JP2002088212A - 廃プラスチックのリサイクル方法 - Google Patents

廃プラスチックのリサイクル方法

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JP2002088212A
JP2002088212A JP2000281127A JP2000281127A JP2002088212A JP 2002088212 A JP2002088212 A JP 2002088212A JP 2000281127 A JP2000281127 A JP 2000281127A JP 2000281127 A JP2000281127 A JP 2000281127A JP 2002088212 A JP2002088212 A JP 2002088212A
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waste plastic
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JP2000281127A
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Shinichi Araki
伸一 荒木
Takeshi Fujisawa
剛士 藤沢
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Asahi Kasei Corp
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Asahi Kasei Corp
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄されたプラスチックから再使用に耐え得
る成形体を得るリサイクル方法の提供。 【解決手段】 ポリスチレン系樹脂及びABS系樹脂を
主体とする廃プラスチック混合物に、ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂及びメタクリル酸メチル系重合体を添加す
る方法を用いることにより、成形品の剥離が抑えられ、
再使用に耐え得る成形品に再成形するリサイクル方法と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄されたプラス
チックから再使用に耐え得る成形体を得るリサイクル方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリスチレン系樹脂やABS系樹脂、ポ
リオレフィン系樹脂などの熱可塑性樹脂またはこれらの
熱可塑性樹脂組成物はその優れた成形加工性、機械特
性、及び安価等の点から家電製品、OA機器、家庭雑
貨、電気・電子部品、自動車用部品などの成形材料とし
てさまざまな分野で利用されており、使用量も多い。使
用済み等で不要になった成形品は、多くの場合、焼却ま
たは土中に埋めることにより処分されている。しかしな
がら、プラスチックスの焼却の際に発生する燃焼ガス
が、大気汚染などの問題を引き起こす場合があり、一
方、土中に埋める場合には、これらが土壌に還元するこ
とがないため、廃棄物公害となり、また埋め立て処分場
の受け入れ能力にも限界が近づいている。いずれの場合
も環境破壊につながり、社会的問題となっている。この
ため、プラスチックを再利用するマテリアルリサイクル
が求められている。
【0003】家電、OA機機などから回収された破砕処
理された異樹脂混合の廃プラスチックペレットは、比重
分離法などにより比重の大きいポリ塩化ビニル、逆に比
重の小さいポリオレフィン樹脂などは比較的分離がし易
く、分離した樹脂を再利用する検討は従来より広く行わ
れている。しかし、比重差の小さなポリスチレン系の樹
脂とABS樹脂を分別することは困難であり、また、ポ
リスチレン系樹脂とABS系の樹脂は元来相溶性がない
ため、そのままブレンドすると、剥離が生じ、再使用に耐
えうる成形品を作成することは難しかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑み、上記のような問題点がなく、成形品の剥離
が抑えられ、実使用に耐え得る成形体を得ることを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記問題を
解決するため、鋭意検討した結果、驚くべきことに、ポ
リスチレン系樹脂及びABS系樹脂を主体とする廃プラ
スチック混合物に、ポリフェニレンエーテル系樹脂及び
メタクリル酸メチル系重合体を添加するにより、成形品
の剥離が抑えられ、再使用に耐え得る成形品を得られる
ことと、さらに、α−オレフィン系樹脂を主体とする廃
プラスチックを有する場合には、さらにブロック共重合
体の水素添加物を添加することにより、一層の成形品の
剥離が抑えられ、再使用に耐え得る成形品を得られるこ
とを見出し、上記目的を達成した。
【0006】すなわち、本発明は、(A1)ポリスチレ
ン系樹脂を主体とする廃プラスチック 及び(A2)A
BS系樹脂を主体とする廃プラスチックからなる混合回
収樹脂(A)70〜99重量%に対して、(B1)ポリ
フェニレンエーテル系樹脂 1〜99重量% 及び(B
2)メタクリル酸メチル系樹脂 1〜99重量%からな
る樹脂(B)1〜30重量%を混合し、再成形すること
を特徴とする廃プラスチックのリサイクル方法であり、
また、(A1)ポリスチレン系樹脂を主体とする廃プラ
スチック、(A2)ABS系樹脂を主体とする廃プラス
チック 及び(A3)α−オレフィン系樹脂を主体とす
る廃プラスチックからなる混合回収樹脂(A)70〜9
9重量%に対して、(B1)ポリフェニレンエーテル系
樹脂 1〜98重量%、(B2)メタクリル酸メチル系
樹脂 1〜98重量% 及び(B3)芳香族ビニルの重
合体ブロックを少なくとも1個と共役ジエンの重合体ブ
ロックを少なくとも1個有し、芳香族ビニル含有量が5
重量%以上95重量%以下であるブロック共重合体の水
素添加物 1〜98重量%からなる樹脂(B)1〜30
重量%を混合し、再成形することを特徴とする廃プラス
チックのリサイクル方法である。
【0007】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明に用いる、ポリスチレン系樹脂としては、一般に成
形用として使用されているもの、例えばスチレンの単一
重合体(PS)のほか、ハイインパクトポリスチレン
(HIPS)、メチルメタクリレート−スチレン共重合
体(MS)、メチルメタクリレート−ブタジエン−スチ
レン共重合体(MBS)、スチレン−無水マレイン酸共
重合体(SMA)、スチレン−メタクリル酸共重合体
(SMAA)、さらには、α−メチルスチレンまたはマ
レイミドを共重合してなる耐熱性スチレン樹脂などを挙
げることができる。
【0008】本発明に用いる、ABS系樹脂としては、
スチレン−アクリロニトリル共重合体(AS)、スチレ
ン−アクリロニトリル−アクリルゴム共重合体(AA
S)、スチレン−アクリロニトリル−塩素化ポリエチレ
ン共重合体(ACS)、スチレン−アクリロニトリル−
エチレン・プロピレンゴム共重合体(AES)、アクリ
ロニトリル−スチレン−エチレン・酢酸ビニル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル−ブチルアクリレート
共重合体(BAAS)、α−メチルスチレンまたはマレ
イミドを共重合してなる耐熱性ABS樹脂等を包含し、
また、α−メチルスチレン−アクリロニトリル系共重合
樹脂は、スチレン−アクリロニトリル系共重合樹脂のス
チレン部分がα−メチルスチレンに置き変わったα−メ
チルスチレン−アクリロニトリル系共重合樹脂を挙げる
ことができる。
【0009】本発明におけるα−オレフィン系樹脂と
は、エチレンを含むα−オレフィン単独重合体、または
エチレンを含むα−オレフィンと、不飽和酸、不飽和エ
ステル等を共重合して得られる共重合体で、エチレンを
含むα−オレフィン量が50重量%を越える共重合体で
あればいずれでもよい。好ましくはエチレンを含むα−
オレフィンが70重量%以上である。α−オレフィンの
具体例としてはエチレン、プロピレン、ブテン−1、ペ
ンテン−1、オクテン−1、デセン−1、4−メチル−
ペンテン−1、3−メチル−ブテン−1等が挙げられ
る。勿論、α−オレフィンであれば他の単量体であって
も差し支えない。
【0010】本発明のポリフェニレンエーテルとは、
(以下、単にPPEと略記する)は、結合単位:
【0011】
【化1】
【0012】(ここで、R1、R2、R3およびR4は
それぞれ、水素、ハロ ゲン、炭化水素、または置換炭
化水素基からなる群から選択されるものであり、互に同
一でも異なっていてもよい)からなり、還元粘度(0.
5g/dl、クロロホルム溶液、30℃測定)が、0.
15〜0.70の範囲、より好ましくは 0.2〜0.
66の範囲にあるホモ重合体および/または共重合体で
ある。このPPEの具体的な例としては、ポリ(2,6
−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、2,6−
ジメチ ルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノ
ールとの共重合体等が好ましく、中でも、ポリ(2,6
−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)が好まし
い。
【0013】かかるPPEの製造方法は公知の方法で得
られるもので あれば特に限定されるものではなく、例
えば、米国特許 第3306874号明細書記載のHa
yによる第一銅塩とアミンの コンプレックスを触媒と
して用い、例えば2,6−キシレノールを酸化重合する
ことにより容易に製造でき、そのほかにも米国特許第3
306875号明細書、米国特許第3257357号明
細書、米国特許第3257358号明細書、および特公
昭52−17880号公報、特公昭50−51197
号公報等に記載された方法で容易に製造できる。
【0014】また、本発明に用いるPPEは、上記した
PPEのほかに、該PPEとα,β−不飽和カルボン酸
またはその誘導体とをラジカル発生剤の存在下、非存在
下で溶融状態、溶解状態、スラリー状態で80〜350
℃の温度下で反応させることによって得られる変性
(0.01〜10重量%がグラフトまたは付加)PPE
であってもよく、さらに上記したPPEと該変性PPE
の任意の割合の混合物であってもかまわない。また、P
PEとして9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナントレンをPPE100重量部に対し
0.2〜5重量部添加し溶融混練処理したリン化合物処
理PPEも供することができる。
【0015】また、本発明で用いるPPEは上記したP
PEの他に、これらPPEに対してポリスチレン又は耐
衝撃性ポリスチレンを90重量%を超えない範囲で加え
たものも好適に用いることができる。本発明中における
共役ジエンの重合体とは、共役ジエン単独、または共役
ジエンと共重合可能な一種類以上の単量体を従来公知の
方法で重合したもののことをいう。これら共役ジエンの
具体例としては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレ
ン等が挙げられる。単量体中に共役ジエン構造を有して
いれば、その他の単量体であっても差し支えない。
【0016】本発明中の共役ジエンの重合体は共役ジエ
ン単量体を重合したものであれば分子量はいずれのもの
であっても差し支えない。好ましくは10000以上2
000000以下である。分子量が10000未満であ
れば、共役ジエン重合体で変性した(共)重合体の耐衝
撃性が改善されず、好ましくなく、2000000を越
えても共役ジエンゴムで変性した(共)重合体の耐衝撃
性が改善されず、好ましくない。分子量のさらに好まし
い範囲は20000以上500000以下である。分子
量は従来公知の評価方法によって測定できる。具体的に
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)法、光散乱法、浸透圧法、溶液粘度法等が挙げられ
る。勿論、これ以外の方法であっても差し支えない。
【0017】これら共役ジエン重合体の具体例として
は、ポリブタジエン、ポリ(スチレン−ブタジエン)、
ポリ(アクリロニトリル−ブタジエン)等のジエン系ゴ
ム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、及びエチレン
−プロピレン−ジエンモノマー三元共重合体(EPD
M)等を挙げることができる。本発明中の共役ジエンの
重合体は、用途によって、ジエン共重合体中における二
重結合が水素添加されたものであっても差し支えない。
また、ジエン共重合体中における二重結合が水素添加さ
れている割合はいずれであっても差し支えない。
【0018】水素添加の方法は、公知の方法、例えば特
公昭42−8704号、特公平1−37970号公報に
記載の方法等が挙げられる。本発明におけるメタクリル
酸メチル系重合体とは、メタクリル酸メチルを主成分と
して含む単量体成分を単独重合もしくは共重合してなる
単独重合体もしくは共重合体のことである。
【0019】本発明で用いられる単量体成分はメタクリ
ル酸メチル単量体及びその他の共重合可能な単量体を含
むものからなる。その他の共重合可能な単量体としては
例えば、α,β−不飽和カルボン酸アルキルエステル、
α,β−不飽和カルボン酸、芳香族ビニル、シアン化ビ
ニル、N−置換マレイミド類、無水マレイン酸等も必要
に応じて用いることができる。また、先に述べた共役ジ
エン重合体を含有していても良い。これらの中ではα,
β−不飽和カルボン酸アルキルエステルが好ましい。こ
れらは混合して用いても良い。α,β−不飽和カルボン
酸アルキルエステルとしては例えば、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸
ヒドロキシエチル、アクリル酸グリシジル、アクリル
酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベ
ンジル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル
酸 ヒドロキシエチル、メタクリル酸グリシジル、メタ
クリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ブチルシクロヘ
キシル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル
等が挙げられる。これらの中では、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ブ
チルシクロヘキシルが好ましい。α,β−不飽和カルボ
ン酸としては例えばアクリル酸、メタクリル酸等が挙げ
ら れる。芳香族ビニルとしては例えばスチレン、α−
メチルスチレン、ハロゲン化スチレン、アルキル化スチ
レン、ビニルナフタレン等が挙げられる。シアン化ビニ
ルとしては例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル が挙げられる。N−置換マレイミド類としては例え
ばマレイミド、N−メチルマレイミド、N−シクロヘキ
シル マレイミド、N−フェニルマレイミド等が挙げら
れる。
【0020】かかるメタクリル酸メチル系重合体の製法
としては公知の重合方法が取り得る。例えば塊状重合、
懸濁重合、塊状−懸濁重合、溶液重合または乳化重合の
ような方法が挙げられる。このような重合体の例として
はPMMA樹脂などが挙げられる。本発明中のブロック
共重合体は下式に示すポリマー構造を有する。すなわ
ち、(A−B)n 、(A−B)n −A、B−(A−B)
n 、[(A−B)n ]m+1 −X、[(A−B)n −A]
m+1 −X、[(B−A)n ]m+1 −X、[(B−A)n
−B]m+1 −Xで示される。
【0021】上式において、Aは芳香族ビニル系重合体
ブロックであり、Bは共役ジエン化合物の重合体ブロッ
クの水添物である。共重合体ブロックAおよびBの数平
均分子量はそれぞれ3000〜500000である。n
は1〜5、好ましくは1〜3の整数、mは1〜10、好
ましくは1〜5の整数であり、Xはカップリング剤の残
基または多官能有機リチウム化合物の残基を示す。本発
明中のブロック共重合体において、共重合体ブロックA
およびBの数平均分子量はそれぞれ、3000〜500
000、好ましくは5000〜300000、さらに好
ましくは10000〜200000である。また、ブロ
ック共重合体の全体としての数平均分子量は10000
〜1000000、好ましくは20000〜80000
0である。ブロック共重合体の全体としての数平均分子
量が10000未満では、強度に劣り、1000000
を越えると、耐衝撃性に劣る。
【0022】重合体中における1,4、1,2、および
3,4構造は各々ブロック、ランダム、テーパーいずれ
の形で入っていてもよい。好ましくはブロック体であ
る。共役ジエン部分は水素添加されていることが必須で
ある。本発明中では共役ジエン重合体中の二重結合の8
0%以上が水素添加されたものが用いられる。好ましく
は共役ジエン重合体中の二重結合の90%以上が水素添
加されたものである。水素添加率が80%未満の場合、
耐候性に劣る。
【0023】本発明のブロック共重合体を製造する方法
は、芳香族ビニルと共役ジエンからなるブロック共重合
体を製造する方法が準用できる。かかる方法としては、
例えば特公昭36−19286号、特公昭43−179
79号、特公昭45−31951号、特公昭46−32
415号、特公昭48−2423号、特公昭48−41
06号、特公昭49−36947号、特公昭51−49
567号、特公昭56−28925号、特公平3−64
526号、特公平3−64527号公報等に記載された
方法が挙げられる。これらは炭化水素溶剤中で有機アル
カリ金属化合物等の重合開始剤を用い、ビニル化剤とし
てジエチルエーテル、テトラヒドロフランの如きエーテ
ル化合物、トリエチルアミン、N,N,N’,N’,−
テトラメチルエチレンジアミンの如き第3級アミン、必
要に応じカップリング剤としてエポキシ化ダイズ油、四
塩化珪素の如き多官能性化合物を用い、芳香族ビニルと
共役ジエン化合物をブロック共重合する方法であり、直
鎖状、分岐状、あるいは放射状の構造を有する重合体と
して得られる。
【0024】水素添加の方法は、公知の方法、例えば特
公昭42−8704号、特公平1−37970号公報に
記載の方法等が挙げられる。本発明において、(A)の
廃プラスチック混合回収樹脂の割合は70〜99重量%
の範囲であり、(B)の混合樹脂の割合は1〜30重量
%の範囲である。この割合は必要とする機械的強度、成
形加工性に応じて決められる。好ましくは(A)が75
〜95重量%、(B)が5〜25重量%の範囲である。
【0025】本発明の請求項1において(B1)ポリフ
ェニレンエーテル、(B2)メタクリル酸メチル系重合
体で示される(B1)、(B2)の割合は共に1〜99
重量%の範囲である。この割合は必要とする機械的強
度、成形加工性に応じて決められる。好ましくは(B
1)、(B2)共に10〜90重量%の範囲であり、さ
らに好ましくは(B1)、(B2)共に20〜80重量
%の範囲である。本発明の請求項2において(B1)ポ
リフェニレンエーテル、(B2)メタクリル酸メチル系
重合体、(B3)ブロック重合体で示される(B1)、
(B2)及び(B3)の割合は共に1〜98重量%の範
囲である。この割合は必要とする機械的強度、成形加工
性に応じて決められる。好ましくは(B1)、(B
2)、(B3)共に10〜80重量%の範囲であり、さ
らに好ましくは(B1)、(B2)、(B3)共に15
〜70重量%の範囲である。
【0026】また、本発明において、(A)成分に
(B)成分を混合する際、その特徴を損ねない程度に無
機フィラー、有機フィラー、可塑剤を添加することが可
能である。ここで用いる無機フィラーとしては、例え
ば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ、ケイ
酸カルシウム、カーボンブラック、カーボン繊維、ガラ
ス繊維、金属繊維、酸化チタン、クレー、マイカ、タル
ク、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜
鉛等が挙げられる。さらに、有機フィラーとしては、各
種有機繊維、木粉、クルミ殻粉、ジュート、ケナフ、セ
ルロース、リグニン等が挙げられる。また、可塑剤とし
ては、例えば、ポリエチレングリコール、ジオクチルフ
タレート(DOP)等のフタル酸エステル等が挙げられ
る。また、その他の添加剤、例えば、滑剤、有機・無機
顔料、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定
剤、難燃剤、シリコンオイル、アンチブロッキング剤、
発泡剤、帯電防止剤、抗菌剤等も好適に使用される。
【0027】本発明における(A)成分と(B)成分の
混合方法としては、通常の樹脂等の製造に用いられる溶
融混練機であれば、それらを用いることができる。具体
的には、ミキシングロール、バンバリーミキサー、加圧
ニーダー等のバッチ式混練機、単軸押出機、2軸押出
機、等の連続式混練機がある。またさらに、Kミキシン
グ機などの高速回転衝撃摩擦方式による混合溶融機も用
いることができる。また、混練順序に制限はなく、例え
ば(A)成分および(B)成分を一括に混練しても良い
し、あらかじめ(B)成分を混練しておき、得られたも
のを(A)成分とともに混練しても良い。
【0028】本発明の成形には、一般に熱可塑性樹脂の
成形に用いられている公知の方法、例えば射出成形、押
出成形、ブロー成形、インフレーション成形、真空成
形、プレス成形などの方法が用いられ、各種成形体に成
形される。また、フィルムや二軸延伸フィルム、シー
ト、発泡シート、発泡ビーズなどに成形された後、さら
に所望の成形体に成形することもできる。さらに、溶融
混練機を用いずに、(A)成分および(B)成分を一括
に上記成形機内で溶融混練後直ちに成形品を得ることも
できる。この場合、(B)成分をあらかじめ溶融混練し
たものを用いても良い。
【0029】本発明のリサイクル方法により各種樹脂成
形品を得ることができる。例えば、テレビ用部品、電話
機用部品、OA機器用部品、電気掃除機用部品、扇風機
用部品、エアーコンディショナー用部品、冷蔵庫用部
品、洗濯機用部品、加湿機用部品、食器乾燥機用部品な
どの各種のOA機器や家電製品、あるいは便座、洗面台
用部品などの各種サニタリー用品、その他建材、車両部
品、日用品、玩具、雑貨などの幅広い用途に使用するこ
とができる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明について、以下具体的に説
明する。ただし、本発明はこれらの実施例に何ら限定さ
れるものではない。なお、本発明中の実施例、比較例に
用いた材料は下記に示すとおりである。 (1)ポリスチレン系樹脂を主体とする廃プラスチック A社製廃テレビの樹脂部分を破砕したペレットを用い
る。上記ペレットには耐衝撃性ポリスチレンが93重量
%含まれる。なお、本発明の実施例、比較例の表1中で
PSと記載する。
【0031】(2)ABS系樹脂を主体とする廃プラス
チック B社製廃ファックスの樹脂部分を破砕したペレットを用
いる。上記ペレットにはABS樹脂が88重量%含まれ
る。なお、本発明の実施例、比較例の表1中でABSと
記載する。 (3)α−オレフィン系樹脂を主体とする廃プラスチッ
ク C社製洗濯機の樹脂部分を破砕したペレットを用いる。
上記プラスチック中のポリプロピレン樹脂は75%であ
った。なお、本発明の実施例、比較例の表1中でPPと
記載する。
【0032】(4)ポリフェニレンエーテル 旭化成工業株式会社製 ザイロン 100V を用い
る。なお、本発明の実施例、比較例の表1中でPPEと
記載する。 (5)メタクリル酸エステル系共重合体 旭化成工業株式会社製 デルペット60Nを用いる。な
お、本発明の実施例、比較例の表1中でPMMAと記載
する。 (6)ブロック共重合体の水素添加物 旭化成工業株式会社製タフテックH1052を用いる。
なお、本発明の実施例の表1中ではSEBSと記載す
る。また、本発明中の実施例、比較例に用いた評価方法
は下記に示す通りである。
【0033】 落下強度 シリンダー温度240℃で成形したエアコン筐体成形品
(成形品重量5.3kg)を1.5mの高さからコンクリ
ート製の床に落下させ、割れなどの発生を目視で評価す
る。評価基準は以下の通りである。 ○:ヒビ割れ、割れ等が生じていない。 ×:ヒビ割れ、割れ等が顕著に起きている。 剥離 シリンダー温度240℃で射出成形した厚み2mmのシ
ートにニッパーで長さ15mmの切り込みを入れ、片方
を180°曲げ、曲がって割れた部位を目視観察する。
評価基準は以下の通りである。 ○:剥離が起きていない。 ×:剥離が顕著に起きている。
【0034】
【実施例1〜3、比較例1〜2】本発明の実施例、比較
例の表1中に記載の処方で樹脂を混合し、池貝鉄工株式
会社製二軸押出機PCM−30を用いてバレル温度24
0℃、毎分200回転、押出速度毎分15kgで組成物
を得た。得られた組成物をシリンダー温度240℃で射
出成形を行い、表1中記載の項目について評価を行っ
た。得られた結果を表1中に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】廃棄されたプラスチックから再使用に耐
え得る成形体を得ることができ、廃棄されたプラスチッ
クを有効にリサイクルすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 55/02 C08L 55/02 // B29K 23:00 B29K 23:00 25:00 25:00 55:02 55:02 225:00 225:00 229:00 229:00 235:00 235:00 Fターム(参考) 4F071 AA12X AA14 AA22 AA22X AA33 AA34X AA51 AA75 AA77 AH03 AH07 AH12 AH19 BB03 BB05 BB06 BB09 BB13 BC01 BC07 4F301 AA12 AA15 AA20 AB03 BA17 BB00 BB04 BC00 BC26 BF16 BF32 4J002 BB02U BB11U BB16U BC02W BC03W BC04W BC06X BC07W BG06Z BH01W BN06X BN07X BN10X BN12X BN15X BN16W BP01U CH07Y

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A1)ポリスチレン系樹脂を主体とする
    廃プラスチック 及び(A2)ABS系樹脂を主体とす
    る廃プラスチックからなる混合回収樹脂(A)70〜9
    9重量%に対して、(B1)ポリフェニレンエーテル系
    樹脂 1〜99重量% 及び(B2)メタクリル酸メチ
    ル系樹脂 1〜99重量%からなる樹脂(B)1〜30
    重量%を混合し、再成形することを特徴とする廃プラス
    チックのリサイクル方法。
  2. 【請求項2】(A1)ポリスチレン系樹脂を主体とする
    廃プラスチック、(A2)ABS系樹脂を主体とする廃
    プラスチック 及び(A3)α−オレフィン系樹脂を
    主体とする廃プラスチックからなる混合回収樹脂(A)
    70〜99重量%に対して、(B1)ポリフェニレンエ
    ーテル系樹脂 1〜98重量%、(B2)メタクリル酸
    メチル系樹脂 1〜98重量% 及び(B3)芳香族ビ
    ニルの重合体ブロックを少なくとも1個と共役ジエンの
    重合体ブロックを少なくとも1個有し、芳香族ビニル含
    有量が5重量%以上95重量%以下であるブロック共重
    合体の水素添加物 1〜98重量%からなる樹脂(B)
    1〜30重量%を混合し、再成形することを特徴とする
    廃プラスチックのリサイクル方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2の方法により成形
    された成形品。
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