JP2002079420A - 歯車複合加工装置 - Google Patents

歯車複合加工装置

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JP2002079420A
JP2002079420A JP2000268513A JP2000268513A JP2002079420A JP 2002079420 A JP2002079420 A JP 2002079420A JP 2000268513 A JP2000268513 A JP 2000268513A JP 2000268513 A JP2000268513 A JP 2000268513A JP 2002079420 A JP2002079420 A JP 2002079420A
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Masaaki Yamaguchi
正秋 山口
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の機械で複数の加工処理を同時に行える
歯車複合加工装置において、コンパクトな構成を提供す
る。 【解決手段】 機台2上の仮想軸線3を中心とする円周
上に、複数の歯車加工処理部A・B・C・Dを等間隔で
設定する。機台2上に設けられる歯車素材搬送装置4
は、前記処理部A・B・C・Dの数に対応する数の歯車
素材12を等間隔に保持でき、歯車素材12を該処理部
A・B・C・Dの各々に順次に対応させるべく、角度を
割出しながら前記仮想軸線3まわりに一方向に回転でき
る。一つの処理部Aには歯車素材12の搬入・搬出ポー
トを割り当て、該ポートより歯車素材搬送装置4の回転
終端側に位置する処理部Bに「歯のデバリング」装置1
01を配設し、該処理部Bより歯車素材搬送装置4の回
転終端側に位置し、かつ、前記搬入・搬出ポート(A)
より歯車素材搬送装置4の回転始端側に位置する歯車加
工処理部Dには、「歯の仕上げ」装置102を配設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、「歯のデバリン
グ」と「歯の仕上げ」を単一の装置にて流れ作業的に順
次同時に行うことができる、歯車複合加工装置の構成に
関する。
【0002】
【従来の技術】歯車の「歯の仕上げ」加工としては、歯
切り後の歯車素材に歯車型工具であるシェービングカッ
タを噛み合わせつつ軽く押し付けながら回転させ、歯の
表面から少量の削りシロを削り取って、歯面を平滑にす
るとともに歯形やピッチを修正して精度の高いものとす
る、シェービング加工が一般的である。あるいは、歯車
型の砥石を噛み合わせて回転させることにより歯車素材
の歯面を研磨するホーニング加工が行われることもあ
る。また、歯車素材にバリが残っていると、前記「仕上
げ」加工時において歯面のキズ付きの原因となったり、
悪いときには前記シェービングカッタや砥石の破損を引
き起こすおそれもあるので、歯面と端面の稜角を面取り
し、端面のバリを取り除く「歯のデバリング」加工も
「仕上げ」加工の前処理として必要とされる。
【0003】このような「歯の仕上げ」加工と「歯のデ
バリング」加工を単一の機械にて流れ作業的に行う装置
の技術は公知とされており、例えば特開平10−764
25号に開示されるものがある。この特開平10−76
425号の装置は、バリ取りのための面取り加工装置部
と、シェービング加工を行う仕上げ加工装置部とを有
し、面取り待機部と仕上げ待機部との間等にワーク(歯
車素材)の搬送を行うローダを備えており、面取り加工
・仕上げ加工を自動的に実施し、歯車の加工を行う装置
の省スペース化を図るとともに搬送装置の簡素化及び搬
送時間の短縮化を図ることとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の装置
は、前記面取り加工装置部と、シェービング加工を行う
仕上げ加工装置部とが一直線状に配され、歯車素材が装
置内に搬入されて前記ローダにより一直線状に搬送され
ながら次々と加工され、その搬送終端部から搬出される
構成であるから、装置が歯車製造ラインのかなりの長さ
の領域を占有し、装置自体の省スペース化を図ることは
できても歯車製造ライン全体の長さの短縮に寄与するこ
とは非常に困難である。また、歯車素材はいったん面取
り待機部や仕上げ待機部に送られ、そこで待機される構
成であるから、非加工時間が長く、サイクルタイムの短
縮化が十分に図られているとはいえない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0006】即ち、請求項1においては、機台上の仮想
軸線を中心とする円周上に複数の歯車加工処理部を等間
隔で設定し、機台上には歯車素材搬送装置が設けられ
て、該歯車素材搬送装置は前記歯車加工処理部の数に対
応する数の歯車素材を等間隔に保持可能とし、かつ、保
持された歯車素材を前記歯車加工処理部の各々に順次に
対応させるべく、角度を割出しながら前記仮想軸線を中
心として一方向に回転できるように構成され、歯車加
工処理部のうちの一つには歯車素材の搬入ポートを割り
当て、それに隣り合う歯車加工処理部には歯車素材の搬
出ポートを割り当て、若しくは、歯車加工処理部のう
ちの一つに歯車素材の搬入及び搬出を行わせるための兼
用のポートを割り当て、歯車素材の搬入を行うポートを
基準にして歯車素材搬送装置の回転終端側に位置する歯
車加工処理部には「歯のデバリング」装置を配設し、該
「歯のデバリング」装置を配設した歯車加工処理部より
歯車素材搬送装置の回転終端側に位置し、かつ、歯車素
材の搬出を行うポートより歯車素材搬送装置の回転始端
側に位置する歯車加工処理部には「歯の仕上げ」装置を
配設したものである。
【0007】請求項2においては、請求項1記載の歯車
複合加工装置であって、前記歯車素材搬送装置に保持さ
れた歯車素材が前記「歯のデバリング」装置による処理
を受けているときの該歯車素材の回転軸線と、前記歯車
素材搬送装置に保持された歯車素材が前記「歯の仕上
げ」装置による処理を受けているときの該歯車素材の回
転軸線とを、機台上面と平行な同一平面上に位置させ、
また、歯車素材搬送装置は、その歯車素材を保持する部
分が、前記装置側の歯車に対し前記歯車素材が噛合する
第一の高さと、それよりも上方の第二の高さとに、前記
機台上面に対し直交する軸線に沿って直線移動自在とな
るように、また、前記歯車素材を保持する部分が前記第
二の高さにあるときに、前記仮想軸線を中心とした回転
及び角度の割出しが行われるように構成したものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の一実施例に係る歯車複合加工装置の
全体的な構成を示した斜視図、図2は同じく平面図、図
3は同じく正面図である。図4はローディング部が回転
高さにあり、回転可能な状態を示した正面図、図5は歯
車複合加工装置の処理作業を示した概念図である。
【0009】図1・図2に示される歯車複合加工装置1
は、ホブ盤等で歯切りを行い歯溝を形成した歯車素材に
ついて、歯面と端面の稜角に面取りを施し歯切りの際に
発生したバリを取る「歯のデバリング」加工、及びシェ
ービングを施す「歯の仕上げ」加工を、単一の機械で連
続的に行わせるものである。
【0010】〔装置全体の構成〕具体的にはこの歯車複
合加工装置1は、図1に示すように上面が水平な機台2
を備えるとともに、図2に示すように、機台2の上面に
対して鉛直な仮想軸線3まわりの円周上に、四つの歯車
加工処理部A・B・C・Dを該機台2上に等間隔で設定
している。前記仮想軸線3の位置には歯車素材搬送装置
4が設けられる。この歯車素材搬送装置4は、本体7
と、該本体7に取り付けられ歯車素材を保持する四つの
ローディング部11・11・11・11とを有してい
る。本体7は図3に示す如く、前記仮想軸線3に沿って
上下方向にスライド自在で、かつ図2・図4に示す如
く、該仮想軸線3まわりに一方向に回転できるようにな
っている。前記四つのローディング部11・11・11
・11は本体7の外周面に等間隔で放射状に設けられて
おり、それぞれのローディング部11には一つの歯車素
材12を、その軸心が水平となるよう内部に保持できる
ようにしている。
【0011】前記四つの歯車加工処理部A・B・C・D
については、図5に示す如く、前記歯車素材搬送装置4
の回転終端側に行くにつれて処理部A→処理部B→処理
部C→処理部Dとなるように並べて配置され、処理部D
より回転終端側に行くと、一周して再び処理部Aに戻る
ようになっている。
【0012】そして、四つの歯車加工処理部A・B・C
・Dについて、歯車素材12の処理作業が図5のように
割り当てられている。以下説明する。即ち、加工処理部
Aは前記歯車素材12の搬入と搬出を行わせる兼用のポ
ートとし、この処理部Aに位置する前記ローディング部
11に加工処理前の歯車素材12をセットし、また、加
工処理部B・C・Dを経て戻ってきた歯車素材12を、
この処理部Aにてローディング部11から取り出すよう
にしている。加工処理部Bには「歯のデバリング」装置
たるデバリング装置101を配設しており、この装置で
は、図1〜図3に示すデバリングカッタ110を歯車素
材12に噛合させるとともに、図1・図3に示す二枚の
ディスクカッタ114・114にて該歯車素材12の側
面の端縁を挟み込むようにして、デバリングカッタ11
0を駆動して歯車素材12を回転させることで、歯車素
材の歯面と端面の稜角に面取りを施し、同時に歯溝形成
時に生じたバリを除去するようにしている。加工処理部
Cには本実施例においては装置を配設せず、アイドル部
としている。加工処理部Dには「歯の仕上げ」装置たる
シェービング装置102を配設し、ここでは図1〜図3
に示す歯車型工具としてのシェービングカッタ112を
歯車素材12に噛合させ回転させることで、前述のシェ
ービング加工を施し、歯車素材12の歯車としての精度
を向上させる処理を行う。
【0013】なお、この割当ては一例であり、例えば、
処理部Aに歯車素材の搬入ポートを、処理部Bにデバリ
ング装置を、処理部Cにシェービング装置を、処理部D
に歯車素材の搬出ポートを、それぞれ配置すること等も
できる。即ち、処理部Aを搬入・搬出を行わせる兼用ポ
ートとせず、互いに隣り合う処理部A・Dに、搬入ポー
ト・搬出ポートを各別に割り当てるのである。また、そ
の他の割当て構成も可能であるが、これについてはまと
めて後述する。
【0014】〔歯車素材搬送装置〕次に、複数の前記歯
車素材12を保持し前述の各加工処理部A・B・C・D
へ順次搬送する、歯車素材搬送装置4の構成を説明す
る。図6は歯車素材搬送装置の側面断面図である。図7
は歯車素材搬送装置の全体的な外観を示す斜視図であ
る。
【0015】前記歯車素材搬送装置4は、前記本体7や
ローディング部11のほかに、前記仮想軸線3に沿って
立設される基軸5(図2〜図4)と、該基軸5の上部に
設けられる回転搬送体6(図6)とを有しており、前述
の本体7は筒状に構成され、上下摺動自在に基軸5に嵌
合される関係にある。前記歯車素材搬送装置4の基軸5
の外周面においては、上下方向のガイド溝8が90°毎
に等間隔で計四本設けられている(図3・図6・図
7)。また、本体7上端近傍の内周面には突起9が90
°毎に等間隔で四つ設けられており(図6・図7)、該
突起9がそれぞれの該ガイド溝8に係入しながら摺動す
ることで、本体7が基軸5上でスライドする際に仮想軸
線3まわりに回転することが防止される。本体7の上下
方向のスライドは、基軸5上に設けた油圧シリンダ20
の進退駆動によって行われる。
【0016】前記回転搬送体6は図3に示すように円筒
状に構成されており、基軸5の上部に嵌合され回転自在
とされる。この回転搬送体6の上側は外周面に歯溝を形
成した歯車部6aとし、回転搬送体6の下側は、前記突
起を入り込ませる凹部22を下縁に複数形成した搬送部
6bとしている。基軸5上にはブレーキモータとパラレ
ルカムインデックス機構よりなる回転駆動装置23が配
設され、その出力軸23aは図4に示すように下方に延
伸されてその先端に駆動ギア24を取り付けており、該
駆動ギア24に前記回転搬送体6の歯車部6aを噛合さ
せ、該回転駆動装置23により回転搬送体6が回転駆動
される構成としている。搬送部6bに設けた前記凹部2
2は90°毎に等間隔で計四つ設けられており、本体7
の内周面に設けた前記四つの突起9が四つの凹部22に
それぞれ入り込めるようにしている。また、前記回転駆
動装置23には角度割出し機構が設けられており、回転
搬送体6を90°ずつ回転させ、かつ、前記凹部22が
基軸5上の前記ガイド溝8に一致する角度にて回転搬送
体6を静止させるよう、該回転駆動装置23が制御され
る。
【0017】従って、回転搬送体6が静止している状態
で前記油圧シリンダ20の駆動により本体7が上昇しそ
の上限位置に至ると、前記突起9は図6における鎖線に
示すように、基軸5上のガイド溝8から回転搬送体6の
前記凹部22に入り、この状態で回転駆動装置23を駆
動すれば、回転搬送体6の回転により突起9を介して本
体7を90°回転させることができる。この回転により
突起9は元のガイド溝8からその隣に位置するガイド溝
8まで送られ、次の本体7の昇降時には突起9はそのガ
イド溝8内を摺動することになる。
【0018】前記本体7の側面周囲には図1・図2に示
すように、四つのローディング部11・11・11・1
1がいずれも同一の高さに、かつ90°ずつ位相を異な
らせて等間隔に放射状に設けられている。このローディ
ング部11・11・11・11は、前記本体7の昇降に
伴って互いに同一の高さを保持しながら昇降するように
なっており、また昇降時には、それぞれのローディング
部11・11・11・11は、歯車素材搬送装置4の周
囲に設置された四つの前記歯車加工処理部A・B・C・
Dを向くように構成されている。ローディング部11の
構成については後述する。前記本体7が下降され、歯車
素材12を保持する四つのローディング部11・11・
11・11が下降することで、前記加工処理部A・B・
C・Dに各歯車素材12が供給される。ここで、歯車素
材12に噛合させる歯車を有する処理装置が配設されて
いる加工処理部(デバリング装置101を設置している
処理部B、及び、シェービング装置102を設置してい
る処理部D)においては、歯車素材搬送装置11に保持
される歯車素材12と装置側の歯車(具体的には、デバ
リングカッタ110若しくはシェービングカッタ11
2)との噛合が、その下降とともに行われる。詳しくは
後述する。
【0019】本体7が下降されてローディング部11・
11・11・11が下限位置にまで至ると、各ローディ
ング部11に保持される歯車素材12に対して、各歯車
加工処理部A・B・C・Dに対応した加工処理(加工処
理部Bにおいては歯のデバリング加工、加工処理部Dに
おいてはシェービング加工)が同時に行われる。処理の
終了後は本体7とともに四つのローディング部11・1
1・11・11が同時に上昇して、その上限位置にて本
体7とともに各ローディング部11が仮想軸線まわりに
90°回転することにより、処理部Aでセットされた歯
車素材12は処理部Bに、Bでデバリング加工を施され
た歯車素材12はCに、Cで待機された歯車素材12は
Dに、Dでシェービング加工を施された歯車素材12は
Aに、それぞれ受け渡される。
【0020】なお、本明細書において、歯車素材12が
加工処理を受けるときのローディング部11の高さを、
第一の高さたる「加工高さ」と称し、仮想軸線3まわり
で本体7とともに角度を割出しながら回転するときのロ
ーディング部11の高さを、第二の高さたる「回転高
さ」と称する。図3においてローディング部が加工高さ
にある場合が実線で示され、回転高さにある場合が鎖線
で示されているが、この図によっても明らかであるよう
に、回転高さは加工高さよりも上方位置に設定してあ
る。前述のとおり四つのローディング部11は歯車素材
搬送装置4の本体7に対し同一の高さに取り付けられ、
互いに同一の高さを保ったまま該本体7とともに昇降す
る構成であるので、四つのローディング部11に保持さ
れた各歯車素材12の高さは、ローディング部11が加
工高さにある場合を含め常に同一であり、各歯車素材1
2の回転軸線は、常に機台2上面と平行な同一平面上に
位置する。
【0021】以上に示すように、ローディング部11の
下降→加工高さにおける歯車素材12に対する各加工処
理→ローディング部11の上昇→回転高さにおけるロー
ディング部11の90°回転を一サイクルとし、これを
反復することで、最大四つまでの歯車素材12について
の一連の加工処理が流れ作業的に順次行われる。即ち、
概念図である図5に示すように、処理部Aから搬入され
四つのローディング部11のいずれかにセットされた歯
車素材12は、処理部Bにてデバリング加工が施され、
処理部Cにて待機した後、処理部Dにてシェービング加
工が施されて、再び処理部Aに戻って搬出されることと
なる。
【0022】〔ローディング部〕次に、歯車素材搬送装
置4に備えられる前記ローディング部11の、歯車素材
12を保持する構成について説明する。図8はローディ
ング部の構成を示す正面図である。図9は送られる歯車
素材が装置側の歯車と歯先同士を当接させ、ローディン
グ部のキャリアが逃げる状態を示した正面図である。
【0023】このローディング部11は、前記歯車素材
搬送装置4の本体7側面に取り付けられる本体51と、
該本体51に支持されるキャリア53とによりなる。ロ
ーディング部11の本体51を前記歯車素材搬送装置4
の本体7に取り付けることにより、ローディング部11
は該本体7とともに、前記機台2上面に対し直交する軸
線に沿って直線移動自在とされている。キャリア53
は、前記歯車素材12を円弧状の案内面59を介して支
持できるように構成している。また該キャリア53は、
その保持された歯車素材12に平行に配置される支軸5
4まわりに傾動自在となるよう、前記本体51に支持さ
れている。キャリア53に形成される案内面59は側面
視において略「C」字状の円弧面に構成している。図8
に示すように、この案内面59の円弧径は歯車素材12
の歯先円の径よりわずかに大きく構成され、この案内面
59を介して、キャリア53内に歯車素材12を回転摺
動自在に保持できるようにしている。前記案内面59は
その解放部分を前記仮想軸線3より遠い側へ向けて配置
されており、キャリア53に保持された歯車素材12
は、その解放部分から歯車外周の一部を露出させること
となる。なお、前記キャリア53において前記案内面5
9を形設している部分は交換可能に構成され、加工処理
を施したい歯車素材12の外径の変更に対しては、該部
分を交換することにより対応することができる。
【0024】キャリア53と本体51との間には位置決
め機構78が介設されており、この位置決め機構78に
よって、キャリア53は通常、図8に示す一定の姿勢に
保たれている。ただし図9の如く、歯車素材12が装置
側の歯車(図では前記デバリングカッタ110)に対し
送られて噛合させる際に両歯車12・110の歯先同士
が当接して噛合いがうまくいかないときは、キャリア5
3が前記支軸54まわりに傾いて逃げるとともに、キャ
リア53と本体51との間に弾装される付勢バネ80に
より、デバリングカッタ110に対して近接させる方向
の付勢力が該キャリア53を介して歯車素材12に与え
られるようになっている。また、本体には規制ピン85
が支持されており、その先端はキャリア53が図8に示
す通常の姿勢にあるときは前記案内面59から突出しな
いが、キャリア53が傾いて逃げたときは図9の如く案
内面59から突出して歯車素材12の歯溝に係入し、歯
車素材12の連れ回りを規制して、そのまま歯車素材1
2を送ることにより噛合不良を解消するようになってい
る。これにより、一回の歯車素材12の供給動作のみ
で、両歯車12・110間の良好な噛合が確実に現出さ
れることになる。
【0025】図2や図3や図8に示すように、歯車加工
処理部Bに配設されるデバリング装置101において
は、加工の際に歯車素材12に噛合させて回転させるデ
バリングカッタ110は、仮想軸線3を基準としてロー
ディング部11より遠い側に配置されている。従って、
前記ローディング部11が下降するに伴い、デバリング
カッタ110に対して歯車素材12が送られ、前記デバ
リングカッタ110の仮想軸線3に近い側の部分に、前
記キャリア53から露出された歯車素材12の外周部分
が噛み合わされる。ローディング部11は、その内部に
保持する歯車素材12を必要に応じて適宜噛合回転させ
ながら、前述の加工高さまで移動する。歯車加工処理部
Dに配設されるシェービング装置102においても同様
であり、該加工処理部Dにおいてローディング部11が
下降するに伴いシェービングカッタ112に対して歯車
素材12が送られ、該シェービングカッタ112の仮想
軸線3に近い側の部分に、前記キャリア53から露出さ
れた歯車素材12の外周部分が噛み合わされる。
【0026】なお本実施例では、前記回転高さを加工高
さより上方に設定し、歯車素材12を下降させながら装
置側の歯車110・112に噛み合わせるようにするこ
とで、歯車素材12と装置側の歯車110・112との
噛み合わせが円滑となるようにしている。即ち、歯車素
材12を下降させながら歯車110・112に噛み合わ
せるようにすることで、歯車素材12はその歯部を介し
て、装置側の歯車110・112から(重力と反対の)
上方向の力を受けることになる。この結果、該力と重力
とが相殺されて、歯車素材12の歯先とキャリア53の
前記案内面59との間に生じる摩擦は低減され、歯車素
材12はキャリア53内でよりスムーズに回転し、結果
として噛合トラブルがより効果的に抑制されることにな
るのである。
【0027】〔デバリング装置〕次に、歯車素材12の
歯面と端面の稜角に面取を施し、同時に端面のデバリン
グ加工を行う前記デバリング装置101について説明す
る。歯車加工処理部Bに配設される該デバリング装置1
01においては、仮想軸線3からみてローディング部1
1より遠方側の位置に、デバリングカッタ110がその
回転軸心を水平に向けて配置される。
【0028】デバリングカッタ110の回転軸心は、ロ
ーディング部11が前記の加工高さにあるときに、該ロ
ーディング部11が保持する歯車素材12の軸心と同一
の高さとなるように設定されている。また、ローディン
グ部11が加工高さにあるときに、歯車素材12とデバ
リングカッタ110との軸間距離がちょうど両者の適切
な噛合を得られる距離となるよう、デバリングカッタ1
10の回転軸心の水平位置が設定されている。以上のよ
うにローディング部11とデバリングカッタ110との
位置関係を設定することで、ローディング部11に保持
されながら下降する歯車素材12は、デバリングカッタ
110の接線方向に送られながら噛合することとなる。
なお、このデバリングカッタ110は、仮想軸線3に近
接する方向あるいは逆の方向に水平に移動可能に構成さ
れ、処理を行う歯車素材12の様々な外径に対応できる
ようになっている。
【0029】そして図2に示すように、ローディング部
11を挟んだ両側位置において、歯車素材12を心出し
して回転保持させるための心押台111・111が機台
2上に設置される。それぞれの心押台111・111は
進退可能な心押軸115を有しており、その軸線は、ロ
ーディング部11が前記加工高さにあるときの歯車素材
12の軸心に一致させている。
【0030】従って、歯車素材12を内部に保持したロ
ーディング部11は、下降することにより二つの心押台
111・111の間に入り込み、また、該ローディング
部11に保持される歯車素材12が前記デバリングカッ
タ110の接線方向に供給され、両者12・110の噛
合が開始される。ローディング部11が加工高さに至る
とデバリングカッタ110と歯車素材12とが完全に噛
合され、この位置でローディング部11は静止し、両側
の心押台111・111がそれぞれ心押軸115を伸張
させて、歯車素材12の軸孔を両側から保持する。ま
た、ディスクカッタ114が下降して、歯車素材12の
側面の端縁を挟み込む。この状態からデバリングカッタ
110を駆動すると、歯車素材12は心押軸115に保
持されたまま回転され、デバリングカッタ110により
面取りが施されると同時に、ディスクカッタ114・1
14によりバリ取りが行われる。デバリング加工が終了
した後は、ディスクカッタ114・114が上昇して退
避し、心押軸115は縮退されて歯車素材12の軸孔の
保持が解除される。歯車素材12はローディング部11
に保持されたまま上昇し、ローディング部11は回転高
さまで引き上げられる。なお、図4に示す如く前記回転
高さは十分な高さに設定し、該回転高さにあるローディ
ング部11が仮想軸線3まわりに回転するときに、心押
台111・111と干渉しないようにしている。
【0031】〔シェービング装置〕次に、歯車素材12
の「歯の仕上げ」処理を行う、シェービング装置102
について説明する。歯車加工処理部Dに配設される該シ
ェービング装置102においては、仮想軸線3からみて
ローディング部11より遠方側の位置に、歯車型工具で
あるシェービングカッタ112が配置される。シェービ
ングカッタ112の回転軸心は被加工側の歯車素材12
の回転軸心に対して交差角分傾けて配置しているが、そ
の高さは、ローディング部11が前記の加工高さにある
ときに、該ローディング部11が保持する歯車素材12
の軸心位置と同一の高さとなるように設定されている。
また、ローディング部11が加工高さにあるときに、歯
車素材12とシェービングカッタとの距離がちょうど両
者の適切な噛合を得られる距離となるよう、シェービン
グカッタ112の回転軸心の水平位置が設定されてい
る。以上のようにローディング部11とシェービングカ
ッタ112との位置関係を設定することで、ローディン
グ部11に保持されながら下降する歯車素材12は、シ
ェービングカッタ112の接線方向に送られながら噛合
することとなる。なお、このシェービングカッタ112
は、仮想軸線3に近接する方向あるいは逆の方向に水平
に移動可能に構成され、処理を行う歯車素材12の様々
な外径に対応できるようになっている。
【0032】シェービングカッタ112は通例ハス歯歯
車状に形成されており、また、その歯面には細かい溝が
形成されている。シェービングカッタ112の回転軸心
は角度を割出しながら傾動させることができ、加工を受
ける歯車素材12の種類(スグ歯歯車あるいはハス歯歯
車)に対応して、シェービングカッタ112の回転軸心
を噛合が可能な角度に傾けることを可能にしている。
【0033】また図2に示すように、ローディング部1
1を挟んだ両側側方位置には、歯車素材12を心出しし
て回転保持させるための心押台113・113が、機台
2上に設置されている。心押台113・113は進退可
能な心押軸115を有しており、その軸心はローディン
グ部11が加工高さに至ったときの歯車素材12の軸心
に一致させている。
【0034】従って、歯車素材12を内部に保持したロ
ーディング部11は、下降することにより二つの心押台
113・113の間に入り込み、また、該ローディング
部11に保持される歯車素材12が前記シェービングカ
ッタ112の接線方向に供給され、両者12・112の
噛合が開始される。ローディング部11が加工高さに至
るとデバリングカッタ110と歯車素材12とが完全に
噛合され、この位置でローディング部11は静止し、両
側の心押台113・113がそれぞれ心押軸115を伸
張させて、歯車素材12の軸孔を両側から保持する。こ
の状態からシェービングカッタ112を駆動すると、歯
車素材12の歯とシェービングカッタ112の歯がスベ
リを生じながら噛合回転されて、歯車素材12の歯面に
シェービング加工が施される。この加工が終了した後
は、心押軸115が縮退されて歯車素材12の軸孔の保
持が解除され、歯車素材12はローディング部11に保
持されたまま上昇し、ローディング部11は回転高さま
で引き上げられる。なお、この回転高さは図4に示す如
く十分な高さに設定してあり、該回転高さにあるローデ
ィング部11が仮想軸線3まわりに回転するときに、心
押台113・113と干渉することはない。
【0035】なお、前述のとおり歯車素材を保持する四
つのローディング部11は互いに同一の高さを保ったま
ま昇降するので、図3の実線に示す如く、ローディング
部11が加工高さにあるときは、四つのローディング部
11に保持される各歯車素材12の軸心、デバリング装
置101のデバリングカッタ110の軸心、シェービン
グ装置102のシェービングカッタ112の軸心は、い
ずれも同一の水平面(図3に鎖線で示す平面P)上に並
ぶことになる。
【0036】これはまた、次のことをも意味する。即
ち、加工処理部Bにてローディング部11が下降して、
デバリングカッタ110に対し歯車素材12が供給され
噛合が行われているときは、それと同時に加工処理部D
においてもローディング部11が下降して、シェービン
グカッタ112に対し歯車素材12が供給され噛合が行
われるのである。逆も同様である。即ち、加工処理部B
にてローディング部11が上昇して、歯車素材12がそ
のデバリングカッタ110に対する噛合を解除するとき
には、加工処理部Dにおいてもローディング部11が上
昇して、シェービングカッタ112に対する歯車素材1
2の噛合が解除されることになる。
【0037】整理していえば、加工処理部B及び加工処
理部Dにおいて、装置側の歯車110・112と歯車素
材12との噛合及び当該噛合の解除が、まったく同じタ
イミングで行われることになる。これは、一方の歯車素
材12にデバリング加工を、他方の歯車素材12にシェ
ービング加工を、それぞれ同時に行わせる同時加工が、
容易に達成できることを意味する。即ち、装置101・
102による加工の開始/終了のタイミングを各別に子
細に制御する必要はなく、前記噛合が同時に行われてか
ら噛合が同時に解除されるまでの間に、二つの装置10
1・102による加工(即ち、デバリングカッタ110
の回転及びシェービングカッタ112の回転)を開始
し、かつ終了させるだけでよいのである。
【0038】〔変形例〕次に、上記に説明した実施例の
変形例を説明する。図10は歯車洗浄工程をも行わせる
ことができるようにした変形例について、その構成を概
念的に説明した図、図11は歯の仕上げ後の歯車につい
て検査する工程を行わせることができるようにした変形
例について、その構成を概念的に説明した図、図12は
更に多くの工程を単一の機械で同時に行えるようにした
変形例について、その構成を概念的に説明した図であ
る。
【0039】図10に示される変形例では、加工処理部
Cをアイドル部とせず、ここに洗浄装置を配設して、歯
車の歯面に残った切り屑や汚れ等を、シェービング加工
の前に除去できるようにしている。即ち、デバリング加
工・洗浄・シェービング加工の三工程同時加工が行える
構成である。
【0040】図11に示される変形例では、「歯の仕上
げ」装置を加工処理部Cに配設するとともに、加工処理
部Dには計測装置を配設し、仕上げ処理後の歯車を検査
できるようにしている。即ち、デバリング加工・シェー
ビング加工・検査の三工程同時加工が行える構成であ
る。
【0041】図12に示される変形例では、歯車加工処
理部の数を六つ(A〜F)とすることで、処理部Aから
装置に搬入される歯車素材に対して、処理部Bにて「歯
のデバリング」を行い、処理部Cにて洗浄を行い、処理
部Dにて「歯の仕上げ」を行い、処理部Eにて更なる洗
浄を行ってから、処理部Fにて処理後の歯車を計測して
検査し、処理部Aに戻って搬出するというように、単一
の機械で更に多くの工程を同時に行わせることができる
ようにしている。この場合は、歯車素材搬送装置に配設
されるローディング部11の数は、処理部A〜Fの数に
伴って六つとし、歯車素材搬送装置は60°ごとに角度
を割り出しながら回転できるように構成することにな
る。なお、この場合においても、歯車素材12の搬入ポ
ートと搬出ポートを、隣り合う二つの歯車加工処理部に
それぞれ割り当てることが可能である。こうすること
で、歯車の加工処理スピードを更に早めることができ
る。
【0042】以上に示される変形例は一例であり、実際
には無数のバリエーションが考えられる。従って、ユー
ザのニーズに応じて処理部の数を適切に設定し、装置を
適宜組み合わせた歯車複合加工装置を提供するようにす
れば、ユーザの多様な要望に応じることができる。
【0043】以上に本発明の実施例及び変形例を説明し
てきたが、本発明の技術的範囲は上記の実施例に限定さ
れるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項か
ら明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲
全体に、広く及ぶものである。例えば、前記「歯の仕上
げ」装置として、前記シェービング装置の代わりに歯車
型の砥石を用いるホーニング装置を配設してもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0045】即ち、請求項1に示す如く、機台上の仮想
軸線を中心とする円周上に複数の歯車加工処理部を等間
隔で設定し、機台上には歯車素材搬送装置が設けられ
て、該歯車素材搬送装置は前記歯車加工処理部の数に対
応する数の歯車素材を等間隔に保持可能とし、かつ、保
持された歯車素材を前記歯車加工処理部の各々に順次に
対応させるべく、角度を割出しながら前記仮想軸線を中
心として一方向に回転できるように構成され、歯車加
工処理部のうちの一つには歯車素材の搬入ポートを割り
当て、それに隣り合う歯車加工処理部には歯車素材の搬
出ポートを割り当て、若しくは、歯車加工処理部のう
ちの一つに歯車素材の搬入及び搬出を行わせるための兼
用のポートを割り当て、歯車素材の搬入を行うポートを
基準にして歯車素材搬送装置の回転終端側に位置する歯
車加工処理部には「歯のデバリング」装置を配設し、該
「歯のデバリング」装置を配設した歯車加工処理部より
歯車素材搬送装置の回転終端側に位置し、かつ、歯車素
材の搬出を行うポートより歯車素材搬送装置の回転始端
側に位置する歯車加工処理部には「歯の仕上げ」装置を
配設したので、歯車複合加工装置がコンパクト化され、
設備の占有面積が小さくて済む。また、搬入ポートから
「デバリング」装置へ、「デバリング」装置から「仕上
げ」装置へ、「仕上げ」装置から搬出ポートへと、各歯
車素材を順次搬送する装置が一つで済むこととなる。従
って、搬送装置が簡素化され、これによっても装置のコ
ンパクト化、低コスト化に寄与できる。また、「デバリ
ング」と「仕上げ」の二つの工程を同時に行うことがで
き、非加工時間も極小化されて作業の能率が向上する。
更には、歯車素材が搬入されるポートと搬出されるポー
トが同一箇所に又は互いに近接して配置されるので、歯
車製造ライン(具体的には、コンベアーの長さ)を短縮
できる。
【0046】請求項2に示す如く、請求項1記載の歯車
複合加工装置であって、前記歯車素材搬送装置に保持さ
れた歯車素材が前記「歯のデバリング」装置による処理
を受けているときの該歯車素材の回転軸線と、前記歯車
素材搬送装置に保持された歯車素材が前記「歯の仕上
げ」装置による処理を受けているときの該歯車素材の回
転軸線とを、機台上面と平行な同一平面上に位置させ、
また、歯車素材搬送装置は、その歯車素材を保持する部
分が、前記装置側の歯車に対し前記歯車素材が噛合する
第一の高さと、それよりも上方の第二の高さとに、前記
機台上面に対し直交する軸線に沿って直線移動自在とな
るように、また、前記歯車素材を保持する部分が前記第
二の高さにあるときに、前記仮想軸線を中心とした回転
及び角度の割出しが行われるように構成したので、歯車
素材の回転軸線が、「歯のデバリング」装置による処理
を受けるときと、「歯の仕上げ」装置による処理を受け
るときとで、機台上面に平行な同一の平面上にあるよう
に設定されているから、複数の歯車素材を同一の高さに
歯車素材搬送装置に保持させることで、一の歯車素材が
「歯のデバリング」処理をされると同時に、他の歯車素
材が「歯の仕上げ」処理をされる構成、即ち、二工程の
同時加工を行う構成が容易に達成できる。また、歯車素
材を空きスペースである機台上方へスライド移動させる
ことで、「歯の仕上げ」装置、「歯のデバリング」装置
の歯車型の各工具に対する噛合いを解除させる構成であ
り、空きスペースである該機台上方において歯車素材搬
送装置を回転させ、搬入ポート→歯のデバリング、歯の
デバリング→歯の仕上げ、歯の仕上げ→搬出ポートとい
うように歯車素材を順次送っていく構成となるから、歯
車素材搬送装置を含めた加工処理装置全体の省スペース
化を合理的に図ることができる。また、「歯の仕上げ」
装置及び「歯のデバリング」装置においては、加工時に
歯車素材を心出しして回転させるための心押し台が配置
されるが、歯車素材をいったん機台上方へ回避させてか
ら次の歯車加工処理部へ回転搬送する構成であるから、
搬送時に歯車素材と心押し台とが干渉するおそれがな
い。従って、心押し台を退避させる必要がないので、装
置の簡素化、コストの低減、サイクルタイムの短縮に寄
与できる。更には、歯車素材を下降させながら「デバリ
ング」装置や前記「仕上げ」装置を構成する各歯車に噛
み合わせる構成であるので、歯車素材を装置側の歯車に
供給する際には、歯車素材は装置側の歯車に噛合いなが
らスムーズに回転でき、歯車素材と装置側の歯車との噛
み合わせが円滑に行われることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る歯車複合加工装置の全
体的な構成を示した斜視図。
【図2】同じく平面図。
【図3】同じく正面図。
【図4】ローディング部が回転高さにあり、回転可能な
状態を示した正面図。
【図5】歯車複合加工装置の処理作業を示した概念図。
【図6】歯車素材搬送装置の側面断面図。
【図7】歯車素材搬送装置の全体的な外観を示す斜視
図。
【図8】ローディング部の構成を示す正面図。
【図9】送られる歯車素材が装置側の歯車と歯先同士を
当接させ、ローディング部のキャリアが逃げる状態を示
した正面図。
【図10】歯車洗浄工程をも行わせることができるよう
にした変形例について、その構成を概念的に説明した
図。
【図11】歯の仕上げ後の歯車について検査する工程を
行わせることができるようにした変形例について、その
構成を概念的に説明した図。
【図12】更に多くの工程を単一の機械で同時に行える
ようにした変形例について、その構成を概念的に説明し
た図。
【符号の説明】
1 歯車複合加工装置 2 機台 3 仮想軸線 4 歯車素材搬送装置 101 デバリング装置(「歯のデバリング」装置) 102 シェービング装置(「歯の仕上げ」装置) A・B・C・D 歯車加工処理部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台上の仮想軸線を中心とする円周上に
    複数の歯車加工処理部を等間隔で設定し、 機台上には歯車素材搬送装置が設けられて、該歯車素材
    搬送装置は前記歯車加工処理部の数に対応する数の歯車
    素材を等間隔に保持可能とし、かつ、保持された歯車素
    材を前記歯車加工処理部の各々に順次に対応させるべ
    く、角度を割出しながら前記仮想軸線を中心として一方
    向に回転できるように構成され、 歯車加工処理部のうちの一つには歯車素材の搬入ポー
    トを割り当て、それに隣り合う歯車加工処理部には歯車
    素材の搬出ポートを割り当て、若しくは、歯車加工処
    理部のうちの一つに歯車素材の搬入及び搬出を行わせる
    ための兼用のポートを割り当て、 歯車素材の搬入を行うポートを基準にして歯車素材搬送
    装置の回転終端側に位置する歯車加工処理部には「歯の
    デバリング」装置を配設し、 該「歯のデバリング」装置を配設した歯車加工処理部よ
    り歯車素材搬送装置の回転終端側に位置し、かつ、歯車
    素材の搬出を行うポートより歯車素材搬送装置の回転始
    端側に位置する歯車加工処理部には「歯の仕上げ」装置
    を配設したことを特徴とする、 歯車の複合加工装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の歯車複合加工装置であっ
    て、 前記歯車素材搬送装置に保持された歯車素材が前記「歯
    のデバリング」装置による処理を受けているときの該歯
    車素材の回転軸線と、前記歯車素材搬送装置に保持され
    た歯車素材が前記「歯の仕上げ」装置による処理を受け
    ているときの該歯車素材の回転軸線とを、機台上面と平
    行な同一平面上に位置させ、 また、歯車素材搬送装置は、その歯車素材を保持する部
    分が、前記装置側の歯車に対し前記歯車素材が噛合する
    第一の高さと、それよりも上方の第二の高さとに、前記
    機台上面に対し直交する軸線に沿って直線移動自在とな
    るように、また、前記歯車素材を保持する部分が前記第
    二の高さにあるときに、前記仮想軸線を中心とした回転
    及び角度の割出しが行われるように構成してある、 歯車複合加工装置。
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