JP2002115516A - 機関弁の電磁駆動装置 - Google Patents

機関弁の電磁駆動装置

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JP2002115516A
JP2002115516A JP2000308877A JP2000308877A JP2002115516A JP 2002115516 A JP2002115516 A JP 2002115516A JP 2000308877 A JP2000308877 A JP 2000308877A JP 2000308877 A JP2000308877 A JP 2000308877A JP 2002115516 A JP2002115516 A JP 2002115516A
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valve
engine valve
opening
cam
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JP2000308877A
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English (en)
Inventor
Seinosuke Hara
誠之助 原
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機関弁の開閉時の急激な作動を抑制して、打
音や摩耗の発生を防止する。 【解決手段】 吸気弁23を摺動自在に保持したシリン
ダヘッド21の上面に、内部にアーマチュア30、開閉
弁用電磁石31,32及び開弁側スプリング33とを収
納したケーシング29が固定されている。閉弁側スプリ
ング28を保持孔27底面との間に弾装させる。アーマ
チュアロッド38に設けられたフォロア部材45の内部
に、第1,第2フォロア面45a,45bに当接する第
1,第2カム面50,51を上下に有する揺動カム46
を揺動自在に設けると共に、ケーシング本体29aに、
揺動中の揺動カムの外側面52の上下側にプランジャ5
5が弾接してアーマチュアロッドのさらに効果的な制動
力を付与する付勢手段47を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用内
燃機関の吸気弁や排気弁である機関弁を主として電磁力
で開閉駆動する電磁駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の電磁駆動装置としては、
例えば特開平8−21220号公報等に記載されている
ものが知られている。
【0003】図12に基づいて概略を説明すれば、機関
のシリンダヘッド1に摺動自在に設けられた吸気弁2
と、該吸気弁2を開閉駆動する電磁駆動機構3とを備え
ている。
【0004】前記吸気弁2は、吸気ポート4の開口端を
開閉する傘部2aと、該傘部2aの上端部に一体に設け
られたバルブステム2bとを有している。
【0005】前記電磁駆動機構3は、シリンダヘッド1
上に固定されたケーシング5内に挿通されたバルブステ
ム2bの上端部に円板状のアーマチュア6が固定されて
いると共に、ケーシング5の内部上下位置に前記アーマ
チュア6を吸引して吸気弁2を開閉作動させる閉弁用電
磁石7及び開弁用電磁石8が配置されている。
【0006】また、ケーシング5の上壁とアーマチュア
6の上面との間には、吸気弁2を開方向へ付勢する開弁
側スプリング9が弾持され、一方、シリンダヘッド1上
面のシート溝底面とアーマチュア6の下面との間には、
吸気弁2を閉方向へ付勢する閉弁側スプリング10が弾
持されている。さらに、前記各電磁石7,8は、夫々の
コイルに増幅器11を介して電子制御ユニット12から
の制御電流が出力されるようになっている。
【0007】この電子制御ユニット12は、機関回転数
センサ13や閉弁用電磁石7の温度検出センサ14から
の検出信号に基づいて両電磁石7,8の通電量を制御す
るようになっている。なお、図中15は電源である。
【0008】そして、前記2つのスプリング9,10の
ばね力と2つの電磁石7,8による吸引力とによって、
各スプリング9,10に蓄力して位置エネルギーとして
保持し、電磁力の開放,吸引を交互に繰り返すことによ
って吸気弁2を開閉駆動させるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電磁駆動装置にあっては、吸気弁2の開閉時に各電
磁石7,8の電磁吸引力が、該吸引力に対抗する各スプ
リング9,10のばね力よりも増大してしまうため、閉
弁時には傘部2aがバルブシート4aに激しく衝突し、
また開弁時にはアーマチュア6が開弁用電磁石8に衝突
してしまうおそれがある。
【0010】すなわち、図13A,Bに基づいて各電磁
石7,8の吸引力増加原理を説明すれば、図13Bは、
吸気弁2開閉時の電磁吸引力特性とスプリング9,10
のばね力特性を示しており、まず、閉弁時に閉弁用電磁
石7の吸引力にアーマチュア6が上方に吸引される。よ
って、吸気弁2が上方へ摺動すると、閉弁側スプリング
10が伸長される一方、開弁側スプリング9が圧縮され
てばね力が増大し、ばね力が蓄えられる。
【0011】次に、開弁時には、閉弁用電磁石7にOF
F信号(非通電信号)が出力される一方、開弁用電磁石
8にON信号(通電信号)が出力され、アーマチュア6
が下方へ吸引され、吸気弁2が下方へ摺動すると、開弁
側スプリング9が伸長される一方、閉弁側スプリング1
0が圧縮されてばね力が増大しばね力が蓄えられる。
【0012】したがって、閉弁時及び開弁時には開弁
側,閉弁側の各コイルスプリング9,10の増大したば
ね力で吸気弁2の摺動速度が減速させられるが、かかる
開,閉切り換え時には圧縮及び伸長したばね反力に加え
て吸引側の電磁石7,8の吸引力が急激に増加する。つ
まり、各電磁石7,8の電磁吸引力は、アーマチュア6
と電磁石7,8の各固定コア7a,8aとの間の距離の
ほぼ2乗に反比例して増大する。したがって、かかる増
大した吸引力が各スプリング9,10の圧縮,伸長側の
合成ばね力に打ち勝ってアーマチュア6を十分に減速さ
せることなく、上方あるいは下方向へ急激に移動させ
る。
【0013】したがって、吸気弁2は、図13Aに示す
ように、最大開時と閉時に急激なリフト,ダウン変化
し、この結果、閉時には傘部2aがバルブシート4aに
衝突し、開時にはアーマチュア6が開弁用電磁石8に衝
突して、夫々大きな打音を発生させると共に、アーマチ
ュア6やバルブシート4a等の摩耗や破損を惹起するお
それがある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来装置
の課題に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明
は、機関弁に連係するアーマチュアと、該アーマチュア
を吸引して前記機関弁を開作動及び閉作動させる開弁
用,閉弁用の電磁石と、前記機関弁を閉方向及び開方向
へ付勢して中立位置に保持するばね部材と、前記機関弁
の開閉速度を制動する制動機構とを備えた機関弁の電磁
駆動装置であって、前記制動機構は、前記アーマチュア
に連係し、かつ一対のフォロア面を有するフォロア部材
と、アーマチュアの上下動に伴い前記各フォロア面に転
接して機関弁の開閉作動の終端域における開閉速度を制
動する一対のカム面を有する揺動カムと、該揺動カムの
前記両カム面間に形成された外側面の所定位置に弾接し
て、揺動カムを回動方向のほぼ中立位置に付勢する付勢
手段と、を備えたことを特徴としている。
【0015】したがって、本発明によれば、機関始動時
にアーマチュアが開弁用電磁石によって吸引され、かつ
開弁側ばね部材のばね力により下降してフォロア部材が
揺動カムを下方へ押圧すると、第1カム面の第1ランプ
部が第1フォロア面に転接しつつ第1カム面の第1リフ
ト部で例えば吸気弁のバルブステムを押圧して下降、つ
まり開弁させる。
【0016】一方、吸気弁の閉時には、開弁用電磁石が
非通電され、閉弁用電磁石に通電されてアーマチュアが
該閉弁用電磁石に吸引されると共に、閉弁側ばね部材に
よって吸気弁も閉弁方向へ上昇する。
【0017】そして、かかる吸気弁の開閉作動時には、
フォロア部材の上下動に伴って揺動カムの各カム面が対
向する各フォロア面上を転接して、吸気弁の開閉作動の
終端域では、一方のフォロア面に対する一方のカム面の
当接位置がランプ部のベース部側からリフト部側へ転接
すると、他方のフォロア面に対する他方のカム面の当接
位置がランプ部のリフト部側からベース部側へ転移す
る。このため、開閉弁用ばね部材のばね力などがバルブ
ステムを介して揺動カムに伝達されることによって生じ
る該揺動カムの回転中心まわりのモーメントは零に近づ
く。したがって揺動カムは、徐々に回転速度が小さくな
って停止する。これに伴ってアーマチュアは、そのスト
ロークエンドでその速度が可及的に小さくなると共に、
吸気弁は、同じくそのストロークエンドで大きな衝突音
の発生を防止できる。
【0018】しかも、前記吸気弁の開閉作動の終端域に
おいて揺動カムが上下方向へ最大に回動する際に、付勢
手段が揺動カムの外側面の上側あるいは下側を押圧して
揺動カムを中立位置に戻すように付勢する。このため、
該揺動カムの最大揺動付近で強い戻しトルクを付与する
ことができ、これによって、吸気弁のさらに効果的な制
動作用が得られる。
【0019】請求項2に記載の発明は、前記付勢手段
は、前記アーマチュアや電磁石を収容したケーシングに
前記揺動カムの外側面方向に進退自在に設けられたプラ
ンジャと、該プランジャを前記外側面方向へ付勢するば
ね部材とから構成したことを特徴としている。
【0020】請求項3に記載の発明は、前記揺動カムの
回動方向の中立位置で、前記外側面とプランジャの先端
縁との間に、隙間部を形成したことを特徴としている。
【0021】請求項4に記載の発明は、機関弁にアーマ
チュアロッドを介して連係するアーマチュアと、該アー
マチュアを吸引して前記機関弁を開作動及び閉作動させ
る開弁用,閉弁用の電磁石と、前記機関弁を閉方向及び
開方向へ付勢して中立位置に保持するばね部材と、前記
機関弁の開閉速度を制動する制動機構とを備えた機関弁
の電磁駆動装置であって、前記制動機構は、前記アーマ
チュアロッドの外面に設けられて、アーマチュアロッド
の軸方向に沿ってほぼコ字形状に形成されたカム面を有
するカムと、前記先端部がアーマチュアロッドのストロ
ークに伴い前記カム面に弾接して機関弁の開閉作動の終
端域における開閉速度を制動する制動手段とを備えたこ
とを特徴としている。
【0022】請求項5に記載の発明は、前記制動手段
は、前記アーマチュアや電磁石を収容したケーシングに
前記カム面方向に進退自在に設けられたプランジャと、
該プランジャを前記外側面方向へ付勢するばね部材とか
ら構成したことを特徴としている。
【0023】請求項6に記載の発明は、前記プランジャ
の先端部に、前記カム面上を転接するローラを設けたこ
とを特徴としている。
【0024】請求項7に記載の発明は、前記アーマチュ
アの上下方向の中立位置で、前記カム面とプランジャの
先端部あるいは前記ローラとの間に、隙間部を形成した
ことを特徴としている。
【0025】請求項8に記載の発明は、前記アーマチュ
アロッドを挟んだ前記制動手段とほぼ反対の位置に、前
記アーマチュアロッドに対する制動手段からの径方向へ
の押圧力を支持する支持手段を設けたことを特徴として
いる。
【0026】請求項9に記載の発明は、前記支持手段
を、前記制動手段に対向してアーマチュアロッドを支持
したことを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明の機関弁の電磁駆動
装置を吸気側に適用した第1の実施形態を示し、シリン
ダヘッド21内に形成された吸気ポート22の開口端を
開閉する吸気弁23と、該吸気弁23を開閉作動させる
電磁駆動機構24と、吸気弁23と電磁駆動機構24と
の間に介装された制動機構25とを備えている。
【0028】前記吸気弁23は、燃焼室に臨む吸気ポー
ト22の開口端に取付られた環状バルブシート22aに
離着座して該開口端を開閉する傘部23aと、該傘部2
3aの上面中央に一体に設けられてバルブガイド26を
介してシリンダヘッド21内を摺動するバルブステム2
3bとを備えている。また、この吸気弁23は、バルブ
ステム23bのステムエンド23dに固定されたコッタ
23cの外周に設けられたリテーナ23eとシリンダヘ
ッド21内に形成された保持孔27底面との間に弾装さ
れたばね部材である閉弁側スプリング28のばね力で閉
方向に付勢されている。
【0029】前記電磁駆動機構24は、シリンダヘッド
21上に設けられたケーシング29と、該ケーシング2
9内に上下動自在に収納された円板状のアーマチュア3
0と、ケーシング29内のアーマチュア30を挟んだ上
下位置に固定された上側の閉弁用電磁石31及び下側の
開弁用電磁石32と、アーマチュア30などを介して吸
気弁23を開方向に付勢するばね部材である開弁側スプ
リング33とを備えている。
【0030】前記ケーシング29は、図1に示すよう
に、シリンダヘッド21上に4本のビス34で固定され
た金属製の本体29aと、該本体29aの上端一側にビ
ス35で固定された非磁性材のカバー29bとからな
り、該カバー29側の内周面に非磁性材の筒状ホルダー
36が配置されている。また、この筒状ホルダー36
は、開口上端に閉弁用電磁石31を保持した段差径状の
非磁性材の蓋部37が固定されていると共に、下端部に
開弁用電磁石32を保持した底壁36aを一体に有して
いる。尚、前記蓋部37の中央には、エア抜き孔37a
が貫通形成されている。
【0031】前記アーマチュア30は、上下面が両電磁
石31,32に対向配置され、中央には下方へ延出した
アーマチュアロッド38の上端部38aがナット固定さ
れていると共に、このアーマチュアロッド38の下端部
に制動機構25の後述するフォロア部材45が一体に設
けられている。前記アーマチュアロッド38は、底壁3
6aの中央に有する筒壁36b内に嵌挿固定された筒状
ガイド部39を介して上下摺動自在に支持されていると
共に、その軸心Xが吸気弁23のバルブステム23bの
軸心Yと同軸心上に配置されて、その下端部38bの下
端縁がステムエンド23dに当接している。
【0032】前記開閉弁用の電磁石31,32は、固定
コア31a,32aが横断面略U字形に形成され、互い
にアーマチュア30を介して所定の隙間Sをもって対向
配置され、固定コア31a,32aの内部に電磁コイル
31b,32bが巻装されている。この電磁コイル31
b,32bには、後述する電子制御ユニット40からの
通電−非通電信号が出力されて、アーマチュア30を上
方あるいは下方へ吸引あるいは吸引を解除するようにな
っている。
【0033】前記開弁側スプリング33は、アーマチュ
ア30の上面中央と蓋部37の下面との間に弾装され
て、そのばね力が各電磁石31,32の消磁時には、前
記閉弁側スプリング28のばね力とバランスしてアーマ
チュア30を両電磁石31,32のほぼ平衝中立位置に
保持するようになっており、その状態で吸気弁23は閉
弁位置及び最大開弁位置のほぼ中間位置に保持される。
【0034】前記電子制御ユニット40は、機関のクラ
ンク角センサ41,機関回転数センサ42,閉弁用電磁
石31の温度を検出する温度検出センサ43及び機関負
荷を検出するエアフローメータ44からの夫々の検出値
に基づいて、閉弁用,開弁用電磁石31,32に通電−
非通電を相対的に繰り返し出力している。
【0035】ここで、前記クランク角センサ42からの
回転角検出値は、吸気弁23の開閉タイミングをクラン
クシャフトの回転と同期制御するためのものであり、機
関回転数検出センサ43からの検出値、つまりクランク
シャフトの回転数の検出値は、該回転数によって変化す
る各電磁石31,32の吸引許容時間に対処するために
利用され、さらに、温度センサ43の検出値は、温度上
昇による閉弁用電磁石31の電磁コイル31bの通電抵
抗増大に対処するためのものである。また、エアフロー
メータ44による機関負荷検出値は、機関回転数検出値
とともに吸気弁23の開閉タイミングを最適に制御する
ために利用するものである。
【0036】そして、前記制動機構25は、図1及び図
2に示すように前記アーマチュアロッド38の下端部3
8bに一体に設けれたフォロア部材45と、このフォロ
ア部材45の内部に回動自在に保持された1つの揺動カ
ム46と、該揺動カム46の回動を中立位置に戻すよう
なトルクを付与する付勢手段47とから主として構成さ
れている。
【0037】前記フォロア部材45は、正面ほぼコ字形
状に形成され、対向する上端壁の下面と下端壁の平坦な
上面が夫々第1フォロア面45aと第2フォロア面45
bとして構成されている。
【0038】前記揺動カム46は、図2に示すように本
体29aの内面に突出した対向ボス部48a,48b間
に貫通固定されたカム支軸49に中央孔46aを介して
回転自在に支持されている。また、この揺動カム46
は、図3にも示すように正面ほぼ扇形状に形成されて、
要部(ベースサークル部)と反対側にほぼ平坦な外側面
52を有すると共に、上半分の上面全体が前記第1フォ
ロア面45aに転接する弁開き側の傾斜状の第1カム面
50として構成され、下半分の下面全体が第2フォロア
面45bに転接する弁閉じ側の傾斜状の第2カム面51
として構成されている。
【0039】そして、この第1,第2カム面50,51
は、同一のプロフィールに形成され、それぞれベース部
である第1,第2基円部50a,51a側の第1,第2
ランプ部50b,51bが緩やかな円弧面に形成されて
いると共に、先端側の第1,第2リフト部50c,51
cが第1,第2ランプ部50b,51bの曲率より大き
な円弧面に形成され、さらに第1、第2リフト部50
c,51cより先端側に第3,第4ランプ部50d.5
1dが形成されている。したがって、揺動カム46の回
転角θに対するフォロア部材45のリフト曲線は図4に
示すようなS字曲線特性となるように設定されており、
前記第3,第4ランプ部50d.51dの存在によって
アーマチュア30の上下動の切り換え時における各カム
面50,51の摺動切換を滑らかに行うことができる。
【0040】さらに、揺動カム46は、図5,図6に示
すように各カム面50,51の基円部50a,51aが
各フォロア面45a,45bに当接した位置で、前記ア
ーマチュア30の上下面と対向する各電磁石31,32
の上下面との間に微小隙間Go,Gcを形成するように
基円部50a,51aの外径が設定されている。
【0041】また、前記付勢手段47は、図2にも示す
ようにケーシング本体29aの下壁内面に軸心方向、つ
まり揺動カム46の外側面52方向に向かって突設され
た円筒部53内に形成された摺動孔54と、該摺動孔5
4内を摺動自在に設けられたプランジャ55と、該プラ
ンジャ55を前記外側面52のほぼ中央部位52a方向
に付勢するばね部材であるコイルスプリング56とから
構成されている。
【0042】前記摺動孔54は、内外側が段差径状に形
成されてほぼ中央部位が段差部位54aに形成されてい
ると共に、外側の大径部位の開口部が円板状の蓋部57
によって閉塞されている。
【0043】前記プランジャ55は、基部の外周縁に前
記段差部位54aに係止して最大進出動を規制する環状
係止部55aを一体に有すると共に、先端部55bが半
球面状に形成されている。また、この先端部55bは、
揺動カム46が非揺動状態にあるときは該揺動カム46
の外側面52との間に、所定大きさの隙間部Gを形成
し、揺動カム46が揺動を開始して僅かに傾いた時点で
前記外側面52の上側あるいは下側に当接するようにな
っている。
【0044】前記コイルスプリング56は、一端が前記
蓋部57の内面に弾持している一方、他端がプランジャ
55の基部側凹部の底面に弾持して、プランジャ55を
常時外側面52方向へ付勢している。なお、付勢手段4
7のプランジャ55は、後述する第2の実施形態に記載
されているように、ローラを設ける構成とすることも可
能である。
【0045】以下、本実施形態の作用を説明すれば、ま
ず機関停止時には、両電磁石31,32の各電磁コイル
31b,32bに電子制御ユニット40から通電信号が
出力せず、非通電状態となっている。このため、アーマ
チュア30は、図1に示すように、両スプリング28,
33の相対的なばね力によって隙間S内のほぼ平衝中立
位置に保持され、したがって、吸気弁23もバルブシー
ト22aから若干離れた中立位置になっている。この時
点での揺動カム46は、図1に示すように自重によって
第2カム面51の第2リフト部51cがフォロア面45
bに当接している。
【0046】機関が始動されて、電子制御ユニット40
から開弁用電磁石32の電磁コイル32bに通電信号が
出力されると、図5に示すようにアーマチュア30が該
電磁石32に吸引され、かつ開弁側スプリング33のば
ね力によって下降する。このため、フォロア部材45も
アーマチュアロッド38を介して下降して下端部38b
でステムエンド23dを下方へ押圧する。これによっ
て、吸気弁23は、閉弁側スプリング28のばね力に抗
して下降ストローク、つまり最大に開弁する方向へスト
ロークする。
【0047】一方、吸気弁23の閉時には、開弁用電磁
石32への通電が遮断され、閉弁用電磁石31の電磁コ
イル31bに通電されるため、アーマチュア30は、図
6に示すように電磁石31の吸引力と閉弁側スプリング
28とのばね力によって開弁側スプリング33のばね力
に抗してフォロア部材45を上昇させる。これによって
吸気弁23は、閉弁側スプリング28のばね力によって
上昇して傘部23dがバルブシート22aに着座して閉
弁する。
【0048】そして、この吸気弁23の開閉時における
揺動カム46は、前記フォロア部材45の上昇あるいは
下降に伴って外側面52の上下部が、プランジャ55の
先端部55bの押圧力されながら各カム面50,51が
各フォロア面45a,45bに転接しつつカム支軸49
を中心に時計方向あるいは反時計方向へ回動するため、
図7に示すように吸気弁23の開閉作動の終端域(破線
丸域)で効果的な緩衝制動作用が得られる。
【0049】すなわち、吸気弁23の閉弁時を例に取っ
て説明すれば、開閉弁側スプリング33,28の揺動カ
ム46に対する開閉方向の付勢力は、吸気弁23の開閉
ストロークの終端域では、それぞれほぼ零に近くなる。
【0050】つまり、例えば吸気弁23の閉作動時に
は、電磁吸引力と閉弁側スプリング28のばね力とによ
ってバルブステム23bが上昇するに連れて揺動カム4
6との当接点Pは、図3及び図6に示すように第2ラン
プ部51bから基円部51b側に転移する。このため、
閉弁側スプリング28のばね力が揺動カム46に伝達さ
れるモーメントは零に近づき、したがって、揺動カム4
6からアーマチュアロッド38,アーマチュア30に伝
達される閉弁側スプリング28のばね力は零に近づくこ
とになる。特に、閉弁時におけるアーマチュア30に
は、開弁側スプリング33のばね力の他に付勢手段47
のばね反力が作用して、かかる合力が増大するため、ア
ーマチュア30と吸気弁23は閉ストロークの終端域で
効果的に制動される。
【0051】そして、かかる特異な作用は開弁時にも生
じる。したがって、基本的に揺動カム46の第1,第2
ランプ部50b,51bから基円部50a,51aで機
械的にアーマチュア30の急激な動きを抑制することが
可能になり、この結果、吸気弁23は、開閉ストローク
の終端域でなだらかな作動特性が得られる。要するに、
揺動カム46が開閉側スプリング33,28と各電磁石
31,32の吸引力によって揺動し、回転モーメントが
作用することによって制動力が大きくなり、緩衝作用が
得られるのである。
【0052】しかも、前述のように両スプリング28,
33と付勢手段47のアーマチュアに作用するばね合力
は、図7Bに示すようにアーマチュア30の上限,下限
付近からそれぞれ急激に増大する特性となり、この増大
特性がそれぞれ吸気弁23の開時及び閉時の終端域の制
動力として有効に作用する。
【0053】したがって、吸気弁23は、図7A(特に
丸破線)に示すように開閉作動時に安定した緩衝作用が
得られる。この結果、傘部23aとバルブシート22a
及びアーマチュア30と開閉弁電磁石32、33との激
しい衝突が回避され、打音や摩耗あるいは破損等の発生
が防止される。
【0054】さらに、本実施形態では、図5,図6に示
すようにアーマチュア30の最大の上昇,下降時におい
て、揺動カム46によってアーマチュア30の上下面と
各電磁石31,32の対向面とに間に積極的な微小隙間
Go,Gcを形成したため、アーマチュア30と各電磁
石31,32との衝突を一層確実に回避することができ
る。
【0055】また、前述のように、とりわけ吸気弁23
の例えば開作動の終端域において揺動カム46が上下方
向へ最大に揺動しょうとする際に、プランジャ55の先
端部55bがコイルスプリング57のばね力で図5に示
すように、揺動カム46の外側面52の上側を押圧して
揺動カム46を中立位置に戻すように付勢する。このた
め、最大下方向の回動位置付近で揺動カム46に対して
中立位置方向へ強い戻しトルクを付与する。これによっ
て、アーマチュア30に対してさらに効果的な制動作用
が得られる。
【0056】一方、吸気弁23の閉弁作動時の終端域に
おいては、図6に示すようにプランジャ55の先端部5
5bが揺動カム46の外側面52の下側を押圧して揺動
カム46を中立位置に戻すように付勢する。このため、
最大上方向の回動位置付近で揺動カム46に対して中立
位置方向へ強い戻しトルクを付与する。これによって、
アーマチュア30に対してさらに効果的な制動作用が得
られる。
【0057】さらに、図1に示すように、吸気弁23が
僅かに開いて揺動カム46がほぼ中立位置になっている
場合は、外側面52とプランジャ先端部55bとの間に
隙間部Gが形成されて互いに非接触状態になっているた
め、この領域におけるフリクションが低減されてアーマ
チュア30と吸気弁23の上下の作動速度が向上する。
【0058】また、揺動カム46をカム支軸49とプラ
ンジャ55との両方で両持状態に支持するため、該揺動
カム46の支持剛性が高くなり、その揺動作用が安定か
つ確実になる。この結果、前記アーマチュア30の上下
面と各電磁石31,32の対向面とに間に形成された微
小隙間Go,Gcの変動が抑制されて前述のような各部
材間の衝突を確実に回避できる。
【0059】また、この実施形態における付勢手段47
は、揺動カム46に直接設けられるものではなく、ケー
シング本体29aに設けられているため、アーマチュア
30の慣性力の増加を抑制できると共に、耐久性の向上
が図れる。
【0060】図8は請求項4の発明に対応した第2の実
施形態を示し、制動機構25の構造を変更したもので、
アーマチュアロッド38の下端部外側面に、カム60が
一体に設けられていると共に、ケーシング本体29aの
下壁に第1の実施形態の付勢手段47に近似した制動手
段61が設けられている。また、この制動手段61のア
ーマチュアロッド38を挟んだ反対側には、該アーマチ
ュアロッド38のカム60と反対側の背面を支持する支
持手段70が設けられている。
【0061】すなわち、前記カム60は、アーマチュア
ロッド38の外側面の一部にほぼコ字形状に形成され
て、上下端部に突出部60a,60bが径方向に沿って
突設されて、この外面の上下方向に沿ってほぼコ字形状
にカム面62が形成されている。このカム面62は、上
下方向の中央部位62aが平坦状に形成されていると共
に、この中央部位62aの上下端縁から前記各突出部6
0a,60bの先端縁に沿って所定の曲率半径の曲面部
位62b,62cに形成されている。
【0062】一方、前記制動手段61は、ケーシング本
体29aの下壁内面に軸心方向に向かって突設された円
筒部63内に形成された摺動孔64と、該摺動孔64内
を摺動自在に設けられたプランジャ65と、該プランジ
ャ65を前記カム面62のほぼ中央部位62a方向に付
勢するばね部材であるコイルスプリング66とから構成
されている。
【0063】前記摺動孔64は、内外側が段差径状に形
成されてほぼ中央に段差部位が形成されていると共に、
外側の大径部位の開口部が円板状の蓋部67によって閉
塞されている。
【0064】前記プランジャ65は、基部の外周縁に前
記段差部位に係止して最大進出動を規制する環状係止部
を一体に有すると共に、先端部65aには支軸68に回
転自在に支持されたローラ69が設けられている。ま
た、アーマチュア30が図9に示すように上下方向の中
間位置にあるときは、前記ローラ69の外周面とカム面
62の中央部位62aとの間に、所定大きさの隙間部G
が形成されており、アーマチュアロッド38が上下に最
大にストロークする付近で前記ローラ69の外周面が、
前記カム面62の曲面部位62bあるいは62cに当接
するようになっている。また、前記ローラ69の外周面
の曲率半径は、前記各曲面部位62b,62cの曲率半
径よりも小さく設定されている。
【0065】前記コイルスプリング66は、一端が前記
蓋部67の内面に弾持している一方、他端がプランジャ
65の基部側凹部の底面に弾持して、プランジャ65を
常時カム面62方向に付勢している。
【0066】また、前記支持手段70は、前記制動手段
61と対向して設けられ、ケーシング本体29aの内周
面からアーマチュアロッド38の軸心方向に水平に突出
した支持部71と、該支持部71の先端部に固定された
ローラ軸72に回転自在に設けられて、アーマチュアロ
ッド38の背面を転接する支持ローラ73とから構成さ
れている。
【0067】したがって、この実施形態によれば、前述
のように、例えばアーマチュアロッド38が、図8に示
す吸気弁23を僅かに開いた中間ストローク位置からさ
らに下方向へストロークして吸気弁23を最大に開こう
とした際には、まず、プランジャ65のローラ69の外
周面がカム面62の上部曲面部位62bに当接し始め、
さらに下方へストロークすると、図10に示すようにロ
ーラ69が上部曲面部位62bに押し戻されながらコイ
ルスプリング67のばね力によって曲面部位62bを次
第に強く押圧してアーマチュアロッド38に制動力を付
与する。
【0068】これによって、アーマチュア30と吸気弁
23は開ストロークの終端域で効果的に制動される。こ
の結果、アーマチュア30と開弁電磁石32との激しい
衝突が回避され、打音や摩耗あるいは破損等の発生が防
止される。
【0069】一方、アーマチュアロッド38が、上方向
へストロークして吸気弁23を閉じようとした際には、
まず、ローラ69の外周面がカム面62の下部曲面部位
62cに当接し始め、さらに上方へストロークすると、
図11に示すようにローラ69が下部曲面部位62cに
押し戻されながらコイルスプリング67のばね力によっ
て該曲面部位62cを次第に強く押圧してアーマチュア
ロッド38に制動力を付与する。
【0070】これによって、アーマチュア30と吸気弁
23は閉ストロークの終端域で効果的に制動される。こ
の結果、傘部23aとバルブシート22a及びアーマチ
ュア30と閉弁電磁石33との激しい衝突が回避され、
打音や摩耗あるいは破損等の発生が防止される。
【0071】しかも、この実施形態では、第1の実施形
態のようなフォロア部45や揺動カム46などの部材を
廃止したため、該第1の実施形態に比較してアーマチュ
アロッド38の慣性質量が十分に小さくなり、アーマチ
ュア30の作動応答性が向上する。
【0072】また、アーマチュアチャロッド38の僅か
な下降ストローク位置において、ローラ69の外周面と
カム面62の中央部位62aとの間に、隙間部Gが形成
されて、両者が非接触状態になっているため、この間に
おけるアーマチュアロッド38のフリクションの発生が
回避される。この結果、吸気弁23の作動速度が高くな
る。
【0073】また、前記ローラ69が各曲面部位62
b,62cに乗り上げてアーマチュアロッド38を反対
方向に押圧した際に、この押圧力に抗して支持手段70
のローラ73がアーマチュアロッド38の背面を支持す
るため、該アーマチュアロッド38のモーメントを打ち
消すことが可能になる。また、アーマチュアロッド38
の背面は、支持ローラ73が転接して支持するから、こ
こでのフリクションの発生も十分に抑制できる。
【0074】本発明は、吸気弁側に限らず、排気弁側の
みに適用することも可能であり、排気弁側に適用した場
合は、排気弁の開時の急激な動きを規制できることによ
って燃焼ガスの急激な排出が抑制され、この結果、排気
音を低減させることが可能になる。また、カム62を、
アーマチュアロッド38とは別体に形成することも可能
である。
【0075】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、揺動カムによって機関弁の開閉
終端域における急激な開閉作動を十分に制動できるた
め、傘部とバルブシートや、アーマチュアと開閉弁用電
磁石との激しい衝突が緩和される。この結果、激しい衝
突打音の発生や摩耗あるいは破損等の発生を防止でき
る。
【0076】しかも、機関弁の開閉作動の終端域におい
て揺動カムが上下方向へ最大に揺動する際に、付勢手段
が揺動カムの上側あるいは下側の外側面を押圧して揺動
カムを中立位置に戻すように付勢するため、該揺動カム
の最大揺動付近で強い戻しトルクを付与することができ
る。これによって、さらに効果的な制動作用が得られ
る。
【0077】また、請求項2に記載の発明によれば、付
勢手段を揺動カムなどの可動部材とは別体に設けたた
め、アーマチュアの慣性質量の増加が抑制されて、該ア
ーマチュアの作動応答性の低下を防止できる。
【0078】請求項3に記載の発明によれば、隙間部に
よって、その間における揺動カムと付勢手段とのフリク
ションの発生を回避できるため、アーマチュアや機関弁
の作動速度の低下を防止できる。。
【0079】請求項4に記載の発明によれば、制動機構
によって機関弁の開閉終端域における急激な開閉作動を
十分に制動できるため、傘部とバルブシートや、アーマ
チュアと開閉弁用電磁石との激しい衝突が緩和される。
この結果、激しい衝突打音の発生や摩耗あるいは破損等
の発生を防止できる。
【0080】しかも、制動機構のアーマチュアロッドに
は、単にカムを形成するだけであるから、アーマチュア
の慣性質量がさらに小さくなるため、該アーマチュアや
機関弁の作動応答性が向上する。
【0081】請求項5に記載の発明によれば、制動手段
の構造が簡素化されているため、製造作業性が良好にな
ると共に、コストの低廉化が図れる。
【0082】請求項6に記載の発明によれば、ローラを
設けることによってカム面とのフリクションを十分に低
減できるため、アーマチュアの作動応答性をさらに向上
させることが可能になる。
【0083】請求項7に記載の発明によれば、隙間部に
よってこの間におけるアーマチュアロッドと制動手段と
のフリクションの発生を回避できるため、アーマチュア
の作動速度の低下を防止できる。
【0084】請求項8に記載の発明によれば、支持手段
によってアーマチュアロッドの背面を支持するため、制
動手段の押圧力に起因したアーマチュアロッドのモーメ
ントを打ち消すことができる。
【0085】請求項9に記載の発明によれば、支持手段
の構造が簡単であるため、製造作業が容易であると共
に、装置全体の重量の増加を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す縦断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】本実施形態に供される揺動カムの正面図。
【図4】アーマチュアの上下ストロークに対する揺動カ
ムの回転角を示す特性図。
【図5】開弁時の作用を示す縦断面図。
【図6】閉弁時の作用を示す縦断面図。
【図7】Aは吸気弁の開閉時期特性図、Bは各電磁石の
吸引力と各スプリングのばね力特性図。
【図8】第2の実施形態を示す縦断面図。
【図9】図8のB−B線断面図。
【図10】開弁時の作用を示す縦断面図。
【図11】閉弁時の作用を示す縦断面図。
【図12】従来の装置を示す縦断面図
【図13】Aは吸気弁の開閉時期特性図、Bは各電磁石
の吸引力と各スプリングのばね力特性図。
【符号の説明】
21…シリンダヘッド 23…吸気弁 25…制動機構 28…閉弁側スプリング 29…ケーシング 30…アーマチュア 31…閉弁用電磁石 32…開弁用電磁石 33…開弁側スプリング 38…アーマチュアロッド 45…フォロア部材 46…揺動カム 47…付勢手段 50…第1カム面 51…第2カム面 60…カム 61…制動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G018 AB07 AB09 AB16 BA38 CA12 DA35 DA41 EA01 EA02 EA09 EA11 EA16 EA19 EA31 EA32 FA01 FA06 FA07 GA22 GA31 GA33 3G092 AA11 DA01 DA02 DA07 DG09 EA03 EA04 EA22 FA13 FA14 HA01Z HA13X HE00X HE01Z HE03Z 3H106 DA05 DA25 DB02 DB13 DB26 DB32 DB38 DC02 DD07 DD14 EE19 EE20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関弁に連係するアーマチュアと、該ア
    ーマチュアを吸引して前記機関弁を開作動及び閉作動さ
    せる開弁用,閉弁用の電磁石と、前記機関弁を閉方向及
    び開方向へ付勢して中立位置に保持するばね部材と、前
    記機関弁の開閉速度を制動する制動機構とを備えた機関
    弁の電磁駆動装置であって、 前記制動機構は、前記アーマチュアに連係し、かつ一対
    のフォロア面を有するフォロア部材と、 アーマチュアの上下動に伴い前記各フォロア面に転接し
    て機関弁の開閉作動の終端域における開閉速度を制動す
    る一対のカム面を有する揺動カムと、 該揺動カムの前記両カム面間に形成された外側面の所定
    位置に弾接して、揺動カムを回動方向のほぼ中立位置に
    付勢する付勢手段と、 を備えたことを特徴とする機関弁の電磁駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段は、前記アーマチュアや電
    磁石を収容したケーシングに前記揺動カムの外側面方向
    に進退自在に設けられたプランジャと、該プランジャを
    前記外側面方向へ付勢するばね部材とから構成したこと
    を特徴する請求項1記載の機関弁の電磁駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記揺動カムの回動方向の中立位置で、
    前記外側面とプランジャの先端縁との間に、隙間部を形
    成したことを特徴とする請求項2記載の機関弁の電磁駆
    動装置。
  4. 【請求項4】 機関弁にアーマチュアロッドを介して連
    係するアーマチュアと、該アーマチュアを吸引して前記
    機関弁を開作動及び閉作動させる開弁用,閉弁用の電磁
    石と、前記機関弁を閉方向及び開方向へ付勢して中立位
    置に保持するばね部材と、前記機関弁の開閉速度を制動
    する制動機構とを備えた機関弁の電磁駆動装置であっ
    て、 前記制動機構は、前記アーマチュアロッドの外面に設け
    られて、アーマチュアロッドの軸方向に沿ってほぼコ字
    形状に形成されたカム面を有するカムと、 前記先端部がアーマチュアロッドのストロークに伴い前
    記カム面に弾接して機関弁の開閉作動の終端域における
    開閉速度を制動する制動手段とを備えたことを特徴とす
    る機関弁の電磁駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記制動手段は、前記アーマチュアや電
    磁石を収容したケーシングに前記カム面方向に進退自在
    に設けられたプランジャと、該プランジャを前記外側面
    方向へ付勢するばね部材とから構成したことを特徴する
    請求項4に記載の機関弁の電磁駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記プランジャの先端部に、前記カム面
    上を転接するローラを設けたことを特徴とする請求項5
    記載の機関弁の電磁駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記アーマチュアの上下方向の中立位置
    で、前記カム面とプランジャの先端部あるいは前記ロー
    ラとの間に、隙間部を形成したことを特徴とする請求項
    5または6に記載の機関弁の電磁駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記アーマチュアロッドを挟んだ前記制
    動手段とほぼ反対の位置に、前記アーマチュアロッドに
    対する制動手段からの径方向への押圧力を支持する支持
    手段を設けたことを特徴とする請求項4〜7のいずれか
    に記載の機関弁の電磁駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記支持手段は、前記制動手段に対向し
    てアーマチュアロッドをローラを介して支持したことを
    特徴とする請求項8記載の機関弁の電磁駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010221287A (ja) * 2009-02-26 2010-10-07 Daihen Corp アーク溶接方法

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