JP2001514050A - フィブリノーゲンに基づく組織接着剤 - Google Patents

フィブリノーゲンに基づく組織接着剤

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Abstract

(57)【要約】 エラスターゼ阻害剤を含む、フィブリノーゲンに基づく組織接着剤を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明はフィブリノーゲンに基づく組織接着剤に関する。
【0002】 フィブリン接着剤と称することもできる、フィブリノーゲンに基づく組織接着
剤は、その接着作用において、血液凝固の最終段階を模倣する。この例では、そ
のほとんどが接着手順中にフィブリノーゲン溶液に加えられるトロンビンの作用
により、フィブリノーゲンがフィブリン単量体に切断されるが、これはすべての
傷害で起こることである。フィブリン単量体は自然に凝集して、フィブリンと称
される規則的な繊維型構造になる。次いでこのフィブリン単量体の凝集物は、因
子XIIIaの作用下、共有結合性の架橋によりさらに安定化される。この時点
で、アミド基転移反応(transamidizing reaction)において、フィブリン単量 体の特定のグルタミンとリジン側鎖の間にペプチド結合が形成される。不活性な
因子XIIIからトロンビンによって同様に切断された因子XIIIaは活性ト
ランスアミダーゼであり、その作用のため、「フィブリン安定化因子」とも称さ
れる。
【0003】 組織接着剤を適用する場合、原理的には、「天然の」血液凝固と同じ過程が生
じるが、組織接着剤では、関与する成分および因子が血液中より数倍濃縮されて
いる。これにより、血液の凝固もずっと速く生じ、達成された組織接着またはク
ロットはずっと安全であり、またより安定でもある。
【0004】 70年代末の時点でフィブリン接着剤の成功に前もって必要な条件は、血液凝
固因子の分画化および精製の進歩であった。その後、有効な組織接着に必要なほ
ど純度および濃度の天然の凝固因子を製造することが可能になった。最初の市販
の組織接着剤は70年代末に市場に登場し、それから多数の適用可能分野、主に
、神経を接着する場合あるいは内臓、例えば肝臓および脾臓を接着する場合、慣
用の外科手術の手法を使用すると、深刻な問題、例えば深刻な出血が繰り返し生
じていた分野において適当であることが証明された。
【0005】 針と糸を用いて適用される縫合とは反対に、フィブリン接着剤のさらなる利点
は、処置される組織または器官が縫合手順によってさらなる損傷を受けないこと
にあり、したがってフィブリノーゲンに基づく組織接着剤を用いる場合、慣用の
外科的縫合を用いた場合よりずっと簡単であり、傷跡も目立たない。接着の高い
耐荷重量および高い内部強度ならびに傷口または組織表面に対する接着剤の良好
な接着能を含む最適な接着作用以外に、組織接着剤の最適化には、接着直後の過
程がまた不可欠である(AT−B−359 652および359 653)。これ
らには、体内における接着の耐久性の制御ならびに吸収されやすさおよび接着剤
の高い傷害治癒性などが含まれる。
【0006】 したがって、組織接着剤に関し、速く確実な接着剤の効果のみならず、形成さ
れた接着またはクロットのそれぞれが一定期間内に体内で再溶解し、形成された
クロットが完全に吸収された結果として傷口が完全に再生することが非常に重要
である。
【0007】 この点に関して、組織接着剤の最適化によって、形成されたクロットの(内因
性)溶解過程、すなわち繊維素溶解を制御することがまた必要である。
【0008】 繊維素溶解では、形成されたクロット中に存在するフィブリンを分解し、除去
し、これによりクロットを溶解する。まず最初に、内因性または外因性のプラス
ミノーゲンアクチベーター、例えば血液凝固因子XIおよびXII、プレカリク
レイン、ウロキナーゼまたはt−PAの影響下、不活性プラスミンから繊維素溶
解的にプラスミンが形成され、該プラスミンは、フィブリンに加え、フィブリノ
ーゲンおよび血液凝固因子VおよびVIIをも分解する。
【0009】 内因性の繊維素溶解過程はたいてい、クロットが形成された後すぐに開始され
るので、形成された組織接着が十分接着しないか、または形成されたクロットが
余りに早く不安定化する危険性があるため、プラスミン阻害剤またはプラスミノ
ーゲンアクチベーター阻害剤を添加して、プラスミンの作用を直接または間接に
阻害し、主としてその初期段階における早すぎる繊維素溶解から接着を保護する
ことが組織接着の常法になっている。阻害剤の濃度により、形成されたクロット
または接着それぞれの溶解時間を標的化して制御することが可能である。阻害剤
を大量に用いるほど、クロットが繊維素溶解に対してますます安定になり、すな
わち、このクロットがより長期間安定に維持され、接着剤がより長期間かけて完
全に吸収される。
【0010】 したがって、繊維素溶解阻害剤を用いる場合、最適な妥協点は、早すぎる繊維
素溶解の阻害とできるだけ早い傷害治癒の間に見出されなければならない。
【0011】 市販の組織接着剤では、ウシ塩基性膵臓トリプシン阻害剤(bovine basic pan
creatic trypsin inhibitor)とも称される、アプロチニンをプラスミン阻害剤 として用いる。アプロチニンは多価のプロテイナーゼ(カリクレイン)阻害剤で
あり、凝固因子XIIa、XIa、VIIIaおよび主としてプラスミンおよび
プラスミンアクチベーターを阻害し、またトリプシン、キモトリプシンおよびカ
リクレインをも阻害する。
【0012】 従来、アプロチニンは主としてウシから製造されていた。しかし、ヒトの治療
に用いる薬剤にウシ物質を使用することに関係する問題のせいで、組換え的に製
造されたアプロチニンが用いられることがますます多くなっている。
【0013】 組織接着では通常、20〜3000カリクレイン不活性化ユニット(KIU)
/組織接着剤mLの量のアプロチニンを用い、その最適な濃度は各組織の繊維素
溶解活性に依存する。しかし、主として繊維素溶解活性が高い組織では、高濃度
のアプロチニンの使用にもかかわらず、アプロチニンの繊維素溶解阻害作用が非
常に限られた程度にしか制御できず、望ましくない早期の溶解過程が生じ得る。
【0014】 したがって、本発明の目的は、先行技術の不利益を克服し、主に高いプラスミ
ン活性を示す傷害の組織接着において、成熟前の繊維素溶解に対する十分かつ信
頼できる保護を保証し、しかも接着の質が負の影響を決して受けないような組織
接着剤を提供することである。
【0015】 本発明では、混合されたエラスターゼ阻害剤を含むことを特徴とする、フィブ
リノーゲンに基づく組織接着剤によってこの目的を達成する。驚くべきことに、
プラスミンを阻害するか、あるいはプラスミノーゲンのプラスミンへの活性化を
阻害することによってだけでなく、エラスターゼの阻害剤、またはその繊維素溶
解阻害作用が主に非プラスミン性繊維素溶解機構に基づいている阻害剤によって
も繊維素溶解過程を妨げることができないことが示された。簡易化のため、この
ような非プラスミノーゲン性繊維素溶解阻害剤は、本発明の目的のための用語「
エラスターゼ阻害剤」に含まれる。プラスミン媒介性の繊維素溶解以外に、プラ
スミンに基づかず(例えば、リソソーム過程(a lysosomal process);Simon e
t al., BLOOD 82 (8) (1993), pp.2414-2422 を参照のこと)、アプロチニンに よっては実質的に阻害することができないさらなる繊維素溶解過程が存在し得る
ことが推測され、さらに、この非プラスミン性繊維素溶解経路が特異的エラスタ
ーゼ阻害ペプチド、例えばN−メトキシ−スクシニル−L−アラニル−L−プロ
ピル−L−バラニルクロロメチルケトン(AAPVCK)によっても阻害不能で
あることが示された(Simon et al. を参照のこと)。さらに驚くべきことに、 (実質的な)プラスミン阻害活性またはプラスミノーゲンアクチベーター阻害活
性を全く有さない阻害剤、すなわち本発明のエラスターゼ阻害剤は、インビトロ
およびインビボ両方において形成されたクロットの非常によく制御可能な溶解過
程を保証できることが本発明において見出された。これは特に、高い繊維素溶解
活性を有する組織において適当であり、適度な濃度でさえ、早期の溶解を妨げる
ことができることがわかった。
【0016】 また成熟前の溶解は、接着の(部分的)分離を生じさせ、再出血を生じさせ得
るため、この成熟前の溶解は主として接着形成後、最初のうちに、高い繊維素溶
解活性を有する組織において役割を担っている。
【0017】 さらに、本発明で用いる、組織接着剤中のエラスターゼ阻害剤は、プラスミン
に対して作用する慣用の阻害剤と組み合わせてその繊維素溶解活性を示すだけで
なく、エラスターゼ阻害剤単独でも繊維素溶解を完全に阻害できることが示され
た。本発明の具体的態様の1つは、組織接着剤がフィブリノーゲン、エラスター
ゼ阻害剤および場合により因子XIII以外の別の活性成分を全く含まないこと
に存する。
【0018】 本発明の接着剤中、フィブリノーゲン濃度は既知の組織接着剤のものに対応し
、通常、フィブリノーゲンが少なくとも50mg以上/mL、特に70−80m
g以上/mL、すなわち、血液中のフィブリノーゲン濃度(2−4mg/mL)
の少なくとも約20倍にすべきである。フィブリノーゲンは、クリオ沈降物と比
べてさらに精製された形態で存在するのが好ましい。
【0019】 本発明の範囲内の好ましいエラスターゼ阻害剤は、エグリン(eglin)、エラ スターゼ−α1−プロテイナーゼ阻害剤、α1−抗プロテアーゼ、エラフィン(el
afin)、白血球プロテアーゼ阻害剤、特に白血球画分、好ましくは顆粒性白血球
から誘導された画分、またはヒト分泌性白血プロテアーゼ阻害剤(human secret
ory leukoprotease inhibitor)、またはその混合物の群から選択される。白血 球画分として、例えば細胞溶解物、特にヒト細胞から誘導されたものを用いるこ
とができる。当業者であれば、他のエラスターゼ阻害剤またはプラスミンに対し
て作用しない他の繊維素溶解阻害剤を、本発明の組織接着剤でのその有用性につ
いて、実施例に開示するアッセイ系によって、あるいは先行技術から既知のエラ
スターゼ阻害アッセイを適用することによって簡単にアッセイすることができる
。また好ましいエラスターゼ阻害剤には、本発明のエラスターゼ阻害剤の種々の
誘導体、例えば化学的に、あるいは(組換え)タンパク質設計によって修飾され
たこれらの阻害剤の断片または形態が含まれるが、もちろんこれらの誘導体は常
に、性質上、基本的(basic)阻害剤のエラスターゼ阻害剤特性を有している必 要がある。
【0020】 本発明の組織接着剤はヒトタンパク質のみからなるのが好ましく、ここでは組
換え生産されたヒトタンパク質もまた「ヒトタンパク質」と理解すべきである。
したがって、組織接着剤中で用いるタンパク質は、血液、血漿、クリオ沈降物ま
たは組換え細胞培養物から調製するのが好ましい。
【0021】 特に好ましい組織接着剤はヒト血液または血漿タンパク質のみから構成されて
いることを特徴とする。
【0022】 フィブリノーゲンに対するエラスターゼ阻害剤量の比は重量比(mg)で、1
:100〜1:150,000であるのが好ましく、さらに好ましくは1:50
0〜1:110,000であるのが好ましい。フィブリノーゲンのgに対する阻
害剤の単位量(ユニット)で表すと、少なくとも10-6U/フィブリノーゲンg
を組織接着剤に混合するのが好ましい。10-3から10U/フィブリノーゲンg
の範囲が特に好ましい。本発明の組織接着剤中で混合する、血液または血漿中に
天然に存在し得る阻害剤の量は、血液または血漿中のその生理的濃度より少なく
とも20倍、特には少なくとも50倍であるのが好ましい。本発明の組織接着剤
は例えば以下のものから構成することができる:75−115mg/mL凝固可
能タンパク質、50−110mg/mL、好ましくは70−110mg/mLの
フィブリノーゲン;場合により、因子XIII 1−50、好ましくは10−5 0 IU/mL。阻害剤として、例えば1−100μg/mL量のエグリンまた は0.01−1U/mLのα1−抗プロテアーゼを混合してもよい。通常、既知 の組織接着剤中のアプロチニンの繊維素溶解阻害活性に相当する量のエラスター
ゼ阻害剤を混合すれば十分であるだろう。
【0023】 接着剤の目的に応じて、本発明の接着剤にプラスミノーゲンを含ませるか、あ
るいはプラスミノーゲンを含ませなくてもよい。プラスミノーゲンを含ませる場
合、フィブリノーゲンmgあたり、少なくとも0.0001mg、好ましくは0
.001mg以上、特には0.01mg以上の量含ませるべきである。組織接着
剤中にプラスミノーゲンが存在する場合、そのプラスミンに対する活性に基づき
、組織接着剤の繊維素溶解性をさらにより明確にすることもできる。
【0024】 一方、さらに好ましい態様では、組織接着剤はプラスミノーゲンを全く含まな
いか、あるいはそれを少量しか含まない。
【0025】 すでに述べたが、驚くべきことに、組織接着剤中、エラスターゼ阻害剤が単一
の繊維素溶解阻害剤として存在すれば、本発明の接着剤の機能性に十分である。
しかし、エラスターゼ阻害剤に加え、溶解、吸収および傷害治癒のより良好な制
御に貢献するプラスミン阻害剤またはプラスミンアクチベーター阻害剤を用いる
のもまた好ましい。好ましいプラスミン阻害剤またはプラスミノーゲンアクチベ
ーター阻害剤は、主にアプロチニン、またはα2−マクログロブリン、α1−抗ト
リプシン、ε−アミノ−カプロン酸、トラネキサム酸(tranexaminic acid)、 またはこれらの物質の混合物である。α1−抗トリプシンにエラスターゼに対す るある種の作用を帰属する著者もいるが、この作用はこれらの物質が示す主要な
活性であることから、これらの物質は当該技術分野においてプラスミンまたはプ
ラスミンアクチベーターとみなされている。もちろんこれは本発明の目的に適用
される。さらに、抗接着剤である添加剤、例えばヒアルロン酸を加えることもで
きる。
【0026】 本発明の組織接着剤のさらに好ましい態様は、AT−B−369,990です
でに提示されているように、接着剤中に抗生物質を含ませることである。特に好
ましい抗生物質は、アミノグリコシド、ベータラクタム(betalactams)、ポリ ペプチド、ホスホマイシン(phosphomycin)、テトラサイクリンまたはその混合
物の群から選択される。さらに好ましい態様では、抗生物質はほとんど不溶性の
誘導体形態で存在する。
【0027】 また、因子XIIIを本発明の組織接着剤に含ませ、クロットの内部強度およ
び接着の強度および耐久性を向上させるのが好ましい。この目的には、1−50
ユニット/mL、好ましくは約10U/mL量の因子XIIIを用いるのが好ま
しい。フィブリノーゲンを基準にして、最小濃度0.001U/フィブリノーゲ
ンmg、特に少なくとも0.1U/フィブリノーゲンmgの因子XIIIを存在
させるのが好ましい。しかし当業者であれば、接着のタイプまたは組織のタイプ
に応じて、最適な因子XIII濃度を容易に活用することができる。組織接着剤
中に抗生物質を存在させる場合、基本的に、やや多めの因子XIIIを含ませる
のが推奨される(AT−B−369,990を参照のこと)。
【0028】 本発明の組織接着剤は、キニノゲンタンパク質(kininogenic proteins、例え
ば、カリクレインなど)を含まず、妨害副作用の開始を予防可能にするのが好ま
しい。
【0029】 好ましい態様では、本発明の組織接着剤を、不織物(non-woven)としての固 形表面と組み合わせて存在させ、これにより、主として大きな範囲の傷害に対し
、最適な傷害閉塞および最適な被覆が達成される。このような不織物の例は、A
T−B 374,367に列記されている。したがって、不織物の固形表面は、 コラーゲン、ゼラチンまたはポリサッカライド表面であるのが好ましく、もちろ
ん、場合により特定の使用目的のために含ませることもできる医薬的にさらに適
当な表面を用いてもよい。
【0030】 本発明では、エラスターゼ阻害剤を含む組織接着剤を用いることによって、高
い繊維素溶解活性を有する環境においてさえ、少なくとも10時間、好ましくは
15時間、溶解に対する耐性(抵抗性)を達成することができることが示された
。本発明に記載の溶解に対する耐性とは、それぞれのフィブリンクロットが一定
時間内に分解されず、すなわち存在したままであることを意味する。溶解に対す
る耐性の測定は、例えば時間に応じた光度測定によって行う。したがって、本発
明の好ましい組織接着剤は、高い繊維素溶解活性の環境において、少なくとも1
0時間、好ましくは15時間溶解に対して耐性であるものである。「高い繊維素
溶解活性」という語句は、例えばプラスミン活性が生理的プラスミンの潜在活性
より高いことを意味する。繊維素溶解能は、例えば、プラスミノーゲン濃度によ
って表される(例えばHenriksson et al., Thrombosis Research 16: 301-312;
1979)。当業者であれば、この溶解に対する耐性を、実施例に記載のように簡単
なアッセイによってチェックすることができる。
【0031】 本発明の組織接着剤を適用する場合、溶液状態で存在させるのが好ましいが、
保存目的のためには、この溶液の急速冷凍し、組織接着剤を急速凍結物形態で存
在させるか、あるいはこの接着剤を凍結乾燥して、凍結乾燥形態で提供すること
が推奨できる。「凍結乾燥形態」という語句は、もちろん、凍結乾燥によって保
存可能にされた、ただ1つの組織接着調製物が、その次なる再組成過程において
、37℃で数分の間にほとんど完全に(すなわち少なくとも80%)再組成する
ことができることを意味する。
【0032】 本発明の組織接着剤はウイルス不活化形態として存在させるのが好都合である
【0033】 この不活化処理はテンシドおよび/または熱処理、例えば固形状態での熱処理
、特にEP−0 159 311またはEP−0 519 901またはEP−0 674 531に記載の蒸気処理によって確実に行うのが好ましい。
【0034】 ウイルスのさらなる不活化処理はまた、化学的方法または化学/物理的方法に
よる処理、例えばWO94/13329、DE 44 34 538またはEP 0
131 740(溶媒)に記載のカオトロピック物質または光不活性化による処
理を含む。
【0035】 ナノフィルトレーションもまた、本発明の範囲内の、ウイルスを涸渇する好ま
しい方法である。
【0036】 好ましい態様では、本発明にしたがって混合されるエラスターゼ阻害剤もまた
、組換え起源のものであってよい。
【0037】 さらに本発明は、その一成分としてエラスターゼ阻害剤を含む本発明の組織接
着剤を含む組織接着系に関する。
【0038】 通常、本発明の組織接着系は、液体形態かあるいは再組成可能な凍結乾燥物で
存在するトロンビン成分をさらなる成分として含み、接着に用いる場合、適用分
野に応じてトロンビン成分は様々な濃度を有し得る。
【0039】 また、本発明の範囲内には、フィブリノーゲン成分、およびエラスターゼ阻害
剤を含む別の成分を含むことを特徴とする組織接着系も含まれる。しかし通常は
、フィブリノーゲン成分中に繊維素溶解阻害剤成分を含むのが適当である(AT
−B−359,652および359,653を参照のこと)。しかし、適当な適
用デバイスによって、フィブリノーゲン成分とは別に阻害剤成分を供給すること
もできる。エラスターゼ阻害剤を含む成分が、同時にまたトロンビンを含んでい
ることが好ましく、この成分も凍結乾燥物または(場合により急速冷凍されてい
る)溶液として提供することが可能である。
【0040】 本発明の組織接着系はさらに、系の成分用の適当な適用デバイスを含む。特に
、EP 0 037 393、EP 0 210 160またはEP 0 292 47 2に記載の二重シリンジ系、あるいはEP 0 315 322またはEP 0 6 69 100に記載の適用デバイスは適当であることがわかっている。これらの 特定の適用デバイスを用いると、阻害剤をトロンビン成分中で適用する態様で、
確かな接着結果が得られる。
【0041】 本接着剤はフィブリン接着剤を適用可能なすべての分野に適当である。しかし
、特に適当なのは、高い繊維素溶解活性を有する分野において接着を提供する場
合であることがわかっている。したがって、本発明の主題はまた、高い繊維素溶
解活性を有する分野、特に泌尿器科学分野における、調製物または適用デバイス
を製造するための、本発明の組織接着剤または本発明の組織接着系それぞれの使
用である。本発明の主題はさらに、高い繊維素溶解活性を有する分野、特に泌尿
器科学分野の手術における、本発明の組織接着剤の使用方法または本発明の組織
接着系の使用方法である。
【0042】 以下に実施例および図面を挙げ、本発明をさらに詳細に説明するが、これらに
限定されない。
【0043】 実施例 1.本発明の組織接着剤の繊維素溶解阻害作用をアッセイするためのインビトロ
試験(現時点で発明者らが本発明の最良の実施方法であると考えているもの) この実施例では、エグリンまたはα1−抗プロテアーゼによって、組織接着ク ロットの溶解を防ぐことを示す。この例では、組織接着剤STIM3(IMMUNO A
G, Vienna, AT)(フィブリノーゲン70mg/mLを含む)を水に溶解させ、 次いで0.9M NaCl溶液で1:6希釈した。
【0044】 40mM CaCl2に溶解させ、次いで40mM CaCl2/0.9M Na Cl(1:5)溶液で希釈して0.1U/mLにしたトロンビン溶液とこの組織
接着剤溶液を1:1混合し、100μL/ウェルとなるようにマイクロプレート
上に移した。
【0045】 組織接着剤各5μL(エグリン1−100μg/mL、α1−抗プロテアーゼ 0.01−1U/mL)に種々の濃度の阻害剤を加えた。
【0046】 接着を硬化するために、ミクロタイタープレートを37℃で約1.5時間イン
キュベートした。次いで対応する溶解試薬(a:白血球500,000/mLの
白血球ホモジネート(3× 凍結/解凍)由来の細胞を含まない上清;b:正の コントロールとしてのt−PA 2mg/mL;負のコントロールとしてのNa Cl 0.9%)をクロット上に移した(100μL/ウェル)。次いでミクロ タイターウェルを、プレート光度計、Photometer SLT 340 ATTCにお いて、動力学的に、波長405nm、37℃で一晩60×900s測定した。こ
の結果を図1および図2に示す。消光の減少はクロットの溶解の増加に対応して
いる。
【0047】 エグリン >1μg/mLおよびα1−抗プロテアーゼ>0.01U/mLの両 方とも、それらを用いて、15時間以内のアッセイ中に生じるフィブリンクロッ
トの溶解を妨げることができることが示されたが、一方でこれは、フィブリンク
ロットの分解に関して白血球プロテアーゼが担う中心的役割に対するヒントであ
り、また他方では、本発明のエラスターゼ阻害剤の、この溶解の阻害に関する優
れた効果を示すものである。
【0048】 2.本発明で用いるエラスターゼ阻害剤のインビボ活性 本発明の範囲内の、白血球プロテアーゼ、特にエラスターゼ阻害剤の重要さを
測定するため、高繊維素溶解性および通常の繊維素溶解活性の両系における本発
明の組織接着剤の効果を試験して、組織接着剤による止血を説明し、阻害剤を含
まない接着剤およびプラスミン阻害剤としてアプロチニンのみを含む接着剤それ
ぞれと比較した。
【0049】 2.a)高い繊維素溶解 麻酔したウサキ(2−3kg)をヘパリン(4,000U/kg)で凝血防止
した。30分間後、右の肝葉の一部をクランプし、クランプから遠位の部分を切
除した。大きな血管からの出血を電気凝固法によって止血し、残りの散在する出
血を、200秒以内の組織接着剤(最大4mL)の適用によって密閉した。10
分後、t−PAの注入(700U/kg/時間)を開始し、前もって重量を測っ
ておいたパッドの重量増加を測定することによって再出血の程度を2時間測定し
た。
【0050】 このようにして、3つの異なる組織接着剤を試験した: a)負のコントロールとして、アプロチニン(3,000U/mL)を含む組織
接着剤(STIM3) b)正のコントロールとして、アプロチニンを含まない組織接着剤(STIM3
) c)アプロチニンを含まず、エグリン(10μg/mL)を含む組織接着剤(S
TIM3);本発明の接着剤。 これらの接着剤を盲試験し、Duploject(登録商標)シリンジ(IMMUNO, Vienn
a, AT)によって適用した。 得られた結果を図3に示す。
【0051】 2.b)正常な繊維素溶解活性 高繊維素溶解性モデルに加え、t−PA注入を行わず、観察時間を4時間に延
長して同じアッセイを行った。得られた結果を図4に示す。
【0052】 高繊維素溶解性モデルおよび正常な繊維素溶解性モデル両方において、主とし
て長い溶解時間の場合に、慣用の接着剤と比較して再出血の減少が達成され、ア
プロチニンと比べて改善された性質を有することが示された。
【0053】 これらの結果は、フィブリン接着の早期の溶解を妨げ、高い繊維素溶解活性を
有する分野においても再出血を妨げることができる、本発明の組織接着剤の優良
な効果を証明する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 消光の減少がクロットの溶解の増加に対応することを示す図であ
る。 a)アプロチニンを含まないフィブリン接着剤 b)アプロチニン(1,000U/mL)を含むフィブリン接着剤 c)α−1 PI(0.01U/mL)を含むフィブリン接着剤 d)α−1 PI(0.001U/mL)を含むフィブリン接着剤 e)α−1 PI(0.0001U/mL)を含むフィブリン接着剤。
【図2】 消光の減少がクロットの溶解の増加に対応することを示す図であ
る。 a)アプロチニン(1,000U/mL)を含むフィブリン接着剤 b)エグリン(1μg/mL)を含むフィブリン接着剤 c)アプロチニンを含まないフィブリン接着剤
【図3】 t−PAの注入によって誘導された、高い繊維素溶解性環境にお
ける、前もって重量を測っておいたパッドの重量の増加で表される再出血の程度
を示す図である。
【図4】 正常な繊維素溶解活性を有する環境、すなわちt−PAを注入し
ない環境における、前もって重量を測っておいたパッドの重量の増加で表される
再出血の程度を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C081 AC04 BB04 CD012 CD082 CD111 CD122 CD152 CD18 CD21 CD23 CD34 CE01 CE02 CE03 DC12

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混合されたエラスターゼ阻害剤を含むことを特徴とする、フ
    ィブリノーゲンに基づく組織接着剤。
  2. 【請求項2】 エラスターゼ阻害剤が、エグリン、エラスターゼ−α1−プ ロテイナーゼ阻害剤、α1−抗プロテアーゼ、白血球プロテアーゼ阻害剤、エラ フィンまたはその混合物の群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載
    の組織接着剤。
  3. 【請求項3】 白血球プロテアーゼ阻害剤が白血球画分、特に顆粒性白血球
    から誘導された画分として提供されることを特徴とする、請求項2に記載の組織
    接着剤。
  4. 【請求項4】 ヒトタンパク質のみから構成されていることを特徴とする、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の組織接着剤。
  5. 【請求項5】 ヒト血液タンパク質またはヒト血漿タンパク質のみから構成
    されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の組織接着
    剤。
  6. 【請求項6】 エラスターゼ阻害剤が、フィブリノーゲンmgを基準として
    1:100から1:150,000の比、好ましくは1:500から1:110
    ,000の比で含まれることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記
    載の組織接着剤。
  7. 【請求項7】 フィブリノーゲン1g当たり少なくとも10-6U、好ましく
    は10-3から10U/フィブリノーゲンgまでの範囲のエラスターゼ阻害剤が含
    まれることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の組織接着剤。
  8. 【請求項8】 少なくとも0.0001mg/フィブリノーゲンmg、好ま
    しくは少なくとも0.001mg/フィブリノーゲンmg、最も好ましくは0.
    01mg/フィブリノーゲンmg以上のプラスミノーゲンを含むことを特徴とす
    る、請求項1から7のいずれか一項に記載の組織接着剤。
  9. 【請求項9】 プラスミノーゲンを全く含まないことを特徴とする、請求項
    1から7のいずれか一項に記載の組織接着剤。
  10. 【請求項10】 さらに、好ましくはアプロチニン、α2−マクログロブリ ン、α1−抗トリプシン、ε−アミノカプロン酸、トラネキサム酸またはその混 合物の群から選択されるプラスミン阻害剤またはプラスミンアクチベーター阻害
    剤を含むことを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の組織接着剤
  11. 【請求項11】 好ましくはアミノグリコシド、ベータラクタム、ポリペプ
    チド、ホスホマイシン、テトラサイクリンまたはその混合物の群から選択される
    抗生物質を含むことを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の組
    織接着剤。
  12. 【請求項12】 好ましくは少なくとも0.001U/フィブリノーゲンm
    g、特に好ましくは少なくとも0.1U/フィブリノーゲンmgの量の因子XI
    IIを含むことを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の組織接
    着剤。
  13. 【請求項13】 キニノゲンタンパク質を含まないことを特徴とする、請求
    項1から12のいずれか一項に記載の組織接着剤。
  14. 【請求項14】 不織物としての固形表面とともに存在することを特徴とす
    る、請求項1から13のいずれか一項に記載の組織接着剤。
  15. 【請求項15】 固形表面がコラーゲン、ゼラチンまたはポリサッカライド
    表面であることを特徴とする、請求項14に記載の組織接着剤。
  16. 【請求項16】 高い繊維素溶解活性を有する環境において、少なくとも1
    0時間、好ましくは少なくとも15時間の間、溶解に対して抵抗性であることを
    特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の組織接着剤。
  17. 【請求項17】 凍結乾燥されていることを特徴とする、請求項1から16
    のいずれか一項に記載の組織接着剤。
  18. 【請求項18】 溶液中に存在することを特徴とする、請求項1から16の
    いずれか一項に記載の組織接着剤。
  19. 【請求項19】 溶液が急速冷凍されていることを特徴とする、請求項18
    に記載の組織接着剤。
  20. 【請求項20】 ウイルス不活化形態で存在することを特徴とする、請求項
    1から19のいずれか一項に記載の組織接着剤。
  21. 【請求項21】 エラスターゼ阻害剤が組換え起源であることを特徴とする
    、請求項1から20のいずれか一項に記載の組織接着剤。
  22. 【請求項22】 請求項1から21のいずれか一項に記載の組織接着剤を、
    その一成分として含むことを特徴とする組織接着系。
  23. 【請求項23】 さらに、トロンビンおよび場合によりカルシウムを含む成
    分を含むことを特徴とする、請求項22に記載の組織接着系。
  24. 【請求項24】 フィブリノーゲン成分およびエラスターゼ阻害剤を含む成
    分を含むことを特徴とする組織接着系。
  25. 【請求項25】 エラスターゼ阻害剤を含む成分がトロンビンを含むことを
    特徴とする、請求項24に記載の組織接着系。
  26. 【請求項26】 さらに、系の成分(群)用の適用デバイス、特に二重シリ
    ンジ系を含むことを特徴とする、請求項22から25のいずれか一項に記載の組
    織接着系。
  27. 【請求項27】 高い繊維素溶解活性を有する分野、特に泌尿器科学分野に
    おいて適用されるべき調製物を製造するための、請求項1から19のいずれか一
    項に記載の組織接着剤の使用。
  28. 【請求項28】 高い繊維素溶解活性を有する分野、特に泌尿器科学分野に
    おいて用いられるべき適用デバイスを製造するための、請求項22から26のい
    ずれか一項に記載の組織接着系の使用。
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