JP2001320050A - 絶縁ゲート型半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

絶縁ゲート型半導体装置およびその製造方法

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JP2001320050A
JP2001320050A JP2000137470A JP2000137470A JP2001320050A JP 2001320050 A JP2001320050 A JP 2001320050A JP 2000137470 A JP2000137470 A JP 2000137470A JP 2000137470 A JP2000137470 A JP 2000137470A JP 2001320050 A JP2001320050 A JP 2001320050A
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Japan
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trench
semiconductor substrate
insulating film
gate electrode
interlayer insulating
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JP2000137470A
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Yasuhiro Igarashi
保裕 五十嵐
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】トレンチ型パワーMOSFETにおける層間絶
縁膜をセルフアラインに無駄なく信頼性よく形成する方
法を提供する。 【解決手段】ゲート電極13のポリシリコンと半導体基
板の熱酸化による酸化膜の酸化速度の違いを利用し、ゲ
ート電極13上部のトレンチ7開口部に埋め込まれた層
間絶縁膜17を形成する。ソース電極18にコンタクト
する部分をマスクおよびエッチングする工程が省け、セ
ルフアラインで層間絶縁膜17を必要な部分に形成でき
るため、高集積化が図れ、低オン抵抗化にも大きく寄与
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は絶縁ゲート型半導体
装置およびその製造方法に係り、特にセルフアラインに
より層間絶縁膜を形成できるトレンチ構造の絶縁ゲート
型半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯端末の普及に伴い小型で大容量のリ
チュウムイオン電池が求められるようになってきた。こ
のリチュウムイオン電池の充放電のバッテリーマネージ
メントを行う保護回路は携帯端末の軽量化のニーズによ
り、より小型で負荷ショートにも十分に耐えうるもので
なくてはならない。かかる保護回路はリチュウムイオン
電池の容器内に内蔵されるために小型化が求められ、チ
ップ部品を多用したCOB(Chip on Boar
d)技術が駆使され、小型化の要求に応えてきた。しか
し一方ではリチュウムイオン電池に直列にパワーMOS
FETを接続するのでこのパワーMOSFETのオン抵
抗も極めて小さくするニーズがあり、これが携帯電話で
は通話時間や待機時間を長くするために不可欠の要素で
ある。
【0003】このためにチップを製造する上で微細加工
によりセル密度を上げる開発が進められてきた。具体的
には、チャネルが半導体基板表面に形成されるプレーナ
ー構造ではセル密度は740万個/平方インチであった
が、チャネルをトレンチの側面に形成するトレンチ構造
の第1世代ではセル密度は2500万個/平方インチと
大幅に向上した。さらにトレンチ構造の第2世代では、
微細化によりセル密度は7200万個/平方インチまで
向上できた。
【0004】従ってセルをトレンチ構造にすることによ
りセル密度の向上を図り、低オン抵抗化はある程度実現
されてきたが、層間絶縁膜に電極のコンタクト部分を設
ける際に、マスクのパターンニングにより形成している
ため、無駄な部分が存在し、高集積化および低オン抵抗
化にも限界があった。
【0005】図20に従来のトレンチ構造のパワーMO
SFETの構造をNチャネル型を例に示す。N+型のシ
リコン半導体基板21の上にN-型のエピタキシャル層
からなるドレイン領域22を設け、その表面にP型のチ
ャネル層24を設ける。チャネル層24を貫通し、ドレ
イン領域22まで到達するトレンチ27を設け、トレン
チ27の内壁をゲート酸化膜31で被膜し、トレンチ2
7に充填されたポリシリコンよりなるゲート電極33を
設ける。トレンチ27に隣接したチャネル層24表面に
はN+型のソース領域35が形成され、隣り合う2つの
セルのソース領域35間のチャネル層24表面にはP+
型のボディ領域34を設ける。さらにチャネル層24に
はソース領域35からトレンチ27に沿ってチャネル領
域(図示せず)が形成される。ゲート電極33上は厚い
層間絶縁膜36で覆い、ソース領域35およびボディ領
域34にコンタクトするソース電極37を設ける。
【0006】図11から図20を参照して、従来のトレ
ンチ構造のパワーMOSFETの製造工程を示す。
【0007】図11では、N+型シリコン半導体基板2
1にN-型のエピタキシャル層を積層してドレイン領域
22を形成する。表面に酸化膜23を形成した後、予定
のチャネル層24の部分の酸化膜23をエッチングす
る。この酸化膜23をマスクとして全面にドーズ量1.
0×1013でボロンを注入した後、拡散してP型のチャ
ネル層24を形成する。
【0008】図12から図15にトレンチを形成する工
程を示す。
【0009】図12では、全面にCVD法によりNSG
(Non−doped Silicate Glas
s)のCVD酸化膜25を厚さ3000Åに生成する。
【0010】図13ではレジスト膜によるマスクをトレ
ンチ開口部26となる部分を除いてかけて、CVD酸化
膜25をドライエッチングして部分的に除去し、チャネ
ル領域24が露出したトレンチ開口部26を間口約1.
0μmに形成する。
【0011】図14では、CVD酸化膜25をマスクと
してトレンチ開口部26のシリコン半導体基板をCF系
およびHBr系ガスによりドライエッチングし、チャネ
ル層24を貫通してドレイン領域22まで達する約2.
0μmの深さのトレンチ27を形成する。
【0012】図15ではダミー酸化をしてトレンチ27
内壁とチャネル層24表面に酸化膜(図示せず)を形成
してドライエッチングの際のエッチングダメージを除去
し、その後、この酸化膜とCVD酸化膜25をエッチン
グにより除去する。
【0013】図16では、ゲート酸化膜31を形成す
る。すなわち、全面を熱酸化してゲート酸化膜31を例
えば厚み約700Åに形成する。
【0014】図17では、トレンチ27に埋設されるゲ
ート電極33を形成する。すなわち、全面にノンドープ
のポリシリコン層32を付着し、リンを高濃度に注入・
拡散して高導電率化を図り、ゲート電極33を形成す
る。その後全面に付着したポリシリコン層32をマスク
なしでドライエッチして、トレンチ27に埋設したゲー
ト電極33を残す。
【0015】図18ではレジスト膜PRによるマスクに
より選択的にボロンをドーズ量5.0×1014でイオン
注入し、P+型のボディ領域34を形成した後、レジス
ト膜PRを除去する。
【0016】図19では、新たなレジスト膜PRで予定
のソース領域35およびゲート電極33を露出する様に
マスクして、砒素をドーズ量5.0×1015でイオン注
入し、N+型のソース領域35をトレンチ27に隣接す
るチャネル層24表面に形成した後、レジスト膜PRを
除去する。
【0017】図20では、全面にBPSG(Boron
Phosphorus Silicate Glas
s)層をCVD法により付着して、層間絶縁膜36を形
成する。その後、レジスト膜をマスクにして少なくとも
ゲート電極33上に層間絶縁膜36を残す。その後アル
ミニウムをスパッタ装置で全面に付着して、ソース領域
35およびボディ領域34にコンタクトするソース電極
37を形成する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のMOSF
ETではゲート電極33形成後、半導体基板の全面に5
000〜10000Åの厚さのPSGやBPSG等から
なる層間絶縁膜36を形成し、ソース領域35およびボ
ディ領域34とソース電極37がコンタクトする部分を
マスクのパターンニングによりエッチングして除去して
いた。しかし、マスクの合わせずれ、レジスト、エッチ
ング等のばらつきを考慮しなければならず、ソース電極
37とゲート電極33の間にショートを避けるためにマ
ージンを取る必要が生じ、高集積化するには限界があ
り、低オン抵抗化にも影響があった。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題に鑑
みてなされ、ドレイン領域となる一導電型の半導体基板
と該半導体基板表面に設けた逆導電型のチャネル層と該
チャネル層を貫通し前記半導体基板まで到達するトレン
チと該トレンチの表面に設けたゲート絶縁膜と前記トレ
ンチに埋め込まれた半導体材料からなるゲート電極と前
記チャネル層表面の前記トレンチに隣接して設けた一導
電型のソース領域と前記ゲート電極上に設けた層間絶縁
膜と前記半導体基板上に設けたソース電極とを具備する
絶縁ゲート型半導体装置において、前記層間絶縁膜は前
記ゲート電極上を熱酸化して設けたことを特徴とするも
ので、ソース電極とゲート電極間のマージンを取る必要
がなくなり、高集積化に大きく寄与するものである。
【0020】また、一導電型の半導体基板表面に逆導電
型のチャネル層を形成する工程と、前記チャネル層を貫
通し前記半導体基板まで到達するトレンチを形成する工
程と、前記トレンチの内壁にゲート絶縁膜を形成する工
程と、前記トレンチに埋設される半導体材料からなるゲ
ート電極を形成する工程と、前記チャネル層表面で前記
トレンチに隣接して一導電型のソース領域を形成する工
程と、前記ゲート電極表面を熱酸化し、層間絶縁膜を形
成する工程とを具備することを特徴とするもので、ゲー
ト電極のポリシリコンと、半導体基板の熱酸化による酸
化膜の酸化速度の違いを利用することにより、ソース電
極とゲート電極の層間絶縁膜がマスクなしで、セルフア
ラインに形成できる。従って、セルフアラインで、無駄
のない層間絶縁膜を形成することができ、それにより高
集積化が図れ、低オン抵抗化にも寄与する絶縁ゲート型
半導体装置およびその製造方法を提供できる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1から図
10を参照して詳細に説明する。本発明のトレンチ型パ
ワーMOSFETの構造をNチャネル型を例に図10に
示す。
【0022】トレンチ型パワーMOSFETは、ドレイ
ン領域となる一導電型の半導体基板2と、該半導体基板
2表面に設けた逆導電型のチャネル層4と、該チャネル
層4を貫通し前記半導体基板2まで到達するトレンチ7
と、該トレンチ7の表面に設けたゲート絶縁膜10と、
前記トレンチ7に埋め込まれた半導体材料からなるゲー
ト電極13と、前記チャネル層4表面の前記トレンチ7
に隣接して設けた一導電型のソース領域15と、前記ゲ
ート電極13上を熱酸化して設けた層間絶縁膜17と、
前記半導体基板2上に設けたソース電極18で構成され
る。
【0023】半導体基板は、N+型のシリコン半導体基
板1の上にN-型のエピタキシャル層を積層したドレイ
ン領域2からなる。チャネル層4はドレイン領域2にP
型のイオンを注入、拡散して形成される。トレンチ7は
チャネル層4を貫通してドレイン領域2まで達してい
る。ゲート酸化膜10は、トレンチ7の内壁を被覆し、
熱酸化により約700Åの厚みに形成される。ゲート電
極13は、トレンチ7に埋設されたポリシリコンよりな
る。
【0024】ソース領域15はトレンチ7に隣接したチ
ャネル層4にN+型のイオンを注入して形成される。ボ
ディ領域14は隣り合う2つのセルのソース領域15間
のチャネル層4表面にP+型のイオンを注入して設け
る。チャネル領域(図示せず)は、チャネル層4のソー
ス領域15からトレンチ7に沿って伸びている。層間絶
縁膜17はゲート電極13のポリシリコンを熱酸化し、
およそ10000Åの厚みの酸化膜を形成する。ソース
電極18は、全面にアルミニウムまたはその合金をスパ
ッタして半導体基板上に平坦に設ける。
【0025】本発明の特徴とする点は層間絶縁膜17に
ある。ゲート電極13のポリシリコンを熱酸化した酸化
膜16を層間絶縁膜17として使用しているので、ゲー
ト電極13上の必要な部分にのみ形成することができ
る。また、トレンチ7開口部に埋め込まれて、層間絶縁
膜17の底面が半導体基板表面より10000Åの深さ
に形成される。このため、ゲート電極13とソース電極
17の間にショートを避けるためのマージンを取る必要
がなくなり、層間絶縁膜17とシリコン半導体基板表面
をほぼ平坦にでき、高集積化が図れる。
【0026】次に図1から図10を参照して本発明のト
レンチ型パワーMOSFETの製造方法をNチャネル型
を例に説明する。
【0027】本発明のトレンチ型パワーMOSFET
は、一導電型の半導体基板2表面に逆導電型のチャネル
層4を形成する工程と、前記チャネル層4を貫通し前記
半導体基板2まで到達するトレンチ7を形成する工程
と、前記トレンチ7の内壁にゲート絶縁膜10を形成す
る工程と、前記トレンチ7に埋設される半導体材料から
なるゲート電極13を形成する工程と、前記チャネル層
4表面で前記トレンチ7に隣接して一導電型のソース領
域15を形成する工程と、前記ゲート電極13表面を熱
酸化し、層間絶縁膜17を形成する工程から構成され
る。
【0028】図1は、一導電型のシリコン半導体基板に
チャネル層4を形成する工程を示す。N+型シリコン半
導体基板1にN-型のエピタキシャル層を積層してドレ
イン領域2を設ける。予定のチャネル領域を除いて、酸
化膜3を形成し、ボロンを1.0×1012、加速エネル
ギー30KeVで注入し、チャネル層4を形成する。
【0029】図2は、チャネル層4を貫通し、シリコン
半導体基板まで到達するトレンチ7を形成する工程を示
す。全面にCVD法によりNSG(Non−doped
Silicate Glass)のCVD酸化膜5を
3000Åの厚さに生成する。その後、レジスト膜によ
るマスクをかけてCVD酸化膜5をドライエッチングに
より部分的に除去し、チャネル層4が露出したトレンチ
開口部(図示せず)を間口約1.0μmに形成する。そ
のトレンチ開口部よりCVD酸化膜5をマスクとしてシ
リコン半導体基板をCF系およびHBr系ガスにより異
方性ドライエッチングし、チャネル層4を貫通し、ドレ
イン領域2まで達する約2.0μmの深さのトレンチ7
を形成する。
【0030】図3は、トレンチ7の内壁にゲート酸化膜
10を形成する工程を示す。全面をダミー酸化して形成
したダミー酸化膜(図示せず)とCVD酸化膜5を同時
に除去してトレンチ7内のエッチングダメージを取り除
く。その後、全面を約1000℃で熱酸化し、厚さ約7
00Åのゲート酸化膜10をシリコン半導体基板表面お
よびトレンチ7内壁に形成する。
【0031】図4には、トレンチ7に埋設される半導体
材料からなるゲート電極13を形成する工程を示す。ま
ず全面にノンドープのポリシリコン12を例えば約数千
〜2μm(トレンチ開口寸法の2分の1以上)の厚みに
CVD法で堆積し、リンを高濃度にドープした後、拡散
させて高導電率化を図る。その後、全面のポリシリコン
12を異方性エッチングによりエッチバックしてトレン
チ7に埋設されたゲート電極13を形成する。これによ
りシリコン半導体基板表面にはゲート酸化膜10とゲー
ト電極13が露出する。
【0032】図5には、シリコン半導体基板表面のゲー
ト絶縁膜10を除去する工程を示す。すなわち、全面を
ドライエッチすることにより、シリコン半導体基板表面
のゲート酸化膜10を除去し、シリコン半導体基板を露
出させる。
【0033】図6は、ボディ領域14を形成する工程を
示す。トレンチ7の間のチャネル層4を除いてレジスト
膜PRのマスクにより、選択的に、ボロンをドーズ量
5.0×1014でイオン注入し、P+型のボディ領域1
4を形成し、その後レジスト膜PRを除去する。ボディ
領域14はドレイン領域2とチャネル層4で形成される
基板ダイオードの取り出しを行い、基板の電位安定化の
ために用いられる。
【0034】図7は、チャネル層4表面でトレンチ7に
隣接して一導電型のソース領域15を形成する工程を示
す。新たにレジスト膜PRでトレンチ7および隣接した
チャネル層4を除いてマスクして、選択的に砒素をドー
ズ量5.0×1015でイオン注入し、N+型のソース領
域15を形成し、その後、レジスト膜PRを除去する。
これによりドレイン領域2とソース領域15の間のトレ
ンチ7側面がチャネル領域(図示せず)となる。
【0035】図8および図9は、本発明の特徴である、
ゲート電極13表面を熱酸化し、層間絶縁膜17を形成
する工程を示す。図8ではまず、シリコン半導体基板と
ゲート電極13のポリシリコンが露出している全面を熱
酸化して、酸化膜16を形成する。このとき、ポリシリ
コンはシリコンよりも酸化速度が速いため、ゲート電極
13上部のポリシリコンの酸化膜厚(A)が基板表面の
シリコンの酸化膜厚(B)よりも厚く形成される。具体
的には全面を1000〜1100℃で数十分、熱酸化す
ることにより、酸化膜厚(A)と酸化膜厚(B)の比、
A:Bが10:6程度になるように熱酸化する。
【0036】さらに図9では酸化膜厚(B)が除去され
るような条件でエッチングする。これにより、必要最小
限のゲート電極13上にのみ厚い酸化膜16が残ること
になり、これを層間絶縁膜17として利用する。つまり
層間絶縁膜17は、底面を半導体基板より約10000
Åの深さに形成され、層間絶縁膜17とシリコン半導体
基板表面を平坦に形成できる。従って、ソース領域15
およびボディ領域14にコンタクトする部分のマスクお
よびエッチングの工程が省け、セルフアラインで層間絶
縁膜16が形成されるので、工程の簡略化、コストダウ
ンが図れる。さらにゲート電極13とソース電極18の
ショートを避けるためのマージンを取る必要がなくなる
ので、高集積化に大きく寄与でき、それにより低オン抵
抗化も実現できる。
【0037】図10では、ソース電極18を形成する工
程を示す。アルミニウムまたはその合金をスパッタ装置
で全面に堆積してボディ領域14とソース領域15にコ
ンタクトしたソース電極18を形成する。このソース電
極18は、層間絶縁膜17がシリコン半導体基板表面と
平坦に形成されているため、シリコン半導体基板上に平
坦に形成できる。
【0038】
【発明の効果】本発明の構造に依れば、第1にゲート電
極13上部を熱酸化することで、トレンチ7開口部に埋
め込まれた層間絶縁膜17をセルフアラインで形成でき
るので、ゲート電極13とソース電極18の間にマージ
ンを取る必要がなくなり、高集積化が図れる。具体的に
はセル密度が従来技術では7200万個/平方インチで
あったものが、本発明によると1億6000万個/平方
インチとなり、2倍以上に増加する。これにより、単位
面積あたりのオン抵抗も従来では45mΩ・mm2であった
ものが、本発明によると30mΩ・mm2と、3分の2の値
となり、低オン抵抗化にも大きく寄与できる。
【0039】第2に層間絶縁膜17の底面は半導体基板
表面より10000Åの深さに形成されるので、層間絶
縁膜17と半導体基板表面をほぼ平坦に形成することが
できるので、ソース電極18の段差を無くすることがで
きる。
【0040】また、本発明の製造方法によれば、第1に
層間絶縁膜17は、ゲート電極13のポリシリコンを熱
酸化することにより形成されるので、ゲート電極13上
の必要な部分にのみ層間絶縁膜17を形成することがで
きる。
【0041】第2に半導体基板と、ゲート電極13のポ
リシリコンの熱酸化膜の酸化速度の違いを利用して、セ
ルフアラインで層間絶縁膜17を形成できるので、ボデ
ィ領域14とソース領域15のコンタクト部分のマスク
およびエッチング工程が省ける。第3に層間絶縁膜17
の底面は半導体基板表面より深く形成されるので、層間
絶縁膜17と半導体基板表面を平坦にでき、ソース電極
18も平坦に形成できる。第4に層間絶縁膜17を熱酸
化した後に酸化膜のエッチングで形成できるので、マス
ク工程が省略できてコストダウンになる利点も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図2】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図3】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図4】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図5】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図6】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図7】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図8】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図9】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図10】本発明の絶縁ゲート型半導体装置およびその
製造方法を説明する断面図である。
【図11】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図12】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図13】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図14】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図15】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図16】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図17】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図18】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図19】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図20】従来の絶縁ゲート型半導体装置およびその製
造方法を説明する断面図である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドレイン領域となる一導電型の半導体基
    板と該半導体基板表面に設けた逆導電型のチャネル層と
    該チャネル層を貫通し前記半導体基板まで到達するトレ
    ンチと該トレンチの表面に設けたゲート絶縁膜と前記ト
    レンチに埋め込まれた半導体材料からなるゲート電極と
    前記チャネル層表面の前記トレンチに隣接して設けた一
    導電型のソース領域と前記ゲート電極上に設けた層間絶
    縁膜と前記半導体基板上に設けたソース電極とを具備す
    る絶縁ゲート型半導体装置において、前記層間絶縁膜は
    前記ゲート電極上を熱酸化して形成することを特徴とす
    る絶縁ゲート型半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記層間絶縁膜の底面は、前記半導体基
    板表面より深く形成されることを特徴とする請求項1に
    記載の絶縁ゲート型半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記層間絶縁膜と前記半導体基板の表面
    をほぼ平坦に形成することを特徴とする請求項1に記載
    の絶縁ゲート型半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記ゲート電極はポリシリコンであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の絶縁ゲート型半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 ドレイン領域となる一導電型の半導体基
    板と該半導体基板表面に設けた逆導電型のチャネル層と
    該チャネル層を貫通し前記半導体基板まで到達するトレ
    ンチと該トレンチの表面に設けたゲート絶縁膜と前記ト
    レンチに埋め込まれた半導体材料からなるゲート電極と
    前記チャネル層表面の前記トレンチに隣接して設けた一
    導電型のソース領域と前記ゲート電極上に設けた層間絶
    縁膜と前記半導体基板上に設けたソース電極とを具備す
    る絶縁ゲート型半導体装置において、前記層間絶縁膜は
    前記ゲート電極上を熱酸化して設け、且つ前記ソース電
    極は半導体基板および前記層間絶縁膜上に平坦に設けた
    ことを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記層間絶縁膜の底面は、前記半導体基
    板表面より深く形成されることを特徴とする請求項5に
    記載の絶縁ゲート型半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記層間絶縁膜と前記半導体基板の表面
    をほぼ平坦に形成することを特徴とする請求項5に記載
    の絶縁ゲート型半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記ゲート電極はポリシリコンであるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の絶縁ゲート型半導体装
    置。
  9. 【請求項9】 一導電型の半導体基板表面に逆導電型の
    チャネル層を形成する工程と、 前記チャネル層を貫通し前記半導体基板まで到達するト
    レンチを形成する工程と、 前記トレンチの内壁にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記トレンチに埋設される半導体材料からなるゲート電
    極を形成する工程と、 前記チャネル層表面で前記トレンチに隣接して一導電型
    のソース領域を形成する工程と、 前記ゲート電極表面を熱酸化し、層間絶縁膜を形成する
    工程とを具備することを特徴とする絶縁ゲート型半導体
    装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記層間絶縁膜は、前記半導体基板と
    前記ゲート電極の半導体材料の酸化速度の差によって前
    記ゲート電極を熱酸化して形成されることを特徴とする
    請求項9に記載の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記層間絶縁膜底面は、前記半導体基
    板と前記ゲート電極の半導体材料の酸化速度の差によっ
    て、前記半導体基板表面より深く形成されることを特徴
    とする請求項10に記載の絶縁ゲート型半導体装置の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 一導電型の半導体基板表面に逆導電型
    のチャネル層を形成する工程と、 前記チャネル層を貫通し前記半導体基板まで到達するト
    レンチを形成する工程と、 前記トレンチの内壁にゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記トレンチに埋設される半導体材料からなるゲート電
    極を形成する工程と、 前記チャネル層表面で前記トレンチに隣接して一導電型
    のソース領域を形成する工程と、 前記ゲート電極表面を熱酸化し、層間絶縁膜を形成する
    工程と、 前記半導体基板表面のゲート絶縁膜およびゲート電極表
    面の層間絶縁膜を同時にエッチングして平坦な表面を形
    成する工程と、 前記半導体基板上に平坦なソース電極を形成する工程と
    を具備することを特徴とする絶縁ゲート型半導体装置の
    製造方法。
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JP2008053378A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Sanyo Electric Co Ltd 絶縁ゲート型半導体装置

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