JP2002037953A - 硬化性組成物およびその用途 - Google Patents

硬化性組成物およびその用途

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JP2002037953A JP2000224077A JP2000224077A JP2002037953A JP 2002037953 A JP2002037953 A JP 2002037953A JP 2000224077 A JP2000224077 A JP 2000224077A JP 2000224077 A JP2000224077 A JP 2000224077A JP 2002037953 A JP2002037953 A JP 2002037953A
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崎 雅 昭 川
Yoshiharu Kikuchi
地 義 治 菊
Takamasa Arino
野 恭 巨 有
Mitsuko Nagai
井 三津子 永
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Masao Kishi
正 夫 岸
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野 薫 上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間貯蔵した後であっても、硬化速度が速
く、かつ得られた硬化物の耐候性においても優れた硬化
性組成物を提供する。 【解決手段】 (A)非共役ポリエンである末端ビニル
基含有ノルボルネン化合物から導かれる構成単位を有
し、かつ分子中に加水分解性シリル基を含有するシリル
基含有エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンラン
ダム共重合体ゴム、(B)充填剤、(C)可塑剤、
(D)硬化触媒、並びに(E)有機カルボン酸化合物を
含有することを特徴とする硬化性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬化性組成物およびそ
の用途に関し、特に、水酸基及び/又は加水分解性基の
結合したケイ素原子を有し、シロキサン結合を形成する
ことにより架橋し得るケイ素原子含有基を有するα−オ
レフィン系共重合体を含有する硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】水酸基及び/又は加水分解性基の結合し
たケイ素原子を有し、シロキサン結合を形成することに
より架橋し得るケイ素原子含有基(以下、反応性ケイ素
基ともいう)を有するオキシアルキレン重合体は、特開
昭52−73998号公報等に開示されており、その代
表的な例は、一般式X″3Si〜〜〜(オキシプロピレ
ン重合体)〜〜〜SiX″3(式中、X″はメトキシ基
等の加水分解性基)で表わされる重合体である。
【0003】反応性ケイ素基を有するオキシアルキレン
系重合体は、室温硬化性シリコンゴムのように、室温で
空気中の湿気等の作用で重合体間にシロキサン結合(S
i−O−Si)を形成することによって硬化し、ゴム状
硬化物を与える。この硬化物は優れた伸び特性、強度、
接着性等を有するため、シーラント、接着剤等の用途に
使用されている。
【0004】通常、この重合体は、コストダウンの目的
等のため、充填剤と混合した組成物の形態で用いられる
ことが多い。しかし、充填剤の添加により本質的に粘度
が上昇するので、通常加工しうる粘度に低下させるため
に、可塑剤を使用するのが技術的に必須であった。通
常、充填剤、可塑剤の使用により、種々の問題点が生じ
るが、特に保存安定性、とりわけ、貯蔵後に硬化速度が
低下することが実用上大きな問題であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上
記した問題を解決し、さらに長期間貯蔵した後であって
も、使用時には速やかに硬化し、耐候性の高い硬化物を
与える硬化性組成物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、(A)非共役ポリエンである下記一般式[I]ま
たは[II]で表わされる少なくとも一種の末端ビニル基
含有ノルボルネン化合物から導かれる構成単位を有し、
かつ分子中に下記一般式[III]で表わされる加水分解
性シリル基を含有するシリル基含有エチレン・α- オレ
フィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム、
【0007】
【化9】
【0008】[式中、nは0ないし10の整数であり、
1 は水素原子または炭素原子数1〜10のアルキル基
であり、R2 は水素原子または炭素原子数1〜5のアル
キル基である]、
【0009】
【化10】
【0010】[式中、R3 は水素原子または炭素原子数
1〜10のアルキル基である]、
【0011】
【化11】
【0012】[式中、Rは、炭素原子数1〜12の1価
炭化水素基であり、Xは、ハイドライド基、ハロゲン
基、メルカプト基、アルケニルオキシ基、アルコキシル
基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミド基、酸
アミド基、アミノオキシ基、チオアルコキシ基およびア
ミノ基から選ばれる加水分解性基であり、aは0、1ま
たは2の整数である。] (B)充填剤、(C)可塑剤、(D)硬化触媒、並びに
(E)有機カルボン酸化合物を含有することを特徴とす
る硬化性組成物である。
【0013】本発明の硬化性組成物は、(F)分子量3
00以下の加水分解性シリコン化合物である脱水剤をさ
らに含有するものであることが望ましい。また、本発明
の硬化性組成物において、可塑剤(C)として炭化水素
系可塑剤を少なくとも1種類使用すること、また、有機
カルボン酸化合物(E)を、シリル基含有エチレン・α
- オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム
(A)100重量部に対して、0.01〜10重量部使
用することが望ましい。
【0014】上記課題を解決する本発明はさらに、
(A)下記一般式[III]で表される加水分解性シリル基
を含有する、主鎖に実質的に不飽和二重結合を含まない
有機重合体、
【0015】
【化12】
【0016】[式中、Rは、炭素原子数1〜12の1価
炭化水素基であり、Xは、ハイドライド基、ハロゲン
基、メルカプト基、アルケニルオキシ基、アルコキシル
基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミド基、酸
アミド基、アミノオキシ基、チオアルコキシ基およびア
ミノ基から選ばれる加水分解性基であり、aは0、1ま
たは2の整数である。]、(B)充填剤、(C)可塑
剤、(D)硬化触媒、並びに(E)有機カルボン酸化合
物を含有することを特徴とする硬化性組成物であって、
電気・電子部品、輸送機、土木・建築、医療またはレジ
ャ−の用途に用いられることを特徴とする硬化性組成物
である。
【0017】この硬化性組成物において、(F)分子量
300以下の加水分解性シリコン化合物である脱水剤を
さらに含有するものであることが望ましい。上記課題を
解決する本発明はさらに、(A)上記一般式[III]で表
される加水分解性シリル基を含有する、主鎖に実質的に
不飽和二重結合を含まない有機重合体、(B)充填剤、
(C)可塑剤、(D)硬化触媒、並びに(E)有機カル
ボン酸化合物を含有する硬化性組成物からなることを特
徴とするシーリング材である。
【0018】上記課題を解決する本発明はまた、(A)
上記一般式[III]で表される加水分解性シリル基を含有
する、主鎖に実質的に不飽和二重結合を含まない有機重
合体、(B)充填剤、(C)可塑剤、(D)硬化触媒、
並びに(E)有機カルボン酸化合物を含有する硬化性組
成物からなることを特徴とするポッティング材である。
【0019】上記課題を解決する本発明はさらに、
(A)上記一般式[III]で表される加水分解性シリル基
を含有する、主鎖に実質的に不飽和二重結合を含まない
有機重合体、(B)充填剤、(C)可塑剤、(D)硬化
触媒、並びに(E)有機カルボン酸化合物を含有する硬
化性組成物からなることを特徴とするコーティング材で
ある。
【0020】上記課題を解決する本発明はさらに、
(A)上記一般式[III]で表される加水分解性シリル基
を含有する、主鎖に実質的に不飽和二重結合を含まない
有機重合体、(B)充填剤、(C)可塑剤、(D)硬化
触媒、並びに(E)有機カルボン酸化合物を含有する硬
化性組成物からなることを特徴とする接着剤である。本
発明に係る上記ポッティングシーリング材、ポッティン
グ材、コーティング材、および接着剤においても、
(F)分子量300以下の加水分解性シリコン化合物で
ある脱水剤をさらに含有するものである態様が示され
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づき
詳細に説明する。 [シリル基含有エチレン・α- オレフィン・非共役ポリ
エンランダム共重合体ゴム(A)]本発明で用いられる
シリル基含有エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエ
ンランダム共重合体ゴム(A)は、下記一般式[III]
で表わされる加水分解性シリル基を含有しており、特定
のエチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム
共重合体ゴム(A0)に、特定のケイ素化合物をハイドロ
シリレーション反応(ヒドロシリル化反応)させること
などにより得ることができる。
【0022】
【化13】
【0023】一般式[III] において、Rは、非置換ま
たは置換の炭素原子数1〜12の1価炭化水素基であ
り、好ましくは脂肪族不飽和結合を有さない1価炭化水
素基であり、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基等のアルキル
基、フェニル基、トリル基等のアリール基、これらの炭
素原子に結合した水素原子の一部または全部をフッ素原
子等のハロゲン原子などで置換した基が挙げられる。
【0024】また、Xは、ハイドライド基(−H)、ハ
ロゲン基、メルカプト基、アルケニルオキシ基、アルコ
キシル基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミド
基(−CONH2)、酸アミド基、アミノオキシ基(−O
・NH2)、チオアルコキシ基、またはアミノ基(−NH
2)である。ハロゲン基、アルコキシル基、アシルオキシ
基、ケトキシメート基、酸アミド基およびチオアルコキ
シ基の具体例は、後述する一般式[IV]中のXにおける
これらの基の具体例と同じ基が挙げられる。
【0025】aは0、1または2の整数であり、好まし
くは0または1である。エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共
重合体ゴム(A0) 本発明で用いられるエチレン・α-オレフィン・非共役
ポリエンランダム共重合体ゴム(A0)は、エチレンと、
炭素原子数3〜20のα-オレフィンと、非共役ポリエ
ンとのランダム共重合体である。
【0026】このような炭素原子数3〜20のα- オレ
フィンとしては、具体的には、プロピレン、1-ブテン、
4-メチル-1- ペンテン、1-ヘキセン、1-ヘプテン、1-オ
クテン、1-ノネン、1-デセン、1-ウンデセン、1-ドデセ
ン、1-トリデセン、1-テトラデセン、1-ペンタデセン、
1-ヘキサデセン、1-ヘプタデセン、1-ノナデセン、1-エ
イコセン、9-メチル-1- デセン、11- メチル-1- ドデセ
ン、12- エチル-1- テトラデセンなどが挙げられる。中
でも、炭素原子数3〜10のα- オレフィンが好まし
く、特にプロピレン、1-ブテン、1-ヘキセン、1-オクテ
ンなどが好ましく用いられる。
【0027】これらのα- オレフィンは、単独で、ある
いは2種以上組み合わせて用いられる。本発明で用いら
れる非共役ポリエンは、下記の一般式[I]または[I
I]で表わされる末端ビニル基含有ノルボルネン化合物
である。
【0028】
【化14】
【0029】一般式[I]において、nは0ないし10
の整数であり、R1 は水素原子または炭素原子数1〜1
0のアルキル基であり、R1 の炭素原子数1〜10のア
ルキル基としては、具体的には、メチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル
基、sec-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、イソペ
ンチル基、t-ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル
基、イソヘキシル基、へプチル基、オクチル基、ノニル
基、デシル基などが挙げられる。
【0030】R2 は水素原子または炭素原子数1〜5の
アルキル基である。R2の炭素原子数1〜5のアルキル
基の具体例としては、上記R1の具体例のうち、炭素原
子数1〜5のアルキル基が挙げられる。
【0031】
【化15】
【0032】一般式[II]において、R3 は水素原子ま
たは炭素原子数1〜10のアルキル基である。R3のア
ルキル基の具体例としては、上記R1 のアルキル基の
具体例と同じアルキル基を挙げることができる。上記一
般式[I]または[II]で表わされるノルボルネン化合
物としては、具体的には、5-メチレン-2- ノルボルネ
ン、5-ビニル-2- ノルボルネン、5-(2-プロペニル)-2
- ノルボルネン、5-(3-ブテニル)-2- ノルボルネン、
5-(1-メチル-2- プロペニル)-2- ノルボルネン、5-
(4-ペンテニル)-2- ノルボルネン、5-(1-メチル-3-
ブテニル)-2- ノルボルネン、5-(5-ヘキセニル)-2-
ノルボルネン、5-(1-メチル-4- ペンテニル)-2- ノル
ボルネン、5-(2,3-ジメチル-3- ブテニル)-2- ノルボ
ルネン、5-(2-エチル-3- ブテニル)-2- ノルボルネ
ン、5-(6-ヘプテニル)-2- ノルボルネン、5-(3-メチ
ル-5- ヘキセニル)-2- ノルボルネン、5-(3,4-ジメチ
ル-4- ペンテニル)-2- ノルボルネン、5-(3-エチル-4
- ペンテニル)-2- ノルボルネン、5-(7-オクテニル)
-2- ノルボルネン、5-(2-メチル-6- ヘプテニル)-2-
ノルボルネン、5-(1,2-ジメチル-5- ヘキセシル)-2-
ノルボルネン、5-(5-エチル-5- ヘキセニル)-2- ノル
ボルネン、5-(1,2,3-トリメチル-4- ペンテニル)-2-
ノルボルネンなど挙げられる。このなかでも、5-ビニル
-2- ノルボルネン、5-メチレン-2- ノルボルネン、5-
(2-プロペニル)-2- ノルボルネン、5-(3-ブテニル)
-2- ノルボルネン、5-(4-ペンテニル)-2- ノルボルネ
ン、5-(5-ヘキセニル)-2- ノルボルネン、5-(6-ヘプ
テニル)-2- ノルボルネン、5-(7-オクテニル)-2- ノ
ルボルネンが好ましい。これらのノルボルネン化合物
は、単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いること
ができる。
【0033】上記ノルボルネン化合物、例えば5-ビニル
-2- ノルボルネンの他に、本発明の目的とする物性を損
なわない範囲で、以下に示す非共役ポリエンを併用する
こともできる。このような非共役ポリエンとしては、具
体的には、1,4-ヘキサジエン、3-メチル-1,4- ヘキサジ
エン、4-メチル-1,4- ヘキサジエン、5-メチル-1,4- ヘ
キサジエン、4,5-ジメチル-1,4- ヘキサジエン、7-メチ
ル-1,6- オクタジエン等の鎖状非共役ジエン;メチルテ
トラヒドロインデン、5-エチリデン-2- ノルボルネン、
5-メチレン-2- ノルボルネン、5-イソプロピリデン-2-
ノルボルネン、5-ビニリデン-2- ノルボルネン、6-クロ
ロメチル-5- イソプロペニル-2- ノルボルネン、ジシク
ロペンタジエン等の環状非共役ジエン;2,3-ジイソプロ
ピリデン-5- ノルボルネン、2-エチリデン-3- イソプロ
ピリデン-5- ノルボルネン、2-プロペニル-2,2- ノルボ
ルナジエン等のトリエンなどが挙げられる。
【0034】上記のような諸成分からなるエチレン・α
- オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム
(A0)は、以下のような特性を有している。 (i)エチレンと炭素原子数3〜20のα- オレフィン
とのモル比(エチレン/α- オレフィン) エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共
重合体ゴム(A0)は、(a)エチレンで導かれる単位と
(b)炭素原子数3〜20のα- オレフィン(以下単に
α- オレフィンということがある)から導かれる単位と
を、40/60〜95/5、好ましくは50/50〜9
0/10、さらに好ましくは55/45〜85/15、
特に好ましくは60/40〜80/20のモル比
[(a)/(b)]で含有している。
【0035】このモル比が上記範囲内にあると、耐熱老
化性、強度特性およびゴム弾性に優れるとともに、耐寒
性および加工性に優れた架橋ゴム成形体を提供できるゴ
ム組成物が得られる。 (ii)ヨウ素価 エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共
重合体ゴム(A0)のヨウ素価は、0.5〜50(g/100
g)、好ましくは0.8〜40(g/100g)、さらに好ましく
は1〜30(g/100g)、特に好ましくは1.5〜25(g/1
00g)である。
【0036】このヨウ素価が上記範囲内にあると、加水
分解性シリル基を目的とする含有量に調整でき、耐圧縮
永久歪み性に優れるとともに、耐環境劣化性(=耐熱老
化性)に優れた架橋ゴム成形体を提供できるゴム組成物
が得られる。ヨウ素価が50を超えると、コスト的に不
利になるので好ましくない。 (iii) 極限粘度 エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共
重合体ゴム(A0)の135℃デカリン中で測定した極限
粘度[η]は、0.001〜2dl/g、好ましくは
0.01〜2dl/g、より好ましくは0.05〜1d
l/g、さらに好ましくは0.05〜0.7dl/g、
特に好ましくは0.1〜0.5dl/gであることが望
ましい。
【0037】この極限粘度[η]が上記範囲内にある
と、強度特性および耐圧縮永久歪み性に優れた架橋ゴム
成形体を提供できる、流動性に優れたゴム組成物が得ら
れる。 (iv)分子量分布(Mw/Mn) エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共
重合体ゴム(A0)のGPCにより測定した分子量分布
(Mw/Mn)は、3〜100、好ましくは3.3〜7
5、さらに好ましくは3.5〜50である。
【0038】この分子量分布(Mw/Mn)が上記範囲
内にあると、加工性に優れるとともに、強度特性に優れ
た架橋ゴム成形体を提供できるゴム組成物が得られる。
本発明で用いられるエチレン・α- オレフィン・非共役
ポリエンランダム共重合体ゴム(A0)は、下記化合物
(H)および(I)を主成分として含有する触媒の存在
下に、重合温度30〜60℃、特に30〜59℃、重合
圧力4〜12kgf/cm2 、特に5〜8kgf/cm
2、非共役ポリエンとエチレンとの供給量のモル比(非
共役ポリエン/エチレン)0.01〜0.2の条件で、
エチレンと、炭素原子数3〜20のα- オレフィンと、
上記一般式[I]または[II]で表わされる末端ビニル
基含有ノルボルネン化合物とをランダム共重合すること
により得られる。共重合は、炭化水素媒体中で行なうの
が好ましい。 (H)VO(OR)n3-n(式中、Rは炭化水素基であ
り、Xはハロゲン原子であり、nは0または1〜3の整
数である)で表わされる可溶性バナジウム化合物、また
はVX4(Xはハロゲン原子である)で表わされるバナ
ジウム化合物。
【0039】上記可溶性バナジウム化合物(H)は、重
合反応系の炭化水素媒体に可溶性の成分であり、具体的
には、一般式 VO(OR)abまたはV(OR)cd
(式中、Rは炭化水素基であり、0≦a≦3、0≦b≦
3、2≦a+b≦3、0≦c≦4、0≦d≦4、3≦c
+d≦4)で表わされるバナジウム化合物、あるいはこ
れらの電子供与体付加物を代表例として挙げることがで
きる。
【0040】より具体的には、VOCl3、VO(OC2
5)Cl2、VO(OC252Cl、VO(O−iso-
37)Cl2、VO(O−n-C49)Cl2、VO(O
25)3、VOBr3、VCl4、VOCl3、VO(O
−n-C493、VCl3・2OC612OHなどを例示
することができる。 (I)R'mAlX'3-m (R’は炭化水素基であり、
X’はハロゲン原子であり、mは1〜3である)で表わ
される有機アルミニウム化合物。
【0041】上記有機アルミニウム化合物(I)として
は、具体的には、トリエチルアルミニウム、トリブチル
アルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム等のトリ
アルキルアルミニウム;ジエチルアルミニウムエトキシ
ド、ジブチルアルミニウムブトキシド等のジアルキルア
ルミニウムアルコキシド;エチルアルミニウムセスキエ
トキシド、ブチルアルミニウムセスキブトキシド等のア
ルキルアルミニウムセスキアルコキシド;R1 0.5Al
(OR10.5などで表わされる平均組成を有する部分的
にアルコキシ化されたアルキルアルミニウム;ジエチル
アルミニウムクロリド、ジブチルアルミニウムクロリ
ド、ジエチルアルミニウムブロミド等のジアルキルアル
ミニウムハライド;エチルアルミニウムセスキクロリ
ド、ブチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアルミ
ニウムセスキブロミド等のアルキルアルミニウムセスキ
ハライド、エチルアルミニウムジクロリド、プロピルア
ルミニウムジクロリド、ブチルアルミニウムジブロミド
等のアルキルアルミニウムジハライドなどの部分的にハ
ロゲン化されたアルキルアルミニウム;ジエチルアルミ
ニウムヒドリド、ジブチルアルミニウムヒドリド等のジ
アルキルアルミニウムヒドリド、エチルアルミニウムジ
ヒドリド、プロピルアルミニウムジヒドリド等のアルキ
ルアルミニウムジヒドリドなどの部分的に水素化された
アルキルアルミニウム;エチルアルミニウムエトキシク
ロリド、ブチルアルミニウムブトキシクロリド、エチル
アルミニウムエトキシブロミドなどの部分的にアルコキ
シ化およびハロゲン化されたアルキルアルミニウムなど
を挙げることができる。
【0042】本発明において、上記化合物(H)のう
ち、VOCl3 で表わされる可溶性バナジウム化合物
と、上記化合物(I)のうち、Al(OC252Cl
/Al2(OC253Cl3のブレンド物(ブレンド比
は1/5以上)を触媒成分として使用すると、ソックス
レー抽出(溶媒:沸騰キシレン、抽出時間:3時間、メ
ッシュ:325)後の不溶解分が1%以下であるエチレ
ン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体
ゴム(A0)が得られるので好ましい。
【0043】また、上記共重合の際に使用する触媒とし
て、いわゆるメタロセン触媒例えば特開平9−4058
6号公報に記載されているメタロセン触媒を用いても差
し支えない。ケイ素化合物 本発明で用いられるケイ素化合物は、下記一般式[IV]
で表わされる。
【0044】
【化16】
【0045】一般式[IV]において、Rは、非置換また
は置換の炭素原子数1〜12の1価炭化水素基、好まし
くは脂肪族不飽和結合を有さない1価炭化水素基であ
り、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ヘキシル基、シクロヘキシル基等のアルキル基、フ
ェニル基、トリル基等のアリール基、これらの炭素原子
に結合した水素原子の一部または全部をフッ素原子等の
ハロゲン原子などで置換した基が挙げられる。
【0046】また、Xは、ハイドライド基(−H)、ハ
ロゲン基、メルカプト基、アルケニルオキシ基、アルコ
キシル基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミド
基(−CONH2)、酸アミド基、アミノオキシ基(−O
・NH2)、チオアルコキシ基、またはアミノ基(−NH
2)である。ハロゲン基としては、例えば、塩素原子、フ
ッ素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
【0047】アルコキシル基としては、例えば、メトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、プロポキシブトキシ
基、イソプロポキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ
基、tert-ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオ
キシ基、フェノキシ基などが挙げられる。アシルオキシ
基としては、例えば、アセトキシ基、ベンゾイルオキシ
基などが挙げられる。
【0048】ケトキシメート基としては、例えば、アセ
トキシメート基、ジメチルケトキシメート基、ジエチル
ケトキシメート、シクロヘキシルケトキシメート基など
が挙げられる。アミド基としては、例えば、ジメチルア
ミド基、ジエチルアミド基、ジプロピルアミド基、ジブ
チルアミド基、ジフェニルアミド基などが挙げられる。
【0049】酸アミド基としては、例えば、カルボン酸
アミド基、マレイン酸アミド基、アクリル酸アミド基、
イタコン酸アミド基などが挙げられる。チオアルコキシ
基としては、例えば、チオメトキシ基、チオエトキシ
基、チオプロポキシ基、チオイソプロポキシ基、sec-チ
オブトキシ基、tert-チオブトキシ基、チオペンチルオ
キシ基、チオヘキシルオキシ基、チオフェノキシ基など
が挙げられる。
【0050】アミノ基としては、例えば、ジメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブチ
ルアミノ基、ジフェニルアミノ基などが挙げられる。こ
れらの中では、アルコキシル基、特に炭素原子数1〜4
のアルコキシル基が好ましい。上記一般式[IV]におけ
るaは0、1または2の整数であり、好ましくは0また
は1である。
【0051】上記一般式[IV]で表わされるケイ素化合
物としては、具体的には、トリクロロシラン、メチルジ
クロロシラン、ジメチルクロロシラン、エチルジクロロ
シラン、ジエチルクロロシラン、フェニルジクロロシラ
ン、ジフェニルクロロシラン等のハロゲン化シラン類;
トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、メチルジメ
トキシシラン、エチルジメトキシシラン、ブチルジメト
キシシラン、メチルジエトキシシラン、エチルジエトキ
シシラン、ブチルジエトキシシラン、フェニルジメトキ
シシラン等のアルコキシシラン類;トリアセトキシシラ
ン、メチルジアセトキシシラン、フェニルジアセトキシ
シラン等のアシロキシシラン類;トリス(アセトキシメ
ート)シラン、ビス(ジメチルケトキシメート)メチル
シラン、ビス(メチルエチルケトキシメート)メチルシ
ラン、ビス(シクロヘキシルケトキシメート)メチルシ
ラン等のケトキシメートシラン類;アミノキシシラン、
トリアミノキシシラン等のアミノオキシシラン類;メチ
ルジアミノシラン、トリアミノシラン等のアミノシラン
類などが挙げられる。これらの中では、特にアルコキシ
シラン類が望ましい。
【0052】上記一般式[IV]で表わされるケイ素化合
物は、上記エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン
ランダム共重合体ゴム(A0)中の二重結合1モル当た
り、0.01〜5モル、好ましくは0.05〜3モルと
することが好ましい。ハイドロシリレーション反応は、
遷移金属錯体の触媒を使用して行なう。このような触媒
としては、たとえば白金、ロジウム、コバルト、パラジ
ウムおよびニッケルから選ばれるVIII 族遷移金属錯体
化合物が有効に使用される。これらの中では、特に塩化
白金酸、白金オレフィン錯体のような白金系触媒が好ま
しい。この場合、触媒の使用量は触媒量であるが、好ま
しくは反応物(エチレン・α- オレフィン・非共役ポリ
エンランダム共重合体ゴム(A0)に対して、金属単位と
して0.1〜10000ppm、好ましくは1〜100
0ppm、特に好ましくは20〜200ppmである。
このハイドロシリレーション反応の好適な温度は30〜
180℃、好ましくは60〜150℃である。また、こ
のハイドロシリレーション反応は、必要に応じて加圧下
で行なうことができる。反応時間は10秒〜10時間程
度である。
【0053】なお、この反応では、溶剤は使用してもし
なくてもよいが、使用する場合はエーテル類、炭化水素
類のような不活性溶剤が好ましい。本発明においては、
上記ハイドロシリレーション反応により、エチレン・α
-オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム
(A0)中の二重結合に、上記一般式[IV]で表わされる
ケイ素化合物のSiH基が付加した、下記のような加水
分解性シリル基含有のエチレン・α- オレフィン・非共
役ポリエンランダム共重合体ゴム(A)が得られる。
【0054】
【化17】
【0055】
【化18】
【0056】なお、上記一般式[IV]で表わされる加水
分解性シリル基含有化合物とともに、下記式で表わされ
る片末端水素変性シロキサンを付加させて、シロキサン
の特徴である耐候性、滑り性、ガス透過性を付与するこ
とも可能である。
【0057】
【化19】
【0058】(式中、R1は、一般式[IV]におけるR
と同様、非置換または置換の炭素原子数1〜12の1価
炭化水素基であり、特にアルキル基であることが好まし
い。また、mは5〜200の整数であり、特に10〜1
50の整数が好ましい。) 本発明では、このような構造を有する加水分解性シリル
基含有のエチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンラ
ンダム共重合体ゴム(A)を用いたことを主たる要因と
して、硬化速度および耐候性における優れた特性を発揮
する。
【0059】[充填剤(B)]本発明の(B)成分とし
て用いる充填剤としては、特定の充填剤に限定されない
が、フユームシリカ、沈降性シリカ、無水ケイ酸、含水
ケイ酸およびカーボンブラックの如き補強性充填剤;炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイソウ土、焼成ク
レー、クレー、タルク、酸化チタン、ベントナイト、有
機ベントナイト、酸化第二鉄、酸化亜鉛および活性亜鉛
華並びに水添ヒマシ油、PVCおよびポリオレフィンの
ような有機フィラーなどの如き充填剤;石綿、ガラス繊
維およびフィラメントの如き繊維状充填剤;シラスバル
ーン、ガラスバルーン、サランバルーンおよびフェノー
ルバルーンなどの無機質バルーンや有機質バルーンが例
示される。
【0060】これら充填剤は1種類のみで使用してもよ
いし、2種類以上混合使用してもよい。 [可塑剤(C)](C)成分として用いる可塑剤は、特
に限定されないが、具体例としては、たとえばジブチル
フタレート、ジヘプチルフタレート、ジ(2−エチルヘ
キシル)フタレート、ジオクチルフタレート、ブチルベ
ンジルフタレート、ブチルフタリルブチルグリコレート
などのフタル酸エステル類;ジオクチルアジペート、ジ
オクチルセバケートなどの非芳香族2塩基酸エステル
類;ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレ
ングリコールジベンゾエートなどのポリアルキレングリ
コールのエステル類;トリクレンジルホスフェート、ト
リブチルホスフェートなどのリン酸エステル類;塩化パ
ラフィン類;アルキルジフェニル、ポリブテン、水添ポ
リブデン、エチレン−α−オレフィンオリゴマー、α−
メチルスチレンオリゴマー、ビフェニル、トリフェニ
ル、トリアリールジメタン、アルキレントリフェニル、
液状ポリブタジエン、水添液状ポリブタジエン、パラフ
ィン油、ナフテン油、アタクチックポリプロピレン、部
分水添ターフェニルなどの炭化水素系油などがあげられ
る。これらは単独または2種以上混合して使用すること
ができる。なお、これら可塑剤は重合体製造時に配合し
てもよい。
【0061】これらの可塑剤の中では、炭化水素系可塑
剤が汎用的に使用され、コストも安く、又、耐候性にも
優れるため、好ましい。 [硬化触媒(D)]本発明の(D)成分として用いる硬
化触媒は、特に限定されないが、例えば、テトラブチル
チタネート、テトラプロピルチタネートなどのチタン酸
エステル類;ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズ
マレエート、ジブチルスズジアセテート、オクチル酸ス
ズ、ナフテン酸スズなどのスズカルボン酸塩類;ジブチ
ルスズオキサイドとフタル酸エステルとの反応物;ジブ
チルスズジアセチルアセトナート;アルミニウムトリス
アセチルアセトナート、アルミニウムトリスエチルアセ
トアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムエチルア
セトアセテートなどの有機アルミニウム化合物類;ジル
コニウムテトラアセチルアセトナート、チタンテトラア
セチルアセトナートなどのキレート化合物類;オクチル
酸鉛;ブチルアミン、オクチルアミン、ラウリルアミ
ン、ジブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、ジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラミン、オレイルアミン、シク
ロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジエチルアミノプ
ロピルアミン、キシリレンジアミン、トリエチレンジア
ミン、グアニジン、ジフェニルグアニジン、2,4,6
−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、モルホ
リン、N−メチルモルホリン、2−エチル−4−メチル
イミダゾール、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]
ウンデセン−7(DBU)などのアミン系化合物、ある
いはこれらアミン系化合物のカルボン酸などとの塩;過
剰のポリアミンと多塩基酸とから得られる低分子量ポリ
アミド樹脂;過剰のポリアミンとエポキシ化合物との反
応生成物;γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N
−(β−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキ
シシランなどのアミノ基を有するシランカップリング
剤;などのシラノール縮合触媒、さらには他の酸性触
媒、塩基性触媒などの公知のシラノール縮合触媒等が挙
げられる。これらの触媒は単独で使用してもよく、2種
以上併用してもよい。
【0062】これらの硬化触媒の中では、チタン系、ス
ズ系の硬化触媒が、入手の容易さ、価格性能の面から好
ましい。これらの硬化触媒の使用量は、加水分解性シリ
ル基含有のエチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン
ランダム共重合体ゴム(A)100重量部に対して0.
1〜20重量部程度が好ましく、1〜10重量部程度が
更に好ましい。加水分解性シリル基含有のエチレン・α
- オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム
(A)に対して硬化触媒の使用量が少なすぎると、硬化
速度が遅くなることがあり、また硬化反応が充分に進行
しにくくなる場合がある。一方、加水分解性シリル基含
有のエチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダ
ム共重合体ゴム(A)に対して硬化触媒の使用量が多す
ぎると、硬化時に局部的な発熱や発泡が生じ、良好な硬
化物が得られにくくなるので、好ましくない。
【0063】[有機カルボン酸化合物(E)]本発明の
(E)成分として使用する有機カルボン酸化合物として
は、例えば、脂肪族モノカルボン酸、脂肪族ジカルボン
酸、脂肪族ポリカルボン酸、芳香族カルボン酸等が挙げ
られる。それぞれについて具体的に以下の化合物を例示
するが、これらに限定されるものではない。
【0064】(1)脂肪族モノカルボン酸 (a)ギ酸、酢酸、アセト酢酸、エチルメチル酢酸、プ
ロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、2−エチル酪酸、エトキ
シ酢酸、吉草酸、イソ吉草酸、ヘキサン酸、2−エチル
ヘキサン酸、オクタン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ス
テアリン酸、グリオキシル酸、グリコール酸、グルコン
酸などの飽和モノカルボン酸 (b)アクリル酸、メタクリル酸、アンゲリカ酸、クロ
トン酸、イソクロトン酸、10−ウンデセン酸、エライ
ジン酸、エルカ酸、オレイン酸などのオレフィンモノカ
ルボン酸 (c)プロピオル酸などのアセチレンモノカルボン酸 (d)リノール酸、リノエライジン酸などのジオレフィ
ンカルボン酸 (e)リノレン酸、アラキドン酸などの高度不飽和モノ
カルボン酸 (f)クロロ酢酸、2−クロロアクリル酸、クロロ安息
香酸などのモノカルボン酸のハロゲン置換体。
【0065】(2)脂肪族ジカルボン酸 (a)アジピン酸、アゼライン酸、エチルマロン酸、グ
ルタル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、オキシ二酢
酸などの飽和ジカルボン酸 (b)マレイン酸、フマル酸、アセチレンジカルボン
酸、イタコン酸などの不飽和ジカルボン酸。
【0066】(3)脂肪族ポリカルボン酸 (a)アコニット酸、クエン酸、イソクエン酸などのト
リカルボン酸。 (4)芳香族カルボン酸 (a)安息香酸、9−アントラセンカルボン酸、アトロ
ラクチン酸、アニス酸、イソプロピル安息香酸、サリチ
ル酸、トルイル酸などの芳香族モノカルボン酸 (b)フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、カルボ
キシフェニル酢酸、ピロメリット酸などの芳香族ポリカ
ルボン酸。
【0067】(5)その他 アラニン、ロイシン、トレオニン、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸、アルギニン、システイン、メチオニン、フ
ェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジンなどのア
ミノ酸。このように、1分子中に少なくとも1つのカル
ボキシル基を有する化合物であれば、どのようなもので
もよい。これらの化合物は単独で使用してもよく、2種
以上を併用してもよい。なお、上記した化合物のうち、
脂肪族モノカルボン酸が好ましく、炭素数が2〜30で
あるものがさらに好ましい。
【0068】これら有機カルボン酸化合物の使用量は、
所望の硬化速度、貯蔵後の硬化遅延改善の目的に応じて
決定することが可能であり、特に限定されないが、通常
は、加水分解性シリル基含有のエチレン・α- オレフィ
ン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴム(A)100
重量部に対して、0.01〜10重量部、好ましくは
0.1〜5重量部使用するのが、改善効果とコストのバ
ランスから好ましい。
【0069】[その他の配合物]本発明の硬化性組成物
を使用するに際しては、更に必要に応じて、脱水剤、接
着性付与剤、物性調整剤、保存安定性改良剤、老化防止
剤、紫外線吸収剤、金属不活性化剤、オゾン劣化防止
剤、光安定剤、アミン系ラジカル連鎖禁止剤、リン系過
酸化物分解剤、滑剤、顔料、発泡剤などの各種添加剤を
適宜添加することが可能である。
【0070】脱水剤としては、一般に水と反応する化合
物、特に加水分解性シリコン化合物(F)が好ましい。
加水分解性シリコン化合物とは、湿分の存在下で反応す
る加水分解性官能基を有する低分子量シリコン化合物を
総称するもので、通常は分子量300以下のものが好ま
しい。なお、加水分解性官能基以外の官能基を含んでい
てもよい。加水分解性官能基としては、アルコキシル
基、アシロキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミ
ノオキシ基、アミド基、アルケニルオキシ基等が例示で
きる。又、その他の官能基としてはエポキシ含有基、ア
ミノ含有基、アクリル含有基、メルカプト含有基等が例
示できる。このような化合物を具体的に例示すると、
【0071】
【化20】
【0072】などがあげられる。その他、接着性付与
剤、兼、脱水剤として、アミノシラン化合物の使用も可
能である。アミノシラン化合物としてのアミノ基置換ア
ルコキシシラン又はアミノ基置換アルコキシシラン誘導
体化合物を具体的に例示すると、
【0073】
【化21】
【0074】等のアミノ基置換アルコキシシラン、及
び、このアミノ基置換アルコキシシランと
【0075】
【化22】
【0076】の様なエポキシシラン化合物との反応物、
又は、上記したようなアミノ基置換アルコキシシランと
【0077】
【化23】
【0078】の様なアクリロイルシラン化合物との反応
物が挙げられる。アミノ基置換アルコキシシランとエポ
キシシラン化合物との反応物、又はアミノ基置換アルコ
キシシランとアクリロイルシラン化合物との反応物は、
アミノ基置換アルコキシシラン1モルに対し、当該シラ
ン化合物を0.2〜5モル混合し、室温ないし180℃
の範囲で1〜8時間攪拌することによって容易に得るこ
とができる。
【0079】上記アミノ基置換アルコキシシラン又はア
ミノ基置換アルコキシシラン誘導体化合物は、加水分解
性シリル基含有のエチレン・α- オレフィン・非共役ポ
リエンランダム共重合体ゴム(A)100重量部に対
し、0.01〜20重量部使用されるのが好ましい。接
着性改良剤としては、一般に用いられている接着剤やア
ミノシラン化合物、エポキシシラン化合物等のシランカ
ップリング剤、その他の化合物を用いることができる。
このような接着性改良剤の具体例としては、フェノール
樹脂、エポキシ樹脂、γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、N−(β−アミノエチル)アミノプロピルメチ
ルジメトキシシラン、クマロン−インデン樹脂、ロジン
エステル樹脂、テルペン−フェノール樹脂、α−メチル
スチレン−ビニルトルエン共重合体、ポリエチルメチル
スチレン、アルキルチタネート類、芳香族ポリイソシア
ネート等を挙げることができる。
【0080】保存安定性改良剤としては、例えば珪素原
子に加水分解性基が結合した化合物やオルト有機酸エス
テル等を挙げることができる。このような保存安定性改
良剤の具体例としては、メチルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、エチ
ルトリメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ト
リメチルイソブトキシシラン、トリメチル(n−ブトキ
シ)シラン、n−ブチルトリメトキシシランやオルトギ
酸メチル等を挙げることができる。
【0081】老化防止剤としては、通常用いられている
公知の老化防止剤、例えば硫黄系老化防止剤、ラジカル
禁止剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。硫黄系老化防止
剤としては、例えばメルカプタン類、メルカプタンの塩
類、スルフィドカルボン酸エステル類やヒンダードフェ
ノール系スルフィド類を含むスルフィド類、ポリスルフ
ィド類、ジチオカルボン酸塩類、チオウレア類、チオホ
スフェイト類、スルホニウム化合物、チオアルデヒド
類、チオケトン類、メルカプタール類、メルカプトール
類、モノチオ酸類、ポリチオ酸類、チオアミド類、スル
ホキシド類等が挙げられる。このような硫黄系老化防止
剤の具体例としては、メルカプタン類である2−メルカ
プトベンゾチアゾール、メルカプタンの塩類である2−
メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩、スルフィド類で
ある4,4′−チオ−ビス(3−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、4,4′−チオ−ビス(2−メチル−6−
t−ブチルフェノール)、2,2′−チオ−ビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)、ビス(3−メチル
−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルベンジル)スルフィ
ド、テレフタロイルジ(2,6−ジメチル−4−t−ブチ
ル−3−ヒドロキシベンジル)スルフィド、フェノチア
ジン、2,2′−チオ−ビス(4−オクチルフェノール)
ニッケル、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステア
リルチオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロピ
オネート、ジトリデシルチオジプロピオネート、ジステ
アリルβ,β′−チオジブチレート、ラウリル−ステア
リルチオジプロピオネート、2,2−チオ〔ジエチル−ビ
ス−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ノール)プロピオネート〕、ポリスルフィド類である2
−ベンゾチアゾールジスルフィド、ジチオカルボン酸塩
類であるチンクジブチルジチオカルバメート、チンクジ
エチルジチオカルバメート、ニッケルジブチルジチオカ
ルバメート、チンクジ−n−ブチルジチオカルバメー
ト、ジブチルアンモニウムジブチルジチオカルバメー
ト、チンクエチル−フェニル−ジチオカルバメート、チ
ンクジメチルジオカルバメート、チオウレア類である1
−ブチル−3−オキシ−ジエチレン−2−チオウレア、
ジ−o−トリル−チオウレア、エチレンチオウレア、チ
オホスウェイト類であるトリラウリルトリチオホスフェ
イト等を挙げることができる。このような硫黄系老化防
止剤は、他の老化防止剤に比べて本発明の組成物に用い
た場合、主鎖の熱による分解劣化を大幅に防止すること
ができ、表面タック(べとつき)の発生等を防止するこ
とができる。
【0082】前記ラジカル禁止剤としては、例えば2,2
−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノ
ール)、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メ
タン等のフェノール系ラジカル禁止剤や、フェニル−β
−ナフチルアミン、α−ナフチルアミン、N,N'−sec−
ブチル−p−フェニレンジアミン、フェノチアジン、N,
N'−ジフェニル−p−フェニレンジアミン等のアミン系
ラジカル禁止剤等が挙げられる。
【0083】紫外線吸収剤としては、例えば2−(2'−
ヒドロキシ−3',5'−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジン)セバケート等が挙げられる。本発明の硬化性
組成物の調製法にはとくに限定はなく、たとえば上記し
た成分を配合し、ミキサーやロールやニーダーなどを用
いて常温または加熱下で混練したり、適した溶剤を少量
使用して成分を溶解させて混合したりするなどの通常の
方法が採用されうる。また、これら成分を適当に組合わ
せることにより、1液型や2液型の配合物をつくり使用
することもできる。
【0084】本発明の硬化性組成物は、大気中に曝露さ
れると水分の作用により、三次元的に網状組織を形成
し、ゴム状弾性を有する固体へと硬化する。 [硬化性組成物およびその用途]以上詳述したような加
水分解性シリル基含有のエチレン・α- オレフィン・非
共役ポリエンランダム共重合体ゴムを(A)成分とする
硬化性組成物を含めて、次のような硬化性組成物、すな
わち、(a)下記一般式[III]で表される加水分解性シ
リル基を含有する、主鎖に実質的に不飽和二重結合を含
まない有機重合体、
【0085】
【化24】
【0086】[式中、Rは、炭素原子数1〜12の1価
炭化水素基であり、Xは、ハイドライド基、ハロゲン
基、メルカプト基、アルケニルオキシ基、アルコキシル
基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミド基、酸
アミド基、アミノオキシ基、チオアルコキシ基およびア
ミノ基から選ばれる加水分解性基であり、aは0、1ま
たは2の整数である。]、(B)充填剤、(C)可塑
剤、(D)硬化触媒、並びに(E)有機カルボン酸化合
物を含有することを特徴とする硬化性組成物は、電気・
電子部品、輸送機、土木・建築、医療またはレジャ−の
用途において好適に用いられる硬化性組成物である。
【0087】電気・電子部品の用途としては、具体的に
は、重電部品、弱電部品、電気・電子機器の回路や基板
のシーリング材、ポッティング材、コーティング材もし
くは接着材;電線被覆の補修材;電線ジョイント部品の
絶縁シール材;OA機器用ロール;振動吸収剤;または
ゲルもしくはコンデンサの封入材などが挙げられる。上
記シーリング材は、たとえば冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、
ガスメーター、電子レンジ、スチームアイロン、漏電ブ
レーカー用のシール材として好適に用いられる。
【0088】上記ポッティング材は、たとえばトランス
高圧回路、プリント基板、可変抵抗部付き高電圧用トラ
ンス、電気絶縁部品、半導電部品、導電部品、太陽電池
またはテレビ用フライバックトランスをポッティングす
るために好適に用いられる。上記コーティング材は、た
とえば高電圧用厚膜抵抗器もしくはハイブリッドIC等
の各種回路素子;HIC、電気絶縁部品;半導電部品;
導電部品;モジュール;印刷回路;セラミック基板;ダ
イオード、トランジスタもしくはボンディングワイヤー
等のバッファー材;半導電体素子;または光通信用オプ
ティカルファイバーをコーティングするために好適に用
いられる。
【0089】上記接着剤は、たとえばブラウン管ウェッ
ジ、ネック、電気絶縁部品、半導電部品または導電部品
を接着するために好適に用いられる。上記輸送機の用途
としては、自動車、船舶、航空機または鉄道車輛の用途
がある。自動車の用途としては、たとえば自動車エンジ
ンのガスケット、電装部品もしくはオイルフィルターの
シーリング材;イグナイタHICもしくは自動車用ハイ
ブリッドICのポッティング材;自動車ボディ、自動車
用窓ガラス、エンジンコントロール基板のコーティング
材;またはオイルパンもしくはタイミングベルトカバー
等のガスケット、モール、ヘッドランプレンズ、サンル
ーフシール、ミラー用の接着剤などが挙げられる。
【0090】船舶の用途としては、たとえば配線接続分
岐箱、電気系統部品もしくは電線用のシーリング材;電
線もしくはガラス用の接着剤などが挙げられる。上記の
土木建築の用途としては、たとえば商業用ビルのガラス
スクリーン工法の付き合わせ目地、サッシとの間のガラ
ス周り目地、トイレ、洗面所もしくはショーケース等に
おける内装目地、バスタブ周り目地、プレハブ住宅用の
外壁伸縮目地、サイジングボード用目地に使用される建
材用シーラント;複層ガラス用シーリング材;道路の補
修に用いられる土木用シーラント;金属、ガラス、石
材、スレート、コンクリートもしくは瓦用の塗料・接着
剤;または粘着シート、防水シートもしくは防振シート
などが挙げられる。
【0091】上記の医療の用途としては、たとえば医薬
用ゴム栓、シリンジガスケット、減圧血管用ゴム栓など
が挙げられる。上記のレジャーの用途としては、たとえ
ばスイミングキャップ、ダイビングマスク、耳栓等のス
イミング部材;スポーツシューズ、野球グローブ等のゲ
ル緩衝部材などが挙げられる。
【0092】さらに本発明に係る組成物は、電気・電子
部品、輸送機、土木建築、レジャー等の用途において、
シーリング材(シール材)、ポッティング材、コーティ
ング材、接着剤として好適に用いることができる。すな
わち、本発明は、(A)上記一般式[III]で表される加
水分解性シリル基を含有する、主鎖に実質的に不飽和二
重結合を含まない有機重合体、(B)充填剤、(C)可
塑剤、(D)硬化触媒、並びに(E)有機カルボン酸化
合物を含有する硬化性組成物からなることを特徴とする
シーリング材である。
【0093】また、本発明は、(A)上記一般式[III]
で表される加水分解性シリル基を含有する、主鎖に実質
的に不飽和二重結合を含まない有機重合体、(B)充填
剤、(C)可塑剤、(D)硬化触媒、並びに(E)有機
カルボン酸化合物を含有する硬化性組成物からなること
を特徴とするポッティング材である。本発明はさらに、
(A)上記一般式[III]で表される加水分解性シリル基
を含有する、主鎖に実質的に不飽和二重結合を含まない
有機重合体、(B)充填剤、(C)可塑剤、(D)硬化
触媒、並びに(E)有機カルボン酸化合物を含有する硬
化性組成物からなることを特徴とするコーティング材で
ある。
【0094】本発明はさらに、(A)上記一般式[III]
で表される加水分解性シリル基を含有する、主鎖に実質
的に不飽和二重結合を含まない有機重合体、(B)充填
剤、(C)可塑剤、(D)硬化触媒、並びに(E)有機
カルボン酸化合物を含有する硬化性組成物からなること
を特徴とする接着剤である。殊に、本発明の硬化性組成
物は弾性シーリング材として特に有用であり、建造物、
船舶、自動車、道路などの密封剤として使用しうる。更
に、単独あるいはプライマーの助けをかりて、ガラス、
磁器、木材、金属、樹脂成形物などの如き広範囲の基質
に密着しうるので、種々のタイプの密封組成物および接
着組成物としても使用可能である。更に、粘着剤、塗
料、塗膜防水剤、食品包装材料、注型ゴム材料、型取り
用材料、発泡材料としても有用である。
【0095】
【発明の効果】本発明の組成物は、硬化速度が速く、硬
化物のモジュラスを低いままに保ち、接着強度および耐
候接着性をともに大幅に改善することができ、また貯蔵
安定性の面においても優れた特性を示すものである。
【0096】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これら実施例により何ら限定されるものではな
い。なお実施例、比較例で用いた共重合体ゴムの組成、
ヨウ素価、極限粘度[η]、分子量分布(Mw/Mn)
は、次のような方法で測定ないし求めた。 (1)共重合体ゴムの組成 共重合体ゴムの組成は13C−NMR法で測定した。 (2)共重合体ゴムのヨウ素価 共重合体ゴムのヨウ素価は、滴定法により求めた。 (3)極限粘度[η] 共重合体ゴムの極限粘度[η]は、135℃デカリン中
で測定した。 (4)分子量分布(Mw/Mn) 共重合体ゴムの分子量分布は、GPCにより求めた重量
平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(M
w/Mn)で表わした。GPCには、カラムに東ソー
(株)製のGMH−HT、GMH−HTLを用い、溶媒
にはオルソジクロロベンゼンを用いた。
【0097】
【製造例】[シリル基含有エチレン・プロピレン・5-ビ
ニル-2- ノルボルネンランダム共重合体ゴム(A−1)
の製造] 攪拌羽根を備えた実質内容積100リットルのステンレ
ス製重合器(攪拌回転数=250rpm)を用いて、連
続的にエチレンとプロピレンと5-ビニル-2- ノルボルネ
ンとの三元共重合を行なった。重合器側部より液相へ毎
時ヘキサンを60リットル、エチレンを2.5kg、プ
ロピレンを4.0kg、5-ビニル-2- ノルボルネンを3
80gの速度で、また、水素を700リットル、触媒と
してVO(OEt)2Clを45ミリモル、Al(Et)
1.5Cl1.5を315ミリモルの速度で連続的に供給し
た。
【0098】以上に述べたような条件で共重合反応を行
なうと、エチレン・プロピレン・5-ビニル-2- ノルボル
ネンランダム共重合体ゴム(A0−1)が均一な溶液状
態で得られた。その後、重合器下部から連続的に抜き出
した重合溶液中に少量のメタノールを添加して重合反応
を停止させ、スチームストリッピング処理にて重合体を
溶媒から分離したのち、55℃で48時間真空乾燥を行
なった。
【0099】上記のようにして得られたエチレン・プロ
ピレン・5-ビニル-2- ノルボルネンランダム共重合体ゴ
ム(A0−1)は、エチレン含量が68モル%であり、
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.2
dl/gであり、ヨウ素価(IV)が10(g/100g)
であり、Mw/Mnが15であった。上記のようにして
得られたエチレン・プロピレン・5-ビニル-2- ノルボル
ネンランダム共重合体ゴム(A0−1)100重量部
に、2%塩化白金酸のトルエン溶液0.3重量部を加
え、メチルジメトキシシラン1.5重量部を仕込み、1
20℃で2時間反応させた。反応後、過剰のメチルジメ
トキシシランと溶剤(トルエン)を留去したところ、ジ
メトキシメチルシリル基(−Si(CH3)(OCH3
2)を含有するエチレン・プロピレン・5-ビニル-2- ノ
ルボルネンランダム共重合体ゴム(A−1)101.5
重量部が得られた。
【0100】
【実施例1および比較例1】製造例で得られたシリル基
含有エチレン・プロピレン・5-ビニル-2- ノルボルネン
ランダム共重合体ゴム(A−1)を用いて、表1に示す
組成(重量部)の1液硬化性組成物を作製し、貯蔵安定
性をテストした。さらに、得られた硬化物の耐候性につ
いても評価した。これらの結果を表2に示す。なお、評
価は次の方法により行なわれた。 (粘度及び硬化速度(タックフリータイム))JIS
A5758に従って測定した。 (硬化速度試験)硬化性組成物をモールド(20×80
×5mm)に満たし、23℃、相対湿度50%の条件
で、24時間養生した。
【0101】次いで、上記のようにして得られた硬化物
を剥がし、硬化した部分の厚みを、スプリング力の弱い
ダイヤルゲージで0.1mm単位まで測定した。この測
定した厚みが1mm以上である場合は○、1mm未満で
ある場合は×で、硬化速度の評価を表した。 (耐候性試験)JIS B−7753に従って、以下の
条件により促進耐候性試験を行なった。 サンシャイン・カーボンアーク・ウェザロメーター 照射・降雨サイクル 120分照射/18分降雨 ブラックパネル温度 63℃±2℃、 槽内温度:40℃±2℃ 照射時間:500時間 この試験の後、肉眼で表面の劣化(亀裂および溶解部
分)が認められない場合を○、肉眼で表面の劣化が認め
られた場合を×として、耐候性の評価を表した。 (貯蔵安定性試験)硬化性組成物の貯蔵安定性を調べる
ために、硬化性組成物の調製直後の粘度と、N2パージ
した容器に収納し、50℃で4週間貯蔵した後の硬化性
組成物の粘度との比、(4週間貯蔵後の粘度)/(調製
直後の粘度)を求めた。
【0102】算出されたこの比の値が1に近いほど、貯
蔵安定性に優れたものであることを意味する。
【0103】
【参考例1〜3】1分子当り約2個のジメトキシメチル
シリル基(−Si(CH3)(OCH3 2)を含有する
平均分子量9,000のオキシプロピレン重合体(鐘淵
化学工業(株)製、MSポリマー)(以下、CA−1)
と1分子当り約1.5個のジメトキシシリル基を含有す
る平均分子量8,000のオキシプロピレン重合体B
(鐘淵化学工業(株)製、MSポリマー)(以下、CA
−2)を用いて、表1に示す組成(重量部)の1液硬化
性組成物を作製し、実施例1と同様の評価を行なった。
結果を表2に示す。
【0104】
【表1】
【0105】
【表2】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/00 C08K 5/00 4J040 5/092 5/092 4J100 5/541 5/541 C09D 183/04 C09D 183/04 C09J 7/00 C09J 7/00 183/04 183/04 C09K 3/00 C09K 3/00 P 3/10 3/10 G Z F16J 15/10 F16J 15/10 X 15/14 15/14 C (72)発明者 菊 地 義 治 千葉県市原市千種海岸3番地 三井化学株 式会社内 (72)発明者 有 野 恭 巨 千葉県市原市千種海岸3番地 三井化学株 式会社内 (72)発明者 永 井 三津子 千葉県市原市千種海岸3番地 三井化学株 式会社内 (72)発明者 坂 口 博 英 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 菅 原 正 紀 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 岸 正 夫 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 上 野 薫 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 阿 部 孝 司 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 関 根 道 夫 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 Fターム(参考) 3J040 EA16 FA06 FA20 HA15 HA30 4H017 AA03 AB07 AB15 AC05 AD03 AD05 AD06 AE03 AE04 AE05 4J002 BB041 BB201 DA036 DE146 DE236 DJ016 DJ036 DJ046 EF018 EF028 EF038 EF058 EF068 EH097 EH147 EW047 EX019 EX039 EX079 FD016 FD027 FD208 FD209 GC00 GH00 GJ00 GM00 GQ00 4J004 AA05 AA07 AB04 FA04 FA08 4J038 CA091 CB031 CB091 CB101 GA01 GA15 JA35 JC30 KA04 KA08 KA10 MA12 NA01 NA03 NA24 NA26 PA18 PA19 PB02 PB05 PB07 PB09 PB11 PC02 PC03 PC04 PC08 4J040 DA031 DA111 DA121 GA02 GA31 HB22 HD30 KA14 KA17 KA27 KA31 KA42 LA01 LA06 LA07 MA02 MA04 MA05 MA06 MA10 NA05 NA12 NA15 NA19 4J100 AA01Q AA02P AA03Q AA04Q AA15Q AA16Q AA17Q AA19Q AA21Q AS15R BA71H BA72H CA03 CA04 HA55 HC79 JA01 JA32 JA43 JA57

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)非共役ポリエンである下記一般式
    [I]または[II]で表わされる少なくとも一種の末端
    ビニル基含有ノルボルネン化合物から導かれる構成単位
    を有し、かつ分子中に下記一般式[III]で表わされる
    加水分解性シリル基を含有するシリル基含有エチレン・
    α- オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体ゴ
    ム、 【化1】 [式中、nは0ないし10の整数であり、 R1 は水素原子または炭素原子数1〜10のアルキル基
    であり、 R2 は水素原子または炭素原子数1〜5のアルキル基で
    ある]、 【化2】 [式中、R3 は水素原子または炭素原子数1〜10のア
    ルキル基である]、 【化3】 [式中、Rは、炭素原子数1〜12の1価炭化水素基で
    あり、 Xは、ハイドライド基、ハロゲン基、メルカプト基、ア
    ルケニルオキシ基、アルコキシル基、アシルオキシ基、
    ケトキシメート基、アミド基、酸アミド基、アミノオキ
    シ基、チオアルコキシ基およびアミノ基から選ばれる加
    水分解性基であり、 aは0、1または2の整数である。](B)充填剤、
    (C)可塑剤、(D)硬化触媒、並びに(E)有機カル
    ボン酸化合物を含有することを特徴とする硬化性組成
    物。
  2. 【請求項2】(F)分子量300以下の加水分解性シリ
    コン化合物である脱水剤をさらに含有するものである請
    求項1記載の硬化性組成物。
  3. 【請求項3】可塑剤(C)として炭化水素系可塑剤を少
    なくとも1種類使用することを特徴とする請求項1また
    は2記載の硬化性組成物。
  4. 【請求項4】有機カルボン酸化合物(E)を、シリル基
    含有エチレン・α- オレフィン・非共役ポリエンランダ
    ム共重合体ゴム(A)100重量部に対して、0.01
    〜10重量部使用することを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1つに記載の硬化性組成物。
  5. 【請求項5】(A)下記一般式[III]で表される加水分
    解性シリル基を含有する、主鎖に実質的に不飽和二重結
    合を含まない有機重合体、 【化4】 [式中、Rは、炭素原子数1〜12の1価炭化水素基で
    あり、 Xは、ハイドライド基、ハロゲン基、メルカプト基、ア
    ルケニルオキシ基、アルコキシル基、アシルオキシ基、
    ケトキシメート基、アミド基、酸アミド基、アミノオキ
    シ基、チオアルコキシ基およびアミノ基から選ばれる加
    水分解性基であり、 aは0、1または2の整数である。]、(B)充填剤、
    (C)可塑剤、(D)硬化触媒、並びに(E)有機カル
    ボン酸化合物を含有することを特徴とする硬化性組成物
    であって、 電気・電子部品、輸送機、土木・建築、医療またはレジ
    ャ−の用途に用いられることを特徴とする硬化性組成
    物。
  6. 【請求項6】(F)分子量300以下の加水分解性シリ
    コン化合物である脱水剤をさらに含有するものである請
    求項5記載の硬化性組成物。
  7. 【請求項7】前記電気・電子部品の用途が、重電部品、
    弱電部品、電気・電子機器の回路や基板のシーリング
    材、ポッティング材、コーティング材もしくは接着剤;
    電線被覆の補修材;電線ジョイント部品の絶縁シール
    材;OA機器用ロール;振動吸収剤;またはゲルもしく
    はコンデンサの封入材であることを特徴とする請求項5
    または6に記載の硬化性組成物。
  8. 【請求項8】前記シーリング材が、冷蔵庫、冷凍庫、洗
    濯機、ガスメーター、電子レンジ、スチームアイロンま
    たは漏電ブレーカー用のシール材として用いられること
    を特徴とする請求項7に記載の硬化性組成物。
  9. 【請求項9】前記ポッティング材が、トランス高圧回
    路、プリント基板、可変抵抗部付き高電圧用トランス、
    電気絶縁部品、半導電部品、導電部品、太陽電池または
    テレビ用フライバックトランスをポッティングするため
    に用いられることを特徴とする請求項7に記載の硬化性
    組成物。
  10. 【請求項10】前記コーティング材が、高電圧用厚膜抵
    抗器もしくはハイブリッドICの回路素子;HIC;電
    気絶縁部品;半導電部品;導電部品;モジュール;印刷
    回路;セラミック基板;ダイオード、トランジスタもし
    くはボンディングワイヤーのバッファー材;半導電体素
    子;または光通信用オプティカルファイバーをコーティ
    ングするために用いられることを特徴とする請求項7に
    記載の硬化性組成物。
  11. 【請求項11】前記接着剤が、ブラウン管ウェッジ、ネ
    ック、電気絶縁部品、半導電部品または導電部品を接着
    するために用いられることを特徴とする請求項7に記載
    の硬化性組成物。
  12. 【請求項12】前記輸送機の用途が、自動車、船舶、航
    空機または鉄道車輛の用途であることを特徴とする請求
    項5または6に記載の硬化性組成物。
  13. 【請求項13】前記自動車の用途が、自動車エンジンの
    ガスケット、電装部品もしくはオイルフィルター用のシ
    ーリング材;イグナイタHICもしくは自動車用ハイブ
    リッドIC用のポッティング材;自動車ボディ、自動車
    用窓ガラスもしくはエンジンコントロール基板用のコー
    ティング材;またはオイルパンのガスケット、タイミン
    グベルトカバーのガスケット、モール、ヘッドランプレ
    ンズ、サンルーフシールもしくはミラー用の接着剤であ
    ることを特徴とする請求項12に記載の硬化性組成物。
  14. 【請求項14】前記船舶の用途が、配線接続分岐箱、電
    気系統部品もしくは電線用のシーリング材;または電線
    もしくはガラス用の接着剤であることを特徴とする請求
    項12に記載の硬化性組成物。
  15. 【請求項15】前記土木・建築の用途が、商業用ビルの
    ガラススクリーン工法の付き合わせ目地、サッシとの間
    のガラス周り目地、トイレ、洗面所もしくはショーケー
    スにおける内装目地、バスタブ周り目地、プレハブ住宅
    用の外壁伸縮目地、サイジングボード用目地に使用され
    る建材用シーラント;複層ガラス用シーリング材;道路
    の補修に用いられる土木用シーラント;金属、ガラス、
    石材、スレート、コンクリートもしくは瓦用の塗料・接
    着剤;または粘着シート、防水シートもしくは防振シー
    トに用いられることを特徴とする請求項5または6に記
    載の硬化性組成物。
  16. 【請求項16】前記医療の用途が、医薬用ゴム栓、シリ
    ンジガスケットもしくは減圧血管用ゴム栓用のシール材
    料であることを特徴とする請求項5または6に記載の硬
    化性組成物。
  17. 【請求項17】前記レジャーの用途が、スイミングキャ
    ップ、ダイビングマスクもしくは耳栓用のスイミング部
    材;またはスポーツシューズもしくは野球グローブ用の
    ゲル緩衝部材であることを特徴とする請求項5または6
    に記載の硬化性組成物。
  18. 【請求項18】(A)下記一般式[III]で表される加水
    分解性シリル基を含有する、主鎖に実質的に不飽和二重
    結合を含まない有機重合体、 【化5】 [式中、Rは、炭素原子数1〜12の1価炭化水素基で
    あり、 Xは、ハイドライド基、ハロゲン基、メルカプト基、ア
    ルケニルオキシ基、アルコキシル基、アシルオキシ基、
    ケトキシメート基、アミド基、酸アミド基、アミノオキ
    シ基、チオアルコキシ基およびアミノ基から選ばれる加
    水分解性基であり、 aは0、1または2の整数である。]、(B)充填剤、
    (C)可塑剤、(D)硬化触媒、並びに(E)有機カル
    ボン酸化合物を含有することを特徴とする硬化性組成物
    からなることを特徴とするシーリング材。
  19. 【請求項19】(F)分子量300以下の加水分解性シ
    リコン化合物である脱水剤をさらに含有するものである
    請求項18記載のシーリング材。
  20. 【請求項20】(A)下記一般式[III]で表される加水
    分解性シリル基を含有する、主鎖に実質的に不飽和二重
    結合を含まない有機重合体、 【化6】 [式中、Rは、炭素原子数1〜12の1価炭化水素基で
    あり、 Xは、ハイドライド基、ハロゲン基、メルカプト基、ア
    ルケニルオキシ基、アルコキシル基、アシルオキシ基、
    ケトキシメート基、アミド基、酸アミド基、アミノオキ
    シ基、チオアルコキシ基およびアミノ基から選ばれる加
    水分解性基であり、 aは0、1または2の整数である。]、(B)充填剤、
    (C)可塑剤、(D)硬化触媒、並びに(E)有機カル
    ボン酸化合物を含有することを特徴とする硬化性組成物
    からなることを特徴とするポッティング材。
  21. 【請求項21】(F)分子量300以下の加水分解性シ
    リコン化合物である脱水剤をさらに含有するものである
    請求項20記載のポッティング材。
  22. 【請求項22】(A)下記一般式[III]で表される加水
    分解性シリル基を含有する、主鎖に実質的に不飽和二重
    結合を含まない有機重合体、 【化7】 [式中、Rは、炭素原子数1〜12の1価炭化水素基で
    あり、 Xは、ハイドライド基、ハロゲン基、メルカプト基、ア
    ルケニルオキシ基、アルコキシル基、アシルオキシ基、
    ケトキシメート基、アミド基、酸アミド基、アミノオキ
    シ基、チオアルコキシ基およびアミノ基から選ばれる加
    水分解性基であり、 aは0、1または2の整数である。]、(B)充填剤、
    (C)可塑剤、(D)硬化触媒、並びに(E)有機カル
    ボン酸化合物を含有することを特徴とする硬化性組成物
    からなることを特徴とするコーティング材。
  23. 【請求項23】(F)分子量300以下の加水分解性シ
    リコン化合物である脱水剤をさらに含有するものである
    請求項22記載のコーティング材。
  24. 【請求項24】(A)下記一般式[III]で表される加水
    分解性シリル基を含有する、主鎖に実質的に不飽和二重
    結合を含まない有機重合体、 【化8】 [式中、Rは、炭素原子数1〜12の1価炭化水素基で
    あり、 Xは、ハイドライド基、ハロゲン基、メルカプト基、ア
    ルケニルオキシ基、アルコキシル基、アシルオキシ基、
    ケトキシメート基、アミド基、酸アミド基、アミノオキ
    シ基、チオアルコキシ基およびアミノ基から選ばれる加
    水分解性基であり、 aは0、1または2の整数である。]、(B)充填剤、
    (C)可塑剤、(D)硬化触媒、並びに(E)有機カル
    ボン酸化合物を含有することを特徴とする硬化性組成物
    からなることを特徴とする接着剤。
  25. 【請求項25】(F)分子量300以下の加水分解性シ
    リコン化合物である脱水剤をさらに含有するものである
    請求項24記載の接着剤。
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