JP2000266766A - 生化学分析装置 - Google Patents

生化学分析装置

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JP2000266766A
JP2000266766A JP7233699A JP7233699A JP2000266766A JP 2000266766 A JP2000266766 A JP 2000266766A JP 7233699 A JP7233699 A JP 7233699A JP 7233699 A JP7233699 A JP 7233699A JP 2000266766 A JP2000266766 A JP 2000266766A
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Yoshihiro Seto
義弘 瀬戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の被点着材に1種類の液体を、第2の被
点着材に2種類の液体を点着する際に、点着用ノズルの
共用化、移動機構の簡略化及びランニングコストの低減
を図る。 【解決手段】 第1の被点着材1に1種類の液体を、第
2の被点着材2に2種類の液体を点着する点着用ノズル
ユニット15は、第1及び第2の被点着材1,2 に第1の液
体を点着する第1点着用ノズル46と第2の被点着材2に
第2の液体を点着する第2点着用ノズル47を有し、両点
着用ノズル46,47 は、第1及び第2の被点着材1,2 に対
する点着位置C,F に一体に移動し、独自に上下移動して
点着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液、尿等の検体
を点着用ノズルユニットにより乾式分析素子、電解質ス
ライド等の被点着材に点着し該検体中に含まれる特定成
分を定量分析する生化学分析装置に関し、特に第1の被
点着材に1種類の液体を点着する一方、第2の被点着材
に2種類の液体を点着する点着用ノズルユニットに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、検体の小滴を点着供給するだけで
この検体中に含まれている特定の化学成分又は有形成分
を定量分析することのできるドライタイプの乾式分析素
子や電解質スライド(乾式イオン選択電極フイルム)が
開発され、実用化されている。この乾式分析素子又は電
解質スライドを用いると、従来の湿式分析法と比べて簡
単かつ迅速に検体の分析を行うことができるので、それ
らは特に、数多くの検体を分析する必要のある医療機
関、研究所等において好適に用いられている。
【0003】なお上記乾式分析素子については、例えば
特公昭53−21677号公報(米国特許3,992,
158号明細書)、特開昭55−164356号公報
(米国特許4,292,272号明細書)等に、電解質
スライドについては特公昭58−4981号公報(米国
特許4,053,381号明細書)等に詳しい開示がな
されている。
【0004】生化学分析装置による検体中の化学成分等
の定量分析を行う方法としては、主に乾式分析素子を用
いる比色測定法と、電解質スライドを用いる電位差測定
法の2つの方法が知られている。
【0005】比色測定法を用いる生化学分析装置は、検
体を乾式分析素子に点着させた後、これをインキュベー
タ(恒温器)内で所定時間恒温保持して呈色反応(色素
生成反応)させ、次いで検体中の所定の生化学物質と乾
式分析素子に含まれる試薬との組み合わせにより予め選
定された波長を含む測定用照射光をこの乾式分析素子に
照射してその光学濃度を測定し、この光学濃度から、予
め求めておいた光学濃度と所定の生化学物質の物質濃度
との対応を表す検量線を用いて該生化学物質の濃度を求
めるように構成される。
【0006】一方、電位差測定法を用いる生化学分析装
置は、上記の光学濃度を測定する代わりに、同種の乾式
イオン選択電極の2個1組からなる電極対に点着された
検体中に含まれる特定イオンの活量を、ポテンシオメト
リで定量分析することにより物質濃度を求めるように構
成される。
【0007】ところで、上記いずれの方法を用いる装置
においても、一般に液体の検体は検体容器(サンプリン
グカップ)に収容して装置にセットされ、そこから上下
動及び横方向移動が可能な点着用ノズルを有する点着用
ノズルユニットを利用して点着されるようになってい
る。この点着用ノズルは、必要に応じて先端に使い捨て
のノズルチップを嵌合して、検体容器内の検体を吸引
し、その後、被点着材としての前記乾式分析素子又は電
解質スライド上に移動して所定量吐出し点着するように
構成されている。
【0008】またこの点着用ノズルは、血液等の検体を
希釈液によって希釈する必要がある場合には、希釈液及
び検体をそれぞれ容器から吸引保持し、両者を混合する
ための混合カップに滴下するために利用されることもあ
る。さらに、点着用ノズルは、前述の電位差測定法を用
いる生化学分析装置においては、電解質スライドに参照
液を点着するために用いられる。なおその場合、点着用
ノズルは検体点着用のものとは別に、参照液点着専用の
ものが用いられる。
【0009】上記のように点着用ノズルユニットは、比
色測定法の乾式分析素子には検体のみの1種類の液体を
点着し、電解質測定法の電解質スライドには検体及び参
照液の2種類の液体を点着するものであるが、従来の点
着用ノズルユニットでは、乾式分析素子に第1の液体を
点着する点着用ノズルと、電解質スライドに第1の液体
を点着する点着用ノズル及び第2の液体を点着する点着
用ノズルとを設け、それぞれの点着用ノズルに別途に移
動機構が配設されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記のよう
な点着用ノズルユニットでは、各点着用ノズルに対して
それぞれ点着位置に移動するための機構を配設している
ことで、装置の機構及び制御系が複雑となり製造コスト
の増大を招いていると共に、同じ液体を異なる点着用ノ
ズルによって点着することで、使い捨てのノズルチップ
の使用量が増大して測定におけるランニングコストの増
大を招いている。
【0011】本発明はかかる点に鑑み、点着用ノズルユ
ニットの機構の簡略化及びランニングコストの低減を図
るようにした生化学分析装置を提供せんとするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の生化学分析装置は、液体を吸引吐出する点着用ノズ
ルユニットを備え、第1の被点着材に1種類の液体を点
着する一方、第2の被点着材に2種類の液体を点着する
について、前記点着用ノズルユニットは、前記第1の被
点着材及び第2の被点着材に第1の液体を点着する第1
点着用ノズルと、第2の被点着材に第2の液体を点着す
る第2点着用ノズルを有し、前記第1点着用ノズルと第
2点着用ノズルとは、各被点着材に対する点着位置に一
体に移動し、独自に上下移動して点着することを特徴と
するものである。
【0013】前記第1点着用ノズルと第2点着用ノズル
は、直線的に移動するように設けるのが好適である。
【0014】
【発明の効果】上記のような本発明によれば、第1の被
点着材及び第2の被点着材に第1の液体を点着する第1
点着用ノズルと、第2の被点着材に第2の液体を点着す
る第2点着用ノズルとを、各被点着材に対する点着位置
に一体に移動し、独自に上下移動して点着するように設
けたことにより、同じ液体を両被点着材に点着する第1
点着用ノズルを共用化して機構部品の低減化を図ると共
に、ノズルチップの使用量を低減して測定におけるラン
ニングコストが削減でき、さらに、両点着用ノズルを一
体に点着位置に移動させることでその移動機構の簡略化
を図って点着用ノズルユニットの製造コストを低減化す
ることができる。
【0015】また、前記第1点着用ノズルと第2点着用
ノズルを直線的に移動するように設けると、さらに機構
の簡略化、装置のコンパクト化が図れる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って説明する。図1は一例の生化学分析装置の概略
機構を示す斜視図である。
【0017】生化学分析装置10は、一般測定系とし
て、矩形状の乾式分析素子1による第1の被点着材を収
納したカートリッジ3(図3参照)を格納する保管庫1
1と、この保管庫11の前方に配設され検体が点着され
た乾式分析素子1を所定時間インキュベーション(恒温
保持)するインキュベータ12と、前記保管庫11のカ
ートリッジ3から乾式分析素子1を取り出してインキュ
ベータ12に搬送する素子搬送手段13と、例えば血
清、尿等の検体及び後述の生化学分析用消耗品類を載置
保持する載置台14と、点着を行う点着用ノズルユニッ
ト15と、インキュベータ12の下方に配設された測定
手段16とを備えている。さらにこの生化学分析装置1
0は、電解質測定系として、電解質スライド2(図4参
照)による第2の被点着材を用いて電位差測定法による
生化学分析を行う電位差測定手段17を備えている。
【0018】前記保管庫11の近傍には素子搬送手段1
3の一部として、保管庫11内のカートリッジ3から乾
式分析素子1を吸着保持して取り出す取出用吸盤60
(サクションカップ)が設置されている。
【0019】上記乾式分析素子1は、図3に示すよう
に、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリスチ
レン等の有機ポリマシート等のプラスチックシートから
なる光透過性の支持体上に試薬層を塗布又は接着等によ
り設け、この上に展開層をラミネート法等により積層し
てなる乾式分析フイルム片(チップ)であり、従来多く
の化学分析スライドにおけるマウントに相当するものは
有していない。
【0020】上記試薬層はゼラチン等の親水性ポリマバ
インダ又は多孔性層の中にアナライトに選択的に反応す
る検出試薬(化学分析試薬又は免疫分析試薬)及び発色
反応に必要な試薬成分が含まれる少なくとも1つの層で
構成されている。また、上記展開層は、外部との間でコ
スレに強い材料、例えばポリエステル等の合成繊維から
なる織物布地や編み物布地、天然繊維と合成繊維との混
紡による織物布地、編み物布地、不織布等もしくは紙か
ら構成されて保護層として機能すると共に、この展開層
上に点着された検体を試薬層上に一様に展開させる。
【0021】乾式分析素子1は、測定項目別にカートリ
ッジ3内に積み重ねた状態で収納される。該カートリッ
ジ3は角筒状の分割箱体31で構成され、この箱体31
の一側面の最下部付近には乾式分析素子1が1枚だけ通
過可能な第1の開口部3aが形成され、底面には該素子
1を吸引保持する取出用吸盤60が進入する略U字型の
第2の開口部3bが形成されている。
【0022】さらに、前記箱体31における第1の開口
部3aが形成された側面及びこれと対向する側面には縦
方向のリブ3cが突設され、この縦リブ3cは両側面で
形成間隔、形成長さが異なり、これによりカートリッジ
3を保管庫11のカートリッジ収納部に係止保持すると
共に、カートリッジ3の誤挿入防止を図っている。また
箱体31の側面には、収容した乾式分析素子1に関する
データ等を表すバーコードによるデータ記録部32が付
設されている。
【0023】前記カートリッジ3は、保管庫11におけ
る2重のリング状に配設されたカートリッジ収納部に装
填される。このカートリッジ3は保管庫11内におい
て、所定湿度(低湿度の乾燥状態)に保って保管され
る。
【0024】上記保管庫11は、詳細は図示していない
が、カートリッジ収納部が回転円盤状の架体に設けら
れ、この架体が保管庫11の底壁と周壁を構成するケー
ス本体に回転可能に軸支されている。上記ケース本体の
上面は蓋体で閉塞され、この蓋体には、カートリッジ3
の挿入、排出用のカートリッジ装填口が、上記内外2列
のカートリッジ収納部に対応した位置に開口している。
上記架体は架体モータによって回転駆動制御され、カー
トリッジ収納部の任意の1つが、カートリッジ装填口に
合致した位置で停止するように制御される。このカート
リッジ装填口は円盤状のシャッターによって選択的に開
閉制御される。また、前記ケース本体の底面には、素子
取出口が上面のカートリッジ装填口と同様に形成され、
該素子取出口には各カートリッジ3から所定の乾式分析
素子1を取り出す際に開く開閉シャッターが設けられ、
該シャッターを通して挿入された素子搬送手段13にお
ける取出用吸盤60によってカートリッジ3の最下段の
乾式分析素子1が外部に取り出される。
【0025】前記取出用吸盤60は、前記図3に示すよ
うに、乾式分析素子1の下面を上向きに吸着保持するも
のであり、図示しない駆動手段により上下方向及び横方
向に移動可能とされている。この取出用吸盤60は、保
管庫11の素子取出口の下方位置において上昇して、カ
ートリッジ3の下端の第2の開口部3bから最下層の乾
式分析素子1に密着してこれを減圧吸引し、吸着した乾
式分析素子1を若干下方に引き下げて湾曲形状とした状
態で中心側にスライドさせながらカートリッジ3の第1
の開口部3aから取り出す。
【0026】前記図1に示す生化学分析装置10におい
て、インキュベータ12は、円盤状の本体70が図示し
ない回転駆動機構によって回転自在に支持され、この本
体70の円周上に前記乾式分析素子1を収納するセル7
1が所定間隔で複数配設されてなるものであり、このセ
ル71内で乾式分析素子1を所定温度(例えば37℃)
にインキュベーションする。
【0027】また、測定手段16は、乾式分析素子1と
検体との呈色反応による光学濃度を測定する測光ヘッド
75を有する。この測光ヘッド75には光源72からの
光がフィルター73及びミラー79を介して導かれ、こ
の測光ヘッド75内で上記光が乾式分析素子1に照射さ
れる。なおフィルター73は、測定項目に対応する複数
種類のものが円板74に設置されており、該円板74を
回転させて測定項目に対応する所定の特性のフィルター
73を選択するように構成されている。
【0028】このとき、乾式分析素子1から反射する光
は、該素子1の試薬層中で生成された色素量に応じた光
情報(具体的には光量)を担持しており、この反射光が
測光ヘッド75の図示しない光検出素子によって光電変
換され、アンプを介して判定部に送出される。判定部
は、入力された電気信号のレベルに基づいて上記色素の
光学濃度を判定し、検体中の所定の生化学物質の濃度
(含有量)又は活性値を比色法の原理により算出する。
【0029】なお図1では示されていないが、インキュ
ベータ12の本体70には、セル71に挿入された乾式
分析素子1を所定位置に固定する素子押さえが設けられ
ている。また本体70の下面には、セル71の形成位置
に対応して所定間隔で測光窓が開口され、これらの測光
窓の1つに整合する位置に測光ヘッド75が配設されて
いる。
【0030】前記保管庫11からインキュベータ12に
乾式分析素子1を搬送する素子搬送手段13は、前述し
た取出用吸盤60と、この取出用吸盤60に保持されて
いる乾式分析素子1を、試薬層が上面となっている状態
のまま下方から保持して受け取り、点着位置Cに搬送し
て検体が点着された後、インキュベータ12のセル71
に側方開口部から挿入する略馬蹄形の移載部材76と、
上記移載部材76に保持されている乾式分析素子1をセ
ル71の下方から出没して保持する図示しない保持用吸
盤とを備えている。
【0031】なお、上記測定がなされた後の乾式分析素
子1は、インキュベータ12のセル71から取り出さ
れ、移載部材76で廃却箱77の近くまで運ばれ、廃棄
手段78によってこの廃却箱77中に廃棄される。
【0032】一方、電位差測定手段17によって電解質
測定に用いられる電解質スライド2は、検体の電解質を
電気的な変化によって測定するものであり、図4に示す
ように、外側部分がプラスチックによるフレーム部材2
aで覆われ、その上面には参照液点着部2bと検体点着
部2cと両点着部を連結するブリッジ2dとが設けら
れ、内部には3種の多層フイルム電極対(Na,K,C
l測定用電極対)が設置されると共に、該電極に接する
分配部材が設置されてなる。
【0033】この電解質スライド2は、スライド収納部
51内に多数枚重ねて収納され、電解質測定に際しては
該スライド収納部51から搬送機構によって1枚ずつ搬
送方向Eに搬送され、点着位置Fに送給される。この点
着位置Fでその検体点着部2cと参照液点着部2bに検
体と参照液がほぼ同時に点着された電解質スライド2
は、さらに搬送機構によって搬送方向Eに搬送されて測
定部52に送られ、検体と参照液との電位差が測定され
る。なお、上記電解質スライド2の搬送機構としては、
例えば、特開平6−66818号公報に開示されている
スライド搬送機構を使用することができる。
【0034】前記載置台14上には、液体の検体を収容
した検体容器20を複数本立てた状態で保持する検体ラ
ック21、小さなカップ状の凹部22を複数有する希釈
プレート23、検体希釈液を収容した一例として5つの
希釈液容器24、電解質測定用の参照液を収容した1つ
の参照液容器25、及び多数のノズルチップ26を立て
た状態で保持するチップラック27が載置保持されるよ
うになっている。この載置台14は、図示しない駆動手
段により前後方向(矢印B方向)に、点着用ノズルユニ
ット15に対して接近、離間する方向に移動自在とされ
ている。
【0035】一方、点着用ノズルユニット15は、図2
にも示すように、上部に2本の水平ガイドロッド40を
有し、この水平ガイドロッド40は前記乾式分析素子1
の点着位置Cと電解質スライド2の点着位置Fとを結ぶ
直線D(後述の点着用ノズル46,47の移動経路)と
平行に配設されている。この水平ガイドロッド40には
横移動ブロック41が支持されて水平移動自在であり、
この横移動ブロック41から下方に延びる1対の第1垂
直ガイドロッド42と、同様の1対の第2垂直ガイドロ
ッド43が配設されている。
【0036】そして、上記第1垂直ガイドロッド42に
支持されて上下移動する第1上下移動ブロック44の先
端には、検体点着用の第1点着用ノズル46が取り付け
られる。また、上記第2垂直ガイドロッド43に支持さ
れて上下移動する第2上下移動ブロック45の先端に
は、参照液点着用の第2点着用ノズル47が取り付けら
れている。これらの第1及び第2点着用ノズル46,4
7は、前記直線D上に配設されている。
【0037】前記横移動ブロック41は水平方向に配設
された第1のベルト53の一部と固着され、該ベルト5
3が第1モータ54によって駆動され、その走行に応じ
て横移動ブロック41の横移動が駆動制御される。これ
により第1及び第2点着用ノズル46,47が一体に両
側の点着位置C,Fを結ぶ直線上の横移動経路Dを移動
する。
【0038】また、前記第1上下移動ブロック44は上
下方向に配設された第2のベルト55の一部と固着さ
れ、該ベルト55が第2モータ56によって駆動され、
その走行に応じて第1上下移動ブロック44の上下移動
が駆動制御され、これにより第1点着用ノズル46が独
自に上下移動する。同様に、前記第2上下移動ブロック
45は上下方向に配設された第3のベルト57の一部と
固着され、該ベルト57が第3モータ58によって駆動
され、その走行に応じて第2上下移動ブロック45の上
下移動が駆動制御され、これにより第2点着用ノズル4
7が独自に上下移動する。
【0039】また、第1点着用ノズル46は棒状に形成
され、内部に軸方向に延びるエア通路が設けられ、該点
着用ノズル46の先端にはピペット状の前記ノズルチッ
プ26がシール状態で嵌合される。この第1点着用ノズ
ル46には中空のエアチューブ48の一端が連結され、
該エアチューブ48の他端は吸引・吐出圧を供給する吸
引吐出手段49に接続されている。この吸引吐出手段4
9はシリンジポンプ等からなり、その作動によりノズル
チップ26からの液体の吸引及び吐出が駆動制御され
る。なお図1では省略してあるが、第2点着用ノズル4
7も同様の吸引吐出手段に接続されて、その液体の吸引
及び吐出が駆動制御される。
【0040】以下、上記構成の生化学分析装置10によ
る測定について説明する。まず、準備操作として、装置
コントロールユニットに接続するキーボードから検体の
測定項目を指定すると共に、検体を収容した検体容器2
0を載置台14の検体ラック21にセットし、希釈プレ
ート23、希釈液容器24、参照液容器25及びチップ
ラック27を載置台14にセットする。このセット操作
は、載置台14が後退移動した図1に示す待機位置で行
う。
【0041】測定スタートを指令すると、一般測定系の
場合には、前述のように素子搬送手段13の取出用吸盤
60が作動して、保管庫11の底面の素子取出口に対応
する位置に移動された、測定項目に対応するカートリッ
ジ3から乾式分析素子1を取り出す。この取出用吸盤6
0に保持した乾式分析素子1は、移載部材76に移し替
えられて点着位置Cに移動され、希釈された検体が点着
される。
【0042】この点着は、以下のようにしてなされる。
まず載置台14が待機位置から前進移動し、チップラッ
ク27が点着用ノズル46,47の横移動経路Dの下方
に移動すると共に、点着用ノズルユニット15の作動に
より第1点着用ノズル46の先端にチップラック27内
の1つのノズルチップ26を装着する。
【0043】次いで第1点着用ノズル46が載置台14
の移動と併せて測定対象の検体を収容した検体容器20
の上方に移動し、ノズルチップ26先端を検体容器20
内の検体に浸漬し、吸引吐出手段49の吸引作動でこの
ノズルチップ26内に所定量の検体を吸引保持する。な
お、検体ラック21の各検体容器収容部には番号が付さ
れ、予め測定対象の検体を収容した検体容器20をセッ
トした収容部の番号が該検体の個別データと共に装置コ
ントロールユニットに入力され、前記載置台14の移動
が制御される。
【0044】次に第1点着用ノズル46を希釈プレート
23の1つの凹部22の上方に移動させ、ノズルチップ
26先端が上記凹部22に近接する位置まで降ろされ
る。次いで吸引吐出手段49の吐出作動で、該ノズルチ
ップ26内に保持している検体を凹部22に滴下した
後、このノズルチップ26を公知の手段によって第1点
着用ノズル46の先端から取り外す。
【0045】次いで、前記と同様に操作して、チップラ
ック27内の新しいノズルチップ26を第1点着用ノズ
ル46の先端に装着し、そのノズルチップ26を用いて
希釈液容器24内の希釈液を所定量だけ吸引し、前記凹
部22に滴下する。その後、この希釈プレート23の凹
部22内において、第1点着用ノズル46による液体の
吸引及び吐出が交互に繰り返し行われて、検体と希釈液
が均一に混合される。次いで、この第1点着用ノズル4
6の吸引操作により、均一に混合された希釈検体がノズ
ルチップ26内に所定量吸引される。
【0046】次に第1点着用ノズル46は、素子搬送手
段13によって点着位置Cに保持されている乾式分析素
子1の上方位置に移動し、この第1点着用ノズル46の
吐出操作により、ノズルチップ26内の希釈検体が乾式
分析素子1の試薬層に点着される。希釈検体が点着され
た乾式分析素子1は、インキュベータ12のセル71に
送り込まれ、そこでインキュベーション及び光学濃度の
測定を受ける。この光学濃度に基づいて求められた検体
中の所定の生化学物質の濃度(含有量)又は活性値は、
図示しない表示部において表示される。
【0047】なお、上記第1点着用ノズル46による乾
式分析素子1への検体の点着時には、第2点着用ノズル
47は一体に横移動するが、上昇位置に操作されて第1
点着用ノズル46の点着動作の障害とならないようにし
ている。
【0048】次に、検体の電解質を測定する場合には、
電解質スライド2の検体点着部2cに検体を、参照液点
着部2bに参照液をほぼ同時に点着する。
【0049】検体の点着は前記第1点着用ノズル46を
共用して行うもので、その場合の新しいノズルチップ2
6の装着及び検体の吸引保持は、基本的に既述したのと
同様に行って、まず第1点着用ノズル46のノズルチッ
プ26内に検体を吸引保持する。一方、参照液の点着は
第2点着用ノズル47を用いて行うもので、載置台14
の参照液容器25の蓋を開口し、先端にノズルチップ2
6を装着した第2点着用ノズル47がこの参照液容器2
5上に移動し、そのノズルチップ26内に所定量の参照
液を吸引保持する。
【0050】そして、検体を保持した第1点着用ノズル
46及び参照液を保持した第2点着用ノズル47は、横
移動ブロック41の水平移動に伴い一体に移動経路Dを
電位差測定手段17の点着位置Fにある電解質スライド
2の上方位置に移動し、それぞれ下降移動して検体点着
部2cに検体を、参照液点着部2bに参照液を点着す
る。
【0051】このようにして検体及び参照液が点着され
た電解質スライド2は、測定部52に送り込まれ検体と
参照液との電位差が測定される。そしてこの電位差に基
づいて、検体中に含まれる特定イオンの活量がポテンシ
オメトリで定量分析され、特定物質の濃度が求められ
る。
【0052】以上の通り、この生化学分析装置10は、
検体を点着する第1点着用ノズル46及び参照液を点着
する第2点着用ノズル47が、載置台14、乾式分析素
子1の点着位置C、電解質スライド2の点着位置F間を
一体に直線移動し、それぞれ独自に上下移動して点着を
行うことで、機構の簡略化、コンパクト化及びコストの
低減が図れ、作動の信頼性も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態における生化学分析
装置の概略構成を示す斜視図
【図2】点着用ノズルユニットの駆動機構の概略を示す
要部斜視図
【図3】カートリッジからの乾式分析素子の取出状態を
取出用吸盤と共に示す斜視図
【図4】電解質スライドの斜視図
【符号の説明】
1 乾式分析素子(被点着材) 2 電解質スライド(被点着材) 3 カートリッジ 10 生化学分析装置 11 保管庫 12 インキュベータ 13 素子搬送手段 14 載置台 15 点着用ノズルユニット 16 測定手段 17 電位差測定手段 20 検体容器 24 希釈液容器 25 参照液容器 26 ノズルチップ 41 横移動ブロック 44,45 上下移動ブロック 46,47 点着用ノズル 49 吸引吐出手段 C,F 点着位置 D 移動経路
フロントページの続き Fターム(参考) 2G042 AA01 CA10 CB03 DA08 FB05 HA07 2G045 BB21 CA25 CB03 FB16 HA09 JA07 JA08 JA11 2G058 BB15 CB15 CC09 CD04 EA02 EA04 EA11 ED02 ED19 GA01 GA11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を吸引吐出する点着用ノズルユニッ
    トを備え、第1の被点着材に1種類の液体を点着する一
    方、第2の被点着材に2種類の液体を点着する生化学分
    析装置において、 前記点着用ノズルユニットは、前記第1の被点着材及び
    第2の被点着材に第1の液体を点着する第1点着用ノズ
    ルと、第2の被点着材に第2の液体を点着する第2点着
    用ノズルを有し、 前記第1点着用ノズルと第2点着用ノズルとは、各被点
    着材に対する点着位置に一体に移動し、独自に上下移動
    して点着することを特徴とする生化学分析装置。
  2. 【請求項2】 前記第1点着用ノズルと第2点着用ノズ
    ルは、直線的に移動することを特徴とする請求項1に記
    載の生化学分析装置。
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