JP2003008008A - 絶縁ゲート型半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

絶縁ゲート型半導体装置およびその製造方法

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JP2003008008A
JP2003008008A JP2001188970A JP2001188970A JP2003008008A JP 2003008008 A JP2003008008 A JP 2003008008A JP 2001188970 A JP2001188970 A JP 2001188970A JP 2001188970 A JP2001188970 A JP 2001188970A JP 2003008008 A JP2003008008 A JP 2003008008A
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layer
layers
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gate
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JP2001188970A
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Inventor
Hirotoshi Kubo
博稔 久保
Norihiro Shigeta
典博 重田
Eiichiro Kuwako
栄一郎 桑子
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プレーナー型トランジスタのオン抵抗を低減す
るには微細化によりセル密度を向上するなど、装置やリ
ソグラフィー技術に依存する点が多かった。さらに微細
化をすすめると、スケーリング則によりゲート長も縮小
し、印加するゲート電圧によっては、耐圧が劣化するな
どの問題があった。 【解決手段】本発明はプレーナー型トランジスタのゲー
ト電極層とチャネル層を交互に積層した多層構造とする
もので、プレーナー型トランジスタを並列に接続した構
造が実現でき、ゲート幅も積層数に比例して増加する。
これにより微細化の装置および技術に依存することな
く、装置の総オン抵抗を低減できるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は絶縁ゲート型半導体
装置およびその製造方法に係り、特にチャネル幅の増加
によりオン抵抗を低減できる絶縁ゲート型半導体装置お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯端末の普及に伴い小型で大容量のリ
チュウムイオン電池が求められるようになってきた。こ
のリチュウムイオン電池の充放電のバッテリーマネージ
メントを行う保護回路は携帯端末の軽量化のニーズによ
り、より小型で負荷ショートにも十分に耐えうるもので
なくてはならない。かかる保護回路はリチュウムイオン
電池の容器内に内蔵されるために小型化が求められ、チ
ップ部品を多用したCOB(Chip on Boar
d)技術が駆使され、小型化の要求に応えてきた。しか
し一方ではリチュウムイオン電池に直列にパワーMOS
FETを接続するのでこのパワーMOSFETのオン抵
抗も極めて小さくするニーズがあり、これが携帯電話で
は通話時間や待機時間を長くするために不可欠の要素で
ある。
【0003】このためにチップを製造する上で微細加工
によりセル密度を上げる開発が進められてきた。具体的
には、セルサイズを縮小することで、セル密度を従来の
750万セル/inch2から2500万セル/inch2へと大
幅に高めることにより従来のプレーナー型MOSFET
に対してトレンチ型パワーMOSFETでは、約33%
のオン抵抗を低減できるようになった。
【0004】図17を用いて従来のトレンチ型パワーM
OSFETの構造をNチャネル型を例に示す。図17
(A)は上面図であり、図17(B)は断面図である。
【0005】図17(A)によれば、トレンチ型MOS
FETは、格子状のトレンチ27と、トレンチ27に埋
設されたゲート電極33と、トレンチ27に沿って設け
られたソース領域35と、ソース領域35に囲まれた領
域に設けたボディコンタクト領域34とから構成され
る。なお、層間絶縁膜およびソース電極は省略してあ
る。
【0006】また、破線で示した部分がトレンチ型MO
SFETの1つのセル38となる。
【0007】トレンチ27は幅を約1μmとし、実動作
領域上で約5μm間隔の格子状に形成し、内壁をゲート
酸化膜(図示せず)で被覆する。トレンチ27内には、
ポリシリコンを埋設し、不純物を導入して低抵抗化を図
り、ゲート電極33を設ける。
【0008】ボディコンタクト領域34は基板の電位安
定化のために、正方形もしくはそれに準じる形状で、ソ
ース領域35に囲まれて島状に形成される。
【0009】ソース領域35はトレンチ27に沿って設
けられ、四角またはそれに準じる形状になる。チャネル
は、ソース領域35からトレンチ27の深さ方向に、ゲ
ート酸化膜(図示せず)を介してゲート電極33に隣接
して形成される。ゲート幅Wは、電流経路となるチャネ
ルの幅であり、この場合1つの基本セルのゲート幅は4
×W2となる。
【0010】図17(B)には、トレンチ型MOSFE
Tの断面構造を示す。
【0011】N+型のシリコン半導体基板21の上にN-
型のエピタキシャル層からなるドレイン領域22を設
け、その表面にP型のチャネル層24を設ける。チャネ
ル層24を貫通し、ドレイン領域22まで到達するトレ
ンチ27を設け、トレンチ27の内壁をゲート酸化膜3
1で被膜し、トレンチ27に充填されたポリシリコンよ
りなるゲート電極33を設ける。トレンチ27に隣接し
たチャネル層24表面にはN+型のソース領域35が形
成され、隣り合う2つのソース領域35間のチャネル層
24表面にはP+型のボディコンタクト領域34を設け
る。さらにゲート電極33印加時にはソース領域35か
らトレンチ27に沿って破線で示す如く電流経路となる
チャネルが形成される。ゲート電極33上は層間絶縁膜
36で覆い、ソース領域35およびボディコンタクト領
域34にコンタクトするソース電極37を設ける。
【0012】図18から図21を参照して、従来のトレ
ンチ構造のパワーMOSFETの製造工程を示す。
【0013】図18では、N+型シリコン半導体基板2
1にN-型のエピタキシャル層を積層してドレイン領域
22を形成する。表面に酸化膜23を形成した後、予定
のチャネル層24の部分の酸化膜23をエッチングす
る。この酸化膜23をマスクとして全面にドーズ量1.
0×1013でボロンを注入した後、拡散してP型のチャ
ネル層24を形成する。
【0014】全面にCVD法によりNSG(Non−d
oped Silicate Glass)のCVD酸
化膜25を厚さ3000Åに生成し、レジスト膜による
マスクをトレンチ開口部となる部分を除いてかけて、C
VD酸化膜25をドライエッチングして部分的に除去
し、チャネル層24が露出したトレンチ開口部を間口約
1.0μmに形成する。
【0015】次に、CVD酸化膜25をマスクとしてト
レンチ開口部のシリコン半導体基板をCF系およびHB
r系ガスによりドライエッチングし、チャネル層24を
貫通してドレイン領域22まで達する約2.0μmの深
さのトレンチ27を形成する。
【0016】更に、ダミー酸化をしてトレンチ27内壁
とチャネル層24表面に3000Å程度のダミー酸化膜
を形成してドライエッチングの際のエッチングダメージ
を除去する。このダミー酸化で形成されたダミー酸化膜
とCVD酸化膜25を同時にフッ酸などの酸化膜エッチ
ャントにより除去することにより、安定したゲート酸化
膜を形成することができる。また高温で熱酸化すること
によりトレンチ27の開口部に丸みをつけ、トレンチ2
7の開口部での電界集中を避ける効果もある。
【0017】図19では、全面を熱酸化してゲート酸化
膜31を閾値に応じて例えば厚み約700Åに形成し、
その後、トレンチ27に埋設されるゲート電極33を形
成する。すなわち、全面にノンドープのポリシリコン層
32を堆積し、リンを高濃度に注入・拡散して高導電率
化を図り、ゲート電極33を形成する。その後全面に堆
積したポリシリコン層32をマスクなしでドライエッチ
して、トレンチ27に埋設したゲート電極33を残す。
【0018】図20ではレジスト膜PRによるマスクに
より選択的にボロンをドーズ量5.0×1014でイオン
注入し、P+型のボディコンタクト領域34を形成した
後、レジスト膜PRを除去する。その後、新たなレジス
ト膜PRで予定のソース領域35およびゲート電極33
を露出する様にマスクして、砒素をドーズ量5.0×1
15でイオン注入し、N+型のソース領域35をトレン
チ27に隣接するチャネル層24表面に形成した後、レ
ジスト膜PRを除去する。
【0019】図21では、全面にBPSG(Boron
Phosphorus Silicate Glas
s)層をCVD法により堆積して、層間絶縁膜36を形
成する。その後、レジスト膜をマスクにして少なくとも
ゲート電極33上に層間絶縁膜36を残す。その後アル
ミニウムをスパッタ装置で全面に付着して、ソース領域
35およびボディコンタクト領域34にコンタクトする
ソース電極37を形成する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】一般にパワーMOSF
ETのオン抵抗rmは以下の式で表される。
【0021】rm=L/(WCOX(VGS−Vth)) 上式において、L:ゲート長 W:ゲート幅 COX:ゲ
ート酸化膜の容量 V GS:ゲート印加電圧 Vth:しき
い値 である。
【0022】このrmによれば、オン抵抗を低減するた
めには様々のパラメータの改善が考えられるが、例えば
ゲート幅W(電流経路の幅)を増やすことによって、オ
ン抵抗は低減できる。
【0023】前述のトレンチ型パワーMOSFETで
は、図17(A)に示す如くゲート幅Wは、トレンチ周
囲に形成されたソース領域の幅W2の総和である。トレ
ンチ型パワーMOSFETでは、基板表面に対して垂直
方向に縦型チャネルを形成するため、加工精度の許す限
り単位セルを小型化し、単位面積当たりの単位セル数を
増加することができる。
【0024】しかし、トレンチの加工精度はリソグラフ
ィー技術および露光装置に依存するところが大きく、ト
レンチ型パワーMOSFETの微細化にも限界がある。
セル数が増えなくなれば当然ゲート幅Wもこれ以上は増
加しないことになり、ゲート幅Wの増加によるオン抵抗
の低減が進まない問題があった。
【0025】また、微細化を進めていくと、トレンチ型
パワーMOSFETの電流経路がエピタキシャル層とN
型基板の界面で外側に曲折し、隣接するセルの電流経路
と合流して電流密度が過剰になる。電流密度過剰部分で
は電流も飽和状態になり、その部分で抵抗成分が発生す
ると考えられる。この点においても単位面積あたりの単
位セル数の増加には限界があった。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題に鑑
みてなされ、一導電型の半導体基板表面の1つのチャネ
ル層と、前記チャネル層の表面に離間して設けられた逆
導電型の1つのソース領域およびドレイン領域と、前記
ソース領域およびドレイン領域と隣接した前記チャネル
層上に交互に積層された複数のゲート電極層および他の
チャネル層とを具備することを特徴とし、従来1層であ
ったプレーナー型トランジスタのゲート電極およびチャ
ネル層を2層以上にすることにより、トランジスタの並
列接続を実現するものである。これは、微細化技術によ
らず、ゲート幅Wを増やせるものであり、従来構造と比
較してオン抵抗の大幅な低減を図ることができる。
【0027】また、1つのチャネル層となる一導電型の
半導体基板上に絶縁膜を形成し、該絶縁膜上に半導体材
料からなるゲート電極層を形成する工程と、全面に絶縁
膜を形成し、前記ゲート電極層を絶縁膜で覆う工程と、
前記ゲート電極層上に他のチャネル層となる一導電型の
半導体層を形成する工程と、前記ゲート電極層および他
のチャネル層を交互に複数積層する工程と、前記1つの
チャネル層表面に逆導電型の1つのソース領域およびド
レイン領域を形成し、同時に他のチャネル層の両端に他
のソース領域およびドレイン領域を形成する工程とを具
備することを特徴とし、新規設備を導入することなく、
ゲート幅Wを増加させることでオン抵抗の低減を可能と
する絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を提供できる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1から図
16を参照して詳細に説明する。
【0029】図1には、本発明のスタック型MOSFE
Tの構造をNチャネル型を例に示す。
【0030】スタック型MOSFETのセルは、第1の
チャネル層1と、ゲート電極層5と、第1のソース領域
8およびドレイン領域9と、他のチャネル層6と、他の
ソース領域10およびドレイン領域11と、ソース電極
12およびドレイン電極13と、ゲート電極14とから
構成され、スタック型MOSFETは、このセルが多数
個配置されている。
【0031】第1のチャネル層1は、P型のシリコン半
導体基板である。
【0032】ゲート電極層5は、導電性を高めるため不
純物が導入されたシリコン単結晶またはポリシリコンか
らなり、第1のソース領域8およびドレイン領域9と隣
接した第1のチャネル層1上で、他のチャネル層6と交
互に複数積層される。また、その周囲4側面を覆ってゲ
ート酸化膜2が設けられる。
【0033】第1のソース領域8およびドレイン領域9
は、第1のチャネル層1表面にゲート長Lで離間して設
けられ、第1層目のゲート電極層5と隣接するN+型領
域である。
【0034】他のチャネル層6は、ゲート電極層5上
で、ゲート電極層と交互に複数積層されるシリコン単結
晶又はポリシリコンからなるP型半導体層であり、その
両端には他のソース領域10およびドレイン領域11と
なるN+型領域を有する。チャネル層とゲート電極層が
接している長さ(W1)の総和がゲート幅Wとなり、他
のチャネル層6ではゲート電極層5に沿ってチャネルが
形成される。つまり、ゲート電極層5で挟まれたチャネ
ル層6には上下にチャネルが形成され、ゲート電極層5
および他のチャネル層6の積層数に比例して、ゲート幅
Wも増加する。
【0035】他のソース領域10およびドレイン領域1
1は、他のチャネル層6の両端に形成されたN+型領域
であり、他のソース領域10は全てソース電極12とコ
ンタクトし、他のドレイン領域11は全てドレイン電極
13とコンタクトする。
【0036】ゲート電極14は、不純物が導入されたポ
リシリコン等の導電性材料または金属からなり、ゲート
電極層5を延在して積層し、その全てとコンタクトさせ
る。
【0037】ソース電極12は、第1のソース領域8と
他のソース領域10の全てとコンタクトし、ドレイン電
極13は、第1のドレイン領域9と他のドレイン領域1
1の全てとコンタクトする。それぞれ不純物が導入され
たポリシリコン等の半導体材料又は金属で形成される。
【0038】ソース電極12およびドレイン電極13で
挟まれた領域がスタック型MOSFETの1つのセルで
あり、図1に示す如く、隣接するセルではソース電極ま
たはドレイン電極を共通に使用しており、このセルが多
数個配置されている。また、隣接するセルでは、他のソ
ース領域10およびドレイン領域11がソース電極12
またはドレイン電極13を中心として対称に形成され
る。
【0039】また、図2に、配線層の一例を示す。一点
鎖線で示すスタック型MOSFETのセル18は連続し
て多数個配置される。ソース電極12はソース配線層1
5によって各セル間で連結され、ドレイン電極13は、
ドレイン配線層16により各セル間で連結される。ゲー
ト電極14は隣接するセル間で延在されて連結される。
例えば、ゲート電極14は第1層目の配線層となり、絶
縁膜等を介して第2層目となるソース配線層15および
ドレイン配線層16が形成される。
【0040】尚、図2に示す配線のパターンはその一例
であり、各セル間でソース電極12、ドレイン電極13
およびゲート電極14がそれぞれ連結されていれば、こ
れに示す限りではない。
【0041】図3には本発明のスタック型MOSFET
の1つのセルの上面図および断面図を示す。図3(A)
が上面図であり、図3(B)はA−A線の断面図であ
る。
【0042】ソース電極12およびドレイン電極13
は、半導体基板上でゲート電極層5および他のチャネル
層6に隣接して設けられる。
【0043】ゲート電極14は、全てのゲート電極層5
とコンタクトして設けられる。ゲート電極層5は、ゲー
ト電極14とのコンタクト部では他のチャネル層を介せ
ずに積層されており、エッチングによりゲート電極層5
を貫通するコンタクト孔を設けて不純物を導入したポリ
シリコン又は金属等の導電性材料を埋設する。
【0044】本発明の特徴は、交互に積層したゲート電
極層5および他のチャネル層6にある。この構造にする
ことにより、他のチャネル層6はゲート酸化膜2を介し
てゲート電極層5と接する面にチャネルが形成される。
図1および図3(B)に示す如く、チャネル層とゲート
電極層5が接している長さW1の総和がゲート幅Wとな
り、ゲート電極層5および他のチャネル層6の積層数に
比例して、ゲート幅Wも増加する。つまり従来のプレー
ナー型MOSFETのサイズで、トランジスタを複数並
列接続した構造となり、1層のプレーナー型トランジス
タと比較してゲート電極層5が2層の場合でオン抵抗が
4分の1、3層の場合でオン抵抗が6分の1となるもの
である。また、ゲート幅Wも積層数に比例して増加し、
ゲート電極層5に挟まれたチャネル層6ではその上下に
チャネルが形成されるので、2層の場合でゲート幅Wは
4倍になり、3層の場合でゲート幅Wは6倍となる。な
お、上記のオン抵抗およびゲート幅Wの値は、図1に示
す如く、ゲート電極層5およびチャネル層6を交互に積
層し、最上層がチャネル層6となっている場合である。
【0045】図4には、具体的な従来のプレーナー型M
OSFETおよびトレンチ型MOSFETと本発明のス
タック型MOSFETの比較を示す。図4(A)はオン
抵抗の比較であり、図4(B)はゲート幅Wの比較であ
る。この試算では、チップサイズ2.3×2.8mm
で、オン抵抗が8mmΩのトレンチ型MOSFETを基
準にして、同一チップサイズで各素子を配置した場合の
1例である。また、プレーナー型MOSFETと本発明
のスタック型MOSFETのゲート長Lはいずれも5μ
mであり、スタック型MOSFETは図1に示す如く、
最上層がチャネル層6の場合である。
【0046】図4(A)によれば、本発明のスタック型
MOSFETは、1層では27.8mmΩであるが、ゲ
ート電極層が2層で、オン抵抗が6.95mmΩとな
り、トレンチ型MOSFETの8mmΩを下回ってお
り、従来のプレーナー型MOSFETと比較すると10
mmΩに対して、約3割の低減となっている。更に、本
発明のスタック型MOSFETを3層にすれば、4.6
mmΩとなる。
【0047】図4(B)によれば、従来のプレーナー型
MOSFETは今回の試算の条件の下ではゲート幅Wが
約130万μmであり、トレンチ型MOSFETは約5
40万μmである。本発明のスタック型MOSFETで
は、1層では90万μmであるが、ゲート電極層と比例
して増加するため、3層以上でトレンチ型MOSFET
を上回ることが判る。
【0048】つまり、オン抵抗の比較ではゲート電極層
が2層以上で従来技術よりも低減でき、ゲート幅Wの比
較ではゲート電極層が3層以上で、従来技術よりも上回
り、オン抵抗が低減できるものである。ここで、いずれ
もオン抵抗の比較のための計算であるが、効果に違いが
出る理由は構造の違いによるものであり、トレンチ型M
OSFETでは、エピタキシャル層の抵抗およびN+
基板での抵抗を含む。しかし、本発明のスタック型MO
SFETの構造では、抵抗成分はチャネル層抵抗のみで
ある。オン抵抗の比較では、単純にゲート幅Wを比較し
た場合よりも、良い結果が得られているものである。
【0049】しかし、いずれにしてもゲート電極層5お
よび他のチャネル層6の積層数に比例して、積層が可能
な限りゲート幅Wを増大させることができるので、装置
やリソグラフィ技術による微細化に依存することなく、
従来のデザインルールおよびチップサイズでオン抵抗の
大幅な低減が可能となるわけである。
【0050】尚、本発明の構造においては、ゲート電極
層5およびチャネル層6が交互に積層されていれば良
く、最上層がゲート電極層5であってもよい。
【0051】次に図5から図16を参照して本発明のス
タック型パワーMOSFETの製造方法をNチャネル型
を例に説明する。尚、以下の製造方法の説明において
は、1つのセルについてのみ図示する。
【0052】トレンチ型パワーMOSFETの製造方法
は、1つのチャネル層となる一導電型の半導体基板上に
絶縁膜を形成し、該絶縁膜上に半導体材料からなるゲー
ト電極層を形成する工程と、全面に絶縁膜を形成し、前
記ゲート電極層を絶縁膜で覆う工程と、前記ゲート電極
層上に他のチャネル層となる一導電型の半導体層を形成
する工程と、前記ゲート電極層および他のチャネル層を
交互に複数積層する工程と、前記1つのチャネル層表面
に逆導電型の1つのソース領域およびドレイン領域を形
成し、同時に他のチャネル層の両端に他のソース領域お
よびドレイン領域を形成する工程とから構成される。
【0053】本発明の第1の工程は図5および図6に示
す如く、第1のチャネル層となる一導電型の半導体基板
上に絶縁膜を形成し、該絶縁膜上に半導体材料からなる
ゲート電極層を形成することである。
【0054】図5では、第1のチャネル層1となるP型
シリコン半導体基板を800℃程度で酸化し、駆動電圧
により数百Å程度のゲート酸化膜2を形成する。
【0055】図6は、前記絶縁膜上に半導体材料からな
るゲート電極層の形成を示し、ゲート電極層となるシリ
コン半導体層形成の第1の実施の形態としてSPE(So
lid-phase Epitaxy:固相エピタキシャル成長)を用い
る。
【0056】図6(A)は、SPEのために、予定のゲ
ート電極層と隣接する領域のゲート酸化膜2に1μm程
度の幅で開口部3を設けて第1のチャネル層を露出さ
せ、560℃程度で全面にアモルファスシリコンをデポ
ジションする。この開口部3は、後に1つのソースおよ
びドレイン領域を形成する際にも活用され、ソースおよ
びドレイン電極がコンタクトすることになる。その後、
500℃程度でアニールすることにより、アモルファス
シリコンがゲート酸化膜2の開口部3を基点としてSP
E(固相エピタキシャル成長)により、単結晶化する。
これにより、ゲート電極層となるシリコン半導体層4が
形成される。
【0057】ここで、シリコン半導体層4形成の第2の
実施の形態として、MBE(Molecular beam Epitax
y:分子線エピタキシ)により、シリコン分子をデポジ
ションしてシリコン単結晶層を形成する方法または、既
知の方法によりポリシリコンをデポジションする方法が
あり、詳細に付いては後述する。
【0058】その後、図6(B)に示す如く、シリコン
半導体層4の全面にリン等を高濃度に注入・拡散して低
抵抗化を図り、例えばゲート幅W=20μm、ゲート長
L=5μmにエッチングして第1のチャネル層1上にゲ
ート酸化膜2を介してゲート電極層5を形成する。
【0059】本発明の第2の工程は図7に示す如く、全
面に絶縁膜を形成し、前記ゲート電極層を絶縁膜で覆う
ことである。
【0060】ゲート電極層5上に、他のチャネル層を形
成するために、800℃程度で酸化し、駆動電圧により
数百Å程度のゲート酸化膜2を再度形成する。これによ
り、ゲート電極層5の周囲4側面がゲート酸化膜2によ
り被覆される。
【0061】本発明の第3の工程は図8に示す如く、前
記ゲート電極層上に他のチャネル層となる一導電型の半
導体層を形成することである。
【0062】まず、図8(A)では、SPEのための開
口部3がゲート酸化膜2で覆われているので、再度エッ
チングにより開口して第1のチャネル層1を露出させ
る。ゲート電極層5形成と同様に、560℃程度で全面
にアモルファスシリコンをデポジションし、その後、5
00℃程度でアニールする。このSPEによりアモルフ
ァスシリコンは単結晶化され、ゲート電極層5と同様の
シリコン半導体層4が形成される。その後図8(B)に
示す様に、P型不純物を導入後所望の形状にエッチング
して、他のチャネル層6を形成する。チャネル層は図3
(B)に示す如く、所望の幅W1を有するようにエッチ
ングされる。
【0063】本発明の第4の工程は図9に示す如く、前
記ゲート電極層および他のチャネル層を交互に複数積層
することである。
【0064】本工程は、本発明の第1の特徴となる工程
であり、前記第1の工程から第4の工程を複数繰り返す
ことにより、図9(A)〜(C)に示すようにゲート電
極層5と他のチャネル層6を交互に複数積層させる。こ
れにより、周囲4側面をゲート酸化膜2に覆われたゲー
ト電極層5と、チャネル層6が交互に複数積層される。
【0065】後の工程で他のチャネル層両端にソース領
域およびドレイン領域が形成されることにより、複数の
トランジスタの並列接続が実現でき、ゲート電極層5が
2層であれば、オン抵抗が4分の1、3層であれば6分
の1となる。また、積層数に比例してゲート幅Wが増加
するので、ゲート電極層5が2層であればゲート幅Wは
4倍に、3層であればゲート幅は6倍になる。尚、この
値はゲート電極層5とチャネル層6を交互に積層し、最
上層がチャネル層6となった場合である。従って、微細
化によりセル密度を向上するのではなく、トランジスタ
基本素子自体のオン抵抗の低減が実現できる。
【0066】また、リソグラフィ技術や装置に依存する
ことなく、従来のデザインルールで実現できるので、新
規設備を導入することなくオン抵抗を低減するパワーM
OSFETを製造することができる。
【0067】本発明の第5の工程は図10に示す如く、
前記第1のチャネル層表面に逆導電型の第1のソース領
域およびドレイン領域を形成し、同時に他のチャネル層
の両端に他のソース領域およびドレイン領域を形成する
ことである。
【0068】本工程は本発明の第2の特徴となる工程で
あり、イオン注入により、またはコンタクトするソース
およびドレイン電極からの拡散により、第1のソース領
域8およびドレイン領域9、他のソース領域10および
ドレイン領域11を形成し、複数積層したスタック型パ
ワーMOSFETを形成する。上述の如く、基本素子を
多重に並列接続したことになるので、オン抵抗が大幅に
低減できる。ゲート幅Wも、ゲート電極層5およびチャ
ネル層が接する幅W1の総和であり、ゲート電極層5に
挟まれた他のチャネル層6には上下にチャネルが形成さ
れるので、ゲート電極層5の数に比例して大きくなる。
つまり、従来のチップサイズおよびデザインルールであ
りながら、ゲート幅Wを増大することができる。
【0069】図10(A)は、イオン注入により形成す
る方法を示す。全面に層間絶縁膜7を形成し、開口部3
を再び露出させる。この開口部3は、第1層目のゲート
電極層5と隣接した、予定の第1のソース領域およびド
レイン領域となる。同時に図3(B)に示す様に、延在
したゲート電極層5の全てにコンタクトするゲート電極
を形成するための溝をエッチングにより形成する。
【0070】斜めにリン等のN+型不純物をイオン注入
し、第1のソース領域8およびドレイン領域9を形成
し、同時に他のチャネル層6両端に、他のソース領域1
0およびドレイン領域11を形成する。
【0071】その後、図10(B)に示す如く、全面に
ポリシリコンを堆積して溝にポリシリコンを埋設し、1
×1018〜1×1020cm-3程度の不純物を導入して、全
てのソース領域とコンタクトするソース電極12を形成
し、全てのドレイン領域とコンタクトするドレイン電極
13を形成する。さらに、全てのゲート電極層とコンタ
クトするゲート電極14を形成する(図3(A)(B)
参照)。
【0072】ここで、ソース電極12、ドレイン電極1
3、ゲート電極14は、アルミニウム、タングステンな
どの金属でもよい。また、イオン注入をせずに図10
(B)に示す如く不純物が導入されたポリシリコンでソ
ース電極12およびドレイン電極13を形成し、ソース
電極12およびドレイン電極13の不純物を熱拡散させ
て全てのソース領域およびドレイン領域を形成してもよ
く、その場合ゲート電極14は、アルミニウム、タング
ステンなどの金属でもよい。
【0073】尚、図10では1つのセルについて説明し
ているため省略されているが、実際には第1のソース領
域8と隣接する両側の他のチャネル層6の、第1のソー
ス領域側の側壁に他のソース領域10が形成される。他
のドレイン領域11についても同様である。
【0074】一方、図11から図15に、シリコン半導
体層4形成の第2の実施の形態を示す。前述の通り、ゲ
ート電極層5および他のチャネル層6はシリコン半導体
層4であればよく、その形成方法として、MBE(Mole
cular beam Epitaxy:分子線エピタキシ)により、シ
リコン分子をデポジションしてシリコン単結晶層を形成
する方法、または既知の方法によりポリシリコンをデポ
ジションする方法がある。
【0075】図11は、第1のチャネル層1であるシリ
コン半導体基板上に前述の方法により、ゲート酸化膜2
を形成し、その後、全面にMBEによりシリコン原子を
デポジションするか、或いはCVD法等既知の方法によ
りポリシリコンをデポジションしてシリコン半導体層4
を形成する(図11(A))。更に、不純物を導入後、
所望の形状にエッチングしてゲート電極層5を形成する
(図11(B))。
【0076】図12は、ゲート酸化膜の形成を示す。前
述の方法により駆動電圧に応じて数百Å程度のゲート酸
化膜2を全面に形成し、ゲート電極層5の周囲4側面を
被覆する。
【0077】図13は、他のチャネル層の形成を示す。
全面にMBEまたはポリシリコンでシリコン半導体層4
を形成し、不純物導入後、図3(B)に示す如く、所望
の幅W1にエッチングされる。その後、全面にゲート酸
化膜2を形成する。
【0078】その後、図14(A)および(B)に示す
ように、ゲート電極層5および他のチャネル層6を複数
交互に積層する。
【0079】更に、図15は、予定のソース電極および
ドレイン電極部分ををエッチングして溝をそれぞれ設
け、ゲート電極層5と隣接する第1のチャネル層1を露
出する。また、同時に予定のゲート電極部分にもエッチ
ングにより溝を設ける。
【0080】この後の工程は、第1の実施の形態の第5
工程(図10)以降と同一工程となる。
【0081】ここで、図16(A)、(B)に示すよう
に第1および第2の実施の形態において、いずれの場合
も第1のソース領域8およびドレイン領域9は、第1層
目のゲート電極層5を形成後絶縁膜で覆い、全面にN+
型不純物を拡散して1つのチャネル層1表面に形成して
もよい。
【0082】また、本発明の製造方法においては、ゲー
ト電極層5およびチャネル層6が交互に積層されていれ
ば良く、最上層がゲート電極層5であってもよい。
【0083】
【発明の効果】本発明に依れば、ゲート電極層およびチ
ャネル層を複数積層することにより、トランジスタを複
数並列接続した構造を実現できるので、従来のトランジ
スタのサイズでありながら、オン抵抗を大幅に低減する
ことができる。また、ゲート幅Wも積層が可能である限
り、積層数に比例して増加する。つまり、本発明では、
基本素子自身のオン抵抗を低減することが可能である。
従来のMOSFETが微細化によりセル密度を上げて総
オン抵抗を低減することが主流であり、装置やリソグラ
フィー技術に依存する点が多かった。しかし本発明で
は、トランジスタを多層構造にすることにより、従来の
デザインルールまたはサイズでトランジスタの並列接続
が実現できる。ゲート幅Wに着目すると、ゲート電極層
および他のチャネル層の積層数に比例して、積層が可能
な限りゲート幅Wを増大させることができる。つまり、
微細化により装置の総オン抵抗を低減するのではなく、
トランジスタの各基本素子自体のオン抵抗を低減できる
利点を有する。
【0084】具体的には、オン抵抗の低減に有効な現行
のトレンチ型MOSFETのチップに本発明の構造を適
用して試算すると、最上層がチャネル層の場合において
は、ゲート電極層が2層でチャネル層が4層できるので
オン抵抗は現行のトレンチ型MOSFETを下回り、ゲ
ート電極層が3層ではチャネル層が6層できるので現行
のトレンチ型MOSFETと比較して約40%オン抵抗
を低減することができる。
【0085】また、本発明の製造方法に依れば、製造装
置およびリソグラフィー技術に依存することなくトラン
ジスタの基本素子自体のオン抵抗を低減できる。デザイ
ンルールも従来通りで良いので、新規設備を導入するこ
となく、オン抵抗を低減するパワーMOSFETが製造
できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絶縁ゲート型半導体装置を説明する構
造図である。
【図2】本発明の絶縁ゲート型半導体装置を説明する上
面図である。
【図3】本発明の絶縁ゲート型半導体装置を説明する
(A)上面図、(B)断面図である。
【図4】本発明の絶縁ゲート型半導体装置を説明する特
性図である。
【図5】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図6】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図7】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図8】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図9】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図10】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法
を説明する断面図である。
【図11】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法
を説明する断面図である。
【図12】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法
を説明する断面図である。
【図13】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法
を説明する断面図である。
【図14】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法
を説明する断面図である。
【図15】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法
を説明する断面図である。
【図16】本発明の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法
を説明する断面図である。
【図17】従来の絶縁ゲート型半導体装置を説明する
(A)上面図、(B)断面図である。
【図18】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図19】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図20】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
【図21】従来の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法を
説明する断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 613Z (72)発明者 桑子 栄一郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4M104 AA01 BB01 BB02 BB18 BB40 CC01 CC05 DD06 DD15 DD35 DD43 DD55 DD78 DD92 FF01 FF06 FF26 GG09 GG10 GG14 GG18 HH20 5F048 AA01 AC06 BA01 BB02 BB05 BB19 BD06 BD09 BG14 CB08 5F110 AA07 BB12 CC10 DD05 EE08 EE09 EE30 EE33 EE36 EE41 FF02 FF22 GG02 GG12 GG13 GG22 GG41 HJ14 HL03 HL05 HM02 HM13 HM17 5F140 AA30 AB04 AB05 BA01 BB01 BB06 BC06 BC11 BC12 BE07 BE14 BF04 BF35 BF42 BF45 BF47 BF60 BG12 BG26 BG30 BG32 BG38 BG41 BG43 BG49 BH05 BH09 BH10 BH25 BH26 BJ26 BJ28 BK14

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型の半導体基板表面の1つのチャ
    ネル層と、前記チャネル層の表面に離間して設けられた
    逆導電型の1つのソース領域およびドレイン領域と、前
    記ソース領域およびドレイン領域と隣接した前記チャネ
    ル層上に交互に積層された複数のゲート電極層および他
    のチャネル層とを具備することを特徴とする絶縁ゲート
    型半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記1つのソース領域およびドレイン領
    域は導電性材料により前記他のチャネル層とそれぞれコ
    ンタクトすることを特徴とする請求項1に記載の絶縁ゲ
    ート型半導体装置。
  3. 【請求項3】 一導電型の半導体基板表面の1つのチャ
    ネル層と、前記チャネル層の表面に離間して設けられた
    逆導電型の1つのソース領域およびドレイン領域と、前
    記ソース領域およびドレイン領域と隣接した前記チャネ
    ル層上に交互に積層された複数のゲート電極層および他
    のチャネル層と、前記複数のゲート電極層すべてとコン
    タクトするゲート電極と、前記1つのソース領域および
    前記他のチャネル層の一端とコンタクトするソース電極
    と、前記1つのドレイン領域および前記他のチャネル層
    の他端とコンタクトするドレイン電極とを具備すること
    を特徴とする絶縁ゲート型半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記絶縁ゲート型半導体装置のセルを連
    続して多数個配置し、前記セル間の前記ソース電極、ド
    レイン電極およびゲート電極はそれぞれ連結されること
    を特徴とする請求項3に記載の絶縁ゲート型半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記各ゲート電極層はその周囲を絶縁膜
    で覆われることを特徴とする請求項1または請求項3に
    記載の絶縁ゲート型半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記他のチャネル層はその両端に逆導電
    型の他のソース領域およびドレイン領域を設けた一導電
    型の半導体層で形成されることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項3に記載の絶縁ゲート型半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記各ゲート電極層および前記他のチャ
    ネル層は単結晶シリコンまたはポリシリコンであること
    を特徴とする請求項1または請求項3に記載の絶縁ゲー
    ト型半導体装置。
  8. 【請求項8】 1つのチャネル層となる一導電型の半導
    体基板上に絶縁膜を形成し、該絶縁膜上に半導体材料か
    らなるゲート電極層を形成する工程と、 全面に絶縁膜を形成し、前記ゲート電極層を絶縁膜で覆
    う工程と、 前記ゲート電極層上に他のチャネル層となる一導電型の
    半導体層を形成する工程と、 前記ゲート電極層および他のチャネル層を交互に複数積
    層する工程と、 前記1つのチャネル層表面に逆導電型の1つのソース領
    域およびドレイン領域を形成し、同時に他のチャネル層
    の両端に他のソース領域およびドレイン領域を形成する
    工程とを具備することを特徴とする絶縁ゲート型半導体
    装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ゲート電極層および他のチャネル層
    を複数積層した後、全面に逆導電型不純物を導入し前記
    1つのチャネル層表面で前記ゲート電極層と隣接して露
    出した領域に1つのソース領域およびドレイン領域を形
    成し、同時に他のチャネル層の両端に他のソース領域お
    よびドレイン領域を形成する工程と、前記1つのソース
    領域と前記他のソース領域とにコンタクトするソース電
    極を形成し、前記1つのドレイン領域と前記他のドレイ
    ン領域とコンタクトするドレイン電極を形成し、前記各
    ゲート電極層のすべてとコンタクトするゲート電極を形
    成する工程とを具備することを特徴とする請求項8に記
    載の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ゲート電極層および他のチャネル
    層を複数積層した後、前記1つのチャネル層表面で前記
    ゲート電極層と隣接して露出した領域および前記他のチ
    ャネル層両端にコンタクトする逆導電型不純物が導入さ
    れたポリシリコンよりなるソース電極およびドレイン電
    極を形成し、前記各ゲート電極層のすべてとコンタクト
    するゲート電極を形成する工程する工程と、 前記ソース電極およびドレイン電極中の不純物を前記全
    てのチャネル層に拡散して前記1つのチャネル表面に前
    記1つのソース領域およびドレイン領域を形成し、前記
    他のチャネル層の両端に他のソース領域およびドレイン
    領域を形成する工程とを具備することを特徴とする請求
    項8に記載の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 1層目の前記ゲート電極層を絶縁膜で
    覆った後、全面に逆導電型不純物を導入して前記1つの
    チャネル層表面に前記1つのソース領域およびドレイン
    領域を形成することを特徴とする請求項8に記載の絶縁
    ゲート型半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記各ゲート電極層および各半導体層
    は、アモルファスシリコンの固相エピタキシャル成長に
    よりシリコン単結晶に形成することを特徴とする請求項
    8に記載の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記各ゲート電極層および各半導体層
    は、シリコン原子の分子線エピタキシーによりシリコン
    単結晶に形成することを特徴とする請求項8に記載の絶
    縁ゲート型半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記各ゲート電極層および各半導体層
    は、ポリシリコンで形成されることを特徴とする請求項
    8に記載の絶縁ゲート型半導体装置の製造方法。
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