JP2001329907A - シリンダヘッド構造 - Google Patents

シリンダヘッド構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダヘッドにおいて、タペットやカムシ
ャフト等の支持剛性を確保しつつ、タペットに内蔵した
可変動弁装置への作動油の供給等、動弁系全体の油の取
り回しを総合的に満足することを課題とする。 【解決手段】 カムシャフト15,16を軸受けする縦
壁部53と、タペット24を収容するタペットガイド5
4と、タペットガイド54の周囲で傾斜したタペット潤
滑油受け部51とを一体に形成した支持部材50をシリ
ンダヘッド12に備え、タペットガイド54よりも内側
に、可変動弁装置への作動油供給通路203,209,
210を支持部材50の長手方向に延設する。支持部材
50の剛性が高く、カムシャフト15,16、タペット
24、可変動弁装置の油圧コントロールバルブ等の支持
剛性が確保できる。油路203,209,210によ
り、可変動弁装置への作動油の供給が確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン本体の上
部を構成するシリンダヘッドの構造に関し、自動車に搭
載される内燃機関の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのシリンダ内の燃焼室の吸気ポ
ートには該吸気ポートを開閉して燃焼室に新気を導入す
る吸気弁が、また排気ポートには該排気ポートを開閉し
て燃焼室から燃焼後の膨張ガスを排出する排気弁が備え
られる。これらの吸気弁、排気弁を開閉駆動する動弁装
置としては、カムシャフトをクランクケースの側部に配
置したオーバヘッドバルブ(OHV)方式、カムシャフ
トをシリンダヘッドの上部に配置し、吸気弁及び排気弁
を単一のカムシャフトで駆動するシングルオーバヘッド
カムシャフト(SOHC)方式、同じくカムシャフトを
シリンダヘッドの上部に配置し、吸気弁及び排気弁を個
別のカムシャフトで駆動するダブルオーバヘッドカムシ
ャフト(DOHC)方式等が現在広く用いられている。
【0003】一般に、SOHCエンジン及びDOHCエ
ンジンは、OHVエンジンに比べて、高速性能に優れる
反面、カムシャフトがクランクシャフトから遠いため、
カムシャフトの駆動装置が複雑となり、いきおいシリン
ダヘッドの構造もまた複雑となる傾向にある。
【0004】また、SOHCエンジンでは弁をロッカア
ームを介してカムシャフトで間接的に駆動するのに対
し、DOHCエンジンでは弁をカムシャフトで直接駆動
する。その場合に、カム面に常時接触してカムの回転を
往復運動に変換し、これを弁に伝える従動子としてのタ
ペットが用いられ、該タペットを収容して案内するタペ
ット収容部としてのタペットガイドが、シリンダヘッド
と一体に鋳造されるか、あるいは別体に作製されてシリ
ンダヘッドに組み付けられる。
【0005】一方、カムシャフトをそのジャーナル部で
軸受けする軸受部は、シリンダヘッドの基部に立設され
た縦壁部と、該縦壁部に結合されたカムキャップとで構
成されるが、上記縦壁部もまたシリンダヘッドと一体に
鋳造されるか、あるいは別体に作製されてシリンダヘッ
ドに組み付けられる。その場合に、軸受部は、カムシャ
フトの支持剛性を確保するため、各弁に対応して設けら
れるカムの近傍に配置される。
【0006】例えば、1気筒あたり2つの吸気ポート及
び吸気弁並びに排気ポート及び排気弁が設けられた4弁
式のものを例にとると、カムシャフト上には各気筒毎に
2つの吸気弁駆動用カム又は排気弁駆動用カムが並設さ
れる。そして、軸受部は、各一対の吸気用カム又は排気
用カムを挟むように、その両側、すなわち気筒の側方で
あって隣接する気筒と気筒の間の位置に配置されたり、
あるいは、各一対の吸気用カム又は排気用カムで挟まれ
るように、その間、すなわち気筒の側方であって気筒の
中心に対応する位置に配置される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、燃費の改善や
出力の向上等を図るため、クランク角に対する吸気弁、
排気弁の開閉し始める時期やリフト量等を運転状態に応
じて変更する可変動弁(VVL)装置を備える場合は、
例えば1つの弁に対して、開き角やリフト量等のカム形
状の相異なる複数のカムが並設されるので、1気筒あた
りのカムの枚数が多くなり、例えば上記設例の場合であ
れば、軸受部は、気筒の中心に対応する位置に配置する
ことが困難となって、隣接する気筒と気筒の間の位置に
配置することになる。
【0008】このとき、1つの弁に対するカムの枚数が
まだ2枚程度であれば、軸受部は気筒の中心対応位置か
らそれほど遠ざかることがないが、1つの弁に対するカ
ムの枚数が例えば3枚以上ともなると、軸受部は気筒の
中心対応位置から遠ざかって隣接する気筒との略中間位
置に配置される。
【0009】しかし、この相隣接する気筒間の中間位置
は、シリンダヘッドをシリンダブロックに固定するシリ
ンダヘッドボルトが気筒内の爆発応力を均等に受けるた
めに必然的に配置される位置であり、したがってヘッド
ボルトと軸受部とが干渉するという問題が起きる。これ
に対処するためには、例えば、カムキャップを縦壁部に
結合するボルトを用いてシリンダヘッドをシリンダブロ
ックに共締めするようにしてもよいが、該ボルトの長大
化及び軸受部の肥大化を招いて好ましくない。
【0010】また、上記縦壁部やタペットガイド等をそ
れぞれシリンダヘッドに組み付ける場合は、部品点数が
多くなることに加えて、シリンダヘッドの構造が複雑化
し、レイアウト性が低下する。それゆえ、シリンダヘッ
ドの容積が著しく増大したり、高さが高くなるという不
具合が生じる。さらに、可変動弁装置を備える場合は、
該装置の可動部に作動油を供給する油圧コントロールバ
ルブ等を強固にシリンダヘッドに支持する必要性も生じ
る。
【0011】シリンダヘッドの部品点数の削減を図る技
術としては、例えば、特開平7−103068号公報
に、カムシャフトの上部を軸受けするカムキャップでプ
ラグチューブを軸方向に押え付けながら径方向に固定し
てガタツキをなくす構造が開示されている。また、特開
平5−86813号公報には、プラグホールをカムシャ
フトの下部を軸受けするカムキャリヤと上部を軸受けす
るカムキャップとによって上下分割の状態で構成する技
術が開示されている。しかし、これらの技術では上記不
具合の全てを一挙に解決することができない。
【0012】そこで、本発明は、シリンダヘッドボルト
とカムシャフトの軸受部との干渉を回避すると共に、部
品点数の削減、レイアウト性の向上、及び支持剛性の改
善を図ることのできるシリンダヘッド構造を提供するこ
とを第1の課題とする。
【0013】一方、カムシャフトの軸受部を構成する縦
壁部と、タペットを収容するタペットガイドとを一体に
形成した支持部材を、シリンダヘッドと別体に備えるこ
とが知られている。例えば、特開平6−146822号
公報には、少なくともカム軸ジャーナルとリフタガイド
部とを一体に有するカムキャリヤをシリンダヘッド本体
とは別体に構成し、該カムキャリヤをシリンダヘッド本
体に締付一体化する技術が開示されている。また、特開
平8−74540号公報には、複数のカム軸受部を、リ
フタガイド穴を形成したガイドボス部によって一体的に
連結した構成のカムキャリヤを、吸気用と排気用とに分
割してシリンダヘッドに取り付ける技術が開示されてい
る。
【0014】さらに、特許第2597935号公報に
は、タペットの支持体としても使用されるカム軸の軸受
台をシリンダヘッドに結合する技術が開示されており、
特開平4−91351号公報にも、同様に、カム軸が軸
受けを介して配置され、且つタペットの受容部が形成さ
れた保持体をシリンダヘッドの上に取り付ける技術が開
示されている。さらに、特開平11−148426号公
報には、シリンダヘッドとは別体で、カムジャーナル部
が形成され、且つ可変バルブタイミング(VVT)装置
の油圧コントロールバルブが取り付けられたブロックが
開示されている。
【0015】これらは、いずれも、シリンダヘッドと別
体で、カムシャフトの軸受部やタペット収容部を一体に
有する支持部材を用いることにより、カムシャフト及び
タペットの支持剛性の確保を図るものである。しかし、
前述の可変動弁装置をタペットに内蔵した場合において
は、そのような効果に加えて、該可変動弁装置に対する
作動油の供給を始めとする、タペット自体の潤滑や、カ
ムシャフトの潤滑等を全て含めた、動弁系全体の油の取
り回しを総合的に考慮しなければならないが、そのよう
な構成の提案は見当たらない。
【0016】たとえば、特開平6−146822号公報
に開示のものは、リフタガイド部を取り巻く側壁が斜め
上方に延設されて、リフタ潤滑用油の受け部が形成され
ているが、排気側においては、2つのリフタガイド部の
間にカム軸ジャーナルを配置したいわゆるポート間軸受
けを採用するため、1つの弁に対して複数のカムを配置
することが困難となり、そもそも前述したような可変動
弁装置を搭載するエンジンには不適当な構成である。そ
して、該可変動弁装置を搭載した場合における該装置へ
の作動油の供給方法については何等示唆されていないば
かりか、それ以前の、例えばカムシャフトの潤滑用油路
等をどのように配設するかについての記載も一切なされ
ていない。
【0017】また、特開平8−74540号公報には、
可変バルブタイミング装置と、バルブ休止(弁停止)装
置と、カムキャリヤにカム軸と平行に設けられたバルブ
休止装置用の油供給通路とが記載されているものの、カ
ムシャフトやタペット等、その他の基本的構成部材に対
する潤滑用油路については言及されていない。そして、
特許第2597935号公報、特開平4−91351号
公報、及び特開平11−148426号公報には、とり
わけ、タペットの潤滑について何等の記載もないのであ
る。
【0018】そこで、本発明は、可変動弁装置を内蔵す
るタペットを備え、該タペットやカムシャフト等の支持
剛性を確保しつつ、上記可変動弁装置に対する作動油の
供給や、タペットに対する潤滑油の供給、あるいはカム
シャフトに対する潤滑油の供給等、動弁系全体の油の取
り回しを総合的に満足することのできるシリンダヘッド
構造を提供することもまた課題とする。以下、さらにそ
の他の課題を含め、本発明を詳しく説明する。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0020】まず、本願の特許請求の範囲の請求項1に
記載の発明は、弁のリフト量又は開き角の少なくともい
ずれかを可変とする可変動弁装置を内蔵するタペットを
備えるエンジンのシリンダヘッド構造であって、シリン
ダボア間に配置されてカムシャフトを軸受けする縦壁部
と、ポートに対応してタペットを収容するタペット収容
部とが一体に形成された、シリンダヘッドと別体の支持
部材が備えられ、該支持部材において、タペット収容部
よりも支持部材の中央部寄りに、タペット収容部の配設
方向に沿って延びる可変動弁装置用の油供給通路が設け
られ、タペット収容部の周囲に、該タペット収容部及び
縦壁部を連結し、縁部が上方に指向されたタペット潤滑
用油受け部が設けられていることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、まず、カムシャフトを
軸受けする縦壁部と、タペットを収容するタペット収容
部とが一体に形成された、シリンダヘッドと別体の支持
部材を備えるから、この支持部材をシリンダヘッドに組
み付けるだけで、軸受部を構成する縦壁部とタペットを
案内するタペット収容部とを一度にシリンダヘッドに組
み付けることができ、したがって、部品点数が削減し、
シリンダヘッドの構成がすっきりし、レイアウト性が向
上する。その結果、組立作業性の向上及びシリンダヘッ
ドのコンパクト化が図られる。
【0022】そして、この支持部材においては、形状の
相異なる縦壁部とタペット収容部とが相互に連結され合
うから、両部が補完し合って剛性の高いものとなる。そ
の結果、カムシャフトやタペットあるいは可変動弁装置
の油圧コントロールバルブ等の支持剛性が改善する。
【0023】さらに、支持部材がシリンダヘッドと別体
に設けられているから、縦壁部で構成される軸受部とシ
リンダヘッドボルトとが干渉することがなく、軸受部の
配置の自由度がヘッドボルトによって制限されない。し
たがって、例えば軸受部をヘッドボルトの上に重ねて配
置することも支障なく行うことができる。
【0024】そして、そのうえで、タペット収容部の配
設方向に沿って可変動弁装置用の油供給通路を延設した
から、該装置への作動油の供給が図られると共に、支持
部材の剛性がより一層向上する。
【0025】また、タペット収容部の周囲にタペット潤
滑用油受け部を設けたから、タペットを該受け部に溜ま
った油で潤滑することができる(外部潤滑)。しかも、
専用の油供給通路を支持部材に形成しなくても済むか
ら、支持部材の構造が複雑化せず、支持部材の製造が容
易化する。
【0026】さらに、カムシャフトを軸受けする縦壁部
をシリンダボア間に配置した、いわゆるボア間軸受けを
採用したから、動弁系全体のレイアウトがコンパクトに
なる。以上により、支持部材のコンパクト化と、剛性確
保と、可変動弁装置及びタペットに対する油の取り回し
とが一挙に満足される。
【0027】次に、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載の発明において、可変動弁装置用の油供給通
路は、タペット収容部間において、支持部材の側部方向
に延びる分岐通路を有し、該分岐通路がタペット収容部
に連通して、油を可変動弁装置に供給することを特徴と
する。
【0028】この発明によれば、可変動弁装置用の油供
給通路から該可変動弁装置への作動油の供給が具体化さ
れる。例えば、1つの分岐通路を1つのタペット収容部
に連通させた場合は、1つの分岐通路を介して1つのタ
ペット収容部に油を導入し、可変動弁装置を個別に作動
させることができる。これに対し、1つの分岐通路を複
数のタペット収容部に同時に連通させた場合には、1つ
の分岐通路を介して複数のタペット収容部に油を導入
し、複数の可変動弁装置を同時に作動させることができ
る。
【0029】次に、請求項3に記載の発明は、上記請求
項1又は2に記載の発明において、カムシャフトに、長
手方向に延びる内部油路と、軸受部で軸受けされる部分
において該内部油路から分岐して周面に開口する油路と
が設けられていると共に、軸受部に、上記油路の開口と
対向する内周溝が設けられ、且つカムシャフトの端部を
軸受けする軸受部に、上記内周溝に連通するカムシャフ
ト潤滑用油路が設けられていることを特徴とする。
【0030】この発明によれば、カムシャフトや軸受部
等の既存の部材に油路や周溝あるいは開口を設けること
により、カムシャフトに対する潤滑を達成することがで
きる。しかも、専用の部材を追加しなくても済むから、
支持部材の構造が複雑化せず、支持部材の製造が容易化
する。
【0031】次に、請求項4に記載の発明は、弁のリフ
ト量又は開き角の少なくともいずれかを可変とする可変
動弁装置を内蔵するタペットを備えるDOHCエンジン
のシリンダヘッド構造であって、シリンダボア間に配置
されてカムシャフトを軸受けする縦壁部と、該縦壁部間
に配置されてポートに対応してタペットを収容するタペ
ット収容部とが一体に形成された、シリンダヘッドと別
体の支持部材が備えられ、上記縦壁部に、該縦壁部と共
にカムシャフトを軸受けするカムキャップが結合され、
上記支持部材において、タペット収容部の周囲に、該タ
ペット収容部及び縦壁部を連結し、縁部が上方に指向さ
れたタペット潤滑用油受け部が設けられていることを特
徴とする。
【0032】この発明によれば、DOHCエンジンにお
いて、上記請求項1に記載の発明と同様の作用効果が得
られる。特に、ボア間軸受けを採用したから、ポートな
いしタペット収容部に対するカムのレイアウトの自由度
が高くなり、複数枚のカムを備える可変動弁装置を支障
なく搭載することができる。
【0033】加えて、タペット潤滑用油受け部を、上方
に指向された縁部や、カムキャップが結合されて高さが
より高くなった縦壁部等で囲み、この軸受部をオイルセ
パレータとして利用するようにしたから、油受け部に溜
まった油の減少が抑制され、外部潤滑でありながら、タ
ペットの潤滑性を十分維持することが可能となる。
【0034】以下、さらにその他の課題を含め、図面を
参照し、発明の実施の形態を通して、本発明をさらに詳
しく説明する。
【0035】
【発明の実施の形態】[エンジンの全体構成]図1は本
実施の形態に係るエンジン1の車体前方側からの正面図
である。このエンジン1は直列4気筒DOHCエンジン
であって、車体前部のエンジンルーム内に長手方向が前
後に延びるように縦置きされている。エンジン本体10
はシリンダブロック11、シリンダヘッド12、及びヘ
ッドカバー13によって全体形状が構成されている。
【0036】シリンダブロック11の下部からはクラン
クシャフト14の前端部が、またシリンダヘッド12の
上部からは吸気弁駆動用カムシャフト15及び排気弁駆
動用カムシャフト16の前端部がそれぞれ外方に突出
し、これらの突出端部にクランクプーリ17、及びカム
プーリ18,19が組み付けられていると共に、シリン
ダブロック11の前壁に左右一対のテンションプーリ2
0,21が組み付けられて、これらのプーリ17〜21
間に亘って巻き掛けられたタイミングベルト22を介し
て、吸気カムシャフト15及び排気カムシャフト16が
クランクシャフト14の二分の一の角速度で矢印a,b
方向に回転する。
【0037】[シリンダヘッド]図2はヘッドカバー1
3を取り除き、後述する支持部材50を組み付けた状態
のシリンダヘッド12の平面図である。吸気カムシャフ
ト15及び排気カムシャフト16が相互に平行に前後に
延びるように配設され、また、各気筒A1〜A4(図1
0参照)毎に点火プラグ23が備えられている。明らか
なように、このエンジン1は、一気筒A1〜A4あた
り、二つの吸気ポートPin1,Pin2及び吸気弁3
9,39、並びに二つの排気ポートPex1,Pex2
及び排気弁40,40が設けられた4弁式の16バルブ
エンジンであり(図5及び図10参照)、それに対応し
て各気筒A1〜A4毎に四つのタペット24…24が備
えられている(図2において、第3、第4気筒A3,A
4の吸気側に図示)。また、このエンジン1は、各弁3
9,40及びタペット24に対してプロフィルの相異な
る3枚のカム25,26,27(同じく、図2におい
て、第3気筒A3の吸気側に図示。なお、本実施の形態
では、吸気側、排気側においてカムは正面側からいずれ
もこの符号の並びとする。)が配設された可変動弁式の
エンジンである。
【0038】シリンダヘッド12は、基本的構成とし
て、基部30と、該基部30の左右及び後の周縁部から
立設され、相互に連続する側壁部31,32,33とを
有し、少なくとも基部30より上の部分においては前面
が解放した形状である。そして、シリンダブロック1
1、シリンダヘッド12、及びヘッドカバー13の前面
に亘って、上記プーリ17〜21やタイミングベルト2
2等を保護するカバー部材28が組み付けられている。
【0039】図3〜図5はシリンダヘッド12の構造を
拡大して示す縦断面図である。シリンダヘッド12の基
部30は、燃焼室B…Bの頂上部、該燃焼室B…Bに臨
む吸気ポートPin…Pin及び排気ポートPex…P
ex、点火プラグ23…23が螺合装着されるプラグホ
ール36…36等が形成される部分であり、燃料噴射弁
(図示せず)や、吸気マニホルド37及び排気マニホル
ド38等が組み付けられる部分である。
【0040】[支持部材]シリンダヘッド12の基部3
0の上面には支持部材50が備えられている。この支持
部材50は、シリンダヘッド12の左右及び後側壁部3
1〜33で囲まれたシリンダヘッド12の上部空間内で
水平に広がっている。図6及び図7にも示すように、支
持部材50は、基本的構成として、カムシャフト15,
16の下部を軸受けする縦壁部53…53と、タペット
24…24を摺動自在に収容して案内するタペットガイ
ド54…54と、タペットガイド54…54の周囲で広
がるタペット潤滑用油受け壁部51…51とを有し、こ
れらが一体に形成されたものである。
【0041】縦壁部53は垂直面内で広がり、図2に示
すように、気筒A1〜A4の左側方又は右側方であって
相隣接する気筒A,Aの略中間位置に配置されている。
そして、縦壁部53の上面には、カムシャフト15,1
6の上部を軸受けするカムキャップ55がボルト56,
56aで結合されている。これにより、カムシャフト1
5,16をジャーナル部15a…15a,16a…16
a(図3及び図11参照)で軸受けする軸受部57…5
7が構成される。
【0042】なお、図2に示すように、各軸受部57…
57は、基本的に同形状で一定間隔で配置されている
が、最前方の縦壁部53f及び最後方の縦壁部53rは
形状が他とは異なり、左右が一体化されている。特に、
図12に示すように、最前方の軸受部157fは、同じ
く左右が一体化されたカムキャップ155が組み付けら
れていると共に、カムプーリ18,19に近接配置され
て、隣接する軸受部57との間隔が他に比べてやや広く
なっている。
【0043】図3〜図5に示すように、タペットガイド
54は円筒状に形成され、その軸心が下部ほど内側に傾
斜している。そして、タペットガイド54の中に、カム
25〜27に従動して吸気弁39又は排気弁40を往復
運動させるタペット24が摺動自在に収容されている。
【0044】また、支持部材50には、シリンダヘッド
基部30のプラグホール36…36に装着される点火プ
ラグ23…23が挿通する孔58…58が形成されてい
る。すなわち、各気筒A1〜A4の直上方に対応する位
置において、上下に延びる円柱部59が形成され、該円
柱部59に上下に延びる貫通孔58が形成されている。
【0045】ただし、図2に示すように、最前方の孔5
8及び最後方の孔58は、可変動弁(VVL)装置の2
つの油圧コントロールバルブ221,222(図10参
照)が挿通する孔221a,222aと共に二円連接形
状の柱状部61,62に形成されている。これらの柱状
部61,62は、それぞれ最前方の縦壁部53f及び最
後方の縦壁部53rと一体化されている。上記油圧コン
トロールバルブ221,222は、タペット24…24
に内蔵された可変動弁装置に対する作動油圧を制御す
る。
【0046】ここで、ヘッドカバー13は、図3〜図5
に示すように、シリンダヘッド12の左右及び後側壁部
31〜33の上端面、並びに、支持部材50の上記円柱
部59,59及び柱状部61,62の上端面においてシ
リンダヘッド12側に接し、組み付けられている。
【0047】また、支持部材50には、上記円柱部5
9,59及び柱状部61,62と、タペットガイド54
…54との間の位置において、前後に延びるリブ63,
64が形成されている。そして、このリブ63,64
に、タペット24…24に内蔵された可変動弁装置に対
して作動油圧を供給するための油路203,209,2
10が形成されている(図10参照)。
【0048】また、図2に示すように、支持部材50の
前後左右の四隅には円形にボルトヘッドの着座部71…
71が形成されている。そして、支持部材50は、これ
らの着座部71…71において、ボルト74…74によ
りシリンダヘッド12に組み付けられている。その場合
に、図示しないが、シリンダヘッド12の基部30から
は、上記着座部71…71に対応してそれぞれ例えば円
柱状の対接部が立設され、これらの端面同士が密着して
対接することにより、支持部材50がシリンダヘッド1
2に安定に固定されている。
【0049】また、図3〜図5に示すように、シリンダ
ヘッド12の基部30からは、プラグ挿通孔58…58
及び油圧コントロールバルブ挿通孔221a,222a
が形成された円柱部59,59及び柱状部61,62に
対応する対接部76…76も立設され、これらの端面同
士も密着して対接することにより、支持部材50がより
一層シリンダヘッド12に安定に固定されている。
【0050】さらに、図3に示すように、カムキャップ
55…55を縦壁部53…53に結合するボルトのうち
のいくつかのボルト56a…56a(本実施の形態で
は、最前方の縦壁部157fを除き、吸気側及び排気側
の左列の全ボルト)は、縦壁部53…53を貫通してシ
リンダヘッド12の基部30に突入し、上記カムキャッ
プ55…55を縦壁部53…53に結合すると共に、支
持部材50をシリンダヘッド12に共締めしている。
【0051】その場合に、上記共締め用ボルト56a…
56aに対応する位置において、支持部材50には下方
に延びる円柱部77…77が形成されると共に、シリン
ダヘッド12の基部30からは、該円柱部77…77に
対応する対接部78…78が立設されて、これらの端面
同士もまた密着して対接することにより、支持部材50
がより一層シリンダヘッド12に安定に固定されてい
る。
【0052】そして、図3に示すように、シリンダヘッ
ド12は、基部30を貫通してシリンダブロック11に
突入するヘッドボルト80…80によりシリンダブロッ
ク11に組み付けられている。その場合に、ヘッドボル
ト80…80は、気筒A1〜A4内の爆発応力を均等に
受けてシリンダヘッド12をシリンダブロック11に安
定に固定するために、各気筒A1〜A4の左側方又は右
側方であって相隣接する気筒の略中間位置に配置されて
いる(図2参照)。
【0053】[タペット及び可変動弁装置]次に、支持
部材50のタペットガイド54に収容されたタペット2
4の構成を図8及び図9を参照して説明する。
【0054】まず、プロフィルの相異なる3枚のカム2
5〜27のうち、両端のカム25,27同士はプロフィ
ルが同一に設定され、中央のカム26はこれらとプロフ
ィルが異なって設定されている。特に両端のカム25,
27はリフト量が低く、中央のカム26はリフト量が高
く設定されている。そして、タペット24は、低リフト
量のカム25,27と当接する当接面91a,91bを
有する第一の受け部材91と、高リフト量のカム26と
当接する当接面92aを有する第二の受け部材92とを
備える。
【0055】第一の受け部材91は、タペット本体を構
成する円筒状のケーシング90に一体に結合されてい
る。ケーシング90はタペットガイド54の内周面に摺
接する。ケーシング90の下部90aは下方に向けて突
出する円錐状に形成され、ここに吸気弁39、排気弁4
0のステムエンド81が当接する。ステムエンド81に
は、周知のように、シリンダヘッド基部30との間に介
装されたバルブスプリング82を受けるスプリング受け
83や、該スプリング受け83とステムエンド81との
連結を図るバルブコッタ84等の部材が備えられてい
る。
【0056】第一受け部材91は、基本的には、ケーシ
ング90の内周面に対接する円筒状の部材であるが、上
面がタペット24の円筒中心軸を含んで径方向に切り欠
かれて、径のほぼ3分の1の幅の溝部91cが形成され
ている。これにより、第一受け部材91の上面は、上記
溝部91cを挟んで概ね半円形状の二つの領域に分割さ
れ、それぞれタペット24の両端に位置して、各低リフ
ト量カム25,27と当接する当接面91a,91bを
提供する。
【0057】この第一受け部材91及びケーシング90
に対し、第二受け部材92は、タペット24の往復運動
方向に相対移動自在に設けられている。すなわち、第一
受け部材91の溝部91cの底面91dにタペット24
の円筒中心と同心の円孔91eが形成され、この円孔9
1eに第二受け部材92の円筒部92bが摺動自在に嵌
合されている。円筒部92bの上端からは、タペット2
4の径方向に延びる延設部92cが形成され、この延設
部92cが第一受け部材91の溝部91cにしっくりと
嵌入している。これにより、第二受け部材92の上面
は、第一受け部材91の二つの当接面91a,91bで
挟まれてタペット24の径方向に延び、タペット24の
中央に位置して、高リフト量カム26と当接する当接面
92aを提供する。
【0058】第二受け部材92の円筒部92bの下端に
はスプリング受け93が設けられ、このスプリング受け
93とケーシング90の下方円錐状部90aとの間に介
装されたスプリング94によって、第二受け部材92は
常時上方に付勢されている。このとき、スプリング受け
93が、第一受け部材91の円孔91eを構成する円筒
壁91fの下端部に当接することにより、第二受け部材
92の上方移動が規制され、該第二受け部材92の当接
面92aの高さが第一受け部材91の当接面91a,9
1bの高さとほぼ一致する。
【0059】第一受け部材91と第二受け部材92と
は、第一受け部材91に内装されたロックピン95,9
5によって分離されたり一体に連結される。すなわち、
両受け部材91,92間の分離面を構成する第一受け部
材91の溝部91cの側壁91g,91gと、第二受け
部材92の円筒部92bの周壁92dとにそれぞれ開口
91h,91h,92e,92eが形成され、上記溝部
側壁91g,91gの背後に配置されたロックピン9
5,95が第一受け部材91の開口91h,91hを挿
通して、第二受け部材92の開口92e,92eに臨ん
でいる。
【0060】ロックピン95,95のさらに背後には受
圧面積の大きい油圧受けキャップ96,96が備えら
れ、ロックピン95,95の周囲に巻き掛けられたスプ
リング97,97によって、ロックピン95,95及び
油圧受けキャップ96,96が常時タペット24の外方
に付勢されている。このとき、油圧受けキャップ96,
96が、ケーシング90の外周壁90bに当接すること
により、ロックピン95,95の外方移動が規制され、
該ピン95,95の先端部が第一受け部材91の開口9
1h,91h内に退避する。
【0061】この状態では、両受け部材91,92が分
離されているから、第二受け部材92が高リフト量カム
26で押圧されても、その押圧力はスプリング94に吸
収されるのみで、ケーシング90に伝達されない。した
がって、タペット24及び弁39,40の動きは、常に
ケーシング90と一体の第一受け部材91を押圧する低
リフト量カム25,27によって支配される。
【0062】油圧受けキャップ96,96とケーシング
外周壁90bとの間には油圧室98,98が設けられて
いる。すなわち、第一受け部材91の外周面には周溝9
9が形成され、また、ケーシング90の外周壁90bに
は油孔100が形成されて、これらの油孔100と周溝
99と油圧室98,98とが連通していると共に、タペ
ットガイド54の周壁54aに、各油路203,20
9,210から分岐された分岐油路(図10参照。な
お、図8の例では分岐油路は油路209から分岐された
分岐油路211であるが、他の分岐油路204,212
についても同じ。)が形成されて、油圧コントロールバ
ルブ221,222で調整された作動油圧が、これらの
メイン油路203,209,210及び分岐油路20
4,211,212を介し、タペット24の油孔100
を経て、油圧室98,98に供給される。
【0063】作動油圧が油圧室98,98に導入される
と、油圧受けキャップ96,96及びロックピン95,
95がスプリング97,97の付勢力に抗してタペット
24の内方に移動し、これにより、ロックピン95,9
5の先端部が第二受け部材92の開口92e,92eを
介して第二受け部材92に突入する。その結果、ロック
ピン95,95は両受け部材91,92間の分離面を跨
いで位置して両受け部材91,92を一体に連結する。
【0064】この状態では、両受け部材91,92が連
結されているから、第二受け部材92が高リフト量カム
26で押圧されたときには、その押圧力はロックピン9
5,95及び第一受け部材91を介してケーシング90
に伝達される。このとき、第一受け部材91を押圧する
低リフト量カム25,27は、第一受け部材91の当接
面91a,91bから浮き上がる。したがって、タペッ
ト24及び弁39,40の動きは、ケーシング90と一
体化された第二受け部材92を押圧する高リフト量カム
26によって支配される。
【0065】このように、油圧コントロールバルブ22
1,222による作動油圧の給排によって、吸気弁39
…39、排気弁40…40のリフト量や開閉タイミング
等が変更される。その場合に、両受け部材91,92間
の分離面がカム25〜27の回転軌跡を含む面に平行に
設けられ、したがって各受け部材91,92の当接面9
1a,91b,92aがそれぞれ同じくカム25〜27
の回転軌跡を含む面に沿って平行に延びているから、低
リフト量カム25,27が第二受け部材92に接触した
り、逆に高リフト量カム26が第一受け部材91に接触
したりすることがなく、各カム25〜27の設計自由度
が制限されずにカムプロフィルを自在に設計することが
可能となる。
【0066】なお、上記のようなカム25〜27に対す
る受け部材91,92の位置関係、及び分岐油路20
4,211,212に対する油孔100の位置関係が保
たれるように、ケーシング90の外周壁90bに埋設し
た突出部材100a,100aを、タペットガイド54
の内周面に形成したガイド溝54b,54bに係合させ
て、タペット24の回り止めを図っている。
【0067】[支持部材の特徴]以上説明したように、
このエンジン1のシリンダヘッド12にあっては、該シ
リンダヘッド12と別体の支持部材50をカムキャリヤ
として備え、該支持部材50にカムシャフト15,16
を軸受けする縦壁部53…53と、タペット24…24
を収容するタペットガイド54…54とを一体に形成し
たから、上記支持部材50をシリンダヘッド12に組み
付けるだけで、軸受部57…57を構成する縦壁部53
…53と、タペット24…24を案内するタペットガイ
ド54…54とを一度にシリンダヘッド12に組み付け
ることができる。その結果、部品点数の削減、シリンダ
ヘッド12の構成の簡素化、レイアウト性の向上が図ら
れ、ひいては、シリンダヘッド12の組立作業性が改善
され、シリンダヘッド12がコンパクト化する。
【0068】そして、この支持部材50においては、相
互に広がり方向や延設方向が異なり、また形状が異なる
タペット潤滑用油受け壁部51…51、縦壁部53…5
3、タペットガイド54…54、その他の種々の部位同
士が相互に連結され合うから、これらが補完し合って剛
性の高いものとなる。その結果、カムシャフト15,1
6や、タペット24…24、あるいは可変動弁装置の油
圧コントロールバルブ221,222等が安定に支持さ
れる。
【0069】さらに、支持部材50がシリンダヘッド1
2と別体に設けられているから、縦壁部53…53及び
カムキャップ55…55で構成される軸受部57…57
とヘッドボルト80…80とが干渉することがなく、軸
受部57…57の配置の自由度がヘッドボルト80…8
0によって制限されることがない。したがって、上記の
ように、軸受部57…57とヘッドボルト80…80と
を、共に、気筒A1〜A4の左側方又は右側方であって
相隣接する気筒の略中間位置に重ねて配置することがで
きる。
【0070】また、支持部材50に形成した孔58…5
8,221a,222aが点火プラグ23…23のハウ
ジング又は油圧コントロールバルブ221,222のハ
ウジングとして機能するから、そのようなハウジングを
別にシリンダヘッド12に備える必要がなくなり、これ
によってもシリンダヘッド12の部品点数の削減が図ら
れる。
【0071】また、その場合に、上記ハウジングを例え
ばシリンダヘッド12に形成する場合と比較すると、こ
の支持部材50のほうが構成も簡素でサイズも小さいか
ら、プラグハウジング58…58又はバルブハウジング
221a,222aの形成が容易となる。さらに、この
ようなハウジング58…58,221a,222aを設
けることによって支持部材50の剛性もさらに向上す
る。
【0072】さらに、タペット24に内蔵した可変動弁
装置に供給する作動油圧の油路203,209,210
を例えばシリンダヘッド12に形成する場合と比較して
も、やはりこの支持部材50のほうが構成も簡素でサイ
ズも小さいから、該油路203,209,210の形成
が容易となる。そして、このような油路203,20
9,210を設けることによって支持部材50の剛性も
さらに向上する。
【0073】特に、上記ハウジング58…58,221
a,222aとタペットガイド54…54との間を通過
するようにリブ63,64を形成したから、支持部材5
0の剛性がさらに向上すると共に、このリブ63,64
に油路203,209,210を形成したから、該リブ
63,64の剛性、ひいては支持部材50の剛性がさら
に向上する。
【0074】また、カムキャップ55…55を縦壁部5
3…53に結合するボルト56a…56aを用いて支持
部材50をシリンダヘッド12に共締めしたから、該ボ
ルトの兼用が図られ、これによってもシリンダヘッド1
2の部品点数の削減及びシリンダヘッド12のコンパク
ト化が図られる。
【0075】そして、吸気弁39…39及び排気弁40
…40を開閉駆動する動弁装置のタペット24…24や
カムシャフト15,16等を一切シリンダヘッド12に
触れさせることなく、該シリンダヘッド12と別体に切
り離した支持部材50に支持したから、例えばカムシャ
フト15,16の回転音や、カム25〜27とタペット
24との衝突音、あるいはタペット24とタペットガイ
ド54との摺動音等の騒音や振動が支持部材50内に隔
離され、シリンダヘッド12側への伝達が抑制されて、
エンジン1外部への漏出が低減される。
【0076】その場合に、特に、シリンダヘッド12が
カムシャフト15,16を支持する必要がなくなったか
ら、図3に示すように、カムシャフト15,16を軸受
けする支持部材50の縦壁部53…53の上端面の高さ
Xよりも、シリンダヘッド12の左右及び後側壁部31
〜33の上端面の高さYが低く形成されている。
【0077】これにより、ヘッドカバー13とシリンダ
ヘッド12とを比較したときに、相対的に重量の軽い素
材で作製可能なヘッドカバー13の使用量を大きくし、
逆に相対的に重量の重い素材で作製するシリンダヘッド
12の使用量を小さくすることができて、エンジン1の
軽量化が図られる。
【0078】このことは、特に、カムシャフト15,1
6に高低二種類のリフト量のカム25〜27を備え、タ
ペット24…24の側にカム25〜27の切換機構(可
変動弁装置)を具備させて、動弁装置全体の高さ方向の
サイズが大きくなり、カムシャフト15,16の軸受け
高さXが高くなる場合に顕著な効果を奏する。
【0079】また、図3に示すように、支持部材50と
シリンダヘッド12との合せ面の高さZが全て同一とさ
れている。すなわち、支持部材50においては、例え
ば、円形着座部71…71、円柱部59,59、柱状部
61,62、縦壁部53…53の円柱部77…77等の
下端面が全て面一に設けられている。一方、シリンダヘ
ッド12においては、例えば、対接部76…76,78
…78等の上端面が全て面一に設けられている。そし
て、これらの各端面同士が全て同じ高さZで対接してい
る。
【0080】その場合に、支持部材50においては、上
記円形着座部71…71等の下端面が支持部材50全体
の下端面であり、例えばタペットガイド54…54の下
端面等は、少なくとも上記円形着座部71…71等の下
端面を超えては下方に突出しない。一方、シリンダヘッ
ド12においては、上記対接部76…76等の上端面が
基部30全体の上端面であり、例えばシリンダヘッドボ
ルト80…80のヘッドの着座部80a…80aやバル
ブスプリング82…82の下端部の受け部85等は、少
なくとも上記対接部76…76等の上端面を超えては上
方に突出しない。
【0081】これにより、支持部材50の上記円形着座
部71…71等の下端面を一つ一つ面加工したり、シリ
ンダヘッド12の上記対接部76…76等の上端面を同
じく一つ一つ面加工することなく、一括して全ての端面
の高さを揃えて加工することができ、支持部材50とシ
リンダヘッド12との合せ面の加工性が向上し、且つ、
合せ面の精度が向上して、シリンダヘッド12への支持
部材50の安定固定が確実に担保される。
【0082】[可変バルブタイミング装置]前述したよ
うに、このエンジン1においては、4つの気筒A1,A
2,A3,A4毎に、二つの吸気ポートPin1,Pi
n2及び排気ポートPex1,Pex2が設けられてい
る(図10参照)。さらに、計16個のタペットガイド
54…54に収容されたタペット24…24は、作動油
圧を受けて弁39…39,40…40のリフト量(開
量)及び開き角が可変とされた可変動弁(VVL)装置
を内蔵する(図8及び図9参照)。
【0083】加えて、図2に示すように、このエンジン
1においては、吸気カムシャフト15の前端部に可変バ
ルブタイミング(VVT)装置101が備えられてい
る。カバー部材28で覆われたエンジン1前部のチェー
ンケース内に、このVVT101用の不図示の油圧コン
トロールバルブが備えられている。また、支持部材50
の前端部に、進角用の油路102及び遅角用の油路10
3が形成されている。
【0084】そして、VVT用油圧コントロールバルブ
の作動により、進角用の油路102からVVT101に
作動油圧が供給されたときは、吸気カムシャフト15と
一体回転する不図示のロータが進角方向に相対回転され
て、カムプーリ18と吸気カムシャフト15との回転位
相が変化し、排気側と吸気側とのバルブリフトのオーバ
ラップが多くなる。逆に、遅角用の油路103からVV
T101に作動油圧が供給されたときには、ロータが遅
角方向に相対回転されて、排気側と吸気側とのバルブリ
フトのオーバラップが少なくなる。
【0085】[カムシャフトの潤滑]次に、カムシャフ
ト15,16に対する潤滑油の供給通路について説明す
る。図11に示すように、支持部材50の縦壁部53…
53のうち、最前方の縦壁部53fは、吸気側と排気側
とが連続しており、比較的広い平坦な合せ面153aを
有する。そして、これに対応して、図12に示すよう
に、上記の最前方の縦壁部53fに結合されるカムキャ
ップ155も、吸気側と排気側とが連続しており、比較
的広い平坦な合せ面155aを有する。
【0086】一方、支持部材50の前端部に、カムシャ
フト潤滑用油路104が形成されている。この油路10
4は、図2にも示すように、支持部材50の前端面から
やや後方に延びたのち上方に曲折し、上記合せ面153
aに至る。最前方の縦壁部53fの合せ面153a及び
カムキャップ155の合せ面155aにそれぞれ油溝1
05,106が設けられ、これらが対接して、カムシャ
フト潤滑用油路104から左右の吸気カムシャフト15
及び排気カムシャフト16に向けてそれぞれ水平方向に
延びる潤滑用油路が形成されている。この水平方向の潤
滑用油路105,106は、上記の垂直方向の油路10
4の上端から、それぞれこの最前方の軸受部157fに
おいて吸気カムシャフト15又は排気カムシャフト16
のジャーナル部15a,16aと接触する円筒部に至
る。なお、図示しないが、垂直方向の油路104には、
周壁に油孔が形成された円筒状のチューブラピンが収容
されている。
【0087】各円筒部内には内周溝107,108が形
成されている。この内周溝107,108も、この最前
方の縦壁部53fとカムキャップ155とが対接される
ことにより形成されている。そして、水平潤滑用油路1
05,106はこの内周溝107,108に連通してい
る。
【0088】カムシャフト15,16には、長手方向に
延びる内部油路109,110が形成されている。ま
た、各ジャーナル部15a…15a,16a…16aに
おいて、上記内部油路109,110から分岐して周面
に開口する分岐油路111,112が形成されている。
そして、最前方の軸受部157f以外の各軸受部57…
57の円筒部にも内周溝107…107,108…10
8が形成されている。
【0089】このような構成により、不図示のオイルポ
ンプによって支持部材50の前端面から垂直潤滑用油路
104に供給された潤滑油は、水平潤滑用油路105,
106及び最前方の内周溝107,108を介してカム
シャフト15,16内に導入される。そして、軸受けさ
れる各ジャーナル部15a…15a,16a…16aに
おいて、カムシャフト15,16の内部から潤滑油が分
岐油路111,112を介してカムシャフト15,16
と軸受部57…57との接触面に供給される。
【0090】このようにして、カムシャフト15,16
や軸受部57…57,157f等の既存の部材に油路1
04〜106や周溝107,108あるいは分岐油路1
11,112を設けることにより、カムシャフト15,
16に対する潤滑を達成することができる。しかも、カ
ムシャフト15,16を潤滑するための専用の別部材を
追加しなくて済むから、支持部材50の構造が複雑化せ
ず、支持部材50の製造も容易化する。
【0091】[可変動弁装置への作動油圧の供給]次
に、タペット24…24に内蔵された可変動弁装置への
作動油圧の供給について説明する。図2、図10及び図
12に示すように、支持部材50の前端面から後方に延
びる油路201が形成されている。この油路201は、
前方の二円連接形状の柱状部61に挿通された可変動弁
装置の第1の油圧コントロールバルブ(OCV1)22
1に接続している。OCV221がオフのときは、上記
油路201に供給された作動油は経路が遮断される。そ
して、OCV221がオンとなると、油路201は吸気
側に延びる中間油路202を介して第1のメイン油路2
03と連通する。
【0092】第1のメイン油路203は、前述したよう
にリブ63(図2、図3参照)に形成され、特に、支持
部材50において、タペットガイド54…54よりも支
持部材50の中央部寄り(すなわち気筒A1〜A4寄
り、あるいは内側)で、支持部材50の長手方向に沿っ
て延設されている。そして、タペットガイド54,54
間(ここでは、縦壁部53を挟み、属する気筒A1〜A
4が相異なるタペットガイド54,54間)において、
支持部材50の側部方向(すなわち反気筒A1〜A4方
向、あるいは外方向)に延びる分岐通路204…204
が気筒A1〜A4と同じ数だけ形成されている。この分
岐通路204は、それぞれ各気筒A1〜A4の一方の吸
気ポートPin1に関連するタペットガイド54に連通
して、作動油圧をタペット24に内蔵された可変動弁装
置に供給する。したがって、OCV221がオンとなる
ことにより、一方の吸気ポートPin1の吸気弁39の
リフト量が大きくなる。
【0093】すなわち、図14に示すように、OCV1
(221)がオフからオンになると、第1吸気ポートP
in1のリフト量はT2からT3に増大する。ここで、
リフト量T2はごく小さい値である(図4及び図5に鎖
線で示す)。それゆえ、OCV1がオフの間は、弁停止
状態となり、片弁だけで空気が燃焼室B…Bに導入され
て、燃費性能に優れた走行が実現する。一方、OCV1
がオンになると、実質的に両吸気ポートPin1,Pi
n2が開くので、エンジン回転がやや高い中速に適した
走行が実現する。
【0094】ここで、図10に示すように、第4気筒A
4についてのみ、吸気ポートPin1,Pin2の配置
が他の気筒A1〜A3と逆になっている。そして、その
第4気筒A4についての分岐通路204と連続する中間
油路205を介してメイン油路203が第2の油圧コン
トロールバルブ(OCV2)222に接続している(図
13参照)。
【0095】この第2OCV222がオフのときは、第
1メイン油路203内の作動油は経路が遮断される。そ
して、OCV222がオンとなると、メイン油路203
は、後方に延びる中間油路206、及び該中間油路20
6から吸気側及び排気側にそれぞれ延びる一対の中間油
路207,208を介して第2、第3のメイン油路20
9,210とそれぞれ連通する。
【0096】これらの第2、第3のメイン油路209,
210も、第1のメイン油路203と同じく、図2及び
図3に示すように、左右の各リブ63,64に形成さ
れ、特に、支持部材50において、タペットガイド54
…54よりも支持部材50の中央部寄りで、支持部材5
0の長手方向に沿って延設されている。
【0097】そして、吸気側の第2のメイン油路209
においては、支持部材50の側部方向に延びる分岐通路
211…211が各気筒A1〜A4の第2の吸気ポート
Pin2のタペットガイド54に連通して、作動油圧を
該タペット24に内蔵された可変動弁装置に供給する。
【0098】一方、排気側の第3のメイン油路210に
おいては、タペットガイド54,54間(ここでは、同
一気筒A1〜A4内のタペットガイド54,54間)に
おいて、支持部材50の側部方向に延びる分岐通路21
2…212が、各気筒A1〜A4の両吸気ポートPex
1,Pex2のタペットガイド54,54に同時に連通
して、作動油圧を両タペット24,24に内蔵された可
変動弁装置に同時に供給する。
【0099】したがって、OCV222がオンとなるこ
とにより、第2の吸気ポートPin2の吸気弁39のリ
フト量が大きくなると共に、両排気ポートPex1,P
ex2の排気弁40,40のリフト量が大きくなる。
【0100】すなわち、図14に示すように、OCV2
(222)がオフからオンになると、第2吸気ポートP
in2のリフト量と、第1、第2排気ポートPex1,
Pex2のリフト量とが、それぞれT3からT4に増大
し、エンジン回転の高い高速に適した走行が実現する。
【0101】以上により、吸気側においては、第1のメ
イン油路203が分岐油路204を介して第1のタペッ
トガイド(Pin1)に連通し、第2のメイン油路20
9が分岐油路211を介して第2のタペットガイド(P
in2)に連通することにより、Pin1,Pin2の
二つのタペット24,24の可変動弁装置を個別に独立
制御することができる。
【0102】これに対し、排気側においては、第3のメ
イン油路210が分岐油路212を介して両方のタペッ
トガイド(Pex1,Pex2)に同時に連通すること
により、Pex1,Pex2の二つのタペット24,2
4の可変動弁装置を同時に制御することができる。
【0103】このように、タペットガイド54…54の
配設方向に沿って可変動弁装置用の油供給通路203,
209,210を延設したから、該可変動弁装置への作
動油圧の供給が確保されると共に、支持部材50の剛性
もまたより一層向上する。
【0104】さらに、カムシャフト15,16を軸受け
する縦壁部53…53(軸受部57…57)をシリンダ
ボア間(気筒A1〜A4間)に配置した、いわゆるボア
間軸受けを採用したから、動弁系全体のレイアウトがコ
ンパクトになって、支持部材50のコンパクト化と、剛
性確保と、可変動弁装置に対する油の取り回しとが一挙
に満足されている。また、ポートないしタペットガイド
54…54に対するカム25〜27のレイアウトの自由
度が高くなり、このように1ポートあたり複数枚(この
例では3枚)のカム25〜27を備える可変動弁装置を
支障なく搭載することが可能となっている。
【0105】ここで、例えば図3〜図5に示されるよう
に、第1メイン油路203が相対的に高い位置に、第
2,第3メイン油路209,210が相対的に低い位置
に配置されている。これは、図14に示したように、2
つの吸気ポートのうちの第1ポート(Pin1)の吸気
弁39のリフト量が増大したときでも、その増大後のリ
フト量T3が比較的小さいのに対して、第2ポート(P
in2)の吸気弁39のリフト量が増大したとき、及び
2つの排気ポート(Pex1,Pex2)の排気弁40
のリフト量が増大したときは、その増大後のリフト量T
4が比較的大きいからである。
【0106】すなわち、図15及び図16に示すよう
に、リフト量が大きいときは、タペット24の下降量が
大きいから、タペット24が下降したときに、分岐油路
211,212の開口部が露出して作動油がリークし、
作動油圧が低下するのを防ぐために、リフト量の大きい
第2吸気ポート(Pin2)と、2つの排気ポート(P
ex1,Pex2)に関しては、第2、第3メイン油路
209,210及び分岐油路211,212を比較的低
い位置に設けてあるのである。
【0107】これに対して、リフト量が小さいときは、
タペット24の下降量が少ないから、第1メイン油路2
03及び分岐油路204を比較的高い位置に設けても、
上記のような心配が回避できるのである。なお、図15
及び図16において、符号T1は基円部、すなわちリフ
ト量ゼロの場合を示す。また、各矢印T1〜T4は、リ
フトされたときのタペット24の存在範囲を示す。
【0108】このように、このエンジン1では、第1、
第2油圧コントロールバルブ221,222を順にオン
とすることにより、吸気弁39及び排気弁40の開弁動
作が二段階に変化する。第一段階の変化は、第1メイン
油路203のみに作動油圧が供給されることにより達成
され(このとき、図10、図12、図13等において斜
線を施した部分に作動油が供給される)。第二段階の変
化は、第2、第3メイン油路209,210にも作動油
圧が供給されることにより達成される(同じく斜線を施
していない部分にも作動油が供給される)。
【0109】その場合に、第1メイン油路203は、第
一段階の変化を起こさせるべく、第1吸気ポートPin
1…Pin1に作動油圧を送り込む油路であると同時
に、第2、第3メイン油路209,210に作動油圧を
供給するときの作動油の通過通路としての機能を併せも
ち、そのような第二段階の変化を起こさせるための作動
油の通過通路を別に設けなくて済む有利さがある。
【0110】また、バルブクリアランスを必要とせず、
騒音を低減することのできる、バルブ・ラッシュ・アジ
ャスタ(VLA:valve・lash・adjust
er)機構を備え、該機構に油圧を供給するための油路
を同様にして支持部材50に形成してもよい。ただし、
VLA用の油路を支持部材50の外側に配置し、VVL
用の油路を上記メイン油路203,209,210のよ
うに支持部材50の内側に配置することが好ましい。逆
に、油路の本数の少ないVLA用油路を内側に配置し、
油路の本数の多いVVL用油路を外側に配置すると、油
路形成のための穴あけの作業性ないし加工性が低下する
と共に、外側に設けるほうのリブの径やサイズが余分に
大きくなって、支持部材50ひいてはシリンダヘッド1
2の重量が重くなり、合理的でないからである。
【0111】[タペットの潤滑]次に、タペット24…
24自体のガイド54…54内での潤滑について説明す
る。図4〜図7に示すように、支持部材50において、
タペットガイド54…54の周囲には、該タペットガイ
ド54…54及び縦壁部53…53を連結する壁部51
…51が設けられている。この壁部51は、支持部材5
0の外側方向及び中央部方向が上方に立ち上がって湾曲
しており、タペットガイド54…54に向けて低く傾斜
している。これにより、潤滑油がタペットガイド54…
54内のタペット24…24近傍に溜り、上記壁部51
はタペット潤滑用油受け部(α)を提供することになる
(図2参照)。
【0112】その結果、例えばカムシャフト15,16
用の潤滑油が軸受部57…57から零れ落ちるのをこの
油受け部αで受け止め、該潤滑油をタペットガイド54
…54に収容されたタペット24…24に向けて流動さ
せて、該タペット24…24の外部潤滑に用いることが
できる。しかも、タペット24…24を潤滑するための
専用の油供給通路等を支持部材50に形成しなくても済
むから、支持部材50の構造が複雑化せず、支持部材5
0の製造が容易化する。
【0113】加えて、油受け部α…αを、上方に配向さ
れた壁部51…51や、カムキャップ55…55が結合
されて高さがより高くなった縦壁部53…53(軸受部
57…57)等で囲み、この軸受部57…57をオイル
セパレータとして利用したから、油受け部α…αに溜ま
った潤滑油の減少が抑制され、外部潤滑でありながら、
タペット24…24の潤滑性を十分に維持することが可
能となる。また、このような湾曲した形状の油受け壁部
51…51により支持部材50の剛性がより一層高めら
れる。
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、カムシャフトを軸受け
する縦壁部と、タペットを収容するタペットガイドとを
一体成形した支持部材を、シリンダヘッドと別体に作製
して該シリンダヘッドに組み付けるから、ヘッドボルト
とカムシャフトの軸受部との干渉が回避され、部品点数
が削減され、レイアウト性が向上され、支持剛性が改善
されたシリンダヘッド構造が提供される。また、本発明
によれば、上記のような支持部材を備えると共に、可変
動弁装置を内蔵するタペットを搭載し、該装置のための
作動油供給通路を上記支持部材に形成したり、タペット
周囲に油受け部を設けたり、カムシャフトに対する潤滑
システムを内装したりしたから、動弁系全体の油の取り
回しが十分満足に達成される。本発明は、カムに従動し
て往復運動を弁に伝えるタペットを備えたタペットタイ
プエンジンや、可変動弁装置を内蔵したタペットを備え
たエンジン、さらにはシリンダヘッドの構造が複雑とな
りがちなDOHCエンジン一般に広く好ましく適用可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るエンジンの全体構
成を示す概略正面図である。
【図2】 支持部材を組み付けたシリンダヘッドの平面
図である。
【図3】 図2のア−ア線に沿う縦断面図である。
【図4】 図2のイ−イ線に沿う縦断面図である。
【図5】 図2のウ−ウ線に沿う縦断面図である。
【図6】 支持部材の右側面図である。
【図7】 同、左側面図である。
【図8】 吸気側タペットを右側面から往復運動方向に
沿って見た拡大縦断面図である。
【図9】 図8のエ−エ線に沿う縦断面図である。
【図10】 支持部材に形成した可変動弁装置用の作動
油の供給通路のレイアウト図である。
【図11】 カムシャフトの潤滑用油路を示すための支
持部材の前端部の拡大平面図である。
【図12】 油路の配置を示すための支持部材及びカム
キャップの概略正面図である。
【図13】 支持部材の背面側からの油路の配置図であ
る。
【図14】 可変動弁装置の油圧コントロールバルブの
オンオフパターンと各弁のリフト量との関係を示す図で
ある。
【図15】 油路の高さとリフト量との関係を説明する
吸気側のタペットガイドの概略側面図である。
【図16】 同、排気側のタペットガイドの概略側面図
である。
【符号の説明】
1 DOHCエンジン 12 シリンダヘッド 15 吸気カムシャフト 16 排気カムシャフト 24 タペット 25〜27 カム 30 シリンダヘッド基部 39 吸気弁 40 排気弁 50 支持部材(カムキャリヤ) 51 タペット潤滑用油受け壁部 53 縦壁部 54 タペットガイド(タペット収容部) 203,209,210 油路 221,222 油圧コントロールバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01L 1/14 F01L 1/14 G 1/26 1/26 E 13/00 301 13/00 301D F01M 1/06 F01M 1/06 F K 9/10 9/10 E (72)発明者 浅海 皓二 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 出口 博明 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 原田 節男 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 松浦 弘和 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3G013 AA06 AA08 BA01 BA03 BB14 BC17 BC20 BD14 BD33 BD38 3G016 AA02 AA08 AA12 AA19 BA03 BA06 BA19 BA22 BA28 BA31 BA33 BA37 BA39 BA46 BA47 BA50 BB04 BB06 BB07 BB31 BB37 BB40 CA04 CA06 CA08 CA16 CA21 CA22 CA33 CA36 CA51 CA57 DA06 DA18 DA22 FA01 FA12 FA27 FA38 GA01 3G018 AA06 AB07 AB12 AB17 BA02 BA09 BA22 BA36 CA19 DA03 DA05 DA17 DA30 DA52 DA53 DA54 DA56 DA60 DA63 DA70 DA83 DA85 FA01 FA06 FA09 GA14 GA17 3G024 AA05 AA13 AA17 AA18 BA23 DA06 DA10 DA18 FA01 FA07 FA15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁のリフト量又は開き角の少なくともい
    ずれかを可変とする可変動弁装置を内蔵するタペットを
    備えるエンジンのシリンダヘッド構造であって、シリン
    ダボア間に配置されてカムシャフトを軸受けする縦壁部
    と、ポートに対応してタペットを収容するタペット収容
    部とが一体に形成された、シリンダヘッドと別体の支持
    部材が備えられ、該支持部材において、タペット収容部
    よりも支持部材の中央部寄りに、タペット収容部の配設
    方向に沿って延びる可変動弁装置用の油供給通路が設け
    られ、タペット収容部の周囲に、該タペット収容部及び
    縦壁部を連結し、縁部が上方に指向されたタペット潤滑
    用油受け部が設けられていることを特徴とするシリンダ
    ヘッド構造。
  2. 【請求項2】 可変動弁装置用の油供給通路は、タペッ
    ト収容部間において、支持部材の側部方向に延びる分岐
    通路を有し、該分岐通路がタペット収容部に連通して、
    油を可変動弁装置に供給することを特徴とする請求項1
    に記載のシリンダヘッド構造。
  3. 【請求項3】 カムシャフトに、長手方向に延びる内部
    油路と、軸受部で軸受けされる部分において該内部油路
    から分岐して周面に開口する油路とが設けられていると
    共に、軸受部に、上記油路の開口と対向する内周溝が設
    けられ、且つカムシャフトの端部を軸受けする軸受部
    に、上記内周溝に連通するカムシャフト潤滑用油路が設
    けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    シリンダヘッド構造。
  4. 【請求項4】 弁のリフト量又は開き角の少なくともい
    ずれかを可変とする可変動弁装置を内蔵するタペットを
    備えるDOHCエンジンのシリンダヘッド構造であっ
    て、シリンダボア間に配置されてカムシャフトを軸受け
    する縦壁部と、該縦壁部間に配置されてポートに対応し
    てタペットを収容するタペット収容部とが一体に形成さ
    れた、シリンダヘッドと別体の支持部材が備えられ、上
    記縦壁部に、該縦壁部と共にカムシャフトを軸受けする
    カムキャップが結合され、上記支持部材において、タペ
    ット収容部の周囲に、該タペット収容部及び縦壁部を連
    結し、縁部が上方に指向されたタペット潤滑用油受け部
    が設けられていることを特徴とするシリンダヘッド構
    造。
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