JP2001336248A - 接合部を有する積層ダンボール構造パネルおよびその製造方法 - Google Patents

接合部を有する積層ダンボール構造パネルおよびその製造方法

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JP2001336248A
JP2001336248A JP2000195281A JP2000195281A JP2001336248A JP 2001336248 A JP2001336248 A JP 2001336248A JP 2000195281 A JP2000195281 A JP 2000195281A JP 2000195281 A JP2000195281 A JP 2000195281A JP 2001336248 A JP2001336248 A JP 2001336248A
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Norio Itoi
規雄 糸井
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MUTSUMI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】積層ダンボール構造パネルの一部を切り取る方
法によらずに、積層ダンボール構造パネルに凸状接合部
や凹状接合部を形成する。 【解決手段】 少なくとも一つの端部において接合部を
有する積層ダンボール構造パネルであって、該積層ダン
ボール構造パネルは少なくとも第1のダンボール積層体
(1)とこれに貼り合わされた第2のダンボール積層
体(1)とから成り、前記第1のダンボール積層体の
少なくとも一つの端部は、第2のダンボール積層体の対
応する端部とずらされて配置されており、該接合部は第
1のダンボール積層体の該端部と、第2のダンボール積
層体の該対応する端部とによって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンボールを建材
として利用可能にする積層ダンボール構造体パネルであ
って、組立施工を容易にする積層ダンボール構造体パネ
ルおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物を加工・施工とも容易にし且つそ
のコストを下げる為に、ダンボールを主要材料とし、積
層クロス貼りダンボール構造パネルを利用することが従
来提案されている。
【0003】図1にかかる積層クロス貼りダンボール構
造パネル(以下、単に「積層ダンボール構造パネル」と
いう)の斜視断面図を示す。複数のダンボールを、互い
のフルート方向が直角になるように交互に貼り合わせ、
所望の強度を有する厚さに積層して、構造パネルとす
る。
【0004】このような積層ダンボール構造パネルを建
築物に用いた場合、以下の利点を有する。
【0005】 ダンボールは、リサイクル可能であ
り、建築物解体時に廃材の問題が生じない。
【0006】 構造パネルを構成するダンボールは、
コンクリート、樹脂パネル、木材パネルに比べて極めて
軽量且つ加工が容易な為、施工を容易にする。
【0007】 ダンボールは低熱伝導率の素材である
ため、建築物の断熱性を向上させる。
【0008】すなわち、積層ダンボール構造パネルは、
リサイクル性、施工性、断熱性、価格性にすぐれた建築
物構造パネルとして期待される、建築材料である。
【0009】かかる積層ダンボール構造パネルを用いて
建築物を構成することは、すでに提案されている(たと
えば、特願平9−247387号)。この場合、積層ダ
ンボール構造パネル相互の接合の方法を、図2に示す。
図2は、積層ダンボール構造パネル101および102
の接続部分の断面平面図である。
【0010】一方の積層ダンボール構造パネル101の
接合端部に木材等からなる固定部材103を埋め込み、
該固定部材103に釘104(やネジ)を打ち込むこと
によって、コの字型金具104を積層ダンボール構造パ
ネル101の接合端部に固定する。一方、他の積層ダン
ボール構造パネル102の接合端部にも、同様に木材等
からなる固定部材103を埋め込む。ここに釘104’
(やネジ)を、該釘104’が所定の長さをもって端面
から突出するように、打ち込んで、突起部を形成する。
積層ダンボール構造パネル101のコの字型金具105
の内部に、積層ダンボール構造パネル102の釘10
4’で形成される突起部を嵌合させることによって、積
層ダンボール構造パネル101と102の接合を行う。
なお、パネルの隙間を封止する為に、シール部材106
が両パネル間に設けられる必要がある。
【0011】図3は、図2に示す接合方法をコーナー部
における接合に適用した場合の例を示す図である。
【0012】図4は、屋根用積層ダンボール構造パネル
110と、壁用積層ダンボール構造パネル111の接合
方法の例を示す図である。屋根用積層ダンボール構造パ
ネル110の接合部分に孔112を形成するとともに、
壁用積層ダンボール構造パネル111の対応する位置に
も孔113を形成する。これら孔112および113に
たとえば木製のピン114を入れ込むことにより、壁用
積層ダンボール構造パネル111および壁用積層ダンボ
ール構造パネル111の接合を行う。
【0013】しかしならがら、図2から図4に示すよう
な接合では: 木材や釘、金具等が積層ダンボール構造パネルに取
り付けられる為、解体してリサイクルする為には、これ
らを取り除かなければならない。
【0014】 これら木材や釘、金具の取り付けを行
う為、積層ダンボール構造パネルの製造工程数が増し、
コスト高となる。
【0015】 異物を積層ダンボール構造パネル内に
埋め込んでいる為、その部分に応力がかかりやすく、積
層ダンボール構造パネルの耐久性を劣化させやすい。等
の課題があった。
【0016】上記課題に対応するには、図5に示すよう
に、積層ダンボール構造パネル120の端部に凸状接合
部121や凹状接合部122を形成し、かかる凸状接合
部121を凹状接合部122を篏合させ、必要によって
接着剤等を用いて、固着させて接合することが好まし
い。
【0017】かかる凸状接合部121や凹状接合部12
2を積層ダンボール構造パネル120に形成する方法と
しては、従来の木材の加工のように、鋸等の切削工具を
用いて、積層ダンボール構造パネル120の一部を切り
取ることによって形成可能であるが、このような切削に
よる接合部の形成では、切り取られた部分が平滑な面に
はならないため、接合部同士を隙間なく密着させられ
ず、その結果接合部分の強度が低下してしまう。また、
外観上も美しく仕上げることが難しい。さらに、コーテ
ィングされていないダンボール断面が露出する為、耐水
性等が低下してしまうという欠点もある。
【0018】そこで、本発明は、積層ダンボール構造パ
ネル120の一部を切り取る方法によらずに、積層ダン
ボール構造パネルに凸状接合部や凹状接合部を形成する
方法、および、一体に形成された凸状接合部や凹状接合
部を有する積層ダンボール構造を提供することを目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する手
段として、本発明は以下のような構成を有する。
【0020】本発明の第1の態様によれば、少なくとも
一つの端部において接合部を有する積層ダンボール構造
パネルであって、該積層ダンボール構造パネルは少なく
とも第1のダンボール積層体とこれに貼り合わされた第
2のダンボール積層体とから成り、前記第1のダンボー
ル積層体の少なくとも一つの端部は、第2のダンボール
積層体の対応する端部とずらされて配置されており、該
接合部は第1のダンボール積層体の該端部と、第2のダ
ンボール積層体の該対応する端部とによって構成される
ことを特徴とする。
【0021】また、本発明の第2の態様によれば、少な
くとも一つの端部において接合部を有する積層ダンボー
ル構造パネル(1)であって、該積層ダンボール構造パ
ネルは少なくとも第1のダンボール積層体(1)と、
第2のダンボール積層体(1)と、該第1および第2
のダンボール積層体に挿まれた第3のダンボール積層体
(1)とからなり、該接合部を有する端部において、
前記第1および第2のダンボール積層体の対応する端部
の少なくとも一方に対して、第3のダンボール積層体の
対応する端部がずらされて配置されていることを特徴と
する。
【0022】なお、該接合部を有する端部において、前
記第1および第2のダンボール積層体の対応する端部は
面一に配置され、第3のダンボール積層体の対応する端
部は、該第1および第2のダンボール積層体の面一に配
置された端部とずらされて配置されている、ように構成
しても良い。
【0023】さらに、本発明の第3の態様によれば、少
なくとも一つの表面に接合部を有する積層ダンボール構
造パネルであって、積層ダンボール構造パネルは、平板
状の第1のダンボール積層体(4)と、平板部と起立
部とからなる断面L字状の第2のダンボール積層体(4
3A)を具備し、該平板部が第1のダンボール積層体の
表面に貼りつけられているとともに、該接合部が該起立
部によって形成されている、ことを特徴とする。
【0024】該積層ダンボール構造パネルにおいて、該
積層ダンボール構造パネルは、平板部と起立部とからな
る断面L字状の第3のダンボール積層体(43B)をさ
らに具備し、該第3のダンボール積層体の平板部は第1
のダンボール積層体の表面に貼りつけられているととも
に、第3のダンボール積層体の起立部は、前記第2のダ
ンボール積層体の起立部と対向するように配置されてお
り、該接合部は、対向するように配置された該起立部に
よって形成される、ように構成しても良い。
【0025】さらに、本発明は少なくとも一つの端部に
おいて接合部を有する積層ダンボール構造パネルを製造
する方法としても成立する。
【0026】すなわち、本発明の第4の態様によれば、
少なくとも一つの端部において接合部を有する積層ダン
ボール構造パネルを製造する方法であって、該方法は、
第1のダンボール積層体と第2のダンボール積層体とを
張り合わせる工程を具備し、前記接合部を有する端部に
おいて、前記第1のダンボール積層体の対応する端部
は、第2のダンボール積層体の対応する端部とずらされ
て配置されている、ことを特徴とする。
【0027】またさらに、本発明の第4の態様によれ
ば、少なくとも一つの表面に接合部を有する積層ダンボ
ール構造パネルを製造する方法であって、該製造する方
法は、平板状の第1のダンボール積層体と、平板部と起
立部とからなる断面L字状の第2のダンボール積層体と
を張り合わせる工程を具備し、該平板部は第1のダンボ
ール積層体の表面に貼りつけられているとともに、該接
合部は該起立部によって形成されることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例について説明する。 [実施例1]図6は、実施例1にかかる積層ダンボール
構造パネルの接合部分の断面図である。
【0029】積層ダンボール構造パネル1は、3つのダ
ンボール積層体1、1、および1で構成されてお
り、また積層ダンボール構造パネル1の一端に凹状接合
部を有している。各ダンボール積層体1、1、およ
び1は、ダンボールのフルート方向が交互にクロスす
るように張り合わされた複数のダンボールの積層体であ
る。
【0030】また、他方の積層ダンボール構造パネル2
も、3つのダンボール積層体2、2、および2
貼りあわせて構成されるものであり、また一端に凸状接
合部を有している。各ダンボール積層体2、2、お
よび2は、ダンボール積層体1、1、および1
と同様に、ダンボールのフルート方向が交互にクロスす
るように張り合わされた複数のダンボールの積層体から
なる。なお、積層ダンボール構造パネル1および2の外
表面(凸状接合部および凹状接合部を含む)は、耐水
性、耐湿性、あるいは物理的強度を高めるため、適宜な
樹脂等によってコーティング皮膜を形成されていてもよ
い。
【0031】前記凸状接合部は凹状接合部内に収まるよ
うに形成されており、積層ダンボール構造パネル1と2
を接合するには前記凸状接合部を凹状接合部に嵌合する
ことにより行われる(必要に応じて適宜接着剤を使用し
ても良い)。
【0032】つぎに、図7に、かかる積層ダンボール構
造パネルの製造工程例を示す。ここでは、図6に示す積
層ダンボール構造パネル1を例としてあげる。なお、積
層ダンボール構造パネル1の凹状接合部に対向する他端
部には凸状接合部が形成されるものとする。
【0033】まず工程a)において、ダンボール積層体
13を準備する。なお、ダンボール積層体1は、あら
かじめ適宜な樹脂等によってコーティング皮膜を施され
ていてもよい。ダンボール積層体1、ダンボール積層
体1についても同様である。
【0034】つぎに、工程b)において、ダンボール積
層体1をダンボール積層体1に貼りあわせる。この
とき、ダンボール積層体1の一端がダンボール積層体
から所望の長さだけ突出し、また他端がダンボール
積層体1から所望の長さだけ内側に入るように、ダン
ボール積層体1の長さ及び配置位置が定められてい
る。
【0035】最後に工程c)において、該ダンボール積
層体1にさらにダンボール積層体1を貼りあわせ
る。このとき、ダンボール積層体1の端部は、ダンボ
ール積層体1の端部と面一(つらいち)になるように
配置される。
【0036】以上の工程a)から工程c)によって、積
層ダンボール構造パネル1が完成する。積層ダンボール
構造パネル2も同様である。
【0037】なお、本発明は、一つの積層ダンボール構
造パネルの対向する二つの端部に凹状接合部と凸状接合
部を形成するものにかぎられない。たとえば、対向する
二つの端部にともに凹状接合部を形成する場合、ともに
凸状接合部を形成する場合、一端部のみに凹状接合部も
しくは凸状接合部のいずれか一方が形成され、他端部に
はいずれの接合部も形成されず、平坦になるように形成
しても良い。さらに、たとえば、積層ダンボール構造パ
ネルが矩形である場合、その4つの辺(端部)のそれぞ
れに凹状接合部もしくは凸状接合部を形成するようにし
ても良い。
【0038】また、図6、図7には3つのダンボール積
層体で積層ダンボール構造パネルを構成する例を示した
が、本発明において、ダンボール積層体の数は3つに限
られるものでなく、2つのダンボール積層体をずらせて
貼りあわせることにより階段状の接合部を形成した積層
ダンボール構造パネルとしても良いし、また5枚等の多
数のダンボール積層体を隣接するもの同士ずらすことに
より、櫛歯状の接合部を形成した積層ダンボール構造パ
ネルとすることも可能である。
【0039】[実施例2]図8は、本発明の第2の実施
例にかかる積層ダンボール構造パネル3の断面図であ
る。
【0040】積層ダンボール構造パネル3は、図示のよ
うに断面L字状をなしており、たとえば、図中の垂直部
分は建築物の壁部分の基部となり、一方図中の水平部分
は、該建築物の床部分に連なる一部を形成するものとし
て使用される。
【0041】該断面L字状の積層ダンボール構造パネル
3は、3つのダンボール積層体3、3、および3
から構成されている。各ダンボール積層体も断面L字状
をなしており、ダンボール積層体3および3は端部
が面一となるように、またダンボール積層体3は、端
部がダンボール積層体3および3の端部より該断面
L字状の積層ダンボール構造パネル3の内部側となるよ
うに構成されており、その結果、積層ダンボール構造パ
ネル3の両端部には凹状接合部が形成される。
【0042】つぎに、図9を参照しながら、実施例2に
かかる積層ダンボール構造パネル3の製造工程例を示
す。
【0043】まず工程a)において、断面L字状のダン
ボール積層体3を準備する。なお、ダンボール積層体
は、あらかじめ適宜な樹脂等によってコーティング
皮膜を施されていてもよい。ダンボール積層体3、ダ
ンボール積層体3についても同様である。
【0044】つぎに、工程b)において、断面L字状の
ダンボール積層体3をダンボール積層体3の内側に
貼りあわせる。このとき、ダンボール積層体3の一端
がダンボール積層体1から所望の長さだけ内側に位置
し、また他端も所望の長さだけ内側に入るように、ダン
ボール積層体3の長さが定められている。
【0045】最後に工程c)において、該ダンボール積
層体3の内側にさらにダンボール積層体3を貼りあ
わせる。このとき、ダンボール積層体3の両端部は、
ダンボール積層体1の両端部と面一(つらいち)にな
るように配置される。
【0046】以上の工程a)から工程c)によって、断
面L字状の積層ダンボール構造パネル3が完成する。
【0047】なお、実施例1と同様に、本実施例におい
ても、一つの積層ダンボール構造パネルの対向する二つ
の端部に凹状接合部と凸状接合部を形成するものにかぎ
られない。たとえば、対向する二つの端部にともに凹状
接合部を形成する場合、ともに凸状接合部を形成する場
合、一端部のみに凹状接合部もしくは凸状接合部のいず
れか一方が形成され、他端部にはいずれの接合部も形成
されず、平坦になるように形成しても良い。さらに、た
とえば、積層ダンボール構造パネルが矩形である場合、
その4つの辺(端部)のそれぞれに凹状接合部もしくは
凸状接合部を形成するようにしても良い。
【0048】また、図8,図9には3つのダンボール積
層体で積層ダンボール構造パネルを構成する例を示した
が、本発明において、ダンボール積層体の数は3つに限
られるものでなく、2つのダンボール積層体をずらせて
貼りあわせることにより端部に断面階段状の接合部を形
成した積層ダンボール構造パネルとしても良いし、また
5枚、7枚等、多数のダンボール積層体を、隣接するも
の同士をずらして貼りあわせることにより、断面櫛歯状
の接合部を端部に形成した積層ダンボール構造パネルと
することも可能である。
【0049】[実施例3]つぎに、図10、図11を参
照しながら、本発明の実施例3について説明する。
【0050】図10には、積層ダンボール構造パネルで
構成された建築物の屋根と壁の接合部周辺の断面図であ
る。屋根は積層ダンボール構造パネル4と、その端部に
接合されている別の積層ダンボール構造パネル1”で構
成されている。積層ダンボール構造パネル4の下側表面
には凹状接合部が形成されている。一方、壁はさらに別
の積層ダンボール構造パネル1’で構成されており、積
層ダンボール構造パネル1’の上側端部には凸状接合部
が形成されており、これが積層ダンボール構造パネル4
の前記凹状接合部と嵌合することにより、壁部と屋根部
の接合が行われている。積層ダンボール構造パネル4が
本実施例にかかるものであり、積層ダンボール構造パネ
ル1’および1”は先に述べた実施例1若しくは実施例
2にかかるものとする。
【0051】積層ダンボール構造パネル4は、平板状の
ダンボール積層体4と、別の平板状のダンボール積層
体4と、断面L字状のダンボール積層体43A、4
3B、およびダンボール積層体43A、43Bの間に嵌
着されるダンボール積層体4とで構成されている。断
面L字状のダンボール積層体43A、43Bはそれぞ
れ、ダンボール積層体4の図中下側の表面に張りつけ
られる平板部と、該表面から突出する起立部とからな
る。ダンボール積層体43A、43Bの起立部は対向し
て配置され、前記凹状接合部を成している。ダンボール
積層体43A、43Bの起立部の間にあるダンボール積
層体4は、起立部を支え、また、凹状接合部の深さを
調整する役割を有する。なお、ダンボール積層体4
は、実施の条件によっては省略することも可能であ
る。
【0052】つぎに、図11を参照しながら、実施例3
にかかる積層ダンボール構造パネル4の製造工程例につ
いて説明する。
【0053】まず工程a)において、平板状のダンボー
ル積層体4を準備する。なお、ダンボール積層体4
は、あらかじめ適宜な樹脂等によってコーティング皮膜
を施されていてもよい。他のダンボール積層体4〜4
についても同様である。
【0054】つぎに、工程b)において、平板状ダンボ
ール積層体4をダンボール積層体4の図中下側表面
に貼りあわせる。このとき、ダンボール積層体4の一
端がダンボール積層体4から所望の長さだけ内側に位
置するように、両者の貼り合わせが行われる。
【0055】さらに、工程c)において、該ダンボール
積層体4の図中下側表面に断面L字状のダンボール積
層体43Aを貼りあわせる。このとき、ダンボール積層
体43Aの平板部の端部は、ダンボール積層体4の端
部と面一(つらいち)になるように配置される。
【0056】最後に、工程d)において、該ダンボール
積層体4の図中下側表面に断面L字状のダンボール積
層体43Bを貼りあわせる。このとき、断面L字状のダ
ンボール積層体43Aおよび43Bの起立部同士が所定
の間隔をもって、相対向するように配置される。また、
ダンボール積層体4を起立部同士の間であって、ダン
ボール積層体4の図中下側表面に当接するように配置
し、これらに接着しても良い。
【0057】これにより、所望の凹状接合部が表面上に
形成された積層ダンボール構造パネル4が完成する。
【0058】なお、本実施例においては、一つの積層ダ
ンボール構造パネルの表面に凹状接合部を形成すること
に限られず、凸状接合部を形成するように構成しても良
い。たとえば、断面L字状のダンボール積層体43A
よび43Bの一方を、平板状のダンボール積層体に置き
換えることにより、断面L字状のダンボール積層体4
3Aおよび43Bの他方が凸状接合部を構成する。
【0059】また、実施例3は図10,図11に示され
た例に限られるものでなく、多数のダンボール積層体
を、隣接するもの同士をずらして貼りあわせることによ
り、断面櫛歯状の接合部を端部に形成した積層ダンボー
ル構造パネルとすることも可能である。
【0060】[実施例4]つぎに、図12、図13を参
照しながら、本発明の実施例4について説明する。
【0061】図12には、建築物の基礎部分をなす積層
ダンボール構造パネル5の断面図が示される。該積層ダ
ンボール構造パネル5の上部には、たとえば、先に説明
した、実施例1、実施例2などによる積層ダンボール構
造パネルが接合される。
【0062】積層ダンボール構造パネル5は、5つの部
分で構成される。すなわち、平板状のダンボール積層体
と、該ダンボール積層体5の基部両側にそれぞれ
貼り付けられる、ブロック状のダンボール積層体
2A、52Bと、該ダンボール積層体5およびブロ
ック状のダンボール積層体52A、52Bとによって形
成された2つのL字部それぞれに篏着される断面L字状
のダンボール積層体53A、53Bとで構成されてい
る。
【0063】つぎに、図13を参照しながら、実施例4
にかかる積層ダンボール構造パネル5の製造工程例につ
いて説明する。
【0064】まず工程a)において、平板状のダンボー
ル積層体5を準備する。なお、ダンボール積層体5
は、あらかじめ適宜な樹脂等によってコーティング皮膜
を施されていてもよい。他のダンボール積層体52A
3Bについても同様である。
【0065】つぎに、工程b)において、ブロック状ダ
ンボール積層体52A、52Bをダンボール積層体5
の基部両側の表面にそれぞれ貼りつける。
【0066】さらに、工程c)において、該ダンボール
積層体5、ブロック状ダンボール積層体52A、5
2Bによって形成されたL字状の部分へ断面L字状のダ
ンボール積層体53A、53Bを嵌着させる。このと
き、ダンボール積層体5の上側端部は、断面L字状の
ダンボール積層体53A、53Bの端部とずらされてお
り、かつ断面L字状のダンボール積層体53A、53B
の端部同士は面一(つらいち)になるように配置され
る。
【0067】これにより、凸状接合部が上側端部に形成
された、断面略逆T字状の積層ダンボール構造パネル5
が完成する。
【0068】なお、本実施例においては、凸状接合部が
形成される例を示したが、これに限られるものではな
い。たとえば、2つの断面L字状のダンボール積層体5
3A、53Bの一方を省略することにより、端部に断面
階段状の接合部を形成した断面略逆T字状の積層ダンボ
ール構造パネルとしても良いし、また、別の断面L字状
のダンボール積層体を、ダンボール積層体53A、5
3B上にずらして貼りあわせることにより、断面櫛歯状
の接合部を端部に形成した、断面略逆T字状積層ダンボ
ール構造パネルとすることも可能である。
【0069】
【発明の効果】上記のような積層ダンボール構造パネル
およびその製造方法は以下のような効果を有する。
【0070】 特別な結合器具(ボルト、ナット、
釘、金具など)を必要としないので、施工が簡単且つ迅
速に行える。
【0071】 ダンボール積層体を適宜貼りあわせる
だけで、所望の(階段状、凸状、凹状、櫛歯状)接合部
を積層ダンボール構造パネルに形成する事が出来るた
め、製造工程数を削減でき、また製造コストも低減でき
る。
【0072】 ダンボールのみで構成されているの
で、リサイクルも容易である。
【0073】 積層ダンボール構造パネルを切り取る
工程を有さないので、接合部表面を平滑な面にすること
ができるため、接合部同士を隙間なく密着させることが
可能となり、その結果接合部分の強度を向上させられ
る。また、外観上も美しく仕上げることできる。さらに
コーティング皮膜を失う事が無いため耐水性、耐湿性等
の劣化を起こさない。
【図面の簡単な説明】
【図1】積層クロス貼りダンボール構造パネルの斜視断
面図である。
【図2】積層ダンボール構造パネルの接続部分の断面平
面図である。
【図3】図2に示す接合方法をコーナー部における接合
に適用した場合の例を示す図である。
【図4】屋根用積層ダンボール構造パネルと壁用積層ダ
ンボール構造パネルの接合方法の例を示す図である。
【図5】一端に凸状接合部を、それと対向する他端に凹
状接合部を有する積層ダンボール構造パネルの斜視図で
ある。
【図6】本発明の実施例1にかかる積層ダンボール構造
パネルの接合部分の断面図である。
【図7】図6に示された積層ダンボール構造パネルの製
造工程例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例にかかる積層ダンボール
構造パネルの断面図である。
【図9】図8に示された積層ダンボール構造パネルの製
造工程例を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施例にかかる積層ダンボー
ル構造パネルの断面図である。
【図11】図Jに示された積層ダンボール構造パネル4
の製造工程例を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施例にかかる積層ダンボー
ル構造パネルの断面図である。
【図13】図12に示された積層ダンボール構造パネル
5の製造工程例を示す図である。
【符号の説明】
積層ダンボール構造パネル … 1、2、3、4 ダンボール積層体 … 1,1,1 ダンボール積層体 … 2,2,2 ダンボール積層体 … 3,3,3 ダンボール積層体 … 4,4,43A、43B
44

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの端部において接合部を
    有する積層ダンボール構造パネルであって、 該積層ダンボール構造パネルは少なくとも第1のダンボ
    ール積層体と、これに貼り合わされた第2のダンボール
    積層体とからなり、 前記第1のダンボール積層体の少なくとも一つの端部
    は、第2のダンボール積層体の対応する端部とずらされ
    て配置されており、 該接合部は第1のダンボール積層体の該端部と、第2の
    ダンボール積層体の該対応する端部とによって構成され
    る、ことを特徴とする、接合部を有する積層ダンボール
    構造パネル。
  2. 【請求項2】 少なくとも一つの端部において接合部を
    有する積層ダンボール構造パネルであって、 該積層ダンボール構造パネルは少なくとも第1のダンボ
    ール積層体と、第2のダンボール積層体と、該第1およ
    び第2のダンボール積層体に挿まれた第3のダンボール
    積層体とからなり、 該接合部を有する端部において、前記第1および第2の
    ダンボール積層体の対応する端部の少なくとも一方に対
    して、第3のダンボール積層体の対応する端部がずらさ
    れて配置されている、ことを特徴とする、接合部を有す
    る積層ダンボール構造パネル。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の積層ダンボール構造パ
    ネルにおいて、 該接合部を有する端部において、前記第1および第2の
    ダンボール積層体の対応する端部は面一に配置され、第
    3のダンボール積層体の対応する端部は、該第1および
    第2のダンボール積層体の面一に配置された端部とずら
    されて配置されている、ことを特徴とする、接合部を有
    する積層ダンボール構造パネル。
  4. 【請求項4】 少なくとも一つの表面に接合部を有する
    積層ダンボール構造パネルであって、 積層ダンボール構造パネルは:平板状の第1のダンボー
    ル積層体と、 平板部と起立部とからなる断面L字状の第2のダンボー
    ル積層体とを具備し、 該平板部が第1のダンボール積層体の表面に貼りつけら
    れているとともに、該接合部が該起立部によって形成さ
    れている、ことを特徴とする、接合部を有する積層ダン
    ボール構造パネル。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の少なくとも一つの表面
    に接合部を有する積層ダンボール構造パネルにおいて、 該積層ダンボール構造パネルは、平板部と起立部とから
    なる断面L字状の第3のダンボール積層体をさらに具備
    し、 該第3のダンボール積層体の平板部は第1のダンボール
    積層体の表面に貼りつけられているとともに、第3のダ
    ンボール積層体の起立部は、前記第2のダンボール積層
    体の起立部と対向するように配置されており、 該接合部は、対向するように配置された該起立部によっ
    て形成されている、ことを特徴とする、接合部を有する
    積層ダンボール構造パネル。
  6. 【請求項6】 少なくとも一つの端部において接合部を
    有する積層ダンボール構造パネルを製造する方法であっ
    て、 該方法は、第1のダンボール積層体と第2のダンボール
    積層体とを張り合わせる工程を具備し、 前記接合部を有する端部において、前記第1のダンボー
    ル積層体の対応する端部は、第2のダンボール積層体の
    対応する端部とずらされて配置されている、ことを特徴
    とする、接合部を有する積層ダンボール構造パネルの製
    造方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも一つの表面に接合部を有する
    積層ダンボール構造パネルを製造する方法であって、 該製造する方法は、平板状の第1のダンボール積層体
    と、平板部と起立部とからなる断面L字状の第2のダン
    ボール積層体とを張り合わせる工程を具備し、 該平板部は第1のダンボール積層体の表面に貼りつけら
    れているとともに、該接合部は該起立部によって形成さ
    れることを特徴とする、接合部を有する積層ダンボール
    構造パネルを製造する方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012067575A (ja) * 2010-08-27 2012-04-05 Takasho Co Ltd 建築用の複合断熱材と、その施工方法
JP2014227728A (ja) * 2013-05-22 2014-12-08 株式会社鶴亀 段ボール内装材及び段ボールを用いた建物

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