JP2002343805A - 絶縁ゲート型半導体装置の製造方法 - Google Patents

絶縁ゲート型半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP2002343805A
JP2002343805A JP2001141897A JP2001141897A JP2002343805A JP 2002343805 A JP2002343805 A JP 2002343805A JP 2001141897 A JP2001141897 A JP 2001141897A JP 2001141897 A JP2001141897 A JP 2001141897A JP 2002343805 A JP2002343805 A JP 2002343805A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trench
channel layer
manufacturing
oxide film
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001141897A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotoshi Kubo
博稔 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2001141897A priority Critical patent/JP2002343805A/ja
Publication of JP2002343805A publication Critical patent/JP2002343805A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】トレンチ型のパワーMOSFETではトレンチ
形成後、ドライエッチングのダメージを取り除くため高
温のダミー酸化を行い、その酸化膜を除去する工程を行
っていた。しかし、ダミー酸化の酸化膜はその成長量の
約44%のシリコンを削っており、トレンチを設計値通
りに仕上げられず、容量値およびオン抵抗が低減できな
い問題があった。 【解決手段】本発明は、トレンチ形成後、超高真空また
は水素雰囲気中でアニールすることにより、シリコンの
マイグレーションを発生させ、ダミー酸化をせずにシリ
コン表面を滑らかにするものである。これにより寸法変
換差が低減でき、トレンチを設計値通りに仕上げること
ができるので低容量且つ低オン抵抗で信頼性の高い高性
能なパワーMOSFETを実現する製造方法を提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は絶縁ゲート型半導体
装置製造方法に係り、特に設計値どおりの微細化したト
レンチを得ることにより、セル密度を向上し、容量を低
減する絶縁ゲート型半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯端末の普及に伴い小型で大容量のリ
チュウムイオン電池が求められるようになってきた。こ
のリチュウムイオン電池の充放電のバッテリーマネージ
メントを行う保護回路は携帯端末の軽量化のニーズによ
り、より小型で負荷ショートにも十分に耐えうるもので
なくてはならない。かかる保護回路はリチュウムイオン
電池の容器内に内蔵されるために小型化が求められ、チ
ップ部品を多用したCOB(Chip on Boar
d)技術が駆使され、小型化の要求に応えてきた。しか
し一方ではリチュウムイオン電池に直列にパワーMOS
FETを接続するのでこのパワーMOSFETのオン抵
抗も極めて小さくするニーズがあり、これが携帯電話で
は通話時間や待機時間を長くするために不可欠の要素で
ある。
【0003】このためにチップを製造する上で微細加工
によりセル密度を上げる開発が進められてきた。具体的
には、チャネルが半導体基板表面に形成されるプレーナ
ー構造ではセル密度は740万個/平方インチであった
が、チャネルをトレンチの側面に形成するトレンチ構造
の第1世代ではセル密度は2500万個/平方インチと
大幅に向上した。さらにトレンチ構造の第2世代では、
微細化によりセル密度は7200万個/平方インチまで
向上できた。
【0004】また、パーソナルコンピュータのCPUの
動作周波数も500MHzを超え、それに伴いCPUの
消費電流も大幅に増加してきた。そのため内蔵されるD
C/DCコンバータもそれに対応して高速スイッチング
することが望まれ、使用されるパワーMOSFETも高
速スイッチング特性が要求されている。
【0005】パワーMOSFETをスイッチング動作で
使用する場合、スイッチング速度を改善するには入力容
量、出力容量、帰還容量が重要な項目である。例えば帰
還容量とは、パワーMOSFETではゲート−ドレイン
間の容量であり、この帰還容量が増大すると遮断周波数
の悪化を招いたり、スイッチングオンに必要な充電電流
が増大して立ち上がりが遅くなるなどの問題を生じる。
【0006】このためセルをトレンチ構造にすることに
よりセル密度の向上を図り、低オン抵抗化はある程度実
現されてきた。
【0007】図11から図20を参照して、従来のトレ
ンチ構造のパワーMOSFETの製造工程を示す。
【0008】図11では、N+型シリコン半導体基板2
1にN-型のエピタキシャル層を積層してドレイン領域
22を形成する。表面に酸化膜23を形成した後、予定
のチャネル層24の部分の酸化膜23をエッチングす
る。この酸化膜23をマスクとして全面にドーズ量1.
0×1013でボロンを注入した後、拡散してP型のチャ
ネル層24を形成する。
【0009】図12から図15にトレンチを形成する工
程を示す。
【0010】図12では、全面にCVD法によりNSG
(Non−doped Silicate Glas
s)のCVD酸化膜25を厚さ3000Åに生成する。
【0011】図13ではレジスト膜によるマスクをトレ
ンチ開口部26となる部分を除いてかけて、CVD酸化
膜25をドライエッチングして部分的に除去し、チャネ
ル領域24が露出したトレンチ開口部26を間口約1.
0μmに形成する。
【0012】図14では、CVD酸化膜25をマスクと
してトレンチ開口部26のシリコン半導体基板をCF系
およびHBr系ガスによりドライエッチングし、チャネ
ル層24を貫通してドレイン領域22まで達する約2.
0μmの深さのトレンチ27を形成する。
【0013】図15ではダミー酸化をしてトレンチ27
内壁とチャネル層24表面に3000Å程度のダミー酸
化膜28を形成してドライエッチングの際のエッチング
ダメージを除去する。このダミー酸化で形成されたダミ
ー酸化膜28とCVD酸化膜25を同時にフッ酸などの
酸化膜エッチャントにより除去することにより、安定し
たゲート酸化膜を形成することができる。また高温で熱
酸化することによりトレンチ27開口部に丸みをつけ、
トレンチ27開口部での電界集中を避ける効果もある。
【0014】図16では、ゲート酸化膜31を形成す
る。すなわち、全面を熱酸化してゲート酸化膜31を閾
値に応じて例えば厚み約700Åに形成する。
【0015】図17では、トレンチ27に埋設されるゲ
ート電極33を形成する。すなわち、全面にノンドープ
のポリシリコン層32を堆積し、リンを高濃度に注入・
拡散して高導電率化を図り、ゲート電極33を形成す
る。その後全面に堆積したポリシリコン層32をマスク
なしでドライエッチして、トレンチ27に埋設したゲー
ト電極33を残す。
【0016】図18ではレジスト膜PRによるマスクに
より選択的にボロンをドーズ量5.0×1014でイオン
注入し、P+型のボディ領域34を形成した後、レジス
ト膜PRを除去する。
【0017】図19では、新たなレジスト膜PRで予定
のソース領域35およびゲート電極33を露出する様に
マスクして、砒素をドーズ量5.0×1015でイオン注
入し、N+型のソース領域35をトレンチ27に隣接す
るチャネル層24表面に形成した後、レジスト膜PRを
除去する。
【0018】図20では、全面にBPSG(Boron
Phosphorus Silicate Glas
s)層をCVD法により堆積して、層間絶縁膜36を形
成する。その後、レジスト膜をマスクにして少なくとも
ゲート電極33上に層間絶縁膜36を残す。その後アル
ミニウムをスパッタ装置で全面に付着して、ソース領域
35およびボディ領域34にコンタクトするソース電極
37を形成する。
【0019】図20を用いて従来のトレンチ構造のパワ
ーMOSFETの構造をNチャネル型を例に示す。
【0020】N+型のシリコン半導体基板21の上にN-
型のエピタキシャル層からなるドレイン領域22を設
け、その表面にP型のチャネル層24を設ける。チャネ
ル層24を貫通し、ドレイン領域22まで到達するトレ
ンチ27を設け、トレンチ27の内壁をゲート酸化膜3
1で被膜し、トレンチ27に充填されたポリシリコンよ
りなるゲート電極33を設ける。トレンチ27に隣接し
たチャネル層24表面にはN+型のソース領域35が形
成され、隣り合う2つのセルのソース領域35間のチャ
ネル層24表面にはP+型のボディ領域34を設ける。
さらにゲート電極33印加時にはソース領域35からト
レンチ27に沿ってチャネル領域(図示せず)が形成さ
れる。ゲート電極33上は層間絶縁膜36で覆い、ソー
ス領域35およびボディ領域34にコンタクトするソー
ス電極37を設ける。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のMOSF
ETでは、トレンチ形成後、ダミー酸化をしてトレンチ
27内壁とチャネル層24表面にダミー酸化膜28を形
成していた。
【0022】トレンチ27はドライエッチングで形成す
るため、エッチングダメージによりシリコン表面および
トレンチ27内壁がざらついた状態となっている。この
シリコン表面のざらつきを除去し、後のゲート酸化膜3
1を安定に形成するためにダミー酸化を行い、形成され
たダミー酸化膜28とCVD酸化膜25を同時にフッ酸
などにより除去する。また高温で熱酸化することにより
トレンチ27開口部に丸みをつけ、トレンチ27開口部
での電界集中を避ける効果もある。
【0023】このダミー酸化は熱酸化であるため、酸化
膜成長量の約44%に相当するシリコン表面が削られて
ダミー酸化膜28が形成されている。つまり、この後に
ダミー酸化膜28をエッチングにより除去すると、トレ
ンチ形成時よりも開口幅が広くなり、その寸法変換差に
よって設計通りに仕上がらず、所望の容量値が得られな
い問題があった。また、トレンチが広がると、トレンチ
内のゲート電極33と隣接するソース電極37との間に
十分なエクステンションが取れず、ゲート−ソース間で
ショートを起こしやすい問題もあった。
【0024】しかし、後の工程で形成するゲート酸化膜
31はMOSFETの特性を決定する重要なファクター
の1つであり、そのゲート酸化膜31を安定に形成する
ためにはダミー酸化は必須の工程である。つまり、トレ
ンチの微細化を進めても、ダミー酸化により寸法変換差
が発生し、低容量値化が設計値通りに実現しない問題が
あった。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題に鑑
みてなされ、一導電型の半導体基板表面に逆導電型のチ
ャネル層を形成する工程と、前記チャネル層を貫通し前
記半導体基板まで到達するトレンチを形成する工程と、
前記トレンチ形成に連続して前記半導体基板を超高真空
雰囲気中または水素雰囲気中でアニールする工程と、前
記トレンチ内壁および前記チャネル層表面にゲート絶縁
膜を形成する工程と、前記トレンチに埋設される半導体
材料からなるゲート電極を形成する工程と、前記チャネ
ル層表面で前記トレンチに隣接して一導電型のソース領
域を形成する工程とを具備することを特徴とするもの
で、ダミー酸化を行わずにシリコン表面およびトレンチ
内壁を滑らかにできるものである。また、アニール後に
薄いダミー酸化膜を形成することによりトレンチ寸法を
大幅に広げずにトレンチ内壁を滑らかにできるものであ
る。これによりトレンチの寸法変換差が低減できるの
で、設計値通りのMOSFETを仕上げることができ、
ゲート電極と隣接するソース電極間のエクステンション
も十分取れるので低容量で且つ信頼性の高いMOSFE
Tを実現する製造方法を提供するものである。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1から図
10を参照して詳細に説明する。
【0027】次に図1から図10を参照して本発明のト
レンチ型パワーMOSFETの製造方法を説明する。
【0028】本発明のトレンチ型パワーMOSFET
は、一導電型の半導体基板表面に逆導電型のチャネル層
を形成する工程と、チャネル層を貫通し半導体基板まで
到達するトレンチを形成する工程と、トレンチ形成に連
続して半導体基板を超高真空雰囲気中または水素雰囲気
中でアニールする工程と、トレンチ内壁およびチャネル
層表面にゲート絶縁膜を形成する工程と、トレンチに埋
設される半導体材料からなるゲート電極を形成する工程
と、チャネル層表面でトレンチに隣接して一導電型のソ
ース領域を形成する工程とから構成される。
【0029】本発明の第1の工程は、図1に示す如く、
一導電型の半導体基板表面に逆導電型のチャネル層を形
成することである。
【0030】N+型シリコン半導体基板1にN-型のエピ
タキシャル層を積層してドレイン領域2を設ける。この
エピタキシャル層の表面には酸化膜3を形成し、予定の
チャネル層4の部分の酸化膜3をエッチングして除去す
る。この酸化膜3をマスクとして全面にドーズ量として
例えば1.0×1013でボロンを注入した後、拡散して
P型のチャネル層4を形成する。
【0031】本発明の第2の工程は、図2から図4に示
す如く、チャネル層を貫通し半導体基板まで到達するト
レンチを形成することである。
【0032】図2では、全面にCVD法によりNSG
(Non−doped Silicate Glas
s)のCVD酸化膜5を3000Åの厚さに生成する。
【0033】図3では、レジスト膜によるマスクをかけ
てCVD酸化膜5をドライエッチングにより部分的に除
去し、チャネル層4が露出したトレンチ開口部6を間口
約1.0μmに形成する。
【0034】図4では、トレンチ開口部6よりCVD酸
化膜5をマスクとしてシリコン半導体基板をCF系およ
びHBr系ガスによりドライエッチングし、チャネル層
4を貫通し、ドレイン領域2まで達する約2.0μmの
深さのトレンチ7を形成する。その後CVD酸化膜5は
フッ酸により全面除去する。
【0035】本発明の第3の工程は、図5に示す如く、
トレンチ形成に連続して半導体基板を超高真空雰囲気中
または水素雰囲気中でアニールすることである。
【0036】本工程は本発明の特徴となる工程であり、
図5(a)には本工程の第1の実施の形態を示す。90
0〜1100℃、80Torr程度の超高真空雰囲気中また
は水素雰囲気中で60秒程度アニールする。これによ
り、シリコン原子は表面拡散し、原子レベルでシリコン
表面が平滑化される。
【0037】シリコン表面(トレンチ7開口部および内
壁)ではエッチングによりシリコン原子同士のつながり
が壊れた状態になっているが、上記の条件下でのアニー
ルにより、シリコン表面(トレンチ7開口部および底
部)の角部分で近接するシリコン原子同士の空いている
手がつながり、その内側ではシリコン原子が移動して隙
間を埋めるようになる。また、つながりの壊れた原子同
士が再結合するためシリコン表面は安定した状態とな
る。
【0038】つまりこの表面マイグレーションによっ
て、シリコン表面がスムースになり、トレンチ7内壁の
原子レベルでの凹凸がなくなる。更にトレンチ7開口部
およびトレンチ7底部での曲率を緩和できるので、電界
集中によるゲート酸化膜の破壊を抑制でき、素子の信頼
性が向上する。
【0039】更に、シリコン表面は欠陥の無い、良質な
シリコンとなるので次の工程のゲート酸化膜も良質なも
のが生成できる。そのために従来必要であったダミー酸
化膜形成の工程が必要でなくなり、ダミー酸化膜により
シリコン表面が削られることがないのでトレンチ7は設
計値通りに形成できることになる。また、トレンチ7の
拡がりが無ければ、セル密度を向上できるのでオン抵抗
の低減にも寄与できる。
【0040】また、図5(b)には、本発明の第2の実
施の形態を示す。本発明では、前記アニール処理後に1
000Å程度の薄いダミー酸化膜8を形成しても良い。
例えばアニールの条件によって前述の効果が十分得られ
ない場合でも、ダミー酸化膜8の形成によりシリコン表
面は欠陥の無い、良質なシリコンとなり、トレンチ7開
口部および底部での曲率も緩和する。また、1000Å
程度であれば、シリコン表面が削られる量も少ないので
トレンチ7の広がりも従来に比較して抑制できる。
【0041】本発明の第4の工程は、図6に示す如く、
トレンチ内壁およびチャネル層表面にゲート絶縁膜を形
成することである。
【0042】全面を1000℃以上で熱酸化して、閾値
により異なるが例えば厚み約700Åのゲート酸化膜1
1をトレンチ7内壁形成する。前述のアニールにより、
トレンチ7内壁は欠陥の無い、良質なシリコン表面とな
っているため、良質なゲート酸化膜11を形成できる。
ゲート酸化膜11の膜質はMOSFETの特性を決定す
る重要なファクターであるので、ゲート酸化膜11の膜
質が良質であれば、ゲート−ソース間の耐圧が向上し、
MOSFETの特性および信頼性が向上できる。
【0043】本発明の第5の工程は、図7に示す如く、
トレンチに埋設される半導体材料からなるゲート電極を
形成することである。
【0044】ノンドープのポリシリコン12を例えば約
5000Å(トレンチ開口寸法の2分の1)以上の厚み
にCVD法で堆積し、リンを高濃度にドープした後、拡
散させて高導電率化を図り、ポリシリコン12をエッチ
バックしてトレンチ7に埋設されたゲート電極13を形
成する。また、このポリシリコン12は不純物を含んだ
ポリシリコンを堆積してもよい。
【0045】ここで、前述の通りダミー酸化によるトレ
ンチの広がりがないので、トレンチ内のゲート電極13
と、後の工程で形成され、ゲート電極13に隣接するソ
ース電極17間に十分なエクステンションを確保でき、
ゲート−ソース間のショートを抑制できる。また、トレ
ンチが広がらない分セル密度を向上できるので、オン抵
抗の低減にも寄与できる。
【0046】本発明の第6の工程は図8から図9に示す
如く、チャネル層表面でトレンチに隣接して一導電型の
ソース領域を形成することである。
【0047】図8はボディ領域14を形成する工程を示
す。トレンチ7の間のチャネル層4を除いてレジスト膜
PRでマスクして、より選択的に、ボロンをドーズ量
5.0×1014以上でイオン注入し、P+型のボディ領
域14を形成し、その後レジスト膜PRを除去する。ボ
ディ領域14はドレイン領域2とチャネル層4で形成さ
れる基板の電位安定化のために形成される。
【0048】図9はソース領域15を形成する工程を示
す。新たにレジスト膜PRでトレンチ7および隣接した
チャネル層4を除いてマスクして、選択的に砒素をドー
ズ量5.0×1015でイオン注入し、トレンチ7に隣接
したN+型のソース領域15を形成し、その後、レジス
ト膜PRを除去する。これによりドレイン領域2とソー
ス領域15の間のトレンチ7側面が、ゲート電極印加時
にチャネル領域(図示せず)となる。
【0049】図10は、ソース電極17を形成する工程
を示す。BPSG(Boron Phosphorus
Silicate Glass)を全面にCVD法に
より堆積し、層間絶縁膜16を形成し、レジスト膜をマ
スクにして少なくともゲート電極13上に残るように部
分的にエッチングする。続いて、アルミニウムをスパッ
タ装置で全面に付着してボディ領域14とソース領域1
5にコンタクトしたソース電極17を形成する。
【0050】本発明のトレンチ型パワーMOSFETの
構造をNチャネル型を例に図10に示す。
【0051】N+型のシリコン半導体基板1の上にN-
のエピタキシャル層からなるドレイン領域2と、その表
面に設けたP型のチャネル層4と、チャネル層4を貫通
し、ドレイン領域2まで到達するトレンチ7と、トレン
チ7の他の内壁を被覆するゲート酸化膜11と、トレン
チ7に埋設されたポリシリコンよりなるゲート電極13
と、トレンチ7に隣接したチャネル層4表面にはN+
のソース領域15と、隣り合う2つのセルのソース領域
15間のチャネル層4表面に設けたP+型のボディ領域
14と、ゲート電極13印加時にチャネル層4のソース
領域15からトレンチ7に沿って伸びるチャネル領域
(図示せず)と、トレンチ7上にある層間絶縁膜16
と、ソース領域15およびボディ領域14にコンタクト
するソース電極17とで構成されている。
【0052】
【発明の効果】本発明の製造方法に依れば、超高真空雰
囲気または水素雰囲気中でアニールすることにより、ダ
ミー酸化を行わずにシリコン表面およびトレンチ内壁を
滑らかにできるものである。これにより、第1に、トレ
ンチの寸法変換差が低減できるので、設計値通りのMO
SFETを仕上げることができ、低容量で信頼性の高い
MOSFETを実現する製造方法を提供するものであ
る。また、ダミー酸化によるトレンチの広がりがなくな
るので、セル密度を向上でき、オン抵抗を低減できる利
点も有する。
【0053】第2に、トレンチ開口部およびトレンチ底
部の曲率が緩和できる。電界集中によるゲート酸化膜の
破壊を抑制できるので、素子の信頼性が向上する利点を
有する。
【0054】第3に、トレンチ内壁はマイグレーション
により欠陥の無い、良質な表面となるので良質なゲート
酸化膜を形成できる。ゲート酸化膜質はMOSFETの
特性を決める重要な要因であるので、ゲート酸化膜質が
良質であれば、MOSFETの特性および信頼性も向上
できる。
【0055】第4に、トレンチが広がらないので、ゲー
ト電極と隣接するソース電極間のエクステンションが十
分にとれ、ゲート−ソース間のショートを抑制でき、信
頼性が向上する利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図2】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図3】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図4】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図5】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図6】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図7】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図8】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図9】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図10】本発明の絶縁ゲート型半導体装置およびその
製造方法を説明する断面図である。
【図11】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図12】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図13】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図14】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図15】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図16】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図17】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図18】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図19】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図20】従来の絶縁ゲート型半導体装置およびその製
造方法を説明する断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 658Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型の半導体基板表面に逆導電型の
    チャネル層を形成する工程と、 前記チャネル層を貫通し前記半導体基板まで到達するト
    レンチを形成する工程と、 前記トレンチ形成に連続して前記半導体基板を超高真空
    雰囲気中または水素雰囲気中でアニールする工程と、 前記トレンチ内壁および前記チャネル層表面にゲート絶
    縁膜を形成する工程と、 前記トレンチに埋設される半導体材料からなるゲート電
    極を形成する工程と、 前記チャネル層表面で前記トレンチに隣接して一導電型
    のソース領域を形成する工程とを具備することを特徴と
    する絶縁ゲート型半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記アニールによりシリコン原子を表面
    拡散し、原子レベルでシリコン表面を平滑化することを
    特徴とする請求項1に記載の絶縁ゲート型半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記アニールにより前記トレンチ開口部
    およびトレンチ底部の曲率を緩和することを特徴とする
    請求項1に記載の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記アニールの工程に続いて薄いダミー
    酸化膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の絶
    縁ゲート型半導体装置の製造方法。
JP2001141897A 2001-05-11 2001-05-11 絶縁ゲート型半導体装置の製造方法 Pending JP2002343805A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001141897A JP2002343805A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 絶縁ゲート型半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001141897A JP2002343805A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 絶縁ゲート型半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002343805A true JP2002343805A (ja) 2002-11-29

Family

ID=18988279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001141897A Pending JP2002343805A (ja) 2001-05-11 2001-05-11 絶縁ゲート型半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002343805A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7026211B1 (en) 2004-03-08 2006-04-11 Advanced Micro Devices, Inc. Semiconductor component and method of manufacture
JP2007134666A (ja) * 2005-10-13 2007-05-31 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP5685736B2 (ja) * 2012-02-10 2015-03-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 半導体装置及びその製造方法
US11996452B2 (en) 2020-01-17 2024-05-28 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device including an IGBT with reduced variation in threshold voltage

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7026211B1 (en) 2004-03-08 2006-04-11 Advanced Micro Devices, Inc. Semiconductor component and method of manufacture
JP2007134666A (ja) * 2005-10-13 2007-05-31 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP5685736B2 (ja) * 2012-02-10 2015-03-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 半導体装置及びその製造方法
JPWO2013118437A1 (ja) * 2012-02-10 2015-05-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 半導体装置及びその製造方法
US9209294B1 (en) 2012-02-10 2015-12-08 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing same
US11996452B2 (en) 2020-01-17 2024-05-28 Fuji Electric Co., Ltd. Semiconductor device including an IGBT with reduced variation in threshold voltage

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63120462A (ja) 1デバイス型メモリ・セルの製造方法
JPH06350090A (ja) 半導体装置の製造方法
JP4093855B2 (ja) 半導体素子の製造方法
JPH0648719B2 (ja) 半導体記憶装置
JP3754266B2 (ja) 絶縁ゲート型半導体装置の製造方法
JP2001274396A (ja) 絶縁ゲート型半導体装置の製造方法
JP2002343805A (ja) 絶縁ゲート型半導体装置の製造方法
US6521942B2 (en) Electrically programmable memory cell
JP4906184B2 (ja) 絶縁ゲート型半導体装置の製造方法
JP3953280B2 (ja) 絶縁ゲート型半導体装置の製造方法
JP2001274397A (ja) 絶縁ゲート型半導体装置およびその製造方法
JP2001320051A (ja) 絶縁ゲート型半導体装置
JP2003008008A (ja) 絶縁ゲート型半導体装置およびその製造方法
JP4454213B2 (ja) 絶縁ゲート型半導体装置の製造方法
JP2002158233A (ja) 絶縁ゲート型半導体装置の製造方法
JP4093712B2 (ja) 絶縁ゲート型半導体装置の製造方法
JP2004111663A (ja) 絶縁ゲート型半導体装置およびその製造方法
CN115207092B (zh) 一种高可靠性的沟槽侧壁栅碳化硅mosfet及其制备方法
KR100430681B1 (ko) 반도체소자의 소자분리막 형성방법
TW201838149A (zh) 半導體裝置及其製造方法
JP2006120801A (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR100906940B1 (ko) 반도체 소자의 트랜지스터 제조 방법
JP2004111662A (ja) 絶縁ゲート型半導体装置およびその製造方法
CN115602542A (zh) 一种防止漏电的半导体sab制作方法及半导体器件
JP2004111660A (ja) 絶縁ゲート型半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051226