JP2001347332A - セレーション成形方法 - Google Patents

セレーション成形方法

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JP2001347332A
JP2001347332A JP2000173518A JP2000173518A JP2001347332A JP 2001347332 A JP2001347332 A JP 2001347332A JP 2000173518 A JP2000173518 A JP 2000173518A JP 2000173518 A JP2000173518 A JP 2000173518A JP 2001347332 A JP2001347332 A JP 2001347332A
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正史 斉藤
Kenichi Okada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空軸WFaの一端部のセレーション成形部
W3a′の内周にスピニング加工でセレーション歯W3
aを成形する方法において、セレーション成形部W3
a′が樽状に変形することを防止して、セレーションの
成形精度を向上させる。 【解決手段】 一端部外周にセレーション成形用歯形2
3aを形成したマンドレル23に中空軸WFaを外嵌セ
ットすると共に、中空軸WFaの軸端に心押軸40を当
接させて中空軸WFaを軸方向に拘束する。この状態で
スピニング加工用のローラ6によりセレーション成形部
W3a′の外周を軸端に向けて軸方向(X軸方向)外方
にしごく第1しごき工程とセレーション成形部W3a′
の外周をローラ6で軸端から軸方向内方にしごく第2し
ごき工程とを行う。そして、第2しごき工程では、軸方
向内方に向って中空軸WFaの径方向(Y軸方向)内方
に傾斜する軌跡に沿ってローラ6を移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空軸の一端部内
周にスピニング加工でセレーションを成形するセレーシ
ョン成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のセレーション成形方法と
して、主軸台に軸支されるマンドレルに中空軸を外嵌セ
ットすると共に、心押台に軸支される心押軸を中空軸の
一端部側の軸端に当接させて中空軸を軸方向に拘束し、
この状態でスピニング加工用のローラにより中空軸の一
端部外周をしごいて、マンドレルの一端部外周に形成し
たセレーション成形用歯形の形状を中空軸の一端部内周
に転写する方法が知られている。そして、このもので
は、中空軸の一端部外周をしごく際、ローラを中空軸の
一端部側の軸端に向けて中空軸の軸線と平行に移動して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
中空軸の一端部(セレーション成形部)が図5(A)に
示す如く樽状に変形し、セレーションの成形精度が悪化
することがある。この変形原因としては、セレーション
成形部W3a′の基端部のスプリングバックと、中空軸
WFaの軸端を拘束する心押軸40への肉の突き当て反
力とが挙げられる。
【0004】本発明は、以上の点に鑑み、中空軸の一端
部内周にセレーションを精度良く成形し得るようにした
セレーション成形方法を提供することを課題としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、中空軸の一端部内周にスピニング加工でセレ
ーションを成形する方法であって、主軸台に軸支される
マンドレルに中空軸を外嵌セットすると共に、心押台に
軸支される心押軸を中空軸の一端部側の軸端に当接させ
て中空軸を軸方向に拘束し、この状態でスピニング加工
用のローラにより中空軸の一端部外周をしごいて、マン
ドレルの一端部外周に形成したセレーション成形用歯形
の形状を中空軸の一端部内周に転写するものにおいて、
中空軸の一端部外周を前記ローラで前記軸端に向けて軸
方向外方にしごく第1しごき工程と、中空軸の一端部外
周を前記ローラで前記軸端から軸方向内方にしごく第2
しごき工程とを実行すると共に、第2しごき工程では、
前記ローラを軸方向内方に向って中空軸の径方向内方に
傾斜する軌跡に沿って移動させるようにしている。
【0006】本発明によれば、第2しごき工程におい
て、心押軸に対する肉の突き当て反力が軽減され、更
に、セレーション成形部の基端部に向ってしごき量が増
加されるため、基端部のスプリングバック量が減少す
る。かくて、セレーション成形部の変形が抑制され、セ
レーションの成形精度が向上する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1はダブルクラッチ用のクラッ
チドラムを示している。このクラッチドラムは、軸方向
一方に開口する第1ドラム部W1と、第1ドラム部W1
に対し背中合わせで配置される軸方向他方に開口する第
2ドラム部W2と、第1と第2の両ドラム部W1,W2
を固定する共通のハブ部W3とで構成されている。第1
と第2の各ドラム部W1,W2の周壁部W1a,W2a
の内周にはクラッチ板を係合させるスプライン歯W1
b,W2bが形成され、更に、スプライン歯W1b,W
2bのドラム開口端側の端部にはクラッチ板の抜止め用
スナップリングを装着するリング溝W1c,W2cが形
成されている。また、ハブ部W3には、第2ドラム部W
2側の端部内周のセレーション歯W3aと、第1と第2
の各ドラム部W1,W2内に開口するクラッチ作動用の
油孔W3b,W3bと、潤滑用の油孔W3c,W3c
と、クラッチピストンのシール用Oリングを装着するリ
ング溝W3d,W3dと、ピストンスプリングのリテー
ナ用スナップリングを装着するリング溝W3e,W3e
とが形成されている。
【0008】上記クラッチドラムの製造に際しては、先
ず、図2(A)に示すプリフォームWFを製造する。こ
のプリフォームWFは、ハブ部W3に相当する中空の軸
部WFaと、軸部WFaの中間部外周に一体に形成し
た、第1と第2の両ドラム部W1,W2の合わせ部に相
当する円板部WFbと、円板部WFbの外周に一体に形
成した、円板部WFbより肉厚で、且つ、第1と第2の
両ドラム部W1,W2の周壁部W1a,W2aの合計体
積以上の体積を持つ円環部WFcとを有している。プリ
フォームWFの製造方法は任意であり、例えば、図3
(A)に示すビレットを熱間で図3(B)(C)(D)
に示す如く段階的に鍛造し、最後に軸部WFa内の余肉
WFa′を打ち抜いてプリフォームWFを製造する。
尚、軸部WFaの一端部のセレーション成形部W3a′
は他部より肉厚の段付形状に形成される。そして、プリ
フォームWFの製造後、図2(B)に示す如く、機械加
工で軸部WFaに油孔W3b,W3cとリング溝W3d
とを形成する。
【0009】次に、図2(C)に示す如く軸部WFaの
セレーション成形部W3a′の内周にセレーション歯W
3aを成形して、軸部WFaをハブ部W3に合致する形
状に加工するハブ加工工程と、プリフォームWFの円環
部WFcを図2(D)に示す如く軸方向に裂開するスプ
リット工程と、裂開された円環部WFcの軸方向一方の
半部W1a′と軸方向他方の半部W2a′とを図2
(E)に示す如く第1と第2の各ドラム部W1,W2の
周壁部W1a,W2aに合致する形状、即ち、内周にス
プライン歯W1b,W2bを有する筒状に加工するドラ
ム加工工程とを実行し、最後に、機械加工でハブ部W3
とスプライン歯W1b,W2bとに夫々リング溝W3
e,W1c,W2cを形成すると共に、各ドラム部W
1,W2の周壁部W1a,W2aの開口端側の端末を切
削し、図1に示すクラッチドラムを得る。
【0010】ハブ加工工程は図4に示すスピニングマシ
ンを用いて行う。このスピニングマシンは、ベッド1上
に固定した主軸台2と、ベッド1上に油圧シリンダ3に
よって主軸台2に対向するX軸方向に進退されるように
支持させた心押台4と、ベッド1上に図外の駆動源によ
ってX軸方向に移動されるように支持させた可動台5と
を備えており、可動台5上に、スピニング加工用のロー
ラ6を軸支する1対のローラ支持台7,7をX軸に直交
するY軸方向に対向させて配置し、各ローラ支持台7を
モータ7aにより送りねじ機構7bを介してY軸方向に
進退させるようにしている。主軸台2には、ベッド1上
のモータ20によりベルト21を介して駆動されるスピ
ンドル22が軸支されている。そして、スピンドル22
に、プリフォームWFの軸部WFaに挿入可能で、且
つ、一端部外周にセレーション成形用の歯形23aを形
成したマンドレル23を連結している。
【0011】ハブ加工工程では、プリフォームWFを軸
部WFaにおいてマンドレル23に外嵌セットした後、
心押台4を主軸台2に向けて移動させ、心押台4に軸支
される心押軸40を軸部WFaのセレーション成形部W
3a′側の軸端に当接させて、プリフォームWFを軸方
向に拘束する。そして、この状態でモータ20によりス
ピンドル22を介してマンドレル23を回転させると共
に、1対のローラ支持台7,7をY軸方向(軸部WFa
の径方向)内方に前進させて、各ローラ支持台7に軸支
されるローラ6を、図5(A)に仮想線で示す如く、セ
レーション成形部W3a′の基端近傍の軸部WFa外周
面に当接させる。次に、可動台5を心押台4側に移動し
て、セレーション成形部W3a′の外周をローラ6で前
記軸端に向けてX軸方向(軸部WFaの軸方向)外方に
しごく第1しごき工程を行う。次に、可動台5を主軸台
2側に移動して、セレーション成形部W3a′の外周を
ローラ6で前記軸端からセレーション成形部W3a′の
基端部に向けてX軸方向内方にしごく第2しごき工程を
行う。そして、第2しごき工程では、可動台5の動きに
合わせて各ローラ支軸台7をY軸方向内方に前進させ、
図5(B)に示す如く、ローラ6がX軸方向内方に向っ
てY軸方向内方に傾斜する軌跡に沿って移動されるよう
にしている。以上のしごき工程により、セレーション成
形部W3a′の内周にマンドレル23の歯形23aの形
状が転写され、セレーション歯W3aが成形される。
【0012】ここで、第1しごき工程を行うだけでは、
セレーション成形部W3a′の基端部のスプリングバッ
クと、軸方向外方にしごかれた肉の心押軸40に対する
突き当て反力とにより、セレーション成形部W3a′が
図5(A)に示す如く樽状に変形する。然し、第2しご
き工程を行うと、軸方向内方へのしごきにより心押軸4
0への肉の突き当て反力が軽減され、更に、セレーショ
ン成形部W3a′の基端部に向けてしごき量が増加する
ため、セレーション成形部W3a′の基端部のスプリン
グバック量が減少する。その結果、セレーション成形部
W3a′の変形が防止され、セレーション成形歯W3a
が精度良く成形される。
【0013】以上、ダブルクラッチ用クラッチドラムの
ハブ部W3の一端部内周のセレーションの成形に本発明
を適用した実施形態について説明したが、本発明の対象
ワークはハブ部W3に限定されるものではなく、中空軸
の一端部内周にセレーションを成形する方法として本発
明は広く適用できる。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、セレーション成形部が樽状に変形することを
防止して、セレーションを精度良く成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法で成形されるセレーションを有す
るダブルクラッチ用クラッチドラムを示す断面図
【図2】 (A)〜(E)クラッチドラムの製造工程を
示す図
【図3】 (A)〜(D)プリフォームの製造工程を示
す図
【図4】 セレーションの成形に用いるスピニングマシ
ンの平面図
【図5】 (A)第1しごき工程を示す要部の拡大断面
図、(B)第2しごき工程を示す要部の拡大断面図
【符号の説明】
WFa 軸部(中空軸) W3a セレーショ
ン歯 W3a′ セレーション成形部 2 主軸台 23 マンドレル 23a セレーション
成形用歯形 4 心押台 40 心押軸 6 ローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空軸の一端部内周にスピニング加工で
    セレーションを成形する方法であって、 主軸台に軸支されるマンドレルに中空軸を外嵌セットす
    ると共に、心押台に軸支される心押軸を中空軸の一端部
    側の軸端に当接させて中空軸を軸方向に拘束し、この状
    態でスピニング加工用のローラにより中空軸の一端部外
    周をしごいて、マンドレルの一端部外周に形成したセレ
    ーション成形用歯形の形状を中空軸の一端部内周に転写
    するものにおいて、 中空軸の一端部外周を前記ローラで前記軸端に向けて軸
    方向外方にしごく第1しごき工程と、 中空軸の一端部外周を前記ローラで前記軸端から軸方向
    内方にしごく第2しごき工程とを実行すると共に、 第2しごき工程では、前記ローラを軸方向内方に向って
    中空軸の径方向内方に傾斜する軌跡に沿って移動させ
    る、 ことを特徴とするセレーション成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101456457B1 (ko) 2013-02-08 2014-10-31 핸즈코퍼레이션주식회사 중력주조와 다단 플로우포밍을 이용한 휠 제조공법

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KR101456457B1 (ko) 2013-02-08 2014-10-31 핸즈코퍼레이션주식회사 중력주조와 다단 플로우포밍을 이용한 휠 제조공법

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