JP2002046035A - 車輪軸受の製造方法 - Google Patents

車輪軸受の製造方法

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JP2002046035A
JP2002046035A JP2000233510A JP2000233510A JP2002046035A JP 2002046035 A JP2002046035 A JP 2002046035A JP 2000233510 A JP2000233510 A JP 2000233510A JP 2000233510 A JP2000233510 A JP 2000233510A JP 2002046035 A JP2002046035 A JP 2002046035A
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Nobuyoshi Yamashita
信好 山下
Yoshiji Ikuta
佳司 生田
Akihiro Matsunaga
顕宏 松永
Mutsumi Ito
睦美 伊藤
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 稼動効率や生産効率を高めることができ、か
つ段取り替えも容易な製造方法を提供する。 【解決手段】 異なる製造工程を含む異なる型番の車輪
軸受を製造するために、少なくとも組立・検査工程にお
いて共通のシステムライン上で組立・検査する。ライン
上には、複数の作業ステーションを並列に配置し、ライ
ン上を搬送されるワークを、ロボットにより対応する作
業ステーションに振り分けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の車輪軸
受を製造するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車輪軸受は、自動車等において車輪を車
体に対して回転自在に支持するもので、あるが、最近の
自動車の高速化、省エネ化、メンテナンスフリー化およ
び部品のユニット化などのニーズに基づき、車輪軸受の
構造も従来から大きく変遷してきている。
【0003】この変遷から、現在市場に供給される車輪
軸受には、世代の異なる数種類のものが混在している。
これら複数世代の車輪軸受は、顧客のニーズに適合した
ものが選択されて使用されており、各世代の車輪軸受に
対する需要がそれぞれ依然として多い。そのため、各世
代の車輪軸受について一定量以上を製造する必要があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来では、各世代の車
輪軸受を、各世代ごとに独立した専用の製造ラインで製
造するようにしているが、各世代の車輪軸受には組立工
程のうち共通の工程があり、全て別ラインで製造したの
では、稼動効率や生産効率の点で問題がある。また、通
常、車輪軸受は、車種によって使用する種類が決められ
ており、車種変更に応じて車輪軸受の種類も変更する必
要があるが、近年のように車種変更が頻繁に行われる状
況下では、各種車輪軸受のライフサイクルが短縮化する
傾向にある。そのため、この傾向に適合した、段取り替
えの容易な製造方法の提供が望まれる。
【0005】そこで、本発明は、製造システムの稼動効
率や生産効率を高めることができ、かつ段取り替えも容
易な車輪軸受の製造方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、内方部材と外
方部材との間に複列の転動体が組み込まれた車輪軸受の
製造方法において、異なる製造工程を含む異なる型番の
車輪軸受を製造するために、少なくとも組立・検査工程
において共通のシステムライン上で組立・検査すること
により製造することを特徴とする。
【0007】また、前記ライン上に複数の作業ステーシ
ョンを並列に配置し、ライン上を搬送されるワークを、
ロボットにより、対応する作業ステーションに振り分け
るようにしたものである。
【0008】ここでいう「異なる型番」には、車輪軸受
の世代や各部の寸法・形状が異なる軸受の他、回転形式
(内輪回転or外輪回転)や対象車輪(駆動輪用or従
動輪用)が異なる軸受も含まれる。また、「製造」に
は、組立の他、検査も含まれる。
【0009】以上の製造方法を、図21に概念的に示
す。図示のように、この製造方法は、コンベヤ等からな
る共通のシステムラインL中に異なる型番の車輪軸受を
流すようにしたものである。ラインL中には、異なる工
程を行う複数(図面では2つ)の作業ステーション
A,SBが並列配置され、システムラインLで搬送(図
面では、図の下から上へ搬送)された異なる型番のワー
クは、それぞれ対応する作業ステーションSAorSBに振
り分けられる。このような構成から、単一のシステムで
異なる製造工程を含む異なる型番の車輪軸受を製造する
ことが可能となる。従って、従来のように型番違いを個
別に専用ラインで製造する場合に比べて、稼動効率や生
産効率を向上させると共に、段取り替えの手間を軽減す
ることができる。
【0010】図示のように、各作業ステーションSA
Bへの振り分けは、ロボットRAで行うことができ、こ
れにより製造システムの完全自動化が可能となる。さら
に、各作業ステーションSA,SBを通過したワークのシ
ステムラインLへの再供給もロボットRBで行うことが
できる。このように、振り分けと再供給を別々のロボッ
トRA,RBで行う他、一台のロボットで行うこともでき
る。
【0011】この製造方法においては、型番の異なる車
輪軸受を混流したり、あるいは型番の異なる車輪軸受
を、型番ごとにバッチ生産することもでき、何れの場合
も単一のシステムでの製造が可能となる。
【0012】型番の異なる車輪軸受としては、例えば、
第一世代、第二世代、第三S世代、および第四世代の中
から選択した二種類以上の世代の車輪軸受を挙げること
ができる。この場合、転動体としては主にボールが使用
されるが、その他の転動体、例えば円すいころを使用す
ることもできる。
【0013】第一世代の車輪軸受は、内周面に複列の軌
道面を有する外方部材としての外輪と、それぞれ外周に
軌道面を設けた二つの内輪を突き合わせ配置してなる内
方部材と、前記外輪の複列の軌道面と前記内輪の軌道面
との間に接触角を持って複列配置された複数の転動体と
を有するものである。
【0014】第二世代の車輪軸受は、内周面に複列の軌
道面を有する外方部材としての外輪と、それぞれ外周に
軌道面を設けた二つの内輪を突き合わせ配置してなる内
方部材と、前記外輪の複列の軌道面と前記内輪の軌道面
との間に接触角を持って複列配置された複数の転動体と
を有し、前記外輪の外周にフランジを設けてある。前記
外輪のフランジが車体取付け用である場合には内輪回転
となり、前記内方部材の内周にハブが嵌合する。前記外
輪のフランジが車輪取付け用である場合には外輪回転と
なり、前記内方部材の内周にアクスルが嵌合する。
【0015】第三S世代の車輪軸受は、内周に複列の軌
道面を設けた外方部材としての外輪、 外周にアウタ側
の軌道面を設けたハブと、外周にインナ側の軌道面を設
け前記ハブのインナ側の端部外周に嵌合した内輪とで構
成される内方部材、および、前記外方部材の複列の軌道
面と前記内方部材の軌道面との間に組み込まれた複列の
転動体を有し、前記ハブの外周に車輪取付け用フランジ
を設け、前記外輪の外周に車体取付け用フランジを設け
てある。
【0016】第四世代の車輪軸受は、内周に複列の軌道
面を設けた外方部材としての外輪、外周にアウタ側の軌
道面を設けたハブと、外周にインナ側の軌道面を設け前
記ハブと嵌合した継手外輪とで構成される内方部材、お
よび、前記外方部材の複列の軌道面と前記内方部材の軌
道面との間に組み込まれた複列の転動体を有し、前記ハ
ブの外周に車輪取付け用フランジを設け、前記外輪の外
周に車体取付け用フランジを設けてある。
【0017】並列の複数の作業ステーションとしては、
内輪の焼嵌めステーションと回転嵌めステーションとの
組合せ、あるいは、内輪のナット締めステーションと加
締めステーションの組合せが考えられる。
【0018】上記製造方法においては、アウタ側および
インナ側のボールカセット入れ工程や、アウタ側および
インナ側のグリース・シール入れ工程を設けることがで
きる。
【0019】並列の作業ステーションのうち、少なくと
も一つは、特別な作業を行うことなくスルーさせてもよ
い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図25に基づいて説明する。
【0021】車輪軸受は、内方部材と外方部材との間に
複数の転動体を配置し、一方の部材を車輪に固定すると
共に、他方の部材を車体側の懸架装置等に固定したもの
で、車輪を車体に対して回転自在に支持する役割を有す
る。上述のように、この種の車輪軸受では、その形式・
構造が変遷しており、現在では数種類の世代に大別する
ことができる。以下、各世代の車輪軸受の構造を概説す
るが、以下の説明では、車輪軸受を車体に取付けた際
に、車体の幅方向中央側となる部分(図22〜図25に
おいて図面右側)を「インナ」と称し、車体の幅方向側
方側となる部分(図22〜図25において図面左側)を
「アウタ」と称している。
【0022】図22は、いわゆる第一世代と称される車
輪軸受である。この車輪軸受は、ユニット化した複列の
アンギュラ玉軸受によって構成され(「A/U」と表記
する)、内周面に複列の軌道面1aを有する外方部材と
しての外輪1と、二つの内輪2,3を突き合わせ配置し
てなり、各内輪2,3の外周に軌道面2a,3aを設け
た内方部材4と、内輪2,3および外輪1の対向軌道面
1a,2a,3a間に接触角を持って複列配置された複
数のボール5と、各ボール5を円周方向で等間隔に保持
する保持器6とで構成される。軸受内部には、潤滑剤と
してグリース(潤滑油の場合もある)が封入されてお
り、このグリースの漏れや軸受内部への外来異物の混入
を防止するため、軸受の両端はシール装置7,8でそれ
ぞれ密封されている。この車輪軸受は、例えば、内輪
2,3の内周に図示しないハブを嵌合固定し、さらに外
輪1を懸架装置のハウジング等に固定することによって
車体に取付けられる。
【0023】図23は、いわゆる第二世代と称される車
輪軸受である(「2−H/B」と表記する)。この車輪
軸受は、外方部材としての外輪1の外周にフランジ1b
を設け、このフランジ1bを車輪(外輪回転の場合)ま
たは車体(内輪回転の場合)に取付けるようにしたもの
で、これ以外の構成は基本的に第一世代の車輪軸受(図
22)と同様である。なお、図23は車体に取り付ける
外輪回転の構造を示している。
【0024】図24は、いわゆる第三S世代と称される
車輪軸受(「3S−H/B」と表記する)である。これ
は、ハブ9とハブ9のインナ側の端部外周に嵌合した内
輪10とで内方部材4を形成し、内方部材4の複列の軌
道面10a,9aのうち、アウタ側の軌道面9aをハブ
9の外周に形成すると共に、インナ側の軌道面10aを
内輪10の外周に形成したものである。図示例では、ハ
ブ9の外周に設けたフランジ9bに、ハブボルト11を
介して車輪に取付けられ、外方部材としての外輪1の外
周に設けたフランジ1bが車体側に取付けられる。ハブ
9の内周にはセレーションが形成されており、図示しな
い等速自在継手のステムとセレーション結合され、等速
自在継手の回転がハブ9を介して車輪に伝達される。ま
た、符号9eは車輪内径面と嵌合するパイロット部を示
す。その他、ボール5が複列配置され、かつ保持器6で
保持されている点、および軸受両端がシール装置7,8
で密封されている点は、第一および第二世代の車輪軸受
(図22および図23)と同様である。
【0025】図25は、いわゆる第四世代と称される車
輪軸受(「4−H/B」と表記する)である。この車輪
軸受は、軸受と等速自在継手13の外輪14とを一体に
ユニット化したもので、ハブ9および継手外輪14から
なる内方部材4の複列軌道面9a,14aのうち、アウ
タ側の軌道面9aは、継手外輪14とセレーション結合
したハブ9の外周に、インナ側の軌道面14aは、継手
外輪14の外周面に形成される。ハブ9の外周に設けた
フランジ9bが、ハブボルト11を介して車輪に取付け
られ、外方部材としての外輪1の外周に設けたフランジ
1bが車体側に取付けられる。ボール5が複列配置さ
れ、かつ保持器6で保持されている点、および軸受両端
がシール装置7,8で密封されている点は、図22〜図
24に示す第一〜第三S世代の車輪軸受と同様である。
【0026】上述した各世代の車輪軸受では、通常、保
持器6として、弾性変形可能の複数の「つの」を有する
冠形保持器が使用される。この保持器では、保持器の軸
方向一方側(保持器ポケットの開口側)からボールを押
し込むことにより、ポケット内に簡単にボールを収容す
ることができる。
【0027】以上の説明では、内方部材4と外方部材1
の間に配置される転動体としてボール5を使用する場合
を説明したが、転動体として円すいころを使用すること
もできる。このようにアンギュラ玉軸受を円すいころ軸
受に置き換えた車輪軸受としては、上記第一世代に相当
するもの(T/U)と、上記第二世代に相当するもの
(HUR)とが知られている。図22、図24、および
図25では、第一世代、第三S世代、および第四世代と
して駆動輪用の車輪軸受を示しているが、第一および第
三S世代の車輪軸受として従動輪用のもの知られてい
る。通常、駆動輪用の車輪軸受は、内輪回転で使用され
るが、従動輪用の車輪軸受は内輪回転および外輪回転の
何れかの方式で使用される。
【0028】本発明にかかる車輪軸受の製造方法は、上
述した各種軸受のうち、少なくとも二種以上の車輪軸受
の製造に適用されるものである。本実施形態では、主に
図22〜図24で示す第一〜第三S世代の車輪軸受の製
造に適用した場合を説明する。
【0029】この製造方法は、図1に示すように、外輪
溝測定工程から外輪1を供給し、これをボールカセッ
ト入れ工程、内輪2,3の組込み工程、アウタグリ
ース・シール入れ工程、ハブ9の挿入工程、内輪1
0の圧入工程、インナグリース・シール入れ工程、
および内輪10の固定工程に供給して各世代の車輪軸
受を組み立てるものである。なお、これらの工程の通過
順序は、車輪軸受の世代によって一部異なり、また、一
部の世代の車輪軸受では、このうちの一部の工程をスル
ーするものがある。
【0030】外輪溝測定工程は、それぞれの製造工程
で加工し、仕上げられた外輪1のインナ側およびアウタ
側軌道面1aの内径寸法を測定(溝径測定)する工程
で、図2に示すように、ロボットR1と、測定治具21
と、ストレージ部23とを具備している。各製造工程か
ら搬入コンベヤ25を介して搬入された外輪1は、ロボ
ットR1により測定治具21の測定位置に搬送される。
この測定治具21の構造は、軌道面1aの内径を測定し
得る限り任意に選択することができるが、例えば図示の
ように、アウタ側およびインナ側の軌道面1aにそれぞ
れ複数の測定ボール22を押し当て、測定ボール22間
の間隔を読み取ることによって測定するものが考えられ
る。溝径測定後の外輪1は、ロボットR1により、基準
寸法からのずれ幅に応じてグループ分けした状態でスト
レージ部23に整列配置される。溝寸法が規格外のNG
品は、ロボットR1によってNG用コンベヤ27に搬送
され、ライン外に排出される。
【0031】この工程においては、測定治具21のマ
スタ較正(ゼロ点調整)が定期的に行われるが、本実施
形態では、マスタ較正に必要となるマスターワーク29
を、上記ロボットR1を用いて測定治具21の測定位置
に搬送する場合を例示している。すなわち、予め決めら
れたマスタ較正タイミングに達すると、ロボットR1
が、その周辺に配されたマスターワーク29を把持して
測定治具21に外挿し、測定治具21のマスタ較正を行
うのである。このマスタ較正は、例えば、製造システム
の起動によるサイクルスタート後、最初の30分間は5
分ごとに行われ、その後は30分毎に行われる。
【0032】以上の外輪溝測定工程を図3にフローチ
ャートで示す。
【0033】以上の説明は、外輪1の溝径測定について
のものであるが、その他にも軌道面を有する他の構成部
品、例えば内輪2,3,10、ハブ9等の部材について
も同様の溝径測定が行われる。
【0034】外輪溝測定工程を経た外輪1は、図4に
示すように、搬入コンベヤ31を介してボールカセット
入れ工程に搬入される。ボールカセット入れ工程
は、二つの作業ステーション、すなわち、保持器6に転
動体としてのボール5を組込んでボールカセット15を
組み立てる組立ステーションS2Aと、組立てたボールカ
セット15を外輪1の内周に組込む組込みステーション
S2Bとを備える。
【0035】組立ステーションS2Aには、ボール5を貯
留するボールホッパ33と、二方向ロボット35と、ボ
ール定配治具37と、保持器6を整列状態で貯留するス
トレージ部39と、組立ロボットR2Aとが配置される。
二方向ロボット35は、所定数のボール5を受ける受け
台35aを、ボールホッパ33に対して接近・離隔する
方向、およびこれと直交する方向に移動させるものであ
る。ボールホッパ33は、各ボール5をその仕上げ寸法
に応じてグループ分けし(図4では、7グループを例
示)、各グループごとに分別してボール5を貯留する
(図4では一つのグループのボールのみを図示してい
る)。また、ボール定配治具37は、その平面上に所定
間隔で円周方向に配列した複数の凹状ボール収容部37
aを二組備えている。
【0036】二方向ロボット35は、マッチング処理で
選択したボール5をボールホッパ33から受け取り、こ
れをボール定配治具37に供給する。マッチング処理
は、組合せ予定の外輪1、内輪2,3,10、およびハ
ブ9の溝径寸法に基づいて演算処理を行い、所定のアキ
シャルすきまを狙うボール寸法を選び出す処理である。
この際、外輪1については溝寸法が既知のものをストレ
ージ部23(図2参照)に多数準備し、その分布曲線の
うち最も端のものから順次選出して演算処理を行うよう
にする(レースマッチング)。これにより、外輪1のマ
ッチング率を向上させることができる。
【0037】ボール定配治具37に供給されたボール5
は、その平面上を分散して各ボール収容部37aに一つ
ずつ収容され、これより円周方向に定配された二組(ア
ウタ側およびインナ側)のボール群が形成される。
【0038】ボール5の定配が終了すると、組立ロボッ
トR2Aがストレージ部39の保持器6を把持して旋回
し、何れかのボール群、例えばアウタ側のボール群に保
持器6のポケット開口側を押しつけ、保持器6のポケッ
トに各ボール5を押し入れてアウタ側のボールカセット
15を製作する。このボールカセット15は、組立ロボ
ットR2Aにより、組込みステーションS2Bに設けられた
一対の支持部41,42のうちの一方41に移送され
る。図5に示すように、支持部41,42には弾性部材
43で弾圧されたピン44が設けられており、このピン
44でボールカセット15の円周方向一部分を支持する
ことにより、ボールカセット15は傾斜状態で支持され
る。
【0039】次いで、同様の手順でインナ側のボールカ
セット15が製作され、組立ロボットR2Aにより組込み
ステーションS2Bの他方の受け部42に搬送されて傾斜
状態で支持される。
【0040】アウタ側およびインナ側のボールカセット
15が準備されたところで、図4に示すように組込みス
テーションS2Bの組込みロボットR2Bが搬入コンベヤ3
1上の外輪1を把持し、外輪1のインナ側、またはアウ
タ側のうちの何れか一方の開口部、例えばアウタ側の開
口部を支持部41に支持されたアウタ側ボールカセット
15の外周に押し込む。外輪1の押し込みに伴い、先ず
ボールカセット15の傾斜上方側のボールが外輪1のア
ウタ側軌道面1aに納まる。その後、さらに外輪1を押
し込むと、ボールカセット15が弾性部材43を押し縮
めながら徐々に水平姿勢となるので、全てのボール5が
アウタ側軌道面1aに納められ、これによりアウタ側ボ
ールカセット15の組込みが完了する。その後、組込み
ロボットR2Bにより外輪1を180°反転させ、同様の
手順により、支持部42に支持されたインナ側ボールカ
セット15を外輪1のインナ側軌道面1aに組込む。以
上の組込みが完了した外輪アセンブリ45は、組込みロ
ボットR2Bにより搬出コンベヤ47上に移送される。
【0041】以上の工程は、第一および第三S世代(A
/U、2−H/B内輪回転、3S−H/B)の外輪1が
搬入された場合に適用される。
【0042】一方、図23に示す第二世代(2−H/
B)の外輪回転の外輪1では、アウタ側軌道面1aより
もアウタ側の外輪内周面に段差を設ける場合がある。こ
の場合、上記と同様の手順では、段差との干渉により、
アウタ側ボールカセット15の組込みが難しくなるおそ
れがあるので、その場合には、以下に説明するようにア
ウタ側ボールカセット15を外輪1内部で組み立てるよ
うにするのがよい。
【0043】すなわち、先ず、搬入コンベヤ31で搬送
された第二世代の外輪1を、組込みロボットR2Bによっ
て第二の組立ステーションS2C(図4参照)に搬送す
る。次に、保持器6を貯留するストレージ部49から保
持器6を取りだし、これを図6に示すように、保持器受
け51に外挿する。次いで、外輪1の内周に保持器受け
51を挿入し、保持器6外周を外輪1のアウタ側軌道面
1a(図面上側)と対向させる。この時、保持器6は、
ポケット開口側をアウタ側に向けて外輪1内に挿入され
る。その後、ボールホッパ53(図4参照)から供給さ
れたボール5を、ボール収容部37aを有するボール定
配治具55で円周方向に定配した後、この定配状態を保
持したままボールフィーダ57で外輪1内周にボール5
を供給する。その後、外輪1のアウタ側から押し込み治
具59を挿入し、各ボール5を保持器6のポケット内に
押し込む。これにより、保持器6の柱部が弾性変形して
各ボール5をポケット内に受け入れるため、各ボール5
が外輪1のアウタ側軌道面1aに納まって、アウタ側ボ
ールカセット15の組込みが完了する。
【0044】一方、この場合のインナ側ボールカセット
15は、第一世代や第三S世代と同様の手順で外輪1内
周に組込むことができる。すなわち、当該ボールカセッ
ト15を組立ステーションS2Aの支持部41or42で傾
斜状態に支持した後、外輪1のインナ側開口部をボール
カセット15の外周に押し込めば、インナ側ボールカセ
ット15の組込みが完了する。
【0045】以上のボールカセット入れ工程をフロー
チャートで表すと、図7に示すようになる。同図に示す
ように、この製造システムには、車輪軸受として第四世
代の車輪軸受(4−H/B)を流すこともでき、その場
合、第一世代(A/U)および第三S世代(3S−H/
B)と同様の組立手順でボールカセット入れ工程を行
うことができる。
【0046】図1および図9(A)に示すように、ボー
ルカセット入れ工程を経た外輪アセンブリ45は、搬
出コンベヤ47に続く搬入コンベヤ61により内輪2,
3の組込み工程に移送される。なお、第三S世代の外
輪アセンブリ45は、この内輪組込み工程をスルーす
る。
【0047】この工程には、内輪2,3の焼嵌めを行
う焼嵌めステーションS3Aと、内輪2,3の回転嵌めを
行う回転嵌めステーションS3Bとが並列して設けられ
る。両作業ステーションS3A,S3Bの間には、ロボット
R3が配置されており、このロボットR3により、第一
世代の外輪アセンブリ45は焼嵌めステーションS3A
に、第二世代の外輪アセンブリ45は回転嵌めステーシ
ョンS3Bにそれぞれ振り分けられる。搬入コンベヤ61
で第三S世代の外輪アセンブリ45が搬送されてきた場
合、ロボットR3は当該アセンブリ45を把持してその
まま搬出コンベヤ63へと移送し、内輪組込み工程を
スルーさせる。
【0048】焼嵌めステーションS3Aは図9(B)に示
すように、アクチュエータ65と、外輪アセンブリ45
を加熱する加熱手段67(例えば加熱コイル)と、二つ
の内輪受け台69とを具備する。第一世代の外輪アセン
ブリ45は、ロボットR3により搬入コンベヤ61上か
らアクチュエータ65上に移送され、さらにアクチュエ
ータ65の進出動作により加熱コイル67の内周に挿入
されて加熱される。一方、図示しない製造工程から内輪
コンベヤ71(A図)によって搬送されたアウタ側およ
びインナ側の内輪2,3は、ロボットR3により、ある
いは図示しない適当な移送手段によって受け台69上に
それぞれ載置される。外輪アセンブリ45が所定温度ま
で加熱されると、ロボットR3が外輪アセンブリ45を
受け台69上に移送し、先ず一方の外輪開口部(例えば
インナ側)を一方の内輪2に押し当てて当該内輪2を外
輪アセンブリ45のインナ側内周に挿入し、次いで18
0°反転して他方の外輪開口部(例えばアウタ側)を他
方の内輪3に押し当て、当該内輪3を外輪1のアウタ側
内周に押し込む。外輪1の反転中には、先に嵌合したイ
ンナ側内輪2が脱落しないよう、当該内輪2を適当な治
具で押えておくのが望ましい。このようにして双方の内
輪2,3を外輪アセンブリ45に組込んだ後、ロボット
R3は、出来上がった軸受アセンブリ73を搬出コンベ
ヤ63上に移送する。
【0049】一方、図9(C)に示す回転嵌めステーシ
ョンS3Bは、外輪アセンブリ45を保持しながら回転駆
動する回転機構(図示省略)と、アウタ側およびインナ
側の内輪2,3をそれぞれ外輪アセンブリ45の内周に
押し込む一対の押し込み手段75(図面ではインナ側の
押し込み手段75のみを図示している)とを具備してい
る。搬入コンベヤ61上の外輪アセンブリ45はロボッ
トR3によって回転機構に移送され、これに保持されな
がら回転駆動される。外輪アセンブリ45の回転中に押
し込み手段75で内輪2,3を外輪アセンブリ45の内
周に押し込むことにより、内輪2,3の軌道面2a,3
aに各ボール5が納まり、両内輪2,3の外輪アセンブ
リ45への組込みが完了する。出来上がった軸受アセン
ブリ73は、ロボットR3により搬出コンベヤ63上に
移送される。
【0050】以上の内輪組込み工程をフローチャート
で表すと図8に示すようになる。同図中にも記載される
ように、この工程には、第一および第二世代以外の車
輪軸受、例えば4世代(4−H/B)やテーパ軸受ユニ
ットの第一世代(T/U)および第二世代(HUR)を
流すこともでき、その場合は、上記作業ステーションS
3A,S3Bと並列して内輪の挿入ステーションを別途設置
する必要がある。既述したように第三S世代の車輪軸受
(3S−H/B)は内輪組込み工程をスルーし、後述
の内輪圧入工程で内輪10が圧入される。
【0051】図1および図10に示すように、内輪組込
み工程を経た第一および第二世代(A/U、2−H/
B)、および当該工程をスルーした第三S世代(3S
−H/B)の軸受アセンブリは、ロボットR4により、
搬出コンベヤ63に続く搬入コンベヤ77からアウタグ
リース・シール入れ工程を行う作業ステーションS4
に搬送される。この作業ステーションS4では、図11
に示すように、軸受アセンブリ73内のアウタ側空間
に、グリースノズル79からグリースが供給されると共
に、外輪1のアウタ側内周にシール圧入機81によって
アウタ側シール部材8が圧入される。
【0052】図1および図10に示すように、アウタグ
リース・シール入れ工程を経た各世代の軸受アセンブ
リ73のうち、第一および第二世代のアセンブリ(A/
U、2−H/B)は、ロボットR4によりインナグリー
ス・シール入れ工程を行う作業ステーションS7に搬
送される。この作業ステーションS7では、図12に示
すように(図面は、後述する第三S世代を示してい
る)、グリースノズル83によって軸受アセンブリ73
のインナ側空間にグリースが充填され、さらに軸受アセ
ンブリ73のインナ側内周にシール圧入機85によって
インナ側シール部材7が圧入される。この工程を経た
車輪軸受は、ロボットR4によって搬出コンベヤ86上
に移送され、検査工程等の次工程に搬送される。
【0053】一方、第三S世代の軸受アセンブリ(3S
−H/B)は、図1および図10に示すように、アウタ
グリース・シール入れ工程を行う作業ステーションS
4から、ロボットR4によってハブ9の挿入工程を行
う作業ステーションS5に搬送される。図10に示すよ
うに、この工程には、その製造工程からコンベヤ87
を介してハブ9が供給されており、供給されたハブ9
は、図13に示すように、ロボットR4により軸受アセ
ンブリ73の内周に挿入される(あるいは軸受アセンブ
リ73がハブ9の外周に挿入される)。
【0054】ハブ挿入工程を経た第三S世代の軸受ア
センブリ73は、図1および図10に示すように、ロボ
ットR4によって内輪10の圧入工程を行う作業ステ
ーションS6に搬送される。この作業ステーションS6
では、図14に示すように、ロボットR4によって把持
された軸受アセンブリ73のインナ側開口部に、その製
造工程からコンベヤ89を介して搬送された内輪10が
圧入機91によって圧入される。
【0055】内輪10の圧入工程を経た第三S世代の
軸受アセンブリ73は、上記インナグリース・シール入
れ工程を行う作業ステーションS7に搬送され、イン
ナ側グリースの充填およびインナ側シール部材7の取付
けが行われる。
【0056】以上の工程〜をフローチャートで表す
と図18に示すようになる。同図中にも記載されるよう
に、例えば4世代(4−H/B)やテーパ軸受ユニット
の第一世代(T/U)をラインに流す場合は、第一世代
(A/U)や第二世代(2−H/B)と共通の経路でこ
れらの組立を行うことができる。なお、第4世代の場合
は、インナグリース・シール入れ工程の後に、ハブ輪
9の挿入工程(上記工程に相当する)と、等速自在継
手の外輪を挿入する工程とを追加する必要がある。
【0057】第三S世代の軸受アセンブリ73は、イン
ナグリース・シール入れ工程を経た後、内輪10の固
定工程に搬送される。この工程はハブ9と内輪10
を結合する工程で、図15に示すように、搬出コンベヤ
86に続く搬入コンベヤ93で搬入した軸受アセンブリ
73は、ロボットR8により、並列配置された二つの作
業ステーション(ナット締めステーションS8Aと加締め
ステーションS8B)に振り分けられる。
【0058】ナット締めステーションS8Aは、図16に
示すようにハブ9と内輪10とをナット15を用いて結
合する工程で、例えばハブ9のインナ側端部に形成され
たねじ部9cに、ナットランナ95等でナット15を締
付けることによって行われる。ナット15の締付け力に
より、内輪10の脱落が防止されると共に、車輪軸受の
軸受部分に所定の予圧が付与されるようになる。なお、
図16では、第三S世代の車輪軸受として、図24に示
す駆動輪用とは異なり、従動輪用の車輪軸受を図示して
いる。
【0059】一方、加締めステーションS8Bは、図17
に示すように、予めハブ9のインナ側端部に形成された
円筒部9dを外径側に加締める工程で、これにより内輪
10とハブ9が非分離に塑性結合され、かつ軸受部分に
所定の予圧が付与されるようになる。加締め方法は任意
であるが、例えば、図示のようにポンチ97を軸受中心
に対して振れ回らせて(みそすり運動)円筒部9dを外
径側に押しつける、いわゆる揺動加締めを採用すること
ができる。
【0060】両ステーションS8A、S8Bを経た軸受アセ
ンブリ73は、ロボットR8により搬出コンベヤ99に
移載され、検査工程等の次工程に搬送される。
【0061】以上の内輪固定工程をフローチャートで
表すと図19に示すようになる。同図に示すように、第
三S世代の車輪軸受であっても工程をスルーさせる場
合もある。
【0062】図20は、上記以外の付随的な工程を表す
もので、(A)図は、第一世代および第二世代の車輪軸
受において、二つの内輪2,3の分離を防止すべく連結
環(図示せず)を配置する場合の工程を、(B)図は、
第三S世代の車輪軸受において、ハブ9のフランジ9b
にハブボルト11を圧入する場合の工程を、(C)図
は、車輪の回転速度検出用に回転側にパルサーリング
(図示せず)を装着する場合の工程を、(D)図は、第
三S世代の車輪軸受において車輪に嵌合する、ハブ9ア
ウタ側のパイロット部9e(図24参照)に防錆用のグ
リースを塗布する場合の工程をそれぞれ示している。
(A)〜(D)図に示す通り、各工程は必要に応じてス
ルーすることができる。
【0063】このように本発明は、共通のシステムライ
ン(搬入コンベヤ25,31,61,777等と、搬出
コンベヤ47,63,86等が含まれる)で各世代の車
輪軸受およびその構成部品を搬送するものであるが、こ
の製造方法は、上記システムラインに各世代の車輪軸受
を混流させる場合や、世代の異なる車輪軸受を、世代ご
とにバッチ生産(例えば数百〜数千個を連続して流す)
するような場合にも同様に適用することができる。
【0064】
【発明の効果】このように、本発明によれば、共通のシ
ステムラインで各世代の車輪軸受あるいはその構成部品
を、少なくとも組立てあるいは検査しているので、従来
のようにそれぞれを専用ラインで製造する場合に比べ、
車種変更に伴う段取り替えの手間を軽減することがで
き、稼動率や生産効率の向上、さらには低コスト化を図
ることができ、かつ単一のシステムで型番の異なる種々
の車輪軸受を製造することができる。
【0065】システムライン上に複数の作業ステーショ
ンを並列に配置し、ライン上を搬送されるワークを、ロ
ボットにより、対応する作業ステーションに振り分ける
ようにすれば、製造工程の完全自動化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる製造方法を概念的に示す図であ
る。
【図2】外輪溝測定工程の平面図である。
【図3】外輪溝測定工程のフローチャートを示す図で
ある。
【図4】ボールカセット入れ工程を示す概略平面図で
ある。
【図5】一部断面にした組込みステーションS2Bの側面
図である。
【図6】第二の組立てステーションS2Cを示す概略断
面図である。
【図7】ボールカセット入れ工程のフローチャートを
示す図である。
【図8】内輪組込み工程のフローチャートを示す図で
ある。
【図9】(A)図は、内輪組込み工程の平面図、(B)
図は焼嵌めステーションS3Aの断面図、(C)図は回転
嵌めステーションS3Bの断面図である。
【図10】アウタグリース・シール入れ工程〜インナ
グリース・シール入れ工程の概略平面図である。
【図11】アウタグリース・シール入れ工程を示す断
面図である。
【図12】インナグリース・シール入れ工程を示す断
面図である。
【図13】ハブの挿入工程のステーションS5を示す
断面図である。
【図14】内輪の圧入工程のステーションS6を示す
断面図である。
【図15】内輪の固定工程を示す概略平面図である。
【図16】ナット締めステーションS8Aの断面図であ
る。
【図17】加締めステーションS8Bの断面図である。
【図18】アウタグリース・シール入れ工程〜インナ
グリース・シール入れ工程のフローチャートを示す図
である。
【図19】内輪の固定工程のフローチャートを示す図
である。
【図20】他の付随工程のフローチャートを示す図であ
る。
【図21】本発明を概念的に表す図である。
【図22】第一世代の車輪軸受の断面図である。
【図23】第二世代の車輪軸受の断面図である。
【図24】第三S世代の車輪軸受の断面図である。
【図25】第四世代の車輪軸受の断面図である。
【符号の説明】
1 外方部材(外輪) 2 内輪 3 内輪 4 内方部材 5 転動体(ボール) R ロボット L システムライン S 作業ステーション S3A 焼嵌めステーション S3B 回転嵌めステーション S8A ナット締めステーション S8B 加締めステーション ボールカセット入れ工程 アウタグリース・シール入れ工程 インナグリース・シール入れ工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 43/04 F16C 43/04 (72)発明者 松永 顕宏 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 (72)発明者 伊藤 睦美 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 Fターム(参考) 3C030 AA10 CA12 DA01 DA02 DA08 DA11 DA17 DA23 DA25 DA26 3J017 HA04 3J101 AA02 AA43 AA54 AA62 AA72 GA03

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内方部材と外方部材との間に複列の転動
    体が組み込まれた車輪軸受の製造方法において、異なる
    製造工程を含む異なる型番の車輪軸受を製造するため
    に、少なくとも組立・検査工程において共通のシステム
    ライン上で組立・検査することにより製造することを特
    徴とする車輪軸受の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ライン上に複数の作業ステーション
    を並列に配置し、ライン上を搬送されるワークを、ロボ
    ットにより、対応する作業ステーションに振り分けるよ
    うにした請求項1記載の車輪軸受の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ライン上で、型番の異なる車輪軸受
    を混流する請求項1記載の車輪軸受の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ライン上で、型番の異なる車輪軸受
    を、異なる型番ごとにバッチ生産する請求項1記載の車
    輪軸受の製造方法。
  5. 【請求項5】 型番の異なる車輪軸受として、第一世
    代、第二世代、第三S世代、および第四世代の中から選
    択した二以上の世代の車輪軸受を含む請求項1記載の車
    輪軸受の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記車輪軸受が、内周面に複列の軌道面
    を有する外方部材としての外輪と、それぞれ外周に軌道
    面を設けた二つの内輪を突き合わせ配置してなる内方部
    材と、前記外輪の複列の軌道面と前記内輪の軌道面との
    間に接触角を持って複列配置された複数の転動体とを有
    する請求項1〜5に記載の車輪軸受の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記車輪軸受が、内周面に複列の軌道面
    を有する外方部材としての外輪と、それぞれ外周に軌道
    面を設けた二つの内輪を突き合わせ配置してなる内方部
    材と、前記外輪の複列の軌道面と前記内輪の軌道面との
    間に接触角を持って複列配置された複数の転動体とを有
    し、前記外輪の外周にフランジを設けてある請求項1〜
    5に記載の車輪軸受の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記外輪のフランジが車体取付け用であ
    る請求項7に記載の車輪軸受の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記外輪のフランジが車輪取付け用であ
    る請求項7に記載の車輪軸受の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記車輪軸受が、 内周に複列の軌道面を設けた外方部材としての外輪、 外周にアウタ側の軌道面を設けたハブと、外周にインナ
    側の軌道面を設け前記ハブのインナ側の端部外周に嵌合
    した内輪とで構成される内方部材、および前記外方部材
    の複列の軌道面と前記内方部材の軌道面との間に組み込
    まれた複列の転動体を有し、前記ハブの外周に車輪取付
    け用フランジを設け、前記外輪の外周に車体取付け用フ
    ランジを設けてある請求項1〜5に記載の車輪軸受の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 前記車輪軸受が、 内周に複列の軌道面を設けた外方部材としての外輪、 外周にアウタ側の軌道面を設けたハブと、外周にインナ
    側の軌道面を設け前記ハブと嵌合した継手外輪とで構成
    される内方部材、および前記外方部材の複列の軌道面と
    前記内方部材の軌道面との間に組み込まれた複列の転動
    体を有し、前記ハブの外周に車輪取付け用フランジを設
    け、前記外輪の外周に車体取付け用フランジを設けてあ
    る請求項1〜5に記載の車輪軸受の製造方法。
  12. 【請求項12】 並列の作業ステーションとして、内輪
    の焼嵌めステーションと回転嵌めステーションとを有す
    る請求項1記載の車輪軸受の製造方法。
  13. 【請求項13】 並列の作業ステーションとして、内輪
    のナット締めステーションと加締めステーションとを有
    する請求項1記載の車輪軸受の製造方法。
  14. 【請求項14】 ボールカセット入れ工程を含む請求項
    1記載の車輪軸受の製造方法。
  15. 【請求項15】 グリース・シール入れ工程を含む請求
    項1記載の車輪軸受の製造方法。
  16. 【請求項16】 並列の作業ステーションのうち、少な
    くとも一つをスルーする請求項1記載の車輪軸受の製造
    方法。
  17. 【請求項17】 転動体がボールである請求項5記載の
    車輪軸受の製造方法。
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