JP2002115178A - エレクトレット加工品の製造方法 - Google Patents

エレクトレット加工品の製造方法

Info

Publication number
JP2002115178A
JP2002115178A JP2000310740A JP2000310740A JP2002115178A JP 2002115178 A JP2002115178 A JP 2002115178A JP 2000310740 A JP2000310740 A JP 2000310740A JP 2000310740 A JP2000310740 A JP 2000310740A JP 2002115178 A JP2002115178 A JP 2002115178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
electret
conductive sheet
mixed solution
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000310740A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4581213B2 (ja
Inventor
Masaaki Takeda
正明 武田
Yasuyoshi Horiguchi
泰義 堀口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2000310740A priority Critical patent/JP4581213B2/ja
Publication of JP2002115178A publication Critical patent/JP2002115178A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4581213B2 publication Critical patent/JP4581213B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtering Materials (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質のエレクトレット加工品を低コストで
生産可能にするエレクトレット加工品の製造方法を提供
する。 【解決手段】 ヒンダードアミン系添加剤又はトリアジ
ン系添加剤を配合した非導電性シートSに、水と水溶性
有機溶剤との混合溶液Wを付与し、次いで該非導電性シ
ートSを乾燥することによりエレクトレット化すること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明はエレクトレット加工
品の製造方法に関し、さらに詳しくは、高品質のエレク
トレット加工品を低コストで生産可能にするエレクトレ
ット加工品の製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、低圧損のエアフィルター用材料と
して、エレクトレット加工された繊維シートが優れた性
能を有するため使用されている。このエレクトレット化
繊維シートの製造方法としては、合成繊維不織布等の繊
維シートに高電圧を印加し、コロナ放電によりエレクト
レット化する方法(特開昭61−102476号公報等
参照)や、フィルムシートにワイヤ電極により高電圧を
印加し、同じくコロナ放電によりエレクトレット化した
後、そのフィルムシートを繊維化して不織布にする方法
(特公昭57−14467号公報等参照)などが知られ
ている。
【0004】しかし、図6に示すように、いずれもアー
ス電極21の上に高分子材料シートSを裁置又は移動さ
せながら、その表面に直流高電圧発生装置23の高電圧
を針状或いはワイヤー電極22から印加し、コロナ放電
によりエレクトレット化するものであるため、高電圧印
加電極22とアース電極21の間隙精度等によりムラを
生じて荷電ムラが出来たり、また火花放電によりシート
が損傷するという問題があった。
【0005】さらに、高電圧設備が高価である上に、高
い安全維持管理費が必要になるというコスト上の問題が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の諸問題を解消し、高品質、高性能のエレクト
レット加工品を低コストで生産可能にするエレクトレッ
ト加工品の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のエレクトレット加工品の製造方法は、ヒンダードア
ミン系添加剤或いはトリアジン系添加剤を配合した非導
電性シートに、水と水溶性有機溶剤との混合溶液を付与
し、次いで該非導電性シートを乾燥することによりエレ
クトレット化することを特徴とするものである。
【0008】このように水と水溶性有機溶剤の混合溶液
を付与するだけの処理であるため、混合溶液を非導電性
シートの全面に均等に分布させることは容易であり、し
かも非導電性シートにヒンダードアミン系添加剤或いは
トリアジン系添加剤を配合したものを使用したことによ
り高度かつ均一な電荷密度を有する高品質、高性能のエ
レクトレット加工品を得ることができる。しかも、生産
設備としては混合溶液の付与設備と乾燥設備でよいた
め、高電圧発生設備に比べて低廉ですむばかりでなく、
維持管理を低コストで行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に使用する非導電性シート
は、非導電性を有する材料であれば特に限定されない。
例えば、プラスチックフィルムシート、合成繊維或いは
天然繊維の織物、編み物、不織布等の繊維シートなどを
挙げることができる。これらの中でも特に合成繊維シー
トは好ましい。また、エアフィルター用の場合には、合
成繊維不織布が好ましく、中でも高性能フィルター用に
は、メルトブロー不織布を使用することが好ましい。
【0010】非導電性シートの素材は、非導電性を有す
る材料であれば特に限定されるものではない。好ましく
は、体積抵抗率が1012・Ω・cm以上、さらに好まし
くは1014・Ω・cm以上の素材を主体とするものを使
用するとよい。
【0011】例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
乳酸等のポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン、ポリフェニレンサルファイト、フッ素系樹脂、およ
びこれらの混合物などを挙げることができる。これらの
中でも、ポリオレフィンまたはポリ乳酸を主体とするも
のはエレクトレット性能の点から好ましく、さらにポリ
プロピレンを主体とするものは一層好ましい。
【0012】本発明に使用する非導電性シートには、ヒ
ンダードアミン系添加剤又はトリアジン系添加剤が少な
くとも1種配合されている。非導電性シートがこの添加
剤を含有していることにより、特に高いエレクトレット
性能を保持することができるようになる。
【0013】上記2種類の添加剤のうちヒンダードアミ
ン系添加剤としては、ポリ〔((6−(1,1,3,
3,−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリ
アジン−2,4−ジイル)((2,2,6,6,−テト
ラメチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン
((2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ)〕(チバガイギー製、キマソープ944L
D)、ハコク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン重縮合物(チバガイギー製、チヌピン622
LD)、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)(チバガ
イギー製、チヌピン144)などが挙げられる。
【0014】また、トリアジン系添加剤としては、前述
のポリ〔((6−(1,1,3,3,−テトラメチルブ
チル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル)((2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)イミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6,−
テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ)〕(チバガイ
ギー製、キマソープ944LD)、2−(4,6−ジフ
ェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−
((ヘキシル)オキシ)−フェノール(チバガイギー
製、チヌピン1577FF)などを挙げることができ
る。これらのなかでも特にヒンダードアミン系添加剤が
好ましい。
【0015】非導電性シートには、上記添加剤の他に、
熱安定剤、耐候剤、重合禁止剤等の一般にエレクトレッ
ト加工品の非導電性シートに使用されている公知の添加
剤を添加するようにしてもよい。
【0016】本発明における、ヒンダードアミン系添加
剤又はトリアジン系添加剤の添加量は、特に限定されな
いが、好ましくは0.5〜5重量%の範囲がよく、更に
好ましくは0.7〜3重量%の範囲がよい。添加量が
0.5重量%未満では、目的とする高レベルのエレクト
レット性能を得ることは難しくなる。また、5重量%を
超えるほど多く配合すると製糸性や製膜性を悪くし、か
つコスト的にも不利になるので好ましくない。
【0017】本発明のエレクトレット化加工方法は、上
述した非導電性シートに対し、水と水溶性有機溶剤との
混合溶液を付与し、この混合溶液が付与された非導電性
シートを乾燥処理するものである。すなわち、水と水溶
性有機溶剤との混合溶液を非導電性シートに付与して十
分浸透させた後、乾燥するだけで、均一な電荷密度にエ
レクトレット化されたシートにすることができる。
【0018】本発明において、非導電性シートに混合溶
液を付与する方法は特に限定されない。例えば、混合溶
液が充填或いは循環する槽に非導電性シートを浸漬させ
る浸漬法、非導電性シートの表面に混合溶液を塗布する
グラビアコート、キスコート等のコーティング法、噴霧
器或いはウォータージェットパンチ等で水滴流或いは水
噴流として付与する方法等を挙げることができる。中で
も浸漬法は、設備的に簡単に実施できる点で好ましい方
法である。これらの付与方法は、バッチ式であっても、
連続式であってもよく、また、非導電性シートに対する
混合溶液の浸透を全体に均一に行うため、混合溶液付与
後のシートに片面から負圧を掛けることにより、吸引透
過させるようにしてもよい。
【0019】混合溶液を付与した後のシートの乾燥方法
としては、従来公知の方法がいずれも使用可能である。
例えば、熱風乾燥法、真空乾燥法、自然乾燥法等の方法
が適用可能である。これらのうちでも熱風乾燥法は、連
続処理が可能にであるため好ましい。熱風乾燥法の場
合、乾燥温度としてはエレクトレットを失活させない程
度の温度にする必要がある。好ましくは120℃以下、
より好ましくは100℃以下、さらに好ましくは80℃
以下にするのがよい。また、熱風乾燥前に、予備乾燥と
して、ニップロール、吸水ロール、サクション吸引等に
よって過剰な水分を取り除いておくと尚良い。
【0020】図1〜図4は、上述した非導電性シートに
上記混合溶液の付与と乾燥とを行う装置を例示したもの
である。
【0021】図1(A)(B)は、非導電性シートをバ
ッチ処理でエレクトレット加工する装置である。図1
(A)の1は、混合溶液Wが貯留された浸漬槽、図1
(B)の2は熱風が入口2aから入り、出口2bから排
出するようにした熱風乾燥装置である。エレクトレット
加工される非導電性シートSは、先ず浸漬槽1で含浸処
理され、次いで熱風乾燥装置2に移されて乾燥処理され
ることでエレクトレット化される。
【0022】図2〜図4は、それぞれ非導電性シートを
連続処理によってエレクトレット加工する装置である。
【0023】図2の装置は、浸漬槽1に浸漬ローラ3を
内設し、出口側にニップローラ4を設けている。また、
熱風乾燥装置2には複数のガイドローラ5が設けられて
いる。非導電性シートSは浸漬槽1に連続供給されなが
ら浸漬ローラ3を介して混合溶液W中に浸漬される。次
いで浸漬槽1を出るときニップローラ4で余剰の混合溶
液が除去され、熱風乾燥装置2に搬送される。熱風乾燥
装置2では、ガイドローラ5を介してジグザグ状に走行
する間に乾燥処理され、エレクトレット化処理が完了す
る。
【0024】図3は、浸漬槽1を持たないようにした装
置である。すなわち、浸漬槽1に代えて、スット状吐出
口6aを有するノズル6を設けている。また、非導電性
シートSを挟んで反対側に吸引器7を配置するようにし
ている。ノズル6は混合溶液Wを非導電性シートSの表
面にフィルム状に吐出し、反対側の吸引器7が吸引する
ことにより、混合溶液Wを非導電性シートSの反対側に
貫通させ均一に分布させるようにする。混合溶液Wを含
浸した非導電性シートSは、ニップロール4で余剰の混
合溶液が除去されたのち熱風乾燥装置2に送られる。
【0025】図4は、図3の装置において、ノズル6に
代えて混合溶液Wを噴霧状に噴射するノズル8を設ける
ようにしたものである。
【0026】本発明において、混合溶液に用いる水とし
ては、液体フィルター等で汚れを除去したもので、出来
るだけ清浄なものを使用することが好ましい。特にイオ
ン交換水、蒸留水等の純水を使用することが好ましい。
また、純水は導電率で103μS/m以下のものを用い
るのが好ましく、さらに好ましくは102 μS/m以下
であるものがよい。
【0027】また、混合溶液に用いる水溶性有機溶剤に
は、沸点が水の沸点より低いものを使用することが好ま
しい。すなわち、水溶性有機溶剤は、水のシートへの浸
透性を付与するものであるので、一度シートに浸透した
ならば、なるべく早く気化して乾燥することが好ましい
からである。より好ましくは、水との沸点差が10℃以
上であるものがよい。
【0028】水溶性有機溶剤の種類は、混合溶液の非導
電性シートへの浸透性が良ければ特に限定されない。例
えば、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエ
チルケトン類のケトン類、酢酸プロピル、酢酸ブチル等
のエステル類、その他アルデヒド類、カルボン酸類等を
挙げることができる。特に、浸透性の点からアルコール
類またはケトン類が好ましく、特にアセトン、イソプロ
ピルアルコール、エタノールのうちの少なくとも1種を
用いるのが好ましい。さらに好ましくは、イソプロピル
アルコールを主成分とするものが好ましい。
【0029】本発明において、混合溶液における水溶性
有機溶剤の濃度は、非導電性シートに対する浸透性を有
するものであれば特に限定はされないが、好ましくは1
0〜50重量%の範囲がよい。特に、イソプロピルアル
コールの場合は、20〜40重量%の範囲が好ましい。
【0030】
【実施例】以下に説明する実施例において使用する特性
値は、次の測定法により測定したものである。
【0031】〔捕集性能〕図5に示す捕集性能測定装置
で測定した。この捕集性能測定装置は、測定サンプルM
をセットするサンプルホルダー11の上流側にダスト収
納箱12を連結し、下流側に流量計13、流量調整バル
ブ14、ブロワ15を連結している。また、サンプルホ
ルダー11にパーテクルカウンター16が設けられ、こ
のパーテクルカウンター16を使用し、切替コック17
を介して、測定サンプルMの上流側のダスト個数と下流
側のダスト個数をそれぞれ測定することができる。
【0032】捕集性能の測定に当たっては、径0.3μ
mのポリスチレン標準ラテックスパウダーをダスト収納
箱12に充填し、サンプルMをホルダー11にセット
し、風量をフィルター通過速度が1.5m/分になるよ
うに流量調整バルブ14で調整し、ダスト濃度を1万〜
4万個/2.83×10-43 (0.01ft3 )の範囲で安定さ
せ、サンプルMの上流のダスト個数Dおよび下流のダス
ト個数dをパーティクルカウンター16(リオン社製、
KC−01B)で5回測定し、JIS K−0901に
基づいて下記計算式にて捕集性能(%)を求めた。
【0033】 捕集性能(%)=〔1−(d/D)〕×100 ただし、d:下流のダスト個数 D:上流のダスト個数 〔平均繊維径〕SEM写真により拡大した繊維100本
について繊維径を測定し、その平均値を求めた。
【0034】実施例1 耐候剤としてトリアジン系添加剤(チバガイギー製、キ
マソープ944)を1%含有し、かつメルトインデック
スMIが700のポリプロピレンを原料とし、通常のメ
ルトブロー法により、目付40g/m2 、平均繊維径
2.0μmのメルトブロー不織布を製造した。次いで、
純水にイソプロピルアルコールを30重量%溶解した混
合溶液を調整し、この混合溶液を貯留した浴中に上記メ
ルトブロー不織布を10秒間浸漬したのち引き上げ、さ
らに水切り後に80℃で20分間熱風乾燥して、エレク
トレット化されたメルトブロー不織布を得た。
【0035】得られたエレクトレット化メルトブロー不
織布の捕集性能を測定したところ、99.9995%と
非常に高いレベルであった。
【0036】実施例2 実施例1において、イソプロピルアルコールの溶解濃度
を40重量%の混合溶液にした以外は、実施例1と同様
にして、エレクトレット化されたメルトブロー不織布を
製造した。
【0037】得られたエレクトレット化メルトブロー不
織布の捕集性能を測定したところ、99.997%と高
いレベルであった。
【0038】比較例1 ポリプロピレン原料として、トリアジン系添加剤を含ま
ない原料を用いた以外は、実施例1と同様にしてエレク
トレット化メルトブロー不織布を製造した。
【0039】このエレクトレット化メルトブロー不織布
の捕集性能を測定したところ、97.2%と低いもので
あった。
【0040】比較例2 実施例1のメルトブロー不織布を用い、図6に示すよう
な高電圧印加装置により高電圧(+25kV)で印加処
理した。
【0041】得られたメルトブロー不織布の捕集性能を
測定したところ、99.96%であり、実施例1,2に
比べて低いレベルであった。
【0042】実施例3 実施例1において、イソプロピルアルコールの溶解濃度
を60重量%の混合溶液にした以外は、実施例1と同様
にして、エレクトレット化されたメルトブロー不織布を
製造した。
【0043】得られたエレクトレット化メルトブロー不
織布の捕集性能を測定したところ、99.95%であ
り、比較例2の電圧印加によるエレクトレット化メルト
ブロー不織布と同程度であったが、電荷密度は比較例1
のものに比べて一段と均一になっており、高品質であっ
た。また、製造設備も高電圧印加装置に比べ簡単であ
り、低コストで用意することができた。
【0044】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、水と水溶性
有機溶剤の混合溶液を付与するだけの処理であるため、
混合溶液を非導電性シートの全面に均等に分布させるこ
とは容易であり、しかも非導電性シートにヒンダードア
ミン系添加剤或いはトリアジン系添加剤を配合したもの
を使用したことにより高度かつ均一な電荷密度を有する
高品質、高性能のエレクトレット加工品を得ることがで
きる。しかも、生産設備としては混合溶液の付与設備と
乾燥設備でよいため、高電圧発生設備に比べて低廉です
むばかりでなく、維持管理を低コストで行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に使用する装置の一例を示し、
(A)は非導電性シートを浸漬する装置の概略図、
(B)は乾燥する装置の概略図である。
【図2】本発明の実施に使用する装置の他の例を示す概
略図である。
【図3】本発明の実施に使用する装置のさらに他の例を
示す概略図である。
【図4】本発明の実施に使用する装置のさらに他の例を
示す概略図である。
【図5】本発明の実施例で用いた捕集性能測定装置を示
す概略図である。
【図6】従来の高電圧印加によるエレクトレット化方法
を示す概略図である。
【符号の説明】
1 浸漬槽 2 熱風乾燥装置 3 浸漬ローラ 4 ニップローラ 5 ガイドローラ 6,8 ノズル 7 吸引装置 S 非導電性シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D019 AA01 BA13 BB02 BB03 BC01 CB06 4L033 AA05 AB07 AC15 BA09 BA57 BA58 BA99 4L047 AA14 AA29 AB02 AB07 CA19 CB10 CC12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒンダードアミン系添加剤又はトリアジ
    ン系添加剤を配合した非導電性シートに、水と水溶性有
    機溶剤との混合溶液を付与し、次いで該非導電性シート
    を乾燥することによりエレクトレット化するエレクトレ
    ット加工品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ヒンダードアミン系添加剤或いはト
    リアジン系添加剤の配合量が0.5〜5重量%である請
    求項1に記載のエレクトレット加工品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記非導電性シートが合成繊維からなる
    シートである請求項1又は2に記載のエレクトレット加
    工品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記合成繊維からなるシートがメルトブ
    ロー不織布シートである請求項3に記載のエレクトレッ
    ト加工品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記水溶性有機溶剤が水よりも低い沸点
    を有する請求項1,2,3又は4にに記載のエレクトレ
    ット加工品の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記非導電性シートがポリオレフィンを
    主体に構成されている請求項1〜5のいずれかに記載の
    エレクトレット加工品の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ポリオレフィンがポリプロピレンを
    主体に構成されている請求項6に記載のエレクトレット
    加工品の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記水溶性有機溶剤がアルコール類又は
    ケトン類を主成分に構成されている請求項1〜7のいず
    れかに記載のエレクトレット加工品の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記水溶性有機溶剤がイソプロピルアル
    コール、エチルアルコール、アセトンのうちの少なくと
    も1種である請求項8に記載のエレクトレット加工品の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 前記混合溶液における水溶性有機溶剤
    の濃度が10〜50重量%である請求項1〜9のいずれ
    かに記載のエレクトレット加工品の製造方法。
JP2000310740A 2000-10-11 2000-10-11 エレクトレット加工品の製造方法 Expired - Fee Related JP4581213B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000310740A JP4581213B2 (ja) 2000-10-11 2000-10-11 エレクトレット加工品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000310740A JP4581213B2 (ja) 2000-10-11 2000-10-11 エレクトレット加工品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002115178A true JP2002115178A (ja) 2002-04-19
JP4581213B2 JP4581213B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=18790640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000310740A Expired - Fee Related JP4581213B2 (ja) 2000-10-11 2000-10-11 エレクトレット加工品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4581213B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008072554A1 (ja) * 2006-12-14 2008-06-19 Toray Industries, Inc. エレクトレット繊維シート
JP2008221074A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Toyobo Co Ltd エレクトレット濾材およびその製造方法
US8529671B2 (en) 2007-12-06 2013-09-10 3M Innovative Properties Comany Electret webs with charge-enhancing additives
US8613795B2 (en) 2008-06-02 2013-12-24 3M Innovative Properties Company Electret webs with charge-enhancing additives
US8790449B2 (en) 2009-04-03 2014-07-29 3M Innovative Properties Company Electret webs with charge-enhancing additives
US9284669B2 (en) 2009-04-03 2016-03-15 3M Innovative Properties Company Processing aids for olefinic webs, including electret webs
WO2018062237A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 タピルス株式会社 エレクトレット加工品の製造装置及び非導電性シートをエレクトレット化する方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05226187A (ja) * 1992-09-01 1993-09-03 Toray Ind Inc エレクトレット布帛
JPH09501604A (ja) * 1993-08-17 1997-02-18 ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー エレクトレット濾過材の荷電方法
JPH11510862A (ja) * 1995-08-14 1999-09-21 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー エレクトレット特性が高められた繊維ウェブ
WO2000013765A1 (en) * 1998-09-03 2000-03-16 Minnesota Mining And Manufacturing Company High efficiency synthetic filter medium
JP2003514998A (ja) * 1999-10-08 2003-04-22 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 湿潤液体および水性極性液体を用いた繊維エレクトレットウェブを製造するための方法および装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05226187A (ja) * 1992-09-01 1993-09-03 Toray Ind Inc エレクトレット布帛
JPH09501604A (ja) * 1993-08-17 1997-02-18 ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー エレクトレット濾過材の荷電方法
JPH11510862A (ja) * 1995-08-14 1999-09-21 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー エレクトレット特性が高められた繊維ウェブ
WO2000013765A1 (en) * 1998-09-03 2000-03-16 Minnesota Mining And Manufacturing Company High efficiency synthetic filter medium
JP2003514998A (ja) * 1999-10-08 2003-04-22 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 湿潤液体および水性極性液体を用いた繊維エレクトレットウェブを製造するための方法および装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008072554A1 (ja) * 2006-12-14 2008-06-19 Toray Industries, Inc. エレクトレット繊維シート
JP2008221074A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Toyobo Co Ltd エレクトレット濾材およびその製造方法
US8529671B2 (en) 2007-12-06 2013-09-10 3M Innovative Properties Comany Electret webs with charge-enhancing additives
US8613795B2 (en) 2008-06-02 2013-12-24 3M Innovative Properties Company Electret webs with charge-enhancing additives
US8790449B2 (en) 2009-04-03 2014-07-29 3M Innovative Properties Company Electret webs with charge-enhancing additives
US9284669B2 (en) 2009-04-03 2016-03-15 3M Innovative Properties Company Processing aids for olefinic webs, including electret webs
WO2018062237A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 タピルス株式会社 エレクトレット加工品の製造装置及び非導電性シートをエレクトレット化する方法
CN109790670A (zh) * 2016-09-30 2019-05-21 特布乐丝株式会社 驻极体加工品的制造装置以及将非导电性片材驻极体化的方法
CN109790670B (zh) * 2016-09-30 2021-06-25 特布乐丝株式会社 驻极体加工品的制造装置以及将非导电性片材驻极体化的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4581213B2 (ja) 2010-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6969484B2 (en) Manufacturing method and device for electret processed product
TWI601769B (zh) 具有駐極體性質之非織布網及纖維、其製造方法及用途
US20210262134A1 (en) Methods of saturating nonwoven fabrics with liquid and the making of electret thereof
JP3780916B2 (ja) エレクトレット加工品の製造方法
JP7359327B1 (ja) エレクトレットメルトブロー不織布の製造方法および製造装置
JP4581212B2 (ja) エレクトレット加工品の製造方法
JP2003013359A (ja) エレクトレット加工品の製造方法
JP2002115178A (ja) エレクトレット加工品の製造方法
KR102639914B1 (ko) 일렉트릿 섬유 시트
JP2002161471A (ja) エレクトレット加工品の製造方法
JP2002161467A (ja) エレクトレット加工品の製造方法
JP2002166114A (ja) エレクトレット加工品の製造方法
JP4670143B2 (ja) エレクトレット加工品の製造方法
US10406469B2 (en) Electret fiber sheet
JP3932981B2 (ja) エレクトレット加工品の製造方法及び装置
JP6842022B2 (ja) エレクトレット加工品の製造装置及び非導電性シートをエレクトレット化する方法
JP4686896B2 (ja) エレクトレット加工品の製造方法
JP2004060110A (ja) エレクトレット濾材の製造方法
JP2013117075A (ja) エレクトレット化合成繊維シートの製造方法
JP2016169459A (ja) エレクトレット繊維シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100803

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100816

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees