JP2002009428A - 電子部品の実装方法及び電子部品の実装構造 - Google Patents

電子部品の実装方法及び電子部品の実装構造

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JP2002009428A
JP2002009428A JP2000181980A JP2000181980A JP2002009428A JP 2002009428 A JP2002009428 A JP 2002009428A JP 2000181980 A JP2000181980 A JP 2000181980A JP 2000181980 A JP2000181980 A JP 2000181980A JP 2002009428 A JP2002009428 A JP 2002009428A
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Toshiya Akamatsu
俊也 赤松
Yasuo Yamagishi
康男 山岸
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は鉛を有さないはんだを用いて実装処理
を行なう電子部品の実装方法及び電子部品の実装構造に
関し、Pbフリーはんだを使用しても実装信頼性の向上
を図ることを課題とする。 【解決手段】接続端子(リード5,接続端子8)上にP
bフリーはんだメッキ21が形成された電子部品(半導
体装置4,コンデンサ7)を、接続電極2,3上にPb
フリーはんだペースト22が供給された回路基板1に電
気的に接続する電子部品の実装方法において、予め回路
基板1の接続電極2,3上に供給されるPbフリーはん
だ(Pbフリーはんだペースト22に含まれる)の液相
線温度よりも低い液相線温度を有するPbフリーはんだ
(Pbフリーはんだメッキ21)を電子部品4,7の接
続端子5,8の表面に形成しておき、その上で加熱処理
して接続端子5,8を接続電極2,3に接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子部品の実装方法
及び電子部品の実装構造に係り、特に鉛を有さないはん
だを用いて実装処理を行なう電子部品の実装方法及び電
子部品の実装構造に関する。
【0002】一般に表面実装では、回路基板に形成され
た接続電極上にメタルマスクを介してはんだペーストを
所定量印刷し、電子部品(表面実装部品)をこのはんだ
ペースト上に搭載し、続いて加熱リフローによってはん
だペーストを溶融、凝固させて表面実装部品を回路基板
に電気的かつ機械的に実装する方法が取られている。一
方、近年では上記の回路基板及び表面実装部品が搭載さ
れる電子部品に対して高い信頼性が望まれており、これ
に伴い回路基板と表面実装部品との接合強度の向上が望
まれている。
【0003】
【従来の技術】図1は、従来の電子部品(表面実装部
品)の実装方法及び実装構造を示している。図1(A)
は実装前の状態を示し、図1(B)は実装した後の状態
を示している。同図に示す例では、電子部品として半導
体装置4とコンデンサ7を回路基板1に表面実装する例
を示している。
【0004】半導体装置4はQFP(Quad Flat Packag
e)タイプの半導体装置であり、パッケージ側面からガ
ルウイング状に延出するリード5を有している。また、
リード5の表面には、はんだ付け性の向上を図る面から
はんだめっき6が形成されている。尚、導体装置4には
複数のリード5が配設されているが、図示の便宜上、図
1には1本のリード5のみを示している。
【0005】コンデンサ7はチップ状部品であり、半導
体装置4に対して小さな部品である。このコンデンサ7
の両側部には接続端子8が形成されており、この接続端
子8にもはんだ付け性の向上を図る面からはんだめっき
6が形成されている。
【0006】また、回路基板1の上面には、接続電極
2,3が形成されている。この接続電極2,3の形成位
置は、前記した半導体装置4及びコンデンサ7の実装位
置に対応して形成されている。
【0007】具体的には、接続電極2は前記のリード5
の実装位置と対応する位置に形成されており、接続電極
3は接続端子8の実装位置と対応する位置に形成されて
いる。この各接続電極2,3には、それぞれはんだペー
スト9が印刷されている。
【0008】はんだペースト9は、有機材料よりなるフ
ラックスにはんだの粒体を混入したものであり、このは
んだとしてはSn−37Pbはんだ(共晶:融点183
℃)を用いるのが一般的である。また、リード5及び接
続端子8に形成されるはんだメッキ6は、はんだペース
ト9に用いるはんだ材料よりも高融点を有したはんだ材
料が選定されている。
【0009】そして、半導体装置4及びコンデンサ7を
回路基板1に表面実装するには、はんだペースト9が配
設された各接続電極2,3上にリード5および接続端子
8を仮止めし、リフロー炉において約210℃近傍のリ
フロー温度でリフロー処理を行なう。
【0010】これにより、はんだペースト9内の有機材
料は揮発しはんだ粒体は溶融する。また、リード5及び
接続端子8に形勢されているはんだメッキ6も、リフロ
ー処理により溶融する。そして、その後に冷却されるこ
とにより、図1(B)に示すように凝固したはんだ10
によりリード5は接続電極2に、接続端子8は接続電極
3に接合される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年問題化
されている環境への影響の点から、鉛(Pb)を含まな
いはんだ(いわゆる、Pbフリーはんだ)の使用が要求
されている。Pbフリーはんだは、現在使用しているS
n−Pb共晶はんだの融点よりも高いものがほとんどで
ある。
【0012】図2は、Pbフリーはんだを用いて半導体
装置4及びコンデンサ7を回路基板1に実装する方法及
び構造を示している。尚、図2において、図1に示した
構成と同一構成については同一符号を付している。
【0013】Pbフリーはんだを用いて半導体装置4及
びコンデンサ7を回路基板1に実装する場合、リード5
及び接続端子8にはPbフリーはんだメッキ11を形成
する。また、回路基板1の接続電極2,3にはPbフリ
ーはんだペースト12を配設しておく。
【0014】そして、半導体装置4及びコンデンサ7を
Pbフリーはんだペースト12により各接続電極2,3
に仮止めした後、リフロー炉においてリフロー処理を行
なう。この際、Pbフリーはんだの融点のマージンを見
越したリフロー温度でリフロー処理を行なう。
【0015】しかしながら、Pbフリーはんだは上記の
ようにPb含むはんだに比べて融点が高いため、実装す
る電子部品の熱容量差により次のような問題点が発生す
る。即ち、回路基板1に各種の電子部品を実装する場
合、通常電子部品の熱容量は異なっている。具体的に
は、図2に示す例では、半導体装置4の熱容量はコンデ
ンサ7の熱容量よりも大きい。よって、コンデンサ7は
半導体装置4に対して加熱され易い特性を有している。
【0016】従って、熱容量の大きな半導体装置4と、
熱容量の小さいコンデンサ7を動じに回路基板1に実装
しようとした場合、Pbフリーはんだの融点のマージン
を見越したリフロー温度でリフロー処理を行なうと、熱
容量の小さいコンデンサ7は接合できるが、熱容量の大
きい半導体装置4ではPbフリーはんだメッキ11に溶
融不足が発生し、図2(B)に示すように接合不良が発
生し、実装信頼性が低下してしまう。
【0017】そこで、熱容量が大きい半導体装置4に合
わせてリフロー温度を設定すると(リフロー温度を高め
ると)、半導体装置4と回路基板1は確実に接合できる
ものの、回路基板に同時に搭載されるコンデンサ7等の
耐熱性が低い部品は、上記のリフロー温度に耐えること
ができず、損傷してしまうおそれがある。よって、この
場合においても、実装信頼性が低下してしまう。
【0018】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、Pbフリーはんだを使用しても実装信頼性の向上
を図りうる電子部品の実装方法及び電子部品の実装構造
を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴
とするものである。
【0020】請求項1及び請求項4記載の発明は、電子
部品の接続端子の表面に、回路基板の接続電極上に供給
される第2の低融点金属の液相線温度よりも低い液相線
温度を有する材質よりなる第1の低融点金属層を形成し
ておき、その上で加熱処理して接続端子を接続電極に接
合するものである。
【0021】電子部品の接続端子の表面に形成される第
1の低融点金属層の液相線温度を、回路基板の接続電極
上に供給される第2の低融点金属の液相線温度よりも低
くすることにより、加熱時には第2の低融点金属(回路
基板に配設されている)よりも先に、第1の低融点金属
層(電子部品に配設されている)が溶融を開始する。こ
のように、加熱温度が第2の低融点金属の液相線温度に
達さなかった場合でも、電子部品側に形成された第1の
低融点金属層の表面が先に溶け始めるため、第2の低融
点金属の溶融は促進される。これにより、第1の低融点
金属と第2の低融点金属の未溶融を防止でき、各低融点
金属を確実に接合することができるため、電子部品と回
路基板の接合不良の発生率を低減することができる。
【0022】また、請求項2または請求項5記載の発明
のように、第1の低融点金属の液相線温度を110℃以
上180℃以下とすることにより、電子部品と回路基板
の接合をより良好に行なうことができる。
【0023】また、請求項3または請求項6記載の発明
のように、第1の低融点金属としては、ビスマスまたは
インジウムのいずれか一方を錫に含有させた合金を用い
ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
【0025】先に説明したように、本発明者等は図2に
示すように、Pbフリーはんだペースト12が供給され
た接続電極2,3を有する回路基板1に対し、Pbフリ
ーはんだメッキ11が供給されている半導体装置4及び
コンデンサ7を実装する実験を行なったところ、コンデ
ンサ7は接続電極3に適正にはんだ付けされたが、半導
体装置4ははんだ付けされない現象が発生した。
【0026】このとき、Pbフリーはんだメッキ11と
して用いたPbフリーはんだ、及びPbフリーはんだペ
ースト12内に混入したPbフリーはんだは同一組成を
有したものであり、具体的には錫(Sn)を基材とし
て、これに銀(Ag)、銅(Cu)を含有させたPbフ
リーはんだ(Sn−3.5Ag−0.75Cu)を使用
した。また、このときのリフロー温度は、Pbフリーは
んだの融点のマージンを見越し230℃に設定した。
【0027】一方、上記と同一のPbフリーはんだ(S
n−3.5Ag−0.75Cu)を用いたPbフリーは
んだメッキ11,Pbフリーはんだペースト12使用
し、回路基板1にコンデンサ7のみを実装する実験、及
び半導体装置4のみを実装する実験を行なったところ、
いずれの場合も実装を行なうことができた。しかしなが
ら、半導体装置4のみを回路基板1に実装する場合に
は、コンデンサ7のみを回路基板1に実装する場合に比
べ、リフロー温度を高める必要があった。
【0028】上記の各実験結果より、本発明者は、半導
体装置4とコンデンサ7を同時にリフロー処理しても、
リフロー時におけるPbフリーはんだメッキ11上のP
bフリーはんだメッキ11の温度、接続端子8上のPb
フリーはんだメッキ11の温度、及び接続電極2,3上
のPbフリーはんだペースト12の温度に差が生じてい
るとの推論に達した。
【0029】そこで、回路基板1,半導体装置4,及び
コンデンサ7の熱容量を測定したところ、熱容量の大き
さは(コンデンサ7)<(半導体装置4)の順となって
いた。よって、上記実験で用いているPbフリーはんだ
(Sn−3.5Ag−0.75Cu:融点216℃〜2
20℃)の場合、その融点以上の温度(例えば、230
℃)でリフロー処理を行なうと、先ずコンデンサ7に供
給されたPbフリーはんだメッキ11が溶融し、続いて
半導体装置4のリード5に形成されたPbフリーはんだ
メッキ11が溶融し、最後に回路基板1の接続電極2,
3に供給されているPbフリーはんだペースト12内の
Pbフリーはんだが溶融するものと考えられる。
【0030】従って、この熱容量差を考慮してリフロー
温度を設定すれば、半導体装置4及びコンデンサ7を回
路基板1に実装することができる。そこで、半導体装置
4及びコンデンサ7を共に回路基板1にはんだ付けし実
装しうる温度を求めたところ、約240℃であった。し
かしながら、この温度(240℃)はコンデンサ7の耐
熱温度(230℃)を超えており、よってリフロー温度
を240℃に設定すると、はんだ付けは確実に行なえる
ものの、コンデンサ7が損傷するおそれがある。
【0031】ここで、本発明者は図2に示した実験結果
より次に示す点に注目した。
【0032】即ち、上記説明より、図2に示す実験実施
時には、溶融しているPbフリーはんだは、コンデンサ
7に配設されたPbフリーはんだメッキ11のみであ
り、リード5に配設されたPbフリーはんだメッキ11
及び接続電極2,3に配設されているPbフリーはんだ
ペースト12内のPbフリーはんだは溶融していない。
よって、コンデンサ7と接続電極3のはんだ付け時にお
いては、コンデンサ7側のPbフリーはんだ(Pbフリ
ーはんだメッキ11)のみが溶融し、接続電極3のPb
フリーはんだ(Pbフリーはんだペースト12)は溶融
していない状態となっているはずである。
【0033】しかしながら、図2に示したように、コン
デンサ7の接続端子8を接続電極3に確実にはんだ付け
できるのは、コンデンサ7側のPbフリーはんだが溶融
していることによるものと考えられる。即ち、金属は溶
融することにより金属内の原子の運動が活性化される。
この活性化されたコンデンサ7側のPbフリーはんだが
接続電極3上のPbフリーはんだと接すると、この接し
た部位における拡散性が増大し、これにより合金化が促
進されるものと考えられる。
【0034】従って、半導体装置4側のようにPbフリ
ーはんだメッキ11と接続電極2上のPbフリーはんだ
ペースト12を構成するPbフリーはんだが共に溶融し
ていない場合にははんだ付けは行なわれないが、コンデ
ンサ7側のようにPbフリーはんだメッキ11を構成す
るPbフリーはんだが溶融している場合にははんだ付け
が確実に行なわれる。
【0035】即ち、リフロー時において、電子部品側
(半導体装置4,コンデンサ7)に配設されたPbフリ
ーはんだか、或いは回路基板1側に配設されたPbフリ
ーはんだの一方が溶融していれば、確実なはんだ付け処
理を行なうことができる。
【0036】しかしながら、電子部品4,7の熱容量と
回路基板1の熱容量を比較すると回路基板1の方が熱容
量は大きいため、回路基板1側のPbフリーはんだを溶
融することは現実的でない。よって、リフロー時におい
て、電子部品側(半導体装置4,コンデンサ7)に配設
されたPbフリーはんだが溶融する構成とすれば、確実
なはんだ付けを行なうことができる。
【0037】ところが、電子部品側(半導体装置4,コ
ンデンサ7)に配設されたPbフリーはんだと、回路基
板1側に配設されたPbフリーはんだを従来のように同
一材質とした場合、リフロー時において、電子部品側に
配設されたPbフリーはんだのみを溶融する構成とする
のは困難である。
【0038】そこで本発明者は、図3に示すように、電
子部品(半導体装置4,コンデンサ7)の接続端子(リ
ード5,接続端子8)の表面に、回路基板1の接続電極
2,3上に供給されるPbフリーはんだペースト22
(第2の低融点金属)の液相線温度よりも低い液相線温
度を有する材質よりなるPbフリーはんだメッキ21
(第1の低融点金属層)を形成しておき、その上でリフ
ロー処理して接続端子(リード5,接続端子8)を接続
電極2,3に接合すること考案するに至った。尚、液相
線温度とは液体のみ存在する界域と、液体と固体とが共
存する界域との境界線となる温度をいい、この液相線温
度は若干の高低差はあるが、ほぼ融点と等価なものであ
る。
【0039】
【実施例】次に、上記した理論に基づき本発明者が実施
した実施例について実験結果に基づき説明する。
【0040】半導体装置4としては、QFP(Quad Fla
t Package)タイプで、端子数256Pin、パッケージ底面
が□358mmであるの半導体装置を用いた。また、コン
デンサ7としては、電解アルミコンデンサを用いた。ま
た、回路基板としては、接続電極の電極径が0.78mmで
あるものを使用した。更に、実装時におけるリフロー温
度は最大で220℃とした。
【0041】一方、熱サイクル試験の条件としては、−
55℃を30分、125℃を30分、これを1サイクル
として行った。また、熱サイクル試験中にBGAの特性
を同時に検査し、抵抗値が10%以上上昇した場合、及
びオープンした場合に不良(NG)であると判定した。
【0042】 実施例1 半導体装置4のリード5に形成されるPbフリーはんだ
メッキ21の材料として、Sn−57Biを用いた。こ
のSn−57Biの融点(液相線温度)は137℃であ
る。また、回路基板1の接続電極2上に供給されるPb
フリーはんだペースト22に含有されるPbフリーはん
だは、Sn−2Ag−0.5Cu−7.5Biであり、
その固相線温度188℃であり液相線温度は214℃で
ある。
【0043】上記構成とされた半導体装置4及びコンデ
ンサ7を回路基板1上の各接続電極2,3上に仮止め
し、220℃でリフローを行なったところ、図3(B)
に示すように、半導体装置4及びコンデンサ7ともにP
bフリーはんだ23により確実に回路基板1にはんだ付
けすることができた。
【0044】その後に上記条件で熱サイクル試験を50
0サイクルまで行なったところ、不良は発生しなかっ
た。
【0045】 実施例2 実施例2では、リード5に形成されるPbフリーはんだ
メッキ21の材料として、実施例1と同様にSn−57
Biを用いた(液相線温度(融点)は137℃)。ま
た、回路基板1の接続電極2上に供給されるPbフリー
はんだペースト22に含有されるPbフリーはんだは、
Sn−3.5Ag−0.75Cuであり、その液相線温
度(融点)は214℃である。
【0046】上記構成とされた半導体装置4及びコンデ
ンサ7を回路基板1上の各接続電極2,3上に仮止め
し、220℃でリフローを行なったところ、半導体装置
4及びコンデンサ7ともにPbフリーはんだ23により
確実に回路基板1にはんだ付けすることができた。
【0047】その後に上記条件で熱サイクル試験を50
0サイクルまで行なったところ、不良は発生しなかっ
た。
【0048】 実施例3 実施例3では、リード5に形成されるPbフリーはんだ
メッキ21の材料として、Sn−52Inを用いた(液
相線温度(融点)は117℃)。また、回路基板1の接
続電極2上に供給されるPbフリーはんだペースト22
に含有されるPbフリーはんだは、Sn−2Ag−0.
5Cu−7.5Biであり、その固相線温度188℃で
あり液相線温度は214℃である。
【0049】上記構成とされた半導体装置4及びコンデ
ンサ7を回路基板1上の各接続電極2,3上に仮止め
し、220℃でリフローを行なったところ、半導体装置
4及びコンデンサ7ともにPbフリーはんだ23により
確実に回路基板1にはんだ付けすることができた。
【0050】その後に上記条件で熱サイクル試験を50
0サイクルまで行なったところ、不良は発生しなかっ
た。
【0051】上記実験にも示したように、回路基板1の
接続電極2上に供給されるPbフリーはんだペースト2
2に含有されるPbフリーはんだに対して低い液相線温
度を有するPbフリーはんだは、BiまたはInのいず
れか一方をSnに含有させた合金を用いることが望まし
い。これは、他のAg等の金属を含有させて合金を生成
すると、液相線温度が上昇してしまうことによる。
【0052】また、SnにBiまたはInのいずれか一
方を含有させたPbフリーはんだの液相線温度は、Sn
に対するBiまたはInの含有量を調整することによ
り、制御することが可能である。具体的には、液相線温
度を110℃以上180℃以下とすることにより、電子
部品(半導体装置4,コンデンサ7)と回路基板1の接
合をより良好に行なうことができる。
【0053】尚、上記した説明において、「鉛(Pb)
を含まない半田」とは、実質的に鉛を含まないものを含
むものとする。即ち、半田メーカにおけるはんだ製造時
に、どうしても混入してしまう程度の鉛を含むものにつ
いては、「鉛(Pb)を含まない半田」というものとす
る。
【0054】
【発明の効果】上述の如く各請求項に係る本発明によれ
ば、加熱温度が第2の低融点金属の液相線温度に達さな
かった場合でも、電子部品側に形成された第1の低融点
金属層の表面が先に溶け始めるため第2の低融点金属の
溶融は促進される。よって、第1の低融点金属と第2の
低融点金属の未溶融を防止でき、各低融点金属を確実に
接合することができるため、電子部品と回路基板の接合
不良の発生率を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の一例である電子部品の実装方法を説明す
るための図である。
【図2】従来の電子部品の実装方法で発生する問題点を
説明するための図である。
【図3】本発明の一実施例である電子部品の実装方法及
び実装構造を説明するための図である。
【符号の説明】
1 回路基板 2 接続電極 3 接続電極 4 半導体装置 6 はんだメッキ 7 コンデンサ 8 接続端子 22 Pbフリーはんだペースト 23 Pbフリーはんだ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/50 H01L 23/50 E // B23K 101:42 B23K 101:42 Fターム(参考) 5E319 AA03 AB01 AB05 AC01 BB05 CC36 CC58 CD29 GG03 5F067 DD08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続端子上に鉛を含まない第1の低融点
    金属が形成された電子部品を、接続電極上に鉛を実質的
    に含まない第2の低融点金属が供給された回路基板に電
    気的に接続する電子部品の実装方法であって、 前記電子部品の接続端子の表面に、予め前記回路基板の
    接続電極上に供給される第2の低融点金属の液相線温度
    よりも低い液相線温度を有する材質よりなる第1の低融
    点金属層を形成しておき、その上で加熱処理して前記接
    続端子を前記接続電極に接合することを特徴とする電子
    部品の実装方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子部品の実装方法にお
    いて、 前記第1の低融点金属の液相線温度が110℃以上18
    0℃以下であることを特徴とする電子部品の実装方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の電子部品の実装
    方法において、 前記第1の低融点金属は、ビスマスまたはインジウムの
    いずれか一方を錫に含有させた合金であることを特徴と
    する電子部品の実装方法。
  4. 【請求項4】 接続端子上に鉛を含まない第1の低融点
    金属が形成された電子部品を、鉛を実質的に含まない第
    2の低融点金属が供給された接続電極を有する回路基板
    上に実装する電子部品の実装構造であって、 前記第1の低融点金属として、前記第2の低融点金属の
    液相線温度よりも低い液相線温度を有する金属を用いた
    ことを特徴とする電子部品の実装方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電子部品の実装構造にお
    いて、 前記第1の低融点金属の液相線温度が110℃以上18
    0℃以下であることを特徴とする電子部品の実装構造。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の電子部品の実装
    方法において、 前記第1の低融点金属は、ビスマスまたはインジウムの
    いずれか一方を錫に含有させた合金であることを特徴と
    する電子部品の実装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009070997A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Toyota Motor Corp 半導体装置
WO2017199720A1 (ja) * 2016-05-19 2017-11-23 昭和電工株式会社 電子部品の実装方法
US10028387B2 (en) 2016-11-29 2018-07-17 Fujitsu Limited Electronic part bonding substrate

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