手段13により水圧を検知し
て所定水圧Pa以上ある住宅に対して、この本開閉弁9
の開度を絞る(たとえば、開度の10%を絞る)ように
制御するようになっている。このようにして、渇水対策
を行なうことができる。なお、ダムや貯水池などの給水
所で供給水量を絞ってしまうと、給水所から遠い住宅に
おいては、もともと水圧が低いため、更に水圧が下がっ
てしまう結果となり、給水所から近い住宅でもともと水
圧が高い地域との不公平さが生じてしまう。そのため、
この住宅用給水システム1においては、水圧検知手段1
3により、各住宅における水圧を検知して、所定水圧P
a以上の住宅に対してのみ、本開閉弁9を絞るようにし
ている。さらに、本開閉弁9を絞った場合は、操作部5
に設けた警報手段37(ディスプレイ表示37aまたは
音声37b)によって、使用者にその旨を通知するよう
にしている。また、所定水圧Pa以下の住宅に対して
は、警報手段37(ディスプレイ表示37aまたは音声
37b)によって、節水に協力する旨を使用者に通知す
るようにしている。
【0085】なお、ここで用いた給湯は、湯を供給する
ことを意味するが、給水は、水を供給することと、水は
もちろんのこと、湯や、さらには、中水や浄水、イオン
水の供給を総称して用いている。また、ここでいう住宅
用とは、戸建住宅、マンションやアパートなどの集合住
宅に用いられることを意味し、さらには、ビルやオフィ
スなどで人が使用するために用いられる場合も含む。
【0086】
【発明の効果】本件発明によって、各分岐配管から各給
水部に流れる水や湯などの状態を検知して、そのデータ
を経時的に記憶させておくことができる。そのため、長
期に亘り、水や湯などの状態または/および使用状態を
把握することができるので、リフォームや修理時にその
家庭における最適な給水システムの設計を行なうことが
できる。さらには、この記憶されたデータに基づいて、
給水システムの最適な設計を行なうことができる。ま
た、給水システムならびに各構成部品の適切なメンテナ
ンス時期を把握することができる。また、事前に異常が
発生するおそれがあることを検知することができる、ま
たは、異常が発生したときに即対応ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の一実施形態である住宅用給水システ
ムを示す。
【図2】本住宅用給水システムを備えた家屋の平面図を
示す。
【図3】本住宅用給水システムを備えた別の家屋の側断
面図を示す。
【図4】本件発明の一実施形態である住宅用給水システ
ムを構成する分水部を示す。
【図5】ヘッダーに設ける空気混入部を示す。
【図6】本件発明の一実施形態である住宅用給水システ
ムを構成する給水部を示す。
【図7】図6に示す給水部の吐水部への送水管の取付構
造を示す。
【図8】本件発明の一実施形態である住宅用給水システ
ムを構成する別の給水部を示す。
【図9】本件発明の一実施形態である住宅用給水システ
ムを構成する別の給水部を示す。
【図10】図8に示す給水部の吐水部への送水管の取付
け構造を示す。
【図11】分岐配管と接続継手と水栓本体の継手部との
取付け構造を示す。
【図12】緩衝機能付逆止弁の構造を示す。
【図13】本件発明の一実施形態である住宅用給水シス
テムを構成する操作部を示す。
【図14】本件発明の一実施形態である住宅用給水シス
テムを構成する記憶手段に記憶されるデータの一覧表を
示す。
【図15】本件発明の一実施形態である住宅用給水シス
テムを構成する記憶手段に記憶される別のデータの一覧
表を示す。
【図16】本件発明の一実施形態である住宅用給水シス
テムを構成する記憶手段に記憶される別のデータの一覧
表を示す。
【図17】本件発明の一実施形態である住宅用給水シス
テムを構成する検知手段と処理装置と他の構成要素との
関係を示す。
【図18】ケーシング内の漏水検知手段を示す。
【図19】渇水時における外部からの信号に基づく操作
フローを示す。
【符号の説明】
1 住宅用給水システム 2 配水部 3 分水部 4 給水部 5 操作部 6 本給水管 7 分岐配管 8 給湯機 9 本開閉弁 10 フィルター 11 減圧弁 12 目詰検知手段 13 水圧検知手段 14 総流量検知手段、流量検知手段 15 ヘッダー 16 開閉弁、流量調整手段を備えた開閉弁 17 水温検知手段 18 空気混入部 19 漏水検知手段 20 水栓本体 21 逆止弁、緩衝機能付逆止弁 21a 弁体 21b ばね 21c 通水路 21d 緩衝部(ばね) 22 流量調整手段 23 給水部に設けた流量調整手段の操作手段(ハンド
ルレバー、スイッチボタン) 24 接続継手 25 水栓本体の継手部 26 クイックファスナー 27 吐水部 28 止水弁 29 カバー 30 ケーシング 31 漏水トレイ 32 処理装置 33 記憶手段 34 操作手段 34a 流量調整する操作手段 34b 湯温設定手段 34c 表示切替ボタン 34d リセットボタン 34e 給湯機の電源 35 通信手段 36 表示手段 36a 流量表示 36b 温度表示 37 警報手段 37a ディスプレイ表示 37b スピーカー 37c 表示ランプ 38 鞘管 39 送水管 40 止水蓋 41 エアコンプレッサー 42 点検口 43 気泡浴槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D060 AB03 AC03 CA04 CA07 5C087 AA02 AA03 AA11 AA23 AA24 AA25 AA37 AA42 AA44 BB03 BB11 BB74 DD08 DD25 DD26 DD49 EE20 FF01 FF02 FF04 GG18 GG23 GG46 GG65 GG66

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本給水管を分岐して、給水用ヘッダーと
    給湯機を介して給湯用ヘッダーとに接続し、これら各ヘ
    ッダーと各給水部とを分岐配管を用いてそれぞれ接続し
    てなる住宅用給水システムにおいて、 各分岐配管の給水に関する情報を検知する検知手段と、 前記検知手段にて検知したデータを演算処理する処理装
    置と、 前記処理装置にて得られた結果を処理装置から受けて記
    憶する記憶手段と、 を備えてなることを特徴とする住宅用給水システム。
  2. 【請求項2】 前記検知手段は、各分岐配管を流れる給
    水量を検知する流量検知手段であることを特徴とする請
    求項1に記載の住宅用給水システム。
  3. 【請求項3】 前記検知手段は、各分岐配管の給水圧を
    検知する水圧検知手段であることを特徴とする請求項1
    に記載の住宅用給水システム。
  4. 【請求項4】 本給水管にヘッダーを接続し、このヘッ
    ダーと各給水部とを分岐配管を用いてそれぞれ接続して
    なる住宅用給水システムにおいて、 前記本給水管の上流にフィルターと、かつ、そのフィル
    ターの目詰まりを検知する目詰検知手段とを備えてな
    り、さらに、前記目詰検知手段にて検知したデータを演
    算処理する処理装置と、 前記処理装置にて得られた結果を処理装置から受けて記
    憶する記憶手段と、を備えてなることを特徴とする住宅
    用給水システム。
  5. 【請求項5】前記目詰検知手段は、フィルターの上流側
    と下流側に水圧検知手段をそれぞれ設け、その水圧検知
    手段の水圧差より検知することを特徴とする請求項4に
    記載の住宅用給水システム。
  6. 【請求項6】前記処理装置は、前記検知手段もしくは目
    詰検知手段から得られたデータにより、給水システムに
    異常があるかどうかまたは異常が起こる可能性があるか
    を検知するとともに、 さらに、異常がある場合または異常が起こる可能性があ
    る場合に、その情報を警報手段に送信し、警報手段を作
    動させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
    記載の住宅用給水システム。
  7. 【請求項7】前記警報手段は、視覚表示により警報する
    ことを特徴とする請求項6に記載の住宅用給水システ
    ム。
  8. 【請求項8】前記警報手段は、音声により警報すること
    を特徴とする請求項6に記載の住宅用給水システム。
  9. 【請求項9】前記ヘッダーと分岐配管との間に、開閉弁
    を設けてなり、さらに、上記記憶手段に記憶したデータ
    に基づいて、処理装置からの制御指令を受けて前記開閉
    弁の開閉を操作することを特徴とする請求項1乃至8の
    いずれかに記載の住宅用給水システム。
  10. 【請求項10】前記開閉弁は、流量を調整することがで
    きる流量調整手段を備えてなり、さらに、上記記憶手段
    に記憶したデータに基づいて、処理装置からの制御指令
    を受けて前記開閉弁の開度を調整することを特徴とする
    請求項9に記載の住宅用給水システム。
  11. 【請求項11】前記開閉弁の操作部を、室内に設置した
    操作盤に集中して設けてなることを特徴とする請求項9
    乃至10のいずれかに記載の住宅用給水システム。
  12. 【請求項12】前記記憶手段は、操作盤に設けられてい
    ることを特徴とする請求項11に記載の住宅用給水シス
    テム。
  13. 【請求項13】前記記憶手段のデータを外部に送信する
    通信手段を備えたことを特徴とする請求項12に記載の
    住宅用給水システム。
  14. 【請求項14】前記警報手段は、前記操作盤に設けられ
    ていることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか
    に記載の住宅用給水システム。
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