JP2002066207A - 薬液注入装置 - Google Patents

薬液注入装置

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JP2002066207A
JP2002066207A JP2000266719A JP2000266719A JP2002066207A JP 2002066207 A JP2002066207 A JP 2002066207A JP 2000266719 A JP2000266719 A JP 2000266719A JP 2000266719 A JP2000266719 A JP 2000266719A JP 2002066207 A JP2002066207 A JP 2002066207A
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Tomoaki Miyanoshita
友明 宮ノ下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分子凝集剤等の薬液を被処理水に注入する
に際し、薬液の過大注入をより確実に防止でき、かつ、
注入率を目標値に精度良く制御可能な薬液注入装置を提
供する。 【解決手段】 被処理水に薬液を注入する装置であっ
て、薬液貯槽と、該薬液貯槽から送出される薬液の流量
を調整する第1の流量調整手段と、薬液貯槽からの薬液
を一旦受け入れるとともに現在の収容量を検出する手段
を備えた計量槽と、該計量槽から被処理水に注入される
薬液の流量を調整する第2の流量調整手段と、前記収容
量検出手段からの検出値に基づき該検出値が予め設定し
た所定値または所定範囲内に維持されるように前記第1
の流量調整手段および第2の流量調整手段を制御する制
御手段と、を有することを特徴とする薬液注入装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川水、湖沼水等
の表流水を原水とする浄水処理あるいは工業用水や排水
の固液分離処理等の水処理に用いて好適な、凝集剤等の
薬液の注入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】浄水処理や排水処理においては、原水中
の懸濁物質を除去し、所定の濁度以下の処理水にまで処
理する必要があり、水処理方法としては凝集沈澱処理を
行うことが多い。凝集沈澱処理を行う場合には、通常、
凝集のための薬液として、無機凝集剤と高分子凝集剤
(とくに有機高分子凝集剤)を用いて凝集沈澱処理を行
う。
【0003】このように凝集剤を被処理水に注入する場
合、とくに有機高分子凝集剤を注入する場合、その注入
率を厳格に制御することが要求される。たとえば、アク
リルアミド系の有機高分子凝集剤を浄水処理に用いる場
合、変異原性物質であるアクリルアミドモノマーの存在
が問題となる。そのため、モノマーの被処理水中での量
を抑えるために、アクリルアミド系の有機高分子凝集剤
の注入率が制限されている。日本では、水道法により、
1mg/Lが最大注入率として規定されている。
【0004】より詳細に述べると、浄水中のモノマー濃
度は、0.00005mg/L未満としなければならな
い。したがって、アクリルアミド系の有機高分子凝集剤
を1mg/L注入した場合、モノマー濃度が0.000
05mg/L未満となる高分子凝集剤中のモノマー含有
率は、0.005%未満(固体)となる。逆にモノマー
含有率が低ければ、有機高分子凝集剤の注入率を高くす
ることも可能であるが、実際には上述の如く最大注入率
が規定されている。したがって、高分子凝集剤を実際に
注入するに際しては、間違っても過大注入とならないよ
うにする必要がある。その方法として、たとえば特公平
7−32902号公報に記載されているように、流量計
の信号をパルスカウントして制御に用いたり、自動弁に
より制御を行ったりする方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
方法では、高分子凝集剤の注入の際に、流量計を用いた
り自動弁による制御を単独あるいは組み合わせて用いて
も、それらに同時に故障が起きた場合には制御が不能と
なる。
【0006】たとえば、流量計の信号をポンプ出力の制
御に用いて、一定の注入率に制御したり、さらに定流量
弁を設けて電気的な信号による制御と定流量弁による制
御との二重の制御を行う方法が考えられる。その場合、
片方のみが故障して、流量が過大となるような状態とな
っても、もう片方の働きにより制御は維持される。しか
しながら、運悪く両方の制御が故障し、流量が過大とな
るような状態となった場合、前述の最大注入率(たとえ
ば、1mg/L)以上の注入率となってしまうことがあ
る。また、定流量弁は、それを用いて制御できる流量の
範囲が狭いという問題があり、流量計によるモニターで
は、流量計自体の精度が問題となり、上記の如く1mg
/Lというような極めて小流量の制御を、精度よく行う
ことが難しい。
【0007】さらに、予めポンプを最大出力時1mg/
Lとなるように選定しておくという方法もあるが、その
場合には、原水の流量の変動に対し、きめ細かい高分子
凝集剤の注入制御が行えなくなる。原水流量の変動に対
しては、凝集剤注入ポンプを複数台並置し、その運転台
数で制御することも可能であるが、そうすると、水処理
装置全体の大型化、設備費増大、制御の複雑化等の問題
を招いてしまう。
【0008】そこで本発明の課題は、高分子凝集剤等の
薬液を被処理水に注入するに際し、薬液の過大注入をよ
り確実に防止でき、かつ、注入率を目標値に精度良く制
御可能な薬液注入装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の薬液注入装置は、被処理水に薬液を注入す
る装置であって、薬液貯槽と、該薬液貯槽から送出され
る薬液の流量を調整する第1の流量調整手段と、薬液貯
槽からの薬液を一旦受け入れるとともに現在の収容量を
検出する手段を備えた計量槽と、該計量槽から被処理水
に注入される薬液の流量を調整する第2の流量調整手段
と、前記収容量検出手段からの検出値に基づき該検出値
が予め設定した所定値または所定範囲内に維持されるよ
うに前記第1の流量調整手段および第2の流量調整手段
を制御する制御手段と、を有することを特徴とするもの
からなる。
【0010】上記第1の流量調整手段および第2の流量
調整手段としては、それぞれ、流量調整可能なポンプ、
または/および、流量調整可能な流量調整弁を用いるこ
とができる。また、上記計量槽における収容量検出手段
としては、計量槽に収容された薬液の液面を検出する手
段、または重量を検出する手段等を用いることができ
る。液面検出手段としては、電極式や超音波式の液面
計、あるいは光センサーを用いた液面計等を使用でき、
重量検出手段としては、ロードセル等を用いて計量槽ご
と重量を測定し、その測定値から空の状態の計量槽の重
量を差し引いた値を検出する手段を用いることができ
る。なお、この重量検出手段による検出値は、収容され
た薬液の液面レベルの位置に容易に換算可能であり、こ
の面からは、重量検出手段も液面検知手段の機能を持っ
ている。
【0011】また、計量槽には、薬液貯槽へと接続され
るオーバーフローラインを設けておき、薬液貯槽から過
大な流量の薬液が計量槽に送給され計量槽内液面が過大
上昇した場合には、オーバーフローさせて薬液貯槽に戻
すようにすることが好ましい。
【0012】計量槽の容量としては、とくに限定されな
いが、第2の流量調整手段を介して被処理水に注入され
る薬液の流量に対し、その3〜60秒分の容量に設定さ
れていることが好ましい。このように設定しておくこと
により、第2の流量調整手段による薬液の供給のみが過
大となり、その状態が何らかの原因で持続された場合に
も、短時間のうちに計量槽内を空にすることができ、過
大注入が継続されてしまう事態を防止できる。計量槽の
容量が3秒分よりも少なければ、液面変動が比較的大き
くなった場合に、本発明に係る制御状態を維持するのが
難しくなるおそれがある。60秒分を越える容量では、
上記のように何らかの原因で過大注入が生じた場合、そ
の状態の持続時間が長くなりすぎるおそれがある。
【0013】また、本発明の薬液注入装置においては、
前記計量槽における収容量検出手段に加え、バックアッ
プとして、第2の流量調整手段が設けられた薬液注入ラ
インに流量検出手段(流量計)を設けておいてもよい。
この場合、制御手段は、収容量検出手段からの検出値に
加え、流量検出手段からの検出値を用いて第1、第2の
流量調整手段を制御できるので、薬液の過大注入をより
確実に防止できる。また、第1、第2の流量調整手段が
同時に同じ流量で供給過大となった場合にも、その過大
注入量を流量検出手段で検出できるようになり、現実に
過大注入が発生することを防止できる。
【0014】上記のような本発明に係る薬液注入装置に
おいては、薬液貯槽からの薬液を一旦受け入れる計量槽
の薬液収容量(たとえば、液面のレベル)により、第1
の流量調整手段を介しての計量槽への流入量と、第2の
流量調整手段を介しての計量槽からの流出量とのバラン
スが検出され、いずれか一方が過大または過少となった
場合には、その状態が、計量槽内の収容量の変動として
精度良く検出されることになる。したがってこの変動を
抑えるように、すなわち収容量検出手段による検出値が
予め設定した所定値あるいは所定範囲内に維持されるよ
うに第1、第2の流量調整手段が制御されることによ
り、いずれか一方が過大または過少となること、とくに
いずれか一方が過大となることが防止され、薬液の過大
注入が防止される。
【0015】また、第1、第2の流量調整手段の両方と
も所定の流量となっている場合には、それらの中間に介
在する計量槽の収容量検出により、両者のバランス状態
を所定の状態に維持することができるとともに、その良
好なバランス状態が崩れることを常時監視することがで
きる。したがって、高精度での流量注入を安定して持続
できる。
【0016】なお、本発明に係る制御においては、第
1、第2の流量調整手段の両方が同時に同じ流量で供給
過大となった場合のみ、収容量検出手段からの情報のみ
では対応できないことになるが、このような状態の発生
は確率的に極めて低い。また、たとえこのような状態に
なっても、被処理水への薬液注入ラインに流量検出手段
を設けておけば、その情報に基づいて制御を行うことが
可能になり、過大注入を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発
明の一実施態様に係る薬液注入装置を、凝集沈澱濾過装
置における高分子凝集剤の注入に適用した場合を示して
いる。図1において、原水(被処理水)1は、混和槽2
に送られ、混和槽2内に、無機凝集剤3がポンプ4を介
して注入される。混和槽2内では、被処理水1と注入さ
れた無機凝集剤3が、モータ5によって駆動される攪拌
機6によって攪拌され、被処理水1中の懸濁物質が無機
凝集剤3との結合により微小フロックの形態に凝集され
る。
【0018】続いて被処理水1は凝集槽7に送られ、こ
こで高分子凝集剤8が注入され、パドル式の攪拌機9に
より攪拌されて、上記微小フロックが粗大フロックへと
成長される。この薬液としての高分子凝集剤8の注入
に、本発明に係る薬液注入装置としての高分子凝集剤注
入装置10が用いられる。
【0019】高分子凝集剤注入装置10には、被処理水
に注入すべき高分子凝集剤8が貯留されている薬液貯槽
11と、該薬液貯槽11から送出される高分子凝集剤8
の流量を調整する第1の流量調整手段としての第1の薬
液ポンプ12とが設けられている。第1の薬液ポンプ1
2により、薬液貯槽11からの高分子凝集剤8が、供給
ライン13を介して計量槽14内に送られる。
【0020】計量槽14には、計量槽14内に受け入れ
られた高分子凝集剤8の収容量を検出する手段として、
本実施態様では超音波式の液面計15が設けられてお
り、液面計15による検出信号は、制御手段としてのシ
ーケンサ16に送られるようになっている。この計量槽
14には、その上部にオーバーフローライン17が設け
られており、オーバーフローライン17は、薬液貯槽1
1へと接続されて、計量槽14でオーバーフローした高
分子凝集剤8が薬液貯槽11へ返送されるようになって
いる。
【0021】計量槽14からは、高分子凝集剤8の流量
を調整する第2の流量調整手段としての第2の薬液ポン
プ18により、高分子凝集剤8の流出量が調整され、注
入ライン19を介して凝集槽7内の被処理水1に注入さ
れるようになっている。本実施態様ではさらに、この注
入ライン19の第2の薬液ポンプ18の下流側の位置
に、この注入ライン19を介して注入される高分子凝集
剤8の流量を検出する流量検出手段として流量計20が
設けられている。
【0022】本実施態様では、上記第1、第2の薬液ポ
ンプ12、18は、それら自身の回転数を制御すること
により(たとえばインバータ等を用いた自動制御、ある
いは手動制御でもよい)、それぞれ高分子凝集剤8の供
給量、注入量を制御できるようになっているが、たとえ
ば定容量ポンプを用い、別途流量調整弁を設け、該流量
調整弁により第1、第2の流量調整手段を構成するよう
にしてもよい。また、流量調整可能なポンプと流量調整
弁を併設して第1、第2の流量調整手段を構成すること
も可能である。本実施態様では、凝集槽7への高分子凝
集剤8の実際の注入量は、第2の薬液ポンプ18によっ
て制御されるが、計量槽14の容量としては、この高分
子凝集剤8の流量に対し、3〜60秒分の容量から適宜
設定されている。
【0023】制御手段としてのシーケンサ16は、液面
計15の検出信号に基づいて、計量槽14の液面が予め
設定した所定のレベルに維持されるように、あるいは、
予め設定した所定の液面レベルの範囲内に維持されるよ
うに、第1の薬液ポンプ12および第2の薬液ポンプ1
8を制御する。本実施態様ではさらに、液面計15から
の検出信号に加え、流量計20からの検出値も参照し
て、第1、第2の薬液ポンプ12、18を制御できるよ
うになっている。
【0024】凝集槽7で粗大フロックが形成された被処
理水は、次に沈澱槽21に送られ、フロックが沈降分離
される。沈澱槽21には、被処理水を下降流から上向流
へと反転させる隔壁22と、フロックの分離を促進しフ
ロックの流出を抑制するための傾斜板23が設けられて
いる。
【0025】沈澱槽21からの沈澱処理水は、濾過装置
24に送られ、濾砂等によって形成された濾層25を通
されることにより、濾過処理される。
【0026】濾過装置24からの処理水は浄水26とし
て取り出される。本実施態様では、取り出された浄水2
6は一旦浄水タンク27に貯留され、該タンク27内の
浄水が最終処理水28として次工程等に送られるように
なっている。浄水タンク27の底部からは、該タンク2
7内の浄水を濾過装置24の逆洗水として、ポンプ29
により濾過装置24に供給できるようになっている。
【0027】上記のように構成された凝集沈澱濾過装置
における高分子凝集剤注入装置10の制御について説明
する。基本的に第1、第2の薬液ポンプ12、18のポ
ンプ流量を2台とも所定の値に合わせる。たとえばイン
バータ等を用いた自動制御でもよいし、手動設定でもよ
い。ここで所定の流量の設定は、ポンプの性能曲線を利
用してもよいが、実際の流量を測定しその検量線に基づ
いて確認して行うことが望ましい。
【0028】2台とも正確な流量で作動していれば問題
はないが、どちらか、または2台ともに流量が正確に出
なくなった場合に以下のように対応が可能である。
【0029】第1の薬液ポンプ12が供給過大となっ
た場合、中間の計量層14の液面が既定値より徐々に上
昇するので、それを液面計15によって検知可能とな
る。これを検知し、シーケンサ16からの信号に基づい
て第1の薬液ポンプ12の流量を修正すればよい。ま
た、計量槽14のオーバーフローにより、過大供給を防
止することが可能である。
【0030】第2の薬液ポンプ18が供給過大となっ
た場合、計量槽14の液面が既定値より徐々に下降する
ので、それを液面計15によって検知可能となる。これ
を検知し、シーケンサ16からの信号に基づいて第1の
薬液ポンプ18の流量を修正すればよい。この場合に
は、たとえば警報を出して緊急停止することにより、高
分子凝集剤8の過大注入を適切に防止することもでき
る。また計量槽14の容量が適切に小さく設定されてい
ることにより(前述の如く3〜60秒分の注入流量に相
当する容量に設定されていることにより)、計量槽14
では数分以内に引ききりとなるため、過大注入はほとん
ど生じない。
【0031】二つのポンプ12、18が同時に供給過
大となった場合、流量が同一でなければ液面が上昇する
か低下することになるので、それを液面計15によって
検知することにより検出可能となる。この場合には、た
とえば警報を出して緊急停止することにより、高分子凝
集剤8の過大注入を適切に防止できる。
【0032】どちらかのポンプ12、18の注入率が
少なくなった場合、液面が上昇するか低下することにな
るので、それを液面計15によって検知することにより
検出可能となる。この場合には、過大注入とはならない
ので、過大注入に伴う問題は生じない。
【0033】したがって、二つのポンプ12、18が同
時に同一流量で供給過大となった場合のみ対応できない
ことになるが、このような状態の発生は確率的には極め
て低い。また、このような状態に対しては、本実施態様
のように第2の薬液ポンプ18の出口側に流量計20を
設けておくことで、過大注入量を検出できるから、シー
ケンサ16からの信号に基づいて、その状態を防止ある
いは修正するように制御することができる。
【0034】このように、基本的に液面計15からの信
号に基づいて制御し、特定の場合には流量計20からの
信号も参照して制御することにより、高分子凝集剤8の
被処理水への過大注入を防止することができるととも
に、所定の注入率での通常の注入動作を正確に安定して
継続することができる。
【0035】
〔実験条件〕
・原水流量:200m3 /日 ・無機凝集剤混和槽:有効容量555L(滞留時間4分)、攪拌機付き ・凝集槽:横軸パドル方式(滞留時間30分) ・沈澱槽:滞留時間40分、表面負荷率10mm/分 ・濾過装置:塔径1200mm、通水速度150m/日、 濾層構成 ケイ砂:高さ600mm ・原水濁度:4〜300度(平均8.0度) ・原水pH:7.2〜7.5 ・無機凝集剤:PAC〔ポリ塩化アルミニウム〕(原水濁度に比例注入) ・有機高分子凝集剤:アクリルアミド系のアニオン系高分子凝集剤0.1%溶液 ・第1の薬液ポンプ:インバータ付き 最大使用流量138.8mL/分 吐出量10〜150mL/分 ・計量槽:超音波式液面計付き 有効容量16.2mL(17.0mLてオーバーフロー) 最大水量で最大注入率の時 滞留時間8.6秒 (0.1%溶液を処理水量200m3 /日に対し高分子凝集剤添加量が 1mg/Lとなるように注入) ・第2の薬液ポンプ:インバータ付き 最大使用流量138.8mL/分 吐出量10〜150mL/分
【0036】上記のような条件で運転したところ、高分
子凝集剤の過大注入を適切に防止することができ、ま
た、所定の注入率にて安定して長時間運転することがで
きた。
【0037】なお、前記実施態様および上記実施例で
は、高分子凝集剤注入装置について説明したが、本発明
はこれに限らず、被処理水に、過大注入を防止すべきあ
らゆる薬液の注入に適用可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の薬液注入
装置によれば、被処理水への薬液の過大注入、とくに高
分子凝集剤の過大注入を確実に防止することができ、か
つ、注入率を目標値に精度良く安定して制御することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る薬液注入装置を適用
した水処理装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 原水(被処理水) 2 混和槽 3 無機凝集剤 4 ポンプ 5 モータ 6 攪拌機 7 凝集槽 8 高分子凝集剤 9 攪拌機 10 薬液注入装置としての高分子凝集剤注入装置 11 薬液貯槽 12 第1の流量調整手段としての第1の薬液ポンプ 13 供給ライン 14 計量槽 15 収容量検出手段としての超音波式液面計 16 制御手段としてのシーケンサ 17 オーバーフローライン 18 第2の流量調整手段としての第2の薬液ポンプ 19 注入ライン 20 流量検出手段としての流量計 21 沈澱槽 22 隔壁 23 傾斜板 24 濾過装置 25 濾層 26 浄水 27 浄水タンク 28 最終処理水 29 ポンプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理水に薬液を注入する装置であっ
    て、薬液貯槽と、該薬液貯槽から送出される薬液の流量
    を調整する第1の流量調整手段と、薬液貯槽からの薬液
    を一旦受け入れるとともに現在の収容量を検出する手段
    を備えた計量槽と、該計量槽から被処理水に注入される
    薬液の流量を調整する第2の流量調整手段と、前記収容
    量検出手段からの検出値に基づき該検出値が予め設定し
    た所定値または所定範囲内に維持されるように前記第1
    の流量調整手段および第2の流量調整手段を制御する制
    御手段と、を有することを特徴とする薬液注入装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の流量調整手段および第2の流
    量調整手段が、それぞれ、流量調整可能なポンプおよび
    /または流量調整弁からなる、請求項1の薬液注入装
    置。
  3. 【請求項3】 前記収容量検出手段が、計量槽に収容さ
    れた薬液の液面検出手段または重量検出手段からなる、
    請求項1または2の薬液注入装置。
  4. 【請求項4】 前記計量槽に、前記薬液貯槽へと接続さ
    れるオーバーフローラインが設けられている、請求項1
    ないし3のいずれかに記載の薬液注入装置。
  5. 【請求項5】 前記計量槽の容量が、前記第2の流量調
    整手段を介して注入される薬液の流量に対し、3〜60
    秒分の容量に設定されている、請求項1ないし4のいず
    れかに記載の薬液注入装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の流量調整手段が設けられた薬
    液注入ラインに流量検出手段が設けられ、前記制御手段
    は、前記収容量検出手段からの検出値に加え前記流量検
    出手段からの検出値を用いて、前記第1の流量調整手段
    および第2の流量調整手段を制御する、請求項1ないし
    5のいずれかに記載の薬液注入装置。
  7. 【請求項7】 薬液が、アクリルアミド系の有機高分子
    凝集剤からなる、請求項1ないし6のいずれかに記載の
    薬液注入装置。
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