JP2002008263A - 光ピックアップ装置および光情報処理装置 - Google Patents

光ピックアップ装置および光情報処理装置

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JP2002008263A
JP2002008263A JP2000191174A JP2000191174A JP2002008263A JP 2002008263 A JP2002008263 A JP 2002008263A JP 2000191174 A JP2000191174 A JP 2000191174A JP 2000191174 A JP2000191174 A JP 2000191174A JP 2002008263 A JP2002008263 A JP 2002008263A
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light
light receiving
optical
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optical pickup
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Yoshitaka Takahashi
義孝 高橋
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用波長領域の異なる複数の情報記録媒体に対
して光による情報の記録・再生・消去の1以上を行う場
合に、コストアップや装置の大型化を招来することな
く、複数の半導体レーザの良好な出力調整を可能とす
る。 【解決手段】半導体レーザからのレーザ光を、情報記録
媒体15の記録面上に微小な光スポットとして集光する
対物レンズ14と、各半導体レーザからの光束の光路を
合流する光路合流手段13と、各半導体レーザから放射
され、情報記録媒体15に照射されない部分をモニタ光
として受光し、各半導体レーザの前方射出光強度をモニ
タするモニタ用受光手段と、モニタ用受光手段の受光出
力に基づき各半導体レーザの出力を制御する出力制御手
段30,31,32とを有し、モニタ用受光手段が単一
の受光素子16を有し、光路合流手段13が、各半導体
レーザからの光束の光路を一方において対物レンズ14
に向けて合流すると共に、他方においてモニタ用受光手
段16に向けて合流する機能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ピックアップ
装置および光情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CD(コンパクトディスク)系の
情報記録媒体よりも容量の大きなDVD(デジタルビデ
オディスク)系の情報記録媒体が商品化され、CD系・
DVD系の両情報記録媒体に対し、再生・記録等の光情
報処理を行い得る光情報処理装置が実用化されている。
周知の如く、CD系の情報記録媒体、例えばCD−R
(CDレコーダブル)は「反射率の波長依存性」が強
く、発光波長:780nm近傍の半導体レーザを用いな
いと記録・再生等を行うことができない。一方、DVD
系の情報記録媒体では、660nm近傍の波長の光で再
生・記録等を行う。従って、単一の光情報処理装置で、
CD系・DVD系の情報記録媒体の両方に対して再生・
記録等を行うには「2種類の波長」を使用しなければな
らない。ところで、良く知られたように、半導体レーザ
は同一電流で駆動していても、周囲温度が変化すると出
力、即ち「放射される光束の強度」が変化してしまう。
出力の変化は、情報記録媒体から得られる再生信号の劣
化や、情報記録媒体に記録される情報の品質低下の原因
となる。従って、周囲温度変化等に影響されない出力を
得るために半導体レーザの出力制御が必要になる。従
来、半導体レーザの出力制御としては、半導体レーザの
後方射出光をモニタして駆動電流を制御する「後方射出
光モニタ方式」と、前方射出光束をモニタする「前方射
出光モニタ方式」が実施されている。しかし、光ピック
アップ装置で「後方射出光モニタ方式」の出力制御を行
うと、情報記録媒体からの戻り光の一部が半導体レーザ
に逆入射し、前方射出光と後方射出光の強度比が変化す
るため、精度良い出力制御を行うことが難しい。このた
め「前方射出光モニタ方式により安定した出力制御を行
うようにした光ピックアップ装置」が提案されている
(第2571034号特許公報)。この公報に記載され
ている光ピックアップ装置は、単一種の情報記録媒体に
対して光情報処理を行うものであるので、複数種の情報
記録媒体に対して光情報処理を行うことはできない。複
数種の情報記録媒体に対して光情報処理を行うために、
複数の発光波長の半導体レーザを用いる場合には、各半
導体レーザからの前方射出光をモニタする必要がある。
その場合、複数の半導体レーザそれぞれの前方射出光を
「別個のモニタ手段で独立にモニタ」するのでは、コス
トアップや装置の大型化を招来してしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、使用波長
領域の異なる複数の情報記録媒体に対し、光による情報
の記録・再生・消去の1以上を行う場合に、コストアッ
プや装置の大型化を招来することなく、発光波長の異な
る複数の半導体レーザの良好な出力調整を可能ならしむ
ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の光ピックアッ
プ装置は「使用波長領域の異なる複数の情報記録媒体に
対して、光による情報の記録・再生・消去の1以上を行
う装置」であって、複数の半導体レーザと、対物レンズ
と、検出手段と、光路合流手段と、モニタ用受光手段
と、出力制御手段とを有する。「複数の半導体レーザ」
は、互いに異なる波長のレーザ光を放射する。即ち、情
報記録媒体の使用波長領域に応じて、その使用波長領域
内の波長のレーザ光を放射する半導体レーザが駆動され
る。「対物レンズ」は、これら半導体レーザからの各レ
ーザ光を、対応する情報記録媒体の記録面上に微小な光
スポットとして集光する。「検出手段」は、情報記録媒
体の記録面により反射された各戻り光を検出して信号化
する手段である。即ち、この検出手段により、フォーカ
スエラー信号やトラックエラー信号といった「サーボ信
号」や再生信号等が生成される。「光路合流手段」は、
各半導体レーザからの光束の光路を合流する。「モニタ
用受光手段」は、各半導体レーザから対応する情報記録
媒体に向けて放射された光束の一部で「情報記録媒体に
照射されない部分」をモニタ光として受光し、各半導体
レーザの前方射出光強度をモニタする。このモニタ用受
光手段は「複数の半導体レーザに共通した単一の受光素
子」を有する。「出力制御手段」は、モニタ用受光手段
の受光出力に基づき、各半導体レーザの出力を制御す
る。光路合流手段は、各半導体レーザからの光束の光路
を「一方において、対物レンズに向けて合流」すると共
に、「他方において、モニタ用受光手段に向けて合流」
する機能を有する。上記「情報の記録・再生・消去の1
以上を行う」とは、情報記録媒体に対し、情報を記録す
ること、記録されている情報を再生すること、記録され
ている情報を消去すること、情報の記録と再生とを行う
こと、情報の記録と消去とを行うこと、情報の再生と消
去とを行うこと、情報の記録と再生と消去とを行うこと
を総称する。以下の説明においても同様である。このよ
うに、請求項1記載の光ピックアップ装置では、複数の
半導体レーザを個別的に出力制御するのに、単一の受光
素子で事足りる。
【0005】ところで、CD系ディスクとDVD系ディ
スクとでは記録パワーが異なる。従って、上記請求項1
記載の光ピックアップ装置で、上記両系統の情報記録媒
体に情報の記録を行う場合、CD系ディスクに記録を行
うための半導体レーザと、DVD系ディスクに記録を行
うための半導体レーザとでは、記録のための出力を異な
らせる必要がある。この場合、光路合流手段が「半導体
レーザから放射される光束のうち、モニタ光として分離
する光量の割合」が各半導体レーザに共通であると、情
報記録時のモニタ光の強度は半導体レーザ毎に異なり、
モニタ用受光手段の受光素子が受光する光量がモニタ光
ごとに異なる。受光素子の受光量の「モニタ光間の差」
が大きすぎると、受光素子による光量検出範囲を大きく
取らねばならず、半導体レーザごとの出力制御にゲイン
の切り換えや調整を行う必要が生じる。そこで、請求項
2記載の光ピックアップ装置は、上記請求項1記載の光
ピックアップ装置において「半導体レーザ間の出力パワ
ーの差に拘わらず、モニタ用受光手段の受光素子が受光
するモニタ光の光量の差が有効に小さくなる」ように構
成される。上記「モニタ光の光量の差が有効に小さくな
る」とは、受光素子の光量検出範囲を大きく取る必要が
なく、出力制御を行うに際し、受光素子の出力に対する
ゲインの切り変えや調整を必要としない程度に、各モニ
タ光の光量の差が小さくなることを意味する。具体的に
は、ある半導体レーザからのモニタ光の光量を1とする
とき、他の半導体レーザからのモニタ光の光量が1±
0.3の範囲内となることを意味する。以下の説明にお
いても同様である。この請求項2記載の光ピックアップ
装置において、光路合流手段を「ダイクロイック膜を有
する光学素子」により構成し、モニタ用受光手段の受光
素子の受光する各モニタ光の光量の差を有効に小さくす
るように、ダイクロイック膜の分光特性を設定すること
ができる(請求項3)。
【0006】あるいは、上記請求項2記載の光ピックア
ップ装置において、モニタ用受光手段を「その受光素子
と光路合流手段との間に、波長により透過率もしくは反
射率が異なる光学素子を有する」ように構成し、受光素
子の受光する各モニタ光の光量の差を有効に小さくする
ように、光学素子の分光特性を設定することができる
(請求項4)。この場合において、モニタ用受光手段が
有する「波長により透過率もしくは反射率が異なる光学
素子」は、ダイクロイックフィルタもしくはダイクロイ
ックミラーであることができ(請求項5)、さらには上
記光学素子が「モニタ光を受光素子に向かって集束させ
るレンズ機能」を持つことができる(請求項6)。請求
項6記載の光ピックアップ装置のように、モニタ光を受
光素子に向かって収束させるようにすると、受光素子の
受光面を小さくすることができる。上記請求項2記載の
光ピックアップ装置において、モニタ用受光手段の受光
素子が受光する各モニタ光の光量の差を有効に小さくす
るように「各モニタ光の光束形態を異ならせる」ことが
できる(請求項7)。上記光束形態は、集束光束、発散
光束、平行光束である。例えば、2つのモニタ光を受光
素子で受光する場合、一方のモニタ光を発散光とし、他
方のモニタ光を集束光とすることにより、発散光の一部
が受光素子に入射しないようにすることができ、このこ
とを利用して、受光素子の受光する各モニタ光の光量の
差を小さくできる。同様に、上記請求項2記載の光ピッ
クアップ装置において、モニタ用受光手段の受光素子が
「少なくとも1つのモニタ光については、全光束を受光
しない」ように構成することが可能である。
【0007】上記請求項1〜8の任意の1に記載の光ピ
ックアップ装置において、半導体レーザの個数を2個と
し、光路合流手段として「ビームスプリッタ」を用いる
ことができる(請求項9)。この場合、2個の半導体レ
ーザからの光束に対し「対物レンズを共通化」すること
ができる(請求項10)。勿論、このようにする代わり
に、各半導体レーザ毎、即ち波長毎に「異なる対物レン
ズ」を用意し、これら対物レンズを波長に応じて切り換
えて用いるようにしても良い。上記請求項1〜10の任
意の1に記載の光ピックアップ装置において、検出手段
を「各半導体レーザ毎に、光路合成手段よりも光源側に
配置」することができる(請求項11)。この場合、各
半導体レーザを「検出用受光素子内臓のホログラムレー
ザ」とすることができる(請求項12)。
【0008】この発明の光情報処理装置は「使用波長領
域が互いに異なる2種以上のディスク状の情報記録媒体
に対し選択的に、光による情報の記録・再生・消去の1
以上を行う光情報処理装置」であって、保持部と、駆動
手段と、光ピックアップ装置と、変位駆動手段とを有す
る。「保持部」は、2種以上の光情報記録媒体を選択的
にセットされる。「駆動手段」は、この保持部にセット
された情報記録媒体を回転駆動する。「光ピックアップ
装置」は、セットされた情報記録媒体に対し、この媒体
に固有の波長の光を選択して書込み記録・再生・消去の
1以上を行う。「変位駆動手段」は、光ピックアップ装
置を情報記録媒体の半径方向へ変位駆動する。そして、
上記光ピックアップ装置として、上記請求項1〜12の
任意の1に記載のものが用いられる。この請求項13記
載の光情報処理装置は「光による情報の記録を行う機
能」を有することができる(請求項14)。請求項13
または14記載の光情報処理装置は、対象とする情報記
録媒体を2種類とし、これらの一方をCD系ディスクで
他方をDVD系ディスクとすることができる(請求項1
5)。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の光ピックアッ
プ装置の実施の1形態を要部のみ説明図的に示してい
る。この実施の形態の光ピックアップ装置は、使用波長
領域の異なる複数の情報記録媒体として、CD系ディス
クとDVD系ディスクを用いる。図1において、符号1
5は「情報記録媒体」を示す。情報記録媒体15は従っ
て、CD系ディスクまたはDVD系ディスクである。符
号11および17は「ホログラムレーザ」を示す。ホロ
グラムレーザは、光源としての半導体レーザと、戻り光
を検出して信号化する検出手段と、ホログラムとをユニ
ットとして一体化した公知のものである。光源としての
半導体レーザから放射される光束は、ホログラムを介し
てユニットから射出し、情報記録媒体の記録面で反射さ
れた戻り光は、上記ユニットに戻ると、ホログラムによ
り検出手段の受光部(検出用受光素子)に向けて回折さ
れる。そして検出部からの出力によりフォーカスエラー
信号・トラックエラー信号等のサーボ信号や再生信号が
生成される。ホログラムレーザ11はDVD系ディスク
用で、波長:660nmのレーザ光を放射する半導体レ
ーザを組み込まれている。ホログラムレーザ17はCD
系ディスク用で、波長:780nmのレーザ光を放射す
る半導体レーザを組み込まれている。DVD系ディスク
に対して情報の記録・再生・消去の1以上の光情報処理
を行う場合には、DVD系ディスクを情報記録媒体15
としてセットし、ホログラムレーザ11に組み込まれた
半導体レーザを駆動して波長:660nmのレーザ光を
放射させる。放射された光束はホログラムを透過して射
出し、カップリングレンズ12により以下の光学系に適
した光束形態に変換される。
【0010】この例で、カップリングレンズ12はコリ
メート機能を持ち、入射光束を平行光束に変換する。カ
ップリングレンズ12から射出した平行光束は、「光路
合流手段」としてのビームスプリッタ13に入射し、ビ
ームスプリッタ13の作用で2光束に分離される。ビー
ムスプリッタ13により分離された一方の光束は「モニ
タ光」として、モニタ用受光手段への光路を辿り、受光
素子16に入射する。この実施の形態において、受光素
子16自体が「モニタ用受光手段」を構成する。受光素
子16は受光量に応じた受光信号を発する。この信号は
(A/D変換器とCPU等により構成された)制御手段
30に入力する。制御手段30は入力情報に基づき、半
導体レーザ用のドライバ回路31を制御して、ホログラ
ムレーザ11から放射されるレーザ光の強度が所定の値
となるように「出力制御」を行う。ビームスプリッタ1
3により分離された他方の光束は対物レンズ14へ向か
う光路を辿り、対物レンズ14の作用で情報記録媒体
(DVD系ディスク)15の記録面上に向けて集光し、
記録面上に光スポットを形成する。記録面により反射さ
れた光束は「戻り光」となり、対物レンズ14を透過し
て略平行光束に戻り、ビームスプリッタ13を透過し、
カップリングレンズ12により集光光束に変換され、ホ
ログラムレーザ11のホログラムにより回折されて検出
手段の受光部へ入射する。この受光部からの検出信号に
基づき前記サーボ信号が生成され、フォーカシング・ト
ラッキングのサーボ制御が行われる。このようにして、
情報記録媒体15に対し「光による情報の記録・再生・
消去の何れか」が行われる。CD系ディスクに対して情
報の記録・再生・消去の1以上の光情報処理を行う場合
には、CD系ディスクを情報記録媒体15としてセット
し、ホログラムレーザ17に組み込まれた半導体レーザ
を駆動して、波長:780nmのレーザ光を放射させ
る。放射された光束はホログラムを透過して射出し、カ
ップリングレンズ18により以下の光学系に適した光束
形態に変換される。
【0011】この例で、カップリングレンズ18はコリ
メート機能を持ち、入射光束を平行光束に変換する。カ
ップリングレンズ18から射出した平行光束はビームス
プリッタ13の作用で2光束に分離される。分離された
一方の光束は「モニタ光」として、モニタ用受光手段へ
の光路を辿り、受光素子16に入射する。受光素子16
から発せられる受光信号は、信号は制御手段30に入力
する。制御手段30は入力情報に基づき、半導体レーザ
用のドライバ回路32を制御して、ホログラムレーザ1
7から放射されるレーザ光の強度が所定の値となるよう
に「出力制御」を行う。ビームスプリッタ13により分
離された他方の光束は対物レンズ14へ向かう光路を辿
り、対物レンズ14の作用で情報記録媒体(CD系ディ
スク)15の記録面上に光スポットを形成する。記録面
により反射された光束は「戻り光」となり、対物レンズ
14を透過して略平行光束に戻り、ビームスプリッタ1
3に反射され、カップリングレンズ18の作用により集
光し、ホログラムレーザ17のホログラムにより回折さ
れて検出手段の受光部へ入射する。この受光部からの検
出信号に基づきサーボ信号が生成され、フォーカシング
・トラッキングのサーボ制御が行われる。このようにし
て、情報記録媒体15に対し「光による情報の記録・再
生・消去の何れか」が行われる。即ち、図1に示す実施
の形態の光ピックアップ装置では、「光路合流手段」と
してのビームスプリッタ13が、各半導体レーザからの
光束の光路を一方において対物レンズ14に向けて合流
すると共に、他方においてモニタ用受光手段16に向け
て合流する機能を有するので、各半導体レーザからのモ
ニタ光を単一の受光素子16により受光して「各半導体
レーザの前方射出光強度」をモニタして、各半導体レー
ザの出力制御を行うことができる。
【0012】前述したように、情報記録媒体15がCD
系ディスクであるかDVD系ディスクであるかに応じ、
記録パワーが異なる。例えば、CD系ディスクの記録面
上で記録に必要な光量は20mW、DVD系ディスクの
記録面上で記録に必要な光量は10mWである。この場
合、仮に、ビームスプリッタ13の光学特性が「入射光
の50%を透過させ、残りの50%を反射させる」もの
であると、CD系ディスクに記録を行う場合、波長:7
80nmのレーザ光を放射する半導体レーザにおよそ4
0mWのレーザ光を放射させる必要があり、放射された
レーザ光のうち20mWが記録に供せられ、残りの20
mWはモニタ光として受光素子16に受光される。ま
た、DVD系ディスクへの記録を行う場合であれば、波
長:660nmのレーザ光を放射する半導体レーザにお
よそ20mWのレーザ光を放射させる必要があり、放射
されたレーザ光のうち10mWが記録に供せられ、残り
の10mWはモニタ光として受光素子16に受光され
る。従って、受光素子16に入射するモニタ光の光量
は、情報記録媒体15がCD系ディスクの場合とDVD
系ディスクの場合とで、略2:1になり、受光素子16
の受光する受光量の差が10mWと大きくなってしま
う。このような問題を、図1に示す実施の形態では以下
のように回避している。即ち、ビームスプリッタ13の
分離膜を「ダイクロイック膜」としている。このダイク
ロイック膜の分光特性は、例えば、以下のようになって
いる。即ち、波長:660nmの光は「入射光の50%
を透過させ、残りの50%を反射」する。また、波長:
780nmの光は「入射光の66%を反射し、残りの3
4%を透過」させる。このようにすると、DVD系ディ
スクに対して情報の記録を行うときには、発光波長:6
60nmの半導体レーザを20mWで発光させれば、記
録面上に10mWの光量の光スポットを形成でき、受光
素子16の受光するモニタ光の光量も10mWである。
なお、説明の簡単のため、この説明においては、レンズ
等による光束の「蹴られ」や透過率による光量損失を無
視している。以下の説明においても同様である。
【0013】他方、CD系ディスクに対して情報の記録
を行うときは、発光波長:780nmの半導体レーザを
30mWで発光させれば、記録面上に20mWの光量の
光スポットを形成でき、受光素子16の受光するモニタ
光の光量は10mWとなる。従って、モニタ光の光量に
は「半導体レーザによる差」が実質的に無く(即ち、記
録を行う情報記録媒体がCD系ディスクの場合とDVD
系ディスクの場合とで、受光素子16の受光する光量が
実質的に1:1であり)、受光素子16の「光量検出範
囲」を大きく取らずにすみ、ゲインの調整や切り替えも
不要となる。図2に、光ピックアップ装置の実施の別の
形態を示す。図1におけると同一の符号を付した部分
は、図1におけると同様のものであるので説明を省略す
る。また、受光素子16の出力により、各半導体レーザ
の出力制御を行う出力制御手段(図1における、制御手
段30、ドライバ回路31,32)は、図2の実施の形
態(及び、図3以下の実施の形態)においても、図1の
実施の形態の場合と同じであるので、図2以下において
は記載を省略する。図2に示す実施の形態において、図
1の実施の形態と異なる部分は、図2の実施の形態にお
いては、各半導体レーザの前方射出光強度をモニタする
ための「モニタ用受光手段」が、受光素子16と、ダイ
クロイックフィルタ19とで構成されており、光路合流
手段として、通常のビームスプリッタ13Aが用いられ
ていることである。ダイクロイックフィルタ19は「波
長により透過率が異なる光学素子」で、受光素子16と
光路合流手段であるビームスプリッタ13Aとの間に配
置される。情報記録媒体15として「CD系ディスクと
DVD系ディスク」を想定し、記録に必要なパワーを、
記録面上において前記20mW(CD系ディスク)およ
び10mW(DVD系ディスク)とする。ダイクロイッ
クフィルタ19の分光特性は、波長:780nmの光に
対しては「入射光の50%を透過させ、50%を反射す
る」ように設定され、波長:660nmの光に対しては
「入射光を100%透過させる」ように設定されてい
る。
【0014】このようにすると、DVD系ディスクに情
報の記録を行うときには、発光波長:660nmの半導
体レーザを20mWで発光させれば、記録面上に10m
Wの光量の光スポットを形成でき、受光素子16の受光
するモニタ光の光量も10mWである。他方、CD系デ
ィスクに情報の記録を行うときは、発光波長:780n
mの半導体レーザを40mWで発光させれば、記録面上
に20mWの光量の光スポットを形成でき、受光素子1
6の受光するモニタ光の光量は10mWとなる。従っ
て、受光素子16の受光するモニタ光の光量は、記録を
行う情報記録媒体がCD系ディスクの場合とDVD系デ
ィスクの場合とで実質的に1:1となり、受光素子16
の「光量検出範囲」を大きく取らずにすみ、ゲインの調
整や切り替えも不要となる。図3は、図2に示す実施の
形態の変形例であり、その特徴とするところは、モニタ
用受光手段が、その受光素子16と光路合流手段13A
(通常のビームスプリッタ)との間に、波長により透過
率が異なる光学素子19Aを有し、この光学素子19A
が「モニタ光を受光素子16に向かって集束させるレン
ズ機能」を持つことにある。このような光学素子19A
は、例えば、レンズの入射面にダイクロイック膜を形成
することで容易に構成できる。情報記録媒体15として
「CD系ディスクとDVD系ディスク」を想定し、記録
に必要なパワーを、記録面上において前記20mW(C
D系ディスク)および10mW(DVD系ディスク)と
する。光学素子19Aの分光特性を、波長:780nm
の光に対しては「入射光の50%を透過させ、50%を
反射する」ように、波長660nmの光に対しては「入
射光を100%透過させる」ように設定すれば、図2の
実施の形態の場合と同様、DVD系ディスクに情報の記
録を行うときには、発光波長:660nmの半導体レー
ザを20mWで発光させれば、記録面上に10mWの光
量の光スポットを形成でき、受光素子16の受光するモ
ニタ光の光量も10mWとなり、CD系ディスクに情報
の記録を行うときは、発光波長:780nmの半導体レ
ーザを40mWで発光させれば、記録面上に20mWの
光量の光スポットを形成でき、受光素子16の受光する
モニタ光の光量は10mWとなる。
【0015】従って、受光素子16の受光するモニタ光
の光量は、記録を行う情報記録媒体がCD系ディスクの
場合とDVD系ディスクの場合とで実質的に1:1とな
り、受光素子16の「光量検出範囲」を大きく取らずに
すみ、ゲインの切り換え等も不要となる。上記レンズ機
能を持つ光学素子19Aを用いると、受光素子16を小
型にできる。また、受光素子の応答特性は、一般に小型
の方が早いので、受光素子の応答特性を改善できる。図
4に示す実施の形態は、図1の実施の形態と同様「モニ
タ用受光手段」を受光素子16のみで構成している。こ
の実施の形態では、ホログラムレーザ11から放射され
るレーザ光(波長:660nm)をカップリングレンズ
12で平行光束に変換し、ホログラムレーザ17から放
射されるレーザ光(波長:780nm)を、カップリン
グレンズ18で発散性の光束としている。ビームスプリ
ッタ13Aは「通常のもの」で、入射光の半分を透過さ
せ、半分を反射する。この場合、DVD系ディスクに記
録を行うときは、発光波長:660nmの半導体レーザ
の出力を20mWとすれば、記録面上に10mWの光量
の光スポットを形成でき、受光素子16の受光するモニ
タ光の光量も10mWとなる。CD系ディスクの記録に
おいては、記録面上に20mWの光スポットを形成し、
なおかつ、受光素子16の受光する光量が10mWとな
るように、発光光量と「カップリングレンズ18により
カップリングされた発散光束の発散の程度」を調節すれ
ば良い。図5の実施の形態は、図4の実施の形態の変形
例で、ホログラムレーザ17からのレーザ光(波長:7
80nm)をカップリングレンズ18で平行光束とする
代わりに、受光素子16の受光面を小さく、即ち、受光
素子16を「入射する光束の径より小さく」して、光路
合成手段13から受光素子16に至る光量が大きくても
受光素子16の出力が飽和しないようにしている。即
ち、図示されていないが、カップリングレンズ12、1
8によりカップリングされた平行光束の光束径に大小関
係を持たせ、カップリングレンズ18によりカップリン
グされたモニタ光の光束が、カップリングレンズ12に
よりカップリングされたモニタ光の光束よりも大きくな
るようにし、受光素子16の上記両モニタ光に対する受
光比率を、波長:660nmのモニタ光に対して大き
く、波長:780nmのモニタ光に対して小さくするこ
とにより、受光素子16の受光する各モニタ光の光量の
差を有効に小さくできる。
【0016】上に、図1〜図5に即して実施の形態を説
明した各光ピックアップ装置は、使用波長領域の異なる
複数の情報記録媒体15に対して、光による情報の記録
・再生・消去の1以上を行う光ピックアップ装置であっ
て、互いに異なる波長のレーザ光を放射する複数の半導
体レーザ11,17と、これら半導体レーザからの各レ
ーザ光を、対応する情報記録媒体の記録面上に微小な光
スポットとして集光する対物レンズ14と、情報記録媒
体15の記録面により反射された各戻り光を検出して信
号化する検出手段11,17と、各半導体レーザからの
光束の光路を合流する光路合流手段13(13A)と、
各半導体レーザから対応する情報記録媒体に向けて放射
された光束の一部で、情報記録媒体に照射されない部分
をモニタ光として受光して、各半導体レーザの前方射出
光強度をモニタするためのモニタ用受光手段16(およ
び19,19A)と、このモニタ用受光手段の受光出力
に基づき、各半導体レーザの出力を制御する出力制御手
段30.31,32とを有し、モニタ用受光手段が、複
数の半導体レーザに共通した単一の受光素子16を有
し、光路合流手段13(13A)が、各半導体レーザか
らの光束の光路を一方において対物レンズ14に向けて
合流すると共に、他方においてモニタ用受光手段16に
向けて合流する機能を有するものである(請求項1)。
図1〜図5の光ピックアップ装置は何れも、半導体レー
ザ間の出力パワーの差に拘わらず、モニタ用受光手段の
受光素子16が受光するモニタ光の光量の差が有効に小
さくなるように構成され(請求項2)、図1の光ピック
アップ装置では、光路合流手段13が、ダイクロイック
膜を有する光学素子により構成され、モニタ用受光手段
の受光素子16の受光する各モニタ光の光量の差を有効
に小さくするように、ダイクロイック膜の分光特性が設
定されている(請求項3)。
【0017】図2および図3の光ピックアップ装置は、
モニタ用受光手段が、その受光素子16と光路合流手段
13Aとの間に、波長により透過率もしくは反射率が異
なる光学素子19(19A)を有し、受光素子16の受
光する各モニタ光の光量の差を有効に小さくするよう
に、光学素子19(19A)の分光特性が設定されてい
る(請求項4)。図2の光ピックアップ装置における光
学素子19は、ダイクロイックフィルタである(請求項
5)。勿論、光学素子19としてダイクロイックミラー
を用いることもできることは容易に理解されよう。ま
た、図3の光ピックアップ装置における光学素子19A
は、モニタ光を受光素子16に向かって集束させるレン
ズ機能を持つ(請求項6)。図4の光ピックアップ装置
では、モニタ用受光手段の受光素子16が受光する各モ
ニタ光の光量の差を有効に小さくするように、各モニタ
光の光束形態が異ならされ(請求項7)、図5の光ピッ
クアップ装置では、モニタ用受光手段の受光素子16が
「少なくとも1つのモニタ光については、全光束を受光
しない」ように構成されている(請求項8)。また、上
に実施の形態を説明した各光ピックアップ装置では、半
導体レーザの個数が2個であり、光路合流手段13(1
3A)がビームスプリッタである(請求項9)。また、
2個の半導体レーザ11、17からの光束に対し、対物
レンズ14が共通化され(請求項10)、検出手段1
1、17は、各半導体レーザ毎に、光路合成手段13
(13A)よりも光源側に配置されている(請求項1
1)。そして、各半導体レーザ11、17は「検出用受
光素子内臓のホログラムレーザ」である(請求項1
2)。上には、使用波長領域が互いに異なる情報記録媒
体が2種の場合を説明したが、使用波長領域が互いに異
なる情報記録媒体が3種以上の場合に拡張することは容
易である。1例として、図2に実施の形態を示した光ピ
ックアップ装置を、使用波長領域が互いに異な3種の情
報記録媒体に対して、光による情報の記録・再生・消去
の1以上を行う場合について拡張した場合の実施の1形
態を図6に示す。
【0018】この実施の形態は、図2の構成における光
路合成手段としての通常のビームスプリッタ13Aとカ
ップリングレンズ12との間に、偏光ビームスプリッタ
23を設け、第3のホログラムレーザ21からのレーザ
光の光路とホログラムレーザ11からのレーザ光の光路
とをビームスプリッタ13Aに向けて合成するようにし
たものである。ホログラムレーザ21からのレーザ光は
カップリングレンズ22により平行光束化されて偏光ビ
ームスプリッタ23に入射するが、このとき、偏光ビー
ムスプリッタ23に対してS偏光となるように偏光方向
を設定されている。他方、ホログラムレーザ11からの
レーザ光の偏光方向は偏光ビームスプリッタ23に対し
てP方向となるように設定されている。この場合も、ダ
イクロイックフィルタ19の分光特性を調整することに
より、受光素子16が受光する「各モニタ光の光量の
差」を有効に小さくできる。図7は、この発明の「光情
報処理装置」の実施の1形態を説明図的に示している。
この実施の形態の光情報処理装置は「光ディスクドライ
ブ」であり、使用波長領域が互いに異なる2種以上のデ
ィスク状の情報記録媒体(例えば、CD系ディスクとD
VD系ディスク)である光ディスク107に対し、情報
の記録・再生・消去の1以上を行うものであり、何れか
の種類の光ディスク107を選択的にセットされる保持
部200と、この保持部200にセットされた光ディス
ク107を回転駆動する「駆動手段」としてのモータM
Tと、セットされた光ディスク107に対し、対応する
使用波長領域の光により記録・再生・消去の1以上を行
う光ピックアップ装置204と、この光ピックアップ装
置を光ディスク107の半径方向へ変位駆動する「変位
駆動手段」としての駆動部202とを有する。そして、
光ピックアップ装置204としては、上に実施の形態を
説明したものを適宜、用いることができる。この光情報
処理装置は特に、光ディスク107への記録を行う機能
を有する。
【0019】即ち、図7に示した光情報処理装置(光デ
ィスクドライブ)は、使用波長領域が互いに異なる2種
以上のディスク状の情報記録媒体107に対し選択的
に、光による情報の記録・再生・消去の1以上を行う光
情報処理装置であって、2以上の光情報記録媒体107
をセットされる保持部200と、この保持部にセットさ
れた情報記録媒体107を回転駆動する駆動手段MT
と、セットされた情報記録媒体107に対し、この媒体
に固有の波長の光を選択して書込み記録・再生・消去の
1以上を行う光ピックアップ装置204と、この光ピッ
クアップ装置を情報記録媒体の半径方向へ変位駆動する
変位駆動手段202とを有し、光ピックアップ装置とし
て、前記請求項1〜12の任意の1に記載のものを用い
得るものであり(請求項13)、光による情報の記録を
行う機能を有し(請求項14)、対象とする情報記録媒
体を2種類とし、一方をCD系ディスク、他方をDVD
系ディスクとすることができる(請求項15)。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば新規な光ピックアップ装置と光情報処理装置を実現で
きる。この発明の光ピックアップ装置は、複数の半導体
レーザの前方射出光をモニタすることにより安定した出
力制御を行うことができるが、複数の半導体レーザから
の複数のモニタ光を単一の受光素子で受光できるので、
光ピックアップをコンパクト且つ低コストで実現でき
る。また、請求項2〜7記載の光ピックアップ装置で
は、複数の半導体レーザの出力が異なるときでも、受光
素子に入射するモニタ光の光量を略同一、もしくは光量
差を有効に小さくでき、制御手段に「ゲイン切り替え等
を行うための複雑な回路」を必要としない。従って、こ
の発明の光情報処理装置は、この発明の光ピックアップ
装置を用いることにより、コンパクト且つ低コストに実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ピックアップ装置の実施の1形態を説明する
ための図である。
【図2】光ピックアップ装置の実施の別形態を説明する
ための図である。
【図3】光ピックアップ装置の実施の他の形態を説明す
るための図である。
【図4】光ピックアップ装置の実施の他の形態を説明す
るための図である。
【図5】光ピックアップ装置の実施の他の形態を説明す
るための図である。
【図6】光ピックアップ装置の実施の他の形態を説明す
るための図である。
【図7】光情報処理装置である光ディスクドライブの実
施の1形態を要部のみ示す図である。
【符号の説明】
11、17 ホログラムレーザ(光源としての半導
体レーザと検出手段の受光部と、ホログラムを一体とし
てユニット化したもの) 12、18 カップリングレンズ 13 ダイクロイック膜を持つビームスプリッタ
(光路合成手段) 14 対物レンズ 15 情報記録媒体 16 受光素子(モニタ用受光手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01S 5/40 H01S 5/40 Fターム(参考) 5D119 AA41 BA01 BB01 BB04 EC45 EC47 FA08 FA28 HA13 HA36 JA10 JA26 JA27 JA43 JA57 JA63 LB07 5F073 AB06 AB21 AB25 AB27 AB29 BA05 5F089 BA04 CA15 CA16 FA03 GA03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用波長領域の異なる複数の情報記録媒体
    に対して、光による情報の記録・再生・消去の1以上を
    行う光ピックアップ装置であって、 互いに異なる波長のレーザ光を放射する複数の半導体レ
    ーザと、 これら半導体レーザからの各レーザ光を、対応する情報
    記録媒体の記録面上に微小な光スポットとして集光する
    対物レンズと、 上記情報記録媒体の記録面により反射された各戻り光を
    検出して信号化する検出手段と、 各半導体レーザからの光束の光路を合流する光路合流手
    段と、 各半導体レーザから対応する情報記録媒体に向けて放射
    された光束の一部で、上記情報記録媒体に照射されない
    部分をモニタ光として受光して、各半導体レーザの前方
    射出光強度をモニタするためのモニタ用受光手段と、 このモニタ用受光手段の受光出力に基づき、各半導体レ
    ーザの出力を制御する出力制御手段とを有し、 上記モニタ用受光手段が、上記複数の半導体レーザに共
    通した単一の受光素子を有し、 上記光路合流手段が、各半導体レーザからの光束の光路
    を一方において上記対物レンズに向けて合流すると共
    に、他方において上記モニタ用受光手段に向けて合流す
    る機能を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ピックアップ装置におい
    て、 半導体レーザ間の出力パワーの差に拘わらず、モニタ用
    受光手段の受光素子が受光するモニタ光の光量の差が有
    効に小さくなるように構成したことを特徴とする光ピッ
    クアップ装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の光ピックアップ装置におい
    て、 光路合流手段が、ダイクロイック膜を有する光学素子に
    より構成され、 モニタ用受光手段の受光素子の受光する各モニタ光の光
    量の差を有効に小さくするように、上記ダイクロイック
    膜の分光特性が設定されていることを特徴する光ピック
    アップ装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の光ピックアップ装置におい
    て、 モニタ用受光手段が、その受光素子と光路合流手段との
    間に、波長により透過率もしくは反射率が異なる光学素
    子を有し、 上記受光素子の受光する各モニタ光の光量の差を有効に
    小さくするように、上記光学素子の分光特性が設定され
    ていることを特徴する光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の光ピックアップ装置におい
    て、 モニタ用受光手段が有する、波長により透過率もしくは
    反射率が異なる光学素子が、ダイクロイックフィルタも
    しくはダイクロイックミラーであることを特徴とする光
    ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の光ピックアップ装置におい
    て、 モニタ用受光手段が有する、波長により透過率もしくは
    反射率が異なる光学素子が、モニタ光を受光素子に向か
    って集束させるレンズ機能を持つことを特徴とする光ピ
    ックアップ装置。
  7. 【請求項7】請求項2記載の光ピックアップ装置におい
    て、 モニタ用受光手段の受光素子が受光する各モニタ光の光
    量の差を有効に小さくするように、各モニタ光の光束形
    態を異ならせたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】請求項2記載の光ピックアップ装置におい
    て、 モニタ用受光手段の受光素子が、少なくとも1つのモニ
    タ光については、全光束を受光しないように構成したこ
    とを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜8の任意の1に記載の光ピック
    アップ装置において、 半導体レーザの個数が2個であり、光路合流手段がビー
    ムスプリッタであることを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の光ピックアップ装置にお
    いて、 2個の半導体レーザからの光束に対し、対物レンズを共
    通化したことを特徴とする光ピックアップ装置。
  11. 【請求項11】請求項1〜10の任意の1に記載の光ピ
    ックアップ装置において、 検出手段を、各半導体レーザ毎に、光路合成手段よりも
    光源側に配置したことを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の光ピックアップ装置に
    おいて、 各半導体レーザが、検出用受光素子内臓のホログラムレ
    ーザであることを特徴とする光ピックアップ装置。
  13. 【請求項13】使用波長領域が互いに異なる2種以上の
    ディスク状の情報記録媒体に対して選択的に、光による
    情報の記録・再生・消去の1以上を行う光情報処理装置
    であって、 上記2種以上の光情報記録媒体を選択的にセットされる
    保持部と、 この保持部にセットされた情報記録媒体を回転駆動する
    駆動手段と、 上記セットされた情報記録媒体に対し、この媒体に固有
    の波長の光を選択して書込み記録・再生・消去の1以上
    を行う光ピックアップ装置と、 この光ピックアップ装置を情報記録媒体の半径方向へ変
    位駆動する変位駆動手段とを有し、 光ピックアップ装置として、請求項1〜12の任意の1
    に記載のものを用いることを特徴とする光情報処理装
    置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の光情報処理装置におい
    て、 光による情報の記録を行う機能を有することを特徴とす
    る光情報処理装置。
  15. 【請求項15】請求項13または14記載の光情報処理
    装置において、 対象とする情報記録媒体が2種類であり、一方がCD系
    ディスクで他方がDVD系ディスクであることを特徴と
    する光情報処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005091278A1 (ja) * 2004-03-24 2005-09-29 Pioneer Corporation 光ピックアップ装置、情報記録及び/又は再生装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005091278A1 (ja) * 2004-03-24 2005-09-29 Pioneer Corporation 光ピックアップ装置、情報記録及び/又は再生装置

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