JP2002067312A - インクジェットプリンタヘッド及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットプリンタヘッド及びその製造方法

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JP2002067312A
JP2002067312A JP2000260614A JP2000260614A JP2002067312A JP 2002067312 A JP2002067312 A JP 2002067312A JP 2000260614 A JP2000260614 A JP 2000260614A JP 2000260614 A JP2000260614 A JP 2000260614A JP 2002067312 A JP2002067312 A JP 2002067312A
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットプリンタの本体フレームの底
板5のインク供給用の開口部50とフロントヘッドユニ
ット6の裏面の供給孔19aとのシール性を向上させ
る。 【解決手段】 底板5のインク供給用の開口部50を囲
む嵌合溝46に軟質ゴム製のリング状のパッキン47を
嵌合し、その外周にシール剤48を充填する。フロント
ヘッドユニット6におけるノズル毎の圧力室へのインク
を供給するための供給孔19aを覆ったフィルタ29の
表面にパッキン47を当接し、フロントヘッドユニット
6を底板5方向に押し当てると、パッキン47の先端が
供給孔19aより外周でフィルタ29の表面に密接した
状態で、シール剤48がフロントヘッドユニット6裏面
に接着して固定されるから、シール剤48がパッキン4
7の内周側に浸入しない状態でシールできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電式等のインク
ジェットプリンタヘッドの構成に係り、より詳しくは、
ノズル及びアクチュエータを備えたフロントヘッドユニ
ットと、インク供給通路を備えた本体フレームとの間の
インクの漏れのないようにした構造及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】先行技術のオンディマンド型の圧電式の
インクジェットプリンタヘッドにおいては、例えば、特
開平8−276586号公報に記載されているように、
積層型のフロントヘッドユニットは、多数のノズルを備
えたノズルプレートと、その背面に接着剤にて積層さ
れ、インク供給タンクに連通するリザーバ室と前記ノズ
ルの孔径より大径の第1通孔を有するスペーサプレート
と、該スペーサプレートの背面に接着され、前記リザー
バ室と連通するオリフィスと前記第1通孔に連通する第
2通孔を有するインク供給プレートと、該インク供給プ
レートの背面に接着された補強プレート及び圧力室を構
成するための圧力室プレートと、前記圧力室の背面に接
着した圧電振動板とから構成されている。他方、合成樹
脂製のヘッドケースの凹部内の底部には、インクカート
リッジからのインクが前記フロントヘッドユニットにお
ける複数のインク供給口に流入させる接続口が形成され
ており、該接続口の先端は、前記複数のインク供給口を
囲み、且つそれより外側の底部の面より若干突出した縁
部が形成されている。
【0003】このフロントヘッドユニットを、前記ヘッ
ドケースの下面の凹所内に接着剤にて固定する。その場
合、前記縁部より外側の底部の面に接着剤を塗布してか
ら前記凹部内にフロントヘッドユニットを挿入するとい
う構成であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来の構成では、ヘッドケースが合成樹脂製の射出成形
品であるとしても、フロントヘッドユニットの外周形状
に合わせた凹部を正確に形成することができず、また、
前記接続口の先端の縁部の高さの平坦度等の精度も高く
ないから、凹部の内壁面に接着剤を塗布してからフロン
トヘッドユニットを挿入すると、前記縁部とフロントヘ
ッドユニットの裏面との隙間に介在する接着剤に流通す
るインクが接触することになる。このため、インクの成
分と接着剤の成分との関係から、インク中に粘着性の粒
子が分散してフロントヘッドユニットのノズルを詰まら
せたり、逆にインクが前記接着剤を侵し、また接着剤中
に巻き込まれた気泡のために前記隙間から気泡を介して
外にインク漏れを起こすという、いわゆるシール性が低
下するという問題があった。
【0005】また、前記隙間から接続口内方向に接着剤
が漏れて、インク供給口もしくはインク供給口に張設し
たフィルタの有効面積が接着剤にて狭くなるという問題
もあった。
【0006】この問題を避けるため、前記接続口とイン
ク供給口との間にオーリングを介挿し、フロントヘッド
ユニットをヘッドケースにビス止めするという構成も考
えられるが、ビス止めの箇所を多くすることができず、
且つ各ビス止め箇所ごとの締結力にバラツキが出るた
め、前記シール性に問題があり、且つビスの頭が厚さの
薄いフロントヘッドユニットの前面に突出するという問
題もあった。
【0007】さらに、前記前者の場合には、前記接続口
のシールとフロントヘッドユニットのヘッドケースへの
固定とを一種類の接着剤にて一度に実行しようとするも
のであるからフロントヘッドユニットのノズルの向きを
ヘッドケースの下面と直交する方向に正確に合わせるこ
とも困難であるという問題があった。
【0008】本発明は、このような問題を解消したイン
クジェットプリンタヘッド及びその製造方法を提供する
ことを技術的課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため、請求項1に記載の発明のインクジェットプリン
タヘッドは、前面に列状の複数個のノズル、この各ノズ
ル毎の圧力室及び、前記各圧力室ごとにインクに噴射エ
ネルギーを付与するアクチュエータとからなるフロント
ヘッドユニットを、インク供給源から前記フロントヘッ
ドユニットにインクを供給するインク供給通路を備えた
本体フレームに固着してなるインクジェットプリンタヘ
ッドにおいて、前記本体フレームの底板には、前記フロ
ントヘッドユニットの裏面に設けたインクの供給孔と対
面するように、前記インク供給通路の開口部を形成し、
該開口部の外周の嵌合溝に嵌合したパッキンと、該パッ
キンの外周側の嵌合溝に充填したシール剤とにより、前
記開口部と供給孔との隙間を封止したものである。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェットプリンタヘッドにおいて、前記シール
剤は、前記フロントヘッドユニットによる前記パッキン
への押圧により、前記嵌合溝から溢れ出て前記フロント
ヘッドユニットと本体フレームとの間に達するように、
前記嵌合溝に充填されているものである。
【0011】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載のインクジェットプリンタヘッドにおいて、前
記嵌合溝を前記開口部毎に形成し、該各嵌合溝毎にパッ
キンが装着されているものである。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載のインクジェットプリンタヘッドにおいて、前記
嵌合溝は、複数の開口部の外周を囲繞するように形成さ
れ、該各嵌合溝毎にパッキンが装着されているものであ
る。
【0013】そして、請求項5に記載の発明は、請求項
1乃至請求項4のいずれかに記載のインクジェットプリ
ンタヘッドにおいて、前記開口部もしくは前記供給孔に
は、塵濾過用のフィルタを配置させたものである。
【0014】請求項6に記載の発明のインクジェットプ
リンタヘッドの製造方法は、前面に列状の複数個のノズ
ル、この各ノズル毎の圧力室及び、前記各圧力室ごとに
インクに噴射エネルギーを付与するアクチュエータとか
らなるフロントヘッドユニットを、インク供給源から前
記フロントヘッドユニットにインクを供給するインク供
給通路を備えた本体フレームに固着してなるインクジェ
ットプリンタヘッドにおいて、前記本体フレームの底板
には、前記フロントヘッドユニットの裏面に設けたイン
クの供給孔と対面するように、前記インク供給通路の開
口部を形成し、該開口部の外周の嵌合溝にパッキンを嵌
合し、該パッキンの外周側の嵌合溝にシール剤を充填し
た後、前記フロントヘッドユニットの裏面を本体フレー
ム側へ押圧することにより前記パッキンを押し、前記嵌
合溝内の前記シール剤が溢れ出て前記フロントヘッドユ
ニットと本体フレームとの間に達した状態で、前記フロ
ントヘッドユニットを本体フレームに固着したことを特
徴とするものである。
【0015】そして、請求項7に記載の発明は、請求項
6に記載のインクジェットプリンタヘッドの製造方法に
おいて、前記フィルタヘッドユニットにおける供給孔を
覆うように予めフィルタを貼着したことを特徴とするも
のである。
【0016】また、請求項8に記載の発明は、請求項6
または請求項7に記載のインクジェットプリンタヘッド
の製造方法において、前記本体フレームの底板には、前
記複数のフロントヘッドユニットの裏面を並列状に支持
するための支持部と、該フロントヘッドユニットの裏面
の複数箇所が露出する空所とを設けておき、前記嵌合溝
にパッキンを嵌合し、該パッキンの外周側の嵌合溝にシ
ール剤を充填した後、前記複数のフロントヘッドユニッ
トを相互に位置決めして配置し、該複数のフロントヘッ
ドユニットの裏面に前記支持部を対向配置し、前記空所
から充填した接着剤にて、前記複数のフロントヘッドユ
ニットを前記支持部に固定することを特徴とするもので
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
について説明する。図1、図2及び図3は、本発明の実
施の形態による圧電式インクジェットプリンタヘッドの
斜視図を示し、図4は本体フレーム1の下面図、図6は
インク流通路のシール部の封止作業を示す図である。
【0018】これらの図において、記録媒体に沿って走
行する公知のキャリッジ(図示しない)に搭載される本
体フレーム1は、ポリプロエチレン、ポリプロピレン等
の合成樹脂材の射出形成品から上面開放の略箱状に形成
されており、その上方からインク供給源としての4つの
インクカートリッジ(図示せず)を着脱自在に装着でき
る搭載部3を有し、該搭載部3の一側部位3aには、前
記各インクカートリッジ2のインク放出部(図示せず)
に接続できるインク供給通路4a,4b,4c,4dが
本体フレーム1の底板5の下面まで連通している。
【0019】前記底板5は、前記搭載部3から一段下に
突出するようにして水平状に形成され、該底板5の下面
側には、後に詳述するフロントヘッドユニット6を2つ
並列させて配置するための2つの支持部8、8を段付き
状に形成する。該各支持部8に隣接した部位には、図
2、図4及び図5に示すように、前記各インク供給通路
4a,4b,4c,4dに連通する開口部50,50,
50,50が設けられ、その各開口部50毎の外周を囲
繞するように環状の嵌合溝46が凹み形成されている。
但し、隣接する開口部の配置間隔の短い箇所では、図5
に示すように隣接する嵌合溝46、46との間が連通し
て平面視8字状に形成しても良い。
【0020】そして、前記各嵌合溝46に、軟質のゴム
製等のシール性の良好なリング状のパッキン47を嵌合
する(図5参照)。その場合、パッキン47の内周面4
7aが前記各嵌合溝46の内周壁46aに密接するよう
に(いわゆるしまり嵌めとなるように)、パッキン47
の内径寸法D1が予め設定されている。
【0021】また、前記底板5の各支持部8、8には、
速硬化性の接着剤としてのUV接着剤7にてフロントヘ
ッドユニット6を固定するための複数の空所9a,9b
が上下に貫通するように形成されている。
【0022】そして、図2、図7〜図10に示すよう
に、複数の空所9a,9bは、一つのフロントヘッドユ
ニット6に対してその四隅近傍を固定する箇所に形成さ
れているものであり、実施形態では、前記2つの支持部
8、8のうち一辺(実施形態では長辺)が隣接する箇所
においては、並設する2つのフロントヘッドユニット
6、6の裏面に跨がるように、空所9a,9aを広幅に
形成する。
【0023】なお、前記搭載部3の一側部位3aの上面
には、前記インク放出部と密接できるようにしたゴム製
等のパッキング53(図3参照)が配置されている。
【0024】フロントヘッドユニット6は、図13に示
すように、複数枚の金属板製の積層型のキャビティープ
レート10と、該キャビティプレート10に対して接着
剤または接着シート41(図17参照)を介して接着・
積層されるプレート型の圧電アクチュエータ20と、そ
の上面に外部機器との電気的接続のために、フレキシブ
ルフラットケーブル40が接着剤にて重ね接合されて構
成されており、最下層のキャビティープレート10の下
面(前面)側に開口されたノズル54から下向きにイン
クが吐出するものとする。
【0025】さらに、フロントヘッドユニット6の前面
(下面)に沿って、弾性のある薄金属板製のカバープレ
ート44が固着されている。カバープレート44は、中
央部分においてノズル54に対応する孔44aを有し、
両端において底板5の下面側から本体フレーム1の側面
に沿って折曲部分44b,44cが形成され、一方の折
曲部分44bで、フレキシブルフラットケーブル40の
中途部の下面側を覆うようにしている。
【0026】カバープレート44の外周は、本体フレー
ム1に対してシリコーン接着剤等のシール剤45で封止
固定されている。すなわち、カバープレート44の左右
両側縁と底板5の左右両側に立ち上がったリブ5aとの
間、およびカバープレート44の他方の折曲部分44c
の先端と本体フレーム1の側面との間に沿って、ほぼU
字状にシール剤45が充填され(図10、図11参
照)、また、一方の折曲部分44bの内面とフレキシブ
ルフラットケーブル40との間およびそのケーブル40
と本体フレーム1の側面との間にそれぞれシール剤45
が充填されている(図10参照)。カバープレート44
の孔44aの内周とフロントヘッドユニット6の前面と
の間は、カバープレート44とフロントヘッドユニット
6とを接着する接着剤によって封止される。これによ
り、2個のフロントヘッドユニット6の間は、カバープ
レート44によって塞がれ、かつ本体フレーム1とフロ
ントヘッドユニット6の外周との間は、カバープレート
44およびシール剤45を介して封止されて、本体フレ
ーム1とフロントヘッドユニット6との隙間9cにイン
クや、紙粉、埃等が侵入することを防止でき、圧電アク
チュエータ20とフレキシブルフラットケーブル40と
の電気的接続箇所の電気的短絡事故が防止できるのであ
る。また、一方の折曲部分44bにより、フレキシブル
フラットケーブル40の引き出し方向を案内できるとと
もに、そのケーブル40の保護もできる。
【0027】また、後述するように、フロントヘッドユ
ニット6の裏面側であって、最上層のベースプレート1
4の一端部に穿設された供給孔19aの上面には、その
上方のインクカートリッジから供給されるインク中の塵
除去のためのフィルタ29が予め接着剤にて固定されて
いる(図6(a)参照)。
【0028】次に、前記フロントヘッドユニット6を本
体フレーム1の底板5の支持部8に接着・固定する方法
について説明する。
【0029】まず、図示しない治具に、カバープレート
44をその前面を下向きにして置き、前記2つのフロン
トヘッドユニット6,6を、そのノズル54をカバープ
レート44の孔44aに対応させ、かつノズル54の開
放面(キャビティプレート10の下面(前面))を下向
きにして、当該両ノズル54の列が平行状で所定間隔に
配置されるように、フロントヘッドユニット6をカバー
プレート44上に接着剤を介在して載せる。これによ
り、2つのフロントヘッドユニット6,6の下面(前
面)がほぼ正確に同一平面上に配置できる。このとき接
着剤は、フロントヘッドユニット6をすぐにカバープレ
ート44に固定するものである必要はなく、以下の工程
中に徐々に硬化するものであってもよい。
【0030】一方、図6(a)に示すように、本体フレ
ーム1を支持部8が上向きとなるように配置し、前記各
嵌合溝46にゴム製等のパッキン47を押し込み、当該
パッキン47の高さの略半分乃至三分の一が底板5の下
面より下に突出するようにしておき、次いで、シリコー
ン樹脂等の接着剤(シール剤)48を各嵌合溝46内に
充填する。その後、フロントヘッドユニット6,6の上
方から本体フレーム1を被せる。そのとき、各支持部8
の段付きの凹部内に前記各フロントヘッドユニット6が
収納されるようにセットすると、底板5のリブ5aの下
縁はカバープレート44の下面とほぼ同一平面をなす状
態に保持される。また、そのとき、前記各パッキン47
の先端が、前述のフロントヘッドユニット6の裏面のう
ち、前記フィルタ29のうちの濾過部29a(インク供
給孔19aに相当)よりも外周箇所に当接するようにセ
ットする。なお、本体フレーム1をフロントヘッドユニ
ット6,6に被せつけるとき、シール剤48は自身の粘
性により嵌合溝46内に保持され、落ちてくることはな
い。またフロントヘッドユニット6,6を図示しない治
具に保持したまま、本体フレーム1上に被せつけるよう
にして組み付けることもできる。次いで、フロントヘッ
ドユニット6と本体フレーム1との一方または双方を相
互に押さえ込むと、各パッキン47の内周面47aが前
記各嵌合溝46の内周壁46aに密接した状態で、且つ
パッキン47の先端がインク供給孔19aより外周を囲
むようにフィルタ29の外周部に密接しながら、当該各
パッキン47は嵌合溝46内に沈み込む。そうすると、
嵌合溝46内のシール剤48が当該嵌合溝46のうちパ
ッキン47より外側へ溢れ出るが、前記パッキン47の
先端は前以ってフィルタ29の表面に密接しているの
で、シール剤48は、パッキン47の内径部には浸入し
得ず、パッキン47の外周部位においてフロントヘッド
ユニット6の裏面に接着して確実にシールすることがで
きる。従って、パッキン47とその外周のシール剤48
との二重のシール部が構成される結果、各フロントヘッ
ドユニット6における供給孔19aより外周の裏面とパ
ッキン47との当接部(接合部)からインクが確実に外
に漏れ出さないようにすると共に、インクが前記開口部
50から供給孔19aに流通する間において、シール剤
48との接触がパッキン47の箇所で確実に遮断され、
インクの成分とシール剤48の成分との化学反応等にて
インク中にノズル54に詰まる粒子が発生したり、逆に
シール剤48が侵されてシール性が劣化するという問題
も無くなるのである。
【0031】前記嵌合溝46は、各開口部50の単独の
外周毎に設けても良い。また、隣接する複数の供給孔1
9aを同じ色のインクとして使用する場合には、これら
の隣接する供給孔19a、19a(開口部50、50)
をまとめて囲むような例えば平面視楕円状の嵌合溝を形
成し、この嵌合溝に嵌まる楕円状のパッキン(図示せ
ず)にて前記複数の供給孔19a、19a(開口部5
0、50)をまとめてシールするようにしても良い。さ
らに、嵌合溝46の内周壁46aを、先端側から嵌合溝
の底に向かって抜き勾配を形成しても良い。
【0032】次いで、本体フレーム1の上面側から前記
各空所9a,9bに速硬化性の接着剤としての変性アク
リル樹脂系接着剤の粘性のあるUV接着剤7を落とし込
み充填し、次いで、本体フレーム1上から前記各空所9
a,9bに向かって紫外線を照射する。すると、UV接
着剤7は短時間(数十秒以内)で固化するのである。
【0033】このとき、フロントヘッドユニット6の厚
さ寸法H1aを、前記キャビティプレート10の前面か
らフレキシブルフラットケーブル40の裏面までの厚さ
とし、カバープレート44の厚さ寸法をH1bとすると
きには、前記段付き状の各支持部8の深さ寸法H2は、
H1a+H1bより若干深く設定すると(図7参照)、
各支持部8とフレキシブルフラットケーブル40や圧電
アクチュエータ20、さらにはキャビティプレート10
の上面(裏面)との間に若干の隙間9cができ、この隙
間9cに前記UV接着剤7が浸入した状態で秒単位で固
化するから、本体フレーム1でフロントヘッドユニット
6のいずれの箇所も押さえ付ける余分な外力が作用しな
い状態の元で両者を固定することができる。なお、カバ
ープレート44は,2つのフロントヘッドユニット6,
6を不動に保持するなどの剛性はない。したがって、キ
ャビティプレート10の前面が治具の面と平行状を保
ち、換言すると、ノズル54の軸線(インクの噴射方向
に対応する)を治具の表面に対して直交する方向に正確
に設定でき、かつ2つのフロントヘッドユニット6,6
のノズル列の相互の関係も正確に維持できる。
【0034】また、前記凹所9a,9bを例えば、平面
視矩形状のフロントヘッドユニット6の四隅近傍に配置
することにより、UV接着剤7の固化時に、当該接着剤
の収縮歪みに伴うフロントヘッドユニット6の位置ずれ
を極力少なくすることができる。
【0035】フロントヘッドユニット6の四隅近傍を固
化することで、後にインクジェットヘッドをプリンタに
搭載した状態での不使用時に、ノズル部分の乾燥を防止
すべくゴム製等のキャップでキャビティプレート10の
前面を密接すべく押圧したときに当該キャビティプレー
ト10の平面が歪むような変形が起こり難くなるという
利点を有する。
【0036】さらに、図4、図7及び図9に示すよう
に、並列させたフロントヘッドユニット6、6の隣接す
る辺に跨がって空所9aが広幅で形成されていると、1
箇所の空所9aにUV接着剤7を充填し、紫外線照射
で、2つのユニット6、6を一度に固化でき、作業速度
の短縮及び製造効率の大幅向上に寄与できる。
【0037】なお、速硬化性の接着剤としては、前記U
V接着剤7と成分が類似する湿気硬化型接着剤等も使用
できる。
【0038】その後、図10、図11に示すように、カ
バープレート44の左右両側縁とリブ5aとの間、およ
びカバープレート44の折曲部分44cの先端と本体フ
レーム1の側面との間にシール剤45を塗布する。な
お、フレキシブルフラットケーブル40と本体フレーム
1との間、フレキシブルフラットケーブル40とカバー
プレート44との間、およびカバープレート44におけ
る折曲部分44cのコーナ部と本体フレーム1との間に
は、フロントヘッドユニット6に本体フレーム1を被せ
つける前に、シール剤45をあらかじめ塗布しておく。
これにより、前記隙間9cの外周を完全に封止すること
ができ、外部からインクや、紙粉、埃等が侵入すること
を防止できるのである。
【0039】次に、フロントヘッドユニット6の各構成
部品の詳細について説明する。前記キャビティープレー
ト10は、図12〜図15、図17に示すように構成さ
れている。すなわち、ノズルプレート43、下層プレー
ト11、二枚のマニホールドプレート12、スペーサプ
レート13及びベースプレート14の五枚の薄い金属板
をそれぞれ接着剤にて重ね接合して積層した構造であ
り、実施形態では、ノズルプレート43を除く各プレー
トは、42%ニッケル合金鋼板製で、50μm〜150
μm程度の厚さを有する。前記ノズルプレート43に
は、微小径(実施形態では25μm程度)の多数個のイ
ンク噴出用のノズル54が、当該ノズルプレート43に
おける第1の方向(長辺方向)に沿って2列の千鳥配列
状に設けられている。それに対応する連通孔15が下層
プレート11の前記第1の方向に延びる2つの平行状の
基準線11a、11bに沿って、微小ピッチPの間隔で
千鳥状配列に穿設されている。前記二枚のマニホールド
プレート12には、インク通路12a、12bが、前記
連通孔15の列の両側に沿って延びるように穿設されて
いる。但し、下層プレート11に対面する下側のマニホ
ールドプレート12におけるインク通路12bは、当該
マニホールドプレート12の上側にのみ開放するように
凹み形成されている(図15参照)。このインク通路1
2a、12bは、上側のマニホールドプレート12に対
する前記スペーサプレート13の積層により密閉される
構造になっている。
【0040】また、前記ベースプレート14には、その
長辺(前記第1の方向)に沿う中心線に対して直交する
第2の方向(短辺方向)に延びる細幅の圧力室16の多
数個が穿設されている。そして、前記中心線を挟んで左
右両側にて平行状の長手基準線14a、14bを設定す
ると、前記中心線より左側の圧力室16の先端16aは
前記左側の長手基準線14a上に位置し、逆に前記長手
中心線より右側の圧力室16の先端16aは前記右側の
長手基準線14b上に位置し、且つこの左右の圧力室1
6の先端16aが交互に配置されているので、左右両側
の圧力室16は一つおきに互いに逆方向に延びるように
交互に配置されていることになる。
【0041】この各圧力室16の先端16aは、前記ノ
ズルプレート43における前記千鳥状配列のノズル54
に、前記スペーサプレート13及び両マニホールドプレ
ート12に同じく千鳥状配列にて穿設されている微小径
の貫通路17、17、17及び連通孔15を介して連通
している。一方、前記各圧力室16の他端16bは、前
記スペーサプレート13における左右両側部位に穿設さ
れた貫通孔18を介して、前記両マニホールドプレート
12におけるインク通路12a、12bに連通してい
る。
【0042】前記各圧力室16の他端16bは、図15
に示すように、ベースプレート14の下面側にのみ開口
するように凹み形成されているものである。また、最上
層のベースプレート14の一端部に穿設された供給孔1
9aの上面には、その上方のインクカートリッジから供
給されるインク中の塵除去のためのフィルタ29が張設
されている。
【0043】これにより、前記前記ベースプレート14
及びスペーサプレート13の一端部に穿設の供給孔19
a,19bから前記インク通路12a、12b内に流入
したインクは、このインク通路12aから前記各貫通孔
18を通って前記各圧力室16内に分配されたのち、こ
の各圧力室16内から前記貫通路17、17、17及び
連通孔15を通って、当該圧力室16に対応するノズル
54に至るという構成になっている(図17参照)。
【0044】一方、前記圧電アクチュエータ20は、図
12、図13及び図16に示すように、9枚の圧電シー
ト21a,21b,21c,21d,21e,21f,
21g,22,23を積層した構造で、前記各圧電シー
トのうち最下段の圧電シート22とそれから上方へ数え
て奇数番目の圧電シート21b,21d,21fの上面
(広幅面)には、前記キャビティープレート10におけ
る各圧力室16の箇所ごとに細幅の個別電極24が、第
1の方向(長辺方向)に沿って列状に形成され、各個別
電極24は前記第1の方向と直交する第2の方向に沿っ
て各圧電シートの長辺の端縁部近傍まで延びている。下
から偶数段目の圧電シート21a,21c,21e,2
1gの上面(広幅面)には、複数個の圧力室16に対し
て共通のコモン電極25が形成されている。
【0045】実施形態においては、前記各個別電極24
の幅寸法は対応する圧力室16における平面視での広幅
部より少し狭く設定されている。
【0046】他方、圧力室16は前記のベースプレート
14の短辺の中央部側で、前記第1の方向(長辺)に沿
って2列状に配列されているので、前記コモン電極25
は、その2列の圧力室16、16を一体的に覆うよう
に、偶数段目の圧電シート21a,21c,21e,2
1gの短辺方向の中央において長辺に沿って延びる平面
視略矩形状に形成されると共に、該偶数段目の圧電シー
ト21a,21c,21e,21gの対の短辺の端縁部
近傍では当該端縁部のほぼ全長にわたって延びる引出部
25a,25aが一体的に形成されている。
【0047】そして、前記偶数段目の圧電シート21
a,21c,21e,21gの対の長辺の端縁部近傍の
表面であって、前記コモン電極25が形成されていない
箇所には、前記各個別電極24と同じ上下位置(対応す
る位置)に、当該個別電極24と略同じ幅寸法で長さの
短いダミー個別電極26を形成する。
【0048】他方、最下段の圧電シート22とそれから
上方へ数えて奇数番目の圧電シート21b,21d,2
1fの上面(広幅面)のうち、前記引出部25a,25
aに対応する位置(同じ上下位置、圧電シートの対の短
辺の端縁部近傍)には、ダミーコモン電極27を形成す
るのである。
【0049】前記最上段のトップシート23の上面に
は、その長辺の端縁部に沿って、前記各個別電極24の
各々に対する表面電極30と、前記コモン電極25に対
する表面電極31とが、設けられている。
【0050】さらに、前記最下段の圧電シート22を除
いて、他の全ての圧電シート21a,21b,21c,
21d,21e,21f,21gとトップシート23と
には、前記各表面電極30と、それに対応する位置(同
じ上下位置)の個別電極24並びにダミー個別電極26
とが互いに連通するように、スルーホール32を穿設す
る。同様に、前記少なくとも1つの表面電極31(実施
形態では、トップシート23の4隅の位置の表面電極3
1)と、それに対応する位置(同じ上下位置)のコモン
電極25乃至はその引出部25aが互いに連通するよう
に、スルーホール33を穿設し、スルーホール32、3
3内に充填された導電性材料を介して、各層の個別電極
24同士及びそれと対応する位置の表面電極30とが電
気的に接続されているように構成し、同じく、各層のコ
モン電極25同士及びそれと対応する位置の表面電極3
1とが電気的に接続されているように構成するものであ
る。
【0051】前記した構成の圧電アクチュエータ20
は、以下に述べるような方法で製造される。即ち、前記
一つの圧電アクチュエータ20における圧電シート21
b,21d,21fの複数個をマトリックス状に並べて
一体化してなる第1素材シート(セラミックグリーンシ
ート)の表面のうち各圧電シートの箇所に、複数個の個
別電極24と、捨てパターンの電極としてのダミーコモ
ン電極27を設ける位置に対応して予めスルーホール3
2を穿設する。同様に、圧電シート21a,21c,2
1e,21gの複数個をマトリックス状に並べて一体化
してなる第2素材シート(セラミックグリーンシート)
の表面のうち各圧電シートの箇所に、複数個のコモン電
極25と、捨てパターンの電極としてのダミー個別電極
26を設ける位置に対応して予めスルーホール33を穿
設する。さらに、前記と同様に、トップシート23の複
数個をマトリックス状に並べて一体化してなる第3素材
シート(セラミックグリーンシート)の表面のうちトッ
プシート23の箇所に、複数個の表面電極30、31を
設ける位置に対してスルーホール32、33を穿設す
る。
【0052】そして、各圧電シート21b,21d,2
1f、22の表面に個別電極24及びダミーコモン電極
27を、圧電シート21a,21c,21e,21gの
表面にコモン電極25及びダミー個別電極26を、トッ
プシート23の表面に表面電極30、31の箇所を、そ
れぞれ、導電ペーストのスクリーン印刷にて形成する
と、前記各スルーホール32、33は、第1、第2素材
シートの上下広幅面に貫通しているので、各スルーホー
ル32、33内にも前記導電ペーストが浸入し、該各ス
ルーホール32、33を介して各電極部分でシートの上
下面で導電通可能となる。次いで、各グリーンシートを
乾燥した後、積層し、次いで積層方向にプレスすること
で一体化して、一枚の積層体にする。その後焼成する。
【0053】これにより、上下に積層された複数枚の圧
電シート21とトップシートとは上下同じ位置の前記個
別電極24及びダミー個別電極26が表面電極30の箇
所と電気的に接続されるし、同じく上下複数枚のコモン
電極25及びダミーコモン電極27が表面電極31の箇
所と電気的に接続されることになる。
【0054】なお、圧電アクチュエータ20の厚さ方向
の外周側面にて個別電極24同士やコモン電極25同士
を電気的に接続するように、側面電極(図示せず)を形
成しても良い。
【0055】そして、このような構成のプレート型の圧
電アクチュエータ20は、前記キャビティープレート1
0に対して、当該圧電アクチュエータ20における各個
別電極24が前記キャビティープレート10における各
圧力室16の各々に対応するように積層固定される(図
17参照)。また、この圧電アクチュエータ20におけ
る上側の表面には、前記フレキシブルフラットケーブル
40が重ね接着されることにより、このフレキシブルフ
ラットケーブル40における各種の配線パターン(図示
せず)が、前記各表面電極30、31に電気的に接合さ
れる。
【0056】この構成において、前記圧電アクチュエー
タ20における各個別電極24のうち任意の個別電極2
4と、コモン電極25との間に電圧を印加することによ
り、圧電シート21,22のうち前記電圧を印加した個
別電極24の部分に圧電による積層方向の歪みが発生
し、この歪みにて前記各個別電極24に対応する圧力室
16の内容積が縮小されることにより、この圧力室16
内のインクが、ノズル54から液滴状に噴出して(図1
7参照)、所定の印字が行われる。
【0057】また、並列すべきフロントヘッドユニット
は2〜4と任意に構成することができ、フロントヘッド
ユニットにおけるキャビティプレートは金属材料の他、
セラミックス材であっても良い。さらに、本発明のイン
クジェットプリンタの駆動手段は、上記のプレート状の
圧電アクチュエータ20の他の形式であっても良いし、
静電気により、圧力室の背面を覆う振動板を振動させて
インクをノズル54から吐出させる構成であっても良
い。
【0058】また、本体フレーム1にインクカートリッ
ジを搭載することなく、キャリッジ外のインクタンクか
らチューブを介してインク供給路4a〜4dにインクを
供給するものであってもよい。さらに、シール剤48,
45は、接着作用を有するものであってもよい。
【0059】
【発明の作用・効果】以上に説明したように、請求項1
に記載の発明のインクジェットプリンタヘッドは、前面
に列状の複数個のノズル、この各ノズル毎の圧力室及
び、前記各圧力室ごとにインクに噴射エネルギーを付与
するアクチュエータとからなるフロントヘッドユニット
を、インク供給源から前記フロントヘッドユニットにイ
ンクを供給するインク供給通路を備えた本体フレームに
固着してなるインクジェットプリンタヘッドにおいて、
前記本体フレームの底板には、前記フロントヘッドユニ
ットの裏面に設けたインクの供給孔と対面するように、
前記インク供給通路の開口部を形成し、該開口部の外周
の嵌合溝に嵌合したパッキンと、該パッキンの外周側の
嵌合溝に充填したシール剤とにより、前記開口部と供給
孔との隙間を封止したものである。
【0060】このように構成すれば、パッキンの先端
が、フロントヘッドユニットの裏面のインクの供給孔の
周囲を囲むように密接して、前記開口部とインクの供給
孔との隙間を塞いだ状態で、該パッキンの外周側にシー
ル剤が充填されるから、このシール剤がパッキンを越え
てその内周側に浸入することがなく、前記供給孔の有効
面積を狭めることがないし、インクとシール剤との接触
による化学反応がなくなり、フロントヘッドユニットに
おけるノズル等を詰まらせる粒子等も発生しないから、
インクジェットプリンタヘッドの性能が低下しないとい
う効果を奏する。
【0061】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のインクジェットプリンタヘッドにおいて、前記
シール剤は、前記フロントヘッドユニットによる前記パ
ッキンへの押圧により、前記嵌合溝から溢れ出て前記フ
ロントヘッドユニットと本体フレームとの間に達するよ
うに、前記嵌合溝に充填されていることで、請求項1に
記載の発明による効果に加えて、フロントヘッドユニッ
トと本体フレームとの組み付け時に、前記開口部と供給
孔との間にシール剤を容易に充填することができるとい
う効果を奏する。
【0062】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載のインクジェットプリンタヘッドにおいて、前
記嵌合溝を前記開口部毎に形成し、この嵌合溝毎にパッ
キンを嵌合しておけば、請求項1に記載の発明による効
果に加えて、1つのフロントヘッドユニットに複数の供
給孔がある場合にも、この各供給孔及び開口部毎にパッ
キンにてシールすることができ、各供給孔毎に異なる色
のインクを供給することができるという効果を奏する。
【0063】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載のインクジェットプリンタヘッドにおいて、前記
嵌合溝は、複数の開口部の外周を囲繞するように形成さ
れ、この嵌合溝毎にパッキンを嵌合しておけば、請求項
1に記載の発明による効果に加えて、1つのフロントヘ
ッドユニットにおける複数の供給孔及び開口部をまとめ
て1つのパッキンでシールすることができてシール作業
及び構成が簡単にできると共に、その複数の供給孔に共
通の色のインクを供給することができるという効果を奏
する。
【0064】そして、請求項5に記載の発明は、請求項
1乃至請求項4のいずれかに記載のインクジェットプリ
ンタヘッドにおいて、前記開口部もしくは前記供給孔に
は、塵濾過用のフィルタを配置させたものである。
【0065】このように構成すれば、請求項1乃至請求
項4のいずれかに記載の発明による効果に加えて、イン
ク供給源側に塵があっても、前記フィルタにて塵を除去
でき、インクジェットプリンタヘッドの性能を劣化させ
ないという効果を奏する。
【0066】請求項6に記載の発明のインクジェットプ
リンタヘッドの製造方法は、前面に列状の複数個のノズ
ル、この各ノズル毎の圧力室及び、前記各圧力室ごとに
インクに噴射エネルギーを付与するアクチュエータとか
らなるフロントヘッドユニットを、インク供給源から前
記フロントヘッドユニットにインクを供給するインク供
給通路を備えた本体フレームに固着してなるインクジェ
ットプリンタヘッドにおいて、前記本体フレームの底板
には、前記フロントヘッドユニットの裏面に設けたイン
クの供給孔と対面するように、前記インク供給通路の開
口部を形成し、該開口部の外周の嵌合溝にパッキンを嵌
合し、該パッキンの外周側の嵌合溝にシール剤を充填し
た後、前記フロントヘッドユニットの裏面を本体フレー
ム側へ押圧することにより前記パッキンを押し、前記嵌
合溝内の前記シール剤が溢れ出て前記フロントヘッドユ
ニットと本体フレームとの間に達した状態で、前記フロ
ントヘッドユニットを本体フレームに固着したことを特
徴とするものである。
【0067】このような製造工程によると、フロントヘ
ッドユニットと本体フレームとを相対的に押さえ込むこ
とにより、パッキンの内周面が前記嵌合溝の内周壁に密
接した状態で、且つパッキンの先端がインクの供給孔よ
り外周を囲むようにフロントヘッドユニットの裏面に密
接しながら、当該パッキンは嵌合溝内に沈み込み、嵌合
溝内のシール剤が当該嵌合溝のうちパッキンより外側へ
溢れ出ても、前記パッキンの先端は前以ってフロントヘ
ッドユニットの裏面に密接しているので、シール剤は、
パッキンの内径部には浸入し得ず、パッキンの外周部位
においてフロントヘッドユニットの裏面に接着して確実
にシールすることができるという効果を奏する。
【0068】そして、請求項7に記載の発明は、請求項
6に記載のインクジェットプリンタヘッドの製造方法に
おいて、前記フィルタヘッドユニットにおける供給孔を
覆うように予めフィルタを貼着したことを特徴とするも
のである。
【0069】このようにフィルタを供給孔を覆うように
予めに貼着しておけば、このフィルタが妄りに移動せ
ず、前記パッキンとシール剤とによるシール性も阻害し
ないという効果を奏する。
【0070】また、請求項8に記載の発明は、請求項6
または請求項7に記載のインクジェットプリンタヘッド
の製造方法において、前記本体フレームの底板には、前
記複数のフロントヘッドユニットの裏面を並列状に支持
するための支持部と、該フロントヘッドユニットの裏面
の複数箇所が露出する空所とを設けておき、前記嵌合溝
にパッキンを嵌合し、該パッキンの外周側の嵌合溝にシ
ール剤を充填した後、前記複数のフロントヘッドユニッ
トを相互に位置決めして配置し、該複数のフロントヘッ
ドユニットの裏面に前記支持部を対向配置し、前記空所
から充填した接着剤にて、前記複数のフロントヘッドユ
ニットを前記支持部に固定することを特徴とするもので
ある。
【0071】このような製造工程を採用すると、前記パ
ッキンとシール剤とによるインクの供給孔箇所のシール
作業とフロントヘッドユニットのヘッドケースへの取付
け固定作業とが同時に完了できるから、請求項6または
請求項7に記載の発明による効果に加えて、インクジェ
ットプリンタヘッドの組み立て作業効率が大幅に向上す
ると共に、フロントヘッドユニットの配置位置誤差も極
めて小さくできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるインクジェットプリ
ンタヘッドのノズル側を上にした斜視図である。
【図2】インクジェットプリンタヘッドの部品の分解斜
視図である。
【図3】本体フレームの上方から見たインクジェットプ
リンタヘッドの部品の分解斜視図である。
【図4】本体フレームの底板を下面側から見た図であ
る。
【図5】図4のV−V線矢視で見たパッキン等の各部品
の拡大断面図である。
【図6】(a)は本体フレームの底板の嵌合溝にパッキ
ンを嵌合し接着剤を充填するシールの工程の図、(b)
はパッキンにフロントヘッドユニットを押しつけてシー
ルする状態の工程の図である。
【図7】図4のVII −VII 線矢視で見た各部品の拡大断
面図である。
【図8】図4の VIII −VIII線矢視で見た各部品の拡大
断面図である。
【図9】図4のVII −VII 線矢視で見た本体フレームと
フロントヘッドユニットとの接着部を示す拡大断面図で
ある。
【図10】図4の VIII −VIII線矢視で見た本体フレー
ムとフロントヘッドユニットとの接着部を示す拡大断面
図である。
【図11】インク供給のための開口部と供給孔とのシー
ル部を示す拡大断面図である。
【図12】フロントヘッドユニットの各部品の斜視図で
ある。
【図13】キャビティープレートと圧電アクチュエータ
との一端部を示す拡大斜視図である。
【図14】キャビティープレートの分解斜視図である。
【図15】キャビティープレートの部分的拡大斜視図で
ある。
【図16】圧電アクチュエータの分解斜視図である。
【図17】フロントヘッドユニットの拡大側断面図であ
る。
【符号の説明】
1 本体フレーム 5 底板 6 フロントヘッドユニット 7 UV接着剤 8 支持部 9a,9b 空所 9c 隙間 10 キャビティープレート 11 下層プレート 12a,12b マニホールドプレート 13 スペーサプレート 14 ベースプレート 16 圧力室 19a,19b インクの供給孔 20 圧電アクチュエータ 29 フィルタ 40 フレキシブルフラットケーブル 43 ノズルプレート 46 嵌合溝 47 パッキン 48 接着剤(シール剤) 50 開口部 54 ノズル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に列状の複数個のノズル、この各ノ
    ズル毎の圧力室及び、前記各圧力室ごとにインクに噴射
    エネルギーを付与するアクチュエータとからなるフロン
    トヘッドユニットを、インク供給源から前記フロントヘ
    ッドユニットにインクを供給するインク供給通路を備え
    た本体フレームに固着してなるインクジェットプリンタ
    ヘッドにおいて、 前記本体フレームの底板には、前記フロントヘッドユニ
    ットの裏面に設けたインクの供給孔と対面するように、
    前記インク供給通路の開口部を形成し、該開口部の外周
    の嵌合溝に嵌合したパッキンと、該パッキンの外周側の
    嵌合溝に充填したシール剤とにより、前記開口部と供給
    孔との隙間を封止したことを特徴とするインクジェット
    プリンタヘッド。
  2. 【請求項2】 前記シール剤は、前記フロントヘッドユ
    ニットによる前記パッキンへの押圧により、前記嵌合溝
    から溢れ出て前記フロントヘッドユニットと本体フレー
    ムとの間に達するように、前記嵌合溝に充填されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリ
    ンタ。
  3. 【請求項3】 前記嵌合溝を前記開口部毎に形成し、該
    各嵌合溝毎にパッキンが装着されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェットプリンタヘッド。
  4. 【請求項4】 前記嵌合溝は、複数の開口部の外周を囲
    繞するように形成され、該各嵌合溝毎にパッキンが装着
    されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェットプリンタヘッド。
  5. 【請求項5】 前記開口部もしくは前記供給孔には、塵
    濾過用のフィルタを配置させたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項4のいずれかに記載のインクジェットプリ
    ンタヘッド。
  6. 【請求項6】 前面に列状の複数個のノズル、この各ノ
    ズル毎の圧力室及び、前記各圧力室ごとにインクに噴射
    エネルギーを付与するアクチュエータとからなるフロン
    トヘッドユニットを、インク供給源から前記フロントヘ
    ッドユニットにインクを供給するインク供給通路を備え
    た本体フレームに固着してなるインクジェットプリンタ
    ヘッドにおいて、 前記本体フレームの底板には、前記フロントヘッドユニ
    ットの裏面に設けたインクの供給孔と対面するように、
    前記インク供給通路の開口部を形成し、該開口部の外周
    の嵌合溝にパッキンを嵌合し、該パッキンの外周側の嵌
    合溝にシール剤を充填した後、前記フロントヘッドユニ
    ットの裏面を本体フレーム側へ押圧することにより前記
    パッキンを押し、前記嵌合溝内の前記シール剤が溢れ出
    て前記フロントヘッドユニットと本体フレームとの間に
    達した状態で、前記フロントヘッドユニットを本体フレ
    ームに固着したことを特徴とするインクジェットプリン
    タヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記フィルタヘッドユニットにおける供
    給孔を覆うように予めフィルタを貼着したことを特徴と
    する請求項6に記載のインクジェットプリンタヘッドの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記本体フレームの底板には、前記複数
    のフロントヘッドユニットの裏面を並列状に支持するた
    めの支持部と、該フロントヘッドユニットの裏面の複数
    箇所が露出する空所とを設けておき、 前記嵌合溝にパッキンを嵌合し、該パッキンの外周側の
    嵌合溝にシール剤を充填した後、 前記複数のフロントヘッドユニットを相互に位置決めし
    て配置し、該複数のフロントヘッドユニットの裏面に前
    記支持部を対向配置し、前記空所から充填した接着剤に
    て、前記複数のフロントヘッドユニットを前記支持部に
    固定することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載
    のインクジェットプリンタヘッドの製造方法。
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