JP2002068696A - 産業車両用電磁制御弁 - Google Patents

産業車両用電磁制御弁

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JP2002068696A
JP2002068696A JP2000255923A JP2000255923A JP2002068696A JP 2002068696 A JP2002068696 A JP 2002068696A JP 2000255923 A JP2000255923 A JP 2000255923A JP 2000255923 A JP2000255923 A JP 2000255923A JP 2002068696 A JP2002068696 A JP 2002068696A
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66FHOISTING, LIFTING, HAULING OR PUSHING, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. DEVICES WHICH APPLY A LIFTING OR PUSHING FORCE DIRECTLY TO THE SURFACE OF A LOAD
    • B66F9/00Devices for lifting or lowering bulky or heavy goods for loading or unloading purposes
    • B66F9/06Devices for lifting or lowering bulky or heavy goods for loading or unloading purposes movable, with their loads, on wheels or the like, e.g. fork-lift trucks
    • B66F9/075Constructional features or details
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    • B66F9/22Hydraulic devices or systems

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シーケンス弁内を通過する作動油に圧力損失
を生じたり、リフト下降状態で一時的にリフト下降の速
度が遅くなってフォークの安定した迅速操作を妨げる場
合がある。 【解決手段】 バイパス通路3にリフトシリンダ用コン
トロール弁5とティルトシリンダ用コントロール弁6
を、中立位置でバイパス通路3を連通状態とするように
設け、このバイパス通路3のティルトシリンダ用コント
ロール弁6の下流側で、タンク通路8とバイパス通路3
の合流点25の上流側に1次圧発生弁16を設けて、両
コントロール弁5,6を制御するためのパイロット圧の
1次圧を発生させ、両コントロール弁5,6の操作時で
あっても1次圧発生弁16による圧力損失を受けること
なく、また操作変更時の作動遅れを生じないようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、バッテリフォー
クリフト等の産業車両における各種アクチュエータを制
御する電磁制御弁のパイロット圧を安定して発生させる
ことができる機構を具備した電磁制御弁に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、電気−油圧制御のバッテリー
フォークリフトには電磁比例制御弁が設けられており、
バッテリー駆動の油圧モータによって供給される作動油
でフロントフォークの上下動作やティルト動作が駆動制
御されている。
【0003】図3は、この種のバッテリフォークリフト
の電磁比例制御弁を示す油圧回路図である。図示するよ
うに、電磁比例制御弁70には、油圧ポンプ51によっ
て、タンク52内の作動油がシーケンス弁53の一次側
に供給されている。シーケンス弁53の一次側には、並
列に減圧弁54の一次側が接続され、二次側には、リフ
トシリンダ用コントロール弁55およびティルトシリン
ダ用コントロール弁56が直列に接続されている。リフ
トシリンダ用コントロール弁55からの出力で、リフト
シリンダ57が駆動されており、このリフトシリンダ5
7でフォークリフトのフォークが上昇または下降させら
れる。上昇時には、負荷58が油圧ポンプ51からの作
動油によって押上げられ、下降時には、負荷58の自重
によってリフトシリンダ57内の作動油がタンク52へ
排出させられる。ティルトシリンダ用コントロール弁5
6は、ティルトシリンダ59を駆動しており、このティ
ルトシリンダ59でフォークリフトのフォークが上向き
または下向きにティルトさせられる。ティルト時には、
油圧ポンプ51からの作動油がティルトシリンダ59の
一方に供給され、他方の油はタンク52へ排出させられ
る。これらリフトシリンダ用コントロール弁55および
ティルトシリンダ用コントロール弁56は、それぞれ中
立位置で油圧ポンプ51からの作動油を、バイパス通路
60を介してタンク52へ戻して出力をアンロードする
ように構成されている。このバイパス通路60の油圧ポ
ンプ51側をPポート、タンク52側をTポートとい
う。なお、69は、油圧ポンプ51の出力が過大になる
のを防止するためのリリーフ弁である。
【0004】そして、リフトシリンダ用コントロール弁
55の油圧ポンプ51側に設けられたシーケンス弁53
によって減圧弁54の一次側圧力が確保され、減圧弁5
4によって一定圧に減圧された油で、リフトシリンダ用
コントロール弁55およびティルトシリンダ用コントロ
ール弁56を電磁比例制御弁として動作させるためのパ
イロット圧を確保している。リフトシリンダ用コントロ
ール弁55には、電磁比例減圧弁61,62が設けられ
ており、電磁比例減圧弁61および電磁比例減圧弁62
のコイルをそれぞれ励磁することにより、リフトシリン
ダ制御用主スプール65が中立位置からストロークさせ
られる。電磁比例減圧弁61,62のコイルを励磁しな
い中立時には、リフトシリンダ主スプール65はリフト
シリンダポート66をブロックし、負荷58を保持した
状態でリフトシリンダ57が保持される。ティルトシリ
ンダ用コントロール弁56には、電磁比例減圧弁63,
64が設けられており、電磁比例減圧弁63および電磁
比例減圧弁64のコイルをそれぞれ励磁することによ
り、ティルトシリンダ制御用主スプール67が中立位置
からストロークさせられ、シリンダポート68へ作動油
が供給される。
【0005】なお、この種の従来技術として、実用新案
登録第2590030号公報記載の考案があるが、この
考案では、リフトシリンダ下降時にポンプを回転させる
必要をなくしたり、クリアランスからのリークによる負
荷の自然降下を防止しようとするものであり、本願発明
のように、電磁比例減圧弁の1次圧を発生させる機構に
関するものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記電
磁比例制御弁70の場合、電磁比例減圧弁61〜64の
1次圧を確保するシーケンス弁53が、リフトシリンダ
用コントロール弁55およびティルトシリンダ用コント
ロール弁56の上流側のバイパス通路60上に設けられ
ているため、以下のような課題を有する。
【0007】まず、コントロール弁の切換状態におい
て、油圧ポンプ51側のPポートから流入した作動油
は、シーケンス弁53を経由して両コントロール弁5
5,56のシリンダポート66,68へ至るため、シー
ケンス弁53通過時に圧力損失を生じてしまう。そのた
め、ポンプを駆動する電動機容量に余裕がない場合、こ
の圧力損失によるポンプ圧上昇により電動機回転数が低
下し、規定のポンプ吐出流量が得られないことがあり、
正規のシリンダ速度を得ることができない場合がある。
また、仮に、この課題を回避するために電動機を大きく
すると、必要以上の装備となって非常に不経済となる。
【0008】図4(a),(b),(c) は図3のフォークリフト
用電磁比例制御弁を作動させた状態の油圧回路図を示
す。前記電磁比例制御弁70の場合、リフト上昇時に
は、電磁比例減圧弁61を作動させ、リフトシリンダ5
7へ作動油を供給して負荷58を上昇させ(a) 、リフト
下降時には、電磁比例減圧弁62を作動させて、リフト
シリンダ57の圧油をタンクに抜くことにより、負荷を
下降させる(b) 。いずれの場合も、Pポートから流入し
た作動油は、シーケンス弁53を経てリフトシリンダ5
7へ(a) 、またはタンク52へ(b) 流出するため、シー
ケンス弁53の上流には電磁比例減圧弁を駆動するのに
必要なパイロット圧が発生する。ところが、(c) に示す
リフト下降とティルトの同時操作から、(b) のリフト下
降の単独操作に移る場合を考えると、ティルトシリンダ
59の駆動圧力がシーケンス弁53の設定圧力より高い
場合は、(c) の状態において、シーケンス弁53が全開
状態となる。この状態からティルトシリンダ用コントロ
ール弁56を中立に戻すと、シーケンス弁53が全開状
態から調圧状態に戻るのに作動遅れを生じて一時的にポ
ンプ51からタンク52までのバイパス通路60が連通
した状態となってしまい、1次圧が一時的に低下してし
まう。そのため、このシーケンス弁53が全開状態から
調圧状態へ戻るまでの間に、リフト下降用パイロット比
例弁の1次圧も一時的に低下し、リフト下降の速度が一
時的に遅くなる息付き現象を生じてしまう。この息付き
現象によって、フォークの安定した迅速な操作を妨げる
場合がある。
【0009】この課題を回避するためにはシーケンス弁
53の全開時開度を小さくすればよいが、全開時開度を
小さくすると上述した圧力損失が大きくなってしまう。
逆に、圧力損失を避けるために全開時開度を大きくする
と、前記息付き現象が大きくなり、両課題を解決できる
電磁比例制御弁が切望されている。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、本願発明は、ポンプポートとタンクポート
をつなぐバイパス通路上に、1つまたは複数のコントロ
ール弁を配置し、それぞれのコントロール弁の中立位置
でバイパス通路を連通状態とするように構成し、第1の
コントロール弁の上流側のバイパス通路から、それぞれ
のコントロール弁を制御する電磁パイロット弁の1次側
に接続されるパイロット通路を設け、それぞれのコント
ロール弁の制御ポートに接続されたアクチュエータから
の戻り油を最後のコントロール弁の下流側バイパス通路
に合流させるタンク通路を設けたアクチュエータ制御装
置において、最後のコントロール弁の下流側バイパス通
路上で、前記タンク通路とバイパス通路との合流点より
上流側に、作動油が流れることによりその上流側にコン
トロール弁制御用の電磁パイロット弁の1次圧を発生さ
せる1次圧発生弁を設けている。このように、1次圧発
生弁を、バイパス通路のティルトシリンダ用コントロー
ル弁の下流側でそれぞれのコントロール弁のタンク通路
とバイパス通路の合流点より上流側に設けることによ
り、それぞれのコントロール弁の操作時に、1次圧発生
弁による圧力損失を受けることなく操作することがで
き、また、それぞれのコントロール弁の下流側でこれら
を操作する1次圧を発生させるので、操作変更時に作動
遅れを生じることなく操作することができる。
【0011】前記パイロット通路に減圧弁を設け、該減
圧弁の2次側からそれぞれのコントロール弁を制御する
電磁パイロット弁の1次圧を導くようにすれば、それぞ
れのコントロール弁のパイロット圧が作動状態によって
変化するポンプポート圧力の影響を受けることなく、安
定した制御を行えるようにできる。
【0012】また、減圧弁の2次圧力を1次圧発生弁の
スプリング室に導き、該2次圧力とスプリング力により
1次圧発生弁の上流側圧力を調整するようにすれば、比
較的小さなスプリング力で減圧弁の設定圧以上の1次圧
を確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本願発明の一実施形態を
示すフォークリフト用電磁比例制御弁の油圧回路図であ
る。
【0014】図示するように、電磁比例制御弁24に
は、タンク2内の作動油が油圧ポンプ1によってPポー
トからバイパス通路3へ供給される。バイパス通路3に
は、リフトシリンダ用コントロール弁5とティルトシリ
ンダ用コントロール弁6とが直列に接続され、リフトシ
リンダ用コントロール弁5の上流側には、両コントロー
ル弁5,6のパイロット圧を一定にする減圧弁4の一次
側が接続されている。また、このリフトシリンダ用コン
トロール弁5の上流側には、バイパス通路3内の圧力が
上昇した場合に作動油をタンク通路8へ逃がすリリーフ
弁7が設けられている。この実施形態では、減圧弁4を
設けることによってコントロール弁5,6を操作するパ
イロット圧の安定化を図っている。
【0015】また、リフトシリンダ用コントロール弁5
の上流にあるバイパス通路3上の分岐点よりパラレル通
路26が分岐しており、このパラレル通路26は、チェ
ック弁29を経てリフトシリンダ用コントロール弁5の
入口ポート27と、チェック弁30を経てティルトシリ
ンダ用コントロール弁6の入口ポート28とを接続して
いる。
【0016】リフトシリンダ用コントロール弁5はリフ
トシリンダ9を駆動しており、このリフトシリンダ9で
フォークリフトの負荷10(フォーク自重や荷物等)が
上昇または下降させられる。上昇時には、負荷10が油
圧ポンプ1からの作動油によって押し上げられ、下降時
には、負荷10の自重によってリフトシリンダ9内の作
動油がタンク通路8からタンク2へ排出させられる。
【0017】ティルトシリンダ用コントロール弁6はテ
ィルトシリンダ11を駆動しており、このティルトシリ
ンダ11でフォークリフトのフォークがティルトさせら
れる。ティルト時には、油圧ポンプ1からの作動油がテ
ィルトシリンダ11の一方に供給され、他方の油はタン
ク通路8からタンク2へ排出させられる。
【0018】このリフトシリンダ用コントロール弁5の
主スプール12、およびティルトシリンダ用コントロー
ル弁6の主スプール13は、それぞれ中立位置でバイパ
ス通路3を連通状態として油圧ポンプ1からの作動油を
タンク2へ戻し、出力をアンロードするように構成され
ている。この時、両コントロール弁5,6のシリンダポ
ート14,15はブロックされる。
【0019】そして、バイパス通路3の、ティルトシリ
ンダ用コントロール弁6の下流側で、両コントロール弁
5,6からタンク2へ抜けるタンク通路8とバイパス通
路3との合流点25の上流側に1次圧発生弁16が設け
られている。この1次圧発生弁16でバイパス通路3の
作動油の流れを制御することにより、減圧弁4の1次側
に所定の圧力を発生させている。この減圧弁4で減圧さ
れた油によって、リフトシリンダ用コントロール弁5お
よびティルトシリンダ用コントロール弁6を電磁比例制
御弁として動作させるためのパイロット圧を確保してい
る。
【0020】このパイロット圧で制御するリフトシリン
ダ用コントロール弁5には、電磁比例減圧弁17,18
が設けられており、減圧弁4に接続されたパイロット通
路21からの圧力を1次圧とし、電磁比例減圧弁17ま
たは電磁比例減圧弁18のコイルを励磁することによ
り、電磁比例減圧弁17または電磁比例減圧弁18に2
次圧力が発生し、リフトシリンダ主スプール12が中立
位置からストロークする。電磁比例減圧弁17,18の
コイルを励磁しない中立時には、リフトシリンダ主スプ
ール12はリフトシリンダポート14をブロックし、負
荷10を保持した状態でリフトシリンダ9が保持され
る。ティルトシリンダ用コントロール弁6には、電磁比
例減圧弁19,20が設けられており、減圧弁4に接続
されたパイロット通路21からの圧力を1次圧とし、電
磁比例減圧弁19または電磁比例減圧弁20のコイルを
励磁することにより、ティルトシリンダ主スプール13
が中立位置からストロークする。
【0021】図2は上述したフォークリフト用電磁比例
制御弁を作動させた状態を示す油圧回路図であり、(a)
はリフト上昇時の油圧回路図、(b) はリフト下降時の油
圧回路図、(c) はリフト下降とティルト後傾の同時操作
時の油圧回路図である。上述した図1とこの図2に基づ
いて、以上のように構成された電磁比例制御弁24の作
動を以下に説明する。
【0022】まず、図1に示すように、リフトシリンダ
用コントロール弁5とティルトシリンダ用コントロール
弁6が中立の時には、各コントロール弁5,6のスプー
ル12,13が中立状態でバイパス通路3を連通させた
状態でポンプ1が回転するため、Pポートより流入した
作動油は、バイパス通路3を経由して1次圧発生弁16
に到達する。この時、1次圧発生弁16は閉鎖された状
態であるため、1次圧発生弁16の上流側におけるバイ
パス通路3内の圧力が上昇する。
【0023】この状態でバイパス通路3内の圧力が1次
圧発生弁16の設定圧(例えば、1次圧発生弁16のス
プリング力相当圧力+減圧弁4の2次圧力)よりも高く
なると、1次圧発生弁16のスプールがストロークして
Pポート側とTポート側とを連通させるので、Pポート
より流入した作動油はTポートからタンク2へと戻され
る。この状態では、バイパス通路3内の圧力が1次圧発
生弁16の設定圧以上であるため、減圧弁4の1次側圧
力は常に確保される。
【0024】次に、(a) に示すリフト上昇操作時は、電
磁比例減圧弁17のコイルを励磁すると、主スプール1
2がストロークし、バイパス通路3が主スプール12に
より全閉となり、パラレル通路26とシリンダポート1
4とを連通させ、リフトシリンダ9が上昇駆動される。
中立状態から(a) の状態に至る過渡状態で、バイパス通
路3が主スプール12で全閉となるまでは、Pポートよ
り流入した作動油の一部がバイパス通路3を経て1次圧
発生弁を通過するため、中立状態と同様に減圧弁4の1
次側には減圧弁4の設定圧力以上の圧力が確保される。
バイパス通路3が主スプール12で全閉となった後は、
Pポートより流入した作動油の全部がリフトシリンダ9
に導かれるため、必ずリフトシリンダ9は上昇し、その
ために必要な圧力がPポートに発生するが、通常この圧
力は減圧弁4の設定圧力以上となる。このようにして、
主スプール12が中立から上昇作動側のどの位置にあっ
ても、常に電磁比例減圧弁17を正常に作動させるため
に必要なパイロット圧力が確保される。さらに、Pポー
トからシリンダポート14に至る通路には従来技術(図
3)のシーケンス弁の様なパイロット圧発生機構がない
ため、この間の圧力損失は油通路で発生する最小限の値
にすることができる。これによって、最小限の電動機容
量で所定のリフト上昇速度を得ることができる。
【0025】また、(b) に示すリフト下降操作時には、
電磁比例減圧弁18のコイルを励磁すると、主スプール
12が図示方向にストロークし、リフトシリンダ9の保
持側をタンク通路8と連通させ、負荷10を下降させ
る。この状態では、バイパス通路3は主スプール12に
より遮断されないため、Pポートより流入した作動油は
常時1次圧発生弁16に導かれ、1次圧発生弁16の作
動によりPポート圧が上昇し、電磁比例減圧弁18を正
常に作動させるために必要なパイロット圧が確保され
る。
【0026】さらに、タンク通路8とバイパス通路3の
合流点25は1次圧発生弁16より下流側に設置されて
いるため、リフトシリンダ9よりの戻り油は、タンク通
路8から1次圧発生弁16を経由することなくTポート
に流出する。このため、リフトシリンダ9からTポート
までの圧力損失を最小限にすることができ、軽負荷時の
リフト下降操作でも下降速度が遅くなることはない。
【0027】(c) はリフト下降とティルト後傾の同時操
作時の状態を示す。この状態では、ティルトシリンダ用
コントロール弁6の主スプール13でバイパス通路3が
閉じられているため、1次圧発生弁16には作動油の流
れはなく、この1次圧発生弁16の圧力調整部は全閉と
なっている。ティルト用シリンダ11の作動によりPポ
ート圧力が上昇し、この圧力が、リフトシリンダ用コン
トロール弁5およびティルトシリンダ用コントロール弁
6のパイロット圧の圧源となっている。この状態から電
磁比例減圧弁20のコイルの励磁を解除し、ティルト用
コントロール弁6を中立状態に戻してリフト下降の単独
操作(b) に移行すると、バイパス通路3は主スプール1
3が中立位置に戻ることにより下流側に連通するから1
次圧発生弁16に作動油が流れ、1次圧発生弁16は全
閉の状態から調圧状態に移行する。この間、1次圧発生
弁16の圧力調整部は全閉から作動油の流れにより開方
向に作動し調圧状態となるので、設定圧力に圧力低下す
ることなく安定して減圧弁4の1次圧、つまりコントロ
ール弁5,6のパイロット圧を確保することができる。
【0028】また、この実施形態では、減圧弁4の圧力
を圧力検出経路23で1次圧発生弁16へ導くことによ
り、この1次圧発生弁16を減圧弁4の設定圧に応じて
調圧できるように構成しているが、この圧力検出経路2
3は必ずしも設ける必要はなく、減圧弁4の設定圧以上
の1次圧をスプリングのみで発生させる弁を設けるよう
にしてもよい。
【0029】なお、上述した実施形態は一実施形態であ
り、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は
可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定される
ものではない。
【0030】
【発明の効果】本願発明は、以上説明したような形態で
実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0031】ポンプで供給された作動油が各アクチュエ
ータポートへ至るまでの圧力損失を小さくできるととも
に、例えば、リフト下降操作のような単動シリンダの負
荷による自重下降操作とその他のアクチュエータの同時
操作から、自重下降の単独操作に移る時の自重下降の息
付き現象を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態を示すフォークリフト用
電磁比例制御弁の油圧回路図である。
【図2】図1に示すフォークリフト用電磁比例制御弁を
作動させた状態を示す油圧回路図であり、(a) はリフト
上昇時の油圧回路図、(b) はリフト下降時の油圧回路
図、(c) はリフト下降とティルト後傾の同時操作時の油
圧回路図である。
【図3】従来からのフォークリフト用電磁比例制御弁の
油圧回路図である。
【図4】図3に示すフォークリフト用電磁比例制御弁を
作動させた状態を示す油圧回路図であり、(a) はリフト
上昇時の油圧回路図、(b) はリフト下降時の油圧回路
図、(c) はリフト下降とティルト後傾の同時操作時の油
圧回路図である。
【符号の説明】
1…油圧ポンプ 2…タンク 3…バイパス通路 4…減圧弁 5…リフトシリンダ用コントロール弁 6…ティルトシリンダ用コントロール弁 7…リリーフ弁 8…タンク通路 9…リフトシリンダ 10…負荷(フォーク) 11…ティルトシリンダ 12…リフトシリンダ主スプール 13…ティルトシリンダ主スプール 14…リフトシリンダポート 15…ティルトシリンダポート 16…1次圧発生弁 17,18…電磁比例減圧弁 19,20…電磁比例減圧弁 21…パイロット通路 22…ドレン通路 23…圧力検出経路 24…電磁比例制御弁 25…合流点 26…パラレル通路 27,28…入口ポート 29,30…チェック弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藪本 靖之 兵庫県神戸市西区櫨谷町松本234番地 川 崎重工業株式会社西神戸工場内 Fターム(参考) 3F333 AA02 AB13 DB02 FH05 FH08 3H089 AA60 AA71 BB02 BB10 CC11 DB03 DB47 DB49 DB55 EE05 EE31 GG02 JJ09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプポートとタンクポートをつなぐバ
    イパス通路上に、1つまたは複数のコントロール弁を配
    置し、それぞれのコントロール弁の中立位置でバイパス
    通路を連通状態とするように構成し、第1のコントロー
    ル弁の上流側のバイパス通路から、それぞれのコントロ
    ール弁を制御する電磁パイロット弁の1次側に接続され
    るパイロット通路を設け、それぞれのコントロール弁の
    制御ポートに接続されたアクチュエータからの戻り油を
    最後のコントロール弁の下流側バイパス通路に合流させ
    るタンク通路を設けたアクチュエータ制御装置におい
    て、最後のコントロール弁の下流側バイパス通路上で、
    前記タンク通路とバイパス通路との合流点より上流側
    に、作動油が流れることによりその上流側にコントロー
    ル弁制御用の電磁パイロット弁の1次圧を発生させる1
    次圧発生弁を設けたことを特徴とする産業車両用電磁制
    御弁。
  2. 【請求項2】 パイロット通路に減圧弁を設け、該減圧
    弁の2次側からそれぞれのコントロール弁を制御する電
    磁パイロット弁の1次圧を導くことを特徴とする請求項
    1記載の産業車両用電磁制御弁。
  3. 【請求項3】 減圧弁の2次圧力を1次圧発生弁のスプ
    リング室に導き、該2次圧力とスプリング力により1次
    圧発生弁の上流側圧力を調整するようにしたことを特徴
    とする請求項2記載の産業車両用電磁制御弁。
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