JP4039124B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式により画像を形成する複写機やプリンタ等の画像形成装置に関し、特に、温度均一化部材の接離についての制御を改良をした画像形成装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
少なくとも2つの定着部材である、加熱源を内包した可回転の加熱ローラと当該加熱ローラに圧着して設けた加圧ローラとからなる加熱ローラ型定着装置と呼称される定着装置を有し、当該定着装置に、転写されたトナー画像を担持する転写材を導き、前記両ローラとの間を通過せしめ、両ローラによる加熱及び加圧作用により前記トナー画像を前記転写材上に定着するように構成した画像形成装置は公知である。
【0003】
また、前記画像形成装置において、少なくとも1つの前記定着部材に対して接離可能に設けた温度均一化部材を介して、前記転写材の搬送方向に対して直交する方向の前記定着部材の温度分布を平均化するために、前記温度均一化部材を当接および離間させるように制御する技術も公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の定着装置は、取り扱い性がよく、また、コンパクト化ができ、更に、安全性が高い等、極めて有用なものであり、多くの画像形成装置に組み込まれ、現在でも便利に使用されている。
【0005】
しかしながら、像担持体上に形成したトナー画像を転写材上に転写された後、当該転写材を少なくとも2部材の定着部材で加熱・加圧する構成の場合、次のような不都合が生ずる。
【0006】
即ち、定着部材のローラ長に対して使用される転写材の搬送方向と直交する方向におけるサイズが前記ローラ長に対して小さなサイズの転写材を、連続的に処理しなければならない場合、前記転写材に対して良好な定着処理ができても、転写材との接触領域よりも外側の領域、換言すれば、前記ローラ長の両端部における温度が過剰に上昇してしまい、この状態でサイズの大きな転写材を処理すると、温度の境界部に接する転写材上に光沢ムラが生じてしまう不都合が生ずる。
【0007】
また、高温状態におかれるローラ端部において、特に、ローラがゴム層を有する場合は、その寿命が著しく短くなる。
【0008】
前記両端部の温度上昇を防止するために、使用される転写材の搬送方向と直交する方向におけるサイズが所定のサイズ以下の転写材の場合に、一律に、温度均一化部材を、通紙開始に伴い定着部材に対して当接するか、通紙終了とともに定着部材から離間するという動作をさせるとエネルギーの無駄な消費になり、熱効率が悪くなるという問題があった。
【0009】
本発明は、上記点に鑑みてなされたもので、主たる目的は、簡単な構成により、定着部材であるローラ長に対して所定のサイズ以下の転写材を処理する場合、端部の温度上昇の状態やプリント処理枚数等を判別して、定着部材に対して、適時に、温度均一部材の接離を制御するようにした構成で熱効率の良い画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、以下に示す構成要件により達成することができる。
【0014】
像担持体上に形成したトナー画像を転写材上に転写させた後、当該転写材を少なくとも2部材の定着部材で加熱、加圧し、前記トナー画像を当該転写材上に定着する構成を有する画像形成装置であって、かつ、少なくとも1つの前記定着部材に対して接離可能に設けた温度均一化部材を介して、前記転写材の搬送方向に対して直交する方向の前記定着部材の温度分布を平均化するように構成した画像形成装置において、使用される転写材の搬送方向と直交する方向におけるサイズが所定のサイズ以下である場合、非通紙領域に対応した前記定着部材いずれかの温度を検知する温度センサの出力の上昇速度を制御手段により演算し、演算した上昇速度もしくは下降速度からと、演算時点における前記温度センサの出力と、入力された画像形成指令の残りプリント数とから、前記定着部材に対する前記温度均一化部材の当接の可否を決定せしめることを特徴とする画像形成装置。
【0016】
なお、いずれの構成においても、温度均一化部材を当接する定着部材と端部温度を検知する定着部材は同一でもよいし、別の部材であってもよく、各部材の熱容量、熱伝導などにより適宜選択されるものであるが、精度とレスポンスの点から一般的に同一であることが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に係わる実施の形態を、以下、図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は、カラープリンタからなる画像形成装置1の構成を示す概略図である。図に示すように、10は像形成体である感光体ドラム(以下、単にドラムという)、11は各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電器、12は各色毎の画像書込手段である露光光学系、13は各色毎の現像手段である現像器、14は転写ベルトである。
【0019】
前記ドラム10は、例えば、光学ガラスや透明アクリル樹脂等の透明部材によって形成される円筒状の基体の外周に、透明の導電層、a−Si層あるいは有機感光層(OPC)等の感光層(光導電層ともいう)を形成したものであり、導電層を接地した状態で矢印で示す時計方向に回転される。
【0020】
前記スコロトロン帯電器11、露光光学系12及び現像器13は、これらを1組として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色(K)の各色の画像形成手段として4組設けられ、感光体ドラム10の回転方向に対して、Y、M、C、Kの順に配置してある。
【0021】
前記スコロトロン帯電器11は、それぞれ所定の電位に保持された制御グリッドと、例えば、鋸歯状電極からなる放電電極11aとを有し、トナーと同極性のコロナ放電により、感光体ドラム10に対して一様な電位を与える。
【0022】
前記露光光学系12は、前述したスコロトロン帯電器11に対して感光体ドラム10の回転方向下流側に位置するようにドラム10の内部に配置される。
【0023】
それぞれの露光光学系12は、ドラム軸と平行に主走査方向に配列された像露光光の発光素子としてのLED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並べた線状の露光素子12aと、結像素子としての光集束性光伝送体(商品名:セルフォックレンズアレイ)12bと、不図示のレンズホルダとで構成される露光用ユニットであり、保持部材120に取付けてある。
【0024】
前記保持部材120には各色毎の露光光学系12の他に、転写同時露光器12dおよび一様露光器12eが取付けられ、一体となって前記ドラム10の基体内部に収容される。
【0025】
前記露光光学系12は、別体の画像読み取り装置によって読み取られメモリに記憶された各色毎の画像データに従って前記ドラム10の感光層を裏面から像露光し、当該ドラム10上に静電潜像を形成する。
【0026】
露光素子12aとしては、LEDの他、FL(蛍光体発光)、EL(エレクトロルミネッセンス)、PL(プラズマ放電)等の複数の発光素子をアレイ状に並べたものを用いることも可能である。
【0027】
前記露光素子の発光波長は、通常Y、M、Cのトナーに対して透過性の高い780〜900nmの範囲のものが用いられるが、本実施形態においては裏面から像露光を行う方式であるため、カラートナーに対して透過性を十分に有しないこれより短い400〜780nmの波長でもよい。
【0028】
前記現像器13は、前記ドラム10の回転方向と最近接点において順方向に回転する非磁性のステンレスあるいはアルミ材で形成された現像スリーブ131と、現像ケーシング138とを有し、現像ケーシング138の内部には、各々イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色(K)の一成分或いは二成分現像剤を収容している。
【0029】
それぞれの現像器13は前記ドラム10と所定の間隙をあけて非接触に保たれており、現像スリーブ131に対して直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアスを印加することにより、非接触の反転現像を行い、ドラム10上に重ね合わせのトナー像を形成する。
【0030】
14aおよび14bは前記転写ベルト14を張架するローラであり、14aが図示しない駆動源から動力を受け、前記転写ベルトを矢印方向に回転させるように構成してある。
【0031】
15および16は、前記転写ベルト14を挟んで前記ドラム10と対向配置させた第1及び第2の転写手段である転写器および除電器、17は転写工程終了後の前記ドラム10を除電するためのAC除電器、18は除電後の前記ドラム表面を清掃するクリーニング装置で、クリーニングブレード180を有する。
【0032】
20は、前記ドラム10上に形成されるトナー像を転写するための転写材Pを収納してなるカセット、25は給紙ローラである。
【0033】
転写材Pの移動路上には、搬送ローラ対R1乃至R5、前記転写ベルト14および画像定着装置(以下、単に定着装置という)30等が付設してある。
【0034】
44は前記ローラ14aと前記転写ベルト14を介して対向配置せしめた用紙分離用のAC除電器を示す。
【0035】
詳細については後述するが、前記定着装置30は、ハロゲンヒータ(ハロゲンランプ)300を内包し、当該ハロゲンヒータの周囲を回転しうる加熱ローラ305と、前記加熱ローラ305と圧着しながら回転しうる加圧ローラ315とを有する。Tはニップ部を示す。
【0036】
なお、図において46は、前記転写ベルト14と一体的に送られる転写後の転写材Pを確実に分離せしめるための分離爪で、前記ローラ14a上の転写ベルト14表面に対して先端を近接して位置づけてある。
【0037】
91は、スタート釦、転写材のサイズ選択をできる表示部等を含む操作手段からなる操作部である。
【0038】
以上のような構成を有する画像形成装置における、画像形成プロセスは次の通りである。
【0039】
画像形成のスタートにより不図示のドラム駆動モータが始動し、ドラム10が図1の矢印で示す時計方向へ回転され、同時にイエロー(Y)のスコロトロン帯電器11が作動して前記ドラム10に所定の電位を付与する。
【0040】
引き続き、Yの露光光学系12を介して第1の色信号すなわちYの画像データに対応する電気信号による画像書込が開始され、前記ドラム10の表面に原稿画像のYの画像に対応する静電潜像が形成される。
【0041】
前記静電潜像はYの現像器13により非接触の状態で反転現像され、前記ドラム10上にイエロー(Y)のトナー像が形成される。
【0042】
次いで、前記ドラム10に対して、Yのトナー像の上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器11の帯電作用により電位が付与され、Mの露光光学系12によって第2の色信号すなわちMの画像データに対応する電気信号による画像書込により、Mの画像に対応する静電潜像が形成され、Mの現像器13による非接触の反転現像によって前記イエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形成される。
【0043】
同様のプロセスにより、シアン(C)のスコロトロン帯電器11、Cの露光光学系12およびCの現像器13によって、第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像が重ね合わせて形成され、更にその上に黒色(K)のスコロトロン帯電器11、Kの露光光学系12およびKの現像器13によって第4の色信号に対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色(K)の4色の重ね合わせカラートナー像が形成される。
【0044】
これらY、M、CおよびKの露光光学系12による前記ドラム10の感光層に対する画像書込は、当該ドラム10の内部より、前述した透光性の基体を通して行われる。
【0045】
従って第2、第3および第4の色信号に対応する画像の書込は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0046】
上記の画像形成プロセスによってドラム10上に形成された重ね合わせカラートナー像は、前記転写器15によって、転写材P上に一括して転写される。
【0047】
この際、良好な転写がなされるように、前記ドラム10の内部に設けた転写同時露光器12dを付勢させ一様露光を行う。
【0048】
転写工程終了後の前記ドラム10の周面上に残ったトナーは前記AC除電器17により除電作用を受けた後、クリーニング装置18によりクリーニングされ、これにより、前記ドラム表面は、次の画像形成に備えられる。
【0049】
実施の形態においては、クリーニング後であって、次の帯電前に、例えば発光ダイオードを用いた一様露光器12eを作用させ、前記ドラム表面の先の画像形成における履歴を解消させる。
【0050】
カラートナー像が形成(転写)された転写材Pは、AC除電器44による除電作用と、分離爪46とにより、転写ベルト14から分離され、定着装置30へと搬送され、当該定着装置において、前記トナー像は前記転写材P上に定着される。
【0051】
画像記録がなされた転写材Pは表裏を反転されて送られ、搬送ローラR3、R4、R5を介して装置上部のトレイへ排出される。
【0052】
図2は、第1の実施の形態である定着装置30の主要素である加熱ローラ305や温度均一化部材330等の構成を説明するための模式的図面である。
【0053】
図2(a)は側断面図で、図2(b)は加熱ローラ305の平面図である。
図に示すように、例えば、ハロゲンランプからなる加熱源300を内包した加熱ローラ305は、転写材P上の未定着トナー画像tと接触する側に設けてある。加熱ローラ305と加圧ローラ315とは所定の圧力を以て圧着(密着)され、作動時には圧着状態を保ちながら接触部(ニップ部T)において同方向に回転し、加熱・加圧により前記トナー画像tを定着させる。
【0054】
前記加熱ローラ305は、円筒状の透光性基体(ガラスなど)からなるローラ芯307と、ローラ芯307の外側(外周面)に設けた透光性弾性層(透明シリコンゴム層)308と、更に、その外側に設けた熱線吸収層(トナーに対する離型層でもある)309とを有している。
【0055】
前記加圧ローラ315は、例えば、アルミ材を用いた円筒状の金属パイプ316と、金属パイプ316の外周面に、シリコンゴム層317を被覆したローラとして構成される。
【0056】
温度均一化部材(以下、金属ローラという)330は、ローラ部332と軸331とを主要素とし、加熱ローラ305に対して熱線吸収層309の外周面で圧着する構成となっている。前記ローラ332は、高い熱伝導率を有するアルミ材や銅などが望ましく、ヒートパイプの適用も効果的である。前記ローラの表面層にはFPA(パーフルオルアルコキシ樹脂)等で形成した薄膜の離型層から構成されている。前記金属ローラ330は、例えば、定着部材の1つである加熱ローラ305の上に矢印で示す方向に移動し接離可能な構成にしてある。
【0057】
図2(b)に図示のように、TS1は加熱ローラ305の表面温度の検知手段である第1温度センサであり、加熱ローラ305の長手方向の中央の位置に配設してある。
【0058】
TS2は加熱ローラ305の非通紙領域の表面温度の検知手段である第2温度センサであり、使用される転写材Pのうちのサイズの小さいものとの接触領域よりも外側の領域に配設されていて、使用される転写材の搬送方向と直交する方向における詳細な位置は、使用される紙サイズ(転写材の)やその頻度、金属ローラ330の熱輸送能力、通紙速度などにより適宜選択される。
【0059】
本実施例では最大通紙幅300mmに対し、最大通紙領域端部より30mm外側に配設した。図2(b)で示す位置以外に、第1温度センサTS1と対称な位置に配設しても良い。
【0060】
前記第1温度センサTS1は、加熱ローラ305の表面温度を検知し、その検知情報は画像形成装置の制御部に取り込まれて、制御手段である温度制御器(図5参照)に対してその制御信号を送り、定着可能な所定値になるように制御するようにしてある。
【0061】
前記第2温度センサTS2は、加熱ローラ305の非通紙領域の表面温度を検知し、その検知情報は金属ローラ330を前記加熱ローラ305への接離動作を行う上での必要な情報として、画像形成装置の制御部に取り込まれるようになっている。
【0062】
図5は、本実施の形態の電気的構成を示すブロック図である。
図に示すように、制御部SEは、検知手段である第1温度センサTS1、第2温度センサTS2、第3温度センサTS3及び第4温度センサTS4と、これらの検知信号(情報)に基づきCPUからなる制御部SEを介して前記検知信号を制御信号として取り込み、その制御信号によって作動される、金属ローラ330、金属ローラ107、制御手段である温度制御器TC、制御手段である演算器EN、制御手段であるカウンタMとの被制御部から構成されている。
【0063】
前記制御部SEには、画像読み取り装置による画像データの記憶手段等の一連の機能を有しているが図示を省略してある。
【0064】
図3は、第1の制御を説明するためのフローチャートである。
操作部91に配置されている、表示部にあるサイズ選択部にて、使用される転写材Pのサイズを選択し、テンキーにてプリント数をセット(入力)した後、スタート釦等からの画像形成指令に従ってカセット20から所定のサイズ以下の転写材Pの給紙が開始されれば、次のステップに進み、開始されなければ、ステップを元に戻す(ST1)。
【0065】
画像形成指令に応じて製作されたプリント数が所定枚数(即ち加熱ローラ305の非通紙領域の表面温度が定着可能な温度より高くなってくる実績上の枚数)以上に達したことを制御手段であるカウンタMが判別すれば、次のステップに進み、所定枚数に達していなければ、ST1に戻す(ST2)。
【0066】
前記カウンタMの判別情報を制御部SEに取り込み、その制御信号に従って金属ローラ330を作動させ、転写材Pの搬送方向に対して直交する方向の温度分布を平均化させるように加熱ローラ305に当接させる(ST3)。
【0067】
プリント数がカウンタMの総設定数に達したならば、次のステップに進み、達していなければ、ステップを元に戻す(ST4)。
【0068】
前記総設定数に達した情報を制御部SEに取り込み、その制御信号に従って金属ローラ330を作動し、加熱ローラ305から離間させる(ST5)。そしてスタートに戻る。
【0069】
以上の態様をとることにより、所定のサイズ以下の転写材Pが画像形成指令に従って搬送されてくるとしても、金属ローラ330の当接時期を適切に判別して実行できるため無駄なエネルギーを消費せず熱効率が良好となる。
【0070】
図4は、第2の制御を説明するためのフローチャートである。
画像形成指令に従ってカセット20から所定のサイズ以下の転写材Pの給紙が開始されれば、次のステップに進み、開始されなければ、ステップを元に戻す(ST10)。第2温度センサTS2の出力、即ち、ローラ端部の表面温度が定着可能である所定値を越えているか否かを判定するため前記検知出力を制御部SEに取り込み、その制御信号に基づき温度制御器TCにより所定値を越えていると判別されれば、次ステップに進み、所定値を越えていなければST10に戻す(ST11)。
【0071】
前記判別結果に基づく制御信号に従って金属ローラ330を作動させ、転写材Pの搬送方向に対して直交する方向の温度分布を平均化させるように加熱ローラ305に当接させる(ST12)。
【0072】
次いで、前記金属ローラ330を当接した結果、加熱ローラ305の表面温度が平均化され、第2温度センサTS2の出力が所定値より低くなってくれば、次のステップに進み、所定値より高ければ、ステップを元に戻す(ST13)。
【0073】
次いで、金属ローラ330を作動させ、加熱ローラ305から離間させる(ST14)。そして、スタートに戻る。
【0074】
所定のサイズ以下の転写材Pの給紙が開始されたとしても、転写材Pの坪量(グラム数/m2)により、紙の持ち去る熱量が異なるので、ローラ端部の表面温度の上昇は異なる。従って、以上の態様をとることにより、一律にプリントの所定枚数で、金属ローラを接離を判別する場合に比べ、無駄なエネルギーを消費せず熱効率が良好となる。
【0075】
この場合、最初のステップ(紙サイズ判別)は、ローラ端部の温度を監視しているため、省いてもよい。
【0076】
図6は、紙厚の違いによる第2温度センサの出力と時刻の関係を示す図である。
【0077】
使用される転写材Pの搬送方向と直交する方向におけるサイズが所定のサイズ以下の場合で、非通紙領域に対応した加熱ローラ305の温度を検知する第2温度センサTS2の出力T1、T2とその時の時刻をもとに、制御手段である演算器ENによりローラ端部の温度を予測し、最も温度が上昇しても上限温度T3を越えない時刻に金属ローラ330を当接する(図6の当接を示す矢印参照)。
【0078】
通紙される紙(転写材)が厚い場合には、通紙領域の持ち去る熱量が大きいため、ローラ端部の温度上昇が大きいが(図6、グラフ▲1▼)、紙が薄い場合は、相対的に通紙領域の持ち去る熱量が小さく、ローラ端部の温度上昇が緩やかである(図6、グラフ▲2▼)。
【0079】
前記紙が薄い場合は、この発明では、金属ローラ330の当接時刻を遅らせることができるので、金属ローラ330を加熱することによる熱の損失を少なく抑えることができる。
【0080】
このような予測を行わずに、所定温度で金属ローラ330の当接を制御した場合には、より安全側に設定することになるため、薄い紙の場合には熱損失が大きくなる。
【0081】
図7は、金属ローラの当接可否による第2温度センサの出力と時刻の関係を示す図である。
【0082】
使用される転写材Pの搬送方向と直交する方向におけるサイズが所定のサイズ以下の場合で、非通紙領域に対応した加熱ローラ305の温度を検知する第2温度センサTS2の出力T1、T2の出力とそのときの時刻をもとに、制御手段である演算器ENによりローラ端部の温度を予測し、通紙が続いた場合に金属ローラ330を当接しないと上限温度T3を越えると予測されるときでも、残った通紙予定枚数から、金属ローラ330を当接しなくても上限温度T3を越えないと予想できるときには、金属ローラ330の当接を行わない(図7、グラフ▲3▼)。
【0083】
このような、予測を行なわずに、温度上昇速度だけからの予測で前記当接を制御した場合には、必要のない当接を行うことになり、金属ローラ330に奪われる熱失が大きくなる(図7、グラフ▲4▼)。
【0084】
同様に、金属ローラ330の当接後に、第2温度センサTS2の出力が低下し、上限温度T3を越える前に予定プリント数が終了すると予想される場合には、金属ローラ330を離間させる。このような制御が「この請求項に記した当接の可否を決定する」の意味するところである。
【0085】
このような制御により、熱損失を最小限に抑えながら、過剰なローラ端部の温度上昇を抑止することができる。
【0086】
使用される転写材Pの搬送方向と直交する方向におけるサイズが所定のサイズ以下であり、金属ローラ330が加熱ローラ305に当接された状態でプリントが終了し、かつ、次の画像形成指令が入力されている場合で、非通紙領域に対して加熱ローラ305の温度が所定値を越えていることを第2温度センサTS2の出力を介して制御手段である温度制御器TCが判別した場合には、金属ローラ330の当接を継続させるよに制御する。
【0087】
この構成をとることにより、次に続く画像形成が、所定のサイズより大きいサイズである場合には、端部の光沢度が高くなり過ぎたりする不具合を防止し、次の画像形成が小サイズである場合は、ローラ端部が加熱する不具合を防止できる。
【0088】
図8は、第2の実施の形態であるベルトタイプの定着装置の主要素である加熱ローラや金属ローラ等の構成を説明するための模式的図面である。
【0089】
図に示すように、この定着装置10Aは、例えば、ハロゲンランプからなる加熱源200を内包した加熱ローラ102と第1加圧ローラ103とを含む懸架ローラに掛け回した定着ベルト104と、前記定着ベルト104を介して、前記第1加圧ローラ103と圧着および圧着解除可能に設けた第2加圧ローラ105と、前記第1加圧ローラ103と接離可能な金属ローラからなる温度均一化部材107とから構成されている。
【0090】
前記定着ベルト104を介しての前記第1加圧ローラ103と第2加圧ローラ105との間に転写後の未定着トナー画像tを担持した転写材Pを送り込み、両ローラによる加圧・加熱作用により転写材P上にトナー画像tを定着できる。
【0091】
TS3は、加熱ローラ102の表面温度の検知手段である第3温度センサであり、前記加熱ローラ102の長手方向の中央位置に配接されている。
【0092】
TS4は、定着ベルト104の非通紙領域の表面温度の検知手段である第4温度センサで、給紙される転写材Pとの接触領域よりも外側の領域に配設される。
【0093】
配設場所としては図8に図示の位置のみではなく、掛け回された定着ベルト104のループ内でも良いし、当該ループ内の第1加圧ローラ103の表面温度の検知できるところでば何れでも良い。
【0094】
前記第3温度センサTS3は温度センサTS1と同様に、その検知情報は定着可能な所定値になるように画像形成装置の制御部SEに取り込まれるようにしてある。
【0095】
前記第4温度センサTS4は前記第2温度センサTS2と同様に、金属ローラ107を第1加圧ローラ103との接離動作を行う上での必要な情報として、画像形成装置の制御部SEに取り込まれるようにしてある。
【0096】
前記第4温度センサTS4は、例えば、第2加圧ローラ105の検知手段として第2加圧ローラ105に配設してもよし、例えば、加熱ローラ102の長手方向の端部部近傍に配設してもよい。
【0097】
給紙される転写材Pとの接触領域よりも外側に配設され、ローラ、ベルトなど定着部材群の端部の温度上昇が検知できる場所であればよい。これは第1の実施形態でも同様である。
【0098】
この第2の実施の形態に対して、第1の実施の形態で説明した発明は対応できる。
【0099】
このような構成をとることで、端部温度上昇が実用上で問題にならない少数プリントの場合で、金属ローラを接離することによる熱効率の低下や、薄紙の小サイズの転写材(紙)で熱容量が小さく、定着部材の端部の温度上昇が小さい場合に不必要に金属ローラを当接して、かえって、当該金属ローラに余分な熱を奪われという熱効率の低下を防ぐことができる。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な構成により、定着部材であるローラ長に対して所定のサイズ以下の転写材を処理する場合、端部の温度上昇の状態やプリント処理枚数等を判別して、定着部材に対して、適時に、温度均一部材の接離を制御するようにした構成で熱効率の良い画像形成装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラープリンタからなる画像形成装置の構成を示す概略図である。
【図2】第1の実施の形態である定着装置の主要素である加熱ローラや温度均一化部材等の構成を説明するための模式的図面である。
【図3】請求項1に係わるの制御を説明するためのフローチャートである。
【図4】請求項2に係わる制御を説明するためのフローチャートである。
【図5】本実施の形態の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】紙厚の違いによる第2温度センサの出力と時刻の関係を示す図である。
【図7】金属ローラの当接可否による第2温度センサの出力と時刻の関係を示す図である。
【図8】第2の実施の形態であるベルトタイプの定着装置の主要素である加熱ローラや金属ローラ等の構成を説明するための模式的図面である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
P 転写材
30、10A 定着装置
91 操作部
200、300 加熱源
305、102 加熱ローラ
315 加圧ローラ
330、107 金属ローラ
103 第1加圧ローラ
104 定着ベルト
105 第2加圧ローラ
TS1 第1温度センサ
TS2 第2温度センサ
TS3 第3温度センサ
TS4 第4温度センサ
M カウンタ
SE 制御部
TC 温度制御器
EN 演算器

Claims (1)

  1. 像担持体上に形成したトナー画像を転写材上に転写させた後、当該転写材を少なくとも2部材の定着部材で加熱、加圧し、前記トナー画像を当該転写材上に定着する構成を有する画像形成装置であって、かつ、少なくとも1つの前記定着部材に対して接離可能に設けた温度均一化部材を介して、前記転写材の搬送方向に対して直交する方向の前記定着部材の温度分布を平均化するように構成した画像形成装置において、
    使用される転写材の搬送方向と直交する方向におけるサイズが所定のサイズ以下である場合、非通紙領域に対応した前記定着部材いずれかの温度を検知する温度センサの出力の上昇速度を制御手段により演算し、演算した上昇速度もしくは下降速度からと、演算時点における前記温度センサの出力と、入力された画像形成指令の残りプリント数とから、前記定着部材に対する前記温度均一化部材の当接の可否を決定せしめることを特徴とする画像形成装置。
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