JP2002125011A - 情報端末装置 - Google Patents

情報端末装置

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JP2002125011A
JP2002125011A JP2000312428A JP2000312428A JP2002125011A JP 2002125011 A JP2002125011 A JP 2002125011A JP 2000312428 A JP2000312428 A JP 2000312428A JP 2000312428 A JP2000312428 A JP 2000312428A JP 2002125011 A JP2002125011 A JP 2002125011A
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JP2000312428A
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Takahiro Mine
貴宏 嶺
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いわゆるスクラッチ再生を実現することによ
り、音声データを有効に利用することが可能な情報端末
装置を提供する。 【解決手段】 基地局から送信される音声データを、ア
ンテナ8により受信して、メモリ部13に一時保持す
る。このメモリ部13に保持された音声データに対し
て、信号処理部14により信号処理を施し、スピーカ4
により再生出力する。このとき、制御部11は、回転ス
イッチ7に対して操作入力されることにより入力され
る、この回転スイッチ7の回転速度及び回転方向に応じ
て、信号処理部14における信号処理動作を制御するこ
とにより、再生出力する音声データの再生速度及び再生
方向を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声データを再生
出力可能とされてなる情報端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、主として携帯型として用いら
れる情報端末装置としては、例えば、携帯電話や各種の
PDA(Personal Digital Assistant)機器がある。
【0003】近年では、このような情報端末装置に対し
て、音楽データを配信するというサービスが提案されて
おり、このようなサービスを提供するための技術的な研
究・開発が進められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな音楽データの配信サービスが実用化されると、この
音楽データを単に配信して再生出力可能とするだけで
は、利用者が十分に満足することができない虞が生じ
る。すなわち、配信された音楽データを有効に利用した
魅力的なサービスを提供することが求められる。
【0005】そこで、本発明は、音声データを再生出力
可能とされてなる情報端末装置において、この音声デー
タを有効に利用することが可能な情報端末装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明者は鋭意検討した結果、音声データを再
生出力する際に、いわゆるスクラッチ再生を実現するこ
とによって、この音声データを有効に利用して、魅力的
なサービスを提供することが可能であるという知見を得
るに至った。ここでスクラッチ再生とは、所定の角速度
で回転しているレコード盤を、順方向や逆方向に加減速
させることによって再生音に変化を加える再生手法であ
る。本発明は、音声データを再生する情報端末装置にお
いて、このスクラッチ再生を模した再生を可能とするも
のである。
【0007】すなわち、本発明に係る情報端末装置は、
メモリ手段と、再生手段と、操作手段と、制御手段とを
備える。上記メモリ手段は、音声データを保持する。上
記再生手段は、上記メモリ手段に保持された音声データ
に対して信号処理を施すことにより、この音声データを
再生出力する。上記操作手段は、上記再生手段から再生
出力される音声データの再生速度及び再生方向に関する
指示が入力操作される。上記制御手段は、上記操作手段
により入力された指示に応じて音声データが再生出力さ
れるように、上記再生手段における信号処理動作を制御
する。
【0008】以上のように構成された本発明に係る情報
端末装置は、操作手段に対する操作に応じて、再生手段
から再生出力される音声データの再生速度及び再生方向
を制御することができる。したがって、音声データを再
生出力する際に、この音声データを順方向に再生した
り、逆方向に再生したり、或いは再生速度を変化させた
りして、レコード盤を用いたいわゆるスクラッチ再生を
模した再生を実現することができる。
【0009】また、本発明に係る情報端末装置は、上記
操作手段として、回転スイッチを備え、当該回転スイッ
チの回転速度及び回転方向に応じて、それぞれ再生速度
及び再生方向に関する指示が入力操作されるとすること
が望ましい。このように、回転スイッチによって再生速
度及び再生方向に関する指示が入力操作されるような構
成とすることによって、本来のスクラッチ再生における
レコード盤の操作に非常に近い操作性を実現することが
でき、より自然な感覚でスクラッチ再生を模した再生動
作を実現することができる。
【0010】さらに、本発明に係る情報端末装置は、上
記メモリ手段に保持する音声データを、無線通信又は有
線通信により取得する通信手段を備えることが望まし
い。このように、通信手段によって音声データを取得す
る構成とすることにより、再生出力する音声データを自
由に取得することを容易とすることができる。
【0011】また、本発明に係る情報端末装置は、上記
操作手段により入力された再生速度又は再生方向に応じ
て、当該情報端末装置を振動させる振動手段を備えるこ
とが望ましい。これにより、音声データを再生する際
に、いわゆるスクラッチの状態に応じて利用者の触覚に
も訴えることができ、臨場感や迫力を増大させることが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、本
発明を適用した一構成例として、図1に示す携帯電話1
について説明する。携帯電話1は、基地局に対して無線
通信を行うことにより、この基地局を介して他の携帯電
話や据え置き型電話機との音声信号の送受信を行うこと
を可能とされており、主として携帯型として用いられる
情報端末装置である。また、携帯電話1は、音声信号の
送受信のみならず、基地局から配信される音声データを
取得して、この音声データを再生出力可能とされてい
る。すなわち、携帯電話1は、いわゆるEMD(Electr
onic Music Destribution)に対応した携帯電話として
構成されている。
【0013】なお、本実施の形態で説明する音声データ
は、一連の楽曲(音楽)を含むデータに限定されず、例
えば人間の声や動物の鳴き声などのように、音として再
生出力可能なあらゆる種類の音情報を含むデータであっ
てもよい。
【0014】また、本発明は、携帯電話1に対して適用
することに限定されるものではなく、音声データが再生
可能とされた各種の情報端末装置に対して広く適用する
ことができる。このような情報端末装置としては、例え
ば、各種PDA機器、光ディスクや半導体メモリなどの
記録媒体に蓄積された音声データを再生可能とされた携
帯型の音楽再生装置、車載型或いは携帯型のナビゲーシ
ョンシステム、さらにはパーソナルコンピュータに代表
される各種情報処理装置などを挙げることができる。
【0015】携帯電話1は、図1及び図2に示すよう
に、略立方体状に成形された外装部材2の一主面に、各
種情報を表示する表示部3と、音声を再生出力するスピ
ーカ4と、利用者が発した音声が入力されるマイク5
と、各種指示を操作入力するための複数の入力ボタン6
と、各種指示の入力操作を簡便に行うための回転スイッ
チ7と、基地局に対する各種情報の送受信を行うための
アンテナ8と、この携帯電話1全体を振動させるバイブ
レータ9(図1においては図示せず。)とを備えてい
る。また、外装部材2によって構成された内部空間に
は、回路基板(図示せず。)が収納されており、この回
路基板上に上記各部が取り付けられている。また、回路
基板には、図2に示すような制御回路10が配設されて
おり、この制御回路10によって、各部の動作が制御さ
れるように構成されている。
【0016】制御回路10は、図2に示すように、携帯
電話1の各部における動作の制御を行う制御部11と、
アンテナ8を介して基地局に対する各種情報の送受信を
行うRF回路部12と、受信した各種データが一時保持
されるメモリ部13と、受信した音声データや送信する
音声データに対して各種の信号処理を施す信号処理部1
4と、信号処理部14から出力される信号を増幅してス
ピーカ4に入力する第1のアンプ15と、マイク5から
入力された信号を増幅して信号処理部14に入力する第
2のアンプ16とを備える。
【0017】以上のように構成された携帯電話1は、基
地局に対して無線通信を行うことにより、この基地局を
介して他の携帯電話や据え置き型電話機との音声信号の
送受信を行い、「電話機」として動作する場合に、各部
が以下のように動作する。
【0018】すなわち、携帯電話1は、基地局から無線
送信された高周波(RF)の音声信号をアンテナ8によ
って受信し、この音声信号がRF回路部12に入力され
る。RF回路部12は、入力された音声信号に対して周
波数変換処理を施し、より低周波の音声信号として制御
部11に出力する。制御部11は、入力された音声信号
を信号処理部14に出力する。信号処理部14は、入力
された音声信号に対して、復調処理、復号化処理、フィ
ルタ処理、及びD/A変換処理などの各種信号処理を施
し、信号処理を施した後の音声信号を第1のアンプ15
に出力する。第1のアンプ15は、入力された音声信号
に対して増幅処理を行い、スピーカ4に出力する。スピ
ーカ4は、入力された音声信号に応じて、音声を再生出
力する。
【0019】一方、利用者が発した音声は、マイク5に
入力され、このマイク5によって電気的な音声信号に変
換されて第2のアンプ16に出力される。第2のアンプ
16は、入力された音声信号に対して増幅処理を行い、
信号処理部14に出力する。信号処理部14は、入力さ
れた音声信号に対して、A/D変換処理、フィルタ処
理、符号化処理、及び変調処理などの各種信号処理を施
し、信号処理を施した後の音声信号を制御部11に出力
する。制御部11は、入力された音声信号をRF回路部
12に出力する。RF回路部12は、入力された音声信
号に対して周波数変換を施し、高周波(RF)の音声信
号としてアンテナ8に出力する。アンテナ8は、入力さ
れた音声信号を基地局に無線送信する。
【0020】また一方、携帯電話1は、基地局からの架
電を受信したとき、すなわち「着信」があったときに、
例えば以下のように動作する。
【0021】このとき、携帯電話1においては、制御部
11によって、信号処理部14及び第1のアンプ15を
介して、スピーカ4から所定の電子音(着信音)を出力
するとともに、バイブレータ9を動作させて携帯電話1
全体を振動させる。これにより、利用者は、携帯電話1
が「着信」していることを知ることができる。このと
き、制御部11は、表示部3を制御することによって、
着信していることを示す文字情報や画像情報を表示する
としてもよい。
【0022】この後、利用者によって複数の入力ボタン
6のうちのいずれかのボタンが押下されたことを制御部
11が検知すると、携帯電話1は、上述したように動作
することによって、基地局から無線送信された音声信号
をアンテナ8によって受信してスピーカ4から出力する
とともに、マイク5に入力された音声信号をアンテナ8
によって基地局に無線送信する。すなわち、いわゆる
「通話中」である状態となる。
【0023】さらに、携帯電話1は、利用者によって他
の電話機に架電するとき、すなわち「発信」するとき
に、例えば以下のように動作する。
【0024】このとき、携帯電話1においては、利用者
によって入力ボタン6や回転スイッチ7が操作され、所
定の電話番号に発信する要求が入力されると、制御部1
1によってこの要求を検知し、電話番号に応じた所定の
信号をRF回路部12を介してアンテナ8から基地局に
対して送信する。これにより、携帯電話1は、基地局と
接続されて「発信」状態となるとともに、発信先の電話
機が「着信」状態となる。なお、携帯電話1において
は、入力ボタン6や回転スイッチ7により発信する電話
番号が入力される際に、この電話番号や発信先の氏名な
どを表示部3に表示するとしてもよい。
【0025】この後、発信先の電話機が携帯電話1から
の架電を受諾すると、携帯電話1は、上述したように動
作することによって、基地局から無線送信された音声信
号をアンテナ8によって受信してスピーカ4から出力す
るとともに、マイク5に入力された音声信号をアンテナ
8によって基地局に無線送信する。すなわち、いわゆる
「通話」中である状態となる。
【0026】そして、携帯電話1は、上述したように
「通話」中である状態のときに、利用者によって、複数
の入力ボタン6のうちの所定のボタンが押下されるか、
或いは、発信先の電話機によって通話状態が切断された
りした場合などに、制御部11によって上述した音声信
号の送受信動作が停止される。
【0027】ところで、携帯電話1は、上述したように
「電話機」としての機能の他に、基地局から配信される
音声データを再生可能な情報端末装置としての機能を有
している。そこで、以下では、基地局から配信される音
声データを再生する場合における携帯電話1の動作につ
いて説明する。
【0028】この場合に、携帯電話1は、基地局から音
声信号として無線送信された音声データをアンテナ8に
より受信する。
【0029】このとき、携帯電話1は、基地局から一方
的に送信される音声データを受信するとしてもよいし、
予め基地局に対して、所望とする音声データを送信する
ように要求を行うとしてもよい。このように要求を行う
に際しては、例えば、入力ボタン6や回転スイッチ7に
より所望とする音声データの「曲名」などを利用者によ
って入力可能とし、入力された「曲名」を基地局に対し
て送信することによって、所望とする音声データを指定
する構成とすることができる。
【0030】また、例えば、基地局から送信された「曲
名」のリストを制御部11によって表示部3に表示し、
このリストのうちのひとつを利用者が回転スイッチ7に
より選択可能として構成する。そして、選択された結果
を基地局に送信することにより、選択された「曲名」に
対応する音声データを送信するように基地局に対して要
求するように構成されていてもよい。
【0031】以上のようにしてアンテナ8によって受信
した音声データは、RF回路部12に入力される。RF
回路部12は、入力された音声信号に対して周波数変換
処理を施し、より低周波の音声信号として制御部11に
出力する。制御部11は、入力された音声信号を信号処
理部14に出力する。信号処理部14は、入力された音
声信号に対して、復調処理、復号化処理、フィルタ処
理、などの各種信号処理を施して、音声データを生成す
る。この音声データは、制御部11によって、メモリ部
13に一時保持される。
【0032】メモリ部13に保持された音声データは、
所定の情報量だけ蓄積されると、制御部11によって、
保持された順に再び信号処理部14に出力される。信号
処理部14は、入力された音声データに対して所定の転
送レートでD/A変換処理を施し、アナログ信号である
音声信号を生成し、この音声信号を第1のアンプ15に
出力する。第1のアンプ15は、入力された音声信号に
対して増幅処理を行い、スピーカ4に出力する。スピー
カ4は、入力された音声信号に応じて、音声を再生出力
する。
【0033】このとき、携帯電話1においては、利用者
によって回転スイッチ7が回転操作されると、この回転
スイッチ7の回転速度及び回転方向に応じて、スピーカ
4から再生出力される音声の再生速度及び再生方向がそ
れぞれ変化するように構成されている。以下では、この
点について説明する。
【0034】携帯電話1において、回転スイッチ7は、
その回転速度に応じてパルス信号を出力するとともに、
その回転方向を示す回転方向信号とを出力するように構
成されている。具体的には例えば、毎分30回転で回転
操作された場合に、20[パルス/sec]の頻度でパ
ルス信号を出力し、毎分60回転で回転操作された場合
に、40[パルス/sec]の頻度でパルス信号を出力
する。また、回転スイッチ7は、順方向に回転操作され
た場合に、回転方向信号の信号レベルがハイ「H」とな
り、逆方向に回転操作された場合に、回転方向信号の信
号レベルがロウ「L」となる。
【0035】そして、回転スイッチ7から出力されるパ
ルス信号及び回転方向信号は、制御部11に入力され
る。制御部11は、これらパルス信号及び回転方向信号
に応じて信号処理部14を制御し、この信号処理部14
においてD/A変換処理を行うD/A変換器に入力する
音声データの転送レートを制御する。具体的には例え
ば、図3に示すように、回転スイッチ7から入力される
パルス信号に応じて、信号処理部14における転送レー
トを制御する。
【0036】すなわち、制御部11は、図3に示すよう
に、パルス信号が入力される頻度が0[パルス/se
c]である場合、すなわち、回転スイッチ7が回転操作
されていない場合には、信号処理部14においてD/A
変換器に入力する音声データの転送レートを通常どおり
1[Mbps]とし、通常の再生速度で音声データを再
生出力する。そして、制御部11は、パルス信号が入力
される頻度が20[パルス/sec]、40[パルス/
sec]と高くなるにつれて、信号処理部14における
転送レートを3[Mbps]、5[Mbps]といった
具合に高くなるように制御し、音声データが通常よりも
早い再生速度でスピーカ4から再生出力されるように制
御する。
【0037】また、制御部11は、回転スイッチ7から
入力される回転方向信号の信号レベルがハイ「H」であ
るかロウ「L」であるかに応じて、信号処理部14にお
いてD/A変換器に入力する音声データを制御し、最終
的にスピーカ4から出力される音声データが、それぞれ
順方向、或いは逆方向に再生されるように制御する。
【0038】携帯電話1は、上述したように、受信した
音声データを再生出力する際に、制御部11が回転スイ
ッチ7の回転速度及び回転方向に応じて、スピーカ4か
ら再生出力される音声データの再生速度及び再生方向が
変化するように、信号処理部14における信号処理動作
を制御している。
【0039】したがって、携帯電話1は、音声データを
再生出力する際に、回転スイッチ7の回転速度及び回転
方向に応じて、この音声データを順方向に再生したり、
逆方向に再生したり、或いは再生速度を変化させたりし
て、レコード盤を用いたいわゆるスクラッチ再生を模し
た再生を実現することができる。したがって、携帯電話
1は、受信した音声データを有効に利用して、利用者に
とって魅力的となるサービスを提供することが可能とな
る。
【0040】また、携帯電話1においては、回転スイッ
チ7の回転速度及び回転方向に応じて、制御部11が信
号処理部14における転送レートを制御するとしてい
る。すなわち、携帯電話1は、音声データをD/A変換
する前のデジタル信号に対する信号処理を制御すること
によって、再生出力するアナログ信号(音声信号)の再
生速度及び再生方向を制御している。したがって、デジ
タル信号に対して信号処理を施すことによって、スクラ
ッチ再生を模した再生動作を実現している。
【0041】また、携帯電話1において、制御部11
は、回転スイッチ7から入力されるパルス信号に応じ
て、バイブレータ9の動作を制御することにより、この
携帯電話1全体が振動するように制御する。具体的に
は、例えば図4に示すように、パルス信号が入力される
頻度が20[パルス/sec]、40[パルス/se
c]と高くなるにつれて、バイブレータ9の回転数を2
[rpm]、4[rpm]といった具合に高くなるよう
に制御し、携帯電話1の振動が激しくなるように制御す
る。なお、バイブレータ9は、モータの回転軸に偏心し
て重りが取り付けられており、このモータの回転数が高
くなるほど激しく振動するように構成されているものと
する。
【0042】携帯電話1においては、このように、回転
スイッチ7の回転速度、すなわちスピーカ4から再生出
力される音声データの再生速度に応じて、バイブレータ
9の振動が制御されていることによって、音声データの
再生時に、いわゆるスクラッチの状態に応じた振動を発
生することができる。したがって、利用者の触覚に訴え
て、臨場感や迫力を増大させることができる。
【0043】なお、本実施の形態においては、回転スイ
ッチ7から出力されるパルス信号に応じてバイブレータ
9の動作が制御されるとしたが、制御部11は、例えば
回転方向信号に応じてバイブレータ9の動作を制御する
としてもよい。これにより、携帯電話1は、スピーカ4
から再生出力される音声データの再生速度ではなく、再
生方向に応じて振動するように構成されることとなる。
また、制御部11は、パルス信号と回転方向信号との両
方の信号に応じてバイブレータ9の動作を制御するとし
てもよい。
【0044】また、上述での説明に用いた図3及び図4
においては、制御部11へのパルス信号の入力頻度と、
信号処理部14における転送レート及びバイブレータ9
の回転数とが比例するとして示しているが、制御部11
がこのような制御を行うことに限定されるものではな
い。例えば、制御部11へのパルス信号の入力頻度と、
信号処理部14における転送レート及びバイブレータ9
の回転数との対応関係を、曲線的に変化させるとしても
よい。或いは、この対応関係を、入力ボタン6や回転ス
イッチ7によって利用者が自由に設定することが可能と
されていてもよい。また、予め設定された数パターンの
対応関係のうちから、利用者が好みとする動作に最も近
いパターンを選択することが可能とされていてもよい。
【0045】また、本実施の形態においては、スピーカ
4から再生出力する音声データの再生速度及び再生方向
に関する指示が入力操作される操作手段として、回転ス
イッチ7が備えられているとしたが、このような構成に
限定されるものではない。
【0046】この回転スイッチ7の代わりに、操作手段
として、例えば、順方向及び逆方向にそれぞれ対応した
2つの圧力センサを備え、各々の圧力センサによって検
出される圧力の強弱に応じて、制御手段11が再生速度
及び再生方向を制御するとしてもよい。すなわち例え
ば、利用者によって、順方向に対応した圧力センサに強
い圧力が加えられた場合には、順方向に早い再生速度で
音声データが再生出力され、逆方向に対応した圧力セン
サに弱い圧力が加えられた場合には、逆方向に遅い再生
速度で音声データが再生出力されるように構成すればよ
い。また、操作手段としては、回転スイッチ7や圧力セ
ンサの代わりに、入力ボタン6を用いる構成としてもよ
い。
【0047】ただし、携帯電話1においては、操作手段
として、回転スイッチ7を備え、この回転スイッチ7に
よって再生速度及び再生方向に関する指示が入力操作さ
れるように構成されていることによって、本来のスクラ
ッチ再生におけるレコード盤の操作に非常に近い操作性
を実現することができ、より自然な感覚でスクラッチ再
生を模した再生動作を実現することが可能とされてい
る。
【0048】また、本実施の形態においては、メモリ部
13に保持された音声データが、所定の情報量だけ蓄積
されると、保持された順に再び信号処理部14に出力さ
れるとしている。すなわち、このメモリ部13が、信号
処理部14に対するバッファとして機能している。これ
により、携帯電話1においては、音声データの受信状態
が良好でない場合であっても、確実に信号処理部14に
おける信号処理を行うことができ、安定して音声データ
を再生出力することが可能とされている。
【0049】しかしながら、携帯電話1においては、メ
モリ部13に十分なメモリ容量を備えることによって、
このメモリ部13に対して、再生出力する音声データの
全てを保持するように構成してもよい。或いは、このメ
モリ部13に、複数の音声データを保持することが可能
とされていてもよい。
【0050】さらに、本実施の形態においては、携帯電
話1にアンテナ8やRF回路部12が備えられており、
再生出力する音声データを無線通信によって取得するこ
とによって、再生出力する音声データを自由に取得する
ことを容易とされている。しかしながら、本発明は、こ
のような構成に限定されるものではなく、無線通信によ
って音声データを取得するとせずに、例えば、有線通信
によって音声データを取得するとしてもよい。この場合
であっても、再生出力する音声データを自由に取得する
ことができる。
【0051】ただし、携帯電話1においては、アンテナ
8やRF回路部12などのような通信手段を備えるとせ
ずに、例えば、再生出力する音声データを全て保持する
に十分なメモリ容量をメモリ部13に備えるとともに、
この携帯電話1に対してメモリ部13を着脱自在に用い
るとしてもよい。これにより、例えば、このメモリ部1
3に対して別の装置によって音声データを記録した後
に、音声データが記録されたメモリ部13を携帯電話1
に装着し、このメモリ部13に記録された音声データを
再生出力するとしてもよい。
【0052】なお、メモリ部13は、音声データを保持
する機能を有していればよく、書き換え可能な各種半導
体メモリによって構成されていてもよいし、例えば、各
種光ディスクによって構成されていてもよい。
【0053】また、本実施の形態として説明した携帯電
話1を用いることにより、例えば、以下で説明するよう
なことを実現することができる。
【0054】すなわち、例えば、メモリ部13に所定の
ソフトウエアプログラムを予め記憶しておき、このソフ
トウエアプログラムに記述された動作手順に応じて制御
部11が動作することによって、利用者によるスクラッ
チ再生の「熟練度」を評価することが容易に実現するこ
とができる。そして、例えば、評価した結果を表示部3
に表示するなどすることにより、携帯電話1におけるア
ミューズメント性を向上させることができ、利用者にと
ってさらに魅力的なサービスを提供することが可能とな
る。
【0055】このようなソフトウエアプログラムは、予
めメモリ部13に記憶しておくとしてもよいし、音声デ
ータと同様にして基地局から配信し、携帯電話1が受信
してメモリ部13に保持するとしてもよい。また、スク
ラッチ再生の「熟練度」を評価した結果を携帯電話1か
ら基地局に送信して、この基地局において複数の利用者
からの評価結果を集計するとともに、集計結果を再び各
携帯電話1に送信することによって、各利用者の「熟練
度」が他の利用者に対して相対的に分かるようにしても
よい。
【0056】このように、本発明を適用して構成された
携帯電話1を用いることによって、このように様々なサ
ービスを提供することが可能となり、アミューズメント
性や双方向性を向上して、より一層魅力的なサービスを
提供することが可能となる。
【0057】
【発明の効果】本発明に係る情報端末装置は、操作手段
に対する操作に応じて、再生手段から再生出力される音
声データの再生速度及び再生方向を制御することができ
る。このため、音声データを再生出力する際に、この音
声データを順方向に再生したり、逆方向に再生したり、
或いは再生速度を変化させたりして、レコード盤を用い
たいわゆるスクラッチ再生を模した再生動作を実現する
ことができる。
【0058】したがって、本発明に係る情報端末装置に
よれば、メモリ手段に保持された音声データを有効に利
用して、利用者にとって魅力的となるサービスを提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報端末装置の一構成例として示
す携帯電話の正面図である。
【図2】同携帯電話に備えられる制御回路を示す機能ブ
ロック図である。
【図3】同携帯電話において、回転スイッチから出力さ
れるパルス信号と、信号処理部における転送レートとの
関係の一例を示す概略図である。
【図4】同携帯電話において、回転スイッチから出力さ
れるパルス信号と、バイブレータの回転数との関係を一
例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 携帯電話、2 外装部材、3 表示部、4 スピー
カ、5 マイク、6入力ボタン、7 回転スイッチ、8
アンテナ、9 バイブレータ、10 制御回路、11
制御部、12 RF回路部、13 メモリ部、14
信号処理部、15 第1のアンプ、16 第2のアンプ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 7/26 H04B 7/26 Q

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声データを保持するメモリ手段と、 上記メモリ手段に保持された音声データに対して信号処
    理を施すことにより、この音声データを再生出力する再
    生手段と、 上記再生手段から再生出力される音声データの再生速度
    及び再生方向に関する指示が入力操作される操作手段
    と、 上記操作手段により入力された指示に応じて音声データ
    が再生出力されるように、上記再生手段における信号処
    理動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とする
    情報端末装置。
  2. 【請求項2】 上記操作手段は、回転スイッチを備え、
    当該回転スイッチの回転速度及び回転方向に応じて、そ
    れぞれ再生速度及び再生方向に関する指示が入力操作さ
    れることを特徴とする請求項1記載の情報端末装置。
  3. 【請求項3】 上記メモリ手段に保持する音声データ
    を、無線通信又は有線通信により取得する通信手段を備
    えることを特徴とする請求項1記載の情報端末装置。
  4. 【請求項4】 上記操作手段により入力された再生速度
    又は再生方向に応じて、当該情報端末装置を振動させる
    振動手段を備えることを特徴とする請求項1記載の情報
    端末装置。
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