JP2001326459A - 配線回路基板とその製造方法 - Google Patents

配線回路基板とその製造方法

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JP2001326459A
JP2001326459A JP2000142658A JP2000142658A JP2001326459A JP 2001326459 A JP2001326459 A JP 2001326459A JP 2000142658 A JP2000142658 A JP 2000142658A JP 2000142658 A JP2000142658 A JP 2000142658A JP 2001326459 A JP2001326459 A JP 2001326459A
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Asao Iijima
朝雄 飯島
Masayuki Osawa
正行 大沢
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North Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造過程で曲がり、折れ、寸法の狂いが生じ
ないようにし、製造過程における寸法の安定性を高める
ことにより上下導体回路間の接続の確実性を高め、上下
導体回路間接続手段のコスト低減を図る。 【解決手段】突起形成用銅層21上に別の金属から成る
エッチングバリア層22を介して導体回路形成用銅箔2
3を形成したものを用意し、突起形成用銅層21を、エ
ッチングバリア層22を侵さないエッチング液により選
択的にエッチングすることにより突起25を形成し、エ
ッチングバリア層22を突起25をマスクとして導体回
路を成す銅箔23を侵さないエッチング液で除去し、銅
箔23の突起形成側の面に層間絶縁膜27を形成して突
起25を導体回路に接続された層間接続手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばIC、LS
I等の電子デバイス実装用の配線回路基板、特に高密度
実装を実現できる配線回路基板と、その製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図23(A)〜(F)及び図24(G)
〜(I)は高密度実装用配線回路基板に関する一つの従
来例を説明するためのもので、配線回路基板の製造方法
を工程順(A)〜(I)に示す断面図である。
【0003】(A)先ず、25〜100μm程度の厚さ
の絶縁シートからなる絶縁ベース1を用意し、図23
(A)に示すように、該絶縁シート1に層間接続用の孔
2をパンチング、ドリルにより或いはレーザー加工によ
り形成する。 (B)次に、図23(B)に示すように、上記孔2を導
電性ペースト(例えば銀或いは銅等を主材料とする。)
3により例えば印刷法で充填する。これにより、絶縁ベ
ース1は孔2、2、・・・が導電性ペースト3により充
填された半硬化状態のシートAになる。
【0004】(C)、(D)次に、図23(C)に示す
ように、上記シートAの両面に例えば銅からなる金属箔
4、4を臨ませ、図23(D)に示すようにその金属箔
4、4を加圧加熱プレスで積層する。これにより両面に
金属箔4、4が形成され、その間に絶縁シート1が存在
し、孔2、2、・・・にて導電性ペースト3、3、・・
・により上記両面の金属箔4・4間が電気的に接続され
た積層体が構成される。 (E)次に、上記金属箔4、4上に形成すべき導体回路
と同じパターンを有するレジスト膜5、5を形成する。
図23(E)はレジスト膜5、5形成後の状態を示す。
【0005】(F)次に、上記レジスト膜5、5をマス
クとして上記金属箔4、4をエッチングすることにより
図23(F)に示すように導体回路6、6を形成する。
これにより両面に絶縁シート1により層間分離され、孔
2内の導電性ペースト3により層間接続された導体回路
6、6が形成された積層体Bが構成される。 (G)次に、図24(G)に示すように、上記積層体B
の両面に、孔2、2、・・・を有し、その孔2、2、・
・・が導電性ペースト3、3、・・・で充填された絶縁
シート1a、1aと金属箔4a、4aを重ね、その後、
加圧プレスでこれらを積層する。この積層により形成さ
れた積層体をCとする。
【0006】(H)次に、図24(H)に示すように、
積層体Cの両面の金属箔4a、4a上にレジスト膜5、
5を選択的に形成する。 (I)次に、上記レジスト膜5、5をマスクとして金属
箔4a、4aを選択的にエッチングすることによりパタ
ーニングして、図24(I)に示すように配線膜6a、
6aを形成する。これにより、4層の導体回路6、6、
6a、6aを有する配線回路基板7が形成される。
【0007】図25(A)〜(G)は高密度実装用配線
回路基板に関する別の従来例を説明するためのもので、
配線回路基板の製造方法を工程順(A)〜(G)に示す
断面図である。 (A)例えば銅からなる金属箔(厚さ例えば18μm)
10を用意し、図25(A)に示すように、該金属箔1
0上に導電性の突起11、11、・・・を銅或いは銀等
の導電性ペーストをメタル版を介して印刷により形成
し、加熱硬化する。突起11、11、・・・の厚さは例
えば100〜300μm程度である。
【0008】(B)次に、図25(B)に示すように、
上記金属箔10の突起11、11、・・・が形成された
面上に絶縁性の接着シート12を接着する。この接着シ
ート12として記突起11、11、・・・の厚さよりも
適宜薄いものを用いることより、上記突起11、11、
・・・の頂部が接着シート12の表面から突出するよう
にする。この金属箔10に突起11、11、・・・を形
成し、接着シート12をそれから突起11、11、・・
・の頂部が突出するように接着した積層体Aが出来上が
る。
【0009】(C)、(D)次に、図25(C)に示す
ように、上記金属箔10と同様の金属箔13を上記接着
シート10の接着シート12表面上方に臨ませ、熱加圧
プレス法により、図24(D)に示すように、金属箔1
3を接着シート12及び突起11、11、・・・上に積
層する。Bはそれによりできた積層体である。 (E)次に、上記積層体Bの両面の金属箔10、13上
にパターニングした例えばレジスト膜を形成し、該レジ
スト膜をマスクとして上記金属箔10、13をエッチン
グすることにより導体回路14、15を形成する。図2
5(E)は導体回路形成後マスクとして用いたレジスト
膜を除去した状態を示す。
【0010】(F)次に、上記図25(B)に示す積層
体Aと同じ方法でつくられた積層体aを二つ用意し、そ
の二つの積層体a、aを、図25(F)に示すように、
上記積層体Bの両面に臨ませる。 (G)次に、上記積層体Bをその両面側から積層体a、
aでサンドイッチ状に挟んで上述した熱加圧プレス法に
より加圧して積層し、図25(G)に示すような配線回
路基板16が出来上がる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図23、図
24に示した従来例には、第1に、絶縁シート1の孔2
を銀等の高価な金属を主材料とする導電性ペースト3で
埋めて層間接続に用いるので、コストアップに繋がると
いう問題があった。特に、高密度化に伴い、孔2の配設
密度が増えるので、無視できないコストアップが生じ
る。第2に、孔2を導電性ペースト3で埋める際に、孔
2以外の部分にも導電性材料が微量ながら付着し、特に
高湿下において絶縁抵抗が低下するという問題があっ
た。
【0012】第3に、絶縁シート1に孔2、2、・・・
を形成した後加圧積層するときに、加わる圧力によりシ
ート1が横方向に伸延され、孔2、2、・・・の位置ず
れが生じ、補正を行って孔明けをしても高密度パターン
においては補正しきれない場合が生じるという問題があ
った。斯かる孔2の位置ずれは層間接続不良の原因にな
り看過できない重大な問題となり、特に高密度実装の配
線回路基板の場合には致命的となる。第4に、銅等から
なる金属箔4、4と導電性ペースト3との接合の信頼性
が不充分であるという問題があった。即ち、孔2を埋め
た導電性ペースト3は半硬化状になるように溶剤分を除
去するが、半硬化後の導電ペーストは溶剤分の除去等に
より収縮し、体積が小さくなり、導電ペースト3の上下
両面が凹状になることが多い。その結果、金属箔4、4
との間に接合不良が生じやすく、歩留まり、信頼性が低
くなると言う問題があったのである。
【0013】次に、図25に示す従来例にも問題があっ
た。第1に、突起11は高価な材料である導電性ペース
トで形成するので、コストアップになるという問題があ
った。第2に、突起11の導電性ペーストによる形成に
は、スクリーン印刷法を用いる結果、導電性ペーストを
厚くすることに限界があり、その結果、突起11の形成
にスクリーン印刷を複数回繰り返すことが必要になる場
合が多い。そして、そのように印刷回数が多くなると、
位置ずれによる突起11の形状の変形が生じ易くなり、
延いては後における金属箔4との接続の信頼度が低くな
ると言う問題があるし、スクリーン印刷するときの位置
合わせ作業が非常に難しく、面倒で、熟練を要すると
か、位置合わせ時間が長くなるという問題が生じる。こ
のような傾向は、突起11の径が小さくなる程顕著であ
る。因みに、直径が0.3mmの突起の場合、2回印刷
が必要であり、直径0.2mmの突起の場合、4回印刷
する必要がある。これはかなり面倒であり、生産性向上
の障害にもなり、高密度配線回路基板への対応に課題を
残している。
【0014】第3に、突起11、11、・・・の高さに
ばらつきが生じやすいと言う問題があった。即ち、スク
リーン印刷には、形成される膜の厚さを均一にすること
が難しいので、当然にスクリーン印刷により形成した突
起11、11、・・・の高さにはばらつきが生じやす
く、その結果、その厚さのばらつきにより、金属箔13
と突起11、11、・・・との接続が不良になるおそれ
が生じ、歩留まり、信頼性が低くなるという問題があっ
たのである。第4に、製造過程において配線回路基板の
ベースとなる金属箔10が例えば18μmと薄く、上記
スクリーン印刷の際に、金属箔13側にしわ、変形、折
れ曲がり等が生じないように充分な注意が必要であり、
僅かなミスによる歩留まり低下を起こす可能性を有す
る。これは当然のことながら、コストアップの原因とな
り、看過できない問題となる。かといって、その金属箔
10を厚くしてベースの剛性を強くしようとすると、導
体回路のファインパターン化を妨げることになるという
問題に直面する。
【0015】また、上記各従来例に共通する問題点とし
ては高密度化、即ち微小な層間接続には限界があり、一
つの従来例には孔径の微細化と導電ペーストの充填の難
しさのため、また、別の従来例ではバンプ印刷で微小径
になればなるほど印刷が難しくなり、200μm以下の
径は実際上作り得なかった。また、導電ペーストと銅箔
の間の接合強度が低く、パットオンビアとして使用しよ
うとした場合、ビア状のパッド強度が充分でなく必要以
上に面積をとる必要があった。
【0016】本発明はこのような問題点を解決すべく為
されたものであり、製造過程において曲がり、折れ、変
形等が生じないようにし、製造過程における寸法の安定
性を高めることにより上下導体回路間の接続の確実性を
高め、上下導体回路間接続手段のコスト低減を図ること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の配線回路基板
は、導体回路となる導体回路形成用金属層上に、該金属
層とは別の金属から成るエッチングバリア層を介して金
属から成る突起が、選択的に形成され、上記導体回路の
上記突起が形成された側の面に層間絶縁層が形成され、
上記突起が上記絶縁層を貫通して上記導体回路となる金
属層と他との層間接続手段を成していることを特徴とす
る。
【0018】請求項2の配線回路基板は、請求項1記載
の配線回路基板において、上記突起の表面に表面処理剤
として導電性ペースト材料がコーティングされたことを
特徴とする。
【0019】請求項3の配線回路基板の製造方法は、突
起形成用の金属層上にそれとは別の金属から成るエッチ
ングバリア層を形成し、該エッチングバリア層上に導体
回路となる金属層を形成したものを用意する工程と、上
記突起形成用の金属層を、上記エッチングバリア層を侵
さないエッチング液により選択的にエッチングすること
により突起を形成する工程と、上記エッチングバリア層
のみを上記突起をマスクとして上記導体回路を成す金属
層を侵さないエッチング液で除去する工程と、上記導体
回路を成す金属層の上記突起形成側の面に層間絶縁用の
絶縁層を形成して該突起を上記導体回路に接続された層
間接続手段とする工程と、を有することを特徴とする。
【0020】請求項4の配線回路基板の製造方法は、突
起形成用の金属層上にそれとは別の金属から成るエッチ
ングバリア層を形成し、該エッチングバリア層上に導体
回路となる金属層を形成したものを用意し、上記突起形
成用の金属層を、上記エッチングバリア層を侵さないエ
ッチング液により選択的にエッチングすることにより突
起を形成し、上記導体回路を成す金属層の上記突起形成
側の面に層間絶縁用の絶縁層を形成して該突起を上記導
体回路に接続された層間接続手段とし、そして、上記導
体回路となる上記エッチングバリア層上の金属層を該エ
ッチングバリア層と共にエッチングマスク層をマスクと
する選択エッチングにより除去することによって導体回
路を形成することを特徴とする。
【0021】請求項5の配線回路基板の製造方法は、請
求項3又は4記載の配線回路基板の製造方法において、
上記ベースメタルからなる層を選択的にエッチングして
上記突起を形成する際に、エッチングマスクとして例え
ば半田メッキ、銀メッキ、金メッキ或いはパラジウムメ
ッキ等により形成した金属層を用い、上記突起の形成後
においても上記エッチングマスクとして用いた金属層を
残存させてその金属層で突起表面を全面的に覆う状態に
することを特徴とする。
【0022】請求項6の配線回路基板の製造方法は、請
求項1の配線回路基板の上記突起及び上記層間絶縁膜が
形成された側の面に、上記導体回路とは別の導体回路形
成用の金属箔を積層して加圧することにより一体化し、
その後、導体回路形成用の金属層及び金属箔を選択的に
エッチングすることにより両面に導体回路を形成するこ
とを特徴とする。
【0023】請求項7の配線回路基板の製造方法は、請
求項6の配線回路基板の製造方法により製造された配線
回路基板の両面に、請求項1の配線回路基板を、この配
線回路基板の突起及び層間絶縁膜の形成された側が内側
を向くようにサンドイッチ状に重ねて積層して加圧する
ことにより一体化し、その一体化をされたものの両面に
位置する2個の金属層を選択的にエッチングすることに
より両面に導体回路を形成することを特徴とする。
【0024】請求項8の配線回路基板、請求項9の配線
回路基板の製造方法は、一層又は多層の導体回路の一方
の主面に開口を有した絶縁層を介してベースメタルから
なり、上記開口を通じて上記導体回路と電気的に接続さ
れた突起を有し、上記絶縁層の該突起が形成された側に
層間絶縁膜を形成した2個の配線回路基板を、突起及び
層間絶縁膜が形成された側が内側を向くように直接に又
は配線回路基板を介して積層して加圧することにより一
体化してなる、或いは一体化する。
【0025】請求項10の配線回路基板は、請求項7の
配線回路基板の両面にLSIチップ若しくはパッケージ
を搭載してなることを特徴とする。
【0026】請求項11の配線回路基板は、導体回路を
成す金属層上に、該金属層とは同じ金属から成る上下導
体間接続用突起が、選択的に形成され、上記導体回路の
上記突起が形成された側の面に層間絶縁層が形成され、
上記上下導体間接続用突起が上記絶縁層を貫通して上記
導体回路となる金属層と他との層間接続手段を成してい
ることを特徴とする。
【0027】請求項12の配線回路基板は、第1の導体
回路を成す金属層上に、該金属層とは同じ金属から成る
突起が、選択的に形成され、上記導体回路の上記突起が
形成された側の面に層間絶縁層が該突起に貫通された状
態で形成され、上記突起及び上記層間絶縁層の表面に金
属層からなる第2の導体回路が形成され、上記第1と第
2の導体回路が上記突起を介して電気的に接続されたこ
とを特徴とする。
【0028】請求項13の配線回路基板は、請求項12
の配線回路基板において、上記第2の導体回路を成す金
属層の上記上下導体間接続用突起と対応する部分に該突
起の頂部における径よりも小さな径の孔が形成されてな
ることを特徴とする。
【0029】請求項14の配線回路基板は、請求項1
1、12又は13記載の配線回路基板において、上記突
起が槍状に形成されたことを特徴とする。
【0030】請求項15の配線回路基板は、請求項1
1、12又は13記載の配線回路基板において、上記突
起がコニーデ状(富士山状)に形成されたことを特徴と
する。
【0031】請求項16の配線回路基板は、請求項1
1、12又は13記載の配線回路基板において、上記突
起が鼓状に形成されたことを特徴とする。
【0032】請求項17の配線回路基板は、請求項1
1、12、13、14、15又は16記載の配線回路基
板において、上記突起の表面が粗化或いはつぶメッキさ
れたことを特徴とする。
【0033】請求項18の配線回路基板は、請求項1
1、12、13、14、15、16又は17記載の配線
回路基板において、突起が銅からなり、その表面が電解
クロメート処理されてなることを特徴とする。
【0034】請求項19の配線回路基板は、導体回路を
成す金属層と突起を形成するための金属板を用意し、そ
の一方の表面に選択的にマスク膜を形成する工程と、該
マスク膜をマスクとして上記金属板をハーフエッチング
することにより導体回路となる金属層とその上記一方の
表面に一体に選択的に形成された突起を形成する工程
と、上記導体回路となる金属層の上記突起が形成された
側の表面に層間絶縁層を該突起により貫通されるように
形成する工程と、上記絶縁層及び突起の表面に金属層を
形成する工程と、上記絶縁層の両方の表面の金属層を同
時又は異時に選択的にパターニングすることにより配線
膜を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0035】請求項20の配線回路基板は、請求項12
記載の配線回路基板において、上記上下導体間接続用突
起と上記金属層との間に異方性導電膜を介在させたこと
を特徴とする。
【0036】請求項21の配線回路基板の製造方法は、
請求項19記載の配線回路基板の製造方法において、金
属層を積層する前に、上記突起と該金属層との間に異方
性導電膜を介在させる工程を有することを特徴とする。
【0037】請求項22の配線回路基板は、金属層の表
面に多数の金属からなる導体間接続用突起を一定の間隔
をおいて配列された格子の各交点上に配置し、上記金属
層の上記導体間接続用突起が形成された表面上に層間絶
縁層を該導体間接続用突起に貫通された状態で設け、上
記層間絶縁層の上記上下導体間接続用突起を含む表面に
金属層を形成してなることを特徴とする。
【0038】請求項23の配線回路基板は、金属層の表
面に多数の金属からなる導体間接続用突起を配置し、上
記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上に
層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、上記層間
絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上記金属層
とは別の金属層を形成してなる配線回路基板であって、
上記各上下導体間接続用突起を、上記基板両面から加圧
したとき各上下導体間接続用突起が均一な加圧力を受け
るように配置してなることを特徴とする。
【0039】請求項24の配線回路基板は、金属層の表
面に多数の金属からなる導体間接続用突起を配置し、上
記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上に
層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、上記層間
絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上記金属層
とは別の金属層を形成してなる配線回路基板であって、
上記上下導体間接続用突起の周辺又は上下導体間が密集
した密集領域の周辺に上下導体間接続用突起よりも背の
小さなダミー突起を配置してなることを特徴とする。
【0040】請求項25の配線回路基板は、金属層の表
面に多数の金属からなる導体間接続用突起を配置し、上
記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上に
層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、上記層間
絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上記金属層
とは別の金属層を形成してなる配線回路基板であって、
上下導体間接続用突起が複数通りの異なる高さを持つよ
うにされたことを特徴とする。
【0041】請求項26の配線回路基板は、金属層の表
面に多数の金属からなる導体間接続用突起を配置し、上
記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上に
層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、上記層間
絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上記金属層
とは別の金属層を形成してなる配線回路基板であって、
上下導体間接続用突起が複数通りの異なる径を持つよう
にされたことを特徴とする。
【0042】請求項27の配線回路基板は、金属層の表
面に多数の金属からなる導体間接続用突起を配置し、上
記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上に
層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、上記層間
絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上記金属層
とは別の金属層を形成してなる配線回路基板であって、
上下導体間接続用突起と同じ材料で同じ高さで形成され
たスペーサを有することを特徴とする。
【0043】請求項28の配線回路基板の製造方法は、
金属層の表面に多数の金属からなる導体間接続用突起を
配置し、上記金属層の上記導体間接続用突起が形成され
た表面上に層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設
け、上記層間絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面
に上記金属層とは別の金属層を形成してなり、上下導体
間接続用突起と同じ材料で同じ高さで形成されたスペー
サを有する配線回路基板の製造方法であって、上記上下
導体間接続用突起と同じ工程でスペーサを形成すること
を特徴とする。
【0044】請求項29の配線回路基板は、金属層の表
面に多数の金属からなる導体間接続用突起を配置し、上
記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上に
層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、上記層間
絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上記金属層
とは別の金属層を形成してなり、上記上下導体間接続用
突起と同じ材料で同じ高さに形成された認識マークを有
することを特徴とする。
【0045】請求項30の配線回路基板の製造方法は、
金属層の表面に多数の金属からなる導体間接続用突起を
配置し、上記金属層の上記導体間接続用突起が形成され
た表面上に層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設
け、上記層間絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面
に上記金属層とは別の金属層を形成してなり、上記上下
導体間接続用突起と同じ材料で同じ高さに形成された認
識マークを有する配線回路基板の製造方法であって、上
記上下導体間接続用突起と同じ工程で認識マークを形成
することを特徴とする。
【0046】請求項31の配線回路基板は、絶縁性樹脂
からなるベースの上下両表面に金属層からなる導体回路
が形成され、上記両表面の配線間を電気的に接続するス
ルーホールが上記ベースを成す絶縁性樹脂に形成された
コアとなる回路基板と、上記回路基板の両表面に、それ
ぞれ、金属層からなり選択的に形成された上下導体間接
続用突起を有する配線回路の突起形成側の面に絶縁層が
該上下導体間接続用突起によって貫通された状態で形成
された別の回路基板を、その上下導体間接続用突起の先
端が上記金属層からなる配線回路に接続される状態で積
層した配線回路基板であって、上記上下導体間接続用突
起と上記配線回路とが導電ペースト又は貴金属層を介し
て接続されたことを特徴とする。
【0047】請求項32の配線回路基板の製造方法は、
絶縁性樹脂からなるベースの上下両表面に金属層からな
る配線回路が形成され、上記両表面の配線間を電気的に
接続するスルーホールが上記ベースを成す絶縁性樹脂に
形成されたコアとなる回路基板と、該回路基板の両表面
に、それぞれ、金属層からなり選択的に形成された上下
導体間接続用突起を有する配線回路の突起形成側の面に
絶縁層が該上下導体間接続用突起によって貫通された状
態で形成された別の回路基板を、その上下導体間接続用
突起の先端が上記金属層からなる配線回路に導電ペース
ト又は貴金属層を介して接続された状態で積層された配
線回路基板の製造方法であって、上記コアとなる回路基
板と、その両表面に別の回路基板を積層する前に、予め
該コアとなる回路基板の配線回路を成す金属層の表面
に、導電ペースト又は貴金属層を形成しておくことを特
徴とする。
【0048】請求項33の配線回路基板は、導体回路を
成す金属層上に、該金属層とは同じ金属から成る上下導
体間接続用突起が、選択的に形成され、上記導体回路の
上記上下導体間接続用突起が形成された側の面に層間絶
縁層が該上下導体間接続用突起によって貫通された状態
で形成され、上記層間絶縁層上に、上記導体回路とは別
の導体回路を成す金属層の一表面に上記上下導体間接続
用突起と対応して半田、導電ペースト又は貴金属膜が形
成されたものの上記一表面が、その半田、導電ペースト
又は貴金属膜に上記上下導体間接続用突起が接続される
ように積層されてなることを特徴とする。
【0049】請求項34の配線回路基板は、請求項33
記載の配線回路基板において、上記別の導体回路を成す
金属膜の上記上下導体間接続用突起と対応と対応する部
分に大きい孔を有することを特徴とする。
【0050】請求項35の配線回路基板は、導体回路を
成す金属層上に、該金属層とは同じ金属から成る上下導
体間接続用突起が、選択的に形成され、上記導体回路の
上記上下導体間接続用突起が形成された側の面に層間絶
縁層が該上下導体間接続用突起によって貫通された状態
で形成され、上記層間絶縁層上に、上記導体回路とは別
の導体回路を成す金属層の一表面に上記上下導体間接続
用突起と対応して半田、導電ペースト又は貴金属膜が形
成されたものの上記一表面が、その半田、導電ペースト
又は貴金属膜に上記上下導体間接続用突起が接続される
ように積層されてなることを特徴とする。
【0051】請求項36の配線回路基板の製造方法は、
導体回路を成す金属層上に、該金属層とは同じ金属から
成る上下導体間接続用突起が選択的に形成され、上記導
体回路の上記上下導体間接続用突起が形成された側の面
に層間絶縁層が該上下導体間接続用突起によって貫通さ
れた状態で形成され、上記層間絶縁層上に、上記導体回
路とは別の導体回路を成す金属層の一表面に上記上下導
体間接続用突起と対応して半田、導電ペースト又は貴金
属膜が形成したものの上記一表面が、その半田、導電ペ
ースト又は貴金属膜に上記上下導体間接続用突起が接続
されるように積層されてなる配線回路基板の製造方法に
おいて、導体回路となる金属層上に、該金属層とは同じ
金属から成る上下導体間接続用突起が選択的に形成した
ものの上下導体間接続用突起形成側に、層間絶縁層を介
して、上記導体回路とは別の導体回路となる金属層上に
上記上下導体間接続用突起に対応して半田、導電ペース
ト又は貴金属膜を印刷したものの該半田、導電ペースト
又は貴金属膜形成側を当てて加圧することにより、上記
各上下導体間接続用突起が上記層間絶縁層を突き破って
対応する半田、導電ペースト又は貴金属膜に接続された
状態を形成して積層することを特徴とする。
【0052】請求項37の配線回路基板は、金属層に上
下導体間接続用突起を形成したものに層間絶縁膜を介し
て導体回路を成す或いは導体回路となる金属層、又は回
路基板を積層した配線回路基板において、上記層間絶縁
膜として異方性導電膜を用いたことを特徴とする。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示実施形態に従
って詳細に説明する。図1(A)〜(G)及び図2
(H)〜(K)は本発明配線回路基板の製造方法の第1
の実施の形態を工程順に示す断面図である。 (A)図1(A)に示すように、ベース材(例えばガラ
スエポキシプリプレグ)20を用意する。該ベース材2
0は厚さ例えば100μmの突起形成用の銅層(突起形
成用金属層)21の一方の主面に例えばニッケルからな
るエッチングバリア層(厚さ例えば2μm)22を例え
ばメッキにより形成し、該エッチングバリア層22の表
面に導体回路形成用銅箔(導体回路形成用金属箔、厚さ
例えば18μm)23を形成してなる。
【0054】(B)次に、図1(B)に示すように、上
記突起形成用の銅層21の表面にレジスト膜24を選択
的に形成する。このレジスト膜24は突起を形成すべき
部分を覆うように形成する。 (C)次に、上記レジスト膜24をマスクとして上記銅
層21をエッチングすることにより、突起25、25、
・・・を形成する。このエッチングはウェットエッチン
グにより行うこととし、使用するエッチング液はニッケ
ルからなるところの上記エッチングバリア層22を侵し
得ないが、銅層21を侵食できるエッチング液を用い
る。
【0055】(D)次に、上記エッチングにおけるエッ
チングマスクとして用いたレジスト膜24を除去する。
図1(D)はエッチングマスク除去後の状態を示す。 (E)次に、図1(E)に示すように、上記エッチング
バリア層22を、上記突起25、25、・・・をマスク
としてエッチングする。このエッチングには、突起2
5、25、・・・を成す金属(本実施の形態では銅)を
侵さないが、エッチングバリア層22を成す金属(本実
施の形態ではニッケル)を侵すエッチング液(ニッケル
剥離液)を使用する。
【0056】(F)次に、図1(E)に示すように、必
要に応じ上記各突起25、25、・・・の頂部(上部)
に薄く導電性ペースト26を塗布し、硬化させる。この
工程は不可欠ではない。但し、この工程により、突起2
5、25、・・・と後で形成される銅箔との接続の信頼
度を非常に高めることができる。
【0057】(G)次に、絶縁剤シートを、上記銅層2
1の上記突起25、25、・・・が形成された側の面に
熱ローラで圧着することにより、図1(G)に示すよう
に、該絶縁剤シートからなる層間絶縁層27を形成す
る。この場合、突起25、25、・・・の上部が突出す
るように絶縁剤シートとしてその突起25、25、・・
・の高さ(導電性ペースト26を塗布した場合はそのペ
ースト26をも含めた高さ)よりも適宜薄いものを用い
る。さもないと、突起25、25、・・・による層間接
続を確実に行うことができないからである。この工程に
より、銅箔23上に層間絶縁層27が形成され、更に、
上記銅箔23とエッチングバリア層22、22、・・・
を介して接続された突起25、25、・・・が上記層間
絶縁層27を貫通してその表面から突出した積層体28
が構成される。この工程は、エポキシ樹脂が軟化する温
度で行い、すぐに室温にもどし、実質的にエポキシの硬
化反応がないようにする。
【0058】(H)、(I)次に、図2(H)に示すよ
うに、上記積層体28の、層間絶縁層27が形成され、
突起25、25、・・・の頂部が突出する側に、例えば
厚さ18μm程度の銅箔(導体形成用の金属層)29を
臨ませ、図2(I)に示すように、積層プレスにて熱圧
着することにより積層する。この工程により、層間絶縁
層27の両主面に形成された金属層23、29を上記突
起25、25・・・により層間接続した積層体30が構
成される。
【0059】(J)、(K)次に、図2(J)に示すよ
うに、上記金属層23、29の表面にエッチングマスク
となるレジスト膜24、24を形成し、その後、該レジ
スト膜24、24をマスクとして上記金属層23、29
をエッチングすることにより導体回路31、32を形成
する。これにより、両面の導体回路31、32が突起2
5、25、・・・により層間接続された、図1(K)に
示すような配線回路基板33が出来上がる。この配線回
路基板33が本発明配線回路基板の第1の実施の形態で
ある。
【0060】このような第1の実施の形態によれば、突
起25を構成し得る厚い(例えば50〜200μm)突
起形成用金属層である銅層21を少なくとも含むベース
材20をベースとして加工を始めるので、変形等の不具
合が生じにくく、且つ、寸法の安定性が高いという利点
がある。そして、寸法の安定性があるが故に、突起形成
後における突起の位置ずれが生じないため、例えば図2
3、図24に示す従来例における孔2内の導電性ペース
ト3(謂わばスルーホール)が位置ずれして上下導体回
路5・5間のとるべき接続がとれないという類の問題は
生じない。従って、微小径の突起25を高密度に配設
し、且つ導体回路間の層間接続を確実にとる超高密度配
線回路基板33を得ることができる。
【0061】また、突起25は例えば銅等からなる銅層
21により形成するので、その形成に要する材料費は安
くて済み、従って、突起25の配設密度を高め、配設数
を増やしても、従来におけるように銀等貴金属を主材料
とする高価な導電性ペーストを使用するため配線回路基
板が高価になることはなく、配線回路基板の低価格化に
大きく寄与する。
【0062】また、突起25は銅層21の選択的にエッ
チングにより形成するので、突起25の高さは銅層21
の厚さにより決まり、この銅層21の厚さは極めて均一
性を高く製造できるので、突起25の高さを均一にでき
る。従って、図25に示す従来例におけるような、導電
性ペーストにより印刷により突起11を形成するために
突起11の高さが不均一になって上下導体回路間の接続
が不完全になる虞があるとか、図23、図24に示す従
来例におけるような導電性ペースト3の硬化過程での溶
剤成分の揮散により上部が凹部になり、上下導体回路間
の接続が不完全になる虞があると言う問題は生じない。
従って、突起25の微細化、高密度化が進んでも上下導
体回路間の確実な接続が期待でき、歩留まり、信頼性の
向上を図ることができる。
【0063】図3(A)〜(F)は本発明配線回路基板
の製造方法の第2の実施の形態を工程順に示すものであ
る。 (A)図1(A)〜(D)に示すと同じ方法で、突起2
5を形成した状態にする。図3(A)はその突起25が
形成された状態を示す。
【0064】(B)次に、図3(B)に示すように、必
要に応じ上記各突起25、25、・・・の頂部(上部)
に薄く導電性ペースト26を塗布し、硬化させる。この
工程は不可欠ではない。但し、この工程により、突起2
5、25、・・・と後で形成される銅箔との接続の信頼
度を非常に高めることができる。尚、本実施の形態にお
いては、突起25、25、・・・をマスクとしてエッチ
ングバリア層22を除去することはしない。このエッチ
ングバリア層22は、後の説明で明らかになるが、金属
層23を選択的にエッチングすることによりパターニン
グして導体回路を形成するときに金属層23と共に同時
にエッチングすることにより不要部分の除去が為され
る。これが図1、図2に示す第1の実施の形態との大き
な相違である。。
【0065】(C)次に、図3(C)に示すように、層
間絶縁膜27を形成する。28はこの形成工程終了後に
おける積層体である。 (D)次に、図3(D)に示すように、その積層体28
に銅箔(導体形成用の金属層)29を積層プレスにて熱
圧着で積層することにより、層間絶縁層27の両主面に
形成された金属層23、29を上記突起25、25・・
・により層間接続した積層体30が構成される。
【0066】(E)次に、図3(E)に示すように、上
記金属層23、29の表面にエッチングマスクとなるレ
ジスト膜24、24を形成し、その後、該レジスト膜2
4、24をマスクとして上記金属層23、29をエッチ
ングすることにより導体回路31、32を形成するが、
更に、そのエッチングにより金属層23と接するところ
のニッケルからなるエッチングバリア層22をも同時に
エッチングする。これにより、両面の導体回路31、3
2が突起25、25、・・・により層間接続された配線
回路基板33が出来上がる。
【0067】(F)その後、図3(F)に示すように、
エッチングマスクとして用いたレジスト膜24、24を
除去する。その除去後における配線回路基板33が本発
明配線回路基板の第2の実施の形態である。尚、この導
体回路31、32を形成するところのレジスト膜24、
24をマスクとするエッチングは当然のことながら、ニ
ッケル系金属も銅系金属もエッチングできるエッチング
液を使用して行う。すると、ニッケルからなるエッチン
グバリア層22を金属層23と共に同じレジスト膜24
をマスクとする1回の選択的エッチングにより選択的に
除去するので、突起25形成後これをマスクとしてエッ
チングバリア層22を選択的に除去する必要がなく、従
って、工程数の低減を図ることができるという利点があ
る。
【0068】図3に示す第2の実施の形態によれば、図
1、図2に示した第1の実施の形態によると同様の利点
を得ることができるのみならず、エッチングバリア層2
2を金属層23と共に同じレジスト膜24をマスクとす
る1回の選択的エッチングにより選択的に除去できるの
で、第1の実施の形態よりも工程数の低減を図ることが
できるという利点もある。
【0069】図4(A)〜(C)は本発明配線回路基板
の製造方法の第3の実施の形態を工程順に示すものであ
る。本実施の形態は、第1の実施の形態により製造され
た配線回路基板33の両面に、第1の実施の形態におけ
る工程(A)から工程(G)迄の工程でつくられた積層
体28、28を積層し、該各積層体28、28の金属層
23、23を選択的エッチングによりパターニングして
導体回路を形成し、4層の導体回路を得るものである。
【0070】(A)先ず、図4(A)に示すように上記
配線回路基板33の両面に上記積層体28、28を突起
25及び層間絶縁層27が形成された面が配線回路基板
33側を向くように対向させ位置決めして臨ませる。そ
して、積層プレスにより熱圧着により積層一体化する。 (B)次に、図4(B)に示すように、上記積層体2
8、28の金属層23、23上にレジスト膜24、24
を選択的に形成する。
【0071】(C)上記レジスト膜24、24をマスク
として上記金属層23、23をエッチングすることによ
り導体回路35、35を形成する。これにより配線回路
基板36が出来上がる。この配線回路基板36が本発明
配線回路基板の第2の実施の形態である。この実施の形
態によれば、導体回路を4層有する配線回路基板36を
得ることができ、より一層の高密度化を図ることができ
る。
【0072】図5(A)〜(G)及び図6(H)〜
(I)は本発明配線回路基板の製造方法の第4の実施の
形態を工程順に示す断面図である。 (A)図1(A)に示すベース材と同じベース材20を
用意し、その後、後で突起(25、25、・・・)とな
る、銅層21の表面に、レジスト膜24を塗布し、その
露光、現像により図5(A)に示すようにパターニング
する。具体的には、各突起(25、25、・・・)とな
る部分のみが開口し、突起(25、25、・・・)を形
成しない部分を覆うようにレジスト膜24をパターニン
グする。
【0073】(B)次に、図5(B)に示すように、上
記レジスト膜24をマスクとして電解メッキ法で半田メ
ッキ層(厚さ例えば20μm)37、37、・・・を形
成する。半田メッキ層は例えば錫Sn/鉛Pb或いは錫
Sn/銀Ag/銅Cu等からなる。尚、金Au、銀Ag
或いはパラジウムPdのメッキ層を形成する場合もあ
る。 (C)次に、図5(C)に示すように、上記レジスト膜
24を剥離する。 (D)次に、図5(D)に示すように、上記半田メッキ
層37、37、・・・をマスクとして上記銅からなる金
属層21を選択的にエッチングすることにより突起2
5、25、・・・を形成する。 (E)次に、図5(E)に示すように、ニッケルからな
るエッチングバリア層22を剥離する。
【0074】(F)次に、半田リフロー処理により、図
5(F)に示すように、上記半田メッキ層37、37、
・・・で突起25、25、・・・の表面を覆うような状
態にする。 (G)次に、絶縁剤シートを、上記突起25、25、・
・・が形成された側の面に熱ローラで圧着することによ
り、図5(G)に示すように、該絶縁剤シートからなる
層間絶縁層27を形成する。この場合、突起25、2
5、・・・の上部が突出するように絶縁剤シートとして
その突起25、25、・・・の半田メッキ層36をも含
めた高さよりも適宜薄いものを用いる。さもないと、突
起25、25、・・・の頂部が層間絶縁層27の表面か
ら突出せず、上下導体回路間を確実に接続することがで
きないからである。この工程でできた積層体を28aと
する。
【0075】(H)次に、第6図(H)に示すように、
上記積層体28の、層間絶縁層27が形成され、突起2
5、25、・・・の頂部が突出する側に、例えば厚さ1
8μm程度の導体回路形成用の金属層を成す銅箔29を
臨ませる。 (I)その後、積層プレスにて熱圧着することにより積
層し、上記銅箔29及び上記金属層23上にレジスト膜
を選択的に形成し、該レジスト膜をマスクとして上記銅
箔29及び金属層23をエッチングすることにより導体
回路31、32を形成する。これにより配線回路基板3
3aができる。この配線回路基板33aが本発明配線回
路基板の第3の実施の形態である。
【0076】本実施の形態は、図1、図2に示した実施
の形態とは、銅層21を選択的エッチングして突起2
5、25、・・・を形成する際にエッチングマスクとし
てレジスト膜24に代えて半田メッキ層36を用い、そ
の後、その半田メッキ層36を除去することなく残存さ
せ、絶縁シートからなる層間絶縁層27を形成する前
に、半田リフローにより突起25、25、・・・をその
半田メッキ層36で覆う状態にするという点で相違す
る。従って、本実施の形態によれば、図1、図2に示し
た実施の形態のように各突起25、25、・・・上部に
導電性ペースト26を塗布すると言うことが必要ではな
くなる。その点でのみ、本実施の形態は図1、図2の実
施の形態と異なり、外には相違点はない。
【0077】図7(A)〜(H)及び図8(I)〜
(K)は本発明配線回路基板の製造方法の第5の実施の
形態を工程順に示す断面図である。 (A)先ず、銅からなり突起形成用の金属層を成すベー
スメタル(厚さ例えば50〜150μm)21aを用意
し、図7(A)に示すように、その一方の表面に感光性
樹脂膜40を塗布する。
【0078】(B)次に、図7(B)に示すように、上
記感光性樹脂膜40を開口41、41、・・・を有する
ように形成する。この開口41、41、・・・は後で突
起(25、25、・・・)を形成する位置と対応すると
ころに形成する。 (C)次に、図7(C)に示すように、ベースメタル2
1aの上記感光性樹脂膜40が形成された側に例えば銅
からなる配線膜42を形成する。尚、この配線膜42は
例えば次のようにして形成することができる。
【0079】先ず、例えばNi−Pからなる薄い導電層
を無電解メッキにより形成し、その表面に、形成すべき
配線膜42に対してネガのパターンのレジスト膜を形成
し、このレジスト膜をマスクとして例えば銅を電解メッ
キすることにより配線膜42を形成し、その後、その配
線膜42をマスクとして上記無電解メッキによるNi−
Pからなる導電層を除去することにより配線膜42間の
ショート状態をなくす。
【0080】(D)次に、上記ベースメタル21aの上
記配線膜42が形成された側の表面を感光性樹脂膜43
を塗布し、その後、該感光性樹脂膜43を露光、現像す
ることにより、端子形成用の開口44、44、・・・を
形成する。図7(D)は該開口44、44、・・・形成
後の状態を示す。 (E)次に、図7(E)に示すように、例えば電解メッ
キにより上記開口44、44、・・・に突起状のマイク
ロボール45、45、・・・を形成する。
【0081】(F)次に、上記各実施の形態におけると
同じ方法で、図7(F)に示すように、突起25、2
5、・・・を形成する。 (G)次に、図1、図2に示した実施の形態と同じ方法
で、図7(E)に示すように、上記各突起25、25、
・・・上面に導電性ペースト26、26、・・・を塗布
する。
【0082】(H)次に、図1、図2に示した実施の形
態と同じ方法で、図7(H)に示すように、絶縁剤シー
トからなる層間絶縁膜27を形成する。この形成を終え
たものを便宜上基板46とする。 (I)次に、本実施の形態の工程(H)迄進んだ状態の
上記基板46を2個46、46と、図1、図2に示した
実施の形態の配線回路基板33を1個を用意し、図8
(I)に示すように、配線回路基板33の両面側に上記
基板46、46を上記突起25及び層間絶縁膜27が形
成された側を向く向きで臨ませ、位置決めする。
【0083】(J)そして、上記配線回路基板33とそ
れをサンドイッチ状に挟む基板46、46を加圧接着す
ることにより、図8(J)に示すように配線回路基板4
7を得る。この配線回路基板47が本発明配線回路基板
の第4の実施の形態である。 (K)その後、図8(K)に示すように、上記配線回路
基板47の両面にLSIチップ48、48、・・・を搭
載する。この場合、上記マイクロボール45、45、・
・・が上記積層体47の導体回路と、LSIチップ4
8、48、・・・とを接続する接続手段として機能す
る。
【0084】このような配線回路基板47によれば、極
めて高い集積密度でLSIチップ48、48、・・・を
実装することができる。尚、図8に示す実施の形態には
種々の変形例があり得る。先ず、配線回路基板46、4
6として、反突起形成側にする導体回路の層数が1層の
ものが用いられていたが、必ずしもその層数は1層であ
る必要はなく、2層或いはそれ以上の層数であっても良
い。層数の増加は、例えば感光性絶縁樹脂の選択的形
成、無電解メッキによる薄い導体層の形成、形成しよう
とするパターンに対してネガのパターンを有するレジス
ト膜の形成、上記導体層を下地とし該レジスト膜をマス
クとする電解メッキによる例えば銅等からなる導体回路
の形成、該導体回路をマスクとする上記導体膜の除去の
一連の工程を行うことにより容易に為し得る。
【0085】また、配線回路基板46、46を配線回路
基板33を介して積層して一体化して配線回路基板46
を得るようにしていたが、必ずしもそのようにすること
は不可欠ではなく、例えば配線回路基板46・46同士
を直接積層し一体化するようにしても良いし、逆に配線
回路基板46・46間に介在させる配線回路基板の数を
一個ではなく、複数個にするというようにすることもで
き得る。また、配線回路基板に搭載するものは必ずしも
ベアのLSIチップ48であることは必要ではなく、パ
ッケージに収納されたLSIであっても良い。
【0086】図9(A)〜(E)は本発明配線回路基板
の第7の実施の形態を工程順に示す断面図である。 (A)先ず、図9(A)に示すように、例えば銅等の金
属板からなる単層構造のベース材51を用意し、その一
方の表面にレジスト膜52を選択的に形成する。
【0087】(B)次に、図9(B)に示すように、上
記レジスト膜52をマスクとして上記ベース材51をそ
の上記表面からハーフエッチングすることにより上下導
体間接続用突起53を形成する。尚、ハーフエッチング
とは、文字通り厚さの2分の1エッチングするというこ
とではなく、回路層となる部分を残してエッチングする
ことを意味します。 (C)次に、図9(C)に示すように、上記突起53の
頂部に必要に応じて導電ペースト、半田、或いは金等の
貴金属、或いは異方性導電膜等接続性を向上させる或い
は接続性について信頼度を高める膜54をコーティング
する。該膜54は不可欠というわけではないが、接続性
或いは信頼性をより高くする必要のある場合には設ける
と良い。
【0088】(D)次に、図9(D)に示すように、銅
等からなる金属箔56を上記ベース材51の上記一方の
表面に層間絶縁膜55を介して積層する。 (E)次に、図9(E)に示すように、上記ベース材5
1の他方の表面部と、上記金属箔56の表面を選択的に
エッチングすることにより導体回路を形成する。これに
より、図1(K)に示すのと実質的に同じ配線回路基板
が出来上がる。従って、この配線回路基板を図4(C)
に示す実施の形態の配線回路基板36、図8の実施の形
態の配線回路基板47に配線回路基板33に代えて用い
ることができる。即ち、配線回路基板33を使用する部
分には総てそれに代えて本配線回路基板を用いることが
できる。
【0089】また、銅等の金属箔56を形成する前の状
態の配線回路基板を、図4に示す実施の形態の配線回路
基板28、図8に示す実施の形態の配線回路基板46に
代えて用いることができる。更に、上記金属箔56を形
成する前の状態の配線回路基板を、図8に示す配線回路
基板46と同様に多層配線化してより集積密度を高める
こともできる。
【0090】このような配線回路基板の製造方法によれ
ば、ベース材としてエッチングバリア層のある多層構造
のものを用いる必要はなく、且つ、エッチングバリア層
を除去する工程が必要なので、配線回路基板の製造コス
トの低減を図ることができる。
【0091】尚、突起53の形成後、その先端部を粗化
して針状の棘が多数できるようにして、金属箔56から
なる導体回路との接続性を高めるようにしても良い。粗
化はスプレーエッチングや、CZ処理により為し得る。
また、つぶ銅メッキにより粗化することもできる。ま
た、突起53を含め銅の表面全面を電解クロメート処理
して電解クロメート膜を形成し、以て突起53、銅表面
の酸化防止性を向上させ、酸化による銅箔の品質低下を
防止するようにしても良い。
【0092】尚、図9に示した配線回路基板の上下導体
間接続用突起53はその形状がコニーデ状(富士山状)
であったが、必ずしもこのようにすることは不可欠では
なく、図10(A)に示すように鼓状にしても良い(5
3aは鼓状の突起を示す。)。エッチング条件を変える
ことにより突起の形状は変わり、鼓状の突起53aを形
成することもできる。この突起53aは頂部の面が広い
ので、半田、導電ペースト処理などがやりやすく、ま
た、導体回路との接続性を良好にし易いという利点があ
る。
【0093】また、図10(B)に示すように、槍状の
突起57を形成するようにしても良い。このように槍状
の突起57は先が尖っているので層間絶縁膜55の貫通
性、特にガラスクロス入りのプリプレグに対する貫通性
を向上させ易く、且つ導体回路に食い込み易いので、導
体回路との接続性を高くできるという利点がある。この
ような槍状突起57は、形成すべき突起よりもレジスト
マスクの径を小さくしてエッチングすることにより形成
できる。或いは、一旦コニーデ状或いは鼓状の突起をレ
ジスト膜等をマスクとする選択的エッチング(勿論ハー
フエッチング)により形成した後、そのマスクを除去
し、再度エッチング(勿論ハーフエッチング)をするこ
とにより形成することができる。
【0094】図11は本発明配線回路基板の突起53、
57或いは25(突起25については図1〜図8参照)
を格子の各交点上に配置したことに特徴のある実施の形
態の要部を示す斜視図である。本実施形態においては、
所定の間隔をおいて縦横に(観念的に)設けたラインか
らなる格子の各交点上に突起例えば57を配置すること
としたものであり、それ以外の点では他の実施の形態と
異なるところはない。
【0095】このような配線回路基板によれば、配線回
路基板の機種の如何を問わず、両面の導体回路を選択的
エッチングにより形成するよりも前の段階までは、量産
しておき、その後、機種に応じて異なるパターンの導体
回路を形成することとすることができるので、特定の突
起だけ層間接続用に利用し、その他のものは回路を構成
しないようにすることにより、或いは少しオーバーエッ
チングすることにより不要な突起をエッチングにより取
り除くことができ、他品種の配線回路基板についてその
生産性を高めることができる。
【0096】図12は突起例えば57等を、金属層例え
ば56等を層間絶縁膜55を介して積層するときの加圧
力が各突起毎に均一になるように配置した実施形態を示
すもので、このような実施の形態によれば、積層時のプ
レス圧の面内均一性を向上させることができるので、突
起57のつぶれの度合いの均一性を高めることができ、
また、配線板の板圧の均一度を向上させ、配線回路基板
の信頼度を高めることができる。
【0097】図13は上下導体間接続用突起例えば57
の配置密度が一定でなく、疎の領域と、密の領域がある
場合における密の領域の周りに、上下導体間接続用突起
57よりも背の低いダミー突起58を配置し以て上下導
体間接続用突起57の径、高さの均一性を高めるように
した実施の形態の要部を示す断面図である。即ち、密集
領域においては周辺部と中央部ではエッチング液のスプ
レー後の液の流れが異なるためにエッチングレートが異
なり、液の流れの速い周辺部の突起の方がエッチングレ
ートが高く、径が小さく且つ低くなりがちである。そこ
で、その周囲を回路には直接関与しない(回路を構成し
ない)ダミー突起58で囲むことにより周辺部の上下導
体間接続用突起57に対するエッチングレートを低く
し、以て周辺部の上下導体間接続用突起57も中央部の
上下導体間接続用突起57と同じ径、同じ高さにしよう
とするのが本実施の形態である。ダミー突起58がエッ
チング後消失するように他の突起57よりもマスクとな
るレジスト径を小さくすることも効果的である。
【0098】また、上下導体間接続用突起間の間隔が大
きい場合には、突起の周辺部と中央とでエッチングレー
トに違いが生じるので、それによる弊害が生じる。そこ
で、各上下導体間接続用突起57に対してそのまわりに
ダミー突起58を配置するようにしても良い。図14
(A)〜(D)はそのような各別の例を示す平面図であ
る。
【0099】図14(A)、(B)に示すものは各上下
導体間接続用突起57の周りにリング状のダミー突起5
8を形成したものであり、そのうち(A)に示すものは
各隣接ダミー突起58が離間しているもの、(B)に示
すものは、隣接ダミー突起58同士が部分的に重なるよ
うにしたものである。
【0100】図14(C)、(D)に示すものは各上下
導体間接続用突起57の周りに複数のダミー突起58を
配置したものであり、(C)に示すものは各突起57の
周りの一つの円形ライン上のみに複数のダミー突起58
を配置したものであり、(D)に示すものは各突起57
を取り巻く円形ライン58aよりも外側領域に所定間隔
で縦横にダミー突起58を配置したものである。
【0101】図15は上下導体間接続用突起、例えば5
3として高さの異なるもの53h、53lを混在させた
実施の形態を示す断面図であり、高さの異なる上下導体
間接続用突起、例えば53を混在させるのは、段差のあ
る接合面に各上下導体間接続用突起、例えば53を接合
させることができるようにするためである。図15にお
いて、60は段差のある接合面を有するコア基板であ
る。該コア基板60は通常工法による両面配線板のスル
ーホールに銅ペースト100を充填し、硬化してなり、
銅ペースト100と銅配線部54との高さが異なる。そ
して、このコア基板60の両面に突起53を上下導体間
接続手段とする配線回路基板が積層されるのである。そ
して、高い突起53hが銅ペースト110に、低い突起
53lが銅配線部54にそれぞれ接続される。
【0102】尚、高さの異なる突起53h、53lを形
成することは、ベース材51の表面を選択的エッチング
するときに用いるレジスト膜によるマスクの各マスク部
分の径を異ならせ、高い突起53aを形成すべき部分を
覆うマスク部分の径を大きく、低い突起53bを形成す
べき部分を覆うマスク部分の径を小さくすることによ
り、可能である。
【0103】ところで、図15に示す配線回路基板にお
いては、コア基板60の銅配線膜54には導電ペース
ト、半田或いは貴金属等の被膜が形成されておらず、こ
れに銅からなる突起、例えば53(或いは57)が直接
的に接続されている。このような形態でも本発明は実施
できるのである。このことは、高い突起53aと、低い
突起53bを有する形態に対しても、突起53(或いは
57)の高さが均一な形態に対しても当てはまる。
【0104】そして、銅配線膜54に導電ペースト、半
田或いは貴金属等の被膜を介することなく銅からなる突
起、例えば53(或いは57)を直接的に接続したタイ
プのものにおいては、図15において破線で示すよう
に、同配線膜54に突起、例えば53(或いは57)の
頂部における径よりも小さな孔54aを形成するように
しても良い。このようにすると、突起53(或いは5
7)が銅配線膜54と接続されるとき突起53(或いは
57)の頂部がその孔54aに突き当たってこれを崩
し、突起53と金属膜54との接続をより強固にするこ
とができるからである。勿論、孔54aを形成すること
は、図15に示すような高さの異なる突起53h、53
lを有する実施の形態においてであろうと、均一な高さ
の突起53を有する実施の形態であろうと極めて有効で
ある。
【0105】図16(A)、(B)は上下導体間接続用
突起、例えば57等と同じ材料及び同じ高さのスペーサ
61を突起を形成する工程の中で形成し、配線回路基板
の銅ベース材51からなる導体回路と、該配線回路基板
に積層される図16では図示しないコア基板等との間隔
を所定どおりに一定に保ち絶縁層の厚さを予め設定した
所定位置にさせ、延いては回路板のインピーダンスコン
トロール性を高めるようにした実施の形態の導体回路形
成前における要部を示すもので、(A)は斜視図、
(B)は断面図である。
【0106】即ち、銅ベース材51の選択的エッチング
により突起を形成し、それを上下導体間の接続用として
用いるが、絶縁シートはもともと厚み公差の良いもので
はなく、また積層時の温度、圧力で出来上がり厚みが変
動するので、絶縁層厚の一定化が難しいものであった。
そのため、それに積層される銅箔、コア基板との間の間
隔が一定にならず、インピーダンスコントロールが難し
かった。そこで、突起と同じ工程でスペーサ61を適宜
な場所に形成してプレ筋に各スペーサ61がコア基板に
ぶつかる迄押圧し残余の絶縁材を周辺に押し出すことに
より上下の銅パターン間の間隔を一定にし、インピーダ
ンスコントロール性を高めるようにするのが本実施の形
態なのである。スペーサ61は例えば格子状に或いは枠
状に形成する等設けるパターンは導体回路の形成に支障
を来さない限りどのように形成しても良い。尚、このス
ペーサ61を接地ラインとして静電シールドに用いるよ
うにすることもできる。
【0107】図17は上下導体間接続用突起として径の
大きいもの53xと径の小さいもの53yを混在させ
て、径の大きい上下導体間接続用突起53xを大電流を
通す上下導体間接続用として、径の小さい上下導体間接
続用突起53yを小電流を通す上下導体間接続用として
用いるようにした実施の形態の要部を示す断面図であ
る。
【0108】本実施の形態によれば、小電流でも大電流
でも同じ小ささの上下導体間接続用突起に通すことによ
り大電流を通す上下導体間接続用突起で無視できない電
圧降下が生じたり、発熱が生じたりするおそれがなくな
り、また、小電流でも大電流でも同じ大きさの比較的大
きな上下導体間接続用突起に通すことにより小電流を通
す突起が無駄に大きな面積を専有して集積度向上の妨げ
になるというおそれもなくなる。
【0109】図18(A)〜(C)は突起例えば53、
57等と同時に位置合わせ用マーク、或いは機種等用の
認識マーク63を形成するという実施の形態の要部を示
すもので、(A)は突起のある側に銅箔等を層間絶縁膜
を介して積層する前の段階における斜視図、(B)はマ
ークの一例63aである、位置合わせ用マークのパター
ン図、(C)はマークの別の例63bである、位置合わ
せ用マークのパターン図である。
【0110】本実施の形態は、突起、例えば53、57
等を形成するとき同時にマーク63を形成するので、マ
ーク63は突起、例えば53、57等と同じ材料からな
り同じ高さを有する。本実施の形態によれば、マーク6
3を突起、例えば53、57等と同時に形成するので、
マーク63を形成するために特別の工程を有しないとい
う利点があると共に、マーク63と各突起とは同一工程
で形成するので、マーク63と各突起との位置関係のず
れは最小に抑えることができる。
【0111】図19(A)〜(D)は本発明配線回路基
板の製造方法の第9の実施の形態を工程順に示す断面図
である。 (A)先ず、図19(A)に示すように、コア基板70
を用意する。71は樹脂からなる絶縁基板、72はその
両面に形成された導体回路で、銅からなる。73は上下
導体間接続用スルーホールである。このコア基板20の
両面に突起53或いは57を有する配線回路基板が積層
されるのである。
【0112】(B)次に、上記コア基板20の上下両面
の導体回路72のうちの少なくとも積層しようとする配
線回路基板の突起と接続される部分に、図19(A)に
示すように、導電ペースト、半田或いは貴金属からなる
層74を形成する。 (C)次に、図19(C)に示すように、上記コア基板
20の上下両面に配線回路基板75を各突起、例えば5
3が導体回路72の対応する部分に接するようにして層
間絶縁膜55を介して積層する。
【0113】(D)次に、図19(D)に示すように、
上下両面の配線回路基板75各々のベース材51を選択
的エッチングことによりパターニングして導体回路を形
成する。これにより2個の配線回路基板75及びコア基
板20によりビルドアップしたより高集積化し、且つ突
起と導体回路との接続に関して信頼度の高い配線回路基
板を得ることができる。
【0114】尚、各配線回路基板75のベース材51の
選択的エッチングによる導体回路の形成は、配線回路基
板75のコア基板20両面への積層の前に行うようにし
ても良い。
【0115】図20(A)、(B)は上記実施例におい
て、導体回路72の上記突起、例えば53或いは57と
対応する部分に該突起53の頂部の径よりも大きな孔7
2aを形成することとした例を示すものであり、(A)
は断面図、(B)は導体回路72の突起と接続される部
分の形状を示す平面図である。このような例によれば、
突起53を孔72aに、導電ペースト、半田或いは貴金
属からなる層74を介して部分的に挿入させることがで
きるので、接続強度をより強めることができ、信頼度を
高めることができる。
【0116】図20(C)は導電ペースト、半田或いは
貴金属からなる層74の形成後、表面を研磨して該層7
4の導体回路72上の部分を除去し、上記孔72a内の
みに導電ペースト、半田或いは貴金属74が存在するよ
うにした例を示す断面図である。この場合、例えば配線
回路基板75を積層するとき突起53或いは57がその
孔72a内の導電ペースト、半田或いは貴金属74に突
き刺さった状態で導体回路72と接続される。
【0117】図21(A)〜(C)は本発明配線回路基
板の製造方法の第10の実施の形態を工程順に示す断面
図である。 (A)図21(A)に示すように、配線回路基板の突
起、例えば53或いは57等のある側の面に層間絶縁膜
55を介して積層する銅箔として、上記突起と接続され
るべき部分に予め導電ペースト、半田乃至貴金属(例え
ば金)等の接続性を向上乃至確保する金属膜76を形成
したもの56を用意する。
【0118】(B)次に、図21(B)に示すように、
上記銅箔56の上記金属膜76形成側の面を層間絶縁膜
55を介してベース材51の突起53形成側の面に臨ま
せる。 (C)次に、図21(C)に示すように、上記銅箔56
を層間絶縁膜55を介して突起、例えば53のあるベー
ス材51を積層する。すると、突起、例えば53が層間
絶縁膜55を突き破り、金属膜76に接した状態にな
る。
【0119】その後は、図示はしないが、ベース材51
と銅箔56を同時乃至異時に選択的エッチングすること
により両面に導体回路を形成する。このような実施の形
態によれば、突起、例えば53と銅箔56からなる導体
回路との接続性を良好にすることができる。
【0120】図22は本発明配線回路基板の層間絶縁膜
55として異方性導電膜55aを用いる実施の形態を示
す断面図である。本実施の形態によれば、層間絶縁膜と
して金属粒子を分散させた異方性導電膜55aを用いる
ので、突起53と銅箔56とにより挟まれている部分に
おいてはその部分における上下方向の加圧力により突起
53銅箔56との間に導電粒子が介在し、その粒子が押
圧されることにより両面に突き刺さる等接続の信頼を向
上させ、導電性を帯びるが、それ以外の部分では絶縁性
を保持する。従って、突起53と銅箔56との接続性を
異方性導電膜55aにより確保することができ、且つ層
間絶縁膜に要求される絶縁性も確保できる。
【0121】尚、異方性導電膜を突起上、例えば53上
のみに形成し、層間絶縁膜は普通の絶縁性樹脂により形
成するようにしても良い。その場合は、突起と例えば銅
箔56との間の電気的接続はその異方性導電膜によりと
り、絶縁は普通の絶縁性樹脂により確保することにな
る。
【0122】
【発明の効果】請求項1の配線回路基板によれば、導体
回路からなる金属層上に、該金属層とは別の金属から成
るエッチングバリア層を介して金属から成る突起が、選
択的に形成されており、上記エッチングバリア層により
導体回路となる上記金属層の侵食を防止しつつ金属層の
選択的エッチングにより上記突起を形成できる。従っ
て、ベース材として少なくとも突起の高さ或いはそれ以
上の厚さを有するものを使用して配線回路基板を得るこ
とができる。依って、製造過程でベース材が折れ曲がっ
たり、変形したりする虞が少なくなる。また、寸法が製
造過程で変動するおそれがなく、突起の位置が横方向に
ずれるおそれがないので、突起を微細に形成し、配設密
度を高めても突起の位置ずれに起因して上下導体回路間
の層間接続不良が生じるおそれがなく、歩留まり、信頼
度が高くなる。
【0123】更に、突起を金属層により形成することが
でき、金属層を例えば銅等比較的低価格材料で形成する
ことができるので、従来の孔を埋める或いは印刷により
形成された導電性ペーストを上下導体回路間接続手段と
して用いた場合よりも配線回路基板の低価格化を図るこ
とができる。また、上述したように、突起を金属層の選
択的エッチングにより形成するので、高さを均一にで
き、高さの不均一による上下導体回路間接続不良の発生
するおそれがない。また、突起が導体回路を成す金属層
と一体的であるから、従来よりも突起形成部の機械的強
度を強めることができる。
【0124】請求項2の配線回路基板によれば、上記突
起の表面に表面処理剤として導電性ペースト材料がコー
ティングしたので、突起と導体回路の接合性をその導電
性ペーストにより高めることができる。
【0125】請求項3の配線回路基板の製造方法によれ
ば、突起形成用の金属層上にエッチングバリア層を形成
し、該エッチングバリア層上に導体回路となる金属層を
形成したものを用意し、上記突起形成用の金属層を、上
記エッチングバリア層を侵さないエッチング液により選
択的にエッチングすることにより突起を形成し、上記エ
ッチングバリア層のみを上記突起をマスクとして上記導
体回路を成す金属層を侵さないエッチング液で除去し、
上記導体回路を成す金属層の上記突起形成側の面に層間
絶縁用の絶縁層を形成して該突起を上記導体回路に接続
された層間接続手段とするので、請求項1の配線回路基
板を得ることができ、請求項1の配線回路基板について
述べたと同様の効果を奏する。
【0126】請求項4の配線回路基板の製造方法によれ
ば、請求項3の配線回路基板の製造方法における突起を
マスクとするエッチングバリア層の選択的エッチングを
行わないで、導体回路を成す金属層の選択的エッチング
の際にその金属層と共に上記エッチングバリア層をもエ
ッチングすることととするので、エッチングバリア層の
不要部分を除去するためだけの工程をなくすことができ
る。従って、製造工程の低減を図ることができる。
【0127】請求項5の配線回路基板の製造方法によれ
ば、請求項3又は4記載の配線回路基板の製造方法にお
いて、上記ベースメタルからなる層を選択的にエッチン
グして上記突起を形成する際に、エッチングマスクとし
て金属層を用い、上記突起の形成後においても上記エッ
チングマスクとして用いた金属層を残存させてその金属
層で突起表面を全面的に覆う状態にするので、各突起上
部に導電性ペーストを塗布する面倒な作業をしなくて
も、エッチングマスクとして用いた金属層を該各突起と
導体回路との間の接続性を高める手段として用いること
ができる。
【0128】請求項6の配線回路基板の製造方法によれ
ば、請求項1の配線回路基板と金属箔を積層し、該配線
回路基板の金属層と該金属箔を共に選択的にエッチング
することにより、層間絶縁膜により層間絶縁された導体
回路を両面に有し、その導体回路間を層間絶縁膜を貫通
する突起で電気的に接続した配線回路基板を得ることが
できる。
【0129】請求項7の配線回路基板の製造方法によれ
ば、請求項6の配線回路基板の製造方法により製造され
た配線回路基板の両面に、請求項1の配線回路基板を積
層し、加圧して一体化し、その上で一体化されたものの
両面に存在する金属層を選択的にエッチングすることに
より両面に導体回路を形成するので、4層の導体回路を
有する配線回路基板を得ることができる。
【0130】請求項8の配線回路基板、請求項9の配線
回路基板の製造方法によれば、一層又は多層の導体回路
の一方の主面に開口を有した絶縁層を介してベースメタ
ルからなり、上記開口を通じて上記導体回路と電気的に
接続された突起を有し、上記絶縁層の該突起が形成され
た側に層間絶縁膜を形成した2個の配線回路基板を、突
起及び層間絶縁膜が形成された側が内側を向くように直
接に又は配線回路基板を介して積層加圧されて一体化す
るので、配線回路基板の導体回路の層数を極めて多くす
ることができ、実装密度を高めることができる。
【0131】請求項10の配線回路基板によれば、請求
項8の配線回路基板の両面にLSIチップ若しくはパッ
ケージを搭載したので、LSIチップ若しくはパッケー
ジを高密度に実装した配線回路基板を得ることができ
る。そして、パッドが配線膜と一体なので、パットオン
ビアの構造強化が可能であり、配線回路基板の小型化も
容易となる。
【0132】請求項11の配線回路基板によれば、導体
回路を成す金属層上に、該金属層とは同じ金属から成る
上下導体間接続用突起を形成したので、金属層及びそれ
に選択的に形成される突起を成すベース材として単層構
造のものを用いることができるので、材料費を節減でき
る。そして、突起をベース材のハーフエッチングにより
形成することが可能となり、延いてはエッチングバリア
層を除去する工程が必要ではなくなるので、工数の低減
を図ることができる。従って、配線回路基板の低価格化
を図ることができる。
【0133】請求項12の配線回路基板によれば、請求
項11の配線回路基板と同様に、金属層及びそれに選択
的に形成される突起を成すベース材として単層構造のも
のを用いることができるので、材料費を節減することが
可能となり、工数の低減を図ることができる。従って、
配線回路基板の低価格化を図ることができる。
【0134】請求項13の配線回路基板によれば、金属
膜の突起と対応する部分に、その突起の頂部よりも小さ
い径の孔を形成したので、その突起が金属膜と接続され
るとき突起の頂部がその孔に突き当たってこれを崩し、
突起と金属膜との接続をより強固にすることができる。
従って、接続をより強固にし、接続の信頼性を向上させ
ることができる。
【0135】請求項14の配線回路基板によれば、上下
導体間接続用突起が槍状に形成されているので、突起に
より層間絶縁膜を、通常使用されるガラスクロス入りガ
ラエポプリプレグにおいては効果的且つ確実に突き破
り、更には積層される金属層に突き刺さり、突起と金属
層との接続性をより確実なものにできる。
【0136】請求項15の配線回路基板よれば、上下導
体間接続用がコニーデ状なので、その頂部を平面にで
き、突起高さが不均一になるおそれがなく、また、導体
回路を成すベース材とそれに層間絶縁膜を介して積層さ
れる導体回路を成す金属層との間隔を上下導体間接続用
により一定の値に確保できる。
【0137】請求項16の配線回路基板によれば、上下
導体間接続用突起が鼓状なので、その頂部の平面の面積
をより広くでき、より確実に導体回路を成すベース材・
金属層間の間隔を一定に確保する効果をより確実に得る
ことができる。
【0138】請求項17の配線回路基板によれば、上下
導体間接続用突起の表面が粗化或いはつぶメッキされて
いるので、その頂部と金属層間の接続性をより高めるこ
とができる。
【0139】請求項18の配線回路基板によれば、上下
導体間接続用突起が銅からなり、その表面が電解クロメ
ート処理されているので、金属層の表面が酸化されるこ
とを防止することができ、延いては該突起と金属層との
電気的接続の信頼度を高めることができる。
【0140】請求項19の配線回路基板の製造方法によ
れば、金属板(ベース材)その一方の表面に選択的にマ
スク膜を形成し、これをマスクとして上記金属板をハー
フエッチングすることにより導体回路となる金属層と突
起を形成し、上記導体回路となる金属層の上記突起が形
成された側の表面に層間絶縁層を介して金属層を積層
し、上記層間絶縁層の両方の表面の金属層を同時又は異
時に選択的にパターニングすることにより配線膜を形成
するので、請求項12の配線回路基板を得ることができ
る。
【0141】請求項20の配線回路基板によれば、上下
導体間接続用突起とそれに接続された金属層との間に異
方性導電膜を介在させたので、該上下導体間接続用突起
と金属層との接続を異方性導電膜中の金属粒子を介する
ことにより確実にとることができる。
【0142】請求項21の配線回路基板の製造方法によ
れば、金属層を積層する前に突起と該金属層との間に異
方性導電膜を介在させる工程を設けたので、請求項20
の配線回路基板を得ることができる。
【0143】請求項22の配線回路基板によれば、金属
層の表面に多数の金属からなる導体間接続用突起を一定
の間隔をもった格子の交点上に配置したので、配線回路
基板の機種の如何を問わず、両面の導体回路を選択的エ
ッチングにより形成するよりも前の段階までは、標準品
として量産しておき、その後、機種に応じて異なるパタ
ーンの導体回路を形成することとすることができるの
で、他品種の配線回路基板についてその生産性を高める
ことができる。それと共に、マスクも品種により変える
必要がなく、銅エッチング量も少なくて済むことから、
他品種少量生産から少品種大量生産まで対応することが
でき、経済性向上に大きく寄与する。
【0144】請求項23の配線回路基板によれば、各上
下導体間接続用突起を、上記基板両面から加圧したとき
各上下導体間接続用突起が均一な加圧力を受けるように
配置したので、各突起の潰れ具合を均一にすることがで
き、延いては接続性を均一にすることができ、信頼度を
高めることができる。
【0145】請求項24の配線回路基板によれば、各上
下導体間接続用密集領域の周辺部には密集した上下導体
間接続用突起とは別に小さいダミー突起を配置したの
で、密集領域の周辺部の上下導体間接続用のエッチング
レートを中央部の上下導体間接続用並に小さくすること
が可能となり、上下導体間接続用のエッチングレートの
均一化を図ることができ、延いては各上下導体間接続用
の径、高さの均一化を図ることができる。
【0146】請求項25の配線回路基板によれば、導体
間接続用突起が複数通りの異なる高さを持つので、段差
のある接合面、或いは銅ペーストと銅パターン面等、接
合機構の異なる面に支障なく積層することが可能とな
る。
【0147】請求項26の配線回路基板によれば、導体
間接続用突起が複数通りの異なる径を持つようにされた
ので、通る電流に応じて大電流が通る突起は径を大きく
し、小電流が通る突起は径を小さくすることができ、小
さな径の突起に大きな電流が流れて電圧降下が生じた
り、ジュール熱が発生したり、小さな電流しか流れない
のに径が大きいため突起が無駄に面積を専有するという
問題の生じるおそれがない。
【0148】請求項27の配線回路基板は、上下導体間
接続用突起と同じ材料で同じ高さで形成されたスペーサ
を有するので、該スペーサによりベース材と金属層との
間隔を一定にし、インピーダンスコントロール性を高め
ることができる。また、このスペーサを接地して静電シ
ールドに用いるようにすることもできる。
【0149】請求項28の配線回路基板の製造方法は、
上下導体間接続用突起と同じ工程でスペーサを形成する
ので、このスペーサによりベース材と金属層との間隔を
確保することのできる請求項27の配線回路基板を工程
を増すことなく形成することができる。
【0150】請求項29の配線回路基板は、認識マーク
を有するので、位置合わせや機種の認識を該認識マーク
により為し得る。
【0151】請求項30の配線回路基板の製造方法は、
上記上下導体間接続用突起と同じ工程で認識マークを形
成するので、工程数を増すことなく認識マークを形成し
た請求項29の配線回路基板を得ることができる。
【0152】請求項31の配線回路基板によれば、絶縁
性ベースの上下両表面の導体回路間を電気的に接続する
スルーホールが形成されコアとなる回路基板の両表面
に、金属層からなり選択的に形成された上下導体間接続
用突起を有する配線回路の突起形成側の面に絶縁層が該
上下導体間接続用突起によって貫通された状態で形成さ
れた別の回路基板を、その上下導体間接続用突起の先端
が上記金属層からなる配線回路に接続される状態で積層
した配線回路基板において、上記上下導体間接続用突起
と上記配線回路とが導電ペースト、半田又は貴金属層を
介して接続したので、ビルドアップにより高集積化しつ
つ、回路基板間の電気的接続性、接続の信頼性を高める
ことができる。
【0153】請求項32の配線回路基板の製造方法によ
れば、上記コアとなる回路基板と、その両表面に別の回
路基板を積層する前に、予め該コアとなる回路基板の配
線回路を成す金属層の表面に、導電ペースト又は貴金属
層を形成しておくので、ビルドアップにより高集積化し
つつ、回路基板間の電気的接続性、接続の信頼性を高め
た請求項31の配線回路基板を得ることができる。
【0154】請求項33の配線回路基板によれば、導体
回路となる金属層にそれと同じ金属から成る上下導体間
接続用突起が選択的に形成されたものに層間絶縁膜を介
して積層された別の導体回路となる上記金属層とは別の
金属層に、上記上下導体間接続用突起と接する半田、導
電ペースト又は貴金属膜を設けたので、該金属層と突起
とを該半田、導電ペースト又は貴金属膜を介して接続す
ることができ、その間の電気的接続性を良好にできる。
【0155】請求項34の配線回路基板によれば、上記
別の導体回路を成す金属層の上記上下導体間接続用突起
と対応する部分に該突起の頂部における径よりも大きな
孔を設けたので、その突起の頂部が該孔内を埋める半
田、導電ペースト又は貴金属膜内に深く埋まり、接続性
をより良好にすることができる。
【0156】請求項35の配線回路基板によれば、導体
回路を成す金属層にそれと同じ金属から成る上下導体間
接続用突起が選択的に形成されたものに層間絶縁膜を介
して積層された導体回路を成す金属層に、上記上下導体
間接続用突起と接する半田、導電ペースト又は貴金属膜
を設けたので、金属層と突起とを該半田、導電ペースト
又は貴金属膜を介して接続することができ、その間の電
気的接続性を良好にできる。
【0157】請求項36の配線回路基板の製造方法によ
れば、導体回路となる金属層上に該金属層とは同じ金属
から成る上下導体間接続用突起が選択的に形成したもの
の上下導体間接続用突起形成側に、層間絶縁層を介し
て、上記導体回路とは別の導体回路となる金属層上に上
記上下導体間接続用突起に対応して半田、導電ペースト
又は貴金属膜を形成したものを積層するので、請求項3
4、35の配線回路基板を得ることができる。
【0158】請求項37の配線回路基板は、層間絶縁膜
として異方性導電膜を用いたので、突起と金属層との間
に介在してもその層間絶縁膜が受ける加圧力により導電
性を帯びるので、突起と金属層との間を確実に電気的に
接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(G)は本発明配線回路基板の製造方
法の第1の実施の形態の工程(A)〜(G)を順に示す
断面図である。
【図2】(H)〜(K)は上記第1の実施の形態の工程
(H)〜(K)を順に示す断面図である。
【図3】(A)〜(F)は本発明配線回路基板の製造方
法の第2の実施の形態を工程順に示す断面図である。
【図4】(A)〜(C)は本発明配線回路基板の製造方
法の第3の実施の形態を工程順に示す断面図である。
【図5】(A)〜(G)は本発明配線回路基板の製造方
法の第4の実施の形態の工程(A)〜(G)を順に示す
断面図である。
【図6】(H)、(I)は上記第5の実施の形態の工程
(H)〜(I)を順に示す断面図である。
【図7】(A)〜(H)は本発明配線回路基板の製造方
法の第6の実施の形態の工程(A)〜(H)を順に示す
断面図である。
【図8】(I)〜(K)は本発明配線回路基板の製造方
法の第6の実施の形態の工程(I)〜(K)を順に示す
断面図である。
【図9】(A)〜(E)は本発明配線回路基板の第7の
実施の形態を工程順に示す断面図である。
【図10】(A)、(B)は本発明配線回路基板の上下
導体間接続用突起の各別の例を示す断面図である。
【図11】本発明配線回路基板の突起を格子の各交点上
に配置した実施の形態の要部を示す斜視図である。
【図12】本発明配線回路基板の積層時に各突起が受け
る加圧力が各突起毎に均一になるように配置した実施の
形態を示す斜視図である。
【図13】本発明配線回路基板の上下導体間接続用突起
の高さ、径を均一にするために、エッチングレートを均
一にするためのダミー突起を設けた実施の形態を示す断
面図である。
【図14】(A)〜(D)はダミー突起を設けた別の各
別の実施の形態を示す平面図である。
【図15】本発明配線回路基板の高さの異なる上下導体
間接続用突起を混在させて段差のある接合面に対応させ
た実施の形態を示す断面図である。
【図16】(A)、(B)は本発明配線回路基板の突起
と同じ材料、高さのスペーサを設けた実施の形態を示す
もので、(A)は斜視図、(B)は断面図である。
【図17】本発明配線回路基板の径の異なる上下導体間
接続用突起を混在させた実施の形態を示す断面図であ
る。
【図18】(A)〜(C)は本発明配線回路基板の突起
と同じ材料からなる認識マークを設けた実施の形態を示
すもので、(A)は斜視図、(B)は認識マークの平面
図、(C)は(B)のものとはパターンの異なる別の認
識マークの平面図である。
【図19】(A)〜(D)は本発明配線回路基板の製造
方法の第8の実施の形態を工程順に示す断面図である。
【図20】(A)〜(C)は導体回路の突起と対応する
部分に該突起頂部の径よりも大きな孔を形成することと
した例を示すものであり、(A)は断面図、(B)は導
体回路の突起と接続される部分の形状を示す平面図、
(C)は導電ペースト、半田或いは貴金属からなる層の
形成後、表面を研磨して該層の導体回路上の部分を除去
し、上記孔内のみに導電ペースト、半田或いは貴金属が
存在するようにした例を示す断面図である。
【図21】(A)〜(C)は本発明配線回路基板の製造
方法の第9の実施の形態を工程順に示す断面図である。
【図22】本発明配線回路基板の層間絶縁膜として異方
性導電膜を用いた実施の形態を示す断面図である。
【図23】(A)〜(F)は高密度実装用配線回路基板
に関する一つの従来例を説明するためのもので、配線回
路基板の製造方法の工程(A)〜(F)を順に示す断面
図である。
【図24】上記従来例の配線回路基板の製造方法の工程
(G)〜(I)を順に示す断面図である。
【図25】(A)〜(G)は高密度実装用配線回路基板
に関する別の従来例を説明するためのもので、配線回路
基板の製造方法を工程順(A)〜(G)に示す断面図で
ある。
【符号の説明】
20・・・ベース材、21、21a・・・突起形成用金
属層(銅層)、22・・・エッチングバリア層、23・
・・導体回路形成用金属層(銅箔)、25・・・突起、
26・・・導電性ペースト、27・・・層間絶縁膜、2
8・・・積層体、29・・・導体回路形成用金属層(銅
箔)、 30・・・積層体、31、32・・・導体回
路、33、33a・・・配線回路基板、35・・・導体
回路、36・・・配線回路基板、37・・・突起形成用
マスク兼突起被覆半田メッキ膜、40・・・絶縁膜、4
1・・・開口、42・・・導体回路、43・・・絶縁
膜、44・・・開口、45・・・突起状端子、46、4
7・・・配線回路基板、48・・・LSIチップ、51
・・・ベース材(銅からなる金属層)、53、57・・
・上下導体間接続用突起、54・・・導体ペースト、半
田或いは貴金属膜、55・・・層間絶縁膜、55a・・
・層間絶縁膜を成す異方性導電膜、56・・・金属層、
58・・・ダミー突起、61・・・スペーサ、63・・
・認識マーク、70・・・コアの配線回路基板、72・
・・金属層、72a・・・孔、73・・・スルーホー
ル、74・・・導電ペースト、半田或いは貴金属膜。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月10日(2001.5.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 配線回路基板とその製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばIC、LS
I等の電子デバイス実装用の配線回路基板、特に高密度
実装を実現できる配線回路基板と、その製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図21(A)〜(F)及び図22(G)
〜(I)は高密度実装用配線回路基板に関する一つの従
来例を説明するためのもので、配線回路基板の製造方法
を工程順(A)〜(I)に示す断面図である。
【0003】(A)先ず、25〜100μm程度の厚さ
の絶縁シートからなる絶縁ベース1を用意し、図21
(A)に示すように、該絶縁シート1に層間接続用の孔
2をパンチング、ドリルにより或いはレーザー加工によ
り形成する。 (B)次に、図21(B)に示すように、上記孔2を導
電性ペースト(例えば銀或いは銅等を主材料とする。)
3により例えば印刷法で充填する。これにより、絶縁ベ
ース1は孔2、2、・・・が導電性ペースト3により充
填された半硬化状態のシートAになる。
【0004】(C)、(D)次に、図21(C)に示す
ように、上記シートAの両面に例えば銅からなる金属箔
4、4を臨ませ、図21(D)に示すようにその金属箔
4、4を加圧加熱プレスで積層する。これにより両面に
金属箔4、4が形成され、その間に絶縁シート1が存在
し、孔2、2、・・・にて導電性ペースト3、3、・・
・により上記両面の金属箔4・4間が電気的に接続され
た積層体が構成される。 (E)次に、上記金属箔4、4上に形成すべき導体回路
と同じパターンを有するレジスト膜5、5を形成する。
図21(E)はレジスト膜5、5形成後の状態を示す。
【0005】(F)次に、上記レジスト膜5、5をマス
クとして上記金属箔4、4をエッチングすることにより
図21(F)に示すように導体回路6、6を形成する。
これにより両面に絶縁シート1により層間分離され、孔
2内の導電性ペースト3により層間接続された導体回路
6、6が形成された積層体Bが構成される。 (G)次に、図22(G)に示すように、上記積層体B
の両面に、孔2、2、・・・を有し、その孔2、2、・
・・が導電性ペースト3、3、・・・で充填された絶縁
シート1a、1aと金属箔4a、4aを重ね、その後、
加圧プレスでこれらを積層する。この積層により形成さ
れた積層体をCとする。
【0006】(H)次に、図22(H)に示すように、
積層体Cの両面の金属箔4a、4a上にレジスト膜5、
5を選択的に形成する。 (I)次に、上記レジスト膜5、5をマスクとして金属
箔4a、4aを選択的にエッチングすることによりパタ
ーニングして、図22(I)に示すように配線膜6a、
6aを形成する。これにより、4層の導体回路6、6、
6a、6aを有する配線回路基板7が形成される。
【0007】図23(A)〜(G)は高密度実装用配線
回路基板に関する別の従来例を説明するためのもので、
配線回路基板の製造方法を工程順(A)〜(G)に示す
断面図である。 (A)例えば銅からなる金属箔(厚さ例えば18μm)
10を用意し、図23(A)に示すように、該金属箔1
0上に導電性の突起11、11、・・・を銅或いは銀等
の導電性ペーストをメタル版を介して印刷により形成
し、加熱硬化する。突起11、11、・・・の厚さは例
えば100〜300μm程度である。
【0008】(B)次に、図23(B)に示すように、
上記金属箔10の突起11、11、・・・が形成された
面上に絶縁性の接着シート12を接着する。この接着シ
ート12として記突起11、11、・・・の厚さよりも
適宜薄いものを用いることより、上記突起11、11、
・・・の頂部が接着シート12の表面から突出するよう
にする。この金属箔10に突起11、11、・・・を形
成し、接着シート12をそれから突起11、11、・・
・の頂部が突出するように接着した積層体Aが出来上が
る。
【0009】(C)、(D)次に、図23(C)に示す
ように、上記金属箔10と同様の金属箔13を上記接着
シート10の接着シート12表面上方に臨ませ、熱加圧
プレス法により、図22(D)に示すように、金属箔1
3を接着シート12及び突起11、11、・・・上に積
層する。Bはそれによりできた積層体である。 (E)次に、上記積層体Bの両面の金属箔10、13上
にパターニングした例えばレジスト膜を形成し、該レジ
スト膜をマスクとして上記金属箔10、13をエッチン
グすることにより導体回路14、15を形成する。図2
3(E)は導体回路形成後マスクとして用いたレジスト
膜を除去した状態を示す。
【0010】(F)次に、上記図23(B)に示す積層
体Aと同じ方法でつくられた積層体aを二つ用意し、そ
の二つの積層体a、aを、図23(F)に示すように、
上記積層体Bの両面に臨ませる。 (G)次に、上記積層体Bをその両面側から積層体a、
aでサンドイッチ状に挟んで上述した熱加圧プレス法に
より加圧して積層し、図23(G)に示すような配線回
路基板16が出来上がる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図21、図
22に示した従来例には、第1に、絶縁シート1の孔2
を銀等の高価な金属を主材料とする導電性ペースト3で
埋めて層間接続に用いるので、コストアップに繋がると
いう問題があった。特に、高密度化に伴い、孔2の配設
密度が増えるので、無視できないコストアップが生じ
る。第2に、孔2を導電性ペースト3で埋める際に、孔
2以外の部分にも導電性材料が微量ながら付着し、特に
高湿下において絶縁抵抗が低下するという問題があっ
た。
【0012】第3に、絶縁シート1に孔2、2、・・・
を形成した後加圧積層するときに、加わる圧力によりシ
ート1が横方向に伸延され、孔2、2、・・・の位置ず
れが生じ、補正を行って孔明けをしても高密度パターン
においては補正しきれない場合が生じるという問題があ
った。斯かる孔2の位置ずれは層間接続不良の原因にな
り看過できない重大な問題となり、特に高密度実装の配
線回路基板の場合には致命的となる。第4に、銅等から
なる金属箔4、4と導電性ペースト3との接合の信頼性
が不充分であるという問題があった。即ち、孔2を埋め
た導電性ペースト3は半硬化状になるように溶剤分を除
去するが、半硬化後の導電ペーストは溶剤分の除去等に
より収縮し、体積が小さくなり、導電ペースト3の上下
両面が凹状になることが多い。その結果、金属箔4、4
との間に接合不良が生じやすく、歩留まり、信頼性が低
くなると言う問題があったのである。
【0013】次に、図23に示す従来例にも問題があっ
た。第1に、突起11は高価な材料である導電性ペース
トで形成するので、コストアップになるという問題があ
った。第2に、突起11の導電性ペーストによる形成に
は、スクリーン印刷法を用いる結果、導電性ペーストを
厚くすることに限界があり、その結果、突起11の形成
にスクリーン印刷を複数回繰り返すことが必要になる場
合が多い。そして、そのように印刷回数が多くなると、
位置ずれによる突起11の形状の変形が生じ易くなり、
延いては後における金属箔4との接続の信頼度が低くな
ると言う問題があるし、スクリーン印刷するときの位置
合わせ作業が非常に難しく、面倒で、熟練を要すると
か、位置合わせ時間が長くなるという問題が生じる。こ
のような傾向は、突起11の径が小さくなる程顕著であ
る。因みに、直径が0.3mmの突起の場合、2回印刷
が必要であり、直径0.2mmの突起の場合、4回印刷
する必要がある。これはかなり面倒であり、生産性向上
の障害にもなり、高密度配線回路基板への対応に課題を
残している。
【0014】第3に、突起11、11、・・・の高さに
ばらつきが生じやすいと言う問題があった。即ち、スク
リーン印刷には、形成される膜の厚さを均一にすること
が難しいので、当然にスクリーン印刷により形成した突
起11、11、・・・の高さにはばらつきが生じやす
く、その結果、その厚さのばらつきにより、金属箔13
と突起11、11、・・・との接続が不良になるおそれ
が生じ、歩留まり、信頼性が低くなるという問題があっ
たのである。第4に、製造過程において配線回路基板の
ベースとなる金属箔10が例えば18μmと薄く、上記
スクリーン印刷の際に、金属箔13側にしわ、変形、折
れ曲がり等が生じないように充分な注意が必要であり、
僅かなミスによる歩留まり低下を起こす可能性を有す
る。これは当然のことながら、コストアップの原因とな
り、看過できない問題となる。かといって、その金属箔
10を厚くしてベースの剛性を強くしようとすると、導
体回路のファインパターン化を妨げることになるという
問題に直面する。
【0015】また、上記各従来例に共通する問題点とし
ては高密度化、即ち微小な層間接続には限界があり、一
つの従来例には孔径の微細化と導電ペーストの充填の難
しさのため、また、別の従来例ではバンプ印刷で微小径
になればなるほど印刷が難しくなり、200μm以下の
径は実際上作り得なかった。また、導電ペーストと銅箔
の間の接合強度が低く、パットオンビアとして使用しよ
うとした場合、ビア状のパッド強度が充分でなく必要以
上に面積をとる必要があった。
【0016】本発明はこのような問題点を解決すべく為
されたものであり、製造過程において曲がり、折れ、変
形等が生じないようにし、製造過程における寸法の安定
性を高めることにより上下導体回路間の接続の確実性を
高め、上下導体回路間接続手段のコスト低減を図ること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の配線回路基板
は、導体回路となる導体回路形成用金属層上に、該金属
層とは別の金属から成るエッチングバリア層を介して金
属から成る突起が、選択的に形成され、上記導体回路の
上記突起が形成された側の面に層間絶縁層が形成され、
上記突起が上記絶縁層を貫通して上記導体回路となる金
属層と他との層間接続手段を成していることを特徴とす
る。
【0018】請求項2の配線回路基板は、請求項1記載
の配線回路基板において、上記突起の表面に表面処理剤
として導電性ペースト材料がコーティングされたことを
特徴とする。
【0019】請求項3の配線回路基板の製造方法は、突
起形成用の金属層上にそれとは別の金属から成るエッチ
ングバリア層を形成し、該エッチングバリア層上に導体
回路となる金属層を形成したものを用意する工程と、上
記突起形成用の金属層を、上記エッチングバリア層を侵
さないエッチング液により選択的にエッチングすること
により突起を形成する工程と、上記エッチングバリア層
のみを上記突起をマスクとして上記導体回路を成す金属
層を侵さないエッチング液で除去する工程と、上記導体
回路を成す金属層の上記突起形成側の面に層間絶縁用の
絶縁層を形成して該突起を上記導体回路に接続された層
間接続手段とする工程と、を有することを特徴とする。
【0020】請求項4の配線回路基板の製造方法は、突
起形成用の金属層上にそれとは別の金属から成るエッチ
ングバリア層を形成し、該エッチングバリア層上に導体
回路となる金属層を形成したものを用意し、上記突起形
成用の金属層を、上記エッチングバリア層を侵さないエ
ッチング液により選択的にエッチングすることにより突
起を形成し、上記導体回路を成す金属層の上記突起形成
側の面に層間絶縁用の絶縁層を形成して該突起を上記導
体回路に接続された層間接続手段とし、そして、上記導
体回路となる上記エッチングバリア層上の金属層を該エ
ッチングバリア層と共にエッチングマスク層をマスクと
する選択エッチングにより除去することによって導体回
路を形成することを特徴とする。
【0021】請求項5の配線回路基板の製造方法は、請
求項3又は4記載の配線回路基板の製造方法において、
上記ベースメタルからなる層を選択的にエッチングして
上記突起を形成する際に、エッチングマスクとして例え
ば半田メッキ、銀メッキ、金メッキ或いはパラジウムメ
ッキ等により形成した金属層を用い、上記突起の形成後
においても上記エッチングマスクとして用いた金属層を
残存させてその金属層で突起表面を全面的に覆う状態に
することを特徴とする。
【0022】請求項6の配線回路基板の製造方法は、請
求項1の配線回路基板の上記突起及び上記層間絶縁膜が
形成された側の面に、上記導体回路とは別の導体回路形
成用の金属箔を積層して加圧することにより一体化し、
その後、導体回路形成用の金属層及び金属箔を選択的に
エッチングすることにより両面に導体回路を形成するこ
とを特徴とする。
【0023】請求項7の配線回路基板の製造方法は、請
求項6の配線回路基板の製造方法により製造された配線
回路基板の両面に、請求項1の配線回路基板を、この配
線回路基板の突起及び層間絶縁膜の形成された側が内側
を向くようにサンドイッチ状に重ねて積層して加圧する
ことにより一体化し、その一体化をされたものの両面に
位置する2個の金属層を選択的にエッチングすることに
より両面に導体回路を形成することを特徴とする。
【0024】請求項8の配線回路基板、請求項9の配線
回路基板の製造方法は、一層又は多層の導体回路の一方
の主面に開口を有した絶縁層を介してベースメタルから
なり、上記開口を通じて上記導体回路と電気的に接続さ
れた突起を有し、上記絶縁層の該突起が形成された側に
層間絶縁膜を形成した2個の配線回路基板を、突起及び
層間絶縁膜が形成された側が内側を向くように直接に又
は配線回路基板を介して積層して加圧することにより一
体化してなる、或いは一体化する。
【0025】請求項10の配線回路基板は、請求項7の
配線回路基板の両面にLSIチップ若しくはパッケージ
を搭載してなることを特徴とする。
【0026】請求項11の配線回路基板は、導体回路を
成す金属層上に、該金属層とは同じ金属から成る上下導
体間接続用突起が、選択的に形成され、上記導体回路の
上記突起が形成された側の面に層間絶縁層が形成され、
上記上下導体間接続用突起が上記絶縁層を貫通して上記
導体回路となる金属層と他との層間接続手段を成してい
ることを特徴とする。
【0027】請求項12の配線回路基板は、第1の導体
回路を成す金属層上に、該金属層とは同じ金属から成る
突起が、選択的に形成され、上記導体回路の上記突起が
形成された側の面に層間絶縁層が該突起に貫通された状
態で形成され、上記突起及び上記層間絶縁層の表面に金
属層からなる第2の導体回路が形成され、上記第1と第
2の導体回路が上記突起を介して電気的に接続されたこ
とを特徴とする。
【0028】請求項13の配線回路基板は、請求項12
の配線回路基板において、上記第2の導体回路を成す金
属層の上記上下導体間接続用突起と対応する部分に該突
起の頂部における径よりも小さな径の孔が形成されてな
ることを特徴とする。
【0029】請求項14の配線回路基板は、請求項1
1、12又は13記載の配線回路基板において、上記突
起が槍状に形成されたことを特徴とする。
【0030】請求項15の配線回路基板は、請求項1
1、12又は13記載の配線回路基板において、上記突
起がコニーデ状(富士山状)に形成されたことを特徴と
する。
【0031】請求項16の配線回路基板は、請求項1
1、12又は13記載の配線回路基板において、上記突
起が鼓状に形成されたことを特徴とする。
【0032】請求項17の配線回路基板は、請求項1
1、12、13、14、15又は16記載の配線回路基
板において、上記突起の表面が粗化或いはつぶメッキさ
れたことを特徴とする。
【0033】請求項18の配線回路基板は、請求項1
1、12、13、14、15、16又は17記載の配線
回路基板において、突起が銅からなり、その表面が電解
クロメート処理されてなることを特徴とする。
【0034】請求項19の配線回路基板は、導体回路を
成す金属層と突起を形成するための金属板を用意し、そ
の一方の表面に選択的にマスク膜を形成する工程と、該
マスク膜をマスクとして上記金属板をハーフエッチング
することにより導体回路となる金属層とその上記一方の
表面に一体に選択的に形成された突起を形成する工程
と、上記導体回路となる金属層の上記突起が形成された
側の表面に層間絶縁層を該突起により貫通されるように
形成する工程と、上記絶縁層及び突起の表面に金属層を
形成する工程と、上記絶縁層の両方の表面の金属層を同
時又は異時に選択的にパターニングすることにより配線
膜を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0035】請求項20の配線回路基板は、請求項12
記載の配線回路基板において、上記上下導体間接続用突
起と上記金属層との間に異方性導電膜を介在させたこと
を特徴とする。
【0036】請求項21の配線回路基板の製造方法は、
請求項19記載の配線回路基板の製造方法において、金
属層を積層する前に、上記突起と該金属層との間に異方
性導電膜を介在させる工程を有することを特徴とする。
【0037】請求項22の配線回路基板は、金属層の表
面に多数の金属からなる導体間接続用突起を一定の間隔
をおいて配列された格子の各交点上に配置し、上記金属
層の上記導体間接続用突起が形成された表面上に層間絶
縁層を該導体間接続用突起に貫通された状態で設け、上
記層間絶縁層の上記上下導体間接続用突起を含む表面に
金属層を形成してなることを特徴とする。
【0038】請求項23の配線回路基板は、金属層の表
面に多数の金属からなる導体間接続用突起を配置し、上
記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上に
層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、上記層間
絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上記金属層
とは別の金属層を形成してなる配線回路基板であって、
上記各上下導体間接続用突起を、上記基板両面から加圧
したとき各上下導体間接続用突起が均一な加圧力を受け
るように配置してなることを特徴とする。
【0039】請求項24の配線回路基板は、金属層の表
面に多数の金属からなる導体間接続用突起を配置し、上
記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上に
層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、上記層間
絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上記金属層
とは別の金属層を形成してなる配線回路基板であって、
上記上下導体間接続用突起の周辺又は上下導体間が密集
した密集領域の周辺に上下導体間接続用突起よりも背の
小さなダミー突起を配置してなることを特徴とする。
【0040】請求項25の配線回路基板は、金属層の表
面に多数の金属からなる導体間接続用突起を配置し、上
記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上に
層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、上記層間
絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上記金属層
とは別の金属層を形成してなる配線回路基板であって、
上下導体間接続用突起が複数通りの異なる高さを持つよ
うにされたことを特徴とする。
【0041】請求項26の配線回路基板は、金属層の表
面に多数の金属からなる導体間接続用突起を配置し、上
記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上に
層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、上記層間
絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上記金属層
とは別の金属層を形成してなる配線回路基板であって、
上下導体間接続用突起が複数通りの異なる径を持つよう
にされたことを特徴とする。
【0042】請求項27の配線回路基板は、金属層の表
面に多数の金属からなる導体間接続用突起を配置し、上
記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上に
層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、上記層間
絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上記金属層
とは別の金属層を形成してなる配線回路基板であって、
上下導体間接続用突起と同じ材料で同じ高さで形成され
たスペーサを有することを特徴とする。
【0043】請求項28の配線回路基板の製造方法は、
金属層の表面に多数の金属からなる導体間接続用突起を
配置し、上記金属層の上記導体間接続用突起が形成され
た表面上に層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設
け、上記層間絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面
に上記金属層とは別の金属層を形成してなり、上下導体
間接続用突起と同じ材料で同じ高さで形成されたスペー
サを有する配線回路基板の製造方法であって、上記上下
導体間接続用突起と同じ工程でスペーサを形成すること
を特徴とする。
【0044】請求項29の配線回路基板は、金属層の表
面に多数の金属からなる導体間接続用突起を配置し、上
記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上に
層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、上記層間
絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上記金属層
とは別の金属層を形成してなり、上記上下導体間接続用
突起と同じ材料で同じ高さに形成された認識マークを有
することを特徴とする。
【0045】請求項30の配線回路基板の製造方法は、
金属層の表面に多数の金属からなる導体間接続用突起を
配置し、上記金属層の上記導体間接続用突起が形成され
た表面上に層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設
け、上記層間絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面
に上記金属層とは別の金属層を形成してなり、上記上下
導体間接続用突起と同じ材料で同じ高さに形成された認
識マークを有する配線回路基板の製造方法であって、上
記上下導体間接続用突起と同じ工程で認識マークを形成
することを特徴とする。
【0046】請求項31の配線回路基板は、絶縁性樹脂
からなるベースの上下両表面に金属層からなる導体回路
が形成され、上記両表面の配線間を電気的に接続するス
ルーホールが上記ベースを成す絶縁性樹脂に形成された
コアとなる回路基板と、上記回路基板の両表面に、それ
ぞれ、金属層からなり選択的に形成された上下導体間接
続用突起を有する配線回路の突起形成側の面に絶縁層が
該上下導体間接続用突起によって貫通された状態で形成
された別の回路基板を、その上下導体間接続用突起の先
端が上記金属層からなる配線回路に接続される状態で積
層した配線回路基板であって、上記上下導体間接続用突
起と上記配線回路とが導電ペースト又は貴金属層を介し
て接続されたことを特徴とする。
【0047】請求項32の配線回路基板は、導体回路を
成す金属層上に、該金属層とは同じ金属から成る上下導
体間接続用突起が、選択的に形成され、上記導体回路の
上記上下導体間接続用突起が形成された側の面に層間絶
縁層が該上下導体間接続用突起によって貫通された状態
で形成され、上記層間絶縁層上に、上記導体回路とは別
の導体回路を成す金属層の一表面に上記上下導体間接続
用突起と対応して半田、導電ペースト又は貴金属膜が形
成されたものの上記一表面が、その半田、導電ペースト
又は貴金属膜に上記上下導体間接続用突起が接続される
ように積層されてなることを特徴とする。
【0048】請求項33の配線回路基板の製造方法は、
導体回路を成す金属層上に、該金属層とは同じ金属から
成る上下導体間接続用突起が選択的に形成され、上記導
体回路の上記上下導体間接続用突起が形成された側の面
に層間絶縁層が該上下導体間接続用突起によって貫通さ
れた状態で形成され、上記層間絶縁層上に、上記導体回
路とは別の導体回路を成す金属層の一表面に上記上下導
体間接続用突起と対応して半田、導電ペースト又は貴金
属膜が形成したものの上記一表面が、その半田、導電ペ
ースト又は貴金属膜に上記上下導体間接続用突起が接続
されるように積層されてなる配線回路基板の製造方法に
おいて、導体回路となる金属層上に、該金属層とは同じ
金属から成る上下導体間接続用突起が選択的に形成した
ものの上下導体間接続用突起形成側に、層間絶縁層を介
して、上記導体回路とは別の導体回路となる金属層上に
上記上下導体間接続用突起に対応して半田、導電ペース
ト又は貴金属膜を印刷したものの該半田、導電ペースト
又は貴金属膜形成側を当てて加圧することにより、上記
各上下導体間接続用突起が上記層間絶縁層を突き破って
対応する半田、導電ペースト又は貴金属膜に接続された
状態を形成して積層することを特徴とする。
【0049】請求項34の配線回路基板は、金属層に上
下導体間接続用突起を形成したものに層間絶縁膜を介し
て導体回路を成す或いは導体回路となる金属層、又は回
路基板を積層した配線回路基板において、上記層間絶縁
膜として異方性導電膜を用いたことを特徴とする。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示実施形態に従
って詳細に説明する。図1(A)〜(G)及び図2
(H)〜(K)は本発明配線回路基板の製造方法の第1
の実施の形態を工程順に示す断面図である。 (A)図1(A)に示すように、ベース材(例えばガラ
スエポキシプリプレグ)20を用意する。該ベース材2
0は厚さ例えば100μmの突起形成用の銅層(突起形
成用金属層)21の一方の主面に例えばニッケルからな
るエッチングバリア層(厚さ例えば2μm)22を例え
ばメッキにより形成し、該エッチングバリア層22の表
面に導体回路形成用銅箔(導体回路形成用金属箔、厚さ
例えば18μm)23を形成してなる。
【0051】(B)次に、図1(B)に示すように、上
記突起形成用の銅層21の表面にレジスト膜24を選択
的に形成する。このレジスト膜24は突起を形成すべき
部分を覆うように形成する。 (C)次に、上記レジスト膜24をマスクとして上記銅
層21をエッチングすることにより、突起25、25、
・・・を形成する。このエッチングはウェットエッチン
グにより行うこととし、使用するエッチング液はニッケ
ルからなるところの上記エッチングバリア層22を侵し
得ないが、銅層21を侵食できるエッチング液を用い
る。
【0052】(D)次に、上記エッチングにおけるエッ
チングマスクとして用いたレジスト膜24を除去する。
図1(D)はエッチングマスク除去後の状態を示す。 (E)次に、図1(E)に示すように、上記エッチング
バリア層22を、上記突起25、25、・・・をマスク
としてエッチングする。このエッチングには、突起2
5、25、・・・を成す金属(本実施の形態では銅)を
侵さないが、エッチングバリア層22を成す金属(本実
施の形態ではニッケル)を侵すエッチング液(ニッケル
剥離液)を使用する。
【0053】(F)次に、図1(E)に示すように、必
要に応じ上記各突起25、25、・・・の頂部(上部)
に薄く導電性ペースト26を塗布し、硬化させる。この
工程は不可欠ではない。但し、この工程により、突起2
5、25、・・・と後で形成される銅箔との接続の信頼
度を非常に高めることができる。
【0054】(G)次に、絶縁剤シートを、上記銅層2
1の上記突起25、25、・・・が形成された側の面に
熱ローラで圧着することにより、図1(G)に示すよう
に、該絶縁剤シートからなる層間絶縁層27を形成す
る。この場合、突起25、25、・・・の上部が突出す
るように絶縁剤シートとしてその突起25、25、・・
・の高さ(導電性ペースト26を塗布した場合はそのペ
ースト26をも含めた高さ)よりも適宜薄いものを用い
る。さもないと、突起25、25、・・・による層間接
続を確実に行うことができないからである。この工程に
より、銅箔23上に層間絶縁層27が形成され、更に、
上記銅箔23とエッチングバリア層22、22、・・・
を介して接続された突起25、25、・・・が上記層間
絶縁層27を貫通してその表面から突出した積層体28
が構成される。この工程は、エポキシ樹脂が軟化する温
度で行い、すぐに室温にもどし、実質的にエポキシの硬
化反応がないようにする。
【0055】(H)、(I)次に、図2(H)に示すよ
うに、上記積層体28の、層間絶縁層27が形成され、
突起25、25、・・・の頂部が突出する側に、例えば
厚さ18μm程度の銅箔(導体形成用の金属層)29を
臨ませ、図2(I)に示すように、積層プレスにて熱圧
着することにより積層する。この工程により、層間絶縁
層27の両主面に形成された金属層23、29を上記突
起25、25・・・により層間接続した積層体30が構
成される。
【0056】(J)、(K)次に、図2(J)に示すよ
うに、上記金属層23、29の表面にエッチングマスク
となるレジスト膜24、24を形成し、その後、該レジ
スト膜24、24をマスクとして上記金属層23、29
をエッチングすることにより導体回路31、32を形成
する。これにより、両面の導体回路31、32が突起2
5、25、・・・により層間接続された、図1(K)に
示すような配線回路基板33が出来上がる。この配線回
路基板33が本発明配線回路基板の第1の実施の形態で
ある。
【0057】このような第1の実施の形態によれば、突
起25を構成し得る厚い(例えば50〜200μm)突
起形成用金属層である銅層21を少なくとも含むベース
材20をベースとして加工を始めるので、変形等の不具
合が生じにくく、且つ、寸法の安定性が高いという利点
がある。そして、寸法の安定性があるが故に、突起形成
後における突起の位置ずれが生じないため、例えば図2
1、図22に示す従来例における孔2内の導電性ペース
ト3(謂わばスルーホール)が位置ずれして上下導体回
路5・5間のとるべき接続がとれないという類の問題は
生じない。従って、微小径の突起25を高密度に配設
し、且つ導体回路間の層間接続を確実にとる超高密度配
線回路基板33を得ることができる。
【0058】また、突起25は例えば銅等からなる銅層
21により形成するので、その形成に要する材料費は安
くて済み、従って、突起25の配設密度を高め、配設数
を増やしても、従来におけるように銀等貴金属を主材料
とする高価な導電性ペーストを使用するため配線回路基
板が高価になることはなく、配線回路基板の低価格化に
大きく寄与する。
【0059】また、突起25は銅層21の選択的にエッ
チングにより形成するので、突起25の高さは銅層21
の厚さにより決まり、この銅層21の厚さは極めて均一
性を高く製造できるので、突起25の高さを均一にでき
る。従って、図23に示す従来例におけるような、導電
性ペーストにより印刷により突起11を形成するために
突起11の高さが不均一になって上下導体回路間の接続
が不完全になる虞があるとか、図21、図22に示す従
来例におけるような導電性ペースト3の硬化過程での溶
剤成分の揮散により上部が凹部になり、上下導体回路間
の接続が不完全になる虞があると言う問題は生じない。
従って、突起25の微細化、高密度化が進んでも上下導
体回路間の確実な接続が期待でき、歩留まり、信頼性の
向上を図ることができる。
【0060】図3(A)〜(F)は本発明配線回路基板
の製造方法の第2の実施の形態を工程順に示すものであ
る。 (A)図1(A)〜(D)に示すと同じ方法で、突起2
5を形成した状態にする。図3(A)はその突起25が
形成された状態を示す。
【0061】(B)次に、図3(B)に示すように、必
要に応じ上記各突起25、25、・・・の頂部(上部)
に薄く導電性ペースト26を塗布し、硬化させる。この
工程は不可欠ではない。但し、この工程により、突起2
5、25、・・・と後で形成される銅箔との接続の信頼
度を非常に高めることができる。尚、本実施の形態にお
いては、突起25、25、・・・をマスクとしてエッチ
ングバリア層22を除去することはしない。このエッチ
ングバリア層22は、後の説明で明らかになるが、金属
層23を選択的にエッチングすることによりパターニン
グして導体回路を形成するときに金属層23と共に同時
にエッチングすることにより不要部分の除去が為され
る。これが図1、図2に示す第1の実施の形態との大き
な相違である。
【0062】(C)次に、図3(C)に示すように、層
間絶縁膜27を形成する。28はこの形成工程終了後に
おける積層体である。 (D)次に、図3(D)に示すように、その積層体28
に銅箔(導体形成用の金属層)29を積層プレスにて熱
圧着で積層することにより、層間絶縁層27の両主面に
形成された金属層23、29を上記突起25、25・・
・により層間接続した積層体30が構成される。
【0063】(E)次に、図3(E)に示すように、上
記金属層23、29の表面にエッチングマスクとなるレ
ジスト膜24、24を形成し、その後、該レジスト膜2
4、24をマスクとして上記金属層23、29をエッチ
ングすることにより導体回路31、32を形成するが、
更に、そのエッチングにより金属層23と接するところ
のニッケルからなるエッチングバリア層22をも同時に
エッチングする。これにより、両面の導体回路31、3
2が突起25、25、・・・により層間接続された配線
回路基板33が出来上がる。
【0064】(F)その後、図3(F)に示すように、
エッチングマスクとして用いたレジスト膜24、24を
除去する。その除去後における配線回路基板33が本発
明配線回路基板の第2の実施の形態である。尚、この導
体回路31、32を形成するところのレジスト膜24、
24をマスクとするエッチングは当然のことながら、ニ
ッケル系金属も銅系金属もエッチングできるエッチング
液を使用して行う。すると、ニッケルからなるエッチン
グバリア層22を金属層23と共に同じレジスト膜24
をマスクとする1回の選択的エッチングにより選択的に
除去するので、突起25形成後これをマスクとしてエッ
チングバリア層22を選択的に除去する必要がなく、従
って、工程数の低減を図ることができるという利点があ
る。
【0065】図3に示す第2の実施の形態によれば、図
1、図2に示した第1の実施の形態によると同様の利点
を得ることができるのみならず、エッチングバリア層2
2を金属層23と共に同じレジスト膜24をマスクとす
る1回の選択的エッチングにより選択的に除去できるの
で、第1の実施の形態よりも工程数の低減を図ることが
できるという利点もある。
【0066】図4(A)〜(C)は本発明配線回路基板
の製造方法の第3の実施の形態を工程順に示すものであ
る。本実施の形態は、第1の実施の形態により製造され
た配線回路基板33の両面に、第1の実施の形態におけ
る工程(A)から工程(G)迄の工程でつくられた積層
体28、28を積層し、該各積層体28、28の金属層
23、23を選択的エッチングによりパターニングして
導体回路を形成し、4層の導体回路を得るものである。
【0067】(A)先ず、図4(A)に示すように上記
配線回路基板33の両面に上記積層体28、28を突起
25及び層間絶縁層27が形成された面が配線回路基板
33側を向くように対向させ位置決めして臨ませる。そ
して、積層プレスにより熱圧着により積層一体化する。 (B)次に、図4(B)に示すように、上記積層体2
8、28の金属層23、23上にレジスト膜24、24
を選択的に形成する。
【0068】(C)上記レジスト膜24、24をマスク
として上記金属層23、23をエッチングすることによ
り導体回路35、35を形成する。これにより配線回路
基板36が出来上がる。この配線回路基板36が本発明
配線回路基板の第2の実施の形態である。この実施の形
態によれば、導体回路を4層有する配線回路基板36を
得ることができ、より一層の高密度化を図ることができ
る。
【0069】図5(A)〜(G)及び図6(H)〜
(I)は本発明配線回路基板の製造方法の第4の実施の
形態を工程順に示す断面図である。 (A)図1(A)に示すベース材と同じベース材20を
用意し、その後、後で突起(25、25、・・・)とな
る、銅層21の表面に、レジスト膜24を塗布し、その
露光、現像により図5(A)に示すようにパターニング
する。具体的には、各突起(25、25、・・・)とな
る部分のみが開口し、突起(25、25、・・・)を形
成しない部分を覆うようにレジスト膜24をパターニン
グする。 (B)次に、図5(B)に示すように、上記レジスト膜
24をマスクとして電解メッキ法で半田メッキ層(厚さ
例えば20μm)37、37、・・・を形成する。半田
メッキ層は例えば錫Sn/鉛Pb或いは錫Sn/銀Ag
/銅Cu等からなる。尚、金Au、銀Ag或いはパラジ
ウムPdのメッキ層を形成する場合もある。 (C)次に、図5(C)に示すように、上記レジスト膜
24を剥離する。 (D)次に、図5(D)に示すように、上記半田メッキ
層37、37、・・・をマスクとして上記銅からなる金
属層21を選択的にエッチングすることにより突起2
5、25、・・・を形成する。 (E)次に、図5(E)に示すように、ニッケルからな
るエッチングバリア層22を剥離する。
【0070】(F)次に、半田リフロー処理により、図
5(F)に示すように、上記半田メッキ層37、37、
・・・で突起25、25、・・・の表面を覆うような状
態にする。 (G)次に、絶縁剤シートを、上記突起25、25、・
・・が形成された側の面に熱ローラで圧着することによ
り、図5(G)に示すように、該絶縁剤シートからなる
層間絶縁層27を形成する。この場合、突起25、2
5、・・・の上部が突出するように絶縁剤シートとして
その突起25、25、・・・の半田メッキ層36をも含
めた高さよりも適宜薄いものを用いる。さもないと、突
起25、25、・・・の頂部が層間絶縁層27の表面か
ら突出せず、上下導体回路間を確実に接続することがで
きないからである。この工程でできた積層体を28aと
する。
【0071】(H)次に、第6図(H)に示すように、
上記積層体28の、層間絶縁層27が形成され、突起2
5、25、・・・の頂部が突出する側に、例えば厚さ1
8μm程度の導体回路形成用の金属層を成す銅箔29を
臨ませる。 (I)その後、積層プレスにて熱圧着することにより積
層し、上記銅箔29及び上記金属層23上にレジスト膜
を選択的に形成し、該レジスト膜をマスクとして上記銅
箔29及び金属層23をエッチングすることにより導体
回路31、32を形成する。これにより配線回路基板3
3aができる。この配線回路基板33aが本発明配線回
路基板の第3の実施の形態である。
【0072】本実施の形態は、図1、図2に示した実施
の形態とは、銅層21を選択的エッチングして突起2
5、25、・・・を形成する際にエッチングマスクとし
てレジスト膜24に代えて半田メッキ層36を用い、そ
の後、その半田メッキ層36を除去することなく残存さ
せ、絶縁シートからなる層間絶縁層27を形成する前
に、半田リフローにより突起25、25、・・・をその
半田メッキ層36で覆う状態にするという点で相違す
る。従って、本実施の形態によれば、図1、図2に示し
た実施の形態のように各突起25、25、・・・上部に
導電性ペースト26を塗布すると言うことが必要ではな
くなる。その点でのみ、本実施の形態は図1、図2の実
施の形態と異なり、外には相違点はない。
【0073】図7(A)〜(E)は本発明配線回路基板
の第6の実施の形態を工程順に示す断面図である。 (A)先ず、図7(A)に示すように、例えば銅等の金
属板からなる単層構造のベース材51を用意し、その一
方の表面にレジスト膜52を選択的に形成する。
【0074】(B)次に、図7(B)に示すように、上
記レジスト膜52をマスクとして上記ベース材51をそ
の上記表面からハーフエッチングすることにより上下導
体間接続用突起53を形成する。尚、ハーフエッチング
とは、文字通り厚さの2分の1エッチングするというこ
とではなく、回路層となる部分を残してエッチングする
ことを意味します。 (C)次に、図7(C)に示すように、上記突起53の
頂部に必要に応じて導電ペースト、半田、或いは金等の
貴金属、或いは異方性導電膜等接続性を向上させる或い
は接続性について信頼度を高める膜54をコーティング
する。該膜54は不可欠というわけではないが、接続性
或いは信頼性をより高くする必要のある場合には設ける
と良い。
【0075】(D)次に、図7(D)に示すように、銅
等からなる金属箔56を上記ベース材51の上記一方の
表面に層間絶縁膜55を介して積層する。 (E)次に、図7(E)に示すように、上記ベース材5
1の他方の表面部と、上記金属箔56の表面を選択的に
エッチングすることにより導体回路を形成する。これに
より、図1(K)に示すのと実質的に同じ配線回路基板
が出来上がる。従って、この配線回路基板を図4(C)
に示す実施の形態の配線回路基板36に配線回路基板3
3に代えて用いることができる。即ち、配線回路基板3
3を使用する部分には総てそれに代えて本配線回路基板
を用いることができる。
【0076】また、銅等の金属箔56を形成する前の状
態の配線回路基板を、図4に示す実施の形態の配線回路
基板28に代えて用いることができる。更に、上記金属
箔56を形成する前の状態の配線回路基板を、図8に示
す配線回路基板46と同様に多層配線化してより集積密
度を高めることもできる。
【0077】このような配線回路基板の製造方法によれ
ば、ベース材としてエッチングバリア層のある多層構造
のものを用いる必要はなく、且つ、エッチングバリア層
を除去する工程が必要なので、配線回路基板の製造コス
トの低減を図ることができる。
【0078】尚、突起53の形成後、その先端部を粗化
して針状の棘が多数できるようにして、金属箔56から
なる導体回路との接続性を高めるようにしても良い。粗
化はスプレーエッチングや、CZ処理により為し得る。
また、つぶ銅メッキにより粗化することもできる。ま
た、突起53を含め銅の表面全面を電解クロメート処理
して電解クロメート膜を形成し、以て突起53、銅表面
の酸化防止性を向上させ、酸化による銅箔の品質低下を
防止するようにしても良い。
【0079】尚、図7に示した配線回路基板の上下導体
間接続用突起53はその形状がコニーデ状(富士山状)
であったが、必ずしもこのようにすることは不可欠では
なく、図8(A)に示すように鼓状にしても良い(53
aは鼓状の突起を示す。)。エッチング条件を変えるこ
とにより突起の形状は変わり、鼓状の突起53aを形成
することもできる。この突起53aは頂部の面が広いの
で、半田、導電ペースト処理などがやりやすく、また、
導体回路との接続性を良好にし易いという利点がある。
【0080】また、図8(B)に示すように、槍状の突
起57を形成するようにしても良い。このように槍状の
突起57は先が尖っているので層間絶縁膜55の貫通
性、特にガラスクロス入りのプリプレグに対する貫通性
を向上させ易く、且つ導体回路に食い込み易いので、導
体回路との接続性を高くできるという利点がある。この
ような槍状突起57は、形成すべき突起よりもレジスト
マスクの径を小さくしてエッチングすることにより形成
できる。或いは、一旦コニーデ状或いは鼓状の突起をレ
ジスト膜等をマスクとする選択的エッチング(勿論ハー
フエッチング)により形成した後、そのマスクを除去
し、再度エッチング(勿論ハーフエッチング)をするこ
とにより形成することができる。
【0081】図9は本発明配線回路基板の突起53、5
7或いは25(突起25については図1〜図6参照)を
格子の各交点上に配置したことに特徴のある実施の形態
の要部を示す斜視図である。本実施形態においては、所
定の間隔をおいて縦横に(観念的に)設けたラインから
なる格子の各交点上に突起例えば57を配置することと
したものであり、それ以外の点では他の実施の形態と異
なるところはない。
【0082】このような配線回路基板によれば、配線回
路基板の機種の如何を問わず、両面の導体回路を選択的
エッチングにより形成するよりも前の段階までは、量産
しておき、その後、機種に応じて異なるパターンの導体
回路を形成することとすることができるので、特定の突
起だけ層間接続用に利用し、その他のものは回路を構成
しないようにすることにより、或いは少しオーバーエッ
チングすることにより不要な突起をエッチングにより取
り除くことができ、他品種の配線回路基板についてその
生産性を高めることができる。
【0083】図10は突起例えば57等を、金属層例え
ば56等を層間絶縁膜55を介して積層するときの加圧
力が各突起毎に均一になるように配置した実施形態を示
すもので、このような実施の形態によれば、積層時のプ
レス圧の面内均一性を向上させることができるので、突
起57のつぶれの度合いの均一性を高めることができ、
また、配線板の板圧の均一度を向上させ、配線回路基板
の信頼度を高めることができる。
【0084】図11は上下導体間接続用突起例えば57
の配置密度が一定でなく、疎の領域と、密の領域がある
場合における密の領域の周りに、上下導体間接続用突起
57よりも背の低いダミー突起58を配置し以て上下導
体間接続用突起57の径、高さの均一性を高めるように
した実施の形態の要部を示す断面図である。即ち、密集
領域においては周辺部と中央部ではエッチング液のスプ
レー後の液の流れが異なるためにエッチングレートが異
なり、液の流れの速い周辺部の突起の方がエッチングレ
ートが高く、径が小さく且つ低くなりがちである。そこ
で、その周囲を回路には直接関与しない(回路を構成し
ない)ダミー突起58で囲むことにより周辺部の上下導
体間接続用突起57に対するエッチングレートを低く
し、以て周辺部の上下導体間接続用突起57も中央部の
上下導体間接続用突起57と同じ径、同じ高さにしよう
とするのが本実施の形態である。ダミー突起58がエッ
チング後消失するように他の突起57よりもマスクとな
るレジスト径を小さくすることも効果的である。
【0085】また、上下導体間接続用突起間の間隔が大
きい場合には、突起の周辺部と中央とでエッチングレー
トに違いが生じるので、それによる弊害が生じる。そこ
で、各上下導体間接続用突起57に対してそのまわりに
ダミー突起58を配置するようにしても良い。図12
(A)〜(D)はそのような各別の例を示す平面図であ
る。
【0086】図12(A)、(B)に示すものは各上下
導体間接続用突起57の周りにリング状のダミー突起5
8を形成したものであり、そのうち(A)に示すものは
各隣接ダミー突起58が離間しているもの、(B)に示
すものは、隣接ダミー突起58同士が部分的に重なるよ
うにしたものである。
【0087】図12(C)、(D)に示すものは各上下
導体間接続用突起57の周りに複数のダミー突起58を
配置したものであり、(C)に示すものは各突起57の
周りの一つの円形ライン上のみに複数のダミー突起58
を配置したものであり、(D)に示すものは各突起57
を取り巻く円形ライン58aよりも外側領域に所定間隔
で縦横にダミー突起58を配置したものである。
【0088】図13は上下導体間接続用突起、例えば5
3として高さの異なるもの53h、53lを混在させた
実施の形態を示す断面図であり、高さの異なる上下導体
間接続用突起、例えば53を混在させるのは、段差のあ
る接合面に各上下導体間接続用突起、例えば53を接合
させることができるようにするためである。図13にお
いて、60は段差のある接合面を有するコア基板であ
る。該コア基板60は通常工法による両面配線板のスル
ーホールに銅ペースト100を充填し、硬化してなり、
銅ペースト100と銅配線部54との高さが異なる。そ
して、このコア基板60の両面に突起53を上下導体間
接続手段とする配線回路基板が積層されるのである。そ
して、高い突起53hが銅ペースト110に、低い突起
53lが銅配線部54にそれぞれ接続される。
【0089】尚、高さの異なる突起53h、53lを形
成することは、ベース材51の表面を選択的エッチング
するときに用いるレジスト膜によるマスクの各マスク部
分の径を異ならせ、高い突起53aを形成すべき部分を
覆うマスク部分の径を大きく、低い突起53bを形成す
べき部分を覆うマスク部分の径を小さくすることによ
り、可能である。
【0090】ところで、図13に示す配線回路基板にお
いては、コア基板60の銅配線膜54には導電ペース
ト、半田或いは貴金属等の被膜が形成されておらず、こ
れに銅からなる突起、例えば53(或いは57)が直接
的に接続されている。このような形態でも本発明は実施
できるのである。このことは、高い突起53aと、低い
突起53bを有する形態に対しても、突起53(或いは
57)の高さが均一な形態に対しても当てはまる。
【0091】そして、銅配線膜54に導電ペースト、半
田或いは貴金属等の被膜を介することなく銅からなる突
起、例えば53(或いは57)を直接的に接続したタイ
プのものにおいては、図13において破線で示すよう
に、同配線膜54に突起、例えば53(或いは57)の
頂部における径よりも小さな孔54aを形成するように
しても良い。このようにすると、突起53(或いは5
7)が銅配線膜54と接続されるとき突起53(或いは
57)の頂部がその孔54aに突き当たってこれを崩
し、突起53と金属膜54との接続をより強固にするこ
とができるからである。勿論、孔54aを形成すること
は、図13に示すような高さの異なる突起53h、53
lを有する実施の形態においてであろうと、均一な高さ
の突起53を有する実施の形態であろうと極めて有効で
ある。
【0092】図12(A)、(B)は上下導体間接続用
突起、例えば57等と同じ材料及び同じ高さのスペーサ
61を突起を形成する工程の中で形成し、配線回路基板
の銅ベース材51からなる導体回路と、該配線回路基板
に積層される図12では図示しないコア基板等との間隔
を所定どおりに一定に保ち絶縁層の厚さを予め設定した
所定位置にさせ、延いては回路板のインピーダンスコン
トロール性を高めるようにした実施の形態の導体回路形
成前における要部を示すもので、(A)は斜視図、
(B)は断面図である。
【0093】即ち、銅ベース材51の選択的エッチング
により突起を形成し、それを上下導体間の接続用として
用いるが、絶縁シートはもともと厚み公差の良いもので
はなく、また積層時の温度、圧力で出来上がり厚みが変
動するので、絶縁層厚の一定化が難しいものであった。
そのため、それに積層される銅箔、コア基板との間の間
隔が一定にならず、インピーダンスコントロールが難し
かった。そこで、突起と同じ工程でスペーサ61を適宜
な場所に形成してプレ筋に各スペーサ61がコア基板に
ぶつかる迄押圧し残余の絶縁材を周辺に押し出すことに
より上下の銅パターン間の間隔を一定にし、インピーダ
ンスコントロール性を高めるようにするのが本実施の形
態なのである。スペーサ61は例えば格子状に或いは枠
状に形成する等設けるパターンは導体回路の形成に支障
を来さない限りどのように形成しても良い。尚、このス
ペーサ61を接地ラインとして静電シールドに用いるよ
うにすることもできる。
【0094】図15は上下導体間接続用突起として径の
大きいもの53xと径の小さいもの53yを混在させ
て、径の大きい上下導体間接続用突起53xを大電流を
通す上下導体間接続用として、径の小さい上下導体間接
続用突起53yを小電流を通す上下導体間接続用として
用いるようにした実施の形態の要部を示す断面図であ
る。
【0095】本実施の形態によれば、小電流でも大電流
でも同じ小ささの上下導体間接続用突起に通すことによ
り大電流を通す上下導体間接続用突起で無視できない電
圧降下が生じたり、発熱が生じたりするおそれがなくな
り、また、小電流でも大電流でも同じ大きさの比較的大
きな上下導体間接続用突起に通すことにより小電流を通
す突起が無駄に大きな面積を専有して集積度向上の妨げ
になるというおそれもなくなる。
【0096】図16(A)〜(C)は突起例えば53、
57等と同時に位置合わせ用マーク、或いは機種等用の
認識マーク63を形成するという実施の形態の要部を示
すもので、(A)は突起のある側に銅箔等を層間絶縁膜
を介して積層する前の段階における斜視図、(B)はマ
ークの一例63aである、位置合わせ用マークのパター
ン図、(C)はマークの別の例63bである、位置合わ
せ用マークのパターン図である。
【0097】本実施の形態は、突起、例えば53、57
等を形成するとき同時にマーク63を形成するので、マ
ーク63は突起、例えば53、57等と同じ材料からな
り同じ高さを有する。本実施の形態によれば、マーク6
3を突起、例えば53、57等と同時に形成するので、
マーク63を形成するために特別の工程を有しないとい
う利点があると共に、マーク63と各突起とは同一工程
で形成するので、マーク63と各突起との位置関係のず
れは最小に抑えることができる。
【0098】図17(A)〜(D)は本発明配線回路基
板の製造方法の第8の実施の形態を工程順に示す断面図
である。 (A)先ず、図17(A)に示すように、コア基板70
を用意する。71は樹脂からなる絶縁基板、72はその
両面に形成された導体回路で、銅からなる。73は上下
導体間接続用スルーホールである。このコア基板20の
両面に突起53或いは57を有する配線回路基板が積層
されるのである。
【0099】(B)次に、上記コア基板20の上下両面
の導体回路72のうちの少なくとも積層しようとする配
線回路基板の突起と接続される部分に、図17(A)に
示すように、導電ペースト、半田或いは貴金属からなる
層74を形成する。 (C)次に、図17(C)に示すように、上記コア基板
20の上下両面に配線回路基板75を各突起、例えば5
3が導体回路72の対応する部分に接するようにして層
間絶縁膜55を介して積層する。
【0100】(D)次に、図17(D)に示すように、
上下両面の配線回路基板75各々のベース材51を選択
的エッチングことによりパターニングして導体回路を形
成する。これにより2個の配線回路基板75及びコア基
板20によりビルドアップしたより高集積化し、且つ突
起と導体回路との接続に関して信頼度の高い配線回路基
板を得ることができる。
【0101】尚、各配線回路基板75のベース材51の
選択的エッチングによる導体回路の形成は、配線回路基
板75のコア基板20両面への積層の前に行うようにし
ても良い。
【0102】図18(A)、(B)は上記実施例におい
て、導体回路72の上記突起、例えば53或いは57と
対応する部分に該突起53の頂部の径よりも大きな孔7
2aを形成することとした例を示すものであり、(A)
は断面図、(B)は導体回路72の突起と接続される部
分の形状を示す平面図である。このような例によれば、
突起53を孔72aに、導電ペースト、半田或いは貴金
属からなる層74を介して部分的に挿入させることがで
きるので、接続強度をより強めることができ、信頼度を
高めることができる。
【0103】図18(C)は導電ペースト、半田或いは
貴金属からなる層74の形成後、表面を研磨して該層7
4の導体回路72上の部分を除去し、上記孔72a内の
みに導電ペースト、半田或いは貴金属74が存在するよ
うにした例を示す断面図である。この場合、例えば配線
回路基板75を積層するとき突起53或いは57がその
孔72a内の導電ペースト、半田或いは貴金属74に突
き刺さった状態で導体回路72と接続される。
【0104】図19(A)〜(C)は本発明配線回路基
板の製造方法の第10の実施の形態を工程順に示す断面
図である。 (A)図19(A)に示すように、配線回路基板の突
起、例えば53或いは57等のある側の面に層間絶縁膜
55を介して積層する銅箔として、上記突起と接続され
るべき部分に予め導電ペースト、半田乃至貴金属(例え
ば金)等の接続性を向上乃至確保する金属膜76を形成
したもの56を用意する。
【0105】(B)次に、図19(B)に示すように、
上記銅箔56の上記金属膜76形成側の面を層間絶縁膜
55を介してベース材51の突起53形成側の面に臨ま
せる。 (C)次に、図19(C)に示すように、上記銅箔56
を層間絶縁膜55を介して突起、例えば53のあるベー
ス材51を積層する。すると、突起、例えば53が層間
絶縁膜55を突き破り、金属膜76に接した状態にな
る。
【0106】その後は、図示はしないが、ベース材51
と銅箔56を同時乃至異時に選択的エッチングすること
により両面に導体回路を形成する。このような実施の形
態によれば、突起、例えば53と銅箔56からなる導体
回路との接続性を良好にすることができる。
【0107】図20は本発明配線回路基板の層間絶縁膜
55として異方性導電膜55aを用いる実施の形態を示
す断面図である。本実施の形態によれば、層間絶縁膜と
して金属粒子を分散させた異方性導電膜55aを用いる
ので、突起53と銅箔56とにより挟まれている部分に
おいてはその部分における上下方向の加圧力により突起
53銅箔56との間に導電粒子が介在し、その粒子が押
圧されることにより両面に突き刺さる等接続の信頼を向
上させ、導電性を帯びるが、それ以外の部分では絶縁性
を保持する。従って、突起53と銅箔56との接続性を
異方性導電膜55aにより確保することができ、且つ層
間絶縁膜に要求される絶縁性も確保できる。
【0108】尚、異方性導電膜を突起上、例えば53上
のみに形成し、層間絶縁膜は普通の絶縁性樹脂により形
成するようにしても良い。その場合は、突起と例えば銅
箔56との間の電気的接続はその異方性導電膜によりと
り、絶縁は普通の絶縁性樹脂により確保することにな
る。
【0109】
【発明の効果】請求項1の配線回路基板によれば、導体
回路からなる金属層上に、該金属層とは別の金属から成
るエッチングバリア層を介して金属から成る突起が、選
択的に形成されており、上記エッチングバリア層により
導体回路となる上記金属層の侵食を防止しつつ金属層の
選択的エッチングにより上記突起を形成できる。従っ
て、ベース材として少なくとも突起の高さ或いはそれ以
上の厚さを有するものを使用して配線回路基板を得るこ
とができる。依って、製造過程でベース材が折れ曲がっ
たり、変形したりする虞が少なくなる。また、寸法が製
造過程で変動するおそれがなく、突起の位置が横方向に
ずれるおそれがないので、突起を微細に形成し、配設密
度を高めても突起の位置ずれに起因して上下導体回路間
の層間接続不良が生じるおそれがなく、歩留まり、信頼
度が高くなる。
【0110】更に、突起を金属層により形成することが
でき、金属層を例えば銅等比較的低価格材料で形成する
ことができるので、従来の孔を埋める或いは印刷により
形成された導電性ペーストを上下導体回路間接続手段と
して用いた場合よりも配線回路基板の低価格化を図るこ
とができる。また、上述したように、突起を金属層の選
択的エッチングにより形成するので、高さを均一にで
き、高さの不均一による上下導体回路間接続不良の発生
するおそれがない。また、突起が導体回路を成す金属層
と一体的であるから、従来よりも突起形成部の機械的強
度を強めることができる。
【0111】請求項2の配線回路基板によれば、上記突
起の表面に表面処理剤として導電性ペースト材料がコー
ティングしたので、突起と導体回路の接合性をその導電
性ペーストにより高めることができる。
【0112】請求項3の配線回路基板の製造方法によれ
ば、突起形成用の金属層上にエッチングバリア層を形成
し、該エッチングバリア層上に導体回路となる金属層を
形成したものを用意し、上記突起形成用の金属層を、上
記エッチングバリア層を侵さないエッチング液により選
択的にエッチングすることにより突起を形成し、上記エ
ッチングバリア層のみを上記突起をマスクとして上記導
体回路を成す金属層を侵さないエッチング液で除去し、
上記導体回路を成す金属層の上記突起形成側の面に層間
絶縁用の絶縁層を形成して該突起を上記導体回路に接続
された層間接続手段とするので、請求項1の配線回路基
板を得ることができ、請求項1の配線回路基板について
述べたと同様の効果を奏する。
【0113】請求項4の配線回路基板の製造方法によれ
ば、請求項3の配線回路基板の製造方法における突起を
マスクとするエッチングバリア層の選択的エッチングを
行わないで、導体回路を成す金属層の選択的エッチング
の際にその金属層と共に上記エッチングバリア層をもエ
ッチングすることととするので、エッチングバリア層の
不要部分を除去するためだけの工程をなくすことができ
る。従って、製造工程の低減を図ることができる。
【0114】請求項5の配線回路基板の製造方法によれ
ば、請求項3又は4記載の配線回路基板の製造方法にお
いて、上記ベースメタルからなる層を選択的にエッチン
グして上記突起を形成する際に、エッチングマスクとし
て金属層を用い、上記突起の形成後においても上記エッ
チングマスクとして用いた金属層を残存させてその金属
層で突起表面を全面的に覆う状態にするので、各突起上
部に導電性ペーストを塗布する面倒な作業をしなくて
も、エッチングマスクとして用いた金属層を該各突起と
導体回路との間の接続性を高める手段として用いること
ができる。
【0115】請求項6の配線回路基板の製造方法によれ
ば、請求項1の配線回路基板と金属箔を積層し、該配線
回路基板の金属層と該金属箔を共に選択的にエッチング
することにより、層間絶縁膜により層間絶縁された導体
回路を両面に有し、その導体回路間を層間絶縁膜を貫通
する突起で電気的に接続した配線回路基板を得ることが
できる。
【0116】請求項7の配線回路基板の製造方法によれ
ば、請求項6の配線回路基板の製造方法により製造され
た配線回路基板の両面に、請求項1の配線回路基板を積
層し、加圧して一体化し、その上で一体化されたものの
両面に存在する金属層を選択的にエッチングすることに
より両面に導体回路を形成するので、4層の導体回路を
有する配線回路基板を得ることができる。
【0117】請求項8の配線回路基板、請求項9の配線
回路基板の製造方法によれば、一層又は多層の導体回路
の一方の主面に開口を有した絶縁層を介してベースメタ
ルからなり、上記開口を通じて上記導体回路と電気的に
接続された突起を有し、上記絶縁層の該突起が形成され
た側に層間絶縁膜を形成した2個の配線回路基板を、突
起及び層間絶縁膜が形成された側が内側を向くように直
接に又は配線回路基板を介して積層加圧されて一体化す
るので、配線回路基板の導体回路の層数を極めて多くす
ることができ、実装密度を高めることができる。
【0118】請求項10の配線回路基板によれば、請求
項8の配線回路基板の両面にLSIチップ若しくはパッ
ケージを搭載したので、LSIチップ若しくはパッケー
ジを高密度に実装した配線回路基板を得ることができ
る。そして、パッドが配線膜と一体なので、パットオン
ビアの構造強化が可能であり、配線回路基板の小型化も
容易となる。
【0119】請求項11の配線回路基板によれば、導体
回路を成す金属層上に、該金属層とは同じ金属から成る
上下導体間接続用突起を形成したので、金属層及びそれ
に選択的に形成される突起を成すベース材として単層構
造のものを用いることができるので、材料費を節減でき
る。そして、突起をベース材のハーフエッチングにより
形成することが可能となり、延いてはエッチングバリア
層を除去する工程が必要ではなくなるので、工数の低減
を図ることができる。従って、配線回路基板の低価格化
を図ることができる。
【0120】請求項12の配線回路基板によれば、請求
項11の配線回路基板と同様に、金属層及びそれに選択
的に形成される突起を成すベース材として単層構造のも
のを用いることができるので、材料費を節減することが
可能となり、工数の低減を図ることができる。従って、
配線回路基板の低価格化を図ることができる。
【0121】請求項13の配線回路基板によれば、金属
膜の突起と対応する部分に、その突起の頂部よりも小さ
い径の孔を形成したので、その突起が金属膜と接続され
るとき突起の頂部がその孔に突き当たってこれを崩し、
突起と金属膜との接続をより強固にすることができる。
従って、接続をより強固にし、接続の信頼性を向上させ
ることができる。
【0122】請求項14の配線回路基板によれば、上下
導体間接続用突起が槍状に形成されているので、突起に
より層間絶縁膜を、通常使用されるガラスクロス入りガ
ラエポプリプレグにおいては効果的且つ確実に突き破
り、更には積層される金属層に突き刺さり、突起と金属
層との接続性をより確実なものにできる。
【0123】請求項15の配線回路基板よれば、上下導
体間接続用がコニーデ状なので、その頂部を平面にで
き、突起高さが不均一になるおそれがなく、また、導体
回路を成すベース材とそれに層間絶縁膜を介して積層さ
れる導体回路を成す金属層との間隔を上下導体間接続用
により一定の値に確保できる。
【0124】請求項16の配線回路基板によれば、上下
導体間接続用突起が鼓状なので、その頂部の平面の面積
をより広くでき、より確実に導体回路を成すベース材・
金属層間の間隔を一定に確保する効果をより確実に得る
ことができる。
【0125】請求項17の配線回路基板によれば、上下
導体間接続用突起の表面が粗化或いはつぶメッキされて
いるので、その頂部と金属層間の接続性をより高めるこ
とができる。
【0126】請求項18の配線回路基板によれば、上下
導体間接続用突起が銅からなり、その表面が電解クロメ
ート処理されているので、金属層の表面が酸化されるこ
とを防止することができ、延いては該突起と金属層との
電気的接続の信頼度を高めることができる。
【0127】請求項19の配線回路基板の製造方法によ
れば、金属板(ベース材)その一方の表面に選択的にマ
スク膜を形成し、これをマスクとして上記金属板をハー
フエッチングすることにより導体回路となる金属層と突
起を形成し、上記導体回路となる金属層の上記突起が形
成された側の表面に層間絶縁層を介して金属層を積層
し、上記層間絶縁層の両方の表面の金属層を同時又は異
時に選択的にパターニングすることにより配線膜を形成
するので、請求項12の配線回路基板を得ることができ
る。
【0128】請求項20の配線回路基板によれば、上下
導体間接続用突起とそれに接続された金属層との間に異
方性導電膜を介在させたので、該上下導体間接続用突起
と金属層との接続を異方性導電膜中の金属粒子を介する
ことにより確実にとることができる。
【0129】請求項21の配線回路基板の製造方法によ
れば、金属層を積層する前に突起と該金属層との間に異
方性導電膜を介在させる工程を設けたので、請求項20
の配線回路基板を得ることができる。
【0130】請求項22の配線回路基板によれば、金属
層の表面に多数の金属からなる導体間接続用突起を一定
の間隔をもった格子の交点上に配置したので、配線回路
基板の機種の如何を問わず、両面の導体回路を選択的エ
ッチングにより形成するよりも前の段階までは、標準品
として量産しておき、その後、機種に応じて異なるパタ
ーンの導体回路を形成することとすることができるの
で、他品種の配線回路基板についてその生産性を高める
ことができる。それと共に、マスクも品種により変える
必要がなく、銅エッチング量も少なくて済むことから、
他品種少量生産から少品種大量生産まで対応することが
でき、経済性向上に大きく寄与する。
【0131】請求項23の配線回路基板によれば、各上
下導体間接続用突起を、上記基板両面から加圧したとき
各上下導体間接続用突起が均一な加圧力を受けるように
配置したので、各突起の潰れ具合を均一にすることがで
き、延いては接続性を均一にすることができ、信頼度を
高めることができる。
【0132】請求項24の配線回路基板によれば、各上
下導体間接続用密集領域の周辺部には密集した上下導体
間接続用突起とは別に小さいダミー突起を配置したの
で、密集領域の周辺部の上下導体間接続用のエッチング
レートを中央部の上下導体間接続用並に小さくすること
が可能となり、上下導体間接続用のエッチングレートの
均一化を図ることができ、延いては各上下導体間接続用
の径、高さの均一化を図ることができる。
【0133】請求項25の配線回路基板によれば、導体
間接続用突起が複数通りの異なる高さを持つので、段差
のある接合面、或いは銅ペーストと銅パターン面等、接
合機構の異なる面に支障なく積層することが可能とな
る。
【0134】請求項26の配線回路基板によれば、導体
間接続用突起が複数通りの異なる径を持つようにされた
ので、通る電流に応じて大電流が通る突起は径を大きく
し、小電流が通る突起は径を小さくすることができ、小
さな径の突起に大きな電流が流れて電圧降下が生じた
り、ジュール熱が発生したり、小さな電流しか流れない
のに径が大きいため突起が無駄に面積を専有するという
問題の生じるおそれがない。
【0135】請求項27の配線回路基板は、上下導体間
接続用突起と同じ材料で同じ高さで形成されたスペーサ
を有するので、該スペーサによりベース材と金属層との
間隔を一定にし、インピーダンスコントロール性を高め
ることができる。また、このスペーサを接地して静電シ
ールドに用いるようにすることもできる。
【0136】請求項28の配線回路基板の製造方法は、
上下導体間接続用突起と同じ工程でスペーサを形成する
ので、このスペーサによりベース材と金属層との間隔を
確保することのできる請求項27の配線回路基板を工程
を増すことなく形成することができる。
【0137】請求項29の配線回路基板は、認識マーク
を有するので、位置合わせや機種の認識を該認識マーク
により為し得る。
【0138】請求項30の配線回路基板の製造方法は、
上記上下導体間接続用突起と同じ工程で認識マークを形
成するので、工程数を増すことなく認識マークを形成し
た請求項29の配線回路基板を得ることができる。
【0139】請求項31の配線回路基板によれば、絶縁
性ベースの上下両表面の導体回路間を電気的に接続する
スルーホールが形成されコアとなる回路基板の両表面
に、金属層からなり選択的に形成された上下導体間接続
用突起を有する配線回路の突起形成側の面に絶縁層が該
上下導体間接続用突起によって貫通された状態で形成さ
れた別の回路基板を、その上下導体間接続用突起の先端
が上記金属層からなる配線回路に接続される状態で積層
した配線回路基板において、上記上下導体間接続用突起
と上記配線回路とが導電ペースト、半田又は貴金属層を
介して接続したので、ビルドアップにより高集積化しつ
つ、回路基板間の電気的接続性、接続の信頼性を高める
ことができる。
【0140】請求項32の配線回路基板によれば、導体
回路を成す金属層にそれと同じ金属から成る上下導体間
接続用突起が選択的に形成されたものに層間絶縁膜を介
して積層された導体回路を成す金属層に、上記上下導体
間接続用突起と接する半田、導電ペースト又は貴金属膜
を設けたので、金属層と突起とを該半田、導電ペースト
又は貴金属膜を介して接続することができ、その間の電
気的接続性を良好にできる。
【0141】請求項33の配線回路基板の製造方法によ
れば、導体回路となる金属層上に該金属層とは同じ金属
から成る上下導体間接続用突起が選択的に形成したもの
の上下導体間接続用突起形成側に、層間絶縁層を介し
て、上記導体回路とは別の導体回路となる金属層上に上
記上下導体間接続用突起に対応して半田、導電ペースト
又は貴金属膜を形成したものを積層するので、請求項3
4、35の配線回路基板を得ることができる。
【0142】請求項34の配線回路基板は、層間絶縁膜
として異方性導電膜を用いたので、突起と金属層との間
に介在してもその層間絶縁膜が受ける加圧力により導電
性を帯びるので、突起と金属層との間を確実に電気的に
接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(G)は本発明配線回路基板の製造方
法の第1の実施の形態の工程(A)〜(G)を順に示す
断面図である。
【図2】(H)〜(K)は上記第1の実施の形態の工程
(H)〜(K)を順に示す断面図である。
【図3】(A)〜(F)は本発明配線回路基板の製造方
法の第2の実施の形態を工程順に示す断面図である。
【図4】(A)〜(C)は本発明配線回路基板の製造方
法の第3の実施の形態を工程順に示す断面図である。
【図5】(A)〜(G)は本発明配線回路基板の製造方
法の第4の実施の形態の工程(A)〜(G)を順に示す
断面図である。
【図6】(H)、(I)は上記第5の実施の形態の工程
(H)〜(I)を順に示す断面図である。
【図7】(A)〜(E)は本発明配線回路基板の第6の
実施の形態を工程順に示す断面図である。
【図8】(A)、(B)は本発明配線回路基板の上下導
体間接続用突起の各別の例を示す断面図である。
【図9】本発明配線回路基板の突起を格子の各交点上に
配置した実施の形態の要部を示す斜視図である。
【図10】本発明配線回路基板の積層時に各突起が受け
る加圧力が各突起毎に均一になるように配置した実施の
形態を示す斜視図である。
【図11】本発明配線回路基板の上下導体間接続用突起
の高さ、径を均一にするために、エッチングレートを均
一にするためのダミー突起を設けた実施の形態を示す断
面図である。
【図12】(A)〜(D)はダミー突起を設けた別の各
別の実施の形態を示す平面図である。
【図13】本発明配線回路基板の高さの異なる上下導体
間接続用突起を混在させて段差のある接合面に対応させ
た実施の形態を示す断面図である。
【図14】(A)、(B)は本発明配線回路基板の突起
と同じ材料、高さのスペーサを設けた実施の形態を示す
もので、(A)は斜視図、(B)は断面図である。
【図15】本発明配線回路基板の径の異なる上下導体間
接続用突起を混在させた実施の形態を示す断面図であ
る。
【図16】(A)〜(C)は本発明配線回路基板の突起
と同じ材料からなる認識マークを設けた実施の形態を示
すもので、(A)は斜視図、(B)は認識マークの平面
図、(C)は(B)のものとはパターンの異なる別の認
識マークの平面図である。
【図17】(A)〜(D)は本発明配線回路基板の製造
方法の第7の実施の形態を工程順に示す断面図である。
【図18】(A)〜(C)は導体回路の突起と対応する
部分に該突起頂部の径よりも大きな孔を形成することと
した例を示すものであり、(A)は断面図、(B)は導
体回路の突起と接続される部分の形状を示す平面図、
(C)は導電ペースト、半田或いは貴金属からなる層の
形成後、表面を研磨して該層の導体回路上の部分を除去
し、上記孔内のみに導電ペースト、半田或いは貴金属が
存在するようにした例を示す断面図である。
【図19】(A)〜(C)は本発明配線回路基板の製造
方法の第8の実施の形態を工程順に示す断面図である。
【図20】本発明配線回路基板の層間絶縁膜として異方
性導電膜を用いた実施の形態を示す断面図である。
【図21】(A)〜(F)は高密度実装用配線回路基板
に関する一つの従来例を説明するためのもので、配線回
路基板の製造方法の工程(A)〜(F)を順に示す断面
図である。
【図22】上記従来例の配線回路基板の製造方法の工程
(G)〜(I)を順に示す断面図である。
【図23】(A)〜(G)は高密度実装用配線回路基板
に関する別の従来例を説明するためのもので、配線回路
基板の製造方法を工程順(A)〜(G)に示す断面図で
ある。
【符号の説明】 20・・・ベース材、21、21a・・・突起形成用金
属層(銅層)、22・・・エッチングバリア層、23・
・・導体回路形成用金属層(銅箔)、25・・・突起、
26・・・導電性ペースト、27・・・層間絶縁膜、2
8・・・積層体、29・・・導体回路形成用金属層(銅
箔)、30・・・積層体、31、32・・・導体回路、
33、33a・・・配線回路基板、35・・・導体回
路、36・・・配線回路基板、37・・・突起形成用マ
スク兼突起被覆半田メッキ膜、40・・・絶縁膜、41
・・・開口、42・・・導体回路、43・・・絶縁膜、
44・・・開口、45・・・突起状端子、46、47・
・・配線回路基板、48・・・LSIチップ、51・・
・ベース材(銅からなる金属層)、53、57・・・上
下導体間接続用突起、54・・・導体ペースト、半田或
いは貴金属膜、55・・・層間絶縁膜、55a・・・層
間絶縁膜を成す異方性導電膜、56・・・金属層、58
・・・ダミー突起、61・・・スペーサ、63・・・認
識マーク、70・・・コアの配線回路基板、72・・・
金属層、72a・・・孔、73・・・スルーホール、7
4・・・導電ペースト、半田或いは貴金属膜。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正16】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】
【手続補正17】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】削除
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図25
【補正方法】削除
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 1/11 H05K 3/06 A 3/06 K 3/38 B 3/38 3/40 K 3/40 H01L 23/12 F Fターム(参考) 5E317 AA24 BB02 BB11 CC22 CC25 CC53 CC60 CD23 CD25 GG11 GG14 5E338 AA02 AA03 AA16 AA18 CC01 CD03 DD12 DD22 DD32 EE41 5E339 AB02 AD03 AD05 BC01 BC02 BD03 BD05 BE13 BE15 CD05 CE15 5E343 AA02 AA12 BB08 BB16 BB22 BB24 BB34 BB54 BB67 BB72 DD01 DD75 EE54 EE55 GG01 5E346 AA12 AA15 AA22 AA35 AA43 AA60 BB01 BB16 CC08 CC32 CC40 DD03 DD12 DD32 DD34 EE02 EE06 EE17 EE19 FF24 GG22 GG25 GG27 GG28 HH07 HH11

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体回路となる金属層上に、該金属層と
    は別の金属から成るエッチングバリア層を介して金属か
    ら成る突起が、選択的に形成され、 上記導体回路の上記突起が形成された側の面に層間絶縁
    層が形成され、 上記突起が上記絶縁層を貫通して上記導体回路となる金
    属層と他との層間接続手段を成していることを特徴とす
    る配線回路基板。
  2. 【請求項2】 上記突起の表面に表面処理剤として導電
    性ペースト材料がコーティングされたことを特徴とする
    請求項1記載の配線回路基板。
  3. 【請求項3】 突起形成用の金属層上にそれとは別の金
    属から成るエッチングバリア層を形成し、該エッチング
    バリア層上に導体回路となる金属層を形成したものを用
    意する工程と、 上記突起形成用の金属層を、上記エッチングバリア層を
    侵さないエッチング液により選択的にエッチングするこ
    とにより突起を形成する工程と、 上記エッチングバリア層のみを上記突起をマスクとして
    上記導体回路を成す金属層を侵さないエッチング液で除
    去する工程と、 上記導体回路を成す金属層の上記突起形成側の面に層間
    絶縁用の絶縁層を形成して該突起を上記導体回路に接続
    された層間接続手段とする工程と、 を有することを特徴とする配線回路基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 突起形成用の金属層上にそれとは別の金
    属から成るエッチングバリア層を形成し、該エッチング
    バリア層上に導体回路となる金属層を形成したものを用
    意する工程と、 上記突起形成用の金属層を、上記エッチングバリア層を
    侵さないエッチング液により選択的にエッチングするこ
    とにより突起を形成する工程と、 上記導体回路を成す金属層の上記突起形成側の面に層間
    絶縁用の絶縁層を形成して該突起を上記導体回路に接続
    された層間接続手段とする工程と、 上記導体回路となる上記エッチングバリア層上の金属層
    を該エッチングバリア層と共にエッチングマスク層をマ
    スクとする選択エッチングにより除去することによって
    導体回路を形成する工程と、 を有することを特徴とする配線回路基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記突起形成用の金属層を選択的にエッ
    チングして上記突起を形成する際に、エッチングマスク
    として金属層を用い、 上記突起の形成後においても上記エッチングマスクとし
    て用いた金属層を残存させてその金属層で突起表面を全
    面的に覆う状態にすることを特徴とする請求項3又は4
    記載の配線回路基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の配線回路基板の上記突起
    及び上記層間絶縁膜が形成された側の面に、上記導体回
    路とは別の導体回路を形成する導体回路形成用の金属箔
    を積層して加圧加熱することにより一体化し、 その後、上記導体回路形成用の金属層及び導体回路形成
    用の金属箔を選択的にエッチングすることにより両面に
    導体回路を形成することを特徴とする配線回路基板の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6の配線回路基板の製造方法によ
    り製造された第1の配線回路基板と、導体回路形成用金
    属層上に、該金属層とは別の金属から成るエッチングバ
    リア層を介して金属から成る突起が、選択的に形成さ
    れ、上記導体回路の上記突起が形成された側の面に層間
    絶縁層が形成され、上記突起が上記絶縁層を貫通して上
    記導体回路となる金属層と他との層間接続手段を成して
    いる2個の第2の配線回路基板を用意し、 上記第1の配線回路基板の両面に、上記2個の第2の配
    線回路基板を、この配線回路基板の突起及び層間絶縁膜
    の形成された側の面が内側を向くようにサンドイッチ状
    に重ねて積層して加圧加熱することにより一体化し、 上記一体化されたものの両面に位置する2つの導体回路
    形成用金属層を選択的にエッチングすることにより両面
    に導体回路を形成することを特徴とする配線回路基板の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 一層又は多層の導体回路の一方の主面に
    開口を有した絶縁層を介して導体形成用金属層からなり
    上記開口を通じて上記導体回路と電気的に接続された突
    起を形成し上記絶縁層の該突起が形成された側に層間絶
    縁膜を形成した2個の配線回路基板を、突起及び層間絶
    縁膜が形成された側が内側を向くように直接に又は配線
    回路基板を介して積層加圧されて一体化されたことを特
    徴とする配線回路基板。
  9. 【請求項9】 一層又は多層の導体回路の一方の主面に
    開口を有した絶縁層を介して導体回路形成用金属層から
    なり上記開口を通じて上記導体回路と電気的に接続され
    た突起を形成し上記絶縁層の該突起が形成された側に層
    間絶縁膜を形成した2個の配線回路基板を用意し、 上記2個の配線回路基板を上記突起及び層間絶縁膜が形
    成された側が内側を向くようにして直接に又は別の配線
    回路基板を介して積層加圧して一体化することを特徴と
    する配線回路基板の製造方法
  10. 【請求項10】 請求項8に記載された配線回路基板の
    両面にLSIチップ若しくはパッケージを搭載されてな
    ることを特徴とする配線回路基板。
  11. 【請求項11】 導体回路を成す金属層上に、該金属層
    とは同じ金属から成る上下導体間接続用突起が、選択的
    に形成され、 上記導体回路の上記突起が形成された側の面に層間絶縁
    層が形成され、 上記上下導体間接続用突起が上記絶縁層を貫通して上記
    導体回路となる金属層と他との層間接続手段を成してい
    ることを特徴とする配線回路基板。
  12. 【請求項12】 第1の導体回路を成す金属層上に、該
    金属層とは同じ金属から成る上下導体間接続用突起が、
    選択的に形成され、 上記導体回路の上記突起が形成された側の面に層間絶縁
    層が該突起に貫通された状態で形成され、 上記突起及び上記層間絶縁層の表面に金属層からなる第
    2の導体回路が形成され、 上記第1と第2の導体回路が上記突起を介して電気的に
    接続されたことを特徴とする配線回路基板。
  13. 【請求項13】 上記第2の導体回路を成す金属層の上
    記上下導体間接続用突起と対応する部分に該突起の頂部
    における径よりも小さな径の孔が形成されてなることを
    特徴とする請求項12記載の配線回路基板。
  14. 【請求項14】 上記突起が槍状に形成されたことを特
    徴とする請求項11、12又は13記載の配線回路基
    板。
  15. 【請求項15】 上記突起がコニーデ状に形成されたこ
    とを特徴とする請求項11、12又は13記載の配線回
    路基板。
  16. 【請求項16】 上記突起が鼓状に形成されたことを特
    徴とする請求項11、12又は13記載の配線回路基
    板。
  17. 【請求項17】 上記突起の表面が粗化或いはつぶメッ
    キされたことを特徴とする請求項11、12、13、1
    4、15又は16記載の配線回路基板。
  18. 【請求項18】 突起が銅からなり、その表面が電解ク
    ロメート処理されてなることを特徴とする請求項11、
    12、13、14、15、16又は17記載の配線回路
    基板。
  19. 【請求項19】 導体回路を成す金属層と突起を形成す
    るための金属板を用意し、その一方の表面に選択的にマ
    スク膜を形成する工程と、 上記マスク膜をマスクとして上記金属板をハーフエッチ
    ングすることにより導体回路となる金属層とその上記一
    方の表面に一体に選択的に形成された突起を形成する工
    程と、 上記導体回路となる金属層の上記突起が形成された側の
    表面に層間絶縁層を介して金属層を積層する工程と、 上記絶縁層の両方の表面の金属層を同時又は異時に選択
    的にパターニングすることにより配線膜を形成する工程
    と、 を有することを特徴とする配線回路基板の製造方法。
  20. 【請求項20】 上記上下導体間接続用突起とそれに接
    続される上記金属層との間に異方性導電層を介在させた
    ことを特徴とする請求項12又は13記載の配線回路基
    板の製造方法。
  21. 【請求項21】 金属層を積層する前に、上記突起と該
    金属層との間に異方性導電膜を介在させる工程を有する
    ことを特徴とする請求項19記載の配線回路基板の製造
    方法。
  22. 【請求項22】 金属層の表面に多数の金属からなる導
    体間接続用突起を一定の間隔をおいて配列された格子の
    各交点上に配置し、 上記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上
    に層間絶縁層を該導体間接続用突起に貫通された状態で
    設け、 上記層間絶縁層の上記上下導体間接続用突起を含む表面
    に金属層を形成してなることを特徴とする配線回路基
    板。
  23. 【請求項23】 金属層の表面に多数の金属からなる導
    体間接続用突起を配置し、 上記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上
    に層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、 上記層間絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上
    記金属層とは別の金属層を形成してなる配線回路基板で
    あって、 上記各上下導体間接続用突起を、上記基板両面から加圧
    したとき各上下導体間接続用突起が均一な加圧力を受け
    るように配置してなることを特徴とする配線回路基板。
  24. 【請求項24】 金属層の表面に多数の金属からなる導
    体間接続用突起を配置し、 上記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上
    に層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、 上記層間絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上
    記金属層とは別の金属層を形成してなる配線回路基板で
    あって、 上記上下導体間接続用突起の周辺又は上下導体間が密集
    した密集領域の周辺に上下導体間接続用突起よりも背の
    小さなダミー突起を配置してなることを特徴とする配線
    回路基板。
  25. 【請求項25】 金属層の表面に多数の金属からなる導
    体間接続用突起を配置し、 上記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上
    に層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、 上記層間絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上
    記金属層とは別の金属層を形成してなる配線回路基板で
    あって、 上下導体間接続用突起が複数通りの異なる高さを持つよ
    うにされたことを特徴とする配線回路基板
  26. 【請求項26】 金属層の表面に多数の金属からなる導
    体間接続用突起を配置し、 上記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上
    に層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、 上記層間絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上
    記金属層とは別の金属層を形成してなる配線回路基板で
    あって、 上下導体間接続用突起が複数通りの異なる径を持つよう
    にされたことを特徴とする配線回路基板
  27. 【請求項27】 金属層の表面に多数の金属からなる導
    体間接続用突起を配置し、 上記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上
    に層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、 上記層間絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上
    記金属層とは別の金属層を形成してなる配線回路基板で
    あって、 上下導体間接続用突起と同じ材料で同じ高さで形成され
    たスペーサを有することを特徴とする配線回路基板
  28. 【請求項28】 金属層の表面に多数の金属からなる導
    体間接続用突起を配置し、 上記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上
    に層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、 上記層間絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上
    記金属層とは別の金属層を形成してなり、 上下導体間接続用突起と同じ材料で同じ高さで形成され
    たスペーサを有する配線回路基板の製造方法であって、 上記上下導体間接続用突起と同じ工程でスペーサを形成
    することを特徴とする配線回路基板の製造方法。
  29. 【請求項29】 金属層の表面に多数の金属からなる導
    体間接続用突起を配置し、 上記金属層の上記導体間接続用突起が形成された表面上
    に層間絶縁層を該突起に貫通された状態で設け、 上記層間絶縁層の上記導体間接続用突起を含む表面に上
    記金属層とは別の金属層を形成してなる、 上記上下導体間接続用突起と同じ材料で同じ高さに形成
    された認識マークを有することを特徴とする配線回路基
    板。
  30. 【請求項30】 金属層の表面に多数の金属からなる導
    体間接続用突起を配置し、上記金属層の上記導体間接続
    用突起が形成された表面上に層間絶縁層を該突起に貫通
    された状態で設け、上記層間絶縁層の上記導体間接続用
    突起を含む表面に上記金属層とは別の金属層を形成して
    なり、上記上下導体間接続用突起と同じ材料で同じ高さ
    に形成された認識マークを有する配線回路基板の製造方
    法であって、 上記上下導体間接続用突起と同じ工程で認識マークを形
    成することを特徴とする配線回路基板の製造方法。
  31. 【請求項31】 絶縁性樹脂からなるベースの上下両表
    面に金属層からなる配線回路が形成され、上記両表面の
    配線間を電気的に接続するスルーホールが上記ベースを
    成す絶縁性樹脂に形成されたコアとなる回路基板と、 上記回路基板の両表面に、それぞれ、金属層からなり選
    択的に形成された上下導体間接続用突起を有する配線回
    路の突起形成側の面に絶縁層が該上下導体間接続用突起
    によって貫通された状態で形成された別の回路基板を、
    その上下導体間接続用突起の先端が上記金属層からなる
    配線回路に接続される状態で積層した配線回路基板であ
    って、 上記上下導体間接続用突起と上記配線回路とが導電ペー
    スト又は貴金属層を介して接続されたことを特徴とする
    配線回路基板。
  32. 【請求項32】 絶縁性樹脂からなるベースの上下両表
    面に金属層からなる配線回路が形成され、上記両表面の
    配線間を電気的に接続するスルーホールが上記ベースを
    成す絶縁性樹脂に形成されたコアとなる回路基板と、該
    回路基板の両表面に、それぞれ、金属層からなり選択的
    に形成された上下導体間接続用突起を有する配線回路の
    突起形成側の面に絶縁層が該上下導体間接続用突起によ
    って貫通された状態で形成された別の回路基板を、その
    上下導体間接続用突起の先端が上記金属層からなる配線
    回路に導電ペースト又は貴金属層を介して接続された状
    態で積層された配線回路基板の製造方法であって、 上記コアとなる回路基板と、その両表面に別の回路基板
    を積層する前に、予め該コアとなる回路基板の配線回路
    を成す金属層の表面に、導電ペースト又は貴金属層を形
    成しておくことを特徴とする配線回路基板の製造方法。
  33. 【請求項33】 導体回路を成す金属層上に、該金属層
    とは同じ金属から成る上下導体間接続用突起が、選択的
    に形成され、 上記導体回路の上記上下導体間接続用突起が形成された
    側の面に層間絶縁層が該上下導体間接続用突起によって
    貫通された状態で形成され、 上記層間絶縁層上に、上記導体回路とは別の導体回路を
    成す金属層の一表面に上記上下導体間接続用突起と対応
    して半田、導電ペースト又は貴金属膜が形成されたもの
    の上記一表面が、その半田、導電ペースト又は貴金属膜
    に上記上下導体間接続用突起が接続されるように積層さ
    れてなることを特徴とする配線回路基板。
  34. 【請求項34】 上記別の導体回路を成す金属膜の上記
    上下導体間接続用突起と対応と対応する部分に大きい孔
    を有することを特徴とする請求項33記載の配線回路基
    板。
  35. 【請求項35】 導体回路を成す金属層上に、該金属層
    とは同じ金属から成る上下導体間接続用突起が、選択的
    に形成され、 上記導体回路の上記上下導体間接続用突起が形成された
    側の面に層間絶縁層が該上下導体間接続用突起によって
    貫通された状態で形成され、 上記層間絶縁層上に、上記導体回路とは別の導体回路を
    成す金属層の一表面に上記上下導体間接続用突起と対応
    して半田、導電ペースト又は貴金属膜が形成されたもの
    の上記一表面が、その半田、導電ペースト又は貴金属膜
    に上記上下導体間接続用突起が接続されるように積層さ
    れてなることを特徴とする配線回路基板。
  36. 【請求項36】 導体回路を成す金属層上に、該金属層
    とは同じ金属から成る上下導体間接続用突起が選択的に
    形成され、上記導体回路の上記上下導体間接続用突起が
    形成された側の面に層間絶縁層が該上下導体間接続用突
    起によって貫通された状態で形成され、上記層間絶縁層
    上に、上記導体回路とは別の導体回路を成す金属層の一
    表面に上記上下導体間接続用突起と対応して半田、導電
    ペースト又は貴金属膜が形成したものの上記一表面が、
    その半田、導電ペースト又は貴金属膜に上記上下導体間
    接続用突起が接続されるように積層されてなる配線回路
    基板の製造方法において、 導体回路となる金属層上に、該金属層とは同じ金属から
    成る上下導体間接続用突起が選択的に形成したものの上
    下導体間接続用突起形成側に、層間絶縁層を介して、上
    記導体回路とは別の導体回路となる金属層上に上記上下
    導体間接続用突起に対応して半田、導電ペースト又は貴
    金属膜を印刷したものの該半田、導電ペースト又は貴金
    属膜形成側を当てて加圧することにより、上記各上下導
    体間接続用突起が上記層間絶縁層を突き破って対応する
    半田、導電ペースト又は貴金属膜に接続された状態を形
    成して積層することを特徴とする配線回路基板の製造方
    法。
  37. 【請求項37】 金属層に上下導体間接続用突起を形成
    したものに層間絶縁膜を介して導体回路を成す或いは導
    体回路となる金属層、又は回路基板を積層した配線回路
    基板において、 上記層間絶縁膜として異方性導電膜を用いたことを特徴
    とする配線回路基板。
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