JP2002003809A - 熱硬化型接着剤組成物及び接着シート類 - Google Patents

熱硬化型接着剤組成物及び接着シート類

Info

Publication number
JP2002003809A
JP2002003809A JP2000183002A JP2000183002A JP2002003809A JP 2002003809 A JP2002003809 A JP 2002003809A JP 2000183002 A JP2000183002 A JP 2000183002A JP 2000183002 A JP2000183002 A JP 2000183002A JP 2002003809 A JP2002003809 A JP 2002003809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive composition
thermosetting
thermosetting adhesive
weight
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000183002A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4535567B2 (ja
Inventor
Kazuto Hosokawa
和人 細川
Michio Kawanishi
道朗 川西
Toshimitsu Okuno
敏光 奥野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2000183002A priority Critical patent/JP4535567B2/ja
Publication of JP2002003809A publication Critical patent/JP2002003809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4535567B2 publication Critical patent/JP4535567B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的短時間で硬化しうる優れた作業性を有
し、かつ耐熱性およびポリイミドフィルムに対する良好
な接着性を有する熱硬化型接着剤組成物およびその接着
シートを提供すること。 【解決手段】 熱硬化性成分および熱可塑性成分を含有
してなる熱硬化型接着剤組成物において、前記熱硬化性
成分は、エポキシ樹脂及びその硬化剤を含み、前記熱可
塑性成分は、イミド基含有(メタ)アクリレートをモノ
マーユニットとして含有するアクリル系樹脂を含有して
なることを特徴とする熱硬化性接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱硬化型接着剤組
成物および接着シート類に関する。本発明の熱硬化型接
着剤組成物および接着シート類は、特に、IC等の電子
部品等を構成する金属等の補強材と、ポリイミドフイル
ム等のフレキシブルプリント配線板に用いる耐熱フィル
ムとの接着に有利に利用することができる。
【0002】
【従来の技術】エポキシ系熱硬化型接着剤は、古くから
検討され、強接着性、高耐熱性を必要とする様々な分野
で使用されている。電子部品等の固定用途においても、
信頼性の向上目的で、エポキシ系熱硬化型接着剤が使用
されている。特に、フレキシブルプリント配線板と補強
材との固定や、ボールグリッドアレイ等の半導体装置に
用いられる回路基板と補強板または放熱板との固定等
は、短時間のプレス成形が行われるため、当該固定等に
は速硬化性が要求されることから、かかる用途の接着剤
には、アクリロニトリルブタジエンゴムを熱可塑性成分
として含有するエポキシ系熱硬化型接着剤組成物が多く
用いられている。
【0003】こうした用途では、近年、補強板として金
属材料が用いられるようになってきており、接着剤の特
性としては、金属材料への接着性が重要となってきてい
るが、アクリロニトリルブタジエンゴムを含有する前記
エポキシ系熱硬化型接着剤組成物では金属材料への接着
性が十分ではない。また、前記用途では、接着剤の特性
として、各被着体への強接着性の要求もさることなが
ら、近年の鉛フリーの傾向による、ハンダ耐熱温度の上
昇により、接着剤には、部品実装時における耐熱性が要
求されるようになった。
【0004】しかし、アクリロニトリルブタジエンゴム
を含有する前記エポキシ系熱硬化型接着剤組成物では、
耐熱性を満足させることができなくなってきた。前記接
着剤組成物の耐熱性は、接着剤組成物中のエポキシ樹脂
成分の割合を増加させることにより向上させうるが、低
分子量のエポキシ樹脂成分の増加により、接着時の流動
性(糊はみだし)の問題や、応力集中による剥離強度の
著しい低下等の問題があった。
【0005】特開平10−93245号公報には、熱可
塑性成分として、エポキシ基を有するアクリルゴムと、
アクリロニトリルブタジエンゴム等の高分子量成分を用
いたエポキシ系熱硬化型接着剤組成物が開示されてい
る。当該接着剤組成物は耐熱性がよく、ガラスエポキシ
板等の電子部品への接着性には優れているものの、ポリ
イミドフィルム等のフレキシブルプリント配線板に対す
る接着性が不十分であった。
【0006】これらに対して、熱可塑成分としてアクリ
ル系樹脂を用いたエポキシ系熱硬化型接着剤組成物も提
案されている。かかるエポキシ系熱硬化型接着剤組成物
は、耐熱性に優れ、また金属板等への接着性もよい。し
かし、当該エポキシ系熱硬化接着剤組成物は、ポリイミ
ドフィルムヘの接着性が低いという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、比較的短時
間で硬化しうる優れた作業性を有し、かつ耐熱性および
ポリイミドフィルムに対する良好な接着性を有する熱硬
化型接着剤組成物およびその接着シートを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、熱可塑性成分を含有するエポキシ系熱硬
化型接着剤組成物における熱可塑性成分について鋭意検
討を重ねた結果、以下に示す組成の熱硬化型接着剤組成
物により、上記目的を達成できることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、熱硬化性成分および
熱可塑性成分を含有してなる熱硬化型接着剤組成物にお
いて、前記熱硬化性成分は、エポキシ樹脂及びその硬化
剤を含み、前記熱可塑性成分は、イミド基含有(メタ)
アクリレート(a)をモノマーユニットとして含有する
アクリル系樹脂を含有してなることを特徴とする熱硬化
性接着剤組成物、に関する。
【0010】熱可塑成分として、耐熱性の良好なアクリ
ル系樹脂であって、そのモノマーユニットとしてポリイ
ミドと類似骨格を有するイミド(メタ)アクリレート
(a)を含有するものを用いることにより、ポリイミド
フィルムに対する接着性を大幅に向上することができ
る。
【0011】前記熱硬化型接着剤組成物は、熱硬化性成
分100重量部に対して、熱可塑性成分25〜100重
量部を含有してなるように調製したものが好ましい。
【0012】熱可塑性成分が少なくなると、加工性、可
撓性が低下する傾向にあることから、熱可塑性成分は3
0重量部以上とするのがより好ましい。一方、熱可塑性
成分が多くなると、耐熱性が低下する傾向にあることか
ら、熱可塑性成分は80重量部以下とするのがより好ま
しい。
【0013】前記熱硬化型接着剤組成物において、イミ
ド基含有(メタ)アクリレート(a)は、下記一般式
(1)、一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)お
よび一般式(5):
【化2】 (式中、R1 、R2 およびR3 はそれぞれ独立して水素
原子またはメチル基であり、R4 は水素原子または炭素
数1〜6のアルキル基である。また、mは1〜3の整数
である。)で表される化合物から選ばれるいずれか少な
くとも1種のモノマーであることが好ましい。
【0014】かかる構造のイミド基含有(メタ)アクリ
レート(a)をモノマーユニットとして含有するアクリ
ル系樹脂が、ポリイミドフィルムへの接着性が良好であ
る。またイミド基含有(メタ)アクリレート(a)は高
耐熱性を付与する。
【0015】前記熱硬化型接着剤組成物において、アク
リル系樹脂は、イミド基含有(メタ)アクリレート
(a)をモノマーユニットとして10重量%以上含有す
ることが好ましい。
【0016】アクリル系樹脂を構成するイミド(メタ)
アクリレート(a)の割合は特に制限されないが、ポリ
イミドフィルムヘの接着性向上効果がよいことから、モ
ノマーユニットとして10重量%以上含有するのが好ま
しい。接着性をより向上させるには30重量%以上とす
るのがより好ましい。一方、イミド(メタ)アクリレー
ト(a)の割合が多くなると、加工性が低下する傾向が
あることからイミド(メタ)アクリレート(a)は、モ
ノマーユニットとして90重量%以下、さらには80重
量%以下とするのが好ましい。なお、アクリル系樹脂
は、イミド(メタ)アクリレート(a)のみをモノマー
ユニットとする単独重合体でもよく、共重合成分を含有
する共重合体でもよい。
【0017】前記熱硬化型接着剤組成物において、アク
リル系樹脂は、エポキシ基と反応性を有する官能基含有
モノマー(b)を、モノマーユニットとして30重量%
以下含有することが好ましい。
【0018】熱硬化性成分であるエポキシ樹脂の有する
エポキシ基との反応性を有する官能基をアクリル系樹脂
中に導入することにより、硬化時にエポキシ樹脂とアク
リル系樹脂の架橋反応が進行し、耐熱性をより向上させ
ることができる。ただし、アクリル系樹脂中の前記官能
基含有モノマー(b)の割合が、多くなると架橋が密に
なりすぎ、剥離強度の低下をきたし、貯蔵安定性も低下
するため、前記官能基含有モノマー(b)はモノマーユ
ニットとして30重量%以下、さらには20重量%以下
とするのが好ましい。一方、エポキシ樹脂とアクリル系
樹脂の架橋を十分に行い、耐熱性を向上させるには、前
記官能基含有モノマー(b)を、モノマーユニットとし
て3重量%以上、さらには5重量%以上含有するのが好
ましい。
【0019】前記熱硬化型接着剤組成物において、エポ
キシ基と反応性を有する官能基が、カルボキシル基、水
酸基およびエポキシ基から選ばれるいずれか少なくとも
1種であることが好ましい。
【0020】エポキシ基と反応性を有する官能基のなか
でも、前記官能基が、エポキシ基との適度の反応性を有
し良好である。なお、一級または二級アミノ基含有モノ
マーはエポキシ基との反応性に富み、貯蔵安定性を大き
く低下させうるため使用し難い。
【0021】また、本発明の熱硬化型接着剤組成物は、
さらに、無機フィラーを含有してなることが好ましい。
【0022】熱硬化型接着剤組成物に無機フィラーを含
有させることにより、接着剤組成物バルクの低吸水化、
線膨張率の制御、熱伝導率増大による接着時間・硬化時
間の短縮、加工性等を向上させることができる。
【0023】前記無機フィラーを含有してなる熱硬化型
接着剤組成物において、無機フィラーは、熱硬化性成分
および熱可塑性成分の合計100重量部に対して、10
〜200重量部を含有してなることが好ましい。
【0024】無機フィラーによる、吸水率低下、線膨張
率の制御をより有効に発揮するには、無機フィラーの前
記使用量は10重量部以上とするのが好ましく、さらに
は30重量とするのがより好ましい。また、無機フィラ
ーの前記使用量が多くなると、接着性が阻害され、特に
高温下での接着力が大きく低下し、接着固定力に乏しく
なるおそれがあるため、無機フィラーの前記使用量は2
00重量部以下、さらには100重量部以下とするのが
より好ましい。
【0025】さらに、本発明は、基材上に、前記熱硬化
型接着剤組成物からなる接着層を設けた接着シート類、
に関する。
【0026】前記本発明の熱硬化型接着剤組成物を接着
層として有する接着シート類は、比較的短時間で硬化し
うる優れた作業性を有し、かつポリイミドフィルム等に
対しても良好な接着性、耐熱性を有する熱硬化型接着シ
ート類として、電子部品固定分野、特にIC等の電子部
品等の金属の補強材とポリイミドフィルム等の耐熱フィ
ルムの接着に有利に利用することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の熱硬化型接着剤組成物に
おける熱硬化性成分は、エポキシ樹脂及びその硬化剤を
含む。
【0028】エポキシ樹脂としては、分子内に2個以上
のエポキシ基を含有する各種化合物を例示できる。たと
えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂、脂肪族系エポキ
シ樹脂、フェノリック系エポキシ樹脂、ハロゲン化ビス
フェノール型エポキシ樹脂、ビフェニル系エポキシ樹脂
などがあげられる。また、エポキシ樹脂は、エポキシ当
量や官能基数に応じて適宜に決定することができるが、
耐熱性の観点よりエポキシ当量500以下のものが好適
に用いられる。
【0029】また、エポキシ樹脂は常温にて固形を呈す
るものが好ましい。常温にて液状であるエポキシ樹脂
は、硬化前の接着シート類にタック感を与え、貼付け時
に気泡混入、異物付着等の問題を生じさせるおそれがあ
るため、常温にて液状のエポキシ樹脂の割合は、エポキ
シ樹脂の20重量%程度以下とするのが好ましい。
【0030】熱硬化性成分中のエポキシ樹脂の配合割合
は、熱硬化性樹脂100重量部中、30〜70重量部程
度とするのが好ましい。エポキシ樹脂の前記配合割合が
30重量部少ないと、硬化が不十分であり、耐熱性も不
十分となる傾向があることから、エポキシ樹脂の前記配
合割合は40重量部以上とするのがより好ましい。一
方、エポキシ樹脂の前記配合割合が70重量部より多い
と、加熱硬化時の軟化、流動により、糊はみだし等の外
観異常をきたし、貯蔵安定性も低下し、熱硬化物の著し
い弾性率の上昇をきたし剥離強度の低下につながるおそ
れがあるため、エポキシ樹脂の前記配合割合は60重量
部以下とするのがより好ましい。
【0031】エポキシ樹脂の硬化剤は特に制限されず、
各種のものを使用できるが、フェノール樹脂系の硬化剤
が好ましい。フェノール樹脂系の硬化剤としては、たと
えば、フェノールノボラック樹脂、ビスフェノールノボ
ラック樹脂、キシリレンフェノール樹脂、クレゾールノ
ボラツク樹脂等が用いられる。
【0032】硬化剤の配合量は、エポキシ樹脂との当量
により異なるが、熱硬化性成分100重量部中、30〜
70重量部程度とするのが好ましい。硬化剤の前記配合
割合が30重量部少ないと、硬化が不十分であり、耐熱
性も不十分となるる傾向があることから、硬化剤の前記
配合割合は40重量部以上とするのがより好ましい。一
方、硬化剤の前記配合割合が70重量部より多いとま
た、加熱硬化時の軟化、流動により、糊はみだし等の外
観異常をきたし、未反応の樹脂成分も多くなり耐熱性の
低下をきたすおそれがあるため、硬化剤の前記配合割合
は60重量部以下とするのがより好ましい。
【0033】熱硬化性成分は、エポキシ樹脂およびその
硬化剤に加えて、各種の硬化促進剤を用いることができ
る。硬化促進剤としては、たとえば、各種イミダゾール
系化合物及びその誘導体、ジシアンジアミド等があげら
れる。これら硬化促進剤はをマイクロカプセル化したも
のを使用することもできる。硬化促進剤の配合量は、熱
硬化性成分100重量部中、0. 1〜5重量部程度とす
るのが好ましい。
【0034】熱可塑性成分であるアクリル系樹脂は、モ
ノマーユニットとして、イミド基含有(メタ)アクリレ
ート(a)を含有する。イミド基含有(メタ)アクリレ
ート(a)は、前記一般式(1)〜(5)で示される通
りであり、その具体例として、たとえば、N−アクリロ
イルオキシエチル−1,2,3,6−テトラヒドロフタ
ルイミド(東亜合成(株)製,商品名:アロニックスT
O−1428)、N−アクリロイルオキシエチルヘキサ
ヒドロフタルイミド(東亜合成(株)製,商品名:アロ
ニックスTO−1429)、N−アクリロイルオキシエ
チル−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド(東
亜合成(株)製,商品名:アロニックスTO−153
4)等が市販品として入手可能である。イミド基含有
(メタ)アクリレート(a)は、1種または2種以上を
用いることができる。なお、本発明において、(メタ)
アクリレートとは、アクリレートおよび/またはメタク
リレートをいい、以下(メタ)とは同様の意味である。
【0035】また、前記アクリル系樹脂がモノマーユニ
ットとして含有しうる、エポキシ基との反応性を有する
官能基を有するモノマー(b)としては、カルボキシル
基含有モノマー、水酸基含有モノマー、エポキシ基含有
モノマー等があげられる。
【0036】カルボキシル基含有モノマーとしては、た
とえば、アクリル酸、メタクリル酸、カプロラクトン変
性(メタ)アクリレート等がその代表例としてあげら
れ、水酸基含有モノマーとしては、たとえば、2−ヒド
ロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、N−メ
チロール(メタ)アクリルアミド等がその代表例として
あげられ、エポキシ基含有モノマーとしては、たとえ
ば、グリシジル(メタ)アクリレート、脂環式エポキシ
基含有アクリレート等がその代表例としてあげられる。
【0037】その他、前記アクリル系樹脂は、前記以外
の任意モノマー(c)を含有することができる。任意モ
ノマー(c)としては、たとえば、一般のアクリル系感
圧性接着剤のベースポリマーとなるアクリル系樹脂を構
成するモノマーがあげられる。かかるモノマーとして
は、アルキル基の炭素数1〜14程度のアルキル(メ
タ)アクリレートがあげられる。また、任意モノマー
(c)としては、さらには、酢酸ビニル、スチレン、
(メタ)アクリロニトリル、イソボロニル(メタ)アク
リレート、(メタ)アクリロイルモルフォリン、(メ
タ)アクリルアミド類のエポキシ基と反応性を有しない
モノマーを使用することもできる。これら任意モノマー
(c)は、本発明の接着剤組成物のポリイミドフィルム
ヘの接着性を低下させない程度に使用することができ、
通常、アクリル系樹脂を構成するモノマーユニットの7
0重量%程度以下、さらには20重量%以下とするのが
好ましい。
【0038】アクリル系樹脂は、前記イミド基含有(メ
タ)アクリレート(a)またはこれと前記モノマー
(b)、モノマー(c)を含有するモノマー混合物を重
合または共重合することにより得られる。重合方式はモ
ノマー混合物の付加重合を進行させる、溶液重合法、乳
化重合法を任意に採用できる。なお、前記重合または共
重合にあたっては、重合形式に応じた適宜の開始剤が用
いられる。たとえば、溶液重合法、乳化重合法では過酸
化ベンゾイルや過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、
過酸化水素など、それらと還元剤を併用したレドックス
系開始剤などが用いられる。
【0039】前記熱硬化性成分および熱可塑性成分を含
む本発明の熱硬化接着剤組成物には、無機フィラーを添
加することができる。無機フィラーの種類は特に制限さ
れないが、その一例として、シリカ粉末、アルミナ、炭
酸カルシウム、三酸化アンチモン、酸化チタンなどがあ
げられる。このような無機フィラーは、0. 5〜250
μm、好ましくは1〜100μm、より好ましくは5〜
30μmの平均粒子径を有しているのがよい。粒子形状
は特に制限されず、球状、針状、フレーク状、スター状
などのいかなる形状でも良い。形状の選択は、最終的な
接着剤組成物のレオロジカルな性質によって適宜に決定
される。
【0040】また、本発明の熱硬化接着剤組成物には、
シリコーンゴム粒子等の有機フィラー、可塑剤、顔料、
老化防止剤、シランカップリング剤などの公知の各種の
添加剤を、必要により添加することができる。特にシラ
ンカップリング剤は無機フィラーとエポキシ樹脂等の接
着剤内部凝集力を向上させる上で有用である。
【0041】本発明の熱硬化型接着剤組成物の調製は、
前記熱硬化性成分と熱可塑性成分、さらには無機フィラ
ーを、好ましくは前記所定範囲となるように各成分を溶
剤に溶解あるいは分散してワニスとすることにより行う
ことができる。ワニス化の溶剤としては、たとえば、メ
チルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン、トルエン、酢酸エチル、メタノ
ール、エタノール等を使用できる。
【0042】本発明の接着シート類は、たとえば、剥離
ライナーとして用いられる剥離処理フィルムを基材と
し、当該基材上に、本発明の熱硬化型接着剤組成物を塗
布した後、加熱して溶剤を除去し、接着層を形成するこ
とにより作成することができる。
【0043】また、本発明の接着シート類は、たとえ
ば、基材としては、ポリイミドフィルム、ポリエステル
フィルム、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、ポリ
エーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルサルフ
ォンフィルムなどのプラスチィックフィルム基材を使用
して、この基材の片面または両面に本発明の熱硬化型接
着剤組成物の層を貼り合わせた構造の基材付きの接着シ
ート類とすることもできる。
【0044】このようにして製造される接着シート類の
接着層は、通常、厚さ10〜200μm程度とするのが
好ましい。また、得られた接着シート類はシート状やテ
ープ状などとして使用することができる。
【0045】
【実施例】以下、本発明を実施例をあげて具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例によって何等限定される
ものではない。なお、各例中、部、%はいずれも重量基
準である。
【0046】<アクリル系樹脂A〜Cの製造方法>表1
に記載の各種モノマー及び重合溶媒(酢酸エチル)20
0部を三つ口フラスコに投入した後、窒素ガスを導入し
ながら2時間攪拌し、重合系内の酸素を除去した。次い
で、過酸化ベンゾイル0. 2部を添加した後、60℃に
昇温し反応を開始させ、攪拌と外浴温度で反応中の溶液
の温度をできるだけ低温にコントロールしながら10時
間反応させた。その反応液に酢酸エチル200部を加
え、固形分濃度20%のアクリル系樹脂A〜Cの溶液を
得た。
【0047】
【表1】 表1中、イミドアクリレートは、N−アクリロイルオキ
シエチルヘキサヒドロフタルイミド(東亜合成(株)
製,商品名:アロニックスTO−1429)を用いた。
【0048】実施例1 熱可塑性成分として、アクリル系樹脂Aの溶液30部
(固形分)、ならびに熱硬化性成分として、エポキシ樹
脂(油化シェルエポキシ株式会社製,商品名YX−40
00H)52部(固形分)、フェノール樹脂(荒川化学
工業株式会社製,商品名タマノルP−180)43部
(固形分)および硬化促進剤(旭チバ株式会社製,商品
名ノバキュアーHX−3941HP)5部(固形分)を
含有するメチルエチルケトン溶液(固形分80%)を混
合し、均一に攪拌して、接着剤組成物のワニスを得た。
得られたワニスを、剥離処理を施した厚さ75μmのポ
リエステルフイルム上に塗布し、130℃で3分間加熱
し厚さ50μmの接着層を形成した接着シートを作成し
た。
【0049】実施例2、比較例1〜2 実施例1において、熱可塑性成分の種類を表2に示すよ
うに変えた他は実施例1と同様にして接着剤組成物のワ
ニスを得た。また、実施例1と同様にして厚さ50μm
の接着層を形成した接着シートを作成した。
【0050】実施例3、比較例3 実施例1において、熱可塑性成分の種類を表2に示すよ
うに変え、さらに無機フィラー(アドマッテクス株式会
社,商品名アドマファインSO−E5)50部を加えた
他は実施例1と同様にして接着剤組成物のワニスを得
た。また、実施例1〜3と同様にして厚さ50μmの接
着層を形成した接着シートを作成した。
【0051】実施例および比較例で得られた接着シート
について以下の評価を行った。結果を表2に示す。
【0052】<対ポリイミド接着性>接着シートを80
℃のラミネーターにてポリイミドフィルム(宇部興産株
式会社製:ユーピッレクス75S)に貼り合せ、次いで
プレス機にて150℃、1MPa、10秒にてポリイミ
ドフィルム(宇部興産株式会社製:ユーピッレクス75
S)と貼り合せた後、熱風オーブン中にて150℃で1
時間硬化させた。このサンプルを1cm幅に切断し、9
0℃方向に引張り速度50mm/分にて引き剥がし、そ
の時の抵抗値(N/cm)を対ポリイミド接着性とし
た。
【0053】<耐熱性>接着シートを、80℃のラミネ
ーターにて40mm角のSUS304に貼り合せ、次い
でポリエステルフイルムを剥離した後、さらにポリイミ
ド(宇部興産株式会社製:商品名ユーピレックス75
S)を基材に用いたフレキシブルプリント基板を、プレ
ス機にて150℃、1MPa、10秒の条件にて貼り合
せ、熱風オーブン中にて150℃で1時間硬化させた。
次いで、35℃、85%RHの加湿条件中に168時間
放置後、直ちに最高温度260℃のハンダリフロー炉に
投入し、外観異常の有無を観察した。外観異常なきもの
を○、剥離・ボイド等による外観異常が発生しているも
のを×とした。
【0054】<加工性>接着シートをハーフカットし、
50℃で1日間放置した後、ブロッキングの有無を確認
した。ブロッキングのないものを○、ブロッキングが一
部に発生したものを△、全体にブロッキングが発生した
ものを×、とした。
【表2】 表2中、AN−BD系ゴムは、アクリロニトリルブタジ
エン系ゴム(JSR株式会社製,商品名PNR−1H)
を示す。
【0055】表2から明らかなように、本発明の実施例
1〜3の各熱硬化型接着シートは、ポリイミドフィルム
に対する接着性、耐熱性に優れていることがわかる。ま
た、加工性も良好である。これに対して、比較例1〜3
の各熱硬化型接着シートは、上記特性のいずれかに劣っ
ている。
【0056】
【発明の効果】本発明の熱硬化型接着剤組成物および接
着シート類は、比較的短時間で硬化しうる優れた作業性
を有する。また、熱可塑性成分として、アクリル系樹脂
を用いているため、優れた耐熱性を示し、ハンダリフロ
ーの厳しい条件下でも劣化が少ない。しかも、従来のア
クリル系樹脂の欠点であつた対ポリイミド接着性は、ア
クリル系樹脂に特定のモノマーユニットを導入すること
により改善されている。また、接着剤組成物に無機フィ
ラーを含有させることにより加工性等を向上させうる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥野 敏光 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4J004 AA02 AA10 AA12 AA13 AA18 AB04 CA05 CA06 CC02 DB02 FA05 GA01 4J040 DF011 DF012 DF061 DF062 DF101 DF102 EB052 EB062 EC061 EC071 EC151 EC221 EC222 EC231 EC232 EC261 GA05 GA07 GA11 GA13 GA17 GA22 HA136 HA196 HA306 JA02 JA09 JB02 KA16 KA42 LA03 LA05 LA08 MA02 MA10 NA20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性成分および熱可塑性成分を含有
    してなる熱硬化型接着剤組成物において、前記熱硬化性
    成分は、エポキシ樹脂及びその硬化剤を含み、前記熱可
    塑性成分は、イミド基含有(メタ)アクリレート(a)
    をモノマーユニットとして含有するアクリル系樹脂を含
    有してなることを特徴とする熱硬化性接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 熱硬化性成分100重量部に対して、熱
    可塑性成分25〜100重量部を含有してなることを特
    徴とする請求項1記載の熱硬化型接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 イミド基含有(メタ)アクリレート
    (a)が、下記一般式(1)、一般式(2)、一般式
    (3)、一般式(4)および一般式(5): 【化1】 (式中、R1 、R2 およびR3 はそれぞれ独立して水素
    原子またはメチル基であり、R4 は水素原子または炭素
    数1〜6のアルキル基である。また、mは1〜3の整数
    である。)で表される化合物から選ばれるいずれか少な
    くとも1種であることを特徴とする請求項1または2記
    載の熱硬化性接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 アクリル系樹脂が、イミド基含有(メ
    タ)アクリレート(a)を、モノマーユニットとして1
    0重量%以上含有することを特徴とする請求項1、2ま
    たは3記載の熱硬化型接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 アクリル系樹脂が、エポキシ基と反応性
    を有する官能基含有モノマー(b)を、モノマーユニッ
    トとして30重量%以下含有することを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の熱硬化型接着剤組成物。
  6. 【請求項6】 エポキシ基と反応性を有する官能基が、
    カルボキシル基、水酸基およびエポキシ基から選ばれる
    いずれか少なくとも1種であることを特徴とする請求項
    5記載の熱硬化型接着剤組成物。
  7. 【請求項7】 さらに、無機フィラーを含有してなるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の熱硬化
    型接着剤組成物。
  8. 【請求項8】 熱硬化性成分および熱可塑性成分の合計
    100重量部に対して、無機フィラー10〜200重量
    部を含有してなることを特徴とする請求項7記載の熱硬
    化型接着剤組成物。
  9. 【請求項9】 基材上に、請求項1〜8のいずれかに記
    載の熱硬化型接着剤組成物からなる接着層を設けた接着
    シート類。
JP2000183002A 2000-06-19 2000-06-19 熱硬化型接着剤組成物及び接着シート類 Expired - Fee Related JP4535567B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000183002A JP4535567B2 (ja) 2000-06-19 2000-06-19 熱硬化型接着剤組成物及び接着シート類

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000183002A JP4535567B2 (ja) 2000-06-19 2000-06-19 熱硬化型接着剤組成物及び接着シート類

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002003809A true JP2002003809A (ja) 2002-01-09
JP4535567B2 JP4535567B2 (ja) 2010-09-01

Family

ID=18683651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000183002A Expired - Fee Related JP4535567B2 (ja) 2000-06-19 2000-06-19 熱硬化型接着剤組成物及び接着シート類

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4535567B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002012841A (ja) * 2000-06-30 2002-01-15 Nitto Denko Corp アクリル系熱硬化型接着剤組成物および接着シート類
JP2006298954A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Tatsuta System Electronics Kk 導電性接着シート及び回路基板
JP2010074050A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Hitachi Kasei Polymer Co Ltd フレキシブルプリント配線板用接着剤組成物およびそれを用いた接着フィルム
JP2010132807A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Lintec Corp 接着剤組成物、接着シートおよび半導体装置の製造方法
JP5771988B2 (ja) * 2008-10-21 2015-09-02 味の素株式会社 熱硬化性樹脂組成物

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61183373A (ja) * 1985-02-09 1986-08-16 Toshiba Chem Corp フレキシブル印刷配線板用接着剤組成物
JPS63312380A (ja) * 1987-06-15 1988-12-20 Sekisui Chem Co Ltd 熱硬化型感圧性接着剤組成物
JPH08151559A (ja) * 1994-11-28 1996-06-11 Nitto Denko Corp 粘着剤及びその粘着部材

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61183373A (ja) * 1985-02-09 1986-08-16 Toshiba Chem Corp フレキシブル印刷配線板用接着剤組成物
JPS63312380A (ja) * 1987-06-15 1988-12-20 Sekisui Chem Co Ltd 熱硬化型感圧性接着剤組成物
JPH08151559A (ja) * 1994-11-28 1996-06-11 Nitto Denko Corp 粘着剤及びその粘着部材

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002012841A (ja) * 2000-06-30 2002-01-15 Nitto Denko Corp アクリル系熱硬化型接着剤組成物および接着シート類
JP4535410B2 (ja) * 2000-06-30 2010-09-01 日東電工株式会社 アクリル系熱硬化型接着剤組成物および接着シート類
JP2006298954A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Tatsuta System Electronics Kk 導電性接着シート及び回路基板
JP2010074050A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Hitachi Kasei Polymer Co Ltd フレキシブルプリント配線板用接着剤組成物およびそれを用いた接着フィルム
JP5771988B2 (ja) * 2008-10-21 2015-09-02 味の素株式会社 熱硬化性樹脂組成物
JP2010132807A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Lintec Corp 接着剤組成物、接着シートおよび半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4535567B2 (ja) 2010-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011043119A1 (ja) 熱硬化性接着組成物、熱硬化性接着シート、その製造方法及び補強フレキシブルプリント配線板
WO2016076096A1 (ja) 熱硬化性接着組成物
EP2188622A2 (en) Low temperature bonding electronic adhesives
US20060069200A1 (en) Acrylic adhesive composition and acrylic adhesive sheet
KR20060051762A (ko) 아크릴계 난연성 접착제 조성물 및 아크릴계 난연성 접착제시트
JP3641033B2 (ja) 熱硬化性組成物、熱硬化性組成物の調製用組成物、及び熱硬化性フィルム接着剤
JPH10168413A (ja) 異方導電性接着剤
JP4535411B2 (ja) アクリル系熱硬化型接着剤および接着シート類
JP4618464B2 (ja) 接着剤組成物、これを用いた接着フィルム、半導体チップ搭載用基板及び半導体装置
JP4763876B2 (ja) 熱硬化型接着剤組成物及び接着シート類
JP4535567B2 (ja) 熱硬化型接着剤組成物及び接着シート類
JP2008024772A (ja) 接着シート用樹脂組成物、並びに該組成物を用いたフレキシブルプリント配線板用接着シート
JP2001220571A (ja) 接着剤組成物、接着フィルム及び半導体搭載用配線基板
JPH11209713A (ja) 異方導電性接着剤
JP3572653B2 (ja) フレキシブル印刷配線板用接着剤組成物
JP2009235402A (ja) 接着フィルム
JP4535410B2 (ja) アクリル系熱硬化型接着剤組成物および接着シート類
JPH03221578A (ja) フレキシブル印刷配線板用接着剤組成物
JP4576140B2 (ja) 接着剤組成物および接着シート
JP3601443B2 (ja) 接着フィルムとその製造方法、半導体搭載用配線基板及び半導体装置
JP2001220566A (ja) 接着剤組成物の製造方法、接着剤組成物、接着フィルム、半導体搭載用配線基板及び半導体装置
JPH11335649A (ja) 熱硬化型接着剤組成物とその接着シ―ト類
JP2927001B2 (ja) フレキシブル印刷配線板用接着剤組成物
JP2000248026A (ja) アクリル樹脂とこれを用いた接着剤及び接着フィルム並びにアクリル樹脂の製造法
JP7477597B2 (ja) 接着剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061225

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20091221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100611

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100615

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160625

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees