JP2002097842A - 挟み込み判定装置および開閉装置 - Google Patents
挟み込み判定装置および開閉装置Info
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Abstract
などの振動による二次的な出力の発生を抑える。 【解決手段】 開閉部17への物体の挟み込みにより変
形して出力を発生する圧電センサ4と、圧電センサ4の
出力に基づいて挟み込みの有無を判定する判定手段19
とを、密閉部材18によって摺動屋根15に同じ振動条
件下となるように支持固定するので、どちらかがフリー
になって揺れ動いたりせず、車体の複数箇所で異なった
振動が発生しても圧電センサ4が判定手段19に引張ら
れたり押されたりすることが無く、圧電センサ4が局部
的に変形することが無い。よって振動の差によって二次
的な出力(第2のノイズ)を発生することが無く、挟み
込み検出の精度を向上することができる。
Description
際の物体の挟み込みの有無を判定する挟み込み判定装置
および開閉装置に関するものであり、その中でも特に自
動車の電動サンルーフ、パワーウィンドウ等の電動窓、
スライドドア等の電動扉の安全装置に関するものであ
る。
ば、特開平10−132669号公報に記載されている
ようなものがあった。図13〜図15は、前記公報に記
載されたもので、同軸ケーブル状の圧電センサによる挟
み込み判定装置をパワーウィンドウに応用した例を示す
ものである。
沿って、及びこの窓枠2からドア1の下部又は自動車ボ
ディ(図示せず)に収容されたモータ制御部3に至るま
で圧電センサ4を延出する形態である。
圧電センサ4の端部にコネクタ5を取付け、モータ制御
部3及びコネクタ5の間を両端にコネクタ6、7が設け
られた別のワイヤハーネス8で相互接続する形態であ
る。
9と圧電領域9に隣接かつ連続した非圧電領域10を有
し、非圧電領域10の一端に電気コネクタ5が接続され
る形態である。窓枠2には、圧電センサ4の圧電領域9
のみ配設し、振動を受けても出力を発生しない非圧電領
域10は固定されずにフリーな状態にある。また電気コ
ネクタ5には、圧電センサ4の出力を処理するインピー
ダンス変換回路、増幅回路、コンパレータ回路、A/D
変換回路等の回路を内蔵することも記載されている。こ
の場合、物体の挟み込みによって出力を発生するのは圧
電領域9であり、見方によっては圧電領域9のみが圧電
センサで、出力を伝送する非圧電領域10と電気コネク
タ5内の回路とを合わせて挟み込みの判定手段と考える
ことができる。
ていることとして、車体の走行中などに生じる窓枠2の
振動が圧電センサ4に伝わるので、圧電センサ4は窓枠
2の振動に応じた出力(第1のノイズ)を発生する。
いるためには、原理的には物体が挟み込まれた時に圧電
センサが変形する時の変形の加速度に応じて出力を発生
するので、ある程度変形可能なように支持されている。
の構成では、圧電センサ4は窓枠2の振動に応じた出力
(第1のノイズ)以外にもノイズを発生する。
に対して、圧電センサ4が窓枠2に配設された部分11
は窓枠2の振動に合わせて振動すると考えられる。一
方、圧電センサ4の窓枠2以外の部分12は、特開平1
0−132669号公報にも記載されている通り、自身
のたるみなどにより必ずしも窓枠2の振動とは一致しな
い動きを示すので、12の動きに合わせて窓枠2に配設
された部分11が引張られたり押されたりすることにな
る。前述の通り圧電センサ4はある程度変形可能なよう
に支持されているので、引張られたり押されたりする力
によっても出力(第2のノイズ)を発生してしまう。
る圧電センサ4の端部にコネクタ5を取付けるという記
載であり、コネクタ5の支持については記載されていな
い。コネクタ5が支持固定されていない場合を想定する
と、車体が振動する際にはコネクタ5自身が自由に揺れ
動き、さらにはワイヤーハーネス8の動きによってもコ
ネクタ5が動かされるかもしれない。これらの動きはは
必ずしも窓枠2の振動とは一致しない動きを示すので、
この動きに合わせて圧電センサ4が引張られたり押され
たりすることになり、図13の場合と同様の出力(第2
のノイズ)を発生してしまう。
な状態にしてあるため、車体が振動する際には非圧電領
域10が自由に揺れ動き、これは必ずしも車体の振動と
は一致しない動きを示すので、この動きに合わせて圧電
領域9が引張られたり押されたりすることになり、図1
3や図14と同様の出力(第2のノイズ)を発生してし
まう。
の振動に応じた一次的な出力(第1のノイズ)以外に
も、車体の振動によって引き起こされる他の部品などの
振動に応じた二次的な出力(第2のノイズ)を発生し、
ノイズレベルがさらに大きくなり、物体の挟み込みを精
度よく検出できないという課題を有していた。
で、振動に応じた出力発生を抑えて挟み込みを精度よく
検出できる挟み込み判定装置および開閉装置を提供する
ことを目的とする。
るために、本発明の挟み込み判定装置および開閉装置は
圧電センサと判定手段とを同じ振動条件下に配設するも
のである。
段の振動とは常に同じであり、圧電センサと判定手段の
振動の違いにより圧電センサが引張られたり押されたり
する力が生じることは無く、この力に応じた二次的な出
力(第2のノイズ)は発生しないため、挟み込み検出の
精度を向上することができる。
材と当接部材とで構成される開閉部と、前記開閉部への
物体の挟み込みにより出力を発生する圧電センサと、前
記圧電センサの出力に基づいて挟み込みの有無を判定す
る判定手段とを有し、前記圧電センサと前記判定手段と
を同じ振動条件下に配設する構成とすることにより、圧
電センサの受ける振動と判定手段の受ける振動とは常に
同じとなり、圧電センサと判定手段の振動の違いにより
圧電センサが引張られたり押されたりする力が生じるこ
とは無く、この力に応じた二次的な出力(第2のノイ
ズ)は発生しないため、挟み込み検出の精度を向上する
ことができる。
に記載の挟み込み判定装置において、圧電センサと判定
手段とを、移動部材または当接部材のいずれか一方にの
み配設する構成とすることにより、容易に圧電センサと
判定手段とを同じ振動条件下に配設することが可能とな
り同様の効果を得ることができる。
に記載の挟み込み判定装置において、圧電センサおよび
判定手段の形状と配設する部位の形状を合わせる構成と
することにより、圧電センサが配設する部位に対して浮
いてフリーになることが無いので同様の効果をより高め
ることができる。
に記載の挟み込み判定装置において、配設する部位に段
差を形成する構成とすることにより、圧電センサと判定
手段の形状が極端に異なっていた場合でも圧電センサが
配設する部位に対して浮いてフリーになることを防ぎや
すいので同様の効果を得ることができる。
に記載の挟み込み判定装置において、配設する部位に対
する圧電センサおよび判定手段の対向面を平坦な形状と
することにより、圧電センサが配設する部位に対して浮
いてフリーになることを防ぎやすいので同様の効果を得
ることができる。
に記載の挟み込み判定装置において、圧電センサは、開
閉部への物体の挟み込みにより変形して出力を発生する
感知部と、判定手段への接続部とを有し、前記感知部と
前記接続部を一体に支持固定する構成とすることによ
り、接続部近傍を含め圧電センサの全ての領域を支持固
定できるため同様の効果をより高めることができる。
に記載の挟み込み判定装置において、圧電センサと判定
手段を一体に支持固定する構成とすることにより、判定
手段が引張られたり押されたりする力も生じることは無
く、同様の効果をより高めることができる。
に記載の挟み込み判定装置において、移動部材が当接部
材に当接した際の隙間を密閉する密閉部材を有し、前記
密閉部材により感知部と接続部を一体に支持固定する構
成とすることにより、容易に支持固定することができ、
同様の効果を得ることができる。
ないし8のいずれか1項に記載の挟み込み判定装置と、
移動部材を駆動する駆動手段と、前記挟み込み判定装置
の判定により前記駆動手段を制御する制御手段を備え、
前記開閉部が閉方向に移動している時に前記挟み込み判
定装置が挟み込み有りと判定したら、前記制御手段は前
記移動手段の移動を停止するかまたは移動方向を反転さ
せて開方向に移動するよう前記駆動手段を制御する構成
とすることにより、挟み込み判定装置に第2のノイズが
発生しにくいので、挟み込み検出の精度を向上すること
ができ、開閉装置としての安全性や信頼性を高めること
ができる。
ながら説明する。
の実施例における挟み込み判定装置および開閉装置であ
り、自動車の電動サンルーフに応用した例を示すもので
ある。
する。図1において、自動車の屋根部13には、代表的
な開閉装置である電動サンルーフ14を形成するため
に、移動部材である摺動屋根15と当接部材である屋根
枠16で開閉部17を構成し、摺動屋根15の周囲には
開閉部17を閉止するために摺動屋根15が屋根枠16
に当接した際に摺動屋根15と屋根枠16との隙間を密
閉させる密閉部材18を有している。密閉部材18内に
は、開閉部17への物体の挟み込みにより変形して出力
を発生する圧電センサ4と、圧電センサ4の出力に基づ
いて挟み込みの有無を判定する判定手段19とが一体化
され、両者は密閉部材18によって摺動屋根15に同じ
振動条件下となるように支持固定されている。開閉部1
7を形成する摺動屋根15、屋根枠16と、圧電センサ
4、判定手段19を合わせて、開閉部17への物体の挟
み込みを判定する装置であるから挟み込み判定装置20
と呼ぶことにする。判定手段19の出力は制御手段21
に伝達され、制御手段21は代表的な駆動手段であるモ
ータ22への制御信号を出力し、モータ22の動作によ
り摺動屋根15が移動する。挟み込み判定装置20と、
制御手段21、モータ22とにより、電動サンルーフ1
4が形成されている。
閉部材18内には圧電センサ4と摺動屋根15の間に空
隙23を形成しているが、これは物体が挟み込まれた場
合に圧電センサ4が変形しやすくするためのものであ
る。摺動屋根15は24のような挙動で屋根枠16に当
接するように動く。ここで図示はしないが、物体が挟み
込まれた場合と正常に閉止された場合とを区別するため
に、正常な閉止を検知する手段が必要である。たとえば
モータ22のトルク検知とか、完全閉め切り時のみ信号
を発生するセンサを装着するなどである。
で、判定手段19からの信号を制御手段21に伝達する
ためのリード線25、判定手段19をシールドするため
の金属ケース26も合わせて密閉部材18内に構成して
いる。
見た図であり、判定手段19を基板27上の回路で構成
している。圧電センサ4は、主に開閉部17への物体の
挟み込みにより変形して出力を発生する感知部28と、
判定手段19への接続部29とを有している。
センサ4は圧電材としての複合圧電体層30と、複合圧
電体層30を挟む電極としての中心電極31及び外側電
極32とを同心円状に積層して成形した同軸ケーブル状
の構成を備えており、最外層に保護用の被覆層33を備
え、全体として極めて可撓性に優れた構成を有してい
る。複合圧電体層30は、たとえば非晶質塩素化ポリエ
チレンと結晶性塩素化ポリエチレンの混合物からなる塩
素化ポリエチレンシートと、圧電セラミック(たとえ
ば、チタン酸ジルコン酸鉛)粉末を混合することで可撓
性を出すことが可能である。中心電極31は通常の金属
単線導線を用いてもよいが、ここでは絶縁性高分子繊維
34の周囲に金属コイル35を巻いた電極を用いてい
る。外側電極32はポリエチレン・テレフタレートなど
の高分子層の上にアルミニウムなどの金属膜の接着され
た帯状電極を用い、外部環境の電気的雑音からシールド
するために部分的に重なるようにして複合圧電体層30
の周囲に巻きつけた構成としている。被覆層33として
は、物体の挟み込みによる押圧時に圧電センサ4が変形
しやすいよう複合圧電層30よりも柔軟性及び可撓性の
良い材料、例えばエチレンプロピレンゴム(EPD
M)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(II
R)、シリコンゴム(Si)、熱可塑性エラストマー等
の弾性材料を用いている。
センサ4の出力は、入力抵抗やFETなどから成るイン
ピーダンス変換部36、ノイズを除去して信号のみを取
出せるようカットオフ周波数を設定したフィルタ37、
信号を扱いやすいレベルにまで増幅するアンプ38、基
準となる信号と比較することで挟み込みを判定する比較
部39などを有し、挟み込みがあったかどうかの判定出
力を制御手段21に伝えている。一般に圧電センサは出
力インピーダンスが高く、接続のばらつきが大きければ
以降の信号処理回路における信号レベルのばらつきも大
きくなり、ノイズに弱いということが考えられるので、
まず第一に、インピーダンス変換部36に接続して低イ
ンピーダンスに変換している。
用いて車体の振動が無視できるほど小さい場合の挟み込
み発生時の動作について説明する。図7はフィルタ37
の出力信号V、判定手段19の出力とも言える比較部3
9の出力J、制御手段21がモータ22に駆動信号を与
えるための印加電圧Vmを示す特性図である。
加して摺動屋根15を閉方向に移動させる。このとき物
体が屋根枠16と摺動屋根15の間で挟み込まれると、
押圧が与えられて圧電センサ4が変形するが、いわゆる
圧電効果により変形時に生じる変位の加速度に応じた信
号(図7の基準電位Voより大きな信号成分)が出力さ
れる。この際、単に圧電センサ4を配置した構成であれ
ば、挟み込みの際の圧電センサ4の変位はわずかである
が、本実施例の場合は圧電センサ4自身に可撓性がある
ことと、弾性のある密閉部材18を介して摺動屋根15
に配設されていること、さらに密閉部材18に空隙23
を有していることなどにより、挟み込みの際の圧電セン
サ4の変位が増大する。このように挟み込み時の圧電セ
ンサ4には大きな変位が得られ、変位の2次微分値であ
る加速度も大きくなり、結果として圧電センサ4の出力
信号も大きくなる。
V−Vo|が所定値Do以上ならば挟み込みが生じたと
判定し、時刻t2で判定出力としてLo→Hi→Loの
バルス信号を出力する。制御手段21は、このパルス信
号を受けた時にモータ22への+Vdの電圧印加を停止
し、−Vdの電圧を一定時間印加して摺動屋根15を一
定量開方向に移動させ、挟み込みを解除する。
からは変位が復元する加速度に応じた信号(図7の基準
電位Voより小さな信号成分)も出力される。
動が発生した場合について説明する。摺動屋根15は屋
根枠16に対して移動可能な構成であり、モータ22の
駆動軸のがたつきなどによって、摺動屋根15は屋根枠
16とは異なった振動を生じる。閉時には密閉部材18
が摺動屋根15と屋根枠16とを密着させる効果がある
ものの、挟み込みを検出する場合には摺動屋根15が屋
根枠16からずれた位置にあるために密閉部材18も効
果を発揮せず、異なった振動の発生を止めることができ
ない。
知部28から接続部29全体にかけておよび判定手段1
9とを密閉部材18内で一体化し、摺動屋根15に対し
てのみ支持固定されている。この構成により容易に圧電
センサ4と判定手段19を同じ振動条件下に配設するこ
とができ、どちらかがフリーになって揺れ動くようなこ
とも無いし、車体のあちこちで仮に異なった振動が発生
していても振動の差によって圧電センサ4が判定手段1
9に引張られたり押されたりすることが無く、これらの
力によって圧電センサ4の(特に判定手段19との接続
部29)が局部的に変形することが無い。即ち複数の振
動の差が圧電センサ4の接続部29に局部的な変形を引
き起こすことによって生じる二次的な出力(第2のノイ
ズ)を発生することが無く、物体の挟み込み検出の精度
が向上する。よって挟み込み発生時の電動サンルーフの
開閉動作について、安全性や信頼性を高めることができ
る。
サ4全体が振動することによって生じる一次的な出力
(第1のノイズ)は防ぎようが無いが、これは圧電セン
サ4全体が同じように振動するのだから、挟み込み時や
第2のノイズのように局部的に変形して変位の加速度を
生じる場合と比べると非常に小さいレベルの出力(実験
的には1/10程度)であり、影響は少ない。リード線
25については挟み込みの判定回路と制御手段21との
間で信号を伝達するためのものなので、リード線25自
身が振動しても第2のノイズは発生せず、多少振動条件
が異なっても影響は少ないと考えられる。よって圧電セ
ンサ4や判定手段19ほどは管理する必要は無い。
19に大きな張力を与えてしまう構成の場合には、リー
ド線25も同じ振動条件下に配設することが考えられ
る。
段21やモータ22をも同じ振動条件下に配設してしま
えば、より一層第2のノイズを抑えられ、物体の挟み込
み検出の精度をさらに向上することができるといった効
果がある。
の実施例における挟み込み判定装置および開閉装置であ
り、自動車のパワーウィンドウに応用した例を示すもの
である。
的な開閉装置であるパワーウィンドウ40を形成するた
めに、移動部材である窓ガラス41と当接部材である窓
枠2で開閉部42を構成し、窓枠2に沿って開閉部42
を閉止するために窓ガラス41が窓枠2に当接した際に
窓ガラス41と窓枠2との隙間を密閉させる密閉部材と
してのウエザストリップ43を有している。ウエザスト
リップ43内には開閉部42への物体の挟み込みにより
変形して出力を発生する圧電センサ4が装着され、圧電
センサ4と判定手段19とが窓枠2に同じ振動条件下と
なるようにして支持固定されている。開閉部42を形成
する窓ガラス41、窓枠2と、圧電センサ4、判定手段
19を合わせて挟み込み判定装置20と考えることがで
きる。判定手段19の出力はリード線25を介して制御
手段21に伝達され、制御手段21はモータ22への制
御信号を出力し、モータ22の動作により窓ガラス41
が移動する。挟み込み判定装置20と、制御手段21、
モータ22とにより、パワーウィンドウ40が形成され
ている。
部29周辺の断面を拡大した図である。判定手段19の
厚みが圧電センサ4と窓枠2との距離よりも大きいが、
接続部29にストレスがかからないようにするために、
窓枠2に溶接やカシメやビス留めなどの方法でしっかり
と固定された支持台44に判定手段19を取りつけてい
る。また45の樹脂モールドにより接続部29の周辺を
覆って固定している。
び判定手段19の形状に合わせるために窓枠2側に支持
台44によって段差を設けることにより、圧電センサ4
の接続部29周辺および判定手段19と窓枠2との間に
隙間が生じないので、窓枠2に対して浮いてフリーにな
る部位はない。よって車体に振動が発生する場合でも、
複数の振動の差が圧電センサ4の接続部29に局部的な
変形を引き起こすことによって生じる二次的な出力(第
2のノイズ)を発生することが無く、挟み込み検出の精
度が向上する。さらに挟み込み発生時のパワーウィンド
ウの開閉動作について、安全性や信頼性を高めることが
できる。
モールドすることにより、圧電センサ4の接続部29周
辺および判定手段19を窓枠2に対してより確実に支持
固定しているので、より一層第2のノイズの発生を低減
でき、挟み込み検出の精度をさらに向上することができ
るといった効果がある。
の第3の実施例における挟み込み判定装置および開閉装
置であり、自動車の電動スライドドアに応用した例を示
すものである。
置である電動スライドドア46を形成するために、移動
部材であるスライドドア47と当接部材である車体48
で開閉部49を構成し、スライドドア47の端部に沿っ
て弾性体50を有している。弾性体50は支持部材51
上に取り付けられ、弾性体50内には開閉部49への物
体の挟み込みにより変形して出力を発生する圧電センサ
4が装着され、圧電センサ4と判定手段19とがスライ
ドドア47に同じ振動条件下となるようにして支持固定
されている。開閉部49を形成するスライドドア47、
車体48と、圧電センサ4、判定手段19を合わせて挟
み込み判定装置20と考えることができる。判定手段1
9の出力はリード線25を介して制御手段21に伝達さ
れ、制御手段21はモータ22への制御信号を出力し、
モータ22の動作によりスライドドア47が移動する。
挟み込み判定装置20と、制御手段21、モータ22と
により、電動スライドドア46が形成されている。
れた時の様子を示す図である。物体52は、弾性体50
と、車体48に装着されているクッション53との間に
挟まれるので、弾性体50内の圧電センサ4を局部的に
変形させて出力を発生させることがわかる。
続部29周辺の断面を拡大した図である。判定手段19
がかなり小さいので樹脂54でモールドしているが、こ
の時弾性体50の支持部材51側の内壁55に対して平
坦な形状になるようにモールドしており、さらに圧電セ
ンサ4と樹脂54とを内壁55に接着する構成である。
び判定手段19の配設する方の面を平坦にしていること
により、圧電センサ4の接続部29周辺および判定手段
19が弾性体50の支持部材51側の内壁55と形状を
合わせやすく、部分的に圧電センサ4が浮いてフリーに
なったりしにくい。よって実施例1、2と同様に、車体
に振動が発生する場合でも、複数の振動の差が圧電セン
サ4の接続部29に局部的な変形を引き起こすことによ
って生じる二次的な出力(第2のノイズ)を発生するこ
とが無く、挟み込み検出の精度が向上する。よって挟み
込み発生時の電動スライドドアの開閉動作について、安
全性や信頼性を高めることができる。
るので位置が固定され、より一層第2のノイズを低減で
き、挟み込み検出の精度をさらに向上することができる
といった効果がある。
ことなく、各々を組み合わせても良い。たとえば第1の
実施例で示した電動サンルーフの摺動屋根15の一部を
削って第2の実施例に示したような段差を形成して判定
手段をはめ込んでも良い。
車の電動サンルーフ、パワーウィンドウ、電動スライド
ドアについて説明したが、たとえばパワーシートに用い
てもよいし、自動車に限らずエレベーターや電車や飛行
機や建物の自動ドアに適用したり、ガレージや店舗等の
シャッターに適用してもよい。開閉部によって物体が挟
み込まれる可能性のあるものであれば、本発明を適用で
きるものである。もちろんエレベーターのドアなどの場
合は、二つの向き合う移動部材によって開閉部を構成し
ているが、一方を移動部材とした時に他方を当接部材と
考えることで本発明を適用できるものである。
の発明によれば、圧電センサの振動と判定手段の振動と
は常に同じであり、圧電センサと判定手段の振動の違い
により圧電センサが引張られたり押されたりする力が生
じることは無く、この力に応じた出力(第2のノイズ)
を抑えることができるので、挟み込み検出の精度を向上
することができる。
開閉装置の構成図
成図
成図
開閉装置の構成図
成図
と開閉装置の構成図
構成図
Claims (9)
- 【請求項1】 移動部材と当接部材とで構成される開閉
部と、前記開閉部への物体の挟み込みにより出力を発生
する圧電センサと、前記圧電センサの出力に基づいて挟
み込みの有無を判定する判定手段とを有し、前記圧電セ
ンサと前記判定手段とを同じ振動条件下に配設する構成
とした挟み込み判定装置。 - 【請求項2】 圧電センサと判定手段とを、移動部材ま
たは当接部材のいずれか一方にのみ配設する構成とした
請求項1記載の挟み込み判定装置。 - 【請求項3】 圧電センサおよび判定手段の形状と配設
する部位の形状を合わせる構成とした請求項2記載の挟
み込み判定装置。 - 【請求項4】 配設する部位に段差を形成する構成とし
た請求項3記載の挟み込み判定装置。 - 【請求項5】 配設する部位に対する圧電センサおよび
判定手段の対向面を平坦な形状とした請求項3記載の挟
み込み判定装置。 - 【請求項6】 圧電センサは、開閉部への物体の挟み込
みにより変形して出力を発生する感知部と、判定手段へ
の接続部とを有し、前記感知部と前記接続部を一体に支
持固定する構成とした請求項1記載の挟み込み判定装
置。 - 【請求項7】 圧電センサと判定手段を一体に支持固定
する構成とした請求項6記載の挟み込み判定装置。 - 【請求項8】 移動部材が当接部材に当接した際の隙間
を密閉する密閉部材を有し、前記密閉部材により感知部
と接続部を一体に支持固定する構成とした請求項6記載
の挟み込み判定装置。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1項に記載
の挟み込み判定装置と、移動部材を駆動する駆動手段
と、前記挟み込み判定装置の判定により前記駆動手段を
制御する制御手段を備え、前記開閉部が閉方向に移動し
ている時に前記挟み込み判定装置が挟み込み有りと判定
したら、前記制御手段は前記移動手段の移動を停止する
かまたは移動方向を反転させて開方向に移動するよう前
記駆動手段を制御する構成とした開閉装置。
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Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP4056687B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006144315A (ja) * | 2004-11-17 | 2006-06-08 | Aisin Seiki Co Ltd | 接触検知装置 |
JP2007147404A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Matsushita Electric Works Ltd | 圧力検出装置 |
-
2000
- 2000-09-25 JP JP2000290367A patent/JP4056687B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2006144315A (ja) * | 2004-11-17 | 2006-06-08 | Aisin Seiki Co Ltd | 接触検知装置 |
JP4735937B2 (ja) * | 2004-11-17 | 2011-07-27 | アイシン精機株式会社 | 接触検知装置 |
JP2007147404A (ja) * | 2005-11-25 | 2007-06-14 | Matsushita Electric Works Ltd | 圧力検出装置 |
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JP4056687B2 (ja) | 2008-03-05 |
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