JP2002126013A - エアマット装置 - Google Patents

エアマット装置

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JP2002126013A
JP2002126013A JP2000321246A JP2000321246A JP2002126013A JP 2002126013 A JP2002126013 A JP 2002126013A JP 2000321246 A JP2000321246 A JP 2000321246A JP 2000321246 A JP2000321246 A JP 2000321246A JP 2002126013 A JP2002126013 A JP 2002126013A
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Yoshiyuki Kumakawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寝たきり老人や身体の不自由な患者の身体を
容易にターニングし得るエアマット装置の提供にある。 【解決手段】 複数本の袋状のエアセル11をベッドの
長手方向に沿って並設し、かつこれらエアセルの内圧を
エアセル上に臥した人体を掴みこむような圧力に構成す
るとともに、並設したエアセルの左右両側には前記エア
セルよりも高さがありエアセル上に臥した人が左右にず
り落ちないように作用するサイドセル122をそれぞれ
設け、さらに前記エアセルの下側に空気を送り込むこと
により前記エアセルを左右方向に回動させ身体を左右い
ずれの側にも横向きにできるターニングセル13を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病人や寝たきり老
人が長期に渡って床に伏せる場合などに生じる褥瘡(床
ずれ)を予防するエアマットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、養護施設や病院の看護あるいは介
護の現場において、寝たきりの生活を余儀なくされる人
々が人工の高齢化にともになって増加の一途をたどって
いる。こういう介護の現場においては、患者は持続的な
圧迫を長時間にわたって受けることが多く、褥瘡の危険
にさらされている。このような褥瘡の発生予防あるいは
発生した褥瘡の治癒を目的として、種々の医療用のエア
マットが開発されている。
【0003】のエアマットとしては、例えば図7に示し
たようなエアマット1が知られている。図8は、エアマ
ット1をベッドにセットして、身体Aをエアマット1に
臥した状態を示している。エアマット1は、図7(a)
に示すような袋状のエアセル2を、図7(b)に示すよ
うなベースシート3上に20本ほど並べて配置し、これ
らのエアセル2にエアポンプ(不図示)から適当な圧力
のエアを送り込んで膨張させたものである。エアセル2
は、膨張させた状態で、中央部はほぼ円筒形になり、長
手方向の先端部近傍が窄まっていて、その最先端部には
ホック2aを有する三角形状の固定部材2bが設けられ
ている。
【0004】ベースシート3へのエアセル2の装着は、
先ずベースシート3上に縫いつけられたΩ形状になるバ
ンド4内に所定本数のエアセル2をそれぞれ挿通する。
次に、各エアセル2の左右両先端部の固定部材2bに設
けられたホック2aをベースシート3に設けられている
ホックに嵌め合わせる。そして、上述したように、エア
を注入して完成させる。エアマット1は、図8に示した
ようにベッドにセットされ、エアセル2は、身体Aに対
して直角方向となるように併設されている。
【0005】また、エアマットは、上記のようなエアセ
ル2を、例えば2〜3系統に分割して、1つの系統のエ
アセル2が収縮するときは、他の系統のエアセル2は膨
張するように制御し、エアマット1の長さ方向において
波形状に変化させることによって、寝ている人に対して
局所的に強い圧力が集中し続けないようにし、褥瘡の発
生を防止し得るようにしたものもある。
【0006】ところで、上記のように、寝ている人に対
して局所的に強い圧力が集中し続けないようにしたもの
もあるが、自分で体を動かすことができないような重症
患者の場合に全く常時仰向け状態にあると褥瘡以外に他
の病気を引き起こす原因となることが知られている。そ
こで、介護者が一定時間おきに寝返りをうたせる作業を
しているが、多大な労力を必要としている。そこで、エ
アマットを一定時間おきに自動的に左右に傾けるものが
提案され用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構造のエアセルの場合、エアマットの端部が窄まって
いるので、横方向が下り傾斜になっており、エアマット
からずり落ちてしまったり、ずり落ちないまでも、エア
セルの端部が薄いためボトミングを起こす恐れがあっ
た。なお、ボトミングとは、身体の一部が局所的に部材
に接触して、その部分の血流が阻害されることで、褥瘡
の発生の要因となる。寝返りさせるため、これをさらに
傾斜させると、患者がエアマットの端部から外側に滑り
落ちたりする恐れもある。また、エアマットの各エアセ
ルがベッドの長手方向と直交する形で並設されているの
で、傾斜させた際、身体が横ずれの状態となり、褥瘡発
生の原因である皮膚ずれ及び圧迫を起こす。さらに、傾
斜させることによりエアセルが中間で折れ曲がってつぶ
れてしまい、繰り返すことにより、その部分が疲労によ
りパンクする恐れもあるとともに、つぶれた部分での身
体のボトミングの可能性もある。
【0008】本発明は、上述のような課題に鑑みなされ
たものであり、寝たきり老人や身体の不自由な患者の身
体を容易にターニングし得るエアマットを提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【解決を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために次の手段を採用した。請求項1の発明は、
複数本の袋状のエアセルをベッドの長手方向に沿って並
設し、かつこれらエアセルの内圧をエアセル上に臥した
人体を掴みこむような圧力に構成するとともに、並設し
たエアセルの左右両側には前記エアセルよりも高さがあ
りエアセル上に臥した人が左右にずり落ちないように作
用するサイドセルをそれぞれ設け、さらに前記エアセル
の下側に空気を送り込むことにより前記エアセルを左右
方向に回動させ身体を左右いずれの側にも横向きにでき
るターニングセルを設けたことを特徴としている。
【0010】このように構成すると、各エアセルが人体
の頭部、頸骨、脊柱、腰骨方向に沿って配置されるの
で、身体を安定にホールドすることができ、かつターニ
ングさせたときに、エアセル上に臥した人は各エアセル
によって掴みこまれた状態になり、横方向へのずれ及び
圧迫がない。また、左右両側にはサイドセルが設けられ
ているので、エアマット外にずり落ちる心配がない。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、エアセルの本数を奇数本にすることを特徴としてい
る。
【0012】このようにすれば、人がエアマットに臥し
た際に、中心に配置されるエアセルが人体の頭部、頸
骨、脊柱、腰骨を確実に支えることができ、安定感を与
えることができる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、ターニングセルの下側に弾性部材からなるマ
ットを配置したことを特徴としている。
【0014】このように構成すると、適度な弾力性を与
えるとともに、空気が送り込まれるターニングセルの底
部を保持することで、予定した傾斜を与えることができ
る。弾性部材としては、例えば、ウレタンホーム等の発
泡性樹脂によるシートが好ましい。
【0015】また、請求項4の発明は、請求項1の発明
において、ターニングセルは、右側と左側に配置された
第1と第2のターニングセルとからなり、これらターニ
ングセルに所定の間隔で交互にエアーを送り込むことに
より、前記エアセルに左右交互に傾斜を与え前記エアセ
ル上に臥す人の褥瘡発生を防止するようにしたことを特
徴としている。
【0016】これにより、褥瘡の発生防止以外にも、他
の病気の誘発を防止することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係るエアマット装置の実
施の形態について、図面を参照して説明する。
【0018】本発明のエアマット装置の一実施形態につ
いて、図1〜図3を参照して説明する。なお、図1は、
本実施形態のエアマット装置をベッドにセットした状態
を示す斜視図であり、図2は、図1のエアマット装置の
各部分を示す分解図斜視図であり、図3は、エアマット
装置を構成するエアセルの一例を示す図である。
【0019】本実施形態のエアマット装置は、袋状のエ
アセルを組み合わせて構成したものである。図1に示す
ように、エアマット装置10は、ベッド5に載置して使
用される。エアマット装置10は、図2の分解斜視図か
らも明らかなように、人体を保持するためのホールド層
であるエアセル11〜11を並設したグラブセ
ル11と、グラブセル11の両側に設けられ、人体がベ
ッド5から落下、或いはベッドサイド側にずれるのを防
止するガード層であるエアセル12,12 から
なるサイドセル12と、グラブセル11の底部に設けら
れ、人体を右又は左横向きにするためのターニング層で
あって、エアセル13〜13からなるターニン
グセル13とから構成されている。なお、これらエアセ
ル11〜11の内圧はエアセル上に臥した人体を
掴みこむような圧力に構成されている。すなわち、通常
一般的に用いられるエアセルの圧力の2/3〜半分程度
にしておく。また、前記ターニングセル13の底部に
は、弾性部材によるマット13が敷かれている。例え
ば、弾性部材は、ウレタンホーム等の発泡性樹脂シート
が好ましい。
【0020】グラブセル11は、ベッド5の長手方向に
対応するように、エアセル11〜11がベルト1
5でそれぞれが保持されて並設されている。エアセル1
〜11は、これらのエアセルの中心のエアセ
ル11が人体の頭部、頸骨、脊柱、腰骨等を支える
ような構造とする。なお、エアセルの本数を限定するも
のではないが奇数本とするとよい。ベルト15は、従来
のように、綿布等のベースシートにベルト15をΩ状の
形状に縫い付けて、Ω状の部分に各エアセル11
11を差し込んで固定する。また、エアセル11
〜11は、ベルト15を八の字状に輪を形成し
て、その輪に各エアセルを挿入して固定してもよい。
【0021】サイドセル12は、グラブセル11の両側
に設けられるエアセル12,12であり、エア
マット装置10の両側のエアセル12,12
ある。このサイドセル12は、他のエアセル11
11より、上方への張り出しを大きくする、すなわ
ち高さを高くすることにより、人体がベッドサイド側に
ずれたり、ベッドサイドから落下するのを防止するため
のものである。
【0022】ターニングセル13は、グラブセル11の
底面に設けられ、グラブセル11をベッドの中心からベ
ッドサイド側を持ち上げて傾斜を与えるためのアクチュ
エータエアセルである。ターニングセル13は、ベッド
の長手方向に沿う中心線を基準として、2つの領域に区
分されて設けられており、片側のターニングセル13を
構成するエアセル13〜13に空気が送り込ま
れた状態を示している。ターニングセル13は、エアセ
ル13〜13が分離した縦長のエアセルを組み
合わせて構成してもよいし、それぞれのエアセルを一体
としたものであってもよい。なお、エアセル13
13は、被服カバー13aで覆われて、グラブセル
11を底部から均等に押し上げるように構成してもよ
い。ターニングセル13は、人体の左肩側反面、右肩側
反面をそれぞれ持ち上げて、身体の重心を移動させるよ
うにして、疑似的に寝返りを打っているようなる状態を
作り上げている。
【0023】例えば、エアセル13〜13の空
気容積は、エアセル13の空気容積が最も狭く、エ
アセル13の空気容積がエアセル13よりも大
きく、かつエアセル13が最も大きな空気容積とす
るか、または、エアセル13 の空気容積がエアセル
13の空気容積と略等しいく、縦方向に拡大するよ
うにする。このように空気容積あるいは形状を設定する
ことによって、エアセル13〜13に空気を送
り込むことによって、ベットサイド側が最も高く、中心
に向かうにつれて順次低くなるように構成して、グラブ
セルの片側に傾斜を与えることができる。
【0024】図3は、前記エアセルの概略を示す図であ
り、同図(a)はその上面図、同図(b)は正面図、同
図(c)は側面図である。エアセル6は、例えばポリウ
レタンフィルム、や綿布に樹脂をコーティングしたシー
トを袋状に成形したもので、エアを注入した状態では、
図3(c)に示すように、縦断面がほぼ丸長方形、或い
はダルマ状となり、天面7、底面8、側面9による立体
を形作るとともに、長手方向の左右端面は多少丸味を帯
びた形状となる。また、このエアセル6の長手方向の左
右端面の下部には、それぞれ三角形状の固定部材6cが
取り付けられ、これら固定部材6cにはそれぞれホック
6dが設けられている。
【0025】また、エアセル6は、その内部中央の側面
両側に渡り、かつ長手方向端部近傍まで水平に仕切板6
aが設けられ、空気を供給した時に縦断面を丸長方形状
となる。仮に、この仕切板6aがないとすると、エアセ
ル6は、例えばポリウレタンフィルムからなるので、空
気を注入するとほぼ円筒状になり、幅に対して厚さ(高
さ)の比率を高めることができない。仮に、身体のボト
ミングを防ぐためエアセルを厚くすると幅も広くなるの
で、必然的にエアマットに使用するエアセルの総数が少
なくなり、患者の身体に接触する部分の面積が少なくな
って、人体とのマット接触圧が高くなったり、身体がエ
アセル6との隙間に落ち込むことになり、好ましくな
い。従って、断面が丸長方形状となるエアセルが好まし
い。
【0026】これに対し、仕切板6aを設けることによ
って、上方から圧力を加えても、仕切板6aがあるため
横方向(幅方向)に広がらないので、エアセル6の幅の
割には高さを高くすることができ、エアセル6の内圧を
下げ身体に対する接触圧を下げてもボトミングの心配が
ない。なお、上記エアセル6には、内部に空気を注入す
るためのエア注入部6bが設けられている。エア注入部
6bから注入されたエアは、エアセル6の端部の上下連
通している開口部6eを通して、エアセル6の全体に空
気が送り込まれて膨張する。
【0027】なお、図3では、エアセル6をベースシー
トに固定するホック6dが設けられているが、この実施
例に限定されることなく、上下にホックを設けてもよい
し、上記実施形態で示したように、ベルトのみで複数本
のエアセルを固定してもよい。何れにしてもグラブセル
を覆うように、綿布等のベースシートが覆われてベッド
メーキングされる。無論、ホック6dの位置は、上部の
みでもよく、その場合、ベースシートが上面に設けられ
る。
【0028】続いて、本実施形態のエアマットによるタ
ーニングについて、図4を参照して説明する。なお、タ
ーニングとは、寝たきり老人や患者が同じ姿勢の寝姿と
なるのを防止するために、身体を右又は左横向きにする
ことを意味する。身体をターニングさせることにより、
身体の重心を移動させて、身体の一部に長時間圧力が加
わり続けるのを阻止して、褥瘡が発生するのを防止する
のを主目的とするものである。
【0029】図4は、上記実施形態のエアマット装置1
0の概略断面図を示しており、同図(a)は、人(寝た
きりの老人や患者)Aがエアマット装置10に仰向きで
横たわっている状態を示し、同図(b)は、身体Aが右
上がりにターニングし、同図(c)は、身体Aが左上が
りにターニングした状態を示している。図4のグラブセ
ル11は、ベッドの縦方向に7本のエアセルが並設され
ており、各エアセルの記号は、左から順番にa,b,
…,gが付与されている。また、ターニングセル13
は、図4(b),(c)に記したように、右側ターニン
グセル13の各エアセルにh,i,jと記号が付与さ
れ、左側ターニングセル13の各エアセルにk,l,m
と記号が付与されている。グラブセル11とサイドセル
12には、綿布等のベットシート16が覆われている。
【0030】図4(a)のエアマット装置10は、両方
のターニングセル13のエアセルに空気が送り込まれて
いない状態を示し、グラブセル11は平坦な状態のまま
である。人Aは、通常、この状態で横たわっている。グ
ラブセル11の各エアセルb〜fは、身体Aの重さに押
圧されて、上部が平坦な面を形成する。人体Aは、その
頭部、頸骨、背柱、腰骨等がエアセルdで支えられるよ
うに横たわる。なお、グラブセル11の各エアセルの空
気圧は、体重によって調節することができる。因みに、
体重の重い人の場合は、空気圧を高く設定し、軽い人で
は、空気圧を低く抑えて、人体Aとグラブセル11とが
平坦な面で接触するようにする。しかし、身体Aは、エ
アマット装置10に仰向けに横たわた時間が長くなる
と、後頭部、肩甲骨、尾底骨部、かかと等に褥瘡が発生
し易くなる。
【0031】褥瘡が発生するのを防ぐために、図4
(b)に示すように、エアマット装置10の右側のター
ニングセル13に空気を送り込んで、グラブセル11の
身体Aとの接触面に傾斜を与えて、身体Aを左向きとす
るために右肩上がりにする。また、図4(c)では、左
側のターニングセル13に空気を送り込んで、身体Aを
右向きとするため左肩上がりにすることができる。身体
Aを右肩上がり、仰向け、左肩上がりと適宜な時間間隔
で自動的に繰り返して、左右のターニングセル13に空
気を送り込んで、人体Aに傾斜を与えることによって、
人Aが寝返りを打っている状態に近似した状態を作っ
て、褥瘡の発生を防止する。
【0032】なお、ターニングセル13は、予めターニ
ングセル13が傾斜するような形状とし、独立したエア
セル(h,i,j)又は(k,l,m)に空気を均等に
供給するようにしてもよいし、または、各エアセル
(h,i,j)、(k,l,m)の空気圧を調整するこ
とで傾斜角度を調節してもよい。傾斜角度は、例えば、
0°〜20°の範囲で調整することができる。
【0033】次に、図5,図6を参照して、エアマット
装置30について説明する。図5に示したように、エア
マット装置30は、上記実施形態のエアマット装置10
に空気供給制御装置17を含むものである。図6は、空
気供給制御装置17の制御パネルを示している。図5に
おいて、空気供給制御装置17は、各セルに空気を送り
込むための回転バルブ18、エアセルに空気を供給する
ポンプユニット19、各セル内の空気圧を計測するため
の圧力センサ20等と、これらの装置を制御するための
制御パネルとから構成されている。回転バルブ18に
は、グラブセル11、そしてサイドセル12に順次空気
を送り込む。先ず、グラブセル11に空気を送り込み、
その空気圧を圧力センサ20によって検出し、所定の圧
力値を検出すると、回転バルブ18を駆動して、サイド
セル12に所定の圧力となるまで、空気を送り込む。回
転バルブ18の駆動は、ステッピングモータで制御され
ている。なお、16は、空気供給制御装置17に取り付
けられた把持部である。
【0034】図6に示すように、制御パネル17には、
電源スイッチ17a、体重設定スイッチ17b、寝返角
度設定スイッチ17c、寝返動作設定スイッチ17d〜
17f、寝返時間設定スイッチ17g、背上時間設定ス
イッチ17hが設けられている。体重設定スイッチ17
bでは、例えば、30Kgから80Kgまで5Kg刻み
で設定することができ、設定された体重に応じて、グラ
ブセルの空気圧が調整される。また、寝返角度は、寝返
角度設定スイッチ17cを操作することによって、例え
ば、0°から20°まで、5°刻みで設定することがで
きる。また、寝返動作設定スイッチ17d〜17fは、
寝返る動作が絵表示されており、絵表示に対応したスイ
ッチを操作することで、グラブセルの傾斜を左向き、上
向き、右向きに設定することができる。
【0035】このように、このエアマット装置10は、
エアマットの各エアセルがベッドの長手方向に沿って並
設されているので、傾斜させた際、従来のものと異なり
身体が横ずれの状態とならず、褥瘡発生の原因である皮
膚ずれ及び圧迫を起こす恐れがない。
【0036】なお、本実施形態のエアマット装置30が
ギャッジタイプのベッドに設置されている場合は、背上
時間設定スイッチ17hを操作することで、所定の時間
が経過した際に、ギャジアップさせることができる。ギ
ャジアップの角度も好みに応じて、適宜に調整すること
ができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、エアマット装置の各エアセルが縦方向、すなわ
ち、人体の背柱に沿って配列された構成となっており、
従来例で示したようなエアセルを横方向に配列したエア
マットと比較し、人体とエアセルとの接触圧を一定にす
ることができ、人体を安定に保持することができる利点
があり、人体のホールド性に極めて効果的である利点が
あるとともに、寝たきり老人や患者に対して、容易に疑
似的な寝返り状態を作り出すことができる効果を有す
る。また、左右方向に曲げやすいので、エアセルへの無
理がかからず耐久性に優れたものとなる。
【0038】また、請求項2の発明によれば、エアマッ
ト装置のエアセルの本数を奇数本とすることで、寝たき
り老人や患者がエアマットに横たわった際に、頭部、頸
骨、背柱、腰骨までが、一定の空気圧で確実に一本のエ
アセルに支えられるために、身体のズレが生じにくく、
安定した寝返り動作を行わせることができる効果を有す
る。
【0039】請求項3の発明によれば、弾性部材のマッ
トが配置されているので、適度な弾力性を与えるととも
に、空気が送り込まれるターニングセルの底部を保持す
ることで、予定した傾斜を与えることができる。
【0040】また、請求項4の発明によれば、寝たきり
老人や患者を、自動的に交互に左右横向きにできるの
で、介護者の負担軽減が図れるとともに、寝たきり状態
により発生する褥瘡の発生や他の病気の予防ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエアマットの実施の形態を示す斜
視図である。
【図2】本実施形態のエアマットの分解斜視図である。
【図3】本発明に係るエアマットを構成するエアセルの
一例を示す図であり、(a)はその上面図、同図(b)
は正面図、同図(c)は側面図である。
【図4】(a),(b),(c)は、本実施形態のエア
マットの動作を説明する説明図である。
【図5】本発明に係るエアマット装置の実施の形態を示
す図である。
【図6】空気供給制御装置の制御パネルを示す図であ
る。
【図7】(a),(b)は、従来のエアマットの一例を
示す斜視図である。
【図8】従来のエアマットの概略側面図である。
【符号の説明】
A 寝たきり老人又は患者、人、人体、身体 6 エアセル 10 エアマット装置 11 グラブセル 11〜11(a〜g)エアセル 12 サイドセル 12〜12エアセル 13 ターニングセル 13〜13(h〜j、h〜m) エアセル 14 弾性部材 15 ベルト 16 把持部 17 空気供給制御装置 18 回転バルブ 19 ポンプユニット 20 圧力センサ 30 エアマット装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の袋状のエアセルをベッドの長手
    方向に沿って並設し、かつこれらエアセルの内圧をエア
    セル上に臥した人体を掴みこむような圧力に構成すると
    ともに、並設したエアセルの左右両側には前記エアセル
    よりも高さがありエアセル上に臥した人が左右にずり落
    ちないように作用するサイドセルをそれぞれ設け、さら
    に前記エアセルの下側に空気を送り込むことにより前記
    エアセルを左右方向に回動させ身体を左右いずれの側に
    も横向きにできるターニングセルを設けたことを特徴と
    するエアマット装置。
  2. 【請求項2】 前記エアセルの本数が奇数であることを
    特徴とする請求項1に記載のエアマット。
  3. 【請求項3】 前記ターニングセルの下側に弾性部材か
    らなるマットを配置したことを特徴とする請求項1又は
    2に記載のエアマット。
  4. 【請求項4】 前記ターニングセルは、右側と左側に配
    置された第1と第2のターニングセルとからなり、これ
    らターニングセルに所定の間隔で交互にエアーを送り込
    むことにより、前記エアセルに左右交互に傾斜を与え前
    記エアセル上に臥す人を左右交互にターニングさせるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1に記載のエアマット
    装置。
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