JP4056687B2 - 挟み込み判定装置および開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開閉部が閉止する際の物体の挟み込みの有無を判定する挟み込み判定装置および開閉装置に関するものであり、その中でも特に自動車の電動サンルーフ、パワーウィンドウ等の電動窓、スライドドア等の電動扉の安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の安全装置としては、例えば、特開平10−132669号公報に記載されているようなものがあった。図13〜図15は、前記公報に記載されたもので、同軸ケーブル状の圧電センサによる挟み込み判定装置をパワーウィンドウに応用した例を示すものである。
【0003】
図13の例は、自動車のドア1の窓枠2に沿って、及びこの窓枠2からドア1の下部又は自動車ボディ(図示せず)に収容されたモータ制御部3に至るまで圧電センサ4を延出する形態である。
【0004】
図14の例は、窓枠2に沿って配置される圧電センサ4の端部にコネクタ5を取付け、モータ制御部3及びコネクタ5の間を両端にコネクタ6、7が設けられた別のワイヤハーネス8で相互接続する形態である。
【0005】
図15の例は、圧電センサ4は、圧電領域9と圧電領域9に隣接かつ連続した非圧電領域10を有し、非圧電領域10の一端に電気コネクタ5が接続される形態である。窓枠2には、圧電センサ4の圧電領域9のみ配設し、振動を受けても出力を発生しない非圧電領域10は固定されずにフリーな状態にある。また電気コネクタ5には、圧電センサ4の出力を処理するインピーダンス変換回路、増幅回路、コンパレータ回路、A/D変換回路等の回路を内蔵することも記載されている。この場合、物体の挟み込みによって出力を発生するのは圧電領域9であり、見方によっては圧電領域9のみが圧電センサで、出力を伝送する非圧電領域10と電気コネクタ5内の回路とを合わせて挟み込みの判定手段と考えることができる。
【0006】
また、上記いずれの場合においても共通していることとして、車体の走行中などに生じる窓枠2の振動が圧電センサ4に伝わるので、圧電センサ4は窓枠2の振動に応じた出力(第1のノイズ)を発生する。
【0007】
さらに、圧電センサを挟み込みの検出に用いるためには、原理的には物体が挟み込まれた時に圧電センサが変形する時の変形の加速度に応じて出力を発生するので、ある程度変形可能なように支持されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の構成では、圧電センサ4は窓枠2の振動に応じた出力(第1のノイズ)以外にもノイズを発生する。
【0009】
図13の場合は、走行中などの車体の振動に対して、圧電センサ4が窓枠2に配設された部分11は窓枠2の振動に合わせて振動すると考えられる。一方、圧電センサ4の窓枠2以外の部分12は、特開平10−132669号公報にも記載されている通り、自身のたるみなどにより必ずしも窓枠2の振動とは一致しない動きを示すので、12の動きに合わせて窓枠2に配設された部分11が引張られたり押されたりすることになる。前述の通り圧電センサ4はある程度変形可能なように支持されているので、引張られたり押されたりする力によっても出力(第2のノイズ)を発生してしまう。
【0010】
図14の場合は、窓枠2に沿って配置される圧電センサ4の端部にコネクタ5を取付けるという記載であり、コネクタ5の支持については記載されていない。コネクタ5が支持固定されていない場合を想定すると、車体が振動する際にはコネクタ5自身が自由に揺れ動き、さらにはワイヤーハーネス8の動きによってもコネクタ5が動かされるかもしれない。これらの動きはは必ずしも窓枠2の振動とは一致しない動きを示すので、この動きに合わせて圧電センサ4が引張られたり押されたりすることになり、図13の場合と同様の出力(第2のノイズ)を発生してしまう。
【0011】
図15の場合は、非圧電領域10はフリーな状態にしてあるため、車体が振動する際には非圧電領域10が自由に揺れ動き、これは必ずしも車体の振動とは一致しない動きを示すので、この動きに合わせて圧電領域9が引張られたり押されたりすることになり、図13や図14と同様の出力(第2のノイズ)を発生してしまう。
【0012】
結局いずれの場合も、圧電センサ4は車体の振動に応じた一次的な出力(第1のノイズ)以外にも、車体の振動によって引き起こされる他の部品などの振動に応じた二次的な出力(第2のノイズ)を発生し、ノイズレベルがさらに大きくなり、物体の挟み込みを精度よく検出できないという課題を有していた。
【0013】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、振動に応じた出力発生を抑えて挟み込みを精度よく検出できる挟み込み判定装置および開閉装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の挟み込み判定装置および開閉装置は、移動部材と前記移動部材が閉じる方向へ移動した時に前記移動部材が当たる当接部材とで構成される開閉部と、前記開閉部の移動部材と当接部材への物体の挟み込みにより出力信号を発生する圧電センサと、前記圧電センサの出力信号に基づいて物体の挟み込みの有無を判定する判定手段と、前記移動部材に設け、前記移動部材が前記当接部材に当接した際の隙間を密閉する密閉部材とを有し、前記圧電センサと前記判定手段とを接続部で一体に接続固定して前記密閉部材に一体に内蔵し、前記圧電センサと前記判定手段とを同じ振動条件下に構成したものである。
【0015】
また、本発明の挟み込み判定装置および開閉装置は、移動部材と前記移動部材が閉じる方向へ移動した時に前記移動部材が当たる当接部材とで構成される開閉部と、前記開閉部の移動部材と当接部材への物体の挟み込みにより出力信号を発生する圧電センサと、前記圧電センサの出力信号に基づいて物体の挟み込みの有無を判定する判定手段と、前記当接部材に設け、前記移動部材が前記当接部材に当接した際の隙間を密閉する密閉部材とを有し、前記圧電センサと前記判定手段とを接続部で一体に接続固定して前記圧電センサを前記密閉部材に一体に内蔵し、前記判定手段は前記当接部材に固定した支持手段の段差に固定し、さらに樹脂モールドにより前記接続部周辺および前記判定手段を前記当接部材に対して隙間無く固定して、前記圧電センサと前記判定手段とを同じ振動条件下に構成したものである。
【0016】
また、本発明の挟み込み判定装置および開閉装置は、移動部材と前記移動部材が閉じる方向へ移動した時に前記移動部材が当たる当接部材とで構成される開閉部と、前記開閉部の移動部材と当接部材への物体の挟み込みにより出力信号を発生する圧電センサと、前記圧電センサの出力信号に基づいて物体の挟み込みの有無を判定する判定手段と、前記移動部材に固定した支持部材に、前記開閉部の移動部材と当接部材の間に位置した前記物体が当たる位置に設けた弾性体とを有し、前記圧電センサと前記判定手段とを接続部で一体に接続固定して前記弾性体の中に配設し、さらに前記圧電センサと前記判定手段の取り付け面側の形状と前記弾性体内の前記配設部位の形状を合わせるよう前記判定手段を樹脂でモールドし、前記圧電センサと前記樹脂でモールドした前記判定手段とを前記弾性体の内壁に接着して、前記圧電センサと前記判定手段とを同じ振動条件下に構成したものである。
【0017】
これによって、圧電センサの振動と判定手段の振動とは常に同じであり、圧電センサと判定手段の振動の違いにより圧電センサが引張られたり押されたりする力が生じることは無く、この力に応じた二次的な出力(第2のノイズ)は発生しないため、挟み込み検出の精度を向上することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、移動部材と前記移動部材が閉じる方向へ移動した時に前記移動部材が当たる当接部材とで構成される開閉部と、前記開閉部の移動部材と当接部材への物体の挟み込みにより出力信号を発生する圧電センサと、前記圧電センサの出力信号に基づいて物体の挟み込みの有無を判定する判定手段と、前記移動部材に設け、前記移動部材が前記当接部材に当接した際の隙間を密閉する密閉部材とを有し、前記圧電センサと前記判定手段とを接続部で一体に接続固定して前記密閉部材に一体に内蔵し、前記圧電センサと前記判定手段とを同じ振動条件下に配設する構成とすることにより、圧電センサの受ける振動と判定手段の受ける振動とは常に同じとなり、圧電センサと判定手段の振動の違いにより圧電センサが引張られたり押されたりする力が生じることは無く、この力に応じた二次的な出力(第2のノイズ)は発生しないため、挟み込み検出の精度を向上することができる。
【0019】
請求項2に記載の発明は、移動部材と前記移動部材が閉じる方向へ移動した時に前記移動部材が当たる当接部材とで構成される開閉部と、前記開閉部の移動部材と当接部材への物体の挟み込みにより出力信号を発生する圧電センサと、前記圧電センサの出力信号に基づいて物体の挟み込みの有無を判定する判定手段と、前記当接部材に設け、前記移動部材が前記当接部材に当接した際の隙間を密閉する密閉部材とを有し、前記圧電センサと前記判定手段とを接続部で一体に接続固定して前記圧電センサを前記密閉部材に一体に内蔵し、前記判定手段は前記当接部材に固定した支持手段の段差に固定し、さらに樹脂モールドにより前記接続部周辺および前記判定手段を前記当接部材に対して隙間無く固定して、前記圧電センサと前記判定手段とを同じ振動条件下に構成したことにより、請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる。また、圧電センサと判定手段の形状が極端に異なっていた場合でも圧電センサが配設する部位に対して浮いてフリーになることを防ぎやすいので前記同様の効果を得ることができる。
【0020】
請求項3に記載の発明は、移動部材と前記移動部材が閉じる方向へ移動した時に前記移動部材が当たる当接部材とで構成される開閉部と、前記開閉部の移動部材と当接部材への物体の挟み込みにより出力信号を発生する圧電センサと、前記圧電センサの出力信号に基づいて物体の挟み込みの有無を判定する判定手段と、前記移動部材に固定した支持部材に、前記開閉部の移動部材と当接部材の間に位置した前記物体が当たる位置に設けた弾性体とを有し、前記圧電センサと前記判定手段とを接続部で一体に接続固定して前記弾性体の中に配設し、さらに前記圧電センサと前記判定手段の取り付け面側の形状と前記弾性体内の前記配設部位の形状を合わせるよう前記判定手段を樹脂でモールドし、前記圧電センサと前記樹脂でモールドした前記判定手段とを前記弾性体の内壁に接着して、前記圧電センサと前記判定手段とを同じ振動条件下に構成したことにより、請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる。また、圧電センサおよび判定手段の形状と配設する部位の形状を合わせる構成とすることにより、圧電センサが配設する部位に対して浮いてフリーになることが無いので請求項1に記載の発明と同様の効果をより高めることができる。
【0021】
請求項4に記載の発明は、特に、請求項3に記載の挟み込み判定装置において、配設する部位に対する圧電センサおよび判定手段の対向面を平坦な形状とすることにより、圧電センサが配設する部位に対して浮いてフリーになることを防ぎやすいので請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0022】
請求項に記載の発明は、特に、請求項1ないしのいずれか1項に記載の挟み込み判定装置と、移動部材を駆動する駆動手段と、前記挟み込み判定装置の判定により前記駆動手段を制御する制御手段を備え、前記移動部材が閉方向に移動している時に前記挟み込み判定装置が挟み込み有りと判定したら、前記制御手段は前記移動部材の移動を停止するかまたは移動方向を反転させて開方向に移動するよう前記駆動手段を制御する構成とすることにより、挟み込み判定装置に第2のノイズが発生しにくいので、挟み込み検出の精度を向上することができ、開閉装置としての安全性や信頼性を高めることができる。
【0023】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0024】
(実施例1)
図1〜図は、本発明の第1の実施例における挟み込み判定装置および開閉装置であり、自動車の電動サンルーフに応用した例を示すものである。
【0025】
まず、図1〜図6により構成について説明する。図1において、自動車の屋根部13には、代表的な開閉装置である電動サンルーフ14を形成するために、移動部材である摺動屋根15と当接部材である屋根枠16で開閉部17を構成し、摺動屋根15の周囲には開閉部17を閉止するために摺動屋根15が屋根枠16に当接した際に摺動屋根15と屋根枠16との隙間を密閉させる密閉部材18を有している。密閉部材18内には、開閉部17への物体の挟み込みにより変形して出力を発生する圧電センサ4と、圧電センサ4の出力に基づいて挟み込みの有無を判定する判定手段19とが一体化され、両者は密閉部材18によって摺動屋根15に同じ振動条件下となるように支持固定されている。開閉部17を形成する摺動屋根15、屋根枠16と、圧電センサ4、判定手段19を合わせて、開閉部17への物体の挟み込みを判定する装置であるから挟み込み判定装置20と呼ぶことにする。判定手段19の出力は制御手段21に伝達され、制御手段21は代表的な駆動手段であるモータ22への制御信号を出力し、モータ22の動作により摺動屋根15が移動する。挟み込み判定装置20と、制御手段21、モータ22とにより、電動サンルーフ14が形成されている。
【0026】
図2は図1のA−A線における断面で、密閉部材18内には圧電センサ4と摺動屋根15の間に空隙23を形成しているが、これは物体が挟み込まれた場合に圧電センサ4が変形しやすくするためのものである。摺動屋根15は24のような挙動で屋根枠16に当接するように動く。ここで図示はしないが、物体が挟み込まれた場合と正常に閉止された場合とを区別するために、正常な閉止を検知する手段が必要である。たとえばモータ22のトルク検知とか、完全閉め切り時のみ信号を発生するセンサを装着するなどである。
【0027】
図3は図1を判定手段19側から見たもので、判定手段19からの信号を制御手段21に伝達するためのリード線25、判定手段19をシールドするための金属ケース26も合わせて密閉部材18内に構成している。
【0028】
図4は金属ケース26をカットして内部を見た図であり、判定手段19を基板27上の回路で構成している。圧電センサ4は、主に開閉部17への物体の挟み込みにより変形して出力を発生する感知部28と、判定手段19への接続部29とを有している。
【0029】
図5は圧電センサ4の構成図であり、圧電センサ4は圧電材としての複合圧電体層30と、複合圧電体層30を挟む電極としての中心電極31及び外側電極32とを同心円状に積層して成形した同軸ケーブル状の構成を備えており、最外層に保護用の被覆層33を備え、全体として極めて可撓性に優れた構成を有している。複合圧電体層30は、たとえば非晶質塩素化ポリエチレンと結晶性塩素化ポリエチレンの混合物からなる塩素化ポリエチレンシートと、圧電セラミック(たとえば、チタン酸ジルコン酸鉛)粉末を混合することで可撓性を出すことが可能である。中心電極31は通常の金属単線導線を用いてもよいが、ここでは絶縁性高分子繊維34の周囲に金属コイル35を巻いた電極を用いている。外側電極32はポリエチレン・テレフタレートなどの高分子層の上にアルミニウムなどの金属膜の接着された帯状電極を用い、外部環境の電気的雑音からシールドするために部分的に重なるようにして複合圧電体層30の周囲に巻きつけた構成としている。被覆層33としては、物体の挟み込みによる押圧時に圧電センサ4が変形しやすいよう複合圧電層30よりも柔軟性及び可撓性の良い材料、例えばエチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、シリコンゴム(Si)、熱可塑性エラストマー等の弾性材料を用いている。
【0030】
図6は判定手段19のブロック図で、圧電センサ4の出力は、入力抵抗やFETなどから成るインピーダンス変換部36、ノイズを除去して信号のみを取出せるようカットオフ周波数を設定したフィルタ37、信号を扱いやすいレベルにまで増幅するアンプ38、基準となる信号と比較することで挟み込みを判定する比較部39などを有し、挟み込みがあったかどうかの判定出力を制御手段21に伝えている。一般に圧電センサは出力インピーダンスが高く、接続のばらつきが大きければ以降の信号処理回路における信号レベルのばらつきも大きくなり、ノイズに弱いということが考えられるので、まず第一に、インピーダンス変換部36に接続して低インピーダンスに変換している。
【0031】
次に動作について説明するが、まず図7を用いて車体の振動が無視できるほど小さい場合の挟み込み発生時の動作について説明する。図7はフィルタ37の出力信号V、判定手段19の出力とも言える比較部39の出力J、制御手段21がモータ22に駆動信号を与えるための印加電圧Vmを示す特性図である。
【0032】
時刻t1でモータ22に+Vdの電圧を印加して摺動屋根15を閉方向に移動させる。このとき物体が屋根枠16と摺動屋根15の間で挟み込まれると、押圧が与えられて圧電センサ4が変形するが、いわゆる圧電効果により変形時に生じる変位の加速度に応じた信号(図7の基準電位Voより大きな信号成分)が出力される。この際、単に圧電センサ4を配置した構成であれば、挟み込みの際の圧電センサ4の変位はわずかであるが、本実施例の場合は圧電センサ4自身に可撓性があることと、弾性のある密閉部材18を介して摺動屋根15に配設されていること、さらに密閉部材18に空隙23を有していることなどにより、挟み込みの際の圧電センサ4の変位が増大する。このように挟み込み時の圧電センサ4には大きな変位が得られ、変位の2次微分値である加速度も大きくなり、結果として圧電センサ4の出力信号も大きくなる。
【0033】
さて判定手段19はVのVoからの振幅|V−Vo|が所定値Do以上ならば挟み込みが生じたと判定し、時刻t2で判定出力としてLo→Hi→Loのバルス信号を出力する。制御手段21は、このパルス信号を受けた時にモータ22への+Vdの電圧印加を停止し、−Vdの電圧を一定時間印加して摺動屋根15を一定量開方向に移動させ、挟み込みを解除する。
【0034】
尚、挟み込みを解除する際、圧電センサ4からは変位が復元する加速度に応じた信号(図7の基準電位Voより小さな信号成分)も出力される。
【0035】
次に、悪路を走行中などで車体に大きな振動が発生した場合について説明する。摺動屋根15は屋根枠16に対して移動可能な構成であり、モータ22の駆動軸のがたつきなどによって、摺動屋根15は屋根枠16とは異なった振動を生じる。閉時には密閉部材18が摺動屋根15と屋根枠16とを密着させる効果があるものの、挟み込みを検出する場合には摺動屋根15が屋根枠16からずれた位置にあるために密閉部材18も効果を発揮せず、異なった振動の発生を止めることができない。
【0036】
ところが本実施例では、圧電センサ4の感知部28から接続部29全体にかけておよび判定手段19とを密閉部材18内で一体化し、摺動屋根15に対してのみ支持固定されている。この構成により容易に圧電センサ4と判定手段19を同じ振動条件下に配設することができ、どちらかがフリーになって揺れ動くようなことも無いし、車体のあちこちで仮に異なった振動が発生していても振動の差によって圧電センサ4が判定手段19に引張られたり押されたりすることが無く、これらの力によって圧電センサ4の(特に判定手段19との接続部29)が局部的に変形することが無い。即ち複数の振動の差が圧電センサ4の接続部29に局部的な変形を引き起こすことによって生じる二次的な出力(第2のノイズ)を発生することが無く、物体の挟み込み検出の精度が向上する。よって挟み込み発生時の電動サンルーフの開閉動作について、安全性や信頼性を高めることができる。
【0037】
一方、摺動屋根15の振動により圧電センサ4全体が振動することによって生じる一次的な出力(第1のノイズ)は防ぎようが無いが、これは圧電センサ4全体が同じように振動するのだから、挟み込み時や第2のノイズのように局部的に変形して変位の加速度を生じる場合と比べると非常に小さいレベルの出力(実験的には1/10程度)であり、影響は少ない。リード線25については挟み込みの判定回路と制御手段21との間で信号を伝達するためのものなので、リード線25自身が振動しても第2のノイズは発生せず、多少振動条件が異なっても影響は少ないと考えられる。よって圧電センサ4や判定手段19ほどは管理する必要は無い。
【0038】
なおリード線25が短いとかで、判定手段19に大きな張力を与えてしまう構成の場合には、リード線25も同じ振動条件下に配設することが考えられる。
【0039】
もちろんリード線25だけでなく、制御手段21やモータ22をも同じ振動条件下に配設してしまえば、より一層第2のノイズを抑えられ、物体の挟み込み検出の精度をさらに向上することができるといった効果がある。
【0040】
(実施例2)
図8、図9は、本発明の第2の実施例における挟み込み判定装置および開閉装置であり、自動車のパワーウィンドウに応用した例を示すものである。
【0041】
図8において、自動車のドア1には、代表的な開閉装置であるパワーウィンドウ40を形成するために、移動部材である窓ガラス41と当接部材である窓枠2で開閉部42を構成し、窓枠2に沿って開閉部42を閉止するために窓ガラス41が窓枠2に当接した際に窓ガラス41と窓枠2との隙間を密閉させる密閉部材としてのウエザストリップ43を有している。ウエザストリップ43内には開閉部42への物体の挟み込みにより変形して出力を発生する圧電センサ4が装着され、圧電センサ4と判定手段19とが窓枠2に同じ振動条件下となるようにして支持固定されている。開閉部42を形成する窓ガラス41、窓枠2と、圧電センサ4、判定手段19を合わせて挟み込み判定装置20と考えることができる。判定手段19の出力はリード線25を介して制御手段21に伝達され、制御手段21はモータ22への制御信号を出力し、モータ22の動作により窓ガラス41が移動する。挟み込み判定装置20と、制御手段21、モータ22とにより、パワーウィンドウ40が形成されている。
【0042】
図9は圧電センサ4と判定手段19の接続部29周辺の断面を拡大した図である。判定手段19の厚みが圧電センサ4と窓枠2との距離よりも大きいが、接続部29にストレスがかからないようにするために、窓枠2に溶接やカシメやビス留めなどの方法でしっかりと固定された支持台44に判定手段19を取りつけている。また45の樹脂モールドにより接続部29の周辺を覆って固定している。
【0043】
本実施例の構成により、圧電センサ4および判定手段19の形状に合わせるために窓枠2側に支持台44によって段差を設けることにより、圧電センサ4の接続部29周辺および判定手段19と窓枠2との間に隙間が生じないので、窓枠2に対して浮いてフリーになる部位はない。よって車体に振動が発生する場合でも、複数の振動の差が圧電センサ4の接続部29に局部的な変形を引き起こすことによって生じる二次的な出力(第2のノイズ)を発生することが無く、挟み込み検出の精度が向上する。さらに挟み込み発生時のパワーウィンドウの開閉動作について、安全性や信頼性を高めることができる。
【0044】
さらに本実施例では接続部29周辺を樹脂モールドすることにより、圧電センサ4の接続部29周辺および判定手段19を窓枠2に対してより確実に支持固定しているので、より一層第2のノイズの発生を低減でき、挟み込み検出の精度をさらに向上することができるといった効果がある。
【0045】
(実施例3)
図10から図12は、本発明の第3の実施例における挟み込み判定装置および開閉装置であり、自動車の電動スライドドアに応用した例を示すものである。
【0046】
図10において、自動車の代表的な開閉装置である電動スライドドア46を形成するために、移動部材であるスライドドア47と当接部材である車体48で開閉部49を構成し、スライドドア47の端部に沿って弾性体50を有している。弾性体50は支持部材51上に取り付けられ、弾性体50内には開閉部49への物体の挟み込みにより変形して出力を発生する圧電センサ4が装着され、圧電センサ4と判定手段19とがスライドドア47に同じ振動条件下となるようにして支持固定されている。開閉部49を形成するスライドドア47、車体48と、圧電センサ4、判定手段19を合わせて挟み込み判定装置20と考えることができる。判定手段19の出力はリード線25を介して制御手段21に伝達され、制御手段21はモータ22への制御信号を出力し、モータ22の動作によりスライドドア47が移動する。挟み込み判定装置20と、制御手段21、モータ22とにより、電動スライドドア46が形成されている。
【0047】
図11は開閉部49に物体52が挟み込まれた時の様子を示す図である。物体52は、弾性体50と、車体48に装着されているクッション53との間に挟まれるので、弾性体50内の圧電センサ4を局部的に変形させて出力を発生させることがわかる。
【0048】
図12は圧電センサ4と判定手段19の接続部29周辺の断面を拡大した図である。判定手段19がかなり小さいので樹脂54でモールドしているが、この時弾性体50の支持部材51側の内壁55に対して平坦な形状になるようにモールドしており、さらに圧電センサ4と樹脂54とを内壁55に接着する構成である。
【0049】
本実施例の構成により、圧電センサ4および判定手段19の配設する方の面を平坦にしていることにより、圧電センサ4の接続部29周辺および判定手段19が弾性体50の支持部材51側の内壁55と形状を合わせやすく、部分的に圧電センサ4が浮いてフリーになったりしにくい。よって実施例1、2と同様に、車体に振動が発生する場合でも、複数の振動の差が圧電センサ4の接続部29に局部的な変形を引き起こすことによって生じる二次的な出力(第2のノイズ)を発生することが無く、挟み込み検出の精度が向上する。よって挟み込み発生時の電動スライドドアの開閉動作について、安全性や信頼性を高めることができる。さらに本実施例では平坦な面を接着しているので位置が固定され、より一層第2のノイズを低減でき、挟み込み検出の精度をさらに向上することができるといった効果がある。
【0050】
なお上記実施例の構成は互いに限定されることなく、各々を組み合わせても良い。たとえば第1の実施例で示した電動サンルーフの摺動屋根15の一部を削って第2の実施例に示したような段差を形成して判定手段をはめ込んでも良い。
【0051】
なお、上記実施例には開閉装置として自動車の電動サンルーフ、パワーウィンドウ、電動スライドドアについて説明したが、たとえばパワーシートに用いてもよいし、自動車に限らずエレベーターや電車や飛行機や建物の自動ドアに適用したり、ガレージや店舗等のシャッターに適用してもよい。開閉部によって物体が挟み込まれる可能性のあるものであれば、本発明を適用できるものである。もちろんエレベーターのドアなどの場合は、二つの向き合う移動部材によって開閉部を構成しているが、一方を移動部材とした時に他方を当接部材と考えることで本発明を適用できるものである。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、請求項1ないしに記載の発明によれば、圧電センサの振動と判定手段の振動とは常に同じであり、圧電センサと判定手段の振動の違いにより圧電センサが引張られたり押されたりする力が生じることは無く、この力に応じた出力(第2のノイズ)を抑えることができるので、挟み込み検出の精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における挟み込み判定装置と開閉装置の構成図
【図2】 図1のA−A線における断面の構成図
【図3】 同装置の圧電センサと判定手段の接続を示す構成図
【図4】 同装置の圧電センサと判定手段の接続を示す構成図
【図5】 同装置の圧電センサの構成図
【図6】 同装置の判定手段のブロック図
【図7】 同装置の特性図
【図8】 本発明の実施例2における挟み込み判定装置と開閉装置の構成図
【図9】 同装置の圧電センサと判定手段の接続を示す構成図
【図10】 本発明の実施例3における挟み込み判定装置と開閉装置の構成図
【図11】 同装置に物体が挟み込まれた時の構成図
【図12】 同装置の圧電センサと判定手段の接続を示す構成図
【図13】 従来のパワーウィンドウの構成図
【図14】 従来のパワーウィンドウの構成図
【図15】 従来のパワーウィンドウの構成図
【符号の説明】
2 窓枠(当接部材)
4 圧電センサ
14 電動サンルーフ(開閉装置)
15 摺動屋根(移動部材)
16 屋根枠(当接部材)
17、42、49 開閉部
18 密閉部材
19 判定手段
20 挟み込み判定装置
21 制御手段
22 モータ(駆動手段)
28 感知部
29 接続部
40 パワーウィンドウ(開閉装置)
41 窓ガラス(移動部材)
46 電動スライドドア(開閉装置)
47 スライドドア(移動部材)
48 車体(当接部材)
52 物体

Claims (5)

  1. 移動部材と前記移動部材が閉じる方向へ移動した時に前記移動部材が当たる当接部材とで構成される開閉部と、前記開閉部の移動部材と当接部材への物体の挟み込みにより出力信号を発生する圧電センサと、前記圧電センサの出力信号に基づいて物体の挟み込みの有無を判定する判定手段と、前記移動部材に設け、前記移動部材が前記当接部材に当接した際の隙間を密閉する密閉部材とを有し、前記圧電センサと前記判定手段とを接続部で一体に接続固定して前記密閉部材に一体に内蔵し、前記圧電センサと前記判定手段とを同じ振動条件下に構成した挟み込み判定装置。
  2. 移動部材と前記移動部材が閉じる方向へ移動した時に前記移動部材が当たる当接部材とで構成される開閉部と、前記開閉部の移動部材と当接部材への物体の挟み込みにより出力信号を発生する圧電センサと、前記圧電センサの出力信号に基づいて物体の挟み込みの有無を判定する判定手段と、前記当接部材に設け、前記移動部材が前記当接部材に当接した際の隙間を密閉する密閉部材とを有し、前記圧電センサと前記判定手段とを接続部で一体に接続固定して前記圧電センサを前記密閉部材に一体に内蔵し、前記判定手段は前記当接部材に固定した支持手段の段差に固定し、さらに樹脂モールドにより前記接続部周辺および前記判定手段を前記当接部材に対して隙間無く固定して、前記圧電センサと前記判定手段とを同じ振動条件下に構成した挟み込み判定装置。
  3. 移動部材と前記移動部材が閉じる方向へ移動した時に前記移動部材が当たる当接部材とで構成される開閉部と、前記開閉部の移動部材と当接部材への物体の挟み込みにより出力信号を発生する圧電センサと、前記圧電センサの出力信号に基づいて物体の挟み込みの有無を判定する判定手段と、前記移動部材に固定した支持部材に、前記開閉部の移動部材と当接部材の間に位置した前記物体が当たる位置に設けた弾性体とを有し、前記圧電センサと前記判定手段とを接続部で一体に接続固定して前記弾性体の中に配設し、さらに前記判定手段の取り付け面側の形状と前記弾性体内の前記配設部位の形状を合わせるよう前記判定手段を樹脂でモールドし、前記圧電センサと前記樹脂でモールドした前記判定手段とを前記弾性体の内壁に接着して、前記圧電センサと前記判定手段とを同じ振動条件下に構成した挟み込み判定装置。
  4. 配設部位に対する圧電センサおよび判定手段の対向面を平坦な形状とした請求項3記載の挟み込み判定装置。
  5. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の挟み込み判定装置と、移動部材を駆動する駆動手段と、前記挟み込み判定装置の判定により前記駆動手段を制御する制御手段を備え、前記移動部材が閉方向に移動している時に前記挟み込み判定装置が挟み込み有りと判定したら、前記制御手段は前記移動部材の移動を停止するかまたは移動方向を反転させて開方向に移動するよう前記駆動手段を制御する構成とした開閉装置。
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