JP2002130774A - 空気調和システム - Google Patents

空気調和システム

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JP2002130774A
JP2002130774A JP2000321014A JP2000321014A JP2002130774A JP 2002130774 A JP2002130774 A JP 2002130774A JP 2000321014 A JP2000321014 A JP 2000321014A JP 2000321014 A JP2000321014 A JP 2000321014A JP 2002130774 A JP2002130774 A JP 2002130774A
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temperature
air
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indoor unit
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Kazuo Maeda
一生 前田
Toshihiro Ishikawa
敏洋 石川
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの室内を空調する複数の室内機と、各室
内機を運転制御するリモートコントローラとを備えた空
気調和システムにおいて、ユーザが面倒な設定操作を行
わなくても、空調運転時における室内の不均一な温度分
布状態を速やかに解消できるようにする。 【解決手段】 室内機1,2に設けられている温度セン
サ5,6によりそれぞれ検出された室内温度から得られ
る室内の温度分布情報と、ユーザが設定した設定室内温
度と、予め記憶されている室内機1,2の配置関係情報
とに基づいて、リモートコントローラ3が各室内機1,
2を個別に自動制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一つの室内を空調
する複数の室内機と、各室内機を運転制御するリモート
コントローラとを備えた空気調和システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、比較的大容量の室内空間を有する
広い部屋の空調(空気調和)を行う場合、一つの室内を
複数台の室内機によって空調するようにした空気調和シ
ステムが用いられている。図10は、その種の従来の空
気調和システムを示しており、図中、符号1及び2は室
内機を、3は室内機1及び2に伝送線4を介して接続さ
れたリモートコントローラを、5は室内機1に設けられ
た温度センサを、6は室内機2に設けられた温度センサ
を、それぞれ示している。また、符号7は窓を、8はO
A機器などの熱源を、それぞれ示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、同じ室内で
あっても、窓7から日光が射し込む窓際やOA機器など
の熱源8が集中している領域、部屋の出入り口付近の領
域、日陰の領域、というような各領域ごとに温度条件が
異なり、室内の温度分布が不均一となる要素は多い。
【0004】それに対し、前記従来の空気調和システム
では、各室内機1,2は設置された場所において、それ
ぞれがリモートコントローラ3から設定された設定室内
温度(空調目標温度)を達成するための温度制御を行っ
ており、空調負荷が大きい領域に位置する室内機(図1
0では窓際に設置された室内機1)は、その室内機1台
のみの空調能力によって受け持ち領域の温度を設定室内
温度に到達させようとするため、部屋全体が均一な温度
分布となるまでに、時間がかかった。
【0005】図10に基づいて具体例を説明すると、リ
モートコントローラ3の設定室内温度を20℃として冷
房運転を開始した後、室内機2の温度センサ6が検出す
る室内温度が前記設定室内温度である20℃に到達した
時点では、室内機1の温度センサ5が検出する室内温度
は23℃までにしか低下しておらず、室内の温度分布が
不均一となっている。これは、空調能力は室内機1,2
ともに同等であるのに対し、受け持ち領域の空調負荷は
室内機1の方が大きいからである。そして、この時点で
は室内機2の空調能力に余裕が生じているにも関わら
ず、その余裕分の空調能力が室内機1の受け持ち領域の
冷却に積極的に利用されることはなく、そのため、室内
機1の受け持ち領域の温度も20℃まで低下し、室内全
域の温度分布が均一となるまでには、かなりの長時間を
要するという欠点があった。
【0006】なお、前記のように不均一な温度分布状態
をできるだけ速やかに解消するため、各室内機ごとに個
別のリモートコントローラを設置し、各室内機が設置さ
れている環境に応じ、ユーザが、例えば空調負荷が大き
い場所に設置されている室内機には予めリモートコント
ローラに低目の室内温度設定をしたり、風向羽根(ベー
ン、ルーバ)による気流制御の設定をしたりする場合も
あった。しかしながら、この場合は、各室内機ごとにリ
モートコントローラを取り付けるために、設備コストが
嵩むという欠点が生じた。また、ユーザが各室内機ごと
に、設置されている環境に応じた室内温度設定や、ベー
ン、ルーバによる気流制御の設定を行わなければならな
いため、操作が面倒になるという欠点も生じた。
【0007】本発明は以上のような問題点を解消するた
めになされたものであって、ユーザが面倒な設定操作を
行わなくても、空調運転時における室内の不均一な温度
分布状態を速やかに解消することが可能な空気調和シス
テムを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る空気調和システムは、それぞれの空気
吹出口を空調すべき一つの室内に開口させて設けられた
複数の室内機と、各室内機にそれぞれ設けられた室内温
度検出手段と、各室内機に接続して設けられたリモート
コントローラとを備え、リモートコントローラが、各室
内温度検出手段の検出温度から得られる室内の温度分布
情報と、当該リモートコントローラに予め記憶された各
室内機の配置関係情報とに基づいて、各室内機を運転制
御することを特徴とするものである。
【0009】また、前記の空気調和システムであって、
複数の室内機がそれぞれの空気吹出口に風向羽根を備え
ているものにおいて、リモートコントローラは、室内温
度検出手段の検出温度が空調目標とする設定室内温度に
到達している室内機の風向羽根を、室内温度検出手段の
検出温度が空調目標とする設定室内温度に到達していな
い室内機が設置されている方向に向ける制御を行うこと
を特徴とするものである。
【0010】また、前記の空気調和システムであって、
リモートコントローラは、全ての室内機に係る室内温度
検出手段の検出温度が設定室内温度に到達したときに、
各室内機の風向羽根を予め設定された所定の向きにする
制御を行うものである。
【0011】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態1.図1は、本
発明の実施の形態1に係る空気調和システムの概略構成
図である。この空気調和システムでは、比較的大容量の
室内空間を空調するために、複数(ここでは2台)の室
内機1,2が設けられている。室内機1には“IC0
1”の名称が、室内機2には“IC02”の名称が、そ
れぞれ付与されている。これらの室内機1,2は、それ
ぞれの空気吹出口を空調すべき一つの室内(被空調空
間)に開口させた状態で、部屋の天井面に据え付けられ
ている。
【0012】また、図示を省略するが、各室内機1,2
の空気吹出口には、空調空気の吹き出し方向を制御する
ための風向羽根がそれぞれ設けられている。この実施の
形態1における風向羽根は、空調空気の吹き出し方向を
上下方向に変化させるベーンと、左右方向に変化させる
ルーバとで構成されている。
【0013】符号3は、部屋の壁面に取り付けられたリ
モートコントローラを示している。リモートコントロー
ラ3は、伝送線4を介して、室内機1及び室内機2と通
信を行うようになっている。符号5は室内機1に、6は
室内機2に、それぞれ設けられた温度センサ(室内温度
検出手段)を示しており、これらの温度センサ5,6の
検出温度は、伝送線4を介してリモートコントローラ3
に伝えられる。また、各室内機1,2の風向羽根(ベー
ン、ルーバ)の向きは、運転開始時にユーザがリモート
コントローラ3を操作して設定した所定の向きとなった
状態で、空調運転が開始されるようになっている。
【0014】なお、図示及び詳細な説明は省略するが、
室内機1,2は、それぞれが室内側熱交換器を備えてお
り、空気吸込口から吸い込んだ室内空気を前記室内側熱
交換器で空調(冷却又は加熱)し、この空調済みの空気
をそれぞれの空気吹出口から室内へ戻すように構成され
ている。また、室内機1,2は、熱源側熱交換器や冷媒
圧縮機等を搭載した室外機(熱源機)と冷媒配管で接続
され、これらによって冷媒回路(冷凍サイクル)が構成
されている。ここで、冷媒回路の構成については特に限
定されず、例えば室内機1と室内機2とにそれぞれ別個
の室外機を接続することにより、互いに独立した2つの
冷媒回路が構成されていても構わないし、1台の室外機
に室内機1と室内機2とを並列に配管接続して、一部を
室内機1と室内機2とで共用する冷媒回路が構成されて
いても構わない。
【0015】図2は、リモートコントローラ3の内部構
成を示すブロック図である。壁面に設置されたリモート
コントローラ3は、各室内機1,2とリモートコントロ
ーラ3との間で授受される通信データ及び各室内機1,
2間の配置関係を記憶する不揮発メモリ31(記憶手
段)と、伝送線4を介した通信データの送受信処理を行
う送受信回路32と、各種の処理、演算、及び制御を行
うマイクロコンピュータ33(制御手段)とを備えてい
る。また、前記に加え、室内機に対する運転・停止の指
示入力、ユーザが所望する室内温度(設定室内温度、す
なわち空調目標温度)の設定入力、風向羽根(ベーン、
ルーバ)方向の設定入力、及び運転モード切換入力など
を行う入力装置34と、この空気調和システムの運転状
態や各種設定情報などを表示する液晶パネル等の表示装
置35とをも備えている。
【0016】この空気調和システムにおいては、互いに
接続された各室内機及びリモートコントローラには、各
機器を識別するために、H/Wスイッチ(不図示)によ
りそれぞれ異なったアドレスが設定されるとともに、管
理する室内機のアドレス情報がリモートコントローラに
設定入力されている。そして、この設定入力により、リ
モートコントローラと入力されたアドレスの室内機とが
グルーピングされ、互いに通信を行うことにより、室内
機の制御が行われる。具体的に言うと、室内機1には
“01”のアドレスが、室内機2には“02”のアドレ
スが、リモートコントローラ3には“03”のアドレス
が、それぞれ設定されている。また、図3に示すよう
に、リモートコントローラ3と各室内機1,2との間の
通信コマンドは、送信元のアドレスと空気調和制御情報
とで構成されており、各機器は、通信コマンドを受信し
た時、送信元アドレスによって、送信元の機器を判定す
る。
【0017】各室内機1,2は、温度センサ5,6によ
り検出した室内温度を、前記通信コマンドにより、定期
的にリモートコントローラ3に送信するようになってい
る。
【0018】また、リモートコントローラ3には、前記
グルーピング情報の他に、室内機相互間の配置関係を示
す情報が予め入力・設定されている。すなわち、図4の
ように空調空気の吹き出し方向を4方向に制御できる機
能を有する室内機の場合、室内機1,2には、各吹き出
し位置ごとに〜の風向番号が付けられており、室内
機1,2は、それらの風向番号に対応する吹き出し位置
を認識している。具体的には、風向番号が北側を、風
向番号が西側を、風向番号が南側を、風向番号が
東側をそれぞれ意味しており、図4に示すように、室内
機1の東側に室内機2が配設されている。
【0019】そのため、室内機1と室内機2との互いに
向かい合う風向番号は、室内機1の風向番号及び室内
機2の風向番号ということになる。そこで室内機1と
室内機2との配置関係は“−”と表すことができ、
この配置関係情報が、各室内機1,2アドレス情報とと
もに、リモートコントローラ3に入力される。また、他
の複数の室内機があれば、前記と同様にそれぞれの配置
関係情報及びアドレス情報が全てリモートコントローラ
3に入力される。リモートコントローラ3は、このよう
にして入力された情報を、揮発メモリ31に不揮発記憶
しており、この記憶された情報により、リモートコント
ローラ3は各室内機間の配置関係を把握することができ
る。より具体的に説明すると、図4の配置の場合、リモ
ートコントローラ3には、“01:−02:”と入
力される。これによりリモートコントローラ3は、室内
機1の東側に室内機2が、逆に言えば室内機2の西側に
室内機1が設置されていることを認識することが可能と
なる。
【0020】以上に説明したように、リモートコントロ
ーラ3は、設定入力された各種のデータを不揮発メモリ
31に記憶して、各室内機1,2間の配置関係を認識
し、各室内機1,2ごとに指令を出すことにより、配置
関係情報に基づいて室内機1,2を運転制御し、室内の
空調状態を制御することができるのである。
【0021】次いで、この実施の形態1に係る空気調和
システムにおける、リモートコントローラ3の制御手段
(マイクロコンピュータ33)による室内機1,2の運
転制御について、図5のフローチャート及び図6〜図8
の説明図を参照しつつ説明する。なお、空気調和システ
ムの構成は前記説明のとおりであり、各室内機1,2の
配置関係(01:−02:)は、空気調和システム
の設置時に、リモートコントローラ3に記憶されている
ものとする。
【0022】先ず、ステップ1において、ユーザがリモ
ートコントローラ3を操作し、冷房運転を行う。
【0023】また、ステップ2において、ユーザは空調
目標とする所望の設定室内温度(Tr)をリモートコン
トローラ3から入力する。
【0024】すると、ステップ3において、リモートコ
ントローラ3は前記入力された設定室内温度(Tr)を
各室内機1,2に送信する。
【0025】続くステップ4では、リモートコントロー
ラ3への設定室内温度(Tr)入力から所定の時間が経
過した後、各室内機1,2は温度センサ5,6により検
出した室内温度(温度センサ5の検出温度:TIc0
1,温度センサ6の検出温度:TIc02)を自身のア
ドレスとともに通信コマンドとしてリモートコントロー
ラ3に送信する。これらの通信コマンドを受信すること
により、リモートコントローラ3は、室内機1,2が設
置されているそれぞれの場所における室内温度(すなわ
ち室内の温度分布情報)を得る。
【0026】ステップ5においては、リモートコントロ
ーラ3は各室内機1,2から送信された検出室内温度を
記憶し、これらの検出室内温度(TIc01,TIc0
2)と設定室内温度(Tr)をマイクロコンピュータ3
3により比較する。そして、これにより室内の温度分布
状態を判定する。(説明のため、判定された温度分布は
図6の状態であるとする。)この時点では、各室内機
1,2の風向羽根(ベーン、ルーバ)は、運転開始時の
方向を維持している。(すなわち、風向羽根は、予め設
定された所定の向きとなっている。)
【0027】そして、温度分布情報に基づく前記ステッ
プ5における比較の結果に応じ、続くステップ6のいず
れか(ステップ6−1,6−2,6−3,6−4)に進
み、それぞれの条件に基づいた風向羽根の制御が行われ
る。
【0028】すなわち、各室内機1,2に係る検出室内
温度(TIc01、TIc02)が両方とも設定室内温
度(Tr)に到達していない場合には、風向羽根を前記
所定の向きとしたままで、各室内機1,2は室内温度の
検出及び送信を継続して行い、リモートコントローラ3
は受信した検出温度と設定室内温度との比較を行う(ス
テップ6−1)。
【0029】一方、例えば図6に示したように、不均一
な温度分布情報がリモートコントローラ3に送信された
場合は、以下のような制御が行われる。
【0030】先ず、室内機1の検出室内温度が設定室内
温度に到達しておらず(TIc01≠Tr)、室内機2
の検出室内温度は設定室内温度に到達してしている(T
Ic02=Tr)場合には、リモートコントローラ3は
室内機1の設置されている場所(図6に示すIC01が
制御する場所)を不均一な温度分布状態位置であると判
断し、検出室内温度(TIc01)とともに送信された
室内機のアドレス(01)と、予め設定入力されている
室内機の配置関係情報とに基づき、具体的な位置(この
場合は室内機2の西側)を割り出す(ステップ6−
3)。
【0031】そして、リモートコントローラ3は、図7
のように、設定室内温度(Tr)と等しい検出室内温度
(TIc02)を送信している室内機(温度センサの検
出温度が設定室内温度に到達している室内機:すなわち
室内機2)の風向羽根(ベーン、ルーバ)を、室内機1
が設置されている方向すなわち室内機2の西側(図7に
示すIC01が制御する場所)へ向ける制御を行う(ス
テップ7−2)。これにより、室内機2の空気吹出口か
らの空調空気は、主として室内機1が設置されている方
向に向かって吹き出すことになり、室内機1の受け持ち
領域は、当該室内機1の空調能力に加えて、室内機2の
空調能力によっても空調される。したがって、当該領域
の温度は、室内機1の空調能力のみで空調する場合に比
べて速やかに設定室内温度に到達する。
【0032】そうして、設定室内温度よりも高い検出室
内温度を送信していた室内機1が、図8に示すように、
設定室内温度と等しい検出室内温度を送信するようにな
ったとき(すなわち、Tr=TIc01=TIc02
となり、全ての室内機に係る温度センサの検出温度が設
定室内温度に到達したとき)、リモートコントローラ3
は室内の温度分布が均一になったと判定し、室内機2の
風向羽根に対するステップ7−2の制御(前記段落〔0
031〕の制御)を中止し、風向羽根を運転開始時の向
き(前記所定の向き)に戻す制御を行う(ステップ7−
3)。
【0033】なお、前記の制御を実施した後も、リモー
トコントローラ3は、各室内機1,2に設けられている
温度センサ5,6の検出室内温度と設定室内温度との比
較を継続して行い、室内の温度分布状態が不均一となっ
たときは、スッテプ5からステップ7を繰り返し実行し
て、風向羽根の向きを制御し、室内の温度分布状態を均
一に保つようにする。例えば、室内機1に係る温度セン
サ5の検出温度が設定温度と等しい(TIc01=T
r)のに対し、室内機2に係る温度センサ6の検出温度
は設定温度よりも高く(TIc02≠Tr)なった状況
(ステップ6−2)では、室内機1の風向羽根を室内機
2が設置されている方向に向け、室内機2の受け持ち領
域を、室内機1からの空調空気によっても空調(冷却)
する制御を行う(ステップ7−1)。
【0034】以上に説明したように、この実施の形態1
の空気調和システムでは、各室内機1,2に設けられて
いる温度センサ5,6によって得られる検出室内温度と
リモートコントローラ3に設定された設定室内温度とを
比較することにより、リモートコントローラ3は、空調
すべき室内の温度分布状態を判定し、空調負荷の大きい
領域にある室内機の空調能力を、目標とする設定室内温
度に達している領域にある他の室内機の空調能力で補助
させる制御を自動的に行う。したがって、ユーザが各室
内機ごとの制御設定を行わなくても、室内の不均一な温
度分布状態を可及的速やかに解消することができる。
【0035】発明の実施の形態2.図9は、本発明の実
施の形態2に係る空気調和システムにおける室内機の配
置及び制御状態を示す平面説明図である。この実施の形
態2における室内機1a及び室内機2aは、それぞれ
が、空気吹出口から吹き出す空気の風量を、4つの風向
(:北、:西、:南、:東)ごとに独立して増
減する制御ができるように構成されている。そして、リ
モートコントローラ(不図示)は、検出室内温度が設定
室内温度に到達していない室内機の設置されている場所
を、検出室内温度とともに送信される室内機のアドレス
と、当該リモートコントローラに予め設定入力されてい
る室内機の配置関係情報とに基づいて割り出し、検出室
内温度が設定室内温度に到達している室内機の風量を風
向ごとに制御することにより、不均一な温度分布状態を
速やかに解消するように構成されている。
【0036】以下、図9に基づいて具体例を説明する。
同図には、室内機2aの温度センサ(不図示)の検出に
係る室内温度は設定室内温度に到達しているのに対し、
室内機1aの温度センサ(不図示)の検出に係る室内温
度は設定室内温度に到達しておらず、室内の温度分布が
不均一となっている状態を示している。また、図中、風
向ごとに記入された矢印の大きさは、それぞれの風向に
係る風量の大きさを示している。
【0037】この図9のように、検出室内温度が設定室
内温度に到達している室内機2aについては、検出室内
温度が設定室内温度に到達していない室内機1aが設置
されている方向(室内機2aの(西)の方向)の風量
を最大にする制御を行うことにより、室内機1aの受け
持ち領域が、室内機2aからの空気によっても空調され
るようになる。このように構成しても、前記実施の形態
1のように風向羽根の向きを変える制御を行う場合とほ
ぼ同様の効果が得られる。
【0038】なお、以上の実施の形態1及び2では、東
西南北をもって方向の意味付けを行ったが、他の方向を
表すものを利用して配置関係を設定しても構わない。ま
た、以上では主に冷房運転を行っている状況を例示した
が、暖房運転においても、同様の制御を行うことによ
り、室内の不均一な温度分布状態を速やかに解消できる
のはもちろんのことである。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果が奏される。すな
わち、各室内機に設けられている室内温度検出手段が検
出した室内温度と、空調目標とする設定室内温度とを比
較することにより、室内の温度分布状態をリモートコン
トローラが判断し、各室内機を個別に運転制御できるの
で、空調運転時における室内の不均一な温度分布状態を
いち早く解消することができる。また、部屋の出入口の
ように、空気の出入りによって温度変化が激しくなりが
ちな場所の温度を、ほぼ一定に保つことができる。
【0040】また、リモートコントローラが各室内機の
配置関係情報を記憶し、室内温度検出手段の検出温度が
設定室内温度から離れている室内機の受け持ち領域は、
他の室内機から吹き出される空気によっても空調され、
このように各室内機間で相互補完的な空調運転を行うこ
とにより、省エネルギーで効率的に空気調和を行うこと
ができる。
【0041】また、全ての室内機に係る室内温度検出手
段の検出温度が設定室内温度に到達するまで、各室内機
間での相互補完的な運転が継続されるので、室内の全領
域を速やかに設定室内温度とする空調運転が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る空気調和システ
ムの概略構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1におけるリモートコン
トローラの内部構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態1における通信コマンド
の説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態1における室内機の配置
を示す平面説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態1における制御を示すフ
ローチャート図である。
【図6】 本発明の実施の形態1に係る空気調和システ
ムの制御初期の状態を示す側面説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態1に係る空気調和システ
ムの制御途中の状態を示す側面説明図である。
【図8】 本発明の実施の形態1に係る空気調和システ
ムの制御終了状態を示す側面説明図である。
【図9】 本発明の実施の形態2における室内機の配置
及び制御状態を示す平面説明図である。
【図10】従来の空気調和システムを示す側面説明図で
ある。
【符号の説明】
1,1a 室内機、2,2a 室内機、3 リモートコ
ントローラ、5 温度センサ(室内温度検出手段)、6
温度センサ(室内温度検出手段)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれの空気吹出口を空調すべき一つ
    の室内に開口させて設けられた複数の室内機と、前記各
    室内機にそれぞれ設けられた室内温度検出手段と、前記
    各室内機に接続して設けられたリモートコントローラと
    を備え、前記リモートコントローラが、前記各室内温度
    検出手段の検出温度から得られる室内の温度分布情報
    と、当該リモートコントローラに予め記憶された前記各
    室内機の配置関係情報とに基づいて、前記各室内機を運
    転制御することを特徴とする空気調和システム。
  2. 【請求項2】 請求項第1項に記載の空気調和システム
    であって、複数の室内機がそれぞれの空気吹出口に風向
    羽根を備えているものにおいて、リモートコントローラ
    は、室内温度検出手段の検出温度が空調目標とする設定
    室内温度に到達している室内機の風向羽根を、室内温度
    検出手段の検出温度が空調目標とする設定室内温度に到
    達していない室内機が設置されている方向に向ける制御
    を行うことを特徴とする空気調和システム。
  3. 【請求項3】 リモートコントローラは、全ての室内機
    に係る室内温度検出手段の検出温度が設定室内温度に到
    達したときに、各室内機の風向羽根を予め設定された所
    定の向きにする制御を行う請求項第2項に記載の空気調
    和システム。
JP2000321014A 2000-10-20 2000-10-20 空気調和システム Pending JP2002130774A (ja)

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