JP2002045046A - 育苗ポット - Google Patents

育苗ポット

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JP2002045046A JP2000351523A JP2000351523A JP2002045046A JP 2002045046 A JP2002045046 A JP 2002045046A JP 2000351523 A JP2000351523 A JP 2000351523A JP 2000351523 A JP2000351523 A JP 2000351523A JP 2002045046 A JP2002045046 A JP 2002045046A
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    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G9/00Cultivation in receptacles, forcing-frames or greenhouses; Edging for beds, lawn or the like
    • A01G9/006Labels or label holders specially adapted for plant receptacles

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 店頭販売に好適な薄い柔軟性のある樹脂製容
器の育苗ポット、この育苗ポットの複数個が連結された
複合育苗ポットの提供。 【解決手段】 底部2と筒状側壁部3からなる樹脂容器
の育苗ポット1aで、側壁部3の一部に内方に凹む凹壁
部4を設け、凹壁部4の上端開口を塞ぐ天縁部5に形成
したガイド溝6の底にラベル装着用スリットSを形成す
る。スリットSに真上からラベル20を挿入し、ラベル
Sの下部を側壁部3の外面に沿わせるようにして、ラベ
ルSの上部を育苗ポット1a上に見やすい角度で取り付
ける。スリットSの両端で挿入されたラベル20の両側
辺の切り欠き等を係止させて、ラベル20が簡単には抜
けないようにする。この育苗ポット1aの複数個を縦横
に配列して連結一体化した複合育苗ポットにおいては、
その複数の育苗ポットの少なくとも1個にスリットSを
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜や花等の植物
の種苗を生育させるために使用される薄い柔軟性のある
樹脂製の育苗ポットに関する。
【0002】
【従来の技術】上記育苗ポットは、ポリプロピレンやポ
リエチレン等の樹脂材料からブロー成形して量産される
薄い柔軟性のあるコップ状の容器で、育苗ポット単体で
は柔軟で変形し易い。そこで、通常においては育苗ポッ
トを個々に収容する複数の凹所を有する硬質の枠状ケー
スの各凹所に育苗ポットを収納し、各育苗ポットに土壌
や肥料を入れて種苗の生育をするようにしている。ま
た、枠状ケースに収納した複数の育苗ポットを枠状ケー
スと共に保管や運搬をし、各育苗ポットで生育される種
苗の店頭販売等を行うようにしている。
【0003】また、育苗ポットは、複数個が縦横の配列
で一体にブロー成形されて、必要に応じて個々に分離さ
れる。ブロー成形された複数個の育苗ポットの形状は、
円形の底部とこの底部の周縁から延在する円筒形或いは
略角筒形の側壁部を有する有底上端開口のコップ形状が
一般的であり、隣接する育苗ポットの側壁部の上端開口
縁同士が手動で分離容易なように一体に連結される。複
数の育苗ポットが一体に連結された複合育苗ポットの状
態で、複数の育苗ポットが枠状ケースの各凹所に収納さ
れ、或いは、複合育苗ポットから個々に分離された複数
の育苗ポットの単品が枠状ケースに収納されて、種苗の
生育や店頭販売に使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常の場
合、育苗ポットに収容した土壌で生育される種苗の種類
を明示するため、種苗の名前や、特性、生育方法、生育
したときの花等の絵や写真等を明記した薄い硬質樹脂板
のラベルが育苗ポットの土壌に差し込まれる。ラベルに
は、種苗の値段等を記録したバーコードが明示される場
合もある。このようなラベルは、種苗の生育者には種苗
の生育管理を便利なものにする。また、ラベルは、店頭
販売する場合に種苗の購買者が種苗の種類を間違わない
ようにするために必要であり、購買者の購買意欲を高め
る。さらに、バーコード付きラベルにおいては、店頭販
売する種苗の値段管理等を容易にする。
【0005】ところが、育苗ポットの土壌は柔らかく
て、この土壌に差し込まれたラベルが風等の外力で倒れ
たり、ラベルをよく見ようとする購買者の手で簡単に土
壌から引き抜かれて放置されることがよくあって、店頭
販売者にとって種苗ポットにおけるラベルの有無等の管
理が面倒であった。また、育苗ポットの側壁部内面と土
壌の間にラベルを差し込むようにして、ラベルで土壌中
の種苗を傷付けないように注意しているが、土壌の任意
の位置にラベルが差し込めるためにラベルで種苗が傷付
けられることがある。
【0006】以上のことから、育苗ポットの土壌に差し
込まれるラベルに、土壌に食い込むような凹凸を形成し
て土壌から引き抜き難いようにすることが一部のラベル
で実施されている。しかし、ラベルに凹凸を付けても育
苗ポットの土壌自体が柔らかいこともあって、ラベルの
引き抜き防止の効果はほとんど無い。また、薄い柔軟な
育苗ポットの上端開口縁にクリップ付きラベルのクリッ
プを挟んで、育苗ポットにラベルを簡単には外れないよ
うに取り付け、ラベルで土壌中の種苗を傷付けないよう
にすることも一部で行われている。ところが、クリップ
付きラベルが高価であり、また、クリップでラベルを育
苗ポットに取り付ける作業が面倒である不具合があっ
て、実用的でない。
【0007】本発明の目的は、ラベルが土壌中の種苗を
傷付けることなく簡単に取り付けられ、かつ、簡単には
外れないようにした、特に店頭販売に適した柔軟な樹脂
容器の育苗ポットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、底部と筒状側壁部を有する上端開口の柔軟な
樹脂製育苗ポットにおいて、その上端開口縁に、上方か
ら前記側壁部の外面に沿って硬質の薄板状ラベルが挿脱
可能で、このラベルが所定長さだけ差し込まれるとラベ
ルに係止して保持するスリットを形成したことを特徴と
する。
【0009】ここで、1個の育苗ポットの上端開口縁に
形成されるスリットの数は単数、複数のいずれかであ
り、いずれも1つのスリットに1枚のラベルが差し込ま
れる。このラベルはスリットから育苗ポットの側壁部外
面に沿って差し込まれるために育苗ポット内の土壌に触
れず、土壌中の種苗を傷付け無い。ラベルがスリットに
係止されることで、育苗ポットから簡単には抜け無いよ
うになる。ラベルは育苗ポット内の土壌に差し込まれる
と土壌に引っ掛かる凹凸を付けた既存品、前記凹凸を付
けない既存品のいずれも適用でき、また、これら既存品
のラベルに育苗ポットのスリットに特別に引っ掛かるよ
うな切り欠きや突起の凹凸を形成した専用品が適用され
る。
【0010】本発明においては、上記筒状側壁部に部分
的に、側壁部内面側に凹む凹壁部とこの凹壁部の上端開
口を塞いで側壁部の上端開口縁の一部を形成する天縁部
を一体に形成し、この天縁部にスリットを形成すること
が、或いは、上記筒状側壁部の上端開口縁に外方に延在
する鍔部を一体に形成し、この鍔部にスリットを形成す
ることが、実用上に望ましい。
【0011】また、上記スリットへのラベルの差し込み
を容易にするため、スリットの周辺部に、上方から差し
込まれるラベルの下端をスリットへと滑らせてガイドす
るガイド溝を形成することが有効である。
【0012】また、スリットの長さ方向の形状は直線形
状の他、折線を含む曲線形状が可能であり、このような
スリット形状はラベル形状に対応させて選択される。
【0013】さらに、本発明においては、底部と筒状側
壁部を有する上端開口のフレキシブルな樹脂製育苗ポッ
トの複数個を縦横方向に整列させて隣接する育苗ポット
の上端開口縁を部分的に一体に連結した複合育苗ポット
において、複数個の育苗ポットの少なくとも1個の上端
開口縁に、上方から前記側壁部の外面に沿って硬質薄板
状ラベルの下部が差し込まれると、このラベルにラベル
抜き出し方向に対して係止してラベルを保持するスリッ
トを形成したことを特徴とする。
【0014】この複合育苗ポットは、複数の育苗ポット
を一体化した状態で種苗の生育や店頭販売するのに好適
なものである。この複合育苗ポットにおいては、連設さ
れた複数の育苗ポットの全てにスリットを形成してもよ
く、また、複数の育苗ポットの各々に形成されるスリッ
トの数や方向性、サイズ等は限定されない。
【0015】また、本発明は、底部と筒状側壁部を有す
る上端開口のフレキシブルな樹脂製育苗ポットの複数個
を整列させて隣接する育苗ポットの上端開口縁を一体に
連結した複合育苗ポットにおいて、3以上の育苗ポット
の上端開口縁で囲まれて各上端開口縁同士を一体に連結
する開口縁延長部に、この開口縁延長部で連結される各
育苗ポットの側壁部の間に上方から硬質薄板状ラベルが
挿脱可能で、このラベルが所定長さだけ差し込まれると
ラベルに係止して保持するスリットを形成したことを特
徴とする。
【0016】この場合の複合育苗ポットも、3以上の育
苗ポットを連設した複合状態で店頭販売等されるもの
で、この3以上の育苗ポットに共通のラベルを開口縁延
長部のスリットに差し込むことで、複数の育苗ポットの
各々にラベルを差し込む必要性がなくなる。複合育苗ポ
ットが複数箇所に開口縁延長部を有して店頭販売等に使
用されるものの場合、少なくとも1箇所の開口縁延長部
にスリットを形成すればよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、各種実施形態について図1
乃至図23を参照して順に説明する。なお、全図を通じ
て同一、又は、相当部分には同一符号が付してある。ま
た、図24は柔軟な育苗ポットで種苗を生育し、店頭販
売等するときに使用される育苗ポット専用ケースが示さ
れる。
【0018】図1に示される実施形態の育苗ポット1a
は、円形の底部2と略正方形の角筒状側壁部3を有する
有底上端開口コップ状の柔軟な樹脂容器で、側壁部3の
上端開口縁の一部にラベル装着用スリットSを有する。
【0019】育苗ポット1aは、ポリプロピレン(P
P)を主成分として、例えばポリエチレン(PE)を所
定量混入した、厚さ0.2mm程度の薄い樹脂材料から
なる多数個の育苗ポット1aを縦横方向に整列させて平
面配置した状態で連設した後述の複合育苗ポット1Wa
(図2参照)から一括して製造される。
【0020】この育苗ポット1aにおいて、角筒状側壁
部3の上端開口縁は略正方形で、その一辺の中央部分に
1条の直線状スリットSが形成される。例えば、略角筒
状側壁部3の一辺の中央部に側壁部3内面側に凹む凹壁
部4を側壁部3と連続させて一体に成形し、凹壁部4の
上端開口にこの上端開口を塞いで側壁部3の上端開口縁
の一部を形成する天縁部5を一体に成形して、この天縁
部5にスリットSを形成する。
【0021】なお、図1を含む全図において、図面表示
の都合で育苗ポット1aの側壁部等を1mm程度の厚み
で表示しているが、この厚みは0.2mm程度であり、
複数個の育苗ポットを重ねても嵩張らないようにしてあ
る。また、全図において育苗ポット1aの底部を円形と
したが、略矩形のものも可能であり、さらに、底部には
水抜き穴や補強用凹凸等が形成されるのが通常であるが
これらは図示していない。
【0022】図1(A)に示すように、天縁部5は側壁
部3の略正方形上端開口縁の1辺の中央部から内方に延
在する横長台形の樹脂薄板で、天縁部5の略中央部に横
一文字状にスリットSが形成される。スリットSは、図
1(B)、(C)の鎖線に示すように1枚のラベル20
が挿脱可能に差し込まれると、ラベル20に係止してラ
ベル20を保持する。また、必要に応じてスリットSに
ラベル20が挿入し易いように、天縁部5の上面のスリ
ット周辺部にガイド溝6を形成して、このガイド溝6の
底にスリットSが形成される。ガイド溝6は、スリット
Sに真上から挿入されるラベル20の下端を滑らせてス
リットSへとガイドするV形やU形断面の溝である。
【0023】ラベル20は図5に示すようなプラスチッ
ク等の薄い硬質板で、育苗ポット1aで生育される種苗
の名前、特性、生育後の写真等が明記されたラベル本体
20aと、ラベル本体20aから一体に延在するくさび
形状の差し込み部20bを有する。スリットSは、ラベ
ル20の差し込み部20bが若干の摩擦抵抗を持って差
し込まれる切目等である。スリットSの両端間の全長
は、ラベル20の差し込み部20bの幅に対応させて、
差し込まれたラベル20が簡単には抜けないように設定
される。このラベル20とスリットSの寸法関係の詳細
は、図5で後述する。
【0024】図1に示される育苗ポット1aは単品で、
これは図2(A)(B)の平面図と正面図で示す複合育
苗ポット1Waの状態で複数個が一括して製造される。
図2の複合育苗ポット1Waは、同一形状の育苗ポット
1aを横4列、縦6列に平面配列したもので、隣接する
育苗ポット1aの側壁部3の上端開口縁同士が手で簡単
に千切ることができるように連結されている。
【0025】図2(A)には、隣接する一対の育苗ポッ
ト1aが同図(A)に示す黒丸印のP点で1点連結され
た状態が示される。このような1点連結タイプの複合育
苗ポット1Waにおいては、各育苗ポット1aに土壌を
入れた状態で1つの育苗ポット1aを片手で引っ張る
と、隣接する育苗ポットから簡単に引き千切られるよう
にして分離される。
【0026】また、図2に示される複合育苗ポット1W
aは、6×4=24個の育苗ポット1aの全てがスリッ
トSを有する。この複合育苗ポット1Waで種苗の生育
や店頭販売する場合は、例えば図24(A)(B)の平
面図と正面図で示すような硬質樹脂成型品の枠状ケース
30が使用される。
【0027】枠状ケース30は1個の育苗ポット1aが
収納される凹所31を横4列、縦6列の縦横配列で6×
4=24箇所に有する。複合育苗ポット1Waの各育苗
ポット1aを枠状ケース30の凹所31に収納すること
で、柔軟な育苗ポット1aの形状が安定し、各育苗ポッ
ト1aに図3に示すように土壌11が入れられて種苗の
生育が行われ、この状態で店頭販売される。或いは、複
合育苗ポット1Waから各育苗ポット1aが分離されて
枠状ケース30の凹所31に収納され、個々の育苗ポッ
ト1aに土壌11が入れられて種苗の生育が行われ、個
々の育苗ポット1aの店頭販売が行われる。
【0028】複合育苗ポット1Waから個々に分離され
た育苗ポット1aは,図4に示すように複数個が重ね合
されて保管や運搬される。2個の育苗ポット1aの重ね
合わせは、下段の育苗ポット1aの凹壁部4の内面に上
段の育苗ポット1aの凹壁部4の外面が摺動して重合す
るように行われる。また、このように容易に重合できる
ように、凹壁部4の各縦方向の壁がテーパ状にしてあ
る。
【0029】図3に示す種苗生育と店頭販売の段階で、
必要に応じて育苗ポット1aにラベル20が差し込まれ
る。育苗ポット1aの凹壁部4の天縁部5に形成された
スリットSにラベル20の差し込み部20bを差し込む
と、差し込み部20bが凹壁部4の外面に沿い、育苗ポ
ット1a内の土壌11には入らないため、土壌中の種苗
がラベル20で傷付けられ無い。ラベル20はスリット
Sにガイド溝6でガイドされて挿入されるので、ラベル
20の挿入作業が片手でワンタッチ式に簡単迅速に行え
る。また、図3の鎖線で示すように1個の育苗ポット1
aに別の育苗ポット1aが連結された状態で隣接する
と、一方の育苗ポット1aのスリットSに差し込んだラ
ベル20は、隣接する育苗ポット1aの側壁部3の外面
に沿うため、この隣接する育苗ポット1aの中に間違っ
て挿入される心配が無い。
【0030】図5(A)に示すように、育苗ポット1a
のスリットSの全長をLとすると、ラベル20のくさび
形状の差し込み部20bの最大幅はL未満に設定され
る。差し込み部20bをスリットSに差し込み、スリッ
トSの両端に差し込み部20のV形両側辺の一部を摩擦
係止させることで、スリットSからラベル20が抜き難
くなるように、全長Lが設定される。スリットSとラベ
ル20のラベル抜き出し方向での係止力は、ラベル20
の差し込み部20bの両側辺に次の切り欠き21を形成
することで倍増される。
【0031】例えば、差し込み部20bのV形両側辺の
同一高さに一対の横V形の切り欠き21を形成し、一対
の切り欠き21の下辺を水平に揃えてこの下辺と差し込
み部20bの両側辺で横V形突起状の係止部22を形成
する。一対の係止部22の先端間の幅をW1、一対の切
り欠き21の先端間の幅をW2として、W1>L>W2
の寸法関係に設定する。
【0032】図5(A)のようにラベル20の差し込み
部20bをスリットSに差し込むと、まずスリットSの
両端に差し込み部20bの一対の係止部22が当接し、
さらに差し込むとラベル20と差し込み部20bが相互
に弾性変形して係止部22がスリットSの両端を乗り越
え、図5(B)に示すようにスリットSの両端が切り欠
き21に嵌入し、係止部22の上端エッジがスリットS
を形成した天縁部6の下面に係止する。
【0033】したがって、スリットSからラベル20を
引き抜こうとすると、係止部22の上端エッジが天縁部
6の下面に係止して簡単には抜けなくなる。W1>L>
W2の寸法関係を、ラベル20や育苗ポット1aの材質
の硬度に基づいて適度に設定することで、ラベル20が
スリットSに人手で簡単に挿入できるが、種苗の購買者
等が手で簡単には抜け無くするようにできる。
【0034】スリットSの長さ方向の形状は任意でよ
く、その具体例が図6(A)〜(D)に示される。図6
(A)のスリットS1は直線形状で、全長がLである。
図6の(B)〜(D)に示される各スリットS2,S
3,S4は折線形状を含む曲線形状の具体例で、各々の
全長はLである。図6(B)のスリットS2は、直線ス
リットS2’の両端に同一方向に角度θで同一長さの折
線スリットS2”を延長させている。図6(C)のスリ
ットS3はV形スリットであり、同図(D)のスリット
S4は円弧形スリットである。
【0035】図6(B)〜(D)の曲線形の各スリット
S2,S3,S4の場合は、天縁部5の曲線スリット内
側部分の舌片部分5’がラベルの挿入で変形し易くなっ
てラベル挿入作業が容易になり、かつ、舌片部分5’の
先端の曲線に合うようにラベルが弾性変形してラベルと
の係止力がより強くなることで、ラベル抜け防止の機能
に優れる。また、曲線形の各スリットS2,S3,S4
においては、これに挿入されるラベルの傾き方向を規制
することができる。例えば、図6(B)の曲線スリット
S2は、図7と図8に示すようにラベル20の傾き方向
を規制する。
【0036】図7(A)は育苗ポット1aに土壌11を
入れ、苗12を生育する状態が示される。この育苗ポッ
ト1aはラベル20が苗12の後側に差し込まれるラベ
ル後差しタイプのもので、この場合のスリットS2は図
7(B)に示すように折線スリットS2”が外側に向
く。このスリットS2にラベル20を差し込むと、スリ
ットS2の外側の舌片部分5’の作用でラベル20の下
端が凹壁部4の内面に当接するようにラベル20が傾
く。このラベル20の傾きで、ラベル本体20aが苗1
2の後方で後側に傾いて、図7(A)の左側方向(破線
矢印方向)から苗12を目視観察するときにラベル本体
20aが見やすくなる。このようなラベル傾き規制をす
るスリットS2における直線スリットS2’と折線スリ
ットS2”の角度θは135°程度が適切である。
【0037】図8(A)の育苗ポット1aは、ラベル2
0が苗12の前側に差し込まれるラベル前差しタイプの
もので、この場合のスリットS2は図8(B)に示すよ
うに折線スリットS2”が内側に向き、このスリットS
2にラベル20を差し込むと図7と逆方向にラベル20
が傾く。このラベル20の傾きで、ラベル本体20aが
苗12の前方で後側に傾いて、図8(A)の右側方向か
ら苗12等を目視観察するときにラベル本体20aが見
やすくなる。
【0038】次に、図9(A)(B)と図10に示され
実施形態の育苗ポット1bを説明すると、この育苗ポッ
ト1bは差し込まれるラベル20の育苗ポット1bから
の高さが2段階に変えられるようにしている。図10に
示すように、育苗ポット1bの角筒状側壁部3の上端開
口縁の2箇所に凹段部4,4を形成して、その各々の天
縁部5,5に大小異なる全長L1,L2のスリット
S’,S”を形成する。この異なる長さのスリット
S’,S”に対応させて、図9に示すようにラベル20
の差し込み部20bのV形両側辺の上下2段の異なる高
さに一対ずつの切り欠き23,25を形成し、切り欠き
23,25の下辺で一対ずつの係止部24,26を形成
する。
【0039】図9(A)に示すように、ラベル20の差
し込み部20bを育苗ポット1bの全長L1が長い方の
スリットS’に差し込み、全長L1に対応させて寸法設
定された上段の係止部26をスリットS’の両端部に係
止させて、ラベル本体20aのポット1bから突出する
高さH1を決める。また、図9(B)に示すように、ラ
ベル20の差し込み部20bを育苗ポット1bの全長L
2が長い方のスリットS”に差し込み、短い全長L2に
対応させて寸法設定された下段の係止部24をスリット
S”の両端部に係止させて、ラベル本体20aの育苗ポ
ット1bから突出する高さH2を決める。この異なる高
さH1,H2の差は、ラベル20の上下2段の係止部2
4,26の段差に相当する。
【0040】図10の育苗ポットにおいては、長さの異
なる2つのスリットS’,S”を形成することでラベル
高さが2段階に選択できる便利さがある。このようなラ
ベル高さの調整は、育苗ポット1bの側壁部3の1箇所
に形成した凹壁部4の天縁部5に長さの異なる2条のス
リットを形成して行うようにしてもよい。また、図10
に示す育苗ポット1bのように筒状側壁部3の複数箇所
に凹壁部4を設けて、複数のラベル装着用スリットを形
成する場合、凹壁部の数が多くなるほど収容できる土壌
が少なくなるので、凹壁部は2箇所までが適当である。
【0041】図11に示される実施形態の複合育苗ポッ
ト1Wbは、2種類の育苗ポット1a,1cを4×6の
縦横配列で24個を連結したものである。1種類の育苗
ポット1aは図1と同様な育苗ポットで1つのスリット
Sを有し、他の1種類の育苗ポット1cはスリット無し
のいわゆる従来品である。前者育苗ポット1aが24個
より少ない任意の数、例えば6個が縦奇数列と横奇数列
の交差する6箇所に配置され、残りの縦横18箇所に後
者育苗ポット1cが配置される。
【0042】図11の複合育苗ポット1Wbが図24の
枠状ケース30に収納され、各育苗ポット1a,1cに
土壌が入れられて店頭販売される。この場合、全ての育
苗ポット1a,1cで同一種類の種苗が生育され、スリ
ットSを有する育苗ポット1aだけにラベル20が差し
込まれる。したがって、1つの複合育苗ポット1Wbに
必要なラベル数が少なくて済み、また、ラベル無しの育
苗ポット1cの種苗が見やすくなる。
【0043】図12(A)(B)に示される実施形態の
複合育苗ポット1Wcは、図11の複合育苗ポット1W
bを縦横2列の4個グループに分割したものに相当す
る。この育苗ポット1Wcは、1個がスリット付き育苗
ポット1aで残り3個がスリット無し育苗ポット1cの
4個を連設したもので、4個全てで同一種類の種苗が生
育され、1個だけにラベル20が差し込まれて店頭販売
される。
【0044】図13に示される実施形態の複合育苗ポッ
ト1Wdは、4×6=24個の連結された育苗ポットを
左側12個と右側12個に2分して、左側12個の育苗
ポット1a’をラベル後差しタイプ(図7のタイプ)
に、右側12個の育苗ポット1a”をラベル前差しタイ
プ(図8のタイプ)としたものである。この場合、左側
12個の育苗ポット1a’ではラベル後差しタイプに適
した種苗の生育が行われ、右側12個の育苗ポット1
a”ではラベル前差しタイプに適した種苗の生育が行わ
れて、複合育苗ポット1Wdの状態で店頭販売される。
【0045】図14の実施形態の育苗ポット1dは、円
形の底部2の周縁に略円筒状の側壁部3を延在させた丸
形ポットで、図1の角形の育苗ポットと同様に側壁部3
の一部に形成された凹側壁4の天縁部5にスリットSを
有する。この丸形育苗ポット1dは、円筒状側壁部3を
円筒状のまま保持するケース(図示せず)に収容して大
きく変形しないようにして使用することが望ましい。ま
た、丸形育苗ポット1dの基本構造は、図1の育苗ポッ
トと同様であり、使用例も図1の育苗ポットと同様であ
るので、その構造と使用例の説明は省略する。
【0046】図15の実施形態の育苗ポット1eは、図
14(A)の平面図で示す育苗ポット1dの天縁部5の
形状を一部変更したものである。すなわち、図14
(A)の丸形育苗ポット1dの円筒状側壁部3は、凹壁
部4と天縁部5の在る部分が天縁部5で補強された状態
にあって、円筒状側壁部3の上端開口縁の天縁部5が他
より変形し難くなっており、かつ、側壁部3の上端開口
縁が不定形に変形する場合に天縁部5がその上面が捻れ
るように変形して、天縁部5のスリットSへのラベル挿
入が難しくなることがある。この円筒状側壁部3の変形
を見越して一部改良を加えたのが図15の丸形育苗ポッ
ト1eである。
【0047】図15の丸形育苗ポット1eは、円筒形側
壁部3の上端開口縁の一部を形成する天縁部5の外側エ
ッジ5eを直線にしている。なお、この外側エッジ5e
に相当する図14(A)の外側エッジは円弧線である。
丸形育苗ポット1eを図24の枠状ケース30の凹所3
1に収納するとき、図16に示すように天縁部5が略正
方形の凹所31の一辺の中央部に位置するようにする。
このようにして1つの凹所31に1個の丸形育苗ポット
1eを収納すると、円筒状側壁部3が図16の鎖線の円
形から実線の略正方形に凹所31で変形させられて収納
されるので、この収納始めから終わりまで天縁部5の外
側エッジ5eが直線のままで変形せず、天縁部5とスリ
ットSも変形しない。したがって、ケース30に収納さ
れた育苗ポット1eの外観は見た目に良好な角形ポット
外観となり、スリットSの変形も少なくてラベル挿入が
容易となる。
【0048】図17に示される実施形態の育苗ポット1
fは、側壁部3の上端開口縁の一部に外側に一体に延在
させて形成した鍔部7に、図1ポットと同様なスリット
Sとガイド溝6を形成している。図17の育苗ポット1
fにおける側壁部3は角形であるが、丸形であってもよ
い。また、側壁部3の上端開口縁の複数箇所に鍔部7を
形成して、その各々にスリットSを形成してもよい。図
17の育苗ポット1fのスリットSに図17(B)
(C)に示すようにラベル20を差し込むと、ラベル2
0は側壁部3の外面に沿って側壁部3の内部に入らない
ので、育苗ポット1f内の土壌中の種苗を傷付ける心配
が無い。
【0049】図17の育苗ポット1fも、複数個を一体
に連結した複合育苗ポットの状態で製造され、必要に応
じて複合育苗ポットの状態で店頭販売される。この複合
育苗ポットの場合、例えば1個の育苗ポットの鍔部の先
端中央の1点が隣接する育苗ポットの側壁部の上端開口
縁の1点に連結される。
【0050】図18の実施形態の育苗ポット1gは、図
17の育苗ポット1fの連結構造を改変したもので、図
18(A)と(B)に示すように側壁部3の略正方形の
状態開口縁の一辺の中央部に鍔部7を形成すると共に、
鍔部7と反対側の一辺の側壁部3に内面側に凹む凹壁状
の鍔逃げ部8を形成する。鍔逃げ部8は上端開口の凹壁
であり、これの上端開口の内面形状は鍔部7の外周形状
に合致する。このような育苗ポット1gの複数個を連結
した複合育苗ポットが図19に示される。
【0051】図19の複合育苗ポット1Wgは、隣接す
る2個の育苗ポット1fの一方の鍔逃げ部8に他方の鍔
部7を嵌入させた状態で1点連結している。このように
連結することで、1つの複合育苗ポット1Wgにスペー
ス的な無駄を少なくして複数個の育苗ポット1gが形成
できる。
【0052】図20の実施形態の育苗ポット1hは、側
壁部3の略正方形の上端開口縁の一辺の全長に亘って外
側に延在させた鍔部9の中央部にスリットSとガイド溝
6を形成している。この育苗ポット1hにおいては、ス
リットSが形成される鍔部9の全長がスリットSより十
分に長いことから、この鍔部9の両端部に同一長さ或い
は異なる長さの2条のスリットを形成してもよい。ま
た、図20の育苗ポット1hにおいては、側壁部3の上
端開口縁が鍔部9の外側エッジを一辺とした略正方形と
なるようにしてある。つまり、底部2の中心Oを通る育
苗ポット1hの中心線から鍔部9の外側エッジまでの最
小距離R1と、鍔部9の無い側壁部3の上端開口縁の3
辺までの最小距離R2が等しく設定される。
【0053】図21の実施形態に示される複合育苗ポッ
ト1Whは、図20の育苗ポット1hの複数個を縦横に
連結したもので、隣接する2個の育苗ポット1hの鍔部
9が同一方向に揃えられて、一方の育苗ポット1hの鍔
部9の外側エッジの中央1点が他方の育苗ポット1hの
側壁部3の上端開口縁の一辺の中央に連結される。この
ような複合育苗ポット1Whに縦横に配列された各育苗
ポット1hは、上記R1=R2の寸法規定によって図2
5の枠状ケース30の凹所31に安定した姿勢で収納さ
れる。また、複合育苗ポット1Whから複数個の育苗ポ
ット1hを分離する場合、各々の底部2の中心Oから定
距離R1或いはR2のところをカットすることで、正確
にして簡単に行われる。
【0054】図22に示される実施形態の複合育苗ポッ
ト1Wiは、図14と同様な丸形育苗ポット1iの4個
を縦横に隣接させて、各育苗ポット1iの上端開口縁を
1つの開口縁延長部10で一体に連結したもので、開口
縁延長部10に一条のスリットSを形成する。開口縁延
長部10は4個の育苗ポット1iの円形上端開口縁の1
/4の円弧部分を延長させて一体化した平坦部分で、こ
の開口縁延長部10の中央部に任意方向で直線状のスリ
ットSを形成し、スリットSに上方から図22(B)の
鎖線で示すように1枚のラベル20を差し込む。
【0055】図22の複合育苗ポット1Wiは、縦横に
4個の育苗ポット1iを連結した状態で種苗の生育と店
頭販売に使用される。この場合、4個の育苗ポット1i
に同種の種苗を生育して、この種苗の名前等を有する1
枚のラベル20を共通のスリットSに差し込むことで、
各育苗ポット1iにラベル20を差し込む必要が無くな
る。縦横の4個の育苗ポット1iの中間にある開口縁延
長部10に差し込んだラベル20は、各育苗ポット1i
の上端開口縁から少し離れた位置にあって、各育苗ポッ
ト1i上に突出する生育中の植物等で邪魔されずにラベ
ル20が目視し易くなる。
【0056】以上の複合育苗ポット1Wiの開口縁延長
部10に形成されるスリットSにおいても、図6に示し
たように形状を折れ線形状や円弧形状等にしてもよく、
また、スリットSの周辺にラベル20の挿入をガイドす
るガイド溝を形成することも可能である。
【0057】また、図22(A)は1つの開口縁延長部
10に横一文字上にスリットSを形成したが、開口縁延
長部10に縦方向スリットと横方向スリットの2つを十
文字状に形成して、縦方向スリットと横方向スリットの
いずれか一方にラベルが選択的に差し込めるようにして
もよい。このようにすれば、1つの複合育苗ポット1i
に対してラベルが縦方向か横方向かのいずれかの方向を
選択して、より目視し易くすることが可能となり、ま
た、十文字状のスリットの縦方向スリットと横方向スリ
ットが交差する部分がラベルの差し込み時に変形してラ
ベル挿入のガイド片として作用し、ラベル挿入作業を容
易にする。
【0058】また、図22の複合育苗ポット1Wiは、
4個の丸形育苗ポット1iを1つの開口縁延長部10で
一体に連結しているが、図12と同様に4個の角形育苗
ポットを1つの開口縁延長部で一体に連結したものであ
ってもよい。さらに、図22は4個の丸形育苗ポット1
iを縦横に連結しているが、3個或いは5個以上を連結
した複合育苗ポットであってもよく、その具体的一例が
図23に示される。
【0059】図23の実施の形態の複合育苗ポット1W
jは、横2列縦3列で計2×3=6個の丸形育苗ポット
1iを2箇所の開口縁延長部10,10で一体に連結し
たもので、2箇所の開口縁延長部10,10の各々に直
線状のスリットS、Sを形成している。また、2×3=
6個の育苗ポット1iを有する1グループの複合育苗ポ
ット1Wjの4グループが縦横2列に連設されて4×6
=24個の複合育苗ポット1Wkが構成される。4グル
ープの各複合育苗ポット1Wi、…の隣接する各育苗ポ
ット1i、…の上端開口縁が図23の黒丸印で示すP点
で一点連結されて、手で簡単に千切れるようにしてあ
る。
【0060】図23の1グループの複合育苗ポット1W
jの場合、6個の育苗ポット1iで同一種の種苗が生育
されて店頭販売され、2つのスリットS、Sの一方、或
いは、両方にラベルが挿入される。2つのスリットS、
Sにラベルを挿入する場合は、異なる種類の植物情報を
明記した2枚のラベルを挿入するようにして、より多く
の植物情報を種苗の購買者に表示するようにしてもよ
い。また、複合育苗ポット1Wjの場合、その2箇所の
開口縁延長部10,10の一方に横方向スリットを、他
方に縦方向スリットを形成して、挿入されるラベルの方
向が縦横2種類に選択できるようにすることも可能であ
る。
【0061】なお、本発明は以上の各実施形態に限ら
ず、例えば図20の育苗ポットにおけるR1=R2の寸
法規定を図17の育苗ポットに適用してもよく、さら
に、図20の育苗ポットの鍔部を側壁部の略正方形の上
端開口縁の4辺全てに形成して、4辺の鍔部のそれぞれ
にラベル装着用スリットを形成することも可能である。
また、図22や図23の複合育苗ポットの開口縁延長部
と共に、各育苗ポットの上端開口縁にもラベルが挿入さ
れるスリットを形成してもよい。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、柔軟な樹脂容器の育苗
ポットの上端開口縁や、育苗ポット間の開口縁延長部に
形成されたスリットに挿入されるラベルは、育苗ポット
の中の土壌に差し込まれずに育苗ポットの側壁部外面に
沿って挿入されるため、ラベルの差し込みで土壌中の種
苗類が損傷を受ける心配が無くなる。また、スリットに
挿入されたラベルがスリットの両端に係止して、簡単に
は抜け無くなるので、育苗ポットに装着されたラベルの
転倒や種苗購買者の不注意によるラベル引き抜きのトラ
ブル発生が低減されて、特に店頭販売される育苗ポット
やこの育苗ポットの複数個を連結した複合育苗ポットに
おけるラベル管理が容易になり、種苗の販売者にとって
付加価値の高い、種苗の購買者にとってはラベルが見や
すくて種苗の種類を間違わない育苗ポット、その複合育
苗ポットが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は実施形態を示す育苗ポットの平面図、
(B)は同育苗ポットの部分断面を含む側面図、(C)
は(B)の育苗ポットの部分拡大断面図である。
【図2】(A)は別の実施形態を示す複合育苗ポットの
平面図、(B)は同育苗ポットの正面図である。
【図3】図1の育苗ポットの使用時の部分断面を含む側
面図である。
【図4】図1の育苗ポットの積み重ね時の部分断面を含
む側面図である。
【図5】(A)は図1の育苗ポットのラベル挿入時の部
分拡大断面図、(B)はラベル挿入後の部分拡大断面図
である。
【図6】(A)〜(D)は図1の育苗ポットにおけるス
リットの各種形状を示す拡大平面図である。
【図7】(A)は図1の育苗ポットの使用時の部分断面
を含む側面図、(B)はスリット部分の拡大平面図であ
る。
【図8】(A)は図1の育苗ポットの別の使用時の部分
断面を含む側面図、(B)はスリット部分の拡大平面図
である。
【図9】(A)(B)は他の実施形態の育苗ポットとラ
ベルの異なる相対関係を説明するための育苗ポットの部
分拡大断面図である。
【図10】図9の育苗ポットの平面図である。
【図11】複合育苗ポットの実施形態を示す平面図であ
る。
【図12】(A)は別の実施形態の複合育苗ポットの平
面図、(B)は正面図である。
【図13】複合育苗ポットの他の実施形態を示す平面図
である。
【図14】(A)は他の実施形態を示す育苗ポットの平
面図、(B)は同育苗ポットの部分断面を含む側面図、
(C)は(B)の育苗ポットの部分拡大断面図である。
【図15】図14の育苗ポットの変形例を示す平面図で
ある。
【図16】図15の育苗ポットを枠状ケースに収納した
ときの平面図である。
【図17】(A)は別の実施形態を示す育苗ポットの平
面図、(B)は同育苗ポットの部分断面を含む側面図、
(C)は(B)の育苗ポットの部分拡大断面図である。
【図18】(A)は図17の育苗ポットの変形例を示す
平面図、(B)は部分断面を含む側面図である。
【図19】図18の育苗ポットによる複合育苗ポットの
部分平面図である。
【図20】(A)は別の実施形態を示す育苗ポットの平
面図、(B)は同育苗ポットの部分断面を含む側面図で
ある。
【図21】図20の育苗ポットによる複合育苗ポットの
部分平面図である。
【図22】(A)は別の複合育苗ポットを示す平面図、
(B)は(A)のX−X線に沿う断面図である。
【図23】他の複合育苗ポットを示す平面図である。
【図24】(A)は育苗ポット収納用枠状ケースの平面
図、(B)は正面図である。
【符号の説明】
1a〜1i 育苗ポット 2 底部 3 側壁部 4 凹壁部 5 天縁部 6 ガイド溝 7 鍔部 9 鍔部 10 開口縁延長部 S スリット 20 ラベル 1Wa〜1Wj 複合育苗ポット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部と筒状側壁部を有する上端開口の柔
    軟な樹脂製育苗ポットにおいて、上端開口縁に、上方か
    ら前記側壁部の外面に沿って硬質薄板状ラベルが挿脱可
    能で、このラベルが所定長さだけ差し込まれるとラベル
    に係止して保持するスリットを形成したことを特徴とす
    る育苗ポット。
  2. 【請求項2】 上記筒状側壁部に部分的に、側壁部内面
    側に凹む凹壁部とこの凹壁部の上端開口を塞いで側壁部
    の上端開口縁の一部を形成する天縁部を一体に形成し、
    この天縁部にスリットを形成したことを特徴とする請求
    項1記載の育苗ポット。
  3. 【請求項3】 上記筒状側壁部の上端開口縁に外方に延
    在する鍔部を一体に形成し、この鍔部にスリットを形成
    したことを特徴とする請求項1記載の育苗ポット。
  4. 【請求項4】 上記スリットの周辺部に、上方から差し
    込まれるラベルの下端をスリットへと滑らせてガイドす
    るガイド溝を形成すると共に、このガイド溝の底にスリ
    ットを形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の育苗ポット。
  5. 【請求項5】 上記スリットの長さ方向の形状が折線を
    含む曲線形状であることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の育苗ポット。
  6. 【請求項6】 底部と筒状側壁部を有する上端開口のフ
    レキシブルな樹脂製育苗ポットの複数個を縦横方向に整
    列させて隣接する育苗ポットの上端開口縁を部分的に一
    体に連結した複合育苗ポットにおいて、複数個の育苗ポ
    ットの少なくとも1個の上端開口縁に、前記スリットを
    形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の育苗ポット
  7. 【請求項7】 底部と筒状側壁部を有する上端開口のフ
    レキシブルな樹脂製育苗ポットの複数個を整列させて隣
    接する育苗ポットの上端開口縁を一体に連設した複合育
    苗ポットにおいて、3以上の育苗ポットの上端開口縁で
    囲まれて各上端開口縁同士を一体に連結する開口縁延長
    部に、この開口縁延長部で連結された各育苗ポットの側
    壁部の間に上方から硬質薄板状ラベルが挿脱可能で、こ
    のラベルが所定長さだけ差し込まれるとラベルに係止し
    て保持するスリットを形成したことを特徴とする育苗ポ
    ット。
  8. 【請求項8】 上記複合育苗ポットが上記開口縁延長部
    を複数箇所に有して、少なくとも1箇所の開口縁延長部
    にスリットを形成したことを特徴とする請求項7記載の
    育苗ポット。
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