JP2001515427A - 車両積載装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 水平ビーム（４）を有した積載用バンク（３）を車両の固定枠（２）に取り付けるため、固定枠（２）の長手方向に移動自在でこの固定枠にロック可能な取り付け板（１３）を配備した取り付け装置であって、取り付け板（１３）にビーム（４）を横方向に固定させるため、ビーム（４）の係止装置（１２）と相互に係止し合う形状合わせ式ラッチ装置（１９）を有したロック手段（１８）を装備したことを特徴とする取り付け装置。

Description

【発明の詳細な説明】 車両積載装置 発明の分野 本発明は、積載用水平ビームとこの積載用ビームの各端部に取り付けられたほ ぼ垂直な柱とで構成される積載用バンクを車両に取り付けるための装置に関する 。 発明の背景 この種の装置は周知技術に属する。例えば、ＳＥ４２０６９９およびＳＥ４２ ６６７７に、車両シャシーの上部に車両の横方向に延びるように取り付けられた 水平ビームと、このビームの各端部から垂直上方に突き出た２本の柱とを備えた 積載用バンクが教示されている。これら積載用バンクは、横方向に延びる水平ビ ームによって車両の固定枠に固定される。水平ビームは、バンクを直接固定枠に 溶接するか、あるいは移動自在でかつロック可能な中間装置を積載用バンクおよ び／あるいは固定枠に溶接するかのいずれかによって固定されていて、積載用バ ンクの取り替えを可能とし、さらに、車両の長手方向あるいは横方向のいずれか 一方の方向でバンクを位置調整可能としている。 積載用バンクを、車両の長手方向に自在に移動できるロック可能な取り付け板 に、バンク本体に１つ以上の穴が形成されていることを必要とするネジ式接続具 によって取り付けることも周知である。 これら以前から周知の取り付け装置では、溶接部、あるいはバン ク本体に穴が形成されていることを必要とするネジ式接続具が邪魔となってバン クの位置をその長手方向と横方向の両方向ともには調整することができなかった 。また、固定枠の幅が相互に変化する数種類の異なった車両に対して同一のバン クを使用することも不可能であった。 発明の目的 本発明の目的は、上記問題点を解決して、積載用バンクを車両の固定枠に取り 付けることができて、かつ積載用バンクを固定枠の寸法が以前の車両のものとは 異なる別の車両に移動させることができる、上記種類の取り付け装置を提供する ことである。 本発明の他の目的は、前記固定枠に取り付けられている時に、車両の長手方向 と横方向の両方に調整可能な積載用バンクを提供することである。 発明の要旨 本発明の目的は、積載用バンクを横方向にロックさせる形状合わせ手段と、バ ンクを長手方向にロックさせる手段とを備えた取り付け装置によって達成される 。 下記クレームにおける本発明の積載用バンク取り付け装置では、バンク取り付 けの時に溶接を必要とせず、短時間でバンクの固定および、あるいは取り外しが できる。また、バンク本体に穴を形成する必要も無い。バンクは、短時間で柔軟 に、異なる固定枠の寸法に適合することができ、バンクを他の固定枠の寸法に調 整する場合には、積載用バンクの水平ビームは全く元のままである。 図面の簡単な説明 本発明を、参照符号を付けた添付の図面に基づき、以下詳しく説明する。 図１は、進歩性を有した取り付け装置によって車両に取り付けられた積載用バ ンクを２基備えた車両を示す。 図２は、発明の取り付け装置によって固定することのできる積載用バンクの取 り外した状態を図示する。 図３は、発明の取り付け装置の一実施例の分解図である。 発明の説明 図１は、例えば材木の運搬用で、車両の長手方向に延びる１本以上の固定枠２ を備えた車両１を示す。少なくとも１基の積載用バンク３が固定枠２と交差し、 図２にも示すように、積載用バンク３は、水平ビーム４と、下部柱５、６とこれ ら下部柱内に入れ子式に移動可能な上部柱７，８とで各々構成される２本の柱装 置とで構成される。上部柱７、８には、一方の上部柱７に旋回自在に取り付けら れたフック手段９と他方の上部柱８に旋回自在に取り付けられたリング手段１０ とで構成された上部束縛装置が装備される。両柱には各々ピストンシリンダー装 置１１が備えられて、上部柱を入れ子式に移動させたり、上部柱間の中間あるい は一方の上部柱の付近においてフック手段９とリング手段１０とを掛け合わせた りする。 また、水平ビーム４には、その形状によって積載用バンクを横方向に移動しな いようにロックすることのできる係止装置１２が固定配置されている。図２に示 す実施例では、これら係止装置１２は、 固定枠の寸法が異なる他の車両にも前記バンクを取り付けることができるような 長さを有している。また、これら係止装置は、一方側では第一の距離に渡って配 置され、他方側では別の距離に渡って配置される。係止装置は両側に配置される 。すなわち、水平ビームの前面側と後面側である。 他の実施例では、係止装置は水平ビームの両側の全長に渡って配置される。 係止装置とクランプ装置は、上下方向に相対移動できる一方、相互作用によっ て水平方向の相対移動は防止する。図２及び図３に示されるように、これら相互 に作用し合う部材の形状はコルゲート形または波形であるが、櫛形あるいは歯形 であっても良い。 図３の取り付け板１３は、双方向矢印で示されるように、固定枠２上を長手方 向に滑走することができる。取り付け板１３は、ネジ１５とナット１６から成る ネジ式接続具によって固定枠２のフランジの周りに押圧固定された基層板１４に 、長手方向にロック固定される。取り付け装置１３には、もう一方の双方向矢印 に示されるように、その間を積載用バンク３の水平ビーム４が横方向に移動でき る２個のガイドショルダー１７も配備される。取り付け装置１３にはロック装置 １８が取り外し自在に取り付けられる。ロック装置１８は、係止装置１２と係合 するために形状合わせ式ラッチ装置１９を備える。図示された実施例では、ロッ ク装置１８は、ネジ１５によって取り付け板にネジ固定された歯形板の形状を有 する。図示されるように、積載用バンクの両側にロック手段１８が取り付けられ る。取り付け板にも、ネジ１５との相互作用によってバンクの水平ビームを取り 付け板に押圧固定させ、それによって固定枠２にも押 圧固定させる上下方向ロック手段２０が備えられる。 本発明の別の実施例では、ロック手段１８の形状合わせ式ラッチ装置１９は、 取り付け板へのロック手段の取り付けに対し非対称に構成され、それによって、 ロック手段を裏返した際の調整能力を高める。この場合、ロック手段の形状が波 形、櫛形あるいは歯形であるか否かに関わらず、形状合わせ式ラッチ装置１９を 完全対称に対して二分の一のピッチで移動させる。これによって、完全対称に対 する調整精度が２倍高められる。 積載バンク３を車両の固定枠上に取り付けるに際し、まず取り付け板１３を前 記固定枠上に置き、次いで積載用バンク３を取り付け板上に正確に横方向に置く 。その後、バンクの両側のロック手段をビーム４の係止装置１２に係止させ、上 下方向ロック手段２０を各ロック手段１８上に固定させる。次に、基層板１４と 取り付け板１３とロック手段１８と上下方向ロック手段２０とにネジ１５を下方 から通してから、上下方向ロック手段２０の上側にナット１６を締め付けて、基 層板１４を取り付け板に固定させる。図面から分かるように、ネジ式接続具は、 積載用バンクの両側で対になって機能する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 水平ビーム（４）を有した積載用バンク（３）を車両の固定枠（２）に取 り付けるため、固定枠（２）の長手方向に移動自在で、この固定枠にロック可能 な取り付け板（１３）を配備した取り付け装置であって、 取り付け板（１３）にビーム（４）を横方向に固定させるため、ビーム（４） の係止装置（１２）と相互係止し合う形状合わせ式ラツチ装置（１９）を有した ロック手段（１８）を装備したことを特徴とする取り付け装置。 ２． 請求項１に記載の取り付け装置であって、前記ビーム（４）の係止装置（ １２）とロック手段（１８）の形状合わせ式ラッチ装置（１９）とが、ロック手 段（１８）の形状合わせ式ラッチ装置（１９）の長さを越える前記ビーム（４） の係止装置（１２）の長さの範囲内で、それぞれビーム（４）とロック手段（１ ８）とに沿って直線状に配置されていることを特徴とする。 ３． 請求項２に記載の取り付け装置であって、取り付け板（１３）を固定枠（ ２）に堅固にロックさせ、かつ取り付け板（１３）のロック手段（１８）をビー ム（４）の係止装置（１２）に係止させておくネジ式接続具（１５、１６）を装 備したことを特徴とする。 ４． 請求項３に記載の取り付け装置であって、取り付け板（１３）に固定され 、かつビーム（４）を取り付け板（１３）に押し付け る機能を有した上下方向ロック手段（２０）を特徴とする。 ５． 請求項４に記載の取り付け装置であって、前記ネジ式接続具（１５、１６ ）も上下方向ロック手段（２０）を取り付け板（１３）に固定させる機能を有す ることを特徴とする。 ６． 請求項１から５のいずれか１つに記載の取り付け装置であって、ロック手 段（１８）の形状合わせ式ラッチ装置（１９）を非対称に形成して、ロック手段 を裏返した時の調整能力を高めることを特徴とする。