JP2001317270A - 自動ドア装置用の安全補助回路 - Google Patents

自動ドア装置用の安全補助回路

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JP2001317270A
JP2001317270A JP2000135845A JP2000135845A JP2001317270A JP 2001317270 A JP2001317270 A JP 2001317270A JP 2000135845 A JP2000135845 A JP 2000135845A JP 2000135845 A JP2000135845 A JP 2000135845A JP 2001317270 A JP2001317270 A JP 2001317270A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タイマを不要としながらもドアの全閉状態を正
確に検出することのできる自動ドア装置用の安全補助回
路を提供する。 【解決手段】 安全補助回路19は、ドア1,2の開閉
動作を認識する開閉判別部20と、開閉判別部20での
判別結果と、ドア1,2の開閉を制御するためのセンサ
13,14からの検知信号a,dとを受けて、ドア駆動
回路18を制御する制御部21とを備えている。前記開
閉判別部20は、ドア1,2を開動作させるモータ4に
印加される正電圧とドア1,2の閉動作によりモータ4
に発生する逆起電圧とを検出して、ドア1,2の開動作
および閉動作を認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として一方通行
の通路に設置される自動ドアに使用されて、ドアがドア
後方の人体などの移動物体に当たるのを防止する安全補
助回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一方通行の通路に、図6の平面図
に示すような自動スイングドア1または図7の平面図に
示すような自動バイホールドドア2が設置されることが
あった。図6の自動スイングドア1は、一端部の回転支
軸3によってドア1の後方R側へ向け回動可能に支持さ
れており、直流モータ4の駆動による回転力が減速ギヤ
7,8を介して回転支軸3に伝達されることにより、2
点鎖線で示す全開位置まで回動して人体Hなどの移動物
体を一方向Aに通過させる。このドア1の開動作時に
は、渦巻きばね9が回転支軸3の回転に伴い巻き締めら
れていき、ドア1が全開状態となって直流モータ4に正
電圧が印加されなくなったときに、ドア1が渦巻きばね
9の復元力によって閉動作を行うようになっている。
【0003】一方、図7の自動バイホールドドア2は、
ヒンジ部10を介して二つ折り可能な構造を有し、一端
部の回動支軸3によってドア1の後方R側へ向け回動可
能に支持されているとともに、他端のガイド部11がガ
イドレール12に沿って移動するようになっている。こ
のバイホールドドア2は、直流モータ4の駆動による回
転力が減速ギヤ7,8を介して回転支軸3に伝達される
ことにより、2点鎖線で示す二つ折り状態で後方Rへせ
り出しながら全開位置まで移動する。このドア1の開動
作時には、スイングドア1の場合と同様に、渦巻きばね
9が回転支軸3の回転に伴い巻き締められていき、ドア
2が全開状態となって直流モータ4に正電圧が印加され
なくなったときに、ドア2が渦巻きばね9の復元力によ
って閉動作を行うようになっている。
【0004】前記両ドア1,2はいずれも同様に制御さ
れて開閉動作を行う。すなわち、図6および図7に示す
ように、両ドア1,2は、前方F側に所定の検知エリア
E1を設定するよう配置された受動型赤外線センサから
なる前方センサ13と、後方R側に所定の検知エリアE
2を設定するよう配置された受動型赤外線センサからな
る後方センサ14の各々の検知信号に基づいて、ドア制
御回路(図示せず)がドア駆動回路(図示せず)を制御
することにより、開閉動作を行う。
【0005】上記ドア駆動回路は、前方センサ13から
の検知信号によるドア開信号の入力により、直流モータ
4に正電圧を印加してドア1,2を開動作させる。ここ
で、ドア制御回路とは別に、一般にロックアウトリレー
と称される安全補助回路が設けられており、ドア1,2
の全閉状態および全開状態で後側の後方センサ14から
検知信号が出力されると、ドア駆動回路に対し状態保持
信号を出力してドア1,2の作動を禁止し、ドア1,2
の後側にいる人体Hにドア1,2が当たるのを防止し
て、安全性を高めている。他方、安全補助回路は、ドア
1,2の開動作時および閉動作時に後側の後方センサ1
4が作動中のドア1,2を検出して検知信号を出力して
も、これによる状態保持信号の出力を禁止して、ドア
1,2が開動作または閉動作を継続するようドア駆動回
路を制御する。
【0006】この制御を図8に示すタイミングチャート
を参照しながら説明する。まず、前方センサ13から検
知信号(ドア開信号)が出力されると、ドア駆動回路
は、(b)に示すように、直流モータ4に対しパルス状
の正電圧を印加し、ドア1,2は、(c)に示すよう
に、開動作を開始する。このとき、受動型赤外線センサ
からなる後方センサ14は作動中のドア1,2を検知し
て検知信号を出力するが、安全補助回路は、この検知信
号による状態保持信号の出力を禁止して、ドア駆動回路
に対しドア1,2が全開状態まで開動作を継続するよう
制御する。
【0007】ドア1,2が全開状態となってドア開信号
の出力が停止されると、安全補助回路は、状態保持信号
を出力してドア1,2を全開状態に保持しながら、前方
および後方センサ13,14から検知信号が出力されて
いるか否かを判別して、いずれからも検知信号が出力さ
れていない場合には、状態保持信号の出力を禁止する。
これにより、ドア1,2は、渦巻きばね9の復元力によ
って閉動作を開始する。このドア1,2の閉動作の開始
と同時に、(a)に示すように、タイマが所定のタイマ
時間Tの計時動作を開始し、安全補助回路は、タイマが
タイムアップするまでの間、後方センサ14から検知信
号を受けても、これを無視し、この検知信号による状態
保持信号の出力を禁止して、ドア1,2が閉動作を継続
するようドア駆動回路を制御する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記タイマ
のタイマ時間Tは、ドア1,2が閉動作を開始してから
全閉状態となるまでに要する閉動作時間に設定される
が、この閉動作時間は、ドア幅の相違や渦巻きばね9の
ばね力のばらつきなどに起因して一定ではない。そのた
め、従来の自動ドア装置では、ドア1,2の施工毎に、
施工現場においてドア1,2を取り付けたのちに、実際
にドア1,2を閉動作させながら、その閉動作時間を計
測して、計測結果に基づきタイマ時間Tを設定する煩雑
な作業を必要とする。
【0009】しかも、タイマ時間を計測結果による閉動
作時間に合わせて正確に設定すると、渦巻きばね9の劣
化などに起因して閉動作時間が施工時よりも長くなった
場合には、タイマのタイムアップ時に安全補助回路が後
方センサ14からの検知信号を無視する処理を止めてし
まう。そのため、安全補助回路は、ドア1,2が全閉状
態となる前に後方センサ14からドア1,2の検知信号
を受けて、状態保持信号をドア駆動回路に対し出力して
しまい、ドア1,2が全閉状態になる以前に作動停止し
てしまう。そのため、タイマ時間Tは、図8(a)に示
すように、ドア1,2の実際の閉動作時間よりも時間t
aだけ長く設定される。
【0010】しかしながら、タイマ時間Tを上述のよう
にドア1,2の実際の閉動作時間よりも時間taだけ長
く設定すると、ドア1,2が全閉状態となったのちタイ
マ時間Tが終了するまでの間、安全補助回路は状態保持
信号の出力を禁止するので、この間に全閉状態のドア
1,2の後方R側に人体Hが近接して後方センサ14か
ら検知信号が出力されても、ドア1,2は開動作可能な
状態になる。この状態で、前方センサ13が検知信号
(ドア開信号)を出力すると、ドア駆動回路は、直流モ
ータ4に対し(b)に示す正電圧を印加し、全閉状態の
ドア1,2の後方R側に人体が存在するにも拘わらず、
ドア1,2が、(c)に示すように、開動作を開始する
という不都合が発生してしまう。
【0011】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
もので、自動ドア装置の施工を簡略化しながら、ドアの
全開状態を正確に検出することのできる自動ドア装置用
の安全補助回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の自動ドア装置用の安全補助回路は、ド
アの開閉動作を認識する開閉判別部、および前記開閉判
別部での判別結果と前記ドアの開閉を制御するためのセ
ンサからの検知信号とを受けてドアを駆動するドア駆動
回路を制御する制御部を備え、前記開閉判別部が、ドア
を開動作させるモータに印加される正電圧と、ドアの閉
動作により前記モータに発生する逆起電圧とを検出し
て、前記ドアの開動作および閉動作を認識するように構
成されている。
【0013】上記構成の自動ドア装置用の安全補助回路
では、制御部が、開閉判別部での判別結果とセンサから
の検知信号とを受けてドア駆動回路を制御するが、その
際、開閉判別部は、ドアの閉動作に連動して逆回転され
る直流モータに発生する逆起電圧の検出に基づきドアの
全閉状態を認識するので、従来回路に比較して、ドアの
閉動作時間を設定するためのタイマおよびこのタイマに
所定のタイマ時間を設定するための煩雑な作業が不要と
なるうえに、ドアが全閉状態となった時点を極めて正確
に認識するので、ドアの制御が正確になされる。また、
この自動ドア装置では、従来回路においてドアが開動作
であるのを判別する目的で直流モータに印加される正電
圧を検出するために設けられていた既存の配線を利用し
て、弾性体により閉動作するドアにより逆回転される直
流モータに発生する逆起電圧を検知して、ドアの閉動作
を検出するようにしているので、構造の複雑化によるコ
ストアップを招かない。
【0014】本発明の好ましい実施形態では、前記ドア
は後方へ回動もしくは進出することで開動作して前方か
らの進入物体を通過させるものであり、前記センサは、
ドアの後方に検知エリアを持ち、前記進入物体またはド
アの後方に存在する物体を検知して前記ドア駆動回路に
よる開閉動作を禁止させる後方センサを含み、前記制御
部は、前記開閉判別部がドアの開閉動作を認識している
とき、前記後方センサからの検知信号が前記ドア駆動回
路によるドアの開閉動作を禁止するのを解除するように
構成されている。この実施形態によれば、後方センサの
検知信号によりドアの開閉が禁止されるので、後方に人
体のような移動物体が存在するときに、ドアが開閉動作
して移動物体に当たるのが防止される。さらに、ドアの
開閉動作時には、後方センサによるドアの開閉動作の禁
止が解除されるから、後方センサがドアの開閉動作を検
知して検知信号を出力しても、ドアの開閉動作は、停止
することなく、円滑に行われる。また、前方からの進入
物体の検知によりドア開放指令が出された時点でドアの
閉動作を中止して再び全開状態とすることができる。
【0015】本発明の好ましい実施形態では、前記自動
ドア装置が、ドアの前方に検知エリアを持ち、進入物体
を検知して前記ドア駆動回路を作動させて前記ドアを開
動作させる前方センサを備えている。これにより、進入
する移動物体を無接触で検知できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明
の第1実施形態に係る自動ドア装置を示すブロック構成
図である。なお、本発明の対象となる自動ドア装置にお
けるドア1および開閉装置は図6のスイングドアのもの
と同様であるので、図1には図6と同一のものに同一の
符号を付してある。なお、以下の実施形態は図7に示し
たバイホールドドアにもそのまま適用できる。図1のド
ア1の開閉装置16は、図6における直流モータ4と、
回転支軸3および減速ギヤ7,8からなる伝達機構17
と、渦巻きばねのような弾性体9とを有している。この
自動ドア装置では、ドア1の閉動作時間を設定するため
に従来回路に設けられていたタイマを備えていない。
【0017】ドア前側に配置された前方センサ13が人
体Hのような移動物体を検知すると、その検知信号がド
ア駆動回路18の起動用入力端子Dにドア開信号a1と
して入力される。この入力を受けたドア駆動回路18
は、直流モータのようなモータ4に対し正電圧を印加し
て駆動させることにより、ドア1を開動作させる。ま
た、ドア駆動回路18は、出力部22から第1の状態保
持信号(「開けろ〕の指令)b1が入力されたときにド
ア1の開動作を維持して開放状態に保持し、安全用入力
端子Sに第2の状態保持信号(「開けるな〕の指令)b
2が入力されたときに、ドア1を閉止状態に保持する。
すなわち、ドア駆動回路18は、開動作中または全開状
態時に第1の状態保持信号b1が入力されると、モータ
4に対しドア1を全開状態に保持させるための正電圧を
印加し続け、全閉状態時において第2の状態保持信号b
2が入力されると、モータ4に対し正電圧を印加せずに
ドア1を全閉状態に保持する。
【0018】安全補助回路19の開閉判別部20は、ド
ア駆動回路18からモータ4に印加される正電圧の検出
により、ドア1が開動作であると判別し、ドア1の閉動
作時に伝達機構17を介して逆回転されるモータ4に発
生する逆起電圧の検出により、ドア1が閉動作であると
判別し、正電圧および逆起電圧を共に検出しないことに
よりドア1が全閉状態であると判別する。ドア1の全開
状態はここでは特に判別していない。なお、モータ4と
開閉判別部20との間の配線は、従来回路においてもモ
ータ4に印加される正電圧を検出してドア1が開動作で
あると判別するために設けられていたものである。この
自動ドア装置では、上記既存の配線を利用して、モータ
4に印加される正電圧の検出によりドア1が開動作であ
るのを判別するのに加えて、モータ4に発生する逆起電
圧を検出してドア1が閉動作であるのを判別するように
している。
【0019】開閉状態制御回路19の制御部21は、開
閉判別部20の判別信号と後方センサ14の検知信号d
とを受けて、以下のように、出力部22を制御し、この
出力部22からの出力信号b1,b2によってドア駆動
回路18を制御する。すなわち、制御部21は、正電圧
も逆電圧も検出されないことに基づいて開閉判別部20
から全閉判別信号が入力されている状態で、後方センサ
14から検知信号dが入力された場合、出力部22に対
し第2の状態保持信号b2を出力させる。このとき、モ
ータ駆動回路18は、安全用入力端子Sに第2の状態保
持信号b2が入力されると、前方センサ13から起動用
入力端子Dにドア開信号a1が入力されても、この信号
a1を無視し(無効にし)、モータ4に対し正電圧を印
加しない。また、制御部21は、開閉判別部20から、
正電圧の検出に基づく開動作判別信号または逆起電圧の
検出に基づく閉動作判別信号が入力されている場合、後
方センサ14から検知信号dが入力されても、出力部2
2が第1または第2の状態保持信号b1,b2を出力し
ないよう制御する。
【0020】つぎに、前記安全補助回路19の動作につ
いて、図2のフローチャートを参照しながら図1に基づ
いて説明する。まず、ドア1の後方Rにドア1を通過し
た人体のような移動する進入物体もしくは移動する別の
物体が居るか、または物体であるドア1が開閉動作中で
ある場合、これを検知したドア後側の後方センサ14か
ら検知信号dが制御部21に入力される(ステップS
1)。開閉判別部20は、ドア1が開閉動作中か否か
を、正電圧または逆電圧の検出により認識している(ス
テップS2)。
【0021】開閉判別部20がモータ4の正電圧または
逆電圧を検出することによりドア1が開閉動作中である
ことを認識したとき、開動作中(正電圧検出)であるか
否かが判別される(ステップS3)。ドア1が開動作中
である場合、制御部21が、出力部22から前方センサ
13からのドア開信号と同一の信号である第1の状態保
持信号b1を出力させて(ステップS4)、前記第2の
状態保持信号b2による開閉動作の禁止を解除し、ドア
1の開動作を継続させる。後方センサ14から検知信号
dが出力されている限り、第1の状態保持信号b1が出
力され続けて、ドア1が全開状態に保持される。これに
より、ドア1の全開状態において後方R側の検知エリア
E2にドア1を通過した人体Hが存在する場合には、ド
ア1を開放状態にして、ドア1が閉動作して人体Hに当
たるのを防止する。ステップS3でドア1が開動作中で
ない、つまり閉動作中であると判別されたとき、第2の
状態保持信号b2を出力させ(ステップS5)、開動作
を禁止しながら、閉動作を続行させ、全閉状態にする。
【0022】ステップS2において、ドア1が開閉中で
ないと認識された場合、つまり、全閉状態または全閉状
態である場合、出力部22から第2の状態保持信号b2
を出力させ(ステップS6)、ドア1の全開状態または
全閉状態を保持させる。これにより、ドア1の後方Rに
人体が存在する場合には、ドア1の開閉動作を禁止し
て、その人体にドアが当たるのを防止する。
【0023】上記安全補助回路19の動作は、後方セン
サ14の検知信号dが安全補助回路19に入力されてい
る間、繰り返される。
【0024】つぎに、図2に示した安全補助回路19を
含む自動ドア装置全体の動作を図3のタイミングチャー
トを参照しながら図1に基づいて説明する。前方センサ
13は、人体Hのような進入物体を検知して図3(a)
の検知信号aを出力する。いま、ドア1の後方に別の人
体が居て、図3(b)のt1時点で既に、後方センサ1
4から検知信号dが出力されており、その直後のt2時
点で、図3(a)に示すように前方センサ13から検知
信号aが出力された場合、後方センサ14からの検知信
号dを受けた制御部21は、t2時点で、図3(d)に
示すように、出力部22から第2の状態保持信号b2を
出力させ、ドア駆動回路18の起動用入力端子Dに入力
されているドア開信号a1を無視することにより、ドア
駆動回路18からドア開放のための正電圧が印加される
のを禁止する。これにより、ドア1の後方R側に人体が
存在する場合には、後方R側へ移動するドア1の開動作
を禁止して、その人体にドアが当たるのを防止する。
【0025】続いて、制御部21は、後方センサ14か
ら検知信号dが入力しなくなった図3(b)のt3時点
で、図3(d)に示すように、出力部22からの第2の
状態保持信号b2の出力を停止させる(ステップS5)
とともに、後方センサ14からの検知信号dの入力の有
無に拘わらず、第2の状態保持信号b2の出力を禁止す
る状態、つまり、ドア1の開動作の禁止を解除した状態
となる。
【0026】これにより、ドア駆動回路18は、前方セ
ンサ13の検知信号aに基づくドア開信号a1の入力を
受けて、モータ4に対し、t3時点で図3(e)に示す
パルス状の正電圧を印加し、モータ4を駆動して、ドア
1が図3(f)に示すように開動作を開始する。このと
き、後方センサ14は、図3(b)に示すように、開動
作中のドア1を検知して検知信号dを出力し続けるが、
制御部21は、上述のようにその検知信号dを無効にし
て出力部22から第2の状態保持信号(開放禁止信号)
b2が出力されるのを禁止する。これにより、ドア1は
全開状態になるまで開動作を継続する。
【0027】後方センサ14が検知信号dを出力してい
ない場合、安全補助回路19は作動せず、ドア駆動回路
18がモータ4を駆動して、ドア1を開動作させる。
【0028】ドア1の開動作中は、開閉判別部20が、
モータ4に印加されている正電圧の検出に基づき、ドア
1が開動作中または全開状態であるか否かを常時監視す
る。開閉制御部20が正電圧を検出することにより、ド
ア1の開動作中または全開状態であると判別すると、制
御部21は、図3(c)に示すように、出力部22から
前方センサ13からのドア開信号と同一の信号である第
1の状態保持信号b1を出力させて、ドア1の開動作を
継続させる。後方センサ14から検知信号dが出力され
ている場合には、第1の状態保持信号b1が出力され続
けて、ドア1が全開状態に保持される。これにより、前
述のとおり、ドア1の閉動作を禁止して、ドア1が人体
Hに当たるのを防止する。
【0029】ドア1の開動作中または全開状態で前方F
から進入物体である人体Hが近接した場合には、ドア開
信号a1がドア駆動回路18の起動用入力端子Dに入力
されるので、ドア駆動回路18が正電圧を出力してモー
タ4を駆動し、ドア1を開動作させる。
【0030】後方センサ14から検知信号dが出力され
ていない場合、安全補助回路19は作動せず、図3
(c)のt4時点で、第1の状態保持信号(開動作保持
信号)b1の出力が停止される。ドア駆動回路18は、
ドア開信号a1および第1の状態保持信号b1が共に入
力されなくなったことにより、モータ4への正電圧の印
加を停止する。これにより、ドア1は、図3(f)に示
すように、図1の弾性体9の復元力によって閉動作を開
始し、開閉判別部20は、モータ4に発生する図3
(e)に示す波形の逆起電圧を検出して、ドア1の閉動
作であると認識する。このとき、前方センサ13が人体
Hを検知してドア開信号(開放指令)aを出力すると、
ドア駆動回路8が作動して、ドア1の閉動作が中止さ
れ、再び開動作して、人体Hを通過させる。
【0031】開閉判別部20が逆起電圧の消滅を検出し
てドア1の全閉状態を判別すると、つまり、図3(e)
のt5時点でモータ4の逆起電圧が無くなって開閉判別
部20が制御部21に対し全閉判別信号を出力すると、
制御部21は、第1および第2の状態保持信号b1,b
2の出力禁止状態を解除する。このとき、開閉判別部2
0は、ドア1の閉動作に連動して逆回転されるモータ4
に発生する逆起電圧の検出に基づきドア1の全閉状態を
認識するので、施工時に設定や調節などが一切不要であ
る上に、ドア1が全閉状態となった時点を極めて正確に
認識する。したがって、渦巻きばね9の劣化などに起因
してドア1の閉動作時間が変化しても設定や調節などが
一切不要であるとともに、長期間にわたりドア1が全閉
状態となった時点を極めて正確に認識できる。
【0032】上述のように、制御部21は、正確に検出
されたドア1の全閉状態の時点で第1および第2の状態
保持信号b1,b2の出力禁止状態を解除するので、全
閉状態となった図3のt5時点の直後に、(a),
(b)に示すように両センサ13,14から共に検知信
号a,dが出力された場合には、(d)に示すように、
制御部21が後方センサ14からの検知信号dの入力に
基づき出力部22から第2の状態保持信号b2を出力さ
せるので、後方R側におけるドア1の近接位置に人体H
などが存在する状態で、ドア1が開動作を開始して人体
に当たるのを確実に防止できる。
【0033】図4は第2実施形態の動作を示すフローチ
ャートである。この第2実施形態では、図1のドア1の
全開状態が判別される。この全開状態は、ドア1の全閉
から全開までの位置を検出するかまたは全開位置のみを
検出する位置検出センサを別途設けること、あるいは開
閉判別部20がドア1の開動作を正電圧の検出によって
判別したのち、正電圧がゼロレベルになったとき、つま
りゼロレベルになった瞬間からドア1の閉動作の開始に
より逆電圧が発生するまでの間を検出することにより、
認識される。
【0034】図4のフローチャートでは、図2のステッ
プS6の代わりにステップS11〜ステップS13が実
行される。ステップS11でドア1の全開状態が認識さ
れると、制御部21から第2の状態保持信号b2が出力
されて(ステップS12)、ドア1の全開状態を保持す
る。ステップS11でドア1が全開状態でない、つまり
全閉状態であると認識されたとき、ステップS13に進
む。ドア1の全閉状態は、前述のとおり、正電圧も逆電
圧も検出されないことに基づいて開閉判別部20が認識
する。ステップS13では、やはり制御部21から第2
の状態保持信号b2が出力されて、ドア1の全閉状態を
保持する。
【0035】上記各実施形態では、安全補助回路19
は、前方センサ13からの検知信号aの有効・無効の切
り換えを行うことによって、ドア駆動回路18を制御し
ていたが、図5に示す第3実施形態のように、前方セン
サ13および後方センサ14からの検知信号a,dを制
御部21で受けて、出力部22からの出力信号により、
直接ドア駆動回路18を制御することもできる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明の自動ドア装置用
の安全補助回路によれば、モータに発生する逆起電圧を
検出してドアが閉動作であるのを認識する構成としたの
で、従来回路と比較して、ドアの閉動作時間を設定する
ためのタイマおよびこのタイマに所定のタイマ時間を設
定するための煩雑な作業が共に不要となる。また、ドア
の閉動作に連動して逆回転されるモータの逆起電圧の検
出に基づきドアの全閉状態を認識するので、ドアが全閉
状態となった時点を極めて正確に認識できる。そのた
め、ドアを閉動作させるための弾性体の劣化などに起因
してドアの閉動作時間が変化しても、設定や調節などが
一切不要であるとともに、長期間にわたりドアが全閉状
態となった時点を極めて正確に認識できる。しかも、従
来回路においてドアの開動作を判別する目的でモータに
印加される正電圧を検出するために設けられていた既存
の配線を利用して、モータに発生する逆起電圧を検出す
るので、構造の複雑化およびコスト高を招くことがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る安全補助回路を備
えた自動ドア装置を示すブロック構成図である。
【図2】同上の安全補助回路の動作を示すフローチャー
トである。
【図3】(a)〜(f)は同上の自動ドア装置の各部の
信号および印加電圧の波形ならびにドアの状態などを示
すタイミングチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態に係る安全補助回路の動
作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3実施形態に係る安全補助回路を備
えた自動ドア装置を示すブロック構成図である。
【図6】本発明の対象となる自動スイングドアを示す概
略平面図である。
【図7】本発明の対象となる自動バイホールドドアを示
す概略平面図である。
【図8】従来の自動ドア装置の各部の信号および印加電
圧の波形ならびにドアの状態などを示すタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
1,2…ドア、4…モータ、9…弾性体、13…前方セ
ンサ、14…後方センサ、16…開閉装置、18…ドア
駆動回路、19…安全補助回路、20…開閉判別部、2
1…制御部、a,d…検知信号、a1…ドア開信号、b
1…第1の状態保持信号、b2…第2の状態保持信号、
F…前方、R…後方、H…人体(進入物体)、E1,E
2…検知エリア。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアの開閉動作を認識する開閉判別部
    と、 前記開閉判別部での判別結果と、前記ドアの開閉を制御
    するためのセンサからの検知信号とを受けて、ドアを駆
    動するドア駆動回路を制御する制御部とを備え、 前記開閉判別部が、ドアを開動作させるモータに印加さ
    れる正電圧とドアの閉動作により前記モータに発生する
    逆起電圧とを検出して、前記ドアの開動作および閉動作
    を認識する自動ドア装置用の安全補助回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ドアは後方へ回動もしくは進出することで開動作し
    て前方からの進入物体を通過させるものであり、 前記センサは、ドアの後方に検知エリアを持ち、前記進
    入物体またはドアの後方に存在する物体を検知して前記
    ドア駆動回路による開閉動作を禁止させる後方センサを
    含み、 前記制御部は、前記開閉判別部がドアの開閉動作を認識
    しているとき、前記後方センサからの検知信号が前記ド
    ア駆動回路によるドアの開閉動作を禁止するのを解除す
    る自動ドア装置用の安全補助回路。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記自動ドア装置
    は、前記ドアの前方に検知エリアを持ち、進入物体を検
    知して前記ドア駆動回路を作動させて前記ドアを開動作
    させる前方センサを備えている自動ドア装置用の安全補
    助回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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