JP2002090377A - 生化学分析装置 - Google Patents

生化学分析装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液等の検体の成分を分析する生化学分析装
置において、生化学物質の光学濃度とイオン活量の測定
を効率よく行う。 【解決手段】 測定方式が異なる第1の乾式分析素子2
と第2の乾式分析素子3を混在状態で使用するもので、
検体が点着された第1の乾式分析素子2を収納し所定温
度に恒温保持する第1のインキュベータ7と、それに付
設された第1の測定手段11と、検体が点着された第2の
乾式分析素子3を収納し所定温度に恒温保持する第2の
インキュベータ8と、それに付設された第2の測定手段
12とを有し、点着部5の後に第1の乾式分析素子2用の
通路部36とこれと並列に第2のインキュベータ8の素子
室77を切替移動可能に設け、分配部6に第2のインキュ
ベータ8および第2の測定手段12を設置してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液、尿等の検体
が点着された複数種類の乾式分析素子を用いて、検体中
の所定の生化学物質の物質濃度、イオン活量等を求める
生化学分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、検体の小滴を点着供給するだ
けでこの検体中に含まれている特定の化学成分または有
形成分を呈色反応から定量分析することのできる比色タ
イプの乾式分析素子が実用化されている。また、このよ
うな乾式分析素子を用いて検体中の化学成分等の定量的
な分析を行うには、検体を乾式分析素子に点着させた
後、これをインキュベータ(恒温器)内で所定時間恒温
保持(インキュベーション)して呈色反応(色素生成反
応)させ、次いで検体中の所定の生化学物質と乾式分析
素子に含まれる試薬との組み合わせによりあらかじめ選
定された波長を含む測定用照射光をこの乾式分析素子に
照射してその光学濃度を測定し、この光学濃度から、あ
らかじめ求めておいた光学濃度と所定の生化学物質の物
質濃度との対応を表わす検量線を用いて検体中の所定の
生化学物質の物質濃度を求めるように構成された生化学
分析装置が用いられる。
【0003】一方、検体に含まれる特定イオンのイオン
活量を測定することができる電解質タイプの乾式分析素
子も実用化されている。このようなイオン活量測定用の
乾式分析素子としては、特定イオンのイオン活量に対応
する電位を発生するイオン選択電極からなる少なくとも
1対のイオン選択電極対と、このイオン選択電極対の両
電極間を連絡するように配された多孔性ブリッジとを有
するもので、特定イオンのイオン活量が既知である参照
液およびイオン活量が未知である検体をイオン選択電極
対の一方および他方の電極にそれぞれ点着供給し、多孔
性ブリッジの作用により両液の界面を接触(液絡)させ
て電気的導通を成立させると両電極間には参照液と検体
との間に存在するイオンのイオン活量の差に対応して電
位差が生じるため、この電位差を測定すれば予め求めて
おいた検量線(原理はネルンストの式による)に基づい
て検体中の特定イオンのイオン活量が求まるようになっ
ている。
【0004】このような乾式分析素子を用いてイオン活
量を測定する生化学分析装置としては、参照液および検
体の点着供給と、電位差の測定とを行う機能を備える必
要がある。そして、参照液および検体の点着後、乾式分
析素子を電位差測定部へ送り、そこで電位測定用プロー
ブを電極対の両電極にそれぞれ接触させて、電極間の電
位差を測定するような構成になっている。
【0005】上記のような種類の異なる測定を別々の生
化学分析装置で測定することの不便さを解消することか
ら、1つの生化学分析装置に複数の測定手段を備えたも
のが提案されている。
【0006】一例としては、特開平2−44034号に
開示されている。この生化学分析装置では、それぞれ異
なった乾式分析素子の入ったカートリッジから各乾式分
析素子を取り出し、1つのインキュベータに挿入し、そ
の後電解質タイプの乾式分析素子はインキュベータから
取り出されて電位測定ユニットに送られて測定され、ま
た、比色タイプの乾式分析素子はインキュベータに挿入
された状態で測光ユニットにより測定される。
【0007】また、他の例としては、特開平11−21
1730号に開示されている。この生化学分析装置で
は、1つのカートリッジに異なったタイプの乾式分析素
子が収納され、1枚ずつ取り出された後に、1つのイン
キュベータに挿入され、比色タイプの乾式分析素子と同
様に電解質タイプの乾式分析素子についてもインキュベ
ータ内に設けられた電位差測定部で測定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の生化学
分析装置では、電解質タイプの乾式分析素子がインキュ
べートされている間は、比色測定ができるインキュベー
タの部分が専有されるので、比色測定の処理能力が落ち
る。また、電解質タイプの乾式分析素子のインキュベー
ション温度が比色タイプの乾式分析素子の温度と異なる
ときは混在使用できない。さらにインキュベータには電
解質タイプの乾式分析素子を電位測定ユニットに取り出
すための取出機構を内蔵することから、インキュベータ
の小型化が困難で装置が大型化、複雑化する問題を有す
る。
【0009】一方、後者の生化学分析装置では、電解質
タイプの乾式分析素子をインキュベータから取り出す必
要がないのでインキュベータを小さくできる。また電位
差測定部で電解質タイプの乾式分析素子のインキュベー
ションを行うので、異なる温度でも使用可能となる。し
かし、電解質タイプの乾式分析素子の電位測定中はイン
キュベータの回転は中止するので、比色タイプの乾式分
析素子の比色測定の処理能力が落ちる問題を有する。
【0010】本発明は上記事情に鑑み、装置特にインキ
ュベータを大型化することなくかつ異なるタイプの乾式
分析素子の測定処理能力を落とさず、しかもインキュベ
ーション温度が異なる種類の乾式分析素子の測定も効率
よく行うことができる生化学分析装置を提供することを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による生化学分析
装置は、測定方式が異なる第1の乾式分析素子と第2の
乾式分析素子に検体を点着し、所定インキュベーション
温度に保持しそれぞれの測定手段によって対応する測定
項目の測定を行う生化学分析装置において、前記第1お
よび第2の乾式分析素子に検体を点着する点着部と、検
体が点着された第1の乾式分析素子を収納し所定インキ
ュベーション温度に恒温保持する第1のインキュベータ
と、該第1のインキュベータに付設された第1の測定手
段と、検体が点着された第2の乾式分析素子を収納し所
定インキュベーション温度に恒温保持する第2のインキ
ュベータと、該第2のインキュベータに付設された第2
の測定手段とが配設され、前記点着部から第1のインキ
ュベータへの搬送路の途中に分配部が設置され、該分配
部に第1のインキュベータへの第1の乾式分析素子用の
通路部と、該通路部と並列に前記第2のインキュベータ
の素子室とが切替移動可能に設けられ、さらに、該分配
部に第2のインキュベータおよび第2の測定手段が設置
されたことを特徴とするものである。
【0012】前記分配部の通路部と素子室を搬送路に対
して上下に並列に設け、乾式分析素子の種類に応じて上
下移動するように構成し得る。また、前記分配部の通路
部と素子室を搬送路に対して左右に並列に設け、乾式分
析素子の種類に応じて平行移動するように構成し得る。
【0013】その際、前記分配部の通路部と素子室の移
動と一体に第2のインキュベータが移動するように設け
てもよいし、前記第2のインキュベータは固定し、この
第2のインキュベータに対して前記素子室が第2の乾式
分析素子を収容して移動するように設けてもよい。
【0014】前記第1の乾式分析素子および第2の乾式
分析素子にはその種類が記録されたバーコードが付設さ
れ、検体の点着前に該バーコードが読み取られ、その種
類に応じた点着、搬送、恒温保持、測定を行うのが好ま
しい。
【0015】具体的には、前記第1の乾式分析素子が、
呈色反応により検体に含まれる所定の生化学物質の物質
濃度を測定するための比色タイプの乾式分析素子であ
り、第2の乾式分析素子が検体のイオン活量を測定する
ための電解質タイプの乾式分析素子であり、第1の測定
手段が検体に含まれる所定の生化学物質と試薬との呈色
反応による光学濃度変化を測定する呈色反応測定部であ
り、第2の測定手段がイオン活量に対応する検体と参照
液の電位差を測定するプローブを備えた電位差測定部で
あり、前記第1のインキュベータは複数の素子室を有し
順に第1の測定手段で測定を行い、第2のインキュベー
タは1つの前記素子室を有し、該素子室に第2の乾式分
析素子が挿入されて移動した際に第2の測定手段のプロ
ーブが第2の乾式分析素子に電気的に接続するように設
けるのが好適である。
【0016】
【発明の効果】本発明の生化学分析装置によれば、測定
方式の異なる第1の乾式分析素子と第2の乾式分析素子
とに対し別々の第1のインキュベータおよび第2のイン
キュベータを備え、それぞれのインキュベータに配設さ
れた第1および第2の測定手段で別個に測定することに
より、異なる方式の測定を同時に行うことが可能である
と共に、それぞれ所定インキュベーション温度に保持可
能であり、一方の測定処理が終了するまで待機するよう
な必要がなく、処理能力を高めて効率よく測定すること
ができる。
【0017】また、点着後の第1および第2の乾式分析
素子を、その種類に応じて第1の乾式分析素子について
は分配部を通して第1のインキュベータに挿入し、第2
の乾式分析素子については分配部に設けた第2のインキ
ュベータの素子室に挿入して測定を行うように設けたこ
とにより、各インキュベータは小型化でき、一部の搬送
手段の共用化で全体として小さな装置に組み込むことが
できるものである。
【0018】また、乾式分析素子にバーコードを設け、
このバーコードの読み取りを行うと、乾式分析素子の種
類に応じた点着、搬送、恒温保持、測定制御が容易に行
え、誤作動なく一連の動作が確保でき効率のよい測定が
行える。
【0019】特に、第1の乾式分析素子が物質濃度測定
用の比色タイプの乾式分析素子で第2の乾式分析素子が
イオン活量測定用の電解質タイプの乾式分析素子であ
り、第1の測定手段が呈色反応測定部で第2の測定手段
が電位差測定部であり、第1のインキュベータは複数の
素子室を有し、第2のインキュベータは1つの素子室を
有するように設けると、実際の測定に対応して効率の良
い測定と装置のコンパクト化の両方が実現できるもので
ある。
【0020】また、第2のインキュベータの素子室に第
2の乾式分析素子が挿入されて移動した際に、第2の測
定手段のプローブが第2の乾式分析素子に電気的に接続
するように設けると、構造が簡略化できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って本発明の実施
形態を説明する。図1は本発明の一つの実施形態による
生化学分析装置の概略平面構成を示す図である。
【0022】生化学分析装置1は、未使用の第1の乾式
分析素子2(比色タイプの乾式分析素子)および第2の
乾式分析素子3(電解質タイプの乾式分析素子)を混在
状態で順に収容する素子待機部4(素子収容部)と、こ
れに続いて乾式分析素子2,3に血漿(全血、血清、尿
なども可能であるが、本実施形態では血漿についてのみ
説明する)の検体を点着する点着部5と、この点着部5
に続いて第1の乾式分析素子2と第2の乾式分析素子3
を分離する分配部6と、分配部6の延長位置に配置され
第1の乾式分析素子2を収容して所定時間恒温保持する
第1のインキュベータ7と、分配部6に配設され第2の
乾式分析素子3を収容して所定時間恒温保持する第2の
インキュベータ8と、第1のインキュベータ7に設置さ
れ第1の乾式分析素子2の測定を行う第1の測定手段1
1と、第2のインキュベータ8に設置され第2の乾式分
析素子3の測定を行う第2の測定手段12とを備えてい
る。
【0023】また、第1の乾式分析素子2および第2の
乾式分析素子3を素子待機部4からそれぞれ第1のイン
キュベータ7および第2のインキュベータ8に搬送する
搬送手段13を備える。
【0024】この搬送手段13は挿入部材41の前進移
動によって素子待機部4から順次第1および第2の乾式
分析素子2,3を点着部5に搬送し、この点着部5で点
着手段14(サンプラ)によって第1の乾式分析素子2
には検体を、第2の乾式分析素子3には検体と参照液を
点着した後、点着された第1の乾式分析素子2は分配部
6を通過して直線的に第1のインキュベータ7に搬送挿
入され、第2の乾式分析素子3は分配部6の第2のイン
キュベータ8の素子室77に挿入保持される。
【0025】第1のインキュベータ7で恒温保持した第
1の乾式分析素子2の呈色度合(反射光学濃度)を第1
の測定手段11で測定し、第2のインキュベータ8で恒
温保持した第2の乾式分析素子3の電位差を第2の測定
手段12で測定する。測定後の第1の乾式分析素子2は
挿入部材41によってさらに搬送して第1のインキュベ
ータ7の中心部に落下廃棄し、第2の乾式分析素子3は
同様に挿入部材41によって第1のインキュベータ7の
中心部に搬送して落下廃棄される。
【0026】分配部6は、第1のインキュベータ7への
第1の乾式分析素子2用の通路部36を有すると共に、
該通路部36の下方に並列に第2のインキュベータ8の
素子室77を切替移動可能に有し(図2参照)、乾式分
析素子の種類に応じて上下移動して、搬送手段13によ
り第2の乾式分析素子3が点着部5から搬送される際に
は、上昇移動してこの第2の乾式分析素子3を第2のイ
ンキュベータ8の素子室77に受け入れる。また、搬送
手段13により点着部5から第1の乾式分析素子2が搬
送される際には、通路部36またはあいている素子室7
7を通して、この第1の乾式分析素子2が第1のインキ
ュベータ7に挿入される。
【0027】この第1の乾式分析素子2の搬送時に、既
に素子室77に第2の乾式分析素子3が挿入されている
場合には分配部6は下降作動しており、通路部36を通
して第1の乾式分析素子2が搬送されるが、素子室77
があいているときにはこの素子室77を通して第1の乾
式分析素子2を搬送してもよい。なお、効率面からは通
常は素子室77を搬送路の高さに作動させて、第1の乾
式分析素子2を通過させ、第2の乾式分析素子3が搬送
された際に、これを受けて下降作動し第2のインキュベ
ータ8および第2の測定手段12で測定を行っている間
は、通路部36を通してその後の第1の乾式分析素子2
を第1のインキュベータ7に挿入するように切り替え作
動するのが好適となる。
【0028】点着手段14は、点着用ノズル101aま
たは101bの先端に後述のノズルチップ21を装着し
てから該ノズルチップ21内にサンプル収容部16から
検体(血漿)、参照液等を吸引して乾式分析素子2,3
に所定量の点着を行うもので、ノズルチップ21による
検体の吸引吐出を行うシリンジ手段15が付設され、使
用後のノズルチップ21はチップ抜取り部20で外され
て下方に落下廃却される。また、サンプル収容部16の
近傍には、血液から血漿を分離する血液濾過ユニット1
7が設置されている。
【0029】ここで、血漿の呈色度合を測定するために
使用される比色タイプの第1の乾式分析素子2および血
漿のイオン活性を測定するために使用される電解質タイ
プの第2の乾式分析素子3の構成を図9に示す。左側の
第1の乾式分析素子2は矩形状のマウント内に試薬層が
配設されてなり、マウントの表面に点着孔2aが形成さ
れている。点着孔2aには後述するように検体が点着さ
れる。一方、右側の第2の乾式分析素子3は第1の乾式
分析素子2と略同一形状をなし、2箇所の液供給孔3
a,3bが形成されている。一方の液供給孔3aには検
体が点着され、他方の液供給孔3bにはイオン活量が既
知である参照液が点着される。また、第2の乾式分析素
子3には、イオン活量を測定するために第2の測定手段
12の電位測定用プローブと電気的に接続される3対の
イオン選択電極対3c,3d,3eが形成されている。
各イオン選択電極対3c,3d,3eはそれぞれC
-,K+,Na+用のイオン選択層を有するものとす
る。また、第1および第2の乾式分析素子2,3の裏面
には検査項目などを特定するための情報が記録されたバ
ーコード(図示せず)が付設されている。
【0030】生化学分析装置1の各部の構造を説明す
る。まず図2に素子待機部4、点着部5、分配部6およ
び搬送手段13の断面正面構造を示す。搬送手段13
は、第1のインキュベータ7の中心に向けて直線状に延
びる搬送台30を備え、この搬送台30は平板状の基台
31に設置されている。搬送台30には略中央部に素子
待機部4が、それより第1のインキュベータ7側に点着
部5と分配部6とが配設されている。
【0031】素子待機部4には素子ガイド32が設けら
れ、この素子ガイド32に未使用の第1および第2の乾
式分析素子2,3が混在状態で通常複数枚重ねられて保
持される。素子ガイド32は、搬送台30の搬送面と同
一高さに最下端部の乾式分析素子2,3が位置し、最下
端部の前面側には1枚の乾式分析素子2,3のみが通過
し得る開口が形成され、後面側には挿入部材41が挿通
可能な開口が形成されている。なお、この素子ガイド3
2には、予め乾式分析素子2,3を複数枚重ねて収納し
たカートリッジをセットするようにしてもよい。
【0032】点着部5には、3つの点着用開口33aが
形成された素子押え33が設置され、この素子押え33
が搬送台30の上方に固着されたカバー34内に収容さ
れている。点着部5の前段部分には乾式分析素子2,3
に設けられたバーコードを読み取るためのバーコードリ
ーダー35が設置されている。このバーコードリーダー
35は、検査項目などを特定し、後の点着、搬送、測定
を制御するため、および乾式分析素子2,3の搬送方向
(前後、表裏)を検出するために設けられている。
【0033】分配部6は、図3に動作状態を示してい
る。この分配部6は前述のように上部に通路部36が、
下部に第2のインキュベータ8の素子室77が並列に上
下移動可能に設けられる。上部のカバー37内に素子押
え38が設けられ、その下方に通路部36となる空間を
あけて中間部材39が設けられ、さらにその下方に素子
室77となる空間をあけて支持部材75が配設されてい
る。上記素子押え38、中間部材39および支持部材7
5は一体に取り付けられて全体が上下移動可能に保持さ
れ、昇降機構76が連係されて上下作動される。
【0034】昇降機構76は、支持部材75にロッド7
9を介して下部の昇降部材80が取り付けられ、この昇
降部材80の長孔80aにカム部材81の偏心突起81
aが挿入係合される。カム部材81が駆動モータ(図示
せず)によって回転駆動されることで、図2の上昇位置
から図3の下降位置に上下移動するようになっている。
支持部材75はバネ82によって上方に付勢されてい
る。第2のインキュベータ8および第2の測定手段12
については後述する。
【0035】また、搬送手段13は、乾式分析素子2,
3の種類に応じて、挿入部材41により点着後の第1の
乾式分析素子2および第2の乾式分析素子3を分配部6
に搬送すると共に、第1の乾式分析素子2は該分配部6
からさらに第1のインキュベータ7に搬送する一方、第
2の乾式分析素子3は分配部6に停止させる。挿入部材
41は、搬送台30上に長手方向にスライド可能に載置
されたプレートで構成され、その前進移動によって乾式
分析素子2,3を搬送する。この挿入部材41には、搬
送台30の中央に縦方向に長く形成された溝30aを通
して下方からスライダ43が固定され、素子待機部4よ
り後方の位置における挿入部材41の上にはガイド板4
4およびカバー45が配設されている。
【0036】上記スライダ43は搬送台30に沿って配
設されたガイドロッド46によって前後方向に摺動自在
に支持されると共に、搬送台30の前後に配設されたプ
ーリー47,47に巻き掛けられたベルト48の一部が
固着されている。そして、後方のプーリー47は搬送モ
ータ49によって回転駆動され、スライダ43の移動に
伴って挿入部材41が前後方向に移動操作され、その先
端部によって乾式分析素子2,3の後端を押して搬送す
る。搬送モータ49の駆動によって素子ガイド32の下
端の乾式分析素子2,3を点着部5に搬送し、検体が点
着された乾式分析素子2,3を分配部6に、さらに第1
の乾式分析素子2についてはそのまま分配部6から第1
のインキュベータ7に挿入し、さらに測定後の第1およ
び第2の乾式分析素子2,3を第1のインキュベータ7
の中心部に廃棄搬送するように、この搬送モータ49の
駆動制御が行われる。
【0037】次に、比色測定を行う第1のインキュベー
タ7は、その断面正面構造を図4に示すように、円盤状
の回転部材50が下部中心の回転筒51によってベアリ
ング52を介して軸受部53に対して回転自在に支持さ
れ、この回転部材50の上に上位部材54が配設されて
いる。上位部材54の底面は平坦であり、回転部材50
の上面には円周上に所定間隔で複数(図1の場合6個)
の凹部が形成されて両部材51,54間にスリット状空
間による素子室55が形成され、この素子室55の底面
の高さは分配部6の搬送台30の搬送面の高さと同一に
設けられている。また、回転筒51の内孔は測定後の乾
式分析素子2の廃却孔56に形成され、この廃却孔56
の径は乾式分析素子2,3が通過可能な寸法に設定さ
れ、また、回転部材50の中心部分には廃却孔56に連
通する開口50aが形成されている。そして、素子室5
5の中心側部分は上記開口50aに連通し、素子室55
の乾式分析素子2がそのまま中心側に移動されると廃却
孔56に落下する。
【0038】上位部材54には図示しない加熱手段が配
設され、その温度調整によって素子室55内の第1の乾
式分析素子2を37±0.2℃に恒温保持する一方、上
位部材54には素子室55に対応して第1の乾式分析素
子2のマウントを上から押えて検体の蒸発防止を行う押
え部材57が配設されている。上位部材54の上面には
カバー58が配設される一方、この第1のインキュベー
タ7は上方および側方が上部カバー59によって覆わ
れ、底部が下部カバー60で覆われて遮光が行われる。
【0039】さらに、回転部材50の乾式分析素子2を
収納する各素子室55の底面中央には測光用の開口55
aが形成され、この開口55aを通して図1に示す位置
に配設された第1の測定手段11の測光ヘッド61によ
る乾式分析素子2の反射光学濃度の測定が行われる。な
お、回転部材50の一部には、白黒色の濃度基準板62
が設置されている。
【0040】第1のインキュベータ7の回転駆動は、回
転部材50を支持する回転筒51の外周部分に不図示の
タイミングベルトが巻き掛けられ、このタイミングベル
トが駆動モータの駆動プーリー(共に不図示)に対して
も巻き掛けられ、駆動モータの正逆回転駆動によって回
転部材50の往復回転駆動を行うように構成されてい
る。そして、第1のインキュベータ7の回転操作は、所
定回転位置の下方に配設された測光ヘッド61に対し
て、まず、白黒色の濃度基準板62の濃度を検出して校
正を行った後に、順次素子室55に挿入されている第1
の乾式分析素子2の呈色反応の光学濃度の測定を行い、
この一連の測定の後、逆回転して基準位置に復帰し、次
の測定を行うように、所定角度範囲内で往復回転駆動を
行うように制御するものである。
【0041】さらに、第1のインキュベータ7の下方に
は測定後の乾式分析素子2,3を回収する回収箱70が
配設されている。この回収箱70は、回転筒51の中心
の廃却孔56の下方に臨んで収容室71が形成され、ま
た、収容室71の角部には、後述の点着手段14におけ
る検体毎に交換するノズルチップ21が落下される傾斜
部72が形成されている。収容室71の底部には廃却孔
56から落下してくる乾式分析素子2,3に接触してそ
の落下方向を変更して分散させる突起73が立設されて
いる。
【0042】また、イオン活量を測定するための第2の
インキュベータ8は、その構成を前記図2および図3に
示すように、分配部6に設置され、支持部材75と中間
部材39との間にスリット状空間による1つの素子室7
7が形成され、この素子室77の後部が開放形成され、
図2に示す上昇位置で第2の乾式分析素子3がそのまま
後部に移動されると第1のインキュベータ7の素子室5
5に挿入され、さらに搬送されると中心部に廃却落下さ
れる。第2のインキュベータ8には、図示しない加熱手
段が配設され、その温度調整によって素子室77内の第
2の乾式分析素子3のイオン活量を測定する部分を30
±1℃に恒温加熱する。さらに、支持部材75の素子室
77の側辺部に、イオン活量測定のための3対の開口7
5aが形成され、3対の電位測定用プローブ78が第2
の乾式分析素子3のイオン選択電極3c〜3eに接触可
能に設けられる。
【0043】第2の測定手段12は、3対の電位測定用
プローブ78(片側のみ図示している)を備え、この電
位測定用プローブ78は、固定フレーム83に起立状態
に保持され、前記昇降機構76によって支持部材75が
下降移動した図3に示す状態において、その移動に応じ
てプローブ78が乾式分析素子3に接触する。
【0044】つまり、駆動モータによってカム部材81
が回転し、これによりカム部材81が昇降部材80を引
き下げて支持部材75が下方へ移動する。支持部材75
が上昇位置にある図2の場合には、電位測定用プローブ
78の先端は第2の乾式分析素子3とは非接触である
が、支持部材75の下降に伴い電位測定用プローブ78
の先端は、支持部材75の開口75aを通して表面に突
出して乾式分析素子3のイオン選択電極対3c〜3eと
電気的に接続する。
【0045】そして、一方の液供給孔3aに検体が、他
方の液供給孔3bに参照液が点着された第2の乾式分析
素子3を上昇位置で素子室77に収納した後の下降作動
により、下方に位置する3対の電位測定用プローブ78
が接触する。この際、乾式分析素子3のイオン選択電極
対3c〜3eの間にそれぞれ参照液と検体との間のCl
-,K+,Na+の各イオン活量の差に対応する電位差が
発生するため、電位測定用プローブ78により各イオン
選択電極対3c〜3eから生ずる電位差を測定すれば血
漿中の各イオン活量が測定できる。このようにして測定
されたイオン活量は、液晶パネルなどの表示部において
表示されたり、記録紙に記録されたりする。
【0046】次に、サンプル収容部16は、その断面正
面構造を図5に示すように、参照液用のノズルチップ2
1を保持する参照液用チップ保持部16a、電解質検体
用のノズルチップ21を保持する電解質検体用チップ保
持部16b、希釈液用のノズルチップ21を保持する希
釈液用チップ保持部16d、および検体用のノズルチッ
プ21を保持する検体用チップ保持部16gがそれぞれ
配設されると共に、希釈液収容管22の保持部16c、
参照液カップ23および混合カップ24の保持部16
e、採血管25の保持部16fが形成されている。各保
持部16a〜16gは、図1に示すように後述する点着
手段14の点着アーム96の旋回に伴う点着用ノズル1
01a,101bの旋回軌跡上に位置するように設定さ
れている。なお、サンプル収容部16は全体として消耗
品であり、サンプル収容部16の全体が本実施形態によ
る生化学分析装置1に対して交換可能とされている。
【0047】次に、血漿濾過ユニット17は、図6に示
すように、サンプル収容部16に収容された採血管25
の内部に挿入され上端開口部に取り付けられたガラス繊
維からなるフィルター27を有するホルダ26を介して
血液から血漿を分離吸引し、ホルダ26上端のカップ部
26aに濾過された血漿を保持するようになっている。
負圧を作用させる吸引アーム87は、基端が支軸88に
より回転自在に支持され先端下方側にはホルダ26と吸
着する吸盤部89が設けられ、この吸盤部89は不図示
のポンプと接続される。吸引アーム87は支軸88に掛
けられた不図示のタイミングベルトが駆動モータの正逆
回転駆動されることで回動操作されると共に、不図示の
昇降機構により昇降操作されるようになっている。
【0048】そして、血液からの血漿の分離は、サンプ
ル収容部16の採血管25にホルダ26をセットし、吸
引アーム87を回転して吸盤部89をホルダ26と対向
させ、さらに吸引アーム87を下降して密着させる。次
いで、不図示のポンプを駆動して、採血管25内の全血
を吸い上げフィルター27により濾過し通路26bを通
してカップ部26aに血漿が供給される。その後、吸引
アーム87を上昇して元の位置に移動して濾過を終了す
る。
【0049】次に、点着手段14は、その断面正面構造
を図7に示すように、固定ベース90に対して不図示の
ベアリングを介してフランジ部材91が回転自在に取り
付けられている。フランジ部材91の外周側の両側には
それぞれガイドロッド92が立設され、この両側のガイ
ドロッド92の上端部分は連結部材93に固着されて、
両ガイドロッド92が上下方向に平行に配設されてい
る。また、連結部材93の回転中心部分には上下方向に
送りネジ94が配設され、送りネジ94の上端は連結部
材93に回転自在に支承され、下端部はフランジ部材9
1の中心部分に回転自在に支承され、さらに先端部分は
フランジ部材91から突出してプーリー95が固着され
ている。さらに、両側のガイドロッド92によって昇降
移動自在に点着アーム96の基端部が支持され、その支
持部分の点着アーム96にはガイドロッド92が嵌挿さ
れるスリーブ97が介装されている。また、送りネジ9
4は点着アーム96を貫通し、その貫通部分には送りネ
ジ94に螺合するナット部材98が設けられ、送りネジ
94の回転に応じて点着アーム96が昇降作動するよう
に構成されている。
【0050】そして、図8にも示すように、点着アーム
96の先端部分には、上下方向に貫通して検体の吸引吐
出を行う2つの点着用ノズル101a,101bが配設
されている。この点着用ノズル101a,101bは軸
部分が点着アーム96に摺動自在に嵌挿され、スプリン
グ103a,103bによって下方に付勢されている。
なお一方の点着用ノズル101aは検体用および電解質
検体用であり、他方の点着用ノズル101bは希釈液用
および参照液用のものである。また、点着用ノズル10
1a,101bの先端には上述したようなピペット状の
ノズルチップ21が着脱自在に装着されるものであっ
て、未使用のノズルチップ21はサンプル収容部16に
セットされており、これを点着アーム96の下降移動に
よって点着用ノズル101a,101bの先端に嵌合保
持し、使用後は、チップ抜取り部20の係合溝にノズル
チップ21の上端を係合した状態での点着アーム96の
上動で嵌合を外し、チップ抜取り部20から下方に落下
させて廃却するものである。
【0051】点着アーム96の旋回動作は、フランジ部
材91の外周部分にタイミングベルト99が係合され、
このタイミングベルト99が旋回用モータの駆動プーリ
ーに巻き掛けられ(不図示)、この旋回用モータの正逆
回転の駆動制御によって所定位置に旋回移動される。ま
た、点着アーム96の昇降移動すなわち送りネジ94の
回転駆動は、下端部のプーリー95と昇降用モータの駆
動プーリー(不図示)との間にタイミングベルト100
が巻き掛けられ、この昇降用モータの正逆回転の駆動制
御により所定高さに移動される。
【0052】次に、ノズルチップ21内への検体の吸引
と吐出を行う機構は、点着用ノズル101a,101b
の中心部には先端部に開口するエア通路102a,10
2bが形成され、このエア通路102a,102bの上
端部分にはエアパイプ110a,110bが接続され
る。このエアパイプ110a,110bの他端は、シリ
ンジ手段15のシリンジ105の右端部分(図1参照)
に接続される。シリンジ105は注射器状のエアポンプ
であり、シリンジ105の操作によって吸引吐出を行う
ように構成されている。なお、点着用ノズル101a,
101bの吸引流路の切換は、シリンジ手段15に設け
られた不図示の電磁弁を切り換えることにより行う。
【0053】次いで、本実施形態の動作について説明す
る。まず、図1に示すように、分析を行う前に、素子待
機部4に乾式分析素子2,3をセットするとともに、消
耗品であるサンプル収容部16をセットし、その後分析
処理をスタートする。この際、サンプル収容部16の参
照液用チップ保持部16a、電解質検体用チップ保持部
16b、希釈液収容管保持部16c、希釈液用チップ保
持部16d、採血管保持部16fおよび検体用チップ保
持部16gには、それぞれノズルチップ21、希釈液収
容管22、分析するための血液を有する採血管25が保
持される。
【0054】まず、血液濾過ユニット17により、採血
管25内の全血を濾過して血漿成分を得る。その動作
は、吸引アーム87の吸盤部89をホルダ26と対向す
る位置に回転し、さらに吸引アーム87を下降してホル
ダ1の上端と吸引アーム87の吸盤部89とを互いに当
接させる。不図示のポンプを駆動して負圧を作用させ、
フィルタ3により血液が濾過されてカップ部26aに血
漿が供給される。この際、ポンプの圧力をチェックし
て、リークや血液のヘマト量を検出するようにしてもよ
い。カップ部26aに所定量の血漿が供給されると、吸
引アーム87を上昇して元の位置に戻して処理を終了す
る。
【0055】次に、搬送手段13により素子待機部4か
ら乾式分析素子2,3を点着部5に搬送する。その搬送
途中にバーコードリーダー35により乾式分析素子2,
3に設けられたバーコードが読み取られ、乾式分析素子
2,3の検査項目などを検出する。読み取られた検査項
目がイオン活量測定の場合、希釈依頼項目の場合等に応
じて異なる処理を行う。
【0056】読み取られた検査項目が呈色度合の測定の
場合は、点着アーム96をサンプル収容部16に移動し
て検体用チップ21を点着用ノズル101aに装着す
る。カップ部26aに供給された検体(血漿)の液面検
出が行われ、液面位置および必要な血漿がカップ部26
aに供給されているか否かを確認する。そして、点着ア
ーム96を下降してカップ部26aから検体用チップ2
1に検体を吸引し、検体を吸引した検体用チップ21を
点着部5に移動して、第1の乾式分析素子2の点着孔2
aに検体を点着する。
【0057】そして、検体が点着された第1の乾式分析
素子2が分配部6における素子室77または通路部36
を通して第1のインキュベータ7に挿入される。第1の
インキュベータ7は呈色度合の測定のために、内部温度
が37±0.2℃に設定されている。この際、乾式分析
素子2が第1のインキュベータ7に確実に挿入されたか
否かを検出してもよい。連続して処理する場合は、別な
乾式分析素子2,3を点着部5に搬送し、さらにバーコ
ードを読み取って同様の処理を行う。この際、読み取ら
れた検査項目がイオン活量測定の場合、および希釈依頼
項目の場合は後述する。
【0058】第1の乾式分析素子2が第1のインキュベ
ータ7に挿入されると、第1のインキュベータ7の素子
室55を回転して、挿入された乾式分析素子2を順次測
光ヘッド61と対向する位置に移動する。そして、測光
ヘッド61による乾式分析素子2の反射光学濃度の測定
が行われる。測定終了後、素子室55を挿入時の位置に
戻し、挿入部材41によって測定後の乾式分析素子2を
中心側に押し出して廃却する。測定結果を出力し、使用
済みの検体用チップ21をチップ抜取り部20で点着用
ノズル101aから外して下方に落下廃却し、処理を終
了する。
【0059】次いで、検査項目が希釈依頼項目の場合、
例えば血液の濃度が濃すぎて正確な検査を行うことがで
きないような場合には、点着アーム96をサンプル収容
部16に移動して検体用チップ21を点着用ノズル10
1aに装着する。カップ部26aに供給された検体(血
漿)の液面検出が行われ、液面位置および必要な血漿が
カップ部26aに供給されているか否かを確認する。そ
して、点着アーム96を下降してカップ部26aから検
体用チップ21に検体を吸引する。
【0060】次に、吸引した検体を検体用チップ21か
ら混合カップ24に分注する。検体の分注後、使用済み
の検体用チップ21をチップ抜取り部20で点着用ノズ
ル101aから外して下方に落下廃却する。次いで、点
着アーム96をサンプル収容部16に移動して希釈液用
チップ21を点着用ノズル101bに装着する。希釈液
収容管22に供給された希釈液の液面検出が行われ、液
面位置および必要な希釈液が希釈液収容管22に供給さ
れているか否かを確認する。そして、点着アーム96を
下降して希釈液収容管22から希釈液用チップ21に希
釈液を吸引する。
【0061】吸引した希釈液を希釈液用チップ21から
混合カップ24に吐出する。そして、希釈液用チップ2
1を混合カップ24内に挿入して吸引と吐出とを繰り返
して撹拌を行う。撹拌を行った後、希釈した検体を検体
用チップ21に吸引し、希釈した検体を吸引した点着ア
ーム96を点着部5に移動して、乾式分析素子2の点着
孔2aに検体を点着する。また、連続して処理する場合
は、素子搬送およびバーコードの読取りを行って同様の
処理を行う。以下同様に、測光、素子廃却、結果出力お
よびチップ廃却を行って処理を終了する。
【0062】次いで、検査項目がイオン活量の測定の場
合について説明する。なお、イオン活量の測定の場合
は、イオン活量測定用の第2の乾式分析素子3が搬送さ
れる。まず、点着アーム96をサンプル収容部16に移
動して電解質検体用チップ21を点着用ノズル101a
に装着する。カップ部26aに供給された検体(血漿)
の液面検出が行われ、液面位置および必要な血漿がカッ
プ部26aに供給されているか否かを確認する。そし
て、点着アーム96を下降してカップ部26aから電解
質検体用チップ21に検体を吸引する。
【0063】次に、シリンジ手段15の電磁弁を切り換
えて、点着用ノズル101b側に圧力の流路を切り換え
る。そして、点着アーム96をサンプル収容部16に移
動して参照液用チップ21を点着用ノズル101bに装
着する。参照液カップ23に供給された参照液の液面検
出を行ってから、点着アーム96を下降して参照液カッ
プ23から参照液用チップ21に参照液を吸引する。
【0064】次いで、シリンジ手段15の電磁弁により
点着用ノズル101a側に圧力の流路を切り換え、電解
質検体用チップ21に吸引した検体を第2の乾式分析素
子3の一方の液供給孔3aに点着する。さらに、シリン
ジ手段15の電磁弁により点着用ノズル101b側に圧
力の流路を切り換え、参照液用チップ21に吸引した参
照液を乾式分析素子3の他方の液供給孔3bに点着す
る。
【0065】そして、検体および参照液が点着された第
2の乾式分析素子3が、挿入部材41により点着部5か
ら分配部6に移動され、素子室77に挿入される。この
第2の乾式分析素子3が点着部5から搬送される際に
は、分配部6は上昇作動されて素子室77が搬送台30
の搬送面の高さとなっている。第2のインキュベータ8
の素子室77は、内部温度が30±1℃に設定されてい
る。この際、乾式分析素子3が第2のインキュベータ8
の素子室77に確実に挿入されたか否かを検出してもよ
い。乾式分析素子3が第2のインキュベータ8に挿入さ
れると、第2の測定手段12によるイオン活量の測定が
行われる。測定終了後、素子室77は上昇作動され挿入
部材41によって測定後の乾式分析素子3を第1のイン
キュベータ7の素子室55を経てその中心部の廃却孔5
6に廃却する。そして測定結果を出力し、使用済みの参
照液用チップ21および電解質検体用チップ21をチッ
プ抜取り部20で点着用ノズル101a,101bから
外して下方に落下廃却し、処理を終了する。
【0066】なお、第1のインキュベータ7に対しては
その素子室55の数だけ連続して第1の乾式分析素子2
の挿入および測定が行えるが、第2のインキュベータ8
は素子室77が1つであるので、1つの第2の乾式分析
素子3を収容して測定を行っている間は、第2の乾式分
析素子3に対する点着は行わず、第1の乾式分析素子2
について点着を行い、分配部6の通路部36を通して第
1のインキュベータ7に挿入するものである。また、第
2のインキュベータ8および第2の測定手段12の全体
が分配部6の移動に応じて上下移動するように設けても
良い。
【0067】図10は他の実施の形態を示す分配部近傍
の概略平面図である。この実施の形態では水平方向に移
動するように設けられている。
【0068】本実施形態においては、点着部5から第1
のインキュベータ7に至る搬送路に設けられた分配部6
には、第1の乾式分析素子2を第1のインキュベータ7
に搬送可能な通路部36と、第2のインキュベータ8の
素子室77とが水平方向に並列に形成されている。そし
て、第2のインキュベータ8および第2の測定手段12
も素子室77の水平移動と共に移動するように設けられ
ている。
【0069】点着部5から第1のインキュベータ7に挿
入するべく第1の乾式分析素子2が搬送される際には、
分配部6は、素子室77に第2の乾式分析素子3が挿入
されていない場合にはこの素子室77または通路部36
が搬送路につながるように移動され、分配部6を通過し
て第1のインキュベータ7に挿入され、測定が行われ
る。また、点着部5から第2の乾式分析素子3が搬送さ
れる際には、分配部6は素子室77が移動されてこの素
子室77に第2の乾式分析素子3が挿入保持され、その
後、素子室77は第2のインキュベータ8および第2の
測定手段12と共に側方に、通路部36が搬送路とつな
がる位置に移動して同様に測定が行われる一方、その後
の点着部5で点着された第1の乾式分析素子2は移動し
た分配部6の通路部36を通して第1のインキュベータ
7に挿入され、その測定が同時に行われる。
【0070】図11はさらに他の実施の形態を示す分配
部近傍の概略平面図である。この実施の形態では水平方
向に移動するように設けられていると共に、第2のイン
キュベータ8および第2の測定手段12は固定されてい
る。
【0071】本実施形態においては、点着部5から第1
のインキュベータ7に至る搬送路に設けられた分配部6
には、第1の乾式分析素子2を第1のインキュベータ7
に搬送可能な通路部36と、第2のインキュベータ8の
素子室77とが水平方向に並列に形成されている。そし
て、この通路部36および素子室77が選択的に搬送路
に連続するように切り替えられる。第2のインキュベー
タ8の本体部分および第2の測定手段12は、分配部6
の側方に固定配設され、第2のインキュベータ8の素子
室77部分が分配部6に移動可能になっている。
【0072】点着部5から第1のインキュベータ7に挿
入するべく第1の乾式分析素子2が搬送される際には、
分配部6は素子室77に第2の乾式分析素子3が挿入さ
れていない場合にはこの素子室77または通路部36が
つながるように移動され、分配部6を通過して第1のイ
ンキュベータ7に挿入され、測定が行われる。また、点
着部5から第2の乾式分析素子3が搬送される際には、
分配部6は素子室77が移動されてこの素子室77に第
2の乾式分析素子3が挿入保持され、素子室77は側方
の第2のインキュベータ8および第2の測定手段12に
移動して同様に測定が行われる一方、その後の点着部5
で点着された第1の乾式分析素子2は分配部6の通路部
36を通して第1のインキュベータ7に挿入され、その
測定が同時に行われる。
【0073】なお、各実施形態においては、分配部6に
設けた第2のインキュベータ8の素子室77に第2の乾
式分析素子3が挿入されていない状態においては、この
素子室77が点着部5からの搬送路につながるように制
御して、第1の乾式分析素子2は素子室77を通して第
1のインキュベータ7に搬送するようにしているが、こ
の状態においても通路部36を搬送路につながるように
動作させて、第1の乾式分析素子2については常に通路
部36を通るようにしてもよい。
【0074】上記のように、各実施形態では、乾式分析
素子2,3のバーコードを読み取って、その種類を判別
し、これに応じて点着を行うと共に、第2の乾式分析素
子3については分配部6における第2のインキュベータ
8の素子室77に挿入し、第1の乾式分析素子2は分配
部6を通過して第1のインキュベータ7に挿入し、それ
ぞれの温度でインキュベーションすると共に第1の測定
手段11および第2の測定手段12によって比色測定お
よび電位差測定を行い、物質濃度およびイオン活量を求
める。そして、第1の測定手段11による測定と第2の
測定手段12による測定とが同時に行え、効率の良い測
定処理がコンパクトな装置構成を確保しつつ行える。
【0075】なお、上記実施形態における第1のインキ
ュベータ7および第2のインキュベータ8の乾式分析素
子2,3の素子収容数は任意であり、実際の測定比率に
照らすと第1のインキュベータ7で6つ、第2のインキ
ュベータ8で1つが好適である。
【0076】さらに、上記実施形態においては、第1の
インキュベータ7と第2のインキュベータ8との恒温保
持温度が異なっているが、これに限定されるものではな
く、両方の恒温保持温度が同じでも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の生化学分析装置の要部機
構の概略平面図
【図2】搬送手段の部分の断面正面図
【図3】分配部の作動状態を示す概略断面正面図
【図4】第1のインキュベータの部分の断面正面図
【図5】サンプル収容部の構成を示す図
【図6】血漿濾過ユニットの構成を示す図
【図7】点着手段の部分の断面正面図
【図8】点着ノズル部分の断面図
【図9】乾式分析素子の構成を示す斜視図
【図10】他の実施の形態に係る生化学分析装置の分配
部近傍を示す概略平面図
【図11】さらに他の実施の形態に係る生化学分析装置
の分配部近傍を示す概略平面図
【符号の説明】
1 生化学分析装置 2 第1の乾式分析素子 3 第2の乾式分析素子 4 素子待機部 5 点着部 6 分配部 7 第1のインキュベータ 8 第2のインキュベータ 11 第1の測定手段 12 第2の測定手段 13 搬送手段 14 点着手段 35 バーコードリーダー 36 通路部 41 挿入部材 77 素子室 78 プローブ 76 昇降機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/28 G01N 27/28 M 27/30 27/30 A 27/416 33/483 C 33/483 F 35/00 B 35/00 E 35/04 E 35/04 27/46 386G (72)発明者 遠藤 洋一 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内 Fターム(参考) 2G045 AA13 AA16 CA25 CA26 CB03 DB30 FA11 FB05 JA07 2G054 AA06 AB07 BB02 BB07 BB10 BB13 CA21 CB01 CD01 CD04 CE01 EA06 EB05 FA34 FA36 GB05 2G058 BA01 BA07 BB02 BB15 CC09 CF02 CF21 CF28 EA02 EA11 EB01 ED35 FA04 GA02 GA11 GB03 GC02 GC05 HA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定方式が異なる第1の乾式分析素子と
    第2の乾式分析素子に検体を点着し、所定インキュベー
    ション温度に保持しそれぞれの測定手段によって対応す
    る測定項目の測定を行う生化学分析装置において、 前記第1および第2の乾式分析素子に検体を点着する点
    着部と、検体が点着された第1の乾式分析素子を収納し
    所定インキュベーション温度に恒温保持する第1のイン
    キュベータと、該第1のインキュベータに付設された第
    1の測定手段と、検体が点着された第2の乾式分析素子
    を収納し所定インキュベーション温度に恒温保持する第
    2のインキュベータと、該第2のインキュベータに付設
    された第2の測定手段とが配設され、 前記点着部から第1のインキュベータへの搬送路の途中
    に分配部が設置され、該分配部に第1のインキュベータ
    への第1の乾式分析素子用の通路部と、該通路部と並列
    に前記第2のインキュベータの素子室とが切替移動可能
    に設けられ、さらに、該分配部に第2のインキュベータ
    および第2の測定手段が設置されたことを特徴とする生
    化学分析装置。
  2. 【請求項2】 前記分配部の通路部と素子室が搬送路に
    対して上下に並列に設けられ、乾式分析素子の種類に応
    じて上下移動することを特徴とする請求項1に記載の生
    化学分析装置。
  3. 【請求項3】 前記分配部の通路部と素子室が搬送路に
    対して左右に並列に設けられ、乾式分析素子の種類に応
    じて平行移動することを特徴とする請求項1に記載の生
    化学分析装置。
  4. 【請求項4】 前記分配部の通路部と素子室の移動と一
    体に第2のインキュベータが移動することを特徴とする
    請求項2または3に記載の生化学分析装置。
  5. 【請求項5】 前記第2のインキュベータは固定され、
    該第2のインキュベータに対して前記素子室が第2の乾
    式分析素子を収容して移動することを特徴とする請求項
    2または3に記載の生化学分析装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の乾式分析素子および第2の乾
    式分析素子にはその種類が記録されたバーコードが付設
    され、検体の点着前に該バーコードが読み取られ、その
    種類に応じた点着、搬送、恒温保持、測定が行われるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の生
    化学分析装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の乾式分析素子が、呈色反応に
    より検体に含まれる所定の生化学物質の物質濃度を測定
    するための比色タイプの乾式分析素子であり、第2の乾
    式分析素子が検体のイオン活量を測定するための電解質
    タイプの乾式分析素子であり、 第1の測定手段が検体に含まれる所定の生化学物質と試
    薬との呈色反応による光学濃度変化を測定する呈色反応
    測定部であり、第2の測定手段がイオン活量に対応する
    検体と参照液の電位差を測定するプローブを備えた電位
    差測定部であり、 前記第1のインキュベータは複数の素子室を有し順に第
    1の測定手段で測定を行い、第2のインキュベータは1
    つの前記素子室を有し、該素子室に第2の乾式分析素子
    が挿入されて移動した際に第2の測定手段のプローブが
    第2の乾式分析素子に電気的に接続することを特徴とす
    る請求項1に記載の生化学分析装置。
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