JP2002103986A - 自動車ドアのシール構造 - Google Patents
自動車ドアのシール構造Info
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- JP2002103986A JP2002103986A JP2000299281A JP2000299281A JP2002103986A JP 2002103986 A JP2002103986 A JP 2002103986A JP 2000299281 A JP2000299281 A JP 2000299281A JP 2000299281 A JP2000299281 A JP 2000299281A JP 2002103986 A JP2002103986 A JP 2002103986A
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- molding
- door frame
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 モール一体のシール部材を取付けた自動車の
ドアフレーム上枠部の見栄えを向上させること。 【解決手段】 自動車のルーフサイド3に沿うドアフレ
ーム上枠部12Aの外面をガラスラン4およびドアウエ
ザストリップ5と一体成形したモール部6で覆う構造と
し、モール部6をガラスラン4およびドアウエザストリ
ップ5よりも硬質材で構成し、モール部6の表面に加飾
層60を形成し、硬質材のモール部を湾曲中心線として
弓なりに湾曲させてドアフレーム上枠部12Aに沿って
取付けて加飾層60に凹凸が生じるのを防止する構造と
した。
ドアフレーム上枠部の見栄えを向上させること。 【解決手段】 自動車のルーフサイド3に沿うドアフレ
ーム上枠部12Aの外面をガラスラン4およびドアウエ
ザストリップ5と一体成形したモール部6で覆う構造と
し、モール部6をガラスラン4およびドアウエザストリ
ップ5よりも硬質材で構成し、モール部6の表面に加飾
層60を形成し、硬質材のモール部を湾曲中心線として
弓なりに湾曲させてドアフレーム上枠部12Aに沿って
取付けて加飾層60に凹凸が生じるのを防止する構造と
した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車ドアのシー
ル構造、特にドアフレーム上枠部のシール構造に関する
ものである。
ル構造、特にドアフレーム上枠部のシール構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアには、ルーフサイドに沿う
ドアフレーム上枠部の外面を、該上枠部に装着したシー
ル部材で覆う構造としたものがある。
ドアフレーム上枠部の外面を、該上枠部に装着したシー
ル部材で覆う構造としたものがある。
【0003】一般にドアフレームには、その内周側にシ
ール部材としてドアフレームとドアガラスの周縁との間
をシールするガラスランが取付けられ、その外周側に同
じくシール部材としてドアフレームと車体ドア開口縁と
の間をシールするドアウエザストリップが取付けられて
いる。そして、フロントドアおよびリヤドアのドアフレ
ームのうち、車体のルーフサイドに沿うドアフレーム上
枠部において、シール部材をドアフレーム上枠部の外面
を覆うように取付けて、ルーフサイドに沿ってモール観
を与える構造としたものがある。(例えば、実開平3−
25324号、特開平10−230742号)。
ール部材としてドアフレームとドアガラスの周縁との間
をシールするガラスランが取付けられ、その外周側に同
じくシール部材としてドアフレームと車体ドア開口縁と
の間をシールするドアウエザストリップが取付けられて
いる。そして、フロントドアおよびリヤドアのドアフレ
ームのうち、車体のルーフサイドに沿うドアフレーム上
枠部において、シール部材をドアフレーム上枠部の外面
を覆うように取付けて、ルーフサイドに沿ってモール観
を与える構造としたものがある。(例えば、実開平3−
25324号、特開平10−230742号)。
【0004】しかしながら、シール部材は一般にゴムや
熱可塑性エラストマー(TPE)で構成されているか
ら、くすんだ黒色であって見栄えがよいとはいえない。
熱可塑性エラストマー(TPE)で構成されているか
ら、くすんだ黒色であって見栄えがよいとはいえない。
【0005】そこで、シール部材のドアフレーム上枠部
を覆う部分に帯状に光輝性を有するフィルム等の加飾フ
ィルムを貼着したり、加飾材で塗装する手段がとられ得
る。しかしながらそのようにすると次のような問題があ
る。
を覆う部分に帯状に光輝性を有するフィルム等の加飾フ
ィルムを貼着したり、加飾材で塗装する手段がとられ得
る。しかしながらそのようにすると次のような問題があ
る。
【0006】即ち、シール部材は、全体がスポンジ材の
もの、あるいは相手部材と当接する部分がスポンジ材で
ドアフレームへの取付部がソリッド材のものが用いら
れ、押出成形されている。そして後者の場合、取付部の
ソリッド材はドアフレームへの組付け時に変形性が要求
されることから硬度はHs60〜70程度としている。
そして、このシール部材をドアフレーム上枠部に沿うよ
うに弓なりに湾曲させると、湾曲外径側では引っ張り力
が、湾曲内径側では圧縮力が作用するから、不可避的に
外面に凹凸が生じる。この凹凸はくすんだ黒色部分では
目立たないが、加飾面では凹凸で色や光沢が一定に見え
ず、却って外観を損ねるという問題がある。
もの、あるいは相手部材と当接する部分がスポンジ材で
ドアフレームへの取付部がソリッド材のものが用いら
れ、押出成形されている。そして後者の場合、取付部の
ソリッド材はドアフレームへの組付け時に変形性が要求
されることから硬度はHs60〜70程度としている。
そして、このシール部材をドアフレーム上枠部に沿うよ
うに弓なりに湾曲させると、湾曲外径側では引っ張り力
が、湾曲内径側では圧縮力が作用するから、不可避的に
外面に凹凸が生じる。この凹凸はくすんだ黒色部分では
目立たないが、加飾面では凹凸で色や光沢が一定に見え
ず、却って外観を損ねるという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、自動
車のドアフレーム上枠部に装着されてドアフレーム上枠
部の外面を覆うシール部材と一体に形成されたモール部
に、モール上枠部への取付け状態で凹凸が発生せず、モ
ール部の表面に形成した加飾層面が平滑で色彩や光沢が
一定に現れるドアフレーム上枠部のシール構造を実現す
ることを課題としてなされたものである。
車のドアフレーム上枠部に装着されてドアフレーム上枠
部の外面を覆うシール部材と一体に形成されたモール部
に、モール上枠部への取付け状態で凹凸が発生せず、モ
ール部の表面に形成した加飾層面が平滑で色彩や光沢が
一定に現れるドアフレーム上枠部のシール構造を実現す
ることを課題としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車のドア
フレームの、ルーフサイドに沿うドアフレーム上枠部の
外面を該上枠部に装着したシール部材で覆い、シール部
材にはこれと一体にシール部材よりも硬質でドアフレー
ム上枠部に沿って帯状に延びるモール部を形成し、この
モール部の表面に光輝材、カラー材等の加飾層を形成す
る。そして、上記モール部をドアフレーム上枠部の外周
縁の車外側の端縁に嵌合せしめた状態でシール部材を上
記上枠部に装着する(請求項1)。
フレームの、ルーフサイドに沿うドアフレーム上枠部の
外面を該上枠部に装着したシール部材で覆い、シール部
材にはこれと一体にシール部材よりも硬質でドアフレー
ム上枠部に沿って帯状に延びるモール部を形成し、この
モール部の表面に光輝材、カラー材等の加飾層を形成す
る。そして、上記モール部をドアフレーム上枠部の外周
縁の車外側の端縁に嵌合せしめた状態でシール部材を上
記上枠部に装着する(請求項1)。
【0009】上記シール部材は、上記ドアフレーム上枠
部の内周側に取付けるガラスランおよび外周側に取付け
るドアウエザストリップであり、上記モール部は、ガラ
スランおよびドアウエザストリップと三者一体に形成
し、あるいはガラスランおよびドアウエザストリップの
いずれかと一体に形成する(請求項2)。
部の内周側に取付けるガラスランおよび外周側に取付け
るドアウエザストリップであり、上記モール部は、ガラ
スランおよびドアウエザストリップと三者一体に形成
し、あるいはガラスランおよびドアウエザストリップの
いずれかと一体に形成する(請求項2)。
【0010】上記モール部は断面ほぼコ字形に形成し、
上記ドアフレーム上枠部の外周縁の車外側の端縁に嵌合
せしめる(請求項3)。
上記ドアフレーム上枠部の外周縁の車外側の端縁に嵌合
せしめる(請求項3)。
【0011】モール部をこれと一体のシール部材よりも
硬質としたから、モール部付きシール部材をドアフレー
ム上枠部に沿って弓なりに屈曲させたときにモール部が
湾曲中心線となる。従ってモール部に作用する引張りお
よび圧縮力は小さく、加飾層を形成した表面はほとんど
変形せず平坦面に維持され、加飾層の色彩や光沢に乱れ
がなく一定となる。
硬質としたから、モール部付きシール部材をドアフレー
ム上枠部に沿って弓なりに屈曲させたときにモール部が
湾曲中心線となる。従ってモール部に作用する引張りお
よび圧縮力は小さく、加飾層を形成した表面はほとんど
変形せず平坦面に維持され、加飾層の色彩や光沢に乱れ
がなく一定となる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1(A)に示す自動車におい
て、そのフロントドア1について説明すると、ドアフレ
ーム12にはその内周側に、ドアフレーム12とドアガ
ラス2との間をシールするガラスランが取付けられ、そ
の外周側にドアフレーム12と車体のドア開口縁との間
をシールするドアウエザストリップが取付けられてい
る。
て、そのフロントドア1について説明すると、ドアフレ
ーム12にはその内周側に、ドアフレーム12とドアガ
ラス2との間をシールするガラスランが取付けられ、そ
の外周側にドアフレーム12と車体のドア開口縁との間
をシールするドアウエザストリップが取付けられてい
る。
【0013】図1(B)はドアフレーム12のうち、ド
ア本体11の上縁前端部からルーフサイド3に沿って緩
やかに湾曲して後部上端コーナ部に至るドアフレーム上
枠部12Aのシール構造を示すもので、上枠部12Aに
は、一体押出成形されてモール部6を介して一体結合し
たガラスラン4およびドアウエザストリップ5(以下、
シール一体モールという)が取付けられている。
ア本体11の上縁前端部からルーフサイド3に沿って緩
やかに湾曲して後部上端コーナ部に至るドアフレーム上
枠部12Aのシール構造を示すもので、上枠部12Aに
は、一体押出成形されてモール部6を介して一体結合し
たガラスラン4およびドアウエザストリップ5(以下、
シール一体モールという)が取付けられている。
【0014】ガラスラン4は、相対向する側面部41
a,41bの一方41bを他方41aより長く形成した
断面ほぼコ字形の本体部と、側面部41aの先端部と側
面部41bの中間部とをつなぐシール壁43と、側面部
41bの先端から延出するインナシールリップ44を備
えている。ドアウエザストリップ5は断面く字形の舌片
形状としてある。モール部6は断面ほぼコ字形で、一方
の脚部61aの先端がガラスラン4の底部42外面の側
面部41a寄りの段部に接続し、他方の脚部61bの先
端がく字形のドアウエザストリップ5の屈曲部外面の段
部に接続している。
a,41bの一方41bを他方41aより長く形成した
断面ほぼコ字形の本体部と、側面部41aの先端部と側
面部41bの中間部とをつなぐシール壁43と、側面部
41bの先端から延出するインナシールリップ44を備
えている。ドアウエザストリップ5は断面く字形の舌片
形状としてある。モール部6は断面ほぼコ字形で、一方
の脚部61aの先端がガラスラン4の底部42外面の側
面部41a寄りの段部に接続し、他方の脚部61bの先
端がく字形のドアウエザストリップ5の屈曲部外面の段
部に接続している。
【0015】ガラスラン4,ドアウエザストリップ5お
よびモール部6からなるシール一体モールはEPDMゴ
ム製で、ガラスラン4のシール壁43およびインナシー
ルリップ44ならびにドアウエザストリップ5全体はス
ポンジ材からなり、ガラスラン4の本体部は硬度Hs6
0〜75のソリッド材からなり、モール部6は硬度Hs
75〜90のソリッド材からなり、上記本体部の硬度よ
りもモール部6の硬度をHs10程度大きく設定する。
よびモール部6からなるシール一体モールはEPDMゴ
ム製で、ガラスラン4のシール壁43およびインナシー
ルリップ44ならびにドアウエザストリップ5全体はス
ポンジ材からなり、ガラスラン4の本体部は硬度Hs6
0〜75のソリッド材からなり、モール部6は硬度Hs
75〜90のソリッド材からなり、上記本体部の硬度よ
りもモール部6の硬度をHs10程度大きく設定する。
【0016】一方、ドアフレーム上枠部12Aには、外
周面121の上端からほぼ直角に外方へ棚状に張り出す
外周縁122が形成してある。ドアフレーム上枠部12
Aの前端部にはほぼ垂直方向にドアフレーム前部縦枠部
12Bが設けてある。ドアフレーム上枠部12Aの後端
はドアフレーム後部縦枠部12Cに連結している。ドア
フレーム上枠部12Aの前端部、ドアフレーム前部縦枠
部12Bおよびドア本体11の上縁前部で囲まれる三角
形部分にはドアミラーを取付ける三角カバー13が設置
してある。
周面121の上端からほぼ直角に外方へ棚状に張り出す
外周縁122が形成してある。ドアフレーム上枠部12
Aの前端部にはほぼ垂直方向にドアフレーム前部縦枠部
12Bが設けてある。ドアフレーム上枠部12Aの後端
はドアフレーム後部縦枠部12Cに連結している。ドア
フレーム上枠部12Aの前端部、ドアフレーム前部縦枠
部12Bおよびドア本体11の上縁前部で囲まれる三角
形部分にはドアミラーを取付ける三角カバー13が設置
してある。
【0017】図2に示すように、シール一体モールは、
先端がガラスラン4の底面部42に連結するモール部6
の脚部61aと、これと対向するガラスラン4の底面部
外面との間が溝状に口開きした断面形状で一体押出形成
される。そして押出し後の引き取りの過程で、モール部
6の頂面62にこれを包むように裏面にアルミニウムが
蒸着されたポリエチレン等の光輝フィルム60が貼付け
ローラにより貼着されるとともに、一端がモール部6の
脚部61bと接続するドアウエザストリップ5の底面に
両面接着テープ51が貼着される。
先端がガラスラン4の底面部42に連結するモール部6
の脚部61aと、これと対向するガラスラン4の底面部
外面との間が溝状に口開きした断面形状で一体押出形成
される。そして押出し後の引き取りの過程で、モール部
6の頂面62にこれを包むように裏面にアルミニウムが
蒸着されたポリエチレン等の光輝フィルム60が貼付け
ローラにより貼着されるとともに、一端がモール部6の
脚部61bと接続するドアウエザストリップ5の底面に
両面接着テープ51が貼着される。
【0018】シール一体モールは、ドアフレーム上枠部
12Aの長さに裁断され、図4に示すように、ガラスラ
ン4の後端をドアフレーム後部縦枠部12Cに沿って装
着するガラスラン4Aの上端とほぼL字形に金型成形で
接続する。またシール一体モールはその前端部で、ガラ
スラン4とモール部6の脚部61aとの接続部を切断す
ることで、ガラスラン4側とモール部6およびドアウエ
ザストリップ5側とを分離する。
12Aの長さに裁断され、図4に示すように、ガラスラ
ン4の後端をドアフレーム後部縦枠部12Cに沿って装
着するガラスラン4Aの上端とほぼL字形に金型成形で
接続する。またシール一体モールはその前端部で、ガラ
スラン4とモール部6の脚部61aとの接続部を切断す
ることで、ガラスラン4側とモール部6およびドアウエ
ザストリップ5側とを分離する。
【0019】シール一体モールの取付けは、図4に示す
ようにガラスラン4とガラスラン4Aが接続する型成形
接続部40をドアフレーム上枠部12Aとドアフレーム
後部縦枠部12Cとが接続するフレームコーナ部に嵌合
するとともにガラスラン4Aをドアフレーム後部縦枠部
12Cに組付け、図3に示すようにシール一体モールを
ドアフレーム上枠部12Aに沿うように弓なりに湾曲さ
せて、モール部6を上記上枠部12Aの外周縁122の
外端縁に覆嵌するとともに、ガラスラン4をドアフレー
ム上枠部の外周縁122および外周121に係止せしめ
る。(図1(B)参照)。そして、シール一体モールの
前端部では、モール部6側と切り離され切断されたガラ
スラン4の先端に型成形接続部40Aを介して接続され
たガラスラン4Bをドアフレーム前部縦枠部12Bに嵌
合係止せしめ、モール部6はドアフレーム上枠部12A
の前端に向けて外周縁122の端縁に覆嵌する。
ようにガラスラン4とガラスラン4Aが接続する型成形
接続部40をドアフレーム上枠部12Aとドアフレーム
後部縦枠部12Cとが接続するフレームコーナ部に嵌合
するとともにガラスラン4Aをドアフレーム後部縦枠部
12Cに組付け、図3に示すようにシール一体モールを
ドアフレーム上枠部12Aに沿うように弓なりに湾曲さ
せて、モール部6を上記上枠部12Aの外周縁122の
外端縁に覆嵌するとともに、ガラスラン4をドアフレー
ム上枠部の外周縁122および外周121に係止せしめ
る。(図1(B)参照)。そして、シール一体モールの
前端部では、モール部6側と切り離され切断されたガラ
スラン4の先端に型成形接続部40Aを介して接続され
たガラスラン4Bをドアフレーム前部縦枠部12Bに嵌
合係止せしめ、モール部6はドアフレーム上枠部12A
の前端に向けて外周縁122の端縁に覆嵌する。
【0020】この結果、ドアフレーム上枠部12Aの外
面側には、該上枠部12A全長にわたり光輝フィルム6
0によりモール線が形成される。ドアガラス2は、その
前後の縦縁がドアフレーム12の前後の縦枠部12B,
12Cにそれぞれ取付けられたガラスラン4B,4Aの
シールリップ45に挟まれて昇降動し、上昇端で上縁が
ドアフレーム上枠部12Aに取付けたガラスラン4のシ
ール壁43に押付けられる。ドア閉時、ドアウエザスト
リップ5は車体のルーフサイド3に沿うドア開口縁31
(図1(B))に圧接する。
面側には、該上枠部12A全長にわたり光輝フィルム6
0によりモール線が形成される。ドアガラス2は、その
前後の縦縁がドアフレーム12の前後の縦枠部12B,
12Cにそれぞれ取付けられたガラスラン4B,4Aの
シールリップ45に挟まれて昇降動し、上昇端で上縁が
ドアフレーム上枠部12Aに取付けたガラスラン4のシ
ール壁43に押付けられる。ドア閉時、ドアウエザスト
リップ5は車体のルーフサイド3に沿うドア開口縁31
(図1(B))に圧接する。
【0021】ところで、シール一体モールをドアフレー
ム上枠部12Aに沿って弓なりに湾曲させたとき、モー
ル部6は他の部分よりも硬質であるから、モール部6は
湾曲中心線となる。従って狭幅のモール部6の湾曲外径
側に作用する引張り力はドアウエザストリップ5におけ
るよりも遙かに小さく湾曲内径側に作用する圧縮力はガ
ラスラン4におけるよりもはるかに小さい。このため、
モール部4の頂面62にはほとんど凹凸状の変形は発生
せず、光輝フィルム60は平滑面に維持される。従って
光の乱反射で光沢が不均一になることがなく、全長にわ
たり均一な光沢感があり見栄えがよい。なお、シール一
体モールを湾曲させたとき、ガラスラン4およびドアウ
エザストリップ5の表面には不可避的に凹凸が生じる
が、くすんだ黒色であるから目立たない。
ム上枠部12Aに沿って弓なりに湾曲させたとき、モー
ル部6は他の部分よりも硬質であるから、モール部6は
湾曲中心線となる。従って狭幅のモール部6の湾曲外径
側に作用する引張り力はドアウエザストリップ5におけ
るよりも遙かに小さく湾曲内径側に作用する圧縮力はガ
ラスラン4におけるよりもはるかに小さい。このため、
モール部4の頂面62にはほとんど凹凸状の変形は発生
せず、光輝フィルム60は平滑面に維持される。従って
光の乱反射で光沢が不均一になることがなく、全長にわ
たり均一な光沢感があり見栄えがよい。なお、シール一
体モールを湾曲させたとき、ガラスラン4およびドアウ
エザストリップ5の表面には不可避的に凹凸が生じる
が、くすんだ黒色であるから目立たない。
【0022】モール部6の表面処理は、光輝フィルムの
他に、カラーフィルムを貼着してもよく、光輝材やカラ
ー材を塗装することで加飾層を形成してもよい。
他に、カラーフィルムを貼着してもよく、光輝材やカラ
ー材を塗装することで加飾層を形成してもよい。
【0023】上記実施形態では、シール一体モールとし
てモール部を介してガラスランとドアウエザストリップ
が一体化したものを用いたが、モール部とガラスランを
一体としてドアウエザストリップを別体とし、あるいは
モール部とドアウエザストリップを一体としてガラスラ
ンを別体としてもよい。
てモール部を介してガラスランとドアウエザストリップ
が一体化したものを用いたが、モール部とガラスランを
一体としてドアウエザストリップを別体とし、あるいは
モール部とドアウエザストリップを一体としてガラスラ
ンを別体としてもよい。
【0024】また上記実施形態は自動車のフロントドア
についてのものであるが、リヤドアについてもフロント
ドアにおけると同様にのシール一体モールをドアフレー
ム上枠部に装着し、前後のドアフレーム上枠部にルーフ
サイド全長に沿うモールを形成する。
についてのものであるが、リヤドアについてもフロント
ドアにおけると同様にのシール一体モールをドアフレー
ム上枠部に装着し、前後のドアフレーム上枠部にルーフ
サイド全長に沿うモールを形成する。
【0025】
【発明の効果】本発明は、自動車のドアフレーム上枠部
に取付けるシール一体モールにおいて、モール部をシー
ル部材よりも硬質材で形成してモール部面に加飾層を形
成する構造としたから、シール一体モールをドアフレー
ム上枠部に沿って湾曲させたときに硬質のモール部が湾
曲中心線となり、モール部面には屈曲による凹凸は発生
せず、加飾層面は平滑に維持されるから、光沢や色彩が
全長にわたり均一に現れ、ドアまわりの外観品質が向上
する。
に取付けるシール一体モールにおいて、モール部をシー
ル部材よりも硬質材で形成してモール部面に加飾層を形
成する構造としたから、シール一体モールをドアフレー
ム上枠部に沿って湾曲させたときに硬質のモール部が湾
曲中心線となり、モール部面には屈曲による凹凸は発生
せず、加飾層面は平滑に維持されるから、光沢や色彩が
全長にわたり均一に現れ、ドアまわりの外観品質が向上
する。
【図1】(A)は本発明が適用される自動車の側面図、
(B)は(A)のIB−IB線に沿う位置でのドアフレ
ーム上枠部の断面図である。
(B)は(A)のIB−IB線に沿う位置でのドアフレ
ーム上枠部の断面図である。
【図2】ドアフレーム上枠部に取付けられる本発明のモ
ール付シール部材の自由状態での断面図である。
ール付シール部材の自由状態での断面図である。
【図3】本発明のモール付きシール部材を取付けたドア
フレーム上枠部の前端部の斜視図である。
フレーム上枠部の前端部の斜視図である。
【図4】本発明のモール付きシール部材を取付けたドア
フレームの上部後端コーナ部の正面図である。
フレームの上部後端コーナ部の正面図である。
1 ドア 11 ドア本体 12 ドアフレーム 12A ドアフレーム上枠部 12B,12C ドアフレーム縦枠部 122 外周縁 2 ドアガラス 3 ルーフサイド 4 ガラスラン 5 ドアウエザストリップ 51 両面接着テープ 6 モール部 60 加飾層
Claims (3)
- 【請求項1】 自動車のドアのドアフレーム上枠部の外
面を該上枠部に装着したシール部材で覆った自動車ドア
のシール構造において、シール部材と一体に、シール部
材よりも硬質でドアフレーム上枠部に沿って帯状に延び
るモール部を形成するとともに、モール部の表面に加飾
層を形成し、モール部をドアフレーム上枠部の外周縁の
車外側の端縁に嵌合せしめた状態でシール部材をドアフ
レーム上枠部に装着したことを特徴とする自動車ドアの
シール構造。 - 【請求項2】 上記シール部材は、上記ドアフレーム上
枠部とドアガラスの外周との間をシールするガラスラン
および上記ドアフレーム上枠部と車体のルーフサイドに
沿うドア開口縁との間をシールするドアウエザストリッ
プのいずれか、または双方である請求項1記載の自動車
ドアのシール構造。 - 【請求項3】 上記モール部は断面ほぼコ字形で、上記
ドアフレーム上枠部の外周縁の車外側の端縁に嵌合せし
めた請求項1記載の自動車ドアのシール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000299281A JP2002103986A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 自動車ドアのシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000299281A JP2002103986A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 自動車ドアのシール構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002103986A true JP2002103986A (ja) | 2002-04-09 |
Family
ID=18781114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000299281A Withdrawn JP2002103986A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 自動車ドアのシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002103986A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010018130A (ja) * | 2008-07-09 | 2010-01-28 | Mitsubishi Motors Corp | 自動車ドアのシール部材 |
WO2010063477A1 (de) * | 2008-12-04 | 2010-06-10 | CADEA GESELLSCHAFT FüR ANWENDUNG UND REALISIERUNG COMPUTERUNTERSTüTZTER SYSTEME MBH | Scheibenfassung |
JP2013071570A (ja) * | 2011-09-27 | 2013-04-22 | Toyoda Gosei Co Ltd | ガラスラン |
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2000
- 2000-09-29 JP JP2000299281A patent/JP2002103986A/ja not_active Withdrawn
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