JP2002107624A - ズームレンズ及びそれを用いた光学機器 - Google Patents
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Abstract
も1つのレンズ群に1つの回折光学素子を用いて変倍に
伴う色収差を良好に補正したコンパクトなズームレンズ
を得ること。 【解決手段】 物体側より順に正の屈折力を有する第
1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈
折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レン
ズ群を有し、広角端から望遠端への変倍に際して第1レ
ンズ群と第3レンズ群は望遠端で広角端よりも物体側に
位置する様に移動し、第2レンズ群は望遠端で広角端よ
りも像面側に位置する様に移動し、第1レンズ群は1つ
の正レンズで構成され、全体で1枚以上の光軸に対して
回転対称な回折光学面を有することを特徴とするズーム
レンズ。
Description
れを用いた光学機器に関し、特にレンズ系の一部に回折
光学面を用いることによって諸収差、特に色収差を良好
に補正した写真用カメラ、ビデオカメラ、デジタルカメ
ラ、そして放送用カメラ等の光学機器に好適なものであ
る。
メラ等の光学機器の小型軽量化に伴い、それに用いる撮
像用のズームレンズとしてレンズ全長が短く前玉径が小
さいことが要望されている。
て、物体側の第1レンズ群以外のレンズ群を移動させて
フォーカスを行う、所謂リヤーフォーカス式のズームレ
ンズが知られている。
は第1レンズ群を移動させてフォーカスを行うズームレ
ンズに比べて第1レンズ群の有効径が小さくなり、レン
ズ系全体の小型化が容易になり、また近接撮影、特に極
至近撮影が容易となり、さらに小型軽量のレンズ群を移
動させているので、レンズ群の駆動力が小さくて済み迅
速な焦点合わせが出来る等の特徴がある。
ンズとして、例えば特開昭62−24213号公報や特
開昭63−247316号公報では物体側より順に正の
屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正
の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群の
4つのレンズ群を有し、第2レンズ群を移動させて変倍
を行い、第4レンズ群を移動させて変倍に伴なう像面変
動とフォーカスを行っている。
にはレンズを沈胴させるのが効果的であるが第2レンズ
群が変倍作用の殆どの変倍機能を有する上記のようなズ
ームレンズでは第1レンズ群、第2レンズ群の偏心に対
する敏感度が大きすぎて沈胴には適さない。
報では、変倍比3倍程度のズームレンズにおいて、物体
側より順に正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第
2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の
第4レンズ群の4つのレンズ群を有し、第1レンズ群を
単レンズで構成すると共に第2、3、4レンズ群を移動
させて変倍を行い、第4レンズ群を移動させフォーカス
を行って光学系を簡素化して沈胴構造にも適した光学系
を提案している。
近年、回折光学素子(回折光学面)を撮像光学系に応用
する提案がなされている。
開平6−324262号公報では単レンズに回折光学素
子を応用することで色収差の低減を図っている。またU
SP5,268,790ではズームレンズの第2レンズ群
または第3レンズ群に回折光学素子を用いることを提案
し、従来例に対してレンズ枚数の削減や小型化を達成し
ているが、レンズ枚数の削減や小型化は十分には達成さ
れていない。
1−271616号公報では、物体側より順に正の屈折
力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈
折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群の4つ
のレンズ群を有し、第1レンズ群を単レンズで構成する
と共に行う第1レンズ群に回折光学面を導入してレンズ
枚数の削減、小型化を図っている。
めに単にレンズ群の屈折力を強めつつ、レンズ枚数を削
減しようとするとレンズ肉厚が増してしまい短縮効果が
不十分になると同時に諸収差の補正が困難になってしま
う。
うとするとメカ構造的にどうしてもレンズの倒れなどの
誤差が大きくなり、レンズの敏感度(レンズの単位変位
量に対する像面の変位量の比)が大きいと光学性能の劣
化や変倍時の像ゆれが生じてしまうのでレンズ群の敏感
度はなるべく小さくするのが望ましい。
る4群ズームレンズにおいて、第2レンズ群,第4レン
ズ群だけを移動して変倍を行おうとすると、殆どの変倍
を第2レンズ群で負担しなくてはならなくなり、どうし
ても第1レンズ群と第2レンズ群の屈折力は大きくせざ
るを得なくなる。
報で示されたようなズーム光学系は比較的第1レンズ群
や第2レンズ群の敏感度が小さくなるので沈胴構造には
適している。しかしながら第1レンズ群が変倍時固定で
あるので変倍比5倍以上といった大きな変倍比を得るの
は困難である。
ムレンズでは各レンズ群内で発生する色収差をある程度
補正しておかないと変倍に伴う色収差の変動を良好に補
正することが困難となる。又、光学系中に非球面を用い
るとレンズ枚数を減らすことができるが、単に非球面を
用いてレンズ枚数を削減しようとすると正レンズの屈折
力が強くなりすぎて製造が難しいレンズ形状になり、結
局変倍部の屈折力を弱くする必要が生じてレンズ全長の
小型化が難しくなる。
レンズが種々と提案されているが、変倍比5倍程度でか
つ簡易な構成で例えば200万画素以上のデジタルスチ
ルカメラにも適応できるような高性能の光学系を得るに
はレンズ構成を適切に設定することが必要となってく
る。
入し、回折光学的な作用と屈折系の色消し効果を合成す
ることで各レンズ群で発生する色収差を低減し、変倍部
の屈折力を強く維持しつつレンズ枚数を削減することで
レンズ全長の小型化を達成すると共に、広角端から望遠
端に至る全変倍範囲にわたり良好なる光学性能を有する
ズームレンズ及びそれを用いた光学機器の提供を目的と
する。
レンズは物体側より順に正の屈折力の第1レンズ群、負
の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、
正の屈折力の第4レンズ群を有し、広角端から望遠端へ
の変倍に際して第1レンズ群と第3レンズ群は望遠端で
広角端よりも物体側に位置する様に移動し、第2レンズ
群は望遠端で広角端よりも像面側に位置する様に移動
し、第1レンズ群は1つの正レンズで構成され、全体で
1枚以上の光軸に対して回転対称な回折光学面を有する
ことを特徴としている。
無限遠物体に対する第3レンズ群の広角端と、望遠端に
おける横倍率を各々β3w,β3t、広角端と、望遠端
における全系の焦点距離を各々fw,ftとするとき 0.4<(β3t・fw)/(β3w・ft)< 0.9…(1) なる条件を満足することを特徴としている。
おいて広角端から望遠端への変倍に要する第1レンズ群
の移動量をm1、第3レンズ群の移動量をm3とすると
き 0.35 < m1/m3 < 0.9…(2) なる条件を満足することを特徴としている。
明において全系の広角端及び望遠端における焦点距離、
第2レンズ群の焦点距離を各々fw、ft、f2とする
とき
る。
の発明において第2群は1枚の負レンズと1枚の正レン
ズで構成され、第2レンズ群中の負レンズの物体側のレ
ンズ面、及び像側面の曲率半径(非球面の場合は軸上と
有効径で決定される参照球面)をそれぞれRa、Rbと
するとき、 −1.5< (Rb+Ra)/(Rb−Ra)< 0.7…(4) なる条件式を満足することを特徴としている。
か1項の発明において第2レンズ群は回折光学面を有
し、第2レンズ群の回折光学面の2次項の係数をC2
2,4次の係数をC24,回折光学面の有効径の1/2
をHとするとき 5.0×10-3 < |C22・H2+C24・H4|< 5.0×10-2…(5 ) なる条件を満足することを特徴としている。
1項の発明において有限距離物体に対するフォーカスを
前記第4レンズ群で行うことを特徴としている。
か1項の発明において前記第1レンズ群は回折光学面を
有することを特徴としている。
か1項の発明において前記第3レンズ群は回折光学面を
有することを特徴としている。
れか1項の発明において前記回折光学面は少なくとも2
層以上の積層構造を有していることを特徴としている。
ら10のいずれか1項のズームレンズを用いていること
を特徴としている。
軸屈折力配置の説明図である。
ンズ断面図、図3,図4,図5は本発明の数値実施例1
の広角端、中間、望遠端の収差図である。
ンズ断面図、図7,図8,図9は本発明の数値実施例2
の広角端、中間、望遠端の収差図である。
レンズ断面図、図11,図12,図13は本発明の数値
実施例3の広角端、中間、望遠端の収差図である。
レンズ断面図、図15,図16,図17は本発明の数値
実施例4の広角端、中間、望遠端の収差図である。
学機器の要部概略図である。
第1レンズ群、L2は負の屈折力の第2レンズ群、L3
は正の屈折力の第3レンズ群、L4は正の屈折力の第4
レンズ群である。
の前方に位置して変倍に際して第3レンズ群と一体で移
動する。
(CCD)等が配置されている。
のガラスブロックである。
際して矢印のように第1レンズ群と第3レンズ群を物体
側へ第4レンズ群を物体側へ凸状の軌跡で移動させると
ともに第2レンズ群を像面側へ凸状の軌跡で移動させて
変倍に伴う像面変動を補正している。
ォーカシングを行うリヤーフォーカス式を採用してい
る。望遠端において無限遠物体から近距離物体へフォー
カスを行う場合には矢印4cに示すように第4レンズ群
を前方(物体側)に繰り出すことによって行っており、
第4レンズ群の実線の曲線4aと点線の曲線4bは各々
無限遠物体と近距離物体にフォーカスしているときの広
角端から望遠端への変倍に伴う際の像面変動を補正する
ための移動軌跡を示している。
物体側に移動させることにより第3レンズ群で主な変倍
効果を持たせ、更に正の屈折力の第1レンズ群を物体側
へ移動することで第2レンズ群にも変倍効果を持たせて
第1レンズ群と、第2レンズ群の屈折力をあまり大きく
することなく5倍程度の変倍比を容易に得ている。
上のレンズ群に1以上の光軸に対して回転対称な回折光
学素子(回折光学面)を設けその位相を適切に設定し、
これにより回折光学素子を設けたレンズ群で発生する色
収差を低減し、全変倍範囲に渡り色収差を良好に補正し
ている。
電子スチルカメラ、銀塩写真用カメラに好適な変倍比5
倍程度以上Fナンバー2.8程度以上の高変倍比、大口
径比を持ちかつ良好な光学性能を維持しつつ小型化を図
ったズームレンズを達成している。
ィック光学素子(HOE)の製作手法であるリソグラフ
ィック手法で2値的に製作した光学素子であるバイナリ
ーオプティックス(BINARY OPTICS)で製作しても良
い。この場合更に回折効率を上げるためにキノフォーム
と呼ばれる鋸状の形状にするのが更に望ましい。これら
の方法で製作した型によって成形により製造しても良
い。
る特定の波長近辺では十分な回折効率が得られるが、そ
れ以外の波長に対するいわゆる2次スペクトルが大きく
なってして回折効率を改善するためには少なくとも2つ
の回折格子を組み合わせて構成される積層構造の回折光
学素子にするのが良い。積層構造の回折格子にすること
で、設計次数の回折効率は、使用波長全域で95%以上
の高い回折効率を得ることが可能となる。
で表されるものである。位相をφ(h)として φ(h)=2π/λ(C2・h2+C4・h4+・・C2
・i・h2i) 但し λ:基準波長(d線) h:光軸からの距離 積層構造の回折光学素子として、材質は紫外線硬化樹脂
やプラスチック材等も使用できる。又、基材によっては
第1の直接基材に形成しても良い。また各格子厚が必ず
しも異なる必要はなく、材料の組み合わせによっては格
子厚を等しくしても良い。
変倍による収差変動を抑制し、全変倍領域において高い
光学性能を有するズームレンズを得るには次の構成のう
ち1以上を満足させるのが良い。 (アー1)無限遠物体に対する第3レンズ群の広角端
と、望遠端における横倍率を各々β3w,β3t、広角
端と、望遠端における全系の焦点距離を各々fw,ft
とするとき 0.4<(β3t・fw)/(β3w・ft)< 0.9…(1) なる条件を満足することである。
しつつ、第1レンズ群、第2レンズ群の敏感度があまり
大きくならない様にする為のものである。
の変倍寄与が小さくなると全系の変倍比を確保するため
に、第1レンズ群や第2レンズ群の屈折力を大きくする
必要が生じて結果的にその敏感度が高くなって製造上の
誤差の影響が大きくなる。逆に上限を超えると第3レン
ズ群の変倍に伴う移動量が大きくなって広角端でのレン
ズ全長が大きくなるので良くない。 (ア−2)広角端から望遠端への変倍に要する第1レン
ズ群の移動量をm1、第3レンズ群の移動量をm3とす
るとき 0.35 < m1/m3 < 0.9…(2) なる条件を満足することである。
の移動量が小さくなり過ぎると第3レンズ群の変倍に要
する移動量が大きくなって広角端でのレンズ全長が大き
くなってしまう。逆に上限を超えて第1レンズ群の移動
量が大きくなると望遠端でのレンズ全長が長くなり過ぎ
てレンズを沈胴構造化する際に沈胴段数が増えるなどの
鏡筒構造への影響が出るので良くない。 (ア−3)全系の広角端及び望遠端における焦点距離、
第2レンズ群の焦点距離を各々fw、ft、f2とする
とき
しないと、第2レンズ群の移動量が大きくなり過ぎた
り、敏感度が高くなりすぎて製造誤差の影響による性能
劣化や変倍時の像ゆれが大きくなってしまう。
適切に設定し、所定の変倍比を変倍に伴う収差変動を少
なくしつつ得る為のものである。
の屈折力が小さくなり過ぎると製造誤差の影響による光
学性能の劣化や変倍時の像ゆれ大きくなるので良くな
い。逆に上限を超えると第2レンズ群の移動量が大きく
なり過ぎてレンズ全長の小型化が達成できない。 (ア−4)第2群は負レンズと正レンズを有し、第2レ
ンズ群中の負レンズの物体側のレンズ面、及び像側面の
曲率半径(非球面の場合は軸上と有効径で決定される参
照球面)をそれぞれRa、Rbとするとき、 −1.5< (Rb+Ra)/(Rb−Ra)< 0.7…(4) なる条件式を満足することである。
生する歪曲収差が負に大きくなりすぎ、逆に上限を超え
ると望遠端での歪曲収差が補正しきれなくなるので良く
ない。 (ア−5)第2レンズ群は回折光学面を有し、第2レン
ズ群の回折光学面の2次項の係数をC22,4次の係数
をC24,回折光学面の有効径の1/2をHとするとき 5.0×10-3 < |C22・H2+C24・H4|< 5.0×10-2…(5 ) なる条件を満足することである。
群における色収差補正が不十分になって広角端での倍率
色収差が補正不足になり、逆に上限を超えると補正過剰
になるので良くない。 (ア−6)有限距離物体に対するフォーカスを前記第4
レンズ群で行うことを特徴とすることである。 (ア−7)前記第1レンズ群は回折光学面を有すること
を特徴とすることである。 (ア−8)前記第3レンズ群は回折光学面を有すること
を特徴としている。 (ア−9)前記回折光学面は少なくとも2層以上の積層
構造を有していることを特徴としている。 (ア−10)第2レンズ群を負レンズと正メニスカスレ
ンズの2枚のレンズで構成し、少なくとも1面の回折光
学面を有するようにしてその位相を適切に設定すること
が良い。
差を低減し、変倍全域に渡って色収差を良好に補正する
ことが容易となる。
正しようとすると、色消しのために正レンズと負レンズ
の屈折力が強くなってしまうために、その屈折力を維持
したまま第2レンズ群を正、負の単レンズの2枚構成と
いった少ない枚数で構成することは困難になる。
分担させるには回折光学面の屈折力は負の屈折力を持つ
ことが望ましい。回折光学面の屈折力が正になってしま
うと通常の屈折光学系と発生する色収差が同じになって
しまい、回折光学面による色消し効果が出ず、光学系全
域で十分な色収差の補正が行えない。 (ア−11)第2レンズ群にレンズ周辺に行くに従って
負の屈折力が弱くなるような形状の非球面を導入するの
が良い。
角端での像面湾曲や歪曲の補正を効果的に行うことが出
来る。本実施例では回折光学面のベース面を非球面とし
ている。 (ア−12)第2レンズ群を負、正レンズの2枚構成と
するのが良い。これによれば広角端での入射瞳位置を第
1面に近づけることが出来て、第1レンズ群の径を小型
化できる。
曲を良好に補正するには第2レンズ群は物体側から物体
側に比べて像面側に強い曲面を有する負レンズと物体側
に強い凸面を有する正レンズで構成するのが良い。
ついて説明する。
径が大きいので、単レンズで構成することで重量を軽量
化し、移動のためのアクチュエーターの負荷を低減して
いる。第3レンズ群は物体側から2枚の正レンズと像面
側に強い凹面を有する負レンズで構成し、第2群と第3
群の合成の主点間隔を小さくすることで3群以降のレン
ズ長を短縮している。
収差等の変動を補正するために非球面が導入されてい
る。
成すると共に回折光学面を導入することで変倍比を6程
度と1群を単レンズで構成したにかかわらず更なる高変
倍比化を達成している。
果を持つには正の屈折力を有するのが良い。
面にすると更に広角端での歪曲収差や望遠端での球面収
差やコマ収差の補正が効果的になる。実施例4では第3
レンズ群に回折光学面を導入することで、第3レンズ群
の屈折力を強めながらも色収差の発生を低減し、レンズ
系の小型化を図っている。
して用いたビデオカメラ(光学機器)の実施形態を図1
8を用いて説明する。
11は本発明のズームレンズによって構成された撮影光
学系、12は撮影光学系11によって被写体像を受光す
るCCD等の撮影素子、13は撮像素子12が受光した
被写体像を記録する記録手段、14は不図示の表示素子
に表示された被写体像を観察するためのファインダーで
ある。上記表示素子は液晶パネル等によって構成され、
撮像素子12上に形成された被写体像が表示される。
カメラ等の光学機器に適用することにより、小型で高い
光学性能を有する光学機器を実現している。
例においてRiは物体側より順に第i番目の面の曲率半
径、Diは物体側より順に第i番目の光学部材及び空気
間隔、Niとνiは各々物体側より順に第i番目の光学
部材の屈折率とアッベ数である。又前述の各条件式と数
値実施例の関係を表―1に示す。また、数値実施例にお
ける最も像面側の屈折力を持たない2面は光学フィルタ
ー、フェースプレート等を表す。
方向にH軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、
K,B,C,D,Eを各々非球面係数としたとき
面を導入し、回折光学的な作用と屈折系の色消し効果を
合成することで各レンズ群で発生する色収差を低減し、
変倍部の屈折力を維持しつつレンズ枚数を削減すること
でレンズ全長の小型化を達成すると共に、広角端から望
遠端に至る全変倍範囲にわたり良好なる光学性能を有す
るズームレンズ及びそれを用いた光学機器を達成するこ
とができる。
負、正、正の屈折力のレンズ群より成る4群構成で第
1,3群を物体側に移動させて変倍を行い第1レンズ群
を単レンズで構成したズームレンズにおいて少なくとも
1枚の光軸に対して回転対称な回折光学面を有するよう
な構成とすることにより光学性能を良好に維持したまま
レンズ全長の短縮化を達成することができるズームレン
ズを得ることができる。
図
図
概略図
Claims (11)
- 【請求項1】物体側より順に正の屈折力の第1レンズ
群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レン
ズ群、正の屈折力の第4レンズ群を有し、広角端から望
遠端への変倍に際して第1レンズ群と第3レンズ群は望
遠端で広角端よりも物体側に位置する様に移動し、第2
レンズ群は望遠端で広角端よりも像面側に位置する様に
移動し、第1レンズ群は1つの正レンズで構成され、全
体で1枚以上の光軸に対して回転対称な回折光学面を有
することを特徴とするズームレンズ。 - 【請求項2】無限遠物体に対する第3レンズ群の広角端
と、望遠端における横倍率を各々β3w,β3t、広角
端と、望遠端における全系の焦点距離を各々fw,ft
とするとき 0.4<(β3t・fw)/(β3w・ft)< 0.9…(1) なる条件を満足することを特徴とする請求項1記載のズ
ームレンズ。 - 【請求項3】広角端から望遠端への変倍に要する第1レ
ンズ群の移動量をm1、第3レンズ群の移動量をm3と
するとき 0.35 < m1/m3 < 0.9…(2) なる条件を満足することを特徴とする請求項1又は2の
ズームレンズ。 - 【請求項4】全系の広角端及び望遠端における焦点距
離、第2レンズ群の焦点距離を各々fw、ft、f2と
するとき 【数1】 なる条件式を満足することを特徴とする請求項1,2又
は3のズームレンズ。 - 【請求項5】第2群は1枚の負レンズと1枚の正レンズ
で構成され第2レンズ群中の負レンズの物体側のレンズ
面、及び像側面の曲率半径(非球面の場合は軸上と有効
径で決定される参照球面)をそれぞれRa、Rbとする
とき、 −1.5< (Rb+Ra)/(Rb−Ra)< 0.7…(4) なる条件式を満足することを特徴とする請求項1,2,
3又は4のズームレンズ。 - 【請求項6】第2レンズ群は回折光学面を有し、第2レ
ンズ群の回折光学面の2次項の係数をC22,4次の係
数をC24,回折光学面の有効径の1/2をHとするとき 5.0×10-3 < |C22・H2+C24・H4|< 5.0×10-2…(5 ) なる条件を満足することを特徴とする請求項1から5の
いずれか1項のズームレンズ。 - 【請求項7】有限距離物体に対するフォーカスを前記第
4レンズ群で行うことを特徴とする請求項1から6のい
ずれか1項に記載のズームレンズ。 - 【請求項8】前記第1レンズ群は回折光学面を有するこ
とを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載のズ
ームレンズ。 - 【請求項9】前記第3レンズ群は回折光学面を有するこ
とを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の
ズームレンズ。 - 【請求項10】前記回折光学面は少なくとも2層以上の
積層構造を有していることを特徴とする請求項1から9
のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 【請求項11】請求項1から10のいずれか1項のズー
ムレンズを有していることを特徴とする光学機器。
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