JP2001329026A - 高流動性マレイミド系共重合体 - Google Patents

高流動性マレイミド系共重合体

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JP2001329026A
JP2001329026A JP2000150824A JP2000150824A JP2001329026A JP 2001329026 A JP2001329026 A JP 2001329026A JP 2000150824 A JP2000150824 A JP 2000150824A JP 2000150824 A JP2000150824 A JP 2000150824A JP 2001329026 A JP2001329026 A JP 2001329026A
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maleimide
heat
abs resin
weight
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Kinya Kurokawa
欽也 黒川
Kunihiko Konishi
邦彦 小西
Masamichi Endo
正道 遠藤
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Denki Kagaku Kogyo KK
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F8/00Chemical modification by after-treatment
    • C08F8/30Introducing nitrogen atoms or nitrogen-containing groups

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Abstract

(57)【要約】 【課題】マレイミド系共重合体を加えて耐熱ABS樹脂
を製造する場合に、単軸押出機等の極めて一般的な混練
機においても均一に混練りできて、得られる耐熱ABS
樹脂の物性バランスが優れたマレイミド系共重合体を提
供すること。 【解決手段】芳香族ビニル単量体成分30〜70重量
%、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体成分25〜50重
量%、不飽和ジカルボン酸無水物単量体成分0〜25重
量%、及びこれら単量体と共重合可能なビニル単量体成
分0〜40重量%からなるマレイミド系共重合体であっ
て、その重量平均分子量が100,000〜180,0
00、分子量分布が2.0〜3.5で、かつ温度280
℃、剪断速度1,000Sー1のときの溶融粘度が50
〜600Pa・Sであることを特徴とするマレイミド系
共重合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ABS樹脂に対し
て耐熱付与効果をもつマレイミド系共重合体で、ABS
樹脂及び/又はAS系共重合体と混練混合して耐熱AB
S樹脂を製造する場合に、単軸押出機等の極めて一般的
な混練機により、得られる耐熱ABS樹脂が、耐衝撃
性、耐熱性、流動性の物性バランスに優れ、しかもその
成形品の外観が美麗であるマレイミド系共重合体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ABS樹脂の耐熱性を改良す
る目的で、マレイミド系共重合体の添加が行われてきた
(米国特許第3642949号明細書、米国特許第36
52726号明細書、特開昭57−98536号、特開
昭57−125241号)。しかし、これらマレイミド
系共重合体は溶融粘度が高く、ABS樹脂及び/又はA
S系共重合体と混練混合する場合に、溶融粘度の差が大
きく均一に混練りするためには高価で操作性の煩雑な2
軸押出機等の特別な混練機を用いないと、得られる耐熱
ABS樹脂の物性が悪かったり、その成形品にシルバー
等の不良現象が発生した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ABS樹脂
及び/又はAS系共重合体と混練混合して耐熱ABS樹
脂を製造する場合に、廉価で操作性の容易な単軸押出機
等の極めて一般的な混練機においてさえ均一に混練りで
きて、得られる耐熱ABS樹脂が、耐衝撃性、耐熱性、
流動性の物性バランスに優れ、しかもその成形品の外観
が美麗であるマレイミド系共重合体を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは、上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果、特定の組成、分子量、分
子量分布及び溶融粘度をもつマレイミド系共重合体を用
いてABS樹脂及び/又はAS系共重合体と混練混合し
た場合、単軸押出機等の極めて一般的な混練機によって
も、得られる耐熱ABS樹脂が、耐衝撃性、耐熱性、流
動性の物性バランスに優れ、しかもその成形品の外観が
美麗であることを見出した。
【0005】即ち、本発明を概説すれば、芳香族ビニル
単量体成分30〜70重量%、不飽和ジカルボン酸イミ
ド誘導体成分25〜50重量%、不飽和ジカルボン酸無
水物単量体成分0〜25重量%、及びこれら単量体と共
重合可能なビニル単量体成分0〜40重量%からなるマ
レイミド系共重合体であって、その重量平均分子量が1
00,000〜180,000、分子量分布(重量平均
分子量/数平均分子量の比)が2.0〜3.5で、かつ
温度280℃、剪断速度1,000Sー1のときの溶融
粘度が50〜600Pa・Sのマレイミド系共重合体に
関する。
【0006】本発明のマレイミド系共重合体の重量平均
分子量及び分子量分布(重量平均分子量/数平均分子量
の比)は100,000〜180,000及び2.0〜
3.5であって、重量平均分子量が100,000未満
の場合、それを用いた耐熱ABSの機械特性が十分でな
くなり、分子量分布が3.5を越えると、それを用いた
耐熱ABSの機械特性及び耐熱性が十分でなくなる。重
量平均分子量が180,000を越える場合または分子
量分布が2.0未満であると、得られる耐熱ABS樹脂
の衝撃強度が低くなり、成形品にシルバー等の不良現象
が発生する。
【0007】また本発明のマレイミド系共重合体は、温
度280℃、剪断速度1,000Sー1のときの溶融粘
度が50〜600Pa・Sである。溶融粘度が50Pa
・S未満の場合、耐熱ABS樹脂を製造するときの耐熱
付与効果が低くなる。また溶融粘度が600Pa・Sを
越えると、耐熱ABS樹脂を製造する場合、得られる耐
熱ABS樹脂の衝撃強度が低くなり、成形品にシルバー
等の不良現象が発生する。
【0008】本発明のマレイミド系共重合体は、Tg
(ガラス転移温度)が140〜190℃であることが好
ましい。更に好ましいTgは150〜190℃である。
Tgが140℃未満であると、耐熱ABS樹脂を製造す
るときの耐熱付与効果が低くなる。また、Tgが190
℃を越えると、耐熱ABS樹脂を製造する場合、得られ
る耐熱ABS樹脂の衝撃強度が低くなり、成形品にシル
バー等の不良現象が発生する。
【0009】本発明のマレイミド系共重合体は、芳香族
ビニル単量体成分30〜70重量%、不飽和ジカルボン
酸イミド誘導体成分25〜50重量%、不飽和ジカルボ
ン酸無水物単量体成分0〜25重量%、及びこれら単量
体と共重合可能なビニル単量体成分0〜40重量%から
なるマレイミド系共重合体である。好ましくは、芳香族
ビニル単量体成分40〜65重量%、不飽和ジカルボン
酸イミド誘導体成分30〜50重量%、不飽和ジカルボ
ン酸無水物単量体成分0〜10重量%、及びこれら単量
体と共重合可能なビニル単量体成分0〜20重量%から
なることである。芳香族ビニル単量体成分が30重量%
未満あるいは不飽和ジカルボン酸イミド誘導体成分が5
0重量%を越えると、耐熱ABS樹脂を製造する場合、
得られる耐熱ABS樹脂の衝撃強度が低くなり、成形品
にシルバー等の不良現象が発生する。また、不飽和ジカ
ルボン酸イミド誘導体成分が25重量%未満あるいは芳
香族ビニル単量体成分が70重量%を越えると、耐熱A
BS樹脂を製造するときの耐熱付与効果が低くなる。更
に、不飽和ジカルボン酸無水物単量体成分が25重量%
を越えると、耐熱ABS樹脂を製造する場合、得られる
耐熱ABS樹脂の熱安定性が低くなる。
【0010】芳香族ビニル単量体としてはスチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレ
ン、クロロスチレン等のスチレン単量体及びその置換体
が挙げられ、これらの中でスチレンが特に好ましい。
【0011】不飽和ジカルボン酸イミド誘導体として
は、マレイミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマ
レイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニ
ルマレイミド、N−ナフチルマレイミド等のマレイミド
系単量体が挙げられ、これらの中でN−フェニルマレイ
ミドが特に好ましい。また、不飽和ジカルボン酸無水物
単量体としてはマレイン酸、イタコン酸、シトラコン
酸、アコニット酸等の無水物が挙げられ、マレイン酸無
水物が特に好ましい。
【0012】上記の単量体と共重合可能なビニル単量体
としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α
−クロロアクリロニトリル等のシアン化ビニル単量体、
メチルアクリル酸エステル、エチルアクリル酸エステ
ル、ブチルアクリル酸エステル等のアクリル酸エステル
単量体、メチルメタクリル酸エステル、エチルメタクリ
ル酸エステル等のメタクリル酸エステル単量体、アクリ
ル酸、メタクリル酸等のビニルカルボン酸単量体、アク
リル酸アミド及びメタクリル酸アミド等が挙げられる。
【0013】本発明のマレイミド系共重合体の製造方法
としては、芳香族ビニル単量体、不飽和ジカルボン酸イ
ミド誘導体、及び必要に応じて用いる不飽和ジカルボン
酸無水物単量体、これら単量体と共重合可能なビニル単
量体を公知の方法で直接共重合してもよいし、不飽和ジ
カルボン酸無水物単量体を芳香族ビニル単量体、及びこ
れら単量体と共重合可能なビニル単量体と共重合させた
後、アンモニア及び/又は第1級アミンと反応させて不
飽和ジカルボン酸イミド誘導体にしてもよい。しかしな
がらこれら共重合体を製造する方法としては後者、すな
わち不飽和ジカルボン酸無水物単量体を芳香族ビニル単
量体、及びこれら単量体と共重合可能なビニル単量体と
共重合させた後にイミド化する方法が、共重合性及び経
済性の点でより好ましい。なお、イミド化反応に用いる
第1級アミンとしてはメチルアミン、エチルアミン、プ
ロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、シクロ
へキシルアミン、デシルアミン、アニリン、トルイジ
ン、ナフチルアミン、クロロフェニルアミン、ジクロロ
フェニルアミン、ブロモフェニルアミン、ジブロモフェ
ニルアミン等が挙げられ、アニリンが特に好ましい。
【0014】イミド化反応は、オートクレーブを用いて
溶液状態、塊状状態あるいは懸濁状態で反応を行うこと
ができる。また、スクリュー押出機等の溶融混練装置を
用いて、溶融状態で反応を行うことも可能である。
【0015】イミド化における溶液反応に用いられる溶
媒は任意であり、例えば、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケ
トン類、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等の
エーテル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メ
チル−2−ピロリドン等が例示される。
【0016】イミド化の反応温度は50〜350℃の範
囲が好ましく、100〜300℃の範囲が特に好まし
い。
【0017】イミド化反応は触媒の存在を必ずしも必要
としないが、用いるならばトリメチルアミン、トリエチ
ルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリ
ン、N,N−ジエチルアニリン等の第3級アミンが好適
である。
【0018】本発明のマレイミド系共重合体は、従来よ
り知られている乳化重合法、懸濁重合法、塊状重合法、
溶液重合法のいずれの方法によって得られたものであっ
ても良いし、またこれらの重合法の複合化した技術によ
るものでも良いが、溶液重合法によるものが好ましい。
また、回分法重合、連続重合どちらの重合法によるもの
でもかまわない。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。これらはいずれも例示的なものであって、本発
明の内容を限定するものではない。
【0020】尚、本発明のマレイミド系共重合体の分子
量、分子量分布及び溶融粘度とTgの測定方法、ABS
と混練後の各種評価方法は次の通りである。
【0021】(1)分子量及び分子量分布:GPC(ゲ
ル浸透クロマトグラフィ−)法にてポリスチレン換算の
値で求めた。
【0022】(2)溶融粘度:CAPIROGRAPH
−1B(東洋精機製)により、温度280℃、剪断速度
1,000S−1の条件で測定した。
【0023】(3)Tg(ガラス転移温度):JIS
K−7121に従い、DSC(示差走査熱量測定)装置
により測定した。
【0024】(4)耐熱性:ASTM D−1525に
従い、成形温度250℃で成形した厚さ3.2mmの射
出成形品を用い、Vicat軟化点(49N荷重)を測
定した。
【0025】(5)衝撃強度:ASTM D−256に
従い、成形温度250℃で成形した厚さ6.4mmの射
出成形品を用い、ノッチ付きIZOD衝撃強度を相対湿
度50%、雰囲気温度23℃で測定した。
【0026】(6)成形品外観:射出成形機(川口鉄
工、K−125−I)により、プレート(9cm×5c
m)を成形温度250℃で成形し、外観を以下のように
評価した。 ○:成形不良が見られない。 ×:シルバー等の成形不良が見られる。
【0027】
【実施例1】撹拌機付きオートクレーブ中にメチルエチ
ルケトン11.0kg、スチレン7.28kg、α−メ
チルスチレンダイマー10gを仕込み、系内を窒素ガス
で置換した後、温度80℃に加熱した。これに、無水マ
レイン酸2.72kg、ベンゾイルパーオキサイド30
gをメチルエチルケトン4.0kgに溶解した溶液を1
0時間で添加した。添加後更に2時間、温度80℃に保
った。反応液の一部をサンプリングしてガスクロマトグ
ラフィーにより未反応の単量体の定量を行い、重合率及
び重合体中の無水マレイン酸の含有率を算出した。結果
を表1に示す。残りの反応液にメチルエチルケトン1
5.0kgを加え室温まで冷却した。これを激しく撹拌
しながらメタノール80.0kgに注ぎ、濾別後乾燥し
白色粉末状の重合体を得た。この重合体3.0kg、ト
リエチルアミン30gをオートクレーブ中でメチルエチ
ルケトン7.0kgに溶解し、これにアニリン0.92
kgを加え130℃で7時間イミド化反応を行った。反
応溶液を室温まで冷却し、激しく撹拌したメタノール3
0.0kgに注ぎ、濾別後乾燥しマレイミド系共重合体
を得た。13C−NMR(核磁気共鳴)法により無水マ
レイン酸基のNPMI(N−フェニルマレイミド)基へ
の転化率を求めた。表1の値及びこの転化率より最終組
成比を算出した。更に、重量平均分子量、分子量分布、
溶融粘度及びTgを測定した。得られたマレイミド系共
重合体1.20kgと一般に市販されているABS(G
R−3000、電気化学工業製)4.80kgを、20
リットルヘンシェルに投入しブレンド後、VS40m/
m押出機(田辺プラスチック機械製、単軸押出機)に
て、温度260℃で押出しペレット化した。このペレッ
トを使用し、射出成形機により試験片を作成し、IZO
D衝撃、Vicat軟化点を測定するとともに、成形品
外観を評価した。結果は表2に示す。
【0028】
【実施例2】撹拌機付きオートクレーブ中にメチルエチ
ルケトン11.0kg、スチレン7.18kg、α−メ
チルスチレンダイマー10gを仕込み、系内を窒素ガス
で置換した後、温度80℃に加熱した。これに、無水マ
レイン酸2.82kg、ベンゾイルパーオキサイド30
gをメチルエチルケトン4.0kgに溶解した溶液を1
0時間で添加した。添加後更に2時間、温度80℃に保
った。反応液の一部をサンプリングしてガスクロマトグ
ラフィーにより未反応の単量体の定量を行い、重合率及
び重合体中の無水マレイン酸の含有率を算出した。結果
を表1に示す。残りの反応液にメチルエチルケトン1
5.0kgを加え室温まで冷却した。これを激しく撹拌
しながらメタノール80.0kgに注ぎ、濾別後乾燥し
白色粉末状の重合体を得た。この重合体3.0kg、ト
リエチルアミン30gをオートクレーブ中でメチルエチ
ルケトン7.0kgに溶解し、これにアニリン0.84
kgを加え130℃で7時間イミド化反応を行った。反
応溶液を室温まで冷却し、激しく撹拌したメタノール3
0.0kgに注ぎ、濾別後乾燥しマレイミド系共重合体
を得た。13C−NMR(核磁気共鳴)法により無水マ
レイン酸基のNPMI(N−フェニルマレイミド)基へ
の転化率を求めた。表1の値及びこの転化率より最終組
成比を算出した。更に、重量平均分子量、分子量分布、
溶融粘度及びTgを測定した。得られたマレイミド系共
重合体1.20kgと一般に市販されているABS(G
R−3000、電気化学工業製)4.80kgを、20
リットルヘンシェルに投入しブレンド後、VS40m/
m押出機(田辺プラスチック機械製、単軸押出機)に
て、温度260℃で押出しペレット化した。このペレッ
トを使用し、射出成形機により試験片を作成し、IZO
D衝撃、Vicat軟化点を測定するとともに、成形品
外観を評価した。結果は表2に示す。
【0029】
【実施例3】撹拌機付きオートクレーブ中にメチルエチ
ルケトン10.0kg、スチレン6.95kg、α−メ
チルスチレンダイマー10gを仕込み、系内を窒素ガス
で置換した後、温度80℃に加熱した。これに、無水マ
レイン酸2.78kg、アクリロニトリル0.27k
g、ベンゾイルパーオキサイド30gをメチルエチルケ
トン5.0kgに溶解した溶液を10時間で添加した。
添加後更に2時間、温度80℃に保った。反応液の一部
をサンプリングしてガスクロマトグラフィーにより未反
応の単量体の定量を行い、重合率及び重合体中の無水マ
レイン酸及びアクリロニトリルの含有率を算出した。結
果を表1に示す。残りの反応液にメチルエチルケトン1
5.0kgを加え室温まで冷却した。これを激しく撹拌
しながらメタノール80.0kgに注ぎ、濾別後乾燥し
白色粉末状の重合体を得た。この重合体3.0kg、ト
リエチルアミン30gをオートクレーブ中でメチルエチ
ルケトン7.0kgに溶解し、これにアニリン0.94
kgを加え130℃で7時間イミド化反応を行った。反
応溶液を室温まで冷却し、激しく撹拌したメタノール3
0.0kgに注ぎ、濾別後乾燥しマレイミド系共重合体
を得た。13C−NMR(核磁気共鳴)法により無水マ
レイン酸基のNPMI(N−フェニルマレイミド)基へ
の転化率を求めた。表1の値及びこの転化率より最終組
成比を算出した。更に、重量平均分子量、分子量分布、
溶融粘度及びTgを測定した。得られたマレイミド系共
重合体1.20kgと一般に市販されているABS(G
R−3000、電気化学工業製)4.80kgを、20
リットルヘンシェルに投入しブレンド後、VS40m/
m押出機(田辺プラスチック機械製、単軸押出機)に
て、温度260℃で押出しペレット化した。このペレッ
トを使用し、射出成形機により試験片を作成し、IZO
D衝撃、Vicat軟化点を測定するとともに、成形品
外観を評価した。結果は表2に示す。
【0030】
【実施例4】撹拌機付きオートクレーブ中にメチルエチ
ルケトン10.0kg、スチレン6.76kg、α−メ
チルスチレンダイマー10gを仕込み、系内を窒素ガス
で置換した後、温度80℃に加熱した。これに、無水マ
レイン酸3.24kg、ベンゾイルパーオキサイド30
gをメチルエチルケトン5.0kgに溶解した溶液を1
0時間で添加した。添加後更に2時間、温度80℃に保
った。反応液の一部をサンプリングしてガスクロマトグ
ラフィーにより未反応の単量体の定量を行い、重合率及
び重合体中の無水マレイン酸の含有率を算出した。結果
を表1に示す。残りの反応液にメチルエチルケトン1
5.0kgを加え室温まで冷却した。これを激しく撹拌
しながらメタノール80.0kgに注ぎ、濾別後乾燥し
白色粉末状の重合体を得た。この重合体3.0kg、ト
リエチルアミン30gをオートクレーブ中でメチルエチ
ルケトン7.0kgに溶解し、これにアニリン1.08
kgを加え130℃で7時間イミド化反応を行った。反
応溶液を室温まで冷却し、激しく撹拌したメタノール3
0.0kgに注ぎ、濾別後乾燥しマレイミド系共重合体
を得た。13C−NMR(核磁気共鳴)法により無水マ
レイン酸基のNPMI(N−フェニルマレイミド)基へ
の転化率を求めた。表1の値及びこの転化率より最終組
成比を算出した。更に、重量平均分子量、分子量分布、
溶融粘度及びTgを測定した。得られたマレイミド系共
重合体1.20kgと一般に市販されているABS(G
R−3000、電気化学工業製)4.80kgを、20
リットルヘンシェルに投入しブレンド後、VS40m/
m押出機(田辺プラスチック機械製、単軸押出機)に
て、温度260℃で押出しペレット化した。このペレッ
トを使用し、射出成形機により試験片を作成し、IZO
D衝撃、Vicat軟化点を測定するとともに、成形品
外観を評価した。結果は表2に示す。
【0031】
【実施例5】撹拌機付きオートクレーブ中にメチルエチ
ルケトン11.0kg、スチレン7.66kg、α−メ
チルスチレンダイマー10gを仕込み、系内を窒素ガス
で置換した後、温度80℃に加熱した。これに、無水マ
レイン酸2.34kg、ベンゾイルパーオキサイド30
gをメチルエチルケトン4.0kgに溶解した溶液を1
0時間で添加した。添加後更に2時間、温度80℃に保
った。反応液の一部をサンプリングしてガスクロマトグ
ラフィーにより未反応の単量体の定量を行い、重合率及
び重合体中の無水マレイン酸の含有率を算出した。結果
を表1に示す。残りの反応液にメチルエチルケトン1
5.0kgを加え室温まで冷却した。これを激しく撹拌
しながらメタノール80.0kgに注ぎ、濾別後乾燥し
白色粉末状の重合体を得た。この重合体3.0kg、ト
リエチルアミン30gをオートクレーブ中でメチルエチ
ルケトン7.0kgに溶解し、これにアニリン0.76
kgを加え130℃で7時間イミド化反応を行った。反
応溶液を室温まで冷却し、激しく撹拌したメタノール3
0.0kgに注ぎ、濾別後乾燥しマレイミド系共重合体
を得た。13C−NMR(核磁気共鳴)法により無水マ
レイン酸基のNPMI(N−フェニルマレイミド)基へ
の転化率を求めた。表1の値及びこの転化率より最終組
成比を算出した。更に、重量平均分子量、分子量分布、
溶融粘度及びTgを測定した。得られたマレイミド系共
重合体1.20kgと一般に市販されているABS(G
R−3000、電気化学工業製)4.80kgを、20
リットルヘンシェルに投入しブレンド後、VS40m/
m押出機(田辺プラスチック機械製、単軸押出機)に
て、温度260℃で押出しペレット化した。このペレッ
トを使用し、射出成形機により試験片を作成し、IZO
D衝撃、Vicat軟化点を測定するとともに、成形品
外観を評価した。結果は表2に示す。
【0032】
【比較例1】撹拌機付きオートクレーブ中にメチルエチ
ルケトン8.0kg、スチレン5.62kg、α−メチ
ルスチレンダイマー10gを仕込み、系内を窒素ガスで
置換した後、温度80℃に加熱した。これに、無水マレ
イン酸4.38kg、ベンゾイルパーオキサイド30g
をメチルエチルケトン7.0kgに溶解した溶液を10
時間で添加した。添加後更に2時間、温度80℃に保っ
た。反応液の一部をサンプリングしてガスクロマトグラ
フィーにより未反応の単量体の定量を行い、重合率及び
重合体中の無水マレイン酸の含有率を算出した。結果を
表1に示す。残りの反応液にメチルエチルケトン15.
0kgを加え室温まで冷却した。これを激しく撹拌しな
がらメタノール80.0kgに注ぎ、濾別後乾燥し白色
粉末状の重合体を得た。この重合体3.0kg、トリエ
チルアミン30gをオートクレーブ中でメチルエチルケ
トン7.0kgに溶解し、これにアニリン1.42kg
を加え130℃で7時間イミド化反応を行った。反応溶
液を室温まで冷却し、激しく撹拌したメタノール30.
0kgに注ぎ、濾別後乾燥しマレイミド系共重合体を得
た。13C−NMR(核磁気共鳴)法により無水マレイ
ン酸基のNPMI(N−フェニルマレイミド)基への転
化率を求めた。表1の値及びこの転化率より最終組成比
を算出した。更に、重量平均分子量、分子量分布、溶融
粘度及びTgを測定した。得られたマレイミド系共重合
体1.20kgと一般に市販されているABS(GR−
3000、電気化学工業製)4.80kgを、20リッ
トルヘンシェルに投入しブレンド後、VS40m/m押
出機(田辺プラスチック機械製、単軸押出機)にて、温
度260℃で押出しペレット化した。このペレットを使
用し、射出成形機により試験片を作成し、IZOD衝
撃、Vicat軟化点を測定するとともに、成形品外観
を評価した。結果は表3に示す。
【0033】
【比較例2】撹拌機付きオートクレーブ中にメチルエチ
ルケトン13.0kg、スチレン8.59kg、α−メ
チルスチレンダイマー40gを仕込み、系内を窒素ガス
で置換した後、温度80℃に加熱した。これに、無水マ
レイン酸1.41kg、ベンゾイルパーオキサイド30
gをメチルエチルケトン2.0kgに溶解した溶液を1
0時間で添加した。添加後更に2時間、温度80℃に保
った。反応液の一部をサンプリングしてガスクロマトグ
ラフィーにより未反応の単量体の定量を行い、重合率及
び重合体中の無水マレイン酸の含有率を算出した。結果
を表1に示す。残りの反応液にメチルエチルケトン1
5.0kgを加え室温まで冷却した。これを激しく撹拌
しながらメタノール80.0kgに注ぎ、濾別後乾燥し
白色粉末状の重合体を得た。この重合体3.0kg、ト
リエチルアミン30gをオートクレーブ中でメチルエチ
ルケトン7.0kgに溶解し、これにアニリン0.46
kgを加え130℃で7時間イミド化反応を行った。反
応溶液を室温まで冷却し、激しく撹拌したメタノール3
0.0kgに注ぎ、濾別後乾燥しマレイミド系共重合体
を得た。13C−NMR(核磁気共鳴)法により無水マ
レイン酸基のNPMI(N−フェニルマレイミド)基へ
の転化率を求めた。表1の値及びこの転化率より最終組
成比を算出した。更に、重量平均分子量、分子量分布、
溶融粘度及びTgを測定した。得られたマレイミド系共
重合体1.20kgと一般に市販されているABS(G
R−3000、電気化学工業製)4.80kgを、20
リットルヘンシェルに投入しブレンド後、VS40m/
m押出機(田辺プラスチック機械製、単軸押出機)に
て、温度260℃で押出しペレット化した。このペレッ
トを使用し、射出成形機により試験片を作成し、IZO
D衝撃、Vicat軟化点を測定するとともに、成形品
外観を評価した。結果は表3に示す。
【0034】
【比較例3】撹拌機付きオートクレーブ中にメチルエチ
ルケトン5.0kg、スチレン7.20kgを仕込み、
系内を窒素ガスで置換した後、温度80℃に加熱した。
これに、無水マレイン酸2.80kg、ベンゾイルパー
オキサイド30gをメチルエチルケトン3.0kgに溶
解した溶液を10時間で添加した。添加後更に2時間、
温度80℃に保った。反応液の一部をサンプリングして
ガスクロマトグラフィーにより未反応の単量体の定量を
行い、重合率及び重合体中の無水マレイン酸の含有率を
算出した。結果を表1に示す。残りの反応液にメチルエ
チルケトン15.0kgを加え室温まで冷却した。これ
を激しく撹拌しながらメタノール80.0kgに注ぎ、
濾別後乾燥し白色粉末状の重合体を得た。この重合体
3.0kg、トリエチルアミン30gをオートクレーブ
中でメチルエチルケトン7.0kgに溶解し、これにア
ニリン0.92kgを加え130℃で7時間イミド化反
応を行った。反応溶液を室温まで冷却し、激しく撹拌し
たメタノール30.0kgに注ぎ、濾別後乾燥しマレイ
ミド系共重合体を得た。13C−NMR(核磁気共鳴)
法により無水マレイン酸基のNPMI(N−フェニルマ
レイミド)基への転化率を求めた。表1の値及びこの転
化率より最終組成比を算出した。更に、重量平均分子
量、分子量分布、溶融粘度及びTgを測定した。得られ
たマレイミド系共重合体1.20kgと一般に市販され
ているABS(GR−3000、電気化学工業製)4.
80kgを、20リットルヘンシェルに投入しブレンド
後、VS40m/m押出機(田辺プラスチック機械製、
単軸押出機)にて、温度260℃で押出しペレット化し
た。このペレットを使用し、射出成形機により試験片を
作成し、IZOD衝撃、Vicat軟化点を測定すると
ともに、成形品外観を評価した。結果は表3に示す。
【0035】
【比較例4】撹拌機付きオートクレーブ中にメチルエチ
ルケトン12.0kg、スチレン7.27kg、α−メ
チルスチレンダイマー100gを仕込み、系内を窒素ガ
スで置換した後温度80℃に加熱した。これに、無水マ
レイン酸2.73kg、ベンゾイルパーオキサイド30
gをメチルエチルケトン6.0kgに溶解した溶液を1
0時間で添加した。添加後更に2時間、温度80℃に保
った。反応液の一部をサンプリングしてガスクロマトグ
ラフィーにより未反応の単量体の定量を行い、重合率及
び重合体中の無水マレイン酸の含有率を算出した。結果
を表1に示す。残りの反応液にメチルエチルケトン1
5.0kgを加え室温まで冷却した。これを激しく撹拌
しながらメタノール80.0kgに注ぎ、濾別後乾燥し
白色粉末状の重合体を得た。この重合体3.0kg、ト
リエチルアミン30gをオートクレーブ中でメチルエチ
ルケトン7.0kgに溶解し、これにアニリン0.92
kgを加え130℃で7時間イミド化反応を行った。反
応溶液を室温まで冷却し、激しく撹拌したメタノール3
0.0kgに注ぎ、濾別後乾燥しマレイミド系共重合体
を得た。13C−NMR(核磁気共鳴)法により無水マ
レイン酸基のNPMI(N−フェニルマレイミド)基へ
の転化率を求めた。表1の値及びこの転化率より最終組
成比を算出した。更に、重量平均分子量、分子量分布、
溶融粘度及びTgを測定した。得られたマレイミド系共
重合体1.20kgと一般に市販されているABS(G
R−3000、電気化学工業製)4.80kgを、20
リットルヘンシェルに投入しブレンド後、VS40m/
m押出機(田辺プラスチック機械製、単軸押出機)に
て、温度260℃で押出しペレット化した。このペレッ
トを使用し、射出成形機により試験片を作成し、IZO
D衝撃、Vicat軟化点を測定するとともに、成形品
外観を評価した。結果は表3に示す。
【0036】
【比較例5】撹拌機付きオートクレーブ中にメチルエチ
ルケトン8.0kg、スチレン7.18kgを仕込み、
系内を窒素ガスで置換した後、温度80℃に加熱した。
これに、無水マレイン酸2.82kg、ベンゾイルパー
オキサイド30gをメチルエチルケトン4.0kgに溶
解した溶液を10時間で添加した。添加の途中5時間経
過した時点で、α−メチルスチレンダイマー100gを
メチルエチルケトン2.0kgに溶解した溶液も添加し
た。添加後更に2時間、温度80℃に保った。反応液の
一部をサンプリングしてガスクロマトグラフィーにより
未反応の単量体の定量を行い、重合率及び重合体中の無
水マレイン酸の含有率を算出した。結果を表1に示す。
残りの反応液にメチルエチルケトン15.0kgを加え
室温まで冷却した。これを激しく撹拌しながらメタノー
ル80.0kgに注ぎ、濾別後乾燥し白色粉末状の重合
体を得た。この重合体3.0kg、トリエチルアミン3
0gをオートクレーブ中でメチルエチルケトン7.0k
gに溶解し、これにアニリン0.92kgを加え130
℃で7時間イミド化反応を行った。反応溶液を室温まで
冷却し、激しく撹拌したメタノール30.0kgに注
ぎ、濾別後乾燥しマレイミド系共重合体を得た。13C
−NMR(核磁気共鳴)法により無水マレイン酸基のN
PMI(N−フェニルマレイミド)基への転化率を求め
た。表1の値及びこの転化率より最終組成比を算出し
た。更に、重量平均分子量、分子量分布、溶融粘度及び
Tgを測定した。得られたマレイミド系共重合体1.2
0kgと一般に市販されているABS(GR−300
0、電気化学工業製)4.80kgを、20リットルヘ
ンシェルに投入しブレンド後、VS40m/m押出機
(田辺プラスチック機械製、単軸押出機)にて、温度2
60℃で押出しペレット化した。このペレットを使用
し、射出成形機により試験片を作成し、IZOD衝撃、
Vicat軟化点を測定するとともに、成形品外観を評
価した。結果は表3に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】実施例及び比較例の結果から、本発明のマ
レイミド系共重合体の重量平均分子量が100,000
未満の場合、それを用いた耐熱ABSの機械特性が十分
でなくなり、分子量分布(重量平均分子量/数平均分子
量の比)が3.5を越えると、それを用いた耐熱ABS
の機械特性及び耐熱性が十分でなくなる。重量平均分子
量が180,000を越える場合または分子量分布が
2.0未満であると、得られる耐熱ABS樹脂の衝撃強
度が低くなり、成形品にシルバー等の不良現象が発生す
る。また温度280℃、剪断速度1,000Sー1のと
きの溶融粘度が50Pa・S未満の場合、耐熱ABS樹
脂を製造するときの耐熱付与効果が低くなる。また溶融
粘度が600Pa・Sを越えると、耐熱ABS樹脂を製
造する場合、得られる耐熱ABS樹脂の衝撃強度が低く
なり、成形品にシルバー等の不良現象が発生する。更
に、Tg(ガラス転移温度)が140℃未満であると、
耐熱ABS樹脂を製造するときの耐熱付与効果が低くな
る。また、Tgが190℃を越えると、耐熱ABS樹脂
を製造する場合、得られる耐熱ABS樹脂の衝撃強度が
低くなり、成形品にシルバー等の不良現象が発生する。
また、本発明のマレイミド系共重合体中の30重量%未
満あるいは不飽和ジカルボン酸イミド誘導体成分が50
重量%を越えると、耐熱ABS樹脂を製造する場合、得
られる耐熱ABS樹脂の衝撃強度が低くなり、成形品に
シルバー等の不良現象が発生する。また、不飽和ジカル
ボン酸イミド誘導体成分が25重量%未満あるいは芳香
族ビニル単量体成分が70重量%を越えると、耐熱AB
S樹脂を製造するときの耐熱付与効果が低くなる。更
に、不飽和ジカルボン酸無水物単量体成分が25重量%
を越えると、耐熱ABS樹脂を製造する場合、得られる
耐熱ABS樹脂の熱安定性が低くなる。
【0041】
【発明の効果】本発明のマレイミド系共重合体は、AB
S樹脂及び/又はAS系共重合体と混練混合して耐熱A
BS樹脂を製造する場合に、単軸押出機等の極めて一般
的な混練機によっても、得られる耐熱ABS樹脂が、耐
衝撃性、耐熱性、流動性の物性バランスに優れ、しかも
その成形品の外観が美麗であり、極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J100 AB02P AJ02S AK32R AL02S AM02S AM15S AM48Q CA04 CA05 CA06 DA01 DA04 DA09 DA25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香族ビニル単量体成分30〜70重量
    %、不飽和ジカルボン酸イミド誘導体成分25〜50重
    量%、不飽和ジカルボン酸無水物単量体成分0〜25重
    量%、及びこれら単量体と共重合可能なビニル単量体成
    分0〜40重量%からなるマレイミド系共重合体であっ
    て、その重量平均分子量が100,000〜180,0
    00、分子量分布(重量平均分子量/数平均分子量の
    比)が2.0〜3.5で、かつ温度280℃、剪断速度
    1,000Sー1のときの溶融粘度が50〜600Pa
    ・Sであることを特徴とするマレイミド系共重合体。
  2. 【請求項2】芳香族ビニル単量体がスチレン、不飽和ジ
    カルボン酸イミド誘導体がN−フェニルマレイミド、不
    飽和ジカルボン酸無水物単量体が無水マレイン酸である
    ことを特徴とする請求項1記載のマレイミド系共重合
    体。
  3. 【請求項3】Tg(ガラス転移温度)が140〜190
    ℃であることを特徴とする請求項1〜2いずれか記載の
    マレイミド系共重合体。
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