JP2001339571A - 原稿読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファクシミリ装置及び複写機の原稿搬送読取
機構において、読取ガラスに転写されて読取画像に黒ス
ジを発生させる、原稿の読み取り面に付着したゴミや粘
着テープ等の周囲からはみ出した粘着剤等の付着物を、
原稿が読取位置に到達する前に除去し、読取画像への黒
スジ発生を抑制すると共に、原稿をローラやガイド等を
用いて読取ガラスに接触させて読み取ることで、読取画
像の歪みを防止する。 【解決手段】 読取ガラス２上の読取位置１１より給紙
部１３側に設けた高摩擦性のシート材１との摩擦によっ
て、原稿９読み取り面の付着物を除去する。よって、原
稿９が読取位置１１に達した際に、読取ガラス２上の読
取位置１１に原稿９読み取り面の付着物が転写されるこ
とを防止し、読取画像に発生する黒スジを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
及び複写機等の原稿の搬送読取機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】読取画像（原稿上の原稿画像を読み取
り、得られた画像を指す）の品質向上を目的とした従来
技術として特開平０９−３０７６９５がある。 この発
明では、ファクシミリ装置及び複写機といった原稿読取
部において、図４のような読取ガラス２、読取ローラ
５、ガイド６、ガイド７、段差形成部材１０が配置され
ている。

【０００３】読取ガラス２上に貼付けられた段差形成部
材１０の厚さによって、読取ガラス２上の読取位置に原
稿９の読み取り面が接触しないようにして、原稿読み取
り面に付着したゴミ等の読取ガラス２への転写を防止
し、読取画像に発生する黒スジを抑制している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の技術のような、
原稿を移動させながら原稿画像を読み取るＣＶＴ方式
（Ｃｏｎｓｔａｎｔ Ｖｅｌｏｃｉｔｙ Ｔｒａｎｓｐ
ｏｒｔ方式）では、原稿読み取り面への付着物が読取位
置まで搬送され、読取位置にその付着物が落下して付着
し、光源からの読取光を遮る可能性がある。その場合、
読取画像に黒スジが発生するので読取画像の品質劣化が
避けられない。

【０００５】また、読取位置上において、原稿読み取り
面と読取ガラスに設けられた空間により、原稿が上下方
向に安定せず、その原稿に上下振動等が発生する。その
為、読取画像が歪む場合がある。本現象の処置として
は、ローラやガイド等を用いて原稿を読取ガラス２に抑
えこむ手段があるが、原稿読み取り面にゴミ等の付着物
がある場合、読取ガラス上の読取位置にその付着物を転
写し、読取画像に黒スジが発生するデメリットがある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】原稿用紙が給紙される原
稿給紙部と、原稿給紙部から原稿用紙を１枚ずつ搬送す
る搬送ローラと、その搬送ローラを経て来る原稿用紙を
搬送しながら読み取る読取装置と、原稿用紙が排出され
る原稿排出部を有した原稿搬送読取機構において、読取
装置の位置より搬送方向手前に原稿用紙の読取面に対す
るクリーニング部材を設ける。

【０００７】また、高摩擦性のシート材をクリーニング
部材として用い、原稿用紙の読み取り面に付着したゴミ
等を除去する。

【０００８】もしくは、高摩擦性のコーティングを施し
たシート基材をクリーニング部材として用いる。

【０００９】

【作用】原稿読取位置より給紙側の原稿走行面に設けた
高摩擦性シート材が、走行中の原稿の読み取り面と擦ら
れることによって、原稿読み取り面のゴミ等の付着物を
除去する。

【００１０】よって、原稿読み取り面のゴミ等の付着物
等が原稿読取ガラス上の読取位置に転写されることを防
止し、読取画像に発生する黒スジを抑制する。

【００１１】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図１、２、３を参照して説明する。全体の構成は、セ
ットされた原稿９を１枚ずつ繰り込む原稿給紙部１３、
繰り込んだ原稿９を反転させる搬送ローラ１４、原稿読
取部１６へ原稿を送り込むガイド１５、原稿読取部１
６、原稿排出部１７から成る。さらに、原稿読取部１６
は、光源３によって映し出された画像を読取装置１８に
向けて反射させる反射ミラー４と、読取ガラス２上の読
取位置１１における原稿の上下動を防止する読取ローラ
５と、読取ガラス２を通過後、原稿排出部１７の方向へ
搬送するためのガイド７、読取ガラス２上の読取位置１
１より給紙部１３側に貼られた高摩擦性のシート１を配
置している。

【００１２】図１、２、３を参照して動作の詳細を説明
する。原稿９は給紙部１３に設置されるローラによっ
て、１枚ずつ給紙され、搬送ローラ１４と搬送ベルトに
よって反転されながら、ガイド１５に沿って原稿読取部
１６へ搬送されていく。原稿読取部１６に到達した原稿
９は、読取ガラス２とガイド６の間を走行する際、読取
ガラス２上の読取位置より給紙部１３側に設けられた高
摩擦性のシート材１に擦り付けられ、その摩擦によっ
て、原稿９読み取り面の付着物は除去される。読み取り
面の付着物が除去された原稿９は、読取位置１１で読取
ローラ５によって読取ガラス２に押さえつけられなが
ら、光源３によって映し出され、反射ミラー４によって
読取装置１８に送りられる。その後、読取ガラス２を通
過した原稿９は、ガイド７によって原稿排出部１７の方
向へ搬送され、排出部１７から排紙される。

【００１３】また、本発明における高摩擦性のシート材
としては、ポリエステル系、塩化ビニル系等のシート材
が挙げられる。

【００１４】そして、高摩擦性のシート材をクリーニン
グ部材として用いるのとは別に、シート基材に対し摩擦
強化コーティングを施す手法もあり、コーティング物質
として具体的にはロージン系、シリコン系、ウレタン系
等がある。

【００１５】ここで、クリーニング部材の摩擦が大きい
ことから原稿が搬送経路内でよれ、紙詰まりの原因とな
ることも考えられるが、原稿自体の張りによって搬送可
能であると考える。また、この種の憂慮を取り除くので
あれば、クリーニング部材の搬送方向上流側の端部に原
稿を押さえ込み、前方へ搬送する為のローラを設置し、
原稿を送出する。

【００１６】そして、本発明の他の実施の形態として、
図１においては読取ローラ５の搬送方向上流側の直前と
なっているクリーニング部材の位置を、原稿給紙部の搬
送方向下流側の直後に設置する。このような位置にクリ
ーニング部材を設置することで、原稿９読み取り面の付
着物を除去し読取画像の品質向上が叶うのみならず、原
稿用紙上のゴミ等の付着物を早期に除去し、搬送経路内
の汚穢の防止が可能となる。また、原稿とクリーニング
部材との摩擦を得るために、搬送経路内にローラやガイ
ド等の機構を更に設けても良い。

【００１７】

【発明の効果】以上より、本発明の原稿読取装置では原
稿の読み取り面に付着したゴミ、未定着のままの修正液
やインク、糊付けされたシートや粘着テープの周囲から
はみ出した粘着物等の付着物を、原稿が読取位置に到達
する以前に除去可能となり、画像への黒スジ発生を抑制
する。また、原稿をローラやガイド等を用いて読取ガラ
スに原稿を接触させて原稿を読み取るため、読取画像の
歪みを防止出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例における実装断面図（全体構成）

【図２】一実施例における実装断面図（原稿読取部）

【図３】一実施例における斜視図（原稿読取部）

【図４】従来技術の断面図

【符号の説明】

１ シート材 ２ 読取ガラス ３ 光源 ４ 反射ミラー ５ 読取ローラ ６ ガイド ７ ガイド ８ シート材 ９ 原稿 １０ 段差形成部材 １１ 読取位置 １３ 原稿給紙部 １４ 搬送ローラ １５ ガイド １６ 原稿読取部 １７ 原稿排出部 １８ 読取装置

フロントページの続き Ｆターム(参考） 2H076 AA58 BA14 BA24 BA97 2H108 AA14 CB01 JA01 5B047 AA01 BA01 BC18 5C062 AB32 AB33 AB35 AD06 BA06

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿用紙が給紙される原稿給紙部と、前
   記原稿給紙部から前記原稿用紙を１枚ずつ搬送する搬送
   ローラと、前記搬送ローラを経て来る前記原稿用紙を搬
   送しながら読み取る読取装置と、前記原稿用紙が排出さ
   れる原稿排出部を有した原稿搬送読取機構において、前
   記読取装置の位置より搬送方向手前に前記原稿用紙の読
   み取り面に対するクリーニング部材を設けたことを特徴
   とする原稿読取装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載において、高摩擦性のシー
   ト材を前記クリーニング部材として用いたことを特徴と
   する原稿読取装置。
3. 【請求項３】 請求項１記載において、高摩擦性のコー
   ティングを施したシート基材を前記クリーニング部材と
   して用いたことを特徴とする原稿読取装置。