JP2001342652A - 配管部材 - Google Patents

配管部材

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JP2001342652A
JP2001342652A JP2000297193A JP2000297193A JP2001342652A JP 2001342652 A JP2001342652 A JP 2001342652A JP 2000297193 A JP2000297193 A JP 2000297193A JP 2000297193 A JP2000297193 A JP 2000297193A JP 2001342652 A JP2001342652 A JP 2001342652A
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Japan
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pipe
water supply
piping
pipe connection
drainage
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JP2000297193A
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English (en)
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Kazuya Kokubu
和也 國分
Shinji Toyofuku
信次 豊福
Naoki Aoyanagi
尚樹 青柳
Sonoko Takasaki
園子 高崎
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、洗面・手洗い・浴槽・飲料・厨房
・便器・汚物流し等の水廻り器具に必要な給水、給湯、
排水等の配管接続部を備えた配管部材を提供することを
目的とする。 【解決手段】 本発明は、洗面・手洗い・浴槽・飲料・
厨房・便器・汚物流し等の水廻り器具に必要な給水、給
湯、排水等の配管接続部を備え、水廻り器具に備えられ
た給水、給湯、排水等と接続される器具アダプタを介し
て前記配管接続部と容易に接続できる配管部材を提供す
ることを目的とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排水、給水、給
湯、電気、ガス、ネットワーク等の配管および配線を集
約し、簡単に着脱できる配管部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、便所、洗面所、台所等の水廻り器
具の配管は、予め設置を想定した箇所へ配管を床下、壁
内・裏まで施設しておき、その後、各水廻り器具をそれ
ぞれの担当業者が施工していた。このようにして設置さ
れた各水廻り器具は、使用初期においては建築設計時に
使用形態を配慮して配置されていることから特に問題な
く、快適に使用することができる。しかしながら、病気
や事故、そして加齢に伴う身体機能の低下に対応した水
廻り器具への取り替えや従来の水廻り器具を使い易い箇
所に再配置したりする必要がある。また、このような状
況は、今後の高齢化に伴い加速度的に増加していくこと
が十分に予想される。そこで、病気、事故、加齢による
ライフスタイルの変化に対応した水廻り器具の将来的な
再配置を想定し、その箇所に予め給水、給湯、排水等の
接続部を予め備えた取出し部材が実開平6−48332
や特開平11−256631に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の提案では、洗濯機、台所等の雑排水の排水は可能であ
るが便器のような汚水を含めた排水の接続は不可能であ
る為に汚水に関係する水廻り機器の後付けが困難であ
り、また、床下、壁内、天井裏等に配管接続部を埋設す
る場合には漏水等が発見しにくい等の問題があった。更
に、配管の接続は、給水、給湯、排水等のそれぞれを単
独で接続するために器具との接続に係わる負荷が高く、
水廻り器具を自由な箇所に簡単に移動できる状況までに
は至っていないという問題があった。本発明では、前記
諸問題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項第1項記載の発明は、給水と、給湯
と、排水の少なくとも一つ以上の配管接続部を備えた配
管部材において、前記配管接続部には洗面・手洗い・浴
槽・飲料・厨房・便器・汚物流し等の水廻り器具が接続
される共に前記配管接続部が床内または壁内または天井
裏に設置されたことを特徴とする配管部材を提供する。
本発明によれば、給水と、給湯と、汚水を含めた雑排水
の排水とを接続可能とすることから水廻り器具の適用範
囲を拡大し、また、その接続箇所は床内、壁内、天井裏
側に自由に設けることができるために未使用時には、
床、壁、天井の同一模様のカバー等で覆うことにより美
観を損なわずに設置しておくことができる。
【0005】上記課題を解決するためになされた請求項
第2項記載の発明は、給水と、給湯と、排水の少なくと
も一つ以上の配管接続部を備えた配管部材において、前
記配管接続部には洗面・手洗い・浴槽・飲料・厨房・便
器・汚物流し等の水廻り器具が接続される共に前記配管
接続部が床上または壁外または天井表に設置されたこと
を特徴とする配管部材を提供する。本発明によれば、給
水と、給湯と、汚水を含めた雑排水の排水とを接続可能
とすることから水廻り器具の適用範囲を拡大し、また、
その接続箇所は床上、壁外、天井表側に自由に設けるこ
とができる。そして、配管接続部が、床上、壁外、天井
表側と目視可能な空間に露出していることから各配管接
続部の漏水を容易に発見することができるために大事に
至る前に処置することができる。
【0006】上記課題を解決するためになされた請求項
第3項記載の発明は、前記配管接続部には、給水、給
湯、排水の接続口の少なくとも一つ以上が同一面上に配
置され、且つ一体構造であることを特徴とする請求項1
及び2に記載の配管部材を提供する。本発明によれば、
給水、給湯、排水の接続を集約して行うことができるこ
とから各配管が多方面に分散せず外観、生活環境の劣化
を最小限に留めることができる。
【0007】上記課題を解決するためになされた請求項
第4項記載の発明は、前記配管接続部には、給水、給
湯、排水の接続口の少なくとも一つ以上が非同一面上に
配置され、且つ一体構造であることを特徴とする請求項
1及び2に記載の配管部材を提供する。本発明によれ
ば、給水、給湯、排水の接続を集約して行うことができ
ることから各配管が多方面に分散せず外観、生活環境の
劣化を最小限に留めることができる共に給水及び給湯の
接続部と排水の接続部を異なる面に設けることが可能と
なることから汚水と上水に関係する衛生性の問題を最小
限に押え、良好な衛生性を保つことが可能となる。ま
た、給水、給湯、排水の接続口を様々な形態に配置する
ことができることから配管接続部に接続される器具側の
接続部を一体構造で簡易着脱機能を備えている場合に
は、器具側の接続部をワンタッチで配管接続部に接続で
きるともに接続後の接続箇所は、配管接続部の形状によ
り剛性を備えた接続状態を維持できる。よって、地震等
により何等かの力が加わったとしても接続部が外れ、水
が撒き散らされるような事態を防ぐことができる。
【0008】上記課題を解決するためになされた請求項
第5項記載の発明は、前記配管部材に接続口を備えた給
水、給湯、排水のいずれかあるいはすべてに関し、供給
可能流量あるいは許容流量を使用者に認識させる手段を
設けたことを特徴とする請求項1〜4に記載の配管部材
を提供する。本発明によれば、使用者は給水、給湯に関
しては供給可能流量を、排水に関しては許容流量を知る
ことができる。
【0009】上記課題を解決するためになされた請求項
第6項記載の発明は、前記配管接続部は、簡易着脱機能
と、止水機能と、漏水検知機能と、圧送機能と、汚物粉
砕機能と、衛生保持機能と、流量調整機能と、圧力調整
機能と、温度調整機能、防臭・脱臭機能と、換気・空調
機能の少なくとも一つ以上を有することを特徴とする請
求項1〜5に記載の配管部材を提供する。本発明によれ
ば、簡易着脱機能により各水廻り器具からの各配管を一
度にワンタッチのような簡単な作業で接続できることか
ら施工負荷を大幅に軽減できる。また、止水機能により
各配管の脱着時における給水、給湯、排水の吹き出しを
押さえることができ、脱着現場における水の撒き散らし
や汚水の垂れによる汚染を抑制することができる。ま
た、漏水検知機能により目視にて確認でいない箇所での
漏水を検知することができることから被害を最小限に押
えることができる。また、圧送機能により排水負荷に対
応した圧送を行うことが可能となり例え複数の排水系統
が接続されても問題なく排水することができる。更に排
水を圧送することができることから排水勾配を考慮する
必要がなく可撓性配管を利用することができるために施
工負荷が軽減される。また汚物粉砕機能により排水管を
小口径化することができることから配管スペースを省略
することができ、施工負荷が軽減される。また、衛生保
持機能により器具の脱着における配管接続部及び器具か
らの排水管からの汚水の垂れを防止することができ、器
具の移動前後における箇所および移動径路の環境を衛生
的に保つことができ、作業実施者への衛生性も保つこと
ができる。また、流量調整機能により接続される器具の
排水能力以下に給水、給湯の流量を調整することができ
るために器具側から水が溢れ出すような事態を事前に回
避することが可能となる。また、圧力調整機能により接
続される器具側に適した圧力にて給水、給湯を与えるこ
とが可能となる。また、温度調整機能により給湯が得ら
れない場合でも接続される器具が必要とする温水を得る
ことが可能となる。また、防臭・脱臭機能により主に排
水等より発生する匂いに対して防臭・脱臭を行うことに
より生活環境を良好に保つことができる。また、換気・
空調機能により配管接続部の温度上昇、結露、黴等の発
生を抑制することが可能となる。
【0010】上記課題を解決するためになされた請求項
第7項記載の発明は、前記配管接続部は、設置箇所より
引き出し及び戻すことができることを特徴とする請求項
1〜6に記載の配管部材を提供する。本発明によれば、
配管接続部は、事前に今後接続されると予想される水廻
り器具の配置を考慮して設置されるが、その予想と大幅
に異なる箇所に設置したい場合には、設置したい箇所ま
で配管接続部を単純に引き出し、器具の各配管と接続し
て使用することが可能となるために新たに配管接続部を
設けたり移動させたりする必要がない。また、使用した
後は、そのまま以前に設置されていた箇所まで配管接続
部を戻してやるだけでよい。
【0011】上記課題を解決するためになされた請求項
第8項記載の発明は、前記配管接続部には、更にガス
と、電源コンセントと、通信コンセントとを少なくとも
一つ以上備えたことを特徴とする請求項1〜7に記載の
配管部材を提供する。本発明によれば、給水、給湯、排
水に加えてガス、電源、通信も集約されることから、水
廻り器具あるいはその近傍にてガス、電源、通信を使用
することが可能となる。また、各配管及び配線を新規に
施設する必要がないために、施工に係わる負担や接続可
能までの時的なロスを無くすことができる。
【0012】上記課題を解決するためになされた請求項
第9項記載の発明は、前記配管接続部の少なくとも一部
を覆うカバーが設けられたことを特徴とする請求項1〜
8に記載の配管部材を提供する。本発明によれば、配管
接続部への埃、ゴミ、水等の侵入による接続不良、漏
電、火災等の弊害を防ぐことができる。
【0013】上記課題を解決するためになされた請求項
第10項記載の発明は、前記配管部材には、必要に応じ
て連結管と、器具に必要な給水、給湯、排水の接続口を
備えると共に他の一端は器具に備わる給水、給湯、排水
口のいずれかにホースを介して接続されてなる器具アダ
プタを備え、前記連結管は、一端が前記配管接続部に接
続され、他の一端が前記器具アダプタに接続されること
により前記配管接続部と前記器具アダプタとを連通せし
めることを特徴とする請求項1〜9に記載の配管部材を
提供する。本発明によれば、例え配管接続部が将来を考
慮して配置されていたとしても何らかの都合上、異なる
箇所に水廻り器具を設置しなければならない状況が発生
した場合に連結管を用いることで普段利用されている電
源コンセントの延長コードの如く、配管接続部を延長さ
せることが可能となり、水廻り器具の利用範囲を拡張さ
せることができる。また、連結管及び器具アダプタを用
いることにより給水、給湯、排水を一括して接続するこ
とが可能となり、施工負荷を軽減することが可能とな
る。
【0014】上記課題を解決するためになされた請求項
第11項記載の発明は、前記器具アダプタは、簡易着脱
機能を有することを特徴とする請求項10に記載の配管
部材を提供する。本発明によれば、器具アダプタの接続
に係わる負荷を大幅に軽減することができる。
【0015】上記課題を解決するためになされた請求項
第12項記載の発明は、前記器具アダプタは、直接、前
記配管接続部に接続できることを特徴とする請求項10
及び11に記載の配管部材を提供する。本発明によれ
ば、予め器具に器具アダプタを接続しておくことで、配
管接続部に簡単に接続でき、この作業のみ水廻り器具の
使用を可能とすることができる。同様に他の配管接続箇
所への水廻り器具の移動も簡単に行うことができる。
【0016】上記課題を解決するためになされた請求項
第13項記載の発明は、前記器具アダプタは、器具と一
体構造であることを特徴とする請求項10〜12に記載
の配管部材を提供する。本発明によれば、器具アダプタ
が器具と一体化しているために配管を必要とせず、器具
をそのまま配管接続部が設置されている床、壁等に簡単
に設置できる。また、器具アダプタを含めた器具の形状
により器具の固定も併せて行うことが可能となる。
【0017】上記課題を解決するためになされた請求項
第14項記載の発明は、前記配管部材には、連通管内の
排水を吸引する吸引手段を備えることを特徴とする請求
項10〜13に記載の配管部材を提供する。本発明によ
れば、器具を取り外す際に、連通管内の排水が滴れるこ
とを防ぐために、前もって排水を吸引しておくことがで
きる。また器具の排出能力を補助することができる。
【0018】上記課題を解決するためになされた請求項
第15項記載の発明は、前記配管接続部には、複数の水
廻り器具が一括して接続できることを特徴とする請求項
1〜14に記載の配管部材を提供する。本発明によれ
ば、複数の水廻り器具を隣接する箇所にて使用したい状
況が発生した場合に電源コンセントのテーブルタップに
複数の電化製品のコネクタを接続して使用するように配
管接続部に複数の水廻り器具からの配管を簡単に接続し
て使用することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。なお、この発明はそれによって限定される
ものではない。また、同一部分等については、全図を通
して同一番号を用いて説明することとした。
【0020】
【実施例1】本発明に係わる配管部材の床内・壁内・天
井裏設置の一実施例の概略的構成を図1(a)〜(c)
に示す。図1(a)〜(c)は、床内、壁内、天井裏に
納められたケーシング5に排水管接続部2と給水管接続
部3と給湯管接続部4が設けられている。それぞれの配
管接続部の一端は、水廻り器具との接続部であり他の一
端は、建物内に施設された給水管と給湯管そして下水管
に連通される排水管に接続されるものである。本発明の
配管部材には、給水、給湯に関しては供給可能流量を、
排水に関しては許容流量を使用者に認識させる手段を設
ける。給水、給湯に関しては、器具を多く接続しすぎ必
要とする水や湯の量が供給可能流量を超えた場合には、
充分に給水、給湯をすることができなくなり、器具の性
能を悪化させる。また排水に関しては、器具の排水量が
許容流量を超えた場合には、排水が配管部材手前で溢れ
てしまったり、器具側に逆流してしまうということが考
えられ、これは衛生的にも避けるべき問題である。よっ
て接続できる器具の数と種類は限定する必要がある。使
用者に供給可能流量や許容流量を認識させる方法として
は、単純に配管部材付近に限界値やそれに値する器具の
種類と数を記載してもよいが、望ましくは流量計により
供給量や排水量を測定しこの値を表示し、使用者が適切
な流量になるよう器具の使用状況を調節するとしたほう
がよい。あるいは供給可能流量や許容流量を超えた場合
にはブザーや警告灯等で使用者に知らせる、としてもよ
い。配管接続部は継手構造であってもよく、それぞれの
配管接続部には、簡易着脱機能を設けており、各水廻り
器具に接続される図示されない給水管と給湯管と排水管
がワンタッチにて着脱することができる。簡易着脱機能
としては、ワンタッチカプラー構造のようなものが好ま
しく、例えば、カプラーに接続された各配管を外すと給
水、給湯、排水の通水を遮断し、カプラーに配管を接続
すると自動的に通水が開放されるような構造であること
が好ましい。これは、各水廻り器具からの配管にそのよ
うな構造を設けることでもよい。そうすることにより特
殊な専用工具を必要とせず、専門知識のない一般の使用
者が各水廻り器具を配管部材に容易に接続することがで
きる。そして、各配管接続部と各水廻り器具からの配管
の接続は、各水廻り器具からの可撓性配管を各配管接続
部に挿入させ、ホースバンドのような締め具にて接続す
るような方式でもよい。ここで、排水、特に大便器排水
に関しては、衛生性の面から不用意に管を外すことのな
いように注意しなければならない。このため大便器に関
しては、簡易脱着機能を備えることが望ましいものの、
これに加えて排水管を外す際に使用者の注意を促すよ
う、安全ロック装置、警告ブザー等を併設するとよい。
各水廻り器具からの配管の接続を行わないような場合に
は、ケーシング5の開口部を閉鎖するような図示しない
観音開き、引き戸等の開閉扉を設けてもよい。そうする
ことで配管接続部未使用時の景観を保持し、ごみ、埃の
蓄積や匂い等の弊害を防ぐことができ、更に開閉扉を
床、壁、天井と同一模様等にしてもよい。また、ケーシ
ング5にファンを設けることによりケーシング内の換
気、脱臭を行え、配管および配管接続部の結露を防ぐこ
とができる。よって、配管および配管接続部の長期的な
性能維持を可能とする。更に、各配管接続部の接続口に
脱着可能なキャップを設けてもよい。図1(b)に示す
ように各配管接続部には、配管接続時の水や特に汚水の
吹き出し等を押えるために止水機能を設けることが好ま
しい。止水機能としては、ストップバルブ8やボールバ
ルブT型9のようなものが好適に利用できる。この場
合、配管接続部に止水機能の手動操作部を設置できるよ
うな空間的な余裕が無い場合には、ケーシング5の内・
外等にボタンを設け、該ボタンの操作により自動的に止
水するような構造であってもよい。また、本発明の配管
部材には、漏水検知機能を設けることが好ましく、ケー
シング5や各配管接続部にセンサーを設け、そのセンサ
ーからの信号を受け、漏水表示灯が点灯したり、ブザー
が鳴ったり漏水を使用者に知らせる手段であれば何でも
よい。また、各水廻り器具に本発明の配管部材の各配管
接続部より供給される給水および給湯は、圧力調整機能
や温度調整機能により調整することができる。例えば、
各配管接続部の継手部等に前記機能を設けてもよい。但
し、圧力や温度を設定したりする操作部分は、ケーシン
グ5内に設けられ、使用時に任意に設定可能としてもよ
く、あるいはケーシング外部に設け、予め配管部材の施
設時に設定するような方式でも特に限定されるものでは
ない。図1(c)に示すように本発明の配管部材を天井
裏に設置する場合、各水廻り器具への給水、給湯の供給
は特に問題ないが排水については、各水廻り器具の設置
箇所より天井部へ、そして下水管まで送水しなければな
らないために排水の圧送による送水を行わなければなら
ない。そのために各水廻り器具、又は配管部材、又は両
方に強制排水装置11を設ける必要がある。そうするこ
とにより下水管より低い位置に設置された各水廻り器具
からの排水を可能にすると共に圧送を可能とすることに
より強制排水装置前後の配管の小口径化が可能となり、
フレキ管を使用できるとともに更に配管の長さを含め自
由な場所に本発明の配管部材を設置することが可能とな
る。よって、地下室等への水廻り器具の設置が可能とな
る。強制排水装置11としては、軸流ポンプ方式、遠心
ポンプ(うず巻ポンプ)方式のディフューザポンプ・ボ
リュートポンプ、多段ポンプ、斜流ポンプ等を利用した
構造等が好適に利用できる。さらに汚物粉砕機能を備え
ることで、配管のさらなる小口径が可能となり、配管の
自由度がさらに増すのに加え、配管スペースを省略する
ことができ、また施工負荷が軽減される。この汚物粉砕
装置は回転刃により粉砕したり水圧を加えることにより
粉砕する等の方法が考えられるが、装置の省スペース・
省動力を考えると、強制排水装置のポンプのモーターに
より刃に回転等の運動を加え汚物を粉砕させる方法が望
ましいと考えられる。本発明の配管部材は、建物に施設
されている給水、給湯、排水管に予めケーシング5に組
み込まれた配管接続部の器具側と他端を予め接続し、ケ
ーシング5を床、壁、天井に挿入すると、そのまま引き
戻しても外れなくなるように固定されるワンタッチのは
め込み式にて設置され、また、簡単に外せる構造である
ことが好ましい。そうすることによりメンテナンスを行
い易くすることができる。更にケーシング5は、排水管
接続等による汚水の垂れ等の付着が考えられることから
拭き取り易く、また、洗浄し易く、そして抗菌処理ある
いは殺菌処理を施されていることが好ましい。そうする
ことによりケーシング5内等を衛生的に保ち、給水、給
湯への衛生的な問題の発生を防止するこが可能となる。
抗菌・殺菌処理としては、銀等の金属担持や光触媒等が
好適に利用できる。前記、図1(a)、(b)、(c)
に示した機能・効果等は可能な点については、それぞれ
に適用できることは言うまでも無い。
【0021】
【実施例2】本発明に係わる配管部材の床上・壁外・天
井表設置の一実施例の概略的構成を図2(a)〜(c)
に示す。床上・壁外・天井表に排水管接続部2、給水管
接続部3、給湯管接続部4の各水廻り器具からの配管と
直接接続される部分のみが突出しているがこの限りでは
なく、接続のし易い状態であれば何でもよい。この場合
には、できる限り突出部分を小さくするようにすること
が好ましい。そうすることにより、人や物の移動時等に
よる衝突等の事故を防止することが可能となり配管接続
部の損傷等を防止できるとともに配管部材が設置された
空間の景観を損なわないようにすることが可能となる。
更に各水廻り器具からの配管との接続部分が隠蔽されて
いないために使用者が目視にて漏水を発見できることか
ら使用者が脱着を行う部分に対する漏水検知機能を設け
る必要はない。また、図2(a)や(b)に示すように
排水管接続部2、給水管接続部3、給湯管接続部4は、
点検用蓋15に組み込まれてもよい。点検用蓋15の一
端が床、壁、天井に固定され、それを軸として開閉した
り、点検蓋15そのものが床、壁、天井より簡単に外れ
るような構造であってもよい。そうすることによりメン
テナンスを容易に実施することが可能となる。更に点検
用蓋15は、排水管接続等による汚水の垂れ等の付着が
考えられることから拭き取り易く、また、洗浄し易く、
そして抗菌処理あるいは殺菌処理を施されていることが
好ましい。そうすることにより点検用蓋15等を衛生的
に保ち、給水、給湯への衛生的な問題の発生を防止する
こが可能となる。抗菌・殺菌処理としては、銀等の金属
担持や光触媒等が好適に利用できる。また、壁内・外に
配管部材を設置する場合には、給水管接続部3及び給湯
管接続部4より排水管接続部2を低い位置または、鉛直
方向下に設置しないようにすることにより汚水が給水、
給湯に混入することを防ぎ、衛生性を保つことができ
る。また、前記、図1及び図2(a)〜(c)に示した
機能・効果等は可能な点については、それぞれに適用で
きることは言うまでも無い。
【0022】
【実施例3】本発明に係わる各配管接続部が一体構造で
ある配管部材の一実施例の概略的構成を図3(a)、
(b)に示す。図3(a)は、排水管接続部2と給水管
接続部3と給湯管接続部4が同一面上に配置され、且つ
一体構造である配管接続ユニット21を示し、その断面
図を図3(b)に示している。配管接続ユニット21に
設けた排水管接続部2と給水管接続部3及び給湯管接続
部4は、その接続部の高さが排水管接続部2の方が低く
なるようにしてあり、給水及び給湯に汚水が混入するこ
とを防止することができる。また、配管接続ユニット2
1の床、壁、天井への設置については、配管接続ユニッ
ト21と設置箇所との接触部分をネジ構造とすることで
もよいし、配管接続ユニット21を床、壁、天井に挿入
すると、そのまま引き戻しても外れなくなるように固定
され、また、簡単に外せる構造であるワンタッチのはめ
込み式であることが好ましいが特に限定されるものでは
ない。そうすることによりメンテナンスを行い易くする
ことができる。また、配管接続ユニット21は、凹型構
造であってもよい。そうすることにより接続部より漏れ
た水を発見し易く、他に漏らさずに受け止めることがで
きる。更に配管接続ユニット21は、排水管接続等によ
る汚水の垂れ等の付着が考えられることから拭き取り易
く、また、洗浄し易く、そして抗菌処理あるいは殺菌処
理を施されていることが好ましい。そうすることにより
配管接続ユニット21内等を衛生的に保ち、給水、給湯
への衛生的な問題の発生を防止するこが可能となる。抗
菌・殺菌処理としては、銀等の金属担持や光触媒等が好
適に利用できる。また、前記、図1、図2及び図3
(a)、(b)に示した機能・効果等は可能な点につい
ては、それぞれに適用できることは言うまでも無い。
【0023】
【実施例4】本発明に係わる各配管接続部が一体構造で
ある配管部材の一実施例の概略的構成を図4(a)、
(b)に示す。図4(a)、(b)は、排水管接続部2
と給水管接続部3及び給湯管接続部4が非同一面上に配
置され、且つ一体構造である配管接続ユニット21を示
している。図4(a)では、給水管接続部3及び給湯管
接続部4を壁側に配置し、排水管接続部2を床側に配置
することにより給水、給湯への汚水の混入を防止し、衛
生性を保つことができる。また、この配管接続ユニット
21における各配管接続部の配置は、台所、洗面所等に
好適に対応できるように配置されることが好ましい。ま
た、各水廻り器具の給水、給湯、排水口の位置を配管接
続ユニット21の各配管接続部の位置と一致させること
によりそれぞれの接続口との接続を可能とする配管を設
ける必要がなく、各水廻り器具を設置するだけで使用可
能とすることができる。図4(b)に示す配管接続ユニ
ット21では、給水管接続部3及び給湯管接続部4の設
置面に対して排水管接続部2の設置面は低い位置とし
た。そうすることにより給水、給湯への汚水の混入を防
止し、衛生性を保つことができる。より好ましくは、給
水管接続部3及び給湯管接続部4の設置面及び排水管接
続部2の設置面にそれぞれ傾斜を設け、お互い接続部よ
り漏れた水が混入しないように異なる方向に傾斜を設け
るようにすると良い。また、前記、図1〜図3及び図4
(a)、(b)に示した機能・効果等は可能な点につい
ては、それぞれに適用できることは言うまでも無い。
【0024】
【実施例5】本発明に係わる配管接続ユニットの一実施
例の概略的構成を図5(a)〜(c)に示す。図5
(a)は、床面に設置された配管接続ユニット21の通
常の使用状態を示す。基本的に本発明の配管部材は、将
来的に、水廻り器具の移設・増設が予想される位置に配
置されるものである。しかしながら、実際に設置しよう
とした場合に多少のずれが発生する場合もある。その場
合に簡単に対応できるようにするための方法として図5
(b)に示すように配管接続ユニット21の各配管接続
部分を引き出して使用することができる。この場合に
は、配管接続部が引き出し可能なように床・壁・天井に
延長される配管が格納されており、引き出し時には、各
配管接続部を回転させると配管接続ユニット21から開
放され、各配管接続部及びそれらに連結される配管を引
き出すことが可能となり、また、使用後は、一般的な電
化製品の電源コードに用いられるような巻き取り機構を
介して各配管接続部及びそれらに連結される配管を床・
壁・天井内に格納することができる。このように各配管
接続部の引き出し、格納が行える方法であれば何でもよ
い。また、配管としては、柔軟性のある可撓性配管であ
ることが好ましく、可撓性配管としては、ポリブテン、
架橋ポリエチレン、ポリエチレン、軟質塩化ビニル、繊
維強化ポリエチレン等の樹脂管や銅管等の金属管が適宜
用いられてもよい。より好ましくは、長期の格納状態か
ら引き伸ばした場合に格納時の形状を維持しないような
材質であることが良い。また、図5(c)に示すように
配管接続ユニット21そのものが引き出し、格納可能で
あってもよい。これは、配管接続ユニット21及び各配
管接続部に連結される配管が引き出し及び巻き戻し等に
より格納できるものであることが好ましい。そうするこ
とにより各配管接続部に連結される配管がバラバラにな
るような煩雑になることを防ぐことができるともに各配
管を更に覆うことで人や物の移動による衝突による各配
管の損傷等を防ぐことができる。また、前記、図1〜図
4及び図5(a)〜(c)に示した機能・効果等は可能
な点については、それぞれに適用できることは言うまで
も無い。
【0025】
【実施例6】本発明に係わる配管部材の一実施例の概略
的構成を図6に示す。配管接続ユニット21には、前述
の給水・給湯・配管接続部に加えて電源コンセント2
2、通信コンセント23、ガス管接続部24が設けられ
ている。そうすることにより各水廻り器具にて使用され
る電気器具や水廻り空間にて使用される電気器具等の使
用に際し、遠く離れた電源コンセントへの接続による困
難さ、また、接続後の配線の煩わしさ等の弊害を押える
ことができる。また、今後の介護医療等の発展・進出に
伴い、その対応として通信機器との接続を可能とし、更
に、水廻り器具に必要なガスの供給を可能とする。な
お、その各接続部の配置に関してはガス接続部24と電
源コンセント22とはできる限り離した状態に配置され
ることが好ましい。そうすることによりガス漏れによる
発火を防止することが可能となる。また、給水・給湯・
排水管接続部を電源コンセントと異なる面に配設するこ
とにより漏電を防止することが可能となる。また、前
記、図1〜図5及び図6に示した機能・効果等は可能な
点については、それぞれに適用できることは言うまでも
無い。
【0026】
【実施例7】本発明に係わる配管接続部カバーの一実施
例の概略的構成を図7(a)〜(c)に示す。図7
(a)に配管接続部全体を保護する配管接続部カバー3
1示してあり、配管接続部カバー31には、各配管接続
部への各水廻り器具からの配管の接続に対応した配管接
続部への容易開口部32が設けてあり、図32(b)の
ように利用することができる。例えば、32aのように
配管接続部分のカバーの一部を切り離して配管との接続
を可能とすることができる。なお、切り離しの作業は、
使用者がカッター等の刃物や手による作業でも簡単に実
施できることが好ましい。また、32bのように完全に
配管接続部分に当たるカバーの一部が切り離されるもの
ではなく、一部がカバーと繋がっており配管接続時には
カバーの一部が開口され、配管接続部の使用が終了した
場合には、開口されていたカバーの一部は元の状態に閉
じられるような構造であることが好ましい。そうするこ
とにより配管接続部へのごみ、埃の堆積や匂い等による
弊害を極力防止することができる。また、図7(c)の
ように使用頻度が高い電源コンセント等については、予
め覆わないような配管接続部カバーであっても良い。ま
た、前記、図1〜図6及び図7(a)〜(c)に示した
機能・効果等は可能な点については、それぞれに適用で
きることは言うまでも無い。
【0027】
【実施例8】本発明に係わる連結管の一実施例の概略的
構成を図8(a)〜(c)に示す。図8(a)は、配管
接続ユニットへの排水管接続部42及び給水管接続部4
3を設けた配管接続ユニットへの連結管接続部45と、
器具アダプタへの連結管接続部47と、前記配管接続ユ
ニットへの連結管接続部45と器具アダプタへの連結管
接続部47とを連通する連結管用剛性配管46aにより
構成させる連結管41を示している。そうすることによ
り排水と給水の延長送水を可能とする。配管接続ユニッ
トへの連結管接続部45は、配管接続ユニット21と直
接連結可能な形状であることが好ましく、そうすること
によりワンタッチによる接続を可能とする。その際に
は、水漏れ等が発生しないような防水パッキン等を用い
た構造であることは言うまでもない。また、器具アダプ
タへの連結管接続部47についても同様である。連結管
41の配管部分に連結管用剛性配管46aを用いること
により排水における勾配を設定し易くなるとともに連結
管41により水廻り器具との接続可能な範囲を大きく広
げることが可能となる。図8(b)では、配管接続ユニ
ットへの排水管接続部42及び給湯管接続部44を設け
た配管接続ユニットへの連結管接続部45と、器具アダ
プタへの連結管接続部47と、前記配管接続ユニットへ
の連結管接続部45と器具アダプタへの連結管接続部4
7とを連通する連結管用可撓性配管46bにより構成さ
せる連結管41を示している。そうすることにより排水
と給湯の延長送水を可能とする。連結管用可撓性配管4
6bを備えることにより配管接続ユニット21と器具ア
ダプタとの配置に自由度を持つことが可能となる。ま
た、連結管に用いる配管は、前記連結管用剛性配管46
aを用いても良い。図8(c)では、配管接続ユニット
への排水管接続部42、給水管接続部43及び給湯管接
続部44を設けた配管接続ユニットへの連結管接続部4
5と、器具アダプタへの連結管接続部47と、前記配管
接続ユニットへの連結管接続部45と器具アダプタへの
連結管接続部47とを連通する連結管用剛性配管46a
により構成させる連結管41を示している。そうするこ
とにより排水、給水及び給湯の延長送水を可能とする。
また、連結管に用いる配管は、前記連結管用可撓性配管
46bを用いても良い。また、前記、図1〜図7及び図
8(a)〜(c)に示した機能・効果等は可能な点につ
いては、それぞれに適用できることは言うまでも無い。
また配管接続ユニット21内には、連通管内の排水を吸
引する図示しない吸引手段を備える。各器具を取り外す
際には、排水をボールバルブ等の止水機能により止水
し、連通管および器具を取り外すのであるが、連通管内
に排水が残留しているとこの排水が滴れる可能性があ
る。これを防ぐために前もって吸引手段により排水を吸
引し、連通管内に排水が残っていない状態にした上で、
これらを取り外す。またこの吸引手段により器具の排出
能力を補助することができる。吸引手段についてはいか
なるものでもよいが、圧送機能同様各種ポンプ、特に小
型の軸流ポンプ等を用いることで実現することができ
る。より望ましくは一つのポンプをもって圧送および連
通管内の排水吸引の両機能をなすことであり、このとき
には機能部を小型化することができる。これは適当な軸
流ポンプ等を用いることで実現することができる。この
吸引手段を器具の取り外し直前に機能させるためには、
接続部付近に作動ボタンを取り付けておき、使用者が取
り外し直前にこの作動ボタンを数秒押しこの間吸引手段
を作動させ連通管内を空にする、といった方法でもよ
い。あるいは接続部と作動ボタンを一体とし器具の取り
外し作業と同期して吸引手段を必要な時間だけ作動させ
てもよい。また器具の排出機能を補助するためには、排
水が流入する水圧を検知するための水圧センサーを備
え、これにより検知した排水の流入に同期して吸引手段
を必要な時間だけ作動させるとよい。ただしこのとき器
具の封水まで引き込むことのないよう、作動時間を適切
に取る、吸引した水量を検知する流量計等の手段により
必要以上の水量まで吸引しないよう制御する、等の対策
を取る必要がある。
【0028】
【実施例9】本発明に係わる器具アダプタの一実施例の
概略的構成を図9(a)〜(c)に示す。図9(a)
は、器具アダプタ51の構成を示す。各水廻り器具が備
える給水、給湯及び排水口に器具接続配管56を接続す
ることにより器具アダプタ51と連結される。器具アダ
プタ51は、給水管接続部53、排水管接続部54及び
給湯管接続部55を備えた配管接続ユニット及び連結管
への接続部52により連結管と直接連結可能な形状であ
ることが好ましく、そうすることによりワンタッチによ
る接続を可能とする。また、図9(b)に示したように
キッチン57に接続された器具アダプタ51は、図9
(c)に示すように直接配管接続ユニット21に接続す
ることが可能となる。この場合、配管接続ユニット及び
連結管への接続部52は、配管接続ユニット21と直接
連結可能な形状であることが好ましく、そうすることに
よりワンタッチによる接続を可能とする。その際には、
水漏れ等が発生しないような防水パッキン等のような構
造であることは言うまでもない。よって水廻り器具の移
動、増設を短口工期で簡単に行うことができる。好まし
くは、使用者が直接作業できるような接続形態であるこ
とが好ましい。また、前記、図1〜図8及び図9(a)
〜(c)に示した機能・効果等は可能な点については、
それぞれに適用できることは言うまでも無い。
【0029】
【実施例10】本発明に係わる器具と器具アダプタの一
体構造の一実施例の概略的構成を図10に示す。壁に配
管接続ユニット21が埋設され、該配管接続ユニット2
1には、給水管62と排水管63が接続された各配管接
続部が設けられ、これに給水及び排水の接続口を設けた
器具アダプタ51を備えた壁掛け式便器61を組み込む
ことで簡単に接続することが可能となる。そうすること
により器具を特殊な工具を使用せずに使用者が直接簡単
な作業にて設置することが可能になるとともに器具に直
に器具アダプタを設けることにより、配管接続ユニット
と器具との接続に配管を利用する必要がなくなる。ま
た、設置箇所と器具との接触部の形状を器具使用時にお
いて不都合等の問題を発生しないようなものとすること
が好ましい。また、器具アダプタ51と配管接続ユニッ
ト21との接続においては、配管が完全に繋がれた状態
にて給水、排水の通水が開始され、配管の接続が不十分
な場合には、通水を完全に断つような機構を設けておく
ことが好ましい。また、通水の制御については、別途切
替え装置を設け、それによるON/OFFの制御を行っ
てもよい。また、前記、図1〜図9及び図10に示した
機能・効果等は可能な点については、それぞれに適用で
きることは言うまでも無い。
【0030】
【実施例11】本発明に係わる複数の水廻り器具の同時
集約接続可能な配管部材の一実施例の概略的構成を図1
1(a)及び(b)に示す。図11(a)は、各水廻り
器具毎に給水、給湯及び排水管接続部を1セットとして
備え、これらを複数個備えた配管接続ユニット21を示
している。そうすることにより近接した空間にて複数の
水廻り器具の使用を可能とし、また、その際の器具の設
置を容易に行うことができる。配管接続ユニット21を
分割構造とした場合には、メンテナンスが行い易くな
る。図11(b)では、複数の水廻り器具の同時集約接
続を可能とするために給水管接続部、給湯管接続部、排
水管接続部とそれぞれ分けてその中で複数個の各接続部
を並設するようにした配管接続ユニットである。図11
(a)、(b)ともに各配管接続部への分配、統合は給
水、給湯ヘッダー、排水ヘッダー方式等を利用すること
により実施できる。また、前記、図1〜図10及び図1
1(a)、(b)に示した機能・効果等は可能な点につ
いては、それぞれに適用できることは言うまでも無い。
【0031】
【実施例12】本発明に係わる配管部材の拡張使用方法
の一実施例の概略的構成を図12(a)、(b)に示
す。図12(a)については、床面1に設けられた配管
接続ユニット21に接続可能な配管接続部を設け、その
接続部より各配管を通して給水・給湯ヘッダー及び排水
ヘッダーにより分割・統合されて更に各配管を通して連
結された複数箇所に設けられた配管接続ユニット21を
備えた配管接続ユニット分岐装置71を直接、前記床面
1に設けられた配管接続ユニット21に接続することに
より1つの配管接続ユニットを複数の配管接続ユニット
に拡張することが可能となる。なお、配管の接続は、元
となる床面1に設けた配管接続ユニット21に配管接続
ユニット分岐装置71の配管接続部が接合されるように
配置するだけで可能とすることが好ましい。そうするこ
とにより施工時間を大幅に短縮できる共に特殊な工具を
必要としないことから使用者が作業することが可能とな
る。また、複数の配管接続ユニットを効率良く配備でき
ることからオフィスビルのような複数の便器や手洗い器
が設置されるような場合に有効に利用することができ
る。図12(b)では、復数の配管接続ユニットを配備
するにあたり給水・給湯の配管を直列に接続する形態を
とることで一般的な分岐配管方法である給水・給湯ヘッ
ダー方式を取らずに行うことができる。まず、給水管・
給湯管から給水・給湯接続配管73を介して配管接続ユ
ニット(A)21Aに接続され、この場合には給水・給
湯の配管を配管接続ユニット(A)21Aの入力側に差
し込むだけで接続される構造であることが好ましく、ワ
ンタッチで接続されるような構造であれば何でもよく、
確実に接続される形態であれば特に限定されるものでは
ない。ここで、配管接続ユニット(A)21Aには、給
水と給湯が一体になった接続口が設けてあり、ここに図
示しない接続される器具アダプタ又は配管等を繋げ、所
定の方向に所定量回転させることで器具側への給水・給
湯が通水されるようになる。この場合、給水・給湯の接
続口が一体であっても分離されていても構わないし、接
続は、ワンタッチ形式のものでも配管が確実に接続され
たことにより通水が開始されるものであれば何でもよ
い。また、配管接続ユニット(A)21Aには、排水接
続口を設けてもよい。接続の形態に関しては、給水・給
湯と同様で構わない。次に配管接続ユニット(A)21
Aから配管接続ユニット(B)21Bへは、給水・給湯
接続配管73を介して接続され、また、器具側との接続
に関しては、前述のとおりである。配管接続ユニット
(C)21Cについても同様である。以上より配管接続
ユニットの拡張は簡単に行うことができる。更に器具の
接続は、配管接続ユニット(A)〜(C)21A〜Cに
同時に接続しても配管接続ユニット(A)21Aだけで
も配管接続ユニット(A)21A及び(C)21Cだけ
であっても問題なく器具への給水・給湯が供給されるこ
とは言うまでもない。そして、給水又は給湯だけの使用
も可能である配管接続ユニットであることは言うまでも
ない。また、前記、図1〜図11及び図12(a)、
(b)に示した機能・効果等は可能な点については、そ
れぞれに適用できることは言うまでも無い。
【0032】
【発明の効果】本発明の配管部材における配管接続部
は、給水と、給湯と、汚水を含めた雑排水の排水とを接
続可能とすることから便器・汚物流し等を含めた水廻り
器具の配管の接続及び器具の設置を可能とし、その接続
は給水、給湯、排水等を一括して簡単に接続可能である
ことから水廻り器具の移動、増設をより省コスト、省施
工にて実現できる。電化製品を電源コンセントに接続
し、必要に応じ家庭内の自由な場所で使用することがで
きるように、水廻り器具を自由に設置することができ
る。このような点から本発明は水廻り器具の進化に大き
な影響を与えるものであると言うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる配管部材の床内・壁内・天井
裏設置の一実施例の概略的構成を示す。
【図2】 本発明に係わる配管部材の床上・壁外・天井
表設置の一実施例の概略的構成を示す。
【図3】 本発明に係わる各配管接続部が一体構造であ
る配管部材の一実施例の概略的構成を示す。
【図4】 本発明に係わる各配管接続部が一体構造であ
る配管部材の一実施例の概略的構成を示す。
【図5】 本発明に係わる配管接続ユニットの一実施例
の概略的構成を示す。
【図6】 本発明に係わる配管部材の一実施例の概略的
構成を示す。
【図7】 本発明に係わる配管接続部カバーの一実施例
の概略的構成を示す。
【図8】 本発明に係わる連結管の一実施例の概略的構
成を示す。
【図9】 本発明に係わる器具アダプタの一実施例の概
略的構成を示す。
【図10】 本発明に係わる器具と器具アダプタの一体
構造の一実施例の概略的構成を示す。
【図11】 本発明に係わる複数の水廻り器具の同時接
続可能な配管部材の一実施例の概略的構成を示す。
【図12】 本発明に係わる配管部材の拡張使用方法の
一実施例の概略的構成を示す。
【符号の説明】
1…床、2…排水管接続部、3…給水管接続部、4…給
湯管接続部、5…ケーシング、6…壁、7…各種配管接
続口、8…ストップバルブ、9…ボールバルブT型、1
0…天井、11…強制排水装置、12…排水管、13…
給水管、14…給湯管、15…点検用蓋、21…配管接
続ユニット、22…電源コンセント、23…通信コンセ
ント、24…ガス管接続部、31…配管接続部カバー、
32…配管接続部への容易開口部、32a…配管接続用
に切り離されたカバーの一部、32b…配管接続用に開
閉可能なカバーの一部、41…連結管、42…配管接続
ユニットへの排水管接続部、43…配管接続ユニットへ
の給水管接続部、44…配管接続ユニットへの給湯管接
続部、45…配管接続ユニットへの連結管接続部、46
a…連結管用剛性配管、46b…連結管用可撓性配管、
47…器具アダプタへの連結管接続部、51…器具アダ
プタ、52…配管接続ユニット及び連結管への接続部、
53…給水管接続部、54…排水管接続部、55…給湯
管接続部、56…器具接続配管、57…キッチン、61
…壁掛け式便器、62…給水管、63…排水管、71…
配管接続ユニット分岐装置、72…給水・給湯ヘッダ
ー、73…給水・給湯接続配管、21A…配管接続ユニ
ット(A)、21B…配管接続ユニット(B)、21C
…配管接続ユニット(C)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高崎 園子 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D060 AC03 AC05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水と、給湯と、排水の少なくとも一
    つ以上の配管接続部を備えた配管部材において、前記配
    管接続部には洗面・手洗い・浴槽・飲料・厨房・便器・
    汚物流し等の水廻り器具が接続される共に前記配管接続
    部が床内または壁内または天井裏に設置されたことを特
    徴とする配管部材。
  2. 【請求項2】 給水と、給湯と、排水の少なくとも一
    つ以上の配管接続部を備えた配管部材において、前記配
    管接続部には洗面・手洗い・浴槽・飲料・厨房・便器・
    汚物流し等の水廻り器具が接続される共に前記配管接続
    部が床上または壁外または天井表に設置されたことを特
    徴とする配管部材。
  3. 【請求項3】 前記配管接続部には、給水、給湯、排
    水の接続口の少なくとも一つ以上が同一面上に配置さ
    れ、且つ一体構造であることを特徴とする請求項1及び
    2に記載の配管部材。
  4. 【請求項4】 前記配管接続部には、給水、給湯、排
    水の接続口の少なくとも一つ以上が非同一面上に配置さ
    れ、且つ一体構造であることを特徴とする請求項1及び
    2に記載の配管部材。
  5. 【請求項5】 前記配管部材に接続口を備えた給水、
    給湯、排水のいずれかあるいはすべてに関し、供給可能
    流量あるいは許容流量を使用者に認識させる手段を設け
    たことを特徴とする請求項1〜4に記載の配管部材。
  6. 【請求項6】 前記配管接続部は、簡易着脱機能と、
    止水機能と、漏水検知機能と、圧送機能と、汚物粉砕機
    能と、衛生保持機能と、流量調整機能と、圧力調整機能
    と、温度調整機能、防臭・脱臭機能と、換気・空調機能
    の少なくとも一つ以上を有することを特徴とする請求項
    1〜5に記載の配管部材。
  7. 【請求項7】 前記配管接続部は、設置箇所より引き
    出し及び戻すことができることを特徴とする請求項1〜
    6に記載の配管部材。
  8. 【請求項8】 前記配管接続部には、更にガスと、電
    源コンセントと、通信コンセントとを少なくとも一つ以
    上備えたことを特徴とする請求項1〜7に記載の配管部
    材。
  9. 【請求項9】 前記配管接続部の少なくとも一部を覆
    うカバーが設けられたことを特徴とする請求項1〜8に
    記載の配管部材。
  10. 【請求項10】 前記配管部材には、必要に応じて連
    結管と、器具に必要な給水、給湯、排水の接続口を備え
    ると共に他の一端は器具に備わる給水、給湯、排水口の
    いずれかにホースを介して接続されてなる器具アダプタ
    を備え、前記連結管は、一端が前記配管接続部に接続さ
    れ、他の一端が前記器具アダプタに接続されることによ
    り前記配管接続部と前記器具アダプタとを連通せしめる
    ことを特徴とする請求項1〜9に記載の配管部材。
  11. 【請求項11】 前記器具アダプタは、簡易着脱機能
    を有することを特徴とする請求項10に記載の配管部
    材。
  12. 【請求項12】 前記器具アダプタは、直接、前記配
    管接続部に接続できることを特徴とする請求項10及び
    11に記載の配管部材。
  13. 【請求項13】 前記器具アダプタは、器具と一体構
    造であることを特徴とする請求項10乃至12に記載の
    配管部材。
  14. 【請求項14】 前記配管部材には、連通管内の排水
    を吸引する吸引手段を備えることを特徴とする請求項1
    0乃至13に記載の配管部材。
  15. 【請求項15】 前記配管接続部には、複数の水廻り
    器具が一括して接続できることを特徴とする請求項1乃
    至14に記載の配管部材。
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JP7476234B2 (ja) 2019-05-07 2024-04-30 グローエ アクチエンゲゼルシャフト 洗面器組付けアセンブリならびに洗面器組付けアセンブリを組み立てる方法
JP7481149B2 (ja) 2020-04-02 2024-05-10 積水ハウス株式会社 外壁貫通配管構造及び外壁貫通配管構造の点検方法

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