JP2002103394A - 射出成形装置 - Google Patents

射出成形装置

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JP2002103394A JP2000293512A JP2000293512A JP2002103394A JP 2002103394 A JP2002103394 A JP 2002103394A JP 2000293512 A JP2000293512 A JP 2000293512A JP 2000293512 A JP2000293512 A JP 2000293512A JP 2002103394 A JP2002103394 A JP 2002103394A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外観品質に優れたアンダーカット部を有する成
形体を射出成形する。 【解決手段】射出成形装置10は固定部12と可動部1
4を有する。前記固定部12は固定型成形面24が形成
された固定型22を備え、前記可動部14は固定プレー
ト18と、支持プレート34と、可動型成形面64が形
成された可動型52とを備える。前記固定プレート18
に形成された第1の凹部36及び第2の凹部38に第1
の補助型44及び第2の補助型46がそれぞれ嵌着され
る。前記支持プレート34には、該支持プレート34に
対して摺動自在な第1のスライド型66及び第2のスラ
イド型68、第1の抜き型108及び第2の抜き型13
4が配設される。前記固定型成形面24、前記可動型成
形面64、第1のスライド型成形面77及び第2のスラ
イド型成形面91とによってキャビティ160が画成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形装置に関
し、特に、外観品質に優れた成形体を成形することがで
きる射出成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、第1の型と、該第1の型に対向
する第2の型を有し、該第1の型と該第2の型によって
キャビティを画成して成形品を得る射出成形装置として
は、特公平3−12530号公報に開示されている射出
成形装置(第1の従来例)や特許第2768438号公
報に開示されている射出成形装置(第2の従来例)など
がある。
【0003】ここで、前記第1の従来例に係る射出成形
装置を検討すれば、該射出成形装置を構成する可動型
(第1の型)には可動盤が固着され、該可動型は該可動
盤を介して液圧シリンダに連結されており、該液圧シリ
ンダの作用下に該可動型は固定型(第2の型)に対して
接近離間自在である。
【0004】また、前記第2の従来例に係る射出成形装
置を検討すれば、該射出成形装置を構成する第1の型に
は中間盤が固定され、この中間盤に対向して固定盤が設
けられている。この固定盤にはスットパの一端部が固着
され、該ストッパの他端部は中間盤に挿通される。前記
固定盤と前記中間盤との間の距離は位置決めシリンダに
よって決定される。その際、前記ストッパによって前記
固定盤と前記中間盤との間の最大離間量が規制される。
さらに、前記第1の型は、前記中間盤を介して溶融樹脂
を供給する可塑化手段に連結されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
第1の従来例に係る射出成形装置においては、可動型と
固定型との間の距離を液圧シリンダによって制御してい
るため、微妙な位置決め制御を行うことができないとい
う難点がある。さらに、可動型と固定型のみによりキャ
ビティが画成されるため、例えば、アンダーカット部を
有する等の複雑な形状の成形体を成形することができな
いという不都合がある。
【0006】また、前記の第2の従来例に係る射出成形
装置においては、第1の型に供給する溶融樹脂の量を調
整するために、位置決めシリンダ及びストッパによって
固定盤と中間盤との間の距離を決定している。従って、
前記位置決めシリンダは、第1の型と第2の型との間の
距離を制御するために用いられるものではない。さら
に、前記第1の従来例に係る射出成形装置と同様に、第
1の型と第2の型のみによりキャビティが画成されるた
め、アンダーカット部を有する複雑な形状の成形体を成
形することが困難であるという不具合がある。
【0007】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、第1の型と第2の型との間の位置決めを
容易に行うことができるとともに、アンダーカット部を
有する複雑な形状の成形体を容易に成形することが可能
な射出成形装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の成形面
が形成された第1の型と、前記第1の型に対向する第2
の成形面が形成され、かつ支持プレートに連結された第
2の型と、第3の成形面が形成された第3の型と、前記
第2の型に接近離間自在な可動プレートと、前記可動プ
レートに前記第1の型方向に指向して設けられた少なく
とも2個のピンとを有し、前記第2の型は前記ピンに沿
って前記第1の型に対して相対的に進退自在であり、前
記第1の成形面と前記第2の成形面と前記第3の成形面
とによってキャビティが画成されることを特徴とする。
さらに、前記可動プレートには第4の型が装着され、前
記第4の型は前記可動プレートと同期して移動自在であ
り、前記第4の型の移動距離は、前記ピンのストッパ部
と前記支持プレートとによって規制するとよい。
【0009】本発明によれば、キャビティを画成するた
めの型を少なくとも2個以上設けたため、例えば、アン
ダーカット部を有する等の複雑な形状の成形体を容易に
成形することが可能であり、かつ外観品質に優れた製品
を提供することができる。しかも、可動プレートに設け
た複数のピンと第2の型に連結された支持部材とにより
該第2の型が支持されるため、例えば、射出成形装置を
構成する型が大型化しても、簡単な構造で型を支持する
ことが可能になるとともに、該第2の型を安定して移動
させることが可能であるために、型の強度剛性と耐久性
が向上する。また、ピンは可動プレートのみに設けられ
ているので成形した後の成形体を容易に離型させること
ができ、またピンを設けることにより射出成形装置を構
成する部材の数、例えば、油圧機構の数を可及的に削減
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る射出成形装置につき
好適な実施の形態を挙げ、添付の図1〜図6を参照しな
がら以下詳細に説明する。なお、この射出成形装置は、
その用途が限定されるものではないが、例えば、自動車
のバンパーの如きアンダーカット部を有する射出成形体
を製造するために用いられると好ましい。
【0011】本実施の形態に係る射出成形装置10は、
図1に示すように、固定部12と可動部14を有する。
この固定部12は、固定側ベースプレート16と、該固
定側ベースプレート16の略中央部に固着された固定プ
レート18と、該固定プレート18の外方に、図1にお
いて左方向に延在して固定される複数のガイドピン20
を備える。前記固定プレート18には固定型22が固着
され、該固定型22には略凹部状の固定型成形面24が
形成される。前記固定プレート18と前記固定型22と
に連通して素材供給路26が形成される。この素材供給
路26は、図示しない素材供給手段に接続されている。
【0012】可動部14は、図1に示すように、可動側
ベースプレート28と、該可動側ベースプレート28に
配設された成形部30を有する。この可動側ベースプレ
ート28にはガイドピン20が挿通されるとともに、図
1において左方に位置する駆動手段(図示せず)に接続
されている。従って、前記駆動手段の駆動作用下に、前
記可動側ベースプレート28は前記ガイドピン20の外
周面を、図1中、矢印A−A’方向に移動自在である。
つまり、前記駆動手段の作用下に前記可動部14が前記
固定部12に対して接近離間自在となる。
【0013】成形部30は、図1に示すように、可動側
ベースプレート28の略中央部に固着された可動プレー
ト32と該可動プレート32に当接する支持プレート3
4を有する。前記可動側ベースプレート28の略中央部
には所定間隔離間した第1の凹部36及び第2の凹部3
8が形成されるとともに、該第1の凹部36に対向する
ように前記支持プレート34に第1の孔部40が設けら
れ、一方、該第2の凹部38に対向するように該支持プ
レート34に第2の孔部42が形成される。前記第1の
孔部40に挿通した第1の補助型44が前記第1の凹部
36に嵌着され、同様に前記第2の孔部42に挿通した
第2の補助型46が前記第2の凹部38に嵌着さる。こ
の場合、前記第1の補助型44及び第2の補助型46
は、例えば、ボルトなどにより前記可動側ベースプレー
ト28に固定されていてもよい。前記第1の補助型44
はその肩部に第1のテーパ部48が形成され、前記第2
の補助型46はその肩部に第2のテーパ部50が形成さ
れる。
【0014】第1の補助型44と第2の補助型46との
間に支持プレート34の一端面51に固定された断面略
T字状の可動型52が配設される(図1参照)。この可
動型52は、前記支持プレート34から、図1において
右方向に延在する第1の直線部54、54と、該第1の
直線部54、54から直交する方向に延在する第2の直
線部56、56と、該第1の直線部54、54に平行で
かつ該第2の直線部56、56から直交する方向に延在
する第3の直線部58、58と、該第2の直線部56、
56に平行でかつ該第3の直線部58、58から直交す
る方向に延在する第4の直線部60、60を有し、該第
4の直線部60、60の末端部には、図1において、左
方向に突出した第1のストッパ部62a及び第2のスト
ッパ部62bが設けられている。この第1の直線部5
4、54と第2の直線部56、56に、前記第1の補助
型44及び前記第2の補助型46が当接している。さら
に、前記可動型52の前記支持プレート34に固定され
ていない側には、固定型成形面24に対向する可動型成
形面64が形成される。図1から諒解されるように、こ
の可動型成形面64は、前記第1のストッパ部62a及
び前記第2のストッパ部62bの外面を含んでいる。
【0015】支持プレート34と可動型52の第4の直
線部60との間に第1のスライド型66及び第2のスラ
イド型68がそれぞれ挟装される(図1参照)。前記第
1のスライド型66には、第1の補助型44に形成され
た第1のテーパ部48に摺接する第3のテーパ部70が
形成されるとともに、前記可動型52の第3の直線部5
8に対向する第3の凹部72が形成される。また、前記
第1のスライド型66は、該第1のスライド型66の外
面となる第5の直線部74と、該第5の直線部74から
所定角度傾斜して延在する第4のテーパ部76と、該第
4のテーパ部76と連続する略湾曲状の第1のスライド
型成形面77を備える。前記第3の直線部58と前記第
3の凹部72との間に第1のコイルスプリング78が介
装される。すなわち、前記第1のコイルスプリング78
は、前記第3の直線部58に着座し、かつ前記第3の凹
部72に挿入されている。前記第1のスライド型66の
前記第3の凹部72が設けられている側には該第1のス
ライド型66と一体的に外方に突出した第1の突出部8
0が形成される。この第1の突出部80の外面に前記第
1のスライド型成形面77が形成されており、該第1の
スライド型成形面77の一部を切り欠くように第1のス
トッパ溝82が形成される。前記第1のストッパ溝82
には、前記可動型52の第1のストッパ部62aが係合
している(図1参照)。
【0016】前記第2のスライド型68には、第2の補
助型46に形成された第2のテーパ部50に摺接する第
5のテーパ部84が形成されるとともに、前記可動型5
2の第3の直線部58に対向する第4の凹部86が形成
される。また、前記第2のスライド型68は、該第2の
スライド型68の外面となる第6の直線部88と、該第
6の直線部88から所定角度傾斜して延在する第6のテ
ーパ部90と、該第6のテーパ部90と連続する略湾曲
状の第2のスライド型成形面91を備える。前記第3の
直線部58と前記第4の凹部86との間に第2のコイル
スプリング92が介装される。すなわち、前記第2のコ
イルスプリング92は、前記第3の直線部58に着座
し、かつ前記第4の凹部86に挿入されている。前記第
2のスライド型68の前記第4の凹部86が設けられて
いる側には該第2のスライド型68と一体的に外方に突
出した第2の突出部94が形成される。この第2の突出
部94の外面に前記第2のスライド型成形面91が形成
されており、該第2のスライド型成形面91の一部を切
り欠くように第2のストッパ溝96が形成される。前記
第2のストッパ溝96には、前記可動型52の第2のス
トッパ部62bが係合している(図1参照)。
【0017】第1のスライド型66の外方には、図1に
おいて、右方向に延在し支持プレート34の一端面51
に固着される第1の支持部材98が設けられる。この第
1の支持部材98の一側面100側には第1の油圧機構
101が配設され、該第1の油圧機構101を構成する
第1の油圧シリンダ102のロッド104が該第1の支
持部材98を貫通して、該第1の支持部材98の他側面
106側に配設される第1の抜き型108に螺着される
(図1参照)。従って、前記第1の油圧機構101の作
用下に前記第1の抜き型108は、前記他側面106に
対して接近離間自在である。すなわち、前記第1の抜き
型108は、図1中、矢印B−B’方向に支持プレート
34の一端面51を摺動自在である。なお、前記第1の
油圧機構101は制御系(図示せず)に接続され、その
付勢減勢が制御される。
【0018】第1の抜き型108は、第1のスライド型
66の第5の直線部74に当接する第7の直線部110
と該第1のスライド型66の第4のテーパ部76に摺接
する第7のテーパ部112を有する。前記第7のテーパ
部112の端部には、第1の折り返し溝114が形成さ
れる(図1参照)。従って、前記第1の折り返し溝11
4は、前記第7の直線部110に対して所定角度傾斜す
る方向に形成されている。さらに、前記第1の支持部材
98には第1の位置合わせピン116が設けられるとと
もに、該第1の支持部材98の一側面100側の先端に
は該第1の支持部材98の延在方向に直交した第1のス
トッパガイド118が固着される(図1参照)。この第
1のストッパガイド118の端部には第1の係合溝12
3形成されている(図1参照)。この場合、前記第1の
係合溝123には可動プレート32に装着され支持プレ
ート34を貫通する第1のストッパピン120のストッ
パ部122が係合する。
【0019】第2のスライド型68の外方には、図1に
おいて、右方向に延在し支持プレート34の一端面51
に固着される第2の支持部材124が設けられる。この
第2の支持部材124の一側面126側には第2の油圧
機構127が配設され、該第2の油圧機構127を構成
する第2の油圧シリンダ128のロッド130が該第2
の支持部材124を貫通して、該第2の支持部材124
の他側面132側に配設される第2の抜き型134に螺
着される(図1参照)。従って、前記第2の油圧機構1
27の作用下に前記第2の抜き型134は、前記他側面
132に対して接近離間自在である。すなわち、前記第
2の抜き型134は、図1中、矢印B−B’方向に支持
プレート34の一端面51を摺動自在である。なお、前
記第1の油圧機構101と同様に、前記第2の油圧機構
127は制御系(図示せず)に接続され、その付勢減勢
が制御される。従って、前記制御系の制御作用下に第1
の油圧機構101と第2の油圧機構127はそれぞれ独
立して、若しくは同期して駆動可能である。
【0020】第2の抜き型134は、第2のスライド型
68の第6の直線部88に当接する第8の直線部136
と該第2のスライド型68の第6のテーパ部90に摺接
する第8のテーパ部138を有する。前記第8のテーパ
部138の端部には、第2の折り返し溝140が形成さ
れる(図1参照)。従って、前記第2の折り返し溝14
0は、前記第8の直線部136に対して所定角度傾斜す
る方向に形成されている。さらに、前記第2の支持部材
124には、第2の位置合わせピン142が設けられる
とともに、該第2の支持部材124の一側面126側に
は該第2の支持部材124に直交する第2のストッパガ
イド144が固着される(図1参照)。この第2のスト
ッパガイド144の端部には第2の係合溝149が形成
されている(図1参照)。この場合、前記第2の係合溝
149には可動プレート32に装着され支持プレート3
4を貫通する第2のストッパピン146のストッパ部1
48が係合する。
【0021】支持プレート34の両端部には第3の油圧
機構150及び第4の油圧機構152が配設され、該第
3の油圧機構150を構成する第3の油圧シリンダ15
4のロッド156及び該第4の油圧機構152を構成す
る第4の油圧シリンダ158のロッド159が、前記支
持プレート34を貫通して固定プレート18に螺着され
る。従って、前記第3の油圧機構150及び前記第4の
油圧機構152の作用下に、前記固定プレート18は前
記支持プレート34に対して接近離間自在である。な
お、前記第3の油圧機構150及び前記第4の油圧機構
152は図示しない制御系に接続されており、該制御系
の制御作用下に該第3の油圧機構150と該第4の油圧
機構152は同期して駆動可能である。さらに、前記制
御系には、上述したように、第1の油圧機構101及び
第2の油圧機構127が接続されており、第1の油圧機
構101、第2の油圧機構127、第3の油圧機構15
0及び第4の油圧機構152は、それぞれ独立して、若
しくは同期して駆動することが可能となる。
【0022】本実施の形態に係る射出成形装置10は、
基本的には以上のように構成されるものであり、次にそ
の作用及び効果について説明する。
【0023】先ず、図1に示すように、固定部12から
離間した状態にある可動部14を、可動側ベースプレー
ト28に接続された駆動手段(図示せず)の駆動作用下
に該固定部12に対して接近させ、第1の支持部材98
に設けられた第1の位置合わせピン116及び第2の支
持部材124に設けられた第2の位置合わせピン142
を固定型22に形成されたピン孔(図示せず)にそれぞ
れ挿入する。このとき、固定型成形面24と可動型成形
面64と第1のスライド型成形面77及び第2のスライ
ド型成形面91とによってキャビティ160が画成され
る(図2参照)。さらに、この場合、第1のスライド型
66の第4のテーパ部76と第1の抜き型108の第1
の折り返し溝114とによって第1のアンダーカット成
形部162が画成される(図2参照)。同様に、第2の
スライド型68の第6のテーパ部90と第2の抜き型1
34の第2の折り返し溝140とによって第2のアンダ
ーカット成形部164が画成される(図2参照)。前記
キャビティ160、前記第1のアンダーカット成形部1
62及び前記第2のアンダーカット成形部164は、互
いに連通して同一空間を構成している。
【0024】次に、図示しない素材供給手段によって、
素材、例えば、溶融樹脂を固定プレート18と固定型2
2とに連通した素材供給路26を介してキャビティ16
0、第1のアンダーカット成形部162及び第2のアン
ダーカット成形部164に射出する。これにより、第1
のアンダーカット部166及び第2のアンダーカット部
168を有する射出成形体170が成形される(図2参
照)。
【0025】次いで、図示しない制御系の制御作用下
に、第1の油圧機構101、第2の油圧機構127、第
3の油圧機構150及び第4の油圧機構152を同期し
て駆動させる。これにより、前記第3の油圧機構150
及び前記第4の油圧機構152の作用下に、可動側ベー
スプレート28と可動プレート32とが一体的に、図3
中、矢印A方向に移動する。この場合、前記可動側ベー
スプレート28が固定側ベースプレート16に固定され
るガイドピン20の外周面に沿って移動するとともに、
可動プレート32が支持プレート34から所定間隔離間
した状態となる(図3参照)。このとき、図3に示すよ
うに、第1のストッパピン120のストッパ部122が
第1のストッパガイド118の第1の係合溝123に係
合し、かつ第2のストッパピン146のストッパ部14
8が第2のストッパガイド144の第2の係合溝149
に係合する。従って、可動側ベースプレート28及び可
動プレート32の支持プレート34に対する過度の移動
を抑制できる。
【0026】さらに、第1の油圧機構101の作用下に
第1の抜き型108が、図3中、矢印B方向に移動す
る。これにより、前記第1の抜き型108に当接する第
1のスライド型66が第1のコイルスプリング78の弾
発力に抗して、図3中、矢印B方向に押圧されるととも
に、該第1のスライド型66の第1の突出部80に形成
された第1のストッパ溝82に対する可動型52の第1
のストッパ部62aの係合作用が解除される(図3参
照)。同時に、第2の油圧機構127の作用下に第2の
抜き型134が、図3中、矢印B’方向に移動する。こ
れにより、前記第2の抜き型134に当接する第2のス
ライド型68が第2のコイルスプリング92の弾発力に
抗して、図3中、矢印B’方向に押圧されるとともに、
該第2のスライド型68の第2の突出部94に形成され
た第2のストッパ溝96に対する可動型52の第2のス
トッパ部62bの係合作用が解除される(図3参照)。
【0027】その際、第1の補助型44及び第2の補助
型46は可動プレート32に形成された第1の凹部36
及び第2の凹部38にそれぞれ嵌着されているため、該
可動プレート32と一体的に移動する。この場合、前記
第1の補助型44の第1のテーパ部48が第1のスライ
ド型66の第3のテーパ部70を摺動し、かつ前記第2
の補助型46の第2のテーパ部50が第2のスライド型
68の第5のテーパ部84を摺動する。
【0028】その後、可動側ベースプレート28に接続
される駆動手段(図示せず)の駆動作用下に可動部14
を、図4中、矢印A方向に移動させる。これにより、固
定部12と前記可動部14とが離間した状態となる。従
って、射出成形体170が固定型22から離型すること
になる(図4参照)。
【0029】そして、前記制御系の作用下に第1の油圧
機構101を駆動させ、第1の抜き型108を第1の支
持部材98の他側面106に当接させる。このとき、射
出成形体170に形成された第1のアンダーカット部1
66が前記第1の抜き型108に形成された第1のスト
ッパ溝82に係合しているため、該第1のアンダーカッ
ト部166を含めた該第1のアンダーカット部166の
近傍が可動型52から離型する(図5参照)。その際、
第1のスライド型66は、第1のコイルスプリング78
の弾発力によって支持プレート34の一端面51と可動
型52の第4の直線部60との間を摺動し、第1のスト
ッパ溝82が第1のストッパ部62aに係合するに至る
(図5参照)。
【0030】同時に、前記制御系の作用下に第2の油圧
機構127を駆動させ、第2の抜き型134を第2の支
持部材124の他側面132に当接させる。このとき、
射出成形体170に形成された第2のアンダーカット部
168が前記第2の抜き型134に形成された第2のス
トッパ溝96に係合しているため、該第2のアンダーカ
ット部168を含めた該第2のアンダーカット部168
の近傍が可動型52から離型する(図5参照)。その
際、第2のスライド型68は、第2のコイルスプリング
92の弾発力によって前記一端面51と前記第4の直線
部60との間を摺動し、第2のストッパ溝96が第2の
ストッパ部62bに係合するに至る(図5参照)。
【0031】そして、図6に示すように、移動機構(図
示せず)の作用下に複数のノックアウトピン172を移
動させて、射出成形体170を可動型52から離型させ
る。
【0032】可動型52から離型した射出成形体170
は、搬送機構(図示せず)によって次工程に搬送され、
最終的に製品として完成される。
【0033】射出成形体170が搬送された後、図示し
ない制御系の制御作用下に、第1の油圧機構101、第
2の油圧機構127、第3の油圧機構150及び第4の
油圧機構152を同期して駆動させる。これにより、可
動プレート32が支持プレート34に当接するととも
に、第1の抜き型108が第1のスライド型66に、か
つ第2の抜き型134が第2のスライド型68にそれぞ
れ当接する。従って、素材を射出成形する前の状態(図
1に示す状態)となる。
【0034】なお、本実施の形態においては、第1の油
圧機構101、第2の油圧機構127、第3の油圧機構
150及び第4の油圧機構152を設けたが、第1の油
圧機構101及び第2の油圧機構127のみを設けても
よい。これにより、第1の油圧機構101及び第2の油
圧機構127の作用下に、第1の抜き型108及び第2
の抜き型134を移動させ、第1のスライド型66及び
第2のスライド型68をそれぞれ押圧して第1の補助型
44及び第2の補助型46、つまり可動プレート32を
移動させることができる。従って、本実施の形態に係る
射出成形装置10を構成する油圧機構を簡素化すること
が可能となる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャビティを画成する型を少なくとも2個以上設けたた
め、例えば、アンダーカット部を有する等の複雑な形状
の成形体を容易に成形することが可能となり、かつ外観
品質に優れた製品を提供することができる。しかも、可
動プレートに設けた複数のスットパピンと可動型に連結
されたストッパ部とにより該可動型が支持されるため、
例えば、射出成形装置を構成する型が大型化しても、簡
単な構造で型を支持することが可能になるとともに、該
可動型を安定して移動させることが可能となり、型の強
度剛性と耐久性が向上する。また、ストッパピンピンは
可動プレートのみに設けられているので成形した後の射
出成形体を容易に離型させることができ、またストッパ
ピンを設けることにより射出成形装置を構成する部材の
数、例えば、油圧機構の数を可及的に削減できるという
特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る射出成形装置を示す
一部省略縦断面説明図である。
【図2】図1の射出成形装置の固定型と可動型とによっ
て画成されるキャビティに素材を射出した状態を示す一
部省略縦断面説明図である。
【図3】図2に示す状態で支持プレートから可動プレー
トを離間させるとともに、第1の抜き型と第2の抜き型
とを内方に移動させた状態を示す一部省略縦断面説明図
である。
【図4】図3に示す状態で可動部を固定部から離間させ
た状態を示す一部省略縦断面説明図である。
【図5】図4に示す状態で第1の抜き型と第2の抜き型
とを外方に移動させた状態を示す一部省略縦断面説明図
である。
【図6】射出成形体を可動型から離型させた状態を示す
一部省略縦断面説明図である。
【符号の説明】
10…射出成形装置 22…固定型 24…固定型成形面 44…第1の補助型 46…第2の補助型 52…可動型 64…可動型成形面 66…第1のスライ
ド型 68…第2のスライド型 77…第1のスライ
ド型成形面 82…第1のストッパ溝 91…第2のスライ
ド型成形面 96…第2のストッパ溝 160…キャビティ 170…射出成形体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の成形面が形成された第1の型と、 前記第1の型に対向する第2の成形面が形成され、かつ
    支持プレートに連結された第2の型と、 第3の成形面が形成された第3の型と、 前記第2の型に接近離間自在な可動プレートと、 前記可動プレートに前記第1の型方向に指向して設けら
    れた少なくとも2個のピンとを有し、 前記第2の型は前記ピンに沿って前記第1の型に対して
    相対的に進退自在であり、 前記第1の成形面と前記第2の成形面と前記第3の成形
    面とによってキャビティが画成されることを特徴とする
    射出成形装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の射出成形装置において、 前記可動プレートには第4の型が装着され、 前記第4の型は前記可動プレートと同期して移動自在で
    あり、 前記第4の型の移動距離は、前記ピンのストッパ部と前
    記支持プレートとによって規制されることを特徴とする
    射出成形装置。
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