JP2002124736A - 半導体レーザ素子とその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子とその製造方法

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JP2002124736A JP2001321241A JP2001321241A JP2002124736A JP 2002124736 A JP2002124736 A JP 2002124736A JP 2001321241 A JP2001321241 A JP 2001321241A JP 2001321241 A JP2001321241 A JP 2001321241A JP 2002124736 A JP2002124736 A JP 2002124736A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腐食性ガスを用いずに歩留まりよく製造でき
る光閉じ込め層を有する半導体レーザ素子とその製造方
法を提供することが目的である。 【解決手段】 一主面が(100)面から[011]方
向に5度〜17度で傾斜したn型GaAs半導体基板
と、このn型GaAs半導体基板1の一主面上に形成さ
れたn型クラッド層3と、このn型クラッド層3上に形
成された活性層5と、活性層5上に形成されたリッジ部
7bを有するp型クラッド層7と、p型クラッド層7上
に形成されたn型光閉じ込め層10と、層厚0.4μm
以下のn型電流ブロック層11と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体レーザ素子と
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発振波長が赤色域の半導体レーザ
素子としてAlGaInP系半導体レーザ素子が活発に
研究開発されている。特に、このAlGaInP系半導
体レーザ素子は630〜680nm帯の発振が可能であ
り、この波長帯は視感度が高いことから、斯る素子はレ
ーザーポインターやラインマーカー等に使用されている
他、AlGaAs系半導体レーザ素子に比べて発振波長
が短いことから高密度記録用光源等として期待されてい
る。
【0003】斯る半導体レーザ素子は、一般に電流ブロ
ック層にはGaAs層が用いられるが、例えば、IEEE J
OURNAL OF SELECTED TOPICS IN QUANTUM ELECTRONICS,
VOL.1,NO.2,JUNE 1995 p723〜p727には電流ブロ
ック層として、AlInP層(光閉じ込め層)とGaA
s層からなる2層構造を採用したリッジ型の半導体レー
ザ素子の例が示されている。
【0004】この文献において、この2層構造の電流ブ
ロック層を備えた半導体レーザ素子は電流ブロック層が
GaAs層の1層構造である一般的な半導体レーザ素子
より、発振しきい値電流及びスロープ効率が改善できる
ことが報告されている。
【0005】このようなリッジ型半導体レーザ素子は、
通常、SiO2膜等の誘電体材料からなるマスク膜を介
した状態でエッチングを行ってリッジ部を形成した後、
このマスク膜を残した状態で電流ブロック層を有機金属
気相成長法(MOCVD法)等の気相成長法を用いて形
成する工程を経て製造される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、製造装
置にとって好ましくないHClなどの腐食性ガスを導入
しないで、AlInP層等のAl組成比の高い材料から
なる電流ブロック層を成長する場合、成長条件を選択し
ても誘電体材料からなるマスク膜上に上記Al組成比の
高い材料が点在して形成されてしまう。この結果、続い
てGaAs層からなる電流ブロック層を成長すると、通
常、誘電体材料上には成長しないGaAs層が前記点在
してなるAl組成比の高い材料を核としてマスク膜上の
広範囲の領域に形成されるため、電流ブロック層形成後
にマスク膜をウェットエッチングや反応性ガスを用いた
ドライエッチングで除去することが困難となる。この結
果、完成した半導体レーザ素子中にマスク膜の一部が残
存することに起因し、素子歩留まりが悪くなるといった
問題が生じる。
【0007】また、上述の問題点を解決した場合でも、
AlGaInP系半導体レーザ素子にかかわらず、半導
体レーザ素子は発振しきい値電流及びスロープ効率を更
に改善することが要求されている。
【0008】この中でも、AlGaInP系半導体レー
ザ素子は、AlGaAs系半導体レーザ素子に比べ、材
料固有の問題から発振しきい値電流及びスロープ効率の
特性が劣り、更なる特性向上が求められている。
【0009】本発明は、上述の問題点を鑑み成されたも
のであり、腐食性ガスを用いず歩留まりのよい光閉じ込
め層を有する半導体レーザ素子とその製造方法を提供す
ることが目的であり、更なる目的としては良好な発振し
きい値電流及びスロープ効率の特性を有する半導体レー
ザ素子とその製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体レーザ素
子は、一主面が{100}面から<011>方向に5度
〜17度で傾斜した第1導電型のGaAsからなる半導
体基板と、該半導体基板の一主面上に形成された第1導
電型のクラッド層と、該第1導電型のクラッド層上に形
成された活性層と、該活性層上に形成された電流通路と
なるストライプ状リッジ部を有する前記第1導電型とは
逆導電型となる第2導電型のクラッド層と、該リッジ部
の側面上を覆うように前記第2導電型のクラッド層上に
形成された該第2導電型のクラッド層より屈折率が小さ
く且つ発振光のエネルギー(hν:hはプランク定数、
νは発振光の振動数)より大きなエネルギーのバンドギ
ャップ(Eg:Eg>hν)を有するAlを含有してなる
光閉じ込め層と、該光閉じ込め層上に形成された酸化防
止層としての第1導電型の電流ブロック層と、を備え、
前記第1導電型の電流ブロック層の層厚が0.4μm以
下であることを特徴とする。
【0011】本発明の半導体レーザ素子は、製造工程に
おいて、リッジ部形成のための誘電体材料からなるマス
ク膜を介して光閉じ込め層を気相成長法により形成した
際に、マスク膜上に光閉じ込め層の材料が点在して形成
されても、その後に形成される電流ブロック層の層厚が
0.4μm以下であるので、この電流ブロック層がマス
ク膜の広範囲を覆うことがない。従って、このマスク膜
は通常のウェットエッチング又は反応性ガスを用いたド
ライエッチングで容易に取り除けるので、腐食性のガス
を使用することなく、製造歩留まりを向上させることが
できる。
【0012】特に、前記電流ブロック層は、製造工程中
において光閉じ込め層の酸化を防止し、その上での結晶
成長を良好にすると共に、十分な電流阻止効果を得るた
めに、光閉じ込め層上全域にわたって0.2μm以上の
層厚で形成されるのが好ましい。
【0013】特に、前記光閉じ込め層は第1導電型であ
り、且つ該光閉じ込め層の少なくとも前記活性層側の不
純物濃度は、5×1017cm-3以下であることを特徴と
する。
【0014】更に、前記光閉じ込め層は、全域にわたっ
て不純物濃度が5×1017cm-3以下であることを特徴
とする。
【0015】斯る半導体レーザ素子では、発振しきい値
電流とスロープ効率の特性が良好となる。
【0016】特に、前記不純物濃度は、3×1017cm
-3以下であることを特徴とする。
【0017】この場合、発振しきい値電流とスロープ効
率の特性がより良好になる。
【0018】更に、前記不純物濃度は、2×1017cm
-3以下であることを特徴とする。
【0019】この場合、発振しきい値電流とスロープ効
率の特性が更に良好になる。
【0020】また、前記不純物濃度は、5×1016cm
-3以上であることを特徴とする。
【0021】この場合、光閉じ込め層全体又は光閉じ込
め層の少なくとも活性層側を十分なキャリア濃度を有し
得る低抵抗領域とすることが可能であり、よってこの低
抵抗領域と第2導電型のクラッド層とのpn接合により
電流阻止効果が好ましく得られるので、発振しきい値電
流とスロープ効率の特性を良好にできる。
【0022】更に、前記不純物濃度は、1×1017cm
-3以上であることを特徴とする。
【0023】この場合、光閉じ込め層全体又は光閉じ込
め層の少なくとも活性層側をより十分なキャリア濃度を
有しえる低抵抗領域とすることが可能であり、よってこ
の領域と第2導電型のクラッド層とのpn接合により電
流阻止効果が好ましく得られるので、発振しきい値電流
とスロープ効率の特性を良好にできる。しかも、この1
17cm-3台の濃度制御は1016cm-3台の濃度制御に
比べて容易であるので、製造歩留まりが向上する。
【0024】また、前記光閉じ込め層は、Seがドープ
されていることを特徴とする。
【0025】前記第1導電型のクラッド層は(Alx1
1-x1y1In1-y1Pからなると共に、前記第2導電型
のクラッド層は(Alx2Ga1-x2y2In1-y2Pからな
り、且つ前記光閉じ込め層は(Alx3Ga1-x3y3In
1-y3P(1≧x3>x1>0、1≧x3>x2>0、1
>y1>0、1>y2>0、1>y3>0)からなるこ
とを特徴とし、x3は1≧x3≧0.9、x1、x2は
0.7≧x1≧0.5、0.7≧x2≧0.5がより好
ましく、更に好ましくは、基板として第1導電型のGa
As基板を用い、第1導電型のクラッド層、第2導電型
のクラッド層、光閉じ込め層は、それぞれGaAs基板
と略格子整合する(Alx1Ga1-x10. 5In0.5P、
(Alx2Ga1-x20.5In0.5P、(Alx3Ga1-x3
0.5 In0. 5Pからなる。
【0026】この場合、平坦部の厚みは0.01〜0.
13μmがよく、好ましくは0.03〜0.08μmで
あり、光閉じ込め層の厚みは0.3〜1μmがよく、好
ましくは0.4〜0.85μm、より好ましくは0.5
〜0.75μmである。また、光閉じ込め層が(Alx3
Ga1-x3y3In1-y3Pからなる場合には、4元系より
3元系の方が熱伝導がよく、しかも屈折率が最大にでき
るので、Al組成比x3は1が最も好ましい。
【0027】なお、この場合、活性層としては、AlG
aInP又はGaInPからなる単一又は多重量子井戸
構造層やAlGaInP又はGaInPからなる非量子
井戸層である単一層が用いれる。
【0028】特に、前記光閉じ込め層上には、該光閉じ
込め層より不純物濃度、即ちキャリア濃度が大きい第1
導電型の電流ブロック層を有することを特徴とする。
【0029】この場合、前記光閉じ込め層の電流ブロッ
ク層としての機能は、不純物濃度(キャリア濃度)が小
さいため、電流阻止効果が小さくなる恐れがあるが、不
純物濃度(キャリア濃度)が大きい電流ブロック層で十
分に電流阻止効果を補える。
【0030】特に、前記電流ブロック層は、GaAsか
らなることを特徴とする。
【0031】この場合、GaAsは酸化する恐れもな
く、製造上好ましい利点を有する上に、AlGaInP
やAlInP等に比べて熱伝導性もよいので、好まし
い。
【0032】また、前記光閉じ込め層の少なくとも前記
活性層側のキャリア濃度は略5×1016cm-3以上であ
ることを特徴とする。
【0033】この場合、光閉じ込め層の少なくとも活性
層側を低抵抗領域とでき、この領域と第2導電型のクラ
ッド層とのpn接合により電流阻止効果が好ましく得ら
れるので、発振しきい値電流とスロープ効率の特性を良
好にできる。
【0034】特に、前記光閉じ込め層は、低抵抗層であ
ることを特徴とする。
【0035】この場合、光閉じ込め層は低抵抗層であ
り、第2導電型のクラッド層とのpn接合による電流阻
止効果が好ましく得られるので、発振しきい値電流とス
ロープ効率の特性を著しく良好になる。なお、この低抵
抗層としてのキャリア濃度は好ましくは略5×1016
-3以上であり、より好ましくは略1×1017cm-3
上である。
【0036】また、本発明の半導体レーザ素子の製造方
法は、{100}面から<011>方向に5度〜17度
で傾斜した第1導電型のGaAsからなる半導体基板の
一主面上に、第1導電型のクラッド層、活性層、及び第
2導電型のクラッド層を成長する工程と、該第2導電型
のクラッド層上に誘電体材料からなるマスク膜を形成し
た後、該マスク膜を介した状態で前記第2導電型のクラ
ッド層をエッチングしてリッジ部を形成する工程と、前
記マスク膜を介した状態で前記リッジ部を有する第2導
電型のクラッド層上に、該第2導電型のクラッド層より
屈折率が小さく且つ発振光のエネルギーより大きなエネ
ルギーのバンドギャップを有するAlを含有してなる光
閉じ込め層を気相成長法により形成する工程と、該光閉
じ込め層上に酸化防止層としての層厚0.4μm以下の
第1導電型の電流ブロック層を気相成長法により形成す
る工程と、前記マスク膜をエッチング法により除去する
工程と、を備えることを特徴とする。尚、光閉じ込め層
の気相成長条件としては、マスク膜上に光閉じ込め層の
材料が離散的に点在形成されるか、好ましくは殆ど形成
されないように設定される。なお、半導体基板上に、第
1導電型のクラッド層、活性層、及び第2導電型のクラ
ッド層を成長する工程も通常、気相成長法が使用され
る。
【0037】本発明の製造方法では、誘電体材料からな
るマスク膜を介して光閉じ込め層を形成した際に、光閉
じ込め層がAlを含有する材料であることに起因してマ
スク膜上に光閉じ込め層の材料が点在して形成されて
も、その後に形成される電流ブロック層の層厚が0.4
μm以下であるので、この電流ブロック層がマスク膜の
広範囲を覆うことがない。従って、このマスク膜は通常
のウェットエッチングや反応性ガスを用いたドライエッ
チングで容易に取り除けるので、腐食性ガスを用いるこ
となく、製造歩留まりを上げることができる。
【0038】なお、このマスク膜は、例えば酸化ケイ素
膜や窒化ケイ素膜などであり、気相成長法としてはMO
CVD法やMBE法(分子線エピタキシー法)などが用
いられる。
【0039】また、AlGaAs系半導体レーザ素子の
場合には、第1、第2導電型のクラッド層は好ましくは
Al組成比が0.4〜0.6に選択され、光閉じ込め層
のAl組成比はこれより大きく且つ好ましくは0.42
〜0.62の中から選択される。
【0040】このように第1、第2導電型のクラッド層
がAlを含有する場合には、光閉じ込め層のAl組成比
は、これらクラッド層のAl組成比よりも大きく選択さ
れ、このようにクラッド層のAl組成比よりも大きく選
択されたAl組成比の光閉じ込め層はマスク膜上に点在
成長してしまう。
【0041】また、第2導電型のクラッド層中には、エ
ッチング阻止層等の他の層が含まれてもよい。
【0042】なお、上記電流ブロック層は、発振光のエ
ネルギーよりエネルギーの小さなバンドギャップを有す
ることが好ましい。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態であるAl
GaInP系半導体レーザ素子を図を用いて説明する。
尚、図1、及び図2は、それぞれ斯る半導体レーザ素子
の模式断面構造図、活性層乃至電流ブロック層近傍の模
式バンド構造図である。
【0044】図中、1はn型GaAs半導体基板で、そ
の一主面(結晶成長面)は(100)面から[011]
方向に角度θ(θ=5度〜17度、好ましくは7度〜1
3度:以下この角度θをオフ角度θという)で傾斜した
面であり、この前記一主面上には層厚0.3μmのn型
Ga0.5In0.5Pバッファ層2が形成されている。
【0045】上記バッファ層2上には、層厚1.2μm
のn型(Alx1Ga1-x10.5In0 .5P(本形態ではx
1=0.7:Siドープ)からなるクラッド層3が形成
されている。
【0046】図2に詳細を示すように、前記n型クラッ
ド層3上には、層厚500Åのアンドープの(Alz1
1-z10.5In0.5P(本形態ではz1=0.5)光ガ
イド層4が形成されている。
【0047】この光ガイド層4上には、層厚100Åの
引張り歪を有する(AlpGa1-p qIn1-qP(1>p
≧0,1>q>0.51:本形態ではp=0、q=0.
65)量子井戸層5a、5a、5aと層厚40Åの圧縮
歪みを有する(AlrGa1-rsIn1-sP(1≧r>
0,0<s<0.51:本形態ではr=0.5、s=
0.45)量子障壁層5b、5bとが交互に積層されて
なるアンドープの歪補償型多重量子井戸構造からなる活
性層5が形成されている。
【0048】この活性層5上には、層厚500Åのアン
ドープの(Alz2Ga1-z20.5In0.5P(本形態では
z2=0.5)光ガイド層6が形成されている。
【0049】この光ガイド層6上には、層厚tの平坦部
7aとこの平坦部の略中央に紙面垂直方向(共振器長方
向)に延在する高さ0.5〜0.8μm、上部幅2.5
〜3.5μm、下部幅3.5〜4.5μmのストライプ
状リッジ部7bで構成されるp型(Alx2Ga1-x2
0.5In0.5P(本形態ではx2=0.7:Znドープ)
からなるクラッド層7が形成されている。
【0050】前記リッジ部7b上面には、層厚0.1μ
mのp型Ga0.5In0.5Pキャップ層(Znドープ)
8、及び層厚0.3μmのp型GaAsキャップ層(Z
nドーープ)9がこの順序で形成されている。
【0051】これらp型キャップ層8、9、リッジ部7
bの側面上及び平坦部7a上には、層厚uμmのn型
(Alx3Ga1-x30.5In0.5P(1≧x3>x1,x
2>0:本実施形態ではx3=1,Seドープ)からな
る不純物濃度が5×1017cm -3以下の電流ブロック層
としても機能し且つ光閉じ込め機能を有する光閉じ込め
層10及びこの光閉じ込め層10より熱伝導性がよく且
つ不純物濃度が大きく本実施形態では1×1018cm-3
である層厚0.4μm以下、例えば0.3μmのn型G
aAs(Seドープ)からなる酸化防止層としての電流
ブロック層11がこの順序で形成されている。なお、こ
の電流ブロック層11の層厚は、製造工程中で光閉じ込
め層10の酸化を防止すると共に、電流阻止効果を十分
に得るため、0.2μm以上が好ましい。
【0052】前記キャップ層9及び電流ブロック層11
上には、層厚5μmのp型GaAsコンタクト層(Zn
ドープ)12が形成されている。
【0053】前記コンタクト層12上面にはAu−Cr
からなるp型側オーミック電極13が、前記n型GaA
s基板1下面にはAu−Sn−Crからなるn型側オー
ミック電極14が形成されている。
【0054】斯る半導体レーザ素子は、活性層5のバン
ドギャップ(即ち発振光のエネルギー(hν))よりエ
ネルギーの大きいバンドギャップのクラッド層3、7で
挟まれると共に、発振光のエネルギー(hν)よりバン
ドギャップが大きく(即ち、発振光の吸収が殆どなく)
且つクラッド層7より屈折率の小さい光閉じ込め層10
と該光閉じ込め層10より熱伝導性に優れる電流ブロッ
ク層11を備えている。なお、この光閉じ込め層10
は、クラッド層7と同じ導電型であったり、アンドープ
である場合には、電流阻止効果や電流挟窄効果が薄れ、
発振しきい値電流やスロープ効率が悪くなるので、これ
らに設定しない。
【0055】そして、本実施形態の半導体レーザ素子
は、上記発振光に対して透明な光閉じ込め層10の構成
により実屈折率導波型レーザ素子として動作するもので
あるが、このように実屈折率導波型として動作するため
には、上記リッジ部7b領域下と該リッジ部7b領域外
下における活性層5に対する実屈折率差は所定値以上が
必要であり、実屈折率導波型として良好に動作するため
には、好ましくは上記屈折率差は3×10-3以上が要求
される。
【0056】図3は、上記平坦部7aの層厚tと、リッ
ジ部7b領域下とリッジ部7b外領域下での活性層5に
対する実屈折率差の関係を計算により求めた結果を示
す。
【0057】この図3から、本実施形態では、実屈折率
差が3×10-3以上となるように、平坦部7aの層厚t
は1300Å以下が選択され、好ましくは5×10-3
上となる800Å以下が選択される。そして、活性層5
又は光ガイド層6に直接光閉じ込め層10が接する構造
では、製造においてこれら層が大気に晒されるといった
不都合が生じるので、層厚tは例えば略100Åを下限
とした方がよい。
【0058】図4は、実験によって求めた本実施形態の
半導体レーザ素子の光閉じ込め層10の層厚uと発振し
きい値電流の関係を示す。尚、この特性は、光閉じ込め
層10の不純物濃度を1×1017cm-3、共振器長L=
400μm、端面非コート、室温の条件で連続発振させ
て得た。
【0059】この図4から、光閉じ込め層10の層厚u
は0.3μm以上1μm以下がよく、更に好ましいのは
0.4μm以上0.85μm以下、より好ましいのは
0.5μm以上0.75μm以下であることが判る。
【0060】このように、光閉じ込め層10がある程度
の厚みが必要なのは次の理由による。即ち、本実施形態
では、電流ブロック層11が光吸収を行なえる材料で構
成されるため、光閉じ込め層10の厚みが小さいと、電
流ブロック層11によって強く光吸収が行われ、厚すぎ
ると、光閉じ込め層10は放熱性が悪く、素子の放熱特
性が悪くなるためである。
【0061】図5は、本実施形態の半導体レーザ素子と
従来の電流ブロック層がGaAs層の1層構造であるロ
スガイド型のAlGaInP系半導体レーザ素子の電流
−光出力特性図(I−L特性図)を示す。尚、この特性
も、光閉じ込め層10の不純物濃度を1×1017
-3、共振器長L=400μm、u=0.5μm、t=
0.05μm、端面非コート、室温の条件で連続発振さ
せて得た。
【0062】この図5から、本実施形態の素子が従来の
素子に比べて、発振しきい値電流値が小さく、且つスロ
ープ効率も良好であることが判る。
【0063】次に、図6に光閉じ込め層10の不純物濃
度(ドーパント濃度)と、発振しきい値電流、スロープ
効率との関係を示す。
【0064】この図6から、光閉じ込め層10は不純物
濃度が小さくなる程、発振しきい値電流が小さくなると
共に、スロープ効率が大きくなることが理解できる。
【0065】特に、光閉じ込め層10の不純物濃度が5
×1017cm-3以下の場合に、従来の電流ブロック層が
GaAs層の1層構造であるロスガイド型のAlGaI
nP系半導体レーザ素子の発振しきい値電流よりも小さ
な40mA以下にできると共に、スロープ効率を従来の
素子よりも大きな0.3W/A以上にできる。
【0066】更に、この不純物濃度が3×1017cm-3
以下の場合、発振しきい値電流を30mAより小さくで
き、スロープ効率も0.4W/Aよりも大きくできるの
でより好ましく、更に2×1017cm-3以下の場合、発
振しきい値電流を25mAより小さく、スロープ効率も
0.45W/Aよりも大きくできるのでより望ましく、
加えて1×1017cm-3以下の場合には、発振しきい値
電流が著しく小さくなり、スロープ効率も0.5W/A
以上となるので、非常に好ましい。
【0067】上述のように、光閉じ込め層10は不純物
濃度が小さくなる程、発振しきい値電流及びスロープ効
率が改善されることが判る。
【0068】このことは、従来素子では、電流ブロック
層がこの層と隣接するクラッド層等と逆導電型となすこ
とにより形成されるp−n接合により電流をブロックす
るため、電流ブロック層は不純物濃度が高いことが望ま
しいと考えられていた点とは全く逆の現象である。
【0069】この理由は十分でないが、本発明の半導体
レーザ素子の場合、クラッド層7に比べてバンドギャッ
プが大きい(Al組成比が大きい)光閉じ込め層10は
不純物(ドーパント)が動きやすく、この層10からの
不純物が(ドーパント:本実施形態ではSe)が活性層
5側へ拡散してしまうからであると考えられる。しか
も、本発明の素子は、従来に比べて平坦部の層厚tが従
来の半導体レーザ素子に比べて小さくなっている点も原
因の1つであろうと考えられる。
【0070】また、この光閉じ込め層10の不純物濃度
(キャリア濃度)が非常に小さくなる場合には、クラッ
ド層7とのpn接合による電流阻止効果や電流挟窄効果
が薄れ、発振しきい値電流やスロープ効率が悪くなるの
で、この不純物濃度は2×1016cm-3より大がよく、
好ましくは5×1016cm-3以上である。尚、上述の実
施形態では、ドーパントの活性化率は略100%である
ので、上記不純物濃度が2×1016cm-3の場合のキャ
リア濃度は略2×1016cm-3であり、不純物濃度が5
×1016cm-3の場合のキャリア濃度は略5×1016
-3、不純物濃度が1×1017cm-3の場合のキャリア
濃度は略1×1017cm-3に対応する。
【0071】次に、斯る半導体レーザ素子の製造方法の
一例を以下に示す。
【0072】最初に、図7(a)に示すように、n型G
aAs板1上に、n型バッファ層2、n型クラッド層
3、光ガイド層4、活性層5、光ガイド層6、p型クラ
ッド層7、p型GaInPキャップ層8、p型GaAs
キャップ層9をこの順序でMOCVD法により連続成長
した後、p型GaAsキャップ層9上に膜厚0.2μm
のSiO2膜をスパッタリング法、CVD法、又は電子
ビーム蒸着法等の薄膜形成方法により形成し、これをフ
ッ酸系エッチング液を用いてストライプ状のマスク膜2
1に形成する。
【0073】次に、図7(b)に示すように、前記マス
ク膜21を介した状態でウェットエッチングによりp型
クラッド層7を平坦部7a、リッジ部7bからなる形状
にエッチングした後、前記マスク膜21を介した状態で
MOCVD法によりn型光閉じ込め層10、n型電流ブ
ロック層11をこの順序で連続成長する。尚、この工程
において、n型光閉じ込め層10の成長条件は、マスク
膜21上に光閉じ込め層10の材料の堆積を低減するよ
うに設定されるが、マスク膜21上にこの材料が離散的
に点在することとなる。
【0074】その後、マスク膜21をフッ酸系エッチン
グ液を用いたウェットエッチングで除去した後、p型コ
ンタクト層12をMOCVD法により形成し、p型側、
n型側オーミック電極13、14を形成して、図1に示
す半導体レーザ素子を完成する。
【0075】この製造方法においては、不所望な材料が
離散的に点在した状態のマスク膜21上にn型GaAs
電流ブロック層11を形成するので、前記点在した材料
を核としてGaAsが若干結晶成長する。しかしなが
ら、n型電流ブロック層11は層厚が0.4μm以下と
しているので、マスク膜21上に存在するGaAs層は
マスク膜21の半分の領域に達することがない。この結
果、マスク膜21をウェットエッチングで除去する際、
エッチング液が十分にゆき渡ってマスク膜21が容易に
除去される。
【0076】一方、n型電流ブロック層11の層厚を
0.5μm以上とした場合には、マスク膜21上の半分
を遥かに越えた広範囲の領域にGaAs層が形成され、
マスク膜21を完全に除去することが困難となる。この
結果、マスク膜21の一部が残存した特性の劣化した半
導体レーザ素子が製造されることとなる。
【0077】なお、上記ウェットエッチングに代えて反
応性ガスを用いたドライエッチングでも類似の結果が得
られた。
【0078】このように、n型電流ブロック層11の層
厚を0.4μm以下とすることにより、マスク膜21上
に形成されるGaAs層の面積が非常に小さくなる理由
は明確ではないが、通常、マスク膜21上に形成されな
いGaAs層が形成されるためには、上述の核の存在の
他に、層厚を0.5μm以上として付着強度をますよう
にしなければならないからと考えられ、よって、層厚を
0.4μm以下とすると、核が存在しても、十分に層が
延存方向に成長できないと考えられる。なお、このよう
な現象は、SiO2膜以外のSiN膜等からなる誘電体
材料からなるマスク膜においても見られる。
【0079】また、上述では、歪補償型の量子井戸構造
の活性層について主に説明したが、引っ張り歪みや圧縮
歪のものでも、無歪のものでもよく、勿論バルク構造で
もよい。また、上述の活性層は量子井戸層に光閉じ込め
をよくするために光ガイド層を備えたが、これら光ガイ
ド層はない構成も可能である。
【0080】更に、n型GaAs半導体基板1とn型ク
ラッド層3の間に設けたn型Ga0. 5In0.5Pバッファ
層2に代えてn型GaAsバッファ層を用いてもよく、
またバッファ層はなくともよい。
【0081】また、上述のようにリッジ部と平坦部で構
成されるクラッド層中には、例えば両部の間にエッチン
グ停止層や、平坦部又はリッジ部中に可飽和光吸収層等
の他の層が含まれる構成とすることもできる。
【0082】また、(AlxGa1-xvIn1-vP(x≧
0)結晶は、v=0.51の場合に正確にGaAs半導
体基板と格子整合して歪が生じないが、v=0.51の
近傍であっても殆ど歪が生じないので、(Alx
1-x0.5In0.5Pと略記しているものは、組成比v
は0.51近傍であればよい。特に、本発明では、クラ
ッド層、ブロック層は略無歪みのものが好ましい。
【0083】更に、上記実施形態では、GaAs半導体
基板1の一主面が(100)面から[011]方向に傾
斜した面であったが、これらと等価な関係にあるものが
望ましい。即ち、GaAs基板の一主面(結晶成長面)
は、(100)面から[0−1−1]方向に傾斜した
面、(010)面から[101]又は[−10−1]方
向に傾斜した面、(001)面から[110]又は[−
1−10]方向に傾斜した面でもよく、即ち{100}
面から<011>方向に傾斜した面であればよい。
【0084】加えて、上記実施形態では、層全体にわた
り不純物濃度が5×1017cm-3以下である光閉じ込め
層を用いたが、少なくとも活性層側の不純物濃度を5×
10 17cm-3以下とする光閉じ込め層も使用可能であ
る。更に、光閉じ込め層の層中で不純物濃度が漸次的、
段階的に変化するようにもでき、また、光閉じ込め層を
異なる組成比の複数層からなるようにしてもよい。
【0085】さらには、上述では、AlGaInP系半
導体レーザ素子について述べたが、他の材料系、例えば
AlGaAs系の半導体レーザ素子にも適宜適用でき
る。
【0086】
【発明の効果】腐食性ガスを用いずに歩留まりよく製造
できる光閉じ込め層を有する半導体レーザ素子とその製
造方法を提供できる。
【0087】更に、良好な発振しきい値電流及びスロー
プ効率の特性を有する半導体レーザ素子を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である半導体レーザ素子
の模式断面構造図である。
【図2】上記実施の一形態である半導体レーザ素子の活
性層乃至電流ブロック層近傍の模式バンド構造図であ
る。
【図3】p型クラッド層の平坦部の層厚tと実屈折率差
の関係を示す図である。
【図4】光閉じ込め層の層厚uと発振しきい値電流の関
係を示す図である。
【図5】上記実施形態の半導体レーザ素子と従来の半導
体レーザ素子の光出力−電流特性の関係を示す図であ
る。
【図6】光閉じ込め層の不純物濃度と、発振しきい値電
流、スロープ効率の関係を示す図である。
【図7】上記半導体レーザ素子の製造工程図である。
【符号の説明】
1 n型GaAs半導体基板 3 n型(Alx1Ga1-x10.5In0.5Pクラッド層 5 活性層 7 p型(Alx2Ga1-x20.5In0.5Pクラッド層 7a 平坦部 7b リッジ部 10 光閉じ込め層(n型(Alx3Ga1-x30.5In
0.5P層) 11 電流ブロック層(n型GaAs層)
フロントページの続き (72)発明者 太田 潔 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 米田 幸司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 庄野 昌幸 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 茨木 晃 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 吉年 慶一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5F073 AA13 AA45 AA74 CA13 CB11 DA05 DA35 EA23

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一主面が{100}面から<011>方
    向に5度〜17度で傾斜した第1導電型のGaAsから
    なる半導体基板と、該半導体基板の一主面上に形成され
    た第1導電型のクラッド層と、該第1導電型のクラッド
    層上に形成された活性層と、該活性層上に形成された電
    流通路となるストライプ状リッジ部を有する前記第1導
    電型とは逆導電型となる第2導電型のクラッド層と、該
    リッジ部の側面上を覆うように前記第2導電型のクラッ
    ド層上に形成された該第2導電型のクラッド層より屈折
    率が小さく且つ発振光のエネルギーより大きなエネルギ
    ーのバンドギャップを有するAlを含有してなる光閉じ
    込め層と、該光閉じ込め層上に形成された酸化防止層と
    しての第1導電型の電流ブロック層と、を備え、前記第
    1導電型の電流ブロック層の層厚が0.4μm以下であ
    ることを特徴とする半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】 前記電流ブロック層の層厚は0.2μm
    以上であることを特徴とする請求項1記載の半導体レー
    ザ素子。
  3. 【請求項3】 前記光閉じ込め層は第1導電型であり、
    且つ該光閉じ込め層の少なくとも前記活性層側の不純物
    濃度は、5×1017cm-3以下であることを特徴とする
    請求項1又は2記載の半導体レーザ素子。
  4. 【請求項4】 前記光閉じ込め層は、全域にわたって不
    純物濃度が5×10 17cm-3以下であることを特徴とす
    る請求項3記載の半導体レーザ素子。
  5. 【請求項5】 前記不純物濃度は、3×1017cm-3
    下であることを特徴とする請求項3、又は4記載の半導
    体レーザ素子。
  6. 【請求項6】 前記不純物濃度は、2×1017cm-3
    下であることを特徴とする請求項5記載の半導体レーザ
    素子。
  7. 【請求項7】 前記不純物濃度は、5×1016cm-3
    上であることを特徴とする請求項3、4、5、又は6記
    載の半導体レーザ素子。
  8. 【請求項8】 前記不純物濃度は、1×1017cm-3
    上であることを特徴とする請求項7記載の半導体レーザ
    素子。
  9. 【請求項9】 前記光閉じ込め層は、Seがドープされ
    ていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7又は8記載の半導体レーザ素子。
  10. 【請求項10】 前記第1導電型のクラッド層は(Al
    x1Ga1-x1y1In 1-y1Pからなると共に、前記第2導
    電型のクラッド層は(Alx2Ga1-x2y2In1-y2Pか
    らなり、且つ前記光閉じ込め層は(Alx3Ga1-x3y3
    In1-y3P(1≧x3>x1>0、1≧x3>x2>
    0、1>y1>0、1>y2>0、1>y3>0)から
    なることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8又は9記載の半導体レーザ素子。
  11. 【請求項11】 前記電流ブロック層は、前記光閉じ込
    め層より不純物濃度が大きいことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の半
    導体レーザ素子。
  12. 【請求項12】 前記電流ブロック層は、GaAsから
    なることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8、9、10又は11記載の半導体レーザ素子。
  13. 【請求項13】 前記光閉じ込め層の少なくとも前記活
    性層側のキャリア濃度は略5×1016cm-3以上である
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11又は12記載の半導体レーザ素子。
  14. 【請求項14】 前記光閉じ込め層は、低抵抗層である
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12又は13記載の半導体レーザ
    素子。
  15. 【請求項15】 {100}面から<011>方向に
    5度〜17度で傾斜した第1導電型のGaAsからなる
    半導体基板の一主面上に、第1導電型のクラッド層、活
    性層、及び第2導電型のクラッド層を成長する工程と、
    該第2導電型のクラッド層上に誘電体材料からなるマス
    ク膜を形成した後、該マスク膜を介した状態で前記第2
    導電型のクラッド層をエッチングしてリッジ部を形成す
    る工程と、前記マスク膜を介した状態で前記リッジ部を
    有する第2導電型のクラッド層上に、該第2導電型のク
    ラッド層より屈折率が小さく且つ発振光のエネルギーよ
    り大きなエネルギーのバンドギャップを有するAlを含
    有してなる光閉じ込め層を気相成長法により形成する工
    程と、該光閉じ込め層上に酸化防止層としての層厚0.
    4μm以下の第1導電型の電流ブロック層を気相成長法
    により形成する工程と、前記マスク膜をエッチング法に
    より除去する工程と、を備えることを特徴とする半導体
    レーザ素子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20050049372A (ko) * 2003-11-20 2005-05-25 로무 가부시키가이샤 반도체 레이저
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JP2013219323A (ja) * 2012-03-13 2013-10-24 Ricoh Co Ltd 半導体積層体及び面発光レーザ素子

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