JP2001521114A - 急動連結器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、圧力流体用のホース等用の連結器に関する。連結器は、雌部（１）と、雌部（１）内に適合するニップル（２）と、雌部内の接続位置でニップル（２）を固定するボールロック（３）とを具備する。ロックスリーブ（６）は、ロックスリーブが係合位置でボールロック（３）を保持するロック位置に向けてばね付勢されている。ロックスリーブ（６）は、ばね付勢の反対に、ボールロック（３）が解放させられる解放位置へ移動させられることができる。ロックスリーブ（６）の解放位置への移動は、連結器の長手軸線回りの回転と、この軸線に平行な軸線方向の移動の両方を含んでいる。本発明によれば、ロックスリーブ（６）は、主部（７）と、主部（７）に関して回転可能な内側リング（８）を具備し、ボールロック（３）と共作用し、連結器の長手軸線に平行な移動によって、ボールロック（３）が係合位置と解放位置との間に移送されることができるように移動させられるように配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、特許請求の範囲の請求項１の序文による、圧力流体用のホース等の
ための連結器に関する。

【０００２】 この種の連結器、いわゆる急動連結器は、公知であり、多くの様々な形態で存
在する。このような連結器の用途の重要な部分は、圧力流体を供給するためにホ
ースへの又はホースからの圧力流体によって操作される工具の急速な連結及び取
外しを可能とすることである。作業場において接続された工具を使用している間
、工具が移動させられる時、ホース連結器及びホースが引かれることが多い。こ
のことが行われる時、ホース連結器を地面上の凹凸に引っ掛け、意図していない
取外しをもたらす可能性がある。この出来事の危険を減じるために、ロックスリ
ーブは、取外すことができるためにロックスリーブが回転及び軸線方向に移動さ
せられなければならないように形成されている。しかしながら、このような構成
でも不意の取外しをもたらす可能性がある。これは、ニップルは、例えば、加工
作業中に回転させられる接続された工具によって回転させられる時に、ボールロ
ック内の球は、遊星歯車内の遊星輪のように機能することができ、このようにロ
ックスリーブの回転を生じるからである。次いで、取外しを行うためにロックス
リーブが軸線方向に移動させられることが必要なだけである。

【０００３】 本発明の目的は、導入部分に記載されたタイプの連結器を提供することであり
、それにより、以上に記載された問題をなくすことによって、意図しない取外し
に対するの防護を改良する。本発明によれば、これは、特許請求の範囲の請求項
１の特徴部分に見られる特徴を有して形成されている連結器によって実現されて
いる。

【０００４】 本発明の有利な実施形態は従属請求項に示されている。

【０００５】 本発明は、添付図面を参照して以下により詳細に記載されている。

【０００６】 図１に示されている連結器は、雌部１と、雌部１内に適合するニップル２とを
具備する。完全に接続された状態では、図１に示されているように、ニップル２
は雌部１内へ接続位置に導入されている。ニップル２が雌部１から引かれるのを
防ぐように、ボールロック内に含まれている多数の球３が、ニップル２の周縁溝
部４内へ導入されている。球３は、雌部１と一体に形成されている又は雌部１へ
固定されている延長部５の穴内に配置されており、雌部１及び延長部５を包囲す
るロックスリーブ６によって、溝部４内の係合位置に保持されている。

【０００７】 以上に記載されたことは、圧力下の液状媒体又は気体状媒体を分布させること
が意図されている、ホース、パイプ等用の連結器に関する技術分野においてよく
知られていることである。

【０００８】 本発明によれば、ロックスリーブ６は、主部７と、主部７内に配置されている
内側リング８とに分割されている。内側リング８は、主部７内に比較的正確に適
合し、図１に示されているような完全に接続された状態で、主部７の肩部９と当
接している。内側リング８と主部７との間において周方向に接続がなく、これは
リング８が主部７内で自由に回転するということを意味する。

【０００９】 ロックスリーブ６は、示されている例においては、コイルばねからなるばね１
０によって、図１に示されている完全に接続された位置に保持されている。肩部
９と当接した接触状態で内側リング８を保持するために、ばね１０は、一端部で
雌部１と当接し、他端部で内側リング８と当接する。ばね１０が周方向に力を保
持することができるように、ばね１の第一端部には、雌部の適切な穴内に導入さ
れる曲げ部１１が付与されており、ばね１０の他端部には、ロックスリーブ６の
主部７の適切な穴内に導入される曲げ部１２が付与されている。内側リング８が
中間で溝部４内に球３を固定する位置に、ばね１０はロックスリーブ６を保持し
、ロックスリーブ６は、接続位置に保持されている。さらに、ばね１０は、規定
された回転位置にロックスリーブ６を保持する。この位置で、ニップル２から離
れた方向にロックスリーブ６が移動させられるのを防ぐように、ロックスリーブ
６の主部７の内側肩部１３は雌部１上の突出部１４と共作用する。

【００１０】 雌部１及びニップル２を取り外すために、ロックスリーブ６は、図２に矢印１
５によって示されている方向に最初に回転させられる。この回転は、ばね１０の
作用と反対に行われ、後方向、すなわちニップル２から離れる方向にロックスリ
ーブ６を軸線方向に移動させることができるように、肩部１３の軸線方向凹部１
６が突出部１４の前にある位置にロックスリーブ６は回転させられる。内側リン
グ８が球３から離れて移動させられるほど後方向にロックスリーブ６が軸線方向
に移動させられる時の位置を示す図３において、この軸線方向移動は矢印１７に
示されている。これは、球３が半径外方向にニップル２内の周辺溝部４から離れ
て移動することができ、ニップル２が雌部１から出てガイドされることができる
ということを意味する。

【００１１】 最後に、図４は、ロックスリーブ６が図３に示されているような同じ後退位置
に保持されたままでありながら、ニップル２が雌部１から完全に取り外されてい
る状態の連結器を示す。ロックスリーブ６は、解放することができ、その結果、
ロックスリーブ６は図１に示されている位置へ戻り、連結器は、新しい接続手順
の用意ができており、この接続は、ニップルが雌部１内に導入され、ロックスリ
ーブ６が自動的に図１に示されている位置に戻ることによって行われる。

【００１２】 以上に記載されている本発明の連結器を用いると、導入部分から説明部分に記
載されている、公知の連結器の不利な点が避けられる。それゆえ、これは、意図
されていない取外しに対する非常に強い防護がなされ、この理由は、内側リング
８が回転方向に主部７へ接続されていないので、球３がニップル２からロックス
リーブ６の主部７へのいかなる回転移動も伝達しないということを意味する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 接続状態で、本発明の実施例による連結器の部分的に切断された斜視図である
。

【図２】 取外し手順を始めるためにロックスリーブを回転させた後の図１の連結器を示
す部分的に切断された斜視図である。

【図３】 取外し中においてロックスリーブが後方に移動させられた、図１の連結器を示
す部分的に切断された斜視図である。

【図４】 完全に取外された状態における、図１の連結器を示す部分的に切断された斜視
図である。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１２年４月１９日（２０００．４．１９）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 雌部（１）と、前記雌部内に適合するニップル（２）と、前
   記雌部（１）内で前記ニップル（２）を接続位置に固定するボールロック（３）
   と、ロックスリーブであって、前記ロックスリーブが前記ボールロック（３）を
   係合位置に保持するロック位置に向かって前記ロックスリーブがばね付勢される
   ことができ、かつ、前記ばね付勢と反対に、前記ボールロック（３）が解放され
   て前記ニップル（２）及び前記雌部（１）を取り外すことができる解放位置へ前
   記ロックスリーブが移動させられることができる、ロックスリーブ（６）とを具
   備し、前記解放位置への前記ロックスリーブ（６）の移動は、前記連結器の長手
   軸線回りの回転と、前記長手軸線に平行な軸線方向の移動の両方を具備する、圧
   力下の媒体用のホース等用連結器において、前記ロックスリーブ（６）は、主部
   （７）と、前記主部（７）に関して移動可能な内側リング（８）とを具備し、前
   記ロックスリーブは、前記ボールロック（３）と共作用しかつ、前記連結器の長
   手軸線に平行な移動によって、係合位置と解放位置との間で前記ボールロック（
   ３）が移送されることができるように移動されるように配置されていることを特
   徴とする圧力下の媒体用のホース等用連結器。
2. 【請求項２】 前記ロックスリーブ（６）の前記主部（７）には、前記ボー
   ルロック（３）の解放位置に向けて前記内側リングを移動させるために、前記内
   側リング（８）に作用するための肩部（９）が付与されていることを特徴とする
   請求項１に記載の連結器。
3. 【請求項３】 前記ロックスリーブ（６）の前記主部（７）は、前記ロック
   スリーブ（６）の軸線方向の移動を防ぐように、前記雌部（１）上でロック部材
   （１４）と共作用する肩部（１３）を内面に有し、前記肩部（１３）は、前記ロ
   ックスリーブ（６）の規定された回転位置において、前記ロックスリーブ（６）
   が軸線方向に移動できるようにするために軸線方向凹部（１６）を有して形成さ
   れていることを特徴とする請求項１又は２に記載の連結器。
4. 【請求項４】 一方で前記ボールロック（３）に関するロック位置に前記内
   側リング（８）が配置され軸線方向位置に向かう方向に前記ロックスリーブ（６
   ）を付勢しかつ、他方で前記突出部（１４）が前記肩部（１３）の前に配置され
   る位置へ回転方向に前記ロックスリーブ（６）を付勢する、ばねによって前記ば
   ね付勢が生じることを特徴とする請求項１〜３のいずれか一つに記載の連結器。
5. 【請求項５】 前記ばね（１０）はコイルばねを具備し、前記ばねの一端部
   は前記雌部（１）へ固定され、前記ばねの他端部は前記ロックスリーブ（６）へ
   固定されていることを特徴とする請求項４に記載の連結器。