JP2001328196A - 機能性フィルムおよびその製造方法 - Google Patents
機能性フィルムおよびその製造方法Info
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Abstract
つ高温で焼成することも泣く、圧縮によって機械的強度
を有しかつ各種の機能を発現し得ることができる機能性
フィルムであって、しかも平坦性に優れる機能性フィル
ムを提供する。 【解決手段】 支持体の両面上に、機能性微粒子含有層
を圧縮することにより得られる機能性微粒子圧縮層を有
する機能性フィルム、および該機能性フィルムの製造方
法。
Description
びその製造方法に関する。本発明において「機能性フィ
ルム」とは、機能、すなわち物理的および/または化学
的現象を通じて果たす働きを有するフィルムをいう。本
発明の機能性フィルムには、導電フィルム、磁性フィル
ム、強磁性フィルム、誘電体フィルム、強誘電体フィル
ム、エレクトロクロミックフィルム、エレクトロルミネ
ッセンスフィルム、絶縁フィルム、光吸収フィルム、光
選択吸収フィルム、反射フィルム、反射防止フィルム、
触媒フィルム、光触媒フィルム等の各種の機能を有する
フィルムが含まれる。
明導電フィルムおよびその製造方法に関する。透明導電
フィルムは、エレクトロルミネッセンスパネル電極、エ
レクトロクロミック素子電極、液晶電極、透明面発熱
体、タッチパネルのような透明電極に用いることができ
るほか、透明な電磁波遮蔽フィルムとして用いることが
できる。
性材料を含む層を形成することによって製造される。従
来、これら機能性フィルムは、上記各種機能性材料を、
真空蒸着、レーザアブレーション、スパッタリング、イ
オンプレーティング等の物理的気相成長法(PVD)
や、熱CVD、光CVD、プラズマCVD等の化学的気
相成長法(CVD)等の手段によって支持体上に機能性
膜として成膜させることによって製造している。しかし
ながら、上記方法は一般に大掛かりな装置を必要とし、
中には大面積の機能性層形成には不向きなものもある。
能性層形成方法も知られている。ゾル−ゲル法では、多
くの場合、ゾル−ゲル液塗布後に高温で液中の無機材料
(機能性材料)を焼結させる必要がある。そのため支持
体として高温加熱に不適な樹脂フィルム(例えばポリエ
チレンテレフタレート等)を用いることができない。
ィルムの製造については、以下に述べるような問題が指
摘されている。
法によって製造されている。スパタッリング法には種々
の手段があり、例えば、真空中で直流または高周波放電
で発生した不活性ガスイオンをターゲット表面に加速衝
突させ、ターゲットを構成する原子を表面から叩き出
し、支持体表面に沈着させ透明導電層を形成する手段な
どが挙げられる。
のものでも、表面電気抵抗の低い導電層を形成すること
ができる点で優れる。しかし、装置が大掛かりで成膜速
度が遅い等の問題点がある。今後、導電層の大面積化が
進むにつれ、装置の大規模化が予想される。装置の大規
模化は、制御精度により一層の高度化が要求されるとい
った技術面での問題や、製造コスト増大などの製造効率
面での問題を生じる。また、現在、ターゲット数を増や
すことで成膜速度の向上を図っているが、これも装置の
大規模化の一因となっている。
みられている。従来の塗布法では、導電性微粒子をバイ
ンダー樹脂中に分散させた導電性塗料を支持体上に塗
布、乾燥し、導電層を形成している。塗布法は、スパッ
タリング法に比べ、大面積の導電層を容易に形成しやす
く、装置が簡便で生産性が高く、製造コストも低い。塗
布法による導電フィルムにおいては、導電層中に存在す
る導電性微粒子どうしが互いに接触することにより電気
経路を形成し、これにより導電性が発現される。
造においては、バインダー樹脂を大量に用いなければ導
電層を成膜することができないとされていた。そのた
め、バインダー樹脂によって導電性微粒子どうしの接触
が妨げられ、得られる透明導電フィルムの電気抵抗値が
高くなる(導電性に劣る)という問題があり、その用途
が限られていた。また、バインダー樹脂を用いない場合
には、導電性物質を高温で焼結させなければ実用に耐え
る導電層の形成ができないとされていた。
09259号公報には、導電性粉末とバインダー樹脂と
からなる導電性塗料を転写用プラスチックフィルム上に
塗布、乾燥し、導電層を形成する第1工程、導電層表面
を平滑面に加圧(5〜100kg/cm2)、加熱(7
0〜180℃)処理する第2工程、この導電層をプラス
チックフィルム若しくはシート上に積層し、熱圧着させ
る第3工程からなる帯電防止透明導電フィルム若しくは
シートの製造法が開示されている。
含む導電性塗料を用いている。すなわち、導電性粉末と
して無機質導電性粉末を用いる場合、バインダー100
重量部に対して導電性粉末100〜500重量部、有機
質導電性粉末を用いる場合、バインダー100重量部に
対して導電性粉末0.1〜30重量部である。このよう
にバインダー樹脂を大量に用いるため、上記公報に示さ
れる技術では電気抵抗値の低い透明導電フィルムを得る
ことができない。
錫ドープ酸化インジウム(ITO)粉末、溶媒、カップ
リング剤、金属の有機酸塩若しくは無機酸塩からなる、
バインダーを含まない導電膜形成用塗料をガラス板に塗
布し、300℃以上の温度で焼成する透明導電膜被覆ガ
ラス板の製造法が開示されている。この方法では、バイ
ンダーを用いないので、導電膜の電気抵抗値は低くな
る。しかし、300℃以上の温度での焼成工程を行う必
要があるため、樹脂フィルムのような易燃性支持体上に
導電膜を形成することは困難である。樹脂フィルムは中
〜高温で変形、溶融、炭化、あるいは燃焼してしまう。
樹脂フィルムの種類によっても異なるが、例えばポリエ
チレンテレフタレート(PET)フィルムでは130℃
前後の温度が加熱の限界と考えられる。
6−13785号公報に、導電性物質(金属または合
金)粉体より構成された骨格構造の空隙の少なくとも一
部、好ましくは空隙の全部に樹脂が充填された粉体圧縮
層と、その下側の樹脂層とからなる導電性皮膜が開示さ
れている。それによると、板材に皮膜を形成する場合、
まず、樹脂、粉体物質(金属または合金)および被処理
部材である板材を皮膜形成媒体(直径数mmのスチール
ボール)とともに容器内で振動または攪拌すると、被処
理部材表面に樹脂層が形成され、続いて粉体物質がこの
樹脂層の粘着力により樹脂層に捕捉・固定される。さら
に振動または攪拌を受けている皮膜形成媒体が、振動ま
たは攪拌を受けている粉体物質に打撃力を与え、粉体圧
縮層がつくられる。しかしながら、この技術においても
また、粉体圧縮層の固定効果を得るためにかなりの量の
樹脂が必要とされることから、電気抵抗値の低い導電性
皮膜を得るのが難しい。また、塗布法に比べ製法が煩雑
である。
7195号公報に、導電性短繊維をPVCなどのフィル
ム上にふりかけて堆積させ、これを加圧処理して、導電
性繊維−樹脂一体化層を形成する方法が開示されてい
る。導電性短繊維とは、ポリエチレンテレフタレートな
どの短繊維にニッケルめっきなどを被着処理したもので
ある。加圧操作は、樹脂マトリックス層が熱可塑性を示
す温度条件下で行うことが好ましく、175℃、20k
g/cm2という高温加熱・低圧条件が開示されてい
る。
ンダー樹脂を用いることなく、かつ高温で焼成すること
もなく、圧縮によって機械的強度を有し、かつ各種の機
能を発現し得ることができる機能性フィルムであって、
平坦性に優れる機能性フィルムおよびその製造方法を提
供することを目的とする。
も、塗布法による電気抵抗値の低い、しかも平坦性に優
れる透明導電フィルムおよびその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
に、以下の各本発明が提供される。
有層を圧縮することにより得られる機能性微粒子圧縮層
を有する、機能性フィルム。
子を分散した塗料を支持体の両面上に塗布、乾燥して形
成したものである、上記の機能性フィルム。
たは2種以上である、上記の機能性フィルム。
面上に形成された機能性微粒子含有層をそれぞれ44N
/mm2以上の圧縮力で圧縮することにより得られる、
上記の機能性フィルム。
磁性フィルム、強磁性フィルム、誘電体フィルム、強誘
電体フィルム、エレクトロクロミックフィルム、エレク
トロルミネッセンスフィルム、絶縁フィルム、光吸収フ
ィルム、光選択吸収フィルム、反射フィルム、反射防止
フィルム、触媒フィルムおよび光触媒フィルムの中から
選ばれる1種または2種以上である、上記の機能性フィ
ルム。
り、導電フィルムとしての機能を有する、上記の機能性
フィルム。
ジウム、酸化亜鉛、酸化カドミウム、アンチモンドープ
酸化錫(ATO)、フッ素ドープ酸化錫(FTO)、錫
ドープ酸化インジウム(ITO)およびアルミニウムド
ープ酸化亜鉛(AZO)の中から選ばれる1種または2
種以上である、上記の機能性フィルム。
の機能性フィルム。
体の両面上に塗布、乾燥して機能性微粒子含有層を形成
した後、これら支持体の両面上に形成された機能性微粒
子含有層を同時に圧縮して機能性微粒子圧縮層を得るこ
とを含む、機能性フィルムの製造方法。
性微粒子含有層をそれぞれ44N/m2以上の圧縮力で
圧縮する、上記の機能性フィルムの製造方法。
う、上記の機能性フィルムの製造方法。
う、上記の機能性フィルムの製造方法。
上に、機能性微粒子含有層を圧縮することにより得られ
る機能性微粒子圧縮層を有するものである。
理的および/または化学的現象を通じて果たす働きを有
するフィルムであれば特に限定されるものでない。具体
的には、導電フィルム、磁性フィルム、強磁性フィル
ム、誘電体フィルム、強誘電体フィルム、エレクトロク
ロミックフィルム、エレクトロルミネッセンスフィル
ム、絶縁フィルム、光吸収フィルム、光選択吸収フィル
ム、反射フィルム、反射防止フィルム、触媒フィルム、
光触媒フィルム等の各種の機能を有するフィルムが例示
される。
て、目的とする機能性フィルムを構成し得る機能性微粒
子がそれぞれ用いられる。機能性微粒子は、凝集力を有
する、おもに無機の微粒子が好ましく用いられる。機能
性微粒子は1種または2種以上を用いることができる。
は、酸化錫、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化カドミウ
ム、アンチモンドープ酸化錫(ATO)、フッ素ドープ
酸化錫(FTO)、錫ドープ酸化インジウム(IT
O)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)等の導電
性無機微粒子が好ましく用いられる。あるいは、有機質
の導電性微粒子を用いてもよい。本発明の適用によっ
て、優れた導電性が得られる。
いては、γ−Fe2O3、Fe3O4、Co−FeOx、B
aフェライト等の酸化鉄系磁性粉末や、α−Fe、Fe
−Co、Fe−Ni、Fe−Co−Ni、Co、Co−
Ni等の強磁性金属元素を主成分とする強磁性合金粉末
等が好ましく用いられる。本発明の適用によって、磁性
フィルムや強磁性フィルムの飽和磁束密度が向上する。
においては、チタン酸マグネシウム系、チタン酸バリウ
ム系、チタン酸ストロンチウム系、チタン酸鉛系、チタ
ン酸ジルコン酸鉛系(PZT)、ジルコン酸鉛系、ラン
タン添加チタン酸ジルコン酸鉛系(PLZT)、ケイ酸
マグネシウム系、鉛含有ペロブスカイト化合物等の誘電
体ないしは強誘電体の微粒子が好ましく用いられる。本
発明の適用によって、誘電体特性ないしは強誘電体特性
の向上が得られる。
製造においては、酸化鉄(Fe2O3)、酸化ケイ素(S
iO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、二酸化チタ
ン(TiO2)、酸化チタン(TiO)、酸化亜鉛(Z
nO)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化タングス
テン(WO3)等の金属酸化物の微粒子が好ましく用い
られる。本発明の適用によって、フィルムにおける金属
酸化物の充填度が上がるため、各機能が向上する。例え
ば、触媒を担持させたSiO2、Al2O3等を用いた場
合には、実用強度を有する多孔質触媒フィルムが得られ
る。TiO2を用いた場合には、光触媒機能の向上が得
られる。また、WO3を用いた場合には、エレクトロク
ロミック表示素子での発色作用の向上が得られる。
の製造においては、硫化亜鉛(ZnS)微粒子が好まし
く用いられる。発明の適用によって、塗布法による安価
なエレクトロルミネッセンスフィルムの製造を行うこと
ができる。
応じて、好ましくは、各種機能性微粒子を分散した分散
液を塗料として用い、これを支持体の両面にそれぞれ塗
布し、乾燥して機能性微粒子含有層を形成する。
る液体(分散媒)としては、特に限定されることなく、
公知の各種分散媒を用いることができる。例えば、ヘキ
サン等の飽和炭化水素類;トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類;メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケ
トン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステ
ル類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエー
テル等のエーテル類;N,N−ジメチルホルムアミド、
N−メチルピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルア
セトアミド等のアミド類;エチレンクロライド、クロル
ベンゼン等のハロゲン化炭化水素等を挙げることができ
る。なかでも極性を有する分散媒が好ましく、特にメタ
ノール、エタノール等のアルコール類や、NMP等のア
ミド類などの水と親和性のあるものは、分散剤を使用し
なくても分散性が良好であることから、好ましく用いら
れる。これら分散媒は1種または2種以上を用いること
ができる。また、分散媒の種類により、分散剤を用いて
もよい。
を用いる場合には、支持体が親水性である必要がある。
樹脂フィルムは通常、疎水性であるため水をはじきやす
く、均一な層が得られにくい。支持体が樹脂フィルムの
場合、水にアルコールを混合したり、あるいは支持体の
表面を親水性にする必要がある。
能性微粒子の分散液(塗料、機能性塗料)が塗布に適し
た適度な粘度を有するようにすればよい。具体的には、
機能性微粒子100重量部に対して分散媒100〜10
0,000重量部程度が好ましいが、機能性微粒子と分
散媒の種類に応じて適宜変更し得る。
ばサンドグラインダーミル法など、公知の分散手段によ
り行うことができる。分散に際しては、機能性微粒子の
凝集をほぐすために、ジルコニアビーズ等のメディアを
用いることも好ましい。また、分散の際にゴミ等の不純
物が混入しないよう注意する。
(塗料)は、バインダー用の樹脂を実質的に含まないの
が好ましい。特に導電フィルムにおいては、樹脂を含ま
ない場合、導電性微粒子どうしの接触が樹脂によって阻
害されるということがなく、導電性微粒子相互間の導電
性が確保され、得られる導電フィルムの電気抵抗値が低
い。導電性を損なわない範囲の量であれば樹脂を含んで
もかまわないが、その量は、従来の技術におけるバイン
ダー樹脂使用量に比べると格段に少ない。具体的には、
分散液中における樹脂の含有量の上限は、分散前の体積
で表して、導電性微粒子の体積を100としたとき、2
5未満程度が好ましく、さらには20未満程度、特に好
ましくは3.7未満程度、最も好ましくは0である。バ
インダーとしての役割を果たし得るほどに大量の樹脂を
含むと、導電性微粒子同士の接触がバインダーにより阻
害され、微粒子間の電子移動が阻害され導電性が低下す
る。
機能性フィルム(金属酸化物フィルム)においても、樹
脂を含まない場合、樹脂による各微粒子同士の接触の阻
害がないため、各機能の向上が図られる。微粒子間の接
触が阻害されず各機能を損なわない程度の量であれば、
樹脂を含むことも可能であるが、その量は、前記各微粒
子の体積を100としたとき、例えば約80以下の体積
である。
においては、樹脂を含まない場合、樹脂によって触媒機
能を有する微粒子の表面が覆われることがなく、触媒と
しての機能の向上が図られる。触媒膜においては、膜の
内部に空隙が多いほうが触媒としての活性点が多くなる
ので、これらの観点からもなるべく樹脂を用いないこと
が好ましい。
散液中に樹脂を含まないことが好ましく、用いるとして
も極少量が好ましい。その量は機能性フィルムの目的に
応じて異なるので、適宜決定するとよい。
作用などの各機能に要求される性能を損なわない範囲内
で、各種添加剤を配合してもよい。これら添加剤として
は、例えば紫外線吸収剤、界面活性剤、分散剤等が挙げ
られる。
料)を支持体の両面上に塗布、乾燥し、機能性微粒子含
有層を形成する。
く、樹脂フィルム、金属、布、紙等の各種のものを用い
ることができる。本発明では、圧縮工程の圧縮力を大き
くしても割れるおそれのない樹脂フィルムを用いるのが
好ましい。樹脂フィルムは、機能性微粒子層の該フィル
ムへの密着性が良好な点でも好ましく、また軽量化が求
められる用途にも好適である。本発明では高温での加圧
工程や焼成工程がないので、樹脂フィルムを支持体とし
て用いることができる。
レンテレフタレート(PET)等のポリエステルフィル
ム、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン
フィルム、ポリカーボネートフィルム、アクリルフィル
ム、ノルボルネンフィルム(JSR(株)製「アート
ン」、等)等が挙げられる。中でもPETフィルムが特
に好ましい。
ルムでは、乾燥後、後述の圧縮工程の際に、該フィルム
に接している機能性微粒子含有層中の機能性微粒子の一
部分がPETフィルムに埋め込まれ、圧縮層がPETフ
ィルムに良好に密着される。樹脂フィルムであってもフ
ィルム表面が硬いものでは、微粒子が埋め込まれないた
め微粒子層と支持体の密着性が良好でない。
柔らかい樹脂層をあらかじめ形成しておき、微粒子を塗
布、乾燥、圧縮することが好ましい。圧縮後に、柔らか
い樹脂層を熱や紫外線などで硬化させてもよい。
分散液に溶解しないものが好ましい。導電フィルムにお
いては、上記樹脂層が溶解すると、毛管現象で該樹脂を
溶解した溶液が導電性微粒子の周りに上昇し、結果とし
て、得られる導電フィルムの電気抵抗値が上昇する。触
媒フィルムにおいても、毛管現象で前記樹脂を溶解した
溶液が触媒機能を有する微粒子の周りに上昇し、触媒機
能が低下する。
性微粒子層と支持体の密着性が悪いので、支持体金属の
表面を樹脂で処理するか、あるいは柔らかい金属(合金
でもよい)を用いればよい。
メッシュ状、織物等が用いられ得る。
液(塗料)の塗布は、特に限定されることなく、公知の
方法により行うことができる。例えばリバースロール
法、ダイレクトロール法、ブレード法、ナイフ法、エク
ストルージョンノズル法、カーテン法、グラビアロール
法、バーコート法、ディップ法、キスコート法、スクイ
ズ法などの塗布法によって行うことができる。また、噴
霧、吹き付けなどにより、支持体上へ分散液を付着させ
ることも可能である。
るが、10〜150℃程度が好ましい。10℃未満では
空気中の水分の結露が起こりやすく、一方、150℃を
超えると樹脂フィルム(支持体)が変形する場合があ
る。また、乾燥の際に不純物が前記微粒子の表面に付着
しないように注意する。
は、次工程の圧縮条件や、最終的に得られる各機能性フ
ィルムの用途にもよるが、0.1〜10μm程度とすれ
ばよい。
させて塗布し、乾燥すると、均一な層を形成しやすい。
これら機能性微粒子の分散液を塗布して乾燥させると、
分散液中にバインダーが存在しなくても微粒子は層を形
成する。バインダーを含有しなくとも層を形成すること
ができる理由は必ずしも明確ではないが、乾燥させて塗
膜中の液が少なくなってくると、毛管力のため、微粒子
が互いに集まり、さらに、微粒子であるということは比
表面積が大きく凝集力も強いことから、層が形成される
のではないかと考えられる。しかしながら、この段階で
の層の強度は弱い。また、導電フィルムにおいては抵抗
値が高く、抵抗値のばらつきも大きい。
縮し、機能性微粒子圧縮層を得る。圧縮することによ
り、塗膜の強度を向上させることができる。すなわち、
圧縮することで導電性微粒子などの機能性微粒子相互間
の接触点がふえて接触面が増加し、このため塗膜強度が
上がる。微粒子はもともと凝集しやすい性質があるので
圧縮することで強固な層となる。
るとともに、電気抵抗が低下する。触媒フィルムにおい
ては、塗膜強度が上がるとともに、樹脂を用いないかま
たは樹脂量が少ないので多孔質フィルムとなる。そのた
めより高い触媒機能が得られる。他の機能性フィルムに
おいても、微粒子どうしがつながった高い強度のフィル
ムとすることができるとともに、樹脂を用いないかまた
は樹脂量が少ないので、単位体積における微粒子の充填
量が多くなる。そのためより高いそれぞれの機能が得ら
れる。
れに対し、44N/mm2以上の圧縮力で行うことが好
ましく、より好ましくは135N/mm2以上であり、
特には180N/mm2以上である。44N/mm2未満
では機能性微粒子含有層を十分に圧縮することができ
ず、導電性に優れた導電フィルムが得られ難い。圧縮力
が高いほど塗膜強度が向上し、支持体との密着性が向上
する。導電フィルムにおいては、より導電性に優れたフ
ィルムが得られ、また、塗膜の強度が向上し、塗膜と支
持体との密着性も強固となる。圧縮力を高くするほど装
置に要求される耐圧も上がるでの、一般には1000N
/mm2までの圧縮力が適当である。また、圧縮を常温
(15〜40℃)付近の温度で行うことが好ましい。常
温付近の温度における圧縮操作は、本発明の利点の一つ
である。
シートプレス、ロールプレス等により行うことができる
が、ロールプレス機を用いて行うのが好ましい。ロール
プレスは、ロールとロールの間に圧縮すべきフィルムを
挟んで圧縮し、ロールを回転させる方法である。ロール
プレスは均一に高圧がかけられ、また、ロール・トゥー
・ロールで生産できることから生産性に優れ好適であ
る。
〜40℃)が好ましい。加温した雰囲気やロールを加温
した圧縮(ホットプレス)では、圧縮圧力を強くすると
樹脂フィルムが伸びてしまう等を不具合を生じる。加温
下で支持体の樹脂フィルムが伸びないようにするため、
圧縮圧力を弱くすると、塗膜の機械的強度が低下する。
導電フィルムにおいては、塗膜の機械的強度が低下し、
電気抵抗が上昇する。微粒子表面の水分の付着をできる
だけ少なくする必要があるような場合、雰囲気の相対湿
度を下げるために加温した雰囲気でもいいが、フィルム
が容易に伸びてしまわない温度範囲内とする。一般には
ガラス転移温度(二次転移温度)以下の温度範囲が好ま
しい。湿度の変動を考慮して、要求される湿度になる温
度より少し高めの温度にすればよい。ロールプレス機で
連続圧縮した場合、発熱によりロール温度が上昇しない
ように温度調節することも好ましい。
しない温度範囲まで、加温した雰囲気にすることも可能
である。
動的粘弾性を測定して求められ、主分散の力学的損失が
ピークとなる温度を指す。例えばPETフィルムについ
てみると、そのガラス転移温度はおよそ110℃前後で
ある。
けることができるという点から金属ロールが好適であ
る。また、ロール表面が柔らかいと圧縮時に機能性微粒
子がロールに転写することがあるので、ロール表面を硬
質膜で処理することが好ましい。
支持体の両面上に形成される。圧縮層形成に際し、厚み
方向に圧縮力が加えられることから、このとき該方向に
垂直の方向に微粒子が広がろうとする。このため応力の
歪みによって、場合により圧縮層側を凸にしてフィルム
が湾曲し、さらには筒状になってしまうことがあるが、
本発明では支持体の両面に上記圧縮層を形成することに
より、上記不具合を有効に防止することができる。機能
性微粒子圧縮層の膜厚は、用途にもよるが、0.1〜1
0μm程度とすればよい。また、10μm程度の厚い圧
縮層を得るために、微粒子の分散液の塗布、乾燥、圧縮
の一連の操作を繰り返し行ってもよい。
形成するが、塗布−乾燥−圧縮の方法としては以下の方
法が例示される。
を分散した液(塗料)を塗布、乾燥して機能性微粒子含
有層を形成した後、これを圧縮して機能性微粒子圧縮層
とする。次いで、支持体の他方の面上に、同様の手順で
塗布−乾燥−圧縮を行い、機能性微粒子圧縮層を設け
る。
を分散した液(塗料)を塗布、乾燥して機能性微粒子含
有層を形成する。続いて、支持体の他方の面上に、同様
の手順で塗布−乾燥を行い、機能性微粒子含有層を形成
する。次いで、支持体両面上の機能性微粒子含有層を同
時に圧縮し、機能性微粒子圧縮層を設ける。
送しながら上記の塗料を塗布する場合、支持体の両面上
に塗料をほぼ同時に塗布し、乾燥した後、同時に圧縮し
て機能性微粒子圧縮層を設ける。
力が均等であることから、(ii)、(iii)の方法が好
ましい。この方法により支持体両面での応力バランスが
同等となり、平坦性に優れる機能性フィルムを得ること
ができる。また、機能性の特性も均等なものとなる。
一圧縮力で、同一厚さの機能性微粒子圧縮層を設けるこ
とにより、応力を均一にして平坦な機能性フィルムを得
る方法について説明したが、用途、目的等に応じ、例え
ば、支持体の両面上への圧縮層形成において、両層の厚
み、圧縮力をそれぞれ適宜、異なったものとすることに
より、所望の程度湾曲させた機能性フィルムを得ること
ももちろん可能である。
製造においても、十分な機械的強度を有する機能性塗フ
ィルムが得られるとともに、バインダー樹脂を大量に用
いていた従来の塗布法における弊害を解消することがで
き、目的とする各機能をより向上させることができる。
た例について説明する。
電性塗料)として用い、この導電性塗料を支持体の両面
上に塗布、乾燥し、導電性微粒子含有層を形成する。そ
の後、該導電性微粒子含有層を圧縮し、導電性微粒子の
圧縮層を形成して導電フィルムを得る。
しては、導電フィルムの透明性を大きく損なうものでな
ければ特に限定されることなく、無機質の導電性微粒子
が用いられる。あるいは有機質の導電性微粒子を用いて
もよい。
することを意味する。光の散乱度合いについては、導電
フィルムの用途により要求されるレベルが異なる。本発
明では、一般に半透明といわれるような散乱のあるもの
も含まれる。
酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化カドミウム等があり、
アンチモンドープ酸化錫(ATO)、フッ素ドープ酸化
錫(FTO)、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、ア
ルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)等の微粒子が好ま
しい。中でもITOがより優れた導電性が得られる点で
好ましい。あるいは、ATO、ITO等の無機材料を硫
酸バリウム等の透明性を有する微粒子の表面にコーティ
ングしたものを用いることもできる。これら微粒子の粒
子径は、導電フィルムの用途に応じて必要とされる散乱
の度合いにより異なり、また、粒子の形状により異なり
一概にはいえないが、一般に10μm以下であり、1μ
m以下が好ましく、5〜100nmがより好ましい。
属材料を樹脂微粒子表面にコーティングしたもの等が挙
げられる。
本発明はこれらの実施例に限定されるものでないことは
いうまでもない。
方法によった。
た試験用サンプルを50mm×50mmの大きさに切断
した。対角の位置にある角の2点にテスターをあてて電
気抵抗を測定した。
密着性、および導電膜の強度を評価するため、90度ピ
ール試験を行った。図1を参照して説明する。
形成し、一方の導電膜(1a)面に両面テープ(2)を
貼り、これを大きさ25mm×100mmに切り出した
ものを試験用サンプル(1)とした。この試験用サンプ
ル(1)の両面テープ面側をステンレス板(3)上に貼
着し、さらに、試験用サンプル(1)が剥がれないよう
にその長手方向両端に固定用セロハンテープ(4)を貼
った(図1(a))。
電膜(1a)面上に、セロハンテープ(幅12mm、日
東電工製、No.29)(5)の一端を試験用サンプル
(1)の長辺と平行になるように貼り付けた。セロハン
テープ(5)と試験用サンプル(1)との張付面の長さ
は50mmであった。セロハンテープ(5)の他端を張
力計(6)に取付け、セロハンテープ(5)の貼付面と
非貼付面(5a)とのなす角が90度になるようにセッ
トした。次いで張力計(6)により、セロハンテープ
(5)を100mm/分の速度で引っ張って剥がした。
このときテープ(5)を剥がす速度と試験用サンプル
(1)を貼り付けたステンレス板(3)が同じ速度で移
動するようし、セロハンテープ(5)の非貼付面(5
a)と試験用サンプル(1)面とが常に90°となるよ
うにした。張力計(6)にて剥がすときに要した力
(F)を計測した(図1(b))。なお、支持体の他方
の面に形成した導電膜についても同様に試験を行った。
テープ表面を調べた。両方の表面に粘着剤がある場合
は、導電膜が破壊されたのではなく、セロハンテープの
粘着剤層が破壊されたこと、すなわち、粘着剤の強度が
剥がすときに要した力(F)の値であったということに
なり、導電膜の強度はその値(F)以上となる。
N/12mmであるため、評価結果として6N/12m
mと表示したものは、上記のように両方の表面に粘着剤
がある場合であって、密着性と導電膜の強度が6N/1
2mm以上であることを表す。これより小さい値の場合
は、導電膜表面に粘着剤がなくセロハンテープ表面に導
電膜が一部付着しており、その値において、導電膜中で
破壊が生じたことを表す。
れた導電フィルムを幅方向50mm×長手方向200m
mの長方形に切り出し、試験用サンプルとした。この試
験用サンプルの両端部(50mm辺)を手でもって広げ
たまま、水平な平面台に置き手を放した。次に、試験用
サンプルが水平平面台上に広がったままか、あるいは導
電膜を外側にして湾曲して筒状に丸まってしまうかを観
察した。平面台上に広がったままの試験用サンプルを良
品とし、湾曲して筒状に丸まってしまった試験用サンプ
ルを不良品とした。
T電磁波遮蔽用途の透明導電膜を得るために、導電性微
粒子としてATO微粒子を用いた例である。
ATO微粒子(SN−100P:石原産業(株)製)1
00重量部にエタノール300重量部を加え、メディア
をジルコニアビーズとして分散機にて分散した。得られ
た塗液を25μm厚のPETフィルム上の両面に、バー
コーターを用いて塗布し、50℃の温風を送って乾燥
し、ATO微粒子含有層を両面に形成したフィルム
(「圧縮前ATOフィルム」)を得た。ATO微粒子含
有層(塗膜)の厚みはそれぞれ3.4μmであった。
たが、まず圧縮圧力の確認のための予備実験を行った。
ル表面にハードクロムめっき処理が施されたもの)を備
えるロールプレス機を用いて、ロールを回転させず、か
つ前記ロールの加熱を行わないで、室温(23℃)にて
前記圧縮前ATOフィルムを挟み圧縮した。この時、フ
ィルム幅方向の単位長さあたりの圧力は1000N/m
mであった。次に、圧力を解放し、圧縮された部分のフ
ィルム長手方向の長さを調べたら2mmであった。この
結果から、単位面積あたりに500N/mm2の圧力で
圧縮したことになる。
記圧縮前ATOフィルムを金属ロール間に挟み前記条件
で圧縮し、ロールを回転させ5m/分の送り速度で圧縮
した。このようにして、圧縮されたATOフィルムを得
た。圧縮後のATO塗膜の厚みは2μmであった。
2.5kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜
強度を算出したところ、塗膜強度は6N/12mm以上
であった。また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品で
あった。
O微粒子含有層をPETフィルムの一方の面にのみ形成
した以外は、実施例1と同様にしてフィルムを製造し
た。圧縮後のATO塗膜の厚み(一方の面のみ形成)は
2μmであった。
2.5kΩであった。90度ピール試験を行い、その結
果から塗膜強度を算出したところ、両面ともに塗膜強度
は6N/12mm以上であった。しかし、フィルムの湾
曲試験を行ったところ不良品であった。
幅方向の単位長さあたりの圧力を660N/mmに変更
して圧縮した以外は実施例1と同様にして、予備実験を
行い、さらに圧縮されたATOフィルムを得た。予備実
験において、圧縮してロールプレス機を回転させない
で、次に圧力を解放し、圧縮された部分のフィルム長手
方向の長さを調べたら1.9mmであり、この結果か
ら、単位面積あたり圧力は347N/mm2であった。
以下の実施例においても同様にして、単位面積あたりの
圧力を算出した。
7.5kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜
強度を算出したところ、塗膜強度は6N/12mm以上
であった。また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品で
あった。
幅方向の単位長さあたりの圧力を330N/mmに変更
して圧縮した以外は実施例1と同様にして、予備実験を
行い、さらに圧縮されたATOフィルムを得た。予備実
験において、圧縮してロールプレス機を回転させない
で、次に圧力を解放し、圧縮された部分のフィルム長手
方向の長さを調べたら1.8mmであり、この結果か
ら、単位面積あたり圧力は183N/mm2であった。
0kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜強度
を算出したところ、塗膜強度は6N/12mm以上であ
った。また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品であっ
た。
幅方向の単位長さあたりの圧力を165N/mmに変更
して圧縮した以外は実施例1と同様にして、予備実験を
行い、さらに圧縮されたATOフィルムを得た。予備実
験において、圧縮してロールプレス機を回転させない
で、次に圧力を解放し、圧縮された部分のフィルム長手
方向の長さを調べたら1.2mmであり、この結果か
ら、単位面積あたり圧力は138N/mm2であった。
0kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜強度
を算出したところ、塗膜強度は5.2N/12mmであ
った。また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品であっ
た。
幅方向の単位長さあたりの圧力を80N/mmに変更し
て圧縮した以外は実施例1と同様にして、予備実験を行
い、さらに圧縮されたATOフィルムを得た。予備実験
において、圧縮してロールプレス機を回転させないで、
次に圧力を解放し、圧縮された部分のフィルム長手方向
の長さを調べたら0.9mmであり、この結果から、単
位面積あたり圧力は89N/mm2であった。
45kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜強
度を算出したところ、塗膜強度は4.1N/12mmで
あった。また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品であ
った。
幅方向の単位長さあたりの圧力を40N/mmに変更し
て圧縮した以外は実施例1と同様にして、予備実験を行
い、さらに圧縮されたATOフィルムを得た。予備実験
において、圧縮してロールプレス機を回転させないで、
次に圧力を解放し、圧縮された部分のフィルム長手方向
の長さを調べたら0.9mmであり、この結果から、単
位面積あたり圧力は44N/mm2であった。
05kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜強
度を算出したところ、塗膜強度は3.1N/12mmで
あった。また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品であ
った。
わなかった。すなわち、実施例1の圧縮前ATOフィル
ムにつき、物性試験を行った。圧縮処理されていないA
TOフィルムの電気抵抗は2250kΩであった。90
度ピール試験の結果、セロハンテープを剥がすのに0.
8N/12mmの力を要した。湾曲試験では、湾曲はみ
られずに良品であった。
電気抵抗値が低く、塗膜強度も強く、導電膜と支持体と
の密着性にも優れていた。実施例1〜6から、プレス圧
が高いほど導電性がより良好となり、塗膜強度が強く、
導電膜と支持体との密着性も強固となリ、セロハンテー
プの粘着剤が導電面に残ってしまうほどであった。ま
た、実施例1〜6の導電フィルムはいずれも、可視光透
過率の点においても透明性にも優れていた。
膜を形成していないことから湾曲してしまった。また比
較例2のものは、圧縮工程を行っていないので、実施例
1〜6のものに比べ、電気抵抗値が高く、塗膜強度にも
劣っていた。
レクトロルミネッセンスパネル電極用途の透明導電膜を
得るために、導電性微粒子として、ATOよりもより低
い電気抵抗の得られるITO微粒子を用いた例である。
ITO微粒子(同和鉱業(株)製)100重量部にエタ
ノール300重量部を加え、メディアをジルコニアビー
ズとして分散機にて分散した。得られた塗布液を25μ
m厚のPETフィルム上の両面に、それぞれバーコータ
ーを用いて塗布し、50℃の温風を送って乾燥し、IT
O微粒子含有層を両面に形成したフィルム(「圧縮前I
TOフィルム」)を得た。ITO微粒子含有層の厚みは
それぞれ3.4μmであった。
行い、さらに圧縮されたITOフィルムを得た。フィル
ム幅方向単位長さあたりの圧力1000N/mm、長さ
方向の圧縮長さ2mm、単位面積あたり圧力500N/
mm2であった。圧縮後のITO塗膜(ITO微粒子圧
縮層)の厚みはそれぞれ2μmであった。
1.5kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜
強度を算出したところ、塗膜強度は6N/12mm以上
であった。また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品で
あった。
O微粒子含有層をPETフィルムの一方の面にのみ形成
した以外は、実施例7と同様にしてフィルムを製造し
た。圧縮後のITO塗膜の厚み(一方の面のみ形成)は
2μmであった。
5kΩであった。90度ピール試験を行い、その結果か
ら塗膜強度を算出したところ、両面ともに塗膜強度は6
N/12mm以上であった。しかし、フィルムの湾曲試
験を行ったところ不良品であった。
変更した以外は、実施例7と同様にした圧縮されたIT
Oフィルムを得た。フィルム幅方向単位長さあたりの圧
力660N/mm、長さ方向の圧縮長さ1.9mm、単
位面積あたり圧力347N/mm2であった。
kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜強度を
算出したところ、塗膜強度は6N/12mm以上であっ
た。また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品であっ
た。
変更した以外は、実施例7と同様にした圧縮されたIT
Oフィルムを得た。フィルム幅方向単位長さあたりの圧
力330N/mm、長さ方向の圧縮長さ1.8mm、単
位面積あたり圧力183N/mm2であった。
kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜強度を
算出したところ、塗膜強度は6N/12mm以上であっ
た。また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品であっ
た。
を変更した以外は、実施例7と同様にした圧縮されたI
TOフィルムを得た。フィルム幅方向単位長さあたりの
圧力165N/mm、長さ方向の圧縮長さ1.2mm、
単位面積あたり圧力138N/mm2であった。
kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜強度を
算出したところ、塗膜強度は5.4N/12mmであっ
た。また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品であっ
た。
を変更した以外は、実施例7と同様にした圧縮されたI
TOフィルムを得た。フィルム幅方向単位長さあたりの
圧力80N/mm、長さ方向の圧縮長さ0.9mm、単
位面積あたり圧力89N/mm2であった。
6.5kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜
強度を算出したところ、塗膜強度は4.2N/12mm
であった。また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品で
あった。
を変更した以外は、実施例7と同様にした圧縮されたI
TOフィルムを得た。フィルム幅方向単位長さあたりの
圧力40N/mm、長さ方向の圧縮長さ0.9mm、単
位面積あたり圧力44N/mm2であった。
1kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜強度
を算出したところ、塗膜強度は3.4N/12mmであ
った。また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品であっ
た。
の送り速度を2.5m/分に変更した以外は、実施例8
と同様にして圧縮されたITOフィルムを得た。
kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜強度を
算出したところ、塗膜強度は6N/12mm以上であっ
た。また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品であっ
た。
リデン(PVDF:密度1.8g/cm3)を用いた。
NMP900重量部にPVDF100重量部を溶解し
て、樹脂溶液とした。一次粒径が10〜30nmのIT
O微粒子(密度:6.9g/cm3、同和鉱業(株)
製)100重量部に、前記樹脂溶液50重量部とNMP
375重量部を加え、メディアをジルコニアビーズとし
て分散機にて分散した。得られた塗液を25μm厚のP
ETフィルム上にバーコーターを用いて塗布し乾燥し
(100℃、3分)、圧縮前ITOフィルムを得た(I
TO微粒子の体積を100としたときのPVDFの体積
は19であった)。
用いて、このフィルムをフィルム幅方向の単位長さあた
りの圧力660N/mm、単位面積あたりの圧力347
N/mm2、5m/分の送り速度で圧縮し、圧縮された
ITOフィルムを得た。圧縮後のITO塗膜の厚みは2
μmであった。
kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜強度を
算出したところ、塗膜強度は5N/12mmであった。
また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品であった。
圧力を、フィルム幅方向単位長さあたりの圧力330N
/mm、長さ方向の圧縮長さ1.8mm、単位面積あた
り圧力183N/mm2に変えた以外は、実施例14と
同様にして圧縮されたITOフィルムを得た。
kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜強度を
算出したところ、塗膜強度は6N/12mm以上であっ
た。また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品であっ
た。
圧力を、フィルム幅方向単位長さあたりの圧力165N
/mm、長さ方向の圧縮長さ1.2mm、単位面積あた
り圧力138N/mm2に変えた以外は、実施例14と
同様にして圧縮されたITOフィルムを得た。
kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜強度を
算出したところ、塗膜強度は6N/12mm以上であっ
た。また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品であっ
た。
圧力を、フィルム幅方向単位長さあたりの圧力80N/
mm、長さ方向の圧縮長さ0.9mm、単位面積あたり
圧力89N/mm2に変えた以外は、実施例14と同様
にして圧縮されたITOフィルムを得た。
9.5kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜
強度を算出したところ、塗膜強度は6N/12mm以上
であった。また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品で
あった。
行わなかった。すなわち、実施例14の圧縮前ITOフ
ィルムにつき、物性試験を行った。圧縮処理されていな
いITOフィルムの電気抵抗は160kΩであった。9
0度ピール試験の結果、セロハンテープを剥がすのに1
N/12mmの力を要した。湾曲試験では、湾曲はみら
れずに良品であった。
F100重量部を溶解して、樹脂溶液とした。一次粒径
が10〜30nmのITO微粒子(同和鉱業(株)製)
100重量部に、前記樹脂溶液1000重量部とNMP
900重量部を加え、メディアをジルコニアビーズとし
て分散機にて分散した。得られた塗液を25μm厚のP
ETフィルムの両面上にバーコーターを用いて塗布し乾
燥し(100℃、3分)、ITOフィルムを得た。IT
O塗膜の厚みはそれぞれ2μmであった。塗膜中のIT
O微粒子の体積を100としたときのPVDFの体積は
383であった。
5kΩであった。90度ピール試験の結果から塗膜強度
を算出したところ、塗膜強度は3.4N/12mmであ
った。これは樹脂量が多いために塗膜表面にPVDFが
滲み出て、塗膜表面に対するセロハンテープの密着性が
低くなったためであり、塗膜は破壊されていなかった。
また湾曲試験では、湾曲はみられずに良品であった。
も、電気抵抗値が低く、塗膜強度も強く、導電膜と支持
体との密着性にも優れていた。
ら、プレス圧が高いほど導電性がより良好となり、塗膜
強度が強く、導電膜と支持体との密着性も強固となリ、
セロハンテープの粘着剤が導電面に残ってしまうほどで
あった。
Oの方がより優れた導電性が得られた。また、実施例7
〜17の導電性フィルムはいずれも、可視光透過率の点
においても透明性にも優れていた。
両面に塗膜を形成しなかったので湾曲してしまった。比
較例4、5のものは圧縮工程を行っていないので、それ
ぞれ実施例7〜12および14〜17のものに比べ、電
気抵抗値が高く、塗膜強度にも劣っていた。また比較例
5のものは、従来のように圧縮しなくても塗膜が形成で
きるようにバインダー樹脂を多量に用いた。バインダー
樹脂を多量に用いたので塗膜の強度は十分であったが、
電気抵抗値が高かった。
して、酸化タングステン(WO3)微粒子、酸化チタン
(TiO2)微粒子、酸化アルミニウム(Al2O3)微
粒子をそれぞれ用いて機能性フィルムを作製した例であ
る。
クロミック表示素子用途として、WO3微粒子を用いた
例である。
子100重量部にエタノール400重量部を加え、メデ
ィアをジルコニアビーズとして分散機にて分散した。得
られた塗液を25μm厚のPETフィルムの両面上にバ
ーコーターを用いて塗布し、50℃の温風を送って乾燥
し、WO3微粒子含有層を両面に形成したフィルム
(「圧縮前WO3フィルム」)を得た。WO3微粒子含有
層(塗膜)の厚みはそれぞれ3.4μmであった。
用いて、上記圧縮前WO3フィルムをフィルム幅方向の
単位長さあたりの圧力1000N/mm、単位面積あた
りの圧力500N/mm2、5m/分の送り速度で圧縮
し、圧縮されたWO3フィルムを得た。圧縮後のWO3塗
膜の厚みはそれぞれ1.2μmであった。
フィルムの場合と同様にして90度ピール試験を行っ
た。セロハンテープを剥がすのに6N/12mmの力を
要した。ピール試験後の塗膜表面を調べたところ、セロ
ハンテープの粘着剤が付着していた。剥がしたセロハン
テープの粘着面を調べたところ、粘着性があった。した
がって、塗膜の強度は6N/12mm以上であった。
途として、TiO2微粒子を用いた例である。
子100重量部にエタノール900重量部を加え、メデ
ィアをジルコニアビーズとして分散機にて分散した。得
られた塗液を25μm厚のPETフィルムの両面上に、
バーコーターを用いて塗布し、50℃の温風を送って乾
燥し、TiO2微粒子含有層を両面に形成したフィルム
(「圧縮前TiO2フィルム」)を得た。TiO2微粒子
含有層(塗膜)の厚みはそれぞれ1.4μmであった。
用いて、上記圧縮前TiO2フィルムをフィルム幅方向
の単位長さあたりの圧力1000N/mm、単位面積あ
たりの圧力500N/mm2、5m/分の送り速度で圧
縮し、圧縮されたTiO2フィルムを得た。圧縮後のT
iO2塗膜の厚みはそれぞれ1μmであった。
電フィルムの場合と同様にして90度ピール試験を行っ
た。セロハンテープを剥がすのに6N/12mmの力を
要した。ピール試験後の塗膜表面を調べたところ、セロ
ハンテープの粘着剤が付着していた。剥がしたセロハン
テープの粘着面を調べたところ、粘着性があった。した
がって、塗膜の強度は6N/12mm以上であった。
として、Al2O3微粒子を用いた例である。
100重量部にエタノール400重量部を加え、メディ
アをジルコニアビーズとして分散機にて分散した。得ら
れた塗液を25μm厚のPETフィルムの両面にバーコ
ーターを用いて塗布し、50℃の温風を送って乾燥し、
Al2O3微粒子含有層を両面に形成したフィルム(「圧
縮前Al2O3フィルム」)を得た。Al2O3微粒子含有
層(塗膜)の厚みはそれぞれ2.4μmであった。
用いて、上記圧縮前TiO2フィルムをフィルム幅方向
の単位長さあたりの圧力1000N/mm、単位面積あ
たりの圧力500N/mm2、5m/分の送り速度で圧
縮し、圧縮されたTiO2フィルムを得た。圧縮後のT
iO2塗膜の厚みはそれぞれ1.6μmであった。
電フィルムの場合と同様にして90度ピール試験を行っ
た。セロハンテープを剥がすのに6N/12mmの力を
要した。ピール試験後の塗膜表面を調べたところ、セロ
ハンテープの粘着剤が付着していた。剥がしたセロハン
テープの粘着面を調べたところ、粘着性があった。した
がって、塗膜の強度は6N/12mm以上であった。
O微粒子、ITO微粒子、WO3微粒子、TiO2微粒
子、Al2O3微粒子をそれぞれ用いて、無機機能性膜を
作製した例を示した。上記実施例と同様にして、種々の
性質を有する無機微粒子を用いて、種々の無機機能性膜
を作製することができる。
料を支持体に塗布後、圧縮するという簡便な操作で機能
性膜が得られる。本発明による機能性膜は、十分な機械
的強度を有するとともに、従来の塗布法におけるバイン
ダー樹脂による弊害が解消され、その結果、目的とする
機能がより向上する。さらに優れた平坦性を有する。
布後、圧縮するという簡便な操作で透明導電膜が得られ
る。本発明による透明導電膜は、導電性に優れ、透明性
にも優れる。さらに、十分な機械的強度を有し、導電膜
と支持体との密着性も強固であり、長期間使用すること
が可能である。また優れた平坦性を有する。
面積化にも対応でき、装置が簡便で生産性が高く、低コ
ストで導電膜を始め各種の機能性膜を製造できる。
めの図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 支持体の両面上に、機能性微粒子含有層
を圧縮することにより得られる機能性微粒子圧縮層を有
する、機能性フィルム。 - 【請求項2】 機能性微粒子含有層が、機能性微粒子を
分散した塗料を支持体の両面上に塗布、乾燥して形成し
たものである、請求項1記載の機能性フィルム。 - 【請求項3】 機能性微粒子が無機微粒子の1種または
2種以上である、請求項1または2記載の機能性フィル
ム。 - 【請求項4】 機能性微粒子圧縮層が、支持体の両面上
に形成された機能性微粒子含有層をそれぞれ44N/m
m2以上の圧縮力で圧縮することにより得られる、請求
項1〜3のいずれか1項に記載の機能性フィルム。 - 【請求項5】 機能性フィルムが、導電フィルム、磁性
フィルム、強磁性フィルム、誘電体フィルム、強誘電体
フィルム、エレクトロクロミックフィルム、エレクトロ
ルミネッセンスフィルム、絶縁フィルム、光吸収フィル
ム、光選択吸収フィルム、反射フィルム、反射防止フィ
ルム、触媒フィルムおよび光触媒フィルムの中から選ば
れる1種または2種以上である、請求項1〜4のいずれ
か1項に記載の機能性フィルム。 - 【請求項6】 機能性微粒子が導電性微粒子であり、導
電フィルムとしての機能を有する、請求項1〜5のいず
れか1項に記載の機能性フィルム。 - 【請求項7】 導電性微粒子が、酸化錫、酸化インジウ
ム、酸化亜鉛、酸化カドミウム、アンチモンドープ酸化
錫(ATO)、フッ素ドープ酸化錫(FTO)、錫ドー
プ酸化インジウム(ITO)およびアルミニウムドープ
酸化亜鉛(AZO)の中から選ばれる1種または2種以
上である、請求項6記載の機能性フィルム。 - 【請求項8】 支持体が樹脂フィルムである、請求項1
〜7のいずれか1項に記載の機能性フィルム。 - 【請求項9】 機能性微粒子を分散した塗料を支持体の
両面上に塗布、乾燥して機能性微粒子含有層を形成した
後、これら支持体の両面上に形成された機能性微粒子含
有層を同時に圧縮して機能性微粒子圧縮層を得ることを
含む、機能性フィルムの製造方法。 - 【請求項10】 支持体の両面上に形成された機能性微
粒子含有層をそれぞれ44N/m2以上の圧縮力で圧縮
する、請求項9記載の機能性フィルムの製造方法。 - 【請求項11】 圧縮を常温(15〜40℃)で行う、
請求項9または10記載の機能性フィルムの製造方法。 - 【請求項12】 圧縮をロールプレス機を用いて行う、
請求項9〜11のいずれか1項に記載の機能性フィルム
の製造方法。
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JP2006314913A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-11-24 | Fujikura Ltd | 導電性被膜およびその製造方法、ならびにフレキシブル配線基板 |
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