JP2002125659A - 新規微生物及び排水の処理方法 - Google Patents

新規微生物及び排水の処理方法

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JP2002125659A JP2000327169A JP2000327169A JP2002125659A JP 2002125659 A JP2002125659 A JP 2002125659A JP 2000327169 A JP2000327169 A JP 2000327169A JP 2000327169 A JP2000327169 A JP 2000327169A JP 2002125659 A JP2002125659 A JP 2002125659A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い温度域にわたって液状及び固形状の油
脂、その他の有機物等を好気的に分解することができる
新規微生物及びこの新規微生物を用いた排水の処理方法
を提供することにある。 【解決手段】 バークホルデリア セパシア(Burkhold
eria cepacia)AIK菌株(FERM BP-7308)と排水を接
触させることを特徴とする排水の処理方法とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規微生物及び排
水の処理方法に係り、その目的は、広い温度域にわたっ
て液状及び固形状の油脂、その他の有機物等を好気的に
分解することができる新規微生物及びこの新規微生物を
用いた排水の処理方法を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】食品工場、飲食店、一般家庭等から排出
される排水中には、動植物性油脂が多量に含まれている
ことが多い。通常の場合、排水中に含まれる油脂は、自
然浮上装置や加圧浮上装置により分離除去されている。
このような物理的、或いは化学的な分離除去方法では排
水中の油脂を完全に除去することはできず、油脂が含ま
れた排水は分解槽にまで供給されて、活性汚泥法等の浮
遊生物法、回転生物接触法等の生物膜法等の生物学的な
処理方法により分解除去されているのが現状である。
【0003】油脂が含まれた排水の生物学的な処理方法
としては、例えば、特開平8−197986号公報に、
シュードモナス属に属する特定の菌株を用いて、排水中
に含まれる動植物性油脂を分解処理する方法が開示され
ている。また、特開平9−85283号公報に、バーク
ホルデリア属に属する高温で動植物性油脂を分解し得る
細菌を用いて排水を処理する方法が開示されている。さ
らに、特開平11−47798号公報に、シュドモナス
属に属する特定の菌株を用いて排水中に含まれる動植物
性油脂を分解処理する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の排水の処理方法には、以下のような問題が存在
していた。従来の排水の処理方法において用いられる油
脂分解性細菌は、ある特定の温度域、例えば特開平9−
85283号公報に開示された細菌の場合では約40℃
以上の温度域、において油脂を分解することができる。
しかしながら、生物学的な分解が行われる分解槽内の温
度は、気象条件、季節或いは設置場所等により大きな温
度変化が発生していることが知られている。このため
に、従来の油脂分解性細菌は、激しい温度変化が生じる
分解槽内では常に高い分解能を発揮することは困難であ
った。この結果、分解槽内において処理されて排出され
た処理水の水質は常に一定ではなく、しかも、油脂が完
全に分解されずに排出されることがあった。また、上記
の排水の処理方法において用いられる油脂分解性細菌
は、液状の油脂を分解することはできるが、固形状の油
脂を同様に分解処理することは困難であった。排水中に
固形状の油脂が大量に含まれる場合は、処理水の水質を
悪化させるとともに、嫌気性細菌が発生して悪臭が発生
することがあった。
【0005】上記の課題に鑑みて鋭意研究を行った結
果、バークホルデリア セパシア(Burkholderia cepac
ia)に属する一菌株が、広い温度域にわたって液状及び
固形状油脂に対する高い分解能を有することを見いだ
し、本発明の完成に至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1に係る発
明は、油脂分解能を有するバークホルデリア セパシア
(Burkholderia cepacia)AIK菌株(FERM BP-7308)
に関する。請求項2に係る発明は、排水と、バークホル
デリア属(Burkholderia)に属し主として油脂を分解し
得る微生物を接触させることを特徴とする排水の処理方
法に関する。請求項3に係る発明は、前記バークホルデ
リア属(Burkholderia)に属する微生物が、活性汚泥を
構成する微生物群のうちの一種であることを特徴とする
請求項2に記載の排水の処理方法に関する。請求項4に
係る発明は、前記バークホルデリア属(Burkholderia)
に属する微生物が、バークホルデリア セパシア(Burk
holderia cepacia)AIK菌株(FERM BP-7308)である
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の排水の処理方
法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】まず、本発明に係る新規微生物に
ついて説明する。本発明に係る新規微生物は、沖縄県石
垣島の土壌をサンプリングし、スクリーニングを行った
結果、得られた細菌であり、広い温度域において油脂に
対する優れた分解能を有するとともに、脂肪酸、タンパ
ク質、炭水化物、糖類等の有機物に対する分解能も有す
る。以下、本発明に係る新規微生物の分離方法について
説明する。まず、沖縄県石垣島でサンプリングした12
6サンプルの土壌を、培地で培養した。培地で成育
の良好であったサンプルのみを培地で培養した。以
下、同様に成育の良好なサンプルのみを順に次の培地で
培養することによって最終的に6サンプルを得た。 オリーブ油を5%添加した栄養培地(組成;後記表1
の組成を精製水に溶解して1000.0mlとすること
により調整した培地にイーストエキス及びカザミノ酸を
それぞれ1.0g/L添加)。 オリーブ油を10%添加した栄養培地。 オリーブ油を10%添加した栄養培地。尚、三回植え
つぎを行った。 実排水。 豚脂を2%添加した栄養培地。 サラダ油を2%添加した栄養培地。 豚脂を10%添加した栄養培地。 サラダ油を1%添加した栄養培地。尚、三回植えつぎ
を行った。 牛脂を2%添加した栄養培地。
【0008】上記の方法により分離された6サンプルに
ついて、リパーゼ活性及び油脂含有排水における油脂分
解量を測定して、最も良好な結果が得られたサンプルを
採取した。こうして沖縄県石垣島の土壌からバークホル
デリア セパシア(Burkholderiacepacia)AIK菌株
を分離した。
【0009】以下、分離されたバークホルデリア セパ
シア(Burkholderia cepacia)AIK菌株の菌学的性質
について説明する。尚、菌学的性質の試験及び分類方法
は、E.Yabuuchi et al.,Microbiology and Immunology,
36,1251-1275,1992 の記載に基づいて行った。
【0010】(1)形態的性質 (a) 細胞の形及び大きさ;長さ1.0〜1.5μm、幅
0.8μmの桿菌 (b) グラム染色性;− (c) 胞子;− (d) 運動性;+ (e) コロニーの形態;円形、周縁波状、低凸状、表層縞
紋状、黄色(水溶性色素) (f) 鞭毛の着性;極毛
【0011】(2)培養的性質 (a) 肉汁液体培養;表面皮膜形成 (b) リトマスミルク;不変
【0012】(2)生理学的性質 (a) カタラーゼ;+ (b) オキシターゼ;+ (c) O/F試験;− (d) 硝酸塩還元;− (e) インドール産生;− (f) ブドウ糖酸性化;− (g) アルギニンジヒドロラーゼ;− (h) ウレアーゼ;− (i) エスクリン加水分解;+ (j) ゼラチン加水分解;− (k) β−ガラクトシダーゼ;− (l) 脱窒反応;− (m) MRテスト;+ (n) VPテスト;− (o) H2 S産生;− (p) 澱粉加水分解;− (q) クエン酸の利用; Koser/+、 Christensen/+ (r) 無機窒素源の利用;NaNO3 /+、(NH42
SO4 /+ (s) 色素生成;水溶性黄色色素 (t) 嫌気的成育;− (u) Tween80の分解;+ (v) ポリ−β−ヒドロキシ酪酸の分解;− (w) 基質資化能;ブドウ糖、L−アラビノース、D−マ
ンノース、D−マンニトール、N−アセチル−D−グル
コサミン、グルコン酸カリウム、n−カプリン酸、アジ
ピン酸、DL−リンゴ酸、クエン酸ナトリウム、酢酸フ
ェニルは資化する。マルトースは資化せず。 (x) 糖類から酸の生成の有無;ブドウ糖、キシロース、
マンニトール、乳糖、麦芽糖は酸の生成有。 (y) OF培地による酸及びガス生成(酸/ガス);L−
アラビノース(−/−)、D−キシロース(+/−)、
D−グルコース(+/−)、D−マンノース(−/
−)、D−フルクトース(−/−)、D−ガラクトース
(+/−)、マルトース(+/−)、シュークロース
(+/−)、ラクトース(+/−)、トレハロース(+
w /−)、D−ソルビトール(−/−)、D−マンニト
ール(+/−)、イノシトール(−/−)、グリセリン
(−/−)、デンプン(−/−)。
【0013】前記の菌学的性質及び上記の文献の記載か
ら、運動性を有するグラム陰性桿菌でカタラーゼ及びオ
キシダーゼ共に陰性を示し、ブドウ糖から酸を産生する
ことから、本発明に係る新規微生物は、バークホルデリ
ア属(Burkholderia)に属する微生物であると同定され
た。さらに、本発明に係る新規微生物は、ブドウ糖、キ
シロース、マンニトール、乳糖及び麦芽糖から酸を産生
し、アルギニンジヒドロラーゼ陰性を示すことからバー
クホルデリア セパシア(Burkholderia cepacia)に属
する微生物と判断して、バークホルデリア セパシア
(Burkholderia cepacia)AIK菌株と命名した。バー
クホルデリア セパシア(Burkholderia cepacia)AI
K菌株は、平成12年9月25日に、通商産業省工業技
術院生命工学工業技術研究所に微生物寄託番号FERM BP-
7308として寄託された。
【0014】バークホルデリア セパシア(Burkholder
ia cepacia)AIK菌株を培養するために用いられる培
地は特に限定されず、通常の液体培地、固体培地が用い
られる。培地の栄養源としては、炭素源、窒素源、無機
塩類などの細菌の成育に必要な栄養源であればよい。炭
素源としては、グルコース、ショ糖、糖蜜、澱粉等を例
示することができる。窒素源としては、有機窒素源、無
機窒素源のいずれも用いることができ、有機窒素源とし
ては、ペプトン、酵母エキス、麦芽エキス、肉エキス、
大豆分解物、尿素等を、無機窒素源としては、硝酸アン
モニウム、硝酸ナトリウム等を例示することができる。
無機塩類としては、リン酸塩、硫酸マグネシウム、カリ
ウム、ナトリウム、カルシウム、銅、マンガン、亜鉛、
塩化カルシウム、硫酸第一鉄等を例示することができ
る。
【0015】培地のpHは、2.0〜12.0、好まし
くは5.0〜8.0、より好ましくは6.0〜8.0と
され、7.0〜8.0とすることが最も好ましい。ま
た、培地の温度は、バークホルデリア セパシア(Burk
holderia cepacia)AIK菌株が成育できる温度であれ
ばよく、具体的には、15〜45℃、好ましくは15〜
40℃、より好ましくは20〜35℃とされる。
【0016】バークホルデリア セパシア(Burkholder
ia cepacia)AIK菌株は、油脂を好適に分解すること
ができる。バークホルデリア セパシア(Burkholderia
cepacia)AIK菌株の油脂を分解する際の温度は特に
限定されないが、15〜45℃、好ましくは15〜40
℃、より好ましくは20〜35℃とされる。分解槽内の
温度は、通常の場合、約20〜35℃の範囲内で変動す
るから、バークホルデリア セパシア(Burkholderia c
epacia)AIK菌株は、分解槽内において極めて優れた
分解能を発揮することが可能である。また、バークホル
デリア セパシア(Burkholderia cepacia)AIK菌株
は、動物性油脂、植物性油脂のいずれの油脂も好適に分
解することができ、さらに、サラダ油、オリーブ油、ゴ
マ油等のような常温で液状の油脂に限られることなく、
ラード、牛脂、やし油等の常温で固形状の油脂も好適に
分解することができる。しかも、後述する実施例からも
明らかなように、短時間で極めて低濃度に分解すること
が可能である。また、バークホルデリア セパシア(Bu
rkholderia cepacia)AIK菌株は、界面活性剤の存在
下においても油脂を分解することが可能である。即ち、
洗剤が混入している実際の排水中の油脂であっても分解
処理することができる。さらに、バークホルデリア セ
パシア(Burkholderia cepacia)AIK菌株は油脂に加
え、ラウリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸等の脂肪
酸、タンパク質、炭水化物、糖類等の有機物を好適に分
解することができる。これらの有機物を分解する際の温
度は特に限定されないが、油脂の場合と同様、15〜4
5℃、好ましくは15〜40℃、より好ましくは20〜
35℃とされる。
【0017】次に、本発明に係る排水の処理方法につい
て説明する。本発明に係る排水の処理方法は、バークホ
ルデリア(Burkholderia)属に属する細菌と、排水とを
接触させることを特徴としている。バークホルデリア
(Burkholderia)属に属する細菌としては、主として油
脂を分解することができる細菌であれば特に限定はされ
ないが、広い温度域にわたって油脂等を分解処理するこ
とができる細菌であることが好ましい。この理由は、分
解槽内の温度は常に一定ではなく、気象条件、季節、或
いは設置場所等の様々な条件によって激しく変動するか
らである。(図3参照。尚、図3は、或る分解槽内の月
毎の平均温度の変化を示したグラフである。)この分解
槽内の温度変動が微生物の分解能に影響を与えるため
に、分解槽において分解処理された処理水の水質は安定
せず、また微生物の分解能力が低下する時期には、油脂
が完全に分解処理されず処理水中に油脂が混入して排出
されてしまうことがあった。(図4参照。尚、図4は、
或る分解槽において分解処理されて排出された処理水中
に含まれるn−ヘキサン抽出物の量、即ち油脂含有量の
平均を示したグラフである。)つまり、少なくとも分解
槽内の温度域、具体的には15〜40℃、好ましくは2
0〜35℃の温度域の略全域にわたって高い分解能を発
揮することができる細菌を用いることにより、たとえ分
解槽内で温度変化が生じたとしても分解能力が低下する
ことなく、常に安定した処理を行うことができるからで
ある。さらに、用いられるバークホルデリア(Burkhold
eria)属に属する細菌としては、常温で液状の油脂だけ
でなく、常温で固形状の油脂も好適に分解することがで
きる細菌であることが好ましい。この理由は、分解槽に
流入する排水中には常温で液状の油脂の加え、常温で固
形状の油脂も含まれているからである。また、用いられ
るバークホルデリア(Burkholderia)属に属する細菌と
しては、油脂に加えて、油脂以外の有機物、例えば脂肪
酸、タンパク質、炭水化物、糖類等も分解することがで
きる細菌であることが望ましい。この理由は、油脂以外
の有機物も分解することにより、排水のBOD(生物化
学的酸素要求量)、COD(化学的酸素要求量)を低減
することができるからである。以上の条件を兼ね備えた
細菌としては、バークホルデリア セパシア(Burkhold
eria cepacia)AIK菌株(FERM BP-7308)等を例示す
ることができる。
【0018】本発明に係る排水の処理方法は、活性汚泥
法等の浮遊生物法、回転生物接触法、散水ろ床法、接触
酸化法、好気性ろ床法等の生物膜法、或いは固定化微生
物法のうちのいずれの方法によってもよい。即ち、バー
クホルデリア(Burkholderia)属に属する細菌は、活性
汚泥を構成する微生物群のうちの一種として用いても、
また、円板等の表面に固着された生物膜を構成する微生
物群のうちの一種として用いても、さらには、担体に担
持された微生物群のうちの一種として用いても構わな
い。
【0019】本発明に係る排水の処理方法は、分解槽内
の温度変化に影響されずに液状及び固形状の油脂を好適
に分解することができるから、季節、気象条件、設置場
所等の環境条件に左右されずに油脂を分解することが可
能である。しかも、嫌気性生物の繁殖を抑制して悪臭の
発生を防ぐことができるとともに、高い分解能を常に発
揮することができるために、分解槽から処理されて排出
される処理水の水質を略一定に維持することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明は以下の実施例により何ら限定されるも
のではない。 (実施例及び比較例の試料)バークホルデリア セパシ
ア(Burkholderia cepacia)AIK菌株を実施例1の試
料とした。また、スーパーH菌(商品名、コンドーFR
P社製)を比較例1の試料、活性汚泥(工業技術院生命
工学工業技術研究所にて培養)を比較例2の試料とし
た。
【0021】(試験例1;ラードの分解)表1に示され
る組成を精製水に溶解して1000.0mlとすること
により調製した培地に、ラード500ppm、洗剤10
ppmを加えて滅菌した後に、速度150rpmで16
時間振盪して合成排水とした。尚、この合成排水は、性
質比較試験により、実際の排水と略同等の性質であるこ
とが確かめられた。次に、LB培地で前培養した実施例
の試料20ml(乾燥重量0.06gの菌体含有)を前
記調製した合成排水で洗浄した後に、合成排水200m
lに添加して、30℃、150rpmで振盪培養した。
最後に、所定時間経過後の合成排水中のラードの濃度を
測定した。測定方法は、所定時間経過後の合成排水中の
n−ヘキサン抽出物の濃度を、抽出効率98.6%(コ
ントロールを三本作成して別途算出)として測定するこ
とにより行った。一回の測定につき、サンプルを三本ず
つ作成して、その平均値を求めた。尚、比較例1の試料
を用いて同様の実験を行った。結果を表2に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】表2に示される結果の通り、本発明に係る
新規微生物であるバークホルデリアセパシア(Burkhold
eria cepacia)AIK菌株は、比較例1に比べ格段に優
れた分解能を示し、固形状油脂を4時間で約1/4、9
時間で約1/10の濃度にまで分解することができ、さ
らに24時間経過後には略完全に分解することができ
る。
【0025】(試験例2;サラダ油の分解)試験例1で
使用した培地と同様の培地に、サラダ油500ppm、
洗剤10ppmを加えて滅菌した後に、速度150rp
mで16時間振盪して合成排水とした。尚、この合成排
水は、性質比較試験により、実際の排水と略同等の性質
であることが確かめられた。次に、LB培地で前培養し
た実施例の試料20ml(乾燥重量0.06gの菌体含
有)を前記調製した合成排水で洗浄した後に、合成排水
200mlに添加して、30℃、150rpmで振盪培
養した。最後に、所定時間経過後の合成排水中に含まれ
るサラダ油の濃度を測定した。測定方法は、所定時間経
過後の合成排水中のn−ヘキサン抽出物の濃度を、抽出
効率97.5%(コントロールを三本作成して別途算
出)として測定することにより行った。一回の測定につ
き、サンプルを三本ずつ作成して、その平均値を求め
た。尚、比較例1及び比較例2の試料を用いて同様の実
験を行った。結果を表3に示す。
【0026】
【表3】
【0027】表3に示される結果の通り、本発明に係る
新規微生物であるバークホルデリアセパシア(Burkhold
eria cepacia)AIK菌株は、比較例1及び2に比べ格
段に優れた分解能を示し、液状の油脂を4時間で約1/
7、9時間で約1/10の濃度にまで分解することがで
き、さらに24時間経過後には略完全に分解することが
できる。
【0028】(試験例3;油脂分解における温度依存
性)試験例1同様の組成の培地に、サラダ油500pp
m、洗剤10ppmを加えて滅菌した後に、速度150
rpmで16時間振盪して合成排水とした。次に、LB
培地で前培養した実施例の試料20ml(乾燥重量0.
06gの菌体含有)を上記調製した合成排水で洗浄した
後に、合成排水200mlに添加して、所定温度で、1
50rpm、4時間振盪培養した。最後に、サラダ油の
分解率を測定した。測定方法は、合成排水中のn−ヘキ
サン抽出物の濃度を抽出効率97.5%(コントロール
を三本作成して別途算出)として測定することにより行
った。一回の測定につき、サンプルを三本ずつ作成し
て、その平均値を求めた。尚、比較例1の試料を用いて
同様の実験方法により測定した。結果を表4及び図1に
示す。尚、図1中の実線は実施例、破線は比較例1の結
果を示したグラフである。
【0029】
【表4】
【0030】表4及び図1に示される結果の通り、本発
明に係る新規微生物であるバークホルデリア セパシア
(Burkholderia cepacia)AIK菌株は、15℃以下と
いう低温においても、また40℃以上の高温においても
油脂の分解能を有することが分かる。さらに、約20〜
35℃の温度域においては、80%以上という極めて優
れた分解能を常に発揮できることが分かる。
【0031】(試験例4;サラダ油分解における植菌量
変化の影響)試験例1と同様の組成の培地に、サラダ油
500ppm、洗剤10ppmを加えて滅菌した合成排
水とした。次に、LB培地で前培養した実施例の試料
(培地1リットル中に乾燥重量3.0gの菌体含有)の
所定量を前記調製した合成排水で洗浄した後に、合成排
水200mlに添加して、30℃、150rpmで4時
間振盪培養した。最後に、合成排水中におけるサラダ油
の濃度を測定した。測定方法は、所定時間経過後の合成
排水中のn−ヘキサン抽出物の濃度を抽出効率97.5
%(コントロールを三本作成して別途算出)として測定
することにより行った。一回の測定につき、サンプルを
三本ずつ作成して、その平均値を求めた。結果を表5に
示す。
【0032】
【表5】
【0033】表5の結果の通り、本発明に係る新規微生
物であるバークホルデリア セパシア(Burkholderia c
epacia)AIK菌株は、極めて少ない添加量でも短時間
で油脂を分解することができる。
【0034】(試験例5;実際の排水中における油脂の
分解)実際の排水を採取した後に滅菌、濾過した。尚、
この排水中のn−ヘキサン抽出物の量は15ppmであ
った。次に、この排水のn−ヘキサン抽出物の量が50
0ppmとなるようにサラダ油を添加した後に、16時
間振盪した。LB培地で前培養した実施例の試料20m
l(乾燥重量0.06gの菌体含有)を前記調整した排
水で洗浄した後に、排水200mlに添加して、30
℃、150rpmで振盪培養した。最後に、所定時間経
過後の排水中に含まれるn−ヘキサン抽出物の濃度を測
定した。尚、一回の測定につき、サンプルを三本ずつ作
成して、その平均値を求めた。結果を表6に示す。
【0035】
【表6】
【0036】表6の結果の通り、本発明に係る新規微生
物であるバークホルデリア セパシア(Burkholderia c
epacia)AIK菌株は、合成排水においても(合成排水
を用いて同様の実験を行った表3に示される実施例の結
果参照)また実際の排水中においても、略同等の能力を
発揮できることが分かる。
【0037】(試験例6;ペプトン添加によるサラダ油
の分解への影響)試験例1と同様の組成の培地に、サラ
ダ油500ppm、洗剤10ppm、ペプトン0.1%
を加えて滅菌した後に、速度150rpmで16時間振
盪して合成排水とした。次に、上記説明した試験例2と
全く同様の方法により、所定時間経過後の合成排水中の
n−ヘキサン抽出物の濃度を測定した。結果を表7に示
す。
【0038】
【表7】
【0039】表7に示される結果の通り、本発明に係る
新規微生物であるバークホルデリアセパシア(Burkhold
eria cepacia)AIK菌株は、油脂に比べ分解しやすい
と考えられるペプトンが存在していたとしても、存在し
ていない場合(ペプトンを添加せずに同様の実験を行っ
た表3に示される実施例の結果参照)と略同等の分解能
力を発揮することができる。
【0040】(試験例7;pHの変化によるサラダ油分
解への影響)試験例1と同様の組成の培地に、0.5N
のHClと0.5NのNaOHを用いてpHメーターに
て調整することにより、表8に示されるpHの培地をそ
れぞれ調整した。次に、それぞれの培地にサラダ油50
0ppm、洗剤10ppmを加えて滅菌した後に、速度
150rpmで16時間振盪して合成排水とした。次
に、LB培地で前培養した実施例の試料20ml(乾燥
重量0.06gの菌体含有)を前記調製したそれぞれの
合成排水で洗浄した後に、合成排水200mlに添加し
て、30℃、150rpmで4時間振盪培養した。最後
に、合成排水中に含まれるサラダ油の濃度を測定した。
測定方法は、所定時間経過後の合成排水中のn−ヘキサ
ン抽出物の濃度を、抽出効率97.5%(コントロール
を三本作成して別途算出)として測定することにより行
った。一回の測定につき、サンプルを三本ずつ作成し
て、その平均値を求めた。結果を表8及び図2に示す。
【0041】
【表8】
【0042】表8及び図2に示される結果の通り、本発
明に係る新規微生物であるバークホルデリア セパシア
(Burkholderia cepacia)AIK菌株は、幅広いpH域
において油脂を分解することができる。特に、pHが
7.0〜8.0においては、極めて優れた分解能を発揮
することが分かる。
【0043】(試験例8;水道水中におけるサラダ油の
分解)水道水にサラダ油500ppmを加えて滅菌した
後に、速度150rpmで16時間振盪して合成排水と
した。次に、LB培地で前培養した実施例の試料20m
l(乾燥重量0.06gの菌体含有)を生理食塩水で洗
浄した後に、前記調製した合成排水200mlに添加し
て、30℃、150rpmで24時間振盪培養した。最
後に、合成排水中に含まれるサラダ油の濃度を測定し
た。測定方法は、培地中のn−ヘキサン抽出物の濃度を
抽出効率97.5%(コントロールを三本作成して別途
算出)として測定することにより行った。また、比較例
1の試料を用いて同様の実験を行った。尚、コントロー
ルとして実施例及び比較例1の試料のいずれも添加しな
かった場合も同様の方法により測定を行った。それぞれ
のサンプルにつき3回ずつ測定した結果を表9に示す。
【0044】
【表9】
【0045】表9に示される結果の通り、本発明に係る
新規微生物であるバークホルデリアセパシア(Burkhold
eria cepacia)AIK菌株は、油脂以外の栄養分が極端
に少ない状況においても活動して油脂を分解できること
が分かる。
【0046】(試験例9;ラードの分解における洗剤の
影響)試験例1と同様の組成の培地に、ラード500p
pmを加え滅菌した後に、速度150rpmで16時間
振盪して合成排水とした。次に、LB培地で前培養した
実施例の試料20ml(乾燥重量0.06gの菌体含
有)を前記調製した合成排水で洗浄した後に、合成排水
200mlに添加して、30℃、150rpmで振盪培
養した。最後に、所定時間経過後の合成排水中における
ラードの濃度を測定した。測定方法は、所定時間経過後
の合成排水中のn−ヘキサン抽出物の濃度を、抽出効率
98.6%(コントロールを三本作成して別途算出)と
して測定することにより行った。一回の測定につき、サ
ンプルを三本ずつ作成して、その平均値を求めた。結果
を表10に示す。
【0047】
【表10】
【0048】表10に示される結果の通り、本発明に係
る新規微生物であるバークホルデリア セパシア(Burk
holderia cepacia)AIK菌株は、洗剤を添加すること
により(洗剤を添加して同様の実験を行った表2に示さ
れる実施例の結果参照)固形油脂に対する分解能力が高
まることが分かる。
【0049】(試験例10;サラダ油の分解における洗
剤の添加による影響)試験例1と同様の組成の培地に、
サラダ油500ppmを加え滅菌した後に、速度150
rpmで16時間振盪して合成排水とした。次に、LB
培地で前培養した実施例の試料20ml(乾燥重量0.
06gの菌体含有)を前記調製した合成排水で洗浄した
後に、合成排水200mlに添加して、30℃、150
rpmで振盪培養した。最後に、所定時間経過後の合成
排水中におけるサラダ油の濃度を測定した。測定方法
は、所定時間経過後の合成排水中のn−ヘキサン抽出物
の濃度を、抽出効率98.6%(コントロールを三本作
成して別途算出)として測定することにより行った。一
回の測定につき、サンプルを三本ずつ作成して、その平
均値を求めた。結果を表11に示す。
【0050】
【表11】
【0051】表11に示される結果の通り、本発明に係
る新規微生物であるバークホルデリア セパシア(Burk
holderia cepacia)AIK菌株は、洗剤を添加すること
により(洗剤を添加して同様の実験を行った表3に示さ
れる実施例の結果参照)液状の油脂に対する分解能が高
まることが分かる。
【0052】(試験例11;活性汚泥に組み込んだ際の
サラダ油の分解)試験例1で使用した培地と同様の培地
に、サラダ油500ppm、洗剤10ppmを加えて滅
菌した後に、速度150rpmで16時間振盪して合成
排水とした。尚、この合成排水は、性質比較試験によ
り、実際の排水と略同等の性質であることが確かめられ
た。次に、LB培地で前培養した実施例の試料20ml
(乾燥重量0.06gの菌体含有)を前記調製した合成
排水で洗浄した後に、比較例2の活性汚泥200mlに
組み込み、これを、合成排水200mlに添加して、3
0℃、150rpmで振盪培養した。最後に、9時間経
過後の合成排水中に含まれるサラダ油の濃度を測定し
た。測定方法は、所定時間経過後の合成排水中のn−ヘ
キサン抽出物の濃度を、抽出効率97.5%(コントロ
ールを三本作成して別途算出)として測定することによ
り行った。一回の測定につき、サンプルを三本ずつ作成
して、その平均値を求めた。尚、比較例2の試料を用い
て同様の実験を行った。結果を表12に示す。
【0053】
【表12】
【0054】表12に示される結果の通り、本発明に係
る新規微生物であるバークホルデリア セパシア(Burk
holderia cepacia)AIK菌株は、活性汚泥に組み込ん
だ場合であっても、油脂に対する優れた分解能を発揮で
きることが分かる。
【0055】(試験例12;脂肪酸の分解)バークホル
デリア セパシア(Burkholderia cepacia)AIK菌株
による脂肪酸の分解能について実験を行った。尚、基質
としては、ラード及びサラダ油の脂肪酸組成を分析し、
その双方に最も多く含まれているオレイン酸の単一グリ
セリドであるトリオレインを使用した。実験方法は、ま
ず、試験例1で使用した培地と同様の培地に、トリオレ
イン500ppm、洗剤10ppmを加えて滅菌した後
に、速度150rpmで16時間振盪して合成排水とし
た。次に、LB培地で前培養した実施例の試料20ml
(乾燥重量0.06gの菌体含有)を前記調製した合成
排水で洗浄した後に、合成排水200mlに添加して、
30℃、150rpmで振盪培養した。最後に、1時
間、2時間、4時間経過後の合成排水中に含まれるn−
ヘキサン抽出物の全量をメチル化して、内部標準物質と
してHeptadecanoate acid を等量ずつ添加した後に、そ
の一定量をガスクロマトグラフィーによりそれぞれ分析
した。1時間経過後のピーク面積を基準として、内部標
準物質で補正したオレイン酸のピーク面積を表13に示
す。
【0056】
【表13】
【0057】表13に示される結果の通り、本発明に係
る新規微生物であるバークホルデリア セパシア(Burk
holderia cepacia)AIK菌株は、オレイン酸等の脂肪
酸を短時間で分解できることが分かる。
【0058】
【発明の効果】本発明に係る新規微生物であるバークホ
ルデリア セパシア(Burkholderia cepacia)AIK菌
株は、広い温度域における高い油脂分解能を有する。特
に、約20〜35℃の温度域においては、常に高い分解
能を有する。また、分解される油脂は、液状の油脂に限
定されず、固形状の油脂についても液状の油脂の場合と
略同等の分解能を有する。さらに、バークホルデリア
セパシア(Burkholderia cepacia)AIK菌株は、油脂
に加え、脂肪酸、タンパク質、炭水化物、糖類等の有機
物も分解することができるために、排水中のBOD(生
物化学的酸素要求量)、COD(化学的酸素要求量)を
低減することが可能である。
【0059】本発明に係る排水の処理方法は、主として
油脂を好適に分解することができる細菌を用いた排水の
処理方法であるから、分解槽内の温度に影響されること
なく、常に略一定した分解処理を行うことが可能でき
る。このために、嫌気性細菌の繁殖を防止して悪臭の発
生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例3の試験結果を示すグラフである。
【図2】試験例7の試験結果を示すグラフである。
【図3】或る分解槽における月毎の分解槽内の平均温度
を示したグラフである。
【図4】或る分解槽における処理水中のn−ヘキサン抽
出物の月毎の平均量を示したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12R 1:01) C12R 1:01) (72)発明者 黒住 悟 鳥取県日野郡溝口町溝口375−1 旭産業 株式会社内 Fターム(参考) 4B065 AA01X AC20 BA23 BB01 BB10 BC03 BC11 CA56 4D040 DD01 DD24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バークホルデリア セパシア(Burkhold
    eria cepacia)AIK菌株(FERM BP-7308)。
  2. 【請求項2】 排水と、バークホルデリア属(Burkhold
    eria)に属し主として油脂を分解し得る微生物を接触さ
    せることを特徴とする排水の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記バークホルデリア属(Burkholderi
    a)に属する微生物が、活性汚泥を構成する微生物群の
    うちの一種であることを特徴とする請求項2に記載の排
    水の処理方法。
  4. 【請求項4】 前記バークホルデリア属(Burkholderi
    a)に属する微生物が、バークホルデリア セパシア(B
    urkholderia cepacia)AIK菌株(FERM BP-7308)で
    あることを特徴とする請求項2又は3に記載の排水の処
    理方法。
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