JP2000275257A - 生化学分析装置 - Google Patents

生化学分析装置

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JP2000275257A
JP2000275257A JP11078415A JP7841599A JP2000275257A JP 2000275257 A JP2000275257 A JP 2000275257A JP 11078415 A JP11078415 A JP 11078415A JP 7841599 A JP7841599 A JP 7841599A JP 2000275257 A JP2000275257 A JP 2000275257A
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Yoshihiro Seto
義弘 瀬戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンプリング動作中でも検体の追加セットが
速やかに行えるようにしてオペレータの待ち時間を短縮
する。 【解決手段】 分析用の検体を収容した検体容器20をセ
ットする検体収容手段21が、検体を吸引し被点着材1,2
に点着するサンプリングを行う点着用ノズルユニット15
に対して移動自在に設置されたものにおいて、前記点着
用ノズルユニット15による検体のサンプリング動作の中
断を指示する中断指示手段18が設置され、該中断指示手
段の操作により、前記検体収容手段21は検体容器20のセ
ット位置へ移動し停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液、尿等の検体
を点着用ノズルユニットにより乾式分析素子、電解質ス
ライド等の被点着材に点着し該検体中に含まれる特定成
分を定量分析する生化学分析装置に関し、特にサンプリ
ング動作途中で新たな検体を追加セットする機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、検体の小滴を点着供給するだけで
この検体中に含まれている特定の化学成分又は有形成分
を定量分析することのできるドライタイプの乾式分析素
子や電解質スライド(乾式イオン選択電極フイルム)が
開発され、実用化されている。この乾式分析素子又は電
解質スライドを用いると、従来の湿式分析法と比べて簡
単かつ迅速に検体の分析を行うことができるので、それ
らは特に、数多くの検体を分析する必要のある医療機
関、研究所等において好適に用いられている。
【0003】なお上記乾式分析素子については、例えば
特公昭53−21677号公報(米国特許3,992,
158号明細書)、特開昭55−164356号公報
(米国特許4,292,272号明細書)等に、電解質
スライドについては特公昭58−4981号公報(米国
特許4,053,381号明細書)等に詳しい開示がな
されている。
【0004】生化学分析装置による検体中の化学成分等
の定量分析を行う方法としては、主に乾式分析素子を用
いる比色測定法と、電解質スライドを用いる電位差測定
法の2つの方法が知られている。
【0005】比色測定法を用いる生化学分析装置は、検
体を乾式分析素子に点着させた後、これをインキュベー
タ(恒温器)内で所定時間恒温保持して呈色反応(色素
生成反応)させ、次いで検体中の所定の生化学物質と乾
式分析素子に含まれる試薬との組み合わせにより予め選
定された波長を含む測定用照射光をこの乾式分析素子に
照射してその光学濃度を測定し、この光学濃度から、予
め求めておいた光学濃度と所定の生化学物質の物質濃度
との対応を表す検量線を用いて該生化学物質の濃度を求
めるように構成される。
【0006】一方、電位差測定法を用いる生化学分析装
置は、上記の光学濃度を測定する代わりに、同種の乾式
イオン選択電極の2個1組からなる電極対に点着された
検体中に含まれる特定イオンの活量を、ポテンシオメト
リで定量分析することにより物質濃度を求めるように構
成される。
【0007】ところで、上記いずれの方法を用いる装置
においても、一般に液体の検体は検体容器(サンプリン
グカップ)に収容して装置にセットされ、そこから上下
動及び横方向移動が可能な点着用ノズルを有する点着用
ノズルユニットを利用して、検体を吸引し点着するサン
プリング動作を行うようになっている。この点着用ノズ
ルは、必要に応じて先端に使い捨てのノズルチップを嵌
合して、検体容器内の検体を吸引し、その後、被点着材
としての前記乾式分析素子又は電解質スライド上に移動
して所定量吐出し点着するように構成されている。
【0008】またこの点着用ノズルは、血液等の検体を
希釈液によって希釈する必要がある場合には、希釈液及
び検体をそれぞれ容器から吸引保持し、両者を混合する
ための混合カップに滴下するために利用されることもあ
る。さらに、点着用ノズルは、前述の電位差測定法を用
いる生化学分析装置においては、電解質スライドに参照
液を点着するために用いられることもある。なおその場
合、点着用ノズルは検体点着用のものとは別に、参照液
点着専用のものが用いられることもある。
【0009】他方、分析用の検体を収容した検体容器
は、生化学分析装置の検体収容手段にセットされる。こ
の検体収容手段の各検体容器収容部には番号が付され、
検体容器をセットした収容部の番号が該検体の個別デー
タと共に装置コントロールユニットに入力され、点着用
ノズルユニットに対する検体収容手段の移動が制御さ
れ、所定のサンプリング動作に応じて順に検体の吸引・
点着を行うようになっている。
【0010】また、点着用ノズルユニットは装置のカバ
ーケース内に配設され、前記検体収容手段は点着用ノズ
ルユニットの方向に装置内へ移動して、所定の検体容器
に対するサンプリングを行うように形成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
検体収容手段では、検体を収容した検体容器をセットし
て測定を開始すると、点着用ノズルユニットによる検体
サンプリング中は、このサンプリング動作に応じて検体
容器収容部分が点着用ノズルユニット側に装置のカバー
ケース内部に移動する。従って、緊急に生化学分析を行
いたい検体を追加でセットしたい場合でも、即座に検体
を追加セットすることができず、一連のサンプリング動
作が終了して検体収容手段が待機位置に戻ってくるまで
オペレータは待たされることになり、オペレータが無駄
な時間を過ごして作業効率が低下することになる。
【0012】特に、多項目の生化学分析を行う検体で
は、検体のサンプリングを繰り返して行うことから、検
体収容手段にセットされている全ての検体のサンプリン
グ動作が終了するまでの待ち時間が長くなるし、どの位
の時間待てばよいかも不明である。
【0013】本発明はかかる点に鑑み、サンプリング動
作中でも検体の追加セットが速やかに行えるようにして
オペレータの待ち時間を短縮するようにした生化学分析
装置を提供せんとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の生化学分析装置は、分析用の検体を収容した検体容
器をセットする検体収容手段が、検体を吸引し被点着材
に点着するサンプリングを行う点着用ノズルユニットに
対して移動自在に設置されたものにおいて、前記点着用
ノズルユニットによる検体のサンプリング動作の中断を
指示する中断指示手段が設置され、該中断指示手段の操
作により、前記検体収容手段は検体容器のセット位置へ
移動し停止することを特徴とするものである。
【0015】前記検体収容手段は、前記中断指示手段の
操作により、サンプリング動作中の検体に対するサンプ
リング終了時に、検体容器のセット位置へ移動するのが
好適であるが、緊急度に応じてサンプリング途中でも中
断してセット位置に移動し、検体セット後にサンプリン
グ途中の検体から続きの測定を行うようにしてもよい。
【0016】
【発明の効果】上記のような本発明によれば、サンプリ
ング動作の中断を指示する中断指示手段が操作される
と、検体収容手段が検体容器のセット位置へ移動し停止
することにより、追加の検体のセットが速やかに行える
ことになり、オペレータの待ち時間が短縮でき、操作性
が向上すると共に、緊急に測定が必要な検体の測定が迅
速に行えるものである。
【0017】前記中断指示手段の操作により、サンプリ
ング動作中の検体に対するサンプリング終了時に検体収
容手段をセット位置へ移動させるようにすると、サンプ
リング動作中の検体測定に対する影響が少なくできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に沿って説明する。図1は一例の生化学分析装置の概略
機構を示す斜視図である。
【0019】生化学分析装置10は、一般測定系とし
て、矩形状の乾式分析素子1による第1の被点着材を収
納したカートリッジ3(図3参照)を格納する保管庫1
1と、この保管庫11の前方に配設され検体が点着され
た乾式分析素子1を所定時間インキュベーション(恒温
保持)するインキュベータ12と、前記保管庫11のカ
ートリッジ3から乾式分析素子1を取り出してインキュ
ベータ12に搬送する素子搬送手段13と、例えば血
清、尿等の検体及び後述の生化学分析用消耗品類を載置
保持する検体収容手段を構成する載置台14と、検体の
サンプリングを行う点着用ノズルユニット15と、イン
キュベータ12の下方に配設された測定手段16とを備
えている。さらにこの生化学分析装置10は、電解質測
定系として、電解質スライド2(図4参照)による第2
の被点着材を用いて電位差測定法による生化学分析を行
う電位差測定手段17を備えている。
【0020】前記保管庫11の近傍には素子搬送手段1
3の一部として、保管庫11内のカートリッジ3から乾
式分析素子1を吸着保持して取り出す取出用吸盤60
(サクションカップ)が設置されている。
【0021】上記乾式分析素子1は、図3に示すよう
に、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリスチ
レン等の有機ポリマシート等のプラスチックシートから
なる光透過性の支持体上に試薬層を塗布又は接着等によ
り設け、この上に展開層をラミネート法等により積層し
てなる乾式分析フイルム片(チップ)であり、従来多く
の化学分析スライドにおけるマウントに相当するものは
有していない。
【0022】上記試薬層はゼラチン等の親水性ポリマバ
インダ又は多孔性層の中にアナライトに選択的に反応す
る検出試薬(化学分析試薬又は免疫分析試薬)及び発色
反応に必要な試薬成分が含まれる少なくとも1つの層で
構成されている。また、上記展開層は、外部との間でコ
スレに強い材料、例えばポリエステル等の合成繊維から
なる織物布地や編み物布地、天然繊維と合成繊維との混
紡による織物布地、編み物布地、不織布等もしくは紙か
ら構成されて保護層として機能すると共に、この展開層
上に点着された検体を試薬層上に一様に展開させる。
【0023】乾式分析素子1は、測定項目別にカートリ
ッジ3内に積み重ねた状態で収納される。該カートリッ
ジ3は角筒状の分割箱体31で構成され、この箱体31
の一側面の最下部付近には乾式分析素子1が1枚だけ通
過可能な第1の開口部3aが形成され、底面には該素子
1を吸引保持する取出用吸盤60が進入する略U字型の
第2の開口部3bが形成されている。
【0024】さらに、前記箱体31における第1の開口
部3aが形成された側面及びこれと対向する側面には縦
方向のリブ3cが突設され、この縦リブ3cは両側面で
形成間隔、形成長さが異なり、これによりカートリッジ
3を保管庫11のカートリッジ収納部に係止保持すると
共に、カートリッジ3の誤挿入防止を図っている。また
箱体31の側面には、収容した乾式分析素子1に関する
データ等を表すバーコードによるデータ記録部32が付
設されている。
【0025】前記カートリッジ3は、保管庫11におけ
る2重のリング状に配設されたカートリッジ収納部に装
填される。このカートリッジ3は保管庫11内におい
て、所定湿度(低湿度の乾燥状態)に保って保管され
る。
【0026】上記保管庫11は、詳細は図示していない
が、カートリッジ収納部が回転円盤状の架体に設けら
れ、この架体が保管庫11の底壁と周壁を構成するケー
ス本体に回転可能に軸支されている。上記ケース本体の
上面は蓋体で閉塞され、この蓋体には、カートリッジ3
の挿入、排出用のカートリッジ装填口が、上記内外2列
のカートリッジ収納部に対応した位置に開口している。
上記架体は架体モータによって回転駆動制御され、カー
トリッジ収納部の任意の1つが、カートリッジ装填口に
合致した位置で停止するように制御される。このカート
リッジ装填口は円盤状のシャッターによって選択的に開
閉制御される。また、前記ケース本体の底面には、素子
取出口が上面のカートリッジ装填口と同様に形成され、
該素子取出口には各カートリッジ3から所定の乾式分析
素子1を取り出す際に開く開閉シャッターが設けられ、
該シャッターを通して挿入された素子搬送手段13にお
ける取出用吸盤60によってカートリッジ3の最下段の
乾式分析素子1が外部に取り出される。
【0027】前記取出用吸盤60は、前記図3に示すよ
うに、乾式分析素子1の下面を上向きに吸着保持するも
のであり、図示しない駆動手段により上下方向及び横方
向に移動可能とされている。この取出用吸盤60は、保
管庫11の素子取出口の下方位置において上昇して、カ
ートリッジ3の下端の第2の開口部3bから最下層の乾
式分析素子1に密着してこれを減圧吸引し、吸着した乾
式分析素子1を若干下方に引き下げて湾曲形状とした状
態で中心側にスライドさせながらカートリッジ3の第1
の開口部3aから取り出す。
【0028】前記図1に示す生化学分析装置10におい
て、インキュベータ12は、円盤状の本体70が図示し
ない回転駆動機構によって回転自在に支持され、この本
体70の円周上に前記乾式分析素子1を収納するセル7
1が所定間隔で複数配設されてなるものであり、このセ
ル71内で乾式分析素子1を所定温度(例えば37℃)
にインキュベーションする。
【0029】また、測定手段16は、乾式分析素子1と
検体との呈色反応による光学濃度を測定する測光ヘッド
75を有する。この測光ヘッド75には光源72からの
光がフィルター73及びミラー79を介して導かれ、こ
の測光ヘッド75内で上記光が乾式分析素子1に照射さ
れる。なおフィルター73は、測定項目に対応する複数
種類のものが円板74に設置されており、該円板74を
回転させて測定項目に対応する所定の特性のフィルター
73を選択するように構成されている。
【0030】このとき、乾式分析素子1から反射する光
は、該素子1の試薬層中で生成された色素量に応じた光
情報(具体的には光量)を担持しており、この反射光が
測光ヘッド75の図示しない光検出素子によって光電変
換され、アンプを介して判定部に送出される。判定部
は、入力された電気信号のレベルに基づいて上記色素の
光学濃度を判定し、検体中の所定の生化学物質の濃度
(含有量)又は活性値を比色法の原理により算出する。
【0031】なお図1では示されていないが、インキュ
ベータ12の本体70には、セル71に挿入された乾式
分析素子1を所定位置に固定する素子押さえが設けられ
ている。また本体70の下面には、セル71の形成位置
に対応して所定間隔で測光窓が開口され、これらの測光
窓の1つに整合する位置に測光ヘッド75が配設されて
いる。
【0032】前記保管庫11からインキュベータ12に
乾式分析素子1を搬送する素子搬送手段13は、前述し
た取出用吸盤60と、この取出用吸盤60に保持されて
いる乾式分析素子1を、試薬層が上面となっている状態
のまま下方から保持して受け取り、点着位置Cに搬送し
て検体が点着された後、インキュベータ12のセル71
に側方開口部から挿入する略馬蹄形の移載部材76と、
上記移載部材76に保持されている乾式分析素子1をセ
ル71の下方から出没して保持する図示しない保持用吸
盤とを備えている。
【0033】なお、上記測定がなされた後の乾式分析素
子1は、インキュベータ12のセル71から取り出さ
れ、移載部材76で廃却箱77の近くまで運ばれ、廃棄
手段78によってこの廃却箱77中に廃棄される。
【0034】一方、電位差測定手段17によって電解質
測定に用いられる電解質スライド2は、検体の電解質を
電気的な変化によって測定するものであり、図4に示す
ように、外側部分がプラスチックによるフレーム部材2
aで覆われ、その上面には参照液点着部2bと検体点着
部2cと両点着部を連結するブリッジ2dとが設けら
れ、内部には3種の多層フイルム電極対(Na,K,C
l測定用電極対)が設置されると共に、該電極に接する
分配部材が設置されてなる。
【0035】この電解質スライド2は、スライド収納部
51内に多数枚重ねて収納され、電解質測定に際しては
該スライド収納部51から搬送機構によって1枚ずつ搬
送方向Eに搬送され、点着位置Fに送給される。この点
着位置Fでその検体点着部2cと参照液点着部2bに検
体と参照液がほぼ同時に点着された電解質スライド2
は、さらに搬送機構によって搬送方向Eに搬送されて測
定部52に送られ、検体と参照液との電位差が測定され
る。なお、上記電解質スライド2の搬送機構としては、
例えば、特開平6−66818号公報に開示されている
スライド搬送機構を使用することができる。
【0036】前記載置台14上には、検体収容手段とし
て液体の検体を収容した検体容器20を複数本立てた状
態で保持する検体ラック21、小さなカップ状の凹部2
2を複数有する希釈プレート23、検体希釈液を収容し
た一例として5つの希釈液容器24、電解質測定用の参
照液を収容した1つの参照液容器25、及び多数のノズ
ルチップ26を立てた状態で保持するチップラック27
が載置保持されるようになっている。この載置台14
は、図示しない駆動手段により前後移動方向Bに、点着
用ノズルユニット15に対して接近、離間する方向に移
動自在とされている。
【0037】一方、サンプリング動作を行う点着用ノズ
ルユニット15は、載置台14の移動方向Bと直交する
方向に延びる2本の水平ガイドロッド40と、この水平
ガイドロッド40に支持されて水平移動する横移動ブロ
ック41と、この横移動ブロック41から下方に延びた
1対の第1垂直ガイドロッド42と、同様の1対の第2
垂直ガイドロッド43と、これらの第1及び第2垂直ガ
イドロッド42,43にそれぞれ支持されて上下移動す
る第1上下移動ブロック44及び第2上下移動ブロック
45と、第1上下移動ブロック44に固定された検体点
着用の第1点着用ノズル46と、同様に第2上下移動ブ
ロック45に固定された参照液点着用の第2点着用ノズ
ル47とを有している。
【0038】上記横移動ブロック41、第1及び第2上
下移動ブロック44,45は図示しない駆動手段により
横移動及び上下移動が駆動制御され、第1点着用ノズル
46と第2点着用ノズル47は、一体に横移動経路D上
を横移動すると共に、独自に上下移動するようになって
いる。
【0039】第1点着用ノズル46は棒状に形成され、
内部に軸方向に延びるエア通路が設けられ、該点着用ノ
ズル46の先端にはピペット状の前記ノズルチップ26
がシール状態で嵌合される。この第1点着用ノズル46
には中空のエアチューブ48の一端が連結され、該エア
チューブ48の他端は吸引・吐出圧を供給する吸引吐出
手段49に接続されている。この吸引吐出手段49はシ
リンジポンプ等からなり、その作動によりノズルチップ
26からの液体の吸引及び吐出が駆動制御される。なお
図1では省略してあるが、第2点着用ノズル47も同様
の吸引吐出手段に接続されて、その液体の吸引及び吐出
が駆動制御される。
【0040】図2は上記のような機構をカバーケース5
内に設置した生化学分析装置10の外観を示すものであ
り、前記保管庫11、インキュベータ12、素子搬送手
段13、点着用ノズルユニット15、測定手段16、電
位差測定手段17の測定部52は、上記カバーケース5
によって覆われ、外部から遮蔽されている。一方、前記
載置台14及び電位差測定手段17のスライド収納部5
1の上方はカバーケース5が形成されておらず、セット
用開口5aが開放されて、検体収容手段としての検体ラ
ック21に検体容器20が、チップラック27にノズル
チップ26が、また、希釈液容器24及び参照液容器2
5が、さらに、スライド収納部51に電解質スライド2
がそれぞれセット可能である。これらの検体及び消耗品
のセットは、載置台14が後退した図示の待機位置にあ
るときに行われる。
【0041】また、インキュベータ12が設置された部
分の上方カバーケース5の上面には外部コンピュータ1
8(ノート型コンピュータ)が載置され、この外部コン
ピュータ18が装置内の図示しない装置コントロールユ
ニットに接続される。上記外部コンピュータ18は、検
体容器20をセットする場合には、検体ラック21にお
ける収容位置(検体収容部分の番号)、検体の個別情
報、測定項目等がキーボード18a又はマウス18bに
よって入力でき、また、測定開始指令、緊急度に応じた
サンプリング中断指令(中断指示手段)等の指令も同様
に入力可能となっている。また、その表示部18cに
は、各種指示を行うための表示、測定結果等の各種表示
が行われる。さらに、カバーケース5の一部には、操作
ボタン55及び表示ランプ56等が配設されている。こ
の操作ボタン55の一部に、サンプリング中断指令ボタ
ン(中断指示手段)を配設するようにしてもよい。
【0042】そして、前記点着用ノズルユニット15に
よる検体のサンプリング動作中に、前記キーボード18
a、マウス18b、操作ボタン55などによる中断指示
手段が操作されると、そのサンプリング中断指令に基づ
いて装置コントロールユニットは、前記載置台14つま
り検体ラック21(検体収容手段)を検体容器20のセ
ット位置(待機位置)へ移動させて停止するように駆動
制御を行う。
【0043】前記サンプリング中断指示の際に、点着用
ノズルユニット15の第1又は第2点着用ノズル46,
47が検体容器20内に挿入されているか、希釈動作中
又は参照液吸引中のサンプリング動作中の場合には、そ
の動作が終了した時に、載置台14が検体容器20のセ
ット位置へ移動するように制御される。また、サンプリ
ング動作中の検体に対する一連のサンプリング動作が終
了した時点で、載置台14をセット位置に移動させるよ
うにしてもよい。さらに、緊急度に応じてサンプリング
途中でも、その動作を中断して載置台14をセット位置
に移動させ、追加の検体容器20を検体ラック21にセ
ット後にサンプリング途中の検体から続きの測定を行う
ようにしてもよい。
【0044】以下、上記構成の生化学分析装置10によ
る測定について説明する。まず、準備操作として、装置
コントロールユニットに接続する外部コンピュータ18
から検体の測定項目を指定すると共に、検体を収容した
検体容器20を載置台14の検体ラック21にセット
し、希釈プレート23、希釈液容器24、参照液容器2
5及びチップラック27を載置台14にセットする。こ
のセット操作は、載置台14が後退移動した図1に示す
待機位置で行う。
【0045】測定スタートを指令すると、一般測定系の
場合には、前述のように素子搬送手段13の取出用吸盤
60が作動して、保管庫11の底面の素子取出口に対応
する位置に移動された、測定項目に対応するカートリッ
ジ3から乾式分析素子1を取り出す。この取出用吸盤6
0に保持した乾式分析素子1は、移載部材76に移し替
えられて点着位置Cに移動され、希釈された検体が点着
される。
【0046】この点着は、以下のようなサンプリング動
作によりなされる。まず載置台14が待機位置から移動
方向Bに前進移動し、チップラック27が点着用ノズル
46,47の横移動経路Dの下方に移動すると共に、点
着用ノズルユニット15の作動により第1点着用ノズル
46の先端にチップラック27内の1つのノズルチップ
26を装着する。
【0047】次いで第1点着用ノズル46が載置台14
の移動と併せて測定対象の検体を収容した検体容器20
の上方に移動し、ノズルチップ26先端を検体容器20
内の検体に浸漬し、吸引吐出手段49の吸引作動でこの
ノズルチップ26内に所定量の検体を吸引保持する。な
お、前述のように検体ラック21の各検体容器収容部に
は番号が付され、予め測定対象の検体を収容した検体容
器20をセットした収容部の番号が該検体の個別データ
と共に装置コントロールユニットに入力されており、前
記載置台14の移動が制御される。
【0048】次に第1点着用ノズル46を希釈プレート
23の1つの凹部22の上方に移動させ、ノズルチップ
26先端が上記凹部22に近接する位置まで降ろされ
る。次いで吸引吐出手段49の吐出作動で、該ノズルチ
ップ26内に保持している検体を凹部22に滴下した
後、このノズルチップ26を公知の手段によって第1点
着用ノズル46の先端から取り外す。
【0049】次いで、前記と同様に操作して、チップラ
ック27内の新しいノズルチップ26を第1点着用ノズ
ル46の先端に装着し、そのノズルチップ26を用いて
希釈液容器24内の希釈液を所定量だけ吸引し、前記凹
部22に滴下する。その後、この希釈プレート23の凹
部22内において、第1点着用ノズル46による液体の
吸引及び吐出が交互に繰り返し行われて、検体と希釈液
が均一に混合される。次いで、この第1点着用ノズル4
6の吸引操作により、均一に混合された希釈検体がノズ
ルチップ26内に所定量吸引される。
【0050】次に第1点着用ノズル46は、素子搬送手
段13によって点着位置Cに保持されている乾式分析素
子1の上方位置に移動し、この第1点着用ノズル46の
吐出操作により、ノズルチップ26内の希釈検体が乾式
分析素子1の試薬層に点着される。希釈検体が点着され
た乾式分析素子1は、インキュベータ12のセル71に
送り込まれ、そこでインキュベーション及び光学濃度の
測定を受ける。この光学濃度に基づいて求められた検体
中の所定の生化学物質の濃度(含有量)又は活性値は、
外部コンピュータ18の表示部18cにおいて表示され
る。
【0051】次に、検体の電解質を測定するサンプリン
グ動作は、電解質スライド2の検体点着部2cに検体
を、参照液点着部2bに参照液をほぼ同時に点着する。
【0052】検体の点着は前記第1点着用ノズル46を
共用して行うもので、その場合の新しいノズルチップ2
6の装着及び検体の吸引保持は、基本的に既述したのと
同様に行って、まず第1点着用ノズル46のノズルチッ
プ26内に検体を吸引保持する。一方、参照液の点着は
第2点着用ノズル47を用いて行うもので、載置台14
の参照液容器25の蓋を開口し、先端にノズルチップ2
6を装着した第2点着用ノズル47がこの参照液容器2
5上に移動し、そのノズルチップ26内に所定量の参照
液を吸引保持する。
【0053】そして、検体を保持した第1点着用ノズル
46及び参照液を保持した第2点着用ノズル47は、横
移動ブロック41の水平移動に伴い一体に直線状の移動
経路Dを電位差測定手段17の点着位置Fに移動し、搬
送方向Eに搬送された電解質スライド2の上方位置でそ
れぞれ下降移動して検体点着部2cに検体を、参照液点
着部2bに参照液を点着する。
【0054】このようにして検体及び参照液が点着され
た電解質スライド2は、測定部52に送り込まれ検体と
参照液との電位差が測定される。そしてこの電位差に基
づいて、検体中に含まれる特定イオンの活量がポテンシ
オメトリで定量分析され、特定物質の濃度が求められ
る。
【0055】前述のようなサンプリング動作(測定動
作)中に、追加の検体を収容した検体容器20を載置台
14の検体ラック21にセットする場合には、キーボー
ド18a、マウス18b又は操作ボタン55などによる
中断指示手段を操作して緊急度に応じた中断指示を行う
と、全部の検体に対するサンプリング動作が終了する前
すなわちサンプリング中の検体に対するサンプリング動
作終了時に、又は、サンプリング中の検体に対するサン
プリング動作が終了する前に、そのサンプリング動作を
中断して第1及び第2点着用ノズル46,47は検体容
器20等と干渉しない位置に上昇した状態で、載置台1
4がセット位置に後退移動して停止する。
【0056】そして、追加の検体容器20を検体ラック
21の所定の検体容器収容部にセットし、この収容部番
号と共に検体の個別情報、測定項目等の必要事項を入力
した後に、測定再開指示を行う。これに伴って載置台1
4は前進移動して中断状態に戻ってサンプリング動作を
再開する。なお、追加の検体のセットに伴って、測定順
を変更するようにしてもよい。
【0057】以上の通り、この生化学分析装置10は、
中断指示に基づいてサンプリング動作を中断し検体ラッ
ク21をセット位置に移動して停止するようにしたこと
により、追加の検体のセットが速やかに行えてオペレー
タの待ち時間を短縮して作業効率の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態における生化学分析
装置の概略構成を示す斜視図
【図2】生化学分析装置の外観斜視図
【図3】カートリッジからの乾式分析素子の取出状態を
取出用吸盤と共に示す斜視図
【図4】電解質スライドの斜視図
【符号の説明】
1 乾式分析素子(被点着材) 2 電解質スライド(被点着材) 3 カートリッジ 5 カバーケース 10 生化学分析装置 11 保管庫 12 インキュベータ 13 素子搬送手段 14 載置台 15 点着用ノズルユニット 16 測定手段 17 電位差測定手段 18 外部コンピュータ 20 検体容器 21 検体ラック(検体収容手段) 24 希釈液容器 25 参照液容器 26 ノズルチップ 55 操作ボタン B 移動方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分析用の検体を収容した検体容器をセッ
    トする検体収容手段が、検体を吸引し被点着材に点着す
    るサンプリングを行う点着用ノズルユニットに対して移
    動自在に設置された生化学分析装置において、 前記点着用ノズルユニットによる検体のサンプリング動
    作の中断を指示する中断指示手段が設置され、該中断指
    示手段の操作により、前記検体収容手段は検体容器のセ
    ット位置へ移動し停止することを特徴とする生化学分析
    装置。
  2. 【請求項2】 前記検体収容手段は、前記中断指示手段
    の操作により、サンプリング動作中の検体に対するサン
    プリング終了時に、検体容器のセット位置へ移動するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の生化学分析装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002181833A (ja) * 2000-12-13 2002-06-26 Fuji Photo Film Co Ltd 生化学分析装置
JP2011064588A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Sysmex Corp 検体処理装置
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CN103616527A (zh) * 2013-11-25 2014-03-05 深圳市锦瑞电子有限公司 电解质分析仪
JP2016014686A (ja) * 2009-04-20 2016-01-28 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置

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